JP4597740B2 - ダイヤル錠 - Google Patents

ダイヤル錠 Download PDF

Info

Publication number
JP4597740B2
JP4597740B2 JP2005096709A JP2005096709A JP4597740B2 JP 4597740 B2 JP4597740 B2 JP 4597740B2 JP 2005096709 A JP2005096709 A JP 2005096709A JP 2005096709 A JP2005096709 A JP 2005096709A JP 4597740 B2 JP4597740 B2 JP 4597740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
dial
side member
lock
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005096709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006274691A (ja
Inventor
正義 佐伯
晃尚 澤田
勝則 中村
Original Assignee
三協立山アルミ株式会社
美和ロック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三協立山アルミ株式会社, 美和ロック株式会社 filed Critical 三協立山アルミ株式会社
Priority to JP2005096709A priority Critical patent/JP4597740B2/ja
Publication of JP2006274691A publication Critical patent/JP2006274691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4597740B2 publication Critical patent/JP4597740B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、ダイヤル錠に関する。このダイヤル錠は、窓用クレセント錠のレバーハンドルのロック、郵便箱の蓋体のロック、ロッカーの扉のロック等に適用することができる。
特許文献1には、回転子を回転させる駆動爪を有する摘み操作板の外周壁に環状溝を形成し、該環状溝内に周方向に文字、記号、図形等のダイヤル標識が付された識別帯状体を取り外し自在に嵌め込む構成のダイヤル部材が開示されている。このダイヤル部材は、出願人が提案したものである。
一方、特許文献2には、ダイヤル部材を構成する環状リングを透明体に形成し、「0」〜「9」のダイヤル文字をそれぞれ個別的に有する複数枚の文字表示片を、前記環状リングの周方向にそれぞれ形成された収納凹所に差し込むダイヤル表示具が開示されている。
上記の各先行技術は、一度設定したダイヤル番号、又はダイヤル表示の配列を自由に可変することができるという利点がある。しかしながら、これらの先行技術は、いずれも番号変換用の識別帯状体等が必要である点、識別帯状体等用の環状凹所を精度良く摘み操作板の外周壁に形成しなければならない点、ダイヤル番号変換時、識別帯状体等を取り出した後に、識別帯状体等の挿入位置を変更する必要がある点がそれぞれ問題点である。
実開平7−29236号公報 実開昭57−167165号公報
本発明の主たる目的は、合理的な組み合わせにより、新たなる「変換番号」を任意に設定することができることである。また、「変換番号」を数多く(例えば隣同士の番号の組み合わせも含む)設定することができることである。本発明の他の目的は、簡単な操作により、短時間で変換番号を設定すること、ダイヤル部材が回転子側部材から脱落しないことなどである。
