JPH11295935A - キャリヤ - Google Patents

キャリヤ

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JPH11295935A
JPH11295935A JP5228599A JP5228599A JPH11295935A JP H11295935 A JPH11295935 A JP H11295935A JP 5228599 A JP5228599 A JP 5228599A JP 5228599 A JP5228599 A JP 5228599A JP H11295935 A JPH11295935 A JP H11295935A
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carrier
polymer
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pores
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Hadi K Mahabadi
ケイ マハバディ ハディ
E Argua Enno
イー アーグア エンノ
Thomas E Enright
イー エンライト トーマス
A Creatula John
エイ クリーチュラ ジョン
L Ott Marie
エル オット マリー
Derrick Henderson K
デリク ヘンダーソン ケイ
J Garoil Paul
ジェイ ガーオイル ポール
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦帯電値の範囲が広く、様々な伝導率であ
って、また体積平均粒径が約25〜約55μmである硬
磁性キャリヤを調製する。 【解決手段】 硬磁性コアと、コアの細孔に含まれるポ
リマーと、コアを覆うコーティングとを含むキャリヤで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、現像剤組成
物に関するものであり、更に詳しく述べるならば、本発
明は特定のキャリヤを含む現像剤組成物に関するもので
ある。本発明の実施の形態において、キャリヤ粒子は現
場形成法によって調製することができ、このキャリヤ
は、金属コア又は金属酸化物コアなどの適当なコア、望
ましくはポリマーを含有する硬磁性多孔性金属コア又は
多孔性金属酸化物コアとを含むものである。上記ポリマ
ーは、細孔の一部、例えば細孔の約70〜約90%、又
は細孔の全て、つまり細孔のほぼ100%に含まれ、こ
のとき各々の細孔は、例えば約50〜約100%、望ま
しくは約90〜約100%がポリマーで充填されてい
る。また、本発明はそのようなコアの調製法も含むもの
である。本発明のキャリヤは、樹脂、着色料及び必要に
応じてトナー添加剤を含むトナーと混合して現像剤と
し、静電複写、特に電子写真画像形成装置及びデジタル
装置における、画像の現像に用いることができる。
【0002】現場形成とは、例えば、キャリヤ細孔の内
部及びコア粒子の表面で重合が行われることであり、多
孔性とは、例えば泡様構造又は多数の細孔を持つことで
ある。硬磁性とは、例えば、約200ガウス以上、例え
ば約300〜約6,000ガウスの保磁力を持つ硬磁性
物質を含むコアを指している。
【0003】例えば、一般に永久磁性を持つコアを硬磁
性であるといい、このキャリヤは磁石のある無しに関わ
らず磁性を持ち、約200ガウス以上の保磁力を持つ。
一方、例えば、磁石の存在下においては磁性を持つが、
磁石がないと磁性を持たないキャリヤコアは柔磁性であ
るという。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明のキャリヤ、及
びキャリヤ合成のための重合法は、先行技術における欠
点のいくつかを解決し、あるいは小さくするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】更に、本発明の重合法に
より、摩擦帯電値の範囲が広く、様々な伝導率である硬
磁性キャリヤを合成し、また粒径の小さな、例えば、ク
ールタ計数器(CoulterCounter) で測定した体積平均粒
径が約25〜約55μmである、キャリヤの調製が可能
である。また更に、重合、特に本発明の重合法により樹
脂を被覆したキャリヤ粒子は、ポリマー又はポリマー類
などのコーティング物質の大部分、つまり90%以上が
キャリヤ表面に融解しているため、キャリヤ物質にトナ
ーが入り込む場所が少ない。更に、本発明の調製法によ
り、所望の摩擦帯電特性と伝導率がそれぞれ独立したキ
ャリヤを得ることができる。つまり、例えば、米国特許
第4,233,387号の調製法においては、キャリヤ
粒子上のコーティング重量の増加により摩擦帯電値も増
加すると考えられたが、本来、摩擦帯電パラメータはキ
ャリヤコーティング重量に依存しない。すなわち、本発
明のキャリヤ組成物及び調製法を用いて、様々な異なっ
た摩擦帯電特性及び/又は伝導率の組み合わせである現
像剤を調製することができる。
【0006】本発明は、硬磁性キャリヤ粒子を生成する
ための重合法を提供するものであり、次のことが可能で
ある。キャリヤ細孔中及び表面上におけるポリマーの架
橋;キャリヤの機械的性質の向上;ポリマーを被覆した
固体状コアより、例えば約50〜約500%軽く、衝撃
の少ないキャリヤ;様々なモノマー又はコモノマーを用
いて摩擦帯電値を調整できる;また、粉体塗布法のため
の粒径の小さなポリマー物質を必要としない又は必要性
が少ない。
【0007】本発明はまた、ほぼ一定の伝導パラメータ
を持つ硬磁性キャリヤ粒子を生成するための、現場重合
法を提供するものである。
【0008】更に本発明は、ほぼ一定の伝導パラメータ
を持ち、かつ広い範囲の予め定めた摩擦帯電値である、
硬磁性キャリヤ粒子を生成するための重合法を提供する
ものである。
【0009】更にまた本発明は、モノマー類が摩擦電気
系列表においてあまり接近していない、つまり摩擦電気
系列表上での位置が異なるモノマーの混合物より生成し
た、コーティングを含む硬磁性キャリヤ粒子を提供する
ものである。
【0010】また、本発明は、多孔性コアと、その上に
被覆したコーティングとを含む硬磁性キャリヤ粒子を提
供するものであり、このとき、細孔には後に重合又は架
橋してポリマーとなるモノマーが充填され、またコーテ
ィングはポリマー混合物から生成されるものである。キ
ャリヤの摩擦帯電値は、同重量のコーティングを既知の
ファラデーケージ法で測定したところ、約−80〜約8
0マイクロクーロン/gであった(以下、マイクロクー
ロンをμCと省略する)。
【0011】本発明はキャリヤとその調製法に関するも
のであり、調製法には、例えばキャリヤ粒子上での重合
処理が含まれる。このとき、モノマー又は例えば2種の
モノマーの混合物を、細孔中及びキャリヤ表面上で同時
に重合し、これによりキャリヤ粒子を比較的一定の伝導
パラメータとすることができる。また、例えば米国特許
第4,937,166号及び米国特許第4,935,3
26号に参照されるように、キャリヤの摩擦帯電値及び
伝導率は用いられるモノマーに、非常に大きく依存す
る。
【0012】本発明は、以下に関するものである。コア
細孔にポリマーを含み、またコア表面にコーティングを
持つ硬磁性コアを含むキャリヤ;多孔性硬磁性コアを含
むキャリヤであって、その細孔の一部に、ポリマー又は
ポリマー混合物(1)を含み、キャリヤ上にポリマー又
はポリマー混合物(2)のコーティングを持つもの;前
記キャリヤ細孔のほぼ全てに、前記ポリマー(1)及び
前記ポリマー(2)が含まれ、また各(1)及び/又は
(2)には、必要に応じて更に伝導性成分が含まれるも
のであるキャリヤ;前記コアの粒径が約30〜約100
μmであるキャリヤ;前記ポリマー(1)が架橋ポリマ
ーであり、前記ポリマー(2)が架橋ポリマーであるキ
ャリヤ;BET面積が約500〜約5,000cm2
gである多孔性キャリヤ;BET面積が約1,000〜
約3,000cm2/gである多孔性キャリヤ;前記コ
アがフェライトであるキャリヤ;前記コアがストロンチ
ウムフェライトであるキャリヤ;前記コアが、ランタン
を約1〜約5重量%、又は約2〜約4.5重量%含むス
トロンチウムフェライトであるキャリヤ;前記ポリマー
(1)及び前記ポリマー(2)が、ビニルポリマー又は
縮合ポリマーであるキャリヤ;ポリマー(1)が、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸トリフルオロエチル、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフル
オロエチレン共重合体、ポリスチレン、ポリテトラフル
オロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、又は
