JP4578084B2 - 低温液化ガスの配管構造 - Google Patents

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本発明は、例えば、液化天然ガス受入用の配管や設備低温液化ガスの配管構造に関するものである。
一般に、液化天然ガス(以下、LNGと略す。)の受入れ基地においては、専用の貯蔵タンクを有するLNGタンカー等の船舶によって運ばれてきたLNGを受入れるためのLNG棧橋に設置されたローディングアームや、このローディングアームを介して送られてくるLNGを一旦貯留しておく貯槽、さらには貯槽からLNGポンプによって送り出されたLNGを気化させて都市ガス用、火力発電設備の燃料用あるいは工業用として送出するための気化器といった各種の設備が配置されており、これら諸設備はLNGの移送配管によって互いに接続されている。
図10は、従来のこの種のLNGの受入れ基地における一部分を示すもので、図中符号1はLNG棧橋2に設けられてLNGタンカー側の配管と接続されるローディングアームであり、符号3はこのローディングアーム1によって送られてくるLNGを一旦蓄えておくための貯槽である。そして、ローディングアーム1と貯槽3とは、弁4を介して配管された受入れ母管(移送配管)5によって接続されている。また、LNG棧橋2には、ローディングアーム1と並列してローディングアーム6が配設されている。このローディングアーム6には、貯槽3の上部から導かれたリターンガス管7がブロア8を間に介して接続されており、LNGの受入れ中に発生するボイルオフガス(BOG)の一部が貯槽3からブロア8によってリターンガス管7を経てLNGタンカー側の貯槽に返送されることにより、当該タンカー側の貯槽内圧をほぼ一定に保持するようになっている。さらに、この受入れ基地には、貯槽3内のLNGを送出すLNGポンプ10およびこれによって送出されたLNGを気化させるための気化器(図示を略す。)等の諸設備が配置されており、これら設備も、送出管9等の移送配管によって互いに接続されている。
このようなLNG受入れ基地において、ローディングアーム1および6、貯槽3あるいは気化器といった諸設備間を接続する受入れ母管5、リターンガス管7あるいは送出管9等の移送配管は、約−160℃のLNGを移送するものであるために耐腐食性や低温特性の観点から、もっぱらオーステナイト系ステンレス鋼製の管材が用いられている。一方、この種の移送配管のうち、特に受入れ母管5およびリターンガス管7においては、立地上の条件から、ローディングアーム1の設けられたLNG棧橋2と貯槽3との距離が少なくとも数百m、長いものにあっては数キロmと長距離にわたって配管されている。加えて、その配管敷設時から実際の運転時に至るまでの間に、いずれも常温から約−160℃または約−130℃間の温度変化を受けることになる。このため、通常図10に示すように、配管途中の50〜60mおきに曲り部5a、7aを設けることにより、この温度差に起因する配管の熱伸縮を吸収するようにしている。
この結果、このような従来の受入れ母管5やリターンガス管7にあっては、全体としての管長が長くなるとともに、常温から約−160℃間の熱収縮を吸収するために、配管の多数の箇所に曲り部5a、7aを設置する必要が有り、よって施工時における必要資材や工事量が多くなって工期の長期化と建設費の高騰化、さらには保守管理における煩雑さを招くという問題点があった。しかも、多数の曲り部5a、7aによって圧力損失が大きくなるために、これを考慮して受入れ母管5やリターンガス管7の管径も必要以上に大きく設定しなければならず、圧送装置の能力の増大などが必要となり、かかる観点からも経済性に劣るという問題点があった。特に、近年、このような配管を地下のトンネルや管渠に設置することが多くなり、このような問題点は一層顕著になっている。
そこで、上記のような移送配管の素材として、オーステナイト系ステンレス鋼に替えて、低線膨張係数であるインバーの採用が検討されている。インバー(36%ニッケル鋼)は、線膨張係数がオーステナイト系ステンレス鋼の線膨張係数の約1/10と極めて小さいものである。インバーはNi含有量が大きいためにオーステナイト系ステンレス鋼よりも高価であるが、上記の用途においては、曲り部の配置を1/10にすることができるので、上述したような設計上、施工上および保守管理上の多くの問題点を軽減し、コスト的にも改善が期待できる。
ところで、このように移送配管としてインバーを採用する場合、他のオーステナイト系ステンレス鋼からなる装置、例えばローディングアーム1および6、貯槽3あるいは気化器、あるいは適宜設けられる弁装置等との接続部では、インバーとオーステナイト系ステンレス鋼との異種金属間の溶接接合が必要となる。
しかしながら、上述したように、移送配管は一般に300〜1000mmφと大径であり、かつインバーはオーステナイト系ステンレス鋼と比較して線膨張係数が約1/10と大幅に異なることから、設備から延出するオーステナイト系ステンレス鋼からなる配管と直接溶接接合すると、これら素材の線膨張係数の相違に起因する径方向の熱伸縮量の差を吸収するために溶接部において過大な応力が発生し、熱伸縮が繰り返し作用した場合には当該溶接部が破損する虞がある。
このような溶接施工上の問題点を解決するために、特許文献1には、インバー配管とオーステナイト系ステンレス鋼配管の間に、9%Ni鋼からなる中間配管を介在させることにより、応力を緩和する方法が記載されている。
特開2000−117420号公報
しかしながら、上記のような中間配管を用いる方法では、そのために別の部材を用意しなければならず、また溶接の手間も2倍に増えるため、施工費用の増加を免れない。
この発明は、上記背景に鑑み、溶接施工の手間を増加させることなく、しかも、インバー配管とオーステナイト系ステンレス鋼配管の溶接部における発生応力を抑制することができる低温液化ガスの配管構造を提供することを目的とする。
本発明の低温液化ガスの配管構造は、低温液化ガスの配管構造であって、オーステナイト系ステンレス鋼からなる配管とインバーからなる配管とが、JIS規格Z3332に規定する9%ニッケル鋼用ティグ溶加棒およびソリッドワイヤに相当する溶接材料であって、かつ下式を満たすような溶接材料を用いて溶接を行なうことにより接合されていることを特徴とする低温液化ガスの配管構造。
0.6≦ρ≦1.2
ρ=(αs+αi)/2αw
ただし、αsはオーステナイト系ステンレス鋼の線膨張係数、αiはインバーの線膨張係数、αwは溶接材料の線膨張係数である。
本発明においては、上記の溶接材料を用いて形成した配管の溶接部においては、溶接部およびこれに隣接する領域における発生応力が従来から採用されているその材料における発生応力の許容値以下になるので、冷却の際に割れの発生や破損等を起こすことがない。したがって、異種材料からなる配管どうしを、手間やコストを増大させることなく、直接に溶接接合することができる。
さらに、本発明においては、線膨張係数比ρが約0.9であり、いずれの配管において発生する応力も、それぞれの許容値を充分に下回ることが確認された。また、溶接継手部における曲げ試験、衝撃試験等の機械的試験においても、良好な結果が得られ、優れた性能を有する配管構造が構築されることが確認された。
この発明によれば、溶接部およびこれに隣接する領域における発生応力が従来から採用されているその材料における発生応力の許容値以下になるので、発生応力が過大となることがなく、このような熱影響を繰り返して受けた場合でも、溶接の際に割れの発生や破損等を起こすことがない。したがって、インバーおよびオーステナイト系ステンレス鋼からなる部材を直接溶接することができ、これらの部材を使用した設備を、コストの増加や工期の延長を伴うことなしに建設することができる。
図1は、本発明に係る低温液化ガスの移送配管構造をLNG受入れ基地における移送配管構造に適用した実施形態を示すもので、図10に示した従来のものと同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図1に示すように、このLNG受入れ基地においては、ローディングアーム1に接続されたオーステナイト系ステンレス鋼からなる配管1aと、貯槽(設備)3に接続されたオーステナイト系ステンレス鋼からなる配管3aとの間にインバーからなる受入れ母管(移送用の配管)20が配管されている。配管1aと配管20、および配管20と配管3aとは、それぞれ溶接部21によって直接に溶接接合されている。また、ローディングアーム6に接続されたオーステナイト系ステンレス鋼からなる配管6aと、貯槽3に接続されたオーステナイト系ステンレス鋼からなる配管3bとの間にインバーからなるリターンガス管22が配管され、配管6aと配管22、および配管22と配管3aとは、それぞれ溶接部21によって直接に溶接接合されている。
本発明において移送配管の素材として用いられているインバー(36%ニッケル鋼)は、Niの含有率が35〜36%のニッケル鋼の一種(標準組成は、Mn;0.4%、C;0.2、Ni;36%、残部Fe)であり、線膨張係数が約1.5×10-6/℃であって、オーステナイト系ステンレス鋼の線膨張係数の約1/10と極めて小さいものであることから、従来、薄板としてバイメタルや精密部品に、また厚板として精密部品成形用の治具等として用いられているものである。オーステナイト系ステンレス鋼からなる配管としては、例えば、JIS規格G3459のSUS304TPやJIS規格G3468のSUS304TPYなどである。
溶接部21は、図2に示すように、この実施の形態では、オーステナイト系ステンレス鋼からなる配管1a,6a,3a,3bおよびインバーからなる配管20,22の突き合わせ部にV字状の開先を形成し、これに適宜の溶接材料を用いて溶接を行い、溶接金属Mを形成している。上記溶接接合は、被覆金属アーク溶接、MIG溶接、TIG溶接あるいはプラズマ溶接などによって行われる。溶接材料は、その線膨張係数αwが、インバーの線膨張係数αiとオーステナイト系ステンレス鋼の線膨張係数αsに対して、以下の式を満たすように選択されている。
0.6 ≦ ρ ≦ 1.2
ρ = (αs+αi)/2αw
ここで、ρは、溶接材料の線膨張係数αwに対する、インバーの線膨張係数αiとオーステナイト系ステンレス鋼の線膨張係数αsの平均値の比を表すもので、線膨張係数比と呼ぶことができる。線膨張係数比ρの値は、より好ましくは、
0.7 ≦ ρ ≦ 1.1
である。
なお、溶接材料の選択においては、上記のような線膨張係数比ρは1つの基準であって、このような条件を満たすものの中から、他の選択基準である、インバーやオーステナイト系ステンレス鋼との成分の共通性やコスト等をも考慮して決定すればよい。
上記のようにして選択した溶接材料を用いて作製した溶接部においては、溶接部およびこれに隣接する領域における発生応力が過大となることがなく、したがって、冷却の際に割れの発生や破損等を起こすことがないことが、有限要素法によるシミュレーションによって発見され、実施により確認されている。それについては、後に詳しく説明する。
このように構成したLNG受入れ基地における移送配管構造によれば、長距離の配管となるLNGの受入れ母管20およびリターンガス管22の素材としてインバーを用いているので、従来のオーステナイト系ステンレス鋼の配管と比較して、常温から液化温度までの間の熱伸縮量を約1/10に低減させることができ、よってこれら受入れ母管20およびリターンガス管22に介装すべき曲り部20a、22aも約1/10に削減することができる。この結果、上記受入れ母管20およびリターンガス管22の全体としての管長を短くして構造の簡易化を図ることができ、よって所要資材や施工の手間さらには保守管理を大幅に低減化することができる。加えて、曲り部20a、22aの設置箇所が減少する結果、全体としての圧力損失を低減化させることができるため、これら受入れ母管20およびリターンガス管22の管径を小さくすることもできて経済的である。
また、溶接接合の際に、インバーとオーステナイト系ステンレス鋼の間に他の中間配管を介在させて溶接する必要がないので、そのような部材を用意する必要がなく、溶接回数が増えることもない。したがって、溶接作業のコストや所要時間が増加することもなく、このようなLNG受入れ設備の建設コストの増加や工期の延長といった事態を引き起こすこともない。
以下、本発明の溶接方法について、実施例をもって説明する。
以下の実施例において使用した母材および溶接材料の組成および線膨張係数を表1に示す。
Figure 0004578084
まず、配管管径400mmφ、配管肉厚10mmのインバーからなる配管と、配管管径400mmφ、配管肉厚10mmのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)からなる配管とに、図2に示すようなV開先を形成して、実施例1の溶接材料を用いて溶接した。このように溶接した配管を常温から液体窒素温度(−196℃)に冷却し、溶接部における応力を測定した。
また、冷却時に溶接部に掛かる応力を評価するために、コンピュータシミュレーションによる熱応力解析を行った。汎用有限要素法プログラムであるABAQUSver5.5(商品名、米国Hibbitt, Karlson and Sorensen Inc.)を用い、使用要素は、2次元軸対称ソリッド要素とした。
解析モデルでは、溶接部の余盛を省略し、モデル範囲は、配管の長手方向において、熱収縮による曲げ変形の影響が及ばない程度に接合部から充分離れた位置までとした。拘束条件は、モデルの一方の端部を固定し、他端部を管軸方向に変形一定とした線型拘束とした。解析において使用した物性値を表2に示す。
Figure 0004578084
図3は、シミュレーションにおける解析モデルの要素分割を示す。また、図4および図5に、シミュレーションの結果と、実際の溶接部における応力測定結果を示す。図4は、配管の長手方向応力の分布を、図5は、周方向応力の分布をそれぞれ示している。これらの図において、横軸は溶接部中心からの距離(mm)、縦軸は応力値(N/mm2 )を示している。これらの図から、シミュレーションの結果は実測値と一致していることが分かる。
そこで、このシミュレーションによる熱応力解析を、さらに広い範囲の溶接材料に適用した。ここでは、配管管径400mmφ、配管肉厚12mmのインバーからなる配管と、配管管径400mmφ、配管肉厚12mmのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)からなる配管とに、図2に示すようなV開先を形成して、いくつかの溶接材料を用いて溶接し、溶接した配管を常温からLNG温度(−162℃)に冷却する際の、溶接部における応力を算出した。対象とした溶接材料は、図9に示すように、先の式で表される線膨張係数比ρが0.55〜5.5の間で適当に分布するようなもの8つを選択した。これらのうちで実際に溶接材料が入手できているのは、表1において実施例1,2および比較例1,2として示すものであり、その他は、そのようなρを有すると仮定した溶接材料である。
図6ないし図8は、算出した溶接部における応力をプロットした応力分布図の例を示す図である。なお、以下においては、配管の長手方向応力と周方向応力の合成応力の分布を検討対象としている。
図6は、溶接材料として、JIS規格Z3332において、YGT9Ni−2として規定する溶接材料に相当するものを使用した場合(実施例1)を示す。この溶接材料のρは約0.9である。この図によれば、応力強さは、溶接金属とそれぞれの母材との境界部分でピークを示しており、オーステナイト系ステンレス鋼側で約350N/mm2 、インバー側で約310N/mm2 である。
図7は、溶接材料としてインバーと同じ成分系のものを採用した比較例1であり、ρは約5.5である。この場合は、応力強さは、オーステナイト系ステンレス鋼側の母材と溶接金属の境界でのみ約550N/mm2 のピークを示しており、インバー側の境界部の応力強さは約150N/mm2
である。さらに、図8は、溶接材料としてオーステナイト系ステンレス鋼と同じ成分系のものを採用した比較例2であり、ρは約0.55である。この場合は、応力強さは、インバー側でのみ約480N/mm2
のピークを示し、オーステナイト系ステンレス鋼側の境界部の応力強さは約190N/mm2 である。
図9は、図6ないし図8の例を含む各実施例および比較例における、インバー側およびオーステナイト系ステンレス鋼側の最大応力強さを、それぞれの場合の線膨張係数比ρをパラメータとして整理したものである。図中、右上がりの線は、オーステナイト系ステンレス鋼と溶接金属との境界部における最大応力強さを表す点を結んだもの、右下がりの線はインバーと溶接金属との境界部における最大応力強さを表す点を結んだものである。実施例1、比較例1,2は、それぞれa、b、cによって表されている。また、実施例2はdで表されている。これらの線は、インバーに関しては漸減、オーステナイト系ステンレス鋼に関しては漸増となる有意な傾向を示している。
このグラフを検討すると、以下のことが理解できる。すなわち、
0.6 ≦ ρ ≦ 1.2
を満たすものは、オーステナイト系ステンレス鋼の境界部における発生応力が410N/mm2 (σs)以下であり、インバー側の境界部における発生応力が440N/mm2
(σi)以下である。これらの値(σs,σi)は、それぞれの材料の降伏点(または0.2%耐力)の2倍の値または引張強さの内、いずれか小さい方の値であり、これらは、溶接部において発生する応力に関して、一般的に認められている許容値である。
したがって、本発明において規定した線膨張係数比が、0.6
≦ ρ ≦ 1.2 であれば、いずれの母材の境界部における応力もそれぞれの許容値(σs,σi)を下回り、溶接時において過大な熱応力が発生することを防止できることが分かる。
なお、本発明は、上記実施の形態や実施例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の趣旨に添う範囲において変更が可能である。例えば、溶接材料としては、JIS規格Z3332において、YGT9Ni−1,YGT9Ni−3として規定されているものと同等のもの、あるいはJIS規格Z3334において、YNiCr−3として規定されているものと同等のものを採用することができる。また、ここで例示したか否かに拘わらず、0.6
≦ ρ ≦ 1.2であるような溶接材料を用いることが、発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明の低温液化ガスの移送配管構造の実施形態を示すLNG受入れ基地の一部を示す概略構成図である。 本発明の異種材料の溶接方法における溶接部の構造を示す断面図である。 本発明の異種材料の溶接方法を説明するためのコンピュータシミュレーションの要素分割を示す図である。 コンピュータシミュレーションによる応力分布図と、実際に施工した溶接部における応力測定結果を示すグラフである。 同じく、コンピュータシミュレーションによる応力分布図と、実際に施工した溶接部における応力測定結果を示すグラフである。 本発明の異種材料の溶接方法を説明するためのコンピュータシミュレーションの応力分布図である。 同じく、本発明の異種材料の溶接方法を説明するためのコンピュータシミュレーションの応力分布図である。 同じく、本発明の異種材料の溶接方法を説明するためのコンピュータシミュレーションの応力分布図である。 本発明の異種材料の溶接方法を説明するためのコンピュータシミュレーションの結果を示すグラフである。 従来の低温液化ガスの移送配管構造を示すLNG受入れ基地の一部を示す概略構成図である。
符号の説明
1a、3a、3b、6a オーステナイト系ステンレス鋼からなる配管
20 受入れ母管(移送配管)
21 溶接部
22 リターンガス管(移送配管)
M 溶接金属

Claims (1)

  1. 低温液化ガスの配管構造であって、オーステナイト系ステンレス鋼からなる配管とインバーからなる配管とが、JIS規格Z3332に規定する9%ニッケル鋼用ティグ溶加棒およびソリッドワイヤに相当する溶接材料であって、かつ下式を満たすような溶接材料を用いて溶接を行なうことにより接合されていることを特徴とする低温液化ガスの配管構造。
    0.6≦ρ≦1.2
    ρ=(αs+αi)/2αw
    ただし、αsはオーステナイト系ステンレス鋼の線膨張係数、αiはインバーの線膨張係数、αwは溶接材料の線膨張係数である。
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