本発明のダイヤル錠は、駆動側部材と該駆動側部材によって回転される回転子側部材を備え、前記駆動側部材の回転操作により、回転子側部材及び駆動側部材の各切欠部の位置が対応した場合にのみロック解除の状態となるダイヤル錠に於いて、駆動側部材は、外壁面にダイヤル番号変換用の印が付されていると共にダイヤル番号変換用の第1係合部を有する第1ロータと、前記第1係合部と係脱可能な第1被係合部を有するダイヤル部材とから成り、一方、回転子側部材は、駆動側部材の嵌合孔に嵌入すると共に、ベース部材に設けられた中心軸に回転自在に外嵌合する二物品であり、これらの二物品は、ダイヤル番号変換用の第2係合部を有する第2ロータと、外壁面にダイヤル番号変換用の印を有すると共に前記第2係合部と係脱可能な第2被係合部を有する摘み回転子とから成り、ダイヤル番号変換時、前記ダイヤル部材と前記第1ロータとの係合関係及び前記摘み回転子と前記第2ロータとの係合関係を解消させることを特徴とする。
また、本発明のダイヤル錠は、駆動側部材と該駆動側部材によって回転される回転子側部材を備え、前記駆動側部材の回転操作により、回転子側部材及び駆動側部材の各切欠部の位置が対応した場合にのみロック解除の状態となるダイヤル錠に於いて、駆動側部材は、外壁面にダイヤル番号変換用の印が付されていると共にダイヤル番号変換用の第1係合部を有する第1ロータと、前記第1係合部と係脱可能な第1被係合部を有するダイヤル部材とから成り、一方、回転子側部材は、駆動側部材の嵌合孔に嵌入すると共に、ベース部材に設けられた中心軸に回転自在に外嵌合する二物品であり、これらの二物品は、ダイヤル番号変換用の第2係合部を有する第2ロータと、外壁面にダイヤル番号変換用の印を有すると共に前記第2係合部と係脱可能な第2被係合部を有する摘み回転子とから成り、ダイヤル番号変換時、ダイヤル部材を手前側に引いて係合関係を解消させ、かつ、ダイヤル部材を任意の方向に回すことを特徴とする。その他特徴は、従属項に記載されている。
(1)合理的な構成により、新たなる「変換番号」を任意に設定することができる。
(2)駆動側部材のダイヤル部材及び回転子側部材の摘み回転子の両者を組み合わせて変換するから、「変換番号」を数多く設定することができる。例えば「2」と「4」の如く、数字を一つ飛ばさなくても、「2」と「3」の如く、隣同士の番号の組み合わせも可能である。
(3)請求項2、請求項3に記載の発明は、ダイヤル部材及び摘み回転子の両者をそれぞれ手前側に引いて各係合部と各被係合部との係合関係をそれぞれ解消させ、かつ、それぞれ任意の方向に回すだけで良いから、操作が簡単である。したがって、短時間で変換番号を設定するができる。
(4)請求項4に記載の発明は、摘み部の周端面がダイヤル部材の外壁面に当接していることから、ダイヤル部材が回転子側部材から脱落しない。
(5)請求項5に記載の発明は、回転子側部材の従動爪を第1ロータの駆動爪に合理的に係脱させることができる。
(6)請求項6に記載の発明は、防犯性を持たせて、例えばクレセント錠のケース本体内に組込むことができる。
図1乃至図11は、本発明を窓用クレセント錠Xに適用した一実施例を示す各説明図である。
(1)実施の環境
本発明のダイヤル錠Yは、主に窓用クレセント錠のハンドルやケース本体内に組込み、クレセント錠のレバーハンドルのロックに利用することが可能なので、クレセント錠Xを最適例として説明する。
図1乃至図3は本発明の実施の環境を示す各概略説明図である。窓用クレセント錠Xは、普通一般に建具のサッシ型障子に取り付けられている。図1を基準にすると、1は外障子(通称、戸)、2は外障子の外側サッシ(通称、縦框)、3は内障子、4は内障子の内側サッシである。クレセント錠Xは、内障子3の内側サッシ4に図示しない固着手段を介して固定的に取り付け、一方、ダイヤル錠Yは、ケース本体と蓋体内に組み込まれて、その駆動側部材のダイヤル部材の一部が露出している。
クレセント錠Xは、内側サッシ4の側壁に固定されるケース本体5と、このケース本体5に回動可能に装着され、かつ、施錠位置へと回転すると外側サッシ2の側壁に固定されたクレセント受け6に係合するスプーン(掛け部)7を有する操作ハンドル8と、この操作ハンドル8を施錠位置へと回転すると、該操作ハンドル8を自動的にロック状態にする回転ロック機構10を備えている。
そして、ケース本体5の下端部側に、ダイヤル錠Yと直接関係するロック手段13が組み込まれている。
(2)回転ロック機構10とロック手段13
窓用クレセント錠Xの具体的構成は、発明の限定要件ではない。しかし、実施の環境との関係で、便宜上、クレセント錠Xの回転ロック機構10とロック手段13を簡単に説明する。
