JP4593843B2 - 画像編集装置および画像編集方法およびプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置に適応した画像データを編集する画像編集装置および画像編集方法およびプログラムおよび記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、あるオリジナル画像データを元に、特定の印刷装置の解像度に適応した画像データを編集する画像編集装置において、編集した画像データを保存する場合、図7に示すように、編集後の画像データ(プリンタ解像度に依存した画像データ)を1ファイルとして、記憶媒体に保存するように構成されていた。
【0003】
図7は、従来の画像編集装置における保存ファイルの構成を示す図である。
【0004】
図において、701はオリジナル画像ファイルで、編集前の画像データファイルに対応する。702は保存画像ファイルで、選択された特定解像度のプリンタに適応した編集後の画像データファイルに対応する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば印刷装置の解像度が600dpiだったとすると、はがきサイズの画像データであっても、画像編集後のファイルサイズは、20MBを越えるサイズとなり、複数の編集後画像データを保存しておくには、大容量の記憶媒体が必要であるという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたもので、本発明の目的は、画像データに対して画像編集された画像データを保存することなく、画像データと、当該画像データに対する画像編集情報とを保存することで、画像データの保存容量を節減できる仕組みを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像編集装置は、以下の特徴的構成を備える。
画像データを印刷する印刷装置を選択する第1の選択手段と、前記画像データを編集する編集情報を選択する第2の選択手段と、編集前の前記画像データに対して、前記第2の選択手段により選択される編集情報に基づいて編集処理が施された編集後の画像データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された編集処理が施された編集後の画像データを前記第1の選択手段により選択された印刷装置に送信する送信手段と、前記編集前の画像データと前記編集情報を用いて前記編集後の画像データを再生するために、前記編集情報のみを保存する保存手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0016】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像編集装置を適用可能な画像形成システムの構成例を示すブロック構成図である。
【0017】
図に示すように、本実施形態における画像形成システムでは、印刷データ(制御コマンドを含む、以下において同じ)を生成する情報処理装置100と、その印刷データに基づいて画像を形成するプリンタ170とで構成される。
【0018】
情報処理装置100は、メモリ110、CPU130、ハードディスクコントローラ(HDC)120、ハードディスク(HD)121、フロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FDC)125、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FD)126、プリンタコントローラ(PRTC)140、キーボードコントローラ(KBC)150、キーボード(KB)151、CRTコントローラ(CRTC)160、CRT161を備える。
【0019】
メモリ110は、例えば、HD121からロードされた本発明における画像編集の処理を司るアプリケーション111、プリンタ170に対応する印刷データを生成するためのソフトウェアであるプリンタドライバ112、プリンタ170に供給すべき印刷データをスプールするスプーラ領域113、その他不図示のOS(オペレーティングシステム)やワーク領域等を有する。
【0020】
CPU130は、メモリ110内のアプリケーション111、プリンタドライバ112、OS等に基づいて動作するが、電源投入時は不図示のROMによりブートし、HD121からOSのメモリ110にロードした後、アプリケーションプログラムも同様にロードすることで画像形成システムとして機能する。また、当然のことながら、CPU130は、HDC120を介してHD121にアクセスすることができる。
【0021】
PRTC140は、スプーラ領域113に蓄えられた印刷データを順次プリンタ170に送信する処理を行なう。KBC150は、KB151を制御し、ユーザからの指示データを装置内に取り込む。CRTC160は、表示装置であるCRT161を制御するコントローラである。これらのブロック150、151、160、161等は、ユーザインターフェースを構成するが、例えば、ポインティングデバイス等の他のブロックをさらに備えても良い。
【0022】
