JP4580373B2 - 体感型ゲーム機 - Google Patents
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この装置は、プレイヤーが装着している頭部装着体が進行方向を検出し、プレイヤーが装着している振動検出手段がプレイヤーの足踏み動作を検出し、仮想三次元ゲーム空間内におけるプレイヤーの移動位置が演算され、プレイヤーから見える仮想三次元ゲーム空間の景色をディスプレイ上に表示する装置である。
また、振動に反応して歩進移動するという仕組みからジャンプが再現できず、しかも、頭部装着体を装着しているので、目を覆って歩くという危険性も伴っている。
この装置は、プレイヤーが実際にダンスを行うステージに、複数の赤外線センサを設置し、プレイヤーのステップの位置及びステップタイミングを検出する装置である。
しかし、特許文献2のものは、補助画面に表示される補助画像を真似てダンスを踊ることができるが、ステージ上のどのあたりでステップすればよいのかが明確ではなく、ゲームを行いやすいとはいえなかった。
請求項1の発明は、ゲームの進行に関する入力情報に対応した複数の表示領域(A1〜A9)を有し、プレイヤー(P)が足踏みをする足踏みシート(20)と、前記プレイヤーの足がいずれの前記表示領域(A1〜A9)上に存在するか否かを検出する光学的センサ(30)と、前記光学的センサ(30)の検出結果に応じて、前記ゲームを進行させるゲーム制御部(51)とを備え、前記光学的センサ(30)は、前記足踏みシート(20)上に行列状に複数配置され、かつ、高さ方向に複数配置され、前記ゲーム制御部(51)は、前記光学的センサ(30)が検出した前記プレイヤーの足の有無に応じて前記ゲームを進行させ、前記光学的センサ(30)の光線は、視認不能であり、前記光学的センサ(30)の光線に沿うような可視光線を発光する可視光線発光部を備えること、を特徴とする体感型ゲーム機であること、を特徴とする体感型ゲーム機である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の体感型ゲーム機において、前記ゲーム制御部は、前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足が、2つから1つになった場合には、前記プレイヤーがその片足を上げたものと判断し、前記光学的センサが検出したプレイヤーの足が、1つから2つになった場合には、前記プレイヤーが片足を下げたものと判断し、前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足が、2つから1つになった場合及び1つから2つになった場合を繰り返すときには、前記プレイヤーが足踏みをしていると判断し、前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足が、2つあった後になくなった場合には、前記プレイヤーがジャンプをしていると判断すること、を特徴とする体感型ゲーム機である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の体感型ゲーム機において、前記プレイヤー(P)の足踏みを補助する手すり(60)を備えること、を特徴とする体感型ゲーム機である。
(1)ベース部は、入力情報に対応した複数の表示領域を有するので、どのような動作をすれば、どのような入力がされるのかが明確となり、プレイヤーにとってはゲームを行いやすい。
(2)遊技体の存在を光学的センサで検出するので、プレイヤーは、専用の装置などを装着する必要がなく、装着の手間や煩わしさが解消される。
(3)装置部分は、ベース部と光学的センサとで構成されるので、大掛かりな装置とならない。
(5)各表示領域は、他の表示領域と表示形態が異なるので、各表示領域を区別しやすい。
(6)光学的センサの光線を視認可能にしたり、可視光線発光部を備えさせたりすることで、プレイヤーにとっては、ステップの位置などがより分かりやすくなる。
図1は、本発明による体感型ゲーム機の実施例1を示す図であって、図1(A)は正面図、図1(B)は側面図であり、図2は、足踏みシート20を示す図であり、図3は、赤外線センサ30を示す図である。
実施例1の体感型ゲーム機10は、プレイヤーPが遊技フィールド内において足踏みをすることにより、画面の中のキャラクターを歩かせたり走らせたりジャンプさせたりして物語を進めていくゲーム機であり、足踏みシート(ベース部)20と、赤外線センサ(光学的センサ)30と、ディスプレイ40と、制御部50などとを備える。
また、足踏みシート20は、図2に示すように、ゲームの進行に関する入力情報に対応した複数の表示領域A1〜A9を有する。本実施例では、9つの表示領域A1〜A9があり、上段中央(A2)には「早」、中段左側(A4)には「左」、中段中央(A5)には「普通」、中段右側(A6)には「右」、下段中央(A8)には「後退」の文字が印刷されている。
各表示領域は、他の表示領域と区別しやすいように、色分けされたり、特定の図柄が印刷されたりしている。具体的には、上段(A1〜A3)が「赤色」、中段(A4〜A6)が「青色」、下段(A7〜A9)が「黄色」であり、左側(A1、A4、A7)と右側(A3、A6、A9)の表示領域には、斜線の図柄が印刷されている。
また、赤外線センサ30は、図3に示すように、行列状に複数配置されている。各赤外線センサは、赤外線を発光する発光部31と、赤外線を受光する受光部32とにより構成され、横方向(x方向)及び縦方向(y方向)に、制御用の番号が付されている(x1〜x24、y1〜y17)。
さらに、赤外線センサ30の光線は、視認不能であるので、光線の存在をプレイヤーPに知らせるために、各赤外線センサの近傍には、各赤外線センサの光線に沿うような色付きの可視光線を発光する可視光線発光部(不図示)を備えさせている。
制御部50は、この体感型ゲーム機10を総括制御する部分である(詳細は後述)。
制御部50は、ゲーム制御部51と、駆動制御部52とを備える。
ゲーム制御部51は、赤外線センサ30の検出結果に応じて、ゲームを進行させる部分であり、赤外線センサ30が検出したプレイヤーPの足の有無に応じてゲームを進行させる。
駆動制御部52は、赤外線センサ30の各センサを選択的に駆動させる部分である。本実施例では、赤外線センサ30の各センサをすべて使用しているが、ゲーム内容によって使用しないセンサがある場合には、赤外線センサ30を選択的に駆動させて効率化を図ることができる。
まず、ゲーム制御部51は、赤外線センサ30からの検出結果に基づいて、赤外線センサ30内にプレイヤーPの足が入っているか、つまり、赤外線センサ30に遮断部分があるか否かを判断する(S101)。
遮断部分がなければ、赤外線センサ30内にプレイヤーPの足が入っていないものとし、ディスプレイ40などを用いて、赤外線センサ30内に入るように促す(S102)。
遮断部分があれば、赤外線センサ30内にプレイヤーPの足が入っているものとし、ゲームを開始させる(S103)。
ここでは、x方向に、左右の足に対応する2つの遮断部分があったものとする。
さらに、ゲーム制御部51は、動作判定を行う(S105)。遮断部分がどのように変化するかによって、プレイヤーPがどのような動作を行っているかを判定する。
例えば、遮断部分が2つから1つになった場合には、プレイヤーPがその片足を上げたものと判断し、逆に、遮断部分が1つから2つになった場合には、プレイヤーPが片足を下げたものと判断する。そして、このような動作が繰り返されれば、プレイヤーPが足踏みをしているものと判断する。
一方、2つあった遮断部分がなくなれば、プレイヤーPがジャンプをしているものと判断する。
キャラクターを右や左に向かって歩かせたい場合には、赤外線センサ30内の右側や左側(表示領域A4、A6)に寄って足踏みをすればよい。
キャラクターを走らせたい場合には、赤外線センサ30内の前方エリア(表示領域A1〜A3)で足踏みをすればよい。
キャラクターを後退させたい場合には、赤外線センサ30内の後方エリア(表示領域A7〜A9)で足踏みをすればよい。
なお、表示領域A3で足踏みをすれば、キャラクターは、右斜め前に走っていく。
タイムアップになったり、障害物にぶつかってキャラクターの体力がなくなったりした場合には、ゲームオーバーとなり、ゲームが終了する(S107)。
(1)足踏みシート20は、入力情報に対応した複数の表示領域A1〜A9を有するので、どのような動作をすれば、どのようにキャラクターが動くかが明確となり、プレイヤーPにとってはゲームを行いやすい。
(2)プレイヤーPの足の存在を赤外線センサ30で検出するので、プレイヤーPは、専用の装置などを装着する必要がなく、装着の手間や煩わしさが解消される。
(3)プレイヤーPの視界を覆うこともなく、足元も床で安定しているので、安全性が高い。
(5)ゲーム制御部51は、赤外線センサ30が検出したプレイヤーPの足の有無に応じてゲームを進行させるので、プレイヤーPの歩行のみならず、従来のゲーム機で再現できなかったジャンプも再現することができる。
(6)各表示領域は、色分けされたり、斜線の図柄が印刷されたりしているので、他の表示領域と区別しやすい。
(8)足踏みの場所により、キャラクターの移動速度や移動方向を調整することができるので、足踏みする場所を上下(縦方向)に移動すれば、キャラクターの速度調節が可能であり、左右に移動すれば、キャラクターを左右(横方向)に移動させることができる。また、足踏みの場所により、キャラクターの移動速度を調整しているので、ゲーム制御部51は、速度の制御が行いやすい。
なお、前述した実施例1と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
実施例2の体感型ゲーム機10−2は、赤外線センサ30−2の行部分Y及び列部分Xの各センサが、発光の方向が交互となるように配置されているものである。
このように、発光の方向が交互となるように各センサを配置しても、実施例1のものと同様の効果が得られる。
実施例3の体感型ゲーム機10−3は、赤外線センサ30が、高さ方向に3つ配置されているものである。
このように、実施例3によれば、赤外線センサ30が、高さ方向に3つ配置されているので、プレイヤーPのジャンプの高さも検出することができ、画面内のキャラクターに、小ジャンプ、中ジャンプ、大ジャンプをさせることができる。
実施例4の体感型ゲーム機10−4は、プレイヤーPの足踏みを補助する手すり60を備えるものである。
このように、実施例4によれば、手すり60があるので、ジャンプや足踏みをする際の補助となり、また、手すり60を低い所にも設置することによって、子供も無理なくゲームを行うことができる。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)光学的センサは、赤外線センサ30の例で説明したが、レーザー光線を用いたセンサであってもよい。このようにすれば、光線が視認可能となるので、可視光線発光部を設置する必要がなくなる。
(2)ベース部は、足踏みシート20の例で説明したが、LCDなどのディスプレイであってもよい。なお、この場合は、透明な部材などでディスプレイの表示面を保護する必要がある。このようにすれば、表示領域の表示をゲーム内容に合わせて柔軟に変化させることができる。
(3)足踏みシート20は、9分割して9つの表示領域A1〜A9を設ける例で説明したが、分割数は、これに限定されるものではない。
(5)体感型ゲーム機は、プレイヤーPが足踏みをするゲーム機の例で説明したが、もぐらたたきのような体感型ゲーム機であってもよい。この場合は、遊技体は、もぐらをたたくハンマーとなり、ディスプレイに表示されたもぐらを見ながら、シートをたたいてゲームを行う。
上述した各実施例では、光学的センサは、赤外線センサの例で説明したが、レーザーミラースキャナーであってもよい。
レーザーミラースキャナー(光学的センサ)100は、赤外線のレーザーパルスの飛行時間測定原理に基づいて、ターゲット表面までの距離を測定する装置であり、例えば、Riegl社製のレーザースキャナー「LMS−Q240」などが好適である。レーザーミラースキャナー100は、足踏みシートの1つの角に配置するが、足踏みシートが大きい場合や精度をより高めたい場合などには、複数の角や複数の辺に配置してもよい。
距離測定ユニット1は、高速スキャンニング(高いレーザー繰り返し周波数、高速信号処理及び高速データインターフェース)が可能なユニットである。
レーザービーム2のスキャンニングは、回転ポリゴンミラー3で行い、調整可能な速度で連続回転する回転ポリゴンミラー3によって、所定の角度範囲θを一定方向にスキャンニングする。
スキャンニングによって得られた「距離」「信号強度」「角度」及び「時間」の情報は、パーソナルコンピュータ4に出力される。
パーソナルコンピュータ4には、専用のソフトウエア5がインストールされており、そのソフトウエア5は、収集したデータに基づいて、プレイヤーPがどの位置で足踏みをしているかを判断する。
また、上述した各実施例のように、光学的センサを行列状に配置する形態と比較して、
設置スペースを小さくすることができ、しかも、光学的センサの数も減少させることができるので、メンテナンス性も向上させることができる。
20 足踏みシート(ベース部)
30 赤外線センサ(光学的センサ)
40 ディスプレイ
50 制御部
51 ゲーム制御部
52 駆動制御部
60 手すり
100 レーザーミラースキャナー(光学的センサ)
A1〜A9 表示領域
P プレイヤー
Claims (3)
- ゲームの進行に関する入力情報に対応した複数の表示領域を有し、プレイヤーが足踏みをする足踏みシートと、
前記プレイヤーの足がいずれの前記表示領域上に存在するか否かを検出する光学的センサと、
前記光学的センサの検出結果に応じて、前記ゲームを進行させるゲーム制御部とを備え、
前記光学的センサは、前記足踏みシート上に行列状に複数配置され、かつ、高さ方向に複数配置され、
前記ゲーム制御部は、前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足の有無に応じて前記ゲームを進行させ、
前記光学的センサの光線は、視認不能であり、
前記光学的センサの光線に沿うような可視光線を発光する可視光線発光部を備えること、
を特徴とする体感型ゲーム機。 - 請求項1に記載の体感型ゲーム機において、
前記ゲーム制御部は、
前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足が、2つから1つになった場合には、前記プレイヤーがその片足を上げたものと判断し、
前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足が、1つから2つになった場合には、前記プレイヤーが片足を下げたものと判断し、
前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足が、2つから1つになった場合及び1つから2つになった場合を繰り返すときには、前記プレイヤーが足踏みをしていると判断し、
前記光学的センサが検出した前記プレイヤーの足が、2つあった後になくなった場合には、前記プレイヤーがジャンプをしていると判断すること、
を特徴とする体感型ゲーム機。 - 請求項1又は請求項2に記載の体感型ゲーム機において、
前記プレイヤーの足踏みを補助する手すりを備えること、
を特徴とする体感型ゲーム機。
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