JP4583251B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

本発明は空調システムに関し、詳しくは、ファンに接続した主風路に複数の対象室を分岐風路を介して並列に接続するとともに、これら分岐風路の夫々に風量調整ダンパを設け、前記分岐風路夫々の検出通風量に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記分岐風路夫々の通風量を設定通風量に調整する、又は、前記対象室夫々の検出室圧に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記対象室夫々の室圧を設定室圧に調整するダンパ制御手段と、前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づき前記ファンの出力を調整して前記風量調整ダンパ夫々の開度を設定適正開度に調整するファン制御手段とを設けてある空調システムに関する。
上記の空調システムにおいて(図5参照)、ファン制御手段は、風量調整ダンパVs,Vr夫々の検出開度a1〜a3,b1〜b3に基づきファンFs,Frの出力を調整して主風路2.3の風路圧fs,fr(風路内気体の圧力)を調整することにより、ダンパ制御手段5A,5Bが実行する風量調整ダンパVs,Vrの開度調整による分岐風路2aの通風量調整や対象室1の室圧調整上で風量調整ダンパVs,Vr夫々の開度を所要方向に変化させ、これにより、それら風量調整ダンパVs,Vrの開度を設定適正開度X,Yに調整するものである。
ところで従来、この種の空調システムでは、ファン制御手段を構成するのに、同図5に示す如く、ファンFs,Frに接続した主風路2,3の風路圧fs,frを検出する風路圧センサ8a,8b、及び、この風路圧センサ8a,8bによる検出風路圧fs,frと設定風路圧fss,frsとの偏差に基づくPID制御によりファンFs,Frの出力を調整して主風路2,3の風路圧fs,frを設定風路圧fss,frsに調整するファン調整器9A,9Bを設けるとともに、風量調整ダンパVs,Vr夫々の検出開度a1〜a3,b1〜b3に基づきファン調整器9A,9Bにおける設定風路圧fss,frsを変更することでファンFs,Frの出力を変化させて風量調整ダンパVs,Vr夫々の開度を設定適正開度X,Yに調整する風路圧調整器10A,10Bを設けていた。
そして、ファン調整器9A,9Bは、具体的には上記偏差(検出風路圧と設定風路圧との偏差)に応じたPID演算出力に基づくインバータ制御によりファンFs,Frに対する駆動モータの駆動周波数を調整することで、ファンFs,Frの出力を調整する構成にしていた。
すなわち従来、ファン制御手段は、風量調整ダンパVs,Vr夫々の検出開度a1〜a3,b1〜b3に基づきファンFs,Frの出力を調整するのに、主風路2,3の検出風路圧fs,frを主フィードバック量とするPID動作フィードバック制御系Bs,Br(つまり、風路圧センサ8a,8bとファン調整器9A,9Bとで構成されるフィードバック制御系)を介してファンFs,Frの出力を調整する構成にしていた。
また従来、この種の空調システムにおいて、システムの運転開始を円滑にする(特に、室圧調整では、設定室圧psの高い対象室1の室圧pが設定室圧psの低い対象室1の室圧pよりも低くなる室圧逆転現象を防止する)などの目的で、ファンFs,Frの起動時にファンFs,Frの出力を漸次的に増大させる緩起動制御をファン制御手段に実行させる場合には、風量調整ダンパVs,Vr夫々の検出開度a1〜a3,b1〜b3とは独立してファン調整器9A,9Bにおける設定風路圧fss,frsを風路圧調整器10A,10Bにより初期風路圧から直線的な目標変化パターンに沿って漸次的に上昇ないし低下(すなわち、給気ファンFsの場合は上昇、排気ファンFrの場合は低下)させることで、ファンFs,Frの出力を漸次的に増大させるようにしていた。(下記特許文献1,2参照)。
特開平10−110983号公報 特開平11−173649号公報
しかし、上記の従来システムでは、風路口から主風路2,3に及ぶ外風圧(外部の風の風圧)などの外乱により主風路2,3の風路圧fs,frが周期的に変動する状態が生じると、その周期的な風路圧変動が風路圧センサ8a,8bにより拾われて直接的に前述のPID動作フィードバック制御系Bs,Brに帰還されることで、その風路圧変動の変動周期によっては制御系の時定数などとの関係から、そのPID動作フィードバック制御系Bs,Brによるファン出力の調整(すなわち、ファン調整器9A,9Bによるファン出力の調整)が不安定になって主風路2,3の風路圧変動が却って助長され、そのことで、ダンパ制御手段5A,5Bが実行する風量調整ダンパVs、Vrの開度調整も不安定になって、その開度調整による分岐風路2aの通風量調整や対象室1の室圧調整が不安定になる問題があった。
そして、最悪の場合、上記のPID動作フィードバック制御系Bs,Brによるファン出力の調整上でファンFs,Frの出力が共振的に振動するハンチング現象が生じて制御不能な状態に陥り、そのことでシステムの運転が不能になる事態を招く虞もあった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良により上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
空調システムを構成するのに、
ファンに接続した主風路に複数の対象室を分岐風路を介して並列に接続するとともに、これら分岐風路の夫々に風量調整ダンパを設け、
前記分岐風路夫々の検出通風量に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記分岐風路夫々の通風量を設定通風量に調整する、
又は、前記対象室夫々の検出室圧に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記対象室夫々の室圧を設定室圧に調整するダンパ制御手段と、
前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づき前記ファンの出力を調整して前記風量調整ダンパ夫々の開度を設定適正開度に調整するファン制御手段とを設ける空調システムにおいて、
