JP4592438B2 - 半導体集積回路のレイアウト方法、製造方法及びレイアウトプログラム - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト方法、製造方法及びレイアウトプログラム Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路のレイアウト方法に係り、特に光近接効果補正処理が行われる半導体集積回路のレイアウト方法、製造方法及びレイアウトプログラムに関する。
半導体集積回路に使用されるトランジスタや配線等の素子が微細化されるに伴い、素子の寸法が露光装置で使用される光源波長よりも小さくなってきている。この場合、フォトリソグラフィ工程或いはエッチング工程において、加工される素子パターンの形状が、周囲の素子パターンの形状の影響を受ける。その結果、ウェハ上に設計パターン通りに素子を形成することが困難になってきた。そのため、形成後の素子パターンの形状が所望の形状になるように、設計パターンに対して予め補正パターンを付加する光近接効果補正(OPC)処理が行われるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。
OPC処理を行ってマスクパターンを作成する場合に、作成されたマスクパターンに基づいてリソグラフィシミュレーション等を行って、ウェハ上に形成される素子パターンの形状を算出する。そして、OPC処理を行って作成されたマスクパターンの形状と、リソグラフィシミュレーションにより算出された素子パターンの形状との寸法誤差が、予め設定された許容範囲(以下において、「公差」という。)に収まるように条件が設定される。公差について設定される条件を、「公差条件」という。近年の高集積化された素子や配線の場合には、公差が小さい厳しい公差条件を設定しているため、OPC処理するほど、補正する個所が増える。そのため、OPC処理に要する時間が増大する。一方、公差を大きく設定して公差条件を緩めれば、OPC処理に要する時間を抑制できる。しかし、緩い公差条件を設定してOPC処理を行った場合には、製造される素子パターンの形状と、設計時の素子パターンの形状との差が大きくなる。そのため、製造された素子の特性と所望の素子特性との差が大きくなる。その結果、半導体集積回路の特性が劣化して所望の特性を満足せず、歩留まりが低下する。
特開平11−102062号公報
本発明は、半導体集積回路の特性を劣化させることなく、OPC処理に要する時間を低減する半導体集積回路のレイアウト方法、製造方法及びレイアウトプログラムを提供する。
本発明の第1の特徴は、(イ)算出部が、複数の光近接効果補正処理条件に基づきそれぞれのセルに対して作成された信号の遅延時間が互いに異なる複数のセルパターンの一つを、第1レイアウトデータ記憶領域に格納された半導体集積回路のレイアウト情報に基づきそれぞれのセルに対して選択し、セルパターンの組み合わせからなる信号伝搬経路の算出遅延時間をそれぞれの組み合わせに対し算出し、その算出遅延時間を遅延時間記憶領域に格納するステップと、(ロ)選択部が、遅延時間記憶領域に格納された算出遅延時間、及び特性情報記憶領域に格納された信号伝搬経路の許容遅延時間を読み出し、算出遅延時間と許容遅延時間の大小関係に基づき、信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせを選択するステップと、(ハ)レイアウト部が、選択されたセルパターンの組み合わせを用いて半導体集積回路の信号伝搬経路のレイアウトデータを作成するステップとを含む半導体集積回路のレイアウト方法であることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、(イ)複数の光近接効果補正処理条件に基づき、それぞれのセルに対して信号の遅延時間が互いに異なる複数のセルパターンを作成し、半導体集積回路のレイアウトデータに基づきセルパターンの一つをそれぞれのセルに対し選択し、そのセルパターンの組み合わせからなる信号伝搬経路の算出遅延時間をそれぞれの組み合わせに対し算出し、その算出遅延時間と信号伝搬経路の許容遅延時間の大小関係に基づき信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせを選択し、その選択されたセルパターンの組み合わせを用いて半導体集積回路の信号伝搬経路のレイアウトデータを作成するステップと、(ロ)レイアウトデータに基づき、複数のセルパターン毎に複数の光近接効果補正処理条件をそれぞれ設定してマスクデータを作成するステップと、(ハ)マスクデータに基づき、複数のセルパターン毎に複数のシミュレーション条件をそれぞれ設定してマスクデータを検証するステップと、(ニ)マスクデータを使用して半導体集積回路製造用マスクを製造するステップと、(ホ)半導体集積回路製造用マスクを使用して半導体基板中に不純物イオンを注入するステップとを含む半導体集積回路の製造方法であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、(イ)レイアウト装置の算出部に、複数の光近接効果補正処理条件に基づきそれぞれのセルに対して作成された信号の遅延時間が互いに異なる複数のセルパターンのうちから、レイアウト装置の第1レイアウトデータ記憶領域に格納された半導体集積回路のレイアウトデータに基づき、セルパターンの一つをそれぞれのセルに対して選択させ、そのセルパターンの組み合わせからなる信号伝搬経路の算出遅延時間をそれぞれの組み合わせに対し算出させ、その算出遅延時間をレイアウト装置の遅延時間記憶領域に格納させる命令と、(ロ)レイアウト装置の選択部に、遅延時間記憶領域に格納された算出遅延時間、及びレイアウト装置の特性情報記憶領域に格納された信号伝搬経路の許容遅延時間を読み出させ、算出遅延時間と許容遅延時間の大小関係に基づき信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせを選択させる命令と、(ハ)レイアウト装置のレイアウト部に、選択されたセルパターンの組み合わせを用いて半導体集積回路の信号伝搬経路のレイアウトデータを作成させる命令とを実行させるための半導体集積回路のレイアウトプログラムであることを要旨とする。
