JP4594503B2 - 現場打ち透水性コンクリート及び車道用舗装 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩道や車道等に用いる現場打ち透水性コンクリートに関し、特に、低温環境下(気温2〜10℃程度)において施工した場合でも、施工性が良好であり、かつ、早期強度発現性にも優れる現場打ち透水性コンクリートに関する。
【0002】
【従来の技術】
透水性コンクリートは、雨水の水はけが良く、吸音性を有し、草木の植栽が可能である等の特性を有することから、道路舗装、道路の側壁、河川の護岸等の種々の用途に用いられている。しかし、透水性コンクリートは、内部に空隙を有することから、通常のコンクリートに比べて曲げ強度が小さく、交通量の多い車道に適用することが困難であった。
【0003】
近年、この強度面の問題を克服すべく研究が進められた結果、優れた透水性と大きな曲げ強度を兼ね備えた透水性コンクリートが開発され、交通量の多い車道の舗装材としての用途も検討されている。例えば、特開平9-273105号公報には、粗骨材と共に用いられるペースト又はモルタルの配合量、構成成分等を特定することによって、大きな曲げ強度と良好な透水係数をもつ現場打ち透水性コンクリート舗装が得られることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の現場打ち透水性コンクリート舗装においては、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工を行った場合、混練物の作業性が悪く施工性が低下する、という問題があった。また、低温環境下においては、所定の曲げ強度を発現させるには、7日間以上養生する必要がある。そのため、該現場打ち透水性コンクリート舗装を車道等に適用した場合、養生期間(7日間以上)は交通を遮断しなければならなかった。
そのため、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合でも、施工性が良好であり、かつ、養生期間を短くでき、その結果、車道等に適用した場合でも、早期の交通開放を可能とするような現場打ち透水性コンクリートが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、
コンクリートの成分を特定し、かつ、その配合割合も特定することによって、上記課題を解決することができることを見いだし、本発明を完成させたものである。
【0006】
即ち、本発明は、粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練物を低温環境下(気温2〜10℃)で敷設してなる現場打ち透水性コンクリートであって、上記ペースト又はモルタルが、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部、細骨材0〜150重量部、減水剤0.1〜2.0重量部、水15〜30重量部を含み、上記セメントが、早強ポルトランドセメントで、上記減水剤が、ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする液に、還元性無機化合物及び還元性有機化合物を添加し、次いで乾燥粉末化したものであることを特徴とする低温環境下(気温2〜10℃)での現場打ち透水性コンクリートである(請求項1)。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の現場打ち透水性コンクリートを構成する材料及びその配合割合は、次の通りである。
(1)粗骨材
粗骨材としては、粒径2.5〜20mmの砂利、砕石、又はこれらの混合物や、軽量骨材が挙げられる。
【0008】
(2)セメント又はセメントを含む粉体混合物
セメントとしては、普通、早強、中庸熱、低熱ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや、ホワイトセメント、アルミナセメント、さらには都市ゴミ焼却灰・下水汚泥焼却灰等の廃棄物を原料として利用したセメント(エコセメント)が挙げられる。
セメントを含む粉体混合物は、前記セメントに、ブレーン比表面積が3000cm2/g以上の高炉スラグ粉末、フライアッシュ、石灰石粉末、珪石粉末、シリカフューム等の無機質粉末を添加してなるものをいう。該無機質粉末としては、高炉スラグ粉末、フライアッシュ及び/又はシリカフュームが好ましい。なお、セメントを含む粉体混合物中に占めるセメントの割合は、50重量%以上とすることが好ましく、70重量%以上とすることがより好ましい。
本発明においては、セメントとして、早強ポルトランドセメントを使用することは、低温環境下でも材令1日で4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現することができるので、好ましいものである。
【0009】
