JP4586415B2 - 燃料電池用セパレータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池用セパレータの製造方法に関する。
燃料電池の単セルは、燃料ガスと空気等とを分離するためのセパレータを有し、前記セパレータは、黒鉛と熱硬化性樹脂とを混合した粉末状の成形材料を押圧圧縮することで、成形される。
従来のセパレータの製造方法は、黒鉛の配向(アスペクト比)をランダムとするために、成形材料を複数の方向から押圧圧縮している(例えば、特許文献1参照。)。また、複数の微小結晶を凝集させることによって形成される粒状粉末の黒鉛を使用するものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平8−180892号公報 特開2003−17085号公報
しかし、特許文献1および特許文献2に記載の方法においては、電気抵抗のバラツキを抑制し、一定の品質を有するセパレータが得られるが、積み圧方向に関して小さい貫通抵抗(電気抵抗)を達成することが容易ではない。そのため、前記セパレータが組み込まれた燃料電池は、良好な性能を発揮することが困難である問題を有する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、積み圧方向に関して低い貫通抵抗を有する燃料電池用セパレータの製造方法を提供することを目的とする。
熱硬化性樹脂および縦横比の異なる黒鉛を含んでいる成形材料から、前記樹脂の熱硬化温度未満の温度において、前記黒鉛が厚さ方向に配向している予備成形片を複数形成するための工程(A)と、
前記予備成形片を集成して、前記樹脂の熱硬化温度未満の温度において、予備成形品を形成するための工程(B)と、
前記予備成形品を加圧圧縮して、成形品を形成するための工程(C)と、を有し、
前記工程(A)における黒鉛の厚さ方向への配向は、前記成形材料を帯電させること又は前記成形材料を振動させることに基づいていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法である。
上記のように構成した本発明によれば、予備成形品を形成する予備成形片に含まれる黒鉛は、成形材料を帯電させること又は成形材料を振動させることに基づいて厚さ方向に配向しているため、予備成形品から形成される成形品においても、黒鉛は、厚さ方向に配向している。前記厚さ方向は、セパレータの積み圧方向である。したがって、成形品の貫通抵抗貫(電気抵抗)は、積み圧方向に関して低くなる。そのため、得られる成形品が適用される燃料電池用セパレータの貫通抵抗は、積み圧方向に関して低くなる。つまり、積み圧方向に関して低い貫通抵抗を有する燃料電池用セパレータの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係る燃料電池を説明するための断面図、図2は、図1に示されるセパレータを説明するための平面図である。
実施の形態1に係る燃料電池は、単セル10を多数集成してなるスタックの形態で、例えば、自動車の駆動源として使用される。
単セル10は、水の電気分解の逆の原理を利用し、水素と酸素とを反応させて水を得る過程で電気を得ることができるデバイスであり、膜電極接合体20、ガス拡散層25A,25B、セパレータ30,40を有する。膜電極接合体20は、固体高分子膜の両面に、触媒層が形成された電極を配置して形成される。ガス拡散層25A,25Bは、膜電極接合体20の両面に配置される。セパレータ30,40は、ガス拡散層25A,25Bの外面に配置される。
セパレータ30は、冷却水を流通させるための流路溝32が形成された外面31と、燃料ガス(水素)を流通させるための流路溝36が形成された内面35とを有する。セパレータ40は、冷却水を流通させるための流路溝42が形成された外面41と、酸化剤ガス(空気)を流通させるための流路溝46が形成された内面45とを有する。
流路溝32,36,42,46の形状および配置は、ガスの拡散性、圧力損失、生成水の排出性、冷却性能等を考慮する必要があり、図2に示されるように、微細で複雑な構成を有している。
図3および図4は、実施の形態1に係る燃料電池用セパレータの製造方法に適用される予備成形装置の成形金型を説明するための斜視図および断面図、図5は、成形材料の供給装置を説明するための断面図、図6は、成形材料の充填を説明するための断面図、図7は、成形材料に含まれる黒鉛の配向を説明するための概念図、図8は、予備成形片の形成を説明するための断面図、図9は、予備成形品の形成を説明するための斜視図である。
実施の形態1に係る予備成形装置は、固定型111およびオス型121,126を有する成形金型と、成形材料50を供給するための供給装置140とを有する。成形材料50は、熱硬化性樹脂55および縦横比の異なる黒鉛51を含んでいる。樹脂55は、例えば、フェノール樹脂やエポキシ樹脂である。フェノール樹脂は、経済性、作業性、成形性、物性(耐酸性、耐熱性、流体不透過性)などが優れているため好ましい。黒鉛51は、鱗片状であり、表面に樹脂55が被覆されており、電気絶縁性を有する。
固定型111は、円柱状の貫通孔112が複数形成されており、また、アースされている。貫通孔112は、円柱状の予備成形片60を成形材料50から形成するために使用される。貫通孔112は、円柱状であることに限定されず、楕円状断面や矩形断面や多角形断面を有する柱状とすることも可能である。貫通孔112のサイズは、特に限定されず、必要に応じ、適宜設定することが可能である。
オス型121,126は、固定型111の下面115および上面116に相対して配置される。オス型121,126は、例えば、油圧シリンダを有する駆動装置が連結されており、貫通孔112の内部空間Sに前進後退自在である。オス型121,126は、貫通孔112に充填された成形材料50を厚さ方向に加圧圧縮するために使用される。なお、前記駆動装置は、油圧シリンダを有する形態に限定されない。
供給装置140は、静電粉体塗装装置と同様な原理および機構に基づいており、成形材料50を保持するためのタンク141と成形材料50を吐出するためのガン142とを有する。ガン142は、例えば、テフロン(登録商標)からなるパイプ(チャージャー)を有しており、成形材料50がパイプの内側を通過する際に擦り合うことで、成形材料50を帯電(摩擦帯電)させることが可能である。
供給装置140は、成形材料50を、タンク141からの空気の流れにより、ガン先端142Aに供給し、摩擦により帯電させ、ガン先端142Aから吐出させることが可能である。帯電方式は、例えば、コロナ放電を適用することも可能である。この場合、ガン142に高電圧発生器を配置することが必要である。高電圧発生器は、例えば、外部の高圧電源に接続された針状の放電極である。
ガン142とアースされている固定型111と間には電気力線が形成され、帯電された(静電気を帯びた)成形材料50は、電気力線と空気流に乗って、固定型111に向かって移動することになる。
ガン142は、例えば、位置決め装置が連結されており、成形材料50の吐出の際、固定型111の上面116に相対して配置され、貫通孔112の上方に位置決めされることが可能である。また、位置決め装置は、成形材料50の加圧圧縮の際、オス型121,126の動作を妨げないように、ガン142を退避位置に移動させることが可能である。
なお、ガン142を貫通孔112に対して近接離間自在とすることも可能である。この場合、貫通孔112に対する成形材料50の充填の進行に対応して、ガン142を離間させることで、吐出距離を一定とすることが可能である。また、ガン142の設置数を貫通孔112の設置数に一致させ、成形材料50の吐出を1回の動作で完了させることに限定されない。例えば、吐出動作が完了する毎に貫通孔112を替えながら吐出動作を複数回繰り返すことで、各ガン142に複数の貫通孔112を担当させ、ガン142の設置数を適宜削減することが可能である。
次に、燃料電池用セパレータの製造方法における予備成形片の形成を説明する。
まず、オス型121は、固定型111の下面115に向かって前進し、貫通孔112の内部に部分的に挿入される。オス型121の端部端面122は、貫通孔112の内部に配置され、貫通孔112の底部を形成する。
供給装置140の位置決め装置は、ガン142を固定型111の上面116に相対して配置し、貫通孔112の上方に位置決めする。ガン142は、タンク141からの空気の流れにより供給される成形材料50を、摩擦により帯電させ、ガン先端142Aから吐出させる。静電気を帯びた成形材料50は、アースされている固定型111の上面116に向かって飛翔し、貫通孔112の内部に供給および充填される(図5参照)。
貫通孔112に対する成形材料50の充填が完了すると、成形材料50の吐出が停止され、供給装置140の位置決め装置は、ガン142を退避位置に移動させる(図6参照)。
成形材料50に含まれる黒鉛51(および樹脂55)は、同一の電荷を有するため反発を生じ、また、クローン力によって貫通孔112の内壁に吸着される。そのため、成形材料50に含まれる黒鉛は、厚さ方向に配向する(図7参照)
その後、オス型126は、固定型111の上面116に向かって降下し、貫通孔112の内部に部分的に挿入される。オス型126の端部端面127は、貫通孔112の内部に配置され、貫通孔112に充填さている成形材料50を加圧圧縮し(図8参照)、予備成形片60を形成する。
オス型126による厚さ方向の加圧圧縮は、黒鉛の配向を、厚さ方向と略交差する方向(加圧圧縮方向と略交差する方向)に変化させる作用を及ぼす。そのため、オス型126のストロークは、極力小さくすることで、黒鉛51の厚さ方向の配向に対する悪影響を抑制することが好ましい。
加圧圧縮の完了後、オス型126が上昇すると、予備成形片60の底面を支持していやオス型121が上昇し、予備成形片60が固定型111から取り外される。
なお、予備成形片60は、集成され、図9に示されるように、略平板上の予備成形品70を形成する。
図10は、実施の形態1に係る燃料電池用セパレータの製造方法に適用される成形装置を説明するための断面図、図11は、成形品の形成を説明するための断面図、図12は、成形品の仕上げ加工を説明するための断面図である。
実施の形態1に係る成形装置150は、成形金型160、加熱ユニット180および制御装置190を有する。成形金型160は、下型161と、下型161に相対して配置される上型166と、下型161および上型166の側方に配置されるオス型171,176とを有する。
下型161および上型166は、略平坦なキャビティ162,167を有する。下型161および上型166は、例えば、油圧シリンダを有する駆動装置164,169が連結されており、互いに近接離間自在である。キャビティ162,167は、内部に配置される予備成形品70の下面72および上面77に相対する。
オス型171,176は、油圧シリンダを有する駆動装置174,179が連結されており、その端部端面172,177は、下型161および上型166の側面163,168に向かって、前進後退自在に配置され、側面163,168と当接自在である。予備成形品70は中実でなく空間部を有するため、そのサイズは、キャビティ162,167(形成される成形品80)より大きい。そのため、オス型171,176は、下型161および上型166のキャビティ162,167の内部に配置される予備成形品70を、位置決めし、かつ、予備成形品70の側面71を押圧し、予備成形品70を横方向から圧縮することが可能である。
加熱ユニット180は、下型161、上型166およびオス型171,176の内部に配置され、成形金型160を加熱することで、成形材料50の温度を上昇させる。加熱ユニット180は、例えば、抵抗発熱体である。
制御装置190は、駆動装置164,169,174,179および加熱ユニット180を制御する機能を有し、下型161および上型166の型締めおよび厚さ方向の加圧圧縮、オス型171,176による位置決めおよび横方向の加圧圧縮、および樹脂55の熱硬化のために使用される。
次に、燃料電池用セパレータの製造方法における成形品の形成を説明する。
まず、駆動装置164,169は、下型161および上型166を離間させ、型開きされた下型161のキャビティ162に、略平板状の予備成形品70が配置される。
駆動装置174,179は、オス型171,176を下型161および上型166の側面163,168に向かって、前進させ、端部端面172,177を、予備成形品70の側面71に当接させることで、予備成形品70を位置決めする。
その後、駆動装置164,169は、下型161および上型166を近接させて型締めする一方、駆動装置174,179は、オス型171,176をさらに前進させる。予備成形品70は、下型161および上型166のキャビティ162,167によって厚さ方向に加圧圧縮されると共に、オス型171,176の端部端面172,177によって横方向に加圧圧縮される。
なお、厚さ方向の加圧圧縮は、黒鉛51の配向を、厚さ方向と略交差する方向(加圧圧縮方向と略交差する方向)に変化させる作用を及ぼす。そのため、下型161および上型166のストロークは、極力小さくすることで、黒鉛51の厚さ方向の配向に対する悪影響を抑制することが好ましい。
加熱ユニット180は、成形金型160を加熱し、予備成形品70の温度を、樹脂55の熱硬化温度以上に上昇させることで、樹脂55を熱硬化させる(図11参照)。
その後、駆動装置164,169は、下型161および上型166を離間させ、また、駆動装置174,179は、オス型171,176を後退させることで、型開きし、形成された成形品80の温度が、例えば、常温まで降下すると、成形品80が、取り出される。
以上のように、実施の形態1においては、予備成形品70を形成する予備成形片60に含まれる黒鉛51は、厚さ方向に配向しているため、予備成形品70から形成される成形品80においても、黒鉛51は、厚さ方向に配向している。前記厚さ方向は、セパレータの積み圧方向である。したがって、成形品80の貫通抵抗(電気抵抗)は、積み圧方向に関して低くなる。
そのため、例えば、セパレータ形状を有するように機械加工を施すことで(図12参照)、燃料電池用セパレータに適用する場合、貫通抵抗は、積み圧方向に関して低くなる。つまり、本実施の形態は、積み圧方向に関して低い貫通抵抗を有する燃料電池用セパレータの製造方法を提供することができる。
例えば、摩擦帯電式粉体塗装装置を利用して形成された予備成形片を集成して形成された成形品は、従来に比べて、電気抵抗値を約1/4とすることが可能であった。成形材料は、鱗片状の黒鉛およびフェノール樹脂を含んでおり、予備成形片は、径が6mmかつ厚みが10mmであり、成形金型は、径が60mmであり、成形温度は170度であり、成形品は、径が60mmかつ厚みが3mmである。
図13は、実施の形態2に係る予備成形装置を説明するための断面図である。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、共通な内容の説明は繰り返さない。
実施の形態2に係る予備成形片60Aは、クローン力によって比較的強固に集積されており、比較的安定している。しかし、例えば、固定型211に加熱ユニット230を設けることで、予備成形片60Aに含まれる樹脂を溶融させることも可能である。樹脂の溶融は、予備成形片60Aの形状保持能(一体化性)を向上させるため、予備成形片60Aのハンドリングおよび集成が容易となる。また、樹脂55が部分的に溶融する半溶融状態となる温度条件を、適用することも可能である。
図14は、実施の形態3に係る予備成形装置を説明するための断面図、図15は、予備成形片に含まれる黒鉛の配向を説明するための概念図である。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、共通な内容の説明は繰り返さない。
予備成形に含まれる黒鉛の厚さ方向への配向は、成形材料を帯電させることに基づくことに限定されず、成形材料を振動させることに基づくことも可能である。
実施の形態3に係る予備成形装置は、固定型311に連結される振動装置350を有する。振動装置350は、例えば、振動モータを有する。
固定型311は、成形材料50が貫通孔312に充填され、オス型321,326の端部端面322,327によって密閉保持された後で、縦方向に配置される。そのため、貫通孔312の厚さ方向は、水平方向に変化する。振動装置350は、当該固定型311を、例えば、数秒程度、10〜20Hzで振動させる。振動の長時間化および高周波での振動は、黒鉛51と樹脂55と分散を悪化させるため、振動条件を適宜選択することが好ましい。
黒鉛は、縦横比が異なるため、振動は、黒鉛の配向を水平方向に整列させる(図15参照)。したがって、予備成形片60Bに含まれる黒鉛は、厚さ方向に配向していることになる。なお、実施の形態3は、成形材料を帯電させることに基づいていないため、成形材料に含まれる黒鉛は、熱硬化性樹脂によって被覆され、電気絶縁性を有するものに限定されない。
図16は、実施の形態4に係る成形装置を説明するための断面図、図17は、成形品の形状を説明するための断面図である。実施の形態4に係る成形装置は、成形金型のキャビティの形状を除き、実施の形態1に係る成形装置と略同一であり、重複を避けるため、共通な内容の説明は繰り返さない。
成形装置450の下型461および上型466は、セパレータ形状に対応するキャビティ462,467を有する。したがって、予備成形片60Cを集成してなる予備成形品70Cを、下型461および上型466のキャビティ462,467によって厚さ方向に加圧圧縮し、オス型471,476の端部端面472,477によって横方向に加圧圧縮する場合、機械加工を施すことなく、セパレータ形状の成形品80Cを形成することが可能である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、必要に応じて、成形装置のオス型の一方を固定式としたり、下型を固定式とすることも可能である。また、成形装置の加熱ユニットは、黒鉛の分散不良およびサイクルタイムの悪化を避けるために、急速加熱性能を有することが好ましい。また、加熱ユニットは、例えば、加熱流体(熱媒)を導入する形態を適用することも可能である。さらに、加熱ユニットは、下型、上型およびオス型の全てに配置することに限定されない。
また、加熱ユニットは、加熱源として電磁誘導加熱や超音波加熱等を適宜適用することも可能である。電磁誘導加熱および超音波加熱は、加熱流体の場合と同様に、急速加熱の観点から好ましい。さらに、電磁誘導加熱は、成形材料に含まれる黒鉛を直接加熱する機能を有する点においても好ましい。例えば、加熱源として電磁誘導加熱を適用する場合、電磁誘導コイルは、側方のキャビティ面の近傍かつ周囲に螺旋状に巻いて、配置することが可能である。
さらに、成形装置に、冷却装置を適宜設けて、成形材料の温度を急速冷却することで、サイクルタイムを短縮することも可能である。冷却装置の冷却源は、例えば、下型および/又は上型の内部に配置され、かつ冷却流体(冷媒)が導入される通路によって構成することが可能である。冷却流体は、特に限定されないが、コストや取扱い性を考慮し、低温の水が好ましい。
実施の形態1に係る燃料電池を説明するための断面図である。 図1に示されるセパレータを説明するための平面図である。 実施の形態1に係る燃料電池用セパレータの製造方法に適用される予備成形装置の成形金型を説明するための斜視図である。 実施の形態1に係る燃料電池用セパレータの製造方法に適用される予備成形装置の成形金型を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る燃料電池用セパレータの製造方法に適用される成形材料の供給装置を説明するための断面図である。 成形材料の充填を説明するための断面図である。 成形材料に含まれる黒鉛の配向を説明するための概念図である。 予備成形片の形成を説明するための断面図である。 予備成形品の形成を説明するための斜視図である。 実施の形態1に係る燃料電池用セパレータの製造方法に適用される成形装置を説明するための断面図である。 成形品の形成を説明するための断面図である。 成形品の仕上げ加工を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る予備成形装置を説明するための断面図である。 実施の形態3に係る予備成形装置を説明するための断面図である。 予備成形片に含まれる黒鉛の配向を説明するための概念図である。 実施の形態4に係る成形装置を説明するための断面図である。 成形品の形状を説明するための断面図である。
符号の説明
10・・単セル、
20・・膜電極接合体、
25A,25B・・ガス拡散層、
30,40・・セパレータ、
31,41・・外面、
32,36,42,46・・流路溝、
35,45・・内面、
50・・成形材料、
51・・黒鉛、
55・・熱硬化性樹脂、
50・・成形材料、
51・・黒鉛、
55・・熱硬化性樹脂、
60,60A,60B,60C・・予備成形片、
70,70C・・予備成形品、
71・・側面、
72・・下面、
77・・上面、
80,80C・・成形品、
111・・固定型、
112・・貫通孔、
115・・下面、
116・・上面、
121,126・・オス型、
122,127・・端部端面、
140・・供給装置、
141・・タンク、
142・・ガン、
142A・・ガン先端、
150・・成形装置、
160・・成形金型、
161・・下型、
162・・キャビティ、
163・・側面、
164・・駆動装置、
166・・上型、
167・・キャビティ、
168・・側面、
169・・駆動装置、
171,176・・オス型、
172,177・・端部端面、
174,179・・駆動装置、
180・・加熱ユニット、
190・・制御装置、
211・・固定型、
230・・加熱ユニット、
311・・固定型、
312・・貫通孔、
321,326・・オス型、
322,327・・端部端面、
350・・振動装置、
450・・成形装置、
461・・下型、
462・・キャビティ、
466・・上型、
467・・キャビティ、
471,476・・オス型、
472,477・・端部端面、
S・・内部空間。

Claims (8)

  1. 熱硬化性樹脂および縦横比の異なる黒鉛を含んでいる成形材料から、前記樹脂の熱硬化温度未満の温度において、前記黒鉛が厚さ方向に配向している予備成形片を複数形成するための工程(A)と、
    前記予備成形片を集成して、前記樹脂の熱硬化温度未満の温度において、予備成形品を形成するための工程(B)と、
    前記予備成形品を加圧圧縮して、成形品を形成するための工程(C)と、を有し、
    前記工程(A)における黒鉛の厚さ方向への配向は、前記成形材料を帯電させること又は前記成形材料を振動させることに基づいていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  2. 前記工程(A)における黒鉛の厚さ方向への配向は、前記成形材料を帯電させることに基づいており、
    前記黒鉛は、前記熱硬化性樹脂によって被覆され、電気絶縁性を有しており、
    前記工程(A)における前記帯電は、静電気に基づいていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 前記黒鉛は、鱗片状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  4. 前記予備成形片は、柱状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  5. 前記予備成形片は、円柱状であることを特徴とする請求項に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  6. 前記工程(A)においては、前記樹脂を溶融させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  7. 前記工程(C)においては、前記樹脂を熱硬化させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  8. 前記工程(C)における加圧圧縮は、成形品がセパレータ形状となるように、前記予備成形品を厚さ方向に加圧圧縮することを含んでいることを特徴とする請求項に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
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