JP4591373B2 - ハーネスプロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばエンジン等の機器に取り付けられるハーネスプロテクタに関する。
例えば、自動車のインジェクタには給電用のハーネスが接続される。同ハーネスはその保護のために、細長い筒状のプロテクタ内に収容されているのが通常である。そのようなものとして、例えば下記特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2003−230222公報
上記のプロテクタ内に収容されたハーネスからはインジェクタへの配線のために複数の分岐電線が引き出され、それぞれの端部にはコネクタが装着されインジェクタとの接続を行うようにしている。
近年、インジェクタに対する制御が複雑化することに伴ってコネクタが多極化、つまりは大型化する傾向にある。このような大型のコネクタがプロテクタの外部に引き出されると、周辺の部材との干渉が懸念される。具体的には、プロテクタに隣接してカムシャフトが配されるような環境のもとでは、コネクタ及びこれに接続される電線とカム等との干渉が心配される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、プロテクタ本体から引き出されたコネクタが周辺部材との干渉を回避することができるハーネスプロテクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、車両用エンジンのカムシャフトに対しその長手方向の軸線が平行をなすようにして配されたハーネスプロテクタであって、前記エンジンに装着可能でかつ内部にハーネスを収容可能な長尺のプロテクタ本体と、前記ハーネスから分岐した分岐電線に接続され前記プロテクタ本体の外側方に配されるコネクタとを備えてなり、前記プロテクタ本体において前記カムシャフトと対向する側の側面には、前記カムシャフトに装着された複数のカムとそれぞれ対向した位置にそれぞれ開口して前記分岐電線を引き出すための分岐口と、前記各分岐電線の先端に接続されたコネクタを退避させるために前記カムシャフトから遠ざかる方向へ凹む逃がし凹部とが設けられ、また、前記各分岐口の開口縁には、同開口縁を取り囲むようにして保護壁が設けられ、かつこの保護壁は前記カムの周面と対向しつつ前記逃がし凹部へ向けて延出して形成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記プロテクタ本体はその長さ方向の途中において平面方向で略V字状に屈曲することで、この屈曲部が前記逃がし凹部となっていることを特徴とするものである。
<請求項1の発明>
多極化等の理由によってコネクタが大型化した場合には、プロテクタイ本体から引き出されたコネクタが周辺の部材と干渉する虞が生じるが、請求項1の発明のように、コネクタを逃がし凹部内に位置させるようにすれば、プロテクタ本体からのはみ出し量を抑制することができるため、周辺部材とコネクタ、あるいはコネクタを接続している分岐線との干渉を未然に回避することができる。
また、分岐口から引き出された分岐電線が保護壁によって保護されるため、カムとの干渉を未然に回避することができる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、プロテクタ本体を途中で屈曲させることに伴って生じる凹み箇所を逃がし凹部としたため、プロテクタ本体の幅寸法を長さ方向で変更する必要がない。したがって、プロテクタ本体を長さ方向に屈曲させることなく一部を凹ませて逃がし凹部を形成する場合に比べてプロテクタ本体全体の幅寸法を小さくすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態のハーネスプロテクタHPは、ハーネスHを収容可能な細長形態で合成樹脂製のプロテクタ本体1に金属製の固定具2を組み付けて構成され、この固定具2によってハーネスプロテクタHP全体を機器側(例えば、車両用エンジンE(ディーゼルエンジン))に固定可能である。また、プロテクタ本体1の一面側(後述する第2分岐口10が配された側:図示しないインジェクタが配される側)には、図1に示すように、プロテクタ本体1の長手方向の軸線とほぼ平行にカムシャフト40が回転可能に配されているとともに、同カムシャフト40には一定間隔毎にカム41が嵌着されている。
プロテクタ本体1は、ケース3とこのケース3の上面開口を閉塞するカバー4とから構成され、ケース3は上方へ開放する略U字状断面に形成され、内部にはハーネスHを収容可能な収容室5が形成されている。
ケース3は一定幅を有したまま、所定長さ間隔毎に複数(図示三箇所)の屈曲箇所が設定されている。それぞれの屈曲箇所はカムシャフト40から遠ざかる方向へ略V字形状をなして凹む逃がし凹部42となっている。これら逃がし凹部42は、後述するインジェクタ用のコネクタ17を一部入り込ませた状態で図示しないインジェクタとの接続を可能にすることで、プロテクタ本体1からできるだけ突出しないようにする役割を果たす。
ケース3は長手方向の一端側にハーネスHの導入口6が開放し、この導入口6を通して収容室5内に収容されたハーネスHの一端側はケース3の外部へ引き出され、給電用のコネクタ7が装着されている。さらに、ケース3の長手方向に対向する両側面には長さ方向へ適当間隔をおいて片側4箇所ずつ分岐口8,10が開口している。これらはいずれもケース3両側面を上端の開口縁から高さ方向に沿ってほぼ中間部で切り欠くことによって形成されており、ここからは上記ハーネスHから分岐した電線がそれぞれ引き出し可能となっている。
また、各分岐口8,10のうちケース3の片側面(後述する取り付け部12A,Bが配された側)に設けられたもの(以下、第1分岐口8という)の開口縁には、第1分岐口8を取り囲むようにして第1引き出し壁9が形成されている。この第1引き出し壁9は分岐電線をケース3の長手方向の軸線に対し斜めに引き出すことができるように、斜め外方へ向けて張り出している。但し、第1引き出し壁9のうち一方の側壁はケース3のほぼ全高に亘って形成されるとともに、その先端部はケース3の長手方向の軸線とほぼ直交するよう屈曲した突出壁9Aとなっている。
さらに、ケース3において第1分岐口8が配された側の壁面には、隣接する第1分岐口8間のほぼ中間位置に3箇所のジョイント部31が、また第2分岐口10が配された側の壁面にも4箇所のジョイント部がそれぞれ各保護壁11に隣接して配されている。いずれのジョイント部31についても基本構造は同様である。すなわち、各ジョイント部31は内外の二重壁構造となっており、ケース3のほぼ全高さ範囲に亘って中空状に形成されかつ上下方向に開放している。さらにまた、図6に示すように、各ジョイント部31内においてケース3の外壁面のほぼ中央の高さには掛け止め突部32が突設されている。
また、ケース3の反対側の側面、つまりカムシャフト40が配された側の分岐口(以下、第2分岐口10という)はカムシャフト40の各カム41と対向して位置している。さらに、各第2分岐口10の開口縁には、同開口縁を取り囲むようにして保護壁11がそれぞれ設けられている。各保護壁11は外側の壁がカム41の周面とほぼ対向しかつケース3の外側面に沿うようにほぼ平行に延びている。このことによって、ハーネスHからの分岐電線はカム41との干渉が回避可能となるとともに、ケース3の外側面に沿って配索される。
なお、上記した第1・第2分岐口8,10から導出された各分岐電線の先端にはそれぞれグロープラグ用あるいはインジェクタ用のコネクタ16,17が装着されている。
ケース3にはハーネスプロテクタHPを固定するための取り付け部12A,12Bが計三箇所に配されている。この実施形態においては、ケース3における第1分岐口8寄りに2箇所(以下、この2箇所の取り付け部を側部取り付け部12Aと言う。)、またケース3における導入口6と反対側の端部に一箇所(以下、この取り付け部を端部取り付け部12Bと言う。)がそれぞれ配されている。各取り付け部12A,12Bは、いずれもが下面の高さ位置がケース3の下面より低く形成されている。
両側部取り付け部12Aは共に略角筒状に形成され、その下面側は全面に収容孔13が開口しここから内部へボルト(あるいはナット)を挿通できるようになっている。一方、上面側にも同軸でやや小径の作業孔14が開口している。また、端部取り付け部12Bは略円筒状に形成されるとともに、両側部取り付け部12Aと同様、下面側から内部へボルトあるいはナットを挿通することができるようにしてある。
一方、ケース3の底壁下面には全長に亘って金属製の固定具2が装着されている。ケース3の底壁下面には周縁から一段低く形成された凹部15が凹み形成され、固定具2の基部2Aはこの凹部15内へ嵌め込まれている。また、基部2Aの外面中央部には補強用のリブ18がほぼ全長に亘ってかつ外部へ向けて突出するように形成されている。さらに、基部2Aの端部及び幅方向における一方の側縁の長さ方向の途中の2位置には各取り付け部12A,12Bに対応して張り出し部19A,19Bが形成され、基部2Aとは取り付け部12A,12Bに対応する段差を介して連続している。各取り付け部12A,12Bの底壁下面にも上記と同様の凹部となっていて、各張り出し部19A,19Bは対応する凹部にそれぞれ整合して嵌合可能である。また、各張り出し部19A,19Bの中心にはボルトの軸部を挿通可能な通し孔30が貫通しており、このうち導入口6寄りのものと端部取り付け部12Bに対応するものは長孔とされて、組み付け上のばらつきを吸収できるようにしている。
なお、ハーネスプロテクタHPがエンジンEに取り付けられたときには、基部2AはエンジンEの上面から浮いた位置にある。
さらにまた、各張り出し部19Aのうち側部取り付け部12Aに対応したものは、その一側縁に起立片20が上方へほぼ直角にかつ撓み可能に折り曲げ形成されその中央部には係止窓21が開口している。一方、両側部取り付け部12Aにおいて起立片20と対向する外壁面には係止突起22が形成され、固定具2をケース3に装着することに伴って係止窓21と係止突起22が弾性的に係合する。より詳細には、図7に示すように、係止突起22はその上縁がほぼ水平面となるように形成され、この水平面をなす部分と係止窓21の開口上縁とが係止するようになっている。このように起立片20と側部取り付け部12Aとが係合することにより、張り出し部19Aが基部2A側に対し下方へ折れ曲がる事態を緩和することができる。
また、基部2Aにおける長手方向の両側縁には、固定具2の取り付けのための掛け止め部23が複数箇所(本実施形態では各ジョイント部に対応して計7箇所が配されている)、それぞれ適当間隔毎に配されている。各掛け止め部23は、対応する各ジョイント部31の内幅とほぼ同幅をもって基部2Aからほぼ直角に屈曲して形成され、かつジョイント部31に対し下側の開口から案内されながら挿通可能である。さらに、各掛け止め部32は、図6に示すように、上部側に窓孔24が方形状に開口して形成されており、ジョイント部31内の掛け止め突部32と係止することができるようになっている。そして、窓孔24の下側には片持ち状の係止爪25が斜め下向きに形成され、撓み可能である。この係止爪25は次述するカバー4側に設けられた各装着片26と係止可能である。
一方、カバー4はケース3の上面開口の形状に整合するようにして形成され、ケース3上面を全長に亘って閉止可能である。カバー4の外面には補強用の凹所27が長さ方向に沿って複数に分割して配されている。このカバー4における一方の側縁には各第2分岐口10の出口付近を覆うようにして庇片28が張り出し形成されている。カバー4において長手方向両側縁であって、各ジョイント部31と対応する位置には計7箇所に装着片26が下向きに連続して形成されている。各装着片26はジョイント部31内へ案内されつつ挿通可能に形成され、かつその中央は抜き孔29が貫通することで全体として枠状に形成される。この抜き孔29へは固定具2の係止爪25が嵌り込むことができ、抜き孔29の下縁に係止爪25が弾性的に係止可能である。装着片26はジョイント部31内に挿通されるときには固定具2側の掛け止め部23の外面に摺接し、掛け止め部23の撓み空間内に進入するため、掛け止め部23の撓みを規制して窓孔24と掛け止め突部32との係止状態を外れにくくしている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明すると、まずカバー4を取り外した状態で、給電用コネクタ7、グロープラグ用及びインジェクタ用コネクタ16,17が接続されたハーネスHをケース3の上面側から収容し、それぞれをケース3の導入口6から引き出すとともに、各分岐線を第1・第2の分岐口8,10から引き出しておく。その後に、固定具2をケース3の底壁下面に沿わせつつ、各掛け止め部23をジョイント部31に対し下方から挿通させる。このとき、掛け止め部23は掛け止め突部11を乗り越える際に撓み変形をし、乗り越え後に弾性復帰して窓孔24に係止する。
また、上記と同時に、各張り出し部19A,19Bが対応する取り付け部12A,12Bの下面凹部に嵌り合うとともに、両側部取り付け部12Aの側面に起立片20が摺接し、起立片20は係止突起22へ乗り上げながら撓み変形し、乗り越えに伴って弾性復帰して係止窓24の開口縁に対して係止突起22の切り立った上縁が係止する。
なお、各取り付け部12A,12B内には固定具2の取り付けに先立ってボルトあるいはナットが収容され、固定具2の取り付けの後にボルト・ナットによってハーネスプロテクタHP全体のエンジンE側への取付けがなされる。このときには、ケース3側はその一部がエンジンEから浮いた状態で支持される。
固定具2の装着の後、カバー4を装着してケース3の上面開口を閉止するのであるが、このときには各装着片26をジョイント部31の上部開口から挿入すると、装着片26は掛け止め部23とジョイント部31の外側壁の内面との間に保有される掛け止め部23の撓み空間内を、係止爪25を撓ませつつ進行してゆく。そして、装着片26の抜き孔29下縁が係止爪25の先端を通過すれば、係止爪25は弾性復帰して抜き孔29下縁に係止する。かくして、カバー4が抜け止め状態でケース3に取り付けられる。また、装着片26が掛け止め部23の撓み空間内に進入することで、掛け止め部23が掛け止め突部32との係止を解除する方向への撓み変形が規制されるため、掛け止め部23と掛け止め突部32との係止状況が維持され、もってケース3に対する固定具2の取り付け状況が強化される。
また、本実施形態のハーネスプロテクタHPでは、取り付け部12A,12Bがケース3の側方へ突出して配されていることから、固定具2の張り出し部19A,19Bもまた基部2Aから幅方向に偏心している。したがって、ボルトを通じてエンジンの振動がケース3側に伝わると基部2A側の揺れによって張り出し部19Aと基部2A側との境界部分で曲げ変形してしまう虞がある。しかし、この実施形態では起立片20を形成してプロテクタ側である取り付け部12Aに係止させるようにしたから、基部2A側の揺れが規制され、もって固定具2の変形を解消することができる。
さらに、第2分岐口10から引き出されたインジェクタ用のコネクタ17は、対応する逃がし凹部42内に、その一部が収まるようにして位置され、ここで図示しないインジェクタとの接続がなされる。このように、コネクタ17が逃がし凹部42に一部食い込んだ状態で配置されることから、プロテクタ本体1からの突出量を極力抑制してカム41等との干渉を回避することができる。したがって、コネクタ17が多極化して大型化した場合に極めて有効となる。また、逃がし凹部42を実現するにあたり、ケース3の屈曲箇所を利用するようにしたため、ケース3自体は外形を均一幅として形成可能であり、ケース3の幅寸法を拡大させずに済む、という効果もある。さらにまた、インジェクタ用のコネクタ17に接続され第2分岐口10から引き出された電線は、保護壁12によってカム41と対向する側が保護された状態で、かつケース3の外側面に沿って配索がされるため、分岐電線もまた同様にカム41等との干渉から保護され、断線等の懸念を未然に払拭することができる。
さらに、この実施形態では次の効果もある。ケース3は長さ方向の一面が開口するチャンネル断面をもつため、固定具2を使ってその長手方向の開口を閉止する構造も考えられる。しかし、そのようなケース3側構造として開き変形を生じやすい箇所(開口)に固定具2を取り付ける構造では、固定具2の変形回避に支障を来す可能性がある。そこで、本実施形態ではケース3側構造として底壁面側に固定具2を装着し、長手方向開口は別途にカバー4を設けてこれを閉止するようにした。このようにすることで、ケース3側に振動が加わっても、ケース3自体の変形も生じにくく、固定具2の変形防止により有効である。
ところで、固定具2をケース3に係止させるにあたり、固定具2側からは掛け止め部23を設けてジョイント部31内の掛け止め突部32に対し引っ掛けて抜け止めをするようにしている。さらに、本実施形態ではカバー4の装着に伴って装着片26を掛け止め部23の撓み空間へ進入させ、これによって掛け止め部23が掛け止め突部32から外れる方向への撓みが規制されるため、固定具2の外れ止めを確実に行うことができる。さらに、このような装着片26を利用して係止爪25に係止させ、これによってカバー4の抜け止めも併せて行っているため、構造の簡素化も併せて達成されている。
すなわち、このような構造は要約すれば次のようなものとなる。
(1)内部にハーネスを収容可能な長尺のケースと、このプロテクタ本体の長さ方向に沿設される固定具と、この固定具に一体に設けられ同固定具が前記ケース3に装着されるときに撓み空間へ向けて撓み変形しながら前記ケースに係止可能な掛け止め部と、前記ケースに組み付けられ前記撓み空間内に進入して前記掛け止め部が前記ケースとの係止を解除する方向へ撓み変形するのを規制する撓み規制手段(装着片)とを備えたことを特徴とするハーネスプロテクタである。
このような構成によれば、固定具は掛け止め部がケースに弾性係止して固定具の装着がなされる。加えて、撓み規制手段が掛け止め部の撓み空間に進入した状態でケースに組み付けられるため、掛け止め部がケースとの係止を解除する方向へ変位するのを規制するため、固定具をケースに対し確実に装着することができる。
(2)上記(1)記載のものにおいて、前記ケースは長さ方向の一面が開口する一方、前記撓み規制手段はこの開口を閉止するカバーに形成された装着片であることを特徴とするハーネスプロテクタである。
(2)の構成によれば、カバーを利用して撓み規制手段を構成することができるため、撓み規制専用の部材が不要となる分、構成部品を減少させることができる。
(3)上記(2)記載のものにおいて、前記装着片は前記掛け止め部に係止することによって、前記カバーが前記ケースに固定されることを特徴とするハーネスプロテクタである。
(3)の構成によれば、固定具の係止状況を強化する装着片を利用してカバーの固定を行うようにしたため、構成の簡素化を達成することができる。
(4)(2)又は(3)記載のものにおいて、ケースの外側面には内外二重構造をもった中空のジョイント部が設けられ、かつ同ジョイント部内の内壁面には掛け止め突部が突出形成される一方、前記掛け止め部は前記ジョイント部内に挿通されるときに前記撓み空間へ向けて撓みつつ前記掛け止め突部を乗り越えて係止し、かつ前記カバーが前記ケースに取り付けられるに伴って前記装着片は前記掛け止め部と前記ジョイント部の外壁面との間に保有される前記撓み空間内に進入することを特徴とするハーネスプロテクタである。
(4)の構成によれば、撓み空間が掛け止め部とジョイント部の外壁側との間に保有される閉じた空間であるため、装着片の進入によって確実に掛け止め部の撓み規制を行うことができるため、固定具の係止状況が確実である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、固定具2をケース3の底壁下面側に配したが、ケース3の開き変形が規制できるほどに、例えば充分な肉厚をもったものであれば、固定具2によってケース3の長手方向の開口を塞ぐようにしてもよい。
(2)本実施形態では、基部2Aと張り出し部19A,19Bとの間に高低差をもつものを示したが、使用条件によっては同一高さに形成されたものであってもよい。
(3)本発明において、逃がし凹部の形態を「略V字状」と記載したが、これには略U字状も含み、要はプロテクタがその長手方向の中心軸線に沿って形成される部分と、同部分から一方向へ遠ざかるように窪んだ部分とから形成される形態を表現したに過ぎない。
ハーネスを収容した状態におけるハーネスプロテクタの平面図 プロテクタ本体の斜視図 プロテクタ本体の右側面図 同左側面図 同底面図 掛け止め部とケース側との係止状況を示す斜視図 図1のA−A線断面図 図1のB−B線断面図
符号の説明
1…プロテクタ本体
2…固定具
3…ケース
4…カバー
10…第2分岐口
11…保護壁
12A,B…取り付け部
19A,B…張り出し部
20…起立片
22…係止突起
23…掛け止め部
26…装着片
31…ジョイント部
32…掛け止め突部
42…逃がし凹部
40…カムシャフト
41…カム

Claims (2)

  1. 車両用エンジンのカムシャフトに対しその長手方向の軸線が平行をなすようにして配されたハーネスプロテクタであって、
    前記エンジンに装着可能でかつ内部にハーネスを収容可能な長尺のプロテクタ本体と、前記ハーネスから分岐した分岐電線に接続され前記プロテクタ本体の外側方に配されるコネクタとを備えてなり、
    前記プロテクタ本体において前記カムシャフトと対向する側の側面には、前記カムシャフトに装着された複数のカムとそれぞれ対向した位置にそれぞれ開口して前記分岐電線を引き出すための分岐口と、前記各分岐電線の先端に接続されたコネクタを退避させるために前記カムシャフトから遠ざかる方向へ凹む逃がし凹部とが設けられ、
    また、前記各分岐口の開口縁には、同開口縁を取り囲むようにして保護壁が設けられ、かつこの保護壁は前記カムの周面と対向しつつ前記逃がし凹部へ向けて延出して形成されていることを特徴とするハーネスプロテクタ。
  2. 前記プロテクタ本体はその長さ方向の途中において平面方向で略V字状に屈曲することで、この屈曲部が前記逃がし凹部となっていることを特徴とする請求項1記載のハーネスプロテクタ。
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