以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[画像処理装置の構成について]
図1は、本発明を適用した画像処理装置の外観の構成例を示す図である。この画像処理装置は、例えば、静止画像や動画像を撮影するデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどに適用することができる。
画像処理装置11は、本体21および本体22から構成される。ユーザは、本体21を把持し、本体21または本体22に設けられたボタンなどを操作することで、静止画像や動画像の撮影(撮像)、またはそれらの再生を画像処理装置11に行わせることができる。
なお、以下の説明において、静止画像と動画像を特に区別する必要のない場合、単に画像と称する。また、以下の説明においては、画像を撮影するとは、動画像を撮影する場合に限らず、静止画像を撮像(撮影)する場合も含まれるとする。
本体21には、画像を撮影する記録モード、または画像を再生(表示)する再生モードを選択する(切り替える)ときに操作されるモード切替ボタン31、静止画像を撮影するときに操作されるシャッタボタン32、および動画像を撮影するときに操作される録画ボタン33が設けられている。
本体22には、画像や各種の設定を行うためのメニュー画面を表示させるための表示部34が設けられている。また、本体22には、表示部34の図中右側に、表示部34に表示されたカーソルなどを移動させ、画像やメニュー項目を選択するときに操作される十字キー35−1乃至35−4、カーソルにより選択された画像やメニュー項目の表示や実行を決定するときに操作される決定ボタン36が設けられている。さらに、本体22には、輪状の操作手段であるシャトル37が設けられている。
シャトル37は、決定ボタン36を中心に(決定ボタン36を軸として)、図中矢印A11の方向に回動する構成とされている。このシャトル37は、回動された角度に応じてカーソルの移動などの処理を行わせるときに操作される。なお、以下、十字キー35−1乃至十字キー35−4を個々に区別する必要のない場合、単に十字キー35と称する。
また、本体22は、本体21に対して、決定ボタン36を中心とし、図中、矢印A11の方向に回動させることができるように構成されている。例えば、ユーザは、本体21を把持したまま本体22を回動させて、ユーザに対する表示部34の角度を調整することができるように構成されている。さらに、本体21に対して本体22が回動されると、本体21と本体22は互いに重なるように構成されている。例えば、ユーザは、本体22を回動させて、本体21と本体22を重ねることによって、画像処理装置11を小さくまとめることができ、容易に持ち運ぶことができるように構成されている。
さらに、本体21のモード切替ボタン31、シャッタボタン32、および録画ボタン33が設けられている面とは反対側の面(対向する面)の決定ボタン36と対向する位置には、撮影を行うための図示せぬレンズが設けられている。例えば、ユーザは、本体21を把持してレンズを被写体に向け、表示部34に表示される画像を見ながら撮影画角を確認し、シャッタボタン32、または録画ボタン33を操作して被写体の撮影を行う。
図2は、図1の画像処理装置11の内部構成例を示すブロック図である。
画像処理装置11は、撮影部51、AD(Analog Digital)変換部52、マイクロフォン53、AD変換部54、信号処理部55、RAM(Random Access Memory)56、出力部57、圧縮伸張処理部58、内部記録部59、制御部60、入力部61、電源制御部62、ROM(Read Only Memory)63、ドライブ64、および、インタフェース65を含むように構成される。
また、撮影部51、信号処理部55、RAM56、出力部57、圧縮伸張処理部58、内部記録部59、制御部60、入力部61、電源制御部62、ROM63、ドライブ64、およびインタフェース65は、バス66により相互に接続されている。
撮影部51は、例えば、CCD、CMOSなどの撮像素子やレンズなどを含む構成とされ、制御部60の制御の基に被写体を撮影し、撮影により得られた画像信号をAD変換部52に供給する。例えば、撮影部51を構成する撮像素子は、図示せぬレンズをから入射した光を受光し、その受光した光の量(光量)に応じた電荷を蓄積して電圧信号を生成し、これを画像信号としてAD変換部52に供給する。
AD変換部52は、撮影部51から供給された画像信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して信号処理部55に供給する。
マイクロフォン53は、画像処理装置11の周囲の音声を集音し、集音した音声を電気信号である音声信号に変換し、AD変換部54に供給する。AD変換部54は、マイクロフォン53から供給された音声信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して信号処理部55に供給する。
信号処理部55は、制御部60の制御の基に、AD変換部52から供給された画像信号、またはAD変換部54から供給された音声信号に対して、必要に応じて所定の処理を施し、画像データまたは音声データを生成してRAM56に供給する。例えば、信号処理部55は、制御部60の制御の基に、AD変換部52から供給された画像信号を、輝度信号(Y信号)と色差信号(Cr信号およびCb信号)に変換し、ガンマ補正処理などを施して生成された画像データをRAM56に供給する。
RAM56は、制御部60の制御の基に、信号処理部55から供給された画像データまたは音声データを一時的に記憶し、記憶している画像データまたは音声データを、出力部57または圧縮伸張処理部58に供給する。また、RAM56には、制御部60が実行するプログラムやデータなども適宜記憶される。
出力部57は、表示部34、スピーカ81などを含むように構成される。例えば、出力部57の表示部34は、液晶ディスプレイなどから構成され、RAM56を介して信号処理部55から供給された画像データ、または圧縮伸張処理部58から供給された画像データを基に、画像を表示する。さらに、出力部57のスピーカ81は、圧縮伸張処理部58から供給された音声データを基に音声を再生する。
圧縮伸張処理部58は、記録動作時には、制御部60の制御の基に、RAM56から供給された画像データを所定の方式に基づいて圧縮し、圧縮された画像データを生成する。また、圧縮伸張処理部58は、再生動作時には、制御部60の制御の基に、内部記録部59またはリムーバブルメディア91から画像データを取得し、取得した画像データを必要に応じて伸張して出力部57に供給する。
内部記録部59は、例えば、画像処理装置11に内蔵されているハードディスク、不揮発性のフラッシュメモリなどから構成され、制御部60の制御の基に、圧縮伸張処理部58から供給された画像データを記録したり、内部記録部59は、記録している静止画像ファイルまたは動画像ファイルを圧縮伸張処理部58に供給したりする。
制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM63に記録されているプログラムを実行し、画像処理装置11全体を制御する。また、制御部60は、入力部61から供給された入力信号に応じて各種の処理を行う。例えば、制御部60は、入力部61からの入力信号に応じて撮影部51を制御することにより、フォーカス、絞り、シャッタスピードなどを制御する。
入力部61は、例えば、図1のモード切替ボタン31、シャッタボタン32、録画ボタン33、十字キー35、決定ボタン36、シャトル37などから構成され、ユーザの操作に応じた入力信号を制御部60に供給する。
電源制御部62は、制御部60から電力の供給が指示されると、図示せぬ電池、または画像処理装置11に接続されている外部電源から画像処理装置11の各部に電力を供給する。例えば、ユーザが画像処理装置11の電源をオンすると、入力部61はユーザの操作に応じて、制御部60に電源がオンされた旨の入力信号を供給する。すると、制御部60は、入力部61からの入力信号に応じて、電源制御部62に電力の供給を指示するので、電源制御部62は、制御部60の指示に応じて画像処理装置11の各部に電力を供給する。
ROM63は、各種のプログラムおよびデータを記録し、記録しているプログラムまたはデータを制御部60に供給する。ドライブ64には、必要に応じてリムーバブルメディア91が装着(接続)される。ドライブ64は、リムーバブルメディア91が装着されると、必要に応じてリムーバブルメディア91に記録されているデータを読み出して、制御部60または圧縮伸張処理部58に供給したり、制御部60または圧縮伸張処理部58から供給されたデータを、リムーバブルメディア91に供給して記録させたりする。
リムーバブルメディア91は、例えば、不揮発性のフラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどから構成され、画像処理装置11に着脱可能とされている。リムーバブルメディア91は、画像処理装置11から供給された画像データ(画像ファイル)を記録する。また、リムーバブルメディア91は、記録している画像ファイルなどの各種のデータを画像処理装置11に供給する。
