JP4588397B2 - ドレン排出装置 - Google Patents
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Description
こうした処理においては、気水分離容器内で高温・高圧下での熱分解処理が行われること、及び残留ドレンの中には、スラッジといった固形物が混入されていることが特徴としてあげられる。
最初に、前工程で何らかの処理が加えられた後、スラッジの混入した流体が気水分離容器に送られてくる。
気水分離容器内では、送られてきた流体に対して高温・高圧下での熱分解処理が行われてガスが分離される。分離されたガスは圧力調整弁を介して排出される。
ガスを分離して残留したドレンは、ドレン排出装置を介して、気水分離容器から排出される。
こうしたドレン排出装置として、従来、ダブルダンパ方式やロータリーバルブ方式といった機構が用いられてきた。
気水分離容器内では高温・高圧下での熱分解処理が行われており、圧力変動が大きくなると分離するガスの成分比率が変化し、適切な熱分解処理を行うことができない。
この動作を繰り返し行えば、気水分離容器から排出されるドレンは、駆動手段の速度に応じ各室を通って徐々に排出されることとなるため、ドレン排出時の気水分離容器内の圧力変動を抑制することができる。
この動作を繰り返し行えば、気水分離容器から排出されるドレンは、駆動手段の速度に応じて変化する第1室及び第2室を通って徐々に排出されることとなるため、ドレン排出時の気水分離容器内の圧力変動を抑制することができる。
従って、気水分離容器から排出されるドレンは、第1ドレンシリンダ及び第2ドレンシリンダを通って徐々に排出されることになるため、ドレン排出時の気水分離容器内の圧力変動を抑制することができる。
従って、油圧又は空圧のポンプの圧力により駆動シリンダを駆動させ、第1ドレンシリンダと第2ドレンシリンダにドレンを交互に吸入、排出させることができる。
この制御により、第1流路及び第2流路を流れる油又は空気の速度が高速になれば駆動シリンダの駆動速度も速くなるので、ドレン排出量が増加する。
逆に第1流路及び第2流路を流れる油又は空気の速度が低速になれば駆動シリンダの駆動速度も遅くなるので、ドレン排出量は減少する。
従って、気水分離容器に送られてくる流体の量が変化しても、気水分離容器内の流体の量を一定に保ち、適切に処理を継続することができる。
従って、駆動シリンダを効率的に駆動させて、ドレン排出処理をスムースに行うことができる。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るドレン排出装置の構成図であり、図3はドレン排出処理を示すフローチャートである。
最初に図1を参照して、本実施形態に係るドレン排出装置1の構成について説明する。ドレン排出装置1は気水分離容器2に接続され、ガスを分離した後のドレンをドレン排出口3に排出する装置である。
なお図1に示すように、気水分離容器2から延びた一本の排出路が途中から、第1排出路10と第2排出路20に分離し、ドレン排出口3の手前で再び合流するように構成されている。
また、この仕切板53は共通のロッド54を介して、第1ドレンシリンダ13内の第1ピストン14及び第2ドレンシリンダ23内の第2ピストン24と接続されている。
従って仕切板53の移動により、第1シリンダ室51の容積が拡大するときには第1ドレンシリンダ内にドレンが吸入される方向に、容積が縮小するときには排出される方向に、第1ピストン14が移動する。
同じく、仕切板53の移動により、第2シリンダ室52の容積が拡大するときには第2ドレンシリンダ内にドレンが吸入される方向に、容積が縮小するときには排出される方向に、第2ピストン24が移動する。
ポンプ4と駆動シリンダ50の間には、油又は空気の流路として第1流路30と第2流路40が設けられている。
なお図1に示すように、ポンプ4から延びた一本の流路が途中から、第1流路30と第2流路40に分離し、再びポンプ4に接続される手前で合流するように構成されている。
ポンプ4から第1シリンダ室51に至る間には第5弁31が、第1シリンダ室51からポンプ4に至る間には第6弁32が設けられ、それぞれ第1流路30を開閉するようになっている。
ポンプ4から第2シリンダ室52に至る間には第7弁41が、第2シリンダ室52からポンプ4に至る間には第8弁42が設けられ、それぞれ第2流路40を開閉するようになっている。
なお、この検知手段15,25は、例えばロッド54の所定箇所が通過することを検知するセンサー等により構成することができるが、これに限らず駆動シリンダ50の内部に設けるようなものであってもよい。
最初に、浄水場などから発生する汚泥や、火力発電所等から排出される石炭灰や焼却灰等を含んだ排水等の、スラッジの混入した蒸気等の凝縮性流体が、気水分離容器2に送られてくる。気水分離容器2では熱分解処理等により、送られてきた流体をガスとドレンに分離する。
分離されたガスは、圧力計8及び圧力調整弁9を介して制御されながら排出される。
一方、分離されたドレンは、第1排出路10及び第2排出路20を通って、ドレン排出口3へと排出される。
ここで、気水分離容器2内の流体量Lについては、その基準値の範囲をL1≦L≦L2とし、基準値を外れた場合に流体量Lを調整するための制御を行うこととする。
また、第3弁21が閉じているので、ドレンは第2排出路20を通って第2ドレンシリンダ23内部に吸入されることはない。一方で第4弁22が開いているので、既に第2ドレンシリンダ内に吸入されたドレンが存在する場合には、第2排出路20からドレン排出口3に排出される。
また、第7弁41が閉じているので、油又は空気は第2流路40を通って第2シリンダ室52に流入することはない。一方で第8弁42が開いているので、既に第2シリンダ室52内に流入した油又は空気が存在する場合には、第2流路40からポンプ4へと流入する。
仕切板53が移動すると、ロッド54を介して接続された第1ピストン14は第1シリンダ13内にドレンを吸入する方向に移動し、同じくロッド54を介して接続された第2ピストン24は第2ドレンシリンダ23内からドレンを排出する方向に移動する。
これにより、第1シリンダ室51及び第2シリンダ室52に単位時間あたりに流入する油又は水の量が増加し、駆動シリンダ50の動きを高速にすることができる。
一方、流体量Lが基準値L2を上回っていない場合、制御部5はさらに基準値L1と比較する(S103)。その結果、流体量Lが基準値L1を下回っている場合は、速度調整弁7を所定値だけ閉じさせて、第1流路30及び第2流路40を流れる油又は水の速度を低速にする(S105)。
これにより、第1シリンダ室51及び第2シリンダ室52に単位時間あたりに流入する油又は水の量が減少し、駆動シリンダ50の動きを低速にすることができる。
また、第1弁11が閉じているので、ドレンは第1排出路10を通って第1ドレンシリンダ13内部に吸入されることはない。一方で第2弁12が開いているので、既に第1ドレンシリンダ内に吸入されたドレンが存在する場合には、第1排出路10からドレン排出口3に排出される。
また、第5弁31が閉じているので、油又は空気は第1流路30を通って第1シリンダ室51に流入することはない。一方で第6弁32が開いているので、既に第1シリンダ室51内に流入した油又は空気が存在する場合には、第1流路30からポンプ4へと流入する。
仕切板53が移動すると、ロッド54を介して接続された第2ピストン24は第2シリンダ23内にドレンを吸入する方向に移動し、同じくロッド54を介して接続された第1ピストン14は第1ドレンシリンダ13内からドレンを排出する方向に移動する。
このように制御を行った後の状態では、再び図1に示すように、気水分離容器2から排出されたドレンが第1排出路10を通り第1ドレンシリンダ13内部に吸入され、既に第2ドレンシリンダ内に吸入されたドレンが第2排出路20からドレン排出口3に排出される。
従って、この動作を繰り返し行うことにより、気水分離容器2から排出されるドレンは、第1ドレンシリンダ13及び第2ドレンシリンダ23を通って徐々に排出されることになるため、ドレン排出時の気水分離容器2内の圧力変動を抑制することができ、分離するガスの成分比率を一定にするなど、適切な熱分解処理を行うことができる。
即ち、第1弁乃至第4弁11,12,21,22の開閉を制御して、排出されるドレンが、第1ドレンシリンダ13に吸入されるときは第2ドレンシリンダ23から排出されるように、逆に第1ドレンシリンダ13から排出されるときは第2ドレンシリンダ23に吸入されるように制御することができるのである。
従って、油圧又は空圧のポンプ4の圧力により駆動シリンダ50を駆動させ、第1ドレンシリンダ13と第2ドレンシリンダ23にドレンを交互に吸入、排出させることができる。
これにより、駆動シリンダ50をよりスムースに動かすことができる。
即ち、第5弁乃至第8弁31,32,41,42の開閉を制御して、ポンプ4から流れ出す油又は空気が、第1シリンダ室51に流入するときは第2シリンダ室52から流出するように、逆に第1シリンダ室51から流出するときは第2シリンダ室52に流入するように制御することができるのである。
この制御により、第1流路及30び第2流路40を流れる油又は空気の速度が高速になれば駆動シリンダ50の駆動速度も速くなるので、ドレン排出量が増加する。
逆に第1流路30及び第2流路40を流れる油又は空気の速度が低速になれば駆動シリンダ50の駆動速度も遅くなるので、ドレン排出量は減少する。
従って、気水分離容器2に送られてくる流体の量が変化しても、気水分離容器2内の流体の量Lを一定に保ち、適切に処理を継続することができる。
従って、駆動シリンダ50を効率的に駆動させて、ドレン排出処理をスムースに行うことができる。
即ち、第1ドレンシリンダ13又は第2ドレンシリンダ23のいずれかにドレンが充満すると、これを直ちに検知して、充満したドレンを排出する方向へとピストン14,24を動かすことができるのである。
例えば、本実施形態では駆動シリンダ50を油圧又は空圧のポンプ4に接続して駆動させているが、内部が二分割され各室の容積比率を変えることのできる駆動手段であれば他の手段であってもよい。
また、排出されるドレンを第1ドレンシリンダ13と第2ドレンシリンダ23を介して吸入、排出させているが、駆動手段に設けた各室の一方の容積比率に対応して変化する第1室と、他方の容積比率に対応して変化する第2室を備え、第1室と第2室を介して交互にドレンを排出できるものであれば他の手段であってもよい。
2 気水分離容器
3 ドレン排出口
4 ポンプ
5 制御部
6 流体量検出手段
7 速度調整弁
8 圧力計
9 圧力調整弁
10 第1排出路
11 第1弁
12 第2弁
13 第1ドレンシリンダ
14 第1ピストン
15 第1検知手段
20 第2排出路
21 第3弁
22 第4弁
23 第2ドレンシリンダ
24 第2ピストン
25 第2検知手段
30 第1流路
31 第5弁
32 第6弁
40 第2流路
41 第7弁
42 第8弁
50 駆動シリンダ
51 第1シリンダ室
52 第2シリンダ室
53 仕切板
54 ロッド
Claims (5)
- スラッジの混入した流体をガスとドレンに分離する気水分離容器に接続され、ガスを分離した後に、前記気水分離容器内のドレンを排出するドレン排出装置において、
前記気水分離容器とドレン排出口の間に、内部が二分割され各室の容積比率を変えることのできる駆動手段と、前記気水分離容器と前記各室の一方を接続するとともにその前記各室の一方と前記ドレン排出口を接続する第1排出路と、前記気水分離容器と前記各室の一方の間で第1排出路を開閉する第1弁と、前記各室の一方と前記ドレン排出口の間で第1排出路を開閉する第2弁と、前記気水分離容器と前記各室の他方を接続するとともにその前記各室の他方と前記ドレン排出口を接続する第2排出路と、前記気水分離容器と前記各室の他方の間で第2排出路を開閉する第3弁と、前記各室の他方と前記ドレン排出口の間で第2排出路を開閉する第4弁と、及び第1弁乃至第4弁の開閉タイミングを制御する制御部と、を備え、
第1弁と第4弁を開くとともに第2弁と第3弁を閉じて、前記各室の一方内にドレンを吸入するとともに前記各室の他方内のドレンを排出し、第1弁と第4弁を閉じるとともに第2弁と第3弁を開いて、前記各室の一方内のドレンを排出するとともに前記各室の他方内にドレンを吸入することを繰り返して行うことにより、ドレン排出時の前記気水分離容器内の圧力変動を抑制することを特徴とするドレン排出装置。 - スラッジの混入した流体をガスとドレンに分離する気水分離容器に接続され、ガスを分離した後に、前記気水分離容器内のドレンを排出するドレン排出装置において、
前記気水分離容器とドレン排出口の間に、内部が二分割され各室の容積比率を変えることのできる駆動手段と、前記各室の一方の容積比率に対応して変化する第1室と前記各室の他方の容積比率に対応して変化する第2室と、前記気水分離容器と前記第1室を接続するとともにその前記第1室と前記ドレン排出口を接続する第1排出路と、前記気水分離容器と前記第1室の間で第1排出路を開閉する第1弁と、前記第1室と前記ドレン排出口の間で第1排出路を開閉する第2弁と、前記気水分離容器と前記第2室を接続するとともにその前記第2室と前記ドレン排出口を接続する第2排出路と、前記気水分離容器と前記第2室の間で第2排出路を開閉する第3弁と、前記第2室と前記ドレン排出口の間で第2排出路を開閉する第4弁と、及び第1弁乃至第4弁の開閉タイミングを制御する制御部と、を備え、
第1弁と第4弁を開くとともに第2弁と第3弁を閉じて、前記第1室内にドレンを吸入するとともに前記第2室内のドレンを排出し、第1弁と第4弁を閉じるとともに第2弁と第3弁を開いて、前記第1室内のドレンを排出するとともに前記第2室内にドレンを吸入することを繰り返して行うことにより、ドレン排出時の前記気水分離容器内の圧力変動を抑制することを特徴とするドレン排出装置。 - スラッジの混入した流体をガスとドレンに分離する気水分離容器に接続され、ガスを分離した後に、前記気水分離容器内のドレンを排出するドレン排出装置において、
前記気水分離容器に一端が接続され、他端がドレン排出口に接続された第1排出路と、第1排出路上に配置され第1排出路を流れるドレンを吸入、排出する第1ドレンシリンダと、前記気水分離容器と第1ドレンシリンダの間で第1排出路を開閉する第1弁と、第1ドレンシリンダと前記ドレン排出口の間で第1排出路を開閉する第2弁と、
前記気水分離容器に一端が接続され、他端が前記ドレン排出口に接続された第2排出路と、第2排出路上に配置され第2排出路を流れるドレンを吸入、排出する第2ドレンシリンダと、前記気水分離容器と第2ドレンシリンダの間で第2排出路を開閉する第3弁と、第2ドレンシリンダと前記ドレン排出口の間で第2排出路を開閉する第4弁と、
第1ドレンシリンダに一端が接続され、他端が第2ドレンシリンダに接続されるとともに、内部が左右に移動する仕切板を介して分割される第1シリンダ室と第2シリンダ室とを有し、前記仕切板の移動による第1シリンダ室の容積拡大時に第1ドレンシリンダを吸入方向に、容積縮小時に第1ドレンシリンダを排出方向に駆動させ、第2シリンダ室の容積拡大時に第2ドレンシリンダを吸入方向に、容積縮小時に第2ドレンシリンダを排出方向に駆動させて、第1ドレンシリンダと第2ドレンシリンダを交互に吸入、排出させるように駆動させる油圧又は空圧の駆動シリンダと、
前記駆動シリンダに接続される油圧又は空圧のポンプと、
前記ポンプから第1シリンダ室を通り再び前記ポンプに至る第1流路と、前記ポンプから第1シリンダ室に至る間で第1流路を開閉する第5弁と、第1シリンダ室から前記ポンプに至る間で第1流路を開閉する第6弁と、
前記ポンプから第2シリンダ室を通り再び前記ポンプに至る第2流路と、前記ポンプから第2シリンダ室に至る間で第2流路を開閉する第7弁と、第2シリンダ室から前記ポンプに至る間で第2流路を開閉する第8弁と、
第1弁乃至第8弁の開閉タイミングを制御する制御部とからなり、
第1弁、第4弁、第5弁及び第8弁を開き、かつ第2弁、第3弁、第6弁及び第7弁を閉じて、第1ドレンシリンダ内にドレンを吸入するとともに第2ドレンシリンダ内のドレンを排出し、第1弁、第4弁、第5弁及び第8弁を閉じ、かつ第2弁、第3弁、第6弁及び第7弁を開いて、第1ドレンシリンダ内のドレンを排出するとともに第2ドレンシリンダ内にドレンを吸入することを繰り返して行うことにより、ドレン排出時の前記気水分離容器内の圧力変動を抑制することを特徴とするドレン排出装置。 - 前記気水分離容器内における流体の量を検出する流体量検出手段と、前記第1流路及び第2流路を流れる油又は空気の速度を調整する速度調整弁を設け、
前記制御部は、前記流体量検出手段により検出した流体の量が所定の基準値を上回った場合には前記油又は空気の速度を高速にし、所定の基準値を下回った場合には前記油又は空気の速度を低速にするように、前記速度調整弁を制御することを特徴とする請求項3に記載のドレン排出装置。 - 前記第1シリンダ室の容積が所定の値に達したことを検知する第1検知手段と、前記第2シリンダ室の容積が所定の値に達したことを検知する第2検知手段を設け、
前記制御部は、前記第1検知手段の検知により第1弁、第4弁、第5弁及び第8弁を閉じ、かつ第2弁、第3弁、第6弁及び第7弁を開き、前記第2検知手段の検知により第1弁、第4弁、第5弁及び第8弁を開き、かつ第2弁、第3弁、第6弁及び第7弁を閉じるように、第1弁乃至第8弁の開閉タイミングを制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のドレン排出装置。
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