JP4585107B2 - 塊状物の破砕装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は石材やコンクリート塊などの塊状物を簡易に破砕処理することができる破砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、破砕機としてはジョークラッシャやジャイレートリークラッシャ等の粗砕機や、コーンクラッシャやハイドロコーンクラッシャ等の中砕機、ボールミルやロッドミル等の粉砕機が広く知られており、石材やコンクリート塊などの比較的大きな塊状物を破砕するには、上記ジョークラッシャやジャイレートリークラッシャ等の粗砕機が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなジョークラッシャ等の粗砕機は、破砕機構のサイズが大きく且つ該破砕機構を駆動するための油圧設備も大型であって装置全体が大規模なものであり、従って、可搬性を有するものではなく、常に投棄場所に設置されていてその所定場所に投棄される塊状物を破砕処理するのに使用しているのが現状である。また、このように所定場所に設置されるために、破砕機構と油圧設備とは別体に構成されている。
【0004】
そのため、上記所定場所で発生する大量の塊状物の破砕処理を行うには好適であるが、この場所から比較的遠方の複数の場所で不定期的に発生する少量の塊状物、例えば、建物の構築現場において、打設したコンクリートの余剰分をヤードに散布して硬化させた塊状物などを処理する場合には、その場所まで上記粗砕機を移動させることは困難で、移動させようとしても多大な労力と時間を要することになる。
【0005】
上記のような問題点を解消するには破砕機構を小型化すればよいが、この破砕機構を駆動するための油圧設備が別体であるので、その準備や移動に手間がかかり、このため、処理現場やその近くにバックホーなどの建設用の重機があれば、該重機に内蔵されている油圧設備を使用すればよいが、重機などがない場所では使用できなくなるという問題点が生じる。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、破砕機構を小型化して油圧設備をコンパクトに内蔵し、大塊物の破砕処理場所まで容易に搬送し得るとようにすると共に、小型化しているにもかかわらず強力は破砕処理機能を発揮する塊状物の破砕装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の塊状物の破砕装置は、請求項1に記載したように、上面に塊状物投入口を設けている直方体形状のケースと、該ケース内における上記塊状物投入口下方の空間部を挟んで前後に相対した固定破砕板及び可動破砕板と、対向内端部を回動自在に枢着された2つのリンクにおける一方のリンクの外端部を上記可動破砕板の背面に、他方のリンクの外端部を上記ケースの背面壁の内面にそれぞれ枢着してなるトッグルジョイントと、このトッグルジョイントにおけるリンク同士の上記対向内端部の枢着部に連結して該枢着部を上下動させる油圧ジャッキと、上記ケース内に配設された油圧タンク、油圧ポンプ及び駆動モータとからなり、この駆動モータにより上記油圧ポンプを駆動して上記油圧ジャッキを作動させるように構成してあり、さらに、上記ケースの適所に外部の油圧設備からの圧油供給用接続ポートを設けていると共に上記外部の油圧設備からの圧油供給とケース内の油圧タンクからの圧油供給との切替弁を備えていることを特徴とする。
【0008】
上記塊状物の破砕装置において、請求項2に係る発明は、上記ケースの前面下部に破砕物排出口を設けている一方、固定破砕板と可動破砕板間の空間部下方に破砕物を上記排出口に導出する傾斜板を配設し、この傾斜板の後方のケース下部内に油圧設備である油圧タンク、油圧ポンプ、駆動モータを配設していることていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
油圧ジャッキのロッドを収縮する方向に作動させると、該油圧ジャッキと共にトッグルジョイント機構を構成している一対のリンクが、一方のリンクの外端を支点とし、他方のリンクの外端を可動点として屈折して可動点と連結している可動破砕板が固定破砕板から離間し、これらの可動破砕板と固定破砕板との間の破砕処理空間部が拡がる。
【0010】