インタフェース65は、例えば、USB(Universal Serial Bus)などの外部装置と接続するためのケーブルなどが接続され、接続先の外部装置と画像処理装置11とのデータの授受をインタフェースするために設けられている。またインタフェース65には、テレビジョン受像機などと所定のケーブル(AVケーブルなどと称されるケーブル)も接続され、接続先のテレビジョン受像機などと、内部記録部59やリムーバブルメディア91に記録されている画像データの授受をインタフェースするために設けられている。
図3は、画像処理装置11の機能を示す図である。画像処理装置11は、起動時の処理を行う起動処理部101と、起動後の記録や再生に関する処理を行う記録再生処理部102を含む構成とされている。
起動処理部101は、システムチェック部121、接続判断部122、通信部123、マウント処理部124、および、アンマウント処理部125を含む構成とされている。記録再生処理部102は、撮影制御部141、記録制御部142、および、再生制御部143を含む構成とされている。記録制御部142は、内部記録制御部151と外部記録制御部152を含む構成とされている。再生制御部143は、内部再生制御部161と外部再生制御部162を含む構成とされている。
起動処理部101は、画像処理装置11が起動されたとき、および、起動後の他の装置との接続状態を監視するとき(電源がオンの状態にされたとき)の処理を行う機能である。起動処理部101のシステムチェック部121は、画像処理装置11が起動されたときに、画像処理装置11内の各部をチェックする機能である。
起動処理部101の接続判断部122は、画像処理装置11とケーブルなどを介して接続される外部装置が接続されているか否かを判断する機能である。通信部123は、接続されている外部装置と通信する(データの授受を行う)機能である。
起動処理部101のマウント処理部124は、内部記録部59やリムーバブルメディア91のエリアをマウントする機能である。起動処理部101のアンマウント処理部125は、内部記憶部59のエリアをアンマウントする機能である。なお、エリアやマウント(アンマウント)については、図4を参照して後述する。また、後述するように、アンマウントの処理の対象となるのは、ここでは、内部記録部59であり、リムーバブルメディア91は、処理の対象とはされない。
記録再生処理部102は、静止画像や動画像を撮影し、内部記録部59やリムーバブルメディア91に記録する機能である。また、記録再生処理部102は、内部記録部59やリムーバブルメディア91に記録されている静止画像や動画像の画像データを読み出し、再生する機能である。
記録再生処理部102の撮影制御部141は、撮影部51などを制御し、被写体の撮影を制御する。記録制御部142の内部記録制御部151は、撮影制御部141により撮影された被写体の画像の画像データを内部記録部59に記録する機能である。記録制御部142の外部記録制御部152は、撮影制御部141により撮影された被写体の画像の画像データをリムーバブルメディア91に記録する機能である。
再生制御部143の内部再生制御部161は、内部記録部59に記録されている画像データを読み出し、再生する機能である。再生制御部143の外部再生制御部162は、リムーバブルメディア91に記録されている画像データを読み出し、再生する機能である。
本発明においては、詳細は後述するが、撮影された被写体の画像の画像データは、内部記録部59とリムーバブルメディア91に同時に記録される。また、内部記録部59に記録されている画像データは、所定の外部の装置に対しては供給されない(外部の装置からは閲覧、編集が行えない)ようにされている。
内部記録部59には、外部の装置に対して記録しているデータを供給しないエリアと、外部の装置に対しても記録しているデータを供給するエリアとが設けられている。すなわち、図4を参照するに、内部記録部59のエリア181とエリア182という2つのエリアが設けられている。
ここでは、エリア181は、外部の装置に対して供給しないデータが記録されるエリアであるとし、エリア182は、外部の装置に対しても供給するデータが記録されるエリアであるとする。換言すれば、エリア181に記録されているデータは、外部の装置から閲覧や編集がされることがないように保護する必要のあるデータであり、エリア182に記録されているデータは、外部の装置から閲覧されても、編集されても良いようなデータである。
このように、本実施の形態における内部記録部59には、2つのエリアが設けられている。
エリア181と、リムーバブルメディア91には、同一の画像が基本的に記録される。すなわち、本実施の形態においては、1度の撮影により取得された画像は、内部記録部59のエリア181とリムーバブルメディア91に記録される。
内部記録部59に記録された画像は、アルバムなどと称される機能を実現するために記録される。すなわち、画像処理装置11により撮像された被写体の画像には、どのような画像があったかを、ユーザが確認できるようになされている。
リムーバブルメディア91に記録された画像は、他の装置としてのパーソナルコンピュータやプリンタなどに、適宜供給される。また、他の装置に対して供給可能なデータであるため、編集などの対象となることもある。
内部記録部59に記録されている画像は、リムーバブルメディア91に記録されている画像とは依存関係がない。すなわち、例えば、リムーバブルメディア91に記録されている画像が、リムーバブルメディア91から削除されても、その削除にともない、内部記録部59に記録されている、削除された画像に対応する画像が削除されるという処理は行われない。
また、例えば、内部記録部59に記録されている画像を撮影装置11で閲覧したときに表示される画像と、リムーバブルメディア91に記録されている画像を撮影装置11で閲覧したときに表示される画像は、必ずしも一致していない。すなわち、リムーバブルメディア91に記録されている画像と整合性をとるために、内部記録部59に記録されている画像が編集されるということはないようにされている。
ユーザは、例えば、過去にどのような画像を撮影したかを閲覧したいときに、内部記録部59に記録されている画像を閲覧し、実際にプリントアウトするときなどの画像を確認したいときに、リムーバブルメディア91に記録されている画像を閲覧する。
このような使い分けがあるため、内部記録部59に記録されている画像は、ユーザ側からは編集できないようにされている。ユーザ側からは編集できないようにするために、内部記録部59のエリア181は、外部装置が画像処理装置11に接続されているときには、その接続されている外部装置からは、見えないエリアとされる。
このような処理を行うための画像処理装置11の動作について説明する。
[画像処理装置の動作について]
図5は、画像処理装置11が起動時(電源がオンにされてから電源がオフにされるまでの間)に行う動作について説明するためのフローチャートである。ステップS11において、画像処理装置11のシステムチェック部121(図3)は、システムのチェックを行う。
ユーザが画像処理装置11(図2)の入力部61を操作して、画像処理装置11の電源をオンすると、入力部61は、ユーザの操作に応じて、制御部60に電源がオンされた旨の入力信号を供給する。制御部60は、入力部61からの入力信号に応じて、電源制御部62に電力の供給を指示する。電源制御部62は、制御部61から電力の供給が指示されると、画像処理装置11の各部に電力を供給し、画像処理装置11を起動させる。
このようにして、画像処理装置11の各部に電力が供給されると、システムチェック部121は、画像処理装置11内の各部が正常に動作するか否かのチェックを行う。ステップS11において行われるシステムのチェックとしては、例えば、内部記録部59や装着されているリムーバブルメディア91に対して、データの書き込みや読み出しが可能な状態であるかなどがチェックされる。
ステップS12において、内部記録部59やリムーバブルメディア91に設けられている全てのエリアに対してマウント(mount)が行われる。例えば、図4に示したように内部記録部59にエリア181とエリア182という2つのエリアが設けられている場合、エリア181とエリア182に対してマウントが行われる。マウントとは、各エリアに記録されているファイルには、どのようなファイルが、何個記録されているかなどをチェックする、内部記録部59やリムーバブルメディア91などの記録媒体に対する初期化の処理である。
マウントについての一般的な説明を記載しておく。ファイルシステムでは、複数のファイルシステム(ディスクパーティション)デバイスを仮想的に単一のツリー構成で扱うようになっている。デバイスなどはシステムに「マウント」された時点からアクセス可能になり、「アンマウント」されるとアクセス不能になる。
ステップS12において、記録媒体に対してマウントが行われことにより、記録媒体が装着されている(内蔵している)画像処理装置11自体が、その記録媒体に記録されているファイルなどを閲覧することは可能であるし、画像処理装置11に接続されている他の装置からも、その記録媒体に記録されているファイルなどを閲覧できることが可能となる。
