JP4599224B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は通信装置に関し、特にその受信信号の品質を高める技術に関する。
通信装置には、PLL(Phase Locked Loop,位相ロックドループ)回路を用いて通信信号などの入力信号の周波数を制御しているものがある。このPLL回路の例を図4に示す。同図に示すように、PLL回路110は、VCTCXO(Voltage Controlled Temperature Compensated Crystal Oscillator,電圧制御温度補償発振器)112が発振する基準信号と、該基準信号の周波数をR分周するR分周器114と、VCO(Voltage Controlled Oscillator,電圧制御発振器)120から出力される比較対象信号をN分周するN分周器124と、を含み、R分周された基準信号とN分周された比較対象信号の位相を位相比較器116において比較することにより、R分周器114の分周値及びN分周器124の分周値に応じた周波数の周波数制御用信号を出力する。そして、出力した周波数制御用信号をVCO120に入力し、VCO120は周波数制御用信号に応じた周波数の周波数変換用信号を出力し、ミキサ(Mixer,混合器)128に対して入力する。ミキサ128は、入力される周波数変換用信号と、入力される通信信号と、を混合することにより、当該ミキサ128に入力される通信信号の周波数を制御する。
近年は、このN分周器124の分周値を規則的に変更することにより擬似的な分数分周を実現したことで、周波数変換用信号の周波数をよりきめ細かく制御することができるようになったフラクショナル−N方式のPLL回路110が広く使用されている。
しかしながら、フラクショナル−N方式のPLL回路110では上述のようにしてN分周器124の分周値が変更されるため、R分周された基準信号(以下、基準信号の周波数を基準周波数という)と、N分周された比較対象信号(以下、比較対象信号の周波数を比較周波数という)と、の間に位相誤差が生ずる。この位相誤差は、ミキサ128から出力される通信信号のスプリアスを生ずる原因となる。そして、このスプリアスが生ずると、通信信号の受信品質が悪くなってしまう。
従来、このスプリアスを低減するために種々の方式が考案されてきた。例えばフラクショナル−N方式のうちの一方式であるΣΔ変調方式のPLL回路110がその一つである。
ΣΔ変調方式のPLL回路110はΣΔ変調器126を備える。ΣΔ変調器126は、予め設定された変調次数に応じた数の分周値を用い、その中から疑似乱数に応じて逐次ランダムに選択した分周値がN分周器124の分周値となるように設定することにより、N分周器124の分周によって発生する通信信号のフラクショナルスプリアスに変調をかけ、当該フラクショナルスプリアスを高周波帯域に拡散させる。そして、出力信号をループフィルタに通すことによって高周波成分を取り除き、スプリアスをなくすことを実現している。
なお、特許文献1には、PLLの一使用例が記載されている。
特開平10−75160号公報
ところで、PLL回路においては帰還回路を利用するため、その出力が安定するまでにある程度の時間がかかる。利用用途によっては、この時間(ロックアップタイム)をできるだけ短くすることが求められる場合がある。このような場合、通常は、LPFの時定数を小さくすることによりロックアップタイムを短くしようとする。ただし、フィルタの時定数を小さくすると、PLL回路の対雑音特性が劣化する。この対雑音特性を改善するため、N分周器の分周値をできるだけ小さくするようにしている場合がある。
一般的に、PLL回路から発生する位相雑音は以下の式(1)で表現される。
PLL位相雑音=PLLのC/N比+10×log(比較周波数)+20×log(N分周器の分周値) ・・・(1)
また、比較周波数とN分周器の分周値の関係は、以下の式(2)となる。
比較周波数=(周波数変換用信号の周波数)/(N分周器の分周値) ・・・(2)
式(2)により示されるように比較周波数とN分周器の分周値とは反比例の関係にあるが、そうだとしても、式(1)により、N分周器の分周値を小さくすると、PLL回路の位相雑音は小さくなる。このため、N分周器の分周値をできるだけ小さくすることによりPLL回路の対雑音特性を改善できるのである。
しかしながら、N分周器の分周値が整数であると、周波数変換用信号の周波数の設定間隔は粗くなる。周波数変換用信号の周波数は、基準周波数のN/R倍となるからである。通信システムによっては、より細かく周波数変換用信号の周波数を制御することが要求される。そこで、上述したフラクショナル−N方式のPLL回路が使用されるのである。ただし、上述したように、フラクショナル−N方式のPLL回路ではフラクショナルスプリアスが発生する。すなわち、N分周器の分周値を分数αとすると、比較周波数のα倍、2α倍、・・・といったフラクショナルスプリアスが発生する。そして、特にN分周器の分周値を小さくしている場合、このフラクショナルスプリアスは通信信号に悪影響を与える帯域に残ることとなる。このため、受信品質がよくならなくなる。このように、これまで、ロックアップタイムの短縮と、受信品質の向上と、を両立することは困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、ロックアップタイムの短縮と、受信品質の向上と、を両立することのできる通信装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る通信装置は、PLL回路を用いて受信信号の周波数変換を行う通信装置において、前記PLL回路の次数を変更する次数変更手段と、前記周波数変換後の受信信号の品質を示す品質情報を取得する品質情報取得手段と、を含み、前記次数変更手段は、前記品質情報により示される品質が所定条件を満たすように、前記次数を変更する、ことを特徴とする。
このようにすることにより、PLL回路を用いた周波数変換後の受信信号の品質が所定条件を満たしたところでPLL回路の次数を決定することができる。つまり、PLL回路の次数によって受信品質を高めることができるので、N分周器の分周値によらず受信品質を高めることができ、ロックアップタイムの短縮と、受信品質の向上と、を両立することができるようになる。
また、前記PLL回路は、ΣΔ変調回路を含んで構成され、前記次数変更手段は、前記ΣΔ変調回路により前記PLL回路のΣΔ変調の次数を変更する、こととしてもよい。
ΣΔ変調回路によれば、N分周器の分周値を多数の候補の中からランダムに選択することができるので、ΣΔ変調回路を使用しない場合に比べ、きめ細かくPLL回路の次数を変更することができるようになる。このため、より精密に受信品質を制御することができるので、結果として受信品質を高めることができる。
なお、前記次数変更手段は、前記品質情報により示される品質が所定条件を満たした場合の前記次数を、前記PLL回路の次数として決定する、こととしてもよい。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態にかかる通信装置1の回路構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、通信装置1は、PLL(Phase Locked Loop,位相ロックドループ)回路10、デシメーション(Decimation,間引き器)30、検波器32、妨害波除去前RSSI(Receive Signal Strength Indication,受信信号強度)取得部34、デジタルフィルタ36、検波器38、妨害波除去後RSSI取得部40、受信品質判定部42、及び次数制御部44を含んで構成されている。
また、PLL回路10は、VCTCXO(Voltage Controlled Temperature Compensated Crystal Oscillator,電圧制御温度補償発振器)12、R分周器14、位相比較器16、LPF(LooP Filter,ループフィルタ)18、VCO(Voltage Controlled Oscillator,電圧制御発振器)20、ディバイダ(Divider,分配器)22、N分周器24、ΣΔ変調器26、ミキサ(Mixer,混合器)28を含んで構成されている。
PLL回路10は、通信装置1が図示しない受信部により受信した通信信号の周波数を変換し、デシメーション30に出力する。
ここで、PLL回路10による周波数変換について、詳細に説明する。PLL回路10では、まず、VCTCXO12が基準信号を出力し、R分周器14が該基準信号を分周し、分周後の基準信号を位相比較器16に入力する。位相比較器16は、R分周器14から入力された分周後の基準信号と、N分周器24から入力される信号(後述)と、を位相比較し、その結果に応じた電圧信号をLPF18に出力する。LPF18は、位相比較器16から出力される電圧信号の雑音成分を取り除き、VCO20に出力する。VCO20は、LPF18から入力される電圧信号に応じた周波数の信号(周波数変換用信号)を発振し、ディバイダ22に入力する。ディバイダ22は、VCO20から入力された周波数変換用信号をミキサ28及びN分周器24に出力する。
ミキサ28は、通信信号の入力を受けており、該通信信号と、ディバイダ22から入力される周波数変換用信号と、を混合することにより通信信号を周波数変換する。そして、周波数変換後の通信信号をデシメーション30に出力する。
N分周器24は、ディバイダ22から入力される周波数変換用信号を分周し、位相比較器16に出力する。位相比較器16は、このようにしてN分周器24から入力される周波数変換用信号と、R分周器14から入力される分周後の基準信号と、の位相比較を行う。このようにして、PLL回路10は周波数変換用信号の帰還回路を含んで構成される周波数制御回路として機能する。そして、帰還回路を含まない場合に比べ、より精密に周波数変換用信号の周波数制御を行うことが可能になっている。
なお、本実施の形態では、N分周器24は分数分周を行う。より具体的には、N分周器24は、分周値を規則的又はランダムに変更することにより、実質的に分数分周を実現している。なお、規則的な分周値の変更を行うものはフラクショナル−N方式、ランダムな分周値の変更を行うものはΣΔ変調方式と呼ばれる。本実施形態では、特にΣΔ変調方式を採用するものとして説明を進める。
N分周器24における分周値の変更は、ΣΔ変調器26によって制御される。この制御では、例えば、N分周器24における分周値を「N,N+1,N,N−2,N+3,N−1,N−1,・・・」のように変更する。なお、Nは整数である。
具体的には、ΣΔ変調器26は、m個の整数から1の整数をランダムに選択してN分周器24の分周値とする制御を行う。ここで、mは整数であり、PLL回路10の分解能を表している。
ΣΔ変調器26は、この整数値mを次数(変調次数)として、ΣΔ変調を行う。例えば、N分周器24における分周値を「N,N,N,N,N+1,N,N,N,N+1,・・・」のように2個(m=1)の値を用いて、その平均が得られるように変更することにより、ΣΔ変調器26は上記次数を1とする1次変調を行う。同様に、ΣΔ変調器26は、4個(m=2)の値を用いた2次変調や、8個(m=3)の値を用いた3次変調のように、変調次数(整数値m)に応じたΣΔ変調を行う。このようにして、N分周器24の分周値は、設定される変調次数に応じたΣΔ変調器26のΣΔ変調によって任意の値に設定される。
このようにN分周器24の分周値を制御することにより、N分周器24の分周値を固定値とする場合に比べ、周波数変換用信号の周波数を細かく制御することができる。
また、上述のようにして実現する分数分周は実質的に実現されるものであり、N分周器24の分周値を分数にするわけではないので、分数分周に伴う位相誤差が発生する。なお、フラクショナル−N方式では規則的な分周値の変更を行うので、周期的な位相誤差が発生する。一方、ΣΔ変調方式ではランダムな分周値の変更を行うので、位相誤差は発生するものの周期的とはならない。
このようにして発生する位相誤差は、周波数変換用信号においてスプリアス成分(妨害波成分)として現れる。本実施の形態では、このスプリアス成分が通信信号に含まれる通信内容成分(希望波成分)に与える影響を低減することを実現している。具体的には、通信信号の受信品質が最もよくなるPLL回路10の次数(最適次数)を求め、PLL回路10の次数が最適次数になるよう、ΣΔ変調器26によりN分周器24の分周値を変更するようにしている。
以下、PLL回路10の次数が最適次数となるようにするための処理について、詳細に説明する。
まず、通信装置1においては、ミキサ28に通信信号を入力し、ディバイダ22から入力される周波数変換用信号と混合することにより、周波数変換を行う。最初は、周波数変換用信号の周波数を所定の値に設定しておく。ミキサ28は、周波数変換後の通信信号をデシメーション30に出力する。
なお、ミキサ28とデシメーション30の間には、図示していないが、ADコンバータが含まれており、デシメーション30に入力された信号は、ADコンバータにおいて通信信号をサンプリングした結果として得られるデジタル信号である。
デシメーション30は、ミキサ28から入力されたデジタル信号に含まれる通信内容成分の周波数を落とし、適性な情報量とするために、該デジタル信号の間引き処理を行う。そして、デシメーション30は、間引き処理後のデジタル信号を検波器32に出力する。
検波器32はデシメーション30から入力されたデジタル信号の信号電力を測定する。そして、妨害波除去前RSSI取得部34が、このようにして測定された信号電力を、妨害波除去前RSSI(Receive Signal Strength Indication,受信信号強度)として取得する。検波器32は、入力されたデジタル信号を、デジタルフィルタ36に対して出力する。
デジタルフィルタ36は、検波器32から入力されたデジタル信号に含まれるスプリアス成分を除去する。具体的には、デジタルフィルタ36は、通信内容成分以外のスプリアス成分を、フィルタ処理により除去する。そして、デジタルフィルタ36は、スプリアス成分を除去したデジタル信号を、検波器38に出力する。
検波器38はデジタルフィルタ36から入力されたデジタル信号の信号電力を測定する。そして、妨害波除去後RSSI取得部40が、このようにして測定された信号電力を、妨害波除去後RSSI(Receive Signal Strength Indication,受信信号強度)として取得する。検波器38は、入力されたデジタル信号を、図示しない後段の信号処理装置に対して出力する。
受信品質判定部42は、以上のようにして検波器38から出力されたデジタル信号の受信品質を判定する。具体的には、受信品質を示す受信品質情報としてフレームエラーレート、データレートなどの情報を使用することができる。フレームエラーレートを使用する場合、受信品質判定部42は、デジタル信号に含まれるCRC(Cyclic Redundancy Checking,巡回冗長符号)によりフレームエラーレートを取得し、取得したフレームエラーレートの高低により受信品質の善し悪しを判定する。
次数制御部44は、妨害波除去前RSSI取得部34において取得される妨害波除去前RSSI、妨害波除去後RSSI取得部40において取得される妨害波除去後RSSI、及び受信品質判定部42において判定される受信品質の善し悪しを示す受信品質情報、をそれぞれ取得し、これらのうちの1つ又は複数に基づいてPLL回路10の次数(変調次数)を決定し、決定した分周値となるようΣΔ変調器26を制御する。
次数制御部44における具体的な処理の例について、より詳細に説明する。まず、受信品質判定部42において判定される受信品質情報に基づいてPLL回路10の次数を決定する場合について説明する。この場合、受信品質情報は、受信品質の善し悪しを段階的な数値で表すこととしてもよいし、「良」「不良」のいずれかにより表すこととしてもよい。前者の場合、次数制御部44は、受信品質が所定の閾値を上回るよう、PLL回路10の次数を決定する。後者の場合、次数制御部44、受信品質が「良」となるまで、PLL回路10の次数の変更を繰り返す。
受信品質の善し悪しを段階的な数値で表す場合の例について、図2に示す通信装置1における次数制御処理1のフロー図を参照しながらより具体的に説明する。同図に示すように、まず、通信装置1は、PLL回路10の次数を初期値M1に設定し(S100)、受信品質判定部42において判定される受信品質情報により示される受信品質Qを取得する(S102)。ここで、受信品質Qは、その値が小さいほど受信品質がよいことを示している。
通信装置1は、受信品質Qが、記憶している閾値αより小さいか否かを判定する(S104)。すなわち、受信品質Qが、記憶している閾値αで示される受信品質よりよいか否か判定する。受信品質Qが閾値αより小さいと判定した場合、通信装置1は処理を終了する。一方、受信品質Qが閾値α以上であると判定した場合、次数を予め決定されたM1の次の値M2に設定する(S106)。そして、再度受信品質Qを取得する(S108)。
通信装置1は、再度、受信品質Qが、記憶している閾値αより小さいか否かを判定する(S110)。すなわち、受信品質Qが、記憶している閾値αで示される受信品質よりよいか否か判定する。受信品質Qが閾値αより小さいと判定した場合、通信装置1は処理を終了する。
以下、受信品質Qが閾値αより小さいと判定するか、予め記憶されている複数の次数を全て試し終わるまで、同様の処理を繰り返す。
以上のようにして、通信装置1は、受信品質Qが閾値αを上回るよう次数を制御し、結果としてスプリアスを制御することを可能としている。
次に、妨害波除去前RSSIと、妨害波除去後RSSIと、に基づいてPLL回路10の次数を決定する場合について説明する。この場合、妨害波除去前RSSIはキャリア(希望波)+ノイズ(妨害波)の信号電力、妨害波除去後RSSIはキャリア(希望波)の信号電力となる。このため、これらからキャリア/ノイズ比(C/N比)を取得することができる。キャリア/ノイズ比は、その値が大きいほど希望波が受信しやすく、受信品質がよいことを示す受信品質情報である。次数制御部44は、このキャリア/ノイズ比が所定の閾値を上回るよう、PLL回路10の次数を決定する。
妨害波除去前RSSIと、妨害波除去後RSSIと、に基づいてPLL回路10の次数を決定する場合の他の例について、図3に示す通信装置1における次数制御処理2のフロー図を参照しながらより具体的に説明する。同図に示すように、まず、通信装置1は、PLL回路10の次数を初期値M1に設定し(S200)、妨害波除去前RSSIと妨害波除去後RSSIの差Rを取得する(S202)。ここで、差Rは、その値が小さいほど妨害波が少なく、受信品質がよいことを示す受信品質情報である。
通信装置1は、差Rが、記憶している閾値βより小さいか否かを判定する(S204)。すなわち、差Rが、記憶している閾値βで示される受信品質を示しているか否か判定する。差Rが閾値βより小さいと判定した場合、通信装置1は処理を終了する。一方、差Rが閾値β以上であると判定した場合、次数を予め決定されたM1の次の値M2に設定する(S206)。そして、再度差Rを取得する(S208)。
通信装置1は、再度、差Rが、記憶している閾値βより小さいか否かを判定する(S210)。すなわち、差Rが、記憶している閾値βで示される受信品質を示しているか否か判定する。差Rが閾値βより小さいと判定した場合、通信装置1は処理を終了する。
以下、差Rが閾値βより小さいと判定するか、予め記憶されている複数の次数を全て試し終わるまで、同様の処理を繰り返す。
以上のようにして、通信装置1は、差Rが閾値βを下回るよう次数を制御し、結果としてスプリアスを制御することを可能としている。
本実施形態では、以上のようにすることにより、PLL回路10による周波数変換後の受信信号の品質が所定条件(例えば、所定の閾値を上回ること)を満たしたところでPLL回路10の次数を決定することができる。つまり、PLL回路10の次数(上記2m+1の値)によって受信品質を高めることができるので、N分周器24の分周値(上記Nの値)によらず受信品質を高めることができ、ロックアップタイムの短縮と、受信品質の向上と、を両立することができるようになる。
また、ΣΔ変調方式のPLL回路10を採用しているので、N分周器24の分周値を多数の候補の中からランダムに選択することができ、ΣΔ変調方式を採用しない場合に比べ、分周値の制御によりきめ細かく設定周波数(周波数変換用信号の周波数)を変更することができるようになる。このため、より精密に受信品質を制御することができるので、結果として受信品質を高めることができる。
ここで、本実施の形態における受信品質向上の原理について説明する。本実施の形態では、分数分周によって発生するスプリアスを減少させているのではなく、受信品質に影響を及ぼさない周波数帯域にスプリアスを移動させている。すなわち、通信信号の通信内容成分に影響を及ぼさない周波数帯域にスプリアスが移動したところで、受信品質が良と判定される。そこで、受信品質情報により示される品質が所定条件(具体的には、受信品質が良となるという条件)を満たした場合のPLL回路10の次数を、PLL回路10の次数として決定し、固定するよう制御しているのである。
通信信号の周波数帯域に影響を及ぼさない周波数帯域の具体的な例としては、例えば無線規格の緩い帯域や、チャネル間のガード部のように規格上に規定がない帯域が挙げられる。このような帯域へスプリアスを移動(拡散)させることにより、受信信号の品質を高めることができるのである。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、複数の周波数で、それぞれ通信信号の送受信がなされている場合、当該通信信号のみでなく、他の周波数の通信信号の受信品質を示す受信品質情報にも応じて、PLL回路10の次数を決定することとしてもよい。このようにすれば、周波数帯域を移動したスプリアスが、他の通信信号にも影響を及ぼすことがないようにすることができる。
本発明の実施の形態に係る通信装置のシステム構成図である。 本発明の実施の形態に係る処理のフロー図である。 本発明の実施の形態に係る処理のフロー図である。 本発明の背景技術に係る通信装置の回路構成図である。
符号の説明
1 通信装置、10,110 PLL回路、12,112 VCTCXO、14,114 R分周器、16,116 位相比較器、18,118 LPF、20,120 VCO、22,122 ディバイダ、24,124 N分周器、26,126 ΣΔ変調器、28,128 ミキサ、30 デシメーション、32,38 検波器、34 妨害波除去前RSSI取得部、36 デジタルフィルタ、40 妨害波除去後RSSI取得部、42 受信品質判定部、44 次数制御部。

Claims (2)

  1. ΣΔ変調回路を含むPLL回路を用いて受信信号の周波数変換を行う通信装置において、
    前記ΣΔ変調回路によるΣΔ変調の次数を変更する次数変更手段と、
    前記周波数変換後の受信信号の品質を示す品質情報を取得する品質情報取得手段と、
    を含み、
    前記次数変更手段は、前記品質情報により示される品質が所定条件を満たすように、前記次数を変更する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記次数変更手段は、前記品質が前記所定条件を満たし、かつ最もよくなる次数を前記次数として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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