JP4587876B2 - 硝酸塩の含有量の低減した葉菜類の生産方法 - Google Patents

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Description

本発明は、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類の生産方法に関する。より詳細には、本発明は、硝酸塩の含有量の低減した、人体に対する安全性の向上した葉菜類を、簡単に且つ円滑に生産する方法に関する。
近年、食品や飲料水と一緒に経口摂取される硝酸塩が人体に対して弊害をもたらすことが指摘されている。例えば、硝酸塩の摂取量が多くなると、体内において強力な発癌物質であるニトロソアミンを生成すること、胎児や乳児ではメトヘモグロビン血症を引き起こすことなどが報告されている(非特許文献1参照)。
土壌中には、有機物質の分解や酸化、肥料として施された窒素化合物の分解や酸化などによって生じた硝酸塩が含まれており、そのため土壌を用いて栽培される野菜類は一般に硝酸塩を含有している。しかるに、硝酸塩は人体に対して有害であることから、食品の安全性の点から、硝酸塩の含有量の低減した野菜類が求められるようになっている。実際に、EU加盟国では、ホウレンソウおよびレタス中の硝酸塩の含有量の基準値を定め(非特許文献2参照)、基準値を超えるものは国内消費向けの流通を規制する方向にある。
未発酵の食品残渣や糞尿などの有機物は、有機態窒素の含有量が高く、硝酸塩や亜硝酸塩などの無機態窒素の含有量が低いので、未発酵の有機肥料を用いれば土壌中での硝酸塩の含有量が相対的に低下し、硝酸塩の含有量の低減した野菜類が生産できるであろうと予想される。しかしながら、未発酵の有機質肥料を混合した土壌では、微生物が一気に増殖して発酵が起き、増殖した微生物が未発酵の有機物の窒素だけでなく、周囲の窒素源を食べて有機化するため、植物が吸収利用できる窒素が不足し、植物は窒素飢餓を起こし、生育障害が発生する。
一方、植物の生育促進を目的として植物が吸収利用しやすい無機態窒素を多く含む化成肥料を施肥すると、生育は向上するが、作物中の硝酸塩の含有量が高くなる傾向がある。
このように、野菜類における硝酸塩の含有量の低減と、野菜類の生育促進とは、従来、互いに相反する関係にあり、両立が困難であった。
かかる点から、硝酸塩の含有量の低減した野菜類を、生育障害などを生ずることなく、健全に且つ高収量で生産し得る方法の開発が求められている。
「日本土壌肥科学雑誌」70巻、1号、1999年、p31−38 農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 生産安全 ホームページ "野菜中の硝酸塩に関する情報"[平成17年2月14日検索]、インターネット<URL:http://www.maff.go.jp/syoku_nczen/syosan/index.htm> 財団法人 日本食品分析センター編 「五訂日本食品標準成分表分析マニュアルの解説」、中央法規株式会社、2001年7月10日、p83−85 土壌養分測定法委員会著 「土壌養分分析法」、第14版、株式会社養賢堂、1997年6月30日、p197−200
本発明の課題は、硝酸塩の含有量の低減した野菜類、特に葉菜類を、生育不良などを生ずることなく、健全に且つ高収量で生産する方法を提供することである。
さらに、本発明の課題は、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を、複雑で手間のかかる作業を要することなく、簡単に且つ安全に、しかも経済的に生産する方法を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を続けてきた。その結果、小麦フスマおよび末粉の少なくとも一方を土壌に混合して土壌中で所定の期間分解させて葉菜類の栽培用土壌を調製し、その栽培用土壌で、葉菜類を収穫まで所定以上の期間にわたって栽培すると、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を、生育障害を生ずることなく、簡単に且つ安全に高収量で生産できることを見出した。
さらに、本発明者らは、前記した方法で葉菜類を生産するに当たっては、栽培用土壌の調製のために土壌に小麦フスマおよび/または末粉を混合した時点から、200日以内に葉菜類を収穫することが硝酸塩の含有量の低減した葉菜類の生産により有効であることを見出した。
また、本発明者らは、土壌に小麦フスマおよび/または末粉を混合する前、混合するのと同時、並びに土壌中で小麦フスマおよび/または末粉を分解した後の少なくとも1つの段階で、土壌に肥料を施すと、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を、より高収量で健全に且つ円滑に生産できることを見出した。
更に、本発明者らは、上記方法で硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を生産するに当たっては、葉菜類の栽培用土壌の調製を、土壌の水分含量を所定の量に調節して行い、それによって得られた栽培用土壌を用いて葉菜類を収穫まで栽培するのが望ましいことなどを見出し、それらの種々の知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1) 土壌に小麦フスマおよび/または末粉を混合して土壌中で20〜150日間分解させて葉菜類の栽培用土壌を調製し、その栽培用土壌で、葉菜類を収穫まで20日間以上栽培することを特徴とする硝酸塩の含有量の低減した葉菜類の生産方法である。
そして、本発明は、
(2) 葉菜類の栽培用土壌の調製のために小麦フスマおよび/または末粉を土壌に混合した時点から200日以内に葉菜類を収穫する前記(1)の葉菜類の生産方法である。
さらに、本発明は、
(3) 小麦フスマおよび/または末粉を土壌に混合する前、混合するのと同時、並びに小麦フスマおよび/または末粉を土壌中で20〜150日間分解した後の少なくとも1つの段階で、土壌に施肥する上記(1)または(2)の葉菜類の生産方法である。
そして、本発明は、
(4) 土壌への小麦フスマおよび/または末粉の混合量が、栽培面積1m2当たり0.2〜5kgである前記(1)〜(3)のいずれかの葉菜類の生産方法;および、
(5) 土壌の水分含量を30質量%以上にして土壌中で小麦フスマおよび/または末粉の分解を分解させて葉菜類の栽培用土壌を調製する、前記(1)〜(4)のいずれかの葉菜類の生産方法;
である。
本発明による場合は、硝酸塩の含有量の低減した安全性の高い葉菜類を、生育不良などを生ずることなく、簡単に且つ高収量で生産することができる。
さらに、本発明による場合は、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を、複雑で手間のかかる作業を要することなく、簡単に且つ安全に、しかも経済的に生産することができる。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明では、まず、土壌に小麦フスマおよび末粉のいずれか一方または両方を混合して土壌中で分解させて、葉菜類を収穫時まで生育させるための葉菜類の栽培用土壌を調製する。
この栽培用土壌の調製に当たっては、葉菜類の生長促進、生産量の増加などの点から、小麦フスマおよび/または末粉と共に肥料を施してもよい。
本発明の生産方法は、いずれの葉菜類に対しても適用でき、特に制限されない。
本発明の生産方法を適用できる葉菜類の例としては、キャベツ、チンゲンサイ、ハクサイ、コマツナ、ホウレンソウ、レタス、リーフレタス、シュンギク、セルリー、ブロッコリー、ハナヤサイ(カリフラワー)、ニラ、サントウサイ、ミズナ、ノザワナ、サラダナ、モロヘイヤ、ツルムラサキ、セリ、クレソン、葉ジソなどを挙げることができる。
例えば、ホウレンソウのおひたしのように、葉菜類を茹でてから食する場合には、葉菜類に含まれている硝酸塩は、茹で処理中や茹でて水に晒したときに水中に溶け出すために、人が摂取する硝酸塩の量は低下する。しかし、葉菜類を生でそのまま直接食する場合や、葉菜類を予め茹でずにそのまま直接調理に利用する場合は、葉菜類に含まれている硝酸塩の全量またはほぼ全量が人体に摂取される。かかる点から、本発明の生産方法は、生でそのまま食したり、茹でずにそのまま直接調理に利用されることの多い葉菜類の生産方法として有効である。
土壌としては、野菜類、特に葉菜類の栽培に使用し得る土壌であればいずれでもよく、栽培する葉菜類の種類などに応じて適宜選択することができ、例えば、一般的な畑土壌である黒ボク土、市販の園芸用の培土などを挙げることができる。
また、土壌中には、バーミキュライト、パーライト、ゼオライト、ケイソウ土などの鉱物などが含まれていてもよい。
本発明で用いる小麦フスマは、周知のように小麦粒の外皮であり、また末粉(すえこ)は小麦粒外皮に付着する胚乳部(小麦粉)と小麦フスマを含む粉状物であり、いずれも小麦製粉時の副産物として得られるものである。
本発明では、小麦フスマおよび末粉のいずれか一方のみを使用してもまたは両者を含有していてもよい。そのうちでも、小麦フスマを使用することが、入手の容易性、コストなどの点から好ましい。
また、本発明で用いる小麦フスマおよび/または末粉の形態は、土壌への混合が容易である限りは特に制限されず、例えば粉末状、顆粒状、ペレット状、その他の粒状などのいずれでもよい。
本発明では、土壌に混合した小麦フスマおよび/または末粉を、土壌中で20〜150日間にわたって分解させて、葉菜類の栽培用土壌を調製する。栽培用土壌を調製するための小麦フスマおよび/または末粉の分解期間は、土壌の種類、質、水分含量、生産する葉菜類の種類、分解期間中の温度、葉菜類の栽培の時期や温度などに応じて、前記した20〜150日間の範囲から適当な期間を選択することができる。一般的には、分解期間を25〜90日間、特に30〜60日間にすることが、作付けのための待機期間が長くなり過ぎずないなどの点から好ましい。
栽培用土壌を調製する際の土壌中での小麦フスマおよび/または末粉の分解期間が20日未満であると、そのような栽培用土壌を用いて葉菜類を収穫まで栽培したときに、生育障害が生じやすい。一方、栽培用土壌を調製する際の土壌中での小麦フスマおよび/または末粉の分解期間が150日よりも長いと、作付けのための待機時間が長くなって、葉菜類の栽培計画が立てにくくなり、また栽培用土壌の調製に長い期間をかけたわりには、葉菜類における硝酸塩の含有量の低減効果の向上がそれほど顕著でない。
土壌への小麦フスマおよび/または末粉の混合量は、土壌の種類、質、水分含量、化成肥料の使用の有無、生産する葉菜類の種類、小麦フスマおよび/または末粉の分解期間中の温度、葉菜類の栽培時期や栽培時の温度などに応じて調節することができる。
小麦フスマおよび/または末粉を、葉菜類を収穫まで栽培するための畑地などにそのまま直接混合する(施す)場合は、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を高収量で生産し得る点から、土壌への小麦フスマおよび/または末粉の混合量(小麦フスマと末粉の両方を用いる場合は両者の合計量)は、栽培面積1m2当たり、一般に0.2〜5kgであることが好ましく、0.5〜2kgであることがより好ましく、0.75〜1.5kgであることが更に好ましい。
小麦フスマおよび/または末粉を、葉菜類を収穫まで栽培するための畑地にそのまま直接混合する(施す)場合は、小麦フスマおよび/または末粉を、葉菜類を生育させるための畑地などの表面に散布などによって施してから、耕うん機などによって小麦フスマおよび/または末粉を土壌中に混合する(鋤き混む)ようにするのがよい。
また、小麦フスマおよび/または末粉を土壌中で20〜150日間分解させて、葉菜類の栽培用土壌を別途調製し、その栽培用土壌をプランタなどの栽培用容器に充填して該栽培用容器で葉菜類を収穫(収穫時)まで栽培する場合や、小麦フスマおよび/または末粉を土壌中で20〜150日間分解させて葉菜類の栽培用土壌を別途調製し、その栽培用土壌を、葉菜類を収穫まで栽培する場所に、散布、土盛りなどによって施して、そこで葉菜類を収穫まで栽培する場合は、土壌の比重、水分含量などによって小麦フスマおよび/または末粉の混合量は異なり得るが、一般的には、土壌100質量部に対して小麦フスマおよび/または末粉(小麦フスマと末粉の両方を用いる場合は両者の合計量)を、0.5〜5質量部の割合で混合して栽培用土壌を調製することが、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を高収量で生産する上で好ましい。
葉菜類の栽培用土壌の調製に当たっては、土壌に小麦フスマおよび/または末粉のみを混合して栽培用土壌を調製してもよいし、或いは土壌に小麦フスマおよび/または末粉と共に肥料を混合して栽培用土壌を調製してもよい。小麦フスマおよび/または末粉と共に肥料を併用して栽培用土壌を調製し、その栽培用土壌を用いて葉菜類を収穫まで栽培すると、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を、その生育をより促進しながら高収量で生産することができる。
栽培用土壌の調製時に用い得る肥料としては、堆肥などの有機肥料や化成肥料(無機肥料)が挙げられる。化成肥料としては、葉菜類の栽培に当たって従来から用いられている、硝酸成分や亜硝酸成分を含まない化成肥料のいずれもが使用でき、例えば、尿素、硫安、過リン酸石灰、ムロ式化成肥料(リン鉱、硫安、カリウム塩、硫酸を化成ムロを使用して混合反応させた肥料)、配合式化成肥料(過リン酸石灰、硫安、カリウム塩を配合し、アンモニアで中和またはアンモニア化して調製した肥料)、塩基性化成肥料(石灰窒素、溶成リン肥、カリウム塩にバインダーを添加して一部反応させたもの)などを挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
小麦フスマおよび/または末粉と共に肥料を混合して栽培用土壌を調製する場合は、(i)土壌への肥料の混合後または混合と同時に小麦フスマおよび/または末粉を該土壌に混合して土壌中で20〜150日間分解させて栽培用土壌を調製する方法、(ii)土壌に小麦フスマおよび/または末粉を混合して土壌中で20〜150日間分解した後に肥料を混合して栽培用土壌を調製する方法、(iii)土壌への肥料の混合後または混合と同時に小麦フスマおよび/または末粉を該土壌に混合して土壌中で20〜150日間分解させ後に更に該土壌に肥料を混合して栽培用土壌を調製する方法などを採用することができる。そのうちでも、前記(ii)の方法が、葉菜類における硝酸塩の減少効果が最も期待できる点から好ましい。
栽培用土壌の調製に肥料を用いる場合は、その使用量(土壌中での小麦フスマおよび/または末粉の分解前と分解後の両方で混合する場合は合計混合量)は、肥料の種類、栽培する葉菜類の種類、栽培時期、栽培期間などに応じて調節することができる。
例えば、栽培用土壌が、葉菜類を収穫まで栽培するための畑地自体であって、その畑地(栽培用土壌)にそのまま化成肥料を直接混合する場合は、一般的には、栽培面積1m2に対して化成肥料を10〜20g程度の割合で施すことが好ましい。
小麦フスマおよび/または末粉を土壌中で分解させて葉菜類の栽培用土壌を製造するに当たっては、土壌の水分含量が30%以上であることが好ましく、35%以上であることがより好ましく、35〜60%であることが更に好ましい。栽培用土壌の調製に当たっては、栽培用土壌の調製期間の1/2以上の期間、より好ましくは2/3以上の期間、更に好ましくは全期間にわたって、土壌中の水分含量を前記した値に維持することが好ましい。
土壌の水分含量を前記した値に調節しながら土壌中で小麦フスマおよび/または末粉を20〜150日間分解させることによって、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を高収量で生産することのできる栽培用土壌を調製することができる。土壌の水分含量が少なすぎると、硝酸塩の低減した葉菜類を高収量で生産できる栽培用土壌が得られにくくなる。
なお、本明細書でいう、栽培用土壌の調製時の「土壌の水分含量」とは、土壌の質量(栽培用土壌の調製時の土壌の質量)をW1、前記土壌を105℃で5時間乾燥したときの質量をW0としたときに、下記の数式(i)から求めた値をいう。

土壌の水分含量(質量%)={(W1−W0)/W1}×100 (i)
栽培用土壌を調製するのに用いる土壌の水分含量が、元々30%以上であり、該土壌中での小麦フスマおよび/または末粉の分解期間中も土壌の水分含量がそのまま30%以上を維持できる場合は、その土壌に小麦フスマおよび/または末粉を混合して給水せずにそのまま小麦フスマおよび/または末粉の分解を行わせてもよいし、必要に応じて例えば一時的にまたは継続して給水して水分含量をより高めて小麦フスマおよび/または末粉の分解を行ってもよい。
また、小麦フスマおよび/または末粉を混合する土壌の水分含量が30%未満である場合は、例えば、一時的にまたは継続的に給水して土壌の水分含量を30%以上に維持して土壌中で小麦フスマおよび/または末粉を分解させて葉菜類の栽培用土壌を調製するのが好ましい。
栽培用土壌の調製に当たっては、土壌中での小麦フスマおよび/または末粉の分解が良好に行われるように、土壌温度を5〜60℃にして土壌中で小麦フスマおよび/または末粉を分解させることが好ましい。そのうちでも、小麦フスマおよび/または末粉の土壌中での分解がより円滑に進行し、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類の栽培に好適に用いられる栽培用土壌が比較的短期間に得られる点から、栽培用土壌の調製は、土壌温度10〜50℃、特に20〜40℃で行うことが好ましい。
栽培用土壌の調製は、葉菜類を収穫まで栽培する露出した畑地(露地)でそのまま直接行なってもよいし、または葉菜類を収穫までビニールハウスなどのハウス内で栽培する場合はハウス内の葉菜類の栽培場所で行なってもよい。或いは、野菜類を収穫まで栽培する場所(畑地やその他の栽培場所)とは別の場所で、露出した状態で、または室内や容器内で、上記した方法で葉菜類の栽培用土壌を調製し、その栽培用土壌を、プランターなどの葉菜類の栽培用容器に充填したり、または葉菜類を収穫まで栽培する場所(例えばビニールハウスや露地など)に輸送するようにしてもよい。
栽培用土壌を調製するための土壌中での小麦フスマおよび/または末粉の分解は、土壌表面を覆わずに大気中に露出した状態で行なってもよいし、または土壌表面をビニールシートなどで覆った状態で行なってもよい。一般に、土壌表面をビニールシートなどで覆った状態で小麦フスマおよび/または末粉の分解を行なうと、栽培用土壌中における硝酸塩の含有量が低下した状態で小麦フスマおよび/または末粉の分解が行われ易くなり、それによって硝酸塩の含有量の低減した葉菜類の生産により好適な栽培用土壌が調製され易くなる。
上記で調製した栽培用土壌は、放置せずに、葉菜類の栽培に速やかに使用して、該栽培用土壌で葉菜類を収穫まで20日間以上栽培する。
ここで、本明細書における「栽培用土壌で、葉菜類を収穫まで20日間以上栽培する」とは、上記で調製した栽培用土壌を用いて、葉菜類を、収穫に至る最後の20日間以上にわたって少なくとも栽培することを意味する(以下、本発明で用いる上記で調製した葉菜類の栽培用土壌を「栽培用土壌A」ということがある)。栽培用土壌Aでの栽培期間が20日にならないうちに収穫した場合は、収穫された葉菜類における硝酸塩の含有量の低減効果が十分ではなく、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を生産するという本発明の目的の達成が困難になる。
栽培用土壌Aでの葉菜類の収穫までの栽培期間は、20日間以上であれば、葉菜類の種類、それぞれの葉菜類の栽培に要する全栽培期間、栽培時期(栽培季節)、栽培時の気温や降水量、栽培形態(例えば露地栽培であるか、ハウス栽培であるかなどの栽培形態)、土壌の種類などに応じて、各々の状況に適した期間を決めることができるが、栽培用土壌Aの調製するために土壌に小麦フスマおよび/または末粉を最初に混合した時点と、栽培用土壌Aを用いて栽培した葉菜類の収穫時点との間隔が200日以内になるようにして、葉菜類の種類や生産時期などに応じて、栽培用土壌Aでの各葉菜類の収穫までの栽培期間を決めることが望ましい。
栽培用土壌Aの調製するために土壌に小麦フスマおよび/または末粉を最初に混合した時点と、栽培用土壌Aを用いて栽培した葉菜類の収穫時点との間隔が200日を超えると、葉菜類を栽培している栽培用土壌Aでの硝酸塩の含有量が増加する傾向があり、それに伴って一旦低減した葉菜類での硝酸塩の含有量が増え、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を生産するという目的を果たせなくなることがある。
葉菜類を、栽培用土壌Aで収穫まで20日間以上栽培する際の栽培方法は特に制限されず、葉菜類の種類、栽培時期、栽培形態(例えば露地栽培であるか又はハウス栽培であるかなど)、葉菜類を栽培する地域の気象条件などに応じて決めることができる。
何ら限定されるものではないが、栽培用土壌Aを用いての栽培方法としては、例えば、
(i)所定の大きさに育てた葉菜類の苗を、露地に調製した栽培用土壌Aに移植(定植)して、収穫まで20日間以上露地栽培する方法;
(ii)所定の大きさに育てた葉菜類の苗を、ハウス内に調製した栽培用土壌Aに移植(定植)して、収穫まで20日間以上ハウス栽培する方法;
(iii)露地に調製した栽培用土壌Aに葉菜類の種を播き、そのまま収穫まで20日間以上露地栽培する方法;
(iv)ハウス内に調製した栽培用土壌Aに葉菜類の種を播き、そのまま収穫まで20日間以上ハウス栽培する方法;
などを挙げることができる。
上記した本発明の方法で生産された葉菜類は、硝酸塩の含有量が低減しているために、硝酸塩によって引き起こされる人体への悪影響を減らすことができ、安全性に優れている。
次に、実施例などにより本発明について更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の例において、葉菜類(チンゲンサイ)の生産量(収穫量)、生産された葉菜(チンゲンサイ)中の硝酸塩の含有量は次のようにして測定した。
(1)葉菜類(チンゲンサイ)の生産量(収穫量):
以下の実施例および比較例のそれぞれで収穫した6株のチンゲンサイの地上部(根の部分を除いた葉株部分)の質量をそれぞれ測定して、1株当たりの平均値を求めて、チンゲンサイの収穫量とした。
(2)葉菜(チンゲンサイ)に含まれる硝酸塩の含有量:
非特許文献3の記載に準じて、以下の方法で、収穫した葉菜(チンゲンサイ)に含まれる硝酸塩の含有量を測定した。
(i) 以下の実施例および比較例のそれぞれで収穫したチンゲンサイ6株の地上部(根を除いたもの)をみじん切りにした後に良く混ぜ合わせて、その5gをポリプロピレン製造ビンに入れた。そこに、イオン交換水50mlを加えて、ミキサーで破砕した後、約80℃のイオン交換水でディスパーサーを洗いながら、100mlに定容した。
(ii) 上記(i)で得られた液を80℃で60分間振とうして、チンゲンサイ中の水溶性成分を抽出した。
(iii) 上記(ii)の液を、濾紙(JIS 5種A)で濾過して得られた濾液を、ミクロフィルター(孔径0.45μm)を通して濾過して、試験溶液を得た。
(iv) 上記(iii)で得られた試験溶液をイオンクロマトグラフィーにより、次の方法で、試料溶液中の硝酸イオン濃度を測定して、チンゲンサイ中の硝酸イオン濃度(ppm)を求めた。
(a)試薬:
・硝酸イオン標準溶液:市販のイオンクロマトグラフ用硝酸標準溶液をイオン交換水で適宜希釈し、1〜5μg/mlの標準溶液を調製する。
・イオンクロマトグラフ用溶離液:1.7mM/Lの炭酸水素ナトリウム+1.8mM/Lの炭酸ナトリウム
(b)装置および操作:
・装置 :TOSOH 「ION CHROMATOGRAPH IC−2001」
・カラム:TOSOH 「TSK GEL SUPER IC−AP」
・流量 :0.8ml/hr
・溶離液:上記
(c)測定:
上記(iii)で得られた試験溶液25μlをイオンクロマトグラフィーに供して測定し、予め作成しておいた検量線から試料溶液中の硝酸イオン濃度を求めた。
《実施例1》
(1) 通常の畑の土壌(黒ボク土)を3個の容器(縦×横×深さ=15cm×32cm×12cm、地表面積=0.048m2)のそれぞれに充填した。該容器内の土壌に、小麦フスマ48gを添加してよく混合した(土壌の地表面積1m2当たりの小麦フスマの混合量=1kg)。
(2) 小麦フスマを混合した上記(1)の土壌に加水して、土壌の水分含量を40質量%に調整した後、ビニールシートで覆い、それを恒温槽(ヤマト科学株式会社製「 Constant Temperature Oven DN810 」)に入れ、50℃で66日間静置して土壌中の小麦フスマを分解させて栽培用土壌を調製した。
(3) 上記(2)で調製した栽培用土壌を、栽培容器(縦×横×深さ=12cm×24cm×10cm、地表面積=0.0288m2)3個に均等に分けて充填した後、各栽培容器に化成肥料(尿素、過燐酸石灰、硫酸加里)を窒素成分、リン成分、カリ成分の施肥量がそれぞれ地表面積1m2当たり10gとなるように添加した。
(4) 次いで、各栽培容器にチンゲンサイの苗(播種後1週間)を2株ずつ移植し、室温(約10℃〜30℃)下に常法に従って33日間栽培した後に合計6株のチンゲンサイを収穫した。
(5) 上記(4)で収穫したチンゲンサイ6株の地上部の合計質量を測定し、その測定値を6で除して、1株当たりの質量(平均収穫量/株)を求めたところ、下記の表1に示すように41.1gであった。
次いで、収穫したチンゲンサイ6株の地上部中の硝酸塩の含有量を上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すように1880ppmであった。
《比較例1》
(1) 実施例1の(1)で用いたのと同じ畑の土壌を実施例1の(1)で用いたのと同じ3個の容器のそれぞれに充填した後、加水して土壌の水分含量を40質量%に調整し、次いでビニールシートで覆って実施例1の(2)で使用したのと同じ恒温槽に入れ、50℃で66日間静置した。
(2) 上記(1)で得られた土壌(小麦フスマを混合しない土壌)を、実施例1の(3)で使用したのと同じ栽培容器3個に均等に分けて充填した後、各栽培容器に化成肥料(尿素、過燐酸石灰、硫酸加里)を窒素成分、リン成分、カリ成分の施肥量がそれぞれ地表面積1m2当たり10gとなるように添加した。
(3) 次いで、各栽培容器にチンゲンサイの苗(播種後1週間)を2株ずつ移植し、室温(約10℃〜30℃)下に常法に従って33日間栽培した後に合計6株のチンゲンサイを収穫した。
(4) 上記(3)で収穫したチンゲンサイ6株の地上部の合計質量を測定し、その測定値を6で除して、1株当たりの質量(平均収穫量/株)を求めたところ、下記の表1に示すように36.2gであった。
次いで、収穫したチンゲンサイ6株の地上部中の硝酸塩の含有量を上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すように2448ppmであった。
《比較例2》
(1) 小麦フスマ48gの代わりに、ナタネ油粕19g(小麦フスマ48gと窒素分含有量がほぼ同じ)を土壌に混合した以外は、実施例1の(1)および(2)と同じ操作を行って栽培用土壌を調製した。
(2) 上記(1)で調製した栽培用土壌に加水して水分含量を40質量%に調整し、その土壌を実施例1の(3)で使用したのと同じ栽培容器3個に均等に分けて充填した後、各栽培容器に化成肥料(尿素、過燐酸石灰、硫酸加里)を窒素成分、リン成分、カリ成分の施肥量がそれぞれ地表面積1m2当たり10gとなるように添加した。
(3) 次いで、各栽培容器にチンゲンサイの苗(播種後1週間)を2株ずつ移植し、室温(約10℃〜30℃)下に常法に従って33日間栽培した後に合計6株のチンゲンサイを収穫した。
(4) 上記(3)で収穫したチンゲンサイ6株の地上部の合計質量を測定し、その測定値を6で除して、1株当たりの質量(平均収穫量/株)を求めたところ、下記の表1に示すように41.6gであった。
次いで、収穫したチンゲンサイ6株の地上部中の硝酸塩の含有量を上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すように3431ppmであった。
Figure 0004587876
上記の表1にみるように、実施例1では、土壌に小麦フスマを混合して66日間分解させて調製した栽培用土壌を用いてチンゲンサイを収穫まで33日間栽培したことにより、通常の畑土(小麦フスマの混合・分解しなかた土壌)を用いた比較例1に比べて、チンゲンサイの収穫量が増加すると同時にチンゲンサイ中の硝酸塩の濃度が顕著に低くなっていた。
一方、小麦フスマの代わりに油かすを混合し分解させて調製した栽培用土壌を用いて比較例2では、チンゲンサイの収穫量は増加したものの、葉菜類(チンゲンサイ)中の硝酸塩の濃度が非常に高くなった。
上記の結果から、土壌に小麦フスマを混合して20〜150日間の範囲内の期間で分解させて調製した栽培用土壌を用いて葉菜類を収穫まで20日以上栽培する本発明の方法を採用すると、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類を高収穫量で生産できることが分かる。
《実施例2》
(1) 通常の畑の土壌(黒ボク土)を3個の容器(縦×横×深さ=15cm×32cm×12cm、地表面積=0.048m2)のそれぞれに充填した。該容器内の土壌に、小麦フスマ48gを添加してよく混合した(土壌の地表面積1m2当たりの小麦フスマの混合量=1kg)。
(2) 小麦フスマを混合した上記(1)の土壌に加水して、土壌の水分含量を35質量%に調整した後、ビニールシートで覆い、それを実施例1の(1)で使用したのと同じ恒温槽に入れ、50℃で30日間静置して土壌中の小麦フスマを分解させて栽培用土壌を調製した。
(3) 上記(2)で調製した栽培用土壌を、栽培容器(縦×横×深さ=12cm×24cm×10cm、地表面積=0.0288m2)3個に均等に分けて充填した後、各栽培容器に化成肥料(尿素、過燐酸石灰、硫酸加里)を窒素成分、リン成分、カリ成分の施肥量がそれぞれ地表面積1m2当たり10gとなるように添加した。
(4) 次いで、各栽培容器にチンゲンサイの苗(播種後1週間)を2株ずつ移植し、室温(約10℃〜30℃)下に常法に従って50日間栽培した後に合計6株のチンゲンサイを収穫した。
(5) 上記(4)で収穫したチンゲンサイ6株の地上部の合計質量を測定し、その測定値を6で除して、1株当たりの質量(平均収穫量/株)を求めたところ、下記の表2に示すように36.0gであった。
次いで、収穫したチンゲンサイ6株の地上部中の硝酸塩の含有量を上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すように1130ppmであった。
《比較例3》
(1) 実施例2の(1)で用いたのと同じ畑の土壌を実施例1の(1)で用いたのと同じ容器に充填した後、加水して土壌の水分含量を35質量%に調整し、次いでビニールシートで覆って実施例1の(2)で使用したのと同じ恒温槽に入れ、50℃で30日間静置した。
(2) 上記(1)で得られた土壌(小麦フスマを混合しない土壌)を、実施例2の(3)で使用したのと同じ栽培容器3個に均等に分けて充填した後、各栽培容器に化成肥料(尿素、過燐酸石灰、硫酸加里)を窒素成分、リン成分、カリ成分の施肥量がそれぞれ地表面積1m2当たり10gとなるように添加した。
(3) 次いで、各栽培容器にチンゲンサイの苗(播種後1週間)を2株ずつ移植し、室温(約10℃〜30℃)下に常法に従って50日間栽培した後に合計6株のチンゲンサイを収穫した。
(4) 上記(3)で収穫したチンゲンサイ6株の地上部の合計質量を測定し、その測定値を6で除して、1株当たりの質量(平均収穫量/株)を求めたところ、下記の表2に湿すように31.6であった。
次いで、収穫したチンゲンサイ6株の地上部中の硝酸塩の含有量を上記した方法で測定したところ、下記の表2に示すように1736ppmであった。
Figure 0004587876
上記の表2の結果にみるように、土壌に小麦フスマを混合し分解して調製した栽培用土壌を用いて葉菜類の栽培を本発明の方法では、栽培用土壌の調製期間(小麦フスマの分解期間)が20〜150日間の範囲であれば、30日という比較的短期間であっても、硝酸塩の含有量の低減した葉菜類(チンゲンサイ)が生産できることがわかる。
《実施例3および4》
(1) 実施例1の(2)において、栽培用土壌を調製するための50℃の恒温槽での静置期間(小麦フスマの分解期間)をそれぞれ90日間(実施例3)または150日間(実施例4)に変えた以外は、実施例1の(1)〜(4)と同じ方法および条件を採用してチンゲンサイを栽培して収穫した。
(2) また、小麦フスマを土壌に混合しなかった以外は、前記した実施例3または実施例4と同じ方法および条件を採用してチンゲンサイを栽培して収穫した(コントロール)。
(3) 前記(1)の実施例3および実施例4で得られたチンゲンサイの収穫量(平均質量/1株)および硝酸塩の濃度を、前記(2)の各コントロールで得られたチンゲンサイ(小麦フスマを混合しない土壌を用いて実施例3または実施例4のそれぞれと同じ期間にわたって栽培用土壌の調製およびチンゲンサイの生育を行って生産したチンゲンサイ)の収穫量および硝酸塩の濃度と対比した。
その結果、実施例3および実施例4のいずれにおいても、チンゲンサイの収穫量はコントロールに比べて5%以上増加し、その一方でチンゲンサイ中の硝酸塩の濃度はコントロールに比べて20%以上低減していた。
本発明は、硝酸塩の含有量の低減した、人体に対する安全性に優れる葉菜類を高収量で生産する方法として有用である。

Claims (5)

  1. 土壌に小麦フスマおよび/または末粉を混合して土壌中で20〜150日間分解させて葉菜類の栽培用土壌を調製し、その栽培用土壌で、葉菜類を収穫まで20日間以上栽培することを特徴とする硝酸塩の含有量の低減した葉菜類の生産方法。
  2. 葉菜類の栽培用土壌の調製のために小麦フスマおよび/または末粉を土壌に混合した時点から200日以内に葉菜類を収穫する請求項1に記載の葉菜類の生産方法。
  3. 小麦フスマおよび/または末粉を土壌に混合する前、混合するのと同時、並びに小麦フスマおよび/または末粉を土壌中で20〜150日間分解した後の少なくとも1つの段階で、土壌に施肥する請求項1または2に記載の葉菜類の生産方法。
  4. 土壌への小麦フスマおよび/または末粉の混合量が、栽培面積1m2当たり0.2〜5kgである請求項1〜3のいずれか1項に記載の葉菜類の生産方法。
  5. 土壌の水分含量を30質量%以上にして土壌中で小麦フスマおよび/または末粉の分解を分解させて葉菜類の栽培用土壌を調製する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の葉菜類の生産方法。
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