JP4582300B2 - 樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布装置 - Google Patents

樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4582300B2
JP4582300B2 JP2004208212A JP2004208212A JP4582300B2 JP 4582300 B2 JP4582300 B2 JP 4582300B2 JP 2004208212 A JP2004208212 A JP 2004208212A JP 2004208212 A JP2004208212 A JP 2004208212A JP 4582300 B2 JP4582300 B2 JP 4582300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
substrate
application
nozzle
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004208212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006026513A (ja
Inventor
正利 宗藤
茂 中村
公治 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2004208212A priority Critical patent/JP4582300B2/ja
Publication of JP2006026513A publication Critical patent/JP2006026513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4582300B2 publication Critical patent/JP4582300B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、液晶セル,プラズマディスプレイ,有機EL式表示パネル等の製造工程において、重ね合せ基板にIC回路基板を搭載した後に、このIC回路基板の端部と上下2枚の基板の段差部との間に露出している電極を封止するための樹脂を塗布するに当って、実際に樹脂が塗布されたか否かを検出する樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布検出手段を備えた樹脂塗布装置に関するものである。
液晶パネルは2枚の透明基板の間に液晶を封入した液晶セルを有し、この液晶セルの少なくとも相隣接する2辺にそれぞれ複数のIC回路基板が接続され、またこのIC回路基板の他端には印刷回路基板(PCB)が接続される。IC回路基板は、ドライバICをフィルム状のフレキシブル基板に実装したものであり、液晶セル側とPCB側とにそれぞれ電極パターンが形成されている。一般に、液晶セル側の電極をインナ電極、PCB側の電極をアウタ電極という。そして、液晶セルは一方側の透明基板に電極パターンが形成されており、この電極パターンにIC回路基板のインナ電極が接続され、印刷回路基板側にはIC回路基板のアウタ電極が接続される。従って、IC回路基板が接続される透明基板は他方の透明基板から所定の幅分だけ張り出すようにして接合される。この場合、一般的に、電極が設けられた張り出し部を有する透明基板は下基板、もう一方の透明基板は上基板である。
下基板にはIC回路基板が接続されるが、このIC回路基板は下基板に設けた電極を完全に覆うように搭載することはできない。従って、下基板の電極において、外部に露出している部位の酸化防止等のために、当該の部位を樹脂により封止するようにしている。即ち、下基板と上基板とを重ね合せることにより形成される段差部からIC回路基板の接続部までの間に溶融状態の樹脂を塗布して、この樹脂を乾燥硬化させる。このために、樹脂塗布ステージを設けて、この樹脂塗布ステージに樹脂を貯留したディスペンサにノズルを装着しておき、液晶セルを水平搬送手段により樹脂塗布ステージに搬送させて、この液晶セルにおける樹脂塗布位置にノズルを近接した位置から樹脂を塗布するようにしたものは、従来から用いられている。
