JP4596040B2 - 車載ハンズフリー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の携帯電話機の各々との間でハンズフリー通信プロトコルを同時に接続することが可能に構成されてなる車載ハンズフリー装置に関する。
従来より、車室内に持込まれた携帯電話機との間でハンズフリープロファイルを接続してハンズフリー機能を実現する車載ハンズフリー装置が供されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−94477号公報
近年では、例えばプライベート用の携帯電話機と仕事用の携帯電話機との複数の携帯電話機を同時に携帯するユーザも珍しくない。このような事情から、複数の携帯電話機が車室内に持込まれた場合であっても、それら複数の携帯電話機の全てがハンズフリー待受可能となるように、複数の携帯電話機の各々との間でハンズフリープロファイルを同時に接続する(いわゆるマルチプロファイル接続する)機能を有する車載ハンズフリー装置が要望されている。
ところで、このような複数の携帯電話機の各々との間でハンズフリープロファイルを同時に接続する車載ハンズフリー装置では、ハンズフリープロファイルを同時に接続している複数の携帯電話機の各々が同時に着信中になる場合も想定される。その場合、ユーザは、それら複数の携帯電話機の各々が同時に着信中である旨を認識する必要があるが、仮に複数の携帯電話機の各々に対応する着信音が同時に出力されてしまうと、複数の着信音が重なって出力されることになり、いずれの携帯電話機が着信したかをユーザが認識不可能なるという虞があり、このような状況に適切に対処し得るものが要望されている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハンズフリー通信プロトコルを同時に接続している複数の携帯電話機の各々が同時に着信中になった場合に、それら複数の携帯電話機の着信をユーザに適切に認識させることができ、ユーザの使い勝手を高めることができる車載ハンズフリー装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、制御手段は、ハンズフリー接続手段との間でハンズフリー通信プロトコルを同時に接続している複数の携帯電話機の各々が同時に着信中である旨を判定すると、それら着信中にある複数の携帯電話機のうち一の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作と他の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作とを時分割して行う。これにより、複数の着信音が重なって出力されることはなく、複数の着信音が交互に単独で出力されることにより、複数の携帯電話機の着信をユーザに適切に認識させることができ、ユーザの使い勝手を高めることができる。
また、制御手段は、着信音受信手段が携帯電話機から受信した着信音を当該携帯電話機に対応する着信音として着信音出力手段から出力させる。これにより、予め携帯電話機に登録されている着信音が当該携帯電話機から転送されることにより、携帯電話機に登録されている着信音を着信音出力手段から出力させることができる。
さらに、制御手段は、携帯電話機から受信した着信音が着信メロディであり、着信音記憶手段に着信メロディを記憶させている場合には、当該携帯電話機への着信が継続中であるときに着信音記憶手段に記憶されている着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に当該着信メロディの先頭部分から繰り返して出力させる。これにより、着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に着信メロディの先頭部分という同じ部分を出力させることができ、携帯電話機の着信をユーザに適切に認識させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、制御手段は、携帯電話機から受信した着信音が着信メロディであり、着信音記憶手段に着信メロディを記憶させている場合には、当該携帯電話機への着信が継続中であるときに着信音記憶手段に記憶されている着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に当該着信メロディにあってユーザが操作手段を操作して特徴部分として設定した部分から繰り返して出力させる。これにより、着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に着信メロディにあってユーザが特徴部分として設定した部分という同じ部分を出力させることができ、携帯電話機の着信をユーザに適切に認識させることができる。