それらの混合物であり、また前記ポリマー(2)が、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリメタクリル酸
メチル、ポリメタクリル酸トリフルオロエチル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体、ポリスチレン、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、又
はそれらの混合物であるキャリヤ;前記ポリマー(1)
が、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリメタ
クリル酸トリフルオロエチル、又はそれらの混合物であ
り、また前記ポリマー(2)が、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリスチレン、ポリメタクリル酸トリフルオロエチ
ル、又はそれらの混合物であるキャリヤ;前記ポリマー
(1)及び前記ポリマー(2)が、ポリメタクリル酸メ
チルとポリメタクリル酸トリフルオロエチルとの混合物
を含むものであるキャリヤ;前記伝導性成分又は添加物
が、伝導性カーボンブラック、金属酸化物、金属、又は
それらの混合物であるキャリヤ;前記伝導性成分が、カ
ーボンブラックであるキャリヤ;前記ポリマー(1)及
び前記ポリマー(2)の総含有率が、前記キャリヤの約
0.5〜約10重量%であるキャリヤ;前記ポリマー
(1)及び前記ポリマー(2)の総含有率が、前記キャ
リヤの約1〜約5重量%であるキャリヤ;前記伝導性成
分の含有率が、前記ポリマー(1)及び/又は前記ポリ
マー(2)の約10〜約70重量%であるキャリヤ;前
記伝導性成分の含有率が、前記ポリマー(1)又は前記
ポリマー(2)の約20〜約50重量%であるキャリ
ヤ;摩擦帯電値が約−80〜約80μC/gであるキャ
リヤ;伝導率が約10-17〜約10-4モー(mho)/
cmであるキャリヤ;摩擦帯電値が約−60〜約60μ
C/gであり、伝導率が約10-15〜約10-6モー/c
mであるキャリヤ;保磁力が約300〜約6,000ガ
ウスであるキャリヤ;約1,000ガウスの作用電界中
における誘導磁気モーメントが、約20〜約100EM
U/gであるキャリヤ;保磁力が約1,000〜約3,
000ガウスであり、約1,000ガウスの作用電界中
における誘導磁気モーメントが、約30〜約60EMU
/gであるキャリヤ;硬磁性キャリヤコアと、開始剤を
含むモノマー又はモノマー混合物と、必要に応じて連鎖
移動剤と、必要に応じて架橋剤とを混合することを含
む、キャリヤ調製法;加熱によりモノマーを重合し、一
部のキャリヤ細孔中及びキャリヤ表面上に保持されたポ
リマーとすること;また、必要に応じて乾燥;硬磁性キ
ャリヤコアと、開始剤を含むモノマー又はモノマー等の
混合物と、必要に応じて連鎖移動剤と、必要に応じて架
橋剤とを混合することを含む、キャリヤの現場調製法;
加熱によりモノマーを重合し、キャリヤ細孔中及びキャ
リヤ表面上に保持されたポリマーとすること;余剰のモ
ノマーの除去;細孔内部及びキャリヤ表面上にポリマー
及びモノマーを保持しているキャリヤコアと、水との混
合;加熱により、重合及び必要に応じて架橋を完了し、
キャリヤ細孔中及びキャリヤ表面上でポリマー又は架橋
ポリマーとすること;混合物からの水の除去;また、必
要に応じて乾燥;モノマー又はモノマー混合物が更に伝
導性添加物を含む方法;余剰のモノマーをろ過により除
く方法;ろ過による混合物からの水の除去;また、オー
ブンでの乾燥;モノマー又はモノマー混合物を約50〜
約95℃、又は約60〜約85℃に加熱する方法;モノ
マー又はモノマー混合物を約30分〜約5時間、又は約
30分〜約3時間加熱する方法;モノマーが、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン,モノカ
ルボン酸及びその誘導体、二重結合を持つジカルボン酸
及びその誘導体、ビニルケトン類、ビニルナフタレン、
不飽和モノオレフィン類、ハロゲン化ビニリデン類、N
−ビニル化合物、フッ素化ビニル化合物、及びそれらの
混合物から成るグループより選ばれ、前記モノマーの含
有率が、前記キャリヤコアの約0.5〜約10重量%、
又は約1〜約5重量%である方法;モノマーが、アクリ
ル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−クロロ
エチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メ
チル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル及びアクリ
ルアミド、マレイン酸、マレイン酸モノブチル、マレイ
ン酸ジブチル、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニ
ル、酢酸ビニル及び安息香酸ビニル、塩化ビニリデン、
ペンタフルオロスチレン、アリルペンタフルオロベンゼ
ン、N−ビニルピロール、及びメタクリル酸トリフルオ
ロエチル、及びそれらの混合物から成るグループより選
ばれ、前記モノマーの含有率が、前記キャリヤコアの約
0.5〜約10重量%、又は約1〜約5重量%である方
法;モノマーが、メタクリル酸メチル、スチレン、メタ
クリル酸トリフルオロエチル、又はそれらの混合物であ
り、前記モノマーの含有率が、前記キャリヤコアの約
0.5〜約10重量%、又は約1〜約5重量%である方
法;伝導性添加物が、伝導性カーボンブラック、金属酸
化物、金属、及びそれらの混合物から成るグループより
選ばれ、前記伝導性添加物の含有率が、前記モノマー混
合物又はモノマー混合物の約10〜約70重量%、又は
約20〜約50重量%である方法;伝導性添加物が、伝
導性カーボンブラックである方法;開始剤が、アゾ化合
物、過酸化物及びそれらの混合物から成るグループより
選ばれ、前記開始剤の含有率が、前記モノマー混合物又
はコモノマー混合物の約0.1〜約20重量%、又は約
0.5〜約10重量%である方法;開始剤が、2,2´
−アゾジメチルバレロニトリル、2,2´−アゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニト
リル、2−メチルブチロニトリル、過酸化ジベンゾイル
類、ラウリルペルオキシド、1,1−ビス(tert−
ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)
ペンタン酸n−ブチル、ジクミルペルオキシド、及びそ
れらの混合物から成るグループより選ばれる方法;架橋
剤が、二つ以上の重合可能な二重結合を持つ化合物から
成るグループより選ばれ、前記架橋剤の含有率が約0.
1〜約5重量%、又は約0.5〜約3重量%である方
法;架橋剤が、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレ
ン、エチレングリコール=ジアクリラート、エチレング
リコール=ジメタクリラート、ジビニルエーテル、亜硫
酸ジビニル、ジビニルスルホン、及びそれらの混合物か
ら成るグループより選ばれる方法;連鎖移動剤が、メル
カプタン類及びハロゲン化炭化水素から成るグループよ
り選ばれ、前記連鎖移動剤の含有率が、前記モノマー又
はコモノマー混合物の約0.01〜約1重量%、又は約
0.05〜約0.5重量%である方法;連鎖移動剤が、
ラウリルメルカプタン、ブチルメルカプタン、四塩化炭
素、四臭化炭素、及びそれらの混合物から成るグループ
より選ばれる方法;キャリヤ及びトナーを含む現像剤;
前記細孔のほぼ全てにポリマーが充填されているキャリ
ヤ;コーティングが、第1及び第2ポリマーの混合物を
含むものであるキャリヤ;前記コア細孔のほぼ全てにポ
リマー(1)が含まれているキャリヤ;細孔が充填され
ているキャリヤとトナーとを含む現像剤;前記ポリマー
(1)を含む細孔の数が、約70〜約100%であるキ
ャリヤ;各キャリヤ細孔に、ポリマーが約50〜約10
0%含まれているキャリヤ。
【0013】本発明のキャリヤにおいて、その細孔の適
当な割合、例えば細孔の約70〜約100%、望ましく
は約80〜約100%に、ポリマーを含有させることが
できる。各々の細孔には、ポリマー又はポリマー混合物
を100%まで含有させることができる。つまり、各々
の細孔は100%完全に充填され、又は部分的に、例え
ば約50〜約99%、望ましくは約75〜約95%充填
することができる。このように、本発明のキャリヤはそ
の性状において、適当な既知のコアと、コアの細孔中及
びその表面上に保持されたポリマーとを含むものであ
り、このとき、各ポリマーは望ましくは同一で、また細
孔のポリマー(1)とコーティングのポリマー(2)の
総含有率は、キャリヤの約0.5〜約10重量%、望ま
しくは約1〜約5重量%であり、更に詳しく述べるなら
ば、細孔中に含まれるポリマー(1)の量は、全ポリマ
ーの約40〜約95重量%、望ましくは約60〜約90
重量%であり、ポリマー(2)の量は全ポリマーの約5
〜約60重量%、望ましくは約10〜約40重量%の範
囲である。
【0014】本願の発明により、次のような特性を持つ
硬磁性体キャリヤを調製することができる。磁気ブラシ
伝導セルによる測定で、伝導率が約10-17〜約10-4
モー/cm、望ましくは約10-15〜約10-6モー/c
m;既知のファラデーケージ法による測定で、キャリヤ
粒子の摩擦帯電値が、約80〜約−80μC/g、又は
約60〜約−60μC/g;保磁力が、約300〜約
6,000ガウス、望ましくは約1,000〜約3,0
00ガウスであり、振動サンプル磁力計での測定によ
る、1,000ガウスの作用電界中における誘導磁気モ
ーメントが、硬磁性コアの場合の、約20〜約100E
MU/g、望ましくは約25〜約60EMU/gであ
る。本発明の現像剤は、例えばキャリヤ粒子上のコーテ
ィングの重量を一定にし、ポリマーコーティングの比率
を変えることにより、伝導率及び硬磁性特性を一定にし
たまま摩擦帯電特性を変えることができる。同様に、コ
ーティングのポリマーの比率を一定に保ったままキャリ
ヤ粒子のコーティング重量を変えることにより、摩擦帯
電値が一定で伝導率が変化した現像剤組成物を調製する
ことができる。
【0015】本発明の絶縁性キャリヤ粒子は不均一系重
合により調製することができ、このとき、硬磁性金属コ
ア又は金属酸化物コアなどの適当な硬質コアを、開始剤
を含むモノマー、必要に応じて(添加することが望まし
い)連鎖移動剤、必要に応じて(添加することが望まし
い)架橋剤、及び、電荷増強剤などの必要に応じたその
他の添加剤と混合する。このコアは、例えば、クリプト
ンガスを用いたBET単一点法による測定で、約500
〜約5,000cm2/g、望ましくは約1,000〜
約3,000cm2/gのBET面積という高い多孔度
であり、マルバーン(Malvern) レーザ回折計の測定によ
る体積平均粒径は、例えば約30〜約100μm、望ま
しくは約30〜約50μmである。また、コア細孔は、
ポリマーで満たされ、又はポリマーを含んでおり、ほぼ
全てのコア表面はこの組成物によって被覆されている。
更に必要ならば、例えば加熱によりモノマーを重合させ
て、キャリヤ細孔中及びキャリヤ表面上でポリマー又は
架橋ポリマーとし、次に乾燥する。
【0016】伝導性キャリヤ粒子は不均一系重合により
調製することができる。このとき、硬磁性多孔性金属コ
ア又は金属酸化物コアなどの適当な硬質コアを、開始剤
を含むモノマー、必要に応じて連鎖移動剤、必要に応じ
て架橋剤、また、電荷増強剤などの必要に応じたその他
の添加剤と混合する。このコアは、マルバーンレーザ回
折計の測定による体積平均粒径が、例えば、約30〜約
100μm、望ましくは約30〜約50μmである。ま
た、コア細孔はポリマーで満たされ、又はポリマーを含
んでおり、コア表面は部分的に、例えば全表面積の約3
0〜約90%が、この組成物によって被覆されている。
例えば加熱によりモノマーを重合させて、キャリヤ細孔
中及びキャリヤ表面上においてポリマー又は架橋ポリマ
ーとし、次に乾燥する。また、伝導性キャリヤ粒子は、
不均一系重合により調製することができる。このとき、
硬磁性多孔性金属コア又は金属酸化物コアを、開始剤を
含むモノマー、伝導性カーボンブラックなどの伝導性添
加物、必要に応じて連鎖移動剤、必要に応じて架橋剤、
また、その他の必要に応じた添加剤と混合する。このコ
アは、マルバーンレーザ回折計の測定による体積平均粒
径が、約30〜約100μm、望ましくは約30〜約5
0μmである。また、コア細孔はポリマーを含み、又は
ポリマーで満たされ、ほぼ全てのコア表面はこの組成物
によって被覆されている。例えば加熱によりモノマーを
重合させて、キャリヤ細孔中及びキャリヤ表面上におい
てポリマー又は架橋ポリマーとし、次に乾燥する。
【0017】
【発明の実施の形態】絶縁性硬磁性キャリヤ粒子の調製
は、次のように行うことができる。硬磁性多孔性コア
と、望ましくは1種類〜約5種類のモノマー又はモノマ
ー混合物と、開始剤と、連鎖移動剤と、必要に応じて架
橋剤とを混合する。このとき、モノマー又はモノマー混
合物の添加量は、キャリヤコアの約0.5〜約10重量
%、望ましくは約1〜約5重量%であり、開始剤の添加
量は、モノマーの約0.1〜約20重量%、望ましくは
約0.5〜約10重量%であり、連鎖移動剤の添加量
は、モノマーの約0.01〜約1重量%、望ましくは約
0.05〜約0.5重量%であり、架橋剤の添加量は、
モノマーの約0.1〜約5重量%、望ましくは約0.5
〜約3重量%である。以上の物質を反応容器に入れて約
5分〜約1時間撹拌し、モノマー又はモノマー混合物を
キャリヤ細孔中に拡散させる。例えば約30分〜約5時
間、例えば約50〜約95℃、望ましくは約60〜約8
5℃に加熱して、モノマーの約5〜約20%を転化し、
重合してポリマーとする。この結果、ポリマーは、ほぼ
全てのキャリヤ細孔に満たされ又は含まれ、キャリヤ表
面のほぼ全てを被覆しているが、キャリヤ粒子相互は癒
着していない。余剰のモノマーを、ろ過などによりキャ
リヤ表面から除く。得られた、細孔の内部及びキャリヤ
表面にポリマー及びモノマー混合物を含むキャリヤコア
を、水に混合する。二次加熱により重合を完了する。こ
のとき、温度範囲は、例えば約50〜約95℃、望まし
くは約60〜約85℃であり、混合時間は、例えば約1
〜約5時間であり、撹拌速度は、約5分〜約1時間であ
った混合の段階とほぼ同じである。混合物から傾しゃな
どにより水を除く。次に乾燥して、細孔中及び表面上に
ポリマー又は架橋ポリマーを保持した絶縁性硬磁性キャ
リヤを得る。硬磁性体コア、望ましくは伝導性硬磁性体
コアと、モノマー又はモノマー混合物と、開始剤と、必
要に応じて連鎖移動剤と、必要に応じて架橋剤とを混合
する。このとき、モノマー又はモノマー混合物の添加量
は、キャリヤコアの約0.5〜約10重量%、望ましく
は約1〜約5重量%であり、これは表面のほぼ全てをコ
ーティングするために必要なモノマー量の約30〜約9
5%である。開始剤の添加量は、モノマーの約0.1〜
約20重量%、望ましくは約0.5〜約10重量%であ
る。連鎖移動剤の添加量は、モノマーの約0.01〜約
1重量%、望ましくは約0.05〜約0.5重量%であ
る。架橋剤の添加量は、モノマーの約0.1〜約5重量
%、望ましくは約0.5〜約3重量%である。以上の物
質を反応容器に入れ、例えば約5分〜約1時間撹拌し、
前述の混合物をキャリヤ細孔中に拡散させる。例えば約
30分〜約5時間、例えば約50〜約95℃、望ましく
は約60〜約85℃に加熱して、モノマーの約5〜約2
0%を転化し、ポリマーとする。この結果、ポリマー
は、キャリヤ細孔のほぼ全てに満たされ又は含まれ、キ
ャリヤ表面を部分的に被覆しているが、キャリヤ粒子相
互は癒着していない。余剰のモノマーを、ろ過などによ
りキャリヤ表面より除く。細孔の内部及びキャリヤ表面
にポリマー及びモノマー混合物を含んでいるキャリヤコ
アを、水に混合する。例えば約50〜約95℃、望まし
くは約60〜約85℃に加熱し、例えば約1〜約5時
間、混合の段階とほぼ同じ撹拌速度で混合して重合及び
架橋を完了させる。混合物から、傾しゃなどにより水を
除く。次に乾燥し、細孔中及び表面上に架橋ポリマーを
保持した伝導性硬磁性キャリヤを得る。あるいは、硬磁
性体コアと、モノマー又はその混合物と、伝導性カーボ
ンブラックなどの伝導性添加物と、開始剤と、必要に応
じて連鎖移動剤と、必要に応じて架橋剤とを混合する。
このとき、モノマー又はその混合物の添加量は、キャリ
ヤコアの約0.5〜約10重量%、望ましくは約1〜約
5重量%であり、伝導性添加物の量は、モノマーの約1
0〜約70重量%、望ましくは約20〜約50重量%で
あり、開始剤の添加量は、モノマーの約0.1〜約20
重量%、望ましくは約0.5〜約10重量%であり、連
鎖移動剤の添加量は、モノマーの約0.01〜約1重量
%、望ましくは約0.05〜約0.5重量%であり、架
橋剤の添加量は、モノマーの約0.1〜約5重量%、望
ましくは約0.5〜約3重量%である。以上の物質を反
応容器に入れ、例えば約5分〜約1時間撹拌し、前述の
混合物をキャリヤの細孔中に拡散させる。例えば約30
分〜約5時間、例えば約50〜約95℃、望ましくは約
60〜約85℃に加熱して、モノマーの約5〜約20%
を転化し、ポリマーとする。その結果、ポリマーは、キ
ャリヤ細孔のほぼ全てを満たし、キャリヤ表面のほぼ全
てを被覆している。余剰のモノマーを、ろ過などにより
キャリヤ表面より除く。細孔の内部及びキャリヤ表面に
ポリマー及びモノマー混合物を含むキャリヤコアを、水
に混合する。例えば約50〜約95℃、望ましくは約6
0〜約85℃に加熱し、例えば約1〜約5時間、混合の
段階とほぼ同じ撹拌速度で混合して重合及び架橋を完了
させる。混合物から、傾しゃなどにより水を除く。次に
乾燥して、細孔中及び表面上に架橋ポリマーを保持した
伝導性硬磁性キャリヤを得る。
【0018】様々な適当な硬磁性固体状コアキャリヤ物
質を用いることができる。コアの重要な特性は、トナー