ノズルから自動的に樹脂を塗布する場合、ディスペンサ内にはある程度の樹脂が貯留されていなければならず、このディスペンサの内部を加圧することによって樹脂をノズルから流出させるように制御する。従って、ディスペンサ内に樹脂が残存していなかったり、ノズルが塗布すべき部位と対面しても加圧されなかったりすると、重ね合せ基板への樹脂塗布が不能になる。さらに、ノズルに詰まりが発生した場合にも、重ね合せ基板に樹脂が塗布されなくなる。このために、実際に樹脂が塗布されたか否かを検出する手段を設けて、樹脂塗布作業時に、ノズルから樹脂が確実に供給されているか否かを検出する必要がある。しかも、この樹脂塗布の検出は、塗布された樹脂に対して非接触状態で行なわなければならない。そして、樹脂は磁性体でもなく、また導電体でもないことから、その検出は光学的手段によらなければならない。
一般に、重ね合せ基板に塗布される樹脂は透明なものが用いられ、しかも樹脂が基板に接触した後に、速やかに塗り広められて、その塗布領域全体にほぼ均一な厚みとなるように分散させるため、低粘度の樹脂が用いられる。
以上のことから、重ね合せ基板に樹脂が実際に塗布されているか否かの検出を前述したように光学的手段により行なうのは極めて困難である。そこで、樹脂塗布の有無を光学的に検出できるようにするために、樹脂に着色することも考えられるが、そうすると顔料等を混合しなければならず、このために樹脂のコストが高くなるので望ましくはない。
以上の点を勘案して、樹脂がノズルから流下してワークに接触するまでの間に、透過型の光センサを用いてこの樹脂の流下を検出する構成としたものが、例えば特許文献1において提案されている。即ち、レーザ式光電スイッチを用いて、発光側のレンズからレーザ光を照射し、この発光側のレンズから照射される光を受光側のレンズを介して受光するように構成している。そして、ノズルから樹脂が供給されると、発光側から受光側への光路が遮断され、若しくは樹脂からの散乱による受光量の減少を検出することによって、実際にノズルから樹脂が流出したか否かを判定することができる。
特開平7−163926号公報
ところで、ノズルからワークに至る樹脂の流路に流下する樹脂の検出光の光路を形成するには、発光側及び受光側の各部材をワークと干渉しない位置に配置する必要がある。前述したように、重ね合せ基板をワークとする場合において、この重ね合せ基板のサイズが小さければ、基板の両側に発光側及び受光側の各部材を配置できるが、大きなサイズの基板を検査対象とする場合には、発光側または受光側のうちのいずれか一方の部材をノズルの位置から遠く離れた位置に配置しなければならなくなる。その結果、発光側の部材と受光側の部材との間に極めて高いアライメント精度が要求され、発光側部材と、ノズルと、受光側部材との3部材間に僅かな位置ずれがあっても正確な検出が行なわれなくなる。また、外乱要因、例えば温度変化があったり、空気の揺らぎがあったりしても、その影響で受光側部材における受光量に変動が生じてしまうことになる。即ち、発光側と受光側との部材間の距離が離れれば離れるほど検出精度が低下するという問題点がある。
一方、ノズルをワークから十分離間させれば、その間において、発光側部材と受光側部材とをノズルに近接した位置に配置することも可能である。ただし、そうするとノズルからワークまでの間隔が長くなって、樹脂の流下速度が速くなる結果、基板上での跳ね返り等といった問題点がある。とりわけ、重ね合せ基板における下基板に樹脂を供給する場合、検出手段を設けるスペースを確保するためには、ノズルを上基板の表面から十分に離間させなければならず、このために前述した問題点がさらに顕著になる。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、重ね合せ基板に樹脂が供給された後に、実際に樹脂が塗布されているか否かを確実に検出できるようにすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明において、下側の基板の端部近傍にIC回路基板が搭載された上下2枚構成の重ね合せ基板に、このIC回路基板の搭載部から下基板の表面と上基板の端面との間の角隅部を含む領域を塗布領域として、この塗布領域に沿って樹脂塗布ディスペンサのノズルから透明で、塗布後に樹脂塗布領域全体に塗り広がって、表面が平坦化する封止用の樹脂を塗布した後、実際に樹脂塗布がなされたか否かを検出する方法は、前記塗布領域の前記重ね合せ基板と前記ノズルとを相対的に水平方向に移動させる間に樹脂を塗布するために、前記ノズルからは上下の基板間のL字状角隅部に盛られるようにして樹脂を付着させるようになし、このノズルからの樹脂の流下直後の位置に、前記塗布領域のうちの前記L字状角隅部に盛られて表面が傾斜している樹脂に対して上部から検出用の光を照射する発光手段と、この塗布領域からの反射光を受光する受光手段とからなる塗布検出ユニットを配設して、前記重ね合せ基板が移動する間に、前記塗布領域で未分散状態となっている樹脂からの反射光量に基づいて所定の位置に樹脂が塗布されたか否かを検出することをその特徴とするものである。