請求項に記載した発明によれば、制御手段は、一の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作と他の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作とを均等に時分割して行う。これにより、一の携帯電話機の着信音を出力させる時間帯と他の携帯電話機の着信音を出力させる時間帯とを均等に配分することができる。
請求項に記載した発明によれば、制御手段は、一の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作と他の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作とを不均等に時分割して行う。これにより、一の携帯電話機の着信音を出力させる時間帯と他の携帯電話機の着信音を出力させる時間帯とを不均等に配分することができ、例えば最初に着信した携帯電話機の着信音を出力させる時間幅と後から着信した携帯電話機の着信音を出力させる時間幅との間で差を設けることにより、それら時間幅の差により着信した順序をユーザに認識させることができる。
請求項に記載した発明によれば、制御手段は、一の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作と他の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作とに加えていずれの着信音をも着信音出力手段から出力させない出力停止動作とを時分割して行う。これにより、いずれかの着信音が継続して出力される状況を未然に回避することができ、いずれの着信音もが出力されない時間帯を利用して着信音とは別の例えば警告音などを出力させたりすることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。尚、ここでは、複数の携帯電話機としてBluetooth(登録商標)(以下、BTと称する)通信機能を有する2台のBT対応の携帯電話機(以下、携帯電話機と称する)が車室内に持込まれた場合を説明する。
車載ハンズフリー装置1は、車両に搭載され、制御部2(本発明でいう制御手段)と、BTインタフェース部3(本発明でいうハンズフリー接続手段、着信音受信手段)と、通話音声処理部4と、記憶部5(本発明でいう着信音記憶手段)と、表示制御部6と、タッチ操作入力部7と、着信音生成部8とを備えて構成されている。
制御部2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oバスなどを有し、車載ハンズフリー装置1の通信動作やデータ管理動作などの動作全般を制御する。BTインタフェース部3は、BTの通信規格により規格化されているハンズフリー通話を行うためのハンズフリープロファイル(HFP(Hands Free Profile))(本発明でいうハンズフリー通信プロトコル)及び電話帳データや発信履歴データや着信履歴データの転送を行うためのフォンブックアクセスプロファイル(PBAP(Phone Book Access Profile))に対応しており、複数のBT対応の携帯電話機の各々との間でハンズフリープロファイルを同時に接続する(いわゆるマルチプロファイル接続する)ことが可能である。
すなわち、各々がBT通信機能を有する携帯電話機21及び携帯電話機22が車室内に持込まれ、携帯電話機21及び携帯電話機22がBTインタフェース部3により形成されているBT通信圏内に存在していれば、BTインタフェース部3は、それらBT通信圏内に存在している携帯電話機21及び携帯電話機22との間でハンズフリープロファイルを同時に接続する。尚、これらプロファイルは、機能毎に定義された通信プロトコルを意味している。
通話音声処理部4は、車室内にあって例えばハンドルの近傍などのユーザが発した音声を集音し易い部位に配置されているマイクロホン9を接続していると共に、車載ハンズフリー装置1の外部に配置されているオーディオアンプ10を接続している。通話音声処理部4は、車室内に持込まれた携帯電話機21及び携帯電話機22のうちいずれかを用いたハンズフリー通話を行う場合に、ユーザが発した音声をマイクロホン9から送話音声として入力すると、その入力した送話音声を音声処理してBTインタフェース部3に出力し、BTインタフェース部3から受話音声を入力すると、その入力した受話音声をオーディオアンプ10に出力する。オーディオアンプ10は、通話音声処理部4から受話音声を入力すると、その入力した受話音声を増幅してスピーカ11(本発明でいう着信音出力手段)及びスピーカ12(本発明でいう着信音出力手段)から出力させる。
