JP4595673B2 - 電気光学装置の製造方法、液滴吐出装置 - Google Patents

電気光学装置の製造方法、液滴吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置の製造方法、液滴吐出装置及び吐出量検査方法に関する。
従来より、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置等の電気光学装置の製造方法として、インクジェット方式が採用されている。このインクジェット方式では、プロセスの簡略化・製造コストの軽減等の利点を有し、吐出ヘッドから液滴を基板に吐出して、液体中の分散質・溶質を基板に定着させることで、基板上に薄膜を形成する。
吐出ヘッドから吐出される液体は、予め吐出可能な粘度となるように調整されているが、液体の粘度は、製造工程の温度条件によって変化してしまう。液体の粘度変化は、吐出ヘッドから吐出された液滴の重量(吐出量)に影響を与えるため、基板に形成する薄膜の厚み等にばらつきが生じる問題がある。
これに対し、ヒータ等の温度調節機構を吐出ヘッドの周囲等に設け、吐出ヘッド内の液体の温度を所定範囲内に保持することにより、粘度を安定化する方法が提案されている。また、特許文献1には、吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を測定する製造装置が記載されている。この製造装置は、吐出ヘッドを往復動させる移動機構と、基板を載置したテーブルを吐出ヘッドの下方に搬送する移動機構と、吐出ヘッドの移動可能な領域のうち、基板を載置したテーブル以外の場所に、秤量皿を配設した重量測定装置とを備えている。そして、吐出ヘッドの検査を行うため、吐出ヘッドから秤量皿に液滴を吐出させて、吐出された液滴の重量を測定する。この液滴の重量が所定範囲外となる場合には、吐出ヘッドに印加される駆動電圧の大きさ又は波形を変更し、吐出量を調節する。
特開2004−4915号公報
ところが、上記した方法では、重量測定による検査工程での条件と、実際に基板に液体を吐出する吐出工程での条件とが異なることがある。例えば、ヘッド等に温度調節機構が具備されている場合、温度調節機構からの熱が、基板とヘッドとの間に蓄積され、局所的に温度が高くなる。このため、検査工程のときの液体の粘度と、実際に基板に液滴を吐出する吐出工程の液体の粘度との差異が大きくなり、液体の重量、即ち吐出量が変化してしまう。このように、検査工程及び実際の吐出工程の各条件の僅かな相違が、膜厚等の誤差の原因となる。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、液体吐出量を適切に制御することができる電気光学装置の製造方法、液滴吐出装置及び吐出量検査方法を提供することにある。
本発明は、液滴吐出ヘッドから基板に向って液滴を吐出する工程を有する電気光学装置の製造方法において、前記液滴吐出ヘッドが前記基板に液滴を吐出する際の属性条件と、同じ属性条件を設定して、吐出量検査のために前記液滴吐出ヘッドから液滴を吐出し、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出し、算出された前記液滴の重量に応じて、前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御する。
これによれば、液滴吐出ヘッドが基板に液滴を吐出する際の属性条件と、同じ属性条件
を設定し、液滴吐出ヘッドから、吐出量検査のために液滴を吐出する。そして、液滴の重量を算出し、算出された液滴重量に応じて、液滴吐出ヘッドの吐出量を制御する。即ち、吐出量検査の際に、実際の吐出工程と同じ条件下で液滴を吐出するので、検査工程で算出された液滴の重量と、電気光学装置の製造工程において吐出される液滴の重量との誤差を小さくすることができる。そして、液滴重量の誤差を液滴吐出ヘッドの吐出量に反映させるので、電気光学装置の製造工程で生ずる誤差を小さくすることができる。
この製造方法において、前記基板上に秤量器を配置し、前記液滴吐出ヘッドが前記基板上に配置された前記秤量器に向かって液滴を吐出し、前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する。
これによれば、液滴吐出ヘッドは、基板上に配置された秤量器に液滴を吐出するので、液滴吐出ヘッドが実際に基板に液滴を吐出する際の条件に、より即した条件下で吐出量検査を行うことができる。
また、本発明の電気光学装置の製造方法は、液滴吐出ヘッドから基板に向って液滴を吐出する工程を有する電気光学装置の製造方法において、前記基板上に秤量器を配置し、前記液滴吐出ヘッドが前記基板に液滴を吐出する際の属性条件と、同じ属性条件を設定して、吐出量検査のために前記液滴吐出ヘッドから前記基板上に配置された前記秤量器に向かって、液滴を吐出し、前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出し、算出された前記液滴の重量に応じて、前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御することを特徴とする。
この電気光学装置の製造方法において、吐出量検査のための秤量器を、前記液滴吐出ヘッドの移動可能範囲内に設けられた吐出量検査領域に配置し、前記吐出量検査領域を、前記液滴吐出ヘッドが前記基板に向って液滴を吐出する際の温度と同じ温度に設定する。
これによれば、吐出量検査のための秤量器を、液滴吐出ヘッドの移動可能範囲内に設けられた吐出量検査領域に配置し、吐出量検査領域を、液滴吐出ヘッドが基板に向って液滴を吐出する際の温度条件と同じ温度に設定する。このため、液滴量が、温度によって変化する場合に、液滴吐出ヘッドが基板に液滴を吐出する際の吐出条件に、より即した条件下で吐出量検査を行うことができる。
本発明は、基板に向って液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、吐出量検査のための秤量器を前記基板上に配置するとともに、その秤量器を前記基板上から移動させる移動手段と、前記液滴吐出ヘッドから前記秤量器内に吐出された液体の重量を測定する測定手段と、前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する演算手段と、算出された前記液滴の重量に応じて前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御するヘッド制御手段とを備えた。
これによれば、液滴吐出装置は、吐出量検査のための秤量器を基板上に配置及び移動させる移動手段と、秤量器内の液体の重量を測定する測定手段とを備える。また、秤量器内の液体の重量に基づいて、液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する演算手段と、液滴重量に応じて液滴吐出ヘッドの吐出量を制御するヘッド制御手段とを備える。このため、吐出量検査を、液滴吐出ヘッドが実際に基板に液滴を吐出する際の条件に、より即した条件下で行うことができる。そして、その検査結果に基づいて、実際の液滴吐出ヘッドの吐出量を制御するので、実際の吐出工程の液滴重量との誤差をより小さくすることができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、基板に向って液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、吐出量検査のための秤量器を前記基板上に配置するとともに、その秤量器を前記基板上から移動させる移動手段と、前記液滴吐出ヘッドから前記秤量器内に吐出された液体の重量を測定する測定手段と、前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する演算手段と、算出された前記液滴の重量に応じて前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御するヘッド制御手段とを備えたことを特徴とする。
この液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドに液体を供給する液体供給手段と、前記液体供給手段から前記液滴吐出ヘッドまでのうち、少なくとも一部を加熱する加熱手段とを備えた。
これによれば、液滴吐出装置は、液体供給手段と、液体供給手段から液滴吐出ヘッドまでのうち、少なくとも一部を加熱する加熱手段とを備える。このため、温度変化によって吐出特性が変化してしまう液体を使用する場合に、吐出条件を安定化することができる。しかも、加熱手段による雰囲気の温度勾配が生じることによって、検査での吐出量と実際の吐出量との間で誤差が生じやすい場合に、吐出量検査を基板上で行うので、特に効果を発揮できる。
また、本発明の液滴吐出装置は、基板に向って液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、吐出量検査のための秤量器を前記基板上に配置するとともに、その秤量器を前記基板上から移動させる移動手段と、前記液滴吐出ヘッドから前記秤量器内に吐出された液体の重量を測定する測定手段と、前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する演算手段と、算出された前記液滴の重量に応じて前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御するヘッド制御手段と、前記液滴吐出ヘッドに液体を供給する液体供給手段と、前記液体供給手段から前記液滴吐出ヘッドまでのうち、少なくとも一部を加熱する加熱手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、基板に向って液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドを移動するヘッド移動機構と、前記液滴吐出ヘッドに液体を供給する液体供給手段と、前記液体供給手段から前記液滴吐出ヘッドまでのうち、少なくとも一部を加熱する加熱手段と、吐出量検査のための秤量器が配設された吐出量検査領域を、前記液滴吐出ヘッドが前記基板に液滴を吐出する温度条件と同じ温度条件にする温度調節手段と、前記液滴吐出ヘッドから前記秤量器内に吐出された液体の重量を測定する測定手段と、前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する演算手段と、算出された前記液滴の重量に応じて前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御するヘッド制御手段とを備えた。