ステップS13において、接続判断部122は、外部装置と接続しているか否かを判断する。ここで、外部装置として判断されるのは、画像処理装置11に対して、USBなどにより接続されている画像処理装置11以外の装置である。USBなどにより接続される外部装置は、画像処理装置11の内部記録部59に記録されているファイルなどにアクセスし編集を行うことができる装置である。
ステップS13における処理を換言すると、内部記録部59エリア181に記録されているファイルなどを編集(改変)することができる装置が接続されているか否かの判断である。このような判断が行われるため、例えば、AVケーブルなどと称されるケーブルでテレビジョン受像機などの外部装置が接続されているような場合、テレビジョン受像機などの外部装置は、内部記録部59に記録されているファイルなどを編集する機能を有さないため、ステップS13における処理での判断対象とはされない。
インタフェース65としてUSBを有しているときには、ステップS13における処理は、USBにより接続されている装置があるか否か(USB経由で、通信部123と通信を行える状態にある装置があるか否か)が、ステップS13において判断される。
ステップS13において、外部装置と接続していると判断されると、ステップS14に処理が進められる。ステップS14において、アンマウント処理部125(図3)により、隠蔽データのあるエリアがアンマウントされる。ここで、隠蔽データとは、編集などされることが好ましくないデータであり、内部記録部59のエリア181に記録されているデータ(ファイルなどを含む)のことである。
ステップS14において、アンマウントされるのは、エリア181である。アンマウント処理部125は、ステップS14において、エリア181をアンマウントする。エリア181は、アンマウントされることにより、アクセスできなエリアとされる。USBなどを介して接続されている外部装置は、アンマウントされたエリア181にアクセスすることができない状態になる。よって、接続されている外部装置は、エリア181に記録されているファイルなどを編集することはできない。
このように、隠蔽データが記録されているエリアをアンマウントすることにより、そのエリア自体に、アクセス自体が行えないようになるため、隠蔽データが、外部装置から編集されるようなことを防ぐことが可能となる。
ステップS14において隠蔽データのあるエリアがアンマウントされると、ステップS15において、通信部123(図3)により、外部装置との通信が開始される。上記したように、アンマウントされているエリア(この場合、エリア181)には、外部装置はアクセスできない(通信できない)ため、このステップS15において通信されるのは、例えば、エリア182に記録されているデータや、画像処理装置11に装着されているリムーバブルメディア91に記録されているデータである。
ステップS16において、外部装置との接続が解除されたか否かが判断される。接続判断部122は、常に、USBなどを介して外部装置と接続されている状態であるか否かを監視している。そして、接続判断部122は、外部装置との接続がされたときには、上記したように、隠蔽データのあるエリアをアンマウントし、外部装置との接続が解除されたときには、アンマウントされたエリアをマウントする。
すなわち、ステップS16において、接続判断部122により外部装置との接続は解除されたと判断された場合、ステップS17に処理が進められ、アンマウントされていたエリア(この場合、エリア181)が、再マウントされる。接続判断部122は、外部装置との接続が解除されたと判断した場合、マウント処理部124に、アンマウントされているエリアをマウントし直すように指示を出す。
このように外部装置が接続されている状態の場合(外部装置などから記録しているデータなどが編集される可能性がある場合)、編集などの対象とされたくないデータ(隠蔽データ)が記録されているエリアがアンマウントされ、そのエリアが見えない状態にされ、外部装置が接続されていない状態の場合、隠蔽データが記録されているエリアもマウントされ、そのエリアも見える状態にされる。
上記したようにマウントやアンマウントが行われることにより、隠蔽データが記録されているエリアは、編集などの機能を有している外部装置は接続されていない状態でしか閲覧できないことになる。換言すれば、隠蔽データが記録されているエリアは、画像処理装置11が単体で動作しているときに、画像処理装置11が閲覧することは可能であり、画像処理装置11が単体で動作していないときでも、編集などの機能を有していない外部装置が接続されている状態であれば閲覧できるようにされている。
ステップS17において、アンマウントされていたエリアが再マウントされると、ステップS18に処理が進められる。ステップS18において、記録再生処理が実行される。ステップS18には、ステップS13において、外部装置は接続されていないと判断された場合も来る。
画像処理装置11は、上記したように、画像を記録したり、再生したりする機能を有する。外部装置と接続されていないときには、画像処理装置11は、被写体の画像を撮像し、その画像データを内部記録部59やリムーバブルメディア91に記録したり、内部記録部59やリムーバブルメディア91に記録されている画像データを再生したりする機能を有する。
ステップS18において記録再生処理が実行されている間も、接続判断部122(図3)は、外部装置と接続されたか否かを監視している。すなわち、処理としては、ステップS18の処理が実行されるとともに、ステップS13に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS18において実行される記録再生処理について、図6のフローチャートを参照し説明する。ステップS31において、記録モードであるか否かが判断される。例えば、ユーザがモード切替ボタン31(図1)を操作して、記録モードを選択すると、入力部61から制御部60に、記録モードが選択された旨の信号が供給される。制御部60は、入力部61から記録モードが選択された旨の信号が供給された場合、記録モードであると判断する。
ステップS31において、記録モードであると判断された場合、ステップS32に進み、記録処理が実行される。なお、記録処理の詳細は後述するが、画像処理装置11は、記録処理において、ユーザの操作に応じて静止画像または動画像の撮影を行う。
一方、ステップS31において、記録モードでないと判断された場合、すなわち、再生モードである場合、ステップS33に進み、画像処理装置11は再生処理を行う。なお、再生処理の詳細は後述するが、再生処理において画像処理装置11は、撮影により得られた画像ファイル(画像データ)を基に、静止画像または動画像の再生を行う。
ステップS32において記録処理が行われるか、またはステップS33において再生処理が行われると、ステップS34において、記録処理または再生処理の終了が指示されたか否かを判断する。
ステップS34において、終了が指示されていないと判断された場合、継続して各種の処理を行うので、ステップS31に戻り、上述した処理が繰り返される。
一方、ステップS34において、終了が指示されたと判断された場合、図5のステップS13に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。
図5に示したフローチャートの処理、すなわち、電源がオンにされてからの処理は、例えば、ユーザにより電源をオフの状態にするようにとの指示が出されたときに終了される。例えば、ユーザが入力部61(図2)を操作して、電源のオフを指示すると、入力部61から制御部60に、電源のオフを指示する信号が供給される。入力部61から制御部60に電源のオフを指示する信号が供給されると、制御部60は、電源制御部62に電力の供給の遮断を指示する。電源制御部62は、制御部60から電力の供給の遮断が指示されると、画像処理装置11の各部への電力の供給を遮断して、画像処理装置11の電源をオフする。
このようにして、画像処理装置11は、記録モードが選択されると、ユーザの操作に応じて画像の撮影、記録を行い、再生モードが選択されると、ユーザの操作に応じて画像の再生を行う。
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS32の処理に対応する記録処理について説明する。
ステップS51において、静止画像または動画像の撮影の待機中であるか否かが判断される。例えば、撮影する画像の画角を確認するためのスルー画像が表示部34(図2)に表示された状態において、ユーザがシャッタボタン32(図1)、または録画ボタン33(図1)を操作すると、入力部61から制御部60に、画像の撮影を指示する信号が供給される。制御部60は、入力部61から画像の撮影を指示する信号が供給された場合、撮影の待機中ではない(待機状態が解除されたのではない)と判断する。
ステップS51において、撮影の待機中であると判断された場合、ステップS52に進み、スルー画像の表示が継続される。スルー画像の表示が継続される一方で、ステップS53において、制御部60は、ユーザの操作に応じた処理を行う。例えば、ユーザの操作が電源のオフを指示していると判断されたような場合、電源をオフにする処理が実行される。
一方、ステップS51において、撮影の待機中でないと判断された場合、ステップS54に進み、動画像の撮影中であるか否かが判断される。例えば、ユーザにより録画ボタン33が操作されて、撮影制御部141が撮影部51による被写体の撮影を制御している場合、制御部60は、動画像の撮影中であると判断する。