前記ファン制御手段は、前記主風路の風路圧変化とは独立して前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じ前記ファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整するインバータ制御により前記ファンの出力を調整する構成にしてもよい。
つまり、この構成によれば、ファン制御手段は、風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づきファンの出力を調整する(具体的には、インバータ制御によりファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整する)のに、主風路の風路圧変化とは独立して風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整する調整形態、すなわち、先述の従来システムとの比較で言えば、主風路の検出風路圧を主フィードバック量とするPID動作フィードバック制御系を介さず、風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じ直接的にファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整する調整形態を採るから、風路口から主風路に及ぶ外風圧などの外乱により主風路の風路圧が周期的に変動する状態が生じたとしても、従来システムにおける先述の如き不都合、すなわち、その周期的な風路圧変動が風路圧センサにより拾われて直接的にPID動作フィードバック制御系に帰還されることで、そのPID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整が不安定になって主風路の風路圧変動が却って助長されるといった不都合や、最悪の場合、PID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整上でファンの出力が共振的に振動するハンチング現象が生じて制御不能な状態に陥るといった不都合を生じることがなく、周期的な風路圧変動の影響を受けるとしても、その風路圧変動に対してダンパ制御手段が分岐風路の通風量調整上や対象室の室圧調整上で風量調整ダンパ夫々の開度を調整することが、ファン制御手段による風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づくファン出力の調整(つまり、駆動周波数の調整)にある程度影響するだけの間接的で軽微な影響を受けるだけで済む。
このことから、上記構成によれば、従来システムに比べシステムの信頼性を一層高めることができ、また、ファン出力の調整が安定することでダンパ制御手段による分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整についても、その安定性及び調整精度を一層高めることができる。
上記構成の実施において、
上限開度及び下限開度ともに中間開度を設定してある設定中間開度範囲を、複数の前記風量調整ダンパに対する共通の前記設定適正開度とし、
前記ファン制御手段は、前記主風路の風路圧変化とは独立して前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じ前記駆動モータの駆動周波数を調整することで、前記風量調整ダンパ夫々の開度をその全てが設定中間開度範囲の範囲内になる状態に調整する構成にしてもよい。
つまり、一般にダンパは、全開に近い状態では開度変化に対する風量の変化率が小さくなって、そのダンパの開度の調整による風量調整や圧力調整の調整感度が低下し、また、全閉に近い状態では開度変化に対する風量の変化率が大きくなって、そのダンパの開度の調整による風量調整や圧力調整の安定性が低下する特性を有するが、この構成によれば、風量調整ダンパ全ての開度が上下限開度ともに中間開度の設定中間開度範囲に入るように、ファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整してファンの出力を調整する調整形態を採るから、ダンパ制御手段が実行する風量調整ダンパの開度の調整による分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整において、それら風量調整ダンパの夫々をダンパ特性上で風量調整や圧力調整の調整感度が良く、かつ、風量調整や圧力調整の安定性も良い状態に極力保つようにすることができ、これにより、それら分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整の安定性及び調整精度を一層効果的に高めることができる。
〔1〕ここで、本発明の第1特徴構成は空調システムに係り、その特徴は、
ファンに接続した主風路に複数の対象室を分岐風路を介して並列に接続するとともに、これら分岐風路の夫々に風量調整ダンパを設け、
前記分岐風路夫々の検出通風量に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記分岐風路夫々の通風量を設定通風量に調整する、
又は、前記対象室夫々の検出室圧に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記対象室夫々の室圧を設定室圧に調整するダンパ制御手段と、
前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づき前記ファンの出力を調整して前記風量調整ダンパ夫々の開度を設定適正開度に調整するファン制御手段とを設ける空調システムにおいて、
前記ファン制御手段は、前記ファンの起動時に緩起動制御として、前記風量調整ダンパの開度変化、及び、外部の風の風圧が風路口から及ぶ前記主風路の風路圧変化の夫々とは独立して前記ファンに対する駆動モータの駆動周波数を各時点の駆動周波数を定めた設定周波数変化パターンに従い漸次的に上昇させるインバータ制御により前記ファンの出力を漸次的に増大させる構成にし、
