JP4588963B2 - Rfidリーダ出力制御装置及び方法 - Google Patents
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Description
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該当なし
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該当しない
発明の背景
発明の分野
本発明は、無線周波数識別(RFID)システムに関し、詳細には、RFIDリーダの送信器出力電力レベルを、送信されたRF信号の定在波比(SWR)に基づいて制御することに関する。
関連技術の説明
RFIDシステムは益々在庫制御及び監視を含む様々な応用に用いられている。ハンドヘルドRFIDリーダは、屋内並びに屋外で用いることができ、そしてバッテリ給電され得る。RFIDシステムにおいて、RFIDリーダは、RFID問い合わせ信号を送信する。なお、そのRFID問い合わせ信号はRF信号である。RFIDマーカは、送信されたRF信号を受信し、そして当該技術において知られている識別情報及び他のデータを含む応答信号でもって応答する。RFIDリーダは、RFIDマーカの応答信号を受信し、そしてその信号内に含まれている関連情報を回復する。RFIDマーカは、RFIDリーダがデータをRFIDマーカの応答信号から検出して検索することができるようにRFIDリーダから所定の最大半径内になければならない。適切なRFID読み取りのためのこの所定の最大半径は、最大RFID読み取り範囲と呼ばれる。RFIDリーダがRFIDマーカの最大RFID読み取り範囲内にある対象物に向いていない場合、RFIDリーダは、環境の中に放射されるであろうRFID問い合わせ信号を送信し続けるであろうし、そしてバッテリ給電される場合、バッテリを放電し続けるであろう。従って、対象物がRFIDマーカを読み取る最大読み取り範囲内にないときRF出力電力レベルが低電力モードに設定されるように、RFIDリーダのRF出力電力レベルを制御することが望ましい。
【0002】
発明の簡単な概要
対象物がRFIDマーカをRFIDリーダから読み取る最大半径内にあるか否かを、RFIDリーダからの送信されたRF信号の被測定SWRに基づいて判定する装置及び方法である。RFIDリーダの出力電力レベルが、被測定SWRに従って制御される。
【0003】
本発明の目的、利点及び応用が、本発明の実施形態の以下の詳細な説明により明らかにされるであろう。
発明の詳細な説明
図1を参照すると、アンテナ4、デュアル方向性結合器6、送信器8、信号プロセッサ10、受信器12及び制御器14を含むRFIDリーダ2のブロック図が図示されている。制御器14は、RFID問い合わせ信号を事前選択されたRF出力レベルで送信するよう送信器8を制御する。送信器8は、RFID問い合わせ信号をデュアル方向性結合器6を介してアンテナ4に送り、そのRFID問い合わせ信号を外へ放射する。RFIDマーカ5はRFID問い合わせ信号を受信するが、そのRFIDマーカ5は、識別情報を含む応答信号でもって応答する。順方向RF信号16はデュアル方向性結合器6から取られた送信されたRFID問い合わせ信号であるが、その順方向RF信号16が信号プロセッサ10に供給される。デュアル方向性結合器6は、アンテナ4と送信器8との間に配設された既知のデバイスであって、送信された即ち順方向RF信号16及び反射されたRF信号18にアクセス可能である既知のデバイスである。デュアル方向性結合器6からの反射RF信号18は、信号プロセッサ10及び受信器12に供給される。反射RF信号18は、アンテナ4の近傍の対象物から反射された送信されたRFID問い合わせ信号である。信号プロセッサ10は、順方向RF信号16の反射RF信号18に対する比を取り、SWRを決定する。SWRのレベルは、アンテナ4へ戻るよう反射された送信信号の量を示す。アンテナ4の近傍の対象物の数又は大きさが増せばSWRのレベルも増大する。次いで、そのSWRが制御器14に送られる。制御器14は、SWRを用いて、送信器8のため選択すべき適切なRF出力電力レベルを決定する。制御器14は、RFIDマーカを適切に読み取るためのRFIDリーダからの最大半径内に対象物があることを示す高SWRのため高RF出力電力レベルを選択するであろう。
【0004】
送信器8がRFID問い合わせ信号をアンテナ4に送り、そのRFID問い合わせ信号を外に放射するとき、RFID問い合わせ信号を受信するいずれのRFIDマーカ5は、識別情報及び/又は他のデータを含む応答信号でもって応答する。デュアル方向性結合器6からの反射RF信号18は、受信器12に送られる。受信器12は、反射RF信号18に含まれている、いずれのRFIDマーカ(5)からの信号を検出し、そして識別情報/データを更なる処理のため制御器14に転送する。受信器12は、制御器14による情報/データの適切な読み取りのため、受信されたRFID信号を条件付けし得る。
【0005】
動作においては、RFIDリーダ2が対象物に付けられ、接続され、又はある方法で関連付けられるRFIDマーカを読み取るためその対象物に向けられ、且つ対象物が最大RFID読み取り範囲内にあるとき、SWRは、対象物からの反射RF信号のため高くなり、そして制御器14が送信器8を高出力レベルに設定するであろう。最大RFID読み取り範囲は、動作周波数及び特定のRFIDリーダの電力レベルに応じて変わり、そして当業者により容易に決定可能である。RFIDリーダ2が対象物からそれて向けられている場合、又は対象物が最大RFID読み取り範囲を超えている場合、SWRは低くなり、そして制御器14は、送信器8を低い出力レベルに設定するであろう。RFIDリーダ2がRFIDマーカを読み取るため用いられているとき、RFIDリーダ2は、RFIDマーカが付された対象物に向けられており、そして高いSWRが予想されるであろう。従って、出力電力レベルは、RFIDリーダ2が実際にRFIDマーカを読み取るため用いられているとき高に設定される。RFIDリーダ2が対象物に向けられていないで、そしてRFIDマーカ5が読み取られようとされてないとき、又は対象物が最大RFID読み取り範囲を超えている場合、SWRが低くなり、そして制御器14は出力電力レベルを低く設定するであろう。RFIDリーダ2が屋外で用いられているとき、本発明は高い出力電力レベルのRF信号を環境の中に送信するのを防止し、それにより厳しいRF放出基準を有する場合がある範囲でのRFIDリーダ2の使用を許可することができる。屋内で使用のときは、RFIDリーダ2は、広大な倉庫の中に向けられたとき、又はRFIDマーカ読み取り範囲の外にある対象物に向けられたときのように、対象物から外れた方向に向いている場合に、低い出力レベルに設定されるであろう。バッテリ給電されたRFIDリーダは、対象物がRFIDマーカを読み取る最大RFID読み取り範囲内にあるとき、高電力モードに設定するだけにより、発明の出力電力レベル制御から利益を得るであろう。
【0006】
信号プロセッサ10及び受信器12は、アナログ・ハードウエア、ディジタル・ハードウエア、ソフトウエア、又はハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現されることができ、そして単一の信号プロセッサの形式を取ってもよい。一実施形態においては、制御器14は、順方向RF信号及び反射RF信号を取り込み、そしてそれらをDC電圧に変換することができ、次いでそれら同士を比較して、SWRを決定し、そのSWRは、制御器14にDC電圧として出力される。SWRは、交互にディジタルに決定されることができ、そして制御器14に送られるSWRは、ディジタル・ワードの形式を取るであろう。制御器14は、プログラム可能なプロセッサを含むのが好ましいが、しかしアナログ及び/又はディジタル回路を用いて実現されることができる。送信器8は、制御器14からの出力電力レベル制御を含むよう適合された通常のRFID送信器であることができる。図2を参照すると、制御器14は、対象物の在庫に対応するRFID情報及びデータのデータベースを保持するためメモリ30を含み得て、及び/又は対象物及び情報のより大きなデータベース32を含み且つRFIDリーダ2から遠隔の位置にある固定のシステムとインターフェースし得る。
【0007】
図3を参照すると、本発明の一実施形態の動作方法が図示されている。ステップ20において、送信器8に対する初期RF出力電力レベルが、制御器14により選択される。初期RF出力電力レベルは、手動でオペレータにより選択されるか、又はハードウエア又はソフトウエアで事前設定されることができる。出力電力レベルが低いレベルに事前設定される場合、RFIDリーダ2は、常に最初に低電力モードで動作するであろう。ステップ22において、RFID問い合わせ信号が送信される。ステップ24において、順方向RF信号と反射されたRFID信号とが、信号プロセッサ10により比較され、SWRが計算される。ステップ26において、制御器14は、出力電力レベルを計算されたSWRに従って選択する。制御器14からの出力電力レベル制御は、例えば、高SWRに対する高電力と低SWRに対する低電力のような2つのレベルのうちの1つであり、又は交互であることができ、制御器14は、計算されたSWRの関数である範囲を有する出力電力レベルを選択することができる。
【0008】
本発明の変更及び修正が本発明の範囲を逸脱することなく行うことができることが理解されるであろう。本発明の範囲は、本明細書に開示された特定の実施形態に限定されると解釈されるべきでなく、前述の開示に照らして読まれる場合特許請求の範囲に従ってのみ解釈されるべきであることもまた理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】 図2は、本発明の一実施形態を用いたRFIDシステムのブロック図である。
【図3】 図3は、図1に示される実施形態の動作方法のフロー・チャートである。
Claims (19)
- RFID問い合わせ信号をRFID出力電力レベルで送信するステップと、
反射されたRFID信号を受信するステップと、
前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較して、SWRを決定するステップと、
SWRが高い程電力出力レベルを高くなり、SWRが低い程電力出力レベルを低くなる、RFID出力電力レベルをSWRの関数として調整するステップと
を備えるRFIDリーダの送信電力レベルを制御する方法。 - RFID送信器のRFID出力電力レベルは、低電力モードに事前設定されている、請求項1に記載の方法。
- 前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較する前に、前記RFID問い合わせ信号及び前記反射されたRFID信号はDC電圧レベルに変換される、請求項1に記載の方法。
- 前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較する前に、前記RFID問い合わせ信号及び前記反射されたRFID信号はディジタル信号に変換される、請求項1に記載の方法。
- 前記RFID出力電力レベルは、比較的低いSWRと比較的高いSWRとにそれぞれ対応する低電力モードと高電力モードとの間で調整可能である、請求項1記載の方法。
- RFID問い合わせ信号をRFID出力電力レベルで送信する手段と、
反射されたRFID信号を受信する手段と、
前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較して、SWRを決定する手段と、
SWRが高い程電力出力レベルを高くし、SWRが低い程電力出力レベルを低くする、RFID出力電力レベルをSWRの関数として調整する手段と、
を備えるRFIDリーダの送信電力レベルを制御する装置。 - 前記RFID出力電力レベルは、低電力モードに事前設定されている、請求項6に記載の装置。
- 前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較する手段は、前記RFID問い合わせ信号及び前記反射されたRFID信号をDC電圧レベルに変換する手段を含む、請求項6に記載の装置。
- 前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較する手段は、前記RFID問い合わせ信号及び前記反射されたRFID信号をディジタル信号に変換する手段を含む、請求項6に記載の装置。
- 前記RFID出力電力レベルは、比較的低いSWRと比較的高いSWRとにそれぞれ対応する低電力モードと高電力モードとの間で調整可能である請求項6に記載の装置。
- RFID出力電力レベルを事前設定可能なRFID送信器であってRFID問い合わせ信号を送信するRFID送信器と、
前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較して、SWRを決定する信号プロセッサと、
SWRが高い程電力出力レベルを高くし、SWRが低い程電力出力レベルを低くする、前記RFID送信器のRFID出力電力レベルをSWRの関数として調整する制御器と
を備えるRFIDリーダの送信電力レベルを制御する装置。 - 前記RFID送信器のRFID出力電力レベルは、低電力モードに事前設定されている、請求項11に記載の装置。
- 前記信号プロセッサは、SWRを決定する前に、前記RFID問い合わせ信号及び前記反射されたRFID信号をDC電圧レベルに変換する、請求項11に記載の装置。
- 前記信号プロセッサは、SWRを決定する前に、前記RFID問い合わせ信号及び前記反射されたRFID信号をディジタル信号に変換する、請求項11記載の装置。
- 前記RFID出力電力レベルは、比較的低いSWRと比較的高いSWRとにそれぞれ対応する低電力モードと高電力モードとの間で調整可能である、請求項11に記載の装置。
- 制御可能なRFID問い合わせ信号出力電力レベルを有するRFIDリーダを用いてRFIDマーカを読み取るシステムにおいて、
RFID問い合わせ信号を送信するためにRFID出力電力レベルを事前設定可能なRFID送信器と、
RFIDマーカから、RFIDデータを含む反射されたRFID問い合わせ信号を受信する受信器と、
前記RFID問い合わせ信号に対する前記反射されたRFID信号の比を比較して、SWRを決定する信号プロセッサと、
前記RFID送信器、前記受信器及び前記信号プロセッサと通信して、SWRが高い程RFID電力出力レベルを高くし、SWRが低い程RFID電力出力レベルを低くする、前記RFID送信器のRFID出力電力レベルをSWRの関数として調整する制御器と、を備え、
前記制御器は、対象物の在庫に対応する情報のデータベースを格納するメモリを含み、
前記データベースは、前記RFIDマーカから前記受信器により受信された前記RFIDデータの指示を格納する、システム。 - 前記RFID送信器のRFID出力電力レベルは、低電力モードに事前設定されている、請求項16に記載のシステム。
- 前記情報のデータベースは、前記RFIDリーダから遠隔の位置に配置される、請求項16に記載のシステム。
- 前記RFID出力電力レベルは、比較的低いSWRと比較的高いSWRとにそれぞれ対応する低電力モードと高電力モードとの間で調整可能である、請求項16に記載のシステム。
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