スピーカ11及びスピーカ12は左右対称に配置されており、スピーカ11は例えば運転席ドアに配置され、スピーカ12は例えば助手席ドアに配置されている。尚、オーディオアンプ10は、チューナーデッキ13にも接続されており、チューナーデッキ13が例えば音楽用記録媒体から再生した楽曲音やラジオ放送局から受信したラジオ番組を当該チューナーデッキ13から入力すると、それら入力した楽曲音やラジオ番組を増幅してスピーカ11及びスピーカ12から出力させる。
記憶部5は、各種データを記憶可能に構成されており、電話番号と登録名との対応を表す電話帳データ、車載ハンズフリー装置1からの発信或いは当該車載ハンズフリー装置1との間でハンズフリープロファイルを接続している携帯電話機21或いは携帯電話機22からの発信に係る発信時刻と発信電話番号との対応を表す発信履歴データ、車載ハンズフリー装置1との間でハンズフリープロファイルを接続している携帯電話機21或いは携帯電話機22における着信に係る着信時刻と着信電話番号との対応を表す着信履歴データを記憶可能に構成されている。
ディスプレイ装置14は、表示画面を表示する表示装置15と、表示画面上にタッチスイッチを形成するタッチ操作入力装置16(本発明でいう操作手段)とを備えて構成されている。表示制御部6は、制御部2から表示指令信号を入力すると、その入力した表示指令信号に基づいてディスプレイ装置14における表示装置15の表示動作を制御する。タッチ操作入力部7は、ユーザが表示画面上に形成されているタッチスイッチを操作したことに応じてタッチ操作入力装置16から操作検知信号を入力すると、その操作検知信号を制御部2に出力し、制御部2は、タッチ操作入力部7から操作検知信号を入力すると、その操作検知信号に解析して処理を行う。
着信音生成部8は、所定周波数帯域の単一音を着信音として生成する。この場合、ユーザは、予めタッチスイッチを操作して複数の着信音のうちいずれかを選択しておくことにより、着信音生成部8が生成する着信音を携帯電話機毎に登録しておくことができる。
上記した携帯電話機21及び携帯電話機22の種別としては、インバンドリングトーンに対応している(着信音を転送する機能を有する)型とインバンドリングトーンに対応していない(着信音を転送する機能を有しない)型とがある。すなわち、携帯電話機21及び携帯電話機22は、インバンドリングトーンに対応している型であれば、車載ハンズフリー装置1との間でハンズフリープロファイルを接続している状態で携帯電話網31から着信信号を受信すると、着信通知信号及び自機を識別する識別情報(例えば自機に登録されている電話番号など)を車載ハンズフリー装置1に送信すると共に、自機に登録されている着信音をも車載ハンズフリー装置1に送信する。一方、携帯電話機21及び携帯電話機22は、インバンドリングトーンに対応していない型であれば、車載ハンズフリー装置1との間でハンズフリープロファイルを接続している状態で携帯電話網31から着信信号を受信すると、着信通知信号及び自機を識別する識別情報を車載ハンズフリー装置1に送信するが、自機に登録されている着信音を車載ハンズフリー装置1に送信することはない。
制御部2は、携帯電話機21及び携帯電話機22から着信通知信号及び識別情報と共に着信音を受信すると、その受信した着信音(携帯電話機21及び携帯電話機22に登録されている着信音)を記憶部5に一時的に記憶させ、その一時的に記憶させた着信音をスピーカ11及びスピーカ12から出力させることにより、携帯電話機21及び携帯電話機22が着信した旨を通知し、一方、携帯電話機21及び携帯電話機22から着信通知信号及び識別情報を受信するが着信音を受信しないと、着信音を着信音生成部8により生成し、その生成した着信音をスピーカ11及びスピーカ12から出力させることにより、携帯電話機21及び携帯電話機22が着信した旨を通知する。
次に、上記した構成の作用について、図2ないし図4を参照して説明する。図2は、制御部2が行う処理をフローチャートにより示している。
車載ハンズフリー装置1において、制御部2は、携帯電話機21及び携帯電話機22のうちいずれかから着信通知信号をBTインタフェース部3により受信し、着信処理の開始トリガが発生すると、着信処理を開始し、着信中にある携帯電話機の台数が1台であるか2台であるかを判定すると共に(ステップS1,S2)、全ての着信を終了したか否かを判定する(ステップS3)。
さて、携帯電話機21及び携帯電話機22のうち最初に携帯電話機21が着信したと仮定する。制御部2は、携帯電話機21が着信したことにより、着信中にある携帯電話機の台数が1台である旨を判定すると(ステップS1にて「YES」)、1台着信時の表示画面(図示せず)を表示装置14に表示させる(ステップS4)。この場合、制御部2は、1台着信時の表示画面として、例えば着信中である旨を示す「着信中」という表示メッセージ、最初に着信した携帯電話機である携帯電話機21から通知された発信元電話番号及び当該発信元電話番号に対応して電話帳データとして記憶されている登録名などを表示させる。また、制御部2は、1台着信時の表示画面上で、着信に対して応答するための着信応答スイッチ、着信に対して拒否するための着信拒否スイッチ、スピーカ11及びスピーカ12から出力させる着信音の音量を増大させるためのアップスイッチ、スピーカ11及びスピーカ12から出力させる着信音の音量を低下させるためのダウンスイッチなどの各種タッチスイッチを形成する。
次いで、制御部2は、カウンタを起動中であるか否かを判定する(ステップS5)。この場合、カウンタは、制御部2が複数の着信音を時分割して出力させる場合に時間管理をするためのものである。ここで、制御部2は、カウンタを起動中である旨を判定すると(ステップS5にて「YES」)、1台の携帯電話機21だけが着信中にある場合にはカウンタを必要としないので、起動しているカウンタを停止させ(ステップS6)、最初に着信した携帯電話機21から着信音をBTインタフェース部3により受信したか否かを判定し、その携帯電話機21がインバンドリングトーンに対応しているか否かを判定する(ステップS7)。
次いで、制御部2は、その最初に着信した携帯電話機21から着信音をBTインタフェース部3により受信した旨を判定し、その携帯電話機21がインバンドリングトーンに対応している旨を判定すると(ステップS7にて「YES」)、その携帯電話機21からBTインタフェース部3により受信した着信音、つまり、携帯電話機21に登録されている着信音を記憶部5に記憶させ、その記憶部5に記憶させた着信音を出力対象として設定する(ステップS8)。
一方、制御部2は、その最初に着信した携帯電話機21から着信音をBTインタフェース部3により受信しなかった旨を判定し、その携帯電話機21がインバンドリングトーンに対応していない旨を判定すると(ステップS7にて「NO」)、着信音を着信音生成部8により生成し、その生成した着信音、つまり、携帯電話機21に対応して車載ハンズフリー装置1に登録されている着信音を記憶部5に記憶させ、その記憶部5に記憶させた着信音を出力対象として設定する(ステップS9)。そして、制御部2は、その出力対象として設定した着信音をスピーカ11及びスピーカ12から出力させる(ステップS10)。これにより、ユーザは、スピーカ11及びスピーカ12から出力される着信音を聞くことにより、携帯電話機21の着信を認識することができる。
尚、制御部2は、1台着信時の表示画面が表示されている状態で、着信に対する操作が行われたか否かを判定し(ステップS11)、着信に対する操作が行われた旨を判定すると(ステップS11にて「YES」)、着信に対する操作にしたがった処理を行い(ステップS12)、着信処理を終了する。すなわち、制御部2は、着信応答スイッチの操作が行われると、着信応答信号をBTインタフェース部3から携帯電話機21に送信させ、一方、着信拒否スイッチの操作が行われると、着信拒否信号をBTインタフェース部3から携帯電話機21に送信させる。携帯電話機21は、車載ハンズフリー装置1から着信応答信号を受信すると、その着信応答信号を携帯電話網23に送信し、車載ハンズフリー装置1から着信拒否信号を受信すると、その着信拒否信号を携帯電話網23に送信する。これにより、ユーザは、着信応答スイッチの操作を行うことにより、着信に対して応答することができ、着信拒否スイッチの操作を行うことにより、着信に対して拒否することができる。
また、制御部2は、1台着信時の表示画面が表示されている状態で、アップスイッチの操作が行われると、オーディオアンプ9を制御し、スピーカ11及びスピーカ12から出力させる着信音の音量を増大させ、ダウンスイッチの操作が行われると、オーディオアンプ9を制御し、スピーカ11及びスピーカ12から出力させる着信音の音量を低下させる。これにより、ユーザは、アップスイッチ或いはダウンスイッチの操作を行うことにより、スピーカ11及びスピーカ12から出力させる着信音の音量を自在に設定することができる。
次に、携帯電話機21及び携帯電話機22のうち最初に着信した携帯電話機21が着信中にあるときに新たに携帯電話機22が着信したと仮定する。制御部2は、最初に着信した携帯電話機21が着信中にあるとき新たに携帯電話機22が着信したことにより、着信中にある携帯電話機の台数が2台である旨を判定すると(ステップS2にて「YES」)、2台着信時の表示画面を表示装置14に表示させる(ステップS13)。この場合、制御部2は、2台着信時の表示画面として、上記した着信中である旨を示す「着信中」という表示メッセージ、最初に着信した携帯電話機である携帯電話機21から通知された発信元電話番号及び当該発信元電話番号に対応して電話帳データとして記憶されている登録名などに加えて、新たに着信した携帯電話機である携帯電話機22から通知された発信元電話番号及び当該発信元電話番号に対応して電話帳データとして記憶されている登録名などをも表示させる。
次いで、制御部2は、カウンタを起動中であるか否かを判定する(ステップS14)。ここで、制御部2は、カウンタを起動中でない旨を判定すると(ステップS14にて「NO」)、2台の携帯電話機21及び携帯電話機22が着信中にある場合にはカウンタを必要とするので、カウンタを起動させ(ステップS15)、新たに着信した携帯電話機22から着信音をBTインタフェース部3により受信したか否かを判定し、その携帯電話機22がインバンドリングトーンに対応しているか否かを判定する(ステップS16)。
次いで、制御部2は、その新たに着信した携帯電話機22から着信音をBTインタフェース部3により受信した旨を判定し、その携帯電話機21がインバンドリングトーンに対応している旨を判定すると(ステップS16にて「YES」)、その携帯電話機22からBTインタフェース部3により受信した着信音、つまり、携帯電話機22に登録されている着信音を記憶部5に記憶させ、その記憶部5に記憶させた着信音を出力対象として設定する(ステップS17)。
一方、制御部2は、その新たに着信した携帯電話機22から着信音をBTインタフェース部3により受信しなかった旨を判定し、その携帯電話機22がインバンドリングトーンに対応していない旨を判定すると(ステップS16にて「NO」)、着信音を着信音生成部8により生成し、その生成した着信音、つまり、携帯電話機22に対応して車載ハンズフリー装置1に登録されている着信音を記憶部5に記憶させ、その記憶部5に記憶させた着信音を出力対象として設定する(ステップS18)。
次いで、制御部2は、カウンタのカウンタ値が予め規定されている規定値に到達したか否かを判定し、出力対象の切替タイミングに到達したか否かを判定する(ステップS19)、ここで、制御部2は、カウンタのカウンタ値が予め規定されている規定値に到達した旨を判定し、出力対象の切替タイミングに到達した旨を判定すると(ステップS19にて「YES」)、出力対象を切替えて着信音をスピーカ11及びスピーカ12から出力させる(ステップS20)。
すなわち、制御部2は、携帯電話機21が着信中にあるときに出力させる出力対象として着信音Aを設定し且つ携帯電話機22が着信中にあるときに出力させる出力対象として着信音Bを設定しているときに、最初に携帯電話機21が着信し、続いて最初に着信した携帯電話機21が着信中にあるときに新たに携帯電話機22が着信した場合には、規定値を同じ時間幅毎に(例えば1秒毎に)設定しておくことにより、携帯電話機21と携帯電話機22とが同時に着信中にあるときには、図3(b),(c)に示すように、携帯電話機21の着信音と携帯電話機22の着信音とを同じ時間幅で交互に出力させることになる。これにより、ユーザは、スピーカ11及びスピーカ12から交互に出力される着信音を聞くことにより、携帯電話機21及び携帯電話機22の各々の着信を区別した上で当該着信を認識することができる。
尚、制御部2は、2台着信時の表示画面が表示されている状態でも、着信に対する操作が行われたか否かを判定し(ステップS11)、着信に対する操作が行われた旨を判定すると(ステップS11にて「YES」)、着信に対する操作にしたがった処理を行い(ステップS12)、着信処理を終了する。また、制御部2は、2台着信時の表示画面が表示されている状態でも、アップスイッチの操作が行われると、オーディオアンプ9を制御し、スピーカ11及びスピーカ12から出力させる着信音の音量を増大させ、ダウンスイッチの操作が行われると、オーディオアンプ9を制御し、スピーカ11及びスピーカ12から出力させる着信音の音量を低下させる。
そして、制御部2は、これ以降、全ての着信を終了した旨を判定しない限りは(ステップS3にて「NO」)、上記したステップS1〜S20を繰返して行う。すなわち、制御部2は、着信中にある携帯電話機の台数が1台であるか2台であるかに追従して着信音の出力態様を変化させることになる。
尚、以上は、2台の携帯電話機の各々が車載ハンズフリー装置1との間でハンズフリープロファイルを同時に接続しており、それら2台の携帯電話機の各々が同時に着信中になった場合を説明したが、3台以上の携帯電話機の各々が車載ハンズフリー装置1との間でハンズフリープロファイルを同時に接続しており、それら3台以上の携帯電話機の各々が同時に着信中になった場合も同様である。
以上に説明したように本実施形態によれば、車載ハンズフリー装置1において、ハンズフリープロファイルを同時に接続している2台の携帯電話機21及び携帯電話機22が同時に着信中になると、それら着信中にある一方の携帯電話機21の着信音を出力させる出力動作と他方の携帯電話機22の着信音を出力させる出力動作とを時分割して行うように構成したので、携帯電話機21の着信音と携帯電話機22の着信音とが重なって出力されることはなく、それら着信音が交互に単独で出力されることにより、それら携帯電話機21の着信及び携帯電話機22の着信をユーザに適切に認識させることができ、ユーザの使い勝手を高めることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
車載ハンズフリー装置1の機能が例えば車載ナビゲーション装置などの別の車載装置に組み込まれていても良い。
携帯電話機21の着信音と携帯電話機22の着信音とを同じ時間幅で交互に出力させるのに代えて、規定値を異なる時間幅毎に(例えば1秒毎と2秒毎とを交互に)設定しておくことにより、図4(a)に示すように、携帯電話機21の着信音と携帯電話機22の着信音とを異なる時間幅で交互に出力させても良く、このような構成によれば、時間幅の相違により着信した順序をもユーザに認識させることができる。
また、図4(b)に示すように、携帯電話機21の着信音を出力させる時間帯と携帯電話機22の着信音を出力させる時間幅とに加えて、いずれの着信音をも出力させない時間帯を設けて無音区間を発生させても良く、このような構成によれば、無音区間を利用して着信音とは別の例えば警告音などを出力させたりすることができる。
また、出力対象として設定している着信音が着信メロディである場合には、着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に先頭部分から出力させても良いし、ユーザが予めタッチ操作入力装置16を操作して特徴部分を設定しておくことにより、着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に着信メロディにあってユーザが予め設定しておいた特徴部分から出力させても良く、このような構成によれば、着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に着信メロディの先頭部分や着信メロディにあってユーザが予め設定しておいた特徴部分という同じ部分を出力させることができ、携帯電話機の着信をユーザに適切に認識させることができる。
着信に対して応答するための着信応答スイッチに相当する操作手段や着信に対して拒否するための着信拒否スイッチに相当する操作手段がディスプレイ装置13にタッチスイッチとして形成される構成に限らず、それら操作手段が例えばハンドルの近傍や運転席と助手席との間に配置された機械的なスイッチから構成されていても良い。その場合、それら操作手段における着信に対して応答する操作手順や拒否する操作手順を操作情報として表示装置14に表示させても良い。
本発明の一実施形態を示す機能ブロック図 フローチャート 着信音の出力態様を示す図 図3相当図
符号の説明
図面中、1は車載ハンズフリー装置、2は制御部(制御手段)、3はBTインタフェース部(ハンズフリー接続手段、着信音受信手段)、5は記憶部(着信音記憶手段)、11,12はスピーカ(着信音出力手段)、16はタッチ操作入力装置(操作手段)、21,22は携帯電話機、31は携帯電話網(通信網)である。

Claims (5)

  1. 携帯電話機との間でハンズフリー通信プロトコルを接続するハンズフリー接続手段と、
    前記ハンズフリー接続手段との間でハンズフリー通信プロトコルを接続している携帯電話機が着信中であるか否かを判定する制御手段と
    携帯電話機から当該携帯電話機に登録されている着信音を受信する着信音受信手段と、
    前記着信音受信手段が携帯電話機から受信した着信音を記憶する着信音記憶手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ハンズフリー接続手段との間でハンズフリー通信プロトコルを同時に接続している複数の携帯電話機の各々が同時に着信中である旨を判定した場合に、それら着信中にある複数の携帯電話機のうち一の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作と他の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作とを時分割して行い、前記着信音受信手段が携帯電話機から受信した着信音を当該携帯電話機に対応する着信音として前記着信音出力手段から出力させ、携帯電話機から受信した着信音が着信メロディであり、前記着信音記憶手段に着信メロディを記憶させている場合には、当該携帯電話機への着信が継続中であるときに前記着信音記憶手段に記憶されている着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に当該着信メロディの先頭部分から繰り返して出力させることを特徴とする車載ハンズフリー装置。
  2. 携帯電話機との間でハンズフリー通信プロトコルを接続するハンズフリー接続手段と、
    前記ハンズフリー接続手段との間でハンズフリー通信プロトコルを接続している携帯電話機が着信中であるか否かを判定する制御手段と、
    携帯電話機から当該携帯電話機に登録されている着信音を受信する着信音受信手段と、
    前記着信音受信手段が携帯電話機から受信した着信音を記憶する着信音記憶手段と、
    ユーザが着信メロディの一部を特徴部分として設定するために操作する操作手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ハンズフリー接続手段との間でハンズフリー通信プロトコルを同時に接続している複数の携帯電話機の各々が同時に着信中である旨を判定した場合に、それら着信中にある複数の携帯電話機のうち一の携帯電話機における着信に係る着信音を着信音出力手段から出力させる出力動作と他の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作とを時分割して行い、前記着信音受信手段が携帯電話機から受信した着信音を当該携帯電話機に対応する着信音として前記着信音出力手段から出力させ、携帯電話機から受信した着信音が着信メロディであり、前記着信音記憶手段に着信メロディを記憶させている場合には、当該携帯電話機への着信が継続中であるときに前記着信音記憶手段に記憶されている着信メロディの出力を開始させるタイミング毎に当該着信メロディにあってユーザが前記操作手段を操作して特徴部分として設定した部分から繰り返して出力させることを特徴とする車載ハンズフリー装置。
  3. 請求項1または2に記載した車載ハンズフリー装置において、
    前記制御手段は、前記一の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作と前記他の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作とを均等に時分割して行うことを特徴とする車載ハンズフリー装置。
  4. 請求項1または2に記載した車載ハンズフリー装置において、
    前記制御手段は、前記一の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作と前記他の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作とを不均等に時分割して行うことを特徴とする車載ハンズフリー装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載した車載ハンズフリー装置において
    記制御手段は、前記一の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作と前記他の携帯電話機における着信に係る着信音を前記着信音出力手段から出力させる出力動作とに加えていずれの着信音をも前記着信音出力手段から出力させない出力停止動作とを時分割して行うことを特徴とする車載ハンズフリー装置。
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