前記設定周波数変化パターンとして、前記駆動周波数の漸次的上昇に伴い、その上昇率が連続的に小さくなる対数曲線的な変化パターン、又は、前記駆動周波数の漸次的上昇に伴い、その上昇率が段階的に小さくなる折れ線的な変化パターンを設定してある点にある。
つまり、システムの運転開始を円滑にするなどの目的で、ファンの起動時にファンの出力を漸次的に増大させる緩起動制御を行うのに、先述の従来システムが採る方式、すなわち、風量調整ダンパ夫々の検出開度とは独立してファン調整器(つまり、前述のPID動作フィードバック制御系)における設定風路圧を風路圧調整器により初期風路圧から目標変化パターンに沿って漸次的に上昇ないし低下させる方式では、ファン出力の立ち上がり後においてファン制御手段により風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づきファンの出力を調整する定常運転時と同様、ファン出力を漸次的に増大させる緩起動制御の過程において外風圧などの外乱により主風路の風路圧が周期的に変動する状態が生じると、その周期的風路圧変動が風路圧センサにより拾われてPID動作フィードバック制御系に帰還されることで、その風路圧変動の変動周期によってはPID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整が不安定になって、ファン出力の漸次増大が不安定で不円滑なものになり、そのことで、システムの運転開始を円滑にする(特に、室圧調整では室圧逆転を防止する)などの緩起動制御の所期目的を十分かつ確実に達成できなくなる問題がある。
また、最悪の場合には、これもファン出力の立ち上がり後における定常運転時と同様、ファン出力を漸次的に増大させる緩起動制御の過程において、PID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整上でファンの出力が共振的に振動するハンチング現象が生じて制御不能な状態に陥り、システムの運転が不能になる事態を招く虞もある。
これに対し、上記第1特徴構成によれば、ファンの起動時にファンの出力を漸次的に増大させる緩起動制御(具体的にはインバータ制御によりファンに対する駆動モータの駆動周波数を漸次的に上昇させる緩起動制御)を行うのに、風量調整ダンパの開度変化、及び、外部の風の風圧(外風圧)が風路口から及ぶ主風路の風路圧変化の夫々とは独立してファンに対する駆動モータの駆動周波数を、各時点の駆動周波数を定めた設定周波数変化パターンに従い漸次的に上昇させる調整形態、すなわち、先述の従来システムとの比較で言えば、主風路の検出風路圧を主フィードバック量とするPID動作フィードバック制御系を介さず、直接的にファンに対する駆動モータの駆動周波数を設定周波数変化パターンに従い漸次的に上昇させる調整形態を採るから、ファン出力を漸次的に増大させる緩起動制御の過程において外風圧などの外乱により主風路の風路圧が周期的に変動する状態が生じたとしても、従来システムにおける上述の如き不都合、すなわち、その周期的風路圧変動が風路圧センサにより拾われてPID動作フィードバック制御系に帰還されることで、そのPID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整が不安定になってファン出力の漸次増大が不安定で不円滑なものになるといった不都合や、最悪の場合、PID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整上でファンの出力が共振的に振動するハンチング現象が生じて制御不能な状態に陥るといった不都合を生じることがない。
このことから、第1特徴構成によれば、従来システムに比べシステムの信頼性を一層高めることができ、また、緩起動制御によるファン出力の漸次増大が安定的かつ円滑なものになることで、システムの運転開始を円滑にするなどの緩起動制御の所期目的を一層確実かつ効果的に達成することができる。
なお、第1特徴構成の実施においては、緩起動制御によりファンの出力を漸次的に増大させた後の定常運転において、ファン制御手段により風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づきファンの出力を調整して風量調整ダンパ夫々の開度を設定適正開度に調整するのに、前述の構成(すなわち、主風路の風路圧変化とは独立して風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整するインバータ制御によりファンの出力を調整する構成)を採用するのが望ましいが、場合によっては、定常運転への移行後、ファンの出力を従来システムと同様の調整形態(すなわち、主風路の検出風路圧を主フィードバック量とするPID動作フィードバック制御系を介する調整形態)で調整するようにしてもよい。
また、上記第1特徴構成では、前記設定周波数変化パターンとして、前記駆動周波数の漸次的上昇に伴い、その上昇率が連続的に小さくなる対数曲線的な変化パターン、又は、前記駆動周波数の漸次的上昇に伴い、その上昇率が段階的に小さくなる折れ線的な変化パターンを設定するから次の作用効果も奏する。
つまり、ファンに対する駆動モータの駆動周波数を設定周波数変化パターンに従い漸次的に上昇させる前述の緩起動制御において、その設定周波数変化パターンを先述の従来システムにおける設定風路圧の目標変化パターンと同様の直線的な変化パターンにした場合、ファンに対する駆動モータの駆動周波数とファンの回転数とが比例関係にあり、かつ、ファンの形成圧(給気ファンでは吐出圧、排気ファンでは吸引圧)がファンの回転数の2乗に比例することから、ファン形成圧(換言すれば、主風路の風路圧)の絶対値は二次曲線的に上昇し、この為、緩起動制御の初期にはファン形成圧の絶対値が過小の状態が暫く続いて、それが原因でダンパ制御手段による風量調整ダンパの開度調整が分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整において有効に機能しない状態を招き易くなり、また逆に、緩起動制御の後期にはファン形成圧の絶対値の上昇率が過大になって、それが原因で風量調整ダンパの開度調整による分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整においてダンパ制御手段による風量調整ダンパの開度調整が主風路の急激な風路圧変化に対し十分に追従できない状態を招き易くなり、これらのことで、システムの運転開始を円滑にする(特に室圧調整では室圧逆転現象を防止する)などの緩起動制御の所期目的を十分に達成できない場合が生じる。