粒子に陽電荷又は陰電荷を帯電させ、電子写真画像形成
装置内の現像剤貯蔵部中において所望の流動性をもつこ
とである。キャリヤコアの注目に値すべき性質は、例え
ば所望のエージング特性である。使用し得る硬磁性多孔
性キャリヤコアの例としては、フェライト類、γ酸化鉄
(III)及びそれらの混合物などが挙げられる。望まし
い多孔性キャリヤコアは、主な金属成分として鉄を含む
フェライト類であり、その体積平均粒径は、マルバーン
レーザ回折計による測定で、約30〜約100μm、望
ましくは約30〜約50μmであり、BET面積で示さ
れる多孔度は、クリプトンガスを用いたBET単一点法
による測定で、例えば約500〜約5,000cm2
g、望ましくは約1,000〜約3,000cm2/g
である。望ましいフェライト類はまた、バリウムフェラ
イト類、ストロンチウムフェライト類、鉛フェライト
類、及び前述のランタンを約1〜約5重量%含むフェラ
イト類などである。これについては、例えば米国特許第
4,764,445号を参照のこと。また硬質コアにつ
いては米国特許第4,855,205号及び米国特許第
4,855,206号に述べられている。更に詳細に述
べるならば、硬質コアは、一般式 MFe24(ここ
で、Mは少なくとも一種のスピネル型フェライトを形成
する元素で、亜鉛又は他の適当な金属)であるスピネル
相を約0.1〜約1.0モル、一般式 RX1-XFe12
19(ここで、Rは、ランタン、ネオジム、プラセオジ
ム、サマリウム、ユーロピウム、及びそれらの混合物か
ら成るグループより選ばれる希土類元素であり、Pはス
トロンチウム、バリウム、カルシウム、鉛、及びそれら
の混合物からなるグループより選ばれ、xは約0.1〜
約0.4の値)である、マグネトプランバイト(magneto
plumbite) を約2.5モルまで含む、相互分散二相フェ
ライト複合材、及びストロンチウムフェライト、バリウ
ムフェライト、鉛フェライト、又はそれらの混合物など
である。ストロンチウムフェライト、バリウムフェライ
ト、鉛フェライト、又はそれらの混合物は、単一相六方
晶系結晶構造であり、ネオジム、プラセオジム、サマリ
ウム、ユーロピウム、それらの混合物、及びそれらの少
なくとも一種とランタンとの混合物から成るグループよ
り選ばれる希土類元素を含んでいる。
【0019】モノマー類又はコモノマー類は、例えばキ
ャリヤコアの約0.5〜約10重量%、望ましくは約1
〜約5重量%含まれ、キャリヤ細孔中及び表面上で重合
させることができる。モノマー類及びコモノマー類の例
には、スチレン、p−クロロスチレン、ビニルナフタレ
ン等のビニルモノマー類;アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸フ
ェニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミド及びメタクリル酸
トリフルオロエチルなどの、モノカルボン酸及びその誘
導体;マレイン酸、マレイン酸モノブチル、マレイン酸
ジブチルなどの、二重結合を持つジカルボン酸及びその
誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン及びイソブチ
レンなどの不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、臭化
ビニル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル;酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル及び酪酸ビ
ニルなどのビニルエステル類;ビニルメチルエーテル、
ビニルイソブチルエーテル及びビニルエチルエーテルを
含むビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘ
キシルケトン及びメチルイソプロペニルケトンを含むビ
ニルケトン類;塩化ビニリデン及び塩化フッ化ビニリデ
ンなどのハロゲン化ビニリデン;N−ビニルインドール
及びN−ビニルピロリデンなどのN−ビニル化合物;ペ
ンタフルオロスチレン、アリルペンタフルオロベンゼン
等のフッ素化モノマー類、及びそれらの混合物など、既
知のモノマーが含まれる。
【0020】重合反応の結果、約50〜約100%、望
ましくは約75〜約80%が架橋したポリマーが得られ
る。架橋ポリマーとしては、ポリアミド、エポキシ樹
脂、シリコーンポリマー、ポリウレタン、ジオレフィ
ン、ビニル樹脂、アクリル酸スチレン、メタクリル酸ス
チレン、スチレンブタジエン、ポリエステル、それらの
共重合体及び混合物などが挙げられる。ポリマー又は共
重合体混合物の特定の例は、ポリフッ化ビニリデンとポ
リエチレン;ポリメタクリル酸メチルとエチレン−酢酸
ビニル共重合体;フッ化ビニリデン−テトラフルオロエ
チレン共重合体とポリエチレン;ポリメタクリル酸メチ
ルとエチレン−酢酸ビニル共重合体;及び、ポリメタク
リル酸メチルとポリフッ化ビニリデンである。ポリマー
混合物は、例えば第1のポリマーを1〜約99%、第2
のポリマーを99〜約1%の割合で含むものであり、ま
たこれらの例としては、ポリスチレンとポリテトラフル
オロエチレン;ポリエチレンとポリテトラフルオロエチ
レン;ポリエチレンとポリ塩化ビニル;ポリ酢酸ビニル
とポリテトラフルオロエチレン;ポリ酢酸ビニルとポリ
塩化ビニル;ポリ酢酸ビニルとポリスチレン;及び、ポ
リ酢酸ビニルとポリメタクリル酸メチルが挙げられる。
【0021】ポリスチレン、ポリメタクリル酸トリフル
オロエチル、ポリメタクリル酸メチル、及び先に述べた
モノマー類より生成されるポリマーなどのポリマーが、
キャリヤ細孔中及びキャリヤ表面上に形成される。実施
の形態においては、キャリヤ細孔及びキャリヤ表面に
は、架橋ポリマーが望ましい。
【0022】重合開始剤の量は、例えば、モノマーの約
0.1〜約20重量%、望ましくは約0.5〜約10重
量%であり、開始剤の例としては、2,2´−アゾジメ
チルバレロニトリル、2,2´−アゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、2−
メチルブチロニトリル等のアゾ化合物;過酸化ベンゾイ
ル、ラウリルペルオキシド、1,1−ビス(tert−
ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)
ペンタン酸n−ブチル、ジクミルペルオキシドなどの有
機過酸化物、及びそれらの混合物等が挙げられる。
【0023】本発明の方法において用いられる架橋剤は
既知のもので、二つ以上の重合可能な二重結合を持つ化
合物を用いることができる。このような化合物の例とし
ては、ジビニルベンゼン及びジビニルナフタレンなどの
芳香族ジビニル化合物;エチレングリコール=ジアクリ
ラート(エチレン=ジアクリラート)、エチレングリコ
ール=ジメタクリラート(エチレン=ジメタクリラー
ト)等の、二つの二重結合を持つカルボン酸エステル
類;ジビニルエーテル、亜硫酸ジビニル、ジビニルスル
ホン等のジビニル化合物などが挙げられるが、ジビニル
ベンゼンが望ましい。架橋剤の添加量は、モノマー又は
コモノマー混合物の約0.1〜約5重量%、望ましくは
約0.5〜約3重量%である。
【0024】伝導性添加物の添加量は、モノマー又はコ
モノマー混合物の約10〜約70重量%、望ましくは約
20〜約50重量%であり、伝導性添加物の例として
は、シェブロン ケミカル(Chevron Chemical)より入手
できるアセチレン ブラック、AK20より入手でき
る、ブルカン ブラック(VULCAN BLACK)(商品名)、ブ
ラック パール(BLACK PEARL) L(商品名)、ケイト
ジェン ブラック(KEYTJENBLACK) EC600JD
(商品名)、コロンビアン ケミカルズ(Columbian Che
micals) より入手できる、コンダクテクス(CONDUCTEX)
SC ウルトラ(商品名)などの伝導性カーボンブラ
ック、酸化鉄、TiO、SnO2などの金属酸化物、及
び鉄粉末などの金属粉末が挙げられる。これらの添加物
は、細孔中のポリマーに混合することもできるが、重合
過程の間にコーティングのポリマーに混合することが望
ましい。伝導性添加物又は成分の主な目的は、キャリヤ
の伝導性を増大させることである。
【0025】連鎖移動剤は、主に鎖の成長を阻害してポ
リマーの分子量を制御するものであり、ラウリルメルカ
プタン、ブチルメルカプタン等のメルカプタン類、又は
四塩化炭素又は四臭化炭素等のハロゲン化炭素などから
選ばれる。連鎖移動剤の添加量は、望ましくはモノマー
又はコモノマー混合物の約0.01〜約1重量%、更に
望ましくは約0.05〜約0.5重量%である。
【0026】細孔中及び表面上に形成された、ポリマー
の直鎖部分の数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマ
トグラフィ(GPC)による測定で、例えば約103
約106であり、重量平均分子量(Mw)は、約5×1
4〜約3×106である。
【0027】硬磁性キャリヤ粒子は、ポリマー又はポリ
マー混合物を含むコーティングを被覆した、金属又は金
属酸化物コアなどの充填硬磁性コアを含むものである。
ポリマー混合物は、例えば摩擦電気系列表での位置が接
近していない第1モノマー成分と第2モノマー成分との
重合によって得られる。前述のキャリヤ粒子を、樹脂粒
子と顔料粒子とを含むトナー組成物と混合して、現像剤
組成物とすることができる。
【0028】更に、ポリマー又はコポリマーコーティン
グの調製に用いられるモノマーに関して言えば、ポリマ
ーは、その摩擦電気系列表における位置によって選ばれ
る。このため、例えば、第1ポリマーとして摩擦帯電値
が第2ポリマーよりかなり低いものを選ぶ場合もある。
例えば、ポリフッ化ビニリデンをコーティングしたスト
ロンチウムフェライトキャリヤコアの摩擦帯電値は、約
−75μC/gである。しかし同じキャリヤは、ポリメ
タクリル酸メチルのコーティングを用いた場合を除い
て、約40μC/gの摩擦帯電値である。更に詳しく述
べるならば、電気的仕事関数値の異なる第1及び第2ポ
リマーの、摩擦電気系列表における位置が近接していな
いならば、それらの電気的仕事関数値は同じではない。
更に、第1及び第2ポリマーは異なった成分を含むもの
である。また、実施の形態において、第1及び第2ポリ
マー間の電気的仕事関数の違いは、少なくとも約0.2
電子ボルト、望ましくは約2電子ボルトである。更に、
電気摩擦系列表はポリマーの既知の電気的仕事関数列に
対応することが知られている。これについては、“Elec
trical Properties of Polymers ”D.A.シーノア、
17章、Polymer Science 、A.D.ジェンキンス編
集、North Holland Publishing(1972)を参照のこ
と。また、その内容は全て本願に引用して援用する。
【0029】キャリヤコーティング混合物中の各モノマ
ーの含有率は、用いられる特定の成分、コーティング重
量及び所望の特性に従って変えることができる。一般
に、被覆されるポリマー混合物は、第1ポリマーを約1
0〜約90重量%、第2ポリマーを約90〜約10重量
%含むものである。望ましくは、第1ポリマーを約40
〜60重量%、第2ポリマーを約60〜40重量%とし
たポリマー混合物を用いる。本発明の実施の形態におい
て、高い摩擦帯電値、つまり−50μC/gを越える値
としたいときには、フッ化ビニリデンのような第1ポリ
マーを約90重量%、メタクリル酸メチルのような第2
ポリマーを10重量%とする。摩擦帯電値を低く、約−
20μC/g以下としたいならば、例えば第1ポリマー
を約10重量%、第2ポリマーを90重量%とする。
【0030】また、本発明の実施の形態において、例え
ば、キャリヤビーズを入れ、磁石で保持した0.1イン
チのギャップに10ボルトの電圧をかけた場合、伝導率
が約10-17〜約10-4モー/cm、望ましくは約10
-15〜約10-6モー/cmと比較的一定である硬磁性キ
ャリヤ粒子が得られる。このとき、キャリヤ粒子の摩擦
帯電値は、約−80〜約80μC/g、望ましくは約−
60〜約60μC/gであり、これらのパラメータは用
いられたコーティング及び前述のポリマーの比率によっ
て決まる。
【0031】トナーはキャリヤと混合して現像剤とする
ことができる。望ましいトナー樹脂としては、米国特許
第3,590,000号に述べられている、ジカルボン
酸とジフェノールなどのジオールとのエステル化物、米
国特許第5,227,460号に述べられているよう
な、反応性押し出し成形ポリエステルなどを用いること
ができる。望ましいトナー樹脂としては、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体;スチレン−ブタジエン共
重合体;ビスフェノールAとプロピレンオキシドとの反
応より得られたポリエステル樹脂;テレフタル酸ジメチ
ル、1,3−ブタンジオール、1,2−プロパンジオー
ル及びペンタエリトリトールの反応より得られた分枝ポ
リエステル樹脂などが挙げられる。先に挙げられた特許
の一部を含む、幾つかの米国特許において、その他のト
ナー樹脂が言及されている。
【0032】通常、約1〜約5重量部のトナーと、約1
0〜約300重量部のキャリヤ粒子とを混合する。
【0033】顔料又は染料などの周知の適当な着色料
を、トナー粒子の着色料として用いることができる。こ
れらは、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、レッ
ド、ブルー、カーボンブラック、ニグロシン染料、ラン
プブラック、酸化鉄、マグネタイト、及びそれらの混合
物などである。顔料は、望ましくはカーボンブラックで
あり、トナー組成物が濃く着色するまで十分な量を添加
する。このように、着色料粒子の添加量は、トナー組成
物の総重量を基に、約3〜約20重量%、望ましくは約
3〜約12重量%であるが、それ以下、又はそれ以上の
顔料粒子を添加することもできる。着色料は、顔料、染
料、それらの混合物、顔料混合物、染料混合物、等であ
る。
【0034】樹脂粒子は十分かつ効果的な量が含まれ
る。例えば、顔料、又はカーボンブラックなどの着色料
を10重量%用いる場合、樹脂物質は約90重量%であ
る。通常、トナー組成物は、トナー樹脂粒子を約85〜
約97重量%、カーボンブラックなどの顔料粒子を約3
〜約15重量%含有している。
【0035】現像剤組成物は、トナー熱可塑性樹脂粒
子、キャリヤ粒子、及び顔料又は着色料として、マゼン
タ、シアン及び/又はイエローの粒子、及びそれらの混
合物を含むことができる。トナー組成物中における着色
料の含有量は、通常、トナー樹脂粒子の重量を基にし
て、約1〜約15重量%である。
【0036】更に、ここに述べた現像剤組成物の陽電荷
特性を高めるため、必要に応じて、米国特許第4,29
8,672号に述べられている、アルキルピリジニウム
ハロゲン化物;米国特許第4,338,390号に述べ
られている、有機硫酸エステル又はスルホン酸エステル
化合物;ジステアリルジメチルアンモニウム硫酸塩など
の電荷増強剤、及び他の同様な既知の電荷増強剤を添加
することができる。これらの添加剤のトナーへの添加量
は、通常約0.1〜約20重量%、望ましくは約1〜約
7重量%である。
【0037】トナー組成物は、いくつかの既知の方法で
調製することができる。本発明では、トナー樹脂粒子と
顔料粒子又は着色料を溶融混合し、次に機械的に磨砕す
る。その他、スプレードライ、溶融分散、分散重合及び
懸濁重合など、当該技術において良く知られた方法があ
る。分散重合法では、樹脂粒子と顔料粒子の溶媒分散液
を、管理された条件下でスプレードライし、所望の生成
物を得る。
【0038】この現像剤組成物を用いて得られた画像
は、十分な強度と、優れたハーフトーン及び所望の線解
像度を持ち、バックグラウンドの汚れが殆ど見られず良
好であった。
【0039】
【実施例】実施例1 以下の実施例では全て、硬磁性材料を用いる。98gの
メタクリル酸メチルと、2gのジビニルベンゼン架橋剤
と、2gの2,2´−アゾジメチルバレロニトリルと、
1gの過酸化ベンゾイルとから成る混合物、103g
と、パウダーテック社(Powdertech Corp.)より入手の、
平均粒径が約34μm、BET表面積が約1,800c
2/gである、硬磁性多孔性ストロンチウムフェライ
ト粉末30gとを混合して、キャリヤ粒子を調製した。
これらの成分を500mlのガラス製反応器に計り取
り、約300rpmの速度で約60分間撹拌した。次に
この反応器を約55℃の水浴に浸し、約60分間バルク
重合を行った。この間、ほぼ同じ速度、300rpmで
撹拌し、キャリヤ細孔中のメタクリル酸メチルを一部重
合して(転化率 約5〜約40%)ポリメタクリル酸メ
チルとし、また同時にキャリヤ表面上でもモノマーを一
部重合し(転化率 約5〜約40%)、ポリメタクリル
酸メチルで表面を全て被覆した。次に反応混合物を#3
ワットマン(Whatman) フィルタでろ過し、キャリヤ表面
から余分のモノマーを除いた。ろ過した物質を、次に1
50gの水の入った500mlのガラス製反応器に入
れ、約300rpmで撹拌した。反応器を約55℃の水
浴に浸し、水浴の温度を徐々に上げて約95℃とした。
この温度で約60分間混合物を撹拌し、重合及び架橋反
応を完了させた。この後、混合物から水を傾しゃし、混
合物を一夜、約80℃のオーブン中で約18時間乾燥さ
せた。得られた生成物は、全ての細孔の約95〜99%
がほぼ充填され、各細孔の約90〜100%が架橋ポリ
メタクリル酸メチルで満たされ、表面が架橋ポリメタク
リル酸メチルで被覆されている、ストロンチウムフェラ
イトのキャリヤコアを含むものである。熱重量分析での
測定によれば、生成物は、細孔中及び表面上で十分に架
橋したポリマーを約4.8重量%、上記の多孔性ストロ
ンチウムフェライトコア物質を約95.2重量%含むも
のである。後方散乱電子画像を用いた走査型電子顕微鏡
で粒子を分析したところ、架橋ポリマーが細孔を満た
し、キャリヤ粒子の表面を完全に被覆していることの実
質的な証拠が示された。
【0040】次に、上記で調製したキャリヤ24gと、
トナー1gと混合して、現像剤混合物を調製した。トナ
ーは、約30%のゲルを含む部分的に架橋したプロポキ
シ化ビスフェノールAフマル酸ポリエステルを押し出し
成型したものを89重量%と、リーガル(REGAL) 33
0(商品名)カーボンブラックを5重量%と、日本のサ
ンヨー ケミカルズより入手できる、低分子量の660
P ワックスを6重量%と、デグサ ケミカルズ(Degus
sa Chemicals) より入手できる、表面添加剤TS530
エアロシル(AEROSIL) (商品名)フュームドシリカを
1%と、から成るものである。部分的に架橋したプロポ
キシ化ビスフェノールAフマル酸ポリエステルについて
は、米国特許第5,227,460号に開示されてお
り、その内容は全て本願に引用して援用する。
【0041】トナーを約3〜10重量%、キャリヤを約
90〜97重量%含む現像剤を調製し、キャリヤの摩擦
帯電値を測定したところ、約35μC/gであった。更
に、長さ0.1インチのキャリヤ粒子の磁気ブラシを形
成し、ブラシに10ボルトの電位差をかけてキャリヤの
伝導率を測定したところ、約2×10-15モー/cmで
あった。以上より、キャリヤ粒子は絶縁性であると言え
る。更にまた、約1,000ガウスの作用電界中におけ
る誘導磁気モーメントは、約32EMU/gであり、振
動サンプル磁力計で測定した、飽和磁気における保磁力
は、約1,470Oe(エルステッド)であった。故
に、このキャリヤ粒子は硬磁性キャリヤ粒子であって、
軟磁性キャリヤ粒子ではない。
【0042】全ての実施例において、摩擦帯電値、伝導
率及び磁気的性質は、前述の方法により測定したもので
ある。
【0043】実施例2 98gのスチレンと、2gのジビニルベンゼン架橋剤
と、2gの2,2´−アゾジメチルバレロニトリルと、
1gの過酸化ベンゾイルとから成る混合物、103g
と、パウダーテック社より入手の、平均粒径が約34μ
m、BET表面積が約1,800cm2 /gである、硬
質多孔性ストロンチウムフェライト粉末30gとを混合
して、キャリヤ粒子を調製した。これらの成分を500
mlのガラス製反応器に計り取り、約300rpmの速
度で約60分間撹拌した。次にこの反応器を約55℃の
水浴に浸し、約60分間バルク重合を行った。この間、
ほぼ同じ速度、300rpmで撹拌し、キャリヤ細孔中
のスチレンを一部重合して (転化率 約5〜約40
%)ポリスチレンとし、また同時にキャリヤ表面上でも
モノマーを一部重合し(転化率 約5〜約40%)、ポ
リスチレンで表面を全て被覆した。次に反応混合物を#
3ワットマンフィルタでろ過し、キャリヤ表面から余分
のモノマーを除いた。ろ過した物質を、次に150gの
水の入った500mlのガラス製反応器に入れ、約30
0rpmで撹拌した。反応器を約55℃の水浴に浸し、
水浴の温度を徐々に上げて約95℃とした。この温度で
約60分間混合物を撹拌し、重合及び架橋反応を完了さ
せた。この後、混合物から水を傾しゃし、混合物を一
夜、約80℃のオーブン中で約18時間乾燥させた。得
られた生成物は、全ての細孔の約95〜100%がほぼ
充填され、各細孔の約90〜100%が架橋ポリスチレ
ンで満たされ、表面が架橋ポリスチレンで被覆されてい
る、ストロンチウムフェライトのキャリヤコアを含むも
のである。熱重量分析での測定によれば、生成物は、細
孔中及び表面上で十分架橋したポリマーを約5.0重量
%、上記の多孔性ストロンチウムフェライトコア物質を
約95.0重量%含むものである。後方散乱電子画像を
用いた走査型電子顕微鏡でキャリヤ粒子を分析したとこ
ろ、ポリマーが細孔を満たし、キャリヤ粒子の表面を完
全に被覆していることの実質的な証拠が示された。キャ
リヤの摩擦帯電値は、約6μC/gであり、伝導率は、
約1×10-15モー/cmであった。以上より、キャリ
ヤ粒子は絶縁性であるといえる。更に、約1,000ガ
ウスの作用電界中における誘導磁気モーメントは、約3
0EMU/gであり、飽和磁気における保磁力は、約
1,450Oeであった。故に、このキャリヤ粒子は硬
磁性であって、軟磁性ではない。
【0044】実施例3 98gのメタクリル酸トリフルオロエチルと、2gのジ
ビニルベンゼン架橋剤と、2gの2,2´−アゾジメチ
ルバレロニトリルと、1gの過酸化ベンゾイルとから成
る混合物、103gと、パウダーテック社より入手の、
平均粒径が約34μm、BET表面積が約1,800c
2/gである、硬質多孔性ストロンチウムフェライト
粉末30gとを混合して、キャリヤ粒子を調製した。こ
れらの成分を500mlのガラス製反応器に計り取り、
約300rpmの速度で約60分間撹拌した。次にこの
反応器を約55℃の水浴に浸し、約60分間バルク重合
を行った。この間、ほぼ同じ速度、300rpmで撹拌
し、キャリヤ細孔中のメタクリル酸トリフルオロエチル
を一部重合して(転化率 約5〜約40%)ポリメタク
リル酸トリフルオロエチルとし、また同時にキャリヤ表
面上でもモノマーを一部重合し(転化率 約5〜約40
%)、ポリメタクリル酸トリフルオロエチルで表面を全
て被覆した。次に反応混合物を#3ワットマンフィルタ
でろ過し、キャリヤ表面から余分のモノマーを除いた。
ろ過した物質を、次に150gの水の入った500ml
のガラス製反応器に入れ、約300rpmで撹拌した。
反応器を約55℃の水浴に浸し、水浴の温度を徐々に上
げて約95℃とした。この温度で約60分間混合物を撹
拌し、重合及び架橋反応を完了させた。この後、混合物
から水を傾しゃし、混合物を一夜、約80℃のオーブン
中で約18時間乾燥させた。得られた生成物は、全ての
細孔の約95〜99%がほぼ充填され、各細孔の約90
〜99%が架橋ポリメタクリル酸トリフルオロエチルで
満たされ、表面が架橋ポリメタクリル酸トリフルオロエ
チルで被覆されている、ストロンチウムフェライトのキ
ャリヤコアを含むものである。熱重量分析での測定によ
れば、生成物は、細孔中及び表面上で十分に架橋したポ
リマーを約5.0重量%、上記の多孔性ストロンチウム
フェライトコア物質を約95.0重量%含むものであ
る。後方散乱電子画像を用いた走査型電子顕微鏡でキャ
リヤ粒子の分析を行ったところ、ポリマーが細孔を満た
し、キャリヤ粒子の表面を完全に被覆していることの実
質的な証拠が示された。キャリヤの摩擦帯電値は、約−
26μC/gであり、伝導率は、約4×10-15モー/
cmであった。以上より、キャリヤ粒子は絶縁性である
といえる。更に、約1,000ガウスの作用電界中にお
ける誘導磁気モーメントは、約33EMU/gであり、
飽和磁気における保磁力は、約1,465Oeであっ
た。故に、このキャリヤ粒子は硬磁性であって、軟磁性
ではない。
【0045】実施例4 83.3gのメタクリル酸メチルと、1.7gのジビニ
ルベンゼン架橋剤と、1.7gの2,2´−アゾジメチ
ルバレロニトリルと、0.85gの過酸化ベンゾイルと
から成る混合物、87.55gと、パウダーテック社よ
り入手の、平均粒径が約31μm、BET表面積が約
1,700cm2/gである、硬質多孔性ランタン−ス
トロンチウムフェライト粉末30gとを混合して、キャ
リヤ粒子を調製した。これらの成分を500mlのガラ
ス製反応器に計り取り、約300rpmの速度で約60
分間撹拌した。次にこの反応器を約55℃の水浴に浸
し、約30分間バルク重合を行った。この間、ほぼ同じ
速度、300rpmで撹拌し、キャリヤ細孔中のメタク
リル酸メチルを一部重合して(転化率 約5〜約40
%)ポリメタクリル酸メチルとし、また同時にキャリヤ
表面上でもモノマーを一部重合し(転化率 約5〜約4
0%)、得られたポリメタクリル酸メチルで表面を部分
的に被覆した。次に反応混合物を#3ワットマンフィル
タでろ過し、キャリヤ表面から余分のモノマーを除い
た。ろ過した物質を、次に150gの水の入った500
mlのガラス製反応器に入れ、約300rpmで撹拌し
た。反応器を約55℃の水浴に浸し、水浴の温度を徐々
に上げて約95℃とした。この温度で約60分間混合物
を撹拌し、重合及び架橋反応を完了させた。この後、混
合物から水を傾しゃし、混合物を一夜、約80℃のオー
ブン中で約18時間乾燥させた。得られた生成物は、全
ての細孔の約95〜99%がほぼ充填され、各細孔の約
90〜98%が架橋ポリメタクリル酸メチルで満たさ
れ、表面が架橋ポリメタクリル酸メチルで被覆されてい
る、ランタン−ストロンチウムフェライトのキャリヤコ
アを含むものである。熱重量分析での測定によれば、生
成物は、細孔中及び表面上で十分に架橋したポリマーを
約4.2重量%、上記の多孔性ランタン−ストロンチウ
ムフェライトコア物質を約95.8重量%含むものであ
る。後方散乱電子画像を用いた走査型電子顕微鏡でキャ
リヤ粒子の分析を行ったところ、ポリマーが細孔を満た
し、キャリヤ粒子表面の約55%を被覆していることの
実質的な証拠が示された。キャリヤの摩擦帯電値は、約
45μC/gであり、伝導率は、約5×10-8モー/c
mであった。以上より、キャリヤ粒子は伝導性であると
いえる。更に、約1,000ガウスの作用電界中におけ
る誘導磁気モーメントは、約36EMU/gであり、飽
和磁気における保磁力は、約1,520Oeであった。
故に、このキャリヤ粒子は硬磁性であって、軟磁性では
ない。
【0046】実施例5 83.3gのスチレンと、1.7gのジビニルベンゼン
架橋剤と、1.7gの2,2´−アゾジメチルバレロニ
トリルと、0.85gの過酸化ベンゾイルとから成る混
合物、87.55gと、パウダーテック社より入手の、
平均粒径が約31μm、BET表面積が約1,700c
2/gである、硬質多孔性ランタン−ストロンチウム
フェライト粉末30gとを混合して、キャリヤ粒子を調
製した。これらの成分を500mlのガラス製反応器に
計り取り、約300rpmの速度で約60分間撹拌し
た。次にこの反応器を約55℃の水浴に浸し、約30分
間バルク重合を行った。この間、ほぼ同じ速度、300
rpmで撹拌し、キャリヤ細孔中のスチレンを一部重合
して(転化率 約5〜約40%)ポリスチレンとし、ま
た同時にキャリヤ表面上でもモノマーを一部重合し(転
化率 約5〜約40%)、得られたポリスチレンで表面
を部分的に被覆した。次に反応混合物を#3ワットマン
フィルタでろ過し、キャリヤ表面から余分のモノマーを
除いた。ろ過した物質を、次に150gの水の入った5
00mlのガラス製反応器に入れ、約300rpmで撹
拌した。反応器を約55℃の水浴に浸し、水浴の温度を
徐々に上げて約95℃とした。この温度で約60分間混
合物を撹拌し、重合及び架橋反応を完了させた。この
後、混合物から水を傾しゃし、混合物を一夜、約80℃
のオーブン中で約18時間乾燥させた。得られた生成物
は、全ての細孔の約95〜99%がほぼ充填され、各細
孔の約90〜100%が架橋ポリスチレンで満たされ、
表面が架橋ポリスチレンで被覆されている、ランタン−
ストロンチウムフェライトのキャリヤコアを含むもので
ある。熱重量分析での測定によれば、生成物は、細孔中
及び表面上で十分架橋したポリマーを約4.2重量%、
上記の多孔性ランタン−ストロンチウムフェライトコア
物質を約95.8重量%含むものである。後方散乱電子
画像を用いた走査型電子顕微鏡でキャリヤ粒子の分析を
行ったところ、ポリマーが細孔を満たし、キャリヤ粒子
表面の約54%を被覆していることの実質的な証拠が示
された。キャリヤの摩擦帯電値は、14μC/gであ
り、伝導率は、6×10-8モー/cmであった。以上よ
り、キャリヤ粒子は伝導性であるといえる。更に、約
1,000ガウスの作用電界中における誘導磁気モーメ
ントは、約34EMU/gであり、飽和磁気における保
磁力は、約1,540Oeであった。故に、このキャリ
ヤ粒子は硬磁性であって、軟磁性ではない。
【0047】実施例6 83.3gのメタクリル酸トリフルオロエチルと、1.
7gのジビニルベンゼン架橋剤と、1.7gの2,2´
−アゾジメチルバレロニトリルと、0.85gの過酸化
ベンゾイルとから成る混合物、87.55gと、パウダ
ーテック社より入手の、平均粒径が約31μm、BET
表面積が約1,700cm2/gである、硬質多孔性ラ
ンタン−ストロンチウムフェライト粉末30gとを混合
して、キャリヤ粒子を調製した。これらの成分を500
mlのガラス製反応器に計り取り、約300rpmの速
度で約60分間撹拌した。次にこの反応器を約55℃の
水浴に浸し、約30分間バルク重合を行った。この間、
ほぼ同じ速度、300rpmで撹拌し、キャリヤ細孔中
のメタクリル酸トリフルオロエチルを一部重合して(転
化率 約5〜約40%)ポリメタクリル酸トリフルオロ
エチルとし、また同時にキャリヤ表面上でもモノマーを
一部重合し(転化率 約5〜約40%)、得られたポリ
メタクリル酸トリフルオロエチルで表面を部分的に被覆
した。次に反応混合物を#3ワットマンフィルタでろ過
し、キャリヤ表面から余分のモノマーを除いた。ろ過し
た物質を、次に150gの水の入った500mlのガラ
ス製反応器に入れ、約300rpmで撹拌した。反応器
を約55℃の水浴に浸し、水浴の温度を徐々に上げて約
95℃とした。この温度で約60分間混合物を撹拌し、
重合及び架橋反応を完了させた。この後、混合物から水
を傾しゃし、混合物を一夜、約80℃のオーブン中で約
18時間乾燥させた。得られた生成物は、全ての細孔の
約95〜99%がほぼ充填され、各細孔の約90〜10
0%が架橋ポリメタクリル酸トリフルオロエチルで満た
され、表面が架橋ポリメタクリル酸トリフルオロエチル
で被覆されている、ランタン−ストロンチウムフェライ
トのキャリヤコアを含むものである。熱重量分析での測
定によれば、生成物は、細孔中及び表面上で十分に架橋
したポリマーを約4.4重量%、上記の多孔性ランタン
−ストロンチウムフェライトコア物質を約95.6重量
%含むものである。後方散乱電子画像を用いた走査型電
子顕微鏡でキャリヤ粒子の分析を行ったところ、ポリマ
ーが細孔を満たし、キャリヤ粒子表面の約48%を被覆
していることの実質的な証拠が示された。キャリヤの摩
擦帯電値は、約−12μC/gであり、伝導率は、4×
10-8モー/cmであった。以上より、キャリヤ粒子は
伝導性であるといえる。更に、約1,000ガウスの作
用電界中における誘導磁気モーメントは、約35EMU
/gであり、飽和磁気における保磁力は、約1,515
Oeであった。故に、このキャリヤ粒子は硬磁性であっ
て、軟磁性ではない。
【0048】実施例7 98gのメタクリル酸メチルと、20gのコンダクテク
ス SC ウルトラ(商品名)伝導性カーボンブラック
と、2gのジビニルベンゼン架橋剤と、2gの2,2´
−アゾジメチルバレロニトリルと、1gの過酸化ベンゾ
イルとから成る混合物、123gと、パウダーテック社
より入手の、平均粒径が約34μm、BET表面積が約
1,800cm2/gである、硬質多孔性ストロンチウ
ムフェライト粉末30gとを混合して、キャリヤ粒子を
調製した。これらの成分を500mlのガラス製反応器
に計り取り、約300rpmの速度で約60分間撹拌し
た。次にこの反応器を約55℃の水浴に浸し、約60分
間バルク重合を行った。この間、ほぼ同じ速度、300
rpmで撹拌し、キャリヤ細孔中のメタクリル酸メチル
を一部重合して(転化率 約5〜約40%)ポリメタク
リル酸メチルとし、また同時にキャリヤ表面上でもモノ
マーを一部重合し(転化率 約5〜約40%)、得られ
たポリメタクリル酸メチルで表面を全て被覆した。次に
反応混合物を#3ワットマンフィルタでろ過し、キャリ
ヤ表面から余分のモノマーを除いた。ろ過した物質を、
次に150gの水の入った500mlのガラス製反応器
に入れ、約300rpmで撹拌した。反応器を約55℃
の水浴に浸し、水浴の温度を徐々に上げて約95℃とし
た。この温度で約60分間混合物を撹拌し、重合及び架
橋反応を完了させた。この後、混合物から水を傾しゃ
し、混合物を一夜、約80℃のオーブン中で乾燥させ
た。得られた生成物は、全ての細孔の約95〜100%
がほぼ充填され、各細孔の約90〜100%が架橋ポリ
メタクリル酸メチルとその中に分散したカーボンブラッ
クとで満たされ、表面が架橋ポリメタクリル酸メチルと
その中に分散したカーボンブラックとで被覆されてい
る、ストロンチウムフェライトのキャリヤコアを含むも
のである。熱重量分析での測定によれば、生成物は、細
孔中及び表面上で十分に架橋したポリマーを約4.9重
量%、細孔中及び表面上のカーボンブラックを約1.0
重量%、上記の多孔性ストロンチウムフェライトコア物
質を約94.1重量%含むものである。後方散乱電子画
像を用いた走査型電子顕微鏡で粒子の分析を行ったとこ
ろ、ポリマーが細孔を満たし、キャリヤ粒子の表面を完
全に被覆していることの実質的な証拠が示された。キャ
リヤの摩擦帯電値は、約23μC/gであり、伝導率
は、3×10-7モー/cmであった。以上より、キャリ
ヤ粒子は伝導性であるといえる。更に、約1,000ガ
ウスの作用電界中における誘導磁気モーメントは、約3
1EMU/gであり、飽和磁気における保磁力は、約
1,455Oeであった。故に、このキャリヤ粒子は硬
磁性であって、軟磁性ではない。
【0049】実施例8 98gのスチレンと、20gのコンダクテクス SC
ウルトラ(商品名)伝導性カーボンブラックと、2gの
ジビニルベンゼン架橋剤と、2gの2,2´−アゾジメ
チルバレロニトリルと、1gの過酸化ベンゾイルとから
成る混合物、123gと、パウダーテック社より入手
の、平均粒径が約34μm、BET表面積が約1,80
0cm2/gである、硬質多孔性ストロンチウムフェラ
イト粉末30gとを混合して、キャリヤ粒子を調製し
た。これらの成分を500mlのガラス製反応器に計り
取り、約300rpmの速度で約60分間撹拌した。次
にこの反応器を約55℃の水浴に浸し、約60分間バル
ク重合を行った。この間、ほぼ同じ速度、300rpm
で撹拌し、キャリヤ細孔中のスチレンを一部重合して
(転化率 約5〜約40%)ポリスチレンとし、また同
時にキャリヤ表面上でもモノマーを一部重合し(転化率
約5〜約40%)、得られたポリスチレンで表面を全
て被覆した。次に反応混合物を#3ワットマンフィルタ
でろ過し、キャリヤ表面から余分のモノマーを除いた。
ろ過した物質を、次に150gの水の入った500ml
のガラス製反応器に入れ、約300rpmで撹拌した。
反応器を約55℃の水浴に浸し、水浴の温度を徐々に上
げて約95℃とした。この温度で約60分間混合物を撹
拌し、重合及び架橋反応を完了させた。この後、混合物
から水を傾しゃし、混合物を一夜、約80℃のオーブン
中で乾燥させた。得られた生成物は、全ての細孔の約9
5〜99%がほぼ充填され、各細孔の約90〜100%
が架橋ポリスチレンとその中に分散したカーボンブラッ
クとで満たされ、表面が架橋ポリスチレンとその中に分
散したカーボンブラックとで被覆されている、ストロン
チウムフェライトのキャリヤコアを含むものである。熱
重量分析での測定によれば、生成物は、細孔中及び表面
上で十分に架橋したポリマーを約4.8重量%、細孔中
及び表面上のカーボンブラックを約1.0重量%、上記
の硬質多孔性ストロンチウムフェライトコア物質を約9
4.2重量%含むものである。後方散乱電子画像を用い
た走査型電子顕微鏡で粒子の分析を行ったところ、ポリ
マーが細孔を満たし、キャリヤ粒子の表面を完全に被覆
していることの実質的な証拠が示された。キャリヤの摩
擦帯電値は、約1μC/gであり、伝導率は、約4×1
-7モー/cmであった。以上より、キャリヤ粒子は伝
導性であるといえる。更に、約1,000ガウスの作用
電界中における誘導磁気モーメントは、約32EMU/
gであり、飽和磁気における保磁力は、約1,465O
eであった。故に、このキャリヤ粒子は硬磁性であっ
て、軟磁性ではない。
【0050】実施例9 98gのメタクリル酸トリフルオロエチルと、20gの
コンダクテクス SCウルトラ(商品名)伝導性カーボ
ンブラックと、2gのジビニルベンゼン架橋剤と、2g
の2,2´−アゾジメチルバレロニトリルと、1gの過
酸化ベンゾイルとから成る混合物、123gと、パウダ
ーテック社より入手の、平均粒径が約34μm、BET
表面積が約1,800cm2/gである、硬質多孔性ス
トロンチウムフェライト粉末30gとを混合して、キャ
リヤ粒子を調製した。これらの成分を500mlのガラ
ス製反応器に計り取り、約300rpmの速度で約60
分間撹拌した。次にこの反応器を約55℃の水浴に浸
し、約60分間バルク重合を行った。この間、ほぼ同じ
速度、300rpmで撹拌し、キャリヤ細孔中のメタク
リル酸トリフルオロエチルを一部重合して(転化率 約
5〜約40%)ポリメタクリル酸トリフルオロエチルと
し、また同時にキャリヤ表面上でもモノマーを一部重合
し(転化率 約5〜約40%)、得られたポリメタクリ
ル酸トリフルオロエチルで表面を全て被覆した。次に反
応混合物を#3ワットマンフィルタでろ過し、キャリヤ
表面から余分のモノマーを除いた。ろ過した物質を、次
に150gの水の入った500mlのガラス製反応器に
入れ、約300rpmで撹拌した。反応器を約55℃の
水浴に浸し、水浴の温度を徐々に上げて約95℃とし
た。この温度で約60分間混合物を撹拌し、重合及び架
橋反応を完了させた。この後、混合物から水を傾しゃ
し、混合物を一夜、約80℃のオーブン中で乾燥させ
た。得られた生成物は、全ての細孔の約95〜99%が
ほぼ充填され、各細孔の約90〜100%が架橋ポリメ
タクリル酸トリフルオロエチルとその中に分散したカー
ボンブラックとで満たされ、表面が架橋ポリメタクリル
酸トリフルオロエチルとその中に分散したカーボンブラ
ックとで被覆されている、ストロンチウムフェライトの
キャリヤコアを含むものである。熱重量分析での測定に
よれば、生成物は、細孔中及び表面上で十分に架橋した
ポリマーを約5.0重量%、細孔中及び表面上のカーボ
ンブラックを約1.0重量%、上記の多孔性ストロンチ
ウムフェライトコア物質を約94.0重量%含むもので
ある。後方散乱電子画像を用いた走査型電子顕微鏡で粒
子の分析を行ったところ、ポリマーが細孔を満たし、キ
ャリヤ粒子の表面を完全に被覆していることの実質的な
証拠が示された。キャリヤの摩擦帯電値は、約−10μ
C/gであり、伝導率は、4×10-7モー/cmであっ
た。以上より、キャリヤ粒子は伝導性であるといえる。
更に、約1,000ガウスの作用電界中における誘導磁
気モーメントは、約30EMU/gであり、飽和磁気に
おける保磁力は、約1,460Oeであった。故に、こ
のキャリヤ粒子は硬磁性であって、軟磁性ではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス イー エンライト カナダ オンタリオ州 ブラッドフォード センター ストリート 61 アパートメ ント #4 (72)発明者 ジョン エイ クリーチュラ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 オンタ リオ レイク ロード 426 (72)発明者 マリー エル オット アメリカ合衆国 ニューヨーク州 フェア ポート パトナム サークル 12 (72)発明者 ケイ デリク ヘンダーソン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター エス グッドマン ストリート 34 アパートメント 501 (72)発明者 ポール ジェイ ガーオイル カナダ オンタリオ州 オークビル サー ル コート 2074

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性硬磁性体コアを含むキャリヤであ
    って、キャリヤ細孔の一部にポリマー又はポリマー混合
    物(1)が含まれ、キャリヤ上にポリマー又はポリマー
    混合物(2)がコーティングされていることを特徴とす
    るキャリヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のキャリヤであって、前
    記キャリヤ細孔のほぼ全てに、前記ポリマー(1)及び
    前記ポリマー(2)が含まれ、各(1)及び/又は
    (2)が更に伝導性成分を含むことを特徴とするキャリ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のキャリヤであって、ポ
    リマー(1)が、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレ
    ン、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸トリフ
    ルオロエチル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、フッ化
    ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリス
    チレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニ
    ル、ポリ酢酸ビニル、又はそれらの混合物であり、ま
    た、前記ポリマー(2)が、ポリフッ化ビニリデン、ポ
    リエチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
    酸トリフルオロエチル、エチレン−酢酸ビニル共重合
    体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合
    体、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
    塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、又はそれらの混合物であ
    ることを特徴とするキャリヤ。
  4. 【請求項4】 キャリヤの現場調製法であって、 硬磁性キャリヤコアと、開始剤を含むモノマーと、必要
    に応じて連鎖移動剤と、必要に応じて架橋剤とを混合
    し、 加熱によりモノマーを重合し、キャリヤ細孔中及びキャ
    リヤ表面上に保持されたポリマーとし、 余剰のモノマーを除去し、 細孔内部及びキャリヤ表面上にポリマー及びモノマー混
    合物を保持しているキャリヤコアと、水とを混合し、 加熱により、重合及び必要に応じて架橋を完了し、キャ
    リヤ細孔中及びキャリヤ表面上でポリマー又は架橋ポリ
    マーとし、 混合物から水を除去し、 必要に応じて乾燥させることを特徴とする調製法。
JP5228599A 1998-03-09 1999-03-01 キャリヤ Withdrawn JPH11295935A (ja)

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