JP4598221B2 - 勾配天井 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、船底天井、斜め天井等のように、天井の形状として少なくとも一部に勾配部分を有する勾配天井に関する。
【0002】
【背景の技術】
勾配天井は、室内上部の壁際に水平に配置した複数の野縁部材と、天井頂部に水平に配置した棟部材と、野縁部材と棟部材との間に所定の勾配を付けて連結した隅棟部材と、これら野縁部材、棟部材及び隅棟部材に支持されて所定の勾配を付けて配置した天井材とを備えている。
【0003】
木造建築では、一般に、上記勾配天井を構成している野縁部材、棟部材、隅棟部材は木製部材により構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年のように森林破壊が問題となっている現状では、木材の入手が困難になってきており、天井部材を全て木材で構成すると施工コストの高騰化を招くおそれがある。
【0005】
また、木製部材を使用した勾配天井の施工は、現場で各部材を勾配天井の大きさに合わせて切断し、部材どうしの連結部分を天井の勾配に応じてカットし、微妙な調整を行いながら連結する必要があり、この作業には高度な熟練を要する上に、手間がかかり作業性が悪く、施工時間がかかるという問題もある。
【0006】
よって、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、施工の容易化及び簡略化による作業性の向上及び工期の短縮を図るとともに、施工コストの削減も図ることが可能な勾配天井を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の勾配天井は、室内上部の交差する壁に沿って連続する2箇所のフラット部と勾配部とを備え、
前記フラット部が、室内の上部の壁際に水平に配置した矩形状の枠体の下面に天井材を貼設した構成となっており、
前記勾配部が、
前記フラット部が連続していない室内上部の壁際に水平に配置した野縁部材および前記枠体の前記勾配部側に配置されている他の野縁部材より上方位置の天井頂部に水平に延在して配置した1本の棟部材と、
前記野縁部材に交差する前記他の野縁部材の両端部と前記棟部材の端部との間に所定の勾配を付けて連結した2本の隅棟部材と、
前記野縁部材と前記棟部材との間、前記他の野縁部材と前記隅棟部材との間、前記野縁部材に平行な他の野縁部材と前記棟部材との間にそれぞれ所定の勾配をつけて配置された複数の勾配スタッド材と、これら野縁部材、棟部材及び隅棟部材に支持されて前記勾配をつけて配置した天井材とを備え、
前記棟部材及び前記隅棟部材を、鋼材により形成した。
【0008】
この発明によると、棟部材及び隅棟部材を鋼材により形成したので、予め工場等で形成することが可能で、工業化の推進及び現場作業の簡略化を図ることができる。しかも、天井部材として入手が困難な木材を使用する部分が少なくなるので、施工コストの高騰化を抑制することができる。
【0009】
ここで、前記棟部材及び前記隅棟部材の一方、或いは両者を、複数の分割部材を直列に接続して構成してもよい。
【0010】
このようにすると、鋼製の棟部材及び鋼製の隅棟部材の一方、或いは両者は、全て3つの部材を現場で直線状に連結する構造となり、小型で軽量化を図った資材となって搬入作業を容易に行うことができる。
【0011】
また、前記棟部材を、第1及び第2の端部材と、これら第1及び第2の端部材の間に連結している中間棟部材との3つの部材により構成し、棟行き方向の寸法の変化に応じて前記中間棟部材の長さを適宜調整するようにしてもよい。
【0012】
このようにすると、設計の相違により発生する棟行き方向の寸法の違いを、高度な熟練を要せずに中間棟部材の長さを適宜調整することで簡単に対応することができ、それにより、施工の容易化及び簡略化を図って作業性の向上及び工期の短縮を図ることができる。
【0013】
また、前記隅棟部材を、上端部材及び下端部材と、これら上端部材及び下端部材の間を連結する中間隅棟部材との3つの部材により構成し、前記勾配の変化に応じて前記中間隅棟部材の長さを適宜調整するようにしてもよい。
【0014】
このようにすると、設計の相違により発生する勾配の変化を、高度な熟練を要せずに中間隅棟部材の長さを適宜調整することで簡単に対応することができ、それにより、施工の容易化及び簡略化を図って作業性の向上及び工期の短縮を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本実施形態の勾配天井2を天井裏側から示した図であり、建物の天井部をなしている。建物はパネル工法により構築された建築物であり、壁部は、図示しないが、連設した複数の壁パネルによって構築されている。
【0017】
勾配天井2は、中央部の天井高が両端部の天井高と比べて高くなっている船底天井であり、勾配部4と、勾配部4の2方向の最下部から水平に連続している2箇所のフラット部6とを備えている。
【0018】
各フラット部6は、壁パネル(図示せず)の上部に水平に連結している木製の野縁部材6aと、この野縁部材6aの側部に連結して水平に延在している横断面コ字形状の鋼製ランナー6bと、この鋼製ランナー6bに一端が連結して室内に向けて水平直角に延在している複数のスタッド材6cと、これらスタッド材6cの他端に連結して野縁部材6aに対して平行に延在している鋼製の野縁部材6dとで矩形状の枠体を形成しているとともに、その枠体の下面に石膏ボード6eを貼設した構成となっている。そして、各フラット部6は、スタッド材6cに天井裏から下がった吊木が連結して吊り下げ支持されている。
【0019】
また、勾配部4は、フラット部6が連続していない壁パネル(図示せず)の上部に水平に連結している木製の野縁部材5と、この野縁部材5の側部に水平に連結している横断面コ字形状の鋼製ランナー8と、前記2箇所のフラット部6の鋼製の野縁部材6dの側部に連結している勾配用の鋼製ランナー10、12と、鋼製ランナー8、10、12より上方位置の天井頂部側に水平に延在している鋼製の棟部材14と、鋼製ランナー8、10、12及び棟部材14との間に所定の勾配を付けて連結している2本の鋼製の隅棟部材16、18と、鋼製ランナー8、10、12及び棟部材14、隅棟部材16、18の間で所定の勾配をつけて配置した複数の勾配スタッド材20と、これら勾配スタッド材20の下面に貼設した天井材としての石膏ボード22とで構成されている。
【0020】
鋼製の棟部材14は、第1及び第2の端部材14a、14bと、これら第1及び第2の端部材14a、14bの間で連結している中間棟部材14cとの3つの部材で構成されている。
【0021】
これら第1及び第2の端部材14a、14bと、中間棟部材14cの横断面形状は、図3に示すように、面方向を上下に向けた板状の基部24aと、基部24aの上部に設けた第1の山形傾斜部24bと、基部24aの下部に設けた第2の山形傾斜部24cとで構成されている。そして、第1及び第2の端部材14a、14bの基部24aと、中間棟部材14cの基部24aとを板状のレールジョイント26でビス28により連結することにより、第1及び第2の端部材14a、14b及び中間棟部材14cが直線状に連結する。
【0022】
ここで、第1及び第2の端部材14a、14bは、図2に示すように、屋根梁30から下がっている吊り木32に、レールハンガー34を介して連結することにより吊り下げ支持されている。
【0023】
また、鋼製の隅棟部材16は、上端部材16a、下端部材16bと、これら上端及び下端部材16a、16bの間で連結している中間隅棟部材16cとの3つの部材で構成されている。
【0024】
上端及び下端部材16a、16bと、中間隅棟部材16cの横断面形状も、図4に示すように、面方向を上下に向けた板状の基部36aと、基部36aの上部に設けた第1の山形傾斜部36bと、基部36bの下部に設けた第2の山形傾斜部36cとで構成されており、上端及び下端部材16a、16bの基部36aと、中間隅棟部材16cの基部36aとを板状のレールジョイント38でビス40により連結することにより、上端及び下端部材16a、16b及び中間隅棟部材16cが直線状に連結する。
【0025】
また、構成の隅棟部材18も、前述した隅棟部材16と同一の形状で形成されている。
【0026】
上記構成の勾配天井2によると、構成部材のほとんどを鋼製の部材により構成しているので、予め工場等で形成することが可能で、工業化の推進及び現場作業の簡略化を図ることができる。しかも、天井部材として入手が困難な木材を使用する部分が少なくなるので、施工コストの高騰化を抑制することができる。
【0027】
そして、鋼製の棟部材14、鋼製の隅棟部材16、18は、全て3つの部材を現場で直線状に連結する構造となっており、小型で軽量化を図った資材となるので搬入作業を容易に行うことができる。
【0028】
また、設計の相違により種々ある勾配天井の寸法の違いを、高度な熟練を要せずに棟部材14の中間棟部材14c、隅棟部材16、18の中間隅棟部材16c、18cの長さを適宜調整することで簡単に対応することができ、それにより、施工の容易化及び簡略化を図って作業性の向上及び工期の短縮を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の勾配天井によると、天井施工の容易化及び簡略化を図って作業性の向上及び工期の短縮を図ることができるとともに、施工コストの削減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る勾配天井の実施形態を天井裏側から示した斜視図である。
【図2】本発明に係る勾配天井の要部を示した斜視図である。
【図3】本発明に係る棟部材の横断面形状を示した図である。
【図4】本発明に係る隅棟部材の横断面形状を示した図である。
【符号の説明】
2 勾配天井
4 勾配部
5 木製の野縁部材
6 フラット部
8 鋼製ランナー
10、12 勾配用の鋼製ランナー
14 鋼製の棟部材
14a 第1の端部材
14b 第2の端部材
14c 中間棟部材
16、18 鋼製の隅棟部材
16a、18a 上端部材
16b、18b 下端部材
16c、18c 中間隅棟部材
22 石膏ボード(天井材)
Claims (5)
- 室内上部の交差する壁に沿って連続する2箇所のフラット部と勾配部とを備え、
前記フラット部が、室内の上部の壁際に水平に配置した矩形状の枠体の下面に天井材を貼設した構成となっており、
前記勾配部が、
前記フラット部が連続していない室内上部の壁際に水平に配置した野縁部材および前記枠体の前記勾配部側に配置されている他の野縁部材より上方位置の天井頂部に水平に延在して配置した1本の棟部材と、
前記野縁部材に交差する前記他の野縁部材の両端部と前記棟部材の端部との間に所定の勾配を付けて連結した2本の隅棟部材と、
前記野縁部材と前記棟部材との間、前記他の野縁部材と前記隅棟部材との間、前記野縁部材に平行な他の野縁部材と前記棟部材との間にそれぞれ所定の勾配をつけて配置された複数の勾配スタッド材と、これら野縁部材、棟部材及び隅棟部材に支持されて前記勾配をつけて配置した天井材とを備え、
前記棟部材及び前記隅棟部材を、鋼材により形成したことを特徴とする勾配天井。 - 前記棟部材を、複数の分割部材を直列に接続して構成したことを特徴とする請求項1記載の勾配天井。
- 前記棟部材を、第1及び第2の端部材と、これら第1及び第2の端部材の間に連結している中間棟部材との3つの部材により構成し、棟行き方向の寸法の変化に応じて前記中間棟部材の長さを適宜調整することを特徴とする請求項2記載の勾配天井。
- 前記隅棟部材を、複数の分割部材を直列に接続して構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の勾配天井。
- 前記隅棟部材を、上端部材及び下端部材と、これら上端部材及び下端部材の間を連結する中間隅棟部材との3つの部材により構成し、前記勾配の変化に応じて前記中間隅棟部材の長さを適宜調整することを特徴とする請求項4記載の勾配天井。
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