JP4581363B2 - 電子素子 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイ、電子銃、蛍光管、及び真空管等の他、種々のパワーデバイスに適用可能な電子放出素等の電子素子に関する。
従来の電子素子の一例として、下記の特許文献1に記載された電子放出素子がある。この電子放出素子は、ダイヤモンドの表面に設けられた電子供給部(金属層)と電子入射板(アノード)との間に所定の電圧を印加することで、ダイヤモンドの表面の電子放出部から電子入射板に向けて電子を放出するものである。
特開2001−266736号公報
しかしながら、上述した電子放出素子には次のような課題が存在している。すなわち、エミッタ用電極として機能する電子供給部には、ダイヤモンドと反応し難く電気抵抗が低いことからCu、Au、Pt等が用いられている。ところが、これらの金属元素は仕事関数が比較的大きいため、電子供給部からダイヤモンドに電子を供給するためには、電子供給部と電子入射板との間に比較的大きな電圧を印加しなければならない。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ダイヤモンド層内に形成された電子供給部からダイヤモンド層に容易に電子を供給することができる電子素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子素子は、ダイヤモンド層と、ダイヤモンド層内に形成され、ダイヤモンド層に電子を供給する電子供給部とを備え、電子供給部は、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素から選ばれる1種類以上の金属元素を含有し、該金属元素のピーク原子密度が1×10 21 cm −3 以上となるようにダイヤモンド層内に形成されていることを特徴とする。
この電子素子においては、ダイヤモンド層内に形成された電子供給部は、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素から選ばれる1種類以上の金属元素を含有しているため、例えばCu、Au、Pt等に比べ仕事関数が小さいものとなっている。このとき、ダイヤモンド層の電子親和力は、例えばシリコン層に比べ小さいため(負の電子親和力となる場合もある)、ダイヤモンド層の伝導帯下端のエネルギー準位と電子供給部において電子が存在するエネルギー準位とのギャップは小さくなっている。従って、電子供給部からダイヤモンド層の伝導帯に容易に電子を供給することが可能になる。しかも、電子供給部からダイヤモンド層へのポテンシャルの障壁が低くなるため、電子供給部とダイヤモンド層との間でオーミック特性が確保される。更に、アルカリ金属元素やアルカリ土類金属元素は、一般的に酸化され易く水分にも弱い元素であるが、高密度で耐薬品性を有するダイヤモンド層内に形成されるため、安定した状態で存在することができる。また、金属元素のピーク原子密度が1×10 21 cm −3 以上となると、ダイヤモンド層内で金属元素が凝集してパーコレーションするため、電子供給部を導電部として機能させることができる。
また、ダイヤモンド層はn型ダイヤモンド層であることが好ましい。これにより、電子供給部の周囲がn型ダイヤモンド層となるため、電子供給部からダイヤモンド層に供給された電子が消失するのを防止することができる。
また、ダイヤモンド層の表面には積層ダイヤモンド層が形成されていることが好ましい。これにより、積層ダイヤモンド層を含めた電子供給部の形成深さを調節することができるため、電子素子のデバイスとしての諸特性を制御することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、ダイヤモンド層内に形成された電子供給部からダイヤモンド層に容易に電子を供給することができる。
以下、本発明に係る電子素子の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1及び図2に示す第1実施形態の電子素子1は、略真空中においてアノードとの間に電圧が印可されることにより電子を放出する電子放出素子である。各図に示すように、電子素子1は、単結晶Ibダイヤモンドからなる板状の基部2を有しており、この基部2の表面2aには、尖鋭形状の突起部3が複数形成されている。また、基部2の表面2a及び突起部3の側面3aは、突起部3の先端部のみを露出させた状態でAl製の電極膜4により覆われている。
図2に示すように、各突起部3は、基部2と一体的に形成された単結晶Ibダイヤモンドからなるダイヤモンド層6と、このダイヤモンド層6内に形成された層状の電子供給部7とを備えている。この電子供給部7は、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素から選ばれる1種類以上の金属元素を含有しており、突起部3の側面3aに達して電極膜4と電気的に接触している。
以上のように構成された電子素子1においては、ダイヤモンド層6内に形成された電子供給部7は、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素から選ばれる1種類以上の金属元素を含有しているため、例えばCu、Au、Pt等に比べ仕事関数が小さいものとなっている。このとき、ダイヤモンド層6の電子親和力は、例えばシリコン層に比べ小さいため(負の電子親和力となる場合もある)、ダイヤモンド層6の伝導帯下端のエネルギー準位と電子供給部7において電子が存在するエネルギー準位とのギャップは小さくなっている。
従って、略真空中において電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、電極膜4に対しアノードが高電位となるように電圧を印加すると、当該電圧が比較的低くても、電子供給部7からダイヤモンド層6の伝導帯に容易に電子が供給される。そして、ダイヤモンド層6に供給された電子は、電子素子1とアノードとの間に生じている電界の作用によって、各突起部3の先端部からアノードに向かって放出される。
また、電子供給部7を形成するアルカリ金属元素やアルカリ土類金属元素は、一般的に酸化され易く水分にも弱い元素であるが、高密度で耐薬品性を有するダイヤモンド層6内に形成されるため、安定した状態で存在することができる。
次に、第1実施形態の実施例について説明する。図3(a)に示すように、単結晶Ibダイヤモンド基板11内に、エネルギー140keV、ドーズ量1×1017cm−2の条件でKをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。また、単結晶Ibダイヤモンド基板11内に、エネルギー200keV、ドーズ量2.9×1017cm−2の条件でNaをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。また、単結晶Ibダイヤモンド基板11内に、エネルギー200keV、ドーズ量1×1016cm−2の条件でCaをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。更に、単結晶Ibダイヤモンド基板11内に、エネルギー200keV、ドーズ量4×1017cm−2の条件でCaをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。
図6は、単結晶Ibダイヤモンド基板11の表面11aからの深さとKの原子密度(1cm当たりの原子数)との関係を示すグラフであり、図7は、表面11aからの深さとNaの原子密度との関係を示すグラフであり、図8は、表面11aからの深さとCaの原子密度との関係を示すグラフである。各グラフに示されるように、金属元素のピーク原子密度が1×1021cm−3以上となると、単結晶Ibダイヤモンド基板11内(後のダイヤモンド層6内)で金属元素が凝集してパーコレーションするため、電子供給部7を導電部として機能させることができる。
なお、ダイヤモンド基板11の表面11aをRHEEDで観察すると単結晶のパターンを観察できたことから、表面11aはダイヤモンドであることが分かった。また、4端子で電子供給部7のシート抵抗を測定すると、10Ω/squareであり、非常に低い抵抗であった。更に、塩酸、硝酸、フッ酸で洗浄したが、電子供給部7に変化はなく、抵抗値も同じままであった。
イオン注入した後、図3(b)に示すように、ダイヤモンド基板11の表面11aにφ3μmのAlドット9をパターニングし、図3(c)に示すように、CF/O=1%の条件でRIE法によりダイヤモンド基板11をエッチングして、微小円柱11b及び基部2を形成した。その後、図4(a)に示すように、Alドット9を除去し、図4(b)に示すように、CO/H=0.5%の条件でマイクロ波プラズマにより微小円柱11bを先鋭化して、ダイヤモンド層6及び電子供給部7を備える突起部3を複数形成した。続いて、図4(c)に示すように、スパッタリングによりAlの蒸着膜12を形成した。
その後、図5(a)に示すように、突起部3の先端部が突出するようにレジスト13をスピンコートし、図5(b)に示すように、蒸着膜12においてレジスト13から突出した部分を除去して電極膜4を形成した。続いて、図5(c)に示すように、レジスト13を除去して電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、略真空中においてアノードにおける電子放出電流の検出を行った。その結果、Kが注入された電子素子1では200V、Naが注入された電子素子1では160V、ドーズ量が高濃度でCaが注入された電子素子1では100V、ドーズ量が低濃度でCaが注入された電子素子1では350Vで電子放出電流が確認された。そして、温度を500℃に上げると、電子を放出させるための閾値電圧が更に下がり、電子放出電流も増加した。これは、AlやCuがイオン注入された電子素子の結果(500V)と比較すると良好な値であり、電子供給部7からダイヤモンド層6へのポテンシャルの障壁が低くなったことを示している。これにより、電子供給部7とダイヤモンド層6との間でオーミック特性が確保される。
[第2実施形態]
図9に示す第2実施形態の電子素子1は、第1実施形態の電子素子1と同様に電子放出素子である。同図に示すように、電子素子1は、単結晶Ibダイヤモンドからなる板状の基部2を有しており、この基部2の表面2aには、単結晶Ibダイヤモンドからなる尖鋭形状の突起部3が一体的に複数形成されている。これらの基部2及び突起部3により形成されたダイヤモンド層6の内部には、基部2の表面2a及び突起部3の側面3aに沿って層状の電子供給部7が形成されている。この電子供給部7も、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素から選ばれる1種類以上の金属元素を含有しているため、第2実施形態の電子素子1によれば、第1実施形態の電子素子1と同様の作用効果が奏される。
次に、第2実施形態の実施例について説明する。図10(a)に示すように、単結晶Ibダイヤモンド基板11の表面11aにφ3μmのAlドット9をパターニングし、図10(b)に示すように、CF/O=1%の条件でRIE法によりダイヤモンド基板11をエッチングして、微小円柱11b及び基部2を形成した。その後、図10(c)に示すように、Alドット9を除去し、図11(a)に示すように、CO/H=0.5%の条件でマイクロ波プラズマにより微小円柱11bを先鋭化して、突起部3を複数形成した。続いて、図11(b)に示すように、第1実施形態の実施例と同様の条件でK、Na又はCaをイオン注入して電子供給部7を形成し、電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、略真空中においてアノードにおける電子放出電流の検出を行った。その結果、Kが注入された電子素子1では250V、Naが注入された電子素子1では200V、ドーズ量が高濃度でCaが注入された電子素子1では150Vで電子放出電流が確認された。これは、AlやCuがイオン注入された電子素子の結果(500V)と比較すると良好な値であり、電子供給部7からダイヤモンド層6へのポテンシャルの障壁が低くなったことを示している。これにより、電子供給部7とダイヤモンド層6との間でオーミック特性も確保される。
[第3実施形態]
図12に示す第3実施形態の電子素子1は、各突起部3のダイヤモンド層6がノンドープダイヤモンドからなる点で第1実施形態の電子素子1と異なっている。第3実施形態の電子素子1の他の構成は第1実施形態の電子素子1と同様であるため、他の構成についての説明を省略する。
次に、第3実施形態の実施例について説明する。基部2となる単結晶Ibダイヤモンド基板の(100)面上に、水素及びメタンガスを用いてメタン濃度0.5%、100Torr、基板温度1000℃の条件で、ダイヤモンド層6となる厚さ約2μmのノンドープ膜をエピタキシャル成長させた。なお、このノンドープ膜は、エキシトン発光のみが確認できるほど高品質なものであった。
続いて、ダイヤモンド層6となる厚さ約2μmのノンドープ膜内に、第1実施形態の実施例と同様の条件でK、Na又はCaをイオン注入して電子供給部7を形成した。なお、ダイヤモンド層6となるノンドープ膜の表面からの深さとK、Na又はCaの原子密度との関係は第1実施形態の実施例と同様であった。また、ノンドープ膜の表面をRHEEDで観察すると単結晶のパターンを観察できたことから、当該表面はダイヤモンドであることが分かった。また、4端子で電子供給部7のシート抵抗を測定すると、9Ω/squareであり、非常に低い抵抗であった。更に、塩酸、硝酸、フッ酸で洗浄したが、電子供給部7に変化はなく、抵抗値も同じままであった。
イオン注入した後、第1実施形態の実施例と同様の方法で基部2、突起部3及び電極膜4を形成し、電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、略真空中においてアノードにおける電子放出電流の検出を行った。その結果、Kが注入された電子素子1では180V、Naが注入された電子素子1では150V、ドーズ量が高濃度でCaが注入された電子素子1では100Vで電子放出電流が確認された。そして、温度を500℃に上げると、電子を放出させるための閾値電圧が更に下がり、電子放出電流も増加した。これは、第1及び第2実施形態の実施例の結果と比較すると更に良好な値である。
[第4実施形態]
図13に示す第4実施形態の電子素子1は、各突起部3のダイヤモンド層6がn型ダイヤモンド層である点で第1実施形態の電子素子1と異なっている。第4実施形態の電子素子1の他の構成は第1実施形態の電子素子1と同様であるため、他の構成についての説明を省略する。
このように、ダイヤモンド層6をn型ダイヤモンド層とすることで、電子供給部7の周囲がn型ダイヤモンド層となるため、電子供給部7からダイヤモンド層6に供給された電子が消失するのを防止することができ、電子を放出するためにアノードとの間に印加する電圧をより一層低くすることが可能になる。
次に、第4実施形態の実施例について説明する。基部2となる単結晶Ibダイヤモンド基板の(111)面上に、水素、メタンガス及び水素希釈フォスフィンガスを用いてメタン濃度(CH/H)1%、PH/CH=10000ppm、100Torr、基板温度900℃の条件で、ダイヤモンド層6となる厚さ約1.5μmのPドープ膜をエピタキシャル成長させた。なお、このPドープ膜は、ホール効果を測定した結果、n型であることが確認された。
続いて、ダイヤモンド層6となる厚さ約1.5μmのPドープ膜内に、第1実施形態の実施例と同様の条件でK、Na又はCaをイオン注入して電子供給部7を形成した。なお、ダイヤモンド層6となるPドープ膜の表面からの深さとK、Na又はCaの原子密度との関係は第1実施形態の実施例と同様であった。また、Pドープ膜の表面をRHEEDで観察すると単結晶のパターンを観察できたことから、当該表面はダイヤモンドであることが分かった。また、4端子で電子供給部7のシート抵抗を測定すると、8Ω/squareであり、非常に低い抵抗であった。更に、塩酸、硝酸、フッ酸で洗浄したが、電子供給部7に変化はなく、抵抗値も同じままであった。
イオン注入した後、第1実施形態の実施例と同様の方法で基部2、突起部3及び電極膜4を形成し、電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、略真空中においてアノードにおける電子放出電流の検出を行った。その結果、Kが注入された電子素子1では150V、Naが注入された電子素子1では100V、ドーズ量が高濃度でCaが注入された電子素子1では80Vで電子放出電流が確認された。そして、温度を500℃に上げると、電子を放出させるための閾値電圧が更に下がってK、Na、Ca共に50V以下となり、電子放出電流も増加した。これは、第1〜第3実施形態の実施例の結果と比較すると極めて良好な値である。
[第5実施形態]
図14に示す第5実施形態の電子素子1は、各突起部3においてダイヤモンド層6の先端側表面に積層ダイヤモンド層14が形成されている点で第1実施形態の電子素子1と異なっている。第5実施形態の電子素子1の他の構成は第1実施形態の電子素子1と同様であるため、他の構成についての説明を省略する。
このように、ダイヤモンド層6の表面に積層ダイヤモンド層14を形成することで、積層ダイヤモンド層14を含めた電子供給部の形成深さを調節することができる。そのため、電子素子1のデバイスとしての諸特性を制御することが可能になる。
次に、第5実施形態の実施例について説明する。第1実施形態の実施例において単結晶Ibダイヤモンド基板内にK、Na又はCaをイオン注入した後、単結晶Ibダイヤモンド基板の(100)面上に、実施形態3の実施例と同様の条件で、積層ダイヤモンド層14となる厚さ約0.5μmのノンドープ膜をエピタキシャル成長させた。このとき、ダイヤモンド層6となる単結晶Ibダイヤモンド基板の表面は結晶性を保有しているので、単結晶のダイヤモンドが成長した。また、ノンドープ膜を成長させても、電子供給部7は単結晶Ibダイヤモンド基板内で保護されているため、電子供給部7が無くなるようなこともなく、その抵抗値もほぼ同じ値を維持した。
積層ダイヤモンド層14となるノンドープ膜を形成した後、第1実施形態の実施例と同様の方法で基部2、突起部3及び電極膜4を形成し、電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、略真空中においてアノードにおける電子放出電流の検出を行った。その結果、Kが注入された電子素子1では180V、Naが注入された電子素子1では140V、ドーズ量が高濃度でCaが注入された電子素子1では90Vで電子放出電流が確認された。そして、温度を500℃に上げると、電子を放出させるための閾値電圧が更に下がってK、Na、Ca共に50V以下となり、電子放出電流も増加した。これは、電子供給部7からダイヤモンド層6へのポテンシャルの障壁が低くなったことを示していると共に、積層ダイヤモンド層14から略真空中へのポテンシャルの障壁が低くなったことも示している。
[第6実施形態]
図15に示す第6実施形態の電子素子1は、各突起部3においてダイヤモンド層6の先端側表面に積層ダイヤモンド層14が形成されている点で第4実施形態の電子素子1と異なっている。第6実施形態の電子素子1の他の構成は第4実施形態の電子素子1と同様であるため、他の構成についての説明を省略する。
このように、ダイヤモンド層6の表面に積層ダイヤモンド層14を形成することで、積層ダイヤモンド層14を含めた電子供給部の形成深さを調節することができる。そのため、電子素子1のデバイスとしての諸特性を制御することが可能になる。
次に、第6実施形態の実施例について説明する。第4実施形態の実施例においてダイヤモンド層6となるPドープ膜内にK、Na又はCaをイオン注入した後、Pドープ膜の表面上に、実施形態3の実施例と同様の条件で、積層ダイヤモンド層14となる厚さ約0.5μmのノンドープ膜をエピタキシャル成長させた。このとき、ダイヤモンド層6となるPドープ膜の表面は結晶性を保有しているので、単結晶のダイヤモンドが成長した。また、ノンドープ膜を成長させても、電子供給部7はPドープ膜内で保護されているため、電子供給部7が無くなるようなこともなく、その抵抗値もほぼ同じ値を維持した。
積層ダイヤモンド層14となるノンドープ膜を形成した後、第1実施形態の実施例と同様の方法で基部2、突起部3及び電極膜4を形成し、電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、略真空中においてアノードにおける電子放出電流の検出を行った。その結果、Kが注入された電子素子1では140V、Naが注入された電子素子1では100V、ドーズ量が高濃度でCaが注入された電子素子1では70Vで電子放出電流が確認された。そして、温度を500℃に上げると、電子を放出させるための閾値電圧が更に下がってK、Na、Ca共に50V以下となり、電子放出電流も増加した。これは、電子供給部7からダイヤモンド層6へのポテンシャルの障壁が低くなったことを示していると共に、積層ダイヤモンド層14から略真空中へのポテンシャルの障壁が低くなったことも示している。
[第7実施形態]
第7実施形態の電子素子1は、電子供給部7がランタノイド系列金属元素と硫黄元素とを含有する組成物及びアルカリ金属元素と硫黄元素とを含有する組成物から選ばれる1種類以上の組成物を含有する点で、図12に示す第3実施形態の電子素子1と異なっている。第7実施形態の電子素子1の他の構成は第3実施形態の電子素子1と同様であるため、他の構成についての説明を省略する。
以上のように構成された電子素子1においては、ダイヤモンド層6内に形成された電子供給部7は、ランタノイド系列金属元素(La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLu)と硫黄元素とを含有する組成物及びアルカリ金属元素と硫黄元素とを含有する組成物から選ばれる1種類以上の組成物を含有しているため、例えばCu、Au、Pt等に比べ仕事関数が小さいものとなっている。このとき、ダイヤモンド層6の電子親和力は、例えばシリコン層に比べ小さいため(負の電子親和力となる場合もある)、ダイヤモンド層6の伝導帯下端のエネルギー準位と電子供給部7において電子が存在するエネルギー準位とのギャップは小さくなっている。
従って、略真空中において電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、電極膜4に対しアノードが高電位となるように電圧を印加すると、当該電圧が比較的低くても、電子供給部7からダイヤモンド層6の伝導帯に容易に電子が供給される。そして、ダイヤモンド層6に供給された電子は、電子素子1とアノードとの間に生じている電界の作用によって、各突起部3の先端部からアノードに向かって放出される。
次に、第7実施形態の実施例について説明する。基部2となる単結晶Ibダイヤモンド基板の(100)面上に、第3実施形態の実施例と同様の条件で、ダイヤモンド層6となる厚さ約2μmのノンドープ膜をエピタキシャル成長させた。
続いて、ダイヤモンド層6となる厚さ約2μmのノンドープ膜内に、エネルギー300keV、ドーズ量1×1017cm−2の条件でLaをイオン注入した後、エネルギー105keV、ドーズ量1.2×1017cm−2の条件でSをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。また、ダイヤモンド層6となる厚さ約2μmのノンドープ膜内に、エネルギー140keV、ドーズ量1×1017cm−2の条件でKをイオン注入した後、エネルギー105keV、ドーズ量1.2×1017cm−2の条件でSをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。
図16は、ダイヤモンド層6となるノンドープ膜の表面からの深さとLa、Sの原子密度との関係を示すグラフである。このグラフに示されるように、Laの原子密度のピークとSの原子密度のピークとがほぼ同じ深さで現れるように各元素のイオン注入を行った。そして、LaとSとを含有する組成物(La+S)のピーク原子密度が1×1021cm−3以上となると、ノンドープ膜内(後のダイヤモンド層6内)で組成物が凝集してパーコレーションするため、電子供給部7を導電部として機能させることができる。
なお、ノンドープ膜の表面をRHEEDで観察すると単結晶のパターンを観察できたことから、当該表面はダイヤモンドであることが分かった。また、4端子で電子供給部7のシート抵抗を測定すると、100Ω/squareであり、他の金属層を形成しない元素(Ar、Ne、N等)のイオン注入層(10kΩ/square以上)に比べて非常に低い抵抗であった。更に、塩酸、硝酸、フッ酸で洗浄したが、電子供給部7に変化はなく、抵抗値も同じままであった。
イオン注入した後、第1実施形態の実施例と同様の方法で基部2、突起部3及び電極膜4を形成し、電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1の各突起部3と対向するようにアノードを設置し、略真空中においてアノードにおける電子放出電流の検出を行った。その結果、La及びSが注入された電子素子1では200V、K及びSが注入された電子素子1では300Vで電子放出電流が確認された。これは、AlやCuがイオン注入された電子素子の結果(500V)と比較すると良好な値であり、電子供給部7からダイヤモンド層6へのポテンシャルの障壁が低くなったことを示している。これにより、電子供給部7とダイヤモンド層6との間でオーミック特性が確保される。
[第8実施形態]
図17及び図18に示す第8実施形態の電子素子1は、例えばトランジスタに応用可能なものである。同図に示すように、電子素子1は、単結晶Ibダイヤモンドからなる板状のダイヤモンド層6を有しており、このダイヤモンド層6の表面6aには矩形状の電極膜4が一対形成されている。
また、ダイヤモンド層6内には、図18に示すように、各電極膜4と対面するように層状の電子供給部7が形成されている。更に、ダイヤモンド層6内において電極膜4と電子供給部7との間には、Arイオンが注入されたイオン注入層16が形成されている。これにより、ダイヤモンド層6の厚さ方向において整列する電極膜4と電子供給部7と間の電気抵抗が下がり、オーミック特性が確保される。
次に、第8実施形態の実施例について説明する。図19(a)に示すように、ダイヤモンド層6内に、エネルギー140keV、ドーズ量1×1017cm−2の条件でKをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。また、ダイヤモンド層6内に、エネルギー200keV、ドーズ量2.9×1017cm−2の条件でNaをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。また、ダイヤモンド層6内に、エネルギー200keV、ドーズ量4×1017cm−2の条件でCaをイオン注入することで、電子供給部7を形成した。
イオン注入した後、ダイヤモンド層6の表面6aに、5μmの間隔を設けて一対の矩形状のマスクをパターンニングし、図19(b)に示すように、ダイヤモンド層6をエッチングして溝6bを形成することで、電子供給部7を2つの領域に分割した。この試料を洗浄した後、図19(c)に示すように、ノンドープダイヤモンドを成長させて溝6bを埋めた。続いて、メタルマスクを利用して、エネルギー70keV、ドーズ量1016〜1017cm−2の条件で、ダイヤモンド層6の表面6aと各電子供給部7との間にArをイオン注入することで、図20(a)に示すように、イオン注入層16を形成した。その後、図20(b)に示すように、ダイヤモンド層6の表面6aに、Tiからなる矩形状の電極膜4を各電子供給部7と対面するように一対形成して、電子素子1を完成させた。
なお、Arのイオン注入に替えて、電子供給部7を形成する金属元素と同じ金属元素を電子供給部7形成時の1/2のエネルギーでイオン注入してもよい。この場合にも、電極膜4と電子供給部7と間の電気抵抗を下げることができる。また、Tiからなる電極膜4上にPtからなる電極膜を形成し、このPtからなる電極膜上にAuからなる電極膜を形成したり、Tiからなる電極膜4上にMoからなる電極膜を形成し、このMoからなる電極膜上にAuからなる電極膜を形成したりすると、電極膜4と電子供給部7と間の電気抵抗を更に下げることができる。
このようにして製造した電子素子1の一対の電極膜4,4間に電圧を印加すると、室温下では、Kが注入された電子素子1では23V、Naが注入された電子素子1では18V、Caが注入された電子素子1では10Vで、一対の電極膜4,4間を流れる電流が確認された。そして、温度を500℃に上げると、Kが注入された電子素子1では18V、Naが注入された電子素子1では12V、Caが注入された電子素子1では8Vで、一対の電極膜4,4間を流れる電流が確認された。これは、AlやCuがイオン注入された電子素子の結果(室温下でそれぞれ35V、40V)と比べて低い値であり、電子供給部7からダイヤモンド層6へのポテンシャルの障壁が低くなったことを示している。これにより、電子供給部7とダイヤモンド層6との間でオーミック特性が確保される。
[第9実施形態]
図21に示す第9実施形態の電子素子1は、例えばダイオードに応用可能なものである。同図に示すように、電子素子1は、単結晶Ibダイヤモンドからなる板状の基部2を有しており、この基部2の表面2aには、n型ダイヤモンドからなるダイヤモンド層6が形成されている。このダイヤモンド層6の表面6aには矩形状の電極膜4が一対形成されている。
また、ダイヤモンド層6内には層状の電子供給部7が形成されており、ダイヤモンド層6内において一方の電極膜4と電子供給部7との間には、Arイオンが注入されたイオン注入層16が形成されている。これにより、ダイヤモンド層6の厚さ方向においてイオン注入層16を介して整列する電極膜4と電子供給部7と間の電気抵抗が下がり、オーミック特性が確保される。
次に、第9実施形態の実施例について説明する。基部2となる単結晶Ibダイヤモンド基板の(111)面上に、第4実施形態の実施例と同様の条件で、ダイヤモンド層6となる厚さ約1.5μmのPドープ膜をエピタキシャル成長させた。続いて、ダイヤモンド層6となるPドープ膜内に、第1実施形態の実施例と同様の条件でK、Na又はCaをイオン注入して電子供給部7を形成した。
イオン注入した後、ダイヤモンド層6において、一方の電極膜4が形成されるべき部分と電子供給部7との間に、電子供給部7を形成する金属元素と同じ金属元素を電子供給部7形成時の1/3のエネルギーでイオン注入してイオン注入層16を形成した。そして、ダイヤモンド層6の表面6aに、イオン注入層16と対面するようにTiからなる電極膜4を形成した。更に、ダイヤモンド層6の表面6aにおいてイオン注入層16と対面しない領域に、Alからなる電極膜4を形成して、電子素子1を完成させた。
このようにして製造した電子素子1において、Tiからなる電極膜4にマイナスバイアス、Alからなる電極膜4にプラスバイアスを印加すると、電子供給部7がK、Na又はCaのいずれにより形成される場合にも、線形性を有する電流−電圧特性を示し、オーミック特性となった。一方、Tiからなる電極膜4にプラスバイアス、Alからなる電極膜4にマイナスバイアスを印加すると、K、Na又はCaが注入された電子素子1のいずれの場合にも、3次関数的な曲率を有する電流−電圧特性を示した。
なお、Tiからなる電極膜4にマイナスバイアス、Alからなる電極膜4にプラスバイアスを印加した場合の方が抵抗値が小さく、電子供給部7からダイヤモンド層6への接触抵抗が小さいことも分かった。これは、オーミック特性の接触抵抗を示している。そして、ダイヤモンド層6の表面6aに、AlでなくAuからなる電極膜4を形成し、この電極膜4にプラスバイアスを印加すると、ショットキー的な振る舞いをするが、順方向の抵抗値は小さくなった。その程度は、Kが注入された電子素子1、Naが注入された電子素子1、Caが注入された電子素子1という順序で、抵抗値が小さくなっていくことが分かった。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、各実施形態において電子供給部7はイオン注入により形成されたが、ダイヤモンド層6上に金属層を形成し、この金属層上にダイヤモンド層6を形成することで、当該金属層を電子供給部7としてもよい。
また、ダイヤモンド層6は、ノンドープダイヤモンド層であってもn型ダイヤモンド層であっても構わない。そして、ダイヤモンド層6の最終表面は、n型、p型、酸素終端又は水素終端のいずれであっても構わないし、それらの多層構造であっても構わない。なお、電子素子1を電子放出素子として構成する場合、電子親和力を更に小さくすることができるため、水素終端していることが好ましい。
また、基部2及びダイヤモンド層6は、単結晶ダイヤモンドに限らず多結晶ダイヤモンドでもよい。ただし、(100)面、(110)面、(111)面等の各面方位によって電子放出特性が異なってくるため、最も電子放出特性が良くなる面方位に揃えることが重要となる。従って、面方位を制御して揃えることが可能な単結晶基板、ヘテロエピ基板或いは高配向膜等の方が通常の多結晶基板よりも好ましい。なお、ダイヤモンド基板は高圧合成ダイヤモンドでも気相合成ダイヤモンドでも原理的には構わないが、面積を大きくしたり、含有不純物を減少したりするには気相合成法によるものの方がよい。
また、電子素子1は、電子放出素子として構成する場合、ディスプレイ、電子銃、蛍光管、及び真空管等の他、SCR(silicon controlled rectifier)、GTO(gate turn-off)、SIT(static induction transistor)、IGBT(insulated gate bipolar transistor)、及びMISFET(metal insulator semiconductor / field effect transistor)等のパワーデバイスに適用可能である。
本発明に係る電子素子の第1実施形態を示す斜視図ある。 図1に示す電子素子の断面図である。 第1実施形態の実施例における製造工程を示す図であり、(a)は電子供給部の形成工程、(b)はAlドットのパターンニング工程、(c)は単結晶Ibダイヤモンド基板のエッチング工程である。 第1実施形態の実施例における製造工程を示す図であり、(a)はAlドットの除去工程、(b)は突起部の形成工程、(c)は蒸着膜の形成工程である。 第1実施形態の実施例における製造工程を示す図であり、(a)はレジストの形成工程、(b)は電極膜の形成工程、(c)はレジストの除去工程である。 単結晶Ibダイヤモンド基板の表面からの深さとKの原子密度との関係を示すグラフである。 単結晶Ibダイヤモンド基板の表面からの深さとNaの原子密度との関係を示すグラフである。 単結晶Ibダイヤモンド基板の表面からの深さとCaの原子密度との関係を示すグラフである。 本発明に係る電子素子の第2実施形態を示す断面図ある。 第2実施形態の実施例における製造工程を示す図であり、(a)はAlドットのパターンニング工程、(b)は単結晶Ibダイヤモンド基板のエッチング工程、(c)はAlドットの除去工程である。 第2実施形態の実施例における製造工程を示す図であり、(a)は突起部の形成工程、(b)は電子供給部の形成工程である。 本発明に係る電子素子の第3実施形態を示す断面図ある。 本発明に係る電子素子の第4実施形態を示す断面図ある。 本発明に係る電子素子の第5実施形態を示す断面図ある。 本発明に係る電子素子の第6実施形態を示す断面図ある。 ダイヤモンド層となるノンドープ膜の表面からの深さとLa、Sの原子密度(1cm当たりの原子数)との関係を示すグラフである。 本発明に係る電子素子の第8実施形態を示す斜視図ある。 図17に示す電子素子の断面図である。 第8実施形態の実施例における製造工程を示す図であり、(a)は電子供給部の形成工程、(b)はダイヤモンド層のエッチング工程、(c)はノンドープダイヤモンドの形成工程である。 第8実施形態の実施例における製造工程を示す図であり、(a)はイオン注入層の形成工程、(b)は電極膜の形成工程である。 本発明に係る電子素子の第9実施形態を示す断面図ある。
符号の説明
1…電子素子、6…ダイヤモンド層、7…電子供給部、14…積層ダイヤモンド層。

Claims (3)

  1. ダイヤモンド層と、
    前記ダイヤモンド層内に形成され、前記ダイヤモンド層に電子を供給する電子供給部とを備え、
    前記電子供給部は、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素から選ばれる1種類以上の金属元素を含有し、該金属元素のピーク原子密度が1×10 21 cm −3 以上となるように前記ダイヤモンド層内に形成されていることを特徴とする電子素子。
  2. 前記ダイヤモンド層はn型ダイヤモンド層であることを特徴とする請求項1記載の電子素子。
  3. 前記ダイヤモンド層の表面には積層ダイヤモンド層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子素子
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