回転ロック機構10は、ケース本体5内に組み込まれた付勢手段11と、該付勢手段のバネ力により摘み部分12dに連設するケース本体内のストッパー部12aが前記スプーン7の弧状周壁7aに常時圧接する摘み操作片12とを含み、前記操作ハンドル8をハンドル施錠位置まで回転すると、摘み操作片12が付勢手段11のバネ力によりそのストッパー部12aがスプーン7の端面7bと対向する位置まで移動して該操作ハンドルを自動施錠する。なお、摘み操作片12の符号12cは、操作ハンドル8の回転中にスプーン7の弧状周壁7aに圧接状態で摺接するスライド面である。
一方、摘み操作片12用ロック手段13は、摘み操作片12と、ダイヤル錠Yの駆動側部材31の第1ロータ32と、回転子側部材51の第2ロータ52とそれぞれ関連付けられて配設されている。
ロック手段13は、図5で示すように、摘み操作片12の係合部12bに係合する指状のロッキング片14と、このロッキング片14を制御するロック制御片15と、これらをそれぞれ付勢する第1及び第2のバネ16,17とを含んでいる。
人差し指状のロッキング片14は摘み操作片12の係合部12bに係脱するように、一方、親指状の一組のロック制御片15は、ダイヤル錠Yの第1ロータ32並びに第2ロータ52の各周壁部にそれぞれ形成した逃がし用凹所にそれぞれ係脱するようにダイヤル錠Yの付近に横設軸架された共通軸18に軸支されている。
ロッキング片14用の第1バネ16は、その一端部はロッキング片14に支持されていると共に、その他端部はロック制御片15に適宜に支持されている。この第1バネ16のバネ力は微妙に設定されており、所定の位置まで外拡すると、それ以上外方向へはバネ力は作用しない反面、内側に変位すると外方向に反作用する。
一方、ロック制御片15用の第2バネ17は、下方のケース取付け部19に連設形成したバネ収納部20内に組み込まれ、ロック制御片15の突起状係合部15aが、前述した第1ロータ並びに第2ロータの逃がし用凹所に係合するように常時付勢する。なお、本実施例のロック手段13は、主な部材が「二物品14,15」で構成されているが、その理由は、例えばダイヤル錠Yの暗証番号が一致し、ダイヤル錠Yの各逃がし用凹所にロック制御片15の突起状係合部15aが係合しても、該ロック制御片15はロッキング片14との関係なく係合方向に回転できるようにするためである。
したがって、ロック制御片15は、第2バネ17のバネ力により、又はバネ力に抗して独立・別個にダイヤル錠Yの第1ロータ32並びに第2ロータ52に対して係脱する。クレセント錠Xのケース本体5の一部及び該ケース本体5の裏側開口を閉鎖する蓋体21の具体的構成については説明を割愛する。
(3)ダイヤル錠Y−本発明
まず、本発明のダイヤル錠Yは、図6で示すように、ベース部材Bに取り付けられる。ベース部材Bは、本実施例では、開閉可能なケースカバーを備えたケース本体5の一端部(下端部)5a及び蓋体21が相当する。また、図3,図5及び図6で示すように、ダイヤル錠Yは、支持部23,24を有するベース部材B内に組み込まれていると共に、ケース本体5の一端部5aに形成した窓部22から駆動側部材31のダイヤル部材33の一部が露出している(図4参照)。
次に、ダイヤル錠Yは、普通一般のダイヤル錠のように駆動側部材31と該駆動側部材によって回転される回転子側部材51を備えている。また、駆動側部材31の回転操作により、回転子側部材51及び駆動側部材31の各切欠部の位置が対応した場合にのみロック解除の状態となる。
したがって、駆動側部材は、一般に「ツク」と称されている係合部を有し、一方、回転子側部材はツク(係合片や突起部)と当接する「被係合部」を有している。そして、ほとんどの当業者に於いて、前記「ツク」や「被係合部」は、回転子側部材51及び駆動側部材31の任意の箇所にそれぞれ形成することが認識されている。
本発明のダイヤル錠Yの構成は、上記のような当業者の認識を前提として新規な構成を採用している。そこで、特に、図6乃至図10を参照にして駆動側部材31と回転子側部材51を説明する。
(4)駆動側部材31
駆動側部材31は、筒状の第1ロータ32と筒状のダイヤル部材33とから成り、さらに、前記ダイヤル部材33は、図7で示すように、ダイヤル本体33aと、該ダイヤル本体33aに嵌合するキャップ状のダイヤルカバー33bとから構成されている。二物品で構成されたダイヤル部材33は、図6で示すように第1ロータ32に外嵌合し、ダイヤル番号変換時以外は常時一体的に結合している。