(3)細骨材
細骨材としては、川砂、海砂、山砂、砕砂、又はこれらの混合物が挙げられる。
細骨材としては、粗骨材の粒径が5mm以上の場合は、粒径5mm未満、好ましくは2.5mm以下、より好ましくは1.0mm以下の粒体が用いられ、粗骨材の粒径が2.5〜5mmの場合は、粒径2.5mm未満、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは0.5mm以下の粒体が用いられる。細骨材の粒径が粗骨材の粒径に近すぎると、粗骨材にモルタルが被覆されにくくなり、好ましくない。
【0010】
細骨材の添加量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部に対して、0〜150重量部であり、好ましくは20〜140重量部、より好ましくは30〜130重量部である。細骨材を添加することにより、硬化後の乾燥による収縮を抑制することができる。細骨材の添加量が150重量部を超えると、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合に、早期に4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現させることが困難であり、車道に用いた場合の早期の交通開放が困難となる。
【0011】
(4)水
水の量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部に対して、15〜30重量部であり、好ましくは16〜28重量部である。
水の量が、15重量部未満では、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合に、施工性が低下するうえ、早期に4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現させることが困難であり、車道に用いた場合の早期の交通開放が困難となる。水の量が30重量部を超えると、造粒後の粒体同士の結合が起こり、互いに独立した粒体とならず、ペースト又はモルタルの流れ落ちも起こるので、透水係数が小さくなる。
【0012】
(5)減水剤
本発明で使用する減水剤は、ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする液に、還元性無機化合物及び還元性有機化合物を添加し、次いで乾燥粉末化したものである(以降、粉末減水剤と称す)。
該粉末減水剤を使用することによって、低温環境下(気温2〜10℃程度)においても、施工性が良好であり、かつ、早期(材齢5日以内)に4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現させることができ、車道に用いた場合の早期の交通開放が可能となる。
【0013】
前記ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボン酸系高分子化合物は、セメント分散剤として用いられるものであれば特に限定されず、例えば、(A)ポリアルキレングリコール鎖を有する(メタ)アクリル酸系共重合体や、(B)ポリアルキレングリコール鎖を有するマレイン酸系共重合体(ただし、(B)の場合、多価金属塩を除く)等が挙げられ、これらは1種でも2種以上を混合して用いてもよい。
【0014】
これらのうち(A)としては、基-COOM(式中、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示す)及びポリアルキレングリコール鎖を有する(メタ)アクリル酸系共重合体が好ましいものとして挙げられる。また、(B)としては、ポリアルキレングリコールアルケニルエーテル−無水マレイン酸共重合体(ただし、多価金属塩を除く)等が好ましいものとして挙げられる。
【0015】
上記(A)(メタ)アクリル酸系共重合体の基-COOM中のMは、水素原子;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム又は有機アミンが好ましい。
【0016】
上記(A)及び(B)におけるポリアルキレングリコール鎖としては、炭素数2〜4のポリアルキレングリコール鎖が好ましく、より好ましくは-O(CH2CH(Ra)O)b-で示されるものである。ここでRaは水素原子又はメチル基を示し、bは2〜200であるが、5〜109が好ましく、特に20〜109、更に30〜109が好ましい。
【0017】
更に(A)(メタ)アクリル酸系共重合体の好ましいものとしては、全構成単位中に、下記式(1)で示される構成単位(1)を40〜80モル%、下記式(2)で示される構成単位(2)を2〜25モル%、下記式(3)で示される構成単位(3)を3〜20モル%及び下記式(4)で示される構成単位(4)を1〜45モル%の割合で有する数平均分子量2000〜50000の(メタ)アクリル酸系共重合体が挙げられる。
【0018】
【化1】
【0019】
〔式中、R1、R2、R4及びR5は同一又は異なって水素原子又はメチル基を示し、R3及びR6は炭素数1〜3のアルキル基を示し、M1は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示し、Xは-SO3M2又は-O-Ph-SO3M2(ここで、M2は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示し、Phはフェニレン基を示す)を示し、nは2〜200の整数を示す〕
【0020】
上記式(1)〜(4)中、R1、R2、R4及びR5は、メチル基が好ましい。また、R3及びR6としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられ、中でもメチル基が好ましい。また、M1としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルカノールアミン等が好ましく、特に、水に対する溶解性の面からナトリウムが好ましい。また、基X中のM2としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム及びエタノールアミン等のアルカノールアミン等の有機アミンが挙げられる。これらのうちXとしては、-SO3Naが好ましい。また、(4)式中のnは2〜200であるが、5〜109が好ましく、特に20〜109、更に30〜109が好ましい。構成単位(1)は40〜80モル%であることが好ましく、特に45〜75モル%であることが好ましい。構成単位(2)は2〜25モル%であることが好ましく、特に5〜20モル%であることが好ましい。構成単位(3)は3〜20モル%であることが好ましく、特に5〜15モル%であることが好ましい。また、構成単位(4)は1〜45モル%であることが好ましく、特に3〜40モル%であることが好ましい。なお、構成単位のモル%は、(1)〜(4)の全構成単位を100モル%とした場合の夫々の構成単位のモル%を示す。
【0021】
また、特に(A)(メタ)アクリル酸系共重合体の好ましいものとしては、全構成単位中に、下記式(5)で示される構成単位(5)を40〜70モル%、下記式(6)で示される構成単位(6)を5〜30モル%、下記式(7)で示される構成単位(7)を1〜20モル%、下記式(8)で示される構成単位(8)を1〜30モル%及び下記式(9)で示される構成単位(9)を1〜30モル%の割合で有する数平均分子量2000〜50000の(メタ)アクリル酸系共重合体が挙げられる。
【0022】
【化2】
【0023】
〔式中、R7、R8、R10、R11、R13及びR14は同一又は異なって水素原子又はメチル基を示し、R9、R12及びR15は炭素数1〜3のアルキル基を示し、M3は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示し、Yは-SO3M4又は-O-Ph-SO3M4(ここで、M4は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示し、Phはフェニレン基を示す)を示し、mは2〜200の整数を示し、pは2〜109の整数を示す〕
【0024】
上記式(5)〜(9)中、R7、R8、R10、R11、R13及びR14は、メチル基が好ましい。
また、R9、R12及びR15としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられ、中でもメチル基が好ましい。また、M3及びM4としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルカノールアミン等が好ましく、特にナトリウムが好ましい。また、基Yとしては、-SO3Naが好ましい。(8)式中のmは2〜200であるが、5〜109が好ましく、特に20〜109、更に30〜109が好ましい。また、(9)式中のpは2〜109であるが、5〜50が好ましい。構成単位(5)は40〜70モル%であることが好ましく、特に45〜65モル%であることが好ましい。構成単位(6)は5〜30モル%であることが好ましく、特に8〜23モル%であることが好ましい。構成単位(7)は1〜20モル%であることが好ましく、特に1〜15モル%であることが好ましい。構成単位(8)は1〜30モル%であることが好ましく、特に5〜25モル%であることが好ましい。また、構成単位(9)は1〜30モル%であることが好ましく、特に3〜25モル%であることが好ましい。なお、構成単位のモル%は、(5)〜(9)の全構成単位を100モル%とした場合の夫々の構成単位のモル%を示す。
【0025】
上記構成単位からなる(メタ)アクリル酸系共重合体としては、数平均分子量2000〜50000(GPC法、ポリエチレングリコール換算)のものが好ましく、3500〜30000のものがより好ましい。
【0026】
一方、(B)マレイン酸系共重合体としては、メチルポリエチレングリコールビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレングリコールアリルエーテル−無水マレイン酸共重合体、メチルポリエチレングリコールアリルエーテル−無水マレイン酸共重合体、メタクリル酸メチルポリエチレングリコール−マレイン酸共重合体等が挙げられる。当該重合体(B)の好ましい数平均分子量(GPC法、ポリエチレングリコール換算)は、3000〜200000、特に3000〜80000が好ましい。
【0027】
ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする液に、還元性無機化合物及び還元性有機化合物を配合すれば、乾燥粉末化工程における混練攪拌機の負荷が低減され、更に乾燥時にゲルの発生がなく、かつ留去される水のCOD値(化学的酸素要求量)が低下する。
なお、本発明において、ポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする液には、水又は有機溶媒の溶液又は分散液が含まれていてもよい。また、ポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする液は、通常酸性液となっているので、還元性無機化合物及び還元性有機化合物を添加後、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を加えて、pH7〜9に調整するのが好ましい。
また、乾燥は、熱風式などの対流型の乾燥装置又は熱伝導型の乾燥装置であれば特に限定されない。また、本発明においては、乾燥粉末化は、混練攪拌を行いながら乾燥粉末化することが好ましい。
【0028】
上記還元性無機化合物としては、亜硫酸塩、亜硝酸塩、チオ硫酸塩等が挙げられる。これらの塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好ましい。還元性無機化合物の添加量は、混合物中に残存するラジカル反応開始剤の種類や残存量に応じて決定すればよく、通常は高分子化合物合成に用いたラジカル反応開始剤の固形分の量(モル%値)以下であるが、残存ラジカル反応開始剤の固形分の量(モル%値)以下で残存ラジカル反応開始剤の酸化力を失活できる量以上とするのが好ましい。
また、還元性有機化合物としては、アミン類、特にアルカノールアミン類が好ましい。具体的には、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン等のアルカノールアミン、sec−ブチルアミン等のアルキルアミン、エチレンジアミン等のジアミン類等が挙げられる。当該還元性有機化合物の添加により、混練攪拌機の負荷が大きく低減され、乾燥粉末時に排出される留去水のCOD値が低下(200mg/l以下)する。
還元性無機化合物及び還元性有機化合物のそれぞれの添加量は、前記ポリカルボン酸系高分子化合物の固形分含有量の0.01〜2.5重量%、特に0.5〜1.5重量%が好ましい。
【0029】
本発明において、粉末減水剤は、使用上の利便性等から任意の粉砕・分級方法により、平均粒径5〜2000μm、より好ましくは10〜500μmに調整したもの使用することが好ましい。
【0030】
本発明では、粉末減水剤の吸湿性やブロッキング性等を改善するために、該粉末減水剤に、ポリアルキレングリコール、炭素数8〜22の脂肪酸又はその塩、無機粉体を配合しても良い。
ポリアルキレングリコールとしては、分子量1000〜20000のポリエチレングリコール、分子量2000〜6000のポリプロピレングリコールが挙げられる。
炭素数8〜22の脂肪酸又はその塩は、飽和でも不飽和でもよく、また、直鎖でも分岐を有するものであってもよい。具体的には、ステアリン酸又はそのナトリウム、カリウム、カルシウム塩等が挙げられる。
無機粉体としては、炭酸カルシウムや珪酸カルシウム等の無機塩類の粉末やカオリナイト、ベントナイト等の粘土鉱物粉末、又は高炉スラグやフライアッシュなどの微粉末が挙げられる。
これらの配合量は、粉末減水剤に対して、外割で30重量%以下が好ましい。
【0031】
本発明において、粉末減水剤の添加量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部に対して、0.1〜2.0重量部、好ましくは0.15〜1.0重量部である。粉末減水剤の添加量が0.1重量部未満では、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合、施工性が低下するうえ、4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現させることが困難である。一方、2.0重量部を超える量を添加しても、施工性はほとんど向上せず、コストが高くなる。また、粉末減水剤の添加量が多すぎると、ペースト又はモルタルの流れ落ちが起こるので、透水係数が小さくなる。
【0032】
本発明においては、施工性をより一層向上させるために、減水剤として、上記粉末減水剤とメラミン系減水剤を併用することは好ましいことである。該メラミン系減水剤としては、市販されているものを使用することができ、液状又は粉末状どちらでも使用可能である。
メラミン系減水剤の添加量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部に対して、固形分換算で0.4重量部以下が好ましく、0.2重量部以下がより好ましい(ただし、粉末減水剤とメラミン系減水剤(固形分)の合計量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部に対して2.0重量部以下である)。メラミン系減水剤の添加量が0.4重量部を超えても、施工性はほとんど向上しない。
【0033】
(6)粗骨材に対するペースト又はモルタルの容積比
粗骨材に対するペースト又はモルタルの容積比は、粗骨材100%に対して30〜80%(外割)である。ペースト又はモルタルの容積比が30%未満では、早期強度発現性が低く、4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現させることも困難である。ペースト又はモルタルの容積比が80%を超えると、造粒後の粒体同士の結合が起こり、互いに独立した粒体とならずペースト又はモルタルの流れ落ちも起こるので、透水係数が小さくなる。
【0034】
混練に用いるミキサは、特に限定するものではなく、パンタイプミキサ、二軸ミキサ等の慣用のミキサで混練すれば良い。
混練方法は、特に限定するものではなく、例えば、▲1▼材料を一括してミキサに投入して1分以上混練する方法、▲2▼水以外の材料をミキサに投入して空練りした後に、水を投入して1分以上混練する方法等が挙げられる。
コンクリート工場から施工現場までの上記混練物の運搬は、ダンプトラック、アジテータトラックのいずれを用いて行っても良い。
【0035】
施工に際しては、上記混練物を、加圧振動機で締固めて、施工現場に敷きならす。該加圧振動機には、従来からコンクリート舗装に用いられているタンピングランマー、プレートコンパクター、バイブロコンパクター、フィニッシャ等を用いることができる。
敷きならした後、コンクリート舗装表面を養生シートで覆い、養生する。
【0036】
コンクリート舗装の厚みは、交通量の多い車道の場合、通常、25〜30cm程度である。コンクリート舗装は、車道の他、歩道、駐車場、河川の護岸等に施工することができる。
【0037】
本発明の現場打ち透水性コンクリートでは、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合でも、作業性に優れ、かつ、早期(材齢5日以内)に4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現することができる。特に、早強ポルトランドセメントを使用した場合は、低温環境下でも材令1日で4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現することができる。
なお、本発明の現場打ち透水性コンクリートは、常温(20℃程度)においても、施工性及び早期強度発現性に優れるものである。
【0038】
【試験例】
以下、試験例により本発明を説明する。
1.使用材料
(1)減水剤
▲1▼減水剤A;表1に記載した高分子化合物を主成分とする固形分濃度45%の液状混合物800gに、還元剤として、亜硫酸ソーダを0.5重量%及びトリエタノール0.5重量%、そして、pH調整剤として、10重量%水酸化ナトリウム水溶液を加えて、攪拌し(pH7.9)、これをニーダー型混練攪拌機(処理容積1リットル)に入れて、温度90℃、30torrの減圧下で混練しながら濃縮・乾燥を行った。得られた乾燥粉末をピン型ミルで粉砕し、本発明で規定する粉末減水剤を調製した。
▲2▼減水剤B;SKWイーストアジア(株)製の「メルメントF10M」(メラミン系)を使用した。
▲3▼減水剤C;花王(株)製の「マイティ100」(ナフタレン系)を使用した。
【0039】
【表1】
【0040】
(2)減水剤以外の材料
以下に示す材料を使用した。
▲1▼セメントA ;早強ポルトランドセメント(太平洋セメント(株)製)
▲2▼セメントB ;普通ポルトランドセメント(太平洋セメント(株)製)
▲3▼高炉スラグ ;ファインセラメント10A(第一セメント(株)製)
▲4▼シリカフューム;エルケムマイクロシリカ(エルケム・ジャパン(株)製)
▲5▼細骨材 ;市原産細目山砂(粒径2.5mm以下)
▲6▼粗骨材 ;青梅産砕石6号(粒径5〜13mm)
▲7▼水 ;水道水を使用した。
【0041】
2.透水性コンクリートの配合及び混練
前記材料を使用し、表2に示す配合にしたがって各材料を2軸強制練りミキサ(0.1m3)に一括投入し、4分間混練し、粗骨材に粗骨材以外の材料からなるペースト又はモルタルが被覆された状態の互いに独立した粒体(混練物)を調製した。
【0042】
【表2】
【0043】
3.成形及び養生
上記各粒体(混練物)を、気温5℃及び20℃の条件下で、100×60×15cmの型枠に投入し、空隙率が15%となるようにプレートコンパクター(MVC-110H;三笠(株)製)で敷設した。敷設後、養生シートでコンクリート舗装表面を覆い、表3に示す条件(気温及び期間)で養生して、100×60×15cmの透水性舗装版を作製した。
【0044】
4.評価
上記各粒体(混練物)を、型枠に投入し敷設する際の作業性を、「◎:極めて良好」「○:良好」「×:悪い」で評価した。
また、上記舗装版を切断して、10×10×40cmの供試体を3本作製し、「JIS A 1106(コンクリートの曲げ試験方法)」に準じて曲げ強度を測定した。
また、上記舗装版を切断して、10×10×20cmの供試体を3本作製し、「インターロッキングブロック舗装設計施工要領 8-3 透水性試験」に準じて、透水係数を測定した。
それらの結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】
表3の試験例1〜17から、本発明で規定する粉末減水剤を使用し、かつ、配合割合を規定した本発明の現場打ち透水性コンクリートでは、5℃で施工した場合でも、作業性が良好であった。また、5℃で養生した場合でも、早期に4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現した。特に、早強ポルトランドセメントを使用した場合では、養生温度が5℃であっても、材齢1日で4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現した。
さらに、本発明で規定する粉末減水剤とメラミン系減水剤を併用することにより、作業性がより向上した(試験例15〜17)。
なお、表3の試験例11〜12、17から、本発明の現場打ち透水性コンクリートでは、20℃においても、作業性や早期強度発現性が優れていることが分かる。
一方、本発明で規定する粉末減水剤以外の減水剤を使用した現場打ち透水性コンクリート(試験例18〜19)では、5℃で施工した場合、作業性が悪く、また、早期強度発現性も悪かった。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の現場打ち透水性コンクリートでは、低温環境下(気温2〜10℃程度)で施工した場合でも、施工性が良好である。また、低温環境下においても、早期強度発現性に優れており(特に、早強ポルトランドセメントを使用した場合では、材齢1日で4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現する)、養生期間を短くすることができる。したがって、本発明の現場打ち透水性コンクリートを車道等に適用した場合、早期の交通開放が可能となる。
Claims (4)
- 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練物を低温環境下(気温2〜10℃)で敷設してなる現場打ち透水性コンクリートであって、
上記ペースト又はモルタルが、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部、細骨材0〜150重量部、減水剤0.1〜2.0重量部、水15〜30重量部を含み、
上記セメントが、早強ポルトランドセメントで、
上記減水剤が、ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする液に、還元性無機化合物及び還元性有機化合物を添加し、次いで乾燥粉末化したものであることを特徴とする低温環境下(気温2〜10℃)での現場打ち透水性コンクリート。 - 上記減水剤が、(1)ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする液に、還元性無機化合物及び還元性有機化合物を添加し、次いで乾燥粉末化したもの、及び(2)メラミン系減水剤を併用したものである請求項1に記載の低温環境下(気温2〜10℃)での現場打ち透水性コンクリート。
- 上記セメント又はセメントを含む粉体混合物が、50〜100重量%のポルトランドセメントと、50〜0重量%の高炉スラグ粉末、フライアッシュ、シリカフュームから選ばれる1種以上の粉末からなる請求項1又は2に記載の低温環境下(気温2〜10℃)での現場打ち透水性コンクリート。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の低温環境下(気温2〜10℃)での現場打ち透水性コンクリートからなる車道用舗装。
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