また、プリンタ170には、情報処理装置100から印刷データを受信するため、及び各種ステータスを情報処理装置100に通知するためのインターフェース171、主として受信したプリンタデータを解釈し、ビットマップイメージデータを発生するプリンタ制御部172、プリンタ制御部172から出力されてきたビットマップイメージデータを受け、実際に画像を形成するプリンタエンジン173で構成される。なお、図示してはいないが操作パネル等も具備している。さて、上記の構成において、情報処理装置100にプリンタ170を接続した際には、その最初の段階ではプリンタ170に対応するプリンタデータを生成するためのプリンタドライバを情報処理装置100にインストールする必要がある。言うまでもないが、このインストールは、格別の理由がない限りは、通常は一度行なえば事足りるものである。
【0023】
以下、図2,図3を参照して、特定の印刷装置に適応した3D画像データを編集する画像編集プログラムの処理手順について説明する。
【0024】
図2は、本発明の画像編集装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、特定の印刷装置に適応した3D画像データを編集する画像編集プログラムの処理手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU130によりHD121に格納されメモリ110上にロードされたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S10〜S18は各ステップを示す。
【0025】
3D画像データとは、印刷した結果の画像をレンチキュラーレンズを通して見ると、立体的に見えるように加工した画像データである。
【0026】
以下、このフローチャートに従って、説明していく。
【0027】
まず、画像編集プログラム起動後、ステップS10で、画像データを印刷するプリンタを選択する。3D画像データの場合、前記レンチキュラーレンズの格子縞のピッチに合わせたデータを生成しなければならないので、印刷装置の解像度が重要となり、ステップS10で選択できるプリンタは、すべて同じ基本解像度プリンタとなる。
【0028】
次にステップS11で、画像データを印刷する用紙のサイズと種類を選択する。画像編集プログラムは、後述するステップS16において選択した用紙サイズに合わせた画像を生成し、また、選択した用紙の種類は、選択したプリンタのプリンタドライバに、印刷時に通知する事により、選択した用紙の種類に最適なプリンタデータをプリンタに送信することになる。
【0029】
次にステップS12で、オリジナル画像データを選択する。次にステップS13で、画像データから印刷する範囲(トリミング領域)を指定する。このトリミング領域は、前記選択した用紙サイズにあった矩形領域で、画像編集プログラムは、まずCRT161に画像データに対応する画像と、用紙サイズにあった矩形領域を表示する。これらの表示を用いて、ユーザは、CRT161に表示される画像データに対応する画像に対して、用紙サイズにあった矩形領域で囲まれる範囲を、画像データの印刷範囲として選択する。
【0030】
次にステップS14で、画像データから3D化する範囲を指定する。3D化する範囲は、1つ又は複数の多角形領域で、画像編集プログラムは、まずCRT161に画像データに対応する画像と、3D化する範囲として多角形領域を表示する。これらの表示を用いて、ユーザは、CRT161に表示される画像データに対応する画像に対して、多角形領域で囲まれる範囲を、3D化する範囲として選択する。なお、3D範囲として設定された領域は、印刷後、レンチキュラーレンズを通して見ると、周りの背景よりも浮き出して見えるようになる。
【0031】
次にステップS15で、編集した画像を印刷するか否かを選択し、編集した画像を印刷すると判断された場合は(ユーザが編集した画像データを印刷するように指示した場合には)、ステップS16において、選択したプリンタ(解像度等)、選択した用紙サイズ、及び用紙の種類に合わせ、指定したトリミング領域をトリミングし、かつ編集範囲を編集(3D化)した画像データを生成し、選択したプリンタ,用紙サイズ,用紙種類に最適なプリンタデータ(画像データ)を選択したプリンタに送信し、ステップS17に進む。なお、選択した用紙のサイズ及び種類は、選択したプリンタのプリンタドライバに、印刷時(画像データ送信時)に通知するものとする。
【0032】
一方、編集した画像を印刷しないと判断された場合は(ユーザが編集した画像データを印刷しないなら)、そのままステップS17に進む。
【0033】
次に、ステップS17で、編集した画像を保存するかどうかを判断し、保存すると判断された場合は、ステップS18で、編集した画像データを図1に示したHD121,FD126等に保存する。この時(編集した画像データの保存時)、保存されるデータは、後述する図3に示す通り、前記選択したプリンタ名(プリンタ名303)、前記オリジナル画像データ名(元ファイル名304)、前記3D範囲指定情報(3D範囲設定情報305)用紙サイズ306、用紙の種類307、トリミング範囲設定情報308、……等であり、編集後の画像データ自体はファイル内に保存しないことにより、保存ファイル自体のファイルサイズは、かなり小さいものとなる。
【0034】
一方、ステップS17で、編集した画像を保存しないと判断された場合は、そのまま処理を終了する。
【0035】
図3は、本発明の画像編集装置における情報保存ファイルの構成を示す図である。
【0036】
図において、300は記憶媒体で、図1に示したHD121,FD126等に対応する。
【0037】
301はオリジナル画像ファイルで、編集前の画像データファイルに対応する。302は情報保存ファイルで、選択された特定解像度のプリンタに適応した編集後の画像データファイルに対応する。303はプリンタ名で、図2のステップS10で選択された特定解像度のプリンタに対応する。304は元ファイル名で、図2のステップS12で選択されたオリジナル画像ファイル301のファイル名に対応する。305は3D範囲設定情報で、図2のステップS12で指定された3D範囲に対応する。
【0038】
また、306は用紙サイズ、307は用紙の種類で、図2のステップS11で設定された用紙サイズ,用紙の種類に対応する。308はトリミング範囲設定情報で、図2のステップS13で指定された印刷範囲(トリミング領域)に対応する。
【0039】
以上、本実施形態では、3D画像データ編集について説明したが、他の画像データ編集においても、保存ファイル内に画像データそのものを保存するのではなく、編集情報のみを保存するということは、ファイルサイズ軽減に大きな効果があるということは言うまでもない。
【0040】
〔第2実施形態〕
前記第1実施形態では、オリジナル画像データから3D画像データを生成し、保存する構成についてついて説明したが、第2実施形態では、保存ファイルに基づいて、編集後の3D画像データを再生するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0041】
以下、図4,図5を参照して、図3に示した情報保存ファイル302から、3D画像データを再生する画像編集プログラムの処理手順について説明する。
【0042】
図4は、本発明の画像編集装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示した情報保存ファイル302から、3D画像データを再生する画像編集プログラムの処理手順に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU130によりHD121に格納されメモリ110上にロードされたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S20〜S29は各ステップを示す。
【0043】
まず、ステップS20で、3D画像データの各種情報を保存した保存情報ファイル(図3に示した情報保存ファイル302)を開き、各保存情報(図3に示したプリンタ名302,元ファイル名304,3D範囲設定情報305,用紙サイズ306,用紙の種類307,トリミング範囲設定情報308,……)をメモリ110上にロードする。
【0044】
次にステップS21で、保存情報ファイル内の各保存情報が不正でないかどうかチェックする(詳細は図5に示す)。
【0045】
次にステップS22で、編集後の3D画像データを再生できるかどうか判断し、再生できないと判断された場合は、ステップS23で、画像データを再生できない旨のエラーメッセージを表示し、プログラムを終了する。例えば、保存ファイル内に格納されていたオリジナル画像データがどこにも見つからなかった場合は、他の情報が正しくても画像データの再生は不可能であるため、このケースに当てはまる。
【0046】
一方、ステップS22で、編集後の3D画像データを再生可能であると判断された場合は、ステップS24で、ステップS20で取得した保存情報(図3に示したプリンタ名302,元ファイル名304,3D範囲設定情報305,用紙サイズ306,用紙の種類307,トリミング範囲設定情報308,……)に基づいて、編集後の3D画像データを再生し、プログラム内で表示する。
【0047】
次にステップS25で、通常の画像編集処理を行う。通常の画像編集処理とは、図2に示したステップS10〜ステップS14に相当する。
【0048】
次にステップS26で、編集した画像を印刷するか否かを選択し、編集した画像を印刷すると判断された場合は(ユーザが編集した画像データを印刷するように指示した場合には)、ステップS27において、ステップS25に示した編集処理に基づく画像データ(即ち、選択したプリンタ(解像度等)、選択した用紙サイズ、及び用紙の種類に合わせ、指定したトリミング領域をトリミングし、かつ編集範囲を編集(3D化)した画像データ)を生成し、選択したプリンタ,用紙サイズ,用紙種類に最適なプリンタデータ(画像データ)を選択したプリンタに送信し、ステップS28に進む。
【0049】
一方、ステップS26で、編集した画像データを印刷しないと判断された場合は、そのままステップS28に進む。
【0050】
次に、ステップS28で、編集した画像を保存するかどうかを判断し、保存すると判断された場合は、ステップS29で、編集した画像データを図1に示したHD121,FD126等に保存し、処理を終了する。この時(編集した画像データの保存時)、保存されるデータは、図3に示したように、選択したプリンタ名(プリンタ名303)、オリジナル画像データ名(元ファイル名304)、3D範囲指定情報(3D範囲設定情報305,用紙サイズ306,用紙の種類307,トリミング範囲設定情報308)等であり、編集後の画像データ自体はファイル内に保存しないことにより、保存ファイル自体のファイルサイズは、かなり小さいものとなる。
【0051】
一方、ステップS28で、編集した画像を保存しないと判断された場合は、そのまま処理を終了する。
【0052】
以上、保存ファイルから、編集後の3D画像データを再生する手順を説明したが、ステップS23に関して、前述したように、オリジナル画像データが見つからない場合は、どうしようもないが、他の情報(プリンタ名303,3D範囲設定情報305,用紙サイズ306,用紙の種類307,トリミング範囲設定情報308)に関しては、代替値に置き換えることが可能で、置き換える事により、3D画像が生成できるならば、この手段は有効である。
【0053】
図5は、本発明の画像編集装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、前記置き換え処理を考慮した保存ファイル内の保存情報チェック処理(図4に示したステップS21の処理)に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU130によりHD121に格納されメモリ110上にロードされたプログラム(画像処理プログラム)に基づいて実行されるものとする。また、S30〜S41は各ステップを示す。
【0054】
まずステップS30で、サポートバージョンかどうか(図4のステップS20で読み込んだ保存ファイルが、実行中の画像処理プログラムで処理ができるかどうか)を判断し、対処できないファイルであると判断された場合は、ステップS31で、エラーである(編集後の画像データを再生できない)ことを上位関数に通知し、チェックを終了する。
【0055】
一方、ステップS30で、読み込んだ保存ファイルが、対処できるファイルであると判断された場合は、ステップS32において、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載された元ファイル名304に対応するオリジナル画像データがあるかどうかを判断する。
【0056】
もし、オリジナル画像データが存在しないと判断された場合は、ステップS33で、エラーである(編集後の画像データを再生できない)ことを上位関数に通知し、チェックを終了する。
【0057】
一方、ステップS32で、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載された元ファイル名304に対応するオリジナル画像データが存在すると判断された場合は、ステップS34において、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載されたプリンタ名303に対応するプリンタが存在するかどうかを判断する。
【0058】
もし、ステップS34で、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載されたプリンタ名303に対応するプリンタが存在しないと判断された場合は、保存情報内のプリンタと同じ解像度のプリンタが存在するかどうかを確認し、存在すると判断された場合は、ステップS35で、それらのプリンタのうち、オペレーションシステムで通常使うプリンタに設定されているプリンタ(デフォルトのプリンタ)を優先的に代替プリンタとして設定し、ステップS36に進む。なお、図示していないが、もし同じ解像度のプリンタが存在しなければ、エラーである(編集後の画像データを再生できない)ことを上位関数に通知し、チェックを終了する。
【0059】
一方、ステップS34において、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載されたプリンタ名303に対応するプリンタが存在すると判断された場合は、そのままステップS36に進む。
【0060】
次にステップS36で、前記決定されたプリンタ(保存情報内のプリンタ名303に対応するプリンタ又は代替プリンタ)に対して、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載された用紙サイズ306があるかどうか判断し、保存情報内の用紙サイズがないと判断された場合は、ステップS37で、そのプリンタのデフォルト用紙サイズに設定を置き換え、ステップS38に進む。
【0061】
一方、ステップS36において、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載された用紙サイズ306があると判断された場合は、そのままステップS38に進む。
【0062】
次にステップS38で、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載されたトリミング範囲設定情報308に対応するトリミング領域が不正でないかどうか判断し、不正であると判断された場合は、ステップS39で、デフォルトのトリミング領域に設定を置き換え、ステップS40に進む。
【0063】
一方、ステップS38において、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載されたトリミング範囲設定情報308に対応するトリミング領域が不正でないと判断された場合は、そのままステップS40に進む。
【0064】
次にステップS40において、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載された3D範囲設定情報305に対応する3D範囲が不正でないかどうか判断し、不正であると判断された場合は、ステップS41で、3D範囲設定をクリアすることにより、ユーザは、図2に示したステップS14を行うことにより、3D範囲の設定を行い、編集後の画像データを再生できることを上位関数に通知し、チェックを終了する。
【0065】
一方、ステップS40において、図4のステップS20で読み込んだ保存ファイル内に記載された3D範囲設定情報305に対応する3D範囲が不正でないと判断された場合は、編集後の画像データを再生できることを上位関数に通知し、チェックを終了する。
【0066】
本実施形態では、ステップS30〜S40までのチェック処理を例に挙げたが、実際のチェック処理は、保存した各情報全て(例えば、用紙の種類307,……)に対して、行うことは言うまでもない。
【0067】
本実施形態の画像編集装置は、プリンタドライバと連動して動作するソフトウェア(3Dアプリケーション)が編集するプリンタに依存した画像データを保存し、再生するものである。
【0068】
また、保存データがプリンタに依存したデータとなるため、通常保存時のプリンタ(プリンタの設定)が削除されてしまった時には、無効となる保存データであっても、他のプリンタ等の代替値を使用することにより、最適な画像データを再生できる。
【0069】
さらに、上述した3Dアプリケーションは、オリジナル画像に対して編集を加えず、プリンタ情報、3D抽出データなど、編集に必要な情報のみを保存する手段と、上述した保存データからデータを再生する際、不正なデータであれば、代替値を用いて、本来再生するデータと同等になる最適なデータを再生する手段とを組み合わせたものである。
【0070】
以上説明したように、印刷装置の解像度に依存した画像データを保存する場合であっても、画像そのものを保存するのではなく、オリジナル画像データに対しての編集情報のみを格納することにより、ディスク容量を大幅に節約できるという効果がある。
【0071】
また、保存ファイルから編集後の画像データを再生する際、保存してある情報のうち、例えば、以前保存した環境で存在していた印刷装置が、今は存在しないといった場合に、解像度が同じであるなど、印刷時に支障がでない印刷装置で代替できる場合は、その印刷装置の情報で保存データを置き換えて編集後画像データを生成する手段を設けることで、エラーでファイルが開かなくなるケースを減らすという効果がある。
【0072】
また、図3に示したように、画像編集後の情報保存ファイル302には、オリジナル画像データ名(元ファイル名304)や、オリジナル画像データに対しての編集情報(プリンタ名303,3D範囲設定情報305,用紙サイズ306,用紙の種類307,トリミング範囲設定情報308,……)のみを格納し、編集後の画像データは、前記保存ファイルを元にプログラム上で再生することにより、従来よりもかなり小さいファイルサイズで編集後の画像データの保存を可能にする。
【0073】
この時、編集後の画像データは、特定の印刷装置(プリンタ名303)に適応した画像データであるため、保存情報(情報保存ファイル302)の中には、印刷装置の情報(プリンタ名303)は必ず含まれている必要がある。
【0074】
また、前記オリジナル画像データに対しての編集情報のみを格納した保存ファイル(情報保存ファイル302)から、編集後の画像データを再生する際、保存してある情報のうち、例えば、以前保存した環境で存在していた印刷装置(プリンタ名303)が、今は存在しないといった場合に、解像度が同じであるなど、印刷時に支障がでない印刷装置で代替できる場合は、その印刷装置の情報で保存データを置き換えて編集後画像データを生成する手段を設けることで、エラーでファイルが開かなくなるケースを減らす事が可能となる。
【0075】
なお、プリンタ170は、レーザビーム方式であっても、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0076】
また、上記各実施形態を合わせた構成も本発明に含まれるものである。
【0077】
以下、図6に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像編集装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0078】
図6は、本発明に係る画像編集装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0079】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0080】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0081】
本実施形態における図2,図4,図5に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0082】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0083】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0084】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0085】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0087】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0088】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像データに対して画像編集された画像データを保存することなく、画像データと、当該画像データに対する画像編集情報とを保存することで、画像データの保存容量を節減できる。
また、保存された画像データと、当該画像データに対する画像編集情報とに基づいて印刷したい印刷装置から印刷できる画像データを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像編集装置を適用可能な画像形成システムの構成例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の画像編集装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の画像編集装置における情報保存ファイルの構成を示す図である。
【図4】本発明の画像編集装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の画像編集装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る画像編集装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図7】従来の画像編集装置における保存ファイルの構成を示す図である。
【符号の説明】
100 情報処理装置
110 メモリ
111 アプリケーション
112 プリンタドライバ
113 スプーラ領域
120 ハードディスクコントローラ
121 ハードディスク
125 フロッピー(登録商標)ディスクコントローラ
126 フロッピー(登録商標)ディスク
130 CPU
140 プリンタコントロール
150 キーボードコントローラ
151 キーボード
160 CRTコントローラ
161 CRT
170 プリンタ
171 インターフェース
172 プリンタ制御部
173 プリンタエンジン

Claims (10)

  1. 画像データを印刷する印刷装置を選択する第1の選択手段と、
    前記画像データを編集する編集情報を選択する第2の選択手段と、
    編集前の前記画像データに対して、前記第2の選択手段により選択される編集情報に基づいて編集処理が施された編集後の画像データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された編集処理が施された編集後の画像データを前記第1の選択手段により選択された印刷装置に送信する送信手段と、
    前記編集前の画像データと前記編集情報を用いて前記編集後の画像データを再生するために、前記編集情報のみを保存する保存手段と、
    を有することを特徴とする画像編集装置。
  2. さらに、前記保存手段により保存された編集情報に基づいて、前記編集前の画像データから編集処理が施された編集後の画像データを再生する再生手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像編集装置。
  3. 前記編集情報は、D範囲設定情報、リミング範囲設定情報のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像編集装置。
  4. 前記再生手段により、前記保存手段により保存された前記編集情報に基づいて前記集後の画像データを再生する際、前記保存した前記編集情報のうち、いくつかの情報が不正であった場合でも、該不正であった情報を代替値に置き換える置き換え手段を有することを特徴とする請求項2記載の画像編集装置。
  5. 画像編集装置における画像編集方法であって、
    第1の選択手段が、画像データを印刷する印刷装置を選択する第1の選択ステップと、
    第2の選択手段が、編集前の前記画像データを編集する編集情報を選択する第2の選択ステップと、
    生成手段が、前記画像データに対して、前記第2の選択ステップにより選択される編集情報に基づいて編集処理が施された編集後の画像データを生成する生成ステップと、
    送信手段が、前記生成ステップにより生成された編集処理が施された編集後の画像データを前記第1の選択ステップにより選択された印刷装置に送信する送信ステップと、
    保存手段が、前記編集前の画像データと前記編集情報を用いて前記編集後の画像データを再生するために、前記編集情報のみを保存する保存ステップと、
    を有することを特徴とする画像編集方法。
  6. さらに、再生手段が、前記保存ステップにより保存された編集情報に基づいて、前記編集前の画像データから編集処理が施された編集後の画像データを再生する再生ステップを有することを特徴とする請求項記載の画像編集方法。
  7. 前記編集情報は、D範囲設定情報、リミング範囲設定情報のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする請求項または請求項記載の画像編集方法。
  8. さらに、置き換え手段が、前記再生ステップにより、前記保存ステップにより保存された前記編集情報に基づいて前記集後の画像データを再生する際、前記保存した前記編集情報のうち、いくつかの情報が不正であった場合でも、該不正であった情報を代替値に置き換える置き換えステップを有することを特徴とする請求項記載の画像編集方法
  9. 請求項乃至のいずれか1項に記載の画像編集方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項乃至のいずれか1項に記載の画像編集方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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