ステップS54において、動画像の撮影中であると判断された場合、ステップS55に進み、撮影制御部141は、継続して撮影部51を制御し動画像の撮影を実行させる。ステップS55において実行される動画像の撮影は、通常記録用の動画像である。ここで、通常記録用の動画像とは、リムーバブルメディア91に記録される動画像であり、ユーザにより設定された圧縮率で圧縮され、ユーザが編集可能な動画像である。
上述した説明に合わせると、通常記録用の動画像とは、編集機能を有する外部装置が接続されたときに、その外部装置が閲覧したり、編集したりすることができる動画像である。
なお、後述するように、例えば、ステップS59において、通常記録用の静止画像の撮影が制御されるが、この通常記録用の静止画像も、通常記録用の動画像と同じ意味を有し、すなわち、外部装置が閲覧したり、編集したりすることができる静止画像として設定されていることを意味する。
通常記録用の動画像の撮影について、図2を参照して説明する。撮影部51は、被写体を撮影して電圧信号を生成し、これを画像信号としてAD変換部52を介して信号処理部55に供給する。また、マイクロフォン53は、周囲の音声を集音し、集音した音声を電気信号である音声信号に変換し、AD変換部54を介して信号処理部55に供給する。
信号処理部55は、撮影制御部141の制御の基に、AD変換部52から供給された画像信号、およびAD変換部54から供給された音声信号に対して、必要に応じてガンマ補正処理などの所定の処理を施して、動画像データおよび音声データを生成し、RAM56を介して圧縮伸張処理部58に供給する。
圧縮伸張処理部58は、記録制御部142の制御を基に、RAM56から供給された動画像データを、MPEG(Moving Picture Expert Group)2などの方式により圧縮し、圧縮された動画像データを生成するとともに、RAM56から供給された音声データを、AAC(Advanced Audio Coding)などの方式により圧縮し、圧縮された音声データを生成する。
圧縮伸張処理部58は、動画像データを圧縮する際、ユーザにより設定されている圧縮率になるように、圧縮処理を行う。換言すれば、ユーザは、リムーバブルメディア91に通常記録用の動画像として動画像を記録させるとき、所望の圧縮率を選択(設定)できるように、画像処理装置11は構成されている。
圧縮伸張処理部58は、生成した動画像データにより表示される動画像から所定の静止画像を抽出してサムネイル画像データを生成する。このサムネイル画像は、ユーザが、例えば、リムーバブルメディア91に記録されている動画像には、どのような動画像があるのかを調べたいときなどに、参照されるものである。
圧縮伸張処理部58は、生成した動画像データ、音声データ、およびサムネイル画像データをリムーバブルメディア91に供給する。以下、リムーバブルメディア91に記録される動画像データ、音声データ、およびサムネイル画像データをまとめて、動画像ファイルと記述する(動画像ファイルには、動画像データ、音声データ、およびサムネイル画像データが含まれているとして説明を続ける)。
ステップS56において、外部記録制御部152(図3)は、動画像ファイルがリムーバブルメディア91に記録されるように記録を制御する。
このように、通常記録用の動画像ファイルが生成され、リムーバブルメディア91に記録される一方で、ステップS57において、アルバム用の動画像の撮影も制御される。ここで、アルバム用の動画像とは、内部記録部59のエリア181(図4)に記録される動画像であり、予め設定されている圧縮率(ユーザにより設定された圧縮率ではない圧縮率)で圧縮され、ユーザが編集不可能な動画像である。
上述した説明に合わせると、アルバム用の動画像とは、編集機能を有する外部装置が接続されたときに、その外部装置が閲覧したり、編集したりすることができない動画像である。
また、アルバム用の動画像とは、ユーザが、例えば、画像処理装置11で過去に撮影した動画像にはどのようなものがあるかなどを検索するような場合に閲覧される動画像であり、アルバムなどと称される機能を実現するための動画像である。
なお、後述するように、例えば、ステップS61において、アルバム用の静止画像の撮影が制御されるが、このアルバム用の静止画像も、アルバム用の動画像と同じ意味を有し、すなわち、外部装置が閲覧したり、編集したりすることができない静止画像として設定されていることを意味する。
アルバム用の動画像の撮影は、基本的に、通常記録用の動画像の撮影と同様な処理で行われる。ただし、アルバム用の動画像は、基本的に、通常記録用の動画像より記録容量が小さなデータとされるため(換言するならば、上述したように、予め設定されている圧縮率になるように圧縮処理が行われるため)、通常記録用の動画像の撮影の制御に対して、圧縮処理が行われる部分が、通常記録用の動画像の制御と異なる。このことについて、図8を参照して説明する。
図8は、通常記録用の動画像とアルバム用の動画像を比較するために、通常記録用の動画像のビデオフレームとアルバム用のビデオフレームを並列的に図示した図である。図8図中、左側のビデオフレーム列は、通常記録用の動画像のビデオフレーム列を示し、図8図中、右側のビデオフレーム列は、アルバム用の動画像のビデオフレーム列を示している。
図中の“t”は、所定の時間を表している。すなわち、0tから1tの間は、t時間だけ経過し、1tから2tの間も、t時間だけ経過し、2tから3tの間も、t時間だけ経過するということを意味している。
通常記録用の動画像のビデオフレーム列において、時間tだけ経過する毎に、通常記録用の動画像のビデオフレームが抽出され、その抽出されたビデオフレームが、アルバム用の動画像のビデオフレーム例を構成するためのビデオフレームとされる。すなわち、通常記録用の動画像から、所定のタイミングで抽出されるビデオフレームによりアルバム用の動画像が生成される。
このような生成が行われるように、内部記録制御部151(図3)は、アルバム用の動画像の撮影を制御する。そして、内部記録制御部151は、ステップS58(図7)において、生成されたアルバム用の動画像ファイルが、内部記録部59のエリア181に記録されるように制御を行う。このようにして、内部記録部59のエリア181にアルバム用の動画像が記録される。
このように、1度の撮影において、内部記録部59とリムーバブルメディア91に、それぞれ動画像が記録される。また、内部記録部59とリムーバブルメディア91にそれぞれ記録される動画像は、異なる圧縮率である(ただし、通常記録用の動画像の圧縮率は、ユーザが設定できるように構成されており、その設定によっては、同一の圧縮率になる可能性がある(なっても良い)。しかしながら、図8を参照して説明したように、通常記録用の動画像から生成するようにした場合、常に、通常記録用の動画像より、アルバム用の動画像の方が、圧縮率が高い(すなわち、データ量が小さい)動画像とされる)。
このようにして、動画像の記録が行われると、ステップS53に処理が進められる。ステップS53の処理については既に説明したので、ここではその説明を省略する。
ステップS54において、動画像の撮影中でないと判断された場合、ステップS59に処理が進められる。ステップS59において、通常記録用の静止画像の撮影が制御される。ユーザが、シャッタボタン32(図1)を操作すると、入力部61から制御部60に、静止画像の撮影を指示する信号が供給される。入力部61から制御部60に静止画像の撮影を指示する信号が供給されると、撮影制御部141は、撮影部51に被写体を撮影させる。
撮影部51は、撮影制御部141の制御を基に、被写体を撮影して画像信号を生成し、AD変換部52、信号処理部55を介して、RAM56に供給する。圧縮伸張処理部58は、記録制御部142の制御の基に、RAM56から供給された静止画像データを、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの方式に従って圧縮して、圧縮された静止画像データを生成する。さらに、圧縮伸張処理部58は、生成した静止画像データを基に、サムネイル画像データを生成して、生成した静止画像データおよびサムネイル画像データを、リムーバブルメディア91に供給する。
以下、リムーバブルメディア91に記録される静止画像データとサムネイル画像データをまとめて、静止画像ファイルと記述する(静止画像ファイルには、静止画像データとサムネイル画像データが含まれているとして説明を続ける)。
ステップS60において、外部記録制御部152(図3)は、静止画像ファイルがリムーバブルメディア91に記録されるように記録を制御する。
このように、通常記録用の静止画像ファイルが生成され、リムーバブルメディア91に記録される一方で、ステップS61において、アルバム用の静止画像の撮影も制御される。上記したように、通常記録用の静止画像やアルバム用の静止画像とは、通常記録用の動画像やアルバム用の動画像と同一の意味合いを有し、外部装置に対して提示可能な静止画像であるか否かの違いがある。