図6から明らかなように、ケース本体5の一端部5aの凹所には、垂直の環状部分23及び該環状部分の縁部から外方向に環状に突出する周壁部分24が設けられ、これらの環状部分23や周壁部分24が駆動側部材31に対する支持部ないしガイド部の機能を果たしている。
しかして、本実施例では、前記環状部分23の縁部の内側には断面段差状の係止部25が形成され、該係止部25に第1ロータ32の内端部寄りの部位に周設された鍔部分34が係合する。第1ロータ32はケース本体5の係止部25に係止された状態で前記周壁部分24内に回転自在に嵌合している。
第1ロータ32は、鍔部分34を基準として外端部にダイヤル番号変換用の第1係合部35を有している。この第1係合部35は、単数又は複数の係合面を有していれば十分であるが、本実施例では、例えば外周面に8個の係合面35aが形成された八角形の係合部となっている。そして、多角形の第1係合部35と鍔部分34との外周壁には、断面段差状の受部分36が周設されている。
ところで、本実施例では、第1係合部35の外壁面にダイヤル番号変換用の印(例えば朱印)M1が付されている。また、第1ロータ32は筒状であることから、中心部に嵌合孔37を有している。
一方、ダイヤル部材33のダイヤル本体33a及びダイヤルカバー33bは、共に環状体に形成されている。したがって、ダイヤル本体33a及びダイヤルカバー33bも中心部にそれぞれ嵌合孔38,39を有している。
ところで、ダイヤル部材33を本実施例のように「二物品」に構成することは、本発明の本質的事項ではない。単数又は複数個の部材で構成されたダイヤル部材には、望ましくは、ダイヤル部材33の外側から見て、第1ロータ32の印M1が見える複数個の切欠部,窓部等を周方向に変換標識と関連付けて形成する。ここで、「ダイヤル部材33の外側」とは、ベース部材Bを構成する取り外し可能な或いは開閉可能なケースカバー26をケース本体5から取り外し(図7参照)、番号変換する者からダイヤル部材33の環状カバー部分を見た場合を想定している。本実施例では、ダイヤル部材33の材質、ダイヤル数字を有するシールの貼付、ダイヤル部材の指での操作性等の理由から、ダイヤル部材33を「二物品」に構成している。
しかして、ダイヤル本体33aの外周側面に操作者用のダイヤル数字(識別標識)40を直接又は間接的に設け、一方、環状の外壁面にダイヤル番号変換用のダイヤル数字(変換標識)41を直接又は間接的に設けている。
一方、ダイヤルカバー33bの環状カバー部分には、周方向に所定間隔離間してダイヤル本体33aの変換標識41が見えるように複数個(例えば8個)の小窓部43を形成すると共に、環状カバー部分から周方向に所定間隔離間して延びた識別標識40用の複数本の弾性区画爪片44が設けられている。
上記構成のダイヤル部材33は、本実施例では、ダイヤル本体33aの内周側面に第1ロータ32の第1係合部35と係脱可能な多角形の第1被係合部45が形成され、図6で示すように、常時第1ロータ32の第1係合部35とダイヤル本体33aの第1被係合部45とが係合した状態で、かつ、ケース5の周壁部分24に嵌合した状態でケース5の凹所46内に組み込まれている。なお、ダイヤル本体33aの第1被係合部45は、少なくとも単数に対する複数又は複数に対する単数でも良いが、本実施例では、第1被係合部45の外壁面が「八角形」であることから、これに対応して「八角形」の内壁面となっている。
(5)回転子側部材51と駆動側部材31等の関係
図6,図9などで示すように、回転子側部材51は、駆動側部材31の嵌合孔37,38,39に嵌入すると共に、ベース部材Bの蓋板21に固定的に設けられた中心軸47に回転自在に外嵌合する筒状の二物品であり、これらの二物品は、ダイヤル番号変換用の第2係合部58を有する第2ロータ52と、外壁面にダイヤル番号変換用の印M2を有すると共に、前記第2係合部58と係脱可能な第2被係合部59を有する摘み回転子53とから成る。
駆動側部材31と回転子側部材51の係合関係については、当業者の認識論として説明したとおりである。したがって、駆動側部材31は「ツク」と称されている係合部32aを有し、一方、回転子側部材51はツク(係合片や突起部)と当接する「被係合部53a」を有している。本実施例では、駆動側部材31のツク32aは、第1ロータの内周壁に突出形成された係合爪(駆動爪)であり、一方、回転子側部材51の被係合部53aは、摘み回転子53の嵌合内端面からベース部材Bの蓋体21側に延びた小突片(従動爪)である。これらの係合関係は任意に設計変更可能である。
また、駆動側部材31及び回転子側部材51とロック手段13のロック制御片15との係合関係についても当業者の認識論として説明したとおり、駆動側部材31の回転操作により、回転子側部材51及び駆動側部材31の各切欠部32b,52bの位置が対応した場合にのみロック解除の状態となる。本実施例では、回転子側部材51の切欠部52bは第2ロータ52の周壁部に凹所状に形成されており、一方、駆動側部材31の切欠部32bの内端部(蓋体21側)の周壁部に凹所状に形成されている。これらの係合関係も任意に設計変更可能である。
(6)第2ロータ52と摘み回転子53
まず、第2ロータ52は、図6で示すように「断面横型T字状」に形成され、ベース部材Bの蓋体21の内壁面と摺接する大径部分54の内端面には軸用中心孔と連通する凹所55が形成されている。この凹所55内に中心軸47用の抜け止め部材(例えばワッシャ)56が収納されている。前記中心軸47は大径部分54に連設する中空嵌合部(小径の突起部分)57を貫通し、かつ、ベース部材Bの支持部23,24,付勢バネ48及びベース部材Bの蓋体21を介して該ベース部材B内に固定的に内装されている。
しかして、前記中空嵌合部57の外端部には、第1ロータ32と同様にダイヤル番号変換用の第2係合部58が設けられている。この第2係合部58は、単数又は複数の係合面を有していれば十分であるが、本実施例では、例えば外周面に8個の係合面58aが形成された八角形の係合部となっている。
次に、摘み回転子53は、外壁面にダイヤル番号変換用の印M2を有すると共に、第2ロータ52の前記第2係合部58と係脱可能な第2被係合部59を有する。本実施例では、前記印M2は、摘み回転子53の外端部の環状壁面の適宜箇所に小さく付された「○印」である。また、前記第2被係合部59は、ダイヤル部材本体33aと同様に摘み回転子53の内端部の内周壁に形成されている。
そして、摘み回転子53の第2被係合部59は、本実施例では、第2ロータ52の第2係合部58が同じ多角形であることから、図6で示すように、常時第2ロータ52の第2係合部58と係合した状態で、かつ、ケース5の周壁部分24に嵌合した状態で組み込まれている。
なお、摘み回転子53の第2被係合部59は、少なくとも単数に対する複数又は複数に対する単数でも良いが、本実施例では、第2係合部58の係合面58aの外壁面が「八角形」であることから、これに対応して「八角形」の内壁面となっている。
ところで、摘み回転子53の摘み部分53bは、駆動側部材31の嵌合孔に嵌入する部分よりも若干大径に形成され、かつ、該摘み部分53bの周端面はダイヤル部材33の外壁面に当接している(図6参照)。また、少なくとも摘み部分53bには中心軸47の外端部に巻装された付勢バネ48用の収納部60が形成されている。そして、収納部60の内壁面は、付勢バネ48の内端部を受けることができるように断面段差状に形成されていることから、第2ロータ52の第2係合部58に一体的に外嵌合する摘み回転子53は、第2ロータ52に係合する方向に常時付勢されている。
(7)ダイヤル番号の変換
図10及び図11を参照にしてダイヤル番号を変換する一例を説明する。本実施例のダイヤル錠Yは、窓用クレセント錠Xのベース部材B内に組み込まれているので、ダイヤル番号を変換する場合には、ベース部材Bのケースカバー26を適宜に取り外す。そうすると、図10で示すように正面にダイヤル錠Yの駆動部材31側の印M1と回転子側部材51の印M2が同時に見える。
図10に於いて、左側の図は変換前の開錠可能な組み合わせ番号であり、右側の図は駆動部材31側の印M1を新しい番号に変換する場合を示す。また図11は変換後の開錠可能な組み合わせ番号を示す。したがって、図10及び図11は、「7と4」の組み合わせを「1と2」へと変換する場合を示している。
