JP4592678B2 - 垂直循環式駐車装置の改造方法 - Google Patents

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Description

この出願に係る発明は、垂直循環式駐車装置の改造方法に関し、特に、主務チェーンにおけるケージピッチを比較的自由に調整・設定できるような垂直循環式駐車装置の改造方法に関する。
図8は従来の垂直循環式駐車装置100Aにおける、上スプロケット102、下スプロケット103、主務チェーン104の結合構造を示す図である。
垂直循環式駐車装置100Aは、建築構造体(塔屋:図示せず)に取り付けられた上スプロケット102と、下スプロケット103とを備え、これら両スプロケット102,103の間に主務チェーン104が掛け渡されている。この主務チェーン104は複数のリンクが連結されることによって構成されているが、このうちのいくつかのリンクには、自動車を格納するケージ(図示せず)が吊り下げられる。ここでは、ケージが吊り下げられるリンクをケージアタッチメントリンクと呼ぶ。図中、ケージアタッチメントリンクには符号104aが付されており、その他のリンクには符号104bが付されている。そして、モータ等の駆動源(図示せず)によって上スプロケット102を回転させることにより、ケージを移動させることができるようになっている。
上スプロケット102と下スプロケット103は、共に、その直径は約1700mmであり、歯数は12である。リンクのピッチは約440mmである。主務チェーン104において、ケージアタッチメントリンク104aは全て4リンク間隔で配置されているので、ケージピッチ(隣り合う一対のケージアタッチメントリンク104aの張り出し部の先端の間隔)は約1760mmである。ケージアタッチメントリンク104aには、このケージピッチに応じた高さのケージを取り付けることができる。なお、図8の構造では、上下スプロケット102,103の中心間距離は、約7918mmである。
一方、近年、車高が比較的高い自動車が増加しており、垂直循環式駐車装置もこのような自動車に対応できるようなものであることが求められる。そのためには、より高さの高いケージを取り付けることができるように、ケージピッチを大きくする必要がある。ケージピッチを大きくするには、種々の方法が考えられる。
従来は主務チェーンにおいて4リンク間隔で取り付けられているケージアタッチメントリンクを、5リンク間隔で取り付ける方法がよく採用されてきた。また、既存の垂直循環式駐車装置を改造してより高いケージを取り付けられるようにする方法として、主務チェーンにおけるケージアタッチメントリンクの取り付けリンク間隔を変更するようにする方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−193301号公報(第2,3頁、図1)
従来よく採用されてきた方法として、主務チェーンにおいて4リンク間隔で取り付けられていたケージアタッチメントリンクを、5リンク間隔で取り付けるようにすることもできる。そうすると、リンクピッチが約440mmであるとした場合、ケージピッチを約1760mmから約2200mmにまで拡大できる。
しかし、ケージ高さをそれほど高くする必要がないような場合、必要以上にケージピッチを拡大させることは、主務チェーンに取り付けることのできるケージ数を減少させることになるので、好ましくない。
ケージピッチをより大きくするための他の方法として、リンクピッチを若干長くすることが考えられる。例えば、リンクピッチを約440mmから約480mmにすると、ケージアタッチメントリンクを4リンク間隔で配置した場合、ケージピッチを約1760mmから約1920mmに拡大することができる。上下スプロケットの歯数を同じにしたままで、リンクピッチを約440mmから約480mmに拡大するには、スプロケットの直径を変更しなくてはならない。例えば、スプロケットの歯数を12としたままで、リンクピッチを約440から約480mmに拡大するには、スプロケットの直径を約1700mmから約1855mmに拡大しなくてはならない。
しかしスプロケットの直径は、従来の(既存の)垂直循環式駐車装置と同様のままにしておく方が有利である。なぜなら、従来の(既存の)垂直循環式駐車装置の設計書類等の内容の多くを、新たに建造しようとする垂直循環式駐車装置に利用できるからである。また、既存の垂直循環式駐車装置を、よりケージピッチの大きなものに改造するときも、スプロケットの直径は既存のものと同じにしておく方が有利である。
すなわち、スプロケットの直径を大きくしてしまうと、塔屋におけるスプロケット周辺の箇所のみならず、他の多くの箇所において寸法を変更しなくてはならなくなる。これでは、従来の(既存の)垂直循環式駐車装置用の設計書類等の内容を効率よく利用することができない。また、改造も大がかりとなる。この問題は、スプロケットを小径に変更するときにも同様に生ずる。換言すれば、スプロケットの直径とは独立して、ケージピッチをより細かく調整・設定することができるような構造が望ましいのである。
