JP4580569B2 - 導電性ポリマーが被覆されたトナー - Google Patents
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Description
本発明は、ドープされた導電性ポリマーを含有する導電性表面層が設けられたコアをそれぞれが含むトナー粒子を含むトナーに関する。この種のトナーは、特願平3−100561から知られている。多数の個々のトナー粒子から構成されるこのトナーは、例えば、電子写真画像形成法において用いることができる。例えば、導電性表面層の厚さを変えることにより、トナーの抵抗を1〜1*1013ohm*mの間で調節することができる。トナーの抵抗は、実用的には周囲条件、特に空気の湿度とは無関係である。
【0002】
このトナーは、トナーが機械的負荷にさらされるとこのトナーの抵抗が急激に変化するという欠点によって、より従来型の導電性表面層、例えば、炭素、導電性金属酸化物または導電性樹脂を含有する表面層が被覆されたトナーとは、特に異なる。トナーに導電性表面が設けられた後、トナーは種々の機械的負荷にさらされる。これらには、例えば、画像形成装置、特にプリンタに向けたトナーの輸送に付随する負荷が含まれる。トナーは、再び、プリンタ内で内部補給材料から現像装置への輸送および前記現像装置へのトナーの連続的供給などの多くの機械的負荷を経る。抵抗の変化には、トナーの現像特性が変化するという影響があり、これは印刷画像の品質に悪い影響を及ぼす。この種の問題は、現像装置内でトナーの抵抗を連続的に測定し、測定された値に現像設定を適応させることにより回避することができる。しかし、この解決法は費用がかかると共に、画像形成装置の感度を誤動作に至るまでに高める。第2の可能な解決法は、例えば、画像形成品質がかなり悪化した場合にサービスエンジニアが、あるいはユーザー自身が手で現像設定を調節することである。この解決法には、一方で画像形成品質が一定でなく、他方でサービスエンジニアによる現像設定の調節は費用がかかるという重大な欠点がある。
【0003】
本発明の目的は、機械的負荷に対してより良好な耐性をもつトナーを提供することである。このために、コアと表面層との間に中間層が存在することを特徴とする請求項1の前提部分によるトナーを発明した。驚くべきことに、本発明によるトナーが機械的負荷に対して遥かにより良好な耐性をもつことが見出された。結果として、トナーの抵抗変化はそれほど急激ではなくなり、画像形成装置の印刷品質が非常に安定であるようになる。本発明によるトナーが機械的負荷に対して、より良好な耐性を有する理由は完全には明らかでない。おそらく、導電性表面層がより満足に接着するように中間層が物理的および化学的に安定で均質である下地をもたらすのであろう。もう一つの可能性は、表面層が代表的な機械的荷重に対してより強い別の構造を獲得するように中間層がコア表面のモルホロジーの変化をもたらすことである。表面層が機械的により強くなるように中間層と表面層との間に相互作用もおそらく存在するであろう。一つの好ましい実施形態において、中間層はポリマーを含有する。この種の材料の利点は、低いコストおよび最小の環境負荷である。もう一つの好ましい実施形態において、ポリマーのガラス転移温度は70℃以上である。結果として、中間層は、トナーを画像形成装置において通常さらす温度で実用的に不変であり、本発明によるトナーの良好な特性が維持される。なおもう一つの好ましい実施形態において、ポリマーは、100℃以上のガラス転移温度を有し、トナーが一層より安定な特性をもつようになる。好ましくは、ポリマーは、着色剤、より特に染料または顔料をコアに塗布することによりトナーを着色できるように透明である。この利点は、濃い(strong)色を簡単に得ることができることである。ポリマーは、好ましくは、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびマレイン酸とオレフィンのコポリマーから成る群から選択される。前記オレフィンは、例えば、脂肪族、脂環式または芳香族であることが可能であると共に、一個以上の置換基をもつことが可能である。好ましくは、また、ポリマーは、マレイン酸と脂肪族オレフィンのコポリマーである。この種のポリマーは非常に安定なトナーをもたらす。
【0004】
トナーのコアは、好ましくは、定着性ポリマー、例えば、熱可塑性ポリマーまたは感圧性ポリマーを含有する。一般的なポリマーは、スチレン、スチレンアクリレート、スチレン−ブタジエンコポリマーおよびスチレンマレイン酸コポリマーなどのスチレンコポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルおよびエポキシ樹脂などである。単一成分としてまたは混合物としてこれらを用いることができる。好ましくは、ポリマーは、100,000以下の重量平均分子量を有する。この分子量は、例えば、画像の必要な機械的特性または画像形成法の固有特性に適応させることができる。
【0005】
導電性表面層は、好ましくは、チオフェン、アニリン、ピロールまたはそれらの誘導体から成る群から選択される一種以上のモノマーから誘導されるドープされた導電性ポリマーを含有する。この種のポリマーは、電荷担体が容易に移動できるように共役鎖を含む。この鎖において、電荷担体は、ドーピングプロセス、特に化学的または電気化学的プロセスを経由して作られる。この種のプロセスは、電子がポリマー鎖から除去されるか、あるいはポリマー鎖に付加される酸化または還元を含む。好ましくは、また、表面層は、ポリエチレンジオキシチオフェンを含有する。この導電性ポリマーは、導電性表面層がトナーの色に妨害作用を及ぼさないように実用的に無色である利点を有する。表面層は、トナー粒子を囲んで閉じた層であってもよいが、特に導電路の形態において閉じられていない層を形成することもできる。別の実施形態において、コアは、単一の導電性磁気トナーを利用する画像形成法において使用できるように磁化性材料も含有する。
【0006】
以下の実施例を用いることにより本発明を更に説明する。すべての反応および実験を室温で行った。
【0007】
実施例1〜6は、本発明による中間層をどのようにトナーのコアに設けるかを記載している。
【0008】
実施例7〜14は、本発明による多数の導電性トナーの製造を記載している。
【0009】
実施例15は、本発明による多数のトナーの機械的負荷に対する耐性曲線に関する実験に関係している。
【0010】
実施例1
9〜15μm(d5〜d95)の体積平均粒子サイズ分布を有し、ポリエステル樹脂83m%、磁化性顔料15m%、シアン染料2m%から構成されたトナーコア1kgを10リットルのガラスビーカー内で水道水4リットルに分散させた。この目的のために必要な攪拌速度は約350rpmであった。マレイン酸とオレフィンのコポリマーの25重量%水溶液(ポリ(マレイン酸co−オレフィン)ナトリウム塩、アルドリッチ(Aldrich))100gをこの分散液に添加した。その時、分散液のpHは約11であった。次に、1モルHCl溶液約300mlを徐々に添加することにより分散液をpH2に酸性化した。分散液をさらに数分攪拌した。その後、粒子を濾過除去し、水道水4リットルで2回洗浄した。その後、粒子を空気中で乾燥した。乾燥後、中間層が被覆された粒子を25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上で篩った。
【0011】
実施例2
マレイン酸と脂肪族オレフィンのコポリマーの25m%水溶液の代わりに、マレイン酸と芳香族オレフィン、この場合スチレンのコポリマーの25m%水溶液を用いてコア上に中間層を形成した以外は、全く実施例1の場合にように粒子を製造した。
【0012】
実施例3
100mlのガラスビーカー内で、分散剤であるヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)1gを供給された脱塩水20mlに実施例1に記載されたコア25gを分散させた。この目的で、マグネチックスターラーによって150rpmで回転するマグネチックスターラーブレードをガラスビーカーに設けた。ポリメタクリル酸(PMA)0.99gを含有する脱塩水10mlを約5分にわたり分散液に滴下した。次に、分散液を30分間攪拌した。その後粒子を濾過除去し、脱塩水20mlで洗浄した。粒子を空気中で乾燥し、乾燥後、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上で篩った。
【0013】
実施例4
2リットルの容量をもつ密閉反応器内で、窒素雰囲気において、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム二水和物4.16gを供給された無酸素脱塩水500mlに実施例1に記載したようなコア100gを分散させた。攪拌棒で激しく攪拌(約300rpm)しながら、5ml/分の分配速度でメチルメタクリレート14.9g中の第三ブチルヒドロペルオキシド2.2gの溶液を添加した。次に分散液を40分間攪拌し、その後粒子を濾過除去した。粒子を各回脱塩水500mlで三回洗浄し、その後空気中で乾燥した。最終的に、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上で粒子を篩った。
【0014】
実施例5
100mlガラスビーカー内で、ポリビニルアルコール0.5gを供給された脱塩水50mlに、実施例1に記載したようなトナーコア20gを分散させた。この目的で、マグネチックスターラーによって150rpmで回転するマグネチックスターラーブレードをガラスビーカーに設けた。分散液を30分間攪拌した。その後粒子を濾過除去し、脱塩水20mlで洗浄した。粒子を空気中で乾燥し、その後、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上で篩った。
【0015】
実施例6
100mlガラスビーカー内で、ポリエチレンイミン0.15gを供給された脱塩水50mlに実施例1に記載されたようなトナーコア20gを分散させた。この目的で、マグネチックスターラーによって150rpmで回転するマグネチックスターラーブレードをガラスビーカーに設けた。分散液を30分間攪拌した。その後粒子を濾過除去し、脱塩水20mlで洗浄した。粒子を空気中で乾燥し、その後、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上で篩った。
【0016】
実施例7
この実施例において、実施例1により中間層を設けられたトナーコアにポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)の導電性表面層を設けた。この目的で、250mlガラスビーカー内で、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)1.44g/脱塩水リットルを含有する溶液62.5mlに粒子25gを分散させた。エチレンジオキシチオフェン(EDOT)2g/脱塩水リットルを含有する溶液43.75mlをこの分散液および脱塩水25mlに添加した。0.5モル塩酸溶液中の0.1モル硫酸セリウム(IV)溶液25mlを300rpmの攪拌速度で30秒にわたりこの分散液に添加した。この酸化性溶液を用いることによって、酸化重合が起きることが可能となり、得られたポリマーを同時にドープすることが可能となる。分散液を1分間攪拌し、その後トナー粒子を濾過除去し、直ちに水道水で洗浄し、その後空気中で乾燥した。最終的に、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上でトナー粒子を篩った。トナーの抵抗は約1E2Ohmmであった。
【0017】
実施例8
硫酸セリウム(IV)溶液を5秒にわたって添加した以外は、実施例7と厳密に同じやり方で導電性トナーを製造した。このやり方で得られたトナーは約8E3Ohmmの抵抗をもっていた。
【0018】
実施例9
乾式コーティング工程において、実施例8により得られた導電性トナーにシリカから成る別のコーティングを設けた。この目的で、トナー200gを0.1重量%シリカ(R972、デグッサ(Degussa))と合わせてNARA HYBRIDIZERに移送した。その後、2500rpmで20秒にわたりコーティングすることによりシリカをトナー上に沈着させた。結果として、トナーの抵抗は1E4に増加した。導電性コーティングを塗布した後、このやり方で本発明によるトナーの最終抵抗をなお変化させることができる。
【0019】
実施例10
出発材料として用いられたトナーコアに実施例2による中間層を被覆した以外は、実施例7と厳密に同じやり方で導電性トナーを製造した。このトナーの最終抵抗は約3E3Ohmmである。
【0020】
実施例11
この実施例において、実施例1により中間層が設けられたトナーコアにポリエチレンジオキシチオフェンに加えてポリスチレンスルホネートを含有する導電性表面層を設けた。この目的で、中間層を設けられたこれらの一定量トナーコア100gをドデシル硫酸ナトリウム1.44g/脱塩水リットルを含有する溶液250mlに分散させた。PEDOT0.5%に加えてポリスチレンスルホネート0.8%を含有するBaytron P(バイエル(Bayer))100mlをこの分散液に添加した。塩化カルシウム(CaCl2)50g/リットルを含有する溶液100mlをその後約30分にわたり滴下した。これらの条件において、ドープされたPEDOTおよびポリスチレンスルホネートの導電性錯体が粒子上に沈殿する。その後、分散液を濾過除去し、トナー粒子を空気中で乾燥した。最終的に、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上で粒子を篩った。トナーの抵抗は約5E3Ohmmであった。導電性トナーをこのやり方で容易に得ることができる。
【0021】
実施例12
この実施例において、実施例1により中間層が設けられたトナーコアにポリエチレンジオキシチオフェンに加えてマレイン酸とオレフィンのコポリマーを含有する導電性表面層を設けた。この目的で、250mlガラスビーカー内で、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)1.44g/脱塩水リットルを含有する溶液62.5mlに粒子25gを分散させた。エチレンジオキシチオフェン(EDOT)2g/脱塩水リットルを含有する溶液43.75mlをこの溶液およびマレイン酸とオレフィンのコポリマーの25重量%溶液(ポリ(マレイン酸co−オレフィン)ナトリウム塩、アルドリッチ(Aldrich))1.4gを含有する脱塩水25mlに添加した。0.5モル塩酸溶液中の0.1モル硫酸セリウム(IV)25ml溶液を300rpmの攪拌速度で30秒にわたりこの分散液に添加した。この分散液を1分間攪拌し、その後トナー粒子を濾過除去し、直ちに水道水で洗浄し、その後空気中で乾燥した。最終的に、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上でトナー粒子を篩った。トナーの抵抗は約1E5Ohmmであった。
【0022】
実施例13
この実施例において、実施例1により中間層を設けられたトナーコアにポリアニリン(PANI)の導電性表面層を設けた。この目的で、関連した一定量の粒子25gをSDS1.44g/脱塩水リットルを含有する溶液62.5mlに分散させた。アニリン2g/脱塩水リットルを含有する溶液62.5mlに加えて、脱塩水125mlをこの分散液に添加した。0.5モル塩酸溶液中の0.1モル硫酸セリウム(IV)38mlを得られた分散液に300rpmの攪拌速度で30秒にわたり添加した。この分散液を1分間攪拌し、その後トナー粒子を濾過除去し、直ちに水道水100mlで洗浄し、その後空気中で乾燥した。最終的に、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上でトナー粒子を篩った。トナーの最終的な抵抗は約6E2Ohmmであった。
【0023】
実施例14
この実施例において、実施例1により中間層が設けられたトナー粒子にポリピロール(PPy)の導電性表面層を設けた。この目的で、関連した一定量の粒子25gをSDS1.44g/脱塩水リットルを含有する溶液62.5mlに分散させた。ピロール2g/脱塩水リットルを含有する溶液62.5mlに加えて、脱塩水125mlをこの分散液に添加した。0.5モル塩酸溶液中の0.1モル硫酸セリウム(IV)53mlを、得られた分散液に300rpmの攪拌速度で30秒にわたり添加した。この分散液を1分間攪拌し、その後トナー粒子を濾過除去し、直ちに水道水100mlで洗浄し、その後空気中で乾燥した。最終的に、25μmのメッシュ幅をもつスクリーン上でトナー粒子を篩った。トナーの最終抵抗は約1E6Ohmmであった。
【0024】
実施例15
制御された条件下で行ったこの実施例において記載された単純な実験によって、トナーの抵抗に及ぼす機械的負荷の影響を測定することが可能である。この目的で、検討対象のトナー20gおよび断面0.6mmのガラスビーズ100gを200mlのガラスポットに供給した。次に、ポットをロールベンチ上に置き、25m/分の周速度で回転させた。特定の時間にわたり負荷後、トナーサンプルをポットから取り出した。その後トナーの抵抗を測定した。この目的で、直径3cmの円形テフロンベース、高さ約1cmの直立真鍮周囲端ならびに直径約1cmおよび高さ約1cmの同心円形真鍮内側端を備えた中空ディスク状抵抗セルを用いた。周囲端および内側端は、一定量のトナー(約6ml)をその間に注ぐ電極として機能する。約1ボルトのAC電圧を二つの電極の両端に10kHzの周波数で印加し、トナーのインピーダンスをOhm*mで測定した。
【0025】
このやり方で、本発明によるトナーの耐性曲線を、同じコア、すなわち、実施例1に記載された出発トナー(標準トナー)コアであって本発明による中間層のないコアに導電性表面層を塗布したトナーの耐性曲線と比較した。こうして、実施例7と同様の方法で被覆された標準トナーの導電性表面層であるPEDOTが被覆されたトナー、実施例13と同様に塗布された標準トナーの導電性表面層であるPANIが被覆されたトナー、および最後に実施例14と同様に塗布された標準トナーの導電性表面層であるPPyが被覆されたトナーで実験を行った。
【0026】
表1は、PEDOTが被覆されたトナーの抵抗がどのように経過するかを示している。簡単にするために、トナーのそれぞれの抵抗をt=0で1(無次元)に標準化した。従って、この表は、上述した機械的負荷のそれぞれ60分および120分後に抵抗が増加した係数を示している。この表は、検討対象の期間において標準トナーが本発明によるトナーの抵抗変化の殆ど5倍の抵抗変化を経ることを示している。表2は、PANIが被覆されたトナーの抵抗がどのように経過するかを表1と同様に示している。この表は、検討対象の期間において標準トナーが本発明によるトナーの抵抗変化の3倍より大きい抵抗変化を経ることを示している。表3は、PPyが被覆されたトナーの抵抗がどのように経過するかを表1と同様に示している。この表は、検討対象の期間において標準トナーが本発明によるトナーの抵抗変化の約4倍の抵抗変化を経ることを示している。
【0027】
本発明によるトナーは、ポリマーを含有する中間層に限定されない。他の実施形態において、中間層は結晶材料を含有することが可能である。こうした材料の利点は、塗布することが比較的容易であると共に、周囲温度が結晶材料の融解温度より低いかぎり変化を受けないことである。結晶材料の一つの例としてワックスがある。ワックスには、印刷画像が有利な機械的特性をもつという別の利点がある。このトナーを用いて得られる画像は、摩擦力に対してより強いようである。この理由は完全には明らかでないが、トナーが受取り材料に転写される時にワックスは、多少とも中間層から放出されるようである。従って、ワックスは、最上層に低い摩擦係数を確実にもたせる。例えば、結晶材料が金属から誘導される化合物を含有することも可能である。こうした化合物の利点は、乾式コーティング技術によって容易に塗布できることである。化合物は、例えば、酸化錫、酸化珪素または酸化アルミニウムなどの金属酸化物であることが可能である。多数の中間層あるいは一種以上のポリマー、結晶材料などの混合物から成る中間層を沈着させることも可能である。
【0028】
前述した成分に加えて、文献から十分に知られている他の成分、例えば、流動改善剤、帯電調節剤、剥離剤、顔料、染料などをトナーに添加することが必要に応じて可能である。これらのすべての成分に応じて、本発明によるトナーは、静電写真法、電子写真法、誘導写真法、磁気写真法などの種々の画像形成法において用いることができる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
Claims (10)
- トナー粒子を含むトナーであって、前記トナー粒子の各々はドープされた導電性ポリマーを含有する導電性表面層が設けられたコアを含み、前記コアと前記表面層との間に中間層が存在し、前記コアが磁化性材料を含有し、前記中間層がポリマーを含有することを特徴とするトナー。
- 前記ポリマーが70℃以上のガラス転移温度を有する請求項1に記載のトナー。
- 前記ポリマーが100℃以上のガラス転移温度を有する請求項2に記載のトナー。
- 前記中間層が透明である請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記中間層の前記ポリマーがポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびマレイン酸とオレフィンのコポリマーから成る群から選択される請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記ポリマーがマレイン酸と脂肪族オレフィンのコポリマーである請求項5に記載のトナー。
- 前記コアが定着性ポリマーを含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記ドープされた導電性ポリマーがチオフェン、アニリン、ピロールまたはそれらの誘導体から成る群から選択される一種以上のモノマーから誘導される請求項1〜7のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記ドープされた導電性ポリマーがポリエチレンジオキシチオフェンである請求項8に記載のトナー。
- 前記コアが染料を含有する請求項1〜9のいずれか1項に記載のトナー。
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