JP4598041B2 - 硬膜外麻酔用穿刺針 - Google Patents

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Description

本発明は、硬膜外麻酔を行うための穿刺針、及びその製造方法に関する。
硬膜外麻酔用穿刺針は、例えば下記特許文献1に開示されている。従来のこの種の硬膜外麻酔用穿刺針を図4に示す。同図において、硬膜外麻酔用穿刺針11は、筒状の本体12の先端部12aが上向きに屈曲し、その先端の刃面13は上向きの傾斜面となっている。これは、術者が穿刺針からカテーテルを挿入する場合、任意の方向にカテーテルを走行させやすくするためである。先端面13の角度αは通常12〜19°程度である。穿刺針の外表面は、全体が鏡面となっている。この穿刺針11を脊椎の間から硬膜外腔に穿刺し、その後穿刺針の内部を通してカテーテルを硬膜外腔に挿入し、該カテーテルから麻酔薬を注入する。硬膜外腔への針の穿刺は、骨に一度刃先をあて、その後椎間の隙間を探してから硬膜外腔へ針先端を挿入する穿刺方法(ウォーク・イン・タップ法)などがある。
特開2002−306596号公報
針先端を硬膜外腔へ挿入する場合、針先が硬膜外腔の外側の黄靱帯を穿刺するときに穿刺抵抗が増大し、術者は黄靱帯を穿刺していることを認識する。しかし、その穿刺抵抗の増大が明確でない場合、術者が、針先が黄靱帯を貫通したことが分からずに針を深く入れすぎ、人体組織を傷つけてしまうおそれがある。
従来、穿刺抵抗の調整は、先端面の角度αや針先角度βを調節することで行っていた。特に針先角度βを大きくすると穿刺抵抗が増すが、患者の苦痛が大きくなり、穿刺部分の組織のダメージも大きくなるので、これにより穿刺抵抗を大きくするには限界があった。
本発明は、穿刺部分の組織のダメージを最小限に留めながら、黄靱帯を貫通するときの穿刺抵抗を増大させ、術者が、針先端が黄靱帯を通過して硬膜外腔に進入したことを容易に認識できるようにすることを課題としてなされたものである。
本発明は、先端部が上向きに屈曲し、先端の刃面が上向きの傾斜面となっている硬膜外麻酔用穿刺針において、その先端部に表面が粗面となっている領域を有し、該領域と表面が粗面となっていない領域の境目が、軸芯を通る水平面の上下0.1mmの間にあり、該境目よりも下側が前記粗面となっている領域であることを特徴とする硬膜外麻酔用穿刺針である。
先端部表面に粗面領域を設けることで、黄靱帯を穿刺、貫通するときの穿刺抵抗が増大するので、針先端部が硬膜外腔に達したことをより明確に知ることができ、針を深く入れすぎて人体組織を傷つけてしまうおそれがなくなる。
粗面の表面粗さは、Ra(JIS B 0601)で0.5〜5.0μmが適当である。Raが0.5μmより小さいと、穿刺抵抗を増大させる効果が十分でなく、5.0μmより大きいと穿刺部分の組織を傷つける可能性がある。なお、通常の麻酔針(粗面を有さないもの)の表面粗さはRaで0.09μmである。
針の最先端部に表面が粗面となっていない領域を設けることができる。粗面の領域は、最先端部の表面が粗面となっていない領域の後側に設ける。このようにすることで、針を皮膚に差し込むときの抵抗が少なくなり、滑らかに差し込むことができる。表面が粗面となっていない領域の軸方向長さは0.5〜1.5mmが適当である。0.5mmより短いと、針を皮膚に差し込むときの抵抗が少なくなる効果が不十分であり、1.5mmよりも長いと、黄靱帯を穿刺するときの穿刺抵抗が増大する効果が不十分となる。
表面が粗面となっている領域は、軸芯を通る水平面よりも下側の表面に形成することが望ましい。粗面領域を軸芯を通る水平面よりも上側に設けないことで、粗面による組織の損傷を最小限にすることができる。黄靱帯を穿刺するときの穿刺抵抗の増大は、主に、水平面よりも下側の粗面の作用によるので、このようにしても、黄靱帯を穿刺するときの穿刺抵抗の増大効果はほとんど変わらない。
ただし、粗面の領域の境目を完全に軸芯を通る水平面とすることは技術的に困難であるので、上下方向にそれぞれ0.1mm(針の外径の10%)程度の誤差は許容される。
表面が粗面となっている領域の後端の位置は、針先端から軸芯方向に2.5〜4.5mm後方であることが望ましい。2.5mmよりも短いと、黄靱帯を穿刺するときの穿刺抵抗の増大効果が不十分であり、4.5mmより長くしても黄靱帯を穿刺するときの穿刺抵抗がさらに増大することはなく、逆に、組織をいたずらに傷つけるおそれがある。
本発明において、前記粗面を、サンドブラスト加工によって形成することができる
粗面は、レーザー加工などによっても形成することができるが、サンドブラスト加工が最も容易で、多数の針を並べて同時に粗面加工することができる。粗面としない部分は、マスキングを行えばよい。
サンドブラスト加工で、吹き付ける研磨材は任意であるが、特に、平均粒径40〜55μmのアルミナ粒子、平均粒径50〜65μmのガラスビーズ、平均粒径50〜65μmのカーボンランダムが適している。これらの研磨材の2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の硬膜外麻酔用穿刺針は、黄靱帯を穿刺、貫通するときの穿刺抵抗が増大するので、針先端部が硬膜外腔に進入したことをより明確に知ることができ、針を深く入れすぎて人体組織を傷つけてしまうおそれがなくなる。
図1は実施例の硬膜外麻酔用穿刺針1の側面図、図2は正面図である。穿刺針1は、直径1.08mmの管状の本体2の先端部が上向きに屈曲し、その先端の刃面3は上向きの傾斜面となっている。刃面の長さ(軸方向)は2.05mmである。本体2の軸芯を通る水平面aよりも下側の表面には粗面4が形成されている。図1、2においては、粗面の領域を斜線で示している。最先端部には、粗面となっていない領域を有し、その軸方向長さは0.85mmである。粗面4となっている領域の後端位置は、針先端から軸芯方向に3.75mm後方である。粗面となっている領域の表面粗さはRaで1.5μm、粗面以外の領域の表面粗さはRaで0.09μmである。
穿刺針1は、通常の粗面を有しない穿刺針を作成した後、その多数の穿刺針を並列に並べ、粗面以外の領域(最先端部及び根元よりの部分)をマスキングシートでマスキングし、平均粒径50μmのアルミナ粒子で10秒間ブラスト加工して製造した。
実施例の穿刺針1と、穿刺針1と同じ形状で粗面が形成されていないことだけが異なる比較例の穿刺針を各5本用意し、厚さ0.05mmのポリウレタンフィルムを穿刺した。このフィルムは、人の黄靱帯と同じ程度の硬さ及び弾力を有するように作られたものである。フィルムを穿刺したときの実施例の穿刺抵抗を表1に、比較例の穿刺抵抗を表2に示す。なお、穿刺抵抗の単位はgfである。
Figure 0004598041
Figure 0004598041
表1、2において、第1ピークは、穿刺針先端がフィルムを貫通する瞬間の穿刺抵抗値、第2ピークは、穿刺針の刃面3の後端がフィルムを通過する瞬間の穿刺抵抗値である。穿刺針の前進量(ストローク)と穿刺抵抗の関係は図3に示すようになっている。穿刺針を前進させると共に穿刺抵抗が増大し、穿刺針先端がフィルムを貫通する瞬間に第1ピークとなる。その後、一旦穿刺抵抗は急激に減少するが、さらに穿刺針を前進させると、穿刺抵抗は徐々に増加し、穿刺針の刃面3の後端がフィルムを通過する瞬間に、穿刺抵抗が最大である第2ピークとなる。その後、穿刺抵抗は急激に減少する。
術者は、穿刺抵抗が最大となる第2ピークの穿刺抵抗により、穿刺針先端部が黄靱帯を完全に突き抜け、硬膜外腔に達したことを知る。実施例は比較例に較べて平均で約45%、第2ピークの穿刺抵抗が大きくなっているので、比較例に較べて、術者は穿刺針先端部が黄靱帯を完全に突き抜け、硬膜外腔に達したことを明確に知ることができる。
実施例の穿刺針1の側面図である。 実施例の穿刺針1の正面図である。 穿刺針の前進量と穿刺抵抗の関係の説明図である。 従来の硬膜外麻酔用穿刺針11の側面図である。
符号の説明
1 穿刺針
2 本体
3 刃面
4 粗面
11 穿刺針
12 本体
13 刃面

Claims (6)

  1. 先端部が上向きに屈曲し、先端の刃面が上向きの傾斜面となっている硬膜外麻酔用穿刺針において、その先端部に表面が粗面となっている領域を有し、該領域と表面が粗面となっていない領域の境目が、軸芯を通る水平面の上下0.1mmの間にあり、該境目よりも下側が前記粗面となっている領域であることを特徴とする硬膜外麻酔用穿刺針。
  2. 前記粗面の中心線平均粗さRa(JIS B 0601)が0.5〜5.0μmである請求項1の硬膜外麻酔用穿刺針。
  3. 前記表面が粗面となっている領域の前端の位置が、針先端から軸芯方向に0.5〜1.5mm後方である請求項1又は2の硬膜外麻酔用穿刺針。
  4. 請求項1〜のいずれかの穿刺針において、前記表面が粗面となっている領域の後端の位置が、針先端から軸芯方向に2.5〜4.5mm後方である硬膜外麻酔用穿刺針。
  5. 請求項1〜のいずれかの穿刺針において、前記粗面がサンドブラスト加工によって形成されている硬膜外麻酔用穿刺針。
  6. 前記サンドブラスト加工の研磨材が、平均粒径40〜55μmのアルミナ粒子、及び/又は平均粒径50〜65μmのガラスビーズ、及び/又は平均粒径50〜65μmのカーボンランダムである請求項の硬膜外麻酔用穿刺針。
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