これによれば、吐出量検査のための秤量器を、液滴吐出ヘッドの移動可能範囲内に設けられた吐出量検査領域に配置し、吐出量検査領域を、液滴吐出ヘッドが基板に向って液滴を吐出する際の温度条件と同じ温度に設定する。このため、液滴量が、温度によって変化する場合に、液滴吐出ヘッドが基板に液滴を吐出する際の吐出条件に、より即した条件下で吐出量検査を行うことができる。
本発明は、基板に液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの吐出量を検査する吐出量検査方法において、前記液滴吐出ヘッドが前記基板に液滴を吐出する際の属性条件と、同じ属性条件を設定して、吐出量検査のために前記液滴吐出ヘッドから液滴を吐出し、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する。
これによれば、液滴吐出ヘッドが基板に液滴を吐出する際の属性条件と同じ属性条件を設定して、吐出量検査のために液滴を吐出させ、その液滴の重量を算出する。このため、液滴吐出ヘッドが実際に基板に液滴を吐出する際の条件に、より即した条件下で吐出量検査を行うことができる。
以下、本発明の電気光学装置の製造方法、液滴吐出装置及び吐出量検査方法を、液晶表示装置を製造する装置に具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。図1は、電気光学装置としての液晶表示装置1の概略図、図2は液晶表示装置1の要部断面図である。
図1及び図2に示すように、液晶表示装置1は、透明の素子基板2と対向基板3とを備えている。図1に示すように、素子基板2の素子形成面2aであって、図中上側には、信号生成回路4a、電圧制御回路4bが形成されている。また、素子基板2は、その素子形成面2aの左右両側に1対の走査線駆動回路4cが形成され、下側に信号線駆動回路4dが形成されている。そして、素子基板2には、各回路4a〜4dに囲まれた領域内に、液晶封入領域25c(図7参照)が形成され、その液晶封入領域25cと相対向するように対向基板3が配設されている。液晶封入領域25cには、左右方向に延びる複数の走査線(図示せず)が所定の間隔をおいて形成され、その各走査線が走査線駆動回路4cに接続されている。また、液晶封入領域25cには、上下方向に延びる複数のデータ線(図示せず)が所定の間隔をおいて形成され、信号線駆動回路4dに接続されている。そして、走査線とデータ線の交差する位置には、対応する走査線及びデータ線に接続されて、n行×m列のマトリクス状に配設された複数の画素領域が形成されている。各画素領域内には、それぞれTFT等からなる図示しない制御素子と、ITO等の透明導電膜からなる画素電極(図示せず)が形成されている。さらに、素子基板2及び対向基板3の外側には、図示しない1対の偏光板が設けられている。
図2に示すように、素子基板2の液晶封入領域25cには、画素電極5と、図示しない画素トランジスタとが形成されている。画素電極5の上には、図示しない配向膜が形成されている。素子基板2と対向基板3との間には、シール材7が液晶封入領域25cを囲むように介在することにより空間が形成されている。シール材7は、図示しない球状の導電性粒子からなるスペーサを含み、素子形成面2a上に矩形状に形成されている。シール材7により形成された空間には、液晶8が封入されている。また、素子基板2の素子形成面2aの反対側の面には、図示しないバックライトが配設されている。
図2に示すように、対向基板3は、素子基板2側の面(対向電極形成面3a)に、カラーフィルタ10が設けられている。カラーフィルタ10は、素子基板2の各画素領域を囲むように形成されたブラックマトリクスKと、ブラックマトリクスKの間に形成された赤色フィルタ層R、緑色フィルタ層G及び青色フィルタ層Bを備えている。各フィルタ層R,G,B及びブラックマトリクスKの下側には光透過性を有する保護膜11と、ITO等の透明導電層からなる対向電極12とが形成されている。対向電極12の下側には、ラビング処理等による配向処理の施された図示しない配向膜が積層されていて、液晶8の配向を所定の配向に設定するようになっている。
次に、液晶表示装置1を製造する液滴吐出装置20について、図3〜図6に従って説明する。図3は、液滴吐出装置20の斜視図である。液滴吐出装置20は、略直方体形状の基台21を備えている。基台21には、1対の案内溝22が形成されている。以下、この案内溝22が延びる方向を、Y矢印方向とし、その水平面においてY矢印方向と直交する方向をX矢印方向とする。
基台21の上には、基板ステージ23が取り付けられている。基板ステージ23と、基台21との間には、駆動機構が備えられている。この駆動機構は、Y矢印方向に延びるネジ軸と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備え、ネジ軸は、ステッピングモータからなるY軸モータMY(図6参照)に連結されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号がY軸モータMYに入力されると、Y軸モータMYが正転又は逆転して、基板ステージ23は、入力されたステップ数に相当する分だけ、基台21にY矢印方向に延びる案内溝22に沿って往動又は復動するようになっている。