スプロケットの直径を従来の(既存の)垂直循環式駐車装置と同様にしたままで、より長いリンクピッチに対応することができるようにするには、スプロケットの歯数を変更するという方法もある。つまり、直径1700mmのスプロケットの歯数を12から11に減少させると、それに適合するリンクのピッチは約440mmから約480mmに拡大する。そして、ケージアタッチメントリンクを4リンク間隔で取り付けるようにすると、ケージピッチを約1760mmから約1920mmに変更することができる。しかし、スプロケットの歯数を少なくすると、主務チェーンの回転が円滑を損ねる場合がある。
一方、スプロケットの直径を変えずに歯数を多くすることも考えられる。例えば、直径1700mmのスプロケットの歯数を12から13に増加させると、それに適合するリンクのピッチは約440mmから約406mmに短縮する。そして、ケージアタッチメントリンクのリンク間隔を4リンク間隔から5リンク間隔に変更すると、ケージピッチを約1760mmから約2030mmに変更することができる。しかし、リンクピッチを短くするということは、ケージアタッチメントリンクの長さを短くするということである。すると、ケージの荷重によるケージアタッチメントリンクの両端のローラの反力が増加してしまい、スプロケットやチェーンガイドの負荷が大きくなってしまう。
また、スプロケットの直径を変更せずに歯数だけを変更することにより、ケージピッチを約1760mmから約1920mmに変更したり約2030mmに変更したりすることができるとしても、これ以上に細かくケージピッチを変更させることは困難である。
本願発明は、スプロケットの直径とは独立してケージピッチをより細かく調整・設定することができ、しかも、主務チェーンの円滑な回転を妨げることも、ケージアタッチメントリンクの両端のローラの反力を大きくさせることもないような、垂直循環式駐車装置の改造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この出願発明に係る垂直循環式駐車装置の改造方法は、建築構造体に取り付けられた上スプロケットと、下スプロケットと、該上スプロケットと該下スプロケットとの間に掛け渡された主務チェーンと、該上スプロケットを回転させるための駆動源と、該主務チェーンに吊り下げられた複数のケージと、を具備し、該上スプロケットおよび該下スプロケットは直径と歯数が同一であり、該主務チェーンは該上スプロケット及び該下スプロケットに一歯間隔で噛み合うリンクを複数連結して構成されている、垂直循環式駐車装置を改造する垂直循環式駐車装置の改造方法であって、該上スプロケット及び該下スプロケットを、両者の直径と歯数が同一のものであって、かつ、改造前のものに比べ直径が略同一で、歯数がより多いものに変更し、該主務チェーンを、ピッチが異なることでそれぞれ該上スプロケットおよび該下スプロケット上で噛み合う歯数間隔が異なる二種のリンクが複数連結されたものに変更し、Nを自然数とし改造前のリンクのピッチをLPとすると、改造前にはN×LPであったケージピッチを、N×LPよりも大きく、かつ、(N+1)×LPよりも小さくなるように調整する。
かかる構成によれば、上下のスプロケットはピッチの異なる少なくとも2種のリンク(第1リンクと第2リンク)と噛み合うことができる。この2種のリンク(第1リンクと第2リンク)をいかに組み合わせて主務チェーンを構成するかによって、ケージピッチを種々に構成できる。よって、スプロケットの直径とは独立してケージピッチを比較的自由に調整・設定することができる。
なお、主務チェーンを第1リンクと第2リンクとでのみ構成する必要はない。すなわち、第1リンクとも第2リンクともピッチの異なるリンクを、主務チェーンが含んでいてもよい。
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち本願発明によれば、スプロケットの直径とは独立してケージピッチをより細かく調整・設定することができる。
この出願発明の実施形態を説明する前に、先ず、垂直循環式駐車装置のスプロケットや主務チェーンの表記方法について説明する。図1は、この表記方法を説明するための図である。
図1(a)は、下スプロケット103とこれに掛け渡された主務チェーン104を示す図である。下スプロケット103には、その周縁に12の歯yが形成されている。これに掛け渡された主務チェーン104は、複数のリンク104a,104bがローラrを介してエンドレス状に連結されて構成されている。リンクのうちの一部は、T字型のリンク104aである。このT字型のリンク104aの張り出し部は、その先端にケージ108を吊り下げるためのものである。このようなリンク104aを、以下、「ケージアタッチメントリンク」と呼ぶ。ケージアタッチメントリンク104a以外のリンク104bには、ケージアタッチメントリンク104aのような張り出し部はない。
図1(b)は、図1(a)と同一構成の下スプロケット103と主務チェーン104を、別の表記方法で表した図である。図3以下では、スプロケットや主務チェーンを、図1(b)のような表記方法により表す。
以上、図1を参照しつつ、垂直循環式駐車装置のスプロケットや主務チェーンの表記方法について説明した。
次に、図2〜6を参照しつつ、この出願発明の実施形態を説明する。
図2は、本願発明の実施形態たる垂直循環式駐車装置Pの概略外観図である。垂直循環式駐車装置Pの建築構造体は、鉄骨構造物たる塔屋1である。
この塔屋1の上部に上スプロケット2が取り付けられ、塔屋1の下部には下スプロケット3が取り付けられている。上スプロケット2と下スプロケット3には、主務チェーン4が掛け渡されている。さらに塔屋1の上部には、駆動源たるモータ5が取り付けられている。