これに対し、上記第1特徴構成によれば、駆動周波数の漸次的上昇に伴い、その上昇率が連続的又は段階的に小さくなる対数曲線的(代表的にはy=x1/2曲線的)又は折れ線的な変化パターンを設定周波数変化パターンとするから、緩起動制御において、それら対数曲線的又は折れ線的な設定周波数変化パターンに沿って駆動周波数を漸次的に上昇させるに伴い、上記した駆動周波数とファン回転数との関係、及び、ファン形成圧とファン回転数との関係により、ファン形成圧の絶対値を上昇率一定の状態で直線的に上昇させる、ないし、それに近似する上昇形態で上昇させることができ、これにより、ファンに対する駆動モータの駆動周波数を設定周波数変化パターンに沿って上昇させる制御形態を採りながらも、上記の如き緩起動制御の初期や後期における通風量調整上や室圧調整上での調整機能の問題や追従性の問題を効果的に防止することができて、システムの運転開始を円滑にするなどの緩起動制御の所期目的を一層確実かつ効果的に達成することができる。
〔2〕本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
複数時点夫々の設定駆動周波数の指定に応じて前記設定周波数変化パターンを自動的に設定するパターン設定手段を設けてある点にある。
つまり、この第2特徴構成によれば、例えば緩起動制御における始点と中間点と終点との3点など複数時点夫々の設定駆動周波数を指定すれば、その指定に応じた設定周波数変化パターン(第1特徴構成の実施では対数曲線的又は折れ線的な設定周波数変化パターン)が自動的に設定されるから、その設定周波数変化パターンの設定を容易にすることができる。
そして、このことにより、緩起動制御の実施で分岐風路の通風量や対象室の室圧の実際の変化を確認して、その確認に基づき設定周波数変化パターンを微調整的に再設定するといったことも容易になり、この点からも、システムの運転開始を円滑にするなどの緩起動制御の所期目的を一層確実かつ効果的に達成することができる。
〔3〕本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記主風路の風路圧についての目標変化パターンの指定、又は、前記主風路の風路圧についての複数時点夫々の目標風路圧の指定に応じて、前記主風路の風路圧と前記駆動周波数との相関に基づき前記設定周波数変化パターンを自動的に設定するパターン設定手段を設けてある点にある。
つまり、この第3特徴構成によれば、ファンに対する駆動モータの駆動周波数に代え、風量調整ダンパの開度調整による分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整に対し直接的に影響する主風路の風路圧についての目標変化パターンや複数時点夫々の目標風路圧を指定すれば、主風路の風路圧と駆動周波数との相関(具体的には、前述した駆動モータの駆動周波数とファン回転数との関係、及び、ファン回転数とファン形成圧との関係)に基づき、その指定に応じた駆動モータの駆動周波数についての設定周波数変化パターンが自動的に設定されるから、風量調整ダンパの開度調整による分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整に対する影響を感覚的に把握し難い駆動周波数の指定により設定周波数変化パターンを設定するなどに比べ、適切な設定周波数変化パターンの設定を容易にすることができ、この点からも、システムの運転開始を円滑にするなどの緩起動制御の所期目的を一層確実かつ効果的に達成することができる。
〔4〕本発明の第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記ファン制御手段は、前記緩起動制御により前記ファンの出力を漸次的に増大させた後の定常運転では、前記主風路の風路圧変化とは独立して前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じ前記ファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整するインバータ制御により前記ファンの出力を調整することで、前記風量調整ダンパ夫々の開度を設定適正開度に調整する構成にしてある点ある。
つまり、この第4特徴構成によれば、前述の如く定常運転時についても、従来システムにおける先述の如き不都合、すなわち、その周期的な風路圧変動が風路圧センサにより拾われて直接的にPID動作フィードバック制御系に帰還されることで、そのPID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整が不安定になって主風路の風路圧変動が却って助長されるといった不都合や、最悪の場合、PID動作フィードバック制御系によるファン出力の調整上でファンの出力が共振的に振動するハンチング現象が生じて制御不能な状態に陥るといった不都合を生じることがなく、このことから、システムの信頼性を一層高めることができ、また、ファン出力の調整が安定することでダンパ制御手段による分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整についても、その安定性及び調整精度を一層高めることができる。
〔5〕本発明の第5特徴構成は、第4特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
上限開度及び下限開度ともに中間開度を設定してある設定中間開度範囲を、複数の前記風量調整ダンパに対する共通の前記設定適正開度とし、
前記ファン制御手段は、前記定常運転時では、前記主風路の風路圧変化とは独立して前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じ前記駆動モータの駆動周波数を調整することで、前記風量調整ダンパ夫々の開度をその全てが設定中間開度範囲の範囲内になる状態に調整する構成にしてある点にある。
