JP2002247053A - 無線周波数共用方法並びに無線基地局制御方法及び無線端末局制御方法 - Google Patents

無線周波数共用方法並びに無線基地局制御方法及び無線端末局制御方法

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JP2002247053A
JP2002247053A JP2001038758A JP2001038758A JP2002247053A JP 2002247053 A JP2002247053 A JP 2002247053A JP 2001038758 A JP2001038758 A JP 2001038758A JP 2001038758 A JP2001038758 A JP 2001038758A JP 2002247053 A JP2002247053 A JP 2002247053A
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正孝 飯塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は複数の基地局及び無線端末局が同じ
周波数を共用する場合にパケット衝突によるスループッ
トの低下を抑制することが可能な無線周波数共用方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 無線基地局及び無線端末局がデータ送信
時にCSMA/CAのアクセス制御を行う無線周波数共
用方法において、複数基地局の間でビーコンの送信周期
及びタイミングを同一に定め、各基地局では、ビーコン
送信タイミング後にチャネルがアイドルであることを確
認し乱数で送信待ち時間を決定し、更に前記送信待ち時
間の長さについて通信チャネルがアイドル状態であるこ
とを確認してからビーコン信号を送信して次のビーコン
送信タイミングまでの間は自局のセル内での通信サービ
スを許可し、送信待ち時間中に他のビーコンを検出した
場合には、ビーコン送信を中止して次のビーコン送信タ
イミングまではサービスを中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同じ通信チャネルを
複数のセルの間で共通に利用するための無線周波数共用
方法並びに無線基地局制御方法及び無線端末局制御方法
に関し、例えば移動体通信システムや無線LANシステ
ムに利用できる。
【0002】
【従来の技術】例えば、移動体通信システムにおいて複
数の送信局及び複数の受信局が通信に使用する無線周波
数を共用するための方法としては、従来より大きく分け
て2つの方法が知られている。第1の方法は同じ周波数
を使用する複数の無線基地局同士の位置関係を工夫する
ことであり、第2の方法は複数の通信局同士の送信が衝
突するのを防止するための通信プロトコルを用いること
である。
【0003】まず、第1の方法について説明する。図6
においては、通信に同じ無線周波数を使用する2つのセ
ルCE101,CE201の中央部にそれぞれ無線基地
局AP101,AP201が存在する場合を表してい
る。また、無線端末局STA101はセルCE101内
で干渉が最も激しくなる場所に存在している。
【0004】無線端末局STA101は、無線基地局A
P101の送信した希望波C101と無線基地局AP2
01の送信した干渉波I201とを同時に受信する可能
性がある。その場合であっても、キャリア対干渉電力比
C/Iが大きければ通信品質は良く希望波を正しく復調
することができる。無線端末局STA101が希望波を
正しく復調できない場合には、無線端末局STA101
におけるキャリア対干渉電力比C/Iを大きくする必要
がある。そのためには、セルCE101とセルCE20
1との距離を大きく離すように無線基地局STA10
1,STA201の位置関係を定める必要がある。
【0005】ところで、移動体通信システムにおいては
複数のセルで共通の無線周波数の利用を可能にするため
に、図7に示すように六角形の多数のセルを組み合わせ
てサービスエリアを構成する場合がある。通常は、六角
形のセルのそれぞれの中央部に無線基地局が配置され
る。図7の例では、互いに異なる無線周波数(f1〜f
7)を通信に使用する7つのセルを組み合わせてセルの
集合(集合の区切りを太い線で表す)を構成してある。
また、同様のセルの集合を1単位としてセルの配置を繰
り返すことにより広い範囲に隙間なくセルを配置して平
面の全体にサービスエリアを形成してある。
【0006】すなわち、各集合の中央のセルCE30
1,CE401,CE501,CE601,CE70
1,CE801,CE901は同一の無線周波数を通信
に使用する。従って、セルCE301に注目すると、同
一周波数を用いるセルCE401〜CE901の送信が
セルCE301内の送受信に影響を与える。従って、セ
ルCE301については周囲の6つのセルCE401〜
CE901の影響を考慮する必要がある。セルCE30
1の通信がセルCE401〜CE901の影響を受ける
場合であっても、所要のキャリア対干渉電力比C/Iを
満たす場合には、セルCE301内で希望波を正しく復
調することができる。他のセルについても同様である。
【0007】所要のキャリア対干渉電力比C/Iが得ら
れない場合には、希望波を正しく復調できなくないの
で、同じ無線周波数を共用することができない。しか
し、使用する無線周波数の数(種類)を増やすことによ
り、キャリア対干渉電力比C/Iを改善することができ
る。すなわち、使用する無線周波数の数を増やしてセル
の集合の1単位を構成するセルの数を増やせば、セルの
集合の1単位の大きさが拡大するので、セルCE301
とセルCE401〜CE901との間隔が広くなりキャ
リア対干渉電力比C/Iが改善される。
【0008】また、図8においても、六角形の多数のセ
ルを組み合わせてサービスエリアを構成するとともに、
互いに異なる無線周波数を通信に使用する7つのセルを
組み合わせてセルの集合を構成してある。図8におい
て、セルの集合GE1,GE2同士が同じ無線周波数を
共通に利用するためには、各セル内におけるキャリア対
干渉電力比C/Iが許容値を満足するようにセルの集合
GE1,GE2同士の距離を離す必要がある。
【0009】セルの集合内に存在する同じ周波数を使用
する無線基地局同士の距離が所要のキャリア対干渉電力
比C/Iを満たすほど離れていない場合には、送信する
時間帯が重ならないように制御しなければならない。す
なわち、無線基地局を制御する装置を設置して集中制御
を行うか、もしくは各無線基地局が自律分散制御を行わ
ないと複数セルの棲み分けを行うことができない。
【0010】次に、複数の通信局同士の送信が衝突する
のを防止するための通信プロトコルを用いる第2の方法
について説明する。ここでは、無線LANの標準化を行
っているIEEE802.11で定められているCSM
A/CA(Carrier Sense Multiple Access with Colli
sion Avoidance)(IEEEP802.11/D8.
0,Part11:Wireless LAN Medium Access Control (MA
C) and Physical Layer (PHY) specifications)を例と
して説明する。
【0011】無線基地局及び無線端末局は常にキャリア
センスを行い、チャネルが未使用の場合には、チャネル
がアイドル状態にあると判断し、チャネルが使用中の場
合にはビジー状態にあると判断する。送信要求のある無
線基地局及び無線端末局はキャリアセンス時間(TD)
に渡ってチャネルがアイドル状態にあると認識した場合
には直ちにパケットの送信を行う。
【0012】また、ビジー状態にあると認識した場合に
は0〜N(Nは自然数)の間に一様に分布する乱数を生
成し、得られた乱数値にスロット時間を掛けて送信待ち
時間を決定する。キャリアセンス時間(TD)に渡って
チャネルがアイドル状態にあることを認識した後、さら
にスロット時間に渡ってチャネルがアイドル状態である
場合には、前記送信待ち時間をスロット時間相当だけ減
らす。そして、送信待ち時間が0になった場合にパケッ
トの送信を行う。
【0013】パケットを受信した無線基地局及び無線端
末局は必要に応じて所定の優先アクセス時間(TS,T
S<TD)経過した後、送信元にパケットを正しく受信
したことを示す応答パケットを送信する。図9に示す例
では、無線基地局AP1とそれが形成するセルCE1内
に存在する無線端末局STA1、及び無線基地局AP2
とそれが形成するセルCE2内に存在する無線端末局S
TA2とを用いて、CSMA/CAによる分散制御を行
う場合にパケット単位で無線周波数を共用することを想
定している。
【0014】図9の例では、無線基地局AP1及びAP
2は互いのパケットの送信を検出可能であり、チャネル
がビジー状態かアイドル状態であるかを判断することが
できる場合を想定している。また、各無線基地局は自局
のセル内の複数の無線端末局と通信を行うため、見通し
のよいところに設置されているが、無線端末局は常に見
通しのよいところに存在するとは限らないので無線基地
局及び無線端末局は他のセル内に存在する無線端末局の
送信を確認できないものと仮定する。
【0015】無線基地局は一定間隔で制御信号(ビーコ
ン)を無線端末局に送信している。各無線基地局のビー
コン送信タイミングTB101〜TB104,TB20
1〜TB203で制御信号が送信される。無線基地局
は、常にキャリアセンスを行いチャネルの状態を認識し
ている。ビーコン送信タイミングでキャリアセンス時間
TDに渡ってチャネルがアイドル状態にあると認識した
場合は、直ちにビーコンを送信する。ビジー状態にある
と認識した場合には0〜N(Nは自然数)の間に一様に
分布する乱数を生成し、得られた乱数値にスロット時間
を掛けて送信待ち時間を決定する。キャリアセンス時間
TDに渡ってチャネルがアイドル状態にあることを認識
した後、さらにスロット時間に渡ってチャネルがアイド
ル状態である場合には、前記送信待ち時間をスロット時
間相当だけ減らす。そして、送信待ち時間が0になった
場合にビーコンの送信を行う。
【0016】無線基地局AP1は自分のビーコン送信タ
イミングTB101でキャリアセンス時間TDに渡って
チャネルがアイドル状態にあると認識しているので、直
ちにビーコンB101を送信する。そして、無線端末局
STA1はビーコンB101を正常に受信する。この場
合には、無線端末局STA1は送信要求がないので待機
状態を維持する。
【0017】無線基地局AP2は自局のビーコン送信タ
イミングTB201でキャリアセンス時間TDに渡って
チャネルがアイドル状態にあると認識しているので、直
ちにビーコンB201を送信し、無線端末局STA2は
ビーコンB201を正常に受信する。送信要求のある無
線端末局STA2はキャリアセンス時間TDに渡ってチ
ャネルがアイドル状態にあると認識した後、無線基地局
AP2へ直ちにパケットP201の送信を開始する。
【0018】無線基地局AP2はパケットP201を受
信し、優先アクセス時間TS経過後に応答パケットA2
01を送信する。無線端末局STA2は応答パケットA
201を受信することで、パケットP201が正常に受
信されたことを確認する。無線基地局AP1は自分のビ
ーコン送信タイミングTB102でキャリアセンス時間
TDに渡ってチャネルがアイドル状態にあると認識して
いるので、直ちにビーコンB102を送信する。そし
て、無線端末局STA1はビーコンB102を正常に受
信する。
【0019】送信要求のある無線端末局STA1はキャ
リアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイドル状態に
あると認識した後、無線基地局AP1へ直ちにパケット
P102の送信を開始する。無線基地局AP2は、他の
セル内に存在する無線端末局STA1のパケットP10
2の送信を確認できないため、自分のビーコン送信タイ
ミングTB202でキャリアセンス時間TDに渡ってチ
ャネルがアイドル状態にあると認識し、直ちにビーコン
B202を送信する。そして、無線端末局STA2はビ
ーコンB202を正常に受信する。
【0020】しかし、無線基地局AP1はパケットP1
02とビーコンB202とを同時に受信することになる
ため、パケットP102を正しく復調できない。従っ
て、このときには応答パケットを送信しない。無線端末
局STA1は、優先アクセス時間TS経過後に応答パケ
ットを受信するのに必要な時間TAを経過しても応答パ
ケットを受信できず、さらにキャリアセンス時間TD経
過しても応答パケットを受信できないため、パケットP
102の送信が失敗したものとみなしてパケットの再送
を試みる。
【0021】キャリアセンス時間TDに渡ってチャネル
がアイドル状態にあると認識した無線端末局STA1
は、0〜N(Nは自然数)の間に一様に分布する乱数を
生成し、得られた乱数値にスロット時間を掛けて送信待
ち時間TCW102を決定する。この例では、待ち時間
TCW102としてスロット時間1つ分の長さを定めて
いる。
【0022】無線端末局STA1はスロット時間に渡っ
てチャネルがアイドル状態であることを確認した後、送
信待ち時間をスロット時間相当だけ減らす。そして、送
信待ち時間が0になるのと同時にパケットP102’の
再送を開始する。無線基地局AP1はパケットP10
2’を受信し、優先アクセス時間TSの経過後に応答パ
ケットA102を送信する。
【0023】無線端末局STA1は、応答パケットA1
02を受信することで、パケットP102’が正常に受
信されたことを確認する。無線基地局AP1は、自分の
ビーコン送信タイミングTB103でキャリアセンス時
間TDに渡ってチャネルがアイドル状態にあると認識し
ていないため、自分のビーコン送信タイミングTB10
3でビーコンの送信を行わずに待機する。そして、キャ
リアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイドル状態で
あることを確認した後で0〜N(Nは自然数)の間に一
様に分布する乱数を生成し、得られた乱数値にスロット
時間を掛けて送信待ち時間TCW103を決定する。こ
の例では、送信待ち時間TCW103をスロット時間1
つ分の長さに定めている。
【0024】無線基地局AP1はスロット時間に渡って
チャネルがアイドル状態であることを確認した後、スロ
ット時間相当の送信待ち時間を減らす。そして、送信待
ち時間が0になると直ちにビーコンB103の送信を行
い、無線端末局STA1はビーコンB103を正しく受
信する。この場合、無線端末局STA1は送信要求が存
在しないので待機状態を維持する。
【0025】無線基地局AP2は、自分のビーコン送信
タイミングTB203でキャリアセンス時間TDに渡っ
てチャネルがアイドル状態にあると認識していないた
め、自分のビーコン送信タイミングTB203でビーコ
ンの送信を行わずに待機する。そして、キャリアセンス
時間TDに渡ってチャネルがアイドル状態であることを
確認した後で、0〜N(Nは自然数)の間に一様に分布
する乱数を生成し、得られた乱数値にスロット時間を掛
けて送信待ち時間TCW203を決定する。この例で
は、送信待ち時間TCW203をスロット時間1つ分の
長さに定めている。
【0026】無線基地局AP2は、スロット時間に渡っ
てチャネルがアイドル状態であることを確認した後、送
信待ち時間をスロット時間相当だけ減らす。そして、送
信待ち時間が0になると直ちにビーコンB203の送信
を行う。従って、無線端末局STA2はビーコンB20
3を正しく受信する。この場合、無線端末局STA2は
送信要求が存在しないので待機状態を維持する。
【0027】上記のような方法を用いることにより、複
数の無線局が同一の無線周波数を互いに共用することが
できる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】セルを複数並べてサー
ビスエリアを構築する際に、使用できるチャネル数が限
られている場合には、同じチャネルを複数のセルに共通
に割り当てて同じチャネルを繰り返し使用しなければな
らないという制約がある。
【0029】電波は送信点から離れるに従って減衰する
ので、送信された情報を正しく受信できる領域は限られ
ている。このように情報を正しく受信できる領域を受信
エリアとする。また、情報は正しく受信できなくても何
らかの送信が行われたことは検出できる領域が存在す
る。このような領域を干渉エリアとする。ここで、正し
く受信したい電波を希望波とし、干渉エリアから送信さ
れた電波を干渉波とする場合に、受信点において希望波
(Carrier)と干渉波(Interference)との比(C/
I)が大きければ通信品質がよいため復調が可能にな
る。しかし、干渉波の影響が大きい場合には復調ができ
ない。
【0030】使用できるチャネル数が限られている場合
に、所要のC/Iが満たせない距離で同じ周波数を繰り
返し使用してサービスエリアを構築しなければならない
ときには干渉波の影響が現れるため、干渉エリアのデー
タ送信が受信エリアのデータ送受信を妨害するという問
題点がある。サービスエリアを構築する際に、使用でき
るチャネル数が限られている場合に前述の第1の方法を
用いて無線周波数を共用しようとすると、各チャネルの
帯域幅を減らしてチャネル数を増やす必要があるため、
セル当りのピーク速度が減少するという問題がある。
【0031】また、前述の第2の方法を用いて無線周波
数を共用する場合には、全ての無線基地局と無線端末局
とが互いにその送信を検出できるとは限らないため、パ
ケットの衝突が発生し、スループットが低下するという
問題がある。これは、隠れ端末問題と呼ばれている。本
発明は、複数の無線基地局及び複数の無線端末局が同じ
無線周波数を共用する場合に、パケットの衝突によるス
ループットの低下を抑制することが可能な無線周波数共
用方法並びに無線基地局制御方法及び無線端末局制御方
法を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1は、無線基地局
と前記無線基地局が形成するセル内で前記無線基地局と
通信を行う無線端末局とで構成され、複数のセルを並べ
てサービスエリアを構成した無線通信システムを利用す
るとともに、前記無線基地局及び無線端末局が複数のセ
ルで共通の通信チャネルを使用し、前記無線基地局が一
定の時間間隔毎に制御のためのビーコン信号を送信し、
前記無線基地局及び無線端末局がデータ送信時にCSM
A/CAプロトコルに基づくアクセス制御を行う無線周
波数共用方法において、共通の通信チャネルを使用する
複数の無線基地局同士の間ではビーコン信号の送信周期
及び送信タイミングを同一に定め、各無線基地局では、
ビーコン信号の送信タイミング以後に、使用する通信チ
ャネルがアイドル状態であることを確認した場合に乱数
により送信待ち時間を決定し、更に前記送信待ち時間の
長さについて通信チャネルがアイドル状態であることを
確認してから実際のビーコン信号を送信するとともに、
次のビーコン信号の送信タイミングまでの間は自局のセ
ル内での通信サービスを許可し、各無線基地局では、前
記送信待ち時間が経過する前に他の無線基地局が送信し
た信号を検出した場合には、該当する送信タイミングに
ついての自局からのビーコン信号の送信を中止するとと
もに次のビーコン信号の送信タイミングまでの間は自局
のセル内での通信サービスを中止し、各無線端末局で
は、自局の属するセルの無線基地局からの前記ビーコン
信号を誤りなく受信した場合には、次のビーコン信号の
送信タイミングまでの間はパケットの送受信を許可し、
自局の属するセル以外の無線基地局からのビーコン信号
を受信した場合、もしくはビーコン信号を誤りなく受信
できない場合にはパケットの送信を抑制することを特徴
とする。
【0033】従来の通信においては、ビーコン信号を送
信するタイミングは複数の無線基地局同士の間で非同期
になっている。しかし、請求項1では共通の通信チャネ
ルを使用する複数の無線基地局同士の間ではビーコン信
号の送信周期及び送信タイミングを同一に定める。但
し、前記送信タイミングは送信の基準となる時間であっ
て、実際にビーコン信号が送信されるタイミングとは異
なる。
【0034】すなわち、各無線基地局では、送信タイミ
ングの後で使用する通信チャネルがアイドル状態であっ
ても、更に乱数により決定される送信待ち時間だけ通信
チャネルがアイドル状態であることを確認してから実際
のビーコン信号を送信する。実際にビーコン信号を送信
する場合、つまり送信待ち時間の間に他の無線基地局か
らのビーコン信号を検出しなかった場合には、無線基地
局は次のビーコン信号の送信タイミングまでの間は自局
のセル内での通信サービスを許可する。
【0035】また、送信待ち時間が経過する前に他の無
線基地局が送信した信号を検出した場合には、該当する
送信タイミングについての自局からのビーコン信号の送
信を中止するとともに次のビーコン信号の送信タイミン
グまでの間は自局のセル内での通信サービスを中止す
る。
【0036】このような制御を実施することにより、干
渉エリアからのパケット送信と受信エリア内のパケット
送信との衝突を防ぐことができ、通信のスループットが
改善される。また、同一のチャネルを複数のセルで共通
に利用できるので、多数のセルを並べて広いサービスエ
リアを構成する場合にはチャネルの利用効率が向上す
る。
【0037】請求項2は、請求項1の無線周波数共用方
法において、各無線基地局では、前記送信待ち時間の間
に自局の受信レベルを監視して、所定の閾値以上の受信
レベルを検出した場合には他の無線基地局からのビーコ
ン信号を受信したものとみなし、該当する送信タイミン
グについての自局からのビーコン信号の送信を中止する
とともに次のビーコン信号の送信タイミングまでの間は
自局のセル内での通信サービスを中止することを特徴と
する。
【0038】請求項2においては、受信レベルの監視に
より送信待ち時間の間に通信チャネルがアイドル状態か
否かを簡単に識別することができる。請求項3は、請求
項1の無線周波数共用方法において、各無線基地局で
は、前記送信待ち時間の間に信号を受信した場合には、
受信した信号の内容を解析して他の無線基地局から到来
した誤りのないビーコン信号か否かを識別し、他の無線
基地局からのビーコン信号を受信した場合には、該当す
る送信タイミングについての自局からのビーコン信号の
送信を中止するとともに次のビーコン信号の送信タイミ
ングまでの間は自局のセル内での通信サービスを中止す
ることを特徴とする。
【0039】前記送信待ち時間の間には、他の無線基地
局が送信したビーコン信号の他にノイズなどの通信とは
無関係の信号を受信する可能性もある。従って、発生す
るノイズが多い環境では請求項2のように受信レベルだ
けで信号の識別を行うと、パケットの衝突が生じない時
であっても通信チャネルを利用できなくなり、通信チャ
ネルの利用効率が低下する。
【0040】請求項3においては、送信待ち時間の間に
信号を受信した場合には、受信した信号の内容を解析し
て他の無線基地局から到来した誤りのないビーコン信号
か否かを識別するので、ノイズとビーコン信号とを確実
に区別することができ、発生するノイズが多い環境であ
っても通信チャネルの利用効率が低下するのを防止する
ことができる。
【0041】請求項4は、請求項3の無線周波数共用方
法において、各無線基地局では、前記送信待ち時間の間
に受信した信号が前記ビーコン信号ではないと認識した
場合には、前記送信待ち時間の計数を中断して所定のキ
ャリアセンス時間が経過するまで待機し、通信チャネル
がアイドル状態であることを確認してから前記送信待ち
時間の計数を再開することを特徴とする。
【0042】請求項4においては、無線基地局は前記送
信待ち時間の間にノイズなどを受信した場合には、それ
を検出しなくなるまで待機してからビーコン信号を送信
する。従って、ノイズとビーコン信号とが重なるのを防
止することができ、無線端末局においてはビーコン信号
の検出が容易になる。請求項5は、無線基地局と前記無
線基地局が形成するセル内で前記無線基地局と通信を行
う無線端末局とで構成され、複数のセルを並べてサービ
スエリアを構成した無線通信システムを利用するととも
に、前記無線基地局及び無線端末局が複数のセルで共通
の通信チャネルを使用し、前記無線基地局が一定の時間
間隔毎に制御のためのビーコン信号を送信し、前記無線
基地局及び無線端末局がデータ送信時にCSMA/CA
プロトコルに基づくアクセス制御を行う無線基地局制御
方法において、共通の通信チャネルを使用する複数の無
線基地局同士の間ではビーコン信号の送信周期及び送信
タイミングを同一に定めておき、各無線基地局では、ビ
ーコン信号の送信タイミング以後に、使用する通信チャ
ネルがアイドル状態であることを確認した場合に乱数に
より送信待ち時間を決定し、更に前記送信待ち時間の長
さについて通信チャネルがアイドル状態であることを確
認してから実際のビーコン信号を送信するとともに、次
のビーコン信号の送信タイミングまでの間は自局のセル
内での通信サービスを許可し、前記送信待ち時間が経過
する前に他の無線基地局が送信した信号を検出した場合
には、該当する送信タイミングについての自局からのビ
ーコン信号の送信を中止するとともに次のビーコン信号
の送信タイミングまでの間は自局のセル内での通信サー
ビスを中止することを特徴とする。
【0043】請求項5の無線基地局制御方法を無線基地
局で実施することにより、請求項1の方法を実施するこ
とができる。請求項6は、無線基地局と前記無線基地局
が形成するセル内で前記無線基地局と通信を行う無線端
末局とで構成され、複数のセルを並べてサービスエリア
を構成した無線通信システムを利用するとともに、前記
無線基地局及び無線端末局が複数のセルで共通の通信チ
ャネルを使用し、前記無線基地局が一定の時間間隔毎に
制御のためのビーコン信号を送信し、前記無線基地局及
び無線端末局がデータ送信時にCSMA/CAプロトコ
ルに基づくアクセス制御を行う無線端末局制御方法にお
いて、共通の通信チャネルを使用する複数の無線基地局
同士の間ではビーコン信号の送信周期及び送信タイミン
グを同一に定めておき、各無線端末局では、自局の属す
るセルの無線基地局からの前記ビーコン信号を誤りなく
受信した場合には、次のビーコン信号の送信タイミング
までの間はパケットの送受信を許可し、自局の属するセ
ル以外の無線基地局からのビーコン信号を受信した場
合、もしくはビーコン信号を誤りなく受信できない場合
にはパケットの送信を抑制することを特徴とする。
【0044】請求項6の無線端末局制御方法を無線端末
局で実施することにより、請求項1の方法を実施するこ
とができる。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の無
線周波数共用方法並びに無線基地局制御方法及び無線端
末局制御方法の1つの実施の形態について、図1〜図3
を参照して説明する。この形態は請求項1,請求項2,
請求項5及び請求項6に対応する。
【0046】図1はこの形態の無線基地局のビーコン送
信処理を示すフローチャートである。図2は無線端末局
のビーコン受信処理を示すフローチャートである。図3
はこの形態の通信シーケンスを示すタイムチャートであ
る。この形態では、図3に示すように無線基地局AP1
が形成するセルCE1内に無線端末局STA1が存在
し、無線基地局AP2が形成するセルCE2内に無線端
末局STA2が存在し、2つのセルCE1,CE2が共
通の周波数を通信に用いる場合を想定している。
【0047】また、各無線基地局AP1,AP2及び各
無線端末局STA1,STA2は常にキャリアセンスを
行う。すなわち、キャリアの受信レベルによりチャネル
が未使用か否かを識別する。そして、チャネルが未使用
の場合にはチャネルがアイドル状態にあると判断し、チ
ャネルが使用中の場合にはビジー状態にあると判断す
る。
【0048】この形態では、各無線基地局AP1,AP
2は無線端末局STA1,STA2に対して一定の時間
間隔で制御信号であるビーコンの送信を試みる。図3に
おいて、ビーコン送信タイミングTB301〜TB30
4は、ビーコン送信の基準タイミングを表している。図
3に示すように、ビーコン送信タイミングTB301〜
TB304の発生周期及び各タイミングは、共通の周波
数を使用する複数の無線基地局AP1,AP2について
一致するように制御されている。
【0049】実際にビーコンB301,B302,B3
03を送信するタイミングは、図3に示すようにビーコ
ン送信タイミングTB301〜TB304よりも後にな
る。実際には、ビーコン送信タイミングTB301〜T
B304を基準として乱数に基づいてタイミングが決定
される。
【0050】各無線基地局AP1,AP2は、ビーコン
を送信するまでのシーケンスとして図1に示すビーコン
送信処理を実行する。また、各無線端末局STA1,S
TA2は図2に示すビーコン受信処理を実行する。次
に、図1を参照しながら無線基地局が実行するビーコン
送信処理の内容について説明する。
【0051】ビーコンの送信タイミング(図3のTB3
01,TB302,・・・)になると、ステップS10
1からS102に進み、所定のキャリアセンス時間TD
に渡って使用するチャネルがアイドル状態か否かを識別
する。チャネルがアイドル状態であることを確認した場
合には、ステップS102からS103に進む。ステッ
プS103では、0〜N(Nは自然数)の間で一様に分
布する乱数を生成する。そして、得られた乱数値に基本
単位時間(スロット時間)を掛けて、今回の送信待ち時
間(図3のTCW301−1,TCW302−2,・・
・)を決定する。
【0052】次のステップS104では、送信待ち時間
を計数するためのタイマの起動もしくは動作再開のため
の処理を行う。ステップS105では、自局の受信レベ
ルを予め定めた閾値と比較することにより他の無線基地
局から送信されたビーコンを検出したか否かを識別す
る。従って、何らかの信号が十分に高いレベルで受信さ
れた場合にはそれをビーコンの受信とみなす。
【0053】ビーコンを検出した場合にはステップS1
05からS109に進む。また、当該チャネルに割り当
てられたスロット時間に渡ってチャネルがアイドル状態
である場合には、ステップS105からS106に進
む。そして前記タイマの計数する送信待ち時間をスロッ
ト時間相当だけ減らす。送信待ち時間が0でなければ、
ステップS103で決定した必要な送信待ち時間を経過
していないのでステップS106からS105に戻って
時間待ちを継続する。
【0054】タイマの計数する送信待ち時間が0になる
と、ステップS106からS107に進み、実際にビー
コン(図3のB301,B302,・・・)を送信す
る。この場合、次のステップS108に進み、次のビー
コン送信タイミングになるまでの間、自局が属するセル
内でのデータ伝送サービスを許可する。一方、送信待ち
時間が経過する前に他の無線基地局が送信したビーコン
を受信レベルにより検出した場合には、ステップS10
9で送信待ち時間の計数を停止し、ステップS110で
フレーム送信を行うことなく送信予定のビーコンを破棄
する。また、次のビーコン送信タイミングまでの間は、
データ伝送サービスを禁止する(S111)。
【0055】各無線基地局AP1,AP2は、上記の手
順を各ビーコンの送信タイミングで行う。一方、各無線
端末局STA1,STA2は、図2に示す処理を行うの
で、受信したビーコンが自身の属する基地局が送信した
ものであり、その情報に誤りがないことを確認した場合
に、次のビーコン送信タイミングまでの間、パケットの
送受信を行う(S205)。また、受信したビーコンが
自身の属する基地局が送信したものではないか、もしく
はビーコンを正しく受信できなかった場合にはパケット
の送信を中止して(S206)次のビーコンを受信する
まで待機する。
【0056】上記のように、各無線基地局がビーコンを
送信する場合には、ビーコン送信タイミングでキャリア
センス時間TDに渡ってチャネルがアイドル状態である
場合であっても、必ず乱数に基づいて送信待ち時間を決
定し、使用するチャネルがアイドル状態である時間が送
信待ち時間になるまで待機してからパケットの送信を行
う。
【0057】ビーコンを送信した無線基地局及びビーコ
ンを正しく受信した無線端末局はCSMA/CAの手順
に従ってフレームの送信を行う。そして、キャリアセン
ス時間TDに渡ってチャネルがアイドル状態にあると認
識した場合には直ちにパケットの送信を行い、ビジー状
態にあると認識した場合には0〜N(Nは自然数)の間
に一様に分布する乱数を生成し、得られた乱数値にスロ
ット時間を掛けて送信待ち時間を決定する。
【0058】そして、キャリアセンス時間TDに渡って
チャネルのアイドル状態を認識した後、さらに使用する
チャネルのスロット時間に渡ってチャネルがアイドル状
態である場合にはスロット時間相当だけ送信待ち時間を
減らし、送信待ち時間が0になるまで待機する。送信待
ち時間が0になるとパケットの送信を行う。パケットを
受信した無線基地局及び無線端末局は、必要に応じて所
定の優先アクセス時間TS(TS<TD)経過した後、
送信元にパケットを正しく受信したことを示す応答パケ
ットを送信する。
【0059】次に、図3に示す動作例の通信シーケンス
について各局の動作を説明する。無線基地局AP1,A
P2のそれぞれは、ビーコン送信タイミングTB301
でキャリアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイドル
状態にあると認識しているので、乱数を生成し、得られ
た乱数値にスロット時間を掛けて送信待ち時間TCW3
01−1,TCW301−2を決定する。
【0060】この例では、無線基地局AP1は送信待ち
時間TCW301−1の長さをスロット時間2つ分の時
間に決定し、無線基地局AP2は送信待ち時間TCW3
01−2をスロット時間4つ分の長さに決定している。
無線基地局AP1はスロット時間に渡ってチャネルがア
イドル状態であることを確認した後、前記送信待ち時間
をスロット時間相当だけ減らす。そして、送信待ち時間
が0になると直ちにビーコンB301を送信する。
【0061】この場合、無線端末局STA1はビーコン
B301を正常に受信し、その情報に誤りがないことを
確認する。一方、無線基地局AP2はビーコンB301
を受信レベルにより検出し、送信待ち時間TCW301
−2の計数を中断する。それと同時に、送信予定のビー
コンを破棄して次のビーコン送信タイミングTB302
までフレーム送信を行わずに、待機状態を維持する。
【0062】無線端末局STA2は、無線基地局AP2
のビーコンを確認できないので、待機状態を維持する。
この例では、ビーコンB301を受信してその情報に誤
りがないことを確認した無線端末局STA1内に送信要
求がある場合を想定している。従って、無線端末局ST
A1はキャリアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイ
ドル状態にあると認識した後、無線基地局AP1に対す
るパケットP301の送信を直ちに開始する。
【0063】無線基地局AP1はパケットP301を受
信すると、優先アクセス時間TSを経過した後で応答パ
ケットA301を送信する。無線端末局STA1は応答
パケットA301を受信することで、パケットP301
が正常に受信されたことを確認する。ビーコン送信タイ
ミングTB302では、無線基地局AP1,AP2はそ
れぞれキャリアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイ
ドル状態にあると認識しているので、乱数を生成し、得
られた乱数値にスロット時間を掛けて送信待ち時間を決
定するか、もしくは中断した送信待ち時間の残り時間を
新たな送信待ち時間として決定する。
【0064】この例では、無線基地局AP1は送信待ち
時間TCW302−1をスロット時間4つ分の長さとし
て新たに決定し、無線基地局(AP2)はビーコン送信
タイミングTB301で計数を中断した送信待ち時間T
CW301−2の残りを送信待ち時間TCW302−2
に決定する。無線基地局AP2は使用するチャネルのス
ロット時間に渡ってチャネルがアイドル状態であること
を確認すると、スロット時間相当だけ送信待ち時間を減
らす。そして、送信待ち時間が0になると直ちにビーコ
ンB302を送信する。
【0065】無線端末局STA2はビーコンB302を
正常に受信し、その情報に誤りがないことを確認する。
無線基地局AP1はビーコンB302を受信レベルによ
り検出し、送信待ち時間TCW302−1)の計数を中
断するのと同時に送信予定のビーコンを破棄して次のビ
ーコン送信タイミングTB303までフレームの送信を
行わず、待機状態を維持する。
【0066】無線端末局STA1は無線基地局AP1の
ビーコンを確認できないので、待機状態を維持する。ビ
ーコンB302を受信してその情報に誤りがないことを
確認した無線端末局STA2は、送信要求がある場合に
キャリアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイドル状
態にあると認識した後、無線基地局AP2に対するパケ
ットP302の送信を直ちに開始する。
【0067】無線基地局AP2はパケットP302を受
信すると、優先アクセス時間TSを経過した後に応答パ
ケットA302を送信する。無線端末局STA2は、応
答パケットA302を受信することで、パケットP30
2が正常に受信されたことを確認する。ビーコン送信タ
イミングTB303では、無線基地局AP1,AP2は
それぞれキャリアセンス時間TDに渡ってチャネルがア
イドル状態にあると認識しているので、乱数を生成し、
得られた乱数値にスロット時間を掛けて送信待ち時間を
決定するか、もしくは中断した送信待ち時間の残り時間
を新たな送信待ち時間として決定する。
【0068】この例では、無線基地局AP1はビーコン
送信タイミングTB302で計数を中断した送信待ち時
間TCW302−1の残りを送信待ち時間TCW303
−1に定め、無線基地局AP2は新たに計算したスロッ
ト時間4つ分の長さを送信待ち時間TCW303−2に
決定する。
【0069】無線基地局AP1は、スロット時間に渡っ
てチャネルがアイドル状態であることを確認した後、送
信待ち時間をスロット時間相当だけ減らす。そして、送
信待ち時間が0になると直ちにビーコンB303を送信
する。無線端末局STA1は、ビーコンB303を正常
に受信し、その情報に誤りがないことを確認する。
【0070】無線基地局AP2はビーコンB303を受
信レベルにより検出し、送信待ち時間の計数を中断する
のと同時に送信予定のビーコンを破棄して次のビーコン
送信タイミングTB304までフレームの送信を行わず
に待機状態を維持する。無線端末局STA2は、無線基
地局AP2のビーコンを確認できないので、待機状態を
維持する。
【0071】(第2の実施の形態)本発明の無線周波数
共用方法並びに無線基地局制御方法及び無線端末局制御
方法のもう1つの実施の形態について図4及び図5を参
照して説明する。この形態は請求項3及び請求項4に対
応する。図4はこの形態の無線基地局のビーコン送信処
理を示すフローチャートである。図5はこの形態の通信
シーケンスを示すタイムチャートである。
【0072】この形態は、第1の実施の形態の変形例で
ある。無線端末局における制御の内容は第1の実施の形
態と同一である。また、図4において図1と同一の処理
には同じステップ番号を付けて表してある。また、この
形態では第1の実施の形態と同様に無線基地局AP1が
形成するセルCE1内に無線端末局STA1が存在し、
無線基地局AP2が形成するセルCE2内に無線端末局
STA2が存在し、2つのセルCE1,CE2が共通の
周波数を通信に用いる場合を想定している。
【0073】また、各無線基地局AP1,AP2及び各
無線端末局STA1,STA2は常にキャリアセンスを
行う。すなわち、キャリアの受信レベルによりチャネル
が未使用か否かを識別する。そして、チャネルが未使用
の場合にはチャネルがアイドル状態にあると判断し、チ
ャネルが使用中の場合にはビジー状態にあると判断す
る。
【0074】この形態では、各無線基地局AP1,AP
2は無線端末局STA1,STA2に対して一定の時間
間隔で制御信号であるビーコンの送信を試みる。図5に
おいて、ビーコン送信タイミングTB401〜TB40
4は、ビーコン送信の基準タイミングを表している。図
5に示すように、ビーコン送信タイミングTB401〜
TB404の発生周期及び各タイミングは、共通の周波
数を使用する複数の無線基地局AP1,AP2について
一致するように制御されている。
【0075】各無線基地局が実行するビーコン送信処理
について、図4を参照しながら説明する。ビーコンの送
信タイミング(図5のTB401,TB402,・・
・)になると、ステップS101からS102に進み、
所定のキャリアセンス時間TDに渡って使用するチャネ
ルがアイドル状態か否かを識別する。
【0076】チャネルがアイドル状態であることを確認
した場合には、ステップS102からS103に進む。
ステップS103では、0〜N(Nは自然数)の間で一
様に分布する乱数を生成する。そして、得られた乱数値
に基本単位時間(スロット時間)を掛けて、今回の送信
待ち時間(図5のTCW401−2,TCW402−
2,・・・)を決定する。
【0077】次のステップS104では、送信待ち時間
を計数するためのタイマの起動もしくは動作再開のため
の処理を行う。ステップS105では、自局の受信レベ
ルを予め定めた閾値と比較して何らかの信号を検出した
か否かを識別する。
【0078】ビーコンなどの何らかの信号を検出した場
合にはステップS105からS109に進む。また、当
該チャネルに割り当てられたスロット時間に渡ってチャ
ネルがアイドル状態である場合には、ステップS105
からS106に進む。そして前記タイマの計数する送信
待ち時間をスロット時間相当だけ減らす。送信待ち時間
が0でなければ、ステップS103で決定した必要な送
信待ち時間を経過していないのでステップS106から
S105に戻って時間待ちを継続する。
【0079】タイマの計数する送信待ち時間が0になる
と、ステップS106からS107に進み、実際にビー
コン(図5のB401,B402,・・・)を送信す
る。この場合、次のステップS108に進み、次のビー
コン送信タイミングになるまでの間、自局が属するセル
内でのデータ伝送サービスを許可する。一方、送信待ち
時間が経過する前に何らかの信号を受信した場合には、
ステップS121で受信信号についてパケットの解析を
行う。すなわち、受信した信号に含まれる情報の内容か
らそれが他の無線基地局から送信されたビーコンである
か否かを識別する。
【0080】他の無線基地局が送信したビーコンをパケ
ットの解析によって検出した場合には、次のステップS
109で送信待ち時間の計数を停止し、ステップS11
0でフレーム送信を行うことなく送信予定のビーコンを
破棄する。また、次のビーコン送信タイミングまでの間
は、データ伝送サービスを禁止する(S111)。ま
た、ステップS121でパケットの解析を行った結果、
受信した信号がビーコン以外の雑音であると識別した場
合には、ステップS122に進む。
【0081】その場合、ステップS122で送信待ち時
間の計数を中断し、ステップS123てキャリアセンス
時間TDを経過するまで待機し、ステップS124でチ
ャネルがアイドル状態にあることを確認した後でステッ
プS125に進み、送信待ち時間の計数を再開する。従
って、送信待ち時間の間に外部から到来した雑音などの
影響を排除することができる。また、雑音が消えるまで
待ってから送信待ち時間の計数を再開するので、雑音の
到来とビーコンの送信とのタイミングが重なるのを避け
ることができる。
【0082】上記以外の基本的な動作については、既に
説明した第1の実施の形態と同様である。次に、図5に
示す動作例の通信シーケンスについて各局の動作を説明
する。無線基地局AP1,AP2は、それぞれビーコン
送信タイミングTB401でキャリアセンス時間TDに
渡ってチャネルがアイドル状態にあると認識しているの
で、乱数を生成し、得られた乱数値にスロット時間を掛
けて送信待ち時間TCW401−1,TCW401−2
を決定する。
【0083】この例では、無線基地局AP1はスロット
時間3つ分の長さを送信待ち時間TCW401−1に決
定し、無線基地局AP2はスロット時間4つ分の長さを
送信待ち時間TCW401−2に決定している。無線基
地局AP1,AP2のそれぞれは、この無線通信システ
ム以外が発生した雑音N401を受信し、パケットの解
析によりビーコン以外であると認識した場合には、送信
待ち時間の計数を中断し、キャリアセンス時間TDを経
過するまで待機し、チャネルがアイドル状態にあること
を確認した後で送信待ち時間の計数を再開する。
【0084】無線基地局AP1は、スロット時間に渡っ
てチャネルがアイドル状態であることを確認した後、送
信待ち時間をスロット時間相当だけ減らす。そして、送
信待ち時間が0になると直ちにビーコンB401の送信
を行う。無線端末局STA1は、ビーコンB401を正
常に受信し、その情報に誤りがないことを確認する。
【0085】無線基地局AP2は、ビーコンB401を
パケットの解析により検出する。そして、送信待ち時間
TCW401−2の計数を中断するのと同時に送信予定
のビーコンを破棄し、次のビーコン送信タイミングTB
402まではフレームの送信を行わずに待機状態を維持
する。
【0086】無線端末局STA2は、無線基地局AP2
のビーコンを確認できないので、待機状態を維持する。
ビーコンB401を受信し、その情報に誤りがないこと
を確認した無線端末局STA1は、自局内に送信要求が
ある場合には、キャリアセンス時間TDに渡ってチャネ
ルがアイドル状態にあることを認識した後、無線基地局
AP1に対するパケットP401の送信を直ちに開始す
る。
【0087】無線基地局AP1は、パケットP401を
受信し、優先アクセス時間TSの経過後に応答パケット
A401を送信する。無線端末局STA1は、応答パケ
ットA401を受信することで、パケットP401が正
常に受信されたことを確認する。ビーコン送信タイミン
グTB402では、無線基地局AP1,AP2のそれぞ
れはキヤリアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイド
ル状態にあると認識しているので、乱数を生成し、得ら
れた乱数値にスロット時間を掛けて送信待ち時間を決定
するか、もしくは中断した送信待ち時間の残り時間を新
たな送信待ち時間に決定する。
【0088】この例では、無線基地局AP1は新たに決
定したスロット時間4つ分の長さを送信待ち時間TCW
402−1に定め、無線基地局AP2はビーコン送信タ
イミングTB401で計数を中断した送信待ち時間TC
W401−2の残りの長さを送信待ち時間TCW402
−2に定める。また、ビーコン送信タイミングTB40
2の直後にこの無線通信システム以外から到来した雑音
N402は無線基地局AP1,AP2でそれぞれ受信さ
れる。そして、無線基地局AP1,AP2は雑音N40
2をパケットの解析によりビーコンでないと認識するの
で、送信待ち時間の計数を中断してキャリアセンス時間
TD経過するまで待機する。そして、チャネルがアイド
ル状態にあることを確認した後で送信待ち時間の計数を
再開する。
【0089】無線基地局AP2は、スロット時間に渡っ
てチャネルがアイドル状態であることを確認した後、送
信待ち時間をスロット時間相当の長さだけ減らす。そし
て、送信待ち時間が0になると直ちにビーコンB402
の送信を行う。無線端末局STA2は、ビーコンB40
2を正常に受信してその情報に誤りがないことを確認す
る。
【0090】無線基地局AP1は、ビーコンB402を
パケットの解析により検出し、送信待ち時間TCW40
2−1の計数を中断する。それと同時に送信予定のビー
コンを破棄して次のビーコン送信タイミングTB403
までフレームの送信を行わずに待機状態を維持する。無
線端末局STA1は、無線基地局AP1のビーコンを確
認できないので、待機状態を維持する。
【0091】ビーコンB402を受信し、その情報に誤
りがないことを確認した無線端末局STA2の内部に送
信要求がある場合には、無線端末局STA2はキャリア
センス時間TDに渡ってチャネルがアイドル状態にある
ことを確認した後、無線基地局AP2に対してパケット
402の送信を直ちに開始する。無線基地局AP2は、
パケットP402を受信し、優先アクセス時間TSを経
過した後に応答パケットA402を送信する。
【0092】無線端末局STA2は、応答パケットA4
02を受信することでパケットP402が正常に受信さ
れたことを確認する。ビーコン送信タイミングTB40
3においては、無線基地局AP1,AP2のそれぞれが
キャリアセンス時間TDに渡ってチャネルがアイドル状
態にあると認識している。従って、無線基地局AP1,
AP2は乱数を生成し、得られた乱数値にスロット時間
を掛けて送信待ち時間を決定するか、もしくは中断した
送信待ち時間の残り時間を新たな送信待ち時間に定め
る。
【0093】この例では、無線基地局AP1はビーコン
送信タイミングTB402で計数を中断した送信待ち時
間TCW402−1の残りを送信待ち時間TCW403
−1に定め、無線基地局AP2は新たに求めたスロット
時間4つ分の長さを送信待ち時間TCW403−2に定
めている。ビーコン送信タイミングTB403の直後に
この無線通信システム以外から到来する雑音N403は
それぞれの無線基地局AP1,AP2で受信される。そ
して、各無線基地局AP1,AP2はパケットの解析に
より雑音N403をビーコンでないと認識する。
【0094】従って、無線基地局AP1,AP2は送信
待ち時間の計数を中断してキャリアセンス時間TD経過
するまで待機し、チャネルがアイドル状態にあることを
確認した後で送信待ち時間の計数を再開する。無線基地
局AP1は、スロット時間に渡ってチャネルがアイドル
状態であることを確認した後、送信待ち時間をスロット
時間相当の長さだけ減らす。そして、送信待ち時間が0
になると直ちにビーコンB403の送信を行う。
【0095】無線端末局STA1は、ビーコンB403
を正常に受信する。無線基地局AP2は、ビーコンB4
03をパケットの解析により検出するので、送信待ち時
間の計数を中断する。それと同時に送信予定のビーコン
を破棄して次のビーコン送信タイミングTB404まで
フレームの送信を行わずに待機状態を維持する。
【0096】無線端末局STA2は、無線基地局AP2
のビーコンを確認できないので、待機状態を維持する。
【0097】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば自局が属
するセル以外の通信状況にかかわらず、他の無線基地局
が送信したビーコンを検出した場合にはデータ伝送サー
ビスを行わないので、干渉エリアからのパケット送信と
受信エリア内のパケット送信との衝突を防ぐことがで
き、スループットを向上させる効果がある。また、少な
いチャネルでサービスエリアの面的な展開が可能とな
り、チャネルの利用効率が向上する効果も得られる。
【0098】また、送信待ち時間中にパケットの解析を
行ってビーコンを受信したか否かを識別することによ
り、他のシステムなどが送出する突発的な雑音を受信し
た場合であってもその雑音の影響を最小限に抑制するよ
うに制御を行うことができる。すなわち、雑音によるビ
ーコンの破棄を防ぐことができるのでスループットの改
善に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の無線基地局のビーコン送信
処理を示すフローチャートである。
【図2】無線端末局のビーコン受信処理を示すフローチ
ャートである。
【図3】第1の実施の形態の通信シーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【図4】第2の実施の形態の無線基地局のビーコン送信
処理を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態の通信シーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【図6】無線通信システムのセルの配置例1を示す平面
図である。
【図7】無線通信システムのセルの配置例2を示す平面
図である。
【図8】無線通信システムのセルの配置例3を示す平面
図である。
【図9】従来例の通信シーケンスを示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
CE1,CE2 同じ周波数を使用するセル AP1,AP2 無線基地局 STA1,STA2 無線端末局 TB301〜TB304 ビーコン送信タイミング TB401〜TB404 ビーコン送信タイミング f1〜f7 セル内で使用される周波数 GE1,GE2 同じ周波数を用いるセルの集合 TD キャリアセンス時間 TS 優先アクセス時間 TA 応答パケットを受信するのに必要な時間 TCW301〜TCW303 送信待ち時間 TCW401〜TCW403 送信待ち時間 B301〜B303,B401〜B403 ビーコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 一賢 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 飯塚 正孝 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 守倉 正博 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K033 AA05 CA07 CC01 DA19 5K067 AA11 BB21 DD11 DD19 DD30 EE02 EE10 EE71 FF16 GG01 HH01 HH21 HH22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局と前記無線基地局が形成する
    セル内で前記無線基地局と通信を行う無線端末局とで構
    成され、複数のセルを並べてサービスエリアを構成した
    無線通信システムを利用するとともに、前記無線基地局
    及び無線端末局が複数のセルで共通の通信チャネルを使
    用し、前記無線基地局が一定の時間間隔毎に制御のため
    のビーコン信号を送信し、前記無線基地局及び無線端末
    局がデータ送信時にCSMA/CAプロトコルに基づく
    アクセス制御を行う無線周波数共用方法において、 共通の通信チャネルを使用する複数の無線基地局同士の
    間ではビーコン信号の送信周期及び送信タイミングを同
    一に定め、 各無線基地局では、ビーコン信号の送信タイミング以後
    に、使用する通信チャネルがアイドル状態であることを
    確認した場合に乱数により送信待ち時間を決定し、更に
    前記送信待ち時間の長さについて通信チャネルがアイド
    ル状態であることを確認してから実際のビーコン信号を
    送信するとともに、次のビーコン信号の送信タイミング
    までの間は自局のセル内での通信サービスを許可し、 各無線基地局では、前記送信待ち時間が経過する前に他
    の無線基地局が送信した信号を検出した場合には、該当
    する送信タイミングについての自局からのビーコン信号
    の送信を中止するとともに次のビーコン信号の送信タイ
    ミングまでの間は自局のセル内での通信サービスを中止
    し、 各無線端末局では、自局の属するセルの無線基地局から
    の前記ビーコン信号を誤りなく受信した場合には、次の
    ビーコン信号の送信タイミングまでの間はパケットの送
    受信を許可し、自局の属するセル以外の無線基地局から
    のビーコン信号を受信した場合、もしくはビーコン信号
    を誤りなく受信できない場合にはパケットの送信を抑制
    することを特徴とする無線周波数共用方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の無線周波数共用方法におい
    て、各無線基地局では、前記送信待ち時間の間に自局の
    受信レベルを監視して、所定の閾値以上の受信レベルを
    検出した場合には他の無線基地局からのビーコン信号を
    受信したものとみなし、該当する送信タイミングについ
    ての自局からのビーコン信号の送信を中止するとともに
    次のビーコン信号の送信タイミングまでの間は自局のセ
    ル内での通信サービスを中止することを特徴とする無線
    周波数共用方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の無線周波数共用方法におい
    て、各無線基地局では、前記送信待ち時間の間に信号を
    受信した場合には、受信した信号の内容を解析して他の
    無線基地局から到来した誤りのないビーコン信号か否か
    を識別し、他の無線基地局からのビーコン信号を受信し
    た場合には、該当する送信タイミングについての自局か
    らのビーコン信号の送信を中止するとともに次のビーコ
    ン信号の送信タイミングまでの間は自局のセル内での通
    信サービスを中止することを特徴とする無線周波数共用
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の無線周波数共用方法におい
    て、各無線基地局では、前記送信待ち時間の間に受信し
    た信号が前記ビーコン信号ではないと認識した場合に
    は、前記送信待ち時間の計数を中断して所定のキャリア
    センス時間が経過するまで待機し、通信チャネルがアイ
    ドル状態であることを確認してから前記送信待ち時間の
    計数を再開することを特徴とする無線周波数共用方法。
  5. 【請求項5】 無線基地局と前記無線基地局が形成する
    セル内で前記無線基地局と通信を行う無線端末局とで構
    成され、複数のセルを並べてサービスエリアを構成した
    無線通信システムを利用するとともに、前記無線基地局
    及び無線端末局が複数のセルで共通の通信チャネルを使
    用し、前記無線基地局が一定の時間間隔毎に制御のため
    のビーコン信号を送信し、前記無線基地局及び無線端末
    局がデータ送信時にCSMA/CAプロトコルに基づく
    アクセス制御を行う無線基地局制御方法において、 共通の通信チャネルを使用する複数の無線基地局同士の
    間ではビーコン信号の送信周期及び送信タイミングを同
    一に定めておき、各無線基地局では、 ビーコン信号の送信タイミング以後に、使用する通信チ
    ャネルがアイドル状態であることを確認した場合に乱数
    により送信待ち時間を決定し、更に前記送信待ち時間の
    長さについて通信チャネルがアイドル状態であることを
    確認してから実際のビーコン信号を送信するとともに、
    次のビーコン信号の送信タイミングまでの間は自局のセ
    ル内での通信サービスを許可し、 前記送信待ち時間が経過する前に他の無線基地局が送信
    した信号を検出した場合には、該当する送信タイミング
    についての自局からのビーコン信号の送信を中止すると
    ともに次のビーコン信号の送信タイミングまでの間は自
    局のセル内での通信サービスを中止することを特徴とす
    る無線基地局制御方法。
  6. 【請求項6】 無線基地局と前記無線基地局が形成する
    セル内で前記無線基地局と通信を行う無線端末局とで構
    成され、複数のセルを並べてサービスエリアを構成した
    無線通信システムを利用するとともに、前記無線基地局
    及び無線端末局が複数のセルで共通の通信チャネルを使
    用し、前記無線基地局が一定の時間間隔毎に制御のため
    のビーコン信号を送信し、前記無線基地局及び無線端末
    局がデータ送信時にCSMA/CAプロトコルに基づく
    アクセス制御を行う無線端末局制御方法において、 共通の通信チャネルを使用する複数の無線基地局同士の
    間ではビーコン信号の送信周期及び送信タイミングを同
    一に定めておき、 各無線端末局では、自局の属するセルの無線基地局から
    の前記ビーコン信号を誤りなく受信した場合には、次の
    ビーコン信号の送信タイミングまでの間はパケットの送
    受信を許可し、自局の属するセル以外の無線基地局から
    のビーコン信号を受信した場合、もしくはビーコン信号
    を誤りなく受信できない場合にはパケットの送信を抑制
    することを特徴とする無線端末局制御方法。
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