JP4600831B2 - 板状物分離装置及び板状物分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の板状物を微小間隔で略平行に整列させて保持した板状物整列体から板状物を1枚ずつ分離する板状物分離装置及び板状物分離方法に関する。
光学電子部品のカバーガラスなどに使用される薄い小片のガラス板は、大量生産されてトレーなどの整列治具に整列収納されて、各種の製造組立工程に送られる。例えば、前記カバーガラスに使用されるガラス板は4mm角、厚さ0.5mmの小片で、これの多数枚をトレーに適度な隙間を持たせて整列させている。このガラス板の製造方法は、粘着シート上に貼り付けた1枚の大面積のガラス原板を小片のガラス板毎に切断して粘着シート上に整列させる方法や、複数枚の大面積のガラス原板をワックスを介して積層したガラス原板積層体を小片のガラス板サイズで格子状に裁断して、複数枚のガラス板がワックスを介して積層一体化された角棒状のガラス板積層体を製造し、このガラス板積層体から各ガラス板間のワックスを除去して、個々の小片のガラス板を得る方法が知られている。
この後者製造方法で小片のガラス板を製造する場合、ワックスを除去したときに複数のガラス板がばらばらに分散しないように、予め複数のガラス板を粘着テープで整列保持させることが行われている。この場合、所定枚数のガラス板をワックスを介して積層一体化した角棒状のガラス板積層体の対向する二側面に一対の長尺な粘着テープを貼り付け、各ガラス板の対向二辺の両端面に粘着テープを貼着して、各ガラス板間のワックスを除去するようにしている。ワックスを除去すると、所定枚数のガラス板が微小間隙で平行に対向した状態で粘着テープに整列保持されたガラス板整列体が得られる。このガラス板整列体の状態で各ガラス板の端面検査などが行われてから、製造組立工程において必要に応じ粘着テープから板ガラスが1枚ずつ分離される。このような粘着テープから板ガラスを分離する装置は、例えば図9に示す分離装置(例えば、特許文献1参照)と、図10に示す分離装置(例えば、特許文献2参照)が公知である。
図9の分離装置は、水平な1枚の長尺な粘着テープ2上に直立状態で多数枚の同一サイズの矩形のガラス板1を微小間隙gで平行に対向させて整列保持したガラス板整列体3を使用する。このガラス板整列体3の前身は、例えば前述した角棒状のガラス板積層体の対向する二側面に一対の長尺な粘着テープを貼り付けたもので、ガラス板積層体からワックスを除去し、一対の粘着テープの一方を剥離すると図9のガラス板整列体3となる。図9の分離装置は、ガラス板整列体3を粘着テープ2を下にして水平な台上に設置し、粘着テープ2上に直立する最前列のガラス板1からチャック4で順に粘着テープ2より分離する。チャック4は、図9の鎖線で示す最前列の板ガラス1の上端部両端面を把持すると、そのまま図9で右方向に傾動してガラス板1を粘着テープ2上で前傾させ、ガラス板1の下端面を粘着テープ2から剥がす。チャック4はガラス板1を前傾させると、図9の矢印で示す前傾方向に上昇して、粘着テープ2からガラス板1を分離する。
図10の分離装置は、上記と同様なガラス板整列体3を使用する。このガラス板整列体3の粘着テープ2を水平な剥離板5の上面に載せ、粘着テープ2の先端側を剥離板5の先端部で剥離板5の下面へと折り返し、剥離板5の上面で粘着テープ2が図10で右方向に移動するように粘着テープ先端側にフォワードテンションを掛け、粘着テープ後端側にバックテンションを掛ける。粘着テープ2が剥離板5の先端部で下方に折り返すときに、最前列のガラス板1から順に粘着テープ2より分離する。最前列の鉛直姿勢にあるガラス板1が粘着テープ2の折り返しの屈曲部分で徐々に前傾し、ほぼ水平姿勢となる時点で粘着テープ2から分離する。この分離したガラス板1は、水平姿勢のまま下方の図示しない整列治具やシュートなどへと自然落下して取り出される。
特許第3170892号公報 特開2003−246441号公報(図1)