また、下側の基板の端部近傍にIC回路基板が搭載された上下2枚構成の重ね合せ基板に、このIC回路基板の搭載部から下基板の表面と上基板の端面との間の角隅部を含む領域を塗布領域として、この塗布領域に沿って樹脂塗布ディスペンサのノズルから透明で、塗布後に樹脂塗布領域全体に塗り広がって、表面が平坦化する封止用の樹脂を塗布した後、実際に樹脂塗布がなされたか否かを検出可能とした装置についての発明は、前記ノズルは、前記塗布領域の前記重ね合せ基板と相対的に水平方向に移動させる間に樹脂を塗布するために、上下の基板間のL字状角隅部に盛られるようにして樹脂を付着させるようにして付着させるものであり、前記塗布領域のうちの前記L字状角隅部における盛られて表面が傾斜している樹脂に対して上部から検出用の光を照射する発光手段と、この塗布領域からの反射光を受光する受光手段とからなる塗布検出ユニットが配置されており、前記重ね合せ基板と前記ノズルとの間の相対移動の間に、前記塗布検出ユニットにより前記塗布領域で未分散状態となっている樹脂からの反射光量に基づいて所定の位置に樹脂が塗布されているか否かを検出することを特徴としている。


本発明によれば、ノズルから重ね合せ基板に樹脂が供給されて、この樹脂が分散して平面状態となる前、つまりその表面が曲面形状となっている間に、検出用の光を照射して、その反射光の光量を測定することができるので、透明であり、かつ粘度の低い樹脂が重ね合せ基板に供給される場合であっても、極めて正確にその検出を行なうことができる等の効果を奏する。
以下、図面に基づいて本発明の実施の一形態について説明する。まず、図1乃至図3に樹脂塗布装置の全体構成を示す。図中において、1は重ね合せ基板であり、下基板2と上基板3とから構成されるものであり、その一例としては液晶セルである。この液晶セルを構成する場合には、重ね合せ基板1には、その下基板2の長辺側張り出し部2aと、短辺側張り出し部2bとにそれぞれIC回路基板4,5がTAB搭載されている。これら各張り出し部2a及び2bには電極が露出する状態に設けられており、樹脂塗布装置は、この電極を覆うように、つまりIC回路基板4,5の搭載部から下基板2と上基板3との間の段差部までの部位に封止用の樹脂が塗布される。
重ね合せ基板1は、搬送テーブル10により樹脂塗布ステージに搬入されて、この搬送テーブル10により移動させる間に樹脂が塗布されるものである。搬送テーブル10は重ね合せ基板1を真空吸着して、水平方向に搬送されるものであって、図示した実施の形態では、送りねじ11によりガイドレール12にガイドされるようにして往復移動されるようになっている。また、搬送テーブル10は、周知のX,Y,θ方向の3軸調整部13を有するものであり、これによって重ね合せ基板1が載置されると、それを正確に位置決めした後に樹脂塗布ステージに搬送されるようになっている。
樹脂塗布ステージの所定の位置に昇降ブロック20が設けられており、この昇降ブロック20には、その取付板20aにノズル21を垂設した樹脂塗布ディスペンサ22がシリンダ等の駆動手段23により昇降可能に支持されている。この樹脂塗布ディスペンサ22を下降させることによって、ノズル21を重ね合せ基板1に近接した位置から樹脂を塗布することができる。また、この塗布位置から樹脂塗布ディスペンサ22を上昇させると、ノズル21は重ね合せ基板1から離間して、搬送テーブル10に載置した重ね合せ基板1を樹脂塗布ステージに搬入したり、搬出したりすることができるようになる。
図4に示したように、樹脂塗布ディスペンサ22の内部には、所定量の樹脂が貯留される。そして、この樹脂塗布ディスペンサ22内の樹脂の液面を加圧する圧力配管24が接続されており、この圧力配管24からの加圧空気で液面を加圧することによりノズル21から樹脂が供給される。また、樹脂塗布ディスペンサ22には樹脂の補給配管25も接続されており、この樹脂塗布ディスペンサ22から樹脂を供給して、内部に貯留されている樹脂の液面が所定のレベル以下になると、樹脂の補給が行なわれることになり、もって樹脂塗布ディスペンサ22は所定量の樹脂を常に貯留できるようになっている。
次に、ノズル21から重ね合せ基板1に樹脂の供給を制御する機構の一例を図5に示す。図中において、30は加圧ポンプ等からなる加圧源、31は吸引ポンプ等からなる負圧源であり、これらからの配管は三方切換弁32に接続されており、またこの三方切換弁32の下流側は開閉弁33を介して樹脂塗布ディスペンサ22の圧力配管24に接続されている。三方切換弁32を位置(イ)とすると、加圧源30からの加圧空気が圧力配管24を介して樹脂塗布ディスペンサ22に供給されるようになり、また三方切換弁32を位置(ロ)に切り換えると、負圧源31が圧力配管24に接続されて、樹脂塗布ディスペンサ22内に負圧吸引力を作用させて、ノズル21内の樹脂を樹脂塗布ディスペンサ22内に引き込ませることができる。
また、加圧源30からの配管は、さらに開閉弁34を介して液面加圧配管35が樹脂貯留タンク36に接続されている。そして、前述した補給配管25は、この樹脂貯留タンク36と樹脂塗布ディスペンサ22との間に接続されており、この配管にも開閉弁37が設けられている。従って、樹脂塗布ディスペンサ22内の樹脂が所定レベル以下になると、樹脂貯留タンク36から補給配管25を介して樹脂が補給される。
樹脂塗布ステージに装着した樹脂を塗布するための装置は以上の構成を有するものであり、この樹脂塗布ステージでは、重ね合せ基板1の下基板2における長辺側張り出し部2aに対して樹脂塗布を行ない、次いで搬送テーブル10を90°旋回させることによって、短辺側張り出し部2bをノズル21と対面させて、この短辺側張り出し部2bに対して樹脂が塗布されるようにしている。なお、必ずしも、長辺側,短辺側の順に樹脂を塗布しなければならないものではなく、長辺側張り出し部2aへの樹脂塗布と短辺側張り出し部2bへの樹脂塗布とを別のステージで行なうようにしても良い。
ここで、使用される樹脂は透明であり、かつ比較的粘度が低いものが使用される。これによって、ノズル21から重ね合せ基板1に樹脂が供給されると、迅速かつ確実に塗り広められて、下基板2の張り出し部2a,2bにおける段差部分とIC回路基板4,5との間における塗布領域の全体に均一に分散されることになり、この下基板2における電極の露出部分が樹脂により覆われることになる。
まず、ノズル21を上昇させて、このノズル21から樹脂を供給しない塗布停止位置に保持しておき、重ね合せ基板1が樹脂塗布ステージに搬入されるまで待機する。重ね合せ基板1が樹脂塗布ステージに搬入されて、この重ね合せ基板1の進行方向の前端部がノズル21と対面する位置になると、駆動手段23を作動させて、昇降ブロック20を下降させる。これによって、ノズル21は樹脂塗布を行なう塗布位置に変位する。この樹脂塗布位置では、ノズル21は重ね合せ基板1にできるだけ近接させる。ここで、重ね合せ基板1が搬入される際に、ノズル21を上昇した塗布停止位置に保持させることによって、搬送テーブル10により重ね合せ基板1が搬送される際に、何らかのトラブルによりノズル21と衝突する等の事態を避けることができる。搬送テーブル10によって重ね合せ基板1が樹脂塗布ステージに搬入され、駆動手段23により昇降ブロック20を作動させて、ノズル21を重ね合せ基板1に近接する位置にまで下降させることにより、樹脂塗布が開始される。
そこで、三方切換弁32を切換位置(イ)とし、また開閉弁33を開放(ON)することによって、加圧源30からの加圧空気により樹脂塗布ディスペンサ22の液面が加圧されて、ノズル21から重ね合せ基板1における下基板2の長辺側張り出し部2aに向けて樹脂が供給される。そして、搬送テーブル10を移動させる間にこの長辺側張り出し部2aにおける塗布始端位置から塗布終端位置まで、つまりこの長辺側張り出し部2aにおいて露出している下基板2の電極を完全に樹脂で覆うまで樹脂の塗布が行なわれる。
ノズル21が塗布終端位置に到達すると、開閉弁33を開放状態に保ったままで、三方切換弁32を切換位置(ロ)に切り換える。これによって、樹脂塗布ディスペンサ22は負圧源31に接続されることになり、その液面に負圧吸引力が作用することになる結果、樹脂塗布ディスペンサ22内に作用する加圧力を解除されて、ノズル21からの樹脂の供給が停止される。そこで、開閉弁33を閉鎖(OFF)する。
以上のようにして重ね合せ基板1に対して樹脂塗布がなされるが、この樹脂塗布の目的は、下基板2の張り出し部2a,2bにおける上基板3が重ねられている段差部からIC回路基板4,5が接続されている部位までの電極が露出している部分を封止するためのものである。従って、図6に示したように、ノズル21から樹脂Rが供給されるが、供給された樹脂Rは、図7に示したように、この電極露出部分を完全に覆い、かつ上基板3との接合端部とIC回路基板4,5の接合端部とを完全に覆うようになり、しかも内部に気泡等が生じないようにして塗布される。即ち、ノズル21から供給された樹脂Rは樹脂塗布領域の全体に円滑かつ均一に分散することになる。ノズル21から供給される樹脂の粘度を低くしたのは、このためである。
前述したように、重ね合せ基板1への樹脂の供給は樹脂塗布ディスペンサ22内から行なわれるものであり、この樹脂塗布ディスペンサ22を加圧源30から供給される加圧空気を導くことによって、ノズル21から樹脂を流下させる。従って、樹脂塗布ディスペンサ22における樹脂切れや、加圧不足等によりノズル21から樹脂を供給できない場合がある。また、ノズル21は細い通路であり、離型処理が行なわれているとはいえ、このノズル21の端部や外周に付着した樹脂が硬化して、目詰まりが発生することもある。このように、何らかのトラブルがあると、実際に重ね合せ基板1に樹脂が供給されないという事態が発生する。このように、樹脂塗布がなされていないままで、重ね合せ基板1がそのまま後続の工程に移行して、処理が続行されると、再度樹脂塗布を行なうように修正できなくなり、不良品となる可能性がある。従って、樹脂塗布ステージ内で、実際に樹脂が所定の位置に塗布されているか否かの検出を行なうようにしている。
ここで、樹脂塗布領域に供給される樹脂Rは透明であり、しかも樹脂塗布領域全体に塗り広がると、表面が実質的に平坦になる。従って、重ね合せ基板1に樹脂Rが塗布された後、ある程度時間が経過すると、塗布された樹脂Rを光学的に検出するのは極めて困難である。
以上のことから、本発明においては、図8に示したように、重ね合せ基板1の樹脂塗布領域に樹脂Rを塗布した後に、光学的な検出手段によって実際に樹脂が塗布されているか否かの検出を行なうようにしている。図中において、40は塗布検出ユニットであり、この塗布検出ユニッ40は光ファイバ41と対物レンズ42とからなる発光手段と、集光レンズ43及びフォトダイオード等の受光素子44とからなる受光手段とから構成される。そして、光ファイバ41の入射端面は図示しないレーザ光源等からなる光源に接続されており、光ファイバ41の出射端面は対物レンズ42に対面するように配置される。また、樹脂からの反射光は集光レンズ43を介して受光素子44に受光され、この受光素子44による受光量に基づいて樹脂Rが実際に塗布されているか否かの検出が行なわれるようになる。
塗布検出ユニット40は、図1及び図2からも明らかなように、昇降ブロック20の取付板20aにおいて、樹脂塗布ディスペンサ22に近接した位置に装着されている。しかも、この塗布検出ユニット40は、樹脂塗布ディスペンサ22に対して、搬送テーブル10による重ね合せ基板1の搬送方向の下流側に位置している。即ち、樹脂塗布ディスペンサ22のノズル21から重ね合せ基板1に向けて樹脂が供給された直後の位置において、樹脂の表面からの反射光の検出によって、実際に樹脂が塗布されているか否かの検出がなされる。
而して、ノズル21から樹脂が流下して、重ね合せ基板1の張り出し部2aに供給されたときには、樹脂Rは重ね合せ基板1の下基板2の表面と上基板3の端面との間に形成されるL字状の角隅部に盛られるようにして付着する。従って、ノズル21から樹脂が供給されると、供給された樹脂Rの表面は、図6にあるように、上基板3の端面における所定の高さ位置から斜め下方に向けて湾曲形状となるように傾斜している。時間の経過とともに、この傾斜が緩やかになり、やがては図7のように下基板2の表面とほぼ平行になる。前述したように、塗布検出ユニット40を樹脂塗布ディスペンサ22の配設位置の直後に設けることによって、樹脂Rが塗布されているか否かを検出することができる。
即ち、図8に示したように、光ファイバ41からの出射光は対物レンズ42によって、樹脂Rの位置に所定のスポット径となるように照射される。ノズル21から供給された樹脂Rの表面が傾斜していると、この樹脂Rからの反射光は主に図8にPで示した方向に向けて進行することになり、集光レンズ43から受光素子44に取り込まれる光量が減少する。一方、重ね合せ基板1に樹脂Rが塗布されていない場合には、光ファイバ41からの出射光は下基板2から直接反射することになる。集光レンズ43及び受光素子44の光軸はこの直接反射光の光路に臨んでいることから、全反射光量が受光素子44により受光されることになる。
従って、重ね合せ基板1が搬送テーブル10により搬送されて、樹脂塗布ステージにおいて樹脂塗布ディスペンサ22のノズル21から樹脂の塗布が開始されると、それと共に塗布検出ユニット40の作動を開始させて、光ファイバ41から樹脂が塗布されているか否かを検出するための光を照射する。そして、受光素子44により反射光を受光させて、その受光量が所定の閾値より低いことが検出されると、重ね合せ基板1に樹脂塗布がなされていると判定できる。一方、受光素子44による受光量が閾値を超えると、何らかの理由により樹脂塗布がなされていないと判定される。
搬送テーブル10に沿って重ね合せ基板1が搬送される間において、ノズル21から連続的に樹脂が供給されるが、この樹脂塗布の状態も塗布検出ユニット40により連続的に検出されるようになっており、1枚の重ね合せ基板1の塗布途中において、受光素子44による受光量が変動したときには、ノズル21からの樹脂供給量が変動したことを検出することができる。そして、受光素子44の受光量が前述した閾値を超えると、重ね合せ基板1への樹脂の供給が停止していることが検出される。従って、このような事態が発生したときには、装置の作動を停止する等の措置を取ることによって、樹脂塗布がなされていないか、若しくは塗布量が不足している重ね合せ基板1を後続の工程に移行させないようにする。また、受光素子44の受光量が安定していると、重ね合せ基板1に対する樹脂塗布が高精度に行なわれていることになる。
なお、前述した実施の形態においては、重ね合せ基板1を搬送テーブル10により搬送させる間に、ノズル21から樹脂を供給し、かつ塗布検出ユニット40により樹脂塗布が実際になされているか否かを検出する構成としたが、重ね合せ基板1を固定的に配置し、ノズル21と塗布検出ユニット40とを移動ユニットに装着して、重ね合せ基板1における樹脂塗布がなされるライン方向に一体的に移動させる構成とすることもできる。
本発明の実施の一形態を示す樹脂塗布装置を装着した樹脂塗布ステージの構成を示す平面図である。 図1の正面図である。 図1の右側面図である。 樹脂塗布ディスペンサ及びノズルの断面図である。 樹脂塗布機構の回路構成を示す説明図である。 重ね合せ基板に樹脂塗布を行なっている状態を示す作動説明図である。 樹脂塗布から所定の時間が経過したときにおける塗布された樹脂が塗り広まった状態を示す説明図である。 樹脂塗布が行なわれたか否かを検出する塗布検出ユニットの構成説明図である。
符号の説明
1 重ね合せ基板 2 下基板
2a 長辺側張り出し部 2b 短辺側張り出し部
3 上基板 4,5 IC回路基板
10 搬送テーブル 11 送りねじ
21 ノズル 22 樹脂塗布ディスペンサ
40 塗布検出ユニット 41 光ファイバ
42 対物レンズ 43 集光レンズ
44 受光素子

Claims (2)

  1. 下側の基板の端部近傍にIC回路基板が搭載された上下2枚構成の重ね合せ基板に、このIC回路基板の搭載部から下基板の表面と上基板の端面との間の角隅部を含む領域を塗布領域として、この塗布領域に沿って樹脂塗布ディスペンサのノズルから透明で、塗布後に樹脂塗布領域全体に塗り広がって、表面が平坦化する封止用の樹脂を塗布した後、実際に樹脂塗布がなされたか否かを検出する方法であって、
    前記塗布領域の前記重ね合せ基板と前記ノズルとを相対的に水平方向に移動させる間に樹脂を塗布するために、前記ノズルからは上下の基板間のL字状角隅部に盛られるようにして樹脂を付着させるようになし、
    このノズルからの樹脂の流下直後の位置に、前記塗布領域のうちの前記L字状角隅部に盛られて表面が傾斜している樹脂に対して上部から検出用の光を照射する発光手段と、この塗布領域からの反射光を受光する受光手段とからなる塗布検出ユニットを配設して、前記重ね合せ基板が移動する間に、前記塗布領域で未分散状態となっている樹脂からの反射光量に基づいて所定の位置に樹脂が塗布されたか否かを検出する
    ことを特徴とする樹脂塗布検出方法。
  2. 下側の基板の端部近傍にIC回路基板が搭載された上下2枚構成の重ね合せ基板に、このIC回路基板の搭載部から下基板の表面と上基板の端面との間の角隅部を含む領域を塗布領域として、この塗布領域に沿って樹脂塗布ディスペンサのノズルから透明で、塗布後に樹脂塗布領域全体に塗り広がって、表面が平坦化する封止用の樹脂を塗布した後、実際に樹脂塗布がなされたか否かを検出可能とした装置であって、
    前記ノズルは、前記塗布領域の前記重ね合せ基板と相対的に水平方向に移動させる間に樹脂を塗布するために、上下の基板間のL字状角隅部に盛られるようにして樹脂を付着させるようにして付着させるものであり、
    前記塗布領域のうちの前記L字状角隅部における盛られて表面が傾斜している樹脂に対して上部から検出用の光を照射する発光手段と、この塗布領域からの反射光を受光する受光手段とからなる塗布検出ユニットが配置されており、
    前記重ね合せ基板と前記ノズルとの間の相対移動の間に、前記塗布検出ユニットにより前記塗布領域で未分散状態となっている樹脂からの反射光量に基づいて所定の位置に樹脂が塗布されているか否かを検出することを特徴とする樹脂塗布装置。
JP2004208212A 2004-07-15 2004-07-15 樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布装置 Expired - Fee Related JP4582300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004208212A JP4582300B2 (ja) 2004-07-15 2004-07-15 樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004208212A JP4582300B2 (ja) 2004-07-15 2004-07-15 樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006026513A JP2006026513A (ja) 2006-02-02
JP4582300B2 true JP4582300B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=35893479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004208212A Expired - Fee Related JP4582300B2 (ja) 2004-07-15 2004-07-15 樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4582300B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8497166B2 (en) * 2009-08-24 2013-07-30 Honda Motor Co., Ltd. Electronic device and method of manufacturing electronic device
JP5611864B2 (ja) * 2011-03-09 2014-10-22 アルプス電気株式会社 入力装置及び入力装置の製造方法
KR101818425B1 (ko) * 2011-11-02 2018-03-02 세메스 주식회사 액정 토출 장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6112343A (ja) * 1984-06-29 1986-01-20 Toppan Printing Co Ltd 印刷物検査装置
JPS62282207A (ja) * 1986-05-30 1987-12-08 Sunstar Giken Kk 塗布膜検査装置
JPH0242344A (ja) * 1988-08-03 1990-02-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半田フィレットの検査方法
JPH10170242A (ja) * 1996-12-12 1998-06-26 Sharp Corp シール剤塗布検査方法及びその装置
JP2003103214A (ja) * 1999-04-23 2003-04-08 Nordson Kk シール剤の塗布方法
JP2003282416A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Hitachi Ltd 半導体装置の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6112343A (ja) * 1984-06-29 1986-01-20 Toppan Printing Co Ltd 印刷物検査装置
JPS62282207A (ja) * 1986-05-30 1987-12-08 Sunstar Giken Kk 塗布膜検査装置
JPH0242344A (ja) * 1988-08-03 1990-02-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半田フィレットの検査方法
JPH10170242A (ja) * 1996-12-12 1998-06-26 Sharp Corp シール剤塗布検査方法及びその装置
JP2003103214A (ja) * 1999-04-23 2003-04-08 Nordson Kk シール剤の塗布方法
JP2003282416A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Hitachi Ltd 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006026513A (ja) 2006-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3653688B2 (ja) スリットコート式塗布装置とスリットコート式塗布方法
KR101797193B1 (ko) 도포 방법, 도포 장치, 제조 방법 및 제조 장치
KR101526062B1 (ko) 도포 장치 및 도포 방법
US7452197B2 (en) Resin application method on panel, manufacturing method of panel for display and resin applying apparatus thereof
KR20160132971A (ko) 표시 장치용 부재의 제조 장치 및 표시 장치용 부재의 제조 방법
JP4582300B2 (ja) 樹脂塗布検出方法及び樹脂塗布装置
JP2013200430A (ja) 基板の貼り合わせ方法及び貼り合わせ装置
KR101366519B1 (ko) 기판 조립 장치
JP6860356B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
JP2011206654A (ja) インクジェット塗布装置及び方法
TW201520055A (zh) 塗布裝置及方法、顯示裝置用部件的製造裝置及製造方法
TWI581866B (zh) 黏合劑塗布裝置及方法、顯示裝置用構件製造裝置及方法
JP2017045010A (ja) 表示装置用部材の製造装置及び表示装置用部材の製造方法
JP6244199B2 (ja) 表示装置用部材の製造装置及び製造方法
CN102077333A (zh) 基板加热装置、具备该装置的液体材料涂布装置以及基板加热方法
TW201536561A (zh) 顯示裝置用構件的製造裝置及顯示裝置用構件的製造方法
JP2014191275A (ja) 基板貼り合わせ装置、基板貼り合わせ方法、塗布装置及び塗布方法
JP3982432B2 (ja) 塗布装置
JP2013199041A (ja) 基板の貼り合わせ方法及び貼り合わせ装置
WO2014188579A1 (ja) 塗布試行装置、ディスペンサおよび電子部品実装装置
JPH10264249A (ja) フィルム張付装置
JP6737649B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
JP2004255358A (ja) 塗布装置
JP2021023901A (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP2005345656A (ja) 樹脂塗布方法及び液晶セル

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060516

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees