JP4594561B2 - 符号化装置及び符号化プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交変換を用いる画像信号の符号化装置及び符号化プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高能率符号化方式としては、ISO/IEC JTC1 SC29のWG11(Working Group11)で標準化されたMPEG−2(Moving Picture Experts Group 2)がある。このMPEG−2は、入力画像を16×16画素(マクロブロック)の単位で、動き補償予測を行ない、この動き補償された画像と入力画像との差分を、8×8画素のブロックに分割し、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を行なう。ここで生成される変換係数を量子化し、符号化を行なうことで動画像を圧縮した符号化データが生成される。
【0003】
一般に、前記離散コサイン変換のような直交変換を使用した符号化装置は、図5のように構成された符号化装置10Aで実現されている。
【0004】
符号化装置10Aは、入力画像信号と後記する予測手段8の出力である動き補償された予測画像信号とを所定の大きさのブロック毎に差分をとり予測誤差画像信号を出力する減算手段1と、前記予測誤差画像信号の離散コサイン変換を行ないDCT係数行列を生成する直交変換手段2と、前記DCT係数行列を量子化し、量子化DCT係数行列を生成する量子化手段3Aと、前記量子化DCT係数行列を符号化し、符号化情報として外部へ出力する可変長符号化手段4と、前記量子化DCT係数行列を量子化歪みを含むDCT係数行列に変換する逆量子化手段5と、前記量子化歪みを含むDCT係数行列をさらに量子化歪みを含む予測誤差画像信号に変換する逆直交変換手段6と、前記量子化歪みを含む予測誤差画像信号と後記する予測手段8で生成される予測画像信号とを加算し局所復号画像信号を生成する加算手段7と前記入力画像信号と前記局所復号画像信号とに基づいて、予測画像信号を生成する予測手段8と、から構成される。
【0005】
前記MPEG−2は、符号化されたビットストリーム(符号化された圧縮データのデータ列)の解釈とその復号処理について規定しているものであるため、符号化処理は、前記MPEG−2のビットストリームに準拠している限り、自由に行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の直交変換を使用した符号化装置では、ブロック単位で符号化処理を行なうため、量子化による歪みがブロック境界で不連続として検知される、いわゆるブロック歪みといわれる劣化が発生するといった問題があった。
【0007】
この問題は、例えば、細かい絵柄であったり、多くの色が混ざっていて、しかも、動きの遅い情報量の多い画像において、圧縮率が高い場合あるいはビットレートが低い場合に、特に顕著に発生していた。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、量子化による歪みを抑え、ブロック歪みの発生を低減させる符号化装置及び符号化プログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために提供されるものであり、まず、請求項1に記載の符号化装置は、入力画像信号と局所復号画像信号とに基づいて、予測画像信号を生成する予測手段と、前記入力画像信号と前記予測画像信号との差分を求めて、予測誤差画像信号を生成する減算手段と、前記予測誤差画像信号を直交変換し、直交変換係数を生成する直交変換手段と、前記直交変換係数の行列の要素ごとに、切り捨て、切り上げまたは四捨五入の演算方法を定義した行列である演算方法行列を保持し、前記要素に対応する直交変換係数を量子化マトリックスによる除算で量子化する際に、前記演算方法行列に対応したまるめ演算を行なうことで量子化直交変換係数を生成する量子化手段と、切替信号に基づいて、前記量子化手段を選択的に切替える切替手段と、前記量子化直交変換係数から、逆量子化信号を生成する逆量子化手段と、前記逆量子化信号を逆直交変換し、逆直交変換係数を生成する逆直交変換手段と、前記予測画像信号と前記逆直交変換係数とを加算し、局所復号画像信号を生成する加算手段と、前記入力画像信号と前記局所復号画像信号とに基づいて、量子化歪み値を算出し、前記量子化歪み値が最良となる量子化手段を決定し、前記切替手段に対して切替信号を出力する歪み検出手段と、を備える構成とした。
【0016】
かかる構成によれば、符号化装置において、予測手段が、入力画像信号と局所復号画像信号とに基づいて、予測画像信号を生成し、減算手段が、前記入力画像信号と前記予測画像信号との差分を求め、予測誤差画像信号を生成し、直交変換手段が、前記予測誤差画像信号を直交変換し、直交変換係数を生成する。
【0017】
さらに、歪み検出手段が、前記量子化手段を切替えて、前記量子化歪み値が最良となる量子化手段を決定する。これにより、符号化装置は、前記量子化歪み値が最良となる量子化手段により量子化を行なう。
【0018】
また、請求項2に記載の符号化装置は、請求項1に記載の符号化装置において、前記歪み検出手段が、前記ブロックのうち、ある隣接した2つのブロックの各画素値の差の絶対値またはその二乗を、ブロックに属する全部または一部の画素数分を加算した値に基づいて、量子化歪み値を算出する構成とした。
【0019】
かかる構成によれば、符号化装置において、歪み検出手段が、前記ブロックのうち、ある隣接した2つのブロックの各画素値の差の絶対値またはその二乗を、ブロックに属する全部または一部の画素数分を加算した値に基づいて、量子化歪み値を算出する。そして、この量子化歪み値が最良となる量子化手段による量子化を行なう。
【0020】
また、請求項3に記載の符号化プログラムは、入力画像信号を所定の大きさのブロックに分割し、その分割されたブロック単位で符号化を行なうコンピュータを、以下の手段により機能させるように構成した。
【0021】
すなわち、前記入力画像信号と局所復号画像信号とに基づいて、予測画像信号を生成する予測手段、前記入力画像信号と前記予測画像信号との差分を求めて、予測誤差画像信号を生成する減算手段、前記予測誤差画像信号を直交変換し、直交変換係数を生成する直交変換手段、前記直交変換係数の行列の要素ごとに、切り捨て、切り上げまたは四捨五入の演算方法を定義した行列である演算方法行列を保持し、前記要素に対応する直交変換係数を量子化マトリックスによる除算で量子化する際に、前記演算方法行列に対応したまるめ演算を行なうことで量子化直交変換係数を生成する複数の量子化手段、切替信号に基づいて、前記量子化手段を選択的に切替える切替手段、前記量子化直交変換係数から、逆量子化信号を生成する逆量子化手段、前記逆量子化信号を逆直交変換し、逆直交変換係数を生成する逆直交変換手段、前記予測画像信号と前記逆直交変換係数とを加算し、局所復号画像信号を生成する加算手段、前記入力画像信号と前記局所復号画像信号とに基づいて、量子化歪み値を算出し、前記量子化歪み値が最良となる量子化手段を決定し、前記切替手段に対して切替信号を出力する歪み検出手段とした。
【0022】
かかる構成によれば、符号化プログラムにおいて、予測手段が、画像信号と前時点の画像信号とに基づいて、予測画像信号を生成し、減算手段が、前記画像信号と前記予測画像信号との差分を求め、予測誤差画像信号を生成し、直交変換手段が、前記予測誤差画像信号を直交変換し、直交変換係数を生成する。
【0023】
さらに、歪み検出手段が、切替手段によって量子化演算方法の異なる量子化手段を切替え、前記量子化手段が前記直交変換係数を量子化する。また、この時、前記歪み検出手段が量子化歪み値を算出する。
また、請求項4に記載の符号化プログラムは、請求項3に記載の符号化プログラムにおいて、前記歪み検出手段が、前記ブロックのうち、ある隣接した2つのブロックの各画素値の差の絶対値またはその二乗を、ブロックに属する全部または一部の画素数分を加算した値に基づいて、量子化歪み値を算出することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
まず最初に、本発明における量子化装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(量子化装置の実施形態)
【0025】
図2は、本発明の実施形態である量子化装置の構成を示したブロック図である。図2に示すように、量子化装置20は、特許請求の範囲に記載の量子化手段である複数の量子化器211、212、…、21nと、量子化マトリックス保持手段22と、切替手段23とで構成されている。
【0026】
一般に、画像信号は、離散コサイン変換によって画像の周波数成分の大きさを表わす値(以下DCT係数と略す)が画素数と同数得られる。ここで得られるDCT係数は、通常、画素の情報量よりも大きくなるので、符号量を減らすために量子化が行なわれる。
【0027】
この量子化装置20は、画像信号を離散コサイン変換によって変換することで生成されるDCT係数行列を量子化し、量子化DCT係数行列を生成する装置である。
【0028】
量子化器211、212、…、21nは、外部から入力されたDCT係数行列の各要素を後記する量子化マトリックス保持手段22に保持されたDCT係数行列に対応した要素で除算を代表とした演算(まるめ)方法により量子化を行ない量子化DCT係数行列を生成する。生成された量子化DCT係数行列は切替手段23に入力される。この演算(まるめ)を行なうことで量子化歪みが発生する。なお、まるめとは、数値を扱いやすいように切り捨て、切り上げ、四捨五入などをして近似値を求めることをいう。
【0029】
ここで、これらの量子化器211、212、…、21nは、前記DCT係数行列の各要素に対応して定義されたそれぞれ異なる量子化の演算方法を、行列(以降「演算方法行列」という)として保持している。すなわち、量子化装置20は、それぞれ量子化の演算方法が異なる量子化器を複数備えている。
【0030】
量子化マトリックス保持手段22は、前記DCT係数行列の各要素に対応して、各要素を量子化する際に使用する除数等を保持する手段である。例えば、画像の高次の周波数成分は目立ちにくい特徴があるため、量子化を行なう際に、高次の周波数成分は情報量を大きく減らし、低次の周波数成分は情報量をあまり減らさないような除数を定義しておく。
【0031】
切替手段23は、複数の量子化器211、212、…、21nにより生成された複数の量子化DCT係数行列のうちから、外部から入力された切替信号に基づいて、一つの量子化DCT係数行列を選択して外部へ出力する。すなわち、この切替手段23によって、量子化方法を切替えることができる。
【0032】
なお、本実施形態において、DCT係数行列を量子化し、量子化DCT係数行列を生成する例を説明したが、もちろん、一般的な入力信号において、量子化を行なうことも可能である。
【0033】
また、この量子化装置20は、コンピュータにおいて各機能をプログラムで実現することも可能であり、各機能プログラムを結合して量子化プログラムとして動作させることも可能である。
【0034】
(符号化装置の実施形態)
次に、本発明における符号化装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態である符号化装置の構成を示したブロック図である。図1に示すように、符号化装置10は、減算手段1と、直交変換手段2と、量子化手段3と、可変長符号化手段4と、逆量子化手段5と、逆直交変換手段6と、加算手段7と、予測手段8と、歪み検出手段9と、から構成される。
【0035】
符号化装置10は、例えば、MPEG−2により生成された入力画像信号を離散コサイン変換し、符号化情報を生成する装置である。
【0036】
減算手段1は、前記入力画像信号と後記する予測手段8から出力される予測画像信号とを所定の大きさのブロック毎に差分をとり予測誤差画像信号を生成する。ここでは、MPEG−2のマクロブロック(16×16画素)単位で処理を行なうものとする。また、前記予測誤差画像信号は直交変換手段2に入力される。
【0037】
直交変換手段2は、前記予測誤差画像信号に対して直交変換である離散コサイン変換を行ないDCT係数行列を生成する。このDCT係数行列は、入力画像信号が周波数成分に変換された行列である。また、前記DCT係数行列は量子化手段3に入力される。
【0038】
量子化手段3は、量子化装置20と同様のものであり、DCT係数行列の各要素に対応して定義されたそれぞれ異なる演算方法行列を保持する複数の量子化器を備えている。そして、後記する歪み検出手段9から出力される切替信号に基づいて、複数の量子化器により生成された複数の量子化DCT係数行列の中から、一つの量子化DCT係数行列を選択する。選択された量子化DCT係数行列は、可変長符号化手段4と逆量子化手段5とに入力される。
【0039】
可変長符号化手段4は、前記量子化DCT係数行列を統計量に応じたハフマン符号に置換えるエントロピー符号化を行なう手段である。これにより、入力画像信号を最終的に符号化し、符号化情報として外部へ出力する。
【0040】
逆量子化手段5は、前記量子化DCT係数行列に対して逆量子化を行ない量子化歪みを含むDCT係数行列を生成する。量子化手段3で量子化マトリックスを使用した場合は、同じ量子化マトリックスを用いて逆量子化演算を行なう。前記量子化歪みを含むDCT係数行列は、逆直交変換手段6に入力される。
【0041】
逆直交変換手段6は、前記量子化歪みを含むDCT係数行列に逆離散コサイン変換を行ない、量子化歪みを含む予測誤差画像信号を生成する。前記量子化歪みを含む予測誤差画像信号は、加算手段7に入力される。
【0042】
加算手段7は、前記量子化歪みを含む予測誤差画像信号と後記する予測手段8から出力された予測画像信号とを所定の大きさのブロック毎に加算を行ない局所復号画像信号を生成する。ここでも、減算手段1と同様にMPEG−2のマクロブロック(16×16画素)単位で処理を行なうものとする。この局所復号画像信号は、前記入力画像信号がマクロブロック領域分復元され、かつ、量子化歪みが含まれた信号である。なお、前記局所復号画像信号は、予測手段8と歪み検出手段9に入力される。
【0043】
予測手段8は、前記入力画像信号により動きを検出し、前記局所復号画像信号に基づいて、動き補償予測を行ない予測画像信号を生成する。なお、前記予測画像信号は、減算手段1と加算手段7に入力される。
【0044】
歪み検出手段9は、前記入力画像信号と、前記局所復号画像信号とに基づいて量子化歪み量を算出し、量子化手段3に対して、前記量子化歪み量が最小となる量子化演算方法(量子化器)を決定する。そして、この決定に基づいて、量子化手段3に対して切替信号を出力する。
【0045】
(符号化装置の動作)
次に、前記の如く構成された符号化装置10の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、画像信号が入力されたとき、マクロブロック数分の処理を行なう動作を説明する。
【0046】
まず最初に、マクロブロックのカウンタ用変数iを0に初期化する(ステップS1)。
【0047】
続いて、マクロブロック数分処理を終了したかどうかを判定し(ステップS2)、マクロブロック数分処理を終了したとき(Yes)は、本動作を終了する。
【0048】
一方、マクロブロック数分処理を終了していないとき(No)は、マクロブロックと予測画像信号との差分をとり(ステップS3)、直交変換(離散コサイン変換)を実行しDCT係数行列を生成する(ステップS4)。
【0049】
次に、演算方法行列の番号n(どの量子化器を使用するかを指定する番号(≧0))を0に初期化しておく(ステップS5)。
【0050】
そして、すべての演算方法行列でブロック歪み評価を行なったどうかを判定し(ステップS6)、実行すべき演算方法行列が残っている場合(No)は、演算方法行列nによる量子化を実行し(ステップS7)、量子化されたデータを逆直交変換(逆離散コサイン変換)し(ステップS8)、逆直交変換したデータを逆量子化し(ステップS9)、予測画像信号を加えることで、局所復号画像信号を生成する(ステップS10)。
【0051】
次に、入力画像信号と局所復号画像信号とに基づいて、ブロック歪み評価値の計算を行なう(ステップS11)。
【0052】
続いて、ステップS11で計算したブロック歪み評価値が最小値かどうか判定し(ステップS12)、最小値であれば(Yes)、ブロック歪み評価値を最小値にする演算方法行列nをnminに代入し(ステップS13)、ステップS14に進む。一方、最小値でなければ(No)、次に進む。
【0053】
そして、演算方法行列の番号nをインクリメント(+1)し(ステップS14)、ステップS6に戻る。
【0054】
このステップS6において、すべての演算方法行列によってブロック歪み評価が行なわれた場合(Yes)は、該当するマクロブロックでブロック歪み評価値を最小にする演算方法行列が決定されている(nmin)ので、該演算方法行列nminにより量子化を実行する(ステップS15)。そして、量子化で得られる量子化DCT係数行列を可変長符号化手段4へ通知し符号化を実行することで符号化情報を生成する(ステップS16)。
【0055】
さらに、マクロブロックのカウンタ用変数iをインクリメント(+1)し(ステップS17)、ステップS2に戻る。
【0056】
以上の手順により、マクロブロック数分のブロック歪み評価値を最小とした演算方法で、量子化を行なうことができる。
【0057】
また、この符号化装置10は、コンピュータにおいて各機能をプログラムで実現することも可能であり、各機能プログラムを結合して符号化プログラムとして動作させることも可能である。
【0058】
(符号化装置の量子化歪み評価方法)
次に、符号化装置10の歪み検出手段9が、前記量子化歪み量が最小となる量子化演算方法(量子化器)を決定する方法について詳述する。
【0059】
まず、量子化歪みについて説明する。
MPEG−2に代表される予測誤差画像信号を直交変換するタイプの符号化では、(1)式が成り立つ。
【0060】
【数1】
【0061】
また、(1)式で得られたDCT係数Yに量子化を行なった結果として、量子化歪みΔが加わった信号を、復号側で予測誤差画像信号として復元すると、(2)式が成り立つ。
【0062】
【数2】
【0063】
ところで、量子化歪みΔの値は、DCT係数行列の各要素の値、DCT係数行列に対応した量子化マトリックスの値、量子化器211、212、…、21nにおける演算(まるめ)方法(切り捨て、切り上げ、四捨五入等)によって決まる。この演算方法は、任意に決めることができ、マクロブロックに割り当てられた量子化テーブルの値を変更することなく、DCT係数行列の各要素ごとに適切に選択することでブロック境界で不連続として検知される、いわゆるブロック歪みを小さくするような量子化歪みΔを制御することが可能である。
【0064】
そして、離散コサイン変換を行なう前の画像ブロック、すなわちDCTブロックを一次元で考え、DCTブロックの信号X={xi}(i=0,1,…,7)とすると、(2)式は、(3)式のように書くことができる。
【0065】
【数3】
【0066】
ここで、図3に基づいて、演算方法により異なる量子化誤差の説明を行なう。
図3に示すように、実際の値yが量子化され、近似される量子化代表値がqnまたはqn+1であるとすると、量子化器211、212、…、21nの演算方法として、切り上げが選択されたときは、量子化代表値がqn+1(=y+δ(+))となり、δ(+)が誤差となる。また、前記演算方法として、切り捨てが選択されたときは、量子化代表値がqn(=y−δ(-))となり、δ(-)が誤差となる。また、前記演算方法として、四捨五入が選択されたときの誤差は、min(|δ(+)|,|δ(-)|)とみなすことができる。
【0067】
ここで、ブロック歪み評価値を与える評価関数Bを量子化歪みΔ={δi}(i=0,1,…,7)の関数と定義すると、(4)式を満たすΔ*を探索することでブロック歪みを軽減することができる。
【0068】
【数4】
【0069】
以上の説明に基づいて、MPEG−2で定義されている1つ以上のマクロブロックからなるスライスのうち、水平1スライスのみを対象として、n番目のDCTブロックの信号をXn={xn,i}(i=0,1,…,7)とすると、(2)式は(5)式のように書くことができる。
【0070】
【数5】
【0071】
そして、ブロック歪み評価関数を、隣接ブロック境界における画素値差分の絶対値和と定義すると、ブロック歪み評価関数はΔn-1、Δnの関数として(6)式のように書ける。ここで、Δnはn番目のDCTブロックの量子化歪みである。
【0072】
なお、このブロック歪み評価関数は、隣接ブロック境界における画素値差分の二乗和として定義してもよい。
【0073】
【数6】
【0074】
また、Δn-1を固定して、Δnを制御するようにすると、ブロック歪み評価関数は、(7)式のように書くことができる。
【0075】
【数7】
【0076】
ここで、Δは、各成分がδ(+)またはδ(-)であるベクトルの集合D8の要素である。即ち、Δ∈D8、D={δ(+),δ(-)}となり、Δ*を得るためには、D8の各要素に対してB(Δ)を求め、最小値を知る必要がある。この最小値を探索する探索点数は、D8の大きさ(要素数)となり、28である。
【0077】
ところで、一般に予測誤差画像信号は、高次の周波数の持つ電力は小さく、高次の周波数成分に対しては、視覚感度が低下することが知られている。これにより、ブロック歪み評価関数Bでは、演算量を低減するため、係数を低次の係数のみとしても十分に効果が期待できる。そこで、0次及び1次の係数までを考慮すると、ブロック歪み関数は(8)式で定義することができる。
【0078】
【数8】
【0079】
この場合のB(Δ)の最小値を求める探索点数は4(=22)となる。
また、(6)式でを共に制御した場合は、(9)式のように書くことができる。この場合の探索点数は16(=(22)2)である。
【0080】
【数9】
【0081】
次に、1画面内の各DCTブロックに対して、それぞれ量子化歪みの最小値Δ*を決定する方法について説明する。
【0082】
始めに、水平1スライスのみを対象として、スライスに沿って左側のブロックから順次Δ*を決定していく。すなわち、(10)式を満たすΔ*を求めることになる。
【0083】
【数10】
【0084】
ただし、この場合は、常にブロックの左境界のブロック歪みを最小にするため、補正の影響が右境界に伝播し、変分が蓄積する可能性がある。そこで、この変分の蓄積を避けるために、以下に示す手順を実行する。
【0085】
なお、本手順に示した以下の(11)式、(12)式、(13)式において、ブロック歪み評価関数Bの引数の数を3にしているが、1つめの引数のブロックと2つめの引数のブロックから画素値差分の絶対値を求め、2つめの引数のブロックと3つめの引数のブロックから画素値差分の絶対値を求め、各々の絶対値を加算することで、ブロック歪みの評価関数とする。
【0086】
(a)マクロブロックの左(偶数)DCTブロックに対して、(11)式の如く、両方(または片方)の境界のブロック歪みを最小にするΔ**を求める。
【0087】
【数11】
【0088】
(b)マクロブロックの右(奇数)DCTブロックに対して、(12)式の如く、両方(または片方)の境界のブロック歪みを最小にするΔ*を求める。
【0089】
【数12】
【0090】
(c)再度、マクロブロックの左(偶数)DCTブロックに対して,(13)式の如く、Δ*を求める。
【0091】
【数13】
【0092】
(d)以下(b)、(c)を画面全体に渡り繰り返す。
【0093】
以上説明したように、画面全体に渡って、各ブロックについて、最適なΔ*を決定することができる。この値が最適すなわち最小となる量子化演算方法(量子化器)を指定することで、量子化誤差によるブロック歪みが最も抑えられた量子化を行なうことができる
【0094】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係る符号化装置及び符号化プログラムでは、以下に示す優れた効果を奏する。
【0099】
請求項1,3に記載の発明によれば、歪み検出手段によって、量子化の演算方法を切替えて、量子化歪み値が最良となる演算方法を決定することができる。これにより、さらに量子化歪み値を最良にする演算方法により量子化を行なうことができるので、量子化による歪みを抑え、ビットレートが低い場合でもブロック歪みを視覚的に軽減することができる。
【0100】
請求項2,4に記載の発明によれば、歪み検出手段によって、ある隣接した2つのブロックの各画素値の差の絶対値またはその二乗を、ブロックに属する全部または一部の画素数分を加算して、量子化歪み値を算出することができる。これにより、量子化歪みを定量的に判定することができ、最適な量子化を行なうことができるので、量子化による歪みを抑え、ビットレートが低い場合でもブロック歪みを視覚的に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る符号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る量子化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】演算方法による量子化誤差の違いを説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る符号化装置の動作を説明したフローチャートである。
【図5】従来の符号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、10A……符号化装置
1……減算手段
2……直交変換手段
3、3A……量子化手段
4……可変長符号化手段
5……逆量子化手段
6……逆直交変換手段
7……加算手段
8……予測手段
9……歪み検出手段
20……量子化装置
211、212、〜、21n……量子化器
22……量子化マトリックス保持手段
23……切替手段
Claims (4)
- 入力画像信号を所定の大きさのブロックに分割し、その分割されたブロック単位で符号化を行なう符号化装置において、
前記入力画像信号と局所復号画像信号とに基づいて、予測画像信号を生成する予測手段と、
前記画像信号と前記予測画像信号との差分を求めて、予測誤差画像信号を生成する減算手段と、
前記予測誤差画像信号を直交変換し、直交変換係数を生成する直交変換手段と、
前記直交変換係数の行列の要素ごとに、切り捨て、切り上げまたは四捨五入の演算方法を定義した行列である演算方法行列を保持し、前記要素に対応する直交変換係数を量子化マトリックスによる除算で量子化する際に、前記演算方法行列に対応したまるめ演算を行なうことで量子化直交変換係数を生成する複数の量子化手段と、
切替信号に基づいて、前記量子化手段を選択的に切替える切替手段と、
前記量子化直交変換係数から、逆量子化信号を生成する逆量子化手段と、
前記逆量子化信号を逆直交変換し、逆直交変換係数を生成する逆直交変換手段と、
前記予測画像信号と前記逆直交変換係数とを加算し、局所復号画像信号を生成する加算手段と、
前記入力画像信号と前記局所復号画像信号とに基づいて、量子化歪み値を算出し、前記量子化歪み値が最良となる量子化手段を決定し、前記切替手段に対して切替信号を出力する歪み検出手段と
を備えたことを特徴とする符号化装置。 - 前記歪み検出手段は、前記ブロックのうち、ある隣接した2つのブロックの各画素値の差の絶対値またはその二乗を、ブロックに属する全部または一部の画素数分を加算した値に基づいて、量子化歪み値を算出することを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
- 入力画像信号を所定の大きさのブロックに分割し、その分割されたブロック単位で符号化を行なうためにコンピュータを、
前記入力画像信号と局所復号画像信号とに基づいて、予測画像信号を生成する予測手段、
前記画像信号と前記予測画像信号との差分を求めて、予測誤差画像信号を生成する減算手段、
前記予測誤差画像信号を直交変換し、直交変換係数を生成する直交変換手段、
前記直交変換係数の行列の要素ごとに、切り捨て、切り上げまたは四捨五入の演算方法を定義した行列である演算方法行列を保持し、前記要素に対応する直交変換係数を量子化マトリックスによる除算で量子化する際に、前記演算方法行列に対応したまるめ演算を行なうことで量子化直交変換係数を生成する複数の量子化手段、
切替信号に基づいて、前記量子化手段を選択的に切替える切替手段、
前記量子化直交変換係数から、逆量子化信号を生成する逆量子化手段、
前記逆量子化信号を逆直交変換し、逆直交変換係数を生成する逆直交変換手段、
前記予測画像信号と前記逆直交変換係数とを加算し、局所復号画像信号を生成する加算手段、
前記入力画像信号と前記局所復号画像信号とに基づいて、量子化歪み値を算出し、前記量子化歪み値が最良となる量子化手段を決定し、前記切替手段に対して切替信号を出力する歪み検出手段、
として機能させる符号化プログラム。 - 前記歪み検出手段は、前記ブロックのうち、ある隣接した2つのブロックの各画素値の差の絶対値またはその二乗を、ブロックに属する全部または一部の画素数分を加算した値に基づいて、量子化歪み値を算出することを特徴とする請求項3に記載の符号化プログラム。
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