図9の分離装置は、チャック4でガラス板1を把持し、次にガラス板1を前傾させ、更に前傾させたガラス板1を前傾方向に引き上げる3段階の動作で、1枚のガラス板1を粘着テープ2から分離させるため、1枚を分離させるに要するタクトタイムが約3秒と長くなる問題がある。また、ガラス板1が薄くなるほどチャック4で正確に把持することが難しく、かつ、チャック4で把持されるガラス板1の両端面が損傷を受ける可能性が高くなる問題があった。
また、図10の分離装置は、ガラス板1の表裏両面や端面が損傷を受ける可能性が低く、粘着テープ2の単純な送り動作でガラス板1を連続的に分離することができてタクトタイムを約0.5秒程度まで短くすることができる。しかし、ガラス板1が薄くなり、縦横サイズが小さくなるほど、安定した動作を継続させることが難しくなり、タクトタイムの短縮が難しい。すなわち、図10において、水平な剥離板5上を粘着テープ2が前進して剥離板5の先端部で下方に折り返す際に、水平な粘着テープ2上に鉛直に直立したガラス板1は徐々に前傾しながら粘着テープ2から分離するが、ガラス板1の板厚が小さくなるほど粘着テープ2上で直立する姿勢や、この直立姿勢から略水平姿勢へと前傾するときの姿勢が不安定になり、粘着テープ2から分離して自然落下するときの姿勢にばらつきが生じることがある。例えば、カメラ付き携帯電話のカメラのカバーガラスに使用されるガラス板は、3mm角で板厚が0.3mm程度などと薄板小形化される傾向にあり、このように薄板小形化されたガラス板を図10の分離装置で確実に信頼性よく分離することが難しくなっている。
本発明の目的は、このように薄肉小型化される傾向にあるガラス板などの小片の板状物を、上記例示した各分離装置及び分離方法に比して、確実に信頼性よく分離する板状物分離装置及び板状物分離方法を提供することにある。
本発明に係る板状物分離装置は上記目的を達成するため、複数の板状物を微小間隔で略平行に整列させて保持した板状物整列体から板状物を1枚ずつ分離する装置であって、板状物整列体の前端部の両側に位置し且つ回転する一対のゴムローラまたは一対の無端ゴムベルトからなる仮保持部材を備え、一対のゴムローラまたは一対の無端ゴムベルトが回転してそれらの外周面が前記板状物整列体の前端部に存する板状物の対向二辺の両端面を弾性を利用して挟持しつつ該板状物を前方に送り出すことにより、板状物整列体の前端部から1枚ずつ板状物を分離することを特徴とする(請求項1)。
ここで、板状物とは、光学電子部品のカバーガラスのような矩形のガラス板や、他の光学系のガラス板、ガラス以外のセラミック板、金属板などの薄板が適用でき、形状も矩形以外の多角形なども可能である。
このようにすれば、板状物を損傷することなく確実に吸着部材に受け渡すことができるため好適である
また、本発明に係る板状物分離方法は上記目的を達成するため、複数の板状物を微小間隔で略平行に整列させて保持した板状物整列体から板状物を1枚ずつ分離する板状物分離方法であって、板状物整列体の前端部の両側に、回転する一対のゴムローラまたは無端ゴムベルトからなる仮保持部材を位置させた状態で、一対のゴムローラまたは一対の無端ゴムベルトを回転させてそれらの外周面が板状物整列体の前端部に存する板状物の対向二辺の両端面を弾性を利用して挟持しつつ該板状物を前方に送り出させることにより、板状物整列体の前端部から1枚ずつ板状物を分離することを特徴とする(請求項2)。
本発明に係る板状物分離方法においては、分離した板状物を、板状物整列体における板状物の整列方向に送り出すことができる(請求項3)。また、複数の板状物の端面が粘着テープに貼着されることにより板状物整列体が構成され、その板状物整列体から板状物を1枚ずつ分離するに際して、板状物整列体の粘着テープが位置しない板状物の対向二辺の両端面を仮保持部材が挟持することができる(請求項4)。更に、板状物整列体を板状物の送り出し方向に搬送しつつ、該板状物整列体から連続する粘着テープを引き出すことにより板状物から粘着テープを剥離することができる(請求項5)。
本発明によれば、1枚の板状物の分離に要するタクトタイムの短縮が容易となり、作業能率に優れた板状物分離装置及び板状物分離方法が提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1の(A)は分離装置要部の側面図であり、(B)は正面図である。この分離装置で使用する板状物整列体10は、2枚の長尺な粘着テープ11で多数枚の矩形の板状物であるガラス板1を微小間隙gで平行に整列させて保持した上下に長い角棒状のものである。ガラス板1は、例えば光学電子部品のカバーガラスに使用されるもので、厚さ0.3〜0.5mmの3〜4mm角の矩形板である。複数全てのガラス板1の縦横サイズが同一であり、各々の対向二辺の両端面が一対の粘着テープ11に貼り付けてある。一対の粘着テープ11の幅はガラス板1の幅の約半分で、ガラス板1の一端面の中央部分に貼り付く。一対の平行な粘着テープ11の間に各ガラス板1がほぼ0.3mmの微小間隙gをもって平行に整列される。板状物整列体10の各ガラス板1の厚さは同一であるが、ガラス板製造内容によっては複数段階で相違することもある。
図1(A)(B)に示す分離装置は、角棒状の板状物整列体10を略鉛直に保持して、上下に整列されるガラス板1の最上段のものから順番に一対の各粘着テープ11より分離するもので、板状物整列体10を鉛直に吊り下げて支持する機能、及び、一対の粘着テープ11を同時に折り返し方向に屈曲させる機能を有する一対の剥離部材20と、最上段のガラス板1を仮保持して真上に上昇させる一対の仮保持部材30と、最上段のガラス板1の真上で上下動する吸着部材40を備える。従って、最上段のガラス板1が分離された場合には、その分離されたガラス板1と、分離されていない板状物整列体10とは、同方向(上方)に向かって搬送されるように構成されている。
図1(B)に示される一対の剥離部材20は、上端部がアール状に屈曲したくさび状のものであるが、小径の丸棒ローラでもよい。一対の各剥離部材20は、鉛直な角棒状板状物整列体10の一対の粘着テープ11の在る二側面に沿って平行に配置され、図示しないシリンダなどで定ストローク上下動する。仮保持部材30は弾性のゴムローラや無端ゴムベルトなどで、例えば図1(A)に示すような一対のゴムローラ30a、30bである。各ゴムローラ30a、30bは、鉛直な板状物整列体10の粘着テープ11の無い二側面に沿う所定の高さ位置に軸心を水平にして配置される。吸着部材40は下向きの角型真空吸着ノズルで、例えば図5と図6に示すような水平なターンテーブル41の下面周辺部の45°間隔の複数箇所に設置される。ターンテーブル41は吸着部材40の配列ピッチで間欠回転して、複数の吸着部材40を所定のガラス板分離ポジションP1に順に間欠送りする。ターンテーブル41の周辺のガラス板分離ポジションP1と180°反対のガラス板受渡ポジションP2に、吸着部材40からガラス板1を1枚ずつ受け取る回転体60と、回転体60からガラス板1を受け取って縦(鉛直姿勢)に整列収納するトレー70が配備される。このような回転体60とトレー70は、前述した特許文献2に開示されているものがそのまま適用でき、詳細は後述する。
板状物整列体10は、例えば図2(A)に示すような前身構造を有する。この前身の板状物整列体10は、上下多段に整列されたガラス板1の最上段と最下段のものは板厚が大きなダミーガラス板1’にしてある。このダミーガラス板1’を含む各ガラス板1がほぼ同一の微小間隙gで平行に対向して一対の粘着テープ11で整列保持される。各板ガラス1の間の微小間隙gは、当該間隙に充填されていたワックスを除去して形成される。板状物整列体10は、ワックス除去の後で各ガラス板1の端面の目視検査などが行われてから、図2(A)に示すようにガラス板分離ポジションP1に運ばれて、ガラス板分離をするために鉛直な姿勢でセットされる。図2(A)(B)は板ガラス分離前のもので、上下のダミーガラス板1’はガラス板1の保護に用いられ、ガラス板1を粘着テープ1から分離するのと同様にして粘着テープ11から分離される。
定位置のガラス板分離ポジションP1に一対の剥離部材20と、この剥離部材20と連動する一対の送りローラ機構21が上下揺動可能に配置され、同ポジションP1の所定の高さ位置に一対の仮保持部材30である円形のゴムローラ30a、30bが配置され、この一対のゴムローラ30a、30bの間の真上に吸着部材40が上下動可能に配置される。
図2(A)に示す板状物整列体10は、ガラス板分離ポジションP1に次の要領でセットされる。角棒状の板状物整列体10の両端から延在させた一対の粘着テープ11の両端部をチャック12、13で挟持し、両チャック12、13を互いに反対方向に引っ張った状態で板状物整列体10を鉛直に立て、上部のチャック12を一対の送りローラ機構21の中間位置にセットし、板状物整列体10の上部を一対の剥離部材20の間にセットして、上部のチャック12から板状物整列体10を鉛直に吊り下げる。一対の送りローラ機構21のそれぞれは定位置の第1送りローラ22と、この第1送りローラ22に対して接近離反の動作をする第2送りローラ23を有する。図2(A)の実線で示すように板状物整列体10が鉛直にセットされると、図2(A)の鎖線で示すように、上部のチャック12から上方に延在する一対の粘着テープ11を互いに反対方向に拡げて、離反状態にある第1送りローラ22と第2送りローラ23の間に通す。この後、剥離部材20と送りローラ機構21、さらに、図2(A)に示すバックテンション機構50が作動して、ガラス板分離可能な状態にセットされる。
図2(A)の状態で、バックテンション機構50が作動して鉛直な板状物整列体10から下方に延在する一対の粘着テープ11の下部に重りなどのバックテンション付与手段51が連結され、粘着テープ11に真下方向にバックテンションが掛けられる。その一方で図2(B)に示すように、一対の送りローラ機構21が作動し、第2送りローラ23が第1送りローラ22に接近して両ローラ22、23で一対の粘着テープ11をそれぞれに挟持した状態で回転し、粘着テープ11に斜め下方に送りを掛けると共に、剥離部材20が定位置まで上昇して一対の粘着テープ11の上部を扱きながら互いに反対方向に屈曲させる。図2(B)の状態で一対の送りローラ機構21の両ローラ22、23が回転動作することで、一対の粘着テープ11に図2(B)の矢印で示す上方向にフォワードテンションが掛けられ、各粘着テープ11が鉛直に張設された状態でガラス板1と共に剥離部材20に向って上昇を開始し、剥離部材20の上端部を互いに反対方向に屈曲することでガラス板1’、1の分離動作が開始される。
図2(B)は鉛直の板状物整列体10の上部の水平なダミーガラス板1’が一対の剥離部材20の上端部まで上昇したときのもので、一対の剥離部材20の上端部で一対の粘着テープ11が互いに反対の折り返し方向に屈曲することで、矩形のダミーガラス板1’の対向二辺の端面から粘着テープ11が剥がれ始める。この剥がれ動作と併行して一対のゴムローラ30a、30bが図1(A)の矢印方向に回転して、ダミーガラス板1’の粘着テープの無い対向二辺の端面に当接してダミーガラス板1’を水平姿勢のまま仮保持し、そのまま少し上昇させて粘着テープ11から分離させる。この分離のタイミングで吸着部材40が下降して、ゴムローラ30a、30bで仮保持された水平なダミーガラス板1’の上面を真空吸着し、吸着したまま吸着部材40が元の高さまで上昇して、ダミーガラス板1’の粘着テープ11からの分離が行われる。同時に板状物整列体10の上下多段に整列されたガラス板1の最上段の1枚が粘着テープ11の屈曲部分に達して、ダミーガラス板1’と同様に分離される。この最上段のガラス板1の分離の様子を図3に示す。
図3は、図1(A)のガラス板分離動作部分の左半分と図1(B)のガラス板分離動作部分の右半分を合成したもので、最上段の1枚のガラス板1が粘着テープ11の折り返し方向の屈曲部分に達すると、水平なガラス板1の対向する二辺の端面が粘着テープ11から徐々に剥がれ、この動作と併行して残りの対向する二辺の端面にゴムローラ30a、30bの外周が弾性接触して仮保持し(ゴムローラ30a、30bは、複数枚(この実施形態では2枚)のガラス板1の対向する二辺の端面に同時に弾性接触して仮保持し)、そのままゴムローラ30a、30bの回転で最上段のガラス板1が水平姿勢のまま少し上昇して、ガラス板1が一対の粘着テープ11から同時に分離する。従って、板状物整列体10が上方に搬送されながら、その板状物整列体10から連続する粘着テープ11が引き出されることにより、ガラス板1から粘着テープ11が剥離して、そのガラス板1が分離される。この分離のタイミングで真上から吸着部材40が下降して最上段のガラス板1の上面を真空吸着し、そのまま上昇して最上段の1枚のガラス板1を粘着テープ11から引き離す。吸着部材40が1枚のガラス板1を吸着して上昇すると、ターンテーブル41が1ピッチ回転して、次の吸着部材40がガラス板分離ポジションP1に間欠送りされる。
吸着部材40で1枚ずつ吸着されるガラス板1が光学電子部品のカバーガラスの場合、吸着部材40は図3に示すような角型真空吸着ノズルが適用される。この吸着部材40は下端面がガラス板1と同サイズの矩形で、この下端面の4辺の周縁部を除く中央部が凹面42で、周縁部のみに真空吸引穴43を有する。図3で最上段の1枚のガラス板1が吸着部材40で吸着されるとき、図4のガラス板上面の図4の鎖線から外側の周縁部1eのみが吸着部材40で吸着されて、ガラス板上面の周縁部1eを除く中央部1sが吸着部材40と接触しないようにしてある。なお、ガラス板1の周縁部1eの幅は0.5mm程度であり、この周縁部1eを利用して光学電子部品の投受光窓に取付けられ、また、ガラス板1の中央部1sは光学電子部品の投受光路を構成するために高品質(透光性など)が要求される。
図3で最上段のガラス板1の上面の周縁部1eのみを吸着部材40で吸着することで、上面の中央部1sの高品質が保障される。また、図3で最上段のガラス板1の下面は、次段のガラス板1と微小間隙gで平行に対向して、微小間隙gを縮めることなく最上段のガラス板1が安定した水平姿勢のまま吸着部材40で吸着されて上昇するので、下面の中央部の品質も保障されて、ガラス板1が高品質のまま粘着テープ11から分離される。
ガラス板分離ポジションP1の吸着部材40が1枚のガラス板1を水平姿勢のまま吸着して上昇すると、図5で示すようにターンテーブル41が1ピッチ間欠回転する。このターンテーブル41が4ピッチまで間欠回転すると、ガラス板分離ポジションP1でガラス板1を吸着保持した吸着部材40がガラス板受渡ポジションP2に送られ、このポジションP2で真空吸引が解除されて1枚の水平なガラス板1が回転体60へと落下する。
回転体60は、例えば図7(A)(B)に示すような截頭円錐形状の円盤で、その回転軸61の軸心を水平面に対して45°傾斜させて配置される。回転体60の截頭円錐形状の傾斜面62は、その最高位置で水平となり、最低位置で鉛直となる。この傾斜面62の45°間隔の計8箇所に、吸着ヘッド部63が設けられる。各吸着ヘッド部63は、図8の断面図で示すような凹所で、1枚のガラス板1の周縁部のみを真空吸着する吸引穴64を有する。回転体60はターンテーブル41と同期して45°ずつ間欠回転して、吸着ヘッド部63をガラス板受渡ポジションP2に間欠送りする。
ターンテーブル41が1ピッチ間欠回転して1つの吸着部材40がガラス板受渡ポジションP2に移動すると、吸着部材40から1枚のガラス板1が水平姿勢のまま回転体60の最高位置にある吸着ヘッド部63に落下し、吸着ヘッド部63に真空吸着される。この回転体60が1ピッチ間欠回転する毎に最高位置の水平な吸着ヘッド部63が段階的に傾斜し、4ピッチ間欠回転したところで鉛直な最低位置に移動し、ガラス板1が鉛直姿勢になる。最高位置の水平な吸着ヘッド63が最低位置に移動するまでに、吸着ヘッド63に吸着されたガラス板1の板厚など検査が行われ、吸着ヘッド部63が最低位置に移動した時点で板厚検査などの検査結果に基づいてガラス板1の真空吸引が解除され、鉛直姿勢のガラス板1が真下のトレー70へと落下する。トレー70は回転体60の間欠回転と同期して定ピッチずつ図5で左方向に移動して、多数枚のガラス板1を鉛直姿勢のまま所定間隔で並列に整列させて収納する。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、板状物は薄いガラス板以外の厚いセラミック板などでもよく、この板状物の形状、材質の変更に応じて粘着テープの数が適宜に決められ、粘着テープから板状物を1枚ずつ分離するときの板状物整列体の姿勢が鉛直姿勢や水平姿勢と適宜に選択できる。また、粘着テープとして、紫外線の照射によって粘着力が低下するものを使用して、粘着テープを屈曲させて板状物を分離させる際に粘着テープの屈曲部分に紫外線照射ランプで紫外線を照射させて、板状物が分離し易いようにすることも有効である。