モータ5と上スプロケット2とはギア機構によって連結されており、モータ5を回転駆動させることにより上スプロケット2が回転し、ひいては主務チェーン4の全体が上スプロケット2と下スプロケット3に掛け渡された状態で回転するようになっている。なお、符号6,7は、モータ5と上スプロケット2とを連結するためのギア機構が収納されるギアボックスである。また、前方のギアボックス7と後方のギアボックス7とは、シャフト9により連結されている。
図2では、主務チェーン4に吊り下げられて最下位置(乗り入れ位置)に来たケージ8が示されている。ケージ8が最下位置に来たとき、そのケージ8の車輌載置面8aは、乗り入れ面Qと略同一の高さ位置になる。
この垂直循環式駐車装置Pの主務チェーン4には、他にも複数のケージが吊り下げられているのであるが、図2では省略されている。
図3は、図2の垂直循環式駐車装置Pのような駐車装置に適用することができる、上スプロケット2A、下スプロケット3A、主務チェーン4Aの結合構造を示す図である。この図(図3)において、塔屋1、モータ5等は省略されている。
図3に示す構造は、図8に示すような既設の垂直循環式駐車装置100Aやその設計が存在し、これを改造・改変してより高さの高いケージを取り付けることができるようにする場合に、特に適した構造となっている。
図3を参照すると、上スプロケット2A および 下スプロケット3Aの歯数は、共に36である。上スプロケット2A および 下スプロケット3Aの直径は、共に約1700mmである。
主務チェーン4Aは複数のリンク4a,4b,4cがエンドレスに連結されることによって構成されている。リンク4aはケージアタッチメントリンクであり、その先端にはケージ(図示せず)が吊り下げられる。リンク4b,4cには、ケージアタッチメントリンク4aのような張り出し部がない。リンク4aとリンク4bのピッチは同一であり、約440mmである。リンク4cは、リンク4a,4bとはピッチが異なる。リンク4cのピッチは約148mmである。これらリンク4a,4b,4cをピッチで分類すると、リンク4aとリンク4bとを第1リンクとして、リンク4cを第2リンクとして分類することができる。
図3から理解されるように、リンク4a、4bは、上下スプロケット2A,3Aに対して3歯の歯数間隔で噛み合う。リンク4cは、上下スプロケット2A,3Aに対して1歯の歯数間隔で噛み合う。
隣り合う一対のケージアタッチメントリンク4aの先端の間隔を「ケージピッチ」と呼ぶことにすると、主務チェーン4Aにおけるほとんどのケージピッチは、約1908mmであるが、一のケージピッチのみ、約1760mmである。約1908mmのケージピッチにおいては、その両側のケージアタッチメントリンク4aの間に、3本のリンク4bと1本のリンク4cとが介在する。約1760mmのケージピッチにおいては、その両側のケージアタッチメントリンク4aの間に、3本のリンク4bが介在する。
ここで、図3の結合構造と、図8の結合構造とを対比する。
図3の構造 および 図8の構造ともに、上下のスプロケットの直径は、約1700mmである。
図3の構造では、ほとんどのケージピッチが約1908mmであり、図8の構造では全てのケージピッチが約1760mmである。
図3の構造では、ケージアタッチメントリンク4aのピッチが約440mmであり、図8の構造でも、ケージアタッチメントリンク104aのピッチは約440mmである。
上下の各スプロケットと一度に噛み合うリンクの本数は、図3の構造では7〜8本であり、図8の構造では7本である。
図3の構造では、上下スプロケット2A,3Aの中心間距離が約7778mmであり、図8の構造では、上下スプロケット2,3の中心間距離が約7918mmである。
以上のような対比から、次のことが理解される。すなわち、図8の構造では、リンク104a,104bのピッチ単位(約440mm単位)でしかケージピッチを調整できないのに対して、図3の構造のようなスプロケット2A,3Aを用い、リンク4a,4b,4cのようなリンクで主務チェーンを構成することにすると、リンク4cのピッチ単位(約148mm単位)でケージピッチを調整することができる。つまり、図3の構造では、スプロケットの直径を図8の構造におけるものと同一に保ちながら、図8の構造におけるよりも細かなケージピッチの調整・設定が可能である。また、スプロケットの直径を従来の(既存の)垂直循環式駐車装置と同様にしておくことができるので、従来の(既存の)垂直循環式駐車装置の設計内容の多くを、新たに建造しようとする垂直循環式駐車装置に利用できるし、既設の垂直循環式駐車装置を改造してケージピッチを拡大しようとする際にも改造工事が大がかりにならない。
また、図8の構造に比べて、図3の構造におけるスプロケット2A,3Aの歯数は減少しておらず、また、スプロケットと一度に噛み合うリンクの本数も減少していない。よって、図8の構造に比べて、図3の構造における主務チェーン4Aの回転が円滑を欠くことはない。
また、図8の構造に比べて、図3の構造におけるケージアタッチメントリンク4aの長さは短くなっておらず、よって、ケージの荷重によるケージアタッチメントリンク4aの両端のローラの反力が増加することはない。従って、スプロケット2A,3Aやチェーンガイド(図示せず)の負荷が大きくなることもない。
また、図8の構造に比べて、図3の構造の方が上下スプロケットの中心間距離が約140mm短い。よって、塔屋における上スプロケットの高さ位置を同一とした場合、図3の構造の方が下スプロケットの位置が約140mm高くなる。従って、図8の構造に取り付けるケージよりも約140mmだけ高さの高いケージを図3の構造に取り付けると、車輌の乗り入れ高さを同一にすることができる。 なお、ケージの高さを必ずしも約140mm高くする必要はない。例えば、ケージ高さを120mmだけ高くし、垂直循環式駐車装置の乗り入れ面に高さ約20mmのスロープを形成することなどによって、円滑な乗り入れが可能となるようにすることもできる。
また、リンクcのピッチ単位(約148mm単位)で主務チェーン4Aの全長を調整できるので、上スプロケット2Aの高さ位置が固定されているとすると、リンクcのピッチの半分の長さ単位(約74mm単位)で下スプロケット3Aの高さ位置を調整できる。つまり、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面と駐車装置の乗り入れ面との位置合わせを約74mm単位で調整できる。
なお図3の構造では、主務チェーン4Aにおいて、一のケージピッチのみが、その両側のケージアタッチメントリンク4aの間に3本のリンク4bが介在するような、約1760mmのケージピッチである。これは、図8のような構造の垂直循環式駐車装置100Aからの改変を考えたとき、改変の前後において、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面の高さ位置が大きく変わらないようにするために、主務チェーン4Aの全長を調整したためである。すなわち、改変後においても、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面の高さ位置が駐車装置の乗り入れ面と大きく異なることのないように調整したためである。
このようなことを考慮する必要のない場合、すなわち、従来(既設)の垂直循環式駐車装置からの改変ではなく、新規の垂直循環式駐車装置の設計をする場合には、主務チェーン4Aにおける全てのケージピッチを、その両側のケージアタッチメントリンク4aの間に3本のリンク4bと1本のリンク4cとが介在するような約1908mmのケージピッチとすることもできる。
図4は、上スプロケット2B、下スプロケット3B、主務チェーン4Bの結合構造を示す図である。図2の垂直循環式駐車装置Pにおける、上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造として、図3のような構造ではなく、図4のような構造とすることもできる。
図4に示す構造は、図8に示すような既設の垂直循環式駐車装置100Aやその設計が存在し、これを改造・改変してより高さの高いケージを取り付けることができるようにする場合に、特に適した構造となっている。
図4の構造では、上下スプロケット2B,3Bとして、図3の構造の上下スプロケット2A,3Aと同一のものを用いている。つまり、図4の上スプロケット2B および 下スプロケット3Bの歯数は、共に36であり、直径は、共に約1700mmである。
主務チェーン4Bは複数のリンク4a,4b,4dがエンドレスに連結されることによって構成されている。リンク4aはケージアタッチメントリンクであり、その先端には、ケージ(図示せず)が吊り下げられる。リンク4b,4dには、ケージアタッチメントリンク4aのような張り出し部がない。リンク4aとリンク4bのピッチは同一であり、約440mmである。リンク4dは、リンク4a,4bとはピッチが異なる。リンク4dのピッチは約295mmである。これらリンク4a,4b,4dをピッチで分類すると、リンク4aとリンク4bとを第1リンクとして、リンク4dを第2リンクとして分類することができる。
図4から理解されるように、リンク4a、4bは、上下スプロケット2B,3Bに対して3歯の歯数間隔で噛み合う。リンク4dは、上下スプロケット2B,3Bに対して2歯の歯数間隔で噛み合う。
主務チェーンにおけるほとんどのケージピッチは、約1916mmであるが、一のケージピッチのみ、約1760mmである。約1916mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4aの間に、5本のリンク4dが介在する。約1760mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4aの間に、3本のリンク4bが介在する。
図4の構造では、上下スプロケット2B,3Bの中心間距離が約7807mmである。
図4の主務チェーン4Bには、スプロケット2B,3Bと1歯の歯数間隔で噛み合うリンクは含まれていない。しかし、図3のリンクcのような1歯の歯数間隔で噛み合うリンクを含めるようにすると、このリンクのピッチ単位(約148mm単位)で、ケージピッチを調整することができる。
また、リンクcのピッチ単位(約148mm単位)で主務チェーン4Bの全長を調整できるので、その半分の長さ単位(約74mm単位)で下スプロケット3Bの高さ位置を調整できる。つまり、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面と駐車装置の乗り入れ面との位置合わせを約74mm単位で調整できる。
図4の構造でも、図8の構造に比べてスプロケットの歯数は減少しておらず、また、スプロケットと一度に噛み合うリンクの本数も減少していない。
また図4の構造でも、図8の構造に比べて、ケージアタッチメントリンクの長さは短くされていない。
また、図8の構造に比べて、図4の構造の方が上下スプロケットの中心間距離が約111mm短い。よって、塔屋における上スプロケットの高さ位置を同一とした場合、図8の構造に取り付けるケージよりも約111mmだけ高さの高いケージを図4の構造に取り付けると、車輌の乗り入れ高さを同一にすることができる。なお、乗り入れ面にスロープを形成するなどして、ケージ高さを調整することができるということは、前述したとおりである。
なお図4の構造では、主務チェーン4Bにおいて、一のケージピッチのみが、その両側のケージアタッチメントリンク4aの間に3本のリンク4bが介在するような、約1760mmのケージピッチである。これは、図8のような構造の垂直循環式駐車装置100Aからの改変を考えたとき、改変の前後において、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面の高さ位置が大きく変わらないようにするために、主務チェーン4Bの全長を調整したためである。
このようなことを考慮する必要のない場合、すなわち、従来(既設)の垂直循環式駐車装置からの改変ではなく、新規の垂直循環式駐車装置の設計をする場合には、主務チェーン4Bにおける全てのケージピッチを、その両側のケージアタッチメントリンク4aの間に5本のリンク4dが介在するような約1916mmのケージピッチとすることもできる。
図5は、上スプロケット2C、下スプロケット3C、主務チェーン4Cの結合構造を示す図である。図2の垂直循環式駐車装置Pにおける、上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造として、図3のような構造ではなく、図5のような構造とすることもできる。
図5に示す構造は、図8に示すような既設の垂直循環式駐車装置100Aやその設計が存在し、これを改造・改変してより高さの高いケージを取り付けることができるようにする場合に、特に適した構造となっている。
図5の構造では、上下スプロケットとして、図3の構造の上下スプロケット2A,3Aとは異なるものを用いている。つまり、図5の上スプロケット2C および 下スプロケット3Cの歯数は、共に24である。但し、図5の上下スプロケット2C,3Cの直径は、図3の構造の上下スプロケット2A,3Aと同一であり、上下スプロケット2C,3Cの直径は共に約1700mmである。
主務チェーン4Cは複数のリンク4e,4f,4gがエンドレスに連結されることによって構成されている。リンク4eはケージアタッチメントリンクであり、その先端には、ケージ(図示せず)が吊り下げられる。リンク4f,4gには、ケージアタッチメントリンク4eのような張り出し部がない。リンク4eとリンク4fのピッチは同一であり、約440mmである。リンク4gは、リンク4e,4fとはピッチが異なる。リンク4gのピッチは約222mmである。これらリンク4e,4f,4gをピッチで分類すると、リンク4eとリンク4fとを第1リンクとして、リンク4gを第2リンクとして分類することができる。
図5から理解されるように、リンク4e,4fは、上下スプロケット2C,3Cに対して2歯の歯数間隔で噛み合う。リンク4gは、上下スプロケット2C,3Cに対して1歯の歯数間隔で噛み合う。
主務チェーン4Cにおいて、ケージピッチは約1993mmと約1760mmのいずれかである。約1760mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4eの間に、3本のリンク4fが介在する。約1993mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4eの間に、7本のリンク4gが介在する。
図5の構造では、上下スプロケット2C,3Cの中心間距離が約7730mmである。
図5の構造のようなスプロケット2C,3Cを用い、リンク4e,4f,4gのようなリンクで主務チェーンを構成することにすると、リンク4gのピッチ単位(約222mm単位)でケージピッチを調整することができる。
また、リンクgのピッチ単位(約222mm単位)で主務チェーン4Cの全長を調整できるので、その半分の長さ単位(約111mm単位)で下スプロケット3Cの高さ位置を調整できる。つまり、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面と駐車装置の乗り入れ面との位置合わせを約111mm単位で調整できる。
図5の構造でも、図8の構造に比べて、スプロケットの歯数は減少しておらず、また、スプロケットと噛み合うリンクの本数も減少していない。
また図5の構造でも、図8の構造に比べて、ケージアタッチメントリンクの長さは短くされていない。
また、図8の構造に比べて、図5の構造の方が上下スプロケットの中心間距離が約188mm短い。よって、塔屋における上スプロケットの高さ位置を同一とした場合、図8の構造に取り付けるケージよりも約188mmだけ高さの高いケージを図5の構造に取り付けると、車輌の乗り入れ高さを同一にすることができる。なお、乗り入れ面にスロープを形成するなどして、ケージ高さを調整することができるということは、前述したとおりである。
なお図5の構造では、主務チェーン4Cにおいて、いくつかのケージピッチは、その両側のケージアタッチメントリンク4eの間に3本のリンク4fが介在するような、約1760mmのケージピッチである。これは、図8のような構造の垂直循環式駐車装置100Aからの改変を考えたとき、改変の前後において、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面の高さ位置が大きく変わらないようにするために、主務チェーン4Cの全長を調整したためである。
このようなことを考慮する必要のない場合、すなわち、従来(既設)の垂直循環式駐車装置からの改変ではなく、新規の垂直循環式駐車装置の設計をする場合には、主務チェーン4Cにおける全てのケージピッチを、その両側のケージアタッチメントリンク4eの間に7本のリンク4gが介在するような約1993mmのケージピッチとすることもできる。
図6は、上スプロケット2D、下スプロケット3D、主務チェーン4Dの結合構造を示す図である。図2の垂直循環式駐車装置Pにおける、上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造として、図3のような構造ではなく、図6のような構造とすることもできる。
図6に示す構造は、図8に示すような既設の垂直循環式駐車装置100Aやその設計が存在し、これを改造・改変してより高さの高いケージを取り付けることができるようにする場合に、特に適した構造となっている。
図6の構造では、上下スプロケットとして、図3の構造の上下スプロケット2A,3Aとは異なるものを用いている。つまり、図6の上スプロケット2D および 下スプロケット3Dの歯数は、共に23である。但し、図6の上下スプロケット2D,3Dの直径は、図3の構造の上下スプロケット2A,3Aと同一であり、上下スプロケット2D,3Dの直径は共に約1700mmである。
主務チェーン4Dは複数のリンク4s,4t,4uがエンドレスに連結されることによって構成されている。リンク4sはケージアタッチメントリンクであり、その先端には、ケージ(図示せず)が吊り下げられる。リンク4t,4uには、ケージアタッチメントリンク4sのような張り出し部がない。リンク4sとリンク4tのピッチは同一であり、約459mmである。リンク4uは、リンク4s,4tとはピッチが異なる。リンク4uのピッチは約231mmである。これらリンク4s,4t,4uをピッチで分類すると、リンク4sとリンク4tとを第1リンクとして、リンク4uを第2リンクとして分類することができる。
図6から理解されるように、リンク4s、4tは、上下スプロケット2D,3Dに対して2歯の歯数間隔で噛み合う。リンク4uは、上下スプロケット2D,3Dに対して1歯の歯数間隔で噛み合う。
主務チェーン4Dにおける総リンク数のうち、1本のみがリンク4uである。他のリンクは全て、そのピッチが等しい。
主務チェーンにおけるほとんどのケージピッチは、約1835mmであるが、一のケージピッチのみ、約2526mmである。約1835mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4sの間に、3本のリンク4tが介在する。約2526mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4sの間に、4本のリンク4tと1本のリンク4uとが介在する。
図6の構造においては、上下スプロケット2D,3Dの歯数である「23」は、リンク4s,4tが上下スプロケット2D,3Dと噛み合うときの歯数間隔である「2」の整数倍ではない。よって、上下のスプロケット2D,3Dの1回転目と2回転目とでは、リンクと噛み合うスプロケット2D,3Dの歯が異なる。スプロケット2D,3Dの各歯は、2回転に一度の割合でしかリンクと噛み合うことがないので摩耗が少ない。上下のスプロケット2D,3Dが多数回回転すると、全ての歯がまんべんなくリンクと噛み合うことになる。
ここで、図6の結合構造と、図8の結合構造とを対比する。
図6の構造 および 図8の構造ともに、上下のスプロケットの直径は、約1700mmである。
図6の構造では、ほとんどのケージピッチが約1835mmであり、図8の構造では全てのケージピッチが約1760mmである。
図6の構造では、ケージアタッチメントリンク4sのピッチが約459mmであり、図8の構造では、ケージアタッチメントリンク4aのピッチが約440mmである。
上下の各スプロケットと一度に噛み合うリンクの本数は、図6の構造では7本であり、図8の構造でも7本である。
図6の構造では、上下スプロケット2D,3Dの中心間距離が約7795mmであり、図8の構造では、上下スプロケット2,3の中心間距離が約7918mmである。
以上のような対比から、次のことが理解される。すなわち、図8の構造では、ケージピッチが約1760mmであるのに対して、図6の構造では、スプロケットの直径を図8の構造と同一にしたままで、ケージピッチは図8の構造よりも若干長い約1835mmとなっている。
図8の構造に比べて、図6の構造におけるスプロケットの歯数は減少しておらず、また、スプロケットと噛み合うリンクの本数もほぼ同一である。よって、図8の構造に比べて、図6の構造における主務チェーンの回転が円滑を欠くことはない。
図8の構造に比べて、図6の構造におけるケージアタッチメントリンクの長さは短くされておらず、よって、ケージの荷重によるケージアタッチメントリンクの両端のローラの反力が増加することはない。従って、スプロケット2D,3Dやチェーンガイド(図示せず)の負荷が大きくなることもない。
また、図8の構造に比べて、図6の構造の方が上下スプロケットの中心間距離が約123mm短い。よって、塔屋における上スプロケットの高さ位置を同一とした場合、図6の構造の方が下スプロケットの位置が約123mm高くなる。しかし、図8の構造に取り付けるケージよりも約123mm高さの高いケージを図6の構造に取り付けることは、ケージピッチの関係からできない(ケージピッチは約75mmしか大きくなっていない)。よって、例えば、図8の構造に取り付けるケージよりも約70mm高さの高いケージを図6の構造に取り付け、垂直循環式駐車装置の乗り入れ面に高さ約53mmのスロープを形成することなどによって、円滑な乗り入れが可能となるようにしてもよい。
なお図6の構造では、主務チェーン4Dにおいて、一のケージピッチのみが、その両側のケージアタッチメントリンク4sの間に4本のリンク4tと1本のリンク4uとが介在するような、約2526mmのケージピッチである。これは、図8のような構造の垂直循環式駐車装置100Aからの改変を考えたとき、改変の前後において、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面の高さ位置が大きく変わらないようにするために、主務チェーン4Dの全長を調整したためである。
このようなことを考慮する必要のない場合、すなわち、従来(既設)の垂直循環式駐車装置からの改変ではなく、新規の垂直循環式駐車装置の設計をする場合には、主務チェーン4Dにおける全てのケージピッチを、その両側のケージアタッチメントリンク4sの間に3本のリンク4tが介在するような約1835mmのケージピッチとすることもできる。
図7は、上スプロケット2E、下スプロケット3E、主務チェーン4Eの結合構造を示す図である。図2の垂直循環式駐車装置Pにおける、上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造として、図3のような構造ではなく、図7のような構造とすることもできる。
図7に示す構造は、図8に示すような既設の垂直循環式駐車装置100Aやその設計が存在し、これを改造・改変してより高さの高いケージを取り付けることができるようにする場合に、特に適した構造となっている。
図7の構造では、上下スプロケットとして、図3の構造の上下スプロケット2A,3Aとは異なるものを用いている。つまり、図7の上スプロケット2E および 下スプロケット3Eの歯数は、共に32である。但し、図7の上下スプロケット2E,3Eの直径は、図3の構造の上下スプロケット2A,3Aと同一であり、上下スプロケット2E,3Eの直径は共に約1700mmである。
主務チェーン4Eは複数のリンク4v,4wがエンドレスに連結されることによって構成されている。リンク4vはケージアタッチメントリンクであり、その先端には、ケージ(図示せず)が吊り下げられる。リンク4wには、ケージアタッチメントリンク4vのような張り出し部がない。リンク4vとリンク4wのピッチは同一であり、約493mmである。
図7から理解されるように、リンク4v、4wは、上下スプロケット2E,3Eに対して3歯の歯数間隔で噛み合う。
主務チェーン4Eにおけるリンクは、全て、そのピッチが等しい。
主務チェーン4Eにおけるほとんどのケージピッチは、約1974mmであるが、一のケージピッチのみ、約2958mmである。約1974mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4vの間に、3本のリンク4wが介在する。約2958mmのケージピッチにおいては、その両側のリンク4vの間に、5本のリンク4wが介在する。
図7の構造においては、上下スプロケット2E,3Eの歯数である「32」は、リンク4v,4wが上下スプロケット2E,3Eと噛み合うときの歯数間隔である「3」の整数倍ではない。上下のスプロケット2E,3Eの1回転目,2回転目,3回目の各々で、リンクと噛み合うスプロケット2E,3Eの歯が異なる。スプロケット2E,3Eの各歯は、3回転に一度の割合でしかリンクと噛み合うことがないので摩耗が少ない。上下のスプロケット2E,3Eが多数回回転すると、全ての歯がまんべんなくリンクと噛み合うことになる。
ここで、図7の結合構造と、図8の結合構造とを対比する。
図7の構造 および 図8の構造ともに、上下のスプロケットの直径は、約1700mmである。
図7の構造では、ほとんどのケージピッチが約1974mmであり、図8の構造では全てのケージピッチが約1760mmである。
図7の構造では、ケージアタッチメントリンク4vのピッチが約493mmであり、図8の構造では、ケージアタッチメントリンク4aのピッチが約440mmである。
上下の各スプロケットと一度に噛み合うリンクの本数は、図7の構造では7本であり、図8の構造でも7本である。
図7の構造では、上下スプロケット2E,3Eの中心間距離が約7729mmであり、図8の構造では、上下スプロケット2,3の中心間距離が約7918mmである。
以上のような対比から、次のことが理解される。すなわち、図8の構造では、ケージピッチが約1760mmであるのに対して、図7の構造では、スプロケットの直径を図8の構造と同一にしたままで、ケージピッチは図8の構造よりも若干長い約1974mmとなっている。
図8の構造に比べて、図7の構造におけるスプロケットの歯数は減少しておらず、また、スプロケットと一度に噛み合うリンクの本数もほぼ同一である。よって、図8の構造に比べて、図7の構造における主務チェーンの回転が円滑を欠くことはない。
図8の構造に比べて、図7の構造におけるケージアタッチメントリンクの長さは短くされておらず、よって、ケージの荷重によるケージアタッチメントリンクの両端のローラの反力が増加することはない。従って、スプロケット2E,3Eやチェーンガイド(図示せず)の負荷が大きくなることもない。
また、図8の構造に比べて、図7の構造の方が上下スプロケットの中心間距離が約189mm短い。よって、塔屋における上スプロケットの高さ位置を同一とした場合、図7の構造の方が下スプロケットの位置が約189mm高くなる。図8の構造に取り付けるケージよりも約189mm高さの高いケージを図7の構造に取り付けると、車輌の乗り入れ高さを同一にすることができる。なお、乗り入れ面にスロープを形成するなどして、ケージ高さを調整することもできる。
なお図7の構造では、主務チェーン4Eにおいて、一のケージピッチのみが、その両側のケージアタッチメントリンク4vの間に5本のリンク4wが介在するような、約2958mmのケージピッチである。これは、図8のような構造の垂直循環式駐車装置100Aからの改変を考えたとき、改変の前後において、乗り入れ位置にあるケージの車輌載置面の高さ位置が大きく変わらないようにするために、主務チェーン4Eの全長を調整したためである。
このようなことを考慮する必要のない場合、すなわち、従来(既設)の垂直循環式駐車装置からの改変ではなく、新規の垂直循環式駐車装置の設計をする場合には、主務チェーン4Eにおける全てのケージピッチを、その両側のケージアタッチメントリンク4vの間に3本のリンク4wが介在するような約1974mmのケージピッチとすることもできる。
以上、本発明の種々の実施形態を説明した。なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。例えば、図3〜7に示す主務チェーン4A〜4Eにおいて、ケージアタッチメントリンク4a,4s,4v間の第1リンク4b,4d,4g,4t,4wをそれぞれ1本ずつ減らすことは本発明の趣旨を逸脱しない範囲である。
(a)は下スプロケットとこれに掛け渡された主務チェーンを示す図であり、(b)はこれを(a)と異なる表記方法で表した図である。 垂直循環式駐車装置の概略外観図である。 上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造を示す図である。 上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造を示す図である。 上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造を示す図である。 上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造を示す図である。 上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造を示す図である。 従来の垂直循環式駐車装置における、上スプロケット、下スプロケット、主務チェーンの結合構造を示す図である。
符号の説明
P 垂直循環式駐車装置
1 塔屋
2,2A,2B,2C,2D,2E 上スプロケット
3,3A,3B,3C,3D,3E 下スプロケット
4,4A,4B,4C,4D,4E 主務チェーン
4a,4e,4s,4v ケージアタッチメントリンク
4b,4c,4d,4f,4g,4t,4u,4w リンク
5 モータ
6,7 ギヤボックス
8 ケージ
9 シャフト

Claims (1)

  1. 建築構造体に取り付けられた上スプロケットと、下スプロケットと、該上スプロケットと該下スプロケットとの間に掛け渡された主務チェーンと、該上スプロケットを回転させるための駆動源と、該主務チェーンに吊り下げられた複数のケージと、を具備し、該上スプロケットおよび該下スプロケットは直径と歯数が同一であり、該主務チェーンは該上スプロケット及び該下スプロケットに一歯間隔で噛み合うリンクを複数連結して構成されている、垂直循環式駐車装置を改造する垂直循環式駐車装置の改造方法であって、
    該上スプロケット及び該下スプロケットを、両者の直径と歯数が同一のものであって、かつ、改造前のものに比べ直径が略同一で、歯数がより多いものに変更し、
    該主務チェーンを、ピッチが異なることでそれぞれ該上スプロケットおよび該下スプロケット上で噛み合う歯数間隔が異なる二種のリンクが複数連結されたものに変更し、
    Nを自然数とし改造前のリンクのピッチをLPとすると、改造前にはN×LPであったケージピッチを、N×LPよりも大きく、かつ、(N+1)×LPよりも小さくなるように調整する、
    垂直循環式駐車装置の改造方法。
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