JP4586371B2 - ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ - Google Patents

ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP4586371B2
JP4586371B2 JP2004023356A JP2004023356A JP4586371B2 JP 4586371 B2 JP4586371 B2 JP 4586371B2 JP 2004023356 A JP2004023356 A JP 2004023356A JP 2004023356 A JP2004023356 A JP 2004023356A JP 4586371 B2 JP4586371 B2 JP 4586371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump chamber
hole
diaphragm actuator
shim plate
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004023356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005214113A (ja
Inventor
康成 椛澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2004023356A priority Critical patent/JP4586371B2/ja
Publication of JP2005214113A publication Critical patent/JP2005214113A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4586371B2 publication Critical patent/JP4586371B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、圧力の作用により流体を吸入・吐出するポンプ装置及びそのポンプ装置に用いるダイヤフラムアクチュエータに関する。
近年では、圧力の作用により流体を吸入・吐出するポンプの小型化が図られ、小型化されたポンプは、医療用機器、分析機器、事務用機器、家庭用機器といった各種機器に組み込まれて種々の用途に使用されている。例えば、患者の体内に組み込まれて微粒状又は液体の薬剤を患部に定量的に投与するのにポンプが使用されたり、インクジェットプリンタに組み込まれてインクタンクから記録ヘッドにインクを供給するのにポンプが使用されたりしており、更なるポンプの小型化に伴い日常生活での需要・用途もますます増えると考えられている。
ところで、ポンプのなかには、ポンプ室の隔壁が圧電素子によるダイヤフラムによって構成されたダイヤフラムポンプがある(例えば、特許文献1参照。)。ダイヤフラムポンプにおいては、吸入バルブ及び排出バルブがポンプ室に設けられており、ダイヤフラムが振動可能に設けられている。交流電圧によってダイヤフラムが振動することによって、ポンプ室の容積が増減する。ポンプ室の容積が増大する時は、吸入バルブが開くとともに排出バルブが閉じることによって、流体が外部から吸入バルブを通ってポンプ室に流れ込む。一方、ポンプ室の容積が減少する時は、吸入バルブが閉じるとともに排出バルブが開くことによって、流体がポンプ室から排出バルブを通って外部に流れ出す。
特開2000−249074号公報
ところで、気体などの圧縮性流体をポンプで効率よく送るためには、ポンプ室のデッドボリューム(動作時のポンプ室の最小容積)を出来る限り小さくする必要がある。即ち、流体が液体等の非圧縮性流体なら、流体がポンプ室に吸入・充填された状態において、ダイヤフラムの変位分だけ流体をポンプ室から確実に吐出することはできるが、流体が圧縮性流体なら、ダイヤフラムの変位によって流体が圧縮されてしまい、流体の圧縮比を上げられない。そのため、流体が圧縮性流体の場合には、ポンプ室から流体の一部しか吐出できなかったり、ポンプ室から流体を全く吐出できなかったりする可能性がある。
発明は、薄型のポンプ装置及び、そのポンプ装置に用いるダイヤフラムアクチュエータを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、
本発明のポンプ装置は、
互いに向き合う二つの凹面を形成し、前記二つの凹面間に内部空間を形成し、前記内部空間から外部に通じる導入穴を前記二つの凹面のうちの一方の凹面に形成し、前記内部空間から外部に通じる排出穴を他方の凹面に形成するハウジングと、
前記二つの凹面に対向するように前記二つの凹面の間に配置され、前記内部空間を前記一方の凹面側の第一ポンプ室と前記他方の凹面側の第二ポンプ室とに仕切り、前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室に通じる穴を形成するダイヤフラムアクチュエータと、
前記ダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられ、該穴を通じて前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室への流体の流れを許容し、前記ダイヤフラムアクチュエータの穴を通じて前記第二ポンプ室から前記第一ポンプ室への流体の流れを阻止する弁と、
を備え
前記ダイヤフラムアクチュエータは、前記二つの凹面に対向するように前記二つの凹面の間に配置されたシム板と、前記シム板に接合された圧電シートと、を有し、
前記圧電シートと前記シム板との接合面には、空間が形成され、
前記圧電シートと前記シム板とのうちの一方の部材には、前記第一ポンプ室から前記空間にまで通じる第一絞り穴が前記穴として形成され、
前記圧電シートと前記シム板とのうちの他方の部材には、前記第二ポンプ室から前記空間にまで通じる第二絞り穴が前記穴として形成され、
前記弁が前記第一絞り穴に重なるとともに前記第二絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されている、