基板ステージ23の上面は、載置面24となっている。載置面24には、図示しない吸引式の基板チャック機構が設けられている。この載置面24には、基板としての円盤状のマザー基板25が配置される。尚、マザー基板25は、数十個の液晶表示装置1を形成するためのガラス透明基板であって、配向膜、シール材7が既に形成されている。また、四角枠状に形成された各シール材7により、各液晶表示装置1の各液晶封入領域25cが区画形成され、マザー基板25上にマトリクス状に配置されている。尚、ここでは、マザー基板25上において、液晶封入領域25c及びシール材7以外の領域を、液晶封入領域25cを取り囲む周辺領域25dとする。
さらに、基板ステージ23内には、第1のヒータH1が内蔵されている。第1のヒータH1は、基板ステージ23に設けられた第1の温度センサS1(図6参照)が検出した温度に基づいて、基板ステージ23を所定温度範囲内に温度調節し、載置面24に載置されたマザー基板25を加熱するようになっている。
また、基台21の外側には、基板位置検出装置38(図6参照)が配設されている。基板位置検出装置38は、例えば、検出ビームを射出する発光部と、その反射光を受光する受光部(いずれも図示せず)とを備えている。そして、搬送されたマザー基板25が検出ビームを遮光することにより、マザー基板25の端縁を検出するようになっている。
基台21の両側には、1対の支持台27,28が立設されている。これらの支持台27,28には、X矢印方向に延びるヘッド移動機構を構成する案内部材29が架設されている。案内部材29は、基台21の幅(X矢印方向の長さ)よりも長く形成され、その一端が支持台27側に張り出すように配置されている。
案内部材29の側面には、ヘッド移動機構を構成するX矢印方向に延びる上下一対の案内レール30が突設されている。この案内レール30には、キャリッジ31が取り付けられ、その案内レール30とキャリッジ31との間には直動機構が設けられている。直動機構は、X矢印方向に延びるネジ軸と、ネジ軸に螺合するボールナットとを備え、ネジ軸は、ヘッド移動機構を構成するX軸モータMXに(図6参照)連結されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号をX軸モータMXに入力すると、X軸モータMXが正転又は逆転して、キャリッジ31がステップ数に相当する分だけX矢印方向に沿って往動又は復動する。
キャリッジ31の下面には、液滴吐出ヘッドとしての吐出ヘッド32が設けられている。吐出ヘッド32は、図5に示すように、その下面にノズルプレート33を備えている。ノズルプレート33には、例えば180個のノズル(図示せず)がX矢印方向に一列に形成されている。
また、吐出ヘッド32は、各ノズルにそれぞれ対応する貯留室(図示せず)と、圧電素子PZと(図6参照)を備えている。貯留室は、吐出ヘッド32に供給された液晶を一時貯留するようになっている。そして、圧電素子PZが、印加された駆動波形に応じて変形すると、貯留室内の液体としての液晶が、図5に示すような液滴としての微小液滴D1となって吐出される。
さらに、図5に示すように、キャリッジ31には、吐出ヘッド32を加熱するための第2のヒータH2が吐出ヘッド32の周囲を取り囲むように設けられている。第2のヒータH2は、吐出ヘッド32内の高粘度の液晶を加熱して、低粘度化し、吐出性を良好にするようになっている。また、第2のヒータH2は、第2の温度センサS2(図6参照)が検出した温度に基づいて加熱制御され、吐出ヘッド32内の液晶の温度調節を行うようになっている。
また、図3に示すように、案内部材29の上側には、液体供給手段を構成する収容タンク35が配設され、その収容タンク35には、吐出ヘッド32に供給する液晶が貯留されている。収容タンク35には、キャリッジ31に液晶を供給する図示しない供給機構が連結されている。
また、収容タンク35には、加熱手段としての第3のヒータH3が設けられている。第3のヒータH3は、収容タンク35内の液晶を加熱し、例えば、液晶の粘度が2〜20cpsになるような温度にする。さらに、収容タンク35には、第3の温度センサS3(図6参照)が設けられ、第3の温度センサS3は、収容タンク35内の液温を測定する。そして、基板ステージ23及び吐出ヘッド32に設けられた第1及び第2のヒータH1,H2は、収容タンク35で加熱された液晶の温度が下がらないように、温度を所定範囲内に保持している。
また、図3に示すように、液滴吐出装置20は、検査機構40を備えている。検査機構40は、移動手段としての搬送ロボット41と、測定手段としての重量測定装置42とを有している。搬送ロボット41は、基台43と、基台43に配設された支持部44と、支持部44に取り付けられたアーム部45とを有している。アーム部45は、2つの腕部から構成され、略中央で屈曲可能になっており、第1〜第4検査用モータMZ1〜MZ4(
図6参照)を駆動源として駆動する。第1検査用モータMZ1は、支持部44を中心にアーム部45を約360度回転可能になっている。また、第2検査用モータMZ2は、支持部44をZ矢印方向に往復動させることによってアーム部45を上下動させるようになっている。さらに、第3検査用モータMZ3は、アーム部45の2つの腕部のなす角度を制御する。さらにまた、第4検査用モータMZ4は、アーム部45の先端に設けた開閉可能なクランプ部46を開閉駆動する。
