JP4582720B2 - 通信処理装置 - Google Patents

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Description

SCPC方式を用いたデジタル無線通信システムに関し、特にそのフレーム同期の改良に関する。
タクシー、バス、配送車等の業務用無線通信システムでは、デジタル無線通信方式としてSCPC(Single Channel Per Carrier)方式を採用したものがある。SCPC方式とは、1つの無線チャネルに1つの無線キャリアを割り当てて通信する方式のことである。この方式を採用した規格の1つに、業務用のデジタル移動通信システムの無線区間インタフェースを規定したARIB STD−T61「狭帯域デジタル通信方式(SCPC/FDMA)標準規格」がある。
この規格に則った無線通信システムでは、基地局と複数の移動局が無線キャリアを共有して、無線キャリア上の40m秒を基本フレームとするフレーム単位に無線チャネル信号を伝送する。
基地局から移動局への無線チャネル信号の伝送の方式には、基地局がフレームを常時送信する常送方式と、必要なときのみ送信する非常送方式とがある。
例えば、複数の事業者の営業区域が集中する都市部においては、高層ビルの屋上等、広範囲のエリアが確保できる場所に基地局アンテナを集中的に設置して、複数の事業者で共同利用する形態が採られるが、この基地局は常送方式を基本とする。一方、市外等においては、基地局は事業者毎に単独に設置され、非常送方式を採る。以下、常送方式の基地局を常送基地局、非常送方式の基地局を非常送基地局と呼ぶ。
各方式で基地局から送信される無線チャネルのフレームに対し、移動局は、フレーム同期をとって受信、復号を行う。
フレーム同期の手順は、以下のようになる。ここでは、図1に示すARIB STD−T61(付録1規格)に規定される40ms長の通信用チャネルのフレームを用いた場合を例に説明する。
通信用チャネルは、同図に示すように20bitの同期ワード(SW)と、各種のチャネル情報を転送するための無線情報チャネル(RICH)と、音声等のユーザ情報を転送するためのトラヒックチャネル(TCH)とを含む。受信側では、同期ワードを検出することによりフレーム同期を確立し、続いて送られてくる無線情報チャネルやトラヒックチャネルを受信して復号する。そして同期確立後は、次に送られてくる通信用チャネルの同期ワードが正しく検出されるか否かにより同期状態を確認する。つまり同期がとれているか否かを確認する。この確認において、同期ワードが検出できなくなると、受信側は同期はずれと判定して、同期ワード検出待ち状態に移る。同期ワード検出待ち状態では、次に送信されるフレームに同期確立すべく、受信される信号中から同期ワードの検索を行う。
このフレーム同期においては、フェージング等の受信レベルが変動する環境下においても安定した同期が保持できるようにするために、同期保護処理が行われる。同期保護には前方保護と後方保護とがある。
前方保護は、安易に同期が外れてしまうのを防ぐためのもので、同期がとれている状態において、ただ一回の同期ワード不検出があったとしても同期外れとみなさず、何回かの不検出があった場合に同期外れとみなす処理である。
また、後方保護とは、誤ったタイミングでフレーム同期を確立しないようにするためのもので、同期ワードを一回ではなく、何回か検出したときに同期確立したものとみなす処理である。規格では、同期ワード不検出/検出の連続回数で同期外れ/同期確立が成立することが規定され、その連続回数の推奨値が示されている。以下、同期外れ/同期確立の成立の条件となる同期ワード不検出/検出の連続回数を前方保護段数/後方保護段数と呼ぶこととする。
図2に一例として、前方保護段数が2、後方保護段数が1の場合の移動局の動作を示す。
同図において基地局は、非常送基地局の送信の一例を示し、時刻t1から通信用チャネルfr1、fr2、fr3、fr4を送信し、時刻t3でフレーム送信を終了する。移動曲は、通信用チャネルfr1の同期ワードを検出すると、フレーム同期が確立したと判断し、同期ワードが終了する時刻t2でフレーム同期状態へ移行する。そして、時刻t2から時刻t3の間、通信用チャネルfr1、fr2、fr3、fr4に含まれる情報ビット列(RICH、TCH)を復号する。その間、通信用チャネルfr2、fr3、fr4の同期ワードにより同期状態を確認する。時刻t3以降は、送信がなくなることにより同期ワードが不検出となり、2フレーム分連続して不検出になると、同期が外れたものと判定して時刻t4で同期を外し、同期ワード検出待ち状態に移る。
このような同期保護処理のほか、さらに、同期引き込み中は同期ワードの誤り許容ビット数を多くして、RSSI(受信電界強度)レベルが低くてもフレーム同期を確立できるような設計工夫もしている(引用文献1参照)。
特開2005−72634号公報
SCPC方式の無線通信システムでは、少ない周波数資源を有効に利用するため、複数の基地局に同一の周波数を割り当てて利用している。通常、同一周波数を割り当てられる基地局同士は、相互干渉しないよう距離を十分に離す必要がある。しかしながら実状では、狭いエリアに数多くの無線局が存在する首都圏などのエリアでは、周波数の不足により、比較的近い基地局同士に同一の周波数が割り当てられ、干渉することがある。
このとき、一方の基地局に所属する移動局は、所属の基地局の電波(以下、希望波と呼ぶ)に他方の基地局からの電波(以下、妨害波と呼ぶ)が混信することにより、希望波を復号できなくなることがある。この問題は特に、希望波の基地局が非常送方式で、妨害波の基地局が常送方式の場合に起こりやすい。その例を図3で説明する。
同図において、非常送基地局Aは、非常送方式により希望波をキャリア周波数f1で送信する。エリアa1は、希望波の受信が可能な範囲、エリアa2は、希望波の同期ワードの検出が可能な範囲を示す。また、常送基地局Bは、常送方式により妨害波をキャリア周波数f1で常時連送する。エリアb1は、妨害波の受信が可能な範囲、エリアb2は、妨害波の同期ワードの検出が可能な範囲を示す。
エリアa2、b2の方がa1、b1よりも広いのは、前述のように移動局はRSSIレベルが低くても同期ワードを検出でき、つまり基地局から遠く離れていて弱電波でも検出できるよう設計されているからである。このためエリアb2がエリアa1に重複するクロスエリアができている。
非常送基地局Aが希望波を送信していないとき、このクロスエリアにいる移動局は、常送基地局Bが常時送信する妨害波の同期ワードを検出して妨害波に同期してしまう場合がある。そして一旦妨害波に同期すると、妨害波の同期ワードのタイミングでのみ同期状態を確認するだけで、新たな同期ワードの検索を行わなくなるので、その間に希望波を受信してもその同期ワードを検出することはなく、その結果、希望波を復号できなくなる。
図4に、この場合の移動局の動作例を示す。
同図において、常送基地局は常時、妨害波のフレームを送信している。非常送基地局は、時刻t1から通信用チャネルfra1、fra2、fra3、fra4を送信する。
このような状況において、移動局は、時刻t1以前の希望波がない間は、同期ワード検出待ち状態で同期ワードを検索し、その結果、妨害波のフレーム中の同期ワードを誤って検出し、妨害波に同期確立する。
同期確立すると、移動局は、妨害波の同期ワードのタイミングに同期状態の確認を行うのみで、そのタイミング以外での同期ワードの検索は行わなくなるので、時刻t1から通信用チャネルfra1が受信されても、希望波の同期ワードを検出せず、同期確立しない。同期確立しないので、その後に続く通信用チャネルfra1、fra2、fra3の情報ビット列を復号しない。
一方で移動局は、時刻t1以降、希望波と妨害波の混信により妨害波のフレームfrb3、frb4の同期ワードを検出できなくなり、2フレーム分の不検出が続いた後、フレームfrb4が終了する時刻t2に妨害波に対する同期を外す。しかし、そのタイミングで同期を外しても、希望波の通信用チャネルfra4の同期ワードを検出してfra4の情報ビット列のみを復号できるだけで、通信用チャネルfra1〜fra4に含まれる各情報ビット列からなる情報全体を復号できるわけではない。
このような混信の問題を回避する従来の手段として、特開2003−134556には、異なる同期ワードを用いることにより、同一周波数でも他の基地局に対しては同期確立しないようにする方式が提案されている。
この方式によれば、チャネル毎に異なる同期ワードを用い、希望する電波に対してのみフレーム同期が確立できるようにしている。しかしながら、ARIB STD−T61においては、同期ワードのパターンが定められており、ARIB STD−T61に準拠したシステムであれば、どのシステムも共通の同期ワードを用いる。よってこの方式を採用すれば、同期ワードを変更することになるので規格から外れることになる。また各システムの同期ワードが重複しないようにするために、各システムの同期ワードの割り当てを管理しなければならないというわずらわしさも生じることとなる。
以上から、本発明は、上記の従来方式とは別の解決方法で、周波数キャリアと同期ワードとが同じ2つの基地局のエリアが重複する状況でも、移動局が希望の基地局に同期確立できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成する通信処理装置は、常送基地局から送信される妨害波および非常送基地局から送信される希望波との同期を確立して受信を行う通信処理装置において、第1の前方保護段数に基づいて妨害波との同期の確立を検出し、第1の前方保護段数よりも大きな保護段数を有する第2の前方保護段数に基づいて希望波との同期の確立を検出する同期検出部と、妨害波の受信中に希望波の受信が検出されたら、第1の前方保護段数から第2の前方保護段数に切り替える保護段数切替部とを有する。
また、希望波は複数のフレームから構成されるクラスタフレーム単位で間欠的に送信され、第2の前方保護段数は、クラスタフレームの前回の送信終了のタイミングから次回の送信開始のタイミングまでの期間よりも大きな値の保護段数に設定される。
また、保護段数切替部は、同期検出部により希望波との同期の確立が検出できなくなった場合に、第2の前方保護段数から第1の前方保護段数に切り替える。
また、妨害波はスクランブルがかけられて送信され、妨害波のスクランブルに基づく誤り符号が検出されなかった場合に、希望波の受信を検出する希望波検出部を有する。
また、所定の閾値以上の受信強度のレベルを検出し、かつ、同期の確立を検出した場合に、希望波の受信を検出する希望波検出部を有する。
本発明によれば、周波数キャリアと同期ワードとが同じ2つの基地局のエリアが重複する状況でも、移動局が希望の基地局に同期確立できる。
以下、本発明の実施の形態にかかる無線通信システムについて図面を用いて説明する。
<概要>
本実施形態の無線通信システムは、非常送基地局と移動局とを含んで構成される。移動局は、図3の状況と同様に、非常送基地局からの希望波のフレームと、常送基地局が連送する妨害波のフレームとの両方を受信する状況になり得るものとする。
この状況において、妨害波の混信により希望波が正しく受信できなくなるという問題を解決するために、無線通信システムは以下に示す特徴を有する。
すなわち、非常送基地局は、前回送信したフレームのフレーム間隔を保持して次のフレームの送信を開始する。
つまり、図5に示すように、前のフレームの送信終了時刻t1から次のフレームの送信開始時刻t2までの期間が、フレーム長40ミリ秒をN倍(Nは整数)した期間、すなわち、Nフレーム分の期間となるようタイミングを計って送信を行う。
また、整数Nには上限が定められており、非常送基地局は、移動局に送信すべきデータが長期間ない場合でも、その上限を超える前にフレーム送信を行う。このときフレームには、同期ワードが所定位置に含まれていればよく、情報ビット列等はダミーデータ等何でもよい。
さらに、非常送基地局による一回の送信が、連続した複数のフレーム(クラスタフレーム)単位に行なえば、より効果的である。例えば、連続する4つのフレームからなるクラスタフレーム坦懐で。非常送基地局が送信することで、移動局が妨害波に同期している場合でもその同期を外させ、より高い確率で希望波に同期させることができる。
一方、移動局の通信処理装置は、受信したフレームが自局の所属する非常送基地局からの希望波であると判断した場合に、前方保護段数を長い段数に切り替える。この切り替え後の段数は、整数Nの上限より長くすればよい。そうすれば、移動局は、非常送基地局の希望波に一旦同期すると、その後は希望波が無い間も次に希望波が到来するときまで希望波への同期確立の状態を維持するので、その間常送基地局から到来する妨害波に同期することがない。
その様子を図6を例に説明する。
同図において常送基地局は妨害波のフレームを連送している。非常送基地局は希望波のフレームを4フレームからなるクラスタフレーム単位に間欠的に送信する。この送信においては、非常送基地局は、40ミリ秒毎のフレーム間隔を保ったタイミングで送信する。そして、送信すべきデータがあるときには随時そのフレーム間隔のタイミングに合わせて送信し、加えて、送信すべきデータが長期間無いときには前回のフレーム送信開始時刻から128フレーム分経過した時に同期ワードとダミーデータ等を含むクラスタフレームを送信する。このような送信の方法により、どの送信についても、前回の送信からの期間が128フレームと同じかそれより短くなる。
このような状況の下では、移動局は、最初は妨害波に同期しているが、妨害波よりRSSIレベルの強い希望波の送信が開始されると、移動局には妨害波と希望波の両方が入力されて妨害波の同期ワードが検出できなくなり、妨害波の同期ワードが2フレーム分検出できなくなった時点で妨害波への同期が外れる。同図では、希望波のクラスタフレームの3フレーム目の入力中に妨害波への同期が外れている。同期が外れた直後から移動局は、新たに同期ワードの検索を開始し、その結果、希望波の4フレーム目で希望波の同期ワードを検出し、希望波に同期確立する。
なお、変調方式にπ/4シフトQPSKを用いたデジタル無線装置の場合、希望波と妨害波の比(D/U比)が20dB程度以上あれば、希望波の同期ワードや情報ビット列の復号が可能となる。
移動局は同期確立後に4フレーム目の信号を復号して復号結果を見ることによって、この信号が希望波のものであるかそうでないかを判断する。この判断の手法については後に述べることとする。希望波を受信したと判断した場合には、それまで2段に設定されていた前方保護段数を128段よりも大きな段数、例えば132段に切り替える。
非常送基地局からは少なくとも128フレームの期間内に1度はクラスタフレームが送信されるので、前方保護段数を128段よりも大きな値にすれば、希望波に対するフレーム同期を継続することができ、妨害波の影響を受けずに希望波を受信、復号できるようになる。
この例では132段としているが、132段に限るものではなく、要するに、希望波の送信されない期間、すなわち図5に示す時刻t1からt2の期間よりも、前方保護段数の期間が長ければよい。
なお、希望波が受信できなくなり同期外れになった場合には、移動局は前方保護段数を2段に戻す。
<構成>
次に、非常送基地局と移動局の構成を説明する。
図7は、非常送基地局の送信系の機能ブロック図を示す。
同図において非常送基地局100は、音声処理部110、データ処理部120、フレーム組立処理部130、フレームタイミング制御部140、サンプリングクロック生成部150、D/A変換部160、高周波送信部170を備える。
音声は、音声入力部(不図示)より入力されて音声処理部110でA/D変換や符号化処理等がなされてフレーム組立処理部130に入力される。また音声以外のデータは、データ入力部(不図示)より入力されてデータ処理部120でサービスに対応した配列の組立て等がなされてフレーム組立処理部130に入力される。
フレーム組立処理部130は、音声処理部110及びデータ処理部120からの音声及びデータに、誤り検出符号の付加、誤り訂正符号の付加、スクランブル処理等を行った後、図1に示すフレームを形成してD/A変換部160に出力する。
D/A変換部160は、フレーム組立処理部130からのフレームデータにπ/4シフトQPSK等の変調処理を行って高周波送信部170に出力する。
高周波送信部170は、D/A変換部160からの信号に周波数変換や不要周波数成分の除去、電力増幅等を行った後アンテナに出力し、アンテナより所定の周波数キャリアで無線チャネルの電波を出力する。
フレームタイミング制御部140は、フレーム組立処理部130からの出力タイミングを制御することによって、送信すべきデータを含んだフレームが、40ミリ秒毎のフレーム間隔に合わせて送信されるよう送信タイミングを制御する。また、フレームタイミング制御部140は、前回のフレームの送信開始時刻からの経過時間を計時しており、送信すべきデータが何も無い場合には、前回のフレームの送信開始時刻から128フレーム経過した時にダミーデータを含んだフレームを送信するよう制御する。
図8は、移動局の受信系の機能ブロック図を示す。
同図において移動局200は、ローカル信号生成部205、高周波受信部210、クロック生成部215、A/D変換部220、タイミングカウント部225、同期検出部230、フレーム処理部235、デスクランブル処理部240、誤り訂正演算部245、音声処理部250、誤り検出演算部255、データ処理部260、基地局種別記憶部270、操作部280、チャネル設定部290、レベル測定部310、希望波検出部320、保護段数切替部330、保護段数記憶部340、同期保護処理部350、送受信切替部360を備える。
高周波受信部210は、アンテナより入力される所定の周波数帯域の信号を、ローカル信号生成部205のローカル信号で周波数変換する等してA/D変換部220に出力する。
A/D変換部220は、高周波受信部210からの信号を、クロック生成部215から得られるサンプリングクロックに同期してπ/4シフトQPSK等の復調処理を行って同期検出部230に出力する。
同期検出部230は、A/D変換部220より入力される信号から同期ワードを検出することにより、同期補足処理やフレーム同期の確立、フレーム同期状態の確認等、フレーム同期に関する各種処理を行う。
フレーム処理部235は、フレーム同期が確立された信号について、フレームの各情報要素に分解し、デスクランブル処理部240に出力する。
デスクランブル処理部240は、既定の符号パターンによりデスクランブル処理を行い、スクランブルされていたデータを元のデータ列に戻して誤り訂正演算部245に出力する。
誤り訂正演算部245は、デスクランブル処理部240からのデータに誤り訂正を行って音声処理部250及び誤り検出演算部255に出力する。
音声処理部250は、誤り訂正された音声データについて音声出力のための各種処理を行って音声を出力し、データ処理部260は、音声データ以外のデータについてデータ出力のための各種処理を行ってデータを出力する。
誤り検出演算部255は、デスクランブル処理されたデータについて誤り検出を行って、誤りが検出されたか否かの結果を希望波検出部320に出力する。これにより誤りが検出されなければ希望波を受信したと判断することができる。つまり、フレーム中の情報ビット列は、事業者毎に異なるスクランブルパターンでスクランブルがかけられている。よって周波数が同じ電波であっても、妨害波についてはスクランブルパターンが異なるため、受信した情報ビット列をデスクランブルし、誤り検出符号を演算すると、誤りが検出される。このことを利用して、フレーム同期を確立して受信した情報ビット列に誤りが検出されなければ希望波を受信したと判断し、誤りが検出されれば希望波ではないと判断する。
なお、異なるスクランブルパターンであっても、受信データが偶然にも誤り検出できないビット列に変化して受信される場合があるため、複数回連続して誤り検出されなかった場合に希望波を受信したと判断してもよい。
上述では、誤り検出から希望波か否かを判断しているが、この方法以外の別の方法を利用してもよい。例えば、受信される信号のRSSIレベルから希望波か否かを判断する方法がある。常送基地局から送信される電波が混信すると、微弱な電波が連続して受信されるのに対し、非常送基地局から送信される希望波は、図9に示すようにバースト的に強い電波で受信される。このことを利用して、希望波を受信したことを判断するためのRSSIレベルの閾値を設定しておき、この閾値を超えた電波を受信し、かつフレーム同期を確立した場合に、希望波を受信したと判断し、前方保護段数を切り替える。図8においては、レベル測定部310が高周波受信部210で受信された電波が既定の閾値を超えたか否かを判定してその判定結果を希望波検出部320に出力する。これにより閾値を超えた場合には希望波を受信し、超えない場合には希望波を受信してないと判断することができる。
希望波検出部320は、誤り検出演算部255及びレベル測定部310の出力結果から希望波を受信したと判断した場合には保護段数切替部330に指示して前方保護段数の切替えを行わせる。この指示に応じて保護段数切替部330は、同期保護処理部350が行う前方保護処理の段数を、例えば2から132に切替える。切替前後の前方保護段数の値は、保護段数記憶部340に記憶されており、保護段数切替部330は、記憶されている前方保護段数の値を読み出して同期保護処理部350の前方保護段数を切替える。同期保護処理部350は、フレームの前方保護処理及び後方保護処理を行うもので、特に前方保護処理については、保護段数切替部330による切替えに応じた保護段数で処理を行う。また同期保護処理部350は、希望波が受信できなくなり、前方保護段数分の同期ワード不検出が続くとフレーム同期を外し、その旨を希望波検出部320に通知する。この通知を受けた希望波検出部320は、保護段数切替部330に指示して前方保護段数を132から2に切替えさせる。
なお、希望波検出部320は、レベル測定部340と誤り検出演算部255のどちらか一方のみの出力結果を用いて希望波か否かの判断を行うよう構成してもよいし、両方の出力結果を用いて希望波か否かの判断を行うよう構成してもよい。
<動作>
上述のように構成された非常送基地局と移動局についてその動作を説明する。
図10は、非常送基地局の送信の動作を示すフローチャートである。
同図のフローチャートはクラスタフレーム単位に、つまり160ミリ秒毎に繰り返し実行される。
非常送基地局はクラスタフレームの送信タイミングになると、クラスタカウンタC32をインクリメントし(ステップS401)、続いて音声等のデータを送信する旨の指示があるか否かを判定する(ステップS403)。
送信するデータがある場合には(ステップS403;Yes)、そのデータをクラスタフレームとして送信し(ステップS405)、クラスタカウンタC32が所定の値「32」に達すれば(ステップS407;Yes)、クラスタカウンタC32をリセットする(ステップS411)。クラスタカウンタC32が所定の値「32」に達しなければ(ステップS407;No)、クラスタカウンタC32をリセットしない。
一方、送信するデータがない場合(ステップS403;No)、クラスタカウンタC32が所定の値「32」に達すれば(ステップS413;Yes)、1クラスタフレームのダミーデータを送信し(ステップS415)、クラスタカウンタC32をリセットする(ステップS417)。
図11は移動局の同期保護処理の一例を示すフローチャートであり、通信処理装置が行う。送信中もフレームタイミングをカウントし、同期保護処理を継続するために、前方保護段数を132段に切り換えても、送信中は同期ワードが受信できないので、例えば5秒以上送信状態が継続すると、同期ワードが検出できずにフレーム同期が外れてしまう。
そこでこれを防止するために、図11に示すように送信中は前方保護のカウンタ(Nfc)を変化させずに保持しておき、受信状態に戻ったときに、カウンタの動作を再開する方法である。これにより、長時間送信した場合でも、希望波に対するフレーム同期状態を継続させることができる。
図11の動作を詳細に説明すると、フレーム同期が確立している場合(S501)、同期ワードの受信タイミングで同期ワードの検出処理を行う(S503,S505)。ここで同期ワードが検出されたら(S507)、フレーム同期が確立中であるかを確認し(S509)、確認されていれば、前方保護カウンタ(Nfc)をリセットする(S513)。
更に同期ワードの検出がなされない場合、フレーム同期が確立中であるかを確認し(S515)、確立中であれば前方保護カウンタ(Nfc)をインクリメントし、そのカウンタが前方保護段数に達しておれば、フレーム同期開放フラグをセットして通常の前方保護段数にする(S517、S519、S521、S523)。
更に同期確立中でなければ(S515)、インクリメントせずに終了する。
一方、同期ワードの受信タイミングでない場合(S503)、情報ビット列の復号処理を行い、希望波の判定タイミングのときに希望波を受信すると、前方保護段数として、希望波を受信したと判断したときの前方保護段数にセットする(S525、S527、S529、S531)。
更にフレームの最終タイミングであるときに、フレーム同期開放フラグがセットされていれば、フレーム同期を外す(S533、S535、S537)。
通信用チャネルの信号フォーマットを示す。 移動局の同期保護動作の一例を示す。 常送基地局と非常送基地局の電波が混信する状況の一例を示す。 混信時の移動局の動作の一例を示す。 非常送基地局のフレーム送信間隔を示す。 移動局に対する実施例を示す。 非常送基地局の送信系の機能ブロック図を示す。 移動局の受信処理ブロック図を示す。 妨害波と希望波を受信した場合のRSSIレベルの変化を示す。 非常送基地局の送信の動作を示すフローチャートである。 移動局の同期保護処理の一例を示す。
符号の説明
100 非常送基地局
200 移動局

Claims (5)

  1. 常送基地局から送信される妨害波および非常送基地局から送信される希望波との同期を確立して受信を行う通信処理装置において、
    第1の前方保護段数に基づいて前記妨害波との同期の確立を検出し、前記第1の前方保護段数よりも大きな保護段数を有する第2の前方保護段数に基づいて前記希望波との同期の確立を検出する同期検出部と、
    前記妨害波の受信中に希望波の受信が検出されたら、前記第1の前方保護段数から前記第2の前方保護段数に切り替える保護段数切替部と、
    を有することを特徴とする通信処理装置。
  2. 前記希望波は複数のフレームから構成されるクラスタフレーム単位で間欠的に送信され、
    前記第2の前方保護段数は、前記クラスタフレームの前回の送信終了のタイミングから次回の送信開始のタイミングまでの期間よりも大きな値の保護段数に設定されることを特徴とする請求項1に記載の通信処理装置。
  3. 前記保護段数切替部は、前記同期検出部により前記希望波との同期の確立が検出できなくなった場合に、前記第2の前方保護段数から前記第1の前方保護段数に切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信処理装置。
  4. 前記妨害波はスクランブルがかけられて送信され、
    前記妨害波のスクランブルに基づく誤り符号が検出されなかった場合に、希望波の受信を検出する希望波検出部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信処理装置。
  5. 所定の閾値以上の受信強度のレベルを検出し、かつ、同期の確立を検出した場合に、希望波の受信を検出する希望波検出部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信処理装置。
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