JP4583247B2 - 足先用マッサージユニット - Google Patents
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Description
この種足先用マッサージユニットとして、足先を挿入することのできる凹状の受部を有し、凹状受部の側面にエアバック、凹状受部の底面に指圧棒をマッサージ手段として配置したものが提案されている(例えば特許文献1参照)。エアバックの膨張、収縮を繰り返したり、また、指圧棒を足裏に向けて往復作動させることによって、被施療者の足先と足裏にマッサージが施される。
被施療者の足先を収容する凹状受部を有し、該凹状受部の底面に被施療者の足裏をマッサージする指圧棒を凹状受部の底面から突出及び収容可能且つ足裏の長手方向に沿って往復移動可能に設けた足先用マッサージユニットにおいて、
指圧棒は、凹状受部の底面から突出した状態で足裏の長手方向に沿って40mmを上限として所定距離移動した後停止し、この停止位置で凹状受部の底面に収納され、該収納状態のままで前記所定距離よりも短い距離だけ元の位置に戻る方向に移動して停止し、再度、凹状受部の底面から突出した状態で足裏の長手方向に沿って前記所定距離移動する動作を繰り返し、全体として足裏の長手方向に移動していくようにした。
以下、本発明を被施療者の足先とふくらはぎをマッサージすることのできる足用マッサージ機(70)に適用した実施例について説明する。なお、本発明の足先用マッサージユニット(10)は、単体で実施することもできるし、勿論、公知の椅子型マッサージ機に取り付けて実施することもできる。
足用マッサージ機(70)は、被施療者の足先、具体的には、足首のくるぶしよりも下の足先をマッサージする足先用マッサージユニット(10)と、足先用マッサージユニット(10)の後端に傾動可能且つ上下にスライド可能に連繋され、被施療者のふくらはぎ(82)をマッサージするふくらはぎ用マッサージユニット(50)とを具えている。
足先用マッサージユニット(10)は、図1に示すように、樹脂製のカバー(12)に、被施療者の足先(くるぶしよりも下の部分)を挿入する断面コ字状の左右一対の凹状受部(13)(13)が形成されている。凹状受部(13)(13)間には、図1及び図2に示すように中央壁(14)が突設されており、両凹状受部(13)(13)を仕切っている。凹状受部(13)には、後述するように、指圧棒(40)(40)、側面エアバック(20)(20)、及び、足首用エアバック(30)等が配置されているが、これらが直接外部に露出しないように、凹状受部(13)の内部は、布カバー(16)で被覆されている。
なお、本実施例では、凹状受部(13)の両側面に夫々マッサージ手段として側面エアバック(20)(20)を配備しているが、一方をスポンジ、ウレタン等の弾力性を有する弾性部材としてもよい。また、凹状受部(13)の側面にはエアバック(20)(20)を配備せずに、凹状受部(13)の底面のみにマッサージ手段を配備する構成としてもよい。
足首用エアバック(30)は、図5に示すように、横長に作製することができ、膨張時に被施療者の足首(80)をうまく保持することができるように、柔らかい材料、例えば、ナイロン製の布地等から構成することが望ましい。
足首用エアバック(30)には、図5及び図6に示すように、圧縮空気を送給しても膨張しない非膨張部(31)(31)が形成されている。非膨張部(31)は、溶着等により形成することができる。非膨張部(31)(31)は、被施療者のくるぶしと対向する位置に設けることが望ましい。非膨張部(31)を設けたことにより、足首用エアバック(30)を膨張させたときに、図6に示すように、非膨張部(31)で足首用エアバック(30)が屈曲するので、被施療者の足首(80)に足首用エアバック(30)が絡みつき、うまく足首(80)を保持することができる。
また、足首用エアバック(30)は、凹状受部(13)の立ち壁(15)と対向する部分の上部に凹み(32)を形成することが望ましい。該凹み(32)は、後述するふくらはぎ用マッサージユニット(50)と足首用エアバック(30)が干渉しないようにするためであり、また、足首(80)の保持感を高めるために形成されている。
指圧棒(40)(40)の下端は、指圧棒用エアバック(41)に取り付けられており、指圧棒(40)及び指圧棒用エアバック(41)は、上面が開口したケーシング(42)に収容されている。指圧棒用エアバック(41)は、連結ホース(43)(図10参照)、電磁バルブ(図示せず)を介してエアポンプ(図示せず)に連結されている。指圧棒用エアバック(41)を膨張、収縮させることによって、指圧棒(40)は、長孔(17)から図4の矢印B方向に出没する。
ケーシング(42)は、図示しない移動機構によって、凹状受部(13)の底面に沿って前後方向(図4の矢印A方向)に往復移動可能となっており、被施療者の所望の位置で指圧棒(40)を上下に作動させることによって、足裏(81)に指圧マッサージが施される。また、指圧棒(40)を長孔(17)から突出させた状態で、ケーシング(42)を移動させることによって、足裏(81)にローリングマッサージが施される。
なお、指圧棒の動作機構は上記実施例に限定されるものではない。
上記構成の足先用マッサージユニット(10)には、図1及び図2に示すように、被施療者のふくらはぎ(82)をマッサージするふくらはぎ用マッサージユニット(50)が取り付けられて、足用マッサージ機(70)を構成する。
ふくらはぎ用マッサージユニット(50)は、図1に示すように、足先用マッサージユニット(10)の後端に連結機構(72)を介して連結されており、連結機構(72)によって足先用マッサージユニット(10)に対して前後に傾動可能且つ上下に位置調節可能となっている。連結機構(72)は、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)を、足先用マッサージユニット(10)に対して所定角度で維持するようにバネ等によりふくらはぎに当たる方向、即ち前方向に付勢しておくことが望ましい。
ふくらはぎ用マッサージユニット(50)は、図1、図2及び図7に示すように、樹脂製カバー(52)に、被施療者のふくらはぎ(82)を挿入する断面コ字状の左右一対の脚受部(53)(53)が形成されている。脚受部(53)(53)間は中央壁(54)で仕切られており、後述する側面エアバック(60)(60)や底面エアバック(61)、指圧突起(62)等が直接外部に露出しないように、脚受部(53)の内面は、布カバー(55)で被覆されている。
なお、脚受部(53)の両側面に夫々側面エアバック(60)(60)を設けているが、一方又は両方をスポンジ、ウレタン等の弾力性を有する弾性部材としてもよい。
被施療者は、足用マッサージ機(70)に足を挿入したときに、ふくらはぎ(82)の位置に合わせてふくらはぎ用マッサージユニット(50)を上下に移動させることができる。また、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)を上下に移動させて、広い範囲にマッサージを施すことができる。
上記構成の足用マッサージ機(70)について、被施療者は足先を凹状受部(13)に、ふくらはぎ(82)を脚受部(53)に挿入する。
被施療者が足先を凹状受部(13)に挿入し、立ち壁(15)側にかかとを押しつける。立ち壁(15)によって、被施療者の足先は、凹状受部(13)内でしっかりと保持され、前後に動くことはない。また、ふくらはぎ用マッサージユニット(50)は、被施療者のふくらはぎに当たる方向に付勢されているから、被施療者のふくらはぎは、脚受部(53)にしっかりと当たる。
この状態で、操作パネル(図示せず)を操作することにより、種々のマッサージを受けることができる。以下、マッサージの一例について説明する。
足先のマッサージは、指圧棒(40)による指圧マッサージ、足の先端からくるぶしに亘る足先の側面を側面エアバック(20)で押圧する押圧マッサージ、足首用エアバック(30)による足首(80)のマッサージ、さらに、これらを組み合わせたマッサージを例示できる。
指圧棒(40)を用いたマッサージを行なう際に、単に指圧棒(40)を足裏(81)の全長に亘って往復移動させるのではなく、図8に示すように、指圧棒(40)を突出させた状態で、所定距離Lだけ移動させ、指圧棒(40)を収納し、所定距離Lよりも短い距離L’だけ戻す動作を繰り返すことにより、足裏の局所局所を順に指圧してもらうような感覚のマッサージを提供でき、緩急のあるマッサージを提供できる。
指圧棒(40)の往路の移動距離である所定距離Lは、40mm以下とすることが望ましい。これは、人に親指で足裏に指圧マッサージしてもらう際の平均的な移動距離であり、足裏(81)の局所局所に緩急のあるマッサージを施すためにも40mmを上限とすることが望ましい。
指圧棒(40)の復路の移動距離L’は、所定距離Lよりも短い距離とする。指圧棒(40)による施療範囲を順に移動させるためである。往路の所定距離Lが40mmである場合、復路の移動距離L’は、例えば、30mm以下とすることができる。図8は、復路の移動距離L’を往路の移動距離の半分にした実施例である。
指圧棒(40)の移動は、足裏(81)の先端から開始し、指圧棒(40)が長孔(17)の後端まで移動した後は、再度足裏(81)の先端まで指圧棒(40)を移動させて、上記動作を繰り返すことが望ましい。
図9に示すように、指圧棒(40)による足裏(81)への押圧力を徐々に強くしていくマッサージを施すと、より人の親指による指圧動作に近いマッサージ感覚とすることができる。
このとき、足首用エアバック(30)を膨張させると、図6に示すように、被施療者の足首(80)が足首用エアバック(30)に包み込まれて保持され、凹状受部(13)内で固定される。これにより、被施療者の足先は凹状受部(13)から浮き上がってしまうことがない。足首用エアバック(30)に非膨張部(31)を形成している場合には、図6に示すように、足首用エアバック(30)が足首(80)に絡みつくように膨張するから、より効果的に足首(80)を保持できる。
なお、この状態で、側面エアバック(20)を膨張させると(図6中矢印Cで示す)、足首(80)よりも先の部分を側面エアバック(20)(20)によって、図6の破線の如く、挟み込むことができ、しっかりと足先を保持できる。
また、上記マッサージを順に行なったり、組み合わせて行なうようにプログラムしたマッサージも施療効果の高いマッサージを提供できる。
ふくらはぎ(82)には、底面エアバック(61)の指圧突起(62)による指圧マッサージと、側面エアバック(60)(60)による押圧マッサージを行なうことができる。
指圧マッサージは、底面エアバック(61)を膨張、収縮し、指圧突起(62)をふくらはぎ(82)に押し当てることにより行なうことができる。このとき、側面エアバック(60)(60)を膨張させておくと(図7中矢印Dで示す)、被施療者のふくらはぎ(82)が脚受部(53)から押し出されることはないので(図7の破線状態)、効果の高い指圧マッサージを施すことができる。
さらに、足先用マッサージユニット(10)とふくらはぎ用マッサージユニット(50)を同時に作動させて、上記に記載したすべてのマッサージを組み合わせて行なうこともできる。
以下、指圧棒(40)の先端に偏心回転可能なローラ(44)を配備した実施例について説明する。指圧棒(40)の先端構造が異なる以外は、上記実施例と構成は同様であるため説明は省略する。
図10及び図11に示すように、指圧棒(40)の上部先端には、左右に一対の軸受部材(45)(45)が突設されている。軸受部材(45)(45)は、足裏(81)の長手方向に垂直となるように対抗して配置されている。
軸受部材(45)(45)間には、支持軸(46)が足裏(81)の長手方向に垂直且つ凹状受部(13)の底面と平行となるように固定されている。該支持軸(46)には、短円柱形のローラ(44)が回転中心を偏心した状態で軸支されている。ローラ(44)は、ゴム等の摩擦抵抗の大きい材料から構成することが望ましく、摩擦抵抗の少ない材料の場合、外周にゴム等のの摩擦抵抗の大きい材料を巻回したり、周面に凹凸を形成することによって摩擦抵抗を高めることが望ましい。
なお、ローラ(44)を偏心して支持軸(46)に固定し、支持軸(46)を軸受部材(45)(45)に回転可能に軸支してもよい。
指圧棒(40)は、第1実施例と同様に、凹状受部(13)の底面の長孔(17)に沿って往復移動可能且つ出没可能に配備されている。
この状態で、指圧棒(40)を被施療者の足裏(81)の長手方向に沿って往復移動させると(図11中矢印Rで示す)、支持軸(46)に軸支されたローラ(44)は、足裏(81)との間に作用する押圧力と、布カバー(16)(図11には図示せず)とローラ(44)の周面との摩擦抵抗によって、図11中矢印Sで示すように転動する。
ローラ(44)は、回転中心が偏心して軸支されているから、ローラ(44)の上端の軌跡は、図11中線Tで示すように波形となり、足裏(81)に対する押圧力が変化する。
指圧棒(40)を図11の矢印Rとは逆方向に移動させると、ローラ(44)は矢印Sとは逆方向に回転し、線Tで示す波形の軌跡を描く。
これにより、まるで、人の親指で足裏を順に指圧マッサージしてもらう如きマッサージ感覚の緩急のあるマッサージを提供できる。ローラ(44)を回転させるための別段の駆動手段を配備しておかなくても、上記のように簡便な構成で、ローラ(44)を回転させることができ、足裏(81)に対する押圧力を変化させることができるという利点がある。
(13) 凹状受部
(20) 側面エアバック
(30) 足首用エアバック
(31) 非膨張部
(40) 指圧棒
(44) ローラ
(50) ふくらはぎ用マッサージユニット
(70) 足用マッサージ機
(80) 足首
(81) 足裏
Claims (3)
- 被施療者の足先を収容する凹状受部を有し、該凹状受部の底面に被施療者の足裏をマッサージする指圧棒を凹状受部の底面から突出及び収容可能且つ足裏の長手方向に沿って往復移動可能に設けた足先用マッサージユニットにおいて、
指圧棒は、凹状受部の底面から突出した状態で足裏の長手方向に沿って40mmを上限として所定距離移動した後停止し、この停止位置で凹状受部の底面に収納され、該収納状態のままで前記所定距離よりも短い距離だけ元の位置に戻る方向に移動して停止し、再度、凹状受部の底面から突出した状態で足裏の長手方向に沿って前記所定距離移動する動作を繰り返し、全体として足裏の長手方向に移動していくようにしたことを特徴とする足先用マッサージユニット。 - 凹状受部の側面には、被施療者の足先を保持する側面マッサージ手段を具えており、指圧棒を移動させる際に、側面マッサージ手段によって足先を保持しておく請求項1に記載の足先用マッサージユニット。
- 指圧棒は、先端に、被施療者の足裏の長手方向と直交且つ凹状受部の底面と平行な支持軸を具え、該支持軸にローラを偏心して軸支している請求項1又は請求項2に記載の足先用マッサージユニット。
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