上記に於いて、ダイヤル番号変換時、まず、ダイヤル部材33を手前側に引いて該ダイヤル部材の第1係合部35と第1ロータ32の被係合部45との係合関係を解消させ、かつ、ダイヤル部材33を摘んだまま任意の方向(矢印で示す時計方向)に回す。図10の右側の図では、ダイヤル部材33と摘み回転子53が別個独立の部材であるにもかかわらず、ダイヤル部材33を手前側に引くと摘み回転子53も一緒に手前側に出て来てくるし、また、ダイヤル部材33を時計方向に回すと、摘み回転子53も一緒に回転することを示しているが、これは、本実施例では、摘み回転子53の摘み部分53bがダイヤル部材33の表面に係合していると共に、摘み回転子53が付勢バネ48のバネ力により蓋体21の方向に付勢されているのに対して、ダイヤル部材33を手前側に引いて回すからである。したがって、実施例如何によっては、ダイヤル部材33のみが単独で回転する。
次に、駆動部材31側の新しい番号「1」を印M1に設定したならば、ダイヤル部材33を元の位置に戻す。そして、摘み回転子53の突出している摘み部分53bを指で摘んで、その印M2をダイヤル部材33の新しい数字「2」に合わせる。このように、本実施例では、摘み回転子53のダイヤル番号変換時、ダイヤル部材33の外壁面よりも手前側に突出している摘み回転子53を中心軸47に巻装したバネ部材48のバネ力に抗して引いて第2係合部58と第2被係合部59との係合関係を解消させ、かつ、摘み回転子53を任意の方向に回す。このように、「引く行為」と「回す行為」により、新しい番号を任意に設定することができる。
本実施例のダイヤル錠Yは、窓用クレセントXのケース内5に組み込んでいるが、設計如何によっては、ケース内5ではなく、操作ハンドル8の基端部に組み込むことも可能である。この場合操作ハンドル8の基端部がベース部材となる。また、郵便箱の開閉蓋にダイヤル錠Yを取り付けた場合には、開閉蓋がベース部材となる。
図1乃至図11は本発明の一実施例を示す各説明図。
実施の環境を示す説明図。 室内側から外方向に見た場合の説明図。 クレセント錠及びダイヤル錠Yの概略断面説明図(クレセント錠の一部を省略)。 図2を基準にした場合の左側面からの説明図(内部のダイヤル部材が正面に見える)。 クレセント錠を裏側から見た施錠時(ハンドル施錠及びダイヤル施錠)の概略説明図。 ベース部材に組み込まれた本発明の概略断面説明図。 主要部の一例を示す分解斜視図。 駆動側部材の説明図。 回転子側部材の説明図。 駆動側部材の新しい番号「1」を設定する場合の概略説明図。 回転子側部材の新しい番号「2」を設定する場合の概略説明図。
X…窓用クレセント錠、Y…ダイヤル錠、1…外障子、2…外側サッシ、3…内障子、4…内側サッシ、B…ベース部材、5…ベース部材のケース本体、6…クレセント受け、7…スプーン、7a…スプーンの弧状周壁、7b…スプーンの端面、8…操作ハンドル、10…回転ロック機構、11…付勢手段、12…摘み操作片、12a…ストッパー部、12b…係合部、12c…スライド面、12d…耳状の摘み部分、13…ロック手段、14…ロッキング片、15…ロック制御片、15a…突起状係合部、16…第1バネ、17…第2バネ、19…ケース取付け部、20…バネ収納部、21…ベース部材の蓋体、22…窓部、23…環状部分、24…周壁部分、25…係止部、26…ベース部材のケースカバー、32…第1ロータ、32a…ツク、32b,52b…切欠部、33…ダイヤル部材、33a…ダイヤル本体、33b…ダイヤルカバー、35…第1係合部、37,38,39…駆動側部材の嵌合孔、40…識別標識、41…変換標識、43…小窓部、44…区画爪片、45…第1被係合部、46…凹所、47…中心軸、48…付勢バネ、51…回転子側部材、52…第2ロータ、53…摘み回転子、53a…ツクと係合可能な被係合部、53b…摘み部分、54…大径部分、55…大径部分の凹所、56…抜け止め部材、57…中空嵌合部、58…第2係合部、59…第2被係合部、60…収納部、M1…駆動側部材の印、M2…回転子側の印。

Claims (6)