つまり、この第5特徴構成によれば、定常運転において前述の如く、風量調整ダンパの夫々をダンパ特性上で風量調整や圧力調整の調整感度が良く、かつ、風量調整や圧力調整の安定性も良い状態に極力保つようにすることができ、これにより、それら分岐風路の通風量調整や対象室の室圧調整の安定性及び調整精度を一層効果的に高めることができる。
図1は複数の対象室1に対する空調システムを示し、2は給気ファンFsの吐出側に接続した主給気風路、3は排気ファンFrの吸入側に接続した主排気風路であり、各対象室1は給気側の分岐風路2aを介して主給気風路2に並列に接続するとともに、排気側の分岐風路3aを介して主排気風路3に並列に接続してある。また、4は対象室1への供給空気を温湿度調整する空調機である。
Vsは給気側の各分岐風路2aに介装した給気側の風量調整ダンパであり、これら給気側風量調整ダンパVsの開度の調整により各対象室1に対する給気量qsを調整する。また、Vrは排気側の各分岐風路3aに介装した排気側の風量調整ダンパであり、これら排気側風量調整ダンパVrの開度の調整により各対象室1からの排気量qrを調整することで各対象室1の室圧p(具体的には室内外の差圧、あるいは、基準圧と室内圧との差圧)を調整する。
5Aは給気側風量調整ダンパVsに対するダンパ制御手段としての給気側ダンパ制御器であり、これら給気側ダンパ制御器5Aは、各対象室1への給気量qs(換言すれば、給気側分岐風路2aの通風量)が統括制御器CCによる設定給気量qss(設定通風量)になるように、給気量センサ6による検出給気量qsに基づき給気側風量調整ダンパVsの開度を調整する。
5Bは排気側風量調整ダンパVrに対するダンパ制御手段としての排気側ダンパ制御器であり、これら排気側ダンパ制御器5Bは、各対象室1の室圧pが統括制御器CCによる設定室圧psになるように、室圧センサ7による検出室圧pに基づき排気側風量調整ダンパVrの開度を調整する。
給気ファンFsに対しては、その給気ファンFsに対する駆動モータmsの駆動周波数hs(給気ファンFsの回転数に比例)を設定駆動周波数hssに調整する給気側のインバータ制御器Isを設けてあり、これに対し、統括制御器CCには、給気側風量調整ダンパVs夫々の検出開度a1〜a3に基づき、図2に示す如く、これら給気側風量調整ダンパVsの開度a1〜a3が全て、上下限開度x1,x2ともに中間開度を設定してある給気側の設定中間開度範囲Xの範囲内になるように、給気側インバータ制御器Isの調整目標である給気側の上記設定駆動周波数hssを変更する給気側の出力調整部Esを設けてある。
また、排気ファンFrに対しては、その排気ファンFrに対する駆動モータmrの駆動周波数hr(排気ファンFrの回転数に比例)を設定駆動周波数hrsに調整する排気側のインバータ制御器Irを設けてあり、これに対し、統括制御器CCには、給気側と同様(図2参照)、排気側風量調整ダンパVr夫々の検出開度b1〜b3に基づき、これら排気側風量調整ダンパVrの開度b1〜b3が全て、上下限開度y1,y2ともに中間開度を設定してある排気側の設定中間開度範囲Yの範囲内になるように、排気側インバータ制御器Irの調整目標である排気側の上記設定駆動周波数frsを変更する排気側の出力調整部Erを設けてある。
つまり、給気側のインバータ制御器Isと給気側の出力調整部Esとは、主給気風路2の風路圧変化とは独立した状態(図5に示す従来システムとの比較で言えば、主給気風路2の風路圧fsを主フィードバック量とするフィードバック制御系Bsを介さない状態)で、給気側風量調整ダンパVs夫々の検出開度a1〜a3に応じ給気ファンFsに対する駆動モータmsの駆動周波数hs(hss)を調整するインバータ制御をもって給気ファンFsの出力を調整することにより、給気側風量調整ダンパVsの開度a1〜a3をその全てが共通設定適正開度としての上記給気側の設定中間開度範囲Xの範囲内になる状態に調整する給気側のファン制御手段を構成する。
また、排気側のインバータ制御器Irと排気側の出力調整部Erとは、主排気風路3の風路圧変化とは独立した状態(図5に示す従来システムとの比較で言えば、主排気風路3の風路圧frを主フィードバック量とするフィードバック制御系Brを介さない状態)で、排気側風量調整ダンパVr夫々の検出開度b1〜b3に応じ排気ファンFrに対する駆動モータmrの駆動周波数hr(hrs)を調整するインバータ制御をもって排気ファンFrの出力を調整することにより、排気側風量調整ダンパVrの開度b1〜b3をその全てが共通設定適正開度としての上記排気側の設定中間開度範囲Yの範囲内になる状態に調整する排気側のファン制御手段を構成する。
そして、給気側の出力調整部Esは、具体的には次の(イ)〜(ハ)の制御ルールに従って給気側インバータ制御器Isにおける設定駆動周波数hssを変更する構成にしてある。
(イ)給気側風量調整ダンパVsの検出開度a1〜a3のうち最大のものが給気側の設定中間開度範囲Xを大開度側に逸脱しているとき、それら給気側風量調整ダンパVsの検出開度a1〜a3のうち最小のものが給気側の設定中間開度範囲Xを小開度側に逸脱しているか否かにかかわらず、給気側インバータ制御器Isにおける設定駆動周波数hssを上昇側に変更する。
すなわち、この設定駆動周波数hssの上昇側への変更により給気ファンFsの出力を上昇側に調整して、この出力調整に対し、給気側ダンパ制御器5Aが実行する給気側風量調整ダンパVsの開度調整による給気量qsの調整上で給気側風量調整ダンパVsの夫々が閉じ側に開度調整されるようにし、これにより、給気側風量調整ダンパVsの開度a1〜a3のうち最大のものについての給気側設定中間開度範囲Xからの大開度側への逸脱を解消する。
また、この際、検出開度a1〜a3のうち最大のものについての給気側設定中間開度範囲Xからの逸脱量が大きいほど、大きい変更速度で給気側インバータ制御器Isにおける設定駆動周波数hssを上昇側に変更して、上記最大のものの逸脱量が大きいほど大きい出力変化速度で給気ファンFsの出力を上昇させる。
(ロ)給気側風量調整ダンパVsの検出開度a1〜a3のうち最大のものが給気側の設定中間開度範囲Xの範囲内にある状態で、それら給気側風量調整ダンパVsの検出開度a1〜a3のうち最小のものが給気側の設定中間開度範囲Xを小開度側に逸脱しているとき、給気側インバータ制御器Isにおける設定駆動周波数hssを低下側に変更する。
すなわち、この設定駆動周波数hssの低下側への変更により給気ファンFsの出力を低下側に調整して、この出力調整に対し、給気側ダンパ制御器5Aが実行する給気側風量調整ダンパVsの開度調整による給気量qsの調整上で給気側風量調整ダンパVsの夫々が開き側に開度調整されるようにし、これにより、給気側風量調整ダンパVsの開度a1〜a3のうち最小のものについての給気側設定中間開度範囲Xからの小開度側への逸脱を解消する。
また、この際、検出開度a1〜a3のうち最小のものについての給気側設定中間開度範囲Xからの逸脱量が大きいほど、大きい変更速度で給気側インバータ制御器Isにおける設定駆動周波数hssを低下側に変更して、上記最小のものの逸脱量が大きいほど大きい出力変化速度で給気ファンFsの出力を低下させる。
(ハ)給気側風量調整ダンパVsの検出開度a1〜a3が全て給気側の設定中間開度範囲Xの範囲内にあるとき(図2に示す状態)、給気側インバータ制御器Isにおける設定駆動周波数hssを現状値に維持する。
すなわち、この現状値維持により給気ファンFsの出力を現状のまま維持して、給気側風量調整ダンパVsの開度a1〜a3が全て給気側設定中間開度範囲Xの範囲内にある状態を保つようにする。
一方、排気側の出力調整部Erは、給気側の出力調整部Esと同様、具体的には次の(ニ)〜(ヘ)の制御ルールに従って排気側インバータ制御器Irにおける設定駆動周波数hrsを変更する構成にしてある。
(ニ)排気側風量調整ダンパVrの検出開度b1〜b3のうち最大のものが排気側の設定中間開度範囲Yを大開度側に逸脱しているとき、それら排気側風量調整ダンパVrの検出開度b1〜b3のうち最小のものが排気側の設定中間開度範囲Yを小開度側に逸脱しているか否かにかかわらず、排気側インバータ制御器Irにおける設定駆動周波数hrsを上昇側に変更する。
すなわち、この設定駆動周波数hrsの上昇側への変更により排気ファンFrの出力を上昇側に調整して、この出力調整に対し、排気側ダンパ制御器5Bが実行する排気側風量調整ダンパVrの開度調整による室圧pの調整上で排気側風量調整ダンパVrの夫々が閉じ側に開度調整されるようにし、これにより、排気側風量調整ダンパVrの開度b1〜b3のうち最大のものについての排気側設定中間開度範囲Yからの大開度側への逸脱を解消する。
また、この際、検出開度b1〜b3のうち最大のものについての排気側設定中間開度範囲Yからの逸脱量が大きいほど、大きい変更速度で排気側インバータ制御器Irにおける設定駆動周波数hrsを上昇側に変更して、上記最大のものの逸脱量が大きいほど大きい出力変化速度で排気ファンFrの出力を上昇させる。
(ホ)排気側風量調整ダンパVrの検出開度b1〜b3のうち最大のものが排気側の設定中間開度範囲Yの範囲内にある状態で、それら排気側風量調整ダンパVrの検出開度b1〜b3のうち最小のものが排気側の設定中間開度範囲Yを小開度側に逸脱しているとき、排気側インバータ制御器Irにおける設定駆動周波数hrsを低下側に変更する。
すなわち、この設定駆動周波数hrsの低下側への変更により排気ファンFrの出力を低下側に調整して、この出力調整に対し、排気側ダンパ制御器5Bが実行する排気側風量調整ダンパVrの開度調整による室圧pの調整上で排気側風量調整ダンパVrの夫々が開き側に開度調整されるようにし、これにより、排気側風量調整ダンパVrの開度b1〜b3のうち最小のものについての排気側設定中間開度範囲Yからの小開度側への逸脱を解消する。
また、この際、検出開度b1〜b3のうち最小のものについての排気側設定中間開度範囲Yからの逸脱量が大きいほど、大きい変更速度で排気側インバータ制御器Irにおける設定駆動周波数hrsを低下側に変更して、上記最小のものの逸脱量が大きいほど大きい出力変化速度で排気ファンFrの出力を低下させる。
(ヘ)排気側風量調整ダンパVrの検出開度b1〜b3が全て排気側の設定中間開度範囲Yの範囲内にあるとき(図2に示す状態)、排気側インバータ制御器Irにおける設定駆動周波数hrsを現状値に維持する。
すなわち、この現状値維持により排気ファンFrの出力を現状のまま維持して、排気側風量調整ダンパVrの開度b1〜b3が全て排気側設定中間開度範囲Yの範囲内にある状態を保つようにする。
なお、給気側の設定中間開度範囲X及び排気側の設定中間開度範囲Yの夫々について、上限開度x1,y1の好適例としては70%開度程度を挙げることができ、下限開度x2,y2の好適例としては30%開度程度を挙げることができる。
システムの定常運転時には、上記の如く、給気側ダンパ制御器5Aが実行する給気側風量調整ダンパVsの開度調整による給気量qsの調整に併行して、給気側風量調整ダンパVs夫々の検出開度a1〜a3に基づき給気ファンFsの出力を調整し、また、排気側ダンパ制御器5Bが実行する排気側風量調整ダンパVrの開度調整による室圧pの調整に併行して、排気側風量調整ダンパVr夫々の検出開度b1〜b3に基づき排気ファンFrの出力を調整するのに対し、統括制御器CCにおける給気側及び排気側の出力調整部Es,Erはシステムの運転開始時における給気ファンFs及び排気ファンFrの起動の際に、それら給気ファンFs及び排気ファンFrの出力を漸次的に増大させる緩起動制御を実行する。
具体的には、給気側出力調整部Esは、システムの運転開始時における給気ファンFsの起動の際、給気側風量調整ダンパVsの検出開度a1〜a3とは無関係に給気側インバータ制御器Isの調整目標である設定駆動周波数hssを、各時点の駆動周波数hssを定めた図3に示す如き折れ線状の設定周波数変化パターンPsに沿って漸次的に上昇させ、これにより、給気ファンFsの出力をゼロから定常値まで漸次的に上昇させる。
また、排気側出力調整部Erは、給気側出力調整部Esと同様、システムの運転開始時における排気ファンFrの起動の際、排気側風量調整ダンパVrの検出開度b1〜b3とは無関係に排気側インバータ制御器Irの調整目標である設定駆動周波数hrsを、各時点の駆動周波数hrsを定めた同図3に示す如き折れ線状の設定周波数変化パターンPrに沿って漸次的に上昇させ、これにより、排気ファンFrの出力をゼロから定常値まで漸次的に上昇させる。
つまり、緩起動制御について給気側のインバータ制御器Isと給気側の出力調整部Esとは、給気ファンFsの起動時に、給気側風量調整ダンパVsの開度変化及び主給気風路2の風路圧変化とは独立した状態で、給気ファンFsに対する駆動モータmsの駆動周波数hs(hss)を給気側の設定周波数変化パターンPsに従い漸次的に上昇させるインバータ制御により給気ファンFsの出力を漸次的に増大させるファン制御手段を構成する。
また、緩起動制御について排気側のインバータ制御器Irと排気側の出力調整部Erとは、排気ファンFrの起動時に、排気側風量調整ダンパVrの開度変化及び主排気風路3の風路圧変化とは独立した状態で、排気ファンFrに対する駆動モータmrの駆動周波数hr(hrs)を排気側の設定周波数変化パターンPrに従い漸次的に上昇させるインバータ制御により排気ファンFrの出力を漸次的に増大させるファン制御手段を構成する。
以上要するに、定常運転時及びファンの起動時の夫々において給気ファンFsや排気ファンFrの出力を調整するのに、上記の如く主給気風路2や主排気風路3の風路圧を主フィードバック量とするフィードバック制御系を介さず、それら主給気風路2や主排気風路3の風路圧変化とは独立して給気ファンFsや排気ファンFrに対する駆動モータms,mrの駆動周波数hs,hrを調整するインバータ制御により給気ファンFsや排気ファンFrの出力を調整する調整形態を採ることで、外風圧などの外乱による主給気風路2や主排気風路3の周期的な風路圧変動の影響を受けずに給気ファンFsや排気ファンFrの出力を安定的に調整し得るようにしてある。
また、折れ線状とした給気側及び排気側の設定周波数変化パターンPs,Prは夫々、対数曲線に近似するものにしてあり、具体的には、同図3に示す如く、これら設定周波数変化パターンPs,Prの初期部分e1は、設定駆動周波数hss,hrsを一定の大きな上昇率で上昇させる大勾配の直線状に設定し、また、これら設定周波数変化パターンPs,Prの中期部分e2は、設定駆動周波数hss,hrsを初期部分e1よりも小さな一定上昇率で上昇させる中勾配の直線状に設定し、そしてまた、これら設定周波数変化パターンPs,Prの終期部分e3は、設定駆動周波数hss,hrsを中期部分e2よりもさらに小さな一定上昇率で上昇させる小勾配の直線状に設定してある。
つまり、これら設定周波数変化パターンPs,Prを対数曲線(代表的にはy=x1/2曲線)に近似する上記の如き折れ線状のものにすることで、駆動モータms,mrの駆動周波数hs,hrとファン回転数との関係、及び、ファン回転数とファンFs,Frの形成圧(給気ファンFsでは吐出圧、排気ファンFrでは吸引圧)との関係から、給気ファンFsや排気ファンFrの形成圧(換言すれば、主給気風路2や主排気風路3の風路圧)の絶対値を前述の緩起動制御において直線に近い上昇経路で漸次的に上昇させるようにしてあり、これにより、風量調整ダンパVs,Vrの開度調整による給気量qsの調整や室圧pの調整おいて、給気側及び排気側のダンパ制御器5A,5Bによる風量調整ダンパVs,Vrの開度の調整が給気ファンFsや排気ファンFrの起動による主給気風路2や主排気風路3の風路圧変化に対して十分追従できるようにしながら、給気ファンFsや排気ファンFrの形成圧の絶対値を極力迅速かつ円滑に立ち上げて、給気側及び排気側のダンパ制御器5A,5Bが実行する風量調整ダンパVs、Vrの開度調整による給気量qsの調整や室圧pの調整が有効となる状態を極力早期に形成するようにしてある。
Ssは給気側の設定周波数変化パターンPsを給気側出力調整部Esに対して設定する給気側のパターン設定器、Srは排気側の設定周波数変化パターンPrを排気側出力調整部に対して設定する排気側のパターン設定器であり、これらパターン設定器Ss,Srは、給気側及び排気側夫々の折れ線状の設定周波数変化パターンPs,Prにおける始点z1,第1屈折点z2、第2屈折点z3,終点z4の4点夫々の座標(すなわち、各点について時間Tの値と設定駆動周波数hss,hrsの値)が指定されると、その指定に応じた折れ線状の設定周波数変化パターンPs,Prを給気側や排気側の出力調整器Es,Erに対して自動的に設定する構成にしてある。
なお、システムの運転停止時における給気ファンFsや排気ファンFrの停止操作については、それらファンFs,Frに対する駆動モータms,mrの駆動周波数hs,hrを停止用の設定周波数変化パターンPs′,Pr′(図示せず)に沿って漸次的にゼロ値まで低下させるようにしてあり、そして、この停止用の設定周波数変化パターンPs′,Pr′としては例えば直線的な変化パターンを設定しておく。
〔別の実施形態〕
次に本発明の別実施形態を説明する。
前述の実施形態では、給気側風量調整ダンパVsの開度調整により各給気側分岐風路2aの通風量qs(対象室1に対する給気量)を設定通風量qssに調整し、かつ、排気側風量調整ダンパVrの開度調整により各対象室1の室圧pを設定室圧psに調整する例を示したが、逆に、排気側風量調整ダンパVrの開度調整により各排気側分岐風路3aの通風量qr(対象室1からの排気量)を設定通風量qrsに調整し、かつ、給気側風量調整ダンパVsの開度調整により各対象室1の室圧pを設定室圧psに調整するシステムにおいて、本発明を適用してもよい。
また、室圧調整は実施せず、給気側風量調整ダンパVsの開度調整により各給気側分岐風路2aの通風量qsを設定通風量qssに調整することと、排気側風量調整ダンパVrの開度調整により各排気側分岐風路3aの通風量qrを設定通風量qssに調整することとのいずれか一方、又は、両方を実施するシステムにおいて、本発明を適用してもよい。
さらにまた、給気側風量調整ダンパVsの開度調整により各対象室1の室圧pを設定室圧psに調整するだけのシステムや、排気側風量調整ダンパVrの開度調整により各対象室1の室圧pを設定室圧psに調整するだけのシステムにおいて、本発明を適用してもよい。
対象室1はどのような用途のものであってもよく、また、室圧調整の目的や通風量調整の目的もどのようなものであってもよい。
前述の実施形態では、風量調整ダンパVs,Vr夫々の検出開度a1〜a3,b1〜b3に基づきファンFs,Frの出力を調整して風量調整ダンパVs,Vr夫々の開度を設定適正開度に調整するファン制御において、上下限開度ともに中間開度を設定してある設定中間開度範囲X,Yを設定適正開度とする例を示したが、これに限らず、設定適正開度はシステムの運転条件や対象室1の用途などに応じ、どのようなものにしてもよい。
また、設定適正開度は風量調整ダンパVs,Vrの全てに対して共通のもの、あるいは、風量調整ダンパVs,Vrごとの個別のもののいずれであってよい。
前述の実施形態では、設定周波数変化パターンPs,Prを対数曲線に近似する折れ線状の変化パターンにする例を示したが、これに限らず、設定周波数変化パターンPs,Prは図4に示す如き対数曲線状の変化パターンや他の曲線の変化パターンにしてもよく、また、設定周波数変化パターンPs,Prを折れ線状の変化パターンとする場合、その折れ線は2つの屈折点を有するものに限らず、1点のみの屈折点や3点以上の屈折点を有するものにしてもよい。
前述の実施形態では、設定周波数変化パターンPs,Prを設定するパターン設定手段としてのパターン設定器Ss,Srを、設定周波数変化パターンPs,Prにおける複数点夫々の座標(時間値,周波数値)の指定に応じて設定周波数変化パターンPs,Prを自動的に設定する構成にしたが、これに代え、設定周波数変化パターンPs,Prにおける予め規定された複数時点夫々の設定駆動周波数hss,hrsの指定に応じて折れ線状や曲線の設定周波数変化パターンPs,Prを自動的に設定する構成にしてもよく、また、主風路2,3の風路圧についての目標変化パターンの指定、又は、主風路2,3の風路圧についての複数時点夫々の目標風路圧の指定に応じて、主風路2,3の風路圧と駆動周波数hs,hrとの相関に基づき折れ線状や曲線の設定周波数変化パターンPs,Prを自動的に設定する構成にしてもよい。
本発明による空調システムは、クリーンルームや実験施設を初め複数の対象室の夫々に対する分岐風路の通風量調整又は複数の対象室夫々の室圧調整を要する施設であれば、各種分野における種々の用途の施設に適用することができる。
空調システムの全体構成図 ファン出力の調整方式を説明する図 緩起動制御における設定周波数変化パターンを示す図 別実施形態の設定周波数変化パターンを示す図 従来の空調システムの構成図
Fs,Fr ファン
2,3 主風路
1 対象室
2a,3a 分岐風路
Vs,Vr 風量調整ダンパ
qs 分岐風路の通風量
qss 設定通風量
a1〜a3 ダンパ開度
b1〜b3 ダンパ開度
p 対象室の室圧
ps 設定室圧
5A,5B ダンパ制御手段
X,Y 設定適正開度,設定中間開度範囲
x1,y1 上限開度
x2,y2 下限開度
Is,Es ファン制御手段
Ir,Er ファン制御手段
ms,mr ファンに対する駆動モータ
hs,hr 駆動周波数
Ps,Pr 設定周波数変化パターン

Claims (5)

  1. ファンに接続した主風路に複数の対象室を分岐風路を介して並列に接続するとともに、これら分岐風路の夫々に風量調整ダンパを設け、
    前記分岐風路夫々の検出通風量に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記分岐風路夫々の通風量を設定通風量に調整する、
    又は、前記対象室夫々の検出室圧に基づき前記風量調整ダンパの開度を調整して前記対象室夫々の室圧を設定室圧に調整するダンパ制御手段と、
    前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に基づき前記ファンの出力を調整して前記風量調整ダンパ夫々の開度を設定適正開度に調整するファン制御手段とを設けてある空調システムであって、
    前記ファン制御手段は、前記ファンの起動時に緩起動制御として、前記風量調整ダンパの開度変化、及び、外部の風の風圧が風路口から及ぶ前記主風路の風路圧変化の夫々とは独立して前記ファンに対する駆動モータの駆動周波数を各時点の駆動周波数を定めた設定周波数変化パターンに従い漸次的に上昇させるインバータ制御により前記ファンの出力を漸次的に増大させる構成にし、
    前記設定周波数変化パターンとして、前記駆動周波数の漸次的上昇に伴い、その上昇率が連続的に小さくなる対数曲線的な変化パターン、又は、前記駆動周波数の漸次的上昇に伴い、その上昇率が段階的に小さくなる折れ線的な変化パターンを設定してある空調システム。
  2. 複数時点夫々の設定駆動周波数の指定に応じて前記設定周波数変化パターンを自動的に設定するパターン設定手段を設けてある請求項1記載の空調システム。
  3. 前記主風路の風路圧についての目標変化パターンの指定、又は、前記主風路の風路圧についての複数時点夫々の目標風路圧の指定に応じて、前記主風路の風路圧と前記駆動周波数との相関に基づき前記設定周波数変化パターンを自動的に設定するパターン設定手段を設けてある請求項1記載の空調システム。
  4. 前記ファン制御手段は、前記緩起動制御により前記ファンの出力を漸次的に増大させた後の定常運転では、前記主風路の風路圧変化とは独立して前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じ前記ファンに対する駆動モータの駆動周波数を調整するインバータ制御により前記ファンの出力を調整することで、前記風量調整ダンパ夫々の開度を設定適正開度に調整する構成にしてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調システム。
  5. 上限開度及び下限開度ともに中間開度を設定してある設定中間開度範囲を、複数の前記風量調整ダンパに対する共通の前記設定適正開度とし、
    前記ファン制御手段は、前記定常運転では、前記主風路の風路圧変化とは独立して前記風量調整ダンパ夫々の検出開度に応じ前記駆動モータの駆動周波数を調整することで、前記風量調整ダンパ夫々の開度をその全てが設定中間開度範囲の範囲内になる状態に調整する構成にしてある請求項4記載の空調システム。
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