すなわち、通常記録用の静止画像は、ユーザにより設定された圧縮率で圧縮され、リムーバブルメディア91に記録され、外部の装置から閲覧されたり、編集されたりする静止画像であるが、アルバム用の静止画像は、予め設定されている圧縮率により圧縮され、内部記録部59のエリア181(図4)に記録され、外部の装置から閲覧されたり、編集されたりすること無く保護される静止画像である。
ステップS61において、予め設定されている圧縮率で、静止画像データが生成されると、ステップS62において、内部記録部59に記録される。
静止画像の場合も、動画像と同様に、1回の撮影において、異なる圧縮率の静止画像が、内部記録部59とリムーバブルメディア91に、それぞれ記録される。
このようにして、静止画像の記録が行われると、ステップS53に処理が進められる。ステップS53の処理については既に説明したので、ここではその説明を省略する。
このようにして、動画像または静止画像の記録処理が実行される。このようにして、内部記録部59とリムーバブルメディア91に、それぞれ、同一の画像のデータが記録される。記録される際、上記したように、内部記録部59に記録されるデータのデータ量の方が、リムーバブルメディア91に記録されるデータのデータ量より小さくなるようにすれば、内部記録部59には、リムーバブルメディア91よりも多くのデータを記録させることが可能となる。
なお、ここでは、内部記録部59とリムーバブルメディア91との2つの記録媒体に、それぞれ画像データが記録されるとして説明したが、さらに複数の記録媒体に、同時に記録されるようにしても良い。また、複数の記録媒体に画像データを記録する際、記録先の記録媒体毎に、異なるデータ量になるように、圧縮などの処理が画像データに施されるようにしても良い。
なお、上述した記録処理においては、撮影された動画像または静止画像が、内部記録部59とリムーバブルメディア91に異なるデータ量で記録されるとしたが、異なる圧縮方式に基づき圧縮され、記録されるようにしても良い。
ところで、図7を参照して説明した記録処理によれば、内部記録部59に、動画像や静止画像が次々と記録されることになる。しかしながら、内部記録部59は、有限な記録容量を有する記録媒体で構成されているため(エリア181の記録容量は有限なため)、無限に動画像や静止画像を記録できるわけではない。よって、ステップS58やステップ62において、内部記録部59に動画像や静止画像が記録される際、エリア181に、記録される動画像や静止画像を記録するための容量が空いていないことがある。
そこで、ステップ58やステップS62における処理として、記録前に、削除という処理が行われるようにしても良い。削除について図9を参照して説明する。図9Bに示すように、エリア181に画像ファイル1乃至5が記録されている状態のとき、図9Aに示した画像ファイル6が追加記録されるときを例にあげて説明する。
図9Bにおいて、画像ファイル1乃至5は、画像ファイル1、画像ファイル2、画像ファイル3、画像ファイル4、画像ファイル5の順に撮影され、記録された画像ファイルである。すなわち、画像ファイル1が、時間的に最も古いファイルである。画像ファイル6は、画像ファイル1乃至5が記録されている状態のエリア181の残り容量よりも大きい容量であるため、エリア181に記録されているファイルを削除しなくては画像ファイル6を記録することができない状態である。
そこで、時間的に最も古い画像ファイル1が削除される。画像ファイル1が削除されることにより、画像ファイル6を記録するだけの容量が、エリア181に確保されると、画像ファイル6が、エリア181に追加記録される(図9Cに示した状態)。仮に、画像ファイル1が削除されただけでは、画像ファイル6を記録するだけの容量がエリア181に確保できなかったような場合、画像ファイル1の次に古い画像ファイル2も削除される。
このように、新たに記録される画像ファイルの容量が、少なくとも確保されるまで、既にエリア181に記録されている画像ファイルが、時間的に古い順に削除される。
なお、エリア181に記録されている画像ファイルに対しては、基本的に編集などの処理が行えないように構成されているが、例えば、上記したような処理における削除対象とされないように保護機能を設けられるようにして良い。例えば、図9Bにおいて、画像ファイル1が保護対象とユーザにより設定されていた場合、画像ファイル6が記録されるときに、本来ならば、時間的に最も古い画像ファイル1が削除対象とされ、削除されるが、保護されているために、削除されない。
そして、保護対象とされていない画像ファイル2が削除対象とされ、削除される。このように、保護対象とされていない画像ファイルが削除されるようにしても良い。
このように、内部記録部59やリムーバブルメディア91に記録された画像ファイルは、再生され、ユーザ側に提供される。ユーザ側に提示されるとき、内部記録部59のエリア181に記録されている画像ファイルは、アルバム的な用い方ができるようにされていると上述した。アルバム的な用い方とは、過去に撮影した画像を、ユーザが順次閲覧できることを意味している。順次閲覧できるとは、ここでは、日付順に、例えば、撮影された日時が古い方から順に画像を閲覧できることを意味する。
日付順に、画像を閲覧できるようにするために、内部記録部59のエリア181には、図10に示すようなファイル構造(データ構造)で、画像ファイルが記録されている。図10に示すように、画像ファイルは、動画像フォルダまたは静止画像フォルダに格納されて記録される。
図10では、内部記録部59(図2)には、動画像ファイルを格納して記録するための動画像フォルダ201、および静止画像ファイルを格納して記録するための静止画像フォルダ202が記録されている。
また、動画像フォルダ201には、動画像ファイルおよび静止画像ファイルを管理するためのプロパティファイル203、および動画像ファイルが格納されるサブフォルダ204が格納されている。そして、サブフォルダ204には、動画像ファイル205−1および動画像ファイル205−2が格納されている。
以下、動画像ファイル205−1および動画像ファイル205−2を個々に区別する必要のない場合、単に動画像ファイル205と称する。動画像ファイル205は、図7のステップS57,S58の処理により作成、記録されるファイルである。
また、静止画像フォルダ202には、静止画像ファイルを格納するためのサブフォルダ206−1およびサブフォルダ206−2が格納されている。サブフォルダ206−1には、静止画像ファイル207−1乃至静止画像ファイル207−5が格納されており、サブフォルダ206−2には、静止画像ファイル207−6および静止画像ファイル207−7が格納されている。
なお、以下、サブフォルダ206−1およびサブフォルダ206−2を個々に区別する必要のない場合、単にサブフォルダ206と称する。また、以下、静止画像ファイル207−1乃至静止画像ファイル207−7のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に静止画像ファイル207と称する。静止画像ファイル207は、図7のステップS61,S62の処理により作成、記録されるファイルである。
また、プロパティファイル203には、内部記録部59の仮想的なディレクトリ構造を示す情報が含まれている。プロパティファイル203は、動画像ファイル205または静止画像ファイル207が内部記録部59に記録されるたびに内部記録制御部151(図3)の処理により更新される。
すなわち、このようなプロパティファイル203が設けられた場合、ステップ58やステップS62において、内部記録制御部151が、アルバム用の動画像ファイル(動画像ファイル205)や静止画像ファイル(静止画像ファイル207)を記録する制御を行うときに、プロパティファイル203を更新するという処理も実行する。
例えば、内部記録制御部151は、動画像ファイル205または静止画像ファイル207が新たに内部記録部59に記録されると、記録された動画像ファイル205または静止画像ファイル207に含まれている情報(Exif情報など)を参照して、内部記録部59に記録されているプロパティファイル203を更新する。
このように、図10に示したディレクトリ構造においては、プロパティファイル203が設けられ、動画像フォルダ201に動画像ファイル205が格納され、静止画像フォルダ202に静止画像ファイル207が格納されるとして説明した。プロパティファイル203は、以下に説明するように、例えば、撮影された日付順(日付毎)に、画像ファイルが管理されるような仮想的なディレクトリ構造を有する情報を管理する。
仮想的なディレクトリ構造を示す情報が含まれるプロパティファイル203を設けるようにすれば、図10に示したように、動画像フォルダ201に動画像ファイル205が格納され、静止画像フォルダ202に静止画像ファイル207が格納されるというような規則的な管理が行われなくても、プロパティファイル203を参照するだけで、規則的に、画像ファイルを管理することが可能となる。
例えば、動画像ファイル205や静止画像ファイル207を1つのフォルダで管理するようにしても、プロパティファイル203を参照することにより、日付順に並び変えたり、動画像ファイル205や静止画像ファイル207だけに分類したりするといった処理が可能となる。よって、以下の説明においては、図10に示したようなディレクトリ構成を有するとして説明を続けるが、動画像フォルダ201や静止画像フォルダ202を設けない(単に、フォルダとして設ける)ようにしたり、1つのフォルダだけで、動画像ファイル205や静止画像ファイル207が管理されるようにしたりするようにしても良い。
プロパティファイル203は、所定のフォルダに記録されている画像ファイルを管理する管理ファイルとして用いることができる。
プロパティファイル203には、図11に示される、仮想的なディレクトリ構造を示す情報が含まれている。なお、図11において、図10における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図11では、ルートフォルダ221に日付ルートフォルダ222が格納されており、さらに、日付ルートフォルダ222には、日付フォルダ223−1乃至日付フォルダ223−4が格納されている。日付フォルダ223−1乃至日付フォルダ223−4のそれぞれには、フォルダ名として所定の日付が付されており、日付フォルダ223−1乃至日付フォルダ223−4は、フォルダ名により示される日付順に並べられて格納されている。
動画像ファイル205または静止画像ファイル207は、動画像ファイル205または静止画像ファイル207の撮影日時と同じ日付がフォルダ名として付された日付フォルダに格納されて記録される。
日付フォルダ223−1には、静止画像ファイル207−1が格納されている。また、日付フォルダ223−2には、動画像ファイル205−1、静止画像ファイル207−2、および静止画像ファイル207−3が撮影日時順に並べられて格納されている。
日付フォルダ223−3には、静止画像ファイル207−5、および動画像ファイル205−2が撮影日時順に並べられて格納されており、日付フォルダ223−4には、静止画像ファイル207−4、静止画像ファイル207−6、および静止画像ファイル207−7が撮影日時順に並べられて格納されている。
例えば、日付フォルダ223−3のフォルダ名が、2005年8月1日を示す“2005.08.01”であり、動画像ファイル205および静止画像ファイル207のうち、撮影日時により示される撮影日が2005年8月1日である動画像ファイル205または静止画像ファイル207が、静止画像ファイル207−5および動画像ファイル205−2である場合、日付フォルダ223−3には、静止画像ファイル207−5および動画像ファイル205−2が格納される。
以下、日付フォルダ223−1乃至日付フォルダ223−4のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に日付フォルダ223と称する。
なお、図11では、プロパティファイル203(図10)に含まれる、仮想的なディレクトリ構造を示す情報として、動画像ファイル205および静止画像ファイル207が日付毎に日付フォルダ223に仮想的に格納される例について説明したが、プロパティファイル203には、日付フォルダ223に限らず、露出値毎のフォルダや、GPSにより取得される位置情報毎のフォルダなどに格納されている仮想的なディレクトリ構造を示す情報が含まれるようにしてもよく、プロパティファイル203に複数の仮想的なディレクトリ構造を示す情報が含まれるようにしてもよい。
また、プロパティファイル203には、仮想的なディレクトリ構造を示す情報が含まれると説明したが、これに限らず、内部記録部59に記録されている各画像ファイルのファイル名、露出値、撮影日時、GPSにより取得される位置情報などを示す情報が互いに関連付けられてプロパティファイル203に含まれるようにしてもよい。
このように、図10に示した動画像フォルダ201には、仮想的なディレクトリ構造を示す情報が含まれるプロパティファイル203が格納されて記録されている。これにより、画像処理装置11は、プロパティファイル203を参照することによって、内部記録部59に記録されている動画像ファイル205および静止画像ファイル207のうち、所定の日に撮影された動画像ファイル205または静止画像ファイル207などの、所定の条件を満たす動画像ファイル205または静止画像ファイル207を容易に検索(閲覧)することができる。
このようにプロパティファイル203を設けることにより、後述するように、内部記録部59のエリア181に記録されている画像を再生させる際(再生させる画像を選択(検索)する際)、例えば、日付順に画像を表示させることができるようになる。すなわち、例えば、画像処理装置11で撮影された画像を古い順に表示させることができ、アルバム的に用いることが可能となる。
内部記録部59のエリア181に記録されるデータは、上記しているように、アルバム的に用いることができるデータであり、データの編集を行える機能を有する外部装置が接続されたときには、その外部装置からは見えないエリアに記録されているデータである。これに対し、リムーバブルメディア91に記録されているデータは、データの編集を行える機能を有する外部装置が接続されたときには、その外部装置からでも見えるエリアに記録されているデータである。
また、リムーバブルメディア91は、画像処理装置11に対して着脱可能な記録媒体であるため、画像処理装置11から外され、プリンタなどの印刷装置や、パーソナルコンピュータなどに装着される場合がある。そのような場合、印刷装置などの画像処理装置11とは異なる装置が、装着されたリムーバブルメディア91に記録されている画像ファイルを認識できるように、リムーバブルメディア91に記録される画像ファイルは、例えば、DCF(Design rule for Camera File system)などの一般的に用いられている規格に基づいて記録されることが望ましい。
ステップS55の処理により生成された動画像ファイルや、ステップS59の処理により生成された静止画像ファイルなどの画像ファイルが、ステップS56またはステップS60の処理により、リムーバブルメディア91に供給されて記録される場合、それらの画像ファイルは、DCFなどの規格に基づいて記録される。図12に示したようにリムーバブルメディア91に記録される画像ファイルは、動画像フォルダまたは静止画像フォルダのそれぞれ対応するフォルダに格納されて記録される。
図12では、リムーバブルメディア91(図2)には、動画像ファイルを格納して記録するための動画像フォルダ251、および静止画像ファイルを格納して記録するための静止画像フォルダ252が記録されている。
また、動画像フォルダ251には、動画像ファイルが格納されるサブフォルダ253が格納されている。そして、サブフォルダ253には、動画像ファイル254−1および動画像ファイル254−2が撮影された順に並べられて格納されている。以下、動画像ファイル254−1および動画像ファイル254−2を個々に区別する必要のない場合、単に動画像ファイル254と称する。
静止画像フォルダ252には、静止画像ファイルを格納するためのサブフォルダ255−1およびサブフォルダ255−2が格納されている。サブフォルダ255−1には、静止画像ファイル256−1乃至静止画像ファイル256−5が撮影された順に並べられて格納されており、サブフォルダ255−2には、静止画像ファイル256−6および静止画像ファイル256−7が撮影された順に並べられて格納されている。
なお、以下、サブフォルダ255−1およびサブフォルダ255−2を個々に区別する必要のない場合、単にサブフォルダ255と称する。また、以下、静止画像ファイル256−1乃至静止画像ファイル256−7のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単に静止画像ファイル256と称する。
このように、画像ファイルが記録されている内部記録部59のエリア181またはリムーバブルメディア91から画像ファイルを読み出し、再生する際の処理について説明する。すなわち、図6のステップS31において、画像処理装置11がオンの状態にされているときに、記録モードではないと判断され、ステップS33に処理が進められたときの処理について説明する。
図13、図14は、ステップS33において実行される再生処理について説明するためのフローチャートである。ステップS81において、再生モードに設定されたと判断されると、リムーバブルメディア91に記録されている画像の一覧表示画面が表示部34(図2)に表示される。
例えば、ユーザが入力部61(図2)を操作して、再生モードに設定すると、外部再生制御部162(図3)は、入力部61からの入力信号に応じて、リムーバブルメディア91に記録されている画像ファイルに含まれているサムネイル画像データを取得し、取得したサムネイル画像データを基に、一覧表示画面を表示させるための画像データを生成する。外部再生制御部162は、一覧表示画面を表示させるための画像データを表示部34に供給し、一覧表示画面を表示させる。
なお、ここでは、再生モードに設定されたときには、デフォルトとして、リムーバブルメディア91に記録されている画像の一覧が表示されるとして説明を続ける。この場合、画像データは、内部記録部59とリムーバブルメディア91という、2つの異なる記録媒体に記録されているため、再生も、これらの2つの記録媒体に記録されている画像データを、それぞれ再生できるようになっている。よって、ユーザにより、再生される画像データが記録されている記録媒体が選択されるようにしても良いし、デフォルトして、複数の記録媒体のうちの1つの記録媒体が選択され、再生される(もちろん、一旦再生が開始された後に、再生対象とされる記録媒体をユーザ側で変更できるようには構成される)ようにしても良い。
