JP4584476B2 - 小物入れ付き机 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小物の収納に適した収納ポケットを、天板の後上方に配設した机に関する。
【0002】
【従来の技術】
文房具や書類の収納の便宜を図るため、机本体の後部上方に、棚板やキャビネット形式の上棚を設けた机が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来の上棚は、サイズの大きい文房具や書類の収納には便利であったが、小寸の文房具等を収納する点からみれば不便であり、使い勝手が悪かった。
また、上棚を設けると、机全体が大型となり、構造が複雑となって、製造コストが高くなる。
【0004】
本発明は、小寸の物品を、分類して収納することができ、構造が簡単で、使い勝手に優れた小物入れ付き机を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 天板の後部に立設した左右1対の支柱に、前面に小物収容用のポケットを設けた布状シートを張設するとともに、左右1対の支柱をもって上棚を支持し、かつ上棚の下端に、布状シートの上端部を着脱自在に接続する。
【0006】
(2) 上記(1)項において、布状シートを、両支柱より着脱可能とする。
【0007】
(3) 上記(1)または(2)項において、布状シートを、その左右両端部に設けた面ファスナをもって、支柱に取り付ける。
【0008】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、布状シートを織布とする。
【0009】
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、ポケットを透明な材質により形成する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明を説明する。
図1は、本発明の小物入れ付き机の一実施形態を示す図であり、図2は、図1において、布状シートを取り外した状態を示す図である。
【0011】
図示の実施形態における小物入れ付き机は、上棚(1)、天板(14)を有する机本体(2)及び布状シート(3)からなっている。上棚(1)は、上棚ユニット(4)及び左右の支柱(5)(6)からなっている。これら各支柱(5)(6)は、机本体(2)における天板(14)の後部の左右両側部に立設されている。
【0012】
図1の実施形態においては、上棚ユニット(4)は、棚板(7)とその後端より垂下する後面板(8)とを備えており、棚板(7)は、各支柱(5)(6)の上端に接合されている。各支柱(5)(6)と後面板(8)との間には、布状シート(3)が挿通しうる程度の空隙が設けられている。
【0013】
また、後面板(8)の前面には、布状シート(3)との接続部をなす複数の有頭ピン(または上向きフック等としてもよい)(9)が、左右方向に所要の間隔をもって突設されている。
【0014】
布状シート(3)の前面には、同材質の複数の収納用ポケット(10)が設けられている。布状シート(3)としては、天然繊維や合成繊維から製造された織布や不織布等の布製のものが好適であるが、軟質のプラスチック製のもの等とすることもできる。
【0015】
収納用ポケット(10)の形状、寸法及び数は、目的に応じて任意所望に定められる。
【0016】
また、布状シート(3)と収納用ポケット(10)とのいずれか一方または両方を、透明な材質により形成すると、デザインだけでなく、収容物の視認性を向上させることができる。
【0017】
この布状シート(3)は、1対の支柱(5)(6)の間に張設されるとともに、上端部が上棚(1)によって保持されている。保持箇所は特に限定されないが、両支柱(5)(6)のみで保持する形式や、上棚ユニット(4)で保持する形式や、これらの両者を併用する形式が挙げられる。また、保持状態としては、固定方式と着脱可能方式とが挙げられる。
【0018】
布状シート(3)は、上棚ユニット(4)と天板(14)との間の空間の全面又は一部の面に配設される。
【0019】
図1の実施形態においては、布状シート(3)の左右の両端部と、それより若干内側との各2箇所に、1対の公知の面ファスナ(12)(13)が帯状に取り付けられている。
【0020】
布状シート(3)の上縁部には、後面板(8)との接続部をなす、有頭ピン(9)の数と同数の係合孔(11)が左右方向に所要の間隔をもって設けられている。
【0021】
この布状シート(3)は、以下の手順で上棚(1)に取付けられる。
まず布状シート(3)の左右両端部を引張りながら、左右の支柱(5)(6)の前方から外側に回して、左右の両端部の面ファスナ(12)を、その内側の各面ファスナ(13)と接合させて、両支柱(5)(6)間に張設する。
【0022】
次いで、布状シート(3)の各係合孔(11)を、後面板(8)の前面の各有頭ピン(9)に係合させる。
【0023】
なお、布状シート(3)の上棚(1)への取付けは、他の形式でもよく、例えば布状シート(3)の上縁部と後面板(8)の前面下部とに、それぞれ1対の面ファスナを、水平方向に帯状に配置してもよい。
【0024】
また、上棚(1)を両支柱(5)(6)から取り外して使用することもできる。この場合は、係合孔(11)を設ける必要はない。
【0025】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、小寸の文房具等を分類して収納可能であるので、従来の机と比較すると使い易く、しかも前方からの目隠しとなるので都合がよい。
【0026】
また、天板上に左右1対の支柱を立設して、それらの間に布状シートを張設するだけでよいので、構造が簡単で、容易に組み立てることができ、従来の上棚を設けたものより、安価に製造することができる。
【0027】
上棚を支持する左右1対の支柱を利用して、布状シートに張設できるので好都合であり、しかも上棚には、一般に書類等が重ねて載置されるため、忘れたり見失ったりするおそれがあるが、書類等のうち、重要なものを、布状シートのポケットに差し込んでおくことにより、常に目立たせて、忘れたりしないようにすることができ、その便益は大である。
【0028】
さらに、布状シートの支持がより安定し、特に、その中だるみを防止することができる。
【0029】
請求項2記載の発明によると、布状シートが破損したり、汚れたりしたときの交換が容易である。
【0030】
請求項3記載の発明によると、布状シートに張力をかけて支柱に取り付けることができるので、ポケットにある程度の荷重が作用しても、布状シートのたるみを防止することができる。
【0031】
請求項4記載の発明によると、ポケットや布状シートが汚れた場合に、洗濯して再使用できるので経済的である。
【0032】
請求項5記載の発明によると、ポケットに収容した物品を外部から容易に視認できるので、物品をその都度取り出して確認する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る机の斜視図である。
【図2】 図1において、シート状物を取外した状態の斜視図である。
【符号の説明】
(1)上棚
(2)机本体
(3)布状シート
(4)上棚ユニット
(5)(6)支柱
(7)棚板
(8)後面板
(9)有頭ピン(接続部)
(10)ポケット
(11)係合孔(接続部)
(12)(13)面ファスナ
(14)天板
Claims (5)
- 天板の後部に立設した左右1対の支柱に、前面に小物収容用のポケットを設けた布状シートを張設するとともに、左右1対の支柱をもって上棚を支持し、かつ上棚の下端に、布状シートの上端部を着脱自在に接続したことを特徴とする小物入れ付き机。
- 布状シートを、両支柱より着脱可能としてなる請求項1記載の小物入れ付き机。
- 布状シートを、その左右両端部に設けた面ファスナをもって、支柱に取り付けてなる請求項1または2記載の小物入れ付き机。
- 布状シートを織布とした請求項1〜3のいずれかに記載の小物入れ付き机。
- ポケットを透明な材質により形成した請求項1〜4のいずれかに記載の小物入れ付き机。
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Family Applications (1)
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JP2001051771A Expired - Fee Related JP4584476B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 小物入れ付き机 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6131445U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-25 | 泰治 榊田 | くすり等の保管用品 |
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2001
- 2001-02-27 JP JP2001051771A patent/JP4584476B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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