  1. 駆動側部材と該駆動側部材によって回転される回転子側部材を備え、前記駆動側部材の回転操作により、回転子側部材及び駆動側部材の各切欠部の位置が対応した場合にのみロック解除の状態となるダイヤル錠に於いて、駆動側部材は、外壁面にダイヤル番号変換用の印が付されていると共にダイヤル番号変換用の第1係合部を有する第1ロータと、前記第1係合部と係脱可能な第1被係合部を有するダイヤル部材とから成り、一方、回転子側部材は、駆動側部材の嵌合孔に嵌入すると共に、ベース部材に設けられた中心軸に回転自在に外嵌合する二物品であり、これらの二物品は、ダイヤル番号変換用の第2係合部を有する第2ロータと、外壁面にダイヤル番号変換用の印を有すると共に前記第2係合部と係脱可能な第2被係合部を有する摘み回転子とから成り、ダイヤル番号変換時、前記ダイヤル部材と前記第1ロータとの係合関係及び前記摘み回転子と前記第2ロータとの係合関係を解消させることを特徴とするダイヤル錠。
  2. 駆動側部材と該駆動側部材によって回転される回転子側部材を備え、前記駆動側部材の回転操作により、回転子側部材及び駆動側部材の各切欠部の位置が対応した場合にのみロック解除の状態となるダイヤル錠に於いて、駆動側部材は、外壁面にダイヤル番号変換用の印が付されていると共にダイヤル番号変換用の第1係合部を有する第1ロータと、前記第1係合部と係脱可能な第1被係合部を有するダイヤル部材とから成り、一方、回転子側部材は、駆動側部材の嵌合孔に嵌入すると共に、ベース部材に設けられた中心軸に回転自在に外嵌合する二物品であり、これらの二物品は、ダイヤル番号変換用の第2係合部を有する第2ロータと、外壁面にダイヤル番号変換用の印を有すると共に前記第2係合部と係脱可能な第2被係合部を有する摘み回転子とから成り、ダイヤル番号変換時、ダイヤル部材を手前側に引いて係合関係を解消させ、かつ、ダイヤル部材を任意の方向に回すことを特徴とするダイヤル錠。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、ダイヤル番号変換時、摘み部分がダイヤル部材の外壁面よりも手前側に突出している摘み回転子を中心軸に巻装したバネ部材のバネ力に抗して引いて係合関係を解消させ、かつ、摘み回転子を任意の方向に回すことを特徴とするダイヤル錠。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに於いて、摘み回転子の摘み部分は、駆動側部材の嵌合孔に嵌入する部分よりも大径に形成され、かつ、該摘み部分の周端面はダイヤル部材の外壁面に当接していることを特徴とするダイヤル錠。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに於いて、回転子側部材の二物品はそれぞれ筒状体であり、その摘み回転子は、第2ロータに一体的に外嵌合していると共に、第1ロータの駆動爪と係合可能な従動爪を有していることを特徴とするダイヤル錠。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに於いて、ダイヤル錠は、クレセント錠の開閉可能なケースカバーを有するベース部材内に組み込まれていることを特徴とするダイヤル錠。
JP2005096709A 2005-03-30 2005-03-30 ダイヤル錠 Expired - Fee Related JP4597740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005096709A JP4597740B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 ダイヤル錠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005096709A JP4597740B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 ダイヤル錠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006274691A JP2006274691A (ja) 2006-10-12
JP4597740B2 true JP4597740B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=37209713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005096709A Expired - Fee Related JP4597740B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 ダイヤル錠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4597740B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101615326B1 (ko) * 2014-09-12 2016-04-25 안중식 미닫이 창문 잠금장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH076446U (ja) * 1993-06-29 1995-01-31 美和ロック株式会社 窓用クレセント
JPH0978909A (ja) * 1995-09-19 1997-03-25 Miwa Lock Co Ltd ダイヤル錠における指標の位置決め装置
JP2002021381A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Nagae:Kk ダイヤル錠

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH076446U (ja) * 1993-06-29 1995-01-31 美和ロック株式会社 窓用クレセント
JPH0978909A (ja) * 1995-09-19 1997-03-25 Miwa Lock Co Ltd ダイヤル錠における指標の位置決め装置
JP2002021381A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Nagae:Kk ダイヤル錠

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006274691A (ja) 2006-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8341986B2 (en) Key box construction
GB2568607B (en) Lock device for opening/closing body
US10506890B2 (en) Cup holder
EP3414413B1 (en) Lockable enclosure with combination locking mechanism
TWI564464B (zh) 按鈕鎖
KR102053613B1 (ko) 슬라이딩 창호용 수동식 잠금장치
JP4597740B2 (ja) ダイヤル錠
JP5189864B2 (ja) 符号錠付き家具及び符号錠
US7458240B1 (en) Combination padlock with a name card
WO2015122447A1 (ja) ロック装置およびロック装置の取付方法
US6883357B1 (en) Indicating lock for a rimless glass door
JP5009385B2 (ja) ダイヤル錠機構内蔵型南京錠とチェンジキーとの組み合せ
KR101862511B1 (ko) 잠금 기능을 갖춘 창호용 레버
JP6501667B2 (ja) スライドラッチ装置
JP6884069B2 (ja) 表示錠
CN209585832U (zh) 执手
CN109653602A (zh) 包括弹键闩自动松开结构的数字门锁
KR100912652B1 (ko) 설치방향 호환성을 갖는 사물함 손잡이
JP4506589B2 (ja) 施錠表示装置
JP4568903B2 (ja) 可変ダイアル錠
JP4508758B2 (ja) ボタン錠
KR200453700Y1 (ko) 표시기능을 구비한 잠금장치
CN210422217U (zh) 转钮锁
KR200460009Y1 (ko) 잠금장치를 갖는 도어핸들
JP3718178B2 (ja) シリンダ錠の施解錠表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4597740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees