JP4584163B2 - 液処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を浄化する液処理装置に関する。
近年、環境問題への関心が高まっており、飲食店および工場等において、廃液を浄化する取り組みが行われている。飲食店等における廃液には大量の油脂が含まれている場合が多く、廃液を効率よく浄化するためには、油脂を確実に取り除くことが重要である。このような、油脂を含んだ廃液においては、油脂が廃液の液面に浮遊する。そこで、従来より、液面に浮遊する油脂を取り除くことにより廃液を浄化する装置が提案されている。
例えば、特許文献1記載の液体分離装置においては、分離槽に液体を貯留し、液面に浮上した油脂をドレン管から排出している。
特開2002−210301号公報
ところで、上記特許文献1の液体分離装置においては、分離槽内に設置されたスクレーパを液面に沿うように移動させて油脂をドレン管へ集めているが、油脂とともに水がドレン管へ流入することがある。ドレン管から排出される油脂は回収容器によって回収されるが、油脂とともに大量の水が流入すると、回収容器が水で溢れる場合がある。そのため、回収容器内の油脂および水を頻繁に廃棄しなければならず、作業効率が低下する。
本発明の目的は、効率よく液体を浄化することができる液処理装置を提供することである。
(1)第1の発明に係る液処理装置は、液体と液体に浮遊する浮遊物とを分離する液処理装置であって、側面を有し液体を貯留する貯留槽と、貯留槽に貯留される液体に浮遊する浮遊物を収集する浮遊物収集手段と、貯留槽の側面に隣接するように設けられ、浮遊物収集手段によって収集された浮遊物を排出するための排出部とを備え、浮遊物収集手段は、貯留槽の上方の所定の位置から側面の上方に向かう一方向および逆方向に移動可能に設けられた移動部材と、動力を発生する動力発生機と、動力発生機により発生される動力により回転する回転軸と、回転軸の回転運動を一方向および逆方向における移動部材の往復運動に変換する運動変換部材と、移動部材の往復運動に連動して貯留槽内の液体の液面に沿って往復移動し、貯留槽内の所定の位置から側面まで移動する際に浮遊物を収集して排出部から排出させる収集部材とを含み、運動変換部材は、回転軸に取り付けられ、回転軸の回転運動に連動して回転する回転部材と、回転部材と移動部材とを連結する連結部材と、移動部材の移動経路を一方向および逆方向に規制する規制部材とを含み、連結部材は、互いに離間した位置に第1の連結部と第2の連結部とを有し、回転部材は、回転軸とは異なる位置に第1の連結部が回転可能に取り付けられる第1の被連結部を有し、移動部材は、第2の連結部が回転可能に取り付けられる第2の被連結部を有し、移動部材の移動経路における端部近傍での移動速度が移動部材の移動経路における中央部での移動速度より低くなるように回転軸が設けられたものである。
その液処理装置によれば、動力発生機により発生される動力により回転軸が回転する。回転軸の回転運動は、運動変換部材により、貯留槽の上方の所定の位置から側面の上方に向かう一方向および逆方向における移動部材の往復運動に変換される。収集部材は、移動部材の往復運動に連動して貯留槽内の液体の液面に沿って往復移動し、貯留槽内の所定の位置から側面まで移動する際に浮遊物を収集して排出部から排出させる。
この場合、回転軸の回転運動が、回転部材および連結部材を介して移動部材に伝達される。移動部材の移動経路は、規制部材により一方向および逆方向に規制されている。したがって、回転軸が回転することにより、移動部材が一方向および逆方向に移動する。ここで、移動部材の移動経路における端部近傍での移動速度が移動部材の移動経路における中央部での移動速度より低くなるように回転軸が設けられる。したがって、収集部材の移動経路における端部近傍での移動速度も低くなる。それにより、側面近傍で液体の液面が大きく波打つことを防止することができ、液体が側面を越えて排出部から排出されることを防止することができる。その結果、浮遊物のみを排出部から排出させることができ、効率よく液体を浄化することが可能となる。
また、運動変換部材により回転軸の回転を一方向および逆方向の往復運動に変換することにより、収集部材を往復移動させている。したがって、収集部材の移動方向を切り替えるための複雑な切り替え機構を設ける必要がない。それにより、液処理装置の製造コストを低減することができるとともに、液処理装置の小型化が可能になる。
また、回転軸を一定の速度で回転させつつ、移動部材の移動経路における端部近傍での移動速度を低くすることができる。つまり、移動部材および収集部材の移動速度を変化させるための複雑な速度制御機構を設ける必要がない。それにより、液処理装置の製造コストを低減することができるとともに、液処理装置の小型化が可能になる。
)回転軸は、排出部側における移動部材の移動経路の端部近傍に設けられてもよい。
この場合、移動部材の移動経路の端部近傍での移動速度を確実に低くすることができる。それにより、側面近傍で、液体の液面が大きく波打つことを確実に防止することができ、液体が側面を越えて排出部から排出されることを確実に防止することができる。その結果、浮遊物のみを確実に排出部から排出させることができ、さらに効率よく液体を浄化することが可能となる。
)回転軸は、移動経路の延長線上の位置に設けられてもよい。
この場合、液処理装置の製造が容易になる。また、運動変換部材を構成する各構成要素の配置位置および寸法を容易に決定することができる。
)回転軸は、移動経路の延長線上から側方に所定の距離を隔てた位置に設けられ、所定の距離は、第1の連結部から第2の連結部までの距離と回転軸から第1の被連結部までの距離との差以下であってもよい。
この場合、一方向における移動部材の移動速度が逆方向における移動部材の移動速度より低くなる。したがって、浮遊物を収集する際の収集部材の移動速度が低くなる。それにより、液体の液面が大きく波立つことを確実に防止できるとともに、浮遊物を確実に回収することができる。その結果、十分効率よく液体を浄化することが可能となる。
(5)第2の発明に係る液処理装置は、液体と液体に浮遊する浮遊物とを分離する液処理装置であって、側面を有し液体を貯留する貯留槽と、貯留槽に貯留される液体に浮遊する浮遊物を収集する浮遊物収集手段と、貯留槽の側面に隣接するように設けられ、浮遊物収集手段によって収集された浮遊物を排出するための排出部とを備え、浮遊物収集手段は、貯留槽の上方の所定の位置から側面の上方に向かう一方向および逆方向に移動可能に設けられた移動部材と、動力を発生する動力発生機と、動力発生機により発生される動力により一定の方向に回転する回転軸と、回転軸の回転運動を一方向および逆方向における移動部材の往復運動に変換する運動変換部材と、移動部材の往復運動に連動して貯留槽内の液体の液面に沿って往復移動し、貯留槽内の所定の位置から側面まで移動する際に浮遊物を収集して排出部から排出させる収集部材とを含み、運動変換部材は、回転軸に取り付けられ、回転軸の回転運動に連動して回転する回転部材と、移動部材の移動経路を一方向および逆方向に規制する規制部材と、所定の位置に設けられた支持軸に支持されるとともに当該支持軸を中心として回動する連結部材とを含み、連結部材は、支持軸側から長尺状に延びる第1の係合部と、第1の係合部の端部側から長尺状に延びる第2の係合部とを有し、回転部材は、回転軸とは異なる位置に第1の係合部に摺動可能に係合する第1の被係合部を有し、移動部材は、第2の係合部に摺動可能に係合する第2の被係合部を有し、回転軸と第1の係合部との間の距離は、回転軸と支持軸との間の距離および回転軸と規制部材との間の距離より小さく、回転軸の一回転は、第1の回転角度範囲と第2の回転角度範囲とを含み、第1の回転角度範囲は第2の回転角度範囲よりも大きく、連結部材は、第1の回転角度範囲における回転軸の回転に連動して一の方向に回動することにより移動部材を移動経路の一方の端部から他方の端部まで一方向に移動させ、第2の回転角度範囲における回転軸の回転に連動して逆の方向に回動することにより移動部材を移動経路で他方の端部から一方の端部まで逆方向に移動させるものである。
その液処理装置によれば、動力発生機により発生される動力により回転軸が一定の方向に回転する。回転軸の回転運動は、運動変換部材により、貯留槽の上方の所定の位置から側面の上方に向かう一方向および逆方向における移動部材の往復運動に変換される。収集部材は、移動部材の往復運動に連動して貯留槽内の液体の液面に沿って往復移動し、貯留槽内の所定の位置から側面まで移動する際に浮遊物を収集して排出部から排出させる。
この場合、回転軸が回転運動することにより、第1の被係合部が円運動を行う。回転軸の一回転は、第1の回転角度範囲と第2の回転角度範囲とを含む。第1の被係合部が円運動することにより、連結部材が支持軸を中心として回動する。連結部材は、第1の回転角度範囲における回転軸の回転に連動して一の方向に回動することにより移動部材を移動経路の一方の端部から他方の端部まで一方向に移動させ、第2の回転角度範囲における回転軸の回転に連動して逆の方向に回動するすることにより移動部材を移動経路の他方の端部から一方の端部まで逆方向に移動させる。
ここで、第1の回転角度範囲は第2の回転角度範囲よりも大きいので、一方向における移動部材の移動速度は、逆方向における移動部材の移動速度より低くなる。したがって、浮遊物を収集する際の収集部材の移動速度が低くなる。それにより、液体の液面が大きく波立つことを確実に防止できるとともに、浮遊物を確実に回収することができる。その結果、十分効率よく液体を浄化することが可能となる。
また、回転軸を一定の速度で回転させつつ、移動部材の一方向における移動速度を低くすることができる。つまり、移動部材および収集部材の移動速度を変化させるための複雑な速度制御機構を設ける必要がない。それにより、液処理装置の製造コストを低減することができるとともに、液処理装置の小型化が可能になる。
また、運動変換部材により回転軸の回転を一方向および逆方向の往復運動に変換することにより、収集部材を往復移動させている。したがって、収集部材の移動方向を切り替えるための複雑な切り替え機構を設ける必要がない。それにより、液処理装置の製造コストを低減することができるとともに、液処理装置の小型化が可能になる。
(6)側面の上端部は、鉛直方向から排出部側に斜め上方に傾斜する傾斜面を有し、傾斜面の一部は液体から露出し、収集部材は、傾斜面上を移動しつつ排出部から浮遊物を排出させてもよい。
この場合、傾斜面において十分に浮遊物の水切りを行うことができる。それにより、さらに効率よく液体を浄化することができる。
)液処理装置は、貯留槽内に液体を流入させる液体流入部と、貯留槽内から液体を流出させる液体流出部とをさらに備え、貯留槽は、第1および第2の領域を有し、液体流入部は第1の領域に設けられ、液体流出部は第2の領域に設けられ、第1および第2の領域の上部は仕切り部材によって相互に遮断され、第1の領域と第2の領域とは下方において連通し、収集部材は第1の領域内で移動してもよい。
この場合、第1の領域に流入した液体は、第1の領域の下方から第2の領域へ流入する。また、仕切り部材によって第1および第2の領域の上部が相互に遮断されているので、第1の領域から第2の領域へ浮遊物が移動することが防止される。それにより、浮遊物を含む液体が液体流出部から流出することを防止することができる。また、第1の領域内を収集部材が移動するので、第1の領域内に滞留する浮遊物を確実に排出部から排出することができる。
本発明によれば、側面近傍での収集部材の移動速度が収集部材の往復移動の最大速度より低いので、側面近傍で液体の液面が大きく波打つことを防止することができ、液体が側面を越えて排出部から排出されることを防止することができる。その結果、浮遊物のみを排出部から排出させることができ、効率よく液体を浄化することが可能となる。
また、運動変換部材により回転軸の回転を一方向および逆方向の往復運動に変換することにより、収集部材を往復移動させている。したがって、収集部材の移動方向を切り替えるための複雑な切り替え機構を設ける必要がない。それにより、液処理装置の製造コストを低減することができるとともに、液処理装置の小型化が可能になる。
以下、本発明の実施の形態に係る液処理装置について図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施の形態
(a)液処理装置の構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液処理装置を示す模式図である。なお、図1においては、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。また、後述する図2〜図7および図9においても、同様にX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。
図1に示すように、本実施の形態に係る液処理装置100は、ポンプ11および処理器12を含む。ポンプ11は、グリース阻集器13内に設置されている。
グリース阻集器13には、フィルタ14を介して流入する飲食店および工場等の廃液15が貯留されている。廃液15の液面には、油脂および食物の残渣等を含む浮遊物16が浮遊している。
グリース阻集器13の底部に連通するように、排水路17が形成されている。廃液15は、排水路17を介して外部に排出される。なお、排水路17はグリース阻集器13の底部に形成されているので、浮遊物16は排出されない。
ポンプ11の吐出口は、導入管18を介して処理器12に接続されている。また、処理器12には、導出管19が接続されている。
ポンプ11の吸入口には、吸入規制体11aが接続されている。ポンプ11は、吸入規制体11aの上端から廃液15とともに浮遊物16を吸入し、導入管18を介して処理器12へ流入させる。
以下、図面を参照しながら処理器12について詳細に説明する。図2は、処理器12のXZ平面における断面図であり、図3は、処理器12の上面図である。
図2および図3に示すように、処理器12の筐体20内には、貯留槽21および浮遊物回収機構22が設けられている。
貯留槽21は、筐体20のYZ平面に平行な一方の側面部20a、筐体20のXZ平面に平行な側面部20b,20c(図3)、筐体20内の略中央部に設けられた側壁23、および筐体20内の下方に設けられた底面部24(図2)により形成されている。側壁23の上端部には、傾斜面23a(図2)が形成されている。
貯留槽21内には、2つの仕切り板25,26が設けられている。仕切り板25は、貯留槽21内の側壁23側で、底面部24(図2)から上方に延びるように形成されている。仕切り板26は、貯留槽21内の側面部20a側で、底面部24から所定の距離を隔てて上方に延びるように形成されている。これら仕切り板25,26によって、貯留槽21内には3つの領域21a,21b,21cが形成されている。
導入管18の端部は、貯留槽21の底面部24において、領域21aに接続されている。また、導出管19は、筐体20の底面部20eおよび貯留槽21の底面部24を貫通するように設けられている。導出管19の一端部は、領域21c内において、傾斜面23aの上端および仕切り板26の上端より低い位置で上方に向かって開口している。また、導出管19の他端部(図1)はグリース阻集器13(図1)の上方で開口している。
ポンプ11(図1)により汲み上げられた廃液15は、導入管18(図2)の端部から貯留槽21の領域21aに流入する。領域21a内に流入した廃液15は、図2に点線矢印で示すように、領域21aの上部から領域21b内へ流入する。
領域21b内に流入した廃液15は、領域21bの下部から領域21c内へ流入する。領域21c内に流入した廃液15は、領域21cの上方において、導出管19の一端部から導出管19内へ流入する。それにより、貯留槽21内の廃液15が、導出管19の他端部からグリース阻集器13へ排出される。なお、貯留槽21内において、廃液15の液面は、導出管19の一端部とほぼ等しい高さに維持される。
ここで、上述したように、ポンプ11(図1)によって汲み上げられる廃液15には、浮遊物16が含まれている。図2に示すように、貯留槽21内において、廃液15の液面は仕切り板26によって2つの領域に分離されている。また、領域21bから領域21cへの廃液15の移動は、領域21b,21cの下部において行われる。この場合、仕切り板26によって浮遊物16の領域21cへの移動が防止され、浮遊物16は、領域21a,21b内の液面において滞留する。それにより、貯留槽21内に流入した浮遊物16が、グリース阻集器13へ再び流入することを防止することができる。
(b)浮遊体回収機構の構成
次に、浮遊物回収機構22について説明する。浮遊物回収機構22は、電動モータ27(以下、モータ27と略記する)、レール28、第1のアーム29、第2のアーム30、接続部材31、移動部材32(図3)、支持部材33、揺動部材34およびスクレーパ35から構成される。
筐体20内において、側面部20aと対向する側面部20d側には、矩形のモータ固定台27aが設けられている。モータ27は、モータ固定台27aのY方向における略中央部において、上部が露出するように固定されている。
モータ27の回転軸27bには、第1のアーム29の一端側が固定されている。第1のアーム29の他端側には、連結軸29aの下部が固定されている。連結軸29aの上部には、第2のアーム30の一端側が回動可能に取り付けられている。なお、第2のアーム30の長さは、第1のアーム29より長い。
第2のアーム30の他端側は、連結軸30aの中央部に回動可能に取り付けられている。連結軸30aの下部は、接続部材31の一端側に固定されている。また、連結軸30aの上部は、移動部材32(図3)の一端側に固定されている。
移動部材32は、レール28内に形成された溝部28a(図3)に、長さ方向にのみ移動可能に挿入されている。レール28は、X方向に沿って筐体20の上面部20f(図2)に固定されている。なお、図3に示すように、回転軸27bの中心点とレール28(溝部28a)の中心点とはX方向の同一直線上に位置している。
移動部材32(図3)の他端側は、連結軸32aの上部に固定されている。連結軸32aの下部は、接続部材31の他端側および支持部材33の上部に固定されている。支持部材33には、揺動部材34が揺動可能に取り付けられている。揺動部材34の下面には、貯留槽21とほぼ同じ幅を有するスクレーパ35が固定されている。スクレーパ35の下部は鉤状に形成されており、廃液15内に浸漬されている。
上記の構成において、モータ27の回転軸27bが回転することにより、第1のアーム29が回転軸27bを中心として回転する。第2のアーム30の一端側は、第1のアーム29の回転運動に応じて、回転軸27bを中心として円運動する。第2のアーム30の一端側が円運動することにより、第2のアーム30の他端側に取り付けられている連結軸30aがレール28の溝部28a(図3)に沿って移動する。それにより、移動部材32(図3)、支持部材33、揺動部材34がX方向に移動する。その結果、スクレーパ35が、仕切り板26と傾斜面23aとの間を移動する。
(c)浮遊物の回収方法
次に、浮遊物16の回収方法について簡単に説明する。なお、以下の説明においては、スクレーパ35(図2)が仕切り板26(図2)に最も近づいている場合のスクレーパ35の位置を回収開始位置と称し、図4に示すように、スクレーパ35の下端部が傾斜面23aの先端部まで移動している場合のスクレーパ35の位置を回収終了位置と称する。
図2に示すように、貯留槽21とモータ固定台27aとの間には、排出ダクト40が設けられている。排出ダクト40の下方には、浮遊物16が回収される回収容器41が設置されている。以下、スクレーパ35が排出ダクト40に向かって移動する場合を前進とし、その逆を後退とする。
回収開始位置からスクレーパ35を前進させることにより、スクレーパ35の下部に浮遊物16が集積される。スクレーパ35は、浮遊物16を集積しつつ回収終了位置まで移動する。それにより、図4に示すように、スクレーパ35によって集積された浮遊物16が、傾斜面23aの先端部を越えて、排出ダクト40から落下する。排出ダスト40から落下した浮遊物16は、回収容器41に回収される。
次に、スクレーパ35は後退し、回収開始位置に戻る。その後、スクレーパ35は再び前進し、浮遊物16を掻き集めつつ回収終了位置まで移動する。モータ27の回転軸27bの回転に応じて、スクレーパ35は上記の動作を繰り返す。それにより、処理器12において浮遊物16が継続的に回収される。なお、回転軸27bの回転速度は、例えば、5rpmである。
ここで、本実施の形態においては、浮遊物16とともに液体(廃液15)が回収容器41内に落下することを防止するために、回収終了位置近傍でスクレーパ35の移動速度を低下させている。以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
図5は、モータ27と第1および第2のアーム29,30との関係を示した図である。図5(a)は、スクレーパ35(図2)が回収開始位置にある場合の第1および第2のアーム29,30の状態を示し、図5(b)〜図5(e)は、図5(a)の状態から、モータ27の回転軸27bを時計回りに45°ずつ180°回転させた場合の各状態を示している。なお、図5(e)は、スクレーパ35が回収終了位置にある場合の第1および第2のアーム29,30の状態を示している。また、図5においては、連結軸30aのレール28上での移動距離をL1、L2、L3およびL4としてそれぞれ示している。
なお、以下の説明においては、図5(a)の状態における回転軸27bの回転角度を0°とし、図5(b)、図5(c)、図5(d)および図5(e)の各状態における回転軸27bの回転角度をそれぞれ45°、90°、135°および180°とする。
図5に示すように、回転軸27bを135°から180°へ回転させた場合の連結軸30aの移動距離L4は、回転軸27bを90°から135°へ回転させた場合の連結軸30aの移動距離L3に比べて大幅に小さくなっている。また、連結軸30aの移動距離L3は、回転軸27bを45°から90°へ回転させた場合の連結軸30aの移動距離L2に比べて小さくなっている。連結軸30aの移動距離L2は、回転軸27bを0°から45°へ回転させた場合の連結軸30aの移動距離L1に比べて大きくなっている。つまり、連結軸30aの移動速度は、レール28の中央部では速いが、モータ27に近づくにつれて低下している。
ここで、上述したように、スクレーパ35(図2)は連結軸30aに連動して移動している。したがって、スクレーパ35の移動速度は、仕切り板25(図2)の上方付近では速いが、回収終了位置に近づくにつれて低下する。特に、スクレーパ35が傾斜面23a(図2)上を移動する際には、スクレーパ35の移動速度が大幅に低下する。
この場合、スクレーパ35によって集積された浮遊物16は、傾斜面23a上を低速で移動する。したがって、傾斜面23aにおいて、浮遊物16の水切りを十分に行うことができる。それにより、廃液15が浮遊物16とともに回収容器41(図2)内に落下することを防止することができる。
また、回収終了位置に近づくにつれてスクレーパ35の移動速度が低下するので、傾斜面23aの近傍で廃液15の液面が大きく波打つことを防止することができる。それにより、廃液15が傾斜面23aを越えて回収容器41内に落下することを防止することができる。
(d)実施の形態の効果
以上のように、本実施の形態に係る液処理装置100においては、傾斜面23a上で、スクレーパ35の移動速度が大幅に低下する。それにより、傾斜面23aにおいて十分に浮遊物16の水切りを行うことができる。また、傾斜面23a近傍でスクレーパ35の移動速度が低下することにより、廃液15の液面が大きく波打つことが防止される。それにより、廃液15が傾斜面23aを越えて回収容器41内に流入することを防止することができる。これらの結果、浮遊物16のみを回収容器41内に回収することができ、効率よく廃液15を浄化することが可能となる。
また、本実施の形態においては、モータ27の回転軸27bを一方向に回転させることにより、スクレーパ35をX方向に前進および後退させることができる。つまり、スクレーパ35の移動方向を逆転させるための複雑な切り替え機構を設ける必要がない。
また、モータ27の回転軸27bを一定の速度で回転させつつ、傾斜面23a近傍でスクレーパ35の移動速度を低下させることができる。つまり、スクレーパ35の移動速度を変化させるための複雑な速度制御機構を設ける必要がない。
これらの結果、液処理装置100の製造コストを低減することができるとともに、小型化が可能になる。
また、複雑な機構を設ける必要がないので、処理器12の故障を防止することができるとともに、メインテナンス性が向上する。
(2)第2の実施の形態
(a)処理器の構成
第2の実施の形態に係る液処理装置が第1の実施の形態に係る液処理装置100と異なるのは以下の点である。
図6は、第2の実施の形態に係る液処理装置の処理器12の上面図であり、図7は、図6の処理器12の上部のYZ平面における断面図である。
図7に示すように、本実施の形態においては、筐体20の上面部20fの側面部20b側にモータ27が取り付けられている。モータ27の回転軸27bは、筐体20内に突出している。
図6および図7に示すように、筐体20内において、回転軸27bには、第1のアーム51の一端側が固定されている。第1のアーム51の他端側には、摺動軸52の上部が固定されている。
筐体20の上面部20fにおいて、側面部20b側には、下方に向かって延びるように固定軸53が固定されている。なお、固定軸53は、XY平面において、レール28を底辺とする二等辺三角形の略頂点に位置している。
固定軸53の下部には、第2のアーム54の一端側が回動可能に取り付けられている。図6に示すように、第2のアーム54は、YZ平面において略中央部で緩やかに屈曲している。第2のアーム54の一端側と中央部との間には、長手方向に延びる長円形の貫通孔54aが形成され、第2のアーム54の他端側と中央部との間には、長手方向に延びる長円形の貫通孔54bが形成されている。
図7に示すように、摺動軸52の下部は、貫通孔54aに摺動可能に挿通されている。また、貫通孔54bには、連結軸30aが摺動可能に挿通されている。なお、連結軸30aの上部および下部は、第1の実施の形態に係る液処理装置100(図2および図3参照)と同様に、移動部材32および接続部材31に固定されている。
(b)浮遊体回収機構の動作
以下、上記構成によるスクレーパ35(図6)の移動について図面を用いて説明する。図8は、モータ27と第1および第2のアーム51,54との関係を示した図である。図8(a)は、スクレーパ35が回収開始位置にある場合の第1および第2のアーム51,54の状態を示し、図8(b)〜図8(i)は、図8(a)の状態から、モータ27の回転軸27bを時計回りに45°ずつ360°回転させた場合の各状態を示している。なお、図8(g)は、スクレーパ35が回収終了位置にある場合の状態を示している。
また、以下の説明においては、図8(a)の状態における回転軸27bの回転角度を0°とし、図8(b)〜図8(i)の各状態における回転軸27bの回転角度をそれぞれ45°、90°、・・・、315°および360°とする。
図8(a)に示すように、スクレーパ35(図6)が回収開始位置にある場合、連結軸30aは、レール28の一端側で貫通孔54bの一端に位置している。また、摺動軸52は、貫通孔54aの略中央部に位置している。
図8(a)の状態から回転軸27bを時計回りに270°回転させると、図8(b)〜図8(g)に示すように、摺動軸52は、貫通孔54a内を摺動しつつ、固定軸53を中心として第2のアーム54を時計回りに回動させる。それにより、連結軸30aは、レール28の他端側へ移動する。
次に、図8(g)の状態から回転軸27bを360°まで回転させると、図8(h)および図8(i)に示すように、摺動軸52は、貫通孔54内を摺動しつつ、固定軸53を中心として第2のアーム54を反時計回りに回動させる。それにより、連結軸30aは、レール28の一端側へ移動し、図8(a)の状態に戻る。
すなわち、本実施の形態においては、モータ27の回転軸27bを270°回転させることにより、回収開始位置にあるスクレーパ35(図6)を回収終了位置まで移動させることができる。また、モータ27の回転軸27bを90°回転させることにより、回収終了位置にあるスクレーパ35を回収開始位置に戻すことができる。
この場合、浮遊物16(図2)を掻き集める際には、スクレーパ35は低速で回収終了位置まで移動し、浮遊物16を排出ダクト40から廃棄した後は、スクレーパ35は高速で回収開始位置に戻る。したがって、浮遊物16を掻き集める際に廃液15の液面が波打つことを確実に防止しつつ、処理器12における処理速度を向上させることができる。それにより、効率よく廃液15を浄化することが可能となる。
また、モータ27の回転軸27bを一方向に回転させることにより、スクレーパ35をX方向に前進および後退させることができる。つまり、スクレーパ35の移動方向を逆転させるための複雑な機構を設ける必要がない。
また、モータ27の回転軸27bを一定の速度で回転させつつ、スクレーパ35の前進時と後退時とで移動速度を変化させることができる。つまり、スクレーパ35の移動速度を変化させるための複雑な速度制御機構を設ける必要がない。
これらの結果、液処理装置の製造コストを低減することができるとともに、処理器12の小型化が可能になる。
また、複雑な機構を設ける必要がないので、処理器12の故障を防止することができるとともに、メインテナンス性が向上する。
なお、本実施の形態においては、第2のアーム54が略中央部で屈曲している場合について説明したが、屈曲していなくてもよい。また、貫通孔54aおよび貫通孔54bを、一つの貫通孔として形成してもよい。
(3)第3の実施の形態
第3の実施の形態に係る液処理装置が第1の実施の形態に係る液処理装置100と異なるのは以下の点である。
図9は、第3の実施の形態に係る液処理装置の処理器12の上面図である。
図9に示すように、本実施の形態においては、モータ27の回転軸27bの中心点とレール28の溝部28aの中心点とがX方向における同一直線上に位置しておらず、回転軸27bが溝部28bに対して側面部20b側に位置している。
図10は、本実施の形態におけるモータ27と第1および第2のアーム29,30との関係を示した図である。図10(a)は、スクレーパ35(図9)が回収開始位置にある場合の第1および第2のアーム29,30の状態を示し、図10(b)〜図10(i)は、図10(a)の状態から、モータ27の回転軸27bを時計回りに45°ずつ360°回転させた場合の各状態を示している。なお、図10(g)は、スクレーパ35が回収終了位置にある場合の状態を示している。
また、以下の説明においては、図10(a)の状態における回転軸27bの回転角度を0°とし、図10(b)〜図10(i)の各状態における回転軸27bの回転角度をそれぞれ45°、90°、・・・、315°および360°とする。
図10(a)に示すように、スクレーパ35(図9)が回収開始位置にある場合、連結軸30aは、レール28の一端側に位置している。
図10(a)の状態から回転軸27bを時計回りに略270°回転させると、図10(b)〜図10(g)に示すように、第1のアーム29が、回転軸27bを中心として略270°回転する。第2のアーム30の一端側は、第1のアーム29が略270°回転することにより、回転軸27bを中心として略270°回転する。第2のアーム30の一端側が略270°回転することにより、第2のアームの他端側に取り付けられている連結軸30aがレール28の他端側へ移動する。
次に、図10(g)の状態から回転軸27bを360°まで回転させると、図10(h)および図10(i)に示すように、第1のアーム29が、回転軸27bを中心として略90°回転する。第2のアーム30の一端側は、第1のアーム29が略90°回転することにより、回転軸27bを中心として略90°回転する。第2のアーム30の一端側が略90°回転することにより、連結軸30aがレール28の一端側へ移動し、図10(a)の状態に戻る。
すなわち、本実施の形態においては、モータ27の回転軸27bを略270°回転させることにより、回収開始位置にあるスクレーパ35(図9)を回収終了位置まで移動させることができる。また、モータ27の回転軸27bを略90°回転させることにより、回収終了位置にあるスクレーパ35を回収開始位置に戻すことができる。
この場合、上記第2の実施の形態と同様に、浮遊物16(図2)を掻き集める際には、スクレーパ35は低速で回収終了位置まで移動し、浮遊物16を排出ダクト40から廃棄した後は、スクレーパ35は高速で回収開始位置に戻る。したがって、浮遊物16を掻き集める際に廃液15の液面が波打つことを確実に防止しつつ、処理器12における処理速度を向上させることができる。
また、図10(b)〜図10(g)に示すように、連結軸30aがレール28の他端へ近づくにつれて、回転軸27bの回転角度に対する連結軸30aの移動距離が小さくなっている。この場合、上記第1の実施の形態と同様に、スクレーパ35の移動速度は、仕切り板25(図2)の上方付近では速いが、回収終了位置に近づくにつれて低下する。特に、スクレーパ35が傾斜面23a(図2)上を移動する際には、スクレーパ35の移動速度が大幅に低下する。
したがって、傾斜面23aにおいて、浮遊物16の水切りを十分に行うことができる。それにより、廃液15が浮遊物16とともに回収容器41(図2)内に落下することを防止することができる。また、傾斜面23aの近傍で廃液15(図2)の液面が大きく波打つことを防止することができる。それにより、廃液15が傾斜面23aを越えて回収容器41内に落下することを防止することができる。
これらの結果、効率よく廃液15を浄化することが可能となる。
また、モータ27の回転軸27bを一方向に回転させることにより、スクレーパ35をX方向に前進および後退させることができる。つまり、スクレーパ35の移動方向を逆転させるための複雑な機構を設ける必要がない。
また、モータ27の回転軸27bを一定の速度で回転させつつ、スクレーパ35の前進時と後退時とで移動速度を変化させることができる。つまり、スクレーパ35の移動速度を変化させるための複雑な速度制御機構を設ける必要がない。
これらの結果、液処理装置の製造コストを低減することができるとともに、処理器12の小型化が可能になる。
また、複雑な機構を設ける必要がないので、処理器12の故障を防止することができるとともに、メインテナンス性が向上する。
なお、回転軸27bの中心点と溝部28aの中心点とのY方向における距離は、第2のアーム30の長さと第1のアーム29の長さとの差よりも小さく設定されている。回転軸27bの中心点と溝部28aの中心点とのY方向における距離が、第2のアーム30の長さと第1のアーム29の長さとの差より大きい場合、第1のアーム29が回転できなくなるからである。また、回転軸27bの中心点と溝部28aの中心点とのY方向における距離が、第2のアーム30の長さと第1のアーム29の長さとの差に等しい場合、移動部材32が後退できないことがあるためである。
回転軸27bの中心点と溝部28aの中心点とのY方向における距離を図10の例よりも小さいく設定した場合には、スクレーパ35が後退を開始するときの回転軸27bの回転角度が270°よりも小さくなる。したがって、回転軸27bの中心点と溝部28aの中心点とのY方向における距離を調整することにより、スクレーパ35の移動速度を調整することができる。
また、上記においては、回転軸27bがレール28に対して側面部20b側に位置する場合について説明したが、回転軸27bがレール28に対して側面部20c側に位置してもよい。
(4)他の実施の形態
上記第1および第3の実施の形態においては、モータ27を筐体20内に設けているが、第2の実施の形態と同様に筐体20外にモータ27を設けてもよい。また、第2の実施の形態においては、モータ27を筐体20外に設けているが、筐体20内にモータ27を設けてもよい。
また、第1および第3の実施の形態においては、モータ27を側面部20d側に設けているが、モータ27を側面部20a側に設けてもよい。
また、第2の実施の形態においては、モータ27を側面部20b側に設けているが、モータ27を側面部20c側に設けてもよい。
また、上記実施の形態においてはモータ27を設けた場合について説明したが、モータ27の代わりに、空気圧、油圧または水圧等を用いた駆動装置を設けてもよい。
また、上記実施の形態においては、モータ27の回転軸27bに第1のアーム29または第1のアーム51を取り付けた場合について説明したが、これに限定されず、回転軸27bを中心として回転するものであればよい。例えば、円板状の回転板を回転軸27bに取り付け、当該回転板に連結軸29aまたは摺動軸52を取り付けてもよい。
(5)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、廃液15が液体に相当し、浮遊物回収機構22が浮遊物回収手段に相当し、側壁23が側面に相当し、排出ダクト40が排出部に相当し、電動モータ27が動力発生機に相当し、スクレーパ35が収集部材に相当し、第1のアーム29または第1のアーム51が回転部材に相当し、第2のアーム30または第2のアーム54が連結部材に相当し、レール28が規制部材に相当し、連結軸29aが第1の被連結部に相当し、連結軸30aが第2の被連結部または第2の被係合部に相当し、固定軸53が支持軸に相当し、貫通孔54aが第1の係合部に相当し、貫通孔54bが第2の係合部に相当し、摺動軸52が第1の被係合部に相当し、導入管18が液体流入部に相当し、導出管19が液体流出部に相当し、領域21a,21bが第1の領域に相当し、領域21cが第2の領域に相当し、仕切り板26が仕切り部材に相当する。
本発明は、飲食店等の種々の産業または一般家庭において、液体を廃棄する場合に利用することができる。
第1の実施の形態に係る液処理装置を示す模式図である。 処理器のXZ平面における断面図である。 処理器の上面図である。 処理器のXZ平面における断面図である。 モータと第1および第2のアームとの関係を示した図である。 第2の実施の形態に係る液処理装置の処理器の上面図である。 図6の処理器の上部のYZ平面における断面図である。 モータと第1および第2のアームとの関係を示した図である。 第3の実施の形態に係る液処理装置の処理器の上面図である。 モータと第1および第2のアームとの関係を示した図である。
符号の説明
11 ポンプ
12 処理器
13 グリース阻集器
15 廃液
16 浮遊物
18 導入管
19 導出管
20 筐体
21 貯留槽
22 浮遊物回収機構
23 側壁
23a 傾斜面
25,26 仕切り板
27 電動モータ
27b 回転軸
28 レール
29,51 第1のアーム
30,54 第2のアーム
30a 連結軸
31 接続部材
32 移動部材
35 スクレーパ
100 液処理装置

Claims (7)

  1. 液体と液体に浮遊する浮遊物とを分離する液処理装置であって、
    側面を有し液体を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽に貯留される液体に浮遊する浮遊物を収集する浮遊物収集手段と、
    前記貯留槽の前記側面に隣接するように設けられ、前記浮遊物収集手段によって収集された浮遊物を排出するための排出部とを備え、
    前記浮遊物収集手段は、
    前記貯留槽の上方の所定の位置から前記側面の上方に向かう一方向および逆方向に移動可能に設けられた移動部材と、
    動力を発生する動力発生機と、
    前記動力発生機により発生される動力により回転する回転軸と、
    前記回転軸の回転運動を前記一方向および逆方向における前記移動部材の往復運動に変換する運動変換部材と、
    前記移動部材の往復運動に連動して前記貯留槽内の液体の液面に沿って往復移動し、前記貯留槽内の所定の位置から前記側面まで移動する際に前記浮遊物を収集して前記排出部から排出させる収集部材とを含み、
    前記運動変換部材は、
    前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転運動に連動して回転する回転部材と、
    前記回転部材と前記移動部材とを連結する連結部材と、
    前記移動部材の移動経路を前記一方向および逆方向に規制する規制部材とを含み、
    前記連結部材は、互いに離間した位置に第1の連結部と第2の連結部とを有し、
    前記回転部材は、前記回転軸とは異なる位置に前記第1の連結部が回転可能に取り付けられる第1の被連結部を有し、
    前記移動部材は、前記第2の連結部が回転可能に取り付けられる第2の被連結部を有し、
    前記移動部材の前記移動経路における端部近傍での移動速度が前記移動部材の前記移動経路における中央部での移動速度より低くなるように前記回転軸が設けられたことを特徴とする液処理装置。
  2. 前記回転軸は、前記排出部側における前記移動部材の移動経路の端部近傍に設けられることを特徴とする請求項記載の液処理装置。
  3. 前記回転軸は、前記移動経路の延長線上の位置に設けられることを特徴とする請求項または記載の液処理装置。
  4. 前記回転軸は、前記移動経路の延長線上から側方に所定の距離を隔てた位置に設けられ、
    前記所定の距離は、前記第1の連結部から前記第2の連結部までの距離と前記回転軸から前記第1の被連結部までの距離との差以下であることを特徴とする請求項または記載の液処理装置。
  5. 液体と液体に浮遊する浮遊物とを分離する液処理装置であって、
    側面を有し液体を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽に貯留される液体に浮遊する浮遊物を収集する浮遊物収集手段と、
    前記貯留槽の前記側面に隣接するように設けられ、前記浮遊物収集手段によって収集された浮遊物を排出するための排出部とを備え、
    前記浮遊物収集手段は、
    前記貯留槽の上方の所定の位置から前記側面の上方に向かう一方向および逆方向に移動可能に設けられた移動部材と、
    動力を発生する動力発生機と、
    前記動力発生機により発生される動力により一定の方向に回転する回転軸と、
    前記回転軸の回転運動を前記一方向および逆方向における前記移動部材の往復運動に変換する運動変換部材と、
    前記移動部材の往復運動に連動して前記貯留槽内の液体の液面に沿って往復移動し、前記貯留槽内の所定の位置から前記側面まで移動する際に前記浮遊物を収集して前記排出部から排出させる収集部材とを含み、
    前記運動変換部材は、
    前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転運動に連動して回転する回転部材と、
    前記移動部材の移動経路を前記一方向および逆方向に規制する規制部材と、
    所定の位置に設けられた支持軸に支持されるとともに当該支持軸を中心として回動する連結部材とを含み、
    前記連結部材は、前記支持軸側から長尺状に延びる第1の係合部と、前記第1の係合部の端部側から長尺状に延びる第2の係合部とを有し、
    前記回転部材は、前記回転軸とは異なる位置に前記第1の係合部に摺動可能に係合する第1の被係合部を有し、
    前記移動部材は、前記第2の係合部に摺動可能に係合する第2の被係合部を有し、
    前記回転軸と前記第1の係合部との間の距離は、前記回転軸と前記支持軸との間の距離および前記回転軸と前記規制部材との間の距離より小さく、
    前記回転軸の一回転は、第1の回転角度範囲と第2の回転角度範囲とを含み、前記第1の回転角度範囲は前記第2の回転角度範囲よりも大きく、
    前記連結部材は、前記第1の回転角度範囲における前記回転軸の回転に連動して一の方向に回動することにより前記移動部材を前記移動経路の一方の端部から他方の端部まで前記一方向に移動させ、前記第2の回転角度範囲における前記回転軸の回転に連動して逆の方向に回動することにより前記移動部材を前記移動経路で前記他方の端部から前記一方の端部まで前記逆方向に移動させるように設けられたことを特徴とする液処理装置。
  6. 前記側面の上端部は、鉛直方向から前記排出部側に斜め上方に傾斜する傾斜面を有し、
    前記傾斜面の一部は前記液体から露出し、
    前記収集部材は、前記傾斜面上を移動しつつ前記排出部から前記浮遊物を排出させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液処理装置。
  7. 前記貯留槽内に液体を流入させる液体流入部と、
    前記貯留槽内から液体を流出させる液体流出部とをさらに備え、
    前記貯留槽は、第1および第2の領域を有し、
    前記液体流入部は前記第1の領域に設けられ、
    前記液体流出部は前記第2の領域に設けられ、
    前記第1および第2の領域の上部は仕切り部材によって相互に遮断され、
    前記第1の領域と前記第2の領域とは下方において連通し、
    前記収集部材は前記第1の領域内で移動することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の液処理装置。
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