本発明によれば、半導体集積回路の特性を劣化させることなく、OPC処理に要する時間を低減する半導体集積回路のレイアウト方法、製造方法及びレイアウトプログラムを提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、図面相互間において互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1に示す本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のレイアウト方法は、例えば、図2に示すレイアウト装置により実行可能である。そのため、先ず図2について説明する。図2に示すレイアウト装置は、処理装置10、記憶装置20、セルライブラリ50、入力装置30及び出力装置40を備える。処理装置10は、算出部11、選択部12及びレイアウト部13を備える。算出部11は、半導体集積回路の当初の回路素子の配置情報に基づき、半導体集積回路に含まれる信号伝搬経路の遅延時間を算出する。算出部11により算出される信号伝搬経路の遅延時間を、以下において「算出遅延時間」という。配置情報は、セルの配置処理が終了した段階でのセルの配置座標、或いは配置されたセル間を接続する概略配線処理が終了した段階でのセルの配置座標及びセル間を接続する概略配線の配置座標等の情報を含む。
選択部12は、算出遅延時間と許容遅延時間を比較する。そして、選択部12は、比較結果に基づき、信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせを、セルライブラリ50から選択する。「許容遅延時間」とは、レイアウト対象の半導体集積回路が正常に動作するために満足すべき遅延時間である。つまり、算出遅延時間が許容遅延時間以上の信号伝搬経路がある場合は、半導体集積回路は誤動作する。そのため、選択部12は、算出遅延時間が許容遅延時間以下になるように、信号伝搬経路に含まれるセルのセルパターンを選択する。
レイアウト部13は、選択されたセルパターンの組み合わせを用いて半導体集積回路の信号伝搬経路のレイアウトデータを作成する。
記憶装置20は、接続情報記憶領域21、第1レイアウトデータ記憶領域22、遅延時間記憶領域23、特性情報記憶領域24、セル記憶領域25及び第2レイアウトデータ記憶領域26を備える。接続情報記憶領域21は、レイアウト対象の半導体集積回路の電気的な接続情報を格納する。第1レイアウトデータ記憶領域22は、レイアウト対象の半導体集積回路の回路素子の配置情報を格納する。遅延時間記憶領域23は、算出部11により算出された信号伝搬経路の遅延時間算を格納する。特性情報記憶領域24は、信号伝搬経路の許容遅延時間を格納する。セル記憶領域25は、選択部12により選択されたセルパターンを格納する。第2レイアウトデータ記憶領域26は、レイアウト部13が作成したレイアウトデータが格納される。
セルライブラリ50は、複数のOPC処理条件に基づき、それぞれのセルに対して作成された複数のセルパターンを格納する。ここで、OPC処理条件とは、OPC処理前のマスクパターンの形状と、OPC処理後のマスクパターンを用いてウェハ上に形成される実素子パターンの形状をリソグラフィシミュレーション等により予想した形状との寸法誤差として設定される公差条件である。つまり、公差条件が厳しいほど、ウェハ上に形成される素子パターンの形状は、設計時の素子パターンの形状に近い。又、同一のセルに対して作成されたセルパターンであっても、異なる公差条件に基づき作成されるセルパターンの信号の遅延時間は互いに異なる。
入力装置30はキーボード、マウス、ライトペン又はフレキシブルディスク装置等で構成される。入力装置30よりレイアウト実行者は、入出力データを指定できる。更に、入力装置30より出力データの形態等を設定することも可能で、又、レイアウトの実行や中止などの指示の入力も可能である。
又、出力装置40としては、レイアウト結果を表示するディスプレイやプリンタ、或いはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存する記録装置等が使用可能である。ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、例えばコンピュータの外部メモリ装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等の電子データを記録することができるような媒体等を意味する。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM、MOディスク、カセットテープ、オープンリールテープ等が「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」に含まれる。
図1に示したレイアウト方法を説明する前に、図2に示した選択部12が、信号伝搬経路に含まれるセルに該当するセルパターンを、セルライブラリ50から選択する方法の例を、図3に示した信号伝搬経路P1(以下において、「経路P1」という。)を用いて説明する。経路P1は、フリップフロップFF1から、2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3を経由して、フリップフロップFF2に至る信号伝搬経路である。ここで、公差条件10%としてOPC処理したセルパターン、及び公差条件15%としてOPC処理したセルパターンの集合がセルライブラリ50に格納されている場合を説明する。つまり、図4に示すように、2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に該当するセルパターンを、公差条件10%としてそれぞれOPC処理したセルパターンCG11、セルパターンCG21、及びセルパターンCG31が、セルライブラリ50の第1セルパターン領域51に格納されている。ここで、公差条件10%としてOPC処理したセルパターンの集合をセルパターン群C1とする。又、2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に該当するセルパターンを、公差条件15%としてそれぞれOPC処理したセルパターンCG12、セルパターンCG22、及びセルパターンCG32が、第2セルパターン領域52に格納されている。公差条件15%としてOPC処理したセルパターンの集合をセルパターン群C2とする。以下では、第1レイアウトデータ記憶領域22に格納される経路P1に含まれる2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に該当するセルパターンに、セルパターン群C1に含まれるセルパターンCG11、CG21、及びセルパターンCG31がそれぞれ用いられている場合を説明する。
選択部12は、第1レイアウトデータ記憶領域22に格納されている経路P1の算出遅延時間td1を計算する。経路P1の算出遅延時間td1は、フリップフロップFF1から出力された信号が、フリップフロップFF2に至るまでの時間である。そして、選択部12は、経路P1の算出遅延時間td1と許容遅延時間ta1の差を算出する。許容遅延時間ta1は特性情報記憶領域24から読み出される。許容遅延時間ta1は、例えばレイアウト対象の半導体集積回路の動作周波数から決まるサイクルタイム等である。
算出遅延時間td1が許容遅延時間ta1より少しだけ小さいか、若しくは大きい信号伝搬経路を、以下において、「クリティカルパス」という。既に述べたように、OPC処理に要する時間を削減するためには、公差条件を緩くすればよい。しかし、公差条件を緩くするほど、製造された素子の特性と所望の素子特性との差が大きくなる。そのため、例えば、経路P1に含まれるすべてのセルに対してセルパターン群C1に含まれるセルパターンが選択されていて、且つ経路P1の算出遅延時間td1が許容遅延時間ta1より小さい場合に、経路P1に含まれるセルのいずれかに対してセルパターン群C2に含まれるセルパターンを選択すると、経路P1の算出遅延時間td1が許容遅延時間ta1より大きくなることがある。この場合には、経路P1に含まれるセルに対して、セルパターン群C2に含まれるセルパターンを選択することはできない。したがって、経路P1がクリティカルパスである場合は、経路P1に含まれる2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に対してセルパターンCG11、CG21、CG31が選択される。
一方、算出遅延時間td1が許容遅延時間ta1より小さく、且つその差が大きい場合には、経路P1に含まれる2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に対して、セルパターン群C2に含まれるセルパターンが選択可能な場合がある。
例えば、セルパターンCG11を選択した場合の、図3に示した経路P1に含まれる入力NANDセルG1の遅延時間を1.5、セルパターンCG12を選択した場合の入力NANDセルG1の遅延時間を2.1とする。つまり、2入力NANDセルG1に該当するセルパターンをセルパターンCG11からセルパターンCG12に置換した場合に、2入力NANDセルG1の遅延時間は0.6増加する。ここで、遅延時間は相対的な数値である。一方、セルパターンCG21を選択した場合のインバータセルG2の遅延時間を1.0、セルパターンCG22を選択した場合のインバータセルG2の遅延時間を1.3とすると、インバータセルG2に該当するセルパターンを、セルパターンCG21からセルパターンCG22に置換した場合に、インバータセルG2の遅延時間は0.3増加する。つまり、経路P1の算出遅延時間td1は、0.9増加する。
ここで、経路P1の許容遅延時間ta1を5.0とする。経路P1に含まれる2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に該当するセルパターンとしてセルパターンCG11、CG21、CG31を用いた場合の経路P1の算出遅延時間td1が4.0の場合には、許容遅延時間ta1と算出遅延時間td1の差は1.0になる。したがって、2入力NANDセルG1に該当するセルパターンをセルパターンCG11からセルパターンCG12に置換し、インバータセルG2に該当するセルパターンをセルパターンCG21からセルパターンCG22に置換しても、経路P1の算出遅延時間td1の増加は0.9であり、経路P1の算出遅延時間td1は4.9である。そのため、2入力NANDセルG1及びインバータセルG2に該当するセルパターンとして公差条件の緩いセルパターン群C2に含まれるセルパターンを使用しても、経路P1の算出遅延時間td1は許容遅延時間ta1以下である。つまり、半導体集積回路の性能を低下させることなく、2入力NANDセルG1及びインバータセルG2に該当するセルパターンとして公差条件の緩いセルパターン群C2に含まれるセルパターンを選択することにより、公差条件の厳しいセルパターン群C1に含まれるセルパターンを選択した場合に比べて、OPC処理に要する時間を削減できる。
以上の説明では、異なる公差条件に基づき作成されたセルパターンの集合が、セルパターン群C1、C2の2種類である場合を説明した。しかし、3種類以上のセルパターン群を用意し、半導体集積回路の動作速度を低下させない範囲で、最も公差条件の緩いセルパターン群から、経路P1に含まれる2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に該当するセルパターンを選択しても良い。
以下に、図2に示したレイアウト装置を用いて、図1に示すレイアウト方法を実行する例を説明する。
(イ)図1のステップS11において、セルライブラリ情報として、セルライブラリ30にセルパターンが登録される。即ち、使用可能なセル種類毎に、複数のOPC処理条件に基づく複数のセルパターンが、図2に示すセルライブラリ50に格納される。複数のセルパターンは、予めセルライブラリ50に格納されていてもよい。
(ロ)ステップS12において、入力装置30を介してレイアウト対象の半導体集積回路の接続情報が入力され、接続情報記憶領域21に格納される。又、レイアウト対象の半導体集積回路の概略配線前の回路素子の配置情報が入力され、第1レイアウトデータ記憶領域22に格納される。更に、半導体集積回路に含まれる各信号伝搬経路の許容遅延時間の情報が、特性情報記憶領域24に格納される。尚、接続情報、配置情報及び許容遅延時間の情報は、それぞれ接続情報記憶領域21、第1レイアウトデータ記憶領域22及び特性情報記憶領域24に予め格納されていてもよい。
(ハ)ステップS13において、算出部11が、第1レイアウトデータ記憶領域22に格納された配置情報を読み出す。そして、算出部11は、レ配置情報に基づき、セルパターンの一つをそれぞれのセルに対し選択して割り当て、そのセルパターンの組み合わせからなる信号伝搬経路の遅延時間を算出する。算出された信号伝搬経路の遅延時間は遅延時間記憶領域23に格納される。
(ニ)ステップS14において、選択部12が、遅延時間記憶領域23に格納された信号伝搬経路の遅延時間、及び特性情報記憶領域24に格納された信号伝搬経路の許容遅延時間を読み出す。そして、選択部12は、図3を用いて説明した方法と同様にして、セルライブラリ50からセルパターンを選択する。つまり、選択部12は、レイアウト対象の半導体集積回路に含まれる各信号伝搬経路の算出遅延時間が許容遅延時間より大きくならない範囲で、それぞれの信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせとして、最も緩い公差条件に基づき作成されたセルパターンの組み合わせを選択する。選択されたセルパターンは、セル記憶領域25に格納される。
(ホ)ステップS15において、レイアウト部13が、セル記憶領域25に格納されたセルパターン、及び接続情報記憶領域21に格納された接続情報を読み出す。そして、レイアウト部13は、セルパターンの組み合わせの情報及び接続情報に基づき、半導体集積回路の信号伝搬経路の詳細なレイアウトデータを作成する。作成されたレイアウトデータは、第2レイアウトデータ記憶領域26に格納される。
第2レイアウトデータ記憶領域26に格納されたレイアウトデータは、出力装置40を介して外部に出力できる。又、作成されたレイアウトデータでは、それぞれのセルに対して選択されたセルパターンの公差条件の情報が、それぞれのセルに付加される。出力されたレイアウトデータに基づき、半導体集積回路のマスクデータが作成される。更に、レイアウトデータを用いて回路シミュレーションを行うことが可能である。
一般に、半導体集積回路に含まれる信号伝搬経路は、クリティカルパスでないものが多い。そのため、多くのセルのセルパターンを、緩い公差条件に基づき作成されたセルパターンに置換することができる。その結果、公差条件の緩い個所が多いレイアウトになるため、OPC処理に要する時間が低減される。
図1に示した一連のレイアウト操作は、図1と等価なアルゴリズムのプログラムにより、図2に示したレイアウト装置を制御して実行できる。このプログラムは、図2に示したレイアウト装置を構成する記憶装置20に記憶させればよい。又、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体を図2に示した記憶装置20に読み込ませることにより、本発明の一連のレイアウト操作を実行できる。
本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のレイアウト方法は、一つのセルについて異なる公差条件でOPC処理して作成された複数のセルパターンを用意し、信号伝搬経路の算出遅延時間が許容遅延時間を超えない範囲で、最も緩い公差条件に基づき作成されたセルパターンを選択する。したがって、半導体集積回路の特性を劣化させることなく、OPC処理に要する時間を低減できる。
以上に説明したレイアウト方法により作成されたレイアウトデータを用いて、マスクデータ作成、マスクデータ検証、及び寸法管理等の半導体集積回路の製造に要する時間を削減できる。更に、半導体集積回路の製造コストの削減が可能である。以下に、異なる公差条件によってOPC処理された複数のセルパターンの情報を、半導体集積回路の製造に利用する方法の例を説明する。
図1に示したレイアウト方法を用いて作成されるレイアウトデータには、異なる公差条件によってOPC処理されたセルパターンが混在する。つまり、チップ上に、セルパターン群C1に含まれるセルパターンが選択されたセル群Aが配置される部分と、セルパターン群C2に含まれるセルパターンが選択されセル群Bが配置される部分とが混在するマスクデータが作成される。
こうしたマスクデータを作成する場合に、それぞれに異なるOPC処理のパラメータを設定することが可能である。ここで、「異なる情報」とは、レイヤー、領域情報、及びセル名称等の、セルに要求される公差を識別できるすべての情報を含む。以下において、セルに要求される公差を識別できる情報が付加されたセルの情報を、「セル識別情報」という。
一方、具体的なOPC処理のパラメータとしては、リソグラフィシミュレーションの収束演算回数や、光学シミュレーションを行うときの光学パラメータ、または設計パターンにおけるOPC処理の補正単位の細かさ等である。OPC処理の補正単位はジョグ(jog)或いは補正グリッドと呼ぶ。前述のセル群Aに対しては補正精度優先でOPC処理のパラメータを設定し、同じくセル群Bに対しては処理時間優先でOPC処理のパラメータを設定することが可能である。その結果、最小限のOPC処理時間で所望の補正精度を達成できる。
セルに要求される公差を識別できる情報を付加する場合には、例えば、セル群Aとセル群Bを概略配線処理時に別々のレイヤーに割り当てる。或いは、セル群A及びセル群Bの名称をテーブル化しておき、レイアウト確定後にテーブルの情報に基づき、要求される公差の違いに応じてセル群A及びセル群Bのレイヤー変更を行う。OPC処理時に入力されるレイアウトデータ(ストリームデータ)では、レイヤーを認識することにより、要求される公差を識別できる。複数の公差条件のセルパターンから、要求される公差に応じてセルパターンを選択してセルを配置できる。そのため、選択するセルパターンの公差条件に応じてレイヤーを変更しておくことも可能である。OPC処理及びOPC検証処理では、入力されたレイヤー毎に補正条件、或いは検証条件を変更することが可能である。そのため、レイヤー毎にOPCパラメータ、或いはOPC検証における許容線幅変動量等を変更することにより、最短の処理時間で所望の補正精度及び検証精度を得ることができる。
以上に説明したマスクデータ作成方法は、例えば図5に示したマスクデータ作成装置により実行可能である。図5に示したマスクデータ作成装置は、処理装置110、記憶装置120、入力装置130及び出力装置140を備える。
処理装置110は、セル識別情報作成部111、OPCパラメータ設定部112、及びOPC処理部113を備える。セル識別情報作成部111は、セルに対して選択されたセルパターンに応じてセル識別情報を作成する。OPCパラメータ設定部112は、セル識別情報に基づき、OPCパラメータを設定する。OPC処理部113は、OPCパラメータに基づき、レイアウトデータのOPC処理を行い、マスクデータを作成する。
記憶装置120は、レイアウトデータ記憶領域121、セル識別情報記憶領域122、OPCパラメータ記憶領域123、及びマスクデータ記憶領域124を備える。レイアウトデータ記憶領域121は、マスクデータ作成対象のレイアウトデータを格納する。セル識別情報記憶領域122は、セル識別情報作成部111が作成したセル識別情報を格納する。OPCパラメータ記憶領域123は、OPCパラメータ設定部112が設定したOPCパラメータを格納する。マスクデータ記憶領域124は、OPC処理部113がOPC処理を行い、作成したマスクデータを格納する。
入力装置130はキーボード、マウス、ライトペン又はフレキシブルディスク装置等で構成される。入力装置130よりマスクデータ作成者は、入出力データを指定できる。更に、入力装置130より出力データの形態等を設定することも可能で、又、マスクデータ作成の実行や中止などの指示の入力も可能である。又、出力装置140としては、マスクデータ作成結果を表示するディスプレイやプリンタ、或いはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存する記録装置等が使用可能である。
図5に示したマスクデータ作成装置により、マスクデータを作成する方法の例を図6に示したフローチャートを用いて説明する。以下では、図1を用いて説明したレイアウト方法で作成されたレイアウトデータからマスクデータを作成する場合を説明する。
(イ)図6のステップS21において、図5に示す入力装置130を介してマスクデータ作成対象の半導体集積回路のレイアウトデータが入力され、レイアウトデータ記憶領域121に格納される。尚、レイアウトデータは、レイアウトデータ記憶領域121に予め格納されていてもよい。
(ロ)ステップS22において、セル識別情報作成部111が、レイアウトデータ記憶領域121に格納されたレイアウトデータを読み出す。そして、セル識別情報作成部111は、レイアウトデータに含まれる複数のセルについて、それぞれのセルに対して選択されたセルパターンに応じてセル識別情報を作成する。例えば、上記で説明したように、セル群Aとセル群Bを別々のレイヤーに割り当てる。作成されたセル識別情報は、セル識別情報記憶領域122に格納される。
(ハ)ステップS23において、OPCパラメータ設定部112が、セル識別情報記憶領域122に格納されたセル識別情報を読み出す。そして、OPCパラメータ設定部112は、セル識別情報に基づき、OPCパラメータを設定する。例えば、上述したように、セルに要求される公差に応じて、補正精度優先又は処理時間優先でOPC処理が行われるように、OPCパラメータを設定する。設定されたOPCパラメータは、OPCパラメータ記憶領域123に格納される。
(ニ)ステップS24において、OPC処理部113が、レイアウトデータ記憶領域121に格納されたレイアウトデータ、及びOPCパラメータ記憶領域123に格納されたOPCパラメータを読み出す。そして、OPC処理部113は、OPCパラメータに基づき、レイアウトデータのOPC処理を行い、マスクデータを作成する。作成されたマスクデータは、マスクデータ記憶領域124に格納される。
以上に説明したマスクデータ作成方法により、セルパターン群C1に含まれるセルパターンからセルパターンが選択されたセル群Aが配置される部分と、セルパターン群C2に含まれるセルパターンからセルパターンが選択されたセル群Bが配置される部分とが混在するマスクデータが作成される。マスクデータ記憶領域124に格納されたマスクデータは、出力装置140を介して外部に出力できる。又、作成されたマスクデータには、それぞれのセルに対して選択されたセルパターンの公差条件の情報が付加されている。
ところで、近年ではプロセスマージンの低減が著しいため、OPC処理後のマスクデータを検証するために、リソグラフィシミュレーションを用いた検証が必要になってきている。つまり、OPC処理後のマスクデータに対してリソグラフィシミュレーションを行い、ウェハ上での仕上がりパターンの平面形状を算出する。そして、算出された平面形状と所望のウェハ上での形状との形状の差が所定の公差に入るか否かによって、マスクデータの精度を検証する。リソグラフィシミュレーションを用いた検証において、セルパターン群C1に含まれるセルパターンが選択されたセル群A、及びセルパターン群C2に含まれるセルパターンが選択されたセル群Bに対して、それぞれ異なる公差をリソグラフィシミュレーション条件として設定することにより、リソグラフィシミュレーションの精度を低下させることなく実行時間を削減できる。又、リソグラフィシミュレーションにおける擬似的なエラーを最小限に抑えることが可能となる。その結果、検証時間の削減を実現できる。又、セルパターン群C1に含まれるセルパターンが選択されたセル群Aに対してのみマスクデータ検証を行うことにより、マスクデータ検証時間を削減することも可能である。
以上に説明したマスクデータ検証方法は、例えば図7に示したマスクデータ検証装置により実行可能である。図7に示したマスクデータ検証作成装置は、処理装置210、記憶装置220、入力装置230及び出力装置240を備える。
処理装置210は、セル識別情報作成部211、シミュレーションパラメータ設定部212、及びシミュレーション部213を備える。セル識別情報作成部211は、セルに対して選択されたセルパターンに応じてセル識別情報を作成する。シミュレーションパラメータ設定部212は、セル識別情報に基づき、シミュレーションパラメータを設定する。シミュレーション部213は、シミュレーションパラメータに基づき、マスクデータのリソグラフィシミュレーションを行う。
記憶装置220は、マスクデータ記憶領域221、セル識別情報記憶領域222、シミュレーションパラメータ記憶領域223、及びシミュレーション結果記憶領域224を備える。マスクデータ記憶領域221は、検証対象のマスクデータを格納する。セル識別情報記憶領域222は、セル識別情報作成部211が作成したセル識別情報を格納する。シミュレーションパラメータ記憶領域223は、シミュレーションパラメータ設定部212が設定したシミュレーションパラメータを格納する。シミュレーション結果記憶領域224は、シミュレーション部213が実行したソグラフィシミュレーションの結果を格納する。
入力装置230はキーボード、マウス、ライトペン又はフレキシブルディスク装置等で構成される。入力装置230よりマスクデータ検証者は、入出力データを指定できる。更に、入力装置230より出力データの形態等を設定することも可能で、又、マスクデータ検証の実行や中止などの指示の入力も可能である。又、出力装置240としては、マスクデータ検証結果を表示するディスプレイやプリンタ、或いはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存する記録装置等が使用可能である。
図7に示したマスクデータ検証装置により、リソグラフィシミュレーションを用いてマスクデータを検証する方法の例を、図8に示したフローチャートを用いて説明する。以下では、図6を用いて説明したマスクデータ作成方法で作成されたマスクデータの検証を行う場合を説明する。
(イ)図8のステップS31において、図7に示す入力装置230を介してマスクデータ検証対象の半導体集積回路のマスクデータが入力され、マスクデータ記憶領域221に格納される。尚、マスクデータは、マスクデータ記憶領域221に予め格納されていてもよい。
(ロ)ステップS32において、セル識別情報作成部211が、マスクデータ記憶領域221に格納されたマスクデータを読み出す。そして、セル識別情報作成部211は、マスクデータに含まれる複数のセルについて、それぞれのセルに対して選択されたセルパターンに応じてセル識別情報を作成する。それぞれのセルに公差条件の情報を付加して作成されたセル識別情報は、セル識別情報記憶領域222に格納される。
(ハ)ステップS33において、シミュレーションパラメータ設定部212が、セル識別情報記憶領域222に格納されたセル識別情報を読み出す。そして、シミュレーションパラメータ設定部212は、セル識別情報に基づき、リソグラフィシミュレーションに適用するシミュレーションパラメータを設定する。例えば、前述のセル群Aとセル群Bにそれぞれ要求される公差に応じて、リソグラフィシミュレーション条件の公差を設定する。設定されたシミュレーションパラメータは、シミュレーションパラメータ記憶領域223に格納される。
(ニ)ステップS34において、シミュレーション部213が、マスクデータ記憶領域221に格納されたマスクデータ、及びシミュレーションパラメータ記憶領域223に格納されたシミュレーションパラメータを読み出す。そして、シミュレーション部213は、シミュレーションパラメータに基づき、マスクデータのリソグラフィシミュレーションを行う。リソグラフィシミュレーションの結果は、シミュレーション結果記憶領域224に格納される。シミュレーション結果記憶領域224に格納されたリソグラフィシミュレーションは、出力装置240を介して外部に出力できる。
以上に説明したリソグラフィシミュレーションを用いたマスクデータの検証により、マスクデータ検証者は、高精度のマスクデータ検証に要する時間を削減することができる。
又、OPC処理で使用されるリソグラフィシミュレーションのシミュレーションモデルは、実験データとリソグラフィシミュレーション結果とのフィッティングを行って決定される。ここで、「実験データ」とは、OPC処理されたマスクデータを使用して、実際にウェハ上に形成されたパターンの形状データである。フィッティングに用いられるセルパターンを決定する際にも、公差条件の違いを有効に利用できる。具体的には、要求される公差が厳しいセルのパターンに関する実験データを増やし、要求される公差が緩いセルよりも、要求される公差が厳しいセルに関してのフィッティングの精度が高くなるようにフィッティングパラメータの重み付けを行う。その結果、要求される公差が厳しいセルについて、ウェハ上に形成されるパターンを高精度に予測するシミュレーションモデルを作成することが可能である。
上記のマスクデータ検証工程でプロセスマージンが少ないと判断されたマスクデータについては、工場でルーチン的に寸法管理がなされる。ここで、「プロセスマージン」とは、半導体集積回路の歩留まりが低下した場合等に、工場において調整可能なプロセス条件の範囲である。つまり、工場におけるプロセス条件の調整では、歩留まり低下を抑制することが難しいと判断された場合等には、工場で寸法管理が行われる。その場合の寸法管理のスペックとして、レイアウト作成時に設定されるセルパターンの公差の違いを利用できる。つまり、セルに要求される公差に応じて、セルパターンに適用する管理基準を変更する。例えば、要求される公差が厳しいセル群Aには、厳しい寸法管理基準を適用し、要求される公差が緩いセル群Bには、緩い寸法管理基準を適用する。セル群Bに緩い寸法管理基準を適用することにより、マスク或いはレチクル等を作り直す可能性を低減できる。又、セル群Bに緩い寸法管理基準を適用しても、セル群Bの製造される形状と所望の形状との公差が大きいため、半導体集積回路の特性は低下しない。一方、要求される公差が厳しいセル群Aには厳しい寸法管理基準が適用されるため、半導体集積回路の特性の低下を抑制できる。つまり、半導体集積回路の製造歩留まりを向上できる。
以上に説明した寸法管理方法は、例えば図9に示した寸法管理装置により実行可能である。図9に示した寸法管理装置は、処理装置310、記憶装置320、入力装置330及び出力装置340を備える。
処理装置310は、プロセスマージン検証部311、セル識別情報作成部312、及び管理基準設定部313を備える。プロセスマージン検証部311は、マスクデータのプロセスマージンの有無を検証する。セル識別情報作成部312は、セルに対して選択されたセルパターンに応じてセル識別情報を作成する。管理基準設定部313は、セル識別情報に基づき、寸法管理基準を設定する。
記憶装置320は、マスクデータ記憶領域321、セル識別情報記憶領域322、及び管理基準記憶領域323を備える。マスクデータ記憶領域321は、寸法管理対象のマスクデータを格納する。セル識別情報記憶領域322は、セル識別情報作成部312が作成したセル識別情報を格納する。管理基準記憶領域323は、管理基準設定部313が設定した管理基準値を格納する。
入力装置330はキーボード、マウス、ライトペン又はフレキシブルディスク装置等で構成される。入力装置330より寸法管理基準の設定者は、入出力データを指定できる。更に、入力装置330より出力データの形態等を設定することも可能で、又、寸法管理基準の設定の実行や中止などの指示の入力も可能である。又、出力装置340としては、寸法管理基準の設定結果を表示するディスプレイやプリンタ、或いはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存する記録装置等が使用可能である。
図9に示した寸法管理装置により、マスクデータの寸法管理を行う方法の例を図10に示したフローチャートを用いて説明する。以下では、図6を用いて説明したマスクデータ方法で作成されたマスクデータについて寸法管理を行う場合を説明する。
(イ)図10のステップS41において、図9に示す入力装置330を介して寸法管理対象のマスクデータが入力され、マスクデータ記憶領域321に格納される。尚、マスクデータは、マスクデータ記憶領域321に予め格納されていてもよい。
(ロ)ステップS42において、プロセスマージン検証部311が、マスクデータ記憶領域321に格納されたマスクデータを読み出す。そして、プロセスマージン検証部311は、マスクデータのプロセスマージンの有無を検証する。プロセスマージンがあると判断された場合は、処理を終了する。プロセスマージンがないと判断された場合は、ステップS43に進む。
(ハ)ステップS43において、セル識別情報作成部312が、マスクデータ記憶領域321に格納されたマスクデータを読み出す。そして、セル識別情報作成部312は、マスクデータに含まれる複数のセルについて、それぞれのセルに対して選択されたセルパターンに応じてセル識別情報を作成する。それぞれのセルに公差条件の情報を付加して作成されたセル識別情報は、セル識別情報記憶領域322に格納される。
(ニ)ステップS44において、管理基準設定部313が、セル識別情報記憶領域322に格納されたセル識別情報を読み出す。そして、管理基準設定部313は、セル識別情報に基づき、それぞれのセルについて寸法管理基準を設定する。例えば、上述したように、セルに要求される公差が緩い場合には、寸法管理基準を緩く設定する。設定された寸法管理基準は、管理基準記憶領域323に格納される。管理基準記憶領域323に格納された寸法管理基準は、出力装置340を介して外部に出力できる。
更に、工場でルーチン的に実施される寸法管理に限らず、マスク製造工程、ウェハプロセス等の寸法管理を必要とする個所で、セルパターンの公差条件の違いを利用できる。その結果、先行技術を使用した場合にリワークされるマスクやウェハを減らすことが可能となり、半導体集積回路の製造コストを削減できる。
以上に説明したように、異なる公差条件でOPC処理して作成されたセルパターンを用意することにより、レイアウトデータ作成時間、マスクデータ作成時間、マスクデータ検証時間、及び寸法管理に要する時間を削減できる。したがって、上述した方法で作成されたマスクデータを使用して半導体集積回路製造用マスクを作成し、そのマスクを使用して半導体基板に不純物イオンを注入して半導体集積回路を製造することにより、半導体集積回路の開発時間を削減できる。即ち、
(イ)図11に示すステップS51において、図1を用いて説明した方法により、半導体集積回路のレイアウトデータを作成する。つまり、一つのセルに対して、複数の光近接効果補正処理条件に基づき複数のセルパターンをそれぞれ作成する。そして、半導体集積回路の回路素子の配置情報に基づき半導体集積回路の信号伝搬経路の算出遅延時間を算出し、その算出遅延時間と複数の信号伝搬経路の許容遅延時間の差に基づき、信号伝搬経路に含まれるセルに該当するセルパターンを複数のセルパターンから選択する。その後、その選択されたセルパターンを用いて半導体集積回路のレイアウトデータを作成する。
(ロ)ステップS52において、ステップS51で作成されたレイアウトデータに基づき、図6を用いて説明した方法により、マスクデータを作成する。つまり、複数のセルパターンの公差条件毎に複数の光近接効果補正処理条件をそれぞれ設定してマスクデータを作成する。
(ハ)ステップS53において、ステップS52で作成されたマスクデータについて、図8を用いて説明した方法により、マスクデータを検証する。つまり、複数のセルパターンの公差条件毎に複数のリソグラフィシミュレーション条件をそれぞれ設定して、リソグラフィシミュレーションを実行し、マスクデータを検証する。
(ニ)ステップS54において、ステップS53で検証されたマスクデータを用いて、半導体集積回路製造用マスクを製造する。
(ホ)ステップS55において、ステップS54で製造された半導体集積回路製造用マスクを用いて、フォトリソグラフィ技術等により半導体基板にボロン(B)、燐(P)等の不純物イオンを注入して、半導体集積回路を製造する。
又、必要に応じて、ステップS53において検証されたマスクデータについて、図10を用いて説明した方法により寸法管理を行うことができる。つまり、マスクデータ検証工程でプロセスマージンが少ないと判断されたマスクデータについて、複数のセルパターン毎に寸法管理基準を設定することにより、マスクデータの寸法管理を行う。その結果、半導体集積回路の歩留まりを向上させることができる。
図11に示した半導体集積回路の製造方法によれば、レイアウト段階で設定された、異なる公差条件に基づき、半導体集積回路の開発、製造に要する時間を削減できる。更に、半導体集積回路の開発、製造コストの削減が可能である。
又、図11に示したレイアウトデータ作成、マスクデータ作成、マスクデータ検証、及び工場における寸法管理の機能をプログラム化し、図11に示した一連の流れをシステム化することにより、設計パターンからマスクデータ作成、マスクデータ検証、及び工場における寸法管理を自動で行うことも可能である。
(変形例)
以上の説明では、クリティカルパスでない信号伝搬経路に含まれるセルに該当するセルパターンを、緩い公差条件に基づき作成されたセルパターンに置換する例を説明した。しかし、セルパターンを置換する以前の、図2の第1レイアウトデータ記憶領域22に格納された回路素子の配置情報に基づき算出された算出遅延時間が、許容遅延時間を満足しない場合がある。例えば、セルパターン群C1に含まれるセルパターンを選択した場合に、図3に示す経路P1に含まれる2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3の中に、遅延時間のプロセスばらつき依存性が大きいセルがあるとする。その場合、経路P1の算出遅延時間td1のプロセスばらつき依存性が大きくなる。つまり、プロセス条件がばらつくことによって、経路P1の算出遅延時間td1が許容遅延時間ta1以上になる場合がある。
遅延時間のプロセスばらつき依存性が大きいセルがある場合は、経路P1の算出遅延時間td1を許容遅延時間ta1以下にするために、プロセスばらつきの影響が小さいセルパターンをセルライブラリ50から選択することが有効である。これは、公差条件を厳しくすることにより、セルの遅延時間の変動を小さくできるからである。
例えば、図12に示すように、公差条件5%としてOPC処理したセルパターンの集合であるセルパターン群C3をセルライブラリ50の第3セルパターン領域53に格納する。セルパターン群C3は、図3に示した経路P1に含まれる2入力NANDセルG1、インバータセルG2、及び2入力NORセルG3に該当するセルパターンを、公差条件5%としてそれぞれOPC処理したセルパターンCG13、セルパターンCG23、及びセルパターンCG33等を含む。ここで、セルパターンCG21を選択した場合の、標準プロセス条件で製造されたインバータセルG2の遅延時間が1.0、ワーストプロセス条件で製造されたとき、インバータセルG2の遅延時間が、1.8とする。一方、セルパターンCG23を選択した場合の、標準プロセス条件で製造されたインバータセルG2の遅延時間が1.2、ワーストプロセス条件で製造されたインバータセルG2の遅延時間が1.6であるとする。そのため、インバータセルG2に該当するセルパターンとしてセルパターンCG23を選択した場合の方が、セルパターンCG21を選択した場合よりも、インバータセルG2を含む経路P1の算出遅延時間td1のプロセスばらつきによる影響を小さくできる。
従来の手法では、経路P1の算出遅延時間td1が許容遅延時間ta1より大きい場合は、例えば図13に示すように2入力NANDセルG1を駆動能力の高い2入力NANDセルG1Aに置換する。或いは、図14に示すように、経路P1にバッファセルG4を挿入する。その結果、経路P1の算出遅延時間td1を許容遅延時間ta1以下に改善できる。しかし、2入力NANDセルG1Aは駆動力を高くするために2入力NANDセルG1よりセル面積が大きくなることが多い。又、バッファセルG4を挿入する場合には、経路P1の含まれるセルの総面積が増大する。例えば、経路P1に含まれるセルの総面積は、算出遅延時間td1を改善する前の1.5倍〜2倍程度に増加する。
一方、公差条件を厳しくする場合、OPC処理を易しくするために、セル内のパターン間距離を広げる場合がある。例えば、インバータセルG2に該当するセルパターンとしてセルパターンCG23を選択した場合、セルパターンCG21を選択した場合に比べて、インバータセルG2のセルパターンの面積は、例えば1.2倍程度になる。しかし、駆動能力の高いセルに置換する、或いはバッファセルを追加する従来の遅延時間改善方法に比べて、セルパターン群C3に含まれるセルパターンCG23を選択する方が、経路P1の算出遅延時間td1の改善に伴う経路P1に含まれるセルの総面積の増加が抑制される。
以上に説明したレイアウト方法により作成されたレイアウトデータを用いて、マスクデータ作成、マスクデータ検証、半導体集積回路製造用マスクの作成、及び半導体集積回路製造用マスクを使用して半導体基板に不純物イオンを注入することにより半導体集積回路を製造し、更にマスクデータの寸法管理を行うことにより、半導体集積回路の製造に要する時間を削減できる。更に、半導体集積回路の製造コストの削減が可能である。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記の説明においては、プロセスばらつきがあった場合に算出遅延時間が許容遅延時間を満足しない場合について説明した。プロセスばらつき以外にも、例えばセルの遅延時間の温度依存性等を考慮して、セルパターンを選択することができる。又、標準プロセス条件において所望の半導体集積回路の動作速度が得られない場合に、遅延時間の小さいセルパターンに選択してレイアウトデータを作成することにより、半導体集積回路の動作速度を改善することができる。又、概略配線処理前の半導体集積回路の配置情報に基づき信号伝搬経路の算出遅延時間を計算する例を示したが、概略配線後の配置情報に基づいて信号伝搬経路の算出遅延時間を計算してもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のレイアウト方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のレイアウト装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のレイアウト方法によりレイアウトされる信号伝搬経路の例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のレイアウト装置のセルライブラリの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のマスクデータ作成装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のマスクデータ作成方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のマスクデータ検証装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路のマスクデータ検証方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の寸法管理方法装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の寸法管理方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例に係る半導体集積回路のレイアウト装置のセルライブラリの構成を示す模式図である。 先行技術によりレイアウトされた信号伝搬経路の例を示す回路図である。 先行技術によりレイアウトされた信号伝搬経路の他の例を示す回路図である。
符号の説明
10…処理部
11…算出部
12…選択部
13…レイアウト部
21…接続情報記憶領域
22…第1レイアウトデータ記憶領域
23…遅延時間記憶領域
24…特性情報記憶領域
25…セル記憶領域
26…第2レイアウトデータ記憶領域
50…セルライブラリ

Claims (5)

  1. 算出部が、複数の光近接効果補正処理条件に基づきそれぞれのセルに対して作成された信号の遅延時間が互いに異なる複数のセルパターンの一つを、第1レイアウトデータ記憶領域に格納された半導体集積回路のレイアウト情報に基づきそれぞれのセルに対して選択し、前記セルパターンの組み合わせからなる信号伝搬経路の算出遅延時間をそれぞれの組み合わせに対し算出し、該算出遅延時間を遅延時間記憶領域に格納するステップと、
    選択部が、前記遅延時間記憶領域に格納された前記算出遅延時間、及び特性情報記憶領域に格納された前記信号伝搬経路の許容遅延時間を読み出し、前記算出遅延時間と前記許容遅延時間の大小関係に基づき、前記信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせを選択するステップと、
    レイアウト部が、前記選択されたセルパターンの組み合わせを用いて前記半導体集積回路の信号伝搬経路の詳細レイアウトデータを作成するステップ
    とを含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  2. 前記光近接効果補正処理条件は、光近接効果補正処理を行って作成されたマスクパターンの形状と、該マスクパターンを用いて算出される、ウェハ上に形成される素子パターンの形状との差の条件であることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  3. 複数の光近接効果補正処理条件に基づき、それぞれのセルに対して信号の遅延時間が互いに異なる複数のセルパターンを作成し、半導体集積回路のレイアウトデータに基づき前記セルパターンの一つをそれぞれのセルに対し選択し、該セルパターンの組み合わせからなる信号伝搬経路の算出遅延時間をそれぞれの組み合わせに対し算出し、該算出遅延時間と前記信号伝搬経路の許容遅延時間の大小関係に基づき前記信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせを選択し、該選択されたセルパターンの組み合わせを用いて前記半導体集積回路の信号伝搬経路のレイアウトデータを作成するステップと、
    前記レイアウトデータに基づき、前記複数のセルパターン毎に前記複数の光近接効果補正処理条件をそれぞれ設定してマスクデータを作成するステップと、
    前記マスクデータに基づき、前記複数のセルパターン毎に複数のシミュレーション条件をそれぞれ設定して前記マスクデータを検証するステップと、
    前記マスクデータを使用して半導体集積回路製造用マスクを製造するステップと、
    前記半導体集積回路製造用マスクを使用して半導体基板中に不純物イオンを注入するステップ
    とを含むことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  4. 前記複数のセルパターン毎に寸法管理基準を設定することにより、前記マスクデータの寸法管理を行うステップを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路の製造方法。
  5. レイアウト装置の算出部に、複数の光近接効果補正処理条件に基づきそれぞれのセルに対して作成された信号の遅延時間が互いに異なる複数のセルパターンのうちから、レイアウト装置の第1レイアウトデータ記憶領域に格納された半導体集積回路のレイアウトデータに基づき、セルパターンの一つをそれぞれのセルに対して選択させ、該セルパターンの組み合わせからなる信号伝搬経路の算出遅延時間をそれぞれの組み合わせに対し算出させ、該算出遅延時間をレイアウト装置の遅延時間記憶領域に格納させる命令と、
    レイアウト装置の選択部に、前記遅延時間記憶領域に格納された前記算出遅延時間、及びレイアウト装置の特性情報記憶領域に格納された前記信号伝搬経路の許容遅延時間を読み出させ、前記算出遅延時間と前記許容遅延時間の差に基づき前記信号伝搬経路に用いるべきセルパターンの組み合わせを選択させる命令と、
    レイアウト装置のレイアウト部に、前記選択されたセルパターンの組み合わせを用いて前記半導体集積回路の信号伝搬経路のレイアウトデータを作成させる命令
    とを実行させるための半導体集積回路のレイアウトプログラム。
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