次いで、塊状物投入口から石材やコンクリート塊などの塊状物を上記破砕処理空間部内に投入したのち、油圧ジャッキのロッドを伸長させると、トッグルジョイントが伸長して可動破砕板が固定破砕板側に移動し、両破砕板によって塊状物が強力な力でもって圧潰されて粗く破砕され、破砕処理空間部から下方に落下して排出口から排出される。
【0011】
このように、倍力機構であるトッグルジョイント機構を利用して可動破砕板と固定破砕板とより塊状物を挟圧、破砕するものであるから、構造が極めて簡素であるにもかかわらず、小さな油圧力でもって強力な破砕作用を発揮することができ、油圧タンクや油圧ポンプ、駆動モータ等からなる油圧設備も小規模となって装置全体の小型化、軽量化を図ることができるものであり、従って、ケース内に上記トッグルジョイント機構や破砕板からなる破砕手段と共に油圧設備を一体に組み込んで運搬その他の取り扱いが容易な塊状物の破砕装置を構成することができ、油圧設備が整っていない場所であってもその場所まで搬送して塊状物の破砕処理を行うことができる。
【0012】
また、ケースの前面壁下部に破砕物排出口を設けておく一方、固定破砕板と可動破砕板間の空間部下方に破砕物を上記排出口に導出する傾斜板を配設し、この傾斜板の後方のケース下部内に油圧タンク、油圧ポンプ、駆動モータを配設することによって、傾斜板がシュートの役目を果して破砕物を排出口に円滑に導出することができると共に、傾斜板によって破砕物と油圧タンク、油圧ポンプ等の油圧設備が区画され、破砕物が油圧設備に悪影響を及ぼす虞れもない。
【0013】
さらに、ケースの適所に外部の油圧ユニットからの圧油供給用接続ポートを設けると共に上記外部ユニットからの圧油供給とケース内の油圧タンクからの圧油供給との切替弁を備えておくことによって、外部に油圧ユニットがある場合には該油圧ユニットを利用して塊状物の破砕処理を行うことも可能となり、利用範囲が広がって機動性が高まる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1〜図3において、1はその上半部を破砕手段2の配設室1Aに、下半部を油圧設備3の配設室1Bに形成している直方体形状のケースで、高さが1,141mm 、左右方向の幅が688mm 、前後方向の幅が838mm の比較的小さいサイズに形成されてあり、上記破砕手段2を配設した上側配設室1Aと油圧設備を配設した下側配設室1Bとは有底箱形状に形成されていて、上側配設室1Aの底面板11を下側配設室1Bの開口上端に上載し、該底面板11の四方に周設しているフランジ部12を下側配設室1Bの開口上端縁に周設しているフランジ部13に重ね合わせてこれらのフランジ部12、13同士を複数個のボルト14によって分離可能に連結、固定している。なお、51は上側配設室1Aの吊上げ用フック、52は下側配設室1Bの吊上げ用フックである。
【0015】
さらに、上側配設室1Aの天面板15の前部には左右方向の幅が600mm ないし650mm で前後方向の幅が200mm 〜300mm 程度の塊状物投入口4を設けていると共にこの塊状物投入口4上に投入ホッパ5を装着して該投入ホッパ5の下端開口部を塊状物投入口4に全面的に連通させている。また、上側配設室1Aの上記底面板11は下側配設室1Bとの仕切板の役目を兼備していると共にこの底面板11の前部に、上記塊状物投入口4と略同一大きさの破砕物排出開口部11a を開設している。なお、10は上側配設室1Aの天面板15の後部上に設置した水タンクで、加圧ポンプ(図示せず)の作動によって水供給配管10a を通じて上記投入ホッパ5の上端開口部内に水を供給し、塊状物投入時や破砕時における粉塵の発生を防止するように構成している。
【0016】
一方、下側配設室1Bの前面板16には排出口7が開設されてあり、上記排出開口部6の後端縁とこの排出口7の下端縁間に斜め前方に向かって傾斜した傾斜板9を固定して排出開口部11a から落下する破砕物を排出口7を通じて外部に排出するように構成している。
【0017】
上側配設室1A内に配設された破砕手段2は、この配設室1Aの前面板17の内面に固着した固定破砕板21と、下端をこの固定破砕板21の下端から後方に小間隔を存した位置に前後方向に回動自在に枢着25した可動破砕板22と、この可動破砕板22を回動させるトッグルジョイント23と、トッグルジョイント23を作動させる油圧ジャッキ24とからなり、上記可動破砕板22はその両側端面を配設室1Aの両側内壁面に摺接させた正面横長矩形状に形成されていてその前面に縦方向の突条からなる破砕刃22a を幅方向に小間隔毎に突設している一方、この可動破砕板22と対向した上記固定破砕板21の垂直な背面(内面)には、上記左右に隣接する破砕刃22a 、22a 間の中間部に対向させて縦方向の突条からなる複数条の固定破砕刃21aを突設している。なお、この固定破砕板21によって上側配設室1Aの前面板17を形成しておいてもよい。26は固定破砕板21の前面に固着した補強突条で、上側配設室1Aの両側面間に亘って固定している。
【0018】
これらの固定破砕板21と可動破砕板22との対向面間の空間部は、可動破砕板22を後退させた状態において側面V字状となる破砕処理空間部8に形成されてあり、この破砕処理空間部8の上端開口部8aを上記塊状物投入口4に臨ませていると共に、小幅の下端開口部8bを上記排出開口部11a の上方に臨ませている。
【0019】
さらに、上記トッグルジョイント23は対向内端部を互いに軸27により回動自在に枢着された2つのリンク23a 、23b とからなり、一方のリンク23a を内端側から前方に向かって斜め上方に傾斜させてその外端部を上記可動破砕板22の上端部背面に軸28により回動自在に枢着し、他方のリンク23b を内端側から後方に向かって斜め上方に傾斜させてその外端部を配設室1Aの後面板18の上端部に軸29により回動自在に枢着してなるものである。
【0020】
このトッグルジョイント23と共にトッグルジョイント機構を構成している上記油圧ジャッキ24はその下端部を上側配設室1Aの底面板11の上面に支持されていると共に上下方向に伸縮するそのロッド24a の上端部をトッグルジョイント23を構成している上記リンク23a 、23b 同士を枢着した枢軸27に一体に連結している。
【0021】
一方、下側配設室1B内に設置されている油圧設備3は油圧タンク31と油圧ポンプ32及び該油圧ポンプ32を回転駆動する電動モータ33とからなり、電動モータ33の電源コード34はケース1外に導出させてその先端プラグ34a を電源に接続するように構成している。また、上記上側配設室1Aの周壁面の適所には図2に示すように、外部の油圧設備(図示せず)から上記油圧ジャッキ24に圧油を供給、排出するための接続ポート6a、6bを開口させている。そして、ケース1内に上記破砕手段2と油圧設備3とを配設してなる破砕装置全体の重量は600Kg 程度に構成されている。
【0022】
上記油圧ジャッキ24を作動させるための油圧回路は、図4に示すように、油圧ジャッキ24におけるシリンダ内を摺動するピストン24b によって区画された両側のシリンダ室24c 、24d に圧油管路40、41の一端部をそれぞれ連結、連通させていると共にこれらの圧油管路40、41を切替弁42を介して上記油圧タンク31に連通している圧油供給管路43と圧油戻し管路44に連通させてあり、さらに、この圧油供給管路43中に駆動モータ33によって駆動される油圧ポンプ32と逆止弁45を順次、配設している。また、逆止弁45と切替弁42との間の管路に安全弁46を設けた戻し管47を連結、連通させていると共に該圧油供給管路43に上記外部からの圧油供給接続ポート6aに連通した外部圧油供給管48を接続している。さらに、上記戻し管路44には上記外部油圧設備からの圧油戻し用接続ポート6bに連通した外部圧油戻し管49を接続していると共に、上記外部油圧設備からの圧油供給とケース内の油圧タンク31からの圧油供給との切替弁50を具備させている。
【0023】
以上のように構成した破砕装置によって石材やコンクリート塊などの塊状物Aを破砕するには、まず、この破砕装置を建物の構築時や破壊時に生じる塊状物の廃棄場所まで運搬し、その場所に設置すると共に電源コード34をその場所の電源に接続する。なお、ケース1の下側配設室1B内に発電機を収納しておいてもよく、この場合には電源が不要となる。
【0024】
塊状物Aを投入ホッパ5に投入する前においては、油圧ジャッキ24のロッド24a が収縮していて、トッグルジョイント23を構成しているリンク23a 、23b が下方に屈折し、可動破砕板22を後方に回動、傾斜させてこの可動破砕板22と固定破砕板21との対向面間で形成されたV字状の破砕処理空間部8の上端が大きく開口していると共に圧油供給管路43は切替弁42によって一方の圧油管路40を通じて油圧ジャッキ24のロッド24を伸長させる側のシリンダ室24c に連通させている。
【0025】
この状態から投入ホッパ5に一定量の塊状物Aを投入すると、該塊状物Aは投入口4を通じて下端に向かうに従って幅狭くなった破砕処理空間部8内に両破砕板21、22によって挟持された状態で収納される。しかるのち、電動モータ33を駆動すると、油圧ポンプ32が作動して油圧タンク31内の油が圧油供給管路43、切替弁42、圧油管路40を通じて油圧ジャッキ24の一方のシリンダ室24c 内に圧入し、ロッド14a が伸長して一対のリンク23a 、23b からなるトッグルジョイント23を押し開き、可動破砕板22が下端枢軸25を支点として固定破砕板21に向かって回動してこれらの破砕板21、22間の破砕処理空間部8を狭め、両破砕板21、22の破砕刃21a 、22a によって塊状物Aを強力な力で圧潰して比較的粗い小塊状ないしは粒体状に小割りする。
【0026】
こうして小割り状に破砕された破砕物A'は、破砕板21、22間の破砕処理空間部8の下端開口部8bから排出開口部11a を通じて傾斜板9上に落下し、この傾斜板9を上を滑って排出口7から外部に排出される。しかるのち、可動破砕板22を固定破砕板21から離間する方向に元の位置まで回動させ、再び次の塊状物Aの破砕処理を行う。
【0027】
可動破砕板22を元の位置まで回動させるには、まず、切替弁42を切り替えて圧油供給管路43を他方の圧油管路41側に連通させた状態にし、しかるのち、電動モータ33を駆動すると、油圧ポンプ32が作動して油圧タンク31内の油が圧油供給管路43、切替弁42、圧油管路41を通じて油圧ジャッキ24の他方のシリンダ室24d に圧入し、ロッド24が収縮してトッグルジョイント23を構成している一対のリンク23a 、23b が下方に屈折し、可動破砕板22が元の位置まで後方に回動するものである。
【0028】
しかるのち、上記同様に投入ホッパ5に一定量の塊状物Aを投入し、油圧ジャッキ24を伸長させてこの油圧ジャッキ24と一対のリンク23a 、23b からなるトッグルジョイント機構を介して可動破砕板22を固定破砕板21に向かって強力な力でもって押し進め、両破砕板21、22間の破砕処理空間部8内に投入されている塊状物Aを小割り状に圧潰して破砕処理を行う。
【0029】
次に、塊状物の廃棄場所にバックホーなどの建設用重機やその他、油圧設備を備えている機器類があれば、これらの機器類の油圧設備を使用して塊状物Aの破砕処理を行うことができる。即ち、破砕手段2を内蔵している上側配設室1Aの周壁面適所に設けている接続ポート6a、6bに外部の油圧設備からの圧油配管を接続すると共に、上記外部油圧設備からの圧油供給とケース内の油圧タンク31からの圧油供給との切替弁50を外部油圧設備側に切り替えたのち、該油圧設備の油圧モータを作動させると、圧油が接続ポート6aから圧油供給管路43、切替弁42、圧油管路40を通じて油圧ジャッキ24の一方のシリンダ室24c 内に圧入し、該油圧ジャッキ24のロッド24が伸長してトッグルジョイント23を押し開き、可動破砕板22を固定破砕板21側に回動させて破砕処理空間部8内の塊状物を破砕処理することができる。また、破砕処理後、可動破砕板22を元の位置まで復帰させるには、切替弁42を切り替えればよい。
【0030】
また、本発明実施例における上記塊状物の破砕装置は、破砕手段2を内蔵している上側配設室1Aと、油圧設備3を内蔵している下側配設室1Bとは、互いに接合しているフランジ部12、13同士をボルト14により切り離し可能に構成しているので、上側配設室1Aと下側配設室1Bとを別体にして運搬や取扱いが行え、塊状物破砕処理現場において容易に組み立てることができると共に、その現場に上述したように外部の油圧設備がある場合には、上側配設室1Aのみを該現場まで運べばよく、作業能率が一層向上するものである。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明の塊状物の破砕装置によれば、請求項1に記載したように、上面に塊状物投入口を設けている直方体形状のケースと、該ケース内における上記塊状物投入口下方の空間部を挟んで前後に相対した固定破砕板及び可動破砕板と、対向内端部を回動自在に枢着された2つのリンクにおける一方のリンクの外端部を上記可動破砕板の背面に、他方のリンクの外端部を上記ケースの背面壁の内面にそれぞれ枢着してなるトッグルジョイントと、このトッグルジョイントにおけるリンク同士の上記対向内端部の枢着部に連結して該枢着部を上下動させる油圧ジャッキと、上記ケース内に配設された油圧タンク、油圧ポンプ及び駆動モータとから構成しているので、油圧ジャッキの作動によりトッグルジョイントを介して可動破砕板を固定破砕板側に回動させることにより、投入口から固定破砕板と可動破砕板間の空間部内に投入された塊状物を強力な力でもって簡単且つ確実に圧潰、破砕することができるものである。
【0032】
このように、倍力機構であるトッグルジョイント機構を利用して可動破砕板と固定破砕板とより塊状物を挟圧、破砕するものであるから、小さな油圧力でもって強力な破砕作用を発揮することができ、破砕装置の構造が簡易化できるばかりでなく、油圧タンクや油圧ポンプ、駆動モータ等からなる油圧設備も小規模となって装置全体の小型化、軽量化を図ることができるものであり、従って、ケース内に上記トッグルジョイント機構や破砕板からなる破砕手段と共に油圧設備を一体に組み込んで運搬その他の取り扱いが容易な塊状物の破砕装置を構成することができ、油圧設備が整っていない場所であってもその場所まで搬送して塊状物の破砕処理を簡単に行うことができる。
【0033】
さらに、請求項2に係る発明によれば、上記ケースの前面下部に破砕物排出口を設けている一方、上記固定破砕板と可動破砕板間の空間部下方に破砕物を上記排出口に導出する傾斜板を配設し、この傾斜板の後方のケース下部内に油圧タンク、油圧ポンプ、駆動モータよりなる油圧設備を配設しているので、固定破砕板と可動破砕板とで破砕した破砕物を傾斜板上を落下させて排出口に円滑に導出することができると共に、傾斜板によって破砕物と油圧タンク、油圧ポンプ等の油圧設備が区画され、破砕物が油圧設備に悪影響を及ぼす虞れもない。
【0034】
また、本発明によれば、上記ケースの適所に外部の油圧設備からの圧油供給用接続ポートを設けていると共に上記外部の油圧設備からの圧油供給とケース内の油圧タンクからの圧油供給との切替弁を備えているので、外部に油圧ユニットがある場合には、該油圧ユニットを利用してその圧油供給管を上記接続ポートに接続ずくことにより、塊状物の破砕処理を容易に行うことができ、利用範囲が広がって機動性が高まる。
【0035】
その上、上記ケースをトッグルジョイント機構等の破砕手段を内蔵している上側配設室と油圧設備を内蔵している下側配設室とに区分して両配設室をボルトにより着脱自在に連結しておくことによって、運搬その他の取扱性が一層向上し、塊状物処理現場に油圧設備がある場合には、破砕手段を内蔵している上側配設室のみを該現場まで運べばよいから、作業性が著しく向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塊状物破砕処理装置の縦断側面図、
【図2】 その一部切欠き背面図、
【図3】 破砕装置部分の平面図、
【図4】 油圧回路図。
【符号の説明】
1 ケース
2 破砕手段
3 油圧設備
4 塊状物投入口
5 投入ホッパ
6a、6b 接続ポート
7 排出口
8 破砕処理空間部
21 固定破砕板
22 可動破砕板
23 トッグルジョイント
24 油圧ジャッキ
31 油圧タンク
32 油圧ポンプ
33 電動モータ

Claims (2)

  1. 上面に塊状物投入口を設けている直方体形状のケースと、該ケース内における上記塊状物投入口下方の空間部を挟んで前後に相対した固定破砕板及び可動破砕板と、対向内端部を回動自在に枢着された2つのリンクにおける一方のリンクの外端部を上記可動破砕板の背面に、他方のリンクの外端部を上記ケースの背面壁の内面にそれぞれ枢着してなるトッグルジョイントと、このトッグルジョイントにおけるリンク同士の上記対向内端部の枢着部に連結して該枢着部を上下動させる油圧ジャッキと、上記ケース内に配設された油圧タンク、油圧ポンプ及び駆動モータとからなり、この駆動モータにより上記油圧ポンプを駆動して上記油圧ジャッキを作動させるように構成してあり、さらに、上記ケースの適所に外部の油圧設備からの圧油供給用接続ポートを設けていると共に上記外部の油圧設備からの圧油供給とケース内の油圧タンクからの圧油供給との切替弁を備えていることを特徴とする塊状物の破砕装置。
  2. ケースの前面下部に破砕物排出口を設けている一方、固定破砕板と可動破砕板間の空間部下方に破砕物を上記排出口に導出する傾斜板を配設し、この傾斜板の後方のケース下部内に油圧タンク、油圧ポンプ、駆動モータを配設していることを特徴とする請求項1に記載の塊状物の破砕装置。
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