JP4599444B2 - 音響装置及び音響装置の制御方法 - Google Patents

音響装置及び音響装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、音響装置及び音響装置の制御方法に関する。
イヤホンまたはヘッドホン(以下、両者をイヤホンと総称する)で音楽を聴取する際、外耳道がイヤホンで塞がれることにより鼓膜とイヤホンとの間で共鳴現象が生じ、共鳴周波数の音が強調され、不自然な音が受聴されることがある。そこで、外耳道内の共鳴特性を測定し、音源信号受聴時に外耳道共鳴特性を補正することが望ましい。
外耳道の形状や音響伝達特性、鼓膜の物性や音響伝達特性には個人差がある。さらに、イヤホンの種類やイヤホンの装着状態によって外耳道内の共鳴は人によって様々である。そのため、外耳道内の共鳴を正確に補正するためには、受聴者ごとに外耳道の共鳴特性を補正する必要がある。
特許文献1に記載の音響再生装置では、スピーカとマイクロホンが一体化されたヘッドホンによって音声信号の放音及び集音を行って、ユーザの耳の共振周波数を測定する。そしてユーザの共振周波数に基づいて、出力する音声信号の当該共振周波数成分のレベルを所定のレベルにまで低減させる処理を行っている。
特開平9−187093号公報(段落0034、段落0035、段落0036)
特許文献1に記載の音響再生装置では、耳の共振周波数を測定するためにスピーカとマイクとを一体化したヘッドホン(イヤホン)を用いる必要がある。このため、イヤホンが大型化し、構造が複雑になってしまう恐れがある。また、イヤホンに対してマイクを実装するためにはコストも増大する。さらに、音声信号を放音出力しその応答信号を取得するタイミングをより正確に制御する必要がある。
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、簡単な構造で、信号の出力と当該出力に対する応答信号の取得をより正確なタイミングで制御できる音響装置及び音響装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を含む。
一実施形態によれば、左右のいずれか一方の外耳道の音響特性を測定するための測定電気信号を生成し、所定時間後に左右のいずれか他方の音源電気信号を生成する信号生成手段と、
電気信号を音響信号に変換する第1の動作モードと音響信号を電気信号に変換する第2の動作モードとを有し、左右の外耳道に装着され得る第1、第2の電気音響変換部からなる変換手段と、
前記信号生成手段と前記変換手段との間に接続され、前記左右のいずれか一方の外耳道に装着される前記第1、第2のいずれか一方の電気音響変換部を前記第1の動作モードに設定し、該いずれか一方の電気音響変換部に前記測定電気信号を供給し、前記音源電気信号のレベル変化に応じて該いずれか一方の電気音響変換部を前記第2の動作モードに切り替えるスイッチ部と、を具備し、
前記いずれか一方の電気音響変換部は、前記測定電気信号を測定音響信号に変換して前記左右のいずれか一方の外耳道に出力し、前記左右のいずれか一方の外耳道からの前記測定音響信号に対する応答音響信号を応答電気信号に変換するものである音響装置が提供される。
他の実施形態によれば、左右のいずれか一方の外耳道の音響特性を測定するための測定電気信号を生成し、所定時間後に左右のいずれか他方の音源電気信号を生成する信号生成手段と、
電気信号を音響信号に変換する第1の動作モードと音響信号を電気信号に変換する第2の動作モードとを有し、左右の外耳道に装着され得る第1、第2の電気音響変換部からなる変換手段と、を具備する音響装置の制御方法であって、
前記左右のいずれか一方の外耳道に装着される前記第1、第2のいずれか一方の電気音響変換部を前記第1の動作モードに設定し、
該いずれか一方の電気音響変換部に前記測定電気信号を供給し、
前記音源電気信号のレベル変化に応じて該いずれか一方の電気音響変換部を前記第2の動作モードに切り替え、
前記いずれか一方の電気音響変換部は、前記測定電気信号を測定音響信号に変換して前記左右のいずれか一方の外耳道に出力し、前記左右のいずれか一方の外耳道からの前記測定音響信号に対する応答音響信号を応答電気信号に変換するものである音響装置の制御方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る音響装置は、電気音響変換部、スイッチ部及びスイッチ制御部を備える。電気音響変換部は、被測定対象に装着され、電気信号を音響信号に変換する第1の機能と音響信号を電気信号に変換する第2の機能とを有する。第1の機能を用いて測定電気信号が測定音響信号に変換され、被測定対象に出力される。第2の機能を用いて被測定対象からの測定音響信号に対する応答音響信号が応答電気信号に変換される。スイッチ部は、第1の機能と第2の機能の切り替えを行う。スイッチ制御部は、スイッチ部に入力する複数チャネルの音源信号のうち少なくとも1つのチャネルの信号に基づいて、前記スイッチ部による機能の切り替えを制御する。このため、簡単な構造によって、信号の出力と当該出力に対する応答信号の取得をより正確なタイミングで制御することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る音響装置の実施形態を説明する。