搬送ロボット41は、図示しない収容部に収容された秤量器としての秤量皿47を、クランプ部46によって把持し、図4中実線で示すように、基板ステージ23上に載置されたマザー基板25の上に秤量皿47を運び、図3に示すように秤量皿47を周辺領域25dに載置する。秤量皿47は、アルミニウム等の軽量金属からなり、直径数センチメートルの円形状に形成されている。この秤量皿47は、基板ステージ23の移動により、図5に示すように吐出ヘッド32の下方まで搬送され、吐出ヘッド32から吐出量検査のために吐出された微小液滴D1を受け止めるようになっている。
また、搬送ロボット41は、吐出ヘッド32から吐出された液晶が入っている秤量皿47をクランプ部46によって把持し、図4中2点鎖線で示すように、アーム部45の回転により、秤量皿47を重量測定装置42上に置くようになっている。重量測定装置42は、例えば、電子天秤であって、液体の入った秤量皿47の重量を測定する。そして、予め測定した空の秤量皿47の重量を差し引いて、秤量皿47に入った液体の重量を算出する。
次に、液滴吐出装置20の電気的構成を図6に従って説明する。液滴吐出装置20は、制御装置50を備えている。制御装置50は、ヘッド制御手段及び演算手段としての制御部51と、各種データを受信するI/F部52とを備えている。さらに、DRAM及びSRAMからなるRAM53、各種制御プログラムを格納するROM54、各種データを出力するI/F部55を備えている。
制御部51は、CPU等からなり、I/F部52を介して、基板位置検出装置38から端縁検出信号を受信すると、マザー基板25が初期位置に到達したと判断する。そして、制御部51は、I/F部55を介して、Y軸モータ駆動回路56を駆動し、Y軸モータMYを回転させて、基板ステージ23をY矢印方向の所望の位置に導く。また、制御部51は、I/F部55を介して、ヘッド制御手段を構成するX軸モータ駆動回路57を駆動し、X軸モータMXを回転させて、キャリッジ31をマザー基板25上であって、X矢印方向の所望の位置に移動する。吐出量検査の場合には、制御部51は、ROM54に格納された検査プログラムに従って、Y軸モータ駆動回路56及びX軸モータ駆動回路57を駆動して、マザー基板25を所定の位置に移動させる。
また、制御部51は、重量測定装置42から、秤量皿47内の液晶の重量を示す測定データをI/F部52を介して取得する。制御部51は、検査プログラムに基づき、液晶重量を吐出液滴数で除算する。吐出液滴数は、検査の際に吐出ヘッド32から吐出される液滴数を示し、例えば5000滴等のように予め定められ、ROM54に格納されている。制御部51は、液滴あたりの重量を算出すると、その重量が、基準値を中心とした所定重量範囲内に収まるか否かを判断する。液滴(液晶)の重量が、所定重量範囲内に収まる場合には、そのとき吐出ヘッド32の圧電素子PZに印加された駆動電圧を維持する。液滴(液晶)の重量が、所定範囲外となる場合には、吐出ヘッド32の圧電素子PZに印加される駆動電圧の大きさ・波形を変更する。このとき、制御部51は、算出した液滴の重量に応じて、圧電素子PZに印加する駆動電圧の波形データを生成して、駆動電圧生成回路63に出力する。
駆動電圧生成回路63は、入力した波形データを、デジタル/アナログ変換し、アナログ信号の波形信号を増幅して、駆動電圧を生成する。生成した駆動電圧は、発振回路61から発生するクロック信号に同期させて、ヘッド制御手段を構成するヘッド駆動回路58に出力する。つまり、液滴の重量が、所定範囲よりも小さい場合には、制御部51は、吐出ヘッド32からの吐出量(微小液滴D1の体積)を増大させる波形データを生成する。反対に、液滴の重量が所定範囲よりも大きい場合には、吐出ヘッド32からの吐出量(微小液滴D1の体積)を減少させる波形データを生成する。
さらに、制御装置50は、温度制御部60を有している。温度制御部60は、I/F部52を介して、収容タンク35、キャリッジ31、基板ステージ23に配設された各温度センサS1〜S3から温度検出データを入力する。そして、それらの温度が、所定温度範囲内であるか否かを判断する。各温度が所定温度範囲外である場合には、各温度が所定温度範囲内になるように、第1〜第3のヒータH1〜H3をそれぞれ駆動制御して、液晶を予め定めた適切な温度に維持するようになっている。
また、制御部51は、検査プログラムに従って、検査用モータ駆動回路62を駆動する。検査用モータ駆動回路62は、搬送ロボット41を駆動する第1〜第4検査用モータMZ1〜MZ4を、適宜駆動制御する。即ち、制御部51は、検査用モータ駆動回路62を介して、搬送ロボット41が秤量皿47を把持するように制御し、把持した状態で、基板ステージ23に載置されたマザー基板25の所定の位置に、秤量皿47を載置するように制御する。そして、吐出ヘッド32から秤量皿47に微小液滴D1(液晶)が吐出されると、制御部51は、搬送ロボット41を、クランプ部46により液晶が入った秤量皿47を把持させるように制御する。さらに、秤量皿47を把持した状態のまま、クランプ部46が、重量測定装置42の測定部に位置するまで、アーム部45を回転させる。そして、クランプ部46を駆動して、秤量皿47を重量測定装置42の上に載置させる。この検査は、1枚のマザー基板25に対して1回ずつ行われる。
次に、吐出ヘッド32の検査工程、及び液晶表示装置1の製造工程を説明する。まず、検査工程において、基板ステージ23上にマザー基板25が載置されると、制御部51は、基板位置検出装置38から取得した端縁検出信号に基づいて、マザー基板25の位置を算出する。そして、制御部51は、Y軸モータ駆動回路56を駆動し、図3に示すように、マザー基板25を、搬送ロボット41が周辺領域25dに秤量皿47を配置可能な位置まで搬送する。また、このとき、温度制御部60は、各温度センサSから検出データを取得して、基板ステージ23、吐出ヘッド32、収容タンク35の液温等を、所定温度範囲内に調節している。
基板ステージ23の位置調整が終わると、制御部51は、検査用モータ駆動回路62を介して、搬送ロボット41を制御する。まず、搬送ロボット41のクランプ部46を制御して、図示しない収容部に収容された空の秤量皿47を把持させる。そして、支持部44を中心にアーム部45を回動させ、クランプ部46を、マザー基板25の周辺領域25dのうち、例えば左上の位置に配置する。そして、支持部44を上下動させるとともに、クランプ部46を制御して、図3に示すように、周辺領域25dに秤量皿47を載置する。
図3のようにマザー基板25に秤量皿47を載置すると、制御部51は、アーム部45を上動させ、退避位置まで移動する。そして、Y軸モータ駆動回路56及びX軸モータ駆動回路57を介して、Y軸モータMY及びX軸モータMXを所定量だけ回転させて、図5に示すように、秤量皿47が吐出ヘッド32と対峙する位置まで、基板ステージ23及びキャリッジ31を駆動する。そして、制御部51は、マザー基板25に実際に微小液滴D1を吐出するための波形データと同様の波形データを駆動電圧生成回路63に送信し、駆動電圧生成回路63は波形データに応じた駆動電圧をヘッド駆動回路58に送信する。こ
のとき、吐出ヘッド32の各ノズルのうち、秤量皿47内に微小液滴D1を吐出可能なノズルのみに対し、5000ショット分の駆動電圧を生成する。ヘッド駆動回路58は、その駆動電圧を圧電素子PZに印加して、圧電素子PZを変形させる。これにより、吐出ヘッド32から、例えば5000滴の微小液滴D1が秤量皿47に向って吐出される。このように、吐出ヘッド32及び基板ステージ23等に配設された第1〜第3のヒータH1〜H3から発せられた熱が吐出ヘッド32及びマザー基板25の間に蓄積され、局所的に温度が高い領域が生じている場合にも、秤量皿47がマザー基板25上に載置されるため、実際の液滴吐出工程と同じ雰囲気下で検査が行われる。これにより、検査工程の温度条件(属性条件)が、実際の製造工程の温度条件(属性条件)と等しくなるため、液体の粘度変化が解消され、検査工程で吐出された微小液滴D1の重量と、実際の吐出工程で吐出された微小液滴D1との誤差が発生しにくくなる。
吐出ヘッド32からの微小液滴D1の吐出が終了すると、制御部51は、支持部44を中心にアーム部45を回動し、クランプ部46が、液晶が入った秤量皿47を把持するように制御する。そして、制御部51は、アーム部45を回動し、図4中2点鎖線で示すように、把持した秤量皿47を重量測定装置42に載置するように制御する。液晶が入った秤量皿47を重量測定装置42に載置すると、制御部51は、次の検査のため、クランプ部46により空の新しい秤量皿47を把持可能な位置までアーム部45を回動する。
重量測定装置42上に、液晶の入った秤量皿47が載置されると、重量測定装置42は、全重量から、予め測定した空の秤量皿47の重量を減算して、液晶の重量を示す測定データを算出する。そして、その測定データを、制御装置50(制御部51)に送信する。
制御部51は、測定データを取得すると、検査プログラムに従って、その測定データに基づく液晶の重量を、吐出ヘッド32から吐出させた液滴数(例えば、5000滴)で除算する。これにより、微小液滴D1の重量の平均値が算出される。
さらに、算出した微小液滴D1の重量が、所定の重量範囲であるか否かを判断する。この重量範囲は、液晶表示装置1に封入される液晶量の誤差の許容範囲に基づいて決められている。微小液滴D1の重量が、所定の重量範囲外である場合には、RAM53に格納された、検査結果を示すフラグを、所定の重量範囲外であること、即ち吐出ヘッド32に吐出不良が生じていることを示す状態に更新する。また、その微小液滴D1の基準値に対する誤差もRAM53に一時格納する。
続いて、液晶表示装置1を製造するための、液体吐出工程を行う。制御部51は、マザー基板25のY軸方向側の液晶封入領域25cのうち、左端の液晶封入領域25cが吐出ヘッド32と対峙するように、Y軸モータ駆動回路56及びX軸モータ駆動回路57を駆動する。
同時に、制御部51は、RAM53に格納された、検査結果を示すフラグ、検査工程での液滴重量の誤差を示すデータに従って、波形データを生成する。即ち、制御部51は、RAM53に格納されたフラグが、検査結果が所定の重量範囲外であることを示し、液滴重量が、所定重量範囲よりも小さいと判断すると、誤差の大きさに応じて、吐出ヘッド32から吐出される微小液滴D1の体積(吐出量)を大きくするような波形データを生成する。つまり、液滴重量が、重量範囲外である場合においても、基準値との差異が大きい場合には、その差異の大きさに応じて、微小液滴D1の大きさを大きくするような波形データを生成する。