図15Aは、表示部34に表示されるリムーバブルメディア91に記録されている画像の一覧表示画面の一例を示す図である。図15Aに示した一覧表示画面301には、サムネイル画像302−1乃至302−9が表示されている。なお、図15Aでは、9枚のサムネイル画像が表示される例を示したが、16枚のサムネイル画像が表示されるなど、その枚数は何枚に設定されていても良い。また、一覧表示画面301などの表示は、図12に示したディレクトリ構造を有するリムーバブルメディア91が参照されて行われため、その表示(再生)は、画像データが記録された順番(撮影された順番)に基づいて行われる。
一覧表示画面301には、サムネイル画像302を選択するためのカーソル303も表示されている。さらに、一覧表示画面301の左側には、表示しきれていないサムネイル画像を表示させるときに操作されるスクロールバー304も表示されている。
ステップS81において、このような一覧表示画面301が表示されると、ステップS82において、拡大表示が指示されたか否かが判断される。拡大表示とは、一画面に表示されるサムネイル画像の枚数が少なくなり、表示されるサムネイル画像の大きさが大きく表示される(すなわち拡大表示される)ことである。
図15Bは、拡大表示された一覧表示画面の一例を示す図である。図15Bに示した一覧表示画面311においては、サムネイル画像302−1’,302−2’,302−4’、および302−5’が表示されている例を示している。図15Bに示した一覧表示画面311は、図15Aに示した一覧表示画面301でカーソル303が、サムネイル画像302−1上に位置するときに、拡大表示が指示されたときに表示される画面である。
このような場合、図15Aの一覧表示画面301に表示されているサムネイル画像302−1,302−2,302−4、および302−5が拡大表示されることにより、図15Bの一覧表示画面311のサムネイル画像302−1’,302−2’,302−4’、および302−5’が表示されている。なお、図15Bにおいて、サムネイル画像302−1’との表記のダッシュ(’)は、サムネイル画像302−1と同一の画像であるが、拡大されている画像である(表示領域の大きさが異なる)ことを示すために、付したものである。
図13のフローチャートの説明に戻り、ステップS82において、拡大表示が指示されたと判断された場合、ステップS83に処理が進められ、拡大表示が行われる。すなわち、図15Aに示したような一覧表示画面301から、図15Bに示したような一覧表示画面311に、表示部34の表示が切り替えられる。
拡大表示の指示は、例えば、十字キー35が操作されることにより出される。ユーザは、例えば、十字キー35−2または十字キー35−4を操作することにより、拡大表示の指示を出せるようにされている。
一方、ステップS82において、拡大表示は指示されていないと判断された場合、ステップS84に処理が進められる。ステップS84において、決定が指示されたか否かが判断される。決定の指示は、例えば、決定ボタン36が操作されることにより行われる。決定ボタン36が操作されると、その時点で、カーソル303が位置している画像が、1枚表示される。1枚表示とは、表示部34の表示領域に、1枚の画像のみが表示されることを意味する。
例えば、一枚表示とは、図15Cに示すように、一枚表示画面321として表示されている画像が、画像302―1”だけの状態であるような表示のことである。図15Cにおいては、図15Aの一覧表示画面301に表示されているサムネイル画像302−1、または、図15Bの一覧表示画面311に表示されているサムネイル画像302−1’に、カーソル303が位置しているときに、決定ボタン36が操作されたために、画像302−1”が1枚表示されている。
このように、ステップS84において、決定ボタン36が操作されたと判断されると、ステップS85において、その時点で、カーソル303が表示されているサムネイル画像に対応する画像が、1枚表示される。このようにして、表示部34に1枚だけ画像が表示されると、例えば、図15Aや図15Bの表示状態に戻り、新たな画像が選択されることが考えられる。そこで、ステップS86において、縮小された一覧表示画面の表示が指示されたか否かが判断される。縮小された一覧表示画面とは、一覧表示画面301または一覧表示画面311である。
ステップS86において、縮小された一覧表示画面の表示が指示されたと判断された場合、ステップS83に戻り、それ以降の処理が繰り返される。一方、ステップS86において、縮小された一覧表示画面の表示は指示されていないと判断された場合、ステップS87に処理が進められる。
ステップS87への処理には、ステップS84において、決定はされていないと判断されたときにもくる。ステップS87において、内部記録部59のエリア181に記録されている画像の再生が指示されたか否かが判断される。ステップS87において、内部記録部59のエリア181に記録されている画像の再生は指示されていないと判断された場合、ステップS88に処理が進められる。
ステップS88において、カーソル303が移動される。ステップS88に処理が来るときには、表示部34の画面は、図15A、図15B、または、図15Cのようなときである。図15Aや図15Bの画面、すなわち、複数のサムネイル画像が表示されている一覧表示画面301や一覧表示画面311の画面のときには、カーソル303が、ユーザにより指示されたサムネイル画像上に移動される。例えば、図16Aに示したように、一覧表示画面301のサムネイル画像302−1上にカーソル303が位置しているときに、ステップS88の処理が行われた場合、図16Bに示すように、サムネイル画像302−2上にカーソル303が移動される。
また、図15Cの画面、すなわち、1枚の画像が表示されている一枚表示の画面のときには、例えば、時間的に前または後に位置する画像(例えば、一覧表示画面301の画面において、隣に位置する画像(例えば、図16Aのサムネイル画像302−1とサムネイル画像302−2のような関係にある画像))であり、ユーザに指示された画像に表示が切り替えられる(カーソル303が移動したことに相当する)。
ステップS88の処理が終了されると、ステップS82に処理が進められ、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS87において、内部記録部59のエリア181(以下、単に内部記録部59と記述する)に記録されている画像の再生が指示されたと判断された場合、ステップS89(図14)に処理が進められる。
ステップS89において、内部記録部59に記録されている画像の一覧表示画面が表示部34に表示される。ステップS89乃至S96の処理は、内部記録部59に記録されている画像の再生であり、内部再生制御部161(図3)により実行される。
ここで、内部記録部59に記録されている画像の一覧表画面と、その一覧表示画面から1枚表示までの画面の遷移について、図17A乃至図17Cを参照して説明する。
図17Aは、内部記録部59に記録されている画像の一覧表示画面の一例を示す図である。図17Aに示したように、内部記録部59に記録されている画像の一覧表示画面331は、リムーバブルメディア91に記録されている画像の一覧表示画面311(図15A)と異なる。
具体的には、図17Aに示した一覧表示画面331には、サムネイル画像332−1乃至332−5、サムネイル画像333−1乃至333−3といったサムネイル画像だけでなく、一覧表示画面331の左側には、日付が表示される日付表示部335−1,335−2も表示されている。また、一覧表示画面331には、サムネイル画像を選択するためのカーソル334も表示されている。さらに、表示されてないサムネイル画像を表示させるときに操作されるスクロールバー336も一覧表示画面331の右側に表示されている。
このように、内部記録部59に記録されている画像の一覧表示画面が表示されるときには、日付毎にサムネイル画像が分類された状態で表示される。内部記録部59は、図10に示したようなデータ構造で、画像ファイルを管理している。内部記録部59は、プロパティファイル203を管理している。プロパティファイル203は、上記したように、例えば、画像が撮影された日付毎に、画像ファイルを管理しているため、このプロパティファイル203を参照することにより、日付毎にサムネイル画像を一覧表示することが可能である。
図17Aを参照するに、「’05 JAN」には、サムネイル画像332−1乃至332−5が属し、「FEB」には、サムネイル画像333−1乃至333−3が属している。すなわち、この場合、「’05 JAN」(2005年の1月を意味する)には、サムネイル画像332−1乃至332−5が撮影され、「FEB」(表示は省略されているが、’05 FEBのことであり、2005年の2月を意味する)に撮影されたのは、サムネイル画像333−1乃至333−3である。
この一覧表示画面331に表示されるサムネイル画像は、例えば、同一の日に撮影された画像の内の1枚の画像に対応するサムネイル画像である。一覧表示画面331は、このように、月毎に、サムネイル画像を分類し、表示する。このような一覧表示画面331から1枚のサムネイル画像が選択されると、図17Bに示したような一覧表示画面351に表示部34の表示が切り替えられる。
一覧表示画面351は、選択されたサムネイル画像が撮影された日に、撮影された画像のサムネイル画像を一覧表示する画面である。例えば、図17Aに示した一覧表示画面331のサムネイル画像332−1上に、カーソル334が位置しているときに、決定ボタン36(図1)が操作されると、そのサムネイル画像332−1を含み、そのサムネイル画像332−1が撮影された日に撮影された画像の一覧が、一覧表示画面351として表示される。
すなわち、図17Aに示した一覧表示画面331は、月毎に、サムネイル画像が分類されて表示されているが、所定の月に分類されている1枚のサムネイル画像は、その月の所定の日に撮影された画像を代表するサムネイル画像であり、そのようなサムネイル画像が選択された場合、その日に撮影された画像に対応するサムネイル画像が、図17Bに示したように一覧表示される。
図17Bの一覧表示画面351には、サムネイル画像352−1乃至352−9が表示されている。また、サムネイル画像352−1上には、カーソル353も表示されている。さらに、一覧表示画面351の左側には、日付が表示される日付表示部354が設けられ、右側にはスクロールバー336が表示される。
このような一覧表示画面351から、所定のサムネイル画像が選択されると、その選択されたサムネイル画像に対応する画像が、一枚表示される。例えば、図17Bに示した一覧表示画面351のサムネイル画像352−1上に、カーソル353が位置しているときに、決定ボタン36が操作されると、サムネイル画像352−1に対応する画像352−1’が、一枚表示画面371として、表示部34に表示される。
このように、順次、画像を選択できるようにされている。
図14のフローチャートの説明に戻り、ステップS89において、図17Aに示したような内部記録部59に記録されている画像の一覧表示画面331が表示されると、ステップ90において、日付が選択されたか否かが判断される。“日付が選択された”というのは、一覧表示画面351に表示されているサムネイル画像のなかから、1枚のサムネイル画像が選択されたことを意味する。
ステップS90において、日付が選択されたと判断された(1枚のサムネイル画像が選択された)と判断された場合、ステップS91に処理が進められる。ステップS91において、選択された日付における一覧表示画面(選択されたサムネイル画像と同一の日に撮影された画像の一覧表示画面)が表示される。上述したように、図17Bに示したような画面が表示される。
日付における一覧表示画面が表示されると、ステップS92におて、月毎における一覧表示画面に、表示が戻されるように指示が出されたか否かが判断される。すなわち、図17Bに示したような画面から、図17Aに示したような画面に、表示を戻すことが指示されたか否かが判断される。ステップS92において、月毎における一覧表示画面の表示が指示されたと判断された場合、ステップS89に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS92において、月毎における一覧表示画面に表示が戻されるような指示は出されていないと判断された場合、ステップS93に処理が進められる。ステップS93において、決定ボタン36が操作されたか否かが判断される。ステップS93において、決定ボタン36が操作されたと判断された場合、ステップS94に処理が進められ、指示された画像の再生が行われる。すなわち、上述したように、図17Cに示したように、画像の1枚表示が行われる。
画像の一枚表示が行われると、ステップS95におて、日付における一覧表示画面に、表示が戻されるように指示が出されたか否かが判断される。すなわち、図17Cに示したような画面から、図17Bに示したような画面に、表示を戻すことが指示されたか否かが判断される。ステップS95において、日付における一覧表示画面の表示が指示されたと判断された場合、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS95において、日付における一覧表示画面の表示は指示されていない判断された場合、ステップS96に処理が進められ、リムーバブルメディア91に記録されている画像の再生が指示されたか否かが判断される。ステップS96において、リムーバブルメディア91に記録されている画像の再生が指示されたと判断された場合、ステップS81(図13)に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS96において、リムーバブルメディア91の画像の再生は指示されていないと判断された場合、ステップS97に処理が戻される。ステップS97には、ステップS90において、図17Aに示したような一覧表示画面331からサムネイル画像は選択されていないと判断された場合もくる。
このような場合、ステップS97においては、カーソルを移動させるための処理が実行される。このステップ97における処理は、ステップS88における処理と基本的に同様に行われる。すなわち、図17Aや図17Bに示したような一覧表示画面331や一覧表示画面351が表示されているときには、ユーザが指示した方向にカーソル334が移動され、図17Cに示したような1枚表示の画面においては、例えば、時間的に隣り合う画像に表示が切り替えられる。
このようにして、再生処理が実行される。この再生の処理は、ユーザにより再生の終了が指示されたときに、割込処理として終了される。
このように、内部記録部59に記録されている画像と、リムーバブルメディア91に記録されている画像とでは、再生のときに表示される画面が異なり、特に、内部記録部59に記録されている画像が表示(再生)されるときには、日付など、画像処理装置11で過去に撮影した画像が、撮影された日時などがわかるように表示される。よって、内部記録部59に記録されている画像は、アルバム的に用いる事ができる。
なお、画像処理装置11に、USBなどを介して外部装置が接続されているときには、内部記録部59に記録されている画像を閲覧することができないが、AVケーブルなどを介してテレビジョン受像機などと接続されているときには、そのテレビジョン受像機で、内部記録部59に記録されている画像を閲覧することは可能とされている。よって、ユーザは、テレビジョン受像機などで、内部記録部59に記録されている画像を、アルバム的に閲覧することもできる。このようなテレビジョン受像機などでの画像の再生は、基本的に、図13,14のフローチャートを参照して説明した場合と同様に行うことが可能である(表示部34の代わりに、テレビジョン受像機などの表示装置を用いることが可能である)。
なお、上記した実施の形態においては、内部記録部59のエリア181に記録されている画像データ(画像ファイル)は、外部装置が接続されたときには、その外部装置では見られないデータであるとした。しかしながら、例えば、他のユーザに、自己が撮影した画像を見せたいときや、その画像をあげたいときなどに、内部記録部59の画像データがコピーできるような機能を持たせても良い。このようにすれば、リムーバブルメディア91に記録されている画像を誤って削除してしまったようなときに、内部記録部59に記録されているデータを用いて復活させることも可能となる。すなわち、内部記録部59に記録されているデータは、バックアップ的にも用いることが可能なようにしても良い。
[記録媒体について]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム格納媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム格納媒体は、図2に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア91、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM63や、内部記憶部59を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム格納媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部(不図示)を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム格納媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 画像処理装置, 21 本体, 22 本体, 31 モード切替ボタン, 32 シャッタボタン, 33 録画ボタン, 34 表示部, 37 シャトル, 51 撮影部, 57 出力部, 58 圧縮伸張処理部, 59 内部記録部, 60 制御部, 61 入力部, 63 ROM, 91 リムーバブルメディア, 101 記録処理部, 102 記録再生処理部, 121 システムチェック部, 122 接続判断部, 123 通信部, 124 マウント処理部, 125 アンマウント処理部, 141 撮影制御部, 142 記録制御部, 143 再生制御部, 151 内部記録制御部, 152 外部記録制御部, 161 内部再生制御部, 162 外部再生制御部