図1は本発明の音響装置の一実施形態に係る音響伝達特性の測定及び補正の概念を示す図である。以下では、音響伝達特性として外耳道の共鳴特性の測定及び補正を行う。イヤホン20Rは、受聴者60の右耳の外耳道62Rの一端を塞ぐ。またイヤホン20Lは、受聴者60の左耳の外耳道62Lの一端を塞ぐ。受聴者60は、右の外耳道62Rの他端に鼓膜64Rを有し、左の外耳道62Lの他端に鼓膜64Lを有する。イヤホンに代えてヘッドホンが用いられてもよく、以下では、イヤホン、ヘッドホン等の音響信号と電気信号の変換機能を有する装置をイヤホンと総称する。
右の外耳道62Rはイヤホン20Rで塞がれ、左外耳道62Lはイヤホン20Lで塞がれている。イヤホン20R又は20Lから放音された音響信号は、外耳道62R又は62Lを通って鼓膜64R又は64Lに達するが、この際に共鳴現象が生じる。
音響特性補正装置40は外耳道62R及び62Lの外部に配置され、イヤホン20R及び20Lと電気的に接続される。音響特性補正装置40は、受聴者60の左右の耳の共鳴周波数を検出して、受聴者60に提供される音源信号の周波数特性を補正する(共鳴周波数の利得を下げる)。左右の外耳道62R、62Lの特性はそれぞれ異なるため、左右それぞれのイヤホン20R、20Lが音響特性補正装置40に接続され、左右それぞれの外耳道の共鳴特性が補正される。
音響特性補正装置40は、パーソナルコンピュータ(PC)や音楽プレーヤ、光ディスク再生装置等、音声再生機能を有する外部装置に接続されるか、あるいは音声再生機能を有する装置に内蔵されてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る音響特性補正装置40の構成例を示す図である。音響特性補正装置40は補正部70、補正量算出部80、音響信号制御部42、制御部46、切り替え部44を含む。
制御部46はメモリを備えるか又は外部のメモリにアクセス可能であり、当該メモリに記憶されたプログラムを実行することで、音響特性補正装置40の全体の動作を制御する。受聴者60の外耳道62R又は62Lの特性を測定する際には、制御部46は音響信号制御部42及び切り替え部44を測定モードに設定する。測定モードにおいて外耳道62R及び62Lの共鳴特性が得られたら、音響信号制御部42及び切り替え部44は補正モードに設定される。
図2では、制御部46は音響特性補正装置40内に設けられているが、制御部46は、音響特性補正装置40の外部に備えられてもよい。例えば、音響特性補正装置40が外部装置に接続されている場合には、当該外部装置内に制御部46が設けられてもよい。外部装置のプロセッサが当該外部装置のメモリに記憶されたプログラムを実行することで、音響特性補正装置40の動作が制御される。あるいは、音響特性補正装置40内に設けられた制御部46の動作が、外部装置のプロセッサによって制御されてもよい。
補正部70には、受聴者60に受聴される音源信号が入力する。補正部70は、測定信号生成部74と補正フィルタ72を備える。測定信号生成部74は、外耳道の共鳴特性(共鳴周波数)を測定するための測定信号を生成する。例えば測定信号としては、所定幅以内の単位パルスあるいはタイムストレッチトパルス(Time Stretched Pulse:TSP)が生成される。補正フィルタ72は、測定された外耳道62R及び62Lの共鳴特性に基づいて音源信号を補正する。測定モードが設定されている場合には、測定信号生成部74が生成する測定信号が音源信号として音響信号制御部42に与えられる。一方、補正モードが設定されている場合には、補正部70に入力した音源信号が補正フィルタ72によって補正され、音響信号制御部42に出力される。補正部70から電気信号として出力される音源信号は、イヤホン20Rに入力する右チャネルと、イヤホン20Lに入力する左チャネルを含む複数のチャネルを有する。音源信号ではこれらの複数のチャネル間で同期が取られている。
切り替え部44にはイヤホン20R及び20Lが電気的に接続される。音響信号制御部42から出力された音源信号は、切り替え部44を介してイヤホン20R及び20Lに出力される。イヤホン20R及び20Lは電気信号を音響信号に変換し、受聴者60の外耳道62R及び62Lに照射する。測定モードが設定されている場合には、測定信号生成部74によって生成された測定信号が、切り替え部44を介してイヤホン20R又は20Lに出力される。
測定モードにおいて、音響信号に変換されて外耳道62R又は62Lに照射された測定信号は、鼓膜64R又は64Lによって反射される。反射された測定信号はイヤホン20R又は20Lによって電気信号(応答信号)に変換され、切り替え部44を介して音響信号制御部42に入力する。すなわち、この場合は、イヤホン20R、20Lは音響信号を電気信号に変換するマイクの機能を実現する。
補正量算出部80は、音響信号制御部42を介してこの応答信号を受信する。補正量算出部80は特性取得部82と補正係数算出部84を含む。特性取得部82は、受信した応答信号から外耳道62R又は62Lの共鳴特性(共鳴周波数)を取得する。補正係数算出部84は、特性取得部82が取得した共鳴特性に基づき、補正フィルタ72の補正係数を算出する。算出された補正係数が補正フィルタ72に設定されると、補正モードでは、受聴者60の音響特性に応じて音源信号が補正され、音響信号制御部42及び切り替え部44を介してイヤホン20R及び20Lに出力される。
以上のように測定モードにおいては、イヤホン20R及び20Lは、イヤホンとして機能だけではなく、マイクとしての機能も果たす。すなわち、イヤホン機能を利用して測定信号を外耳道に向けて照射し(第1の状態)、マイク機能を利用してその反射波を取得する(第2の状態)。このイヤホン機能とマイク機能を切り替えるタイミングには、反射波を検出するのに充分な程度の正確性と高速性が求められる。
制御部46が実行するソフトウェアの処理によって、この切り替えのタイミングを正確に制御することは、困難である。特に、マルチスレッド等の複雑な処理能力を持つ装置上では、意図通りのタイミングで信号が出力されることが必ずしも保証されない。
本実施形態では、音源信号の少なくとも1つのチャネルを用いてイヤホン機能(第1の状態)とマイク機能(第2の状態)とを切り替える。図3は、本実施形態による切り替え部44の構成の一例を示す図である。
切り替え部44の入出力端子131には、制御部46からモード切り替え信号が供給される。モード切り替え信号が1(ハイレベル)の場合、切り替え部44は測定モードに設定される。一方、モード切り替え信号が0(ローレベル)の場合、切り替え部44は補正モードに設定される。
入出力端子130には、制御部46からLR切り替え信号が供給される。LR切り替え信号が0(ローレベル)の場合、受聴者60の左耳の外耳道62Lの共鳴特性が測定される。一方、LR切り替え信号が1(ハイレベル)の場合、受聴者60の右耳の外耳道62Rの共鳴特性が測定される。
切り替え部44の入出力端子121及び122には、補正部70から出力される音源信号が音響信号制御部42を介して入力する。左チャネルの音源信号は左チャネルの入出力端子121に入力し、右チャネルの音源信号は右チャネルの入出力端子122に入力する。測定モードが設定されている場合には、測定信号生成部74から出力された測定信号が入出力端子121、122の一方に入力し、他方には第1の状態と第2の状態を切り替えるための制御信号が入力する。音響信号制御部42から切り替え部44に出力される信号は、NAND回路110及び112が0又は1として認識できるレベルを有する。
入出力端子120は、音響信号制御部42を介して補正量算出部80に接続される。受聴者60の鼓膜64R又は64Lによって反射された測定信号(応答信号)は、入出力端子120から補正量算出部80に送られる。
イヤホン20R及び20Lは、イヤホン端子103を介して切り替え部44に電気的に接続される。右チャネル及び左チャネルの音源信号は、イヤホン端子103を介して右チャネルのイヤホン20R及び左チャネルのイヤホン20Lに出力される。また、応答信号はイヤホン端子103を介して切り替え部44に入力する。
切り替え部44は、スイッチSW1〜SW4と論理回路110〜113とを有する。論理回路110〜113の出力がモード切り替え信号及びLR切り替え信号のレベルに応じて変化することで、スイッチSW1〜SW4が切り替えられる。これらのスイッチの切り替えによって、入出力端子120、121、及び122のいずれかがイヤホン端子103と接続される。スイッチSW1とSW2は、イヤホン機能(第1の状態)とマイク機能(第2の状態)の切り替えのために設けられている。スイッチSW1は、左チャネル用のイヤホン20Lの機能を切り替え、スイッチSW2は、右チャネル用のイヤホン20Rの機能を切り替える。また、スイッチSW3は、イヤホン端子103とマイク端子102のいずれが入出力端子120に接続されるかを切り替える。スイッチSW4は、右チャネルと左チャネルのいずれが入出力端子120に接続されるかを切り換える。
NAND回路110には、入出力端子130からの信号が反転して入力し、また入出力端子122からの信号も入力する。AND回路111には、NAND回路110からの信号と入出力端子131からの信号が入力する。AND回路111からの信号はスイッチSW1に送られる。スイッチSW1は、AND回路111からの信号レベル(0又は1)に応じて(0)側又は(1)側に切り替えられる。
NAND回路112には、入出力端子130からの信号と入出力端子121からの信号が入力する。AND回路113には、NAND回路112からの信号と入出力端子131からの信号が入力する。AND回路113からの信号はスイッチSW2に送られる。スイッチSW2は、AND回路113からの信号レベル(0又は1)に応じて(0)側又は(1)側に切り替えられる。
また、スイッチSW3は、入出力端子131からのモード切り替え信号のレベル(0又は1)に応じて(0)側又は(1)側に切り替えられ、スイッチSW4は、入出力端子130からのLR切り替え信号のレベル(0又は1)に応じて(0)側又は(1)側に切り替えられる。
AND回路111から送られる信号が0の場合、スイッチSW1は(0)側に切り替えられ、入出力端子121とイヤホン端子103の左チャネルとが接続される。切り替え部44の左チャネルは第1の状態に設定され、イヤホン20Lはイヤホン機能を果たす。
AND回路113から0が出力される場合、スイッチSW2は(0)側に切り替えられ、入出力端子122とイヤホン端子103の右チャネルとが接続される。切り替え部44の右チャネルが第1の状態に設定され、イヤホン20Rはイヤホン機能を果たす。
一方、スイッチSW1が(1)側、スイッチSW4が(0)側、スイッチSW3が(1)側に切り替えられると、入出力端子120がイヤホン端子103の左チャネルと接続される。この場合、左チャネルは第2の状態に設定され、イヤホン20Lはマイクとして機能する。
また、スイッチSW2が(1)側、スイッチSW4が(1)側、スイッチSW3が(1)側に切り替えられると、入出力端子120がイヤホン端子103の右チャネルと接続される。この場合には、右チャネルが第2の状態に設定され、イヤホン20Rがマイクとして機能する。
入出力端子131からスイッチSW3に送られるモード切り替え信号が0(ローレベル)の場合(補正モード)、スイッチSW3が(0)側に切り替えられる。マイク端子102は入出力端子120に接続され、図示しないマイクからの音響信号が音響信号制御部42に出力される。すなわち、入出力端子120は、測定モードが設定されている場合にのみ測定に関係する回路に接続される。これにより、非測定時には、測定回路からの影響を排除できる。
図4は、音響伝達特性を測定するためのタイミングチャートの一例を示す図である。
制御部46から供給されるモード切り替え信号の値が1の場合、切り替え部44は測定モードに設定される。入出力端子131からは、AND回路111と113に1が出力される。このため、AND回路111の出力はNAND回路110からの信号に応じて変化し、AND回路113の出力はNAND回路112からの信号に応じて変化することとなる。入出力端子131からスイッチSW3には1が出力され、スイッチSW3は(1)側に切り替えられる。
また、制御部46から送られるLR切り替え信号の値に応じて、左耳の共鳴特性を測定するか、右耳の共鳴特性を測定するかが切り替えられる。図4に示すように、LR切り替え信号の値が0である場合は、左耳の共鳴特性が測定される。この際、入出力端子130からスイッチSW4には0が出力され、スイッチSW4は(0)側に切り替えられる。
NAND回路110には、入出力端子130からの信号が反転して入力する。従って、LR切り替え信号が0の場合は(左耳の特性測定)、NAND回路110へは1が入力する。NAND回路110の出力は、入出力端子122を介して入力される右チャンネルの音源信号に応じて変化することとなる。入出力端子122からの出力信号をNAND回路110が1として検出すると、NAND回路110からAND回路111への出力信号は0となる。AND回路111の出力信号は0となり、スイッチSW1は(0)側に切り替えられる。イヤホン端子103の左チャネルは、スイッチSW1を介して入出力端子121と接続される。すなわち、左チャネルが第1の状態に設定され、イヤホン20Lはイヤホン機能を実現することになる。
入出力端子130からNAND回路112には0が入力しているため、NAND回路112からAND回路113には1が出力される。AND回路113の出力信号は1となり、スイッチSW2は(1)側に切り替えられる。イヤホン端子103の右チャネルは入出力端子122とは接続されず、イヤホン20Rは無信号状態となる。このようにして、左耳の共鳴特性を測定する場合には、入出力端子122からの出力信号が右チャネルのイヤホン20Rに大音量の音響信号として出力されるのが防止される。
上述のように左チャネルが第1の状態に設定され、イヤホン20Lがイヤホンとして機能するよう設定されると、補正信号生成部74が生成した測定信号が入出力端子121に入力し、スイッチSW1を介してイヤホン端子103の左チャネルに出力される。測定信号はイヤホン端子103からイヤホン20Lに送られ、音響信号に変換されて受聴者60の左の外耳道62Lに照射される。
図4に示すように、測定信号生成部74は、左チャネルの短パルス状信号照射後に、NAND回路110が0として検出できるレベルとなるような右チャネル音源信号を生成する。生成されたこの右チャネル信号は、音響信号制御部42を介して入出力端子122に入力する。すると、NAND回路110からAND回路111への出力信号が1となり、AND回路111からはスイッチSW1へ1が出力される。これにより、スイッチSW1が(1)側に切り替えられ、イヤホン端子103の左チャネルがスイッチSW1、SW4、及びSW3を介して入出力端子120と接続される。すなわち、左チャネルは第2の状態に設定され、イヤホン20Lはマイクとして機能するようになる。鼓膜64Lで反射した応答信号は、イヤホン20Lで電気信号に変換され、イヤホン端子103からスイッチSW1、SW4、及びSW3を介して音響信号制御部42に入力する。音響信号制御部42に入力した応答信号は、補正量算出部80に送られる。補正量算出部80は、応答信号に基づいて左耳の共鳴特性を検出する。
応答信号を受信するためには、第1の状態(イヤホン機能)から第2の状態(マイク機能)へ切り替えるタイミングを正確に制御する必要がある。本実施形態では、入出力端子122に入力する右チャネルの信号レベルを1から0へ切り替えることで、第1の状態と第2の状態を切り替えている。すなわち、左チャネルの信号は左耳の共鳴特性を測定するための測定信号として、また右チャネルの信号は第1の状態と第2の状態を切り替える制御信号として用いられている。補正部70から出力される電気信号は左右のチャネル間で同期が取られているため、タイミング制御の正確性を向上させることができる。
図4に示すタイミングチャートでは、入出力端子122を介して入力される右チャンネルの信号レベルを再び1とし、もう1度左耳の共鳴特性を取得している。しかしながら、共鳴特性の取得は1回だけ行われても良く、あるいは正確を期すために3回以上行われても良い。
図4では、左耳の特性測定が終了した後、右耳の共鳴特性を測定するため、制御部46から供給されるLR切り替え信号の値が1となる。この際、入出力端子130からスイッチSW4には1が入力され、スイッチSW4は(1)側に切り替えられる。
LR切り替え信号の値が1の場合(右耳の特性測定)、入出力端子130からNAND回路112へは1が入力する。NAND回路112の出力は、入出力端子121を介して入力される左チャンネルの音源信号に応じて変化することとなる。入出力端子121からの出力信号をNAND回路112が1として検出すると、NAND回路112からAND回路113への出力信号は0となる。AND回路113の出力信号は0となり、スイッチSW2は(0)側に切り替えられる。イヤホン端子103の右チャネルは、スイッチSW2を介して入出力端子122と接続される。すなわち、右チャネルが第1の状態に設定され、イヤホン20Rはイヤホン機能を果たすことになる。
NAND回路110には、入出力端子130からの信号が反転して入力するため、LR切り替え信号の値が1の場合、NAND回路110には0が入力する。NAND回路110からAND回路111には1が出力される。このため、AND回路111の出力信号は1となり、スイッチSW1は(1)側に切り替えられる。イヤホン端子103の左チャネルは入出力端子121とは接続されず、イヤホン20Lは無信号状態となる。
右チャネルが第1の状態に設定され、イヤホン20Rがイヤホン機能を実現する場合、補正信号生成部74が生成した測定信号は入出力端子122に入力し、スイッチSW2を介してイヤホン端子103の右チャネルに出力される。測定信号はイヤホン端子103からイヤホン20Rに送られ、音響信号に変換されて受聴者60の右の外耳道62Rに照射される。
図4に示すように、測定信号生成部74は、右チャネルの短パルス状信号照射後に、NAND回路112が0として検出できるレベルとなるような左チャネル音源信号を生成する。生成されたこの左チャネル信号は、音響信号制御部42を介して入出力端子121に入力する。すると、NAND回路112からAND回路113への出力信号が1となり、AND回路113からはスイッチSW2へ1が出力される。スイッチSW2は(1)側に切り替えられ、イヤホン端子103の右チャネルがスイッチSW2、SW4、及びSW3を介して入出力端子120と接続される。すなわち、右チャネルは第2の状態に設定され、イヤホン20Rはマイクとして機能するようになる。鼓膜64Rで反射した応答信号がイヤホン20Rで電気信号に変換され、イヤホン端子103からスイッチSW2、SW4、及びSW3を介して音響信号制御部42に入力する。音響信号制御部42に入力した応答信号は、補正量算出部80に送られる。補正量算出部80は、応答信号に基づいて、右耳の共鳴特性を検出する。
以上のように本実施形態では、右耳の共鳴特性を測定する場合には、入出力端子121に入力する左チャネル用の音源信号のレベルを1から0へ切り替えることで、第1の状態と第2の状態を切り替えている。すなわち、右チャネルの信号は右耳の共鳴特性を測定するための測定信号として、また左チャネルの信号は第1の状態と第2の状態を切り替える制御信号として用いられている。
図4に示すタイミングチャートでは、入出力端子121を介して入力される左チャネルの信号レベルを再び1とし、もう1度右耳の共鳴特性を取得している。しかしながら、共鳴特性の取得は1回だけ行われても良く、あるいは正確を期すために3回以上行ってもよい。
左右の耳の共鳴特性の取得を終えたら、モード切り替え信号の値を0として、測定を終了する。入出力端子131に0が入力すると、音響信号制御部42及び切り替え部44は補正モードに設定される。AND回路111及び113からは0が出力されるため、スイッチSW1及びSW2は共に(0)側に切り替えられる。左チャネルの音源信号が入力する入出力端子121は、スイッチSW1を介してイヤホン端子103の左チャネルと接続され、右チャネルの音源信号が入力する入出力端子122は、スイッチSW2を介してイヤホン端子103の右チャネルと接続される。すなわち、左右どちらのチャネルも第1の状態に設定され、イヤホン20R及び20Lはイヤホン機能を果たす。また、スイッチSW3は(0)側に切り替えられ、マイク端子102が出力端子102に接続される。
図4に示すタイミングチャートでは、左耳の共鳴特性を2回測定した後、右耳の共鳴特性を2回測定しているが、左右どちらの耳の共鳴特性を先に測定してもよい。また、左耳の共鳴特性の測定と、右耳の共鳴特性の測定は独立して行われてもよい。
イヤホンをマイクとして用いる場合は、集音感度が低いため、応答信号のレベルが低下して雑音に埋もれてしまうことがある。共鳴特性の測定のためには、第1の状態と第2の状態を複数回切り換えて、共鳴特性の取得を複数回繰り返してもよい。複数の応答信号の平均を求めることにより、雑音の影響を除いた正確な共鳴特性を測定することができる。
図5は、制御部46の動作を示すフローチャートである。
外耳道特性の測定及び補正は、イヤホン20R及び20Lの初回の使用に際して実行されても、又はイヤホン20R及び20Lを使用する都度行われてもよい。あるいは受聴者60の指示に応じて行われてもよい。外耳道特性の測定及び補正をいつ実行するかは、予め設定されていてもよい。
外耳道特性の測定及び補正処理が開始されると、制御部46は外耳道特性を測定及び補正する必要があるか否かを判断する(ブロックB102)。
受聴者60の外耳道特性に応じた補正フィルタ72の設定が既に行われている場合等、外耳道特性の測定及び補正が必要ない場合には(ブロックB102でNo)、制御部46は切り替え部44にローレベル(=0)のモード切り替え信号を送り、切り替え部44を補正モードに設定し(ブロックB103)、処理を終了する。
外耳道特性の測定及び補正を行う場合(ブロックB102でYes)、制御部46は、切り替え部44にハイレベル(=1)のモード切り替え信号を送り、切り替え部44を測定モードに設定する(ブロックB104)。
続いて制御部46は、左の外耳道62Lの共鳴特性を測定するか否かを判断する(ブロックB106)。左右の外耳道特性の測定及び補正を連続して行うか、あるいは独立して行うか、連続して行う場合には左右どちらの特性を先に測定及び補正するか等といった事項は、予め設定しておくことができる。あるいは、この段階で受聴者60にこれらの事項を設定させてもよい。制御部46はこの設定に基づいてブロックB106の判断を行う。
左の外耳道62Lの共鳴特性測定を行うと判断すると(ブロックB106でYes)、制御部46は切り替え部44にローレベル(=0)のLR切り替え信号を送り、左耳の特性測定を設定する(ブロックB110)。
左耳の特性測定が設定されると、測定信号生成部74が、制御部46の制御の下で、左チャネルについては短パルス状の測定信号を、右チャネルについては機能切り替え制御のための制御信号を生成する(ブロックB114)。図4に示すように、測定信号生成部74は、右チャネルにハイレベルの制御信号を生成して左チャネルを第1の状態とした後、左チャネルの測定信号を生成し、続いて応答信号の取得のため右チャネルにローレベルの制御信号を生成して左チャネルを第2の状態とする。これらの信号は、音響信号制御部42を介して切り替え部44の入出力端子121と122に出力される。
右チャネルの入出力端子122にハイレベル(=1)の信号が入力すると、切り替え部44では、左チャネルの入出力端子121とイヤホン端子103の左チャネルとが接続される。すなわち、イヤホン20Lが第1の状態に設定されイヤホンとして機能する。
この状態において、測定信号生成部74が生成する測定信号が切り替え部44の左チャネルに出力される。測定信号はイヤホン20Lによって音響信号に変換され、左の外耳道62Lに出力される。
入出力端子122に入力する右チャネルの信号がローレベル(=0)に変わると、左チャネルは第2の状態になる。切り替え部44では、入出力端子120とイヤホン端子103の左チャネルとが接続される。イヤホン20Lが実現する機能は、マイク機能に切り替えられる。受聴者60の左の鼓膜64Lで反射した測定信号(応答信号)は、イヤホン20Lによって電気信号に変換され、切り替え部44に入力する。
この応答信号は、入出力端子120から音響信号制御部42を介して、補正量算出部80に出力される(ブロックB118)。
一方、右の外耳道62Rの特性を測定する場合は(ブロックB106でNo)、制御部46は切り替え部44にハイレベル(=1)のLR切り替え信号を送り、右耳の特性測定を設定する(ブロックB120)。
右耳の特性測定が設定されると、測定信号生成部74が、制御部46の制御の下で、右チャネルについては短パルス状の測定信号を、左チャネルについては機能切り替え制御のための制御信号を生成する(ブロックB124)。図4に示すように、測定信号生成部74は、左チャネルにハイレベルの制御信号を生成して右チャネルを第1の状態とした後、右チャネルの測定信号を生成し、続いて応答信号の取得のため左チャネルにローレベルの制御信号を生成して左チャネルを第2の状態とする。これらの信号は、音響信号制御部42を介して切り替え部44の入出力端子121と122に出力される。
左チャネルの入出力端子121にハイレベル(=1)の信号が入力すると、切り替え部44では、右チャネルの入出力端子122とイヤホン端子103の右チャネルとが接続される。すなわち、イヤホン20Rが第1の状態に設定されイヤホンとして機能する。
この状態において、測定信号生成部74が生成する測定信号が切り替え部44の右チャネルに出力される。測定信号はイヤホン20Rによって音響信号に変換され、右の外耳道62Rに出力される。
入出力端子121に入力する左チャネルの信号がローレベル(=0)に変わると、右チャネルは第2の状態になる。切り替え部44では、入出力端子120とイヤホン端子103の右チャネルとが接続される。イヤホン20Rが果たす機能は、マイク機能に切り替えられる。受聴者60の右の鼓膜64Rで反射した測定信号(応答信号)は、イヤホン20Rによって電気信号に変換され、切り替え部44に入力する。
この応答信号は、入出力端子120から音響信号制御部42を介して補正量算出部80に出力される(ブロックB128)。
左又は右の外耳道からの応答信号が補正量算出部80に入力すると、特性取得部82は、当該応答信号に応じて外耳道共鳴特性を取得する(ブロックB130)。補正係数算出部84は、(1)取得した外耳道共鳴特性を時間領域から周波数領域へ変換し、(2)周波数軸上で共鳴のピークを検出し、(3)検出したピークを打ち消すために、ピークが生じている周波数で谷ができるような補正フィルタの係数を演算する(ブロックB132)。算出された補正係数は、補正フィルタ72に設定される(ブロックB134)。
その後制御部46は、必要な共鳴特性の測定が全て終了したか否かを判断する(ブロックB136)。例えば、複数回の測定を行うよう設定されていて、その測定が終了していない場合や、左右の共鳴特性を連続して測定するよう設定されていて、一方の耳の共鳴特性の測定しか終了していない場合に、判断結果が「No」となる。終了していなければ(ブロックB136でNo)、ブロックB106に戻り、必要な測定を繰り返す。
共鳴特性の測定が終了したら(ブロックB136でYes)、制御部46は切り替え部44にローレベル(=0)のモード切り替え信号を送り、切り替え部44を補正モードに設定し(ブロックB103)、処理を終了する。
補正モードでは、補正部70に入力した音源信号は、補正フィルタ72によって補正される。補正フィルタ72は、測定結果に基づいて音源信号の共鳴周波数の利得を下げ、周波数特性を補正する。補正フィルタ72によってフィルタリング処理が施された音源信号は、切り替え部44に供給される。このとき左右のチャネルは共に第1の状態(イヤホン機能状態)に設定されおり、共鳴特性補正後の音源信号がイヤホン62R及び62Lを介して音響信号として外耳道62R及び62Lに出力される。
このように、本実施形態によれば、各人の外耳道において実際に測定した共鳴のピークを打ち消すようなフィルタを作成し、左右の音源信号をフィルタリング処理する。これによって、外耳道で共鳴が発生したとしても、共鳴のピークが平滑化され、不自然な音が受聴されることが防止される。しかも、マイクをイヤホンに取り付けていないので、イヤホンが大型化することや、構造が複雑になってしまうこともない。
上述の外耳道特性補正装置では、制御部46から切り替え部44に送られるモード切り替え信号のレベルを変化させて、測定モードと補正モードを切り替えた。また、左右の測定を切り替える場合には、制御部46から切り替え部44に送られるLR切り替え信号のレベルを変化させた。モードの切り替えや左右の切り替えのタイミングについては、厳密な正確性が必要とされないため、ソフトウェアからの制御信号で実装してよい。
一方、イヤホン機能(第1の状態)とマイク機能(第2の状態)は、より正確なタイミングで切り替えられる必要があるため、左右のチャネル間の同期を利用する。
また、上述の説明は、左右の2つのチャネルを有するイヤホンについて行われたが、3つ以上のチャネルを有するイヤホンにも同様に適用できる。上記と同様に、1チャネルを測定信号用に使用し、その他のチャネルのうちのいずれかを、当該測定信号用のチャネルを第1の状態(イヤホン機能)と第2の状態(マイク機能)のいずれかに切り替えるための制御信号用に使用できる。あるいは複数チャネルを測定信号用に使用し、その他のチャネルのうちのいずれかを、測定信号用の複数チャネルを第1の状態(イヤホン機能)と第2の状態(マイク機能)のいずれかに切り替えるための制御信号用に使用し、複数チャネルの測定を同時に行う構成も可能である。3つ以上のチャネルが備えられ、片方の耳に2つ(あるいは2つ以上)のチャネルが対応する場合であっても、これら2つ以上のチャネルのうちの1チャネルを測定信号用に使用し、他のチャネルを制御信号用に使用してもよい。
上述の説明では、第1の状態と第2の状態を切り替える際に、制御部46は測定信号生成部74の信号を用いて制御信号の出力を切り替えた。しかしながら、補正部70から出力される左右のチャネルの音源信号を用いて、第1の状態と第2の状態を切り替える制御をしてもよい。
図6は音響特性補正装置40の実装例を示す。補正装置40をオーディオプレーヤ90に内蔵する場合、プレーヤ90本体に限らず、リモコン92、イヤホン94に内蔵してもよい。また、音響特性補正装置40を全体としてオーディオプレーヤ90に内蔵する代わりに、補正フィルタ72のみを内蔵してもよい。すなわち、測定信号の生成から共鳴特定の測定、補正係数の算出までを別途のPC等で行い、オーディオプレーヤ90は求められた補正係数がセットされた補正フィルタ72を用いて図示せぬフラッシュメモリ、ハードディスク等から読み出された音源信号を補正するだけでもよい。
図7は、共鳴特性の測定を行うか否かを受聴者60に決定させるために、プレーヤ90が有するディスプレイ91に表示される表示画面の一例を示す。この表示は、イヤホン94がプレーヤ90に接続される都度行われてもよい。あるいは、1週間ごとや1ヶ月ごと等、所定の周期で行われてもよい。
図7の表示画面上では、両耳の特性を測定するか、片方の耳の特性を測定するかを設定することができる。これに加えて、受聴者が定める時間が経過した後に特性の測定を開始するように設定することも可能である。ここではプレーヤ90が有するディスプレイ91に表示画面が表示されるとしたが、リモコン92が表示装置を有する場合は、当該表示装置に表示されてもよい。また、プレーヤ90がPCに接続されている場合は、PCのディスプレイ上に表示されてもよい。
なお、上述の説明は左右両方のイヤホンにマイクを装着して、左耳及び右耳の特性を取得しそれぞれの補正フィルタを作成するものであったが、片耳だけの特性を取得し、その特性を用いて作成した補正フィルタを用いて両耳の音源信号をフィルタリングする構成でも良い。
イヤホンの位置に応じて共鳴特性も変化することが考えられるので、補正装置40による音響特性測定、音響特性補正処理は、例えばオーディオプレーヤ90を起動するたびに行うものであっても良いし、ユーザが任意に操作することで行うものであっても良いし、ユーザが設定した期間を超えた後に起動したときに行われるものであっても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、切り替え部44を介して測定信号をイヤホン20R又は20Lへ供給し音響信号を出力し、鼓膜64R又は64Lで反射した応答信号をイヤホン20R又は20Lで電気信号に変換し切り替え部44を介して補正量算出部80へ供給する。左右のチャネルは、測定信号を出力する場合には第1の状態に設定され、応答信号を受信する場合には第2の状態に設定される。この第1の状態と第2の状態の切り替えを制御する制御信号は、測定信号の伝達に関係しない方のチャネルを用いて伝達される。左右のチャネル間では同期が取られているため、切り替えタイミングの正確性が向上する。
また、受信された応答信号に基づいて、外耳道62R又は62Lの共鳴周波数が取得される。この共鳴周波数をキャンセルするような補正フィルタ72の補正係数を算出され、補正フィルタ72に設定されることにより、イヤホン付近にマイクを設置することなく簡単な構成で各人の外耳道に生じる共鳴現象を正確に打ち消すことができる。さらに、個人別にイヤホンと鼓膜で生じる共鳴特性を取得し、その特性に合わせた補正フィルタを作成することにより、個人毎の外耳道特性や挿入状態によって異なる外耳道共鳴特性をキャンセルできる。左右両方の特性を取得して、それぞれの特性毎に補正フィルタを作成することにより、左右の耳で異なる外耳道共鳴特性をキャンセルできる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
また、本発明は、コンピュータに所定の手段を実行させるため、コンピュータを所定の手段として機能させるため、コンピュータに所定の機能を実現させるため、あるいはプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても実施することもできる。
また、上述の説明は個々の実施例それぞれについて行ったが、複数の実施例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係る音響伝達特性の測定及び補正の概念を示す図。 本発明の一実施形態に係る音響特性補正装置40の構成例を示す図。 本発明の一実施形態に係る音響特性補正装置40の切り替え部44の構成を示す図。 音響伝達特性を測定するためのタイミングチャート。 本発明の一実施形態に係る音響特性補正装置40の制御部46が実行する動作を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る音響特性補正装置40の実装例を示す図。 音響伝達特性の測定を実行するか否かを決定するためディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図。
符号の説明
20R、20L…イヤホン、40…音響特性補正装置、42…音響信号制御部、44…切り替え部、46…制御部、70…補正部、72…補正フィルタ、74…測定信号生成部、80…補正量算出部、82…特性取得部、84…補正係数算出部。

Claims (9)

  1. 左右のいずれか一方の外耳道の音響特性を測定するための測定電気信号を生成し、所定時間後に左右のいずれか他方の音源電気信号を生成する信号生成手段と、
    電気信号を音響信号に変換する第1の動作モードと音響信号を電気信号に変換する第2の動作モードとを有し、左右の外耳道に装着され得る第1、第2の電気音響変換部からなる変換手段と、
    前記信号生成手段と前記変換手段との間に接続され、前記左右のいずれか一方の外耳道に装着される前記第1、第2のいずれか一方の電気音響変換部を前記第1の動作モードに設定し、該いずれか一方の電気音響変換部に前記測定電気信号を供給し、前記音源電気信号のレベル変化に応じて該いずれか一方の電気音響変換部を前記第2の動作モードに切り替えるスイッチ部と、を具備し、
    前記いずれか一方の電気音響変換部は、前記測定電気信号を測定音響信号に変換して前記左右のいずれか一方の外耳道に出力し、前記左右のいずれか一方の外耳道からの前記測定音響信号に対する応答音響信号を応答電気信号に変換するものである音響装置。
  2. 前記応答電気信号から前記左右のいずれか一方の外耳道の音響特性を取得する特性取得部を更に備える、請求項1に記載の音響装置。
  3. 前記第1、第2の電気音響変換部はイヤホン又はヘッドホンである、請求項1、請求項2のいずれか一項に記載の音響装置。
  4. 前記スイッチ部は、前記いずれか一方の電気音響変換部を前記第2の動作モードに切り替えた後、前記第1、第2の電気音響変換部を常に前記第1の動作モードに固定する機能を具備する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の音響装置。
  5. 前記スイッチ部は、左右のいずれか他方の前記音源電気信号が左右のいずれか一方の外耳道に装着され得る前記第1、第2のいずれか一方の電気音響変換部へ供給されることを防止する機能を具備する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の音響装置。
  6. 左右のいずれか一方の外耳道の音響特性を測定するための測定電気信号を生成し、所定時間後に左右のいずれか他方の音源電気信号を生成する信号生成手段と、
    電気信号を音響信号に変換する第1の動作モードと音響信号を電気信号に変換する第2の動作モードとを有し、左右の外耳道に装着され得る第1、第2の電気音響変換部からなる変換手段と、を具備する音響装置の制御方法であって、
    前記左右のいずれか一方の外耳道に装着される前記第1、第2のいずれか一方の電気音響変換部を前記第1の動作モードに設定し、
    該いずれか一方の電気音響変換部に前記測定電気信号を供給し、
    前記音源電気信号のレベル変化に応じて該いずれか一方の電気音響変換部を前記第2の動作モードに切り替え、
    前記いずれか一方の電気音響変換部は、前記測定電気信号を測定音響信号に変換して前記左右のいずれか一方の外耳道に出力し、前記左右のいずれか一方の外耳道からの前記測定音響信号に対する応答音響信号を応答電気信号に変換するものである音響装置の制御方法。
  7. 前記応答電気信号から前記左右のいずれか一方の外耳道の音響特性を取得する、請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記いずれか一方の電気音響変換部を前記第2の動作モードに切り替えた後、前記第1、第2の電気音響変換部を常に前記第1の動作モードに固定する、請求項6または請求項7に記載の制御方法。
  9. 左右のいずれか他方の前記音源電気信号が左右のいずれか一方の外耳道に装着され得る前記第1、第2のいずれか一方の電気音響変換部へ供給されることを防止する、請求項6、請求項7、請求項8のいずれか一項に記載の制御方法。
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