また、液滴重量が、所定重量範囲よりも大きい場合には、制御部51は、吐出ヘッド32から吐出される微小液滴D1の体積(吐出量)を、基準値との差に応じて小さくするよ
うな波形データを生成する。
制御部51は、検査結果に基づいて生成した波形データを駆動電圧生成回路63に出力する。駆動電圧生成回路63は、波形データに基づいた駆動電圧を生成し、その駆動電圧をクロック信号に同期させて、ヘッド駆動回路58に供給する。ヘッド駆動回路58は、圧電素子PZに駆動電圧を印加する。すると、図7に示すように、吐出ヘッド32から、シール材7によって囲まれた液晶封入領域25cに向って、微小液滴D1が吐出される。液晶封入領域25cに吐出された微小液滴D1は、図8に示すように、マザー基板25に付着して、半球状の液滴D2となる。このときの微小液滴D1の体積(吐出量)は、検査結果を反映しているため、その重量は所定重量範囲内になっている。
1つの液晶封入領域25cに微小液滴D1を吐出し終わると、制御部51は、Y軸モータ駆動回路56を制御して、基板ステージ23を所定量だけY軸方向に搬送する。そして、吐出し終わった液晶封入領域25cと、Y軸方向(列方向)において隣接する液晶封入領域25cに向って、同じように微小液滴D1を吐出する。
1列の液晶封入領域25cに液体を吐出すると、制御部51は、X軸モータ駆動回路57を制御して、隣の列の各液晶封入領域25cと、吐出ヘッド32とが対峙するようにキャリッジ31を移動する。そして、各列の液晶封入領域25cに吐出ヘッド32から液晶を吐出する。
そして、液晶封入領域25cに液晶を吐出し終わると、素子基板2を形成するためのマザー基板25に、対向基板3を形成するためのマザー基板25を真空下で貼り合せる。さらに、所定の大きさに成形することにより、各液晶表示装置1を形成する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、液滴吐出装置20は、微小液滴D1を吐出する吐出ヘッド32と、マザー基板25を搬送する基板ステージ23を備えるようにした。また、吐出量検査のための秤量皿47をマザー基板25上に配置するとともに、液体が入った秤量皿47を重量測定装置42に移動させる搬送ロボット41を備えるようにした。さらに、吐出ヘッド32から秤量皿47内に吐出された液体の重量に基づいて、各微小液滴D1の重量を算出し、算出された液滴重量に応じて、吐出ヘッド32の吐出量を制御する制御部51及び駆動電圧生成回路63を備えるようにした。即ち、検査工程において、実際の液体吐出工程と同じ条件下で微小液滴D1を吐出するので、液晶の粘度を一定にし、検査工程の液滴重量と、実際の製造工程での液滴重量との差異をほぼ無くすことができる。そして、検査工程で算出された、液滴重量の基準値からの誤差を、吐出ヘッド32の吐出量に反映させるので、液晶表示装置1に封入される液晶材料の誤差を小さくすることができる。
(2)上記実施形態では、液滴吐出装置20は、液晶の粘度を適切な粘度にするために、第3のヒータH3を収容タンク35に配設するようにした。また、第1及び第2のヒータH1,H2を、基板ステージ23及び吐出ヘッド32にそれぞれ配設するようにした。このため、吐出ヘッド32内の液体の温度を適切な範囲に保持することができる。そして、吐出ヘッド32とマザー基板25との間に熱が蓄積され易く、雰囲気に温度勾配が生じやすい装置において、秤量皿47をマザー基板25上に載置して検査を行うので、吐出ヘッド32から吐出される微小液滴D1の重量の誤差を小さくできるため、特に効果を発揮できる。
(3)上記実施形態では、液滴吐出装置20は、液晶表示装置1の液晶層を形成するために液晶を吐出ヘッド32から吐出するようにしたので、封入された液晶材料量の誤差が小さくなり、液晶表示装置1の表示不良を防ぐことができる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、RAM53に、検査結果を示すフラグを格納するようにしたが、基準値からの誤差のみを格納するようにしてもよい。そして、実際の吐出工程の際に、制御部51が、RAM53に格納された誤差に基づき、微小液滴D1が所定の重量範囲内であるか否かを判断するようにしてもよい。
・上記実施形態では、マザー基板25上に秤量皿47を載置したが、キャリッジ31の移動可能範囲内に秤量皿47を配置してもよい。例えば、図9に示すように、キャリッジ31の移動可能範囲内に配置された吐出量検査領域70に、温度調節手段を構成する温度調節ユニット71を内蔵した重量測定装置42を配置してもよい。温度調節ユニット71は、マザー基板25と吐出ヘッド32との間の雰囲気と同じ雰囲気を生成することができる。即ち、温度調節ユニット71は、マザー基板25と吐出ヘッド32との間の温度と、秤量皿47と吐出ヘッド32との間の温度とが少なくとも同じになるように、秤量皿47を載置した載置面を保温する。そして、重量測定装置42上に秤量皿47を載置し、キャリッジ31の移動により吐出ヘッド32と秤量皿47とが対峙可能となるようにして、吐出量検査の際には、吐出ヘッド32から秤量皿47に向って微小液滴D1を吐出する。また、このとき、マザー基板25に対して微小液滴D1を吐出する際に、吐出ヘッド32近傍の温度を測定する図示しない温度センサをキャリッジ31に具備してもよい。そして、実際の吐出工程の際の、吐出ヘッド32とマザー基板25との間の雰囲気の温度を、その温度センサにより予め測定しておき、検査工程において、温度制御部60により、吐出ヘッド32と秤量皿47との間の雰囲気が、予め測定した温度になるように、制御部51が温度調節ユニット71を制御するようにしてもよい。このようにすると、マザー基板25以外の場所で、実際の吐出工程の条件に即した検査を行うことができる。
・上記実施形態では、秤量皿47は、マザー基板25の周辺領域25dのうち、いずれの位置に配置してもよい。また、基板ステージ23と吐出ヘッド32との間の温度と、マザー基板25と吐出ヘッド32との間の温度がほぼ同じである場合には、秤量皿47を基板ステージ23に載置するようにしてもよい。
・制御装置50に備えられた温度制御部60は制御装置50と別体であってもよい。
・基板ステージ23に配設された第1のヒータH1、収容タンク35に配設された第3のヒータH3は省略してもよい。また、第3のヒータH3は、収容タンク35から、吐出ヘッド32までの液体供給機構のうち、他の位置に設けてもよい。
・秤量皿47をマザー基板25上に配置し、液晶の入った秤量皿47をマザー基板25から移動させる移動手段は、搬送ロボット41以外の装置でもよい。例えば、秤量皿47を取付けたテーブルをマザー基板25上に搬送する装置等、その他の装置でもよい。
・液晶表示装置1は、図1及び図2に示すような構成にしたが、それ以外の構成の液晶表示装置1にしてもよい。
・上記実施形態では、液滴吐出装置20は、液晶表示装置1の液晶を吐出するようにしたが、その他の液体を吐出する装置に具体化してもよい。例えば、液晶表示装置1のうち、配線、フィルタ層等、他の部材を製造する装置でもよい。又は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置の電気光学装置を製造する装置でもよい。又は、平面状の電子放出素子を備え、同素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSED等)の電気光学装置を製造する装置でもよい。
液晶表示装置の概略図。 液晶表示装置の要部断面図。 液滴吐出装置の斜視図。 同液滴吐出装置の要部平面図。 同液滴吐出装置の要部側面図。 同液滴吐出装置の構成を説明するブロック図。 同液滴吐出装置の要部側面図。 液滴が付着した基板の断面図。 別例の液滴吐出装置の斜視図。
符号の説明
1…電気光学装置としての液晶表示装置、20…液滴吐出装置、25…基板としてのマザー基板、29…ヘッド移動機構を構成する案内部材、30…ヘッド移動機構を構成する案内レール、32…液滴吐出ヘッドとしての吐出ヘッド、35…液体供給手段を構成する収容タンク、40…移動手段としての搬送ロボット、42…測定手段としての重量測定装置、47…秤量器としての秤量皿、51…ヘッド制御手段及び演算手段を構成する制御部、58…ヘッド制御手段を構成するヘッド駆動回路、63…ヘッド制御手段を構成する駆動電圧生成回路、70…吐出量検査領域、71…温度調節手段を構成する温度調節ユニット、D1…液滴としての微小液滴、D2…液滴、MX…ヘッド移動機構を構成するX軸モータ、UT…加熱手段としての加熱ユニット。

Claims (3)

  1. 液滴吐出ヘッドから基板に向って液滴を吐出する工程を有する電気光学装置の製造方法において、
    前記基板上に秤量器を配置し、
    前記液滴吐出ヘッドが前記基板に液滴を吐出する際の属性条件と、同じ属性条件を設定して、吐出量検査のために前記液滴吐出ヘッドから前記基板上に配置された前記秤量器に向かって、液滴を吐出し、
    前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出し、
    算出された前記液滴の重量に応じて、前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 基板に向って液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    吐出量検査のための秤量器を前記基板上に配置するとともに、その秤量器を前記基板上から移動させる移動手段と、
    前記液滴吐出ヘッドから前記秤量器内に吐出された液体の重量を測定する測定手段と、
    前記秤量器内の液体の重量に基づいて、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の重量を算出する演算手段と、
    算出された前記液滴の重量に応じて前記液滴吐出ヘッドの吐出量を制御するヘッド制御手段とを備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 請求項に記載の液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドに液体を供給する液体供給手段と、
    前記液体供給手段から前記液滴吐出ヘッドまでのうち、少なくとも一部を加熱する加熱手段とを備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
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