ところで、上記した実施の形態(本発明)は、技術分野が、粘着テープに直立状態で整列保持された複数の板状物を粘着テープから1枚ずつ分離する板状物分離装置に関するものであって、その目的は、ガラス板などの小片の板状物を粘着テープから確実に信頼性よく分離する板状物分離装置を提供することを骨子としている。そして、その目的達成のための手段は、粘着テープで多数の板状物を微小間隙で略平行に整列させて保持した板状物整列体の前記粘着テープより板状物を1枚ずつ分離する装置であって、前記板状物整列体の最前列の板状物より板状物整列方向に延在する粘着テープを板状物整列方向と離反する方向に屈曲させ、この屈曲する粘着テープから板状物を剥離させる剥離部材と、前記粘着テープから剥離する板状物を板状物整列方向に真空吸引して保持する吸着部材と、を具備したことを基本的な特徴としている。
(A)は本発明の実施の形態を示す板状物分離装置の要部の側面図、(B)は要部の正面図である。 (A)は図1(B)に示す板状物整列体10を所定の分離ポジションP1にセットする際の正面図、(B)はセット後の正面図である。 図1(A)と図1(B)の要部の左右半分ずつを合成した部分拡大図である。 板状物の一例であるガラス板の平面図である。 図1の板状物分離装置に連接したターンテーブルと回転体の正面図である。 図5のターンテーブルの下面図である。 (A)は図5の回転体の正面図、(B)は断面図である。 図7T−T線に沿う拡大断面図である。 従来の板状物分離装置の概要を示す側面図である。 他の従来の板状物分離装置の概要を示す側面図である。
符号の説明
1 板状物、ガラス板
1’ ダミーガラス板
10 板状物整列体
11 粘着テープ
12 チャック
20 剥離部材
21 送りローラ機構
22、23 送りローラ
30 仮保持部材、ゴムローラ
40 吸着部材
41 ターンテーブル
50 バックテンション機構
60 回転体
70 トレー
P1 ガラス板分離ポジション
P2 ガラス板受渡ポジション

Claims (5)

  1. 複数の板状物を微小間隔で略平行に整列させて保持した板状物整列体から板状物を1枚ずつ分離する装置であって、
    前記板状物整列体の前端部の両側に位置し且つ回転する一対のゴムローラまたは一対の無端ゴムベルトからなる仮保持部材を備え、前記一対のゴムローラまたは一対の無端ゴムベルトが回転してそれらの外周面が前記板状物整列体の前端部に存する板状物の対向二辺の両端面を弾性を利用して挟持しつつ該板状物を前方に送り出すことにより、前記板状物整列体の前端部から1枚ずつ板状物を分離することを特徴とする板状物分離装置。
  2. 複数の板状物を微小間隔で略平行に整列させて保持した板状物整列体から板状物を1枚ずつ分離する板状物分離方法であって、
    前記板状物整列体の前端部の両側に、回転する一対のゴムローラまたは無端ゴムベルトからなる仮保持部材を位置させた状態で、前記一対のゴムローラまたは一対の無端ゴムベルトを回転させてそれらの外周面が前記板状物整列体の前端部に存する板状物の対向二辺の両端面を弾性を利用して挟持しつつ該板状物を前方に送り出させることにより、前記板状物整列体の前端部から1枚ずつ板状物を分離することを特徴とする板状物分離方法。
  3. 前記分離した板状物を、前記板状物整列体における板状物の整列方向に送り出すことを特徴とする請求項2に記載の板状物分離方法。
  4. 複数の板状物の端面が粘着テープに貼着されることにより板状物整列体が構成され、その板状物整列体から板状物を1枚ずつ分離するに際して、前記板状物整列体の粘着テープが位置しない板状物の対向二辺の両端面を前記仮保持部材が挟持することを特徴とする請求項2または3に記載の板状物分離方法。
  5. 前記板状物整列体を前記板状物の送り出し方向に搬送しつつ、該板状物整列体から連続する粘着テープを引き出すことにより板状物から粘着テープを剥離することを特徴とする請求項4に記載の板状物分離方法。
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