ことを特徴とする。
好ましくは、前記弁が前記一方の部材及び前記他方の部材に対して浮動状態となって前記空間内に収納されている。
好ましくは、前記ダイヤフラムアクチュエータが、前記一方の凹面側に凸状となるように湾曲する変形と、前記他方の凹面側に凸状となるように湾曲する変形と、を交互に繰り返す。
好ましくは、前記導入穴が前記一方の凹面の中央に形成されている。
好ましくは、前記排出穴が前記他方の凹面の中央に形成されている。
好ましくは、外部から前記導入穴を通じて前記第一ポンプ室への流体の流れを許容する逆止弁が前記導入穴に設けられている。
好ましくは、前記第二ポンプ室から前記排出穴を通じて外部への流体の流れを許容する逆止弁が前記排出穴に設けられている。
好ましくは、前記互いに向き合う二つの凹面は、前記ダイヤフラムアクチュエータが湾曲する変形に沿った形状である
本発明のダイヤフラムアクチュエータは、弁と、シム板と、前記シム板に接合された圧電シートと、を備え、
前記圧電シートと前記シム板との接合面には、空間が形成され、
前記圧電シートと前記シム板とのうちの一方の部材には、接合面と反対の面から前記空間にまで通じる第一絞り穴が形成され、
前記圧電シートと前記シム板とのうちの他方の部材には、接合面と反対の面から前記空間にまで通じる第二絞り穴が形成され、
前記弁が前記第一絞り穴に重なるとともに前記第二絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とする。
好ましくは、前記弁が前記一方の部材及び前記他方の部材に対して浮動状態となって前記空間内に収納されている。
本発明によれば、ポンプ及び、そのポンプ装置に用いるダイヤフラムアクチュエータの薄型化を図ることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第一の実施の形態〕
図1は、本発明を適用した第一の実施形態におけるポンプ装置1の斜視図であり、図2は、このポンプ装置1の分解斜視図であり、図3は、図1の面III−IIIに沿う断面図である。
ポンプ装置1は、内部空間を形成するとともに円盤状の外形を呈したハウジング10と、ハウジング10の上面及び下面に対して略平行になるようにハウジング10内の内部空間に配置されるとともにその内部空間を入口側(下面側)の第一ポンプ室2と出口側(上面側)の第二ポンプ室3に仕切るダイヤフラムアクチュエータ20と、を備える。
ハウジング10は、ハウジング10の下面側を構成する円盤状の第一ホルダ11と、ハウジング10の上面側を構成する円盤状の第二ホルダ12と、第一ホルダ11及び第二ホルダ12の外縁に沿った状態で第一ホルダ11と第二ホルダ12との間に挟持されたスペーサ13と、を備える。
第一ホルダ11は、円板部11aと、円板部11aの一方の面(ハウジング10の下面を成す。)の中心から突出したインレットニップル11bと、円板部11aの他方の面に形成された円形凸部11cと、円板部11aの外縁に沿ったリング状に形成されるとともに円板部11aの他方の面において凸状に形成されたリング状凸部11dと、を一体形成したものである。
円形凸部11cは、円板部11aの外縁よりも内側において円板部11aと同心の円形の凸状に形成されている。円形凸部11cの表面は、径の大きい球面状に凹んだ凹面11eとして形成されており、その凹面11eは円形凸部11cの中心で最も深く凹んでいる。リング状凸部11dは円形凸部11cから所定間隔をあけて円形凸部11cを囲繞し、円形凸部11cとリング状凸部11dとの間にリング状の溝11fが形成されている。リング状凸部11dの一部に、切欠き11gが形成されている。リング状凸部11dには、ネジ穴11h,11h,…が形成されている。インレットニップル11bには、インレットニップル11bの頭頂から凹面11eまで貫通した導入穴11jが形成されている。
第二ホルダ12は、第一ホルダ11の円板部11aの直径と同一の直径を有する円板部12aと、円板部12aの一方の面(ハウジング10の上面を成す。)の中心から突出したアウトレットニップル12bと、円板部12aの他方の面に形成された円形凸部12cと、を一体に形成したものである。
円板部12aの外周部には、円板部12aの一方の面から他方の面まで貫通した貫通穴12h,12h,…がネジ穴11h,11h,…に対応して形成されている。円形凸部12cは、円板部12aの外縁よりも内側において円板部12aと同心の円形の凸状に形成されている。円形凸部12cの直径は、第一ホルダ11の円形凸部11cの直径と実質的に同じである。円形凸部12cの表面は、径の大きい球面状に凹んだ凹面12eとして形成されており、その凹面12eは円形凸部12cの中心で最も深く凹んでいる。アウトレットニップル12bには、アウトレットニップル12bの頭頂から凹面12eまで貫通した排出穴12jが形成されている。
スペーサ13は、第一ホルダ11のリング状凸部11dの直径と同一の直径を有するリング状に形成されたものである。スペーサ13には、貫通穴13h,13h,…がネジ穴11h,11h,…に対応して形成されている。
第一ホルダ11の円形凸部11cの凹面11eが第二ホルダ12の円形凸部12cの凹面12eに対向し、且つ、円形凸部11cの中心が円形凸部12cの中心に重なっている。更に、スペーサ13は、リング状凸部11dに重なった状態で第二ホルダ12の円板部12aの外縁部とリング状凸部11dとの間に挟持されている。また、ネジ14,14,…が第二ホルダ12の貫通穴12h,12h,…及びスペーサ13の貫通穴13h,13h,…を介してネジ穴11h,11h,…に螺合し、ネジ14,14,…(図2では、図面の簡略化のため1つのみ図示。)によって第二ホルダ12が及び第一ホルダ11が互いの方に締結されている。第一ホルダ11及び第二ホルダ12が互いに対向した状態でネジ結合されることによって、ハウジング10の内部空間が凹面11eと凹面12eとの間に形成される。
ダイヤフラムアクチュエータ20は、全体として略円形のシート状に設けられている。ダイヤフラムアクチュエータ20の直径は、第一ホルダ11の円板部11aの直径よりも小さく円形凸部11cの直径よりも大きい。ダイヤフラムアクチュエータ20の外縁部は、ゴム弾性材からなるリング型シーリング30によって上下に挟まれている。リング型シーリング30は、断面円形状に形成され、全体としてリング状に形成されている。
