JP4589827B2 - 吸気ダクト - Google Patents

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Description

本発明は、吸気ダクトに関し、更に詳細には、アクセルの開度調整操作により回転数が制御されるエンジンの空気取込部に接続され、ダクト本体の内部に画成された空気流通路の空気流通面積を、エンジンの回転数に応じて増減変化させるようにした吸気ダクトに関するものである。
近年生産される自動車では、エアバッグ装置やブレーキ装置等の種々安全装置を装備する一方、ボディやシャーシを高剛性化する対策を施すことで、安全性能の向上が図られている。従って、車両重量が必然的に増加する傾向にあるから、走行性能を確保するためにエンジンの高出力化が要求されている。しかしながら、環境問題がクローズアップされる今日にあっては、燃費向上、排気ガスクリーン化、騒音低減等の環境性能の向上が大きな課題となっており、排気量を大きくすることなく出力向上を図る対策が希求されている。
例えば図15は、自動車のエンジンルーム12内に搭載されたエンジンEGの空気供給部を示した説明断面図であって、該エンジンEGの回転駆動に必要とされる空気は、車体10の前部に組付けた吸気ダクトD1から取込まれ、エアクリーナーAFで清浄された後にエンジンEGへ供給されるようになっている。このような構成においてエンジンEGの出力向上を図るには、外部空気を取込む吸気ダクトD1の空気流通抵抗をできるだけ低減させ、取込まれた外部空気がスムーズにエンジンEGへ供給されるようにする方法が効果的とされる。具体的には、吸気ダクトD1のダクト本体20を大型化したもとで、空気取込口22の連通面積を大きくすると共に、内部に画成された空気流通路24の断面積(空気流通面積)を大きく設定すれば、エンジンEGの高出力化を図り易くなる。しかしながら、吸気ダクトD1を大型化した場合、空気取込口22から車外へ放出されるエンジン騒音(特に燃焼音等)や吸気音等の騒音が増大するという新たな問題が発生する。
そこで、例えば図16に図示するように、ダクト本体20の内部に回動シャッタータイプのバルブ26を配設し、このバルブ26の姿勢をアクセルACの開度調整操作に連動して回動変位させることで、空気流通路24内の空気流通面積を変化させる吸気ダクトD1が提案されている。このようなタイプの吸気ダクトD1では、アイドリング時等のエンジンEGの回転数が低い場合は、図16に実線表示した第1姿勢へバルブ26を姿勢変位させて空気流通面積を小さくし、空気取込口22から放出されるエンジン騒音を低減するようにする。また、アクセルACを踏込んで(アクセルACの開度を増加させて)エンジンEGの回転数が上昇する場合は、図16に2点鎖線表示した第2姿勢に向けてバルブ26を回動変位させて空気流通面積を大きくすることで、多量の外部空気の取込みを許容してエンジンEGの高出力化に対応するようになっている。このような可変吸気構造を有する吸気ダクトは、例えば特許文献1に開示されている。
特開平11−82202号公報
ところで、前述した従来の吸気ダクトD1は、第1姿勢にバルブ26が姿勢変位している場合、空気流通路24における空気流通方向に対して略直角となっているため、空気流通抵抗が極端に悪化して充分な外部空気が取込めない不都合があった。これは、図17に破線で図示するように、バルブ26の端縁部で空気の剥離が大きく発生するため、実質的な有効空気流通面積が減少してしまうからである。このような不都合を解消するには、第1姿勢にあるバルブ26の端縁部とダクト内壁面との間の間隔を大きくすればよい訳であるが、これでは空気流通面積が拡大してしまうからエンジン騒音を遮蔽できなくなってしまう。
そこで、図18に例示するように、ダクト本体20に対してバイパス路28を追加することで、低回転時はバルブ26を第1姿勢にしてバイパス路28を介して外部空気を取込むようにし、高回転時はバルブ26を第2姿勢にしてダクト本体20およびバイパス路28の両方から外部空気を取込むようにした吸気ダクトD1も提案されている。しかしながら、このような形態の吸気ダクトD1の場合、部品点数が増加するために製造コストが嵩む難点があると共に、外形サイズが大きくなって設置スペースを大きく確保しなければならない不都合があり、小型車等では採用できない場合もあった。
また、前述した従来の吸気ダクトD1の場合、アクセルACとバルブ26とがワイヤー等によりダイレクトに連繋された構成となっており、常にアクセルACの開度調整操作に連動してバルブ26が開閉するようになっていた。すなわち、アクセルACを踏込む際(アクセルACの開度を増加させる際)には、該アクセルACの操作量に追従してバルブ26が開放方向へ姿勢変化し、またアクセルACを戻す際(アクセルACの開度を減少させる際)には、該アクセルACの操作量に追従して該バルブ26が閉成方向へ姿勢変化するようになっている。このような構成では、アクセルACを踏込む際には、バルブ26が強制的に開放方向へ変化するのでエンジンEGのレスポンス向上が期待できる。しかしながら、アクセルACを戻す際には、まだエンジンEGの回転数が下がらないうちにバルブ26が閉成方向へ変化してしまい、空気流通面積が小さくなって取込まれる空気量が制限されるため、エンジンEGのスムーズな回転が阻害されるおそれがある。
更に、前述した回動シャッタータイプのバルブ26の場合、アクセルACの開度調整操作(バルブ26の回動変位量)と空気流通面積の増減量とが比例しないため、外部空気の取込量を適切に制御することができず、エンジンEGの出力特性にも影響を及ぼす欠点がある。例えば図19に例示するように、アクセルACの開度を全閉から1/3程度に増加する際には、バルブ26が第1姿勢(実線表示)から30度回動した30度姿勢(破線表示)へ回動するが、この第1範囲でのアクセルACの操作量(バルブ26の回動量)に対する空気流通面積の増加量は僅かである。しかしながら、アクセルACの開度を1/3から2/3に増加する際には、バルブ26が30度姿勢(破線表示)から60度姿勢(一点鎖線表示)へ回動するため、この第2範囲でのアクセルACの操作量(バルブ26の回動量)に対する空気流通面積の増加量は、第1範囲の場合よりもかなり大きくなっている。更に、アクセルACの開度を2/3から全開に増加する際には、バルブ26が60度姿勢(一点鎖線表示)から第2姿勢(二点鎖線表示)へ回動するため、この第3範囲でのアクセルACの操作量(バルブ26の回動量)に対する空気流通面積の増加量は、一気に第2範囲の2倍程度になってしまう。
従って本発明は、アクセルの開度調整操作により回転数が制御されるエンジンに対し、回転上昇時および回転低下時の何れにおいても必要とされる外部空気を常に適切に供給し得るようにした吸気ダクトを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に記載の発明は、
アクセルの開度調整操作により回転数が制御されるエンジンの空気取込部に接続され、ダクト本体の内部に画成された空気流通路の空気流通面積を、前記エンジンの回転数に応じて増減変化させるようにした吸気ダクトにおいて、
前記空気流通路の所要部位に形成された空気流通口と、
前記空気流通口の下流側に配設されて空気流通方向に沿ったスライド移動が可能であり、前記空気流通口を指向した側が略コーン形状に膨出したバルブ体と、
前記バルブ体と前記ダクト本体との間に配設され、常には該バルブ体を前記空気流通口側へ弾力付勢する付勢部材と、
前記アクセルとバルブ体とを連繋するアクセル連繋機構とを備え、
前記アクセル連繋機構は、前記アクセルの開度を増加させる際に、この操作に追従して該バルブ体を前記空気流通口から離間移動すると共に、前記アクセルの開度を減少させる際に、該アクセルと前記バルブ体との連繋を解除し、エンジンの回転駆動によって取込まれる外部空気の圧力と前記付勢手段の付勢力とのバランス関係に基づいて、前記バルブ体の前記空気流通口側への移動を許容するよう構成されることを特徴とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、アクセルを踏込んでその開度を増加させる際は、該アクセルの踏込みに対してバルブ体がダイレクトに追従して下流側へスライド移動するため、エンジンの回転上昇よりも適宜早いタイミングで空気流通路の空気流通面積を増加させるようになり、エンジンのレスポンス向上および出力特性向上を図り易くなる。そして、アクセルを戻してその開度を減少させる際は、アクセルの戻りに対してバルブ体が適宜時間差を以て上流側へスライド移動し得るため、エンジンのスムーズな回転低下を図り易くなる。しかも、バルブ体がダクト本体内において空気流通方向に沿ってスライド移動するため、取込まれる外部空気の流通方向において投影面積・投影形状が全く変化せず、ダクト部材内において空気の乱れが発生することを防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記アクセル連繋機構は、
前記アクセルに連動するように設けられ、該アクセルの開度の増加により前記空気流通口から離間移動すると共に、アクセルの開度の減少により該空気流通口側へ移動する係合部と、
前記バルブ体において前記係合部が前記空気流通口から離間移動する側に設けられ、空気流通口から離間移動する係合部に係合する一方、空気流通口側へ向けて移動する係合部から離間可能である係脱部とを備えることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、アクセル連繋機構を、アクセルの側に連繋した係合部とバルブ体の側に設けた係脱部との係脱構造としたため、簡単な構造および少ない部品点数により、アクセルの開度調整操作に基づくバルブ体の一方向制御が実現できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記アクセル連繋機構は、前記アクセルの側に連繋させた前記係合部としての揺動フォークと、前記バルブ体の側に設けた前記係脱部としてのフォーク係脱部とを有し、
前記アクセルの開度を増加させる際には、前記揺動フォークが前記フォーク係脱部へ当接し、
前記アクセルの開度を減少させる際には、前記揺動フォークが前記フォーク係脱部から離間可能とされることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、アクセル連繋機構を、アクセルの側に連繋した揺動フォークとバルブ体の側に設けたフォーク係脱部との係脱構造としたため、簡単な構造および少ない部品点数により、アクセルの開度調整操作に基づくバルブ体の一方向制御が実現できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記アクセル連繋機構は、前記アクセルの側に連繋させた前記係合部としてのスライダと、前記バルブ体の側に設けられて前記スライダのスライド移動を許容する所要長のガイド溝とを有し、
前記アクセルの開度を増加させる際には、前記スライダが前記ガイド溝における前記係脱部としての一端部に係合して移動規制され、
前記アクセルの開度を減少させる際には、前記スライダが前記ガイド溝に沿って移動することを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、アクセル連繋機構を、アクセルの側に連繋したスライダとバルブ体の側に設けたガイド溝との係脱構造としたため、簡単な構造および少ない部品点数により、アクセルの開度調整操作に基づくバルブ体の一方向制御が実現できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、前記付勢部材の付勢力は、前記アクセルの非操作時に、前記空気流通口へ最接近した位置に前記バルブ体を停止保持させ得る大きさに設定されることを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、バルブ体の復帰動作は、取込まれた外部空気の圧力と圧縮スプリングの付勢力とのバランス関係に基づいて行なわれるため、別途のバルブ移動機構等を特に必要とせず、全体がコンパクトになると共に製品コストが嵩むことが防止される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、前記バルブ体のスライド移動量と、これに伴う前記空気流通口の空気流通面積の増減量とが、略比例関係となるよう設定されたことを要旨とする。
従って、請求項6に係る発明によれば、エンジンの回転数および出力が直線的に増加するようになり、理想的なエンジン出力特性を得ることができる。
本発明に係る吸気ダクトによれば、アクセルの開度調整操作により回転数の制御が行なわれるエンジンに対し、回転上昇時および回転低下時の何れにおいても必要とされる外部空気を常に適切に供給し得る等の有益な効果を奏する。
次に、本発明に係る吸気ダクトにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
(第1実施例)
図4は、第1実施例に係る吸気ダクトの外観形状を示した概略斜視図、図1は、図4のI−I線断面図であって、アクセルの非操作時における吸気ダクトの内部状態を示し、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、図1のIII−III線断面図、図5は、吸気ダクトの主要部分を一部破断して示した部分斜視図である。また図6は、アクセルの開度を増加させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図、図7は、アクセルの開度を減少させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図である。
第1実施例の吸気ダクトDは、アクセルACの開度調整操作により回転数が制御されるエンジンEGの空気取込部に接続され、ダクト本体30の内部に画成された空気流通路54の空気流通面積Sを、エンジンEGの回転数に応じて増減変化させるようにしたものである。すなわち、図15の場合と同様に、車体10の前部におけるエンジンルーム12の前側に組付けられ、車体10の前方側へ空気取込口22を指向させる一方、エンジンEGの空気取込部に配設されたエアクリーナーAFに後端部を連結して実施に供される。なお、説明の便宜上、図1の図面左側を吸気ダクトの前側(または上流側)、図面右側を吸気ダクトの後側(または下流側)とする。
ダクト本体30内において空気流通路54の所要位置には、空気流通口56が形成されている。そして、ダクト本体30内において空気流通口56の下流側には、空気流通方向へのスライド移動が可能で、該空気流通口56を指向した側が略コーン形状に膨出したバルブ体60が配設されている。また、アクセルACとバルブ体60とは、該アクセルACの開度を増加させる際に、これに追従して該バルブ体60を空気流通口56から離間移動させるアクセル連繋機構70で連繋されている。更に、バルブ体60とダクト本体30との間に圧縮スプリング(付勢部材)66が配設され、常にバルブ体60は空気流通口56側へ弾力付勢された状態となっている。
ダクト本体30は、エアクリーナーAFに連結固定されるダクト部材32と、このダクト部材32の前側に装着される空気取込部材34とからなっている。このダクト部材32は、高密度ポリエチレン等を材質とする合成樹脂成形材であって、図2〜図4等に例示したように、2つの樋状半体32A,32Aを対向接合することで円筒形状をなし、前端部分から所要長までの前側部分が、これより後方の後側部分よりも太径となっている。そして、太径の前側部分の前面端面に、空気取込部材34用の設置開口部36が突出的に形成されていると共に、エアクリーナーAFに連結される空気送出口38が後側端面に開設されている。前述した太径部分は、空気流通路54の内径寸法も大きく設定されており、設置開口部36を介して設置された空気取込部材34のバルブ設置部42が、その内側に収容されるようになっている。
空気取込部材34は、高密度ポリエチレン等を材質とする合成樹脂成形材であって、図4に例示したように、前方の空気取込口22が先端に向けて拡大した所謂ファンネル形状を呈する空気取込筒部40と、この空気取込筒部40の後方側に連結して固定されるバルブ設置部42とから構成されている。バルブ設置部42は、前述した設置開口部36を介してダクト部材32内への挿通が許容され得る外径寸法に設定されている。これにより空気取込部材34は、このバルブ設置部42をダクト部材32内へ挿入させ、空気取込筒部40をダクト部材32から前方へ延出させた状態で、当該ダクト部材32の前側に取付固定される。そして、空気取込部材34の外面に、その円周方向へ延在するリブ44が突設されており、このリブ44を設置開口部36の開口端面へ当接させることで、ダクト部材32に対する空気取込部材34の位置決めが図られる。なお、ダクト部材32に対する空気取込部材34の固定は、図示しないビス等の適宜固定手段による。
バルブ設置部42は、図5等に例示したように、その前側部分が前述した空気取込筒部40に連通するバルブ収納空間46とされて後述するバルブ体60が収納され、このバルブ収納空間46の後側に、該バルブ体60をスライド移動可能に支持する摺動案内部48,50を有している。そして、空気取込筒部40とバルブ設置部42との境界部分、すなわちバルブ収納空間46の前端部分が空気流通口56とされ、またバルブ収納空間46に対応した外壁部分には合計4個の矩形状の開口部52が周方向へ開設されている。これにより、前述した空気流通口56および夫々の開口部52を介して、空気取込筒部40の内部からダクト部材32の内部へ至る空気流通路54が画成される。
バルブ体60は、前述したバルブ収納空間46内に設置可能な外径サイズで、かつ空気流通口56を指向した前側が膨出した略コーン形状を呈しており、その最大外形部分の外径寸法は空気流通口56の内径寸法と略同一か僅かに小さく設定されている。そして、バルブ体60の後端部には、パイプ状の摺動案内部48へ挿通されるロッド62が配設されると共に、このロッド62の先端に、バルブ設置部42に設けた凹部58の内面の一部をなす摺動案内部50に摺接するストッパー64が固定されている。従ってバルブ体60は、ロッド62およびストッパー64が夫々の摺動案内部48,50へ摺接していることで、バルブ収納空間46内で空気流通方向に沿って所定のストロークでスライド移動が許容される。なお、本願が規定する前述の「コーン形状」とは、各図に例示した砲弾形状の他に、円錐形状、円錐台形状、傘形状等、先端側に向けて外径寸法が漸減する形状のものを全て含むと共に、取込まれた外部空気に対する空気流通抵抗の増加を可能な限り低く抑え得る形状であることが前提とされる。
アクセル連繋機構70は、アクセルACを踏込んでその開度を増加させる際に、該アクセルACとバルブ体60とを連繋状態とし、アクセルACを戻してその開度を減少させる際に、該アクセルACと該バルブ体60とを非連繋状態とするよう機能する。これにより、アクセルACを踏込んだ際には、アクセルACの踏込み量に対してバルブ体60をダイレクトに下流側へスライド移動させ、空気流通口56における空気流通面積SをエンジンEGの回転上昇前に増加させる。一方、アクセルACを戻した時には、アクセルACの戻し量に対してバルブ体60をダイレクトにスライド移動させず、取込まれる外部空気の圧力と圧縮スプリング66の付勢力とのバランス関係に基づいて該バルブ体60を上流側へスライド移動させ、取込空気の圧力が高い場合は、空気流通口56における空気流通面積SをエンジンEGの回転低下後に徐々に減少させるようになっている。
具体的に第1実施例におけるアクセル連繋機構70は、アクセルACに連繋させたワイヤー72の側に設けた揺動フォーク78と、バルブ体60の側に設けたフォーク係脱部としてのストッパー64とを利用して、該アクセルACとバルブ体60とを一方向だけ連繋させる構造となっている。ダクト本体30とバルブ設置部42の上部との間には回動支軸74が回動自在に架設され、ダクト本体30から外方へ延出した該回動支軸74の外側端部に扇形のリンケージ板76が取着され、このリンケージ板76に前述したワイヤー72の端部が係止されている。
揺動フォーク78は、前述した回動支軸74に一体的に設けられ、その先端側が二股状に分岐形成された係止片80,80を有し、これら係止片80,80間にバルブ体60のロッド62を挟み込んだ状態で凹部58内へ垂下状態に延出し、前述したストッパー64の前側に臨んでいる。このような揺動フォーク78は、アクセルACの非操作時に略真下へ延出した垂下姿勢となり(図1,図5)、アクセルACを踏込むに従って後方側へ傾動変位し、アクセルACを最大に踏込んだ際には60°程度まで傾動した傾斜姿勢となるように設定されている。これにより揺動フォーク78は、アクセルACを踏込んでいる時にはストッパー64と常に係合した状態となり(図6)、この状態からアクセルACを戻した時にはストッパー64との係合が解除されるようになる(図7)。
圧縮スプリング66は、ロッド62に外装されてバルブ体60とバルブ設置部42との間に配設され、常にバルブ体60を空気流通口56側へ弾力付勢する。この圧縮スプリング66の付勢力は、アクセルACの非操作時に、空気流通口56へ最接近した位置にバルブ体60を停止保持させ得る大きさで、かつアクセルACの踏込み操作を阻害しない大きさに設定されている。従って、アクセルACの踏込み時には、揺動変位する揺動フォーク78に対してストッパー64が常に当接した状態となるよう保持させ、バルブ体60が安定的に下流側へスライド移動するのに寄与する。また、アクセルACを戻す時には、揺動フォーク78とストッパー64との係合が解除された状態において、エンジンEGが回転駆動することで吸引された外部空気の圧力と圧縮スプリング66の付勢力とのバランス関係により、バルブ体60が適宜時間差を以て上流側へスライド移動するのに寄与する。
このように構成された第1実施例の吸気ダクトDは、図1に例示したようにアクセルACの非操作時では、垂直姿勢となった揺動フォーク78にストッパー64が当接してバルブ体60が最前進状態となる。この状態では、バルブ体60の前側膨出部が空気流通口56へ適宜突入して、これらバルブ体60と空気流通口56との間に画成される空気流通面積Sが最小(S1)となる。このようにバルブ体60が最前進した場合には、該バルブ体60の外面が空気流通口56の端縁に若干の隙間を以て位置するようになり、図8(a)に概略図示するように、エンジンEGの低回転(アイドリング)時に必要とされる空気の取込みが許容される必要最小限の空気流通面積S(S1)が確保される。
しかも、バルブ体60の前側が砲弾形状に膨出しているため、空気取込口22を介して空気取込部材34の内部へ取込まれた外部空気を、該バルブ体60の前側膨出面に衝突すると同時に該膨出面に沿って放射状にスムーズに広がらせ、空気流通口56および各開口部52を介してダクト部材32の内部へ流れるよう考慮されている。従って、最小とされる空気流通面積Sは、図16等に例示した従来の吸気ダクトD1と比べてかなり小さくても、エンジンEGに必要とされる空気の取込みが可能である。このため、空気流通面積Sを小さくすることができるので、エンジン騒音に対する遮蔽性能が向上するようになり、空気取込口22を介して外部へ放射されるエンジン騒音の低減が図られる。
そして、アクセルACを最大に踏込んだ時には、後側へ傾斜姿勢となった揺動フォーク78によりバルブ体60が最後退状態となる。この状態では、バルブ体60の前側膨出部が空気流通口56から略完全に抜け出るようになり、これらバルブ体60と空気流通口56との間に画成される空気流通面積Sが最大(S2)となるように設定されている。すなわち、バルブ体60が最後退した場合には、図8(b)に概略図示するように、エンジンEGの高回転時に必要とされる空気の取込みが許容される空気流通面積S(S2)が確保される。
しかも、バルブ体60が前側へ砲弾形状に膨出しているため、空気取込口22を介して空気取込部材34の内部へ取込まれた外部空気を、該バルブ体60の前側膨出面に衝突すると同時に該膨出面に沿って放射状にスムーズに広がらせ、空気流通口56および各開口部52を介してダクト部材32の内部へ流れるようにし得る。そして、後方側へスライドするに際してバルブ体60の姿勢(投影面積・投影形状等)が変化しないため、取込まれた多量の外部空気を安定的にダクト部材32の太径部分へ流入させることができ、該ダクト部材32内において空気の乱れが発生することが防止される。
なお、第1実施例の吸気ダクトDでは、アクセルACの踏込みによるバルブ体60のスライド移動量と、これに伴う空気流通口56の空気流通面積Sの増減量とが、略比例関係となるよう設定されている。従って、アクセルACの踏込み時には、該アクセルACの踏込み量とエンジンEGの回転数とが略比例関係となる。
また、第1実施例の吸気ダクトDでは、図1に例示したように、空気流通路54において、空気取込筒部40におけるポイントPaでの断面積(空気流通面積)Saと、ダクト部材32の太径部分におけるポイントPbでの断面積(空気流通面積)Sbは、略同一かSbの方が大きくなるように設定されている。また、バルブ体60が最後退した際の空気流通口56における空気流通面積S(S2)が、前述した各断面積Sa,Sbと略同一となるように設定されている。これにより、バルブ体60が最後退した際には、空気流通路54の断面積がどの位置でも略一定となり、取込まれた外部空気の円滑な流通が実現できる。
前述した第1実施例の吸気ダクトDによれば、次のような効果を奏する。先ず、アクセルACを踏込んでその開度を増加させる際は、該アクセルACの踏込みに対してバルブ体60がダイレクトに追従して下流側へスライド移動するため、エンジンEGの回転上昇よりも適宜早いタイミングで空気流通路54の空気流通面積Sを増加させるようになり、エンジンEGのレスポンス向上および出力特性向上を図り易くなる。しかも、バルブ体60は、ダクト本体30内において空気流通方向に沿ってスライド移動するため、取込まれる外部空気の流通方向において投影面積・投影形状が全く変化せず、ダクト部材32内において空気の乱れが発生することを防止できる。また、アクセルACを戻してその開度を減少させる際は、アクセルACの戻りに対してバルブ体60が適宜時間差を以て上流側へスライド移動し得るため、エンジンEGの回転降下よりも適宜遅いタイミングで空気流通路54の空気流通面積Sを減少させるようになり、エンジンEGのスムーズな回転低下を図り易くなる。
そしてアクセル連繋機構70を、アクセルACの側に連繋した揺動フォーク78とバルブ体60の側に設けたストッパー64との係脱構造としたため、簡単な構造および少ない部品点数により、アクセルACの開度調整操作に基づくバルブ体60の一方向制御が実現できる。また、バルブ体60の復帰動作は、取込まれた外部空気の圧力と圧縮スプリング66の付勢力とのバランス関係に基づいて行なわれるため、別途のバルブ移動機構等を特に必要とせず、全体がコンパクトになると共に製品コストが嵩むことが防止される。更に、バルブ体60のスライド移動量とこれに伴う空気流通口56の空気流通面積Sの増減量とが略比例関係となるよう設定されているため、エンジンEGの回転数および出力が直線的に増加するようになり、理想的なエンジン出力特性を得ることが容易となる。
(第2実施例)
図9は、第2実施例に係る吸気ダクトDを、アクセルの非操作時の状態で示した断面図、図10は、アクセル連繋機構の構造を概略的に示した説明断面図、図11は、アクセルの開度を増加させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図、図12は、アクセルの開度を減少させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図である。この第2実施例の吸気ダクトDは、第1実施例の吸気ダクトDに対してアクセル連繋機構の構成を変更したもので、それ以外は基本的に同じである。従って、変更のない部分は同一符号を付して説明を省略し、変更となったアクセル連繋機構90についてのみ説明する。
第2実施例の吸気ダクトDにおけるアクセル連繋機構90は、基本的には第1実施例と同様に、アクセルACの開度調整操作に基づくバルブ体60の一方向制御を行なうものである。すなわち、アクセルACを踏込んでその開度を増加させる際には、該アクセルACとバルブ体60とを連繋状態とし、アクセルACを戻してその開度を減少させる際には、該アクセルACと該バルブ体60とを非連通状態とするよう機能する。これにより、アクセルACを踏込んだ際には、アクセルACの踏込み量に対してバルブ体60をダイレクトに下流側へスライド移動させ、空気流通口56における空気流通面積SをエンジンEGの回転上昇前に増加させる。一方、アクセルACを戻した際には、アクセルACの戻し量に対してバルブ体60をダイレクトにスライド移動させず、取込まれる外部空気の圧力と圧縮スプリング66の付勢力とのバランス関係に基づいて該バルブ体60を上流側へスライド移動させ、空気流通口56における空気流通面積SをエンジンEGの回転低下後に徐々に減少させるようになっている。
具体的に第2実施例におけるアクセル連繋機構90は、アクセルACの側に連繋させたスライダ98と、バルブ体60の側に設けられてスライダ98のスライド移動を許容する所要長のガイド溝100とを利用して、該アクセルACとバルブ体60とを一方向だけ連繋させる構造となっている。ダクト本体30には、扇形のリンケージ板94が回動自在に配設され、このリンケージ板94にアクセルACに連繋したワイヤー92の端部が係止されていると共に、前述したバルブ設置部42の内側へ挿入されてバルブ体60側へ延出したワイヤー96が接続され、このワイヤー96の先端に前述したスライダ98が固定されている。
ガイド溝100は、図10(a)に例示したように、バルブ体60のロッド62にその軸方向に沿って所要長に形成されており、このロッド62の先端にワイヤー挿通口102が形成されている。またロッド62には、ガイド溝100にスライダ98をセットしたもとで、二つ割り状に形成したストッパー部材104,104が装着されるようになっている。このスライダ98は、アクセルACの非操作時では図9に例示したように、バルブ収納空間46内に位置しており、アクセルACを最大に踏込んだ時には図11に例示したように、バルブ設置部42内に位置するように設定されている。そしてスライダ98は、アクセルACの非操作時にバルブ体60が最前進状態となっている場合に、図9に例示したように、ガイド溝100の後端部100aに近接位置するように設定されている。
従って、アクセルACを踏込んでその開度を増加させる時には、図10(b)および図11に例示したように、スライダ98がガイド溝100の後端部100aに係合するため、ワイヤー96に引張られて移動する該スライダ98と共にバルブ体60がダイレクトに下流側へスライド移動し、空気流通口56における空気流通面積SがエンジンEGの回転上昇前に増加するようになる。一方、アクセルACを戻してその開度を減少させる際には、図10(c)および図12に例示したように、スライダ98がガイド溝100内をスライド移動するため、アクセルACの戻し量に対してバルブ体60がダイレクトに上流側へスライド移動しない。すなわち、取込まれる外部空気の圧力と圧縮スプリング66の付勢力とのバランス関係に基づいてスライド上流側へスライド移動するようになり、エンジンEGの回転が高くて取込空気の圧力が高い場合は、空気流通口56における空気流通面積SがエンジンEGの回転低下後に徐々に減少するようになる。
このような第2実施例の吸気ダクトDでは、アクセルACの側に連繋したスライダ98とバルブ体60の側に設けたガイド溝100との係脱構造を呈するアクセル連繋機構90により、前述した第1実施例の吸気ダクトDと基本的に同等の作用効果が得られる。なおアクセル連繋機構90に関しては、簡単な構造および少ない部品点数により構成されるため、アクセルACの開度調整操作に基づくバルブ体60の一方向制御が好適に実現できる。
(別形態)
図13は、前述した第1実施例の吸気ダクトDを基本として、エンジンEGの騒音低減構造を装備した別形態の吸気ダクトDを例示した断面図である。この吸気ダクトDは、空気流通路54の外側に、ダクト本体30に開設した複数の連通口112を介して該空気流通路54と空間的に連通して共鳴室として機能する空間110を画成すると共に、前述した各連通口112を開閉するシャッター部材114をバルブ体60の外側に設けてある。このような吸気ダクトDは、アクセルACの開度調整操作および圧縮スプリング66の付勢力を元にした前述のバルブ体60のスライド移動に伴い、空気流通口56の空気流通面積Sを増減変化させると共に連通口112の連通面積を増減変化させ、エンジンEGの回転駆動に必要な空気の取込みを確保すると共に該エンジンEGから発生するエンジン騒音の低減を図り得るようになっている。この別形態の吸気ダクトDでも、アクセルACの側に連繋した揺動フォーク78とバルブ体60の側に設けたストッパー64との係脱構造をなすアクセル連繋機構70を採用したことにより、アクセルACの開度調整操作に基づくバルブ体60の一方向制御が好適に実現され、前述した第1実施例の吸気ダクトDと同等の作用効果が得られる。
図14は、前述した第2実施例の吸気ダクトDを基本として、エンジンEGの騒音低減構造をそうびした別形態の吸気ダクトDを例示した断面図である。空間110、連通口112およびシャッター部材114の構成は、図13に例示した吸気ダクトDと同一である。このような別形態の吸気ダクトDでも、アクセルACの側に連繋したスライダ98とバルブ体60の側に設けたガイド溝100の係脱構造をなすアクセル連繋機構90を採用したことにより、アクセルACの開度調整操作に基づくバルブ体60の一方向制御が好適に実現され、前述した第2実施例の吸気ダクトDと同等の作用効果が得られる。
なお、アクセル連繋機構の形態は、前述したアクセル連繋機構70,90に限定されるものではなく、アクセルACの開度調整操作に基づいてバルブ体60の一方向制御が好適に実現されるものであれば、これ以外の構成としてもよい。
また、アクセル連繋機構70,90は、(1)リンケージ板76,94とアクセルACとが前述したワイヤー72,92で直接連結される機械式は勿論、(2)リンケージ板76,94とアクセルACとがコンピュータにより電気的に連結される電気式等も含まれる。
前述した各実施例および別形態例では、ダクト本体30の主体をなすダクト部材32が、真円形を呈する円筒形状の場合を例示したが、これに限らず、楕円形を呈する円筒形状や、矩形を呈する角筒形状であってもよい。
また、ボディ形状やサイズが違う車種に搭載する場合には、ダクト部材32だけを、サイズ、形状が異なる別のダクト部材に変更すればよく、空気取込部材34およびこれに取付けられるバルブ体60を共通的に使用することができるため、部品の共通化によるコスト低減効果が更に高まる。
本発明に係る吸気ダクトは、アクセルの開度調整操作により回転数が制御されるエンジンの空気取込部に接続され、エンジンを搭載した種々自動車やその他の産業機械等に広く実施することが可能である。
図4のI−I線断面図であって、アクセルの非操作時における第1実施例の吸気ダクトの内部状態を示している。 図1のII−II線断面図。 図1のIII−III線断面図。 第1実施例に係る吸気ダクトの外観形状を示した概略斜視図。 第1実施例の吸気ダクトの主要部分を一部破断して示した部分斜視図。 アクセルの開度を増加させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図。 アクセルの開度を減少させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図。 空気流通口における空気流通面積の最小状態および最大状態を概略的に示した説明図。 アクセルの非操作時における第2実施例の吸吸ダクトの内部状態を示した断面図。 アクセル連繋機構の構成を示した説明斜視図。 アクセルの開度を増加させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図。 アクセルの開度を減少させた際の状態を示した吸気ダクトの断面図。 図1に例示のアクセル連繋機構を実施した別形態の吸気ダクトの断面図。 図9に例示のアクセル連繋機構を実施した別形態の吸気ダクトの断面図。 吸気ダクトを組付けた車体前側部分を示した車両の側断面図。 従来の吸気ダクトにおける空気流通面積の可変構造を概略的に図示した説明図。 図16に例示した吸気ダクトの問題点を示した説明図。 従来実施されている吸気ダクトの構成を示した説明断面図。 図16に例示した吸気ダクトの更に別の問題点を示した説明図。
符号の説明
30 ダクト本体,54 空気流通路,56 空気流通口,60 バルブ体,
64 ストッパー(フォーク係脱部(係脱部)),66 圧縮スプリング(付勢部材),
70 アクセル連繋機構,78 揺動フォーク(係合部),90 アクセル連繋機構,
98 スライダ(係合部),100 ガイド溝,100a 後端部(一端部(係脱部)),
AC アクセル,EG エンジン,S 空気流通面積

Claims (6)

  1. アクセル(AC)の開度調整操作により回転数が制御されるエンジン(EG)の空気取込部に接続され、ダクト本体(30)の内部に画成された空気流通路(54)の空気流通面積(S)を、前記エンジン(EG)の回転数に応じて増減変化させるようにした吸気ダクトにおいて、
    前記空気流通路(54)の所要部位に形成された空気流通口(56)と、
    前記空気流通口(56)の下流側に配設されて空気流通方向に沿ったスライド移動が可能であり、前記空気流通口(56)を指向した側が略コーン形状に膨出したバルブ体(60)と、
    前記バルブ体(60)と前記ダクト本体(30)との間に配設され、常には該バルブ体(60)を前記空気流通口(56)側へ弾力付勢する付勢部材(66)と、
    前記アクセル(AC)とバルブ体(60)とを連繋するアクセル連繋機構(70/90)とを備え、
    前記アクセル連繋機構(70/90)は、前記アクセル(AC)の開度を増加させる際に、この操作に追従して該バルブ体(60)を前記空気流通口(56)から離間移動すると共に、前記アクセル(AC)の開度を減少させる際に、該アクセル(AC)と前記バルブ体(60)との連繋を解除し、エンジン(EG)の回転駆動によって取込まれる外部空気の圧力と前記付勢手段(66)の付勢力とのバランス関係に基づいて、前記バルブ体(60)の前記空気流通口(56)側への移動を許容するよう構成される
    ことを特徴とする吸気ダクト。
  2. 前記アクセル連繋機構(70/90)は、
    前記アクセル(AC)に連動するように設けられ、該アクセル(AC)の開度の増加により前記空気流通口(56)から離間移動すると共に、アクセル(AC)の開度の減少により該空気流通口(56)側へ移動する係合部(78,98)と、
    前記バルブ体(60)において前記係合部(78,98)が前記空気流通口(56)から離間移動する側に設けられ、空気流通口(56)から離間移動する係合部(78,98)に係合する一方、空気流通口(56)側へ向けて移動する係合部(78,98)から離間可能である係脱部(64,100a)とを備える請求項1記載の吸気ダクト。
  3. 前記アクセル連繋機構(70)は、前記アクセル(AC)の側に連繋させた前記係合部としての揺動フォーク(78)と、前記バルブ体(60)の側に設けた前記係脱部としてのフォーク係脱部(64)とを有し、
    前記アクセル(AC)の開度を増加させる際には、前記揺動フォーク(78)が前記フォーク係脱部(64)へ当接し、
    前記アクセル(AC)の開度を減少させる際には、前記揺動フォーク(78)が前記フォーク係脱部(64)から離間可能とされる請求項2記載の吸気ダクト。
  4. 前記アクセル連繋機構(90)は、前記アクセル(AC)の側に連繋させた前記係合部としてのスライダ(98)と、前記バルブ体(60)の側に設けられて前記スライダ(98)のスライド移動を許容する所要長のガイド溝(100)とを有し、
    前記アクセル(AC)の開度を増加させる際には、前記スライダ(98)が前記ガイド溝(100)における前記係脱部としての一端部(100a)に係合して移動規制され、
    前記アクセル(AC)の開度を減少させる際には、前記スライダ(98)が前記ガイド溝(100)に沿って移動する請求項2記載の吸気ダクト。
  5. 前記付勢部材(66)の付勢力は、前記アクセル(AC)の非操作時に、前記空気流通口(56)へ最接近した位置に前記バルブ体(60)を停止保持させ得る大きさに設定される請求項1〜4の何れか一項に記載の吸気ダクト。
  6. 前記バルブ体(60)のスライド移動量と、これに伴う前記空気流通口(56)の空気流通面積(S)の増減量とが、略比例関係となるよう設定された請求項1〜5の何れか一項に記載の吸気ダクト。
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