このリング型シーリング30は、ダイヤフラムアクチュエータ20の外縁部を挟持した状態で第一ホルダ11の溝11fに嵌め込まれているとともに、弾性変形した状態で第一ホルダ11の円板部11aと第二ホルダ12の円板部12aとの間に挟持されている。これにより、凹面11eと凹面12eとの内部空間の周囲は、リング型シーリング30によって封止されている。また、ダイヤフラムアクチュエータ20は、凹面11eと凹面12eとの間に配置され、凹面11e及び凹面12eに対向している。これにより、凹面11eと凹面12eとの間の内部空間は、ダイヤフラムアクチュエータ20によって第一ポンプ室2と第二ポンプ室3とに仕切られている。なお、スペーサ13の厚さが薄くなるほど、リング型シーリング30の弾性変形量が大きくなり、リング型シーリング30の封止効果が大きくなる。
図4、図5及び図6を参照して、ダイヤフラムアクチュエータ20について説明する。ここで、図4及び図5ともにダイヤフラムアクチュエータ20の分解斜視図であり、図4においては図中の上側が凹面12e側であり、図5においては図中の上側が凹面11e側である。図6は、図3の中央部を拡大した図面である。
ダイヤフラムアクチュエータ20は、凹面11e,12eに対向するように凹面11e,12e間に配置された略円形状のシム板22と、シム板22の直径とほぼ同じ直径を有する円形状の圧電シート21と、圧電シート21の中央部及びシム板22の中央部を除いて圧電シート21をシム板22に接着する導電性接着層23と、圧電シート21の中央部及びシム板22の中央部において圧電シート21とシム板22との間に挟まれたフロート弁24と、圧電シート21の両面のうちシム板22との接着面とは反対となる面の一部に接続されたFPC(Flexible Printed Circuit)シート25と、を備える。
圧電シート21は、薄膜電極、厚み方向に分極された圧電セラミック、薄膜電極の順に積層した積層構造となっている。圧電シート21の中央には、圧電シート21の表面から裏面にまで貫通した第一絞り穴21aが形成されている。圧電シート21の一方の薄膜電極にFPCシート25が接続されている。FPCシート25は、第一ホルダ11の切欠き11gを通じてハウジング10の外に延出している。FPCシート25は図中において接続配線部分のみの記載であるが、配線は図示しないFPCシート25上の回路に接続されている。
シム板22は、弾性・可撓性を有した金属板である。シム板22の圧電シート21側の面の中央部には、円形状の凹部22aが形成されている。凹部22aの底には、シム板22の表面から裏面まで貫通した六つの第二絞り穴22b,22b,…が形成されている。これら第二絞り穴22b,22b,…は、シム板22の中央を中心にした環状に配列されている。導電性接着層23により接着される範囲は、凹部22aのやや外側からシム板22の外縁にかけての範囲であり、凹部22aがシム板22と圧電シート21との接着面において空間となる。第二絞り穴22b,22b,…は後述するフロート弁24の中心点に対し点対称に位置しているので、フロート弁24から送出される流体による圧力が均等にかかることで、各第二絞り穴22b,22b,…から均等な量の流体が通過することが可能となる。
また、シム板22の外縁の一部には、矩形片22cが形成されている。この矩形片22cは、FPCシート25と相対しているとともに、第一ホルダ11の切欠き11gを通じてハウジング10の外に延出している。矩形片22c及びFPCシート25がリード線として機能し、矩形片22c及びFPCシート25を介して圧電シート21の両面間にFPCシート25の回路から出力された電圧が印加されると、圧電シート21が伸縮する。
ここで、圧電シート21とシム板22とを接着してなるダイヤフラムアクチュエータ20においては、圧電シート21が凹面11e側を向き、シム板22が凹面12e側を向いている。そのため、第二絞り穴22b,22b,…が、凹部22aによる空間から第二ポンプ室3にまで通じ、フロート弁24が第一絞り穴21aの周囲の圧電シート21と離間すると、第一絞り穴21aが凹部22aによる空間から第一ポンプ室2にまで通じる。
図7は、フロート弁24の平面図であり、図8は、フロート弁24の側面図である。図7、図8に示すように、フロート弁24は、全体として車輪を平面視した形状に形成されている。つまり、フロート弁24は、フィルム状のボス部24aと、ボス部24aの周囲をリング状に囲んだフィルム状のリング部24bと、リング部24bとボス部24aとの間を放射状に支持するフィルム状の四つスポーク部24c,24c,…と、から構成されている。リング部24bとボス部24aとの間には、フロート弁24の裏面から表面に貫通した扇状の開口24d,24d,…が形成されている。開口24d,24d,…はフロート弁24の中心点に対し点対称に位置しているので、フロート弁24面に圧力が均等にかかることで、各開口24d,24d,…から均等な量の流体が通過することが可能となる。なお、フロート弁24は、弾性材料から形成されている。
このフロート弁24は、浮動状態となって凹部22a内に収納されている。つまり、フロート弁24は圧電シート21にもシム板22にも接着されておらず、圧電シート21及びシム板22の両方に対して浮動状態に設けられている。そしてフロート弁24の厚さは円形状の凹部22aの深さ及び接着層23の厚さの和より小さいので、圧電シート21と凹部22aとに囲まれた空間には、フロート弁24の上下方向に隙間が生じている。ダイヤフラムアクチュエータ20を平面視すると(積層方向から見ると)、フロート弁24のボス部24aが圧電シート21の第一絞り穴21aに重なっており、フロート弁24の開口24d,24d,…がシム板22の第二絞り穴22b,22b,…に少なくとも部分的に重なり、フロート弁24がシム板22の第二絞り穴22b,22b,…から外れている。このフロート弁24は、ダイヤフラムアクチュエータ20の振動に応じて第一絞り穴21a及び第二絞り穴22b,22b,…を通じての第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れを許容するとともに、第二ポンプ室3から第一ポンプ室2への流体の流れを阻止する弁として機能する。
ここで、導入穴11jの開口面積をA1とし、第一絞り穴21aの開口面積をA2とし、第二絞り穴22b,22b,…の開口面積の総和をA3とし、排出穴12jの開口面積をA4とし、フロート弁24の開口24d,24d,…の開口面積の総和をA5とすると、A1<A2で、A1<A5で、A1<A3である方が第二ポンプ室3への流体の移動を容易にする観点でも好ましい。特に、A2≦A5で、A2≦A3である方がより流体抵抗損失が少なく、さらにA5≦A3の方が好ましい。そして、第二絞り穴22b,22b,…と、フロート弁24の開口24d,24d,…と、の重なり面積は、A2に近いほど好ましい。
図9を用いてポンプ装置1の動作について説明する。ここで、図9は、ポンプ装置1の動作状態を説明するための概略断面図である。
ポンプ駆動回路によって所定周期の正弦波又は方形波の電圧(交流電圧)を矩形片22cとFPCシート25との間に印加すると、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に凸状となるように湾曲した状態(図9(a)に図示。)と、凹面12e側に凸状となるように湾曲した状態(図9(b)に図示。)とを交互に繰り返す。図中、シム板22を省略してあるが、シム板22は常にフロート弁24を上方から覆っている。
ダイヤフラムアクチュエータ20が図9(a)の状態から図9(b)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室2の容積が増大するとともに第二ポンプ室3の容積が減少することにより、第一ポンプ室2内の流体に負圧が作用し、第二ポンプ室3内の流体に正圧が作用する。ここで、負圧とはポンプ室2,3の外から内に向かった圧力であり、正圧とはポンプ室2,3内から外に向かった圧力である。第一ポンプ室2内の流体が負圧になるとともに第二ポンプ室3内の流体が正圧となることによって、フロート弁24のボス部24aが圧電シート21の第一絞り穴21aを閉塞し、第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れがフロート弁24によって阻止される。従って、ダイヤフラムアクチュエータ20が図9(a)の状態から図9(b)の状態へ変形する時は、外部の流体が導入穴11jを通って第一ポンプ室2内に流れ、第二ポンプ室3内の流体が排出穴12jを通って外部に流れる。
一方、ダイヤフラムアクチュエータ20が(b)の状態から(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室2の容積が減少するとともに第二ポンプ室3の容積が増大することにより、第一ポンプ室2内の流体に正圧が作用し、第二ポンプ室3内の流体に負圧が作用する。第一ポンプ室2内の流体が正圧になるとともに第二ポンプ室3内の流体が負圧となることによって、フロート弁24が圧電シート21に対して浮き上がり、フロート弁24と圧電シート21の間に隙間が生じる。これにより、フロート弁24のボス部24aが第一絞り穴21aを開放し、第一絞り穴21aを通じて第一ポンプ室2が第二ポンプ室3に連通するので第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れがフロート弁24によって許容される。従って、ダイヤフラムアクチュエータ20が(b)の状態から(a)の状態へ変形する時は、第一ポンプ室2内の流体が第一絞り穴21a及び第二絞り穴22b,22b,…を通って第二ポンプ室3内に流れる。なお、フロート弁24の開口24d,24d,…の各内周縁がフロート弁24の中心点から等距離であり、各外周縁がフロート弁24の中心点から等距離であるので、フロート弁24が圧電シート21に対して浮き上がる際に圧電シート21とシム板22との間で回転してフロート弁24の開口24d,24d,…の相対的位置が変わっても、フロート弁24の開口24d,24d,…がシム板22の第二絞り穴22b,22b,…に少なくとも部分的且つ均等に重なっているので、フロート弁24によって第二絞り穴22b,22b,…が閉塞されることはない。
以上のように、本実施形態によれば、図9(a)に示すようにダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に凸状となるように湾曲すると、ダイヤフラムアクチュエータ20の形状が凹面11eの形状に沿うので、第一ポンプ室2のデッドボリュームを小さくすることができる。また、図9(b)に示すようにダイヤフラムアクチュエータ20が凹面12e側に凸状となるように湾曲すると、ダイヤフラムアクチュエータ20の形状が凹面12eの形状に沿うので、第二ポンプ室3のデッドボリュームを小さくすることができる。従って、第一ポンプ室2における流体の圧縮率も第二ポンプ室3における流体の圧縮率も大きくすることができる。そのため、液体等の非圧縮性流体のみならず、気体等の圧縮性流体であっても、このポンプ装置1によって確実に吸入・吐出することができる。
また、図9(a)に示すようにダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に凸状となるように湾曲した状態と、図9(b)に示すようにダイヤフラムアクチュエータ20が凹面12e側に凸状となるように湾曲した状態とが交互に繰り返されるので、第一ポンプ室2の容積の変化率も第二ポンプ室3の容積の変化率も大きい。従って、第一ポンプ室2における流体の圧縮率も第二ポンプ室3における流体の圧縮率も大きくすることができる。そのため、液体等の非圧縮性流体のみならず、気体等の圧縮性流体であっても、このポンプ装置1によって確実に吸入・吐出することができる。
また、導入穴11jが凹面11eの中央に形成されているので、つまり導入穴11jから第一ポンプ室2の端部までの距離が短いので、ダイヤフラムアクチュエータ20が図9(b)に示すような状態へ変形している場合に、流体が導入穴11jを通じて外部から第一ポンプ室2に効率よく流れるようになる。同様に、排出穴12jが凹面12eの中央に形成されているので、つまり排出穴12jから第二ポンプ室3の端部までの距離が短いので、ダイヤフラムアクチュエータ20が図9(b)に示すような状態へ変形している場合に、流体が排出穴12jを通じて第二ポンプ室3から外部へ効率よく流れるようになる。
また、シム板22と圧電シート21との接合面に形成された凹部22aにフロート弁24が収納されているので、ダイヤフラムアクチュエータ20の薄型を図ることができ、強いてはポンプ装置1の薄型を図ることができる。
また、凹部22aにフロート弁24が収納されているので、図9(a)に示すようにダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に凸状となるように湾曲した場合でも、図9(b)に示すようにダイヤフラムアクチュエータ20が凹面12e側に凸状となるように湾曲した場合でも、フロート弁24が凹面11e,12eに当たらないことが、フロート弁24による第一絞り穴21aの開閉に対して凹面11e,12eが干渉することを防止する点で好ましい。また、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側や凹面11e側に凸状となるように湾曲した場合に、圧電シート21やシム板22が、凹面11e,12eに当たらないことが、接触による圧電シート21、シム板22、第一ホルダ11、第二ホルダ12の少なくともいずれかの損壊や摩耗を抑制する点で好ましい。一方、湾曲した場合に、圧電シート21やシム板22が、凹面11e,12eに当たるように設計することで動作時のデッドボリュームを小さくし、送出する流体の量を増大することもできる。
また、フロート弁24の周波数応答性が高く、このポンプ装置1によって流れる流体の流量が大きい。また、ダイヤフラムアクチュエータ20は、圧電シート21とシム板22とを接合し、その接合面の空間にフロート弁24を収納しただけの構造となっているため、ダイヤフラムアクチュエータ20の構造がシンプルである。また、第一ホルダ11及び第二ホルダ12を相対向させて、第一ホルダ11と第二ホルダ22との間にダイヤフラムアクチュエータ20を配置させた状態でネジ14,14,…により第一ホルダ22と第二ホルダ22を締結するだけで、ポンプ装置1が構成される。そのため、ポンプ装置1の構造もシンプルである。更には、薄型のポンプ装置1を提供することができる。
〔第二の実施の形態〕
図10は、本発明を適用した第二の実施形態におけるポンプ装置101の主要部の断面図であり、図11は、ポンプ装置101の分解斜視図である。図10、図11に示すように、ポンプ装置101において、第1の実施形態のポンプ装置1のいずれかの部分と同一の部分に対しては同一の符号を付し、同一の部分についての説明は省略する。なお、図10では、図6で図示された領域に対応する領域が示されている。
このポンプ装置101も、第一の実施形態のポンプ装置1と同様に、第一ホルダ11、第二ホルダ12及びスペーサ13からなるハウジング10と、圧電シート21、シム板22、接着層23及びフロート弁24からなるダイヤフラムアクチュエータ20と、を備える。ここで、ハウジング10及びダイヤフラムアクチュエータ20は、第一の実施形態におけるハウジング10及びダイヤフラムアクチュエータ20とそれぞれ同じである。
このポンプ装置101においては、導入穴11jにダックビル型逆止弁140が嵌め込まれており、排出穴12jにもダックビル型逆止弁150が嵌め込まれている。ダックビル逆止弁140,150は、可撓性・弾性を有する材料(例えば、エラストマー(ゴム))でダックビル状(アヒルのくちばし形状)に形成されたものである。ダックビル型逆止弁140,150の後端では内部中空が開口しており、ダックビル型逆止弁140,150の先端では内部中空が閉じて、その先端部に内部中空まで通じる亀裂140a,150aが閉じた状態で形成されている。
ダックビル型逆止弁140の先端が第一ポンプ室2に向いた状態で、ダックビル型逆止弁140が導入穴11jに嵌め込まれ、導入穴11jの内壁とダックビル型逆止弁140との間に介在したスリーブ141によってダックビル型逆止弁140が導入穴11j内に固定されている。ダックビル型逆止弁150の先端が第二ポンプ室3から外に向いた状態で、ダックビル型逆止弁150が排出穴12jに嵌め込まれ、排出穴12jの内壁とダックビル型逆止弁150との間に介在したスリーブ151によってダックビル型逆止弁150が排出穴12j内に固定されている。
このポンプ装置101の動作について説明する。
所定周期の正弦波又は方形波の電圧(交流電圧)によって、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に凸状となるように湾曲した状態と、凹面12e側に凸状となるように湾曲した状態とを交互に繰り返す。
ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に湾曲した状態から、凹面12e側に湾曲した状態へ変形する時は、フロート弁24のボス部24aが圧電シート21の第一絞り穴21aを閉塞し、第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れがフロート弁24によって阻止される。また、第一ポンプ室2が負圧となるのでダックビル型逆止弁140の亀裂140aが開き、第二ポンプ室3が正圧となるのでダックビル型逆止弁150aの亀裂150aが開く。そのため、外部の流体が導入穴11jを通って第一ポンプ室2内に流れることがダックビル型逆止弁140によって許容され、第二ポンプ室3内の流体が排出穴12jを通って外部に流れることがダックビル型逆止弁150によって許容される。
一方、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面12e側に湾曲した状態から、凹面11e側に湾曲した状態へ変形する時は、フロート弁24のボス部24aが圧電シート21の第一絞り穴21aを開放し、第一ポンプ室2から第二ポンプ室3への流体の流れがフロート弁24によって許容される。また、第一ポンプ室2が正圧となるのでダックビル型逆止弁140の亀裂140aが閉じ、第二ポンプ室3が負圧となるのでダックビル型逆止弁150aの亀裂150aが閉じる。そのため、外部の流体が導入穴11jを通って第一ポンプ室2内に流れることがダックビル型逆止弁140によって阻止され、第二ポンプ室3内の流体が排出穴12jを通って外部に流れることがダックビル型逆止弁150によって阻止される。
第二の実施形態においても、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に凸状となるように湾曲すると、ダイヤフラムアクチュエータ20の形状が凹面11eの形状に沿うので、第一ポンプ室2のデッドボリュームを小さくすることができる。また、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面12e側に凸状となるように湾曲すると、ダイヤフラムアクチュエータ20の形状が凹面12eの形状に沿うので、第二ポンプ室3のデッドボリュームを小さくすることができる。また、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面11e側に凸状となるように湾曲した状態と、ダイヤフラムアクチュエータ20が凹面12e側に凸状となるように湾曲した状態とが交互に繰り返されるので、第一ポンプ室2の容積の変化率も第二ポンプ室3の容積の変化率も大きい。
従って、第一ポンプ室2における流体の圧縮率も第二ポンプ室3における流体の圧縮率も大きくすることができる。そのため、液体等の非圧縮性流体のみならず、気体等の圧縮性流体であっても、このポンプ装置1によって確実に吸入・吐出することができる。
更には、凹部22aにフロート弁24が収納されているので、フロート弁24による第一絞り穴21aの開閉に対して凹面11e,12eが干渉することを防止することができる。
〔第三の実施の形態〕
図12は、本発明を適用した第三の実施形態におけるダイヤフラムアクチュエータ120の主要部の断面図である。本実施形態では、第一の実施形態のポンプ装置1のダイヤフラムアクチュエータ20をダイヤフラムアクチュエータ120に置き換えたものであり、その他の部位については、第1の実施形態のポンプ装置1のいずれかの部分と同一であり説明は省略する。
ダイヤフラムアクチュエータ120は、上に位置する第一ポンプ室2と下に位置する第二ポンプ室3との間を仕切るように全体として略円形のシート状に設けられている。ダイヤフラムアクチュエータ120の直径は、第一ホルダ11の円板部11aの直径よりも小さく円形凸部11cの直径よりも大きい。ダイヤフラムアクチュエータ120の外縁部は、ゴム弾性材からなるリング型シーリング30によって上下に挟まれている。リング型シーリング30は、断面円形状に形成され、全体としてリング状に形成されている。
ダイヤフラムアクチュエータ120は、凹面11e,12eに対向するように凹面11e,12e間に配置された略円形状のシム板122と、シム板122の直径とほぼ同じ直径を有する円形状の圧電シート121と、シム板122に接合されたジンバル弁123と、を備える。
圧電シート121は、薄膜電極、厚み方向に分極された圧電セラミック、薄膜電極の順に積層した積層構造となっている。この圧電シート121はシム板122に接着されている。圧電シート121の中央には、圧電シート121の表面から裏面にまで貫通した貫通穴121aが形成されている。圧電シート121の一方の薄膜電極にFPCシート25が接続されている。
シム板122は、弾性・可撓性を有した金属板である。シム板122の圧電シート121側の面の中央部には、貫通穴121aに重なるように貫通穴122aが形成されている。
ジンバル弁123は、図13に示すように、弾性材からなる円形の可撓性シートであり、円周端部123aがシム板122に接合され、静止状態で中央の蓋123bがジンバル弁123の自重によって貫通穴122aを閉塞している。またジンバル弁123は、円周端部123aと蓋123bとの間に、厚さ方向に貫通する複数の貫通穴123c,123c,…が設けられ、ポンプ装置1の圧電シート121が図9(a)に示すように凹面11e側に沿うように変形動作したときに、第一ポンプ室2と第二ポンプ室3との圧力差によって図14に示すように弾性変形する。このとき、複数の貫通穴123c,123c,…は第二ポンプ室3と連通し、矢印の方向に向かって流体が流れ第一ポンプ室2内に充填される。また、ポンプ装置1の圧電シート121が図9(b)に示すように凹面12e側に沿うように変形動作したときに、第一ポンプ室2と第二ポンプ室3との圧力差によって図12に示すように、蓋123bが、貫通穴122aの周囲のシム板122に密着するので、第一ポンプ室2と第二ポンプ室3との間で流体の移動は行われない。このような動作を連続して行うことによってデッドボリュームを抑え、流体の取り込み、送出が可能となる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、第一、第二の実施形態では、シム板22が凹面12e側に向き、圧電シート21が凹面11e側に向いた状態でダイヤフラムアクチュエータ20が設けられているが、逆にシム板22が凹面11e側に向き、圧電シート21が凹面12eに向いた状態でダイヤフラムアクチュエータが設けられても良い。但し、この場合、フロート弁24のボス部24aに重なる第一絞り穴21aが圧電シート21に形成されているのではなく、シム板22の凹部22aの底に形成され、第一絞り穴21aによって第一ポンプ室2が凹部22aに通じている。更にこの場合、フロート弁24の開口24dに重なる第二絞り穴22b,22b,…がシム板22に形成されるのではなく、圧電シート21に形成され、第二絞り穴22aによって第二ポンプ室3が凹部22aに通じている。
また、第一、第二の実施形態では、フロート弁24が車輪状を呈しているが、フロート弁24の一部又は全体が第一絞り穴21a全体に重なり、フロート弁24の24d,24d,…が第二絞り穴22b,22b,…の少なくとも一部と重なっていれば、フロート弁24の形状は特に限定されない。特に、圧電シート21とシム板22との間の空間の面方向の形状を略多角形とし、フロート弁24を多角形と相似形状にすることでフロート弁24の回転を規制することができる。
また、第一、第二の実施形態では、シム板22に凹部22aが形成されているが、シム板22と圧電シート21との接合面に空間が形成されるのであれば、圧電シート21に凹部が形成されていても良いし、シム板22と圧電シート21の両方の対応する位置に凹部が形成されていても良い。
また、第一、第二の実施形態ではシム板22に絞り穴22bを設けていたが、絞り穴22bの代わりにフロート弁24に対向する位置にメッシュを設けてもよい。
本発明を適用した第1の実施形態におけるポンプ装置1の斜視図である。 ポンプ装置1の分解斜視図である。 図1の面III−IIIに沿う断面図である。 ダイヤフラムアクチュエータ20の分解斜視図である。 ダイヤフラムアクチュエータ20の分解斜視図である。 ポンプ装置1の要部の断面図である。 フロート弁24の平面図である。 フロート弁24の側面図である。 ポンプ装置1の動作を説明するための概略断面図である。 本発明を適用した第2の実施形態におけるポンプ装置101の要部の断面図である。 ポンプ装置101の分解斜視図である。 本発明を適用した第三の実施形態におけるダイヤフラムアクチュエータ120の主要部の断面図である。 ダイヤフラムアクチュエータ120の平面図である。 ダイヤフラムアクチュエータ120の動作を説明するための断面図である。
符号の説明
1 … ポンプ装置
2 … 第一ポンプ室
3 … 第二ポンプ室
10 … ハウジング
11e … 凹面(一方の凹面)
11j … 導入穴
12e … 凹面(他方の凹面)
12j … 排出穴
20 … ダイヤフラムアクチュエータ
21 … 圧電シート
21a … 第一絞り穴
22 … シム板
22a … 凹部(空間)
22b … 第二絞り穴
24 … フロート弁
101 … ポンプ装置
120 … ダイヤフラムアクチュエータ
121 … 圧電シート
121a … 貫通穴
122 … シム板
122a … 貫通穴
123 … ジンバル弁
140 … ダックビル型逆止弁
150 … ダックビル型逆止弁

Claims (10)

  1. 互いに向き合う二つの凹面を形成し、前記二つの凹面間に内部空間を形成し、前記内部空間から外部に通じる導入穴を前記二つの凹面のうちの一方の凹面に形成し、前記内部空間から外部に通じる排出穴を他方の凹面に形成するハウジングと、
    前記二つの凹面に対向するように前記二つの凹面の間に配置され、前記内部空間を前記一方の凹面側の第一ポンプ室と前記他方の凹面側の第二ポンプ室とに仕切り、前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室に通じる穴を形成するダイヤフラムアクチュエータと、
    前記ダイヤフラムアクチュエータの穴に設けられ、該穴を通じて前記第一ポンプ室から前記第二ポンプ室への流体の流れを許容し、前記ダイヤフラムアクチュエータの穴を通じて前記第二ポンプ室から前記第一ポンプ室への流体の流れを阻止する弁と、
    を備え
    前記ダイヤフラムアクチュエータは、前記二つの凹面に対向するように前記二つの凹面の間に配置されたシム板と、前記シム板に接合された圧電シートと、を有し、
    前記圧電シートと前記シム板との接合面には、空間が形成され、
    前記圧電シートと前記シム板とのうちの一方の部材には、前記第一ポンプ室から前記空間にまで通じる第一絞り穴が前記穴として形成され、
    前記圧電シートと前記シム板とのうちの他方の部材には、前記第二ポンプ室から前記空間にまで通じる第二絞り穴が前記穴として形成され、
    前記弁が前記第一絞り穴に重なるとともに前記第二絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されている、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記弁が前記一方の部材及び前記他方の部材に対して浮動状態となって前記空間内に収納されていることを特徴とする請求項に記載のポンプ装置。
  3. 前記ダイヤフラムアクチュエータが、前記一方の凹面側に凸状となるように湾曲する変形と、前記他方の凹面側に凸状となるように湾曲する変形と、を交互に繰り返すことを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ装置。
  4. 前記導入穴が前記一方の凹面の中央に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のポンプ装置。
  5. 前記排出穴が前記他方の凹面の中央に形成されていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のポンプ装置。
  6. 外部から前記導入穴を通じて前記第一ポンプ室への流体の流れを許容する逆止弁が前記導入穴に設けられていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のポンプ装置。
  7. 前記第二ポンプ室から前記排出穴を通じて外部への流体の流れを許容する逆止弁が前記排出穴に設けられていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のポンプ装置。
  8. 前記互いに向き合う二つの凹面は、前記ダイヤフラムアクチュエータが湾曲する変形に沿った形状であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のポンプ装置。
  9. 弁と、シム板と、前記シム板に接合された圧電シートと、を備え
    前記圧電シートと前記シム板との接合面には、空間が形成され、
    前記圧電シートと前記シム板とのうちの一方の部材には、接合面と反対の面から前記空間にまで通じる第一絞り穴が形成され、
    前記圧電シートと前記シム板とのうちの他方の部材には、接合面と反対の面から前記空間にまで通じる第二絞り穴が形成され、
    前記弁が前記第一絞り穴に重なるとともに前記第二絞り穴の少なくとも一部から外れた状態で前記空間内に収納されていることを特徴とするダイヤフラムアクチュエータ。
  10. 前記弁が前記一方の部材及び前記他方の部材に対して浮動状態となって前記空間内に収納されていることを特徴とする請求項に記載のダイヤフラムアクチュエータ。
JP2004023356A 2004-01-30 2004-01-30 ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ Expired - Fee Related JP4586371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004023356A JP4586371B2 (ja) 2004-01-30 2004-01-30 ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004023356A JP4586371B2 (ja) 2004-01-30 2004-01-30 ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010161122A Division JP5459123B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005214113A JP2005214113A (ja) 2005-08-11
JP4586371B2 true JP4586371B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=34906414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004023356A Expired - Fee Related JP4586371B2 (ja) 2004-01-30 2004-01-30 ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4586371B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185800A (ja) * 2008-01-09 2009-08-20 Star Micronics Co Ltd ダイヤフラム式エアポンプ
CN102966520B (zh) * 2012-11-07 2016-04-06 广州市番禺奥迪威电子有限公司 一种压电泵
WO2018221287A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 株式会社村田製作所 バルブおよび流体制御装置
TWI650484B (zh) * 2017-10-27 2019-02-11 研能科技股份有限公司 氣體輸送裝置
TWI695934B (zh) * 2019-03-29 2020-06-11 研能科技股份有限公司 微機電泵浦

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01103778U (ja) * 1987-12-28 1989-07-13
JP2005282508A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Casio Comput Co Ltd ポンプ装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0128312Y2 (ja) * 1985-01-31 1989-08-29
JPH0331589A (ja) * 1989-06-27 1991-02-12 Mitsubishi Kasei Corp 振動子ポンプ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01103778U (ja) * 1987-12-28 1989-07-13
JP2005282508A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Casio Comput Co Ltd ポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005214113A (ja) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101033077B1 (ko) 압전 펌프
JP6520993B2 (ja) ポンプ
JP2007092677A (ja) ポンプ装置
US10428812B2 (en) Disc pump with advanced actuator
US10087923B2 (en) Disc pump with advanced actuator
CN112204256B (zh)
JP6460219B2 (ja) バルブ、流体制御装置、及び血圧測定装置
JP6394706B2 (ja) バルブ、流体制御装置および血圧計
JP4957480B2 (ja) 圧電マイクロポンプ
JP4279662B2 (ja) 小型ポンプ
US8454327B2 (en) Piezoelectric micropump
JP5459123B2 (ja) ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ
CN112789407B (zh)
JP5429317B2 (ja) 圧電マイクロポンプ
JP6908175B2 (ja) 流体制御装置
JP4586371B2 (ja) ポンプ装置及びダイヤフラムアクチュエータ
WO2019159502A1 (ja) 流体制御装置
JPWO2019159502A1 (ja) 流体制御装置
JP2009041501A (ja) ダイヤフラムポンプ
JP4449535B2 (ja) ポンプ装置
JP2005240871A (ja) ダイヤフラム及びこれを備えた小型ポンプ
US11879449B2 (en) Piezoelectric pump with vibrating plate, protrusion and valve arrangement
JP2009293507A (ja) 圧電ポンプ
JP2006132477A (ja) ダイヤフラム気体ポンプ
CN117307453A (zh) 流体控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees