以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
まず、本発明に係る遊技用システムの概要について説明する。本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、遊技機であるパチンコ機10に対応して設けられた遊技用装置であるカードユニット20と、該カードユニット20と通信可能な管理装置であるシステムコントローラ50を少なくとも含み、システムコントローラ50と通信可能な精算装置60と、カードユニット20及びシステムコントローラ50と通信可能な会員管理装置70と、該会員管理装置70と通信可能な貯玉管理装置80も含む。この遊技用システム1に含まれる各構成要素は、遊技場に設けられている。またシステムコントローラ50は、後述する会員カード4や精算カード5の発行及び管理を行うカード会社に設けられている管理サーバ90と通信可能である。
カードユニット20においては、図2及び図3に示すように、貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けて、現金玉貸可能状態となり、該受け付けた貨幣の金額である入金金額を使用して遊技媒体であるパチンコ玉を貸与可能であると共に、該カードユニット20で記憶されており、前記入金金額のうちの遊技媒体の貸与に使用されなかった入金残額を、精算カード5の記録情報から特定可能にして(ここでは入金残額をカード残額として精算カード5に記録して)、遊技者に返却することが可能である。
また、カードユニット20では、精算カード5の記録情報から特定されるカード残額が零でない精算カード5(以下「残額有りの精算カード5」という。)を受け付けて、精算カード玉貸可能状態となり、該カード残額を使用してパチンコ玉を貸与可能である。また、カードユニット20では、会員カード4の記録情報から特定されるカード残額が零でない会員カード4(以下「残額有りの会員カード4」という。)を受け付けて、会員カード玉貸可能状態となり、該カード残額を使用してパチンコ玉を貸与可能である。さらに、カードユニット20では、会員カード4を受け付けて、再プレイ許容状態となり、該会員カード4の記録情報から特定される貯玉数を使用して再プレイを行うことも可能である。精算装置60においては、図8に示すように、会員カード4や精算カード5を受け付けて、該カードの記録情報から特定される(ここでは該カードに記録されている)カード残額に相当する金額の貨幣を払い出して遊技者に返却することが可能である。
システムコントローラ50は、図18に示すように、カードユニット20が残額有りの精算カード5を受け付けたときに、該カードユニット20から精算カード5に記録されているカード残額を受信して、該カード残額と当該装置で管理している残額との照合を行い、照合OKであれば精算カード貸与許諾情報をカードユニット20に送信する。これを受信したカードユニット20では、精算カード玉貸可能状態となる。
また、システムコントローラ50は、図16に示すように、カードユニット20が会員カード4を受け付けたときに、該カードユニット20から会員カード4に記録されているカード残額を受信して、該カード残額と当該装置で管理している残額との照合を行い、照合OKであれば会員カード使用許諾情報をカードユニット20に送信する。これを受信したカードユニット20では、カード残額が有ることを条件に会員カード玉貸可能状態となると共に、カード残額の有無によらず再プレイ許容状態となる。
また、システムコントローラ50は、図28に示すように、精算装置60が会員カード4又は精算カード5を受け付けたときに、該精算装置60から会員カード4又は精算カード5に記録されているカード残額を受信して、該カード残額と当該装置で管理している残額との照合を行い、照合OKであれば精算許諾情報を精算装置60に送信する。これを受信した精算装置60では、カード残額に相当する貨幣が返却される。
会員管理装置70は、図26に示すように、カードユニット20の再プレイ許容状態中に入力された暗証番号を受信して、当該装置で管理している暗証番号と照合し、照合OKであれば、貯玉管理装置80から該当する貯玉数を取得して、貯玉使用許諾情報と共に該カードユニット20に送信する。これを受信したカードユニット20では、貯玉数が1回の再プレイに必要な数以上であることを条件に再プレイ可能状態となる。
ここで、本発明は、図3(b)に示すように、カードユニット20が精算カード5をストックするための精算カードストッカ28bを備え、入金残額(あるいは入金金額)をカード残額として精算カード5に書き込む際に、前記精算カードストッカ28bにストックされている精算カード5をカードR/W28に搬送し、該搬送されて受け付けられた精算カード5に入金残額(入金金額)を書き込むか、又はカード残額無しの精算カード5をカードR/W28に留保しておき、入金残額(あるいは入金金額)を、該留保されている精算カード5に書き込むように構成されている第1実施形態に係る遊技用システム1と、図3(b)に示すように、カードユニット20が精算カード5を回収するための精算カード回収部28cを備え、カード残額無しの精算カード5をカードR/W28に留保しておき、入金残額(あるいは入金金額)を、該留保されている精算カード5に書き込む一方、会員カード4又は精算カード5が挿入されたときには、該留保されている精算カード5を精算カード回収部28cに回収するように構成されている第2実施形態に係る遊技用システム1とを含む。
以下では、まず、第1実施形態に係る遊技用システム1について説明し、次に、第2実施形態に係る遊技用システム1について第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
[1.第1実施形態に係る遊技用システム1]
図1及び図2に示す遊技用システム1において、カードユニット20は、ハブ(HUB)30,中継器40,及び通信ケーブルを介して、システムコントローラ50及び会員管理装置70と双方向のデータ通信可能に接続されており、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。また、前記システムコントローラ50と会員管理装置70とは、個別の通信ケーブルを介して、比較的高速のデータ通信を実施可能に接続されている。同様に、前記システムコントローラ50と精算装置60とは、個別の通信ケーブルを介して、比較的高速のデータ通信を実施可能に接続されている。また、前記システムコントローラ50は、通信回線を介して、カード会社に設置された管理サーバ90と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード会社は、該管理サーバ90にて、各遊技場の会員カード4及び精算カード5による売上や、システムコントローラ50及びカードユニット20のエラー状況等を把握できるようになっている。また、前記会員管理装置70と貯玉管理装置80とは、個別の通信ケーブルを介して、比較的高速のデータ通信を実施可能に接続されており、会員管理装置70は、貯玉管理装置80で管理されている貯玉数を取得可能となっている。本発明に係る遊技用システム1では、図2及び図3に示すように、紙幣2,硬貨3,会員カード4,及び精算カード5が使用される。
紙幣2は貨幣の一例であって、ここでは図3に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣である。また硬貨3も貨幣の一例であって、ここでは図3に示すように、100円硬貨,及び500円硬貨の2種類の硬貨である。
会員カード4は遊技用記録媒体の一例であって、遊技に使用可能な有価価値の大きさである遊技用有価価値の大きさを特定可能な遊技用価値情報と、遊技者が遊技の結果として獲得した有価価値の大きさのうち遊技に再使用可能とされた貯蓄有価価値の大きさ(貯玉数)を特定可能な貯蓄価値情報とが記録されたものである。また会員カード4は、該会員カード4を個々に識別可能な遊技用記録媒体識別情報が記録されたものである。本例における会員カード4には、遊技用価値情報,貯蓄価値情報,及び遊技用記録媒体識別情報である会員IDと、後述する第2の残有価価値の大きさ(残額)を特定するための残有価価値特定情報である入金IDと、遊技用価値情報,及び遊技用有価価値の大きさであるカード残額と、が記録されており、後述するオフライン検出情報も記録可能である。
この会員カード4は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、会員ID,入金ID,カード残額,及びオフライン検出情報等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この会員カード4は、会員登録をした会員遊技者に対して発行されて、カードユニット20及び精算装置60において使用される。
精算カード5は精算用記録媒体の一例であって、少なくとも残有価価値特定情報が記録されるものである。本例における精算カード5には、該精算カード5を個々に識別可能な精算カードIDと、残有価価値特定情報である入金IDと、後述する第1の残有価価値の大きさである入金残額(ここではカード残額)と、が記録されており、後述するオフライン検出情報も記録可能である。
この精算カード5も、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、精算カードID,入金ID,,カード残額,及びオフライン検出情報等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この精算カード5は、カードユニット20の精算カードストッカ28bに収納されており、カード残額無しの精算カード5がカードR/W28に留保されておらず、かつ入金残額が残存している状態でカード返却ボタン16が操作されることにより発行されて、カードユニット20及び精算装置60において使用される。
ここで、本発明の遊技用システム1においては、カードユニット20が貨幣を受け付けた際に行われる入金処理,カードユニット20とシステムコントローラ50との間における通信状態が通信不可能状態(オフライン)で該カードユニット20がカード(会員カード4又は残額有りの精算カード5)を受け付けた際に行われるオフライン処理,及び遊技場の閉店に際してカードユニット20又はシステムコントローラ50にて行われる閉店処理の各処理について、各々複数の処理方法から選択可能である。該処理方法を設定するにあたり、図4(a)に示すように、システムコントローラ50のディスプレイ54には、システム処理設定画面が表示される。このシステム処理設定画面は、例えば制御部52によってシステム処理設定プログラムが実行されることにより表示される。
この画面では、入金処理の方法として、入金金額をカードユニット20のメモリ(具体的にはユニット制御部22のRAM)に記憶する設定1と、入金金額をカードユニット20に留保されている精算カード5に記憶する設定2が選択可能である。
また、オフライン処理の方法として、オフライン時においてカードユニット20で精算カード5を受付不可とする設定1と、オフライン時に精算カード5に入金ID及びカード残額が記録されて排出された場合に、該排出された精算カード5を同一のカードユニット20でのみ使用可能とする設定2と、オフライン時に精算カード5に入金ID及びカード残額が記録されて排出された場合に、該排出された精算カード5のカード残額が予め定められた特定の大きさ(ここでは1000円)以下であることを条件に使用可能とする設定3が選択可能である。
さらに、閉店処理の方法として、カードユニット20側で当該カードユニット20のユニット制御部22のRAMに記憶されている入金残額の有無を判定する設定1と、システムコントローラ50側で各カードユニット20のユニット制御部22のRAMに記憶されている入金残額の有無を判定する設定2が選択可能である。
遊技場の管理者は、これら入金処理,オフライン処理,及び閉店処理の各処理について所望の設定を選択して、「設定」ボタンをクリックすることにより、該設定内容が各カードユニット20に配信されて記憶されると共に当該システムコントローラ50に記憶され、各カードユニット20及びシステムコントローラ50において該設定に応じた処理を実行するためのプログラムが実行される。なお、システム処理設定画面において「キャンセル」ボタンクリックされると、今回の選択結果が反映されず、前回「設定」ボタンがクリックされた際の設定が継続する。
カードユニット20は遊技用装置の一例であって、図2及び図3(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられている。ここでパチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技場における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。
このパチンコ機10は、図3(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16を備え、図2に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の後述する玉貸通信部21bと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。ここで残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16は、パチンコ機10の前面に配置されているものであるが、前記払出制御基板12を介してカードユニット20と通信可能に接続されているため、カードユニット20に属するものである。
残度数表示器14は、ユニット制御部22のRAMに記録された入金残額に相当する残度数,又はカードR/W28にて受け付けている会員カード4若しくは精算カード5に記録されたカード残額に相当する残度数を表示するための表示器である。ここで残度数は、入金残額やカード残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。図2に示すように、残度数表示器14に玉貸通信部21bから残度数を示す度数表示信号が入力されることにより、残度数が表示される。
玉貸ボタン15は、ユニット制御部22のRAMに記録された入金残額,又はカードR/W28にて受け付けている会員カード4若しくは精算カード5に記録されているカード残額を使用するための玉貸操作を受け付けるボタンである。図2に示すように、玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部21bに貸出入力信号が入力され、該入力の検出によってユニット制御部22が玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
カード返却ボタン16は排出操作受付手段の一例であって、後述する精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けている精算用記録媒体(精算カード5)又は後述する遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けている遊技用記録媒体(会員カード4)を遊技用装置外部に排出するための排出操作を受け付けるものである。図2に示すように、カード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部21bに返却入力信号が入力され、該入力の検出によってユニット制御部22がカード返却ボタン16が操作された旨を認識し、カードR/W制御部29によりカードR/W28が受け付けている会員カード4又は精算カード5の排出制御が行われ、該会員カード4又は精算カード5がカード挿入口28aから排出されて遊技者に返却される。
また排出操作受付手段として機能するカード返却ボタン16は、後述する留保手段(カードR/W制御部29)により留保されている精算用記録媒体(精算カード5)を遊技用装置外部に排出するための排出操作を受け付けるものである。即ち、カード返却ボタン16の操作が行われた際に、カードR/W28に留保されている精算カード5がカード挿入口28aから排出されて遊技者に返却される。
カードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図3(a)に示すように、その前面に多機能ランプ27,紙幣挿入口23a,硬貨挿入口24a,硬貨返却ボタン24e,貯玉数表示部25,テンキー26a,プレイ選択ボタン26b,再プレイボタン26c,硬貨返却口24f,カード受付可ランプ27a,及びカード挿入口28a等を備え、図2及び図3(b)に示すように、その内部に会員管理装置用通信部21a,玉貸通信部21b,ユニット制御部22,紙幣識別機23,硬貨識別機24,カードR/W28,精算カードストッカ28b,カードR/W制御部29,及びシステムコントローラ用通信部29a等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。なお、各カードユニット20は、装置IDによって個々に識別可能とされている。
会員管理装置用通信部21aは、ハブ30,中継器40,及び通信ケーブルを介して、会員管理装置70の後述するユニット用通信部71aと通信可能に接続されており、カードユニット20と会員管理装置70との間における通信を司るものである。
玉貸通信部21bは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。この玉貸通信部21bは、ユニット制御部22のパチンコ機10に対してのI/Oポートとして機能するものである。図2に示すように、この玉貸通信部21bには、払出制御基板12からEXS信号,PRDY信号,前記貸出入力信号,及び前記返却入力信号が入力される。また、玉貸通信部21bから払出制御基板12に対して、BRDY信号,BRQ信号,及び前記度数表示信号が出力される。なお、EXS信号,PRDY信号,BRDY信号,BRQ信号はパチンコ玉の払出を行う際の制御信号であり、各々EXS,PRDY,BRDY,BRQとも呼ぶ。
紙幣識別機23は貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図3(b)に示すように、ユニット制御部22のRAMで記憶されている入金残額及びカードR/W28で受け付けている会員カード4又は精算カード5に記録されているカード残額が零である状態で、紙幣挿入口23aから挿入され搬送されてきた紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2が前記4種類の紙幣のうちのいずれの紙幣であるかを識別する(いずれの紙幣でもなければ正規の紙幣ではないと識別する)識別機である。この識別により、受付けた紙幣が正規の紙幣2(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であれば、識別結果(識別された紙幣2に応じた入金金額)をユニット制御部22に出力する。なお識別が完了した正規の紙幣2は、紙幣通路23bを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。なお、正規の紙幣ではないと識別した場合には、受け付けた紙幣2を紙幣挿入口23aから返却する。
硬貨識別機24も貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図3(b)に示すように、ユニット制御部22のRAMで記憶されている入金残額及びカードR/W28で受け付けている会員カード4又は精算カード5に記録されているカード残額が零である状態で、硬貨挿入口24aから投入され、硬貨通路24bを通じて搬送された硬貨3を受け付けて、該受け付けた硬貨3が前記2種類の硬貨のうちのいずれの硬貨であるかを識別する(いずれの硬貨でもなければ正規の硬貨ではないと識別する)識別機である。この識別により、受付けた硬貨が正規の硬貨3(100円硬貨、500円硬貨)であれば、識別結果(識別された硬貨3に応じた入金金額)をユニット制御部22に出力する。なお識別が完了した正規の硬貨3は、硬貨通路24cを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン24eは、硬貨通路24bや硬貨識別機24において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン24eが操作されると、該詰まった硬貨3が硬貨通路24dを通じて硬貨返却口24fに戻る。なお、正規の硬貨ではないと識別した場合には、受け付けた硬貨3を硬貨通路24dを通じて硬貨返却口24fから返却する。
ユニット制御部22は、CPU,RAM,ROM,EEPROM22a等を備えており、ROM(あるいはEEPROM22a)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
このユニット制御部22のRAMは第1の残有価価値記憶手段の一例であって、貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により受け付けた貨幣(紙幣2,硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさである受付有価価値の大きさ(入金金額)を第1の残有価価値の大きさ(入金残額)として記憶するものである。具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「入金処理」として、「入金金額をユニットのメモリに記憶」とする設定1に設定された状態である場合に、紙幣識別機23,硬貨識別機24が紙幣2,硬貨3を受け付けて識別した際に、該識別された紙幣2,硬貨3に相当する金額(以下「入金金額」と呼ぶ)を入金残額(入金金額のうち使用されていない金額とする)として当該ユニット制御部22のRAMに記憶する処理を行う。このユニット制御部22の他の機能については後述する。
貯玉数表示部25は、受付中の会員カード4に記録された会員IDから特定される貯玉数を表示するものである。テンキー26aは、暗証番号等の入力を行うものである。プレイ選択ボタン26bは、会員カード4の受付時において、該会員カード4に記録されたカード残額を使用して遊技を実施するか、若しくは該会員カード4の会員IDにより特定される貯玉数を用いて再プレイ遊技を実施するかを選択するものである。再プレイボタン26cは、テンキー26aにて入力した暗証番号を決定する場合や、前記貯玉数のうちの所定の玉数払戻を実施するためのものである。これら貯玉数表示部25,テンキー26a,プレイ選択ボタン26b,及び再プレイボタン26cは会員操作パネルに設けられており、会員が会員カード4を挿入することで操作を実施できるようになっている。
多機能ランプ27は、カードユニット20の動作状態を報知するものであり、3原色であるRGB光の各色の発光が可能なLEDモジュールを内在しており、これらRGB光の発光を制御することで、発光色を可変できるようになっている。この発光制御はユニット制御部22が備えるLED制御部により行われる。この多機能ランプ27は、当該カードユニット20とシステムコントローラ50との間における通信状態が通信可能状態(オンライン)である場合には、各状態に応じて点灯又は点滅し、通信不可能状態(オフライン)である場合には、消灯することによりオフラインである旨を報知する。
この多機能ランプ27は留保報知手段の一例であって、記録情報(入金ID,カード残額)から特定される第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が零である精算用記録媒体(精算カード5)を留保手段(カードR/W制御部29)によって遊技用装置内部(カードR/W28)に留保している旨を報知するものである。本例では、カード残額が零である精算カード5がカードR/W28に留保されているときに、黄色で点灯することで、カード残額無し精算カード5が留保されている旨を報知するものである。
また多機能ランプ27は報知手段の一例であって、後述する第1の残有価価値判定手段(ユニット制御部22)により前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたときに、該第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさが零でない旨を報知するものである。具体的には、システムコントローラ50からの閉店処理信号を受信した際に、第1の残有価価値判定手段であるユニット制御部22により入金残額が零でないと判定されたこと(状態4(入金残額有り,カード受付無し),又は状態5(入金残額有り,カード受付有り,カード残額無し)であると判定されたこと)を条件として、青色で点滅することで、入金残額が零でない旨を報知する。
また報知手段である多機能ランプ27は、後述する報知指示信号配信手段(ユニット用通信部51a)から配信されてくる報知指示信号を受信したことに基づいて、前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でない旨を報知するものである。具体的には、システムコントローラ50からの報知指示信号を受信した際に、青色で点滅することで、入金残額が零でない旨を報知する。
さらに多機能ランプ27は有価媒体報知手段の一例であって、後述する精算用記録媒体有価価値判定手段(ユニット制御部22)により、前記受付又は留保されている精算用記録媒体(精算カード5)の記録情報(入金ID,カード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零でないと判定されたことを条件として、該有価価値の大きさが零でない精算用記録媒体が受付又は留保されている旨を報知するものである。具体的には、閉店処理信号受信後に、精算用記録媒体有価価値判定手段であるユニット制御部22により、当該カードユニットが状態3(カード受付有り,カード残額有り)であることを条件として、橙色で点滅することで、残額有りの精算カード5が受付又は留保されている旨を報知する。なお、同様にして、残額有りの会員カード4が受付又は留保されている旨も報知される。
カード受付可ランプ27aは、システムコントローラ50とのオンライン状態において点灯しており、会員カード4や残額有りの精算カード5の受付が可能である旨を報知する。また、システムコントローラ50とのオフライン状態において消灯することで、会員カード4や残額有りの精算カード5の受付が不可である旨を報知する。
カードR/W28は精算用記録媒体受付手段の一例であって、精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けるものである。具体的には、精算カードストッカ28bから搬送されて受け付けた精算カード5,又は当該カードR/W28に留保されている精算カード5に対して入金ID及びカード残額を記録する(書き込む)と共に、カード挿入口28aから精算カード5を受け付けて、該精算カード5に記録されている精算カードID,入金ID,及びカード残額を読み取るものである。また、精算カード5に対してオフライン検出情報を記録する(書き込む)と共に、該精算カード5に記録されているオフライン検出情報を読み取るものでもある。このカードR/W28は、前記ICカードである精算カード5に対応したICカードR/Wを備えている。
またカードR/W28は遊技用記録媒体受付手段の一例であって、遊技用有価価値の大きさ(カード残額)を特定可能な遊技用価値情報(会員ID,カード残額)と、貯蓄有価価値の大きさ(貯玉数)を特定可能な貯蓄価値情報(会員ID)とが記録された遊技用記録媒体(会員カード4)を受け付けるものである。具体的には、カード挿入口28aから会員カード4を受け付けて、該受け付けた会員カード4に記録されている会員ID,入金ID,及びカード残額を読み取ると共に、受け付けている会員カード4に対して入金ID及びカード残額を書き込むものである。また、会員カード4に対してオフライン検出情報を記録する(書き込む)と共に、該会員カード4に記録されているオフライン検出情報を読み取るものでもある。このカードR/W28は、前記ICカードである会員カード4に対応したICカードR/Wを備えている。
精算カードストッカ28bは、カードR/W28の背面側に設けられ、入金ID及びカード残額が記録されていない精算カード5(いわゆる生カード)を所定数(例えば10枚)迄ストックするものであり、カードR/W28と連接され、カードR/W28から搬送されてきた精算カード5をストックするものである。また、カードR/W28がカード残額を記録するにあたり、精算カード5がカードR/W28に留保されていなければ、精算カードストッカ28bにストックされている精算カード5がカードR/W28に搬送される。
カードR/W制御部29は、カードR/W28が受け付けた会員カード4又は精算カード5とのデータ送受を行う通信部や、カードR/W28の制御を行うコントローラ等を備えている。このカードR/W制御部29は、図2に示すように、ユニット制御部22に接続されており、該ユニット制御部22との各種データの送受が実施可能とされている。
またカードR/W制御部29は、システムコントローラ用通信部29aを備えている。このシステムコントローラ用通信部29aは、ハブ30,中継器40,及び通信ケーブルを介して、システムコントローラ50のユニット用通信部51aに接続され、カードR/W制御部29とシステムコントローラ50とのデータ通信を実施可能とされている。
このシステムコントローラ用通信部29aは受付価値送信手段の一例であって、貨幣受付手段(紙幣識別器23,硬貨識別器24)により受け付けた貨幣(紙幣2,硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさである受付有価価値の大きさ(入金金額)を遊技用装置外部に送信するものである。具体的には紙幣識別機23,硬貨識別機24により識別された入金金額をユニット制御部22を介して受信したカードR/W制御部29が、該入金金額(=ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金残額)を、当該カードユニット20の装置IDと共に、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して送信する。
またシステムコントローラ用通信部29aは貸与価値送信手段の一例であって、貸与有価価値の大きさ(現金玉貸処理における使用金額)を残有価価値特定情報(入金ID)と共に管理装置(システムコントローラ50)に対して送信するものである。具体的には、現金玉貸処理が行われたときに、ユニット制御部22から使用金額,入金IDを受信したカードR/W制御部29が、該使用金額,該入金IDを、当該カードユニット20の装置IDと共に、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して送信する。本例では、会員カード玉貸処理,及び精算カード玉貸処理が行われたときにも、貸与価値送信手段であるシステムコントローラ用通信部29aが、使用金額と入金ID(会員カード4又は精算カード5に記録されている)を、当該カードユニット20の装置IDと共に、システムコントローラ50に対して送信する。
またシステムコントローラ用通信部29aは貸与許諾要求送信手段の一例であって、前記精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により残有価価値特定情報(入金ID)と第1の残有価価値の大きさ(カード残額)とが記録された精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該残有価価値特定情報と該第1の残有価価値の大きさとを含む貸与許諾要求を管理装置(システムコントローラ50)に対して送信するものである。具体的には、カードR/W28が、残額有りの精算カード5を受け付けて精算カードID,入金ID,カード残額を読み取ると、カードR/W制御部29が、該読み取った精算カードID,入金ID,カード残額を含む貸与許諾要求を、当該カードユニット20の装置IDと共に、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して送信する。
ここで貸与許諾要求送信手段として機能するシステムコントローラ用通信部29aは、前記精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該受け付けた精算用記録媒体に記録されている残有価価値特定情報(入金ID)と第1の残有価価値の大きさ(カード残額)と、該受け付けた精算用記録媒体に通信状態情報(オフライン検出情報)が記録されている場合には該通信状態情報を含む貸与許諾要求を前記管理装置)システムコントローラ50)に対して送信する。即ち、カードR/W28が、受け付けた精算カード5からオフライン検出情報を読み取った場合には、カードR/W制御部29が、精算カードID,入金ID,カード残額,及びオフライン検出情報を含む貸与許諾要求を、当該カードユニット20の装置IDと共に、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して送信する。
またシステムコントローラ用通信部29aは使用許諾要求送信手段の一例であって、遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により遊技用記録媒体(会員カード4)を受け付けたときに、該受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値情報(会員ID,カード残額)を含む使用許諾要求を遊技用装置外部に送信するものであり、ここでは該受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)と遊技用記録媒体識別情報(会員ID)とを含む使用許諾要求を管理装置(システムコントローラ50)に対して送信する。
具体的には、カードR/W28が、会員カード4を受け付けて会員ID,入金ID,カード残額を読み取ると、カードR/W制御部29が、該読み取った会員ID,入金ID,カード残額を含む使用許諾要求を、当該カードユニット20の装置IDと共に、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して送信する。なお、会員カード4に入金IDが記録されていない場合には、入金IDは含まず、会員ID,及びカード残額を含む使用許諾要求を送信する。また、カードR/W28が、受け付けた会員カード4からオフライン検出情報を読み取った場合には、カードR/W制御部29が、前記会員ID,入金ID,カード残額,及びオフライン検出情報を含む使用許諾要求を、当該カードユニット20の装置IDと共に、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して送信する。
なお、このシステムコントローラ用通信部29aからは、返却信号が送信される。この返却信号は、多機能ランプ27で入金残額が零でない旨が報知されている状態でカード返却ボタン16が操作され、ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金ID及び入金残額が精算カード5に記録されて排出されることにより、当該処理が行われた旨を示す信号である。
前記カードR/W制御部29は精算用記録媒体処理手段の一例であって、少なくとも残有価価値特定情報(入金ID)が記録された精算用記録媒体(精算カード5)を排出する処理を行うものであり、ここでは残有価価値特定情報と第1の残有価価値の大きさ(カード残額)とが記録された精算用記録媒体を排出する処理を行う。
ここで、前記精算用記録媒体処理手段として機能するカードR/W制御部29は、後述する残有価価値特定情報送信手段(ユニット用通信部51a)から送信されてきた残有価価値特定情報(入金ID)を前記精算用記録媒体(精算カード5)に記録して排出する処理を行うものである。本例では、カードR/W28により精算カード5に入金残額を記録する際に、残有価価値特定情報として入金IDを記録して排出する。また、カードR/W28により会員カード4に入金金額を記録する際にも、残有価価値特定情報として入金IDを記録して排出する。
また、前記精算用記録媒体処理手段として機能するカードR/W制御部29は、精算用記録媒体(精算カード5)の排出操作が受け付けられたときに、前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でないことを条件として、該精算用記録媒体の記録情報から前記第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行って、該精算用記録媒体を排出する処理を行うものである。即ち、入金残額が零でない状態でカード返却ボタン16が操作されると、ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金ID及び入金残額が精算カード5に記録されて排出される。
そして、前記精算用記録媒体処理手段として機能するカードR/W制御部29は、報知手段(多機能ランプ27)により第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でない旨が報知されている状態で、精算用記録媒体(精算カード5)の排出操作が受け付けられたときに、該精算用記録媒体の記録情報から第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさを特定可能とするための処理を行って、該精算用記録媒体を排出する処理を行う。ここで該処理が実施されたことにより、システムコントローラ用通信部29aが、当該処理を行った旨を示す返却情報を前記管理装置(システムコントローラ50)に対して送信し、前記報知手段は報知を終了する。即ち、多機能ランプ27で入金残額が零でない旨が報知されている状態でカード返却ボタン16が操作されると、ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金ID及び入金残額が精算カード5に記録されて排出され、返却情報がシステムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に送信されて、多機能ランプ27の報知が終了する。この一連の処理の制御はユニット制御部22及びカードR/W制御部29により実行される。
またカードR/W制御部29は留保手段の一例であって、精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた精算用記録媒体(精算カード5)の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が後述する精算用記録媒体有価価値減算処理手段(ユニット制御部22)による減算処理後に零になったときに、該受け付けている精算用記録媒体を遊技用装置内部(カードR/W28)に留保するものでもあり、ここでは精算用記録媒体受付手段により受け付けている精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が精算用記録媒体有価価値減算処理手段による減算処理後に零になったときに、該受け付けている精算用記録媒体を遊技用装置内部に留保するものである。
具体的には、留保手段であるカードR/W制御部29は、カードR/W28が受け付けている精算カード5のカード残額が0となったとき(入金IDとカード残額が消去されたとき)に、該カード残額無しの精算カード5をカードR/W28に受け付けている状態で留保する制御(即ち該精算カード5を、カード挿入口28aから排出せず、かつ精算カードストッカ28bに搬送しない制御)を行う。なお、カード残額無しの精算カード5が留保されている状態で、新たなカードが挿入されると、カードR/W28及び精算カードストッカ28bに備えられるカード搬送用ローラを駆動させる制御を行い、カードR/W28から精算カードストッカ28bに精算カード5を搬送して収納させる。
またカードR/W制御部29は通信状態検出手段の一例であって、管理装置(システムコントローラ50)との通信状態が通信可能状態(オンライン)であるか通信不可能状態(オフライン)であるかを検出するものであるが、該通信状態検出手段として機能するカードR/W制御部29が行うオフライン検出処理の具体例については、図6(a)を用いて後述する。
ここで、前記精算用記録媒体処理手段として機能するカードR/W制御部29は、少なくとも該通信状態検出手段(カードR/W制御部)により通信不可能状態(オフライン)が検出されているときには、残有価価値特定情報(入金ID)に加えて、前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)を精算用記録媒体(精算カード5)に記録して排出する処理を行う。本例では、オフラインを検出している状態において、精算カード5に入金IDと入金残額(記録後はカード残額とされる)を記憶しているが、オンライン状態においても同様に精算カード5に入金IDと入金残額を記憶している。
また、前記精算用記録媒体処理手段として機能するカードR/W制御部29は、残有価価値特定情報(入金ID)と前記第1の残有価価値の大きさ(入金残額)とに加えて、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により前記通信可能状態(オンライン)が検出されているとき又は前記通信不可能状態(オフライン)が検出されているときの少なくともいずれか一方において、当該検出されている通信状態を特定可能な通信状態情報(オフライン検出情報)を前記精算用記録媒体(精算カード5)に記録して排出する処理を行うものである。本例では、精算用記録媒体処理手段であるカードR/W制御部29が、通信状態検出手段(カードR/W制御部29)によってオフライン状態が検出されている状態で、カードR/W28により精算カード5に入金IDと入金残額を記録する際に、該入金残額及び入金IDに加えて、オフライン状態を検出している旨を示すオフライン検出情報を記録する処理を行う。
さらにカードR/W制御部29は回収手段の一例であって、記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が零である精算用記録媒体(精算カード5)を前記留保手段(カードR/W制御部29)によって遊技用装置内部に留保している状態で、該留保している精算用記録媒体とは別の精算用記録媒体を前記精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けたときに、前記留保手段による留保を解除して該留保していた精算用記録媒体を回収するものである。具体的には、カード残額が零の精算カード5をカードR/W28に留保している状態で、カード挿入口28a付近に設けられるセンサによって挿入されようとしているカード(会員カード4又は精算カード5)を検出すると、カードR/W28が留保している精算カード5をカード搬送用ローラにより搬送して精算カードストッカ28bに収納する制御を行う。
次に前述したユニット制御部22の他の機能について説明する。
ユニット制御部22は留保判定手段の一例であって前記排出操作受付手段(カード返却ボタン16)により排出操作を受け付けたときに、前記留保手段(カードR/W制御部29)により精算用記録媒体(精算カード5)が遊技用装置内部(カードR/W28)に留保されているか否かを判定すると共に、前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAMのRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零であるか否かを判定するものである。
具体的には、留保判定手段であるユニット制御部22は、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「入金処理」として、「入金金額をユニットのメモリに記憶」とする設定1に設定された状態である場合に、カード返却ボタン16の操作を検出すると、カードR/W制御部29によってカードR/W28に精算カード5が留保されているか否か(即ち受け付けているか否か)の判定と、ユニット制御部22のRAMで記憶されている入金残額が零であるか否かの判定を実施する。
ここで、前記精算用記録媒体処理手段として機能するカードR/W制御部29は、該留保判定手段(ユニット制御部22)により、留保手段(カードR/W制御部29)により精算用記録媒体(精算カード5)が遊技用装置内部(カードR/W28)に留保されており、かつ前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAMのRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたことを条件として、該留保されている精算用記録媒体に残有価価値特定情報(入金ID)と前記第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさとを記録して排出する処理を行う。
具体的には、留保判定手段により、精算カード5が留保されており、かつ入金残額が零でないと判定されたときには、カードR/W制御部29が、ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金IDを精算カード5に記録し、さらに入金IDと共に記憶されている入金残額を該精算カード5に記録して排出する処理を行う。なお、本例では、カード返却ボタン16が操作された際に、カードR/W28に精算カード5が留保されておらず、ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金残額が零でないと判定された場合には、精算カードストッカ28bにストックされている精算カード5のうちの1枚をカードR/W28に搬送し、内部より受け付けた該精算カード5に入金ID,入金残額を記録して排出する。
またユニット制御部22は留保媒体処理手段の一例であって、留保手段(カードR/W制御部29)により精算用記録媒体(精算カード5)が遊技用装置内部(カードR/W28)に留保されている状態で、前記貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けたときに、該留保されている精算用記録媒体の記録情報から前記受付有価価値の大きさ(入金金額)を特定可能とするための処理を行うものであり、ここでは該受け付けた貨幣の金額に相当する前記受付有価価値の大きさを前記第1の残有価価値の大きさ(入金残額)として該留保されている精算用記録媒体(精算カード5)に記録する処理を行うものである。
具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「入金処理」として、「入金金額を精算カードに記憶」とする設定2に設定された状態である場合に、紙幣識別機23,硬貨識別機24が紙幣2,硬貨3を受け付けて識別した際に、カードR/W制御部29によってカードR/W28に留保されている精算カード5に、前記識別された紙幣2,硬貨3に相当する入金金額を入金残額(入金金額のうち使用されていない金額とする)として記録する処理を行う。また、カードR/W28に精算カード5が留保されていないときには、精算カードストッカ28bにストックされている精算カード5のうちの1枚をカードR/W28に搬送し、内部より受け付けた該精算カード5に、前記識別された紙幣2,硬貨3に相当する入金金額を入金残額(入金金額のうち使用されていない金額とする)として記録する処理を行う。
またユニット制御部22は貨幣貸与処理手段の一例であって、第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)に記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(現金玉貸処理)を行うものである。
具体的には、現金玉貸可能状態において、玉貸ボタン15が操作されて貸出入力信号が入力されたときに、RAMに記録された入金残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、入金残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。一方、入金残額<玉貸設定金額であれば該入金残額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。
なお、貨幣貸与処理手段として機能するユニット制御部22は、第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)に入金金額が記憶された際に、該入金金額が予め定められた金額(ここでは1000円)以下であれば、該入金金額(=入金残額)に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分(入金金額分)のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。以下、貨幣貸与処理手段による貸与処理を「現金玉貸処理」と呼ぶ。
またユニット制御部22は第1の減算手段の一例であって、前記貨幣貸与処理手段(ユニット制御部22)により貸与処理(現金玉貸処理)に使用される有価価値の大きさである貸与有価価値の大きさ(使用金額)を前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)から減算するものである。
具体的には、現金玉貸処理が行われるときに、入金残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額を使用金額としてRAMに記録されている入金残額から減算する処理を行い、入金残額<玉貸設定金額であれば該入金残額を使用金額としてRAMに記録された入金残額から減算する処理を行う。また、入金金額が予め定められた金額(ここでは1000円)以下であれば、該入金金額に相当する度数の現金玉貸処理が行われるときに、該入金金額を使用金額としてRAMに記録されている入金残額から減算する処理を行う(即ち入金残額が零になる)。
またユニット制御部22は精算用記録媒体貸与処理手段の一例であって、精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた精算用記録媒体(精算カード5)の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(精算カード玉貸処理)を行うものであり、ここでは後述する貸与許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)から貸与許諾情報(精算カード貸与許諾情報)が送信されてきたことを条件として、精算用記録媒体受付手段により受け付けた精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理を行うものである。
具体的には、精算カード貸与許諾情報を受信したことにより精算カード玉貸可能状態となり、玉貸ボタン15が操作されて貸出入力信号が入力されたときに、精算カード5に記録されたカード残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。一方、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。以下、精算用記録媒体貸与処理手段による貸与処理を「精算カード玉貸処理」と呼ぶ。
ここで、精算用記録媒体貸与処理手段として機能するユニット制御部22は、留保手段(カードR/W制御部29)により留保されている精算用記録媒体(精算カード5)に記録されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理を行うものである。具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「入金処理」として、「入金金額を精算カードに記憶」とする設定2に設定された状態である場合に、留保されている精算カード5に入金金額が記録されることによって精算カード玉貸可能状態となり、上述したように玉貸ボタン15の操作によってパチンコ玉の払出が行われる。
またユニット制御部22は精算用記録媒体有価価値減算処理手段の一例であって、精算用記録媒体貸与処理手段(ユニット制御部22)により貸与処理(精算カード玉貸処理)に使用される貸与有価価値の大きさ(使用金額)を精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた精算用記録媒体(精算カード5)の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)から減算するための減算処理を行うものであり、ここでは該貸与有価価値の大きさを精算用記録媒体受付手段により受け付けた精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)から減算する減算処理を行うものである。
具体的には、精算カード玉貸処理が行われるときに、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額を使用金額として精算カード5に記録されているカード残額から減算する処理を行い、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額を使用金額として精算カード5に記録されたカード残額から減算する処理を行う。
ここで、前記精算用記録媒体有価価値減算処理手段として機能するユニット制御部22は、精算用記録媒体貸与処理手段(ユニット制御部22)により貸与処理に使用される貸与有価価値の大きさ(使用金額)を留保されている精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさから減算する減算処理を行うものである。
具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「入金処理」として、「入金金額を精算カードに記憶」とする設定2に設定された状態である場合に、留保されている精算カード5に入金金額が記録されることによって精算カード玉貸可能状態となり、上述したように玉貸ボタン15の操作によって精算カード玉貸処理が行われるときに、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額を使用金額として精算カード5に記録されているカード残額から減算する処理を行い、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額を使用金額として精算カード5に記録されたカード残額から減算する処理を行う。
またユニット制御部22は遊技用記録媒体貸与処理手段の一例であって、後述する使用許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)から使用許諾情報(会員カード使用許諾情報)が送信されてきたことを条件として、遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた遊技用記録媒体(会員カード4)に記録されている遊技用価値情報(会員ID,カード残額)から特定される遊技用有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(会員カード玉貸処理)を行うものである。
具体的には、会員カード使用許諾情報を受信したことにより会員カード玉貸可能状態となり、玉貸ボタン15が操作されて貸出入力信号が入力されたときに、会員カード4に記録されたカード残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。一方、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。以下、遊技用記録媒体貸与処理手段による貸与処理を「会員カード玉貸処理」と呼ぶ。
またユニット制御部22は再使用処理手段の一例であって、後述する使用許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)から使用許諾情報(会員カード使用許諾情報)が送信されてきたことを条件として、遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた遊技用記録媒体(会員カード4)に記録されている貯蓄価値情報(会員ID)から特定される貯蓄有価価値の大きさ(貯玉数)の範囲内における所定の大きさの有価価値(5度数分=125個)に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を遊技に再使用させるための再使用処理(再プレイ処理)を行うものである。
具体的には、会員カード使用許諾情報を受信したことにより再プレイ許容状態となり、該状態においてテンキー26aの操作により暗証番号が入力されることで、後述する会員管理装置70にて暗証番号の照合が実施される。該照合がOKであれば貯玉管理装置80から取得された貯玉数が貯玉数表示部25に表示され、該貯玉数が1回の再プレイ処理に必要な所定数以上であれば、再プレイを実施することが可能な再プレイ可能状態となり、該状態における再プレイボタン26cの操作により再プレイ処理が実施される。ここでは1回の再プレイ処理により5度数分のパチンコ玉が払い出される(即ち貯蓄有価価値である貯玉数のうちの所定の大きさの有価価値(125個)を遊技に再使用させる)とする。
ここで、通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されているときに、該通信不可能状態(オフライン)となる以前の通信可能状態において受け付け、使用許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)から使用許諾情報が送信されてきた遊技用記録媒体(会員カード4)を遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により引き続き受付中であれば、当該遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値情報(会員ID,カード残額)から特定される遊技用有価価値の大きさ(カード残額)の前記貸与処理(会員カード玉貸処理)への使用を許容すると共に、当該遊技用記録媒体(会員カード4)に記録されている貯蓄価値情報(会員ID)から特定される貯蓄有価価値の大きさ(貯玉数)の前記再使用処理(再プレイ処理)への使用を許容する。即ち、通信状態検出手段であるカードR/W制御部29によりオフラインが検出された場合にも、該オフラインの検出前に会員カード4が受け付けられており、会員カード玉貸可能状態,再プレイ許容状態,再プレイ可能状態となっている場合には、該状態が解除されずに継続する。
またユニット制御部22は精算用記録媒体受付禁止手段の一例であって、通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されているときに、精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)による新たな精算用記録媒体(精算カード5)の受付を禁止するものである。
具体的には、精算用記録媒体受付禁止手段であるユニット制御部22は、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「カードは使用不可」とする設定1の状態に設定されている場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態における新たな精算カード5(カード残額有りのもの)の受付を禁止する制御として、残額有りの精算カード5がカード挿入口28aから一旦挿入されても、すぐに排出する制御を行う。
またユニット制御部22は遊技用記録媒体受付禁止手段の一例であって、通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されているときに、遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)による新たな遊技用記録媒体(会員カード4)の受付を禁止するものである。
具体的には、遊技用記録媒体受付禁止手段であるユニット制御部22は、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「カードは使用不可」とする設定1の状態に設定されている場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態における新たな会員カード4の受付を禁止する。ここでは、新たな会員カード4の受付を禁止する制御として、残額有りの会員カード4がカード挿入口28aから一旦挿入されても、すぐに排出する制御を行う。
またユニット制御部22は通信不可能状態時記憶手段の一例であって、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で前記精算用記録媒体処理手段(カードR/W制御部29)により精算用記録媒体(精算カード5)を排出するときに、該排出する精算用記録媒体に記録される残有価価値特定情報(入金ID)と第1の残有価価値の大きさ(入金残額)とを対応付けて記憶するものである。
具体的には、通信不可能状態時記憶手段であるユニット制御部22は、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「カードは同一ユニットでのみ使用可」とする設定2に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28から精算カード5を排出するときに、ユニット制御部22のRAMに記憶している入金残額と入金IDをEEPROM22aに記憶する。この通信不可能状態時記憶手段は、以下の第2の通信不可能状態時記憶手段と区別するために第1の通信不可能状態時記憶手段とも呼ぶ。
またユニット制御部22は第2の通信不可能状態時記憶手段の一例であって、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で前記遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)から遊技用記録媒体(会員カード4)を返却するときに、該返却する遊技用記録媒体に記録されている遊技用記録媒体識別情報(会員ID)と遊技用有価価値の大きさ(カード残額)とを対応付けて記憶するものである。
具体的には、第2の通信不可能状態時記憶手段であるユニット制御部22は、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「カードは同一ユニットでのみ使用可」とする設定2に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28から会員カード4を排出するときに、ユニット制御部22のRAMに記憶している入金残額と会員カード4に記録されている会員IDをEEPROM22aに記憶する。
またユニット制御部22は通信不可能状態時判定手段の一例であって、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で前記精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により残有価価値特定情報(入金ID)と第1の残有価価値の大きさ(カード残額)とが記録された精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該受け付けた精算用記録媒体に記録されている残有価価値特定情報と前記通信不可能状態時記憶手段(EEPROM22a)で記憶されている残有価価値特定情報(入金ID)とが同一で、かつ該受け付けた精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさが前記通信不可能状態時記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさ以下であるか否かを判定するものである。
具体的には、通信不可能状態時判定手段であるユニット制御部22は、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「カードは同一ユニットでのみ使用可」とする設定2に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた精算カード5から読み取られる入金ID,カード残額について、該入金IDがEEPROM22aに記憶されている入金IDと同一か否かを判定し、同一と判定された場合には、さらに読み取られたカード残額が該入金IDと対応付けてEEPROM22aで記憶されている入金残額以下であるか否かを判定する。この通信不可能状態時判定手段は、以下の第2の通信不可能状態時判定手段と区別するために第1の通信不可能状態時判定手段とも呼ぶ。
ここで、前記精算用記録媒体貸与処理手段として機能するユニット制御部22は、前記通信不可能状態時判定手段(ユニット制御部22)により、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で前記精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた精算用記録媒体(精算カード5)に記録されている残有価価値特定情報(入金ID)と通信不可能状態時記憶手段(EEPROM22a)で記憶されている残有価価値特定情報(入金ID)とが同一で、かつ該受け付けた精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が前記通信不可能状態時記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)以下であると判定されたことを条件として、前記精算用記録媒体受付手段により受け付けた精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理(精算カード玉貸処理)を行う。
具体的には、上述したように図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」が設定2に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた精算カード5から読み取られる入金ID,カード残額について、該入金IDがEEPROM22aに記憶されている入金IDと同一であり、読み取られたカード残額が該入金IDと対応付けてEEPROM22aで記憶されている入金残額以下であると判定されたことを条件として、精算カード玉貸可能状態となる。この精算カード玉貸可能状態では、玉貸ボタン15の操作により精算カード5のカード残額を使用した精算カード玉貸処理が行われる。
またユニット制御部22は第2の通信不可能状態時判定手段の一例であって、通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により遊技用記録媒体(会員カード4)を受け付けたときに、該受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用記録媒体識別情報(会員ID)と前記第2の通信不可能状態時記憶手段(EEPROM22a)で記憶されている遊技用記録媒体識別情報(会員ID)とが同一で、かつ該受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)が前記第2の通信不可能状態時記憶手段で記憶されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)以下であるか否かを判定するものである。
具体的には、第2の通信不可能状態時判定手段であるユニット制御部22は、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「カードは同一ユニットでのみ使用可」とする設定2に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた会員カード4から読み取られる会員ID,カード残額について、該会員IDがEEPROM22aに記憶されている会員IDと同一か否かを判定し、同一と判定された場合には、さらに読み取られたカード残額が該会員IDと対応付けてEEPROM22aで記憶されているカード残額以下であるか否かを判定する。
ここで、前記遊技用記録媒体貸与処理手段として機能するユニット制御部22は、前記第2の通信不可能状態時判定手段(ユニット制御部22)により、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた遊技用記録媒体(会員カード4)に記録されている遊技用記録媒体識別情報(会員ID)と前記第2の通信不可能状態時記憶手段(EEPROM22a)で記憶されている遊技用記録媒体識別情報(会員ID)とが同一で、かつ該受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)が前記第2の通信不可能状態時記憶手段で記憶されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)以下であると判定されたことを条件として、前記遊技用記録媒体受付手段により受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理(会員カード玉貸処理)を行う。
具体的には、上述したように図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」が設定2に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた会員カード4から読み取られる会員ID,カード残額について、該会員IDがEEPROM22aに記憶されている会員IDと同一であり、読み取られたカード残額が該会員IDと対応付けてEEPROM22aで記憶されているカード残額以下であると判定されたことを条件として、会員カード玉貸可能状態となる。この会員カード玉貸可能状態では、玉貸ボタン15の操作により会員カード4のカード残額を使用した会員カード玉貸処理が行われる。
またユニット制御部22は精算用記録媒体有価価値判定手段の一例であって、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により残有価価値特定情報(入金ID)と第1の残有価価値の大きさ(カード残額)とが記録された精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該受け付けた精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさが予め定められた特定の大きさ(1000円)以下であるか否かを判定するものである。具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「残額が1000円以下のカードのみ使用可」とする設定3に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた精算カード5から読み取られるカード残額が特定の金額(ここでは1000円とする)以下であるか否かを判定する。
ここで、前記精算用記録媒体貸与処理手段として機能するユニット制御部22は、精算用記録媒体有価価値判定手段(ユニット制御部22)により、精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた精算用記録媒体(精算カード5)に記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が前記特定の大きさ(1000円)以下であると判定されたことを条件として、該受け付けた精算用記録媒体に記録されている第1の残有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理(精算カード玉貸処理)を行うものである。具体的には、上述したように図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」が設定3に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた精算カード5から読み取られるカード残額が特定の金額(ここでは1000円とする)以下であると判定されたことを条件として、精算カード玉貸可能状態となる。この精算カード玉貸可能状態では、玉貸ボタン15の操作により精算カード5のカード残額を使用した精算カード玉貸処理が行われる。
また、前記精算用記録媒体有価価値判定手段として機能するユニット制御部22は、前記留保手段(カードR/W制御部29)により精算用記録媒体(精算カード5)が遊技用装置内部(カードR/W28)に留保されている状態で、後述する閉店処理信号配信手段(ユニット用通信部51a)から配信されてくる閉店処理信号を受信したときに、該留保されている精算用記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零であるか否かを判定するものであり、ここでは精算用記録媒体(精算カード5)が受付又は留保されている状態で、閉店処理信号配信手段(ユニット用通信部51a)から配信されてくる閉店処理信号を受信したときに、該受付又は留保されている精算用記録媒体の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零であるか否かを判定する。
具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「入金処理」として、「入金金額を精算カードに記憶」とする設定2に設定された状態である場合に、閉店処理信号を受信した際に、状態判定(閉店処理の設定が設定1の場合には状態1〜5,閉店処理の設定が設定2の場合には状態1〜3のいずれの状態かを判定する)を行うことにより、カードR/W28にカード(会員カード4又は精算カード5)を受け付けているか否か、受け付けている場合にカードのカード残額が零であるか否かを判定する。
なお、該精算用記録媒体有価価値判定手段として機能するユニット制御部22により、前記受付又は留保されている精算用記録媒体(精算カード5)の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)が零でないと判定されたことを条件として、前記有価媒体報知手段(多機能ランプ27)により該有価価値の大きさが零でない精算用記録媒体が受付又は留保されている旨が報知される。該有価媒体報知手段による報知が行われている状態で、前記排出操作受付手段(カード返却ボタン16)により排出操作を受け付けたときには、前記受付又は留保されている精算用記録媒体(精算カード5)を排出する処理を前記精算用記録媒体処理手段(カードR/W制御部29)により行うと共に、前記有価媒体報知手段による報知を終了する。即ち、閉店処理信号を受信した後、多機能ランプ27により残額有りのカード(会員カード4又は精算カード5)が留保されている旨の報知が行われている状態で、カード返却ボタン16が操作されると、前記留保されている残額有りのカードが排出されて、多機能ランプ27の報知が終了する(即ち動作停止に伴い多機能ランプ27が消灯する)。これら一連の処理の制御は、ユニット制御部22及びカードR/W制御部29により実施される。
またユニット制御部22は遊技用記録媒体有価価値判定手段の一例であって、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で前記遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により遊技用記録媒体(会員カード4)を受け付けたときに、該受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)が予め定められた特定の大きさ(1000円)以下であるか否かを判定するものである。
具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」として、「残額が1000円以下のカードのみ使用可」とする設定3に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた会員カード4から読み取られるカード残額が特定の金額(ここでは1000円とする)以下であるか否かを判定する。
ここで、前記遊技用記録媒体貸与処理手段として機能するユニット制御部22は、前記遊技用記録媒体有価価値判定手段(ユニット制御部22)により、前記遊技用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けた遊技用記録媒体(会員カード4)に記録されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)が予め定められた特定の大きさ(1000円)以下であると判定されたことを条件として、該受け付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用有価価値の大きさの範囲内における所定の大きさの有価価値に相当する遊技媒体を貸与するための貸与処理(会員カード玉貸処理)を行うものである。
具体的には、上述したように図4(a)に示すシステム処理設定画面において「オフライン処理」が設定3に設定された状態である場合に、システムコントローラ50と通信不能なオフライン状態においてカードR/W28が受け付けた会員カード4から読み取られるカード残額が特定の金額(ここでは1000円とする)以下であると判定されたことを条件として、会員カード玉貸可能状態となる。この会員カード玉貸可能状態では、玉貸ボタン15の操作により会員カード4のカード残額を使用した会員カード玉貸処理が行われる。
またユニット制御部22は貨幣判定手段の一例であって、前記通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信不可能状態(オフライン)が検出されている状態で前記貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けたときに、該受け付けた貨幣が通信可能状態(オンライン)で受付可能な最大金種(10000円紙幣)よりも低額な予め定められた金種の貨幣(100円硬貨,500円硬貨,1000円紙幣)であるか否かを判定するものである。具体的には、カードR/W制御部29によりオフラインが検出されている状態で紙幣識別機23,硬貨識別機24により紙幣2,硬貨3を受け付けたときに、該受け付けられ識別された貨幣の金額が1000円以下であるか否かを判定する。なお、識別された貨幣が100円硬貨,500円硬貨,1000円紙幣のうちのいずれかの貨幣であるか否かを判定するようにしても良い。
ここで、前記貨幣貸与処理手段として機能するユニット制御部22は、貨幣判定手段(ユニット制御部22)により、前記貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により受け付けた貨幣(紙幣2,硬貨3)が前記通信可能状態(オンライン)で受付可能な最大金種(10000円紙幣)よりも低額な予め定められた金種の貨幣(100円硬貨,500円硬貨,1000円紙幣)であると判定されたことを条件として、該受け付けた貨幣の金額に相当する遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(低額玉貸処理)を行う。具体的には、カードR/W制御部29によりオフラインが検出されている状態で紙幣識別機23,硬貨識別機24により紙幣2,硬貨3を受け付けたときに、該受け付けられ識別された貨幣の金額が1000円以下(あるいは識別された貨幣が100円硬貨,500円硬貨,1000円紙幣のうちのいずれか)であると判定されたことを条件として、該識別された貨幣の金額(即ち入金金額)に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。
さらにユニット制御部22は第1の残有価価値判定手段の一例であって、後述する閉店処理信号配信手段(ユニット用通信部51a)から配信されてくる閉店処理信号を受信したことに基づいて、第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零であるか否かを判定するものである。具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「締め処理」として、「ユニットで残額を判定」とする設定1に設定された状態である場合に、システムコントローラ50から締め処理信号を受信した事に基づいて、ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金残額が零であるか否かを図29のS703に示す状態判定(状態1〜5のいずれの状態であるかの判定)によって判定する。
ここで、現金玉貸処理,会員カード玉貸処理,精算カード玉貸処理等の貸与処理における制御状況を図5に基づき説明する。前記パチンコ機10の払出制御基板12は、前記カードユニット20のユニット制御部22(即ち玉貸通信部21b)と接続されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLowとする(S1)。
このようにPRDYがLowである状態において、ユニット制御部22がパチンコ玉の払出を払出制御基板12に指示するにあたり、BRDYをLowとし(S2)、この状態において、更にBRQをLowとする(S3)。
次いで、前記払出制御基板12は、前記BRDYのLowを検出した状態においてBRQのLowを検出すると、パチンコ玉の払出が可能であるか確認し、可能である場合には、前記EXSをLowとする(S4)。
該EXSのLowを検出したユニット制御部22は、前記BRQをHighとし(S5)、該BRQのHighを検出した払出制御基板12は、玉払出装置13に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数であり、予めシステムコントローラ50等により設定され、カードユニット20に配信されている)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをHighとする(S6)。
該EXSのHighを検出したユニット制御部22は、入金残額又はカード残額から1度数に相当する金額を減算するとともに、前記残度数表示器14に表示されている残度数から1度を減算して表示更新する。
これら(S3)〜(S6)の信号制御並びに減算更新は、ユニット制御22から払出制御基板12に対して指示される度数分繰返し実施され、これら制御が終了した後、BRDYをHighとして(S7)、貸与処理を終了する。
このようにカードユニット20のユニット制御部22から出力されるBRQのHighの検出回数に基づき、前記払出制御基板12は指示された度数に該当する数量のパチンコ玉の払出を実施するようになっている。
尚、本実施例においては、前記S6が終了した段階で1度数分の金額を減算するようにしているが、前記S3〜S6の処理をユニット制御22の指示度数分(例えば5度分の貸出であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸出度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例えば5度分の貸出であれば5度)分の金額を減算するようにしても良い。残度数の表示更新についても同様である。
パチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして該打ち込まれたパチンコ玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて、上皿又は下皿に供給される。
次に、前記通信状態検出手段として機能するカードR/W制御部29が行うオフライン検出処理について、図6(a)を用いて説明する。
本実施例では、オフライン検出処理をカードR/W制御部29が実施するようになっており、該カードR/W制御部29が実施するオフライン検出処理は、図6(a)に示すように、システムコントローラ50から定期的(例えば5秒毎)に全てのカードユニット20に対して送信されるブロードパケットの受信が有るか否かの判定を実施し(Sa1)、該判定においてブロードパケットの受信が有る場合においては、Sa6へ進んで、カードR/W制御部29上に実装されている監視タイマのカウントをリセットして監視タイマをリスタートするとともに、Sa7に進んでオンラインであると判断して、該オンライン状態であることをユニット制御部22に出力すると共に(Sa8)、システムコントローラ50に対して当該装置IDとブロードパケットを受信した旨を返信し、前記Sa1に戻る。
また、前記Sa1において、ブロードパケットの受信がない場合においては、Sa2に進んで、監視タイマがタイムアップ(カウントアップ)しているか否かの判定を実施し、該判定において、未だタイムアップ(カウントアップ)していない場合には前記Sa1へ戻り、前記タイムアップ(カウントアップ)により予め定められたオフライン判定時間(例えば1分)が経過していると判定した場合にはSa3に進んでオフラインと判断し、前記監視タイマのカウントをリセットして監視タイマをリスタートした後(Sa4)、該オフライン状態であることを前記ユニット制御部22に出力し(Sa5)、前記Sa1に戻ることで、前記オンライン状態である旨或いはオフライン状態である旨が逐次前記ユニット制御部22に出力される。
これらオンライン状態である旨或いはオフライン状態である旨の出力は、前記ユニット制御部22にて検出されて、図6(b)に示す、オフライン状態の発生或いはオンライン状態への復旧に伴う処理が実施されるようになっている。
この処理について説明すると、まず、ユニット制御部22が、前記カードR/W制御部29から出力されたオフライン状態である旨を検出した場合には(Sb0)、オンライン状態からオフライン状態への変更であるか否かの判定を実施し(Sb1)、オンライン状態からのオフライン状態への変更である場合においてSb2へ進む。一方、オンライン状態からのオフライン状態への変更でない場合には処理を終了する。
Sb2においては、多機能ランプ27の点灯態様をオンラインを示す点灯又は点滅状態からオフラインを示す消灯状態に変更して、システムコントローラ50との通信がオフライン状態となったことを報知するとともに(Sb2)、高額紙幣(ここでは2000円以上)の受付を禁止する(Sb3)。そして前述したオフライン処理が設定1であるか否かの判定を実施する(Sb4)。該判定によって設定1であると判定されたときには、新たな会員カード4,残額有りの精算カード5の受付を禁止し(Sb5)、カード受付可ランプ27aを消灯することにより会員カード4及び残額有りの精算カード5の受付が禁止された旨を報知し(Sb6)、処理を終了する。一方、Sb4の判定によって、設定1でないと判定されたときには、処理を終了する。
ここで、Sb3において、高額紙幣(2000円以上)の受付が禁止され、Sb5において、新たな会員カード4,残額有りの精算カード5の受付が禁止されるが、既に現金玉貸可能状態となっている場合には、該現金玉貸可能状態が継続される。また、会員カード玉貸可能状態,精算カード玉貸可能状態,再プレイ許容状態も同様に継続される。
このように、カードR/W制御部29によりオフライン状態が検出されているときに、オフライン状態となる以前のオンライン状態において受け付け、会員カード使用許諾情報が送信されてきた会員カード4を引き続き受付中であれば、会員カード玉貸可能状態,再プレイ許容状態,及び再プレイ可能状態が継続されるので、該会員カード4のカード残額の範囲内における会員カード玉貸処理と、該会員カードの会員IDから特定される貯玉数の範囲内における再プレイ処理が許容されることにより、遊技場は最低限の営業状態を確保できるので、該通信不可能状態によって遊技場の売上が低下するのを抑えることができる。なお、再プレイ許容状態においてカードユニット20とシステムコントローラ50がオフラインであっても、カードユニット20と会員管理装置70が通信可能であれば貯玉数を取得して再プレイ可能状態となることが可能である。
次に、ユニット制御部22が、前記カードR/W制御部29から出力されたオンライン状態である旨を検出した場合には(Sc0)、オフライン状態からオンライン状態への変更であるか否かの判定を実施し(Sc1)、オフライン状態からのオンライン状態への変更である場合においてSc2へ進む。一方、オフライン状態からのオンライン状態への変更でない場合には処理を終了する。
Sc2においては、多機能ランプ27の点灯態様をオフラインを示す消灯状態からオンラインを示す点灯又は点滅状態に変更して、システムコントローラ50との通信がオンライン状態となったことを報知するとともに(Sc2)、高額紙幣(ここでは2000円以上)の受付を許諾する(Sc3)。続いて、入金ID,入金残額をRAMに記憶している場合には該入金ID並びに該入金残額をシステムコントローラ50に送信する(Sc4)。また、会員カード4又は精算カード5を受け付けている場合には、該会員カード4又は精算カード5から読み取られる会員ID又は精算カードID,入金ID,及びカード残額を当該カードユニット20の装置IDと共にシステムコントローラ50に送信する(Sc4)。なお、入金残額(並びに入金ID)が無く、会員カード4,精算カード5のいずれも受け付けていない場合には、その旨を装置IDと共にシステムコントローラ50に送信する(Sc4)。そして前述したオフライン処理が設定1であるか否かの判定を実施する(Sc5)。該判定によって設定1であると判定されたときには、新たな会員カード4,残額有りの精算カード5の受付を許諾し(Sc6)、カード受付可ランプ27aを点灯することにより会員カード4及び残額有りの精算カード5の受付が許諾された旨を報知し(Sc7)、処理を終了する。一方、Sc5の判定によって、設定1でないと判定されたときには、処理を終了する。
次に、システムコントローラ50について説明する。システムコントローラ50は管理装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図2に示すように接続されるユニット用通信部51a,会員管理装置用通信部51b,場外通信部51c,精算装置用通信部51d,制御部52,ハードディスク53,ディスプレイ54,及び入力装置55等を備えている。
ユニット用通信部51aは、前述の如くカードユニット20のシステムコントローラ用通信部29aと通信可能に接続されており、システムコントローラ50とカードユニット20との間における通信を司るものである。
このユニット用通信部51aは残有価価値特定情報送信手段の一例であって、後述する残有価価値特定情報生成手段(制御部52)により生成された残有価価値特定情報(入金ID)を前記受付有価価値の大きさ(入金金額)の送信元である遊技用装置(カードユニット20)に対して送信するものである。即ち、入金金額の受信に基づき残有価価値特定情報生成手段である制御部52により生成された入金IDを、該入金金額の送信元であるカードユニット20に対して送信する。
またユニット用通信部51aは貸与許諾情報送信手段の一例であって、後述する貸与可否判定手段(制御部52)により、前記第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が後述する第2の残有価価値の大きさ(残額)以下であると判定されたことを条件として、前記貸与を許諾する旨を示す貸与許諾情報(精算カード貸与許諾情報)を前記貸与許諾要求の送信元である遊技用装置(カードユニット20)に対して送信するものである。即ち、貸与可否判定手段である制御部52により、受信したカード残額≦受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶している残額、と判定されたことを条件として、精算カード貸与許諾情報を前記貸与許諾要求の送信元のカードユニット20に送信する。
またユニット用通信部51aは使用許諾情報送信手段の一例であって、後述する使用可否判定手段(制御部52)により、遊技用記録媒体(会員カード4)が遊技に使用可能であると判定されたことを条件として、該遊技用記録媒体の使用を許諾する旨を示す使用許諾情報(会員カード使用許諾情報)を前記使用許諾要求の送信元である遊技用装置(カードユニット20)に対して送信するものである。即ち、使用可否判定手段である制御部52により、受信した会員IDの記録されている会員カード4が使用可能であると判定されたことを条件として、会員カード使用許諾情報を前記使用許諾要求の送信元のカードユニット20に送信する。
またユニット用通信部51aは閉店処理信号配信手段の一例であって、遊技場の閉店に伴う閉店処理を実行するための閉店処理信号を前記遊技用装置(カードユニット20)に対して配信するものである。具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「閉店処理」として、「ユニットで残額を判定」とする設定1に設定された状態である場合に、後述するディスプレイ54に表示される閉店処理ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすることにより、カードユニット20に対して閉店処理信号が送信される。
さらにユニット用通信部51aは報知指示信号配信手段の一例であって、後述する遊技用装置有価価値判定手段(制御部52)により第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定された遊技用装置(カードユニット20)に対して、該第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさが零でない旨を示す報知指示信号を配信するものである。具体的には、遊技用装置有価価値判定手段による判定結果に基づいて、入金残額が零ではない装置IDのカードユニット20に対して報知指示信号が配信される。
会員管理装置用通信部51bは、会員管理装置用70のシステムコントローラ用通信部71bと通信可能に接続されており、システムコントローラ50と会員管理装置70との間における通信を司るものである。
場外通信部51cは、電話回線を通じて遊技場外の通信機器とのデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)等を備え、カード会社に設けられた管理サーバ90と通信可能に接続されており、システムコントローラ50と管理サーバ90との間における通信を司るものである。
精算装置用通信部51dは、精算装置60の通信部61と通信可能に接続されており、システムコントローラ50と精算装置60との間における通信を司るものである。
この精算装置用通信部51dは精算許諾情報送信手段の一例であって、後述する精算可否判定手段(制御部52)により、前記第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が前記第2の残有価価値の大きさ(残額)以下であると判定されたことを条件として、前記精算を許諾する旨を示す精算許諾情報を精算許諾要求の送信元である精算装置60に対して送信するものである。
ここで、精算許諾情報送信手段として機能する精算装置用通信部51dは、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求に基づき精算用記録媒体(精算カード5)が通信不可能状態(オフライン)で排出された旨が特定される場合であって、後述する精算可否判定手段(制御部52)により、第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が第2の残有価価値の大きさ(残額)以下であると判定されたことを条件として、精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置60に対して送信する。具体的には、精算装置60から受信した精算許諾要求にオフライン検出情報が含まれ、かつ後述する精算可否判定手段である制御部52により、精算許諾要求に含まれるカード残額≦該精算許諾要求に含まれる入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額、と判定されたことを条件として、精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置60に対して送信する。
一方、精算許諾情報送信手段として機能する精算装置用通信部51dは、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求に基づき精算用記録媒体(精算カード5)が通信可能状態(オンライン)で排出された旨が特定される場合であって、後述する精算可否判定手段(制御部52)により、第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が第2の残有価価値の大きさ(残額)と一致すると判定されたことを条件として、精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置60に対して送信する。具体的には、精算装置60から受信した精算許諾要求にオフライン検出情報が含まれず、かつ後述する精算可否判定手段である制御部52により、精算許諾要求に含まれるカード残額=該精算許諾要求に含まれる入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額、と判定されたことを条件として、精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置60に対して送信する。
記憶装置であるハードディスク53は図7に示す各種のDBを記憶している。
図7(a)に示す入金情報DBには、入金に際して後述する残有価価値特定情報生成手段により生成された残有価価値特定情報である「入金ID」と、該入金IDにより特定される第2の残有価価値の大きさである「残額」が記憶されている。なお、この入金情報DBにおける「残額」が更新されると、該「残額」に対応する入金情報DBの「入金ID」が、以下の会員カードDB,精算カードDB,カードユニットDBに記憶されている入金IDと一致するか否かの判定が実施され、一致する場合には、該記憶されている入金IDに対応する「カード残額」又は「残額」も入金情報DBにおける残額に更新される。即ち会員カードDB,精算カードDB,カードユニットDBにおけるカード残額又は残額は、入金情報DBの残額の記憶,更新に伴い自動的に記憶,更新されるようになっている。
図7(b)に示す会員カードDBには、会員カード4を所持する会員を個々に識別可能であると共に、会員カード4を個々に識別可能な「会員ID」に対応付けて、該会員カード4への入金の際に生成された「入金ID」と、該入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額である「カード残額」が記憶されている。
図7(c)に示す精算カードDBには、精算カード5を個々に識別可能な「精算カードID」に対応付けて、該精算カード5に記録された「入金ID」と、該入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額である「カード残額」が記憶されている。
図7(d)に示すカードユニットDBには、カードユニット20を個々に識別可能な「装置ID」に対応付けて、該装置IDのカードユニット20の通信状況,即ち、該カードユニット20が当該システムコントローラ50とオンラインであるかオフラインであるかを特定可能な「通信状況」と、該カードユニット20が受け付けている会員カード4から読み取られた「会員ID」,又は受け付けている精算カード5から読み取られた「精算カードID」と、該カードユニット20への入金の際に生成された入金ID,前記会員カード4から読み取られた入金ID,又は前記精算カード5から読み取られた入金IDである「入金ID」と、該入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額である「残額」が記憶されている。なお、システムコントローラ50側では、このカードユニットDBの各装置IDについて、会員IDが記憶されている場合には、会員カードを使用した遊技が行われている旨を特定でき、精算カードIDが記憶されている場合には、精算カードを使用した遊技が行われている旨を特定でき、会員ID,精算カードIDのいずれも記憶されておらず入金IDが記憶されている場合には、現金により遊技が行われている旨を特定できる。
ここで、前述した図6(b)のSc4において、カードユニット20から送信された入金ID,入金残額を受信したシステムコントローラ50が行う処理について説明する。システムコントローラ50においては、該受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額を受信した入金残額に更新する。このとき、受信した入金残額≦受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額、であることを条件として残額を更新するようにしても良い。
また、Sc4において送信された会員ID又は精算カードID,入金ID,カード残額,装置IDを受信したシステムコントローラ50においては、受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額を受信したカード残額に更新する。このとき、受信したカード残額≦受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額、であることを条件として残額を更新するようにしても良い。なお、受信した会員ID又は精算カードIDが、これと共に受信した装置IDに対応付けてカードユニットDBで記憶されている会員ID又は精算カードIDと異なる場合には、該記憶されている会員ID又は精算カードIDを受信した会員ID又は精算カードIDに更新する。同様に、受信した入金IDが、該入金IDと共に受信した装置IDに対応付けてカードユニットDBで記憶されている入金IDと異なる場合には、該記憶されている入金IDを受信した入金IDに更新する。該更新に伴いカードユニットDBの残額も更新される。
なお、Sc4において送信された入金残額(並びに入金ID)が無く、会員カード4,精算カード5のいずれも受け付けていない旨,及び装置IDを受信したシステムコントローラ50においては、該受信した装置IDに対応付けてカードユニットDBで記憶されている会員ID,精算カードID,入金ID,及び残額を消去する。ここでは、入金情報DBは更新されない。
上記ハードディスク53が記憶する入金情報DBは第2の残有価価値記憶手段の一例であって、受付価値送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から送信されてきた受付有価価値の大きさ(入金金額)を第2の残有価価値の大きさ(残額)として該第2の残有価価値の大きさを特定するための残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて記憶するものである。具体的には、図7(a)に示す入金情報DBにおいて、受信した入金金額を「残額」として記憶すると共に、該残額を特定するための入金IDをこれに対応付けて記憶する。
また、第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)は、残有価価値特定情報生成手段(制御部52)により生成された残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて第2の残有価価値の大きさ(残額)を記憶している。具体的には、カードユニット20から入金金額,装置IDが送信されてきた際に、残有価価値特定情報生成手段である制御部52により入金IDが生成され、該生成された入金IDと、前記入金金額が対応付けられて上述したように入金情報DBに記憶される。
またハードディスク53が記憶する会員カードDBは遊技用有価価値記憶手段の一例であって、遊技用有価価値の大きさ(カード残額)を遊技用記録媒体識別情報(会員ID)と対応付けて記憶するものである。具体的には、図7(b)に示す会員カードDBにおいて、遊技用記録媒体識別情報である「会員ID」に対応付けて、該会員IDが記録されている会員カード4への入金(入金金額の記録)に際して生成された「入金ID」と、遊技用有価価値の大きさである「カード残額」を記憶している。このカード残額は会員ID,入金IDのいずれからも特定可能である。
またハードディスク53が記憶するカードユニットDBは遊技用装置有価価値記憶手段の一例であって、受付価値送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から受付有価価値の大きさ(入金残額)が送信されてきたことに基づいて、当該受付価値送信手段を有する遊技用装置(カードユニット20)の第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でない旨を特定可能に記憶すると共に、前記貸与価値送信手段(システムコントローラ用通信部29a)により送信されてきた貸与有価価値の大きさ(使用金額)を第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)から前記第2の減算手段(制御部52)により減算した後に当該第2の残有価価値の大きさが零になったこと、又は前記精算用記録媒体処理手段(カードR/W制御部29)により精算用記録媒体(精算カード5)が排出されたことに基づいて、当該貸与価値送信手段又は当該精算用記録媒体処理手段を有する遊技用装置の前記第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさが零である旨を特定可能に記憶するものである。
具体的には、あるカードユニット20から入金金額,及び装置IDが送信されてきて、前記残有価価値特定情報生成手段により入金IDが生成されたことに基づいて、図7(d)に示すカードユニットDBにおいて、当該カードユニット20の装置IDと対応付けて、該生成された入金IDを記憶すると共に前記送信されてきた入金金額を残額として記憶することにより、当該カードユニット20のユニット制御部22のRAMで記憶されている入金残額が零でない旨を特定可能に記憶する。また、あるカードユニット20から入金ID,使用金額,及び装置IDが送信されてきて、前記第2の減算手段により該送信されてきた使用金額が図7(a)に示す入金情報DBで記憶されている残額から減算されたことに基づいて、図7(d)に示すカードユニットDBにおいて、当該カードユニット20の装置IDと対応付けて記憶されている入金ID及び残額を消去することにより、当該カードユニット20のユニット制御部22のRAMで記憶されている入金残額が零である旨を特定可能に記憶する。さらに、あるカードユニット20から精算カードID,入金ID,入金残額,及び装置IDが送信されてきて、図7(c)に示す精算カードDBにおいて該送信されてきた精算カードIDと対応付けて入金ID及びカード残額が記憶されたことに基づいて、図7(d)に示すカードユニットDBにおいて、当該カードユニット20の装置IDと対応付けて記憶されている入金ID及び残額を消去することにより、当該カードユニット20のユニット制御部22のRAMで記憶されている入金残額が零である旨を特定可能に記憶する。
さらにハードディスク53は返却情報記憶手段の一例であって、遊技用装置(カードユニット20)から受信した返却情報を記憶するものである。具体的には、返却情報の送信元であるカードユニット20の装置IDと、排出された精算カード5に記録された入金ID,入金残額(カード残額)を、返却情報と対応付けて記憶している。
制御部52は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク53に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、システムコントローラ50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部52は残有価価値特定情報生成手段の一例であって、受付価値送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から受付有価価値の大きさ(入金金額)が送信されてきたときに、残有価価値特定情報(入金ID)を生成するものである。具体的には、カードユニット20から入金金額,装置IDを受信して残有価価値特定情報である入金IDを生成する。
また制御部52は使用可否判定手段の一例であって、使用許諾要求送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から送信されてきた使用許諾要求に基づいて、遊技用記録媒体(会員カード4)が遊技に使用可能であるか否かを判定するものである。
ここで、使用可否判定手段である制御部52は、使用許諾要求送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から送信されてきた使用許諾要求に含まれる遊技用有価価値の大きさ(カード残額)が、該送信されてきた使用許諾要求に含まれる遊技用記録媒体識別情報(会員ID)と対応付けて遊技用有価価値記憶手段(会員カードDB)で記憶されている遊技用有価価値の大きさ(残額)以下であるか否かを判定する。具体的には、カードユニット20から送信されてきた会員ID及びカード残額を含む使用許諾要求,並びに装置IDを受信したときに、該受信したカード残額≦該受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶されているカード残額以下、であるか否かを判定するものである。ここで、受信したカード残額≦該受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶されている残額以下、であれば受信した会員IDが記録されている会員カード4が使用可能と判定する。なお、本例では、上記会員ID,カード残額,及び入金IDを含む使用許諾要求,並びに装置IDを受信したときには、受信した入金IDが受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶されている入金IDと一致するか否かも併せて判定するようにしている。即ち、受信したカード残額≦該受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶されている残額以下、であり、かつ受信した入金IDが受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶されている入金IDと一致する場合に会員カード4が使用可能と判定される。
そして前記使用許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)は、該使用可否判定手段(制御部52)により、前記使用許諾要求送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から送信されてきた使用許諾要求に含まれる遊技用有価価値の大きさ(カード残額)が、該送信されてきた使用許諾要求に含まれる遊技用記録媒体識別情報(会員ID)と対応付けて前記遊技用有価価値記憶手段(会員カードDB)で記憶されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)以下であると判定されたことを条件として、前記使用許諾情報を前記使用許諾要求の送信元である遊技用装置(カードユニット20)に対して送信する。即ち、会員ID,カード残額,装置IDと共に、入金IDを受信したときには、受信したカード残額≦該受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶されている残額以下、であり、かつ受信した入金IDが受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶されている入金IDと一致する場合に、会員カード4が使用可能と判定され、ユニット用通信部51aにより、使用許諾情報が使用許諾要求の送信元であるカードユニット20に対して送信される。
また制御部52は貸与可否判定手段の一例であって、貸与許諾要求送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から送信されてきた貸与許諾要求に含まれる第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が、該送信されてきた貸与許諾要求に含まれる残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて前記第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)以下であるか否かを判定するものである。具体的には、カードユニット20から送信されてきた精算カードID,入金ID,及びカード残額を含む貸与許諾要求,並びに装置IDを受信したときに、該受信したカード残額が、該受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額以下であるか否かを判定するものである。
ここで、貸与可否判定手段である制御部52は、遊技用装置(カードユニット20)から送信されてきた貸与許諾要求に基づき前記精算用記録媒体(精算カード5)が通信不可能状態(オフライン)で排出された旨が特定される場合には、該送信されてきた貸与許諾要求に含まれる第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が、該送信されてきた貸与許諾要求に含まれる残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)以下であるか否かを判定するものである。具体的には、カードユニット20から受信した貸与許諾要求にオフライン検出情報が含まれていれば、該貸与許諾要求に含まれるカード残額≦該貸与許諾要求に含まれる入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶されている残額、であるか否かを判定する。
そして前記貸与許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)は、該貸与可否判定手段(制御部52)により、第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が前記第2の残有価価値の大きさ(残額)以下である(即ち前記精算許諾要求に含まれるカード残額≦該精算許諾要求に含まれる入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額)と判定されたことを条件として、前記貸与許諾情報である精算カード貸与許諾情報を前記貸与許諾要求の送信元である遊技用装置(カードユニット20)に対して送信する。
一方、貸与可否判定手段である制御部52は、遊技用装置(カードユニット20)から送信されてきた貸与許諾要求に基づき前記精算用記録媒体(精算カード5)が通信可能状態(オンライン)で排出された旨が特定される場合には、該送信されてきた貸与許諾要求に含まれる第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が、該送信されてきた貸与許諾要求に含まれる残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)と一致するか否かを判定するものである。具体的には、カードユニット20から受信した貸与許諾要求にオフライン検出情報が含まれていなければ、該貸与許諾要求に含まれるカード残額=該貸与許諾要求に含まれる入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶されている残額、であるか否かを判定する。
そして前記貸与許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)は、該貸与可否判定手段(制御部52)により、第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が前記第2の残有価価値の大きさ(残額)と一致する(即ち前記精算許諾要求に含まれるカード残額=該精算許諾要求に含まれる入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額)と判定されたことを条件として、前記貸与許諾情報である精算カード貸与許諾情報を前記貸与許諾要求の送信元である遊技用装置(カードユニット20)に対して送信する。
また制御部52は第2の減算手段の一例であって、貸与価値送信手段(システムコントローラ用通信部29a)から送信されてきた貸与有価価値の大きさ(使用金額)を、該貸与有価価値の大きさと共に送信されてきた残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて前記第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)から減算するものである。具体的には、システムコントローラ用通信部29aから入金ID,使用金額,装置IDを受信したときに、該受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額から受信した使用金額を減算する処理を行う。
また制御部52は精算可否判定手段の一例であって、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求に含まれる第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が、該送信されてきた精算許諾要求に含まれる残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて前記第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)以下であるか否かを判定するものである。具体的には、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求(入金ID,カード残額を含む)を受信した際に、該精算許諾要求に含まれるカード残額が、同精算許諾要求に含まれる入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額以下であるか否かを判定する。
ここで、精算可否判定手段である制御部52は、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求に基づき前記精算用記録媒体(精算カード5)が通信不可能状態(オフライン)で排出された旨が特定される場合には、該送信されてきた精算許諾要求に含まれる第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が、該送信されてきた精算許諾要求に含まれる残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)以下であるか否かを判定するものである。具体的には、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求にオフライン検出情報が含まれていれば、該精算許諾要求に含まれるカード残額≦該精算許諾要求に含まれる入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶されている残額、であるか否かを判定する。
そして前記精算許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)は、該精算可否判定手段(制御部52)により、第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が前記第2の残有価価値の大きさ(残額)以下である(即ち前記精算許諾要求に含まれるカード残額≦該精算許諾要求に含まれる入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額)と判定されたことを条件として、前記精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置60に対して送信する。
一方、精算可否判定手段である制御部52は、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求に基づき前記精算用記録媒体(精算カード5)が通信可能状態(オンライン)で排出された旨が特定される場合には、該送信されてきた精算許諾要求に含まれる第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が、該送信されてきた精算許諾要求に含まれる残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)と一致するか否かを判定するものである。具体的には、精算装置60から送信されてきた精算許諾要求にオフライン検出情報が含まれていなければ、該精算許諾要求に含まれるカード残額=該精算許諾要求に含まれる入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶されている残額、であるか否かを判定する。
そして前記精算許諾情報送信手段(ユニット用通信部51a)は、該精算可否判定手段(制御部52)により、第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が前記第2の残有価価値の大きさ(残額)と一致する(即ち前記精算許諾要求に含まれるカード残額=該精算許諾要求に含まれる入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額)と判定されたことを条件として、前記精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置60に対して送信する。
さらに制御部52は遊技用装置有価価値判定手段の一例であって、遊技場の閉店に伴う閉店処理を実行する際に、前記遊技用装置有価価値記憶手段(ハードディスク53)の記憶内容に基づいて、前記第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でない遊技用装置があるか否かを判定するものである。具体的には、図4(a)に示すシステム処理設定画面において「閉店処理」として、「システムコントローラで残額を判定」とする設定2に設定された状態である場合に、後述するディスプレイ54に表示される閉店処理ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすると、遊技用装置有価価値判定手段である制御部52が図7(d)に示すカードユニットDBを参照し、各装置IDに対応する入金残額(会員カードID,精算カードIDが記憶されていないが入金IDが記憶されている装置IDの残額)が零であるか否かを判定し、該入金残額が零でない装置IDを特定する。なお、本例では、入金残額に限らず、カード残額(会員カードID又は精算カードIDが記憶されている装置IDの残額)が零であるか否かについても判定している。
ディスプレイ54は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶ディスプレイである。このディスプレイ54には、前述した図4(a)に示すシステム処理設定画面の他、図4(b)に示すように、オフラインカードユニット報知画面が表示される。この画面では、前記ハードディスク53が記憶するカードユニットDBにおいて、通信状態がオフラインであるとされているカードユニット20の装置IDと、該装置IDのカードユニット20がオフラインである旨が表示される。これにより、遊技場の管理者は、オフライン状態のカードユニット20を特定して、一時的に使用停止としたり、あるいはオンライン状態への復旧のための適切な処置を施すことができる。
このディスプレイ54は出力手段の一例であって、返却情報記憶手段(ハードディスク53)に記憶された返却情報を視認可能な態様で出力するものである。具体的には、ハードディスク53に返却情報と対応付けて記憶されている装置ID,入金ID,入金残額を図31(b)に示すように表示する。
入力装置55はシステムコントローラ50に各種の情報を入力するためのデバイスであり、例えばキーボードやマウスである。
次に精算装置60について説明する。この精算装置60は、管理装置(システムコントローラ50)と通信可能であり、前記精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けて、該受け付けた精算用記録媒体に記録されている残有価価値特定情報(入金ID)と対応付けて前記第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)に相当する金額の貨幣を返却して精算するものであり、ここでは精算許諾情報送信手段(精算装置用通信部51d)から精算許諾情報が送信されてきたことを条件として、前記受け付けた精算用記録媒体(精算カード5)に記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)に相当する金額の貨幣を返却して精算する。
この精算装置60は、遊技場内の所定箇所(例えば遊技島の端部や景品交換カウンタの近傍等)に設けられ、図8(a)に示すように、キオスク端末型の形状を呈するものであり、その前面にカード挿入口63a,紙幣払出口65a,硬貨払出口66a,及びディスプレイ64等を備え、図1に示すように、その内部に通信部61,制御部62,カードR/W63,紙幣払出機65,及び硬貨払出機66等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
通信部61は、システムコントローラ50の精算装置用通信部51dと通信可能に接続されており、精算装置60とシステムコントローラ50との間における通信を司るものである。この通信部61は、精算装置60が残有価価値特定情報(入金ID)と前記第1の残有価価値の大きさ(カード残額)とが記録された精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該残有価価値特定情報と該第1の残有価価値の大きさとを含む精算許諾要求を管理装置(システムコントローラ50)に対して送信するものである。具体的には、入金IDとカード残額とが記録された会員カード4又は精算カード5を受け付けたときに、該受け付けた精算カード5から読み取られたカード残額と入金IDとを含む精算許諾要求をシステムコントローラ50に対して送信する。
また、通信部61は、精算装置60が精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、該受け付けた精算用記録媒体(精算カード5)に記録されている残有価価値特定情報(入金ID)と第1の残有価価値の大きさ(カード残額)と、該受け付けた精算用記録媒体に通信状態情報(オフライン検出情報)が記録されている場合には該通信状態情報を含む精算許諾要求を管理装置(システムコントローラ50)に対して送信するものである。具体的には、通信部61は、入金IDとカード残額と共に、オフライン検出情報が記録された会員カード4又は精算カード5を受け付けたときに、該受け付けた会員カード4又は精算カード5から読み取られたカード残額と入金IDに加え、該受け付けた会員カード4又は精算カード5から読み取られたオフライン検出情報をさらに含む精算許諾要求を前記システムコントローラ50に対して送信する。
制御部62は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、精算装置60に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
カードR/W63は、カード挿入口63aから会員カード4又は精算カード5を受け付けて、該会員カード4又は精算カード5に記録された入金ID及びカード残額(並びに通信不能情報が記録されている場合には該通信不能情報)を読み取ると共に、該受け付けた会員カード4又は精算カード5から入金ID及びカード残額(並びに通信不能情報が記録されている場合には該通信不能情報)を消去するものであり、ここでは前記ICカードである会員カード4及び精算カード5に対応したICカードR/Wを備えている。
精算カード回収部63bは、精算カードR/W63により受け付けている精算カード5から入金ID及びカード残額(並びに通信不能情報が記録されている場合には該通信不能情報)が消去されたときに、該受け付けている精算カード5を回収するものであり、具体的には、該受け付けている精算カード5を精算装置60の背面方向に搬送して精算カード回収部63bの内部に回収(収納)する。この精算カード回収部63bは、複数枚の精算カード5を回収可能である。
ディスプレイ64は、図8(b)に示すように、各種の情報を表示するための表示デバイスである。このディスプレイ64では、会員カード4又は精算カード5を受付可能なときに、D1に示すように、会員カード4又は精算カード5の挿入を促す旨が表示される。また後述する貨幣を返却するときに、D2に示すように、残額を返却する旨,及び会員カード4は返却し、精算カード5は回収する旨が表示される。なおシステムコントローラ50から精算許諾情報を受信しないときには、D3に示すように、会員カード4又は精算カード5に異常がある旨が表示される。
紙幣払出機65及び硬貨払出機66は、精算許諾情報送信手段から精算許諾情報が返信されてきたことを条件として、カード残額に相当する金額の貨幣を遊技者に返却するものであり、具体的には、紙幣払出機65の背後に設けられる紙幣収納部65bから所定数の紙幣2を取り出して紙幣払出口65aから払い出すと共に、硬貨払出機66の上部に設けられる硬貨収納部66bから所定数の硬貨3を取り出して硬貨払出口66aから払い出す。
次に、会員管理装置70について説明する。会員管理装置70は遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図2に示すように接続されるユニット用通信部71a,システムコントローラ用通信部71b,貯玉管理装置用通信部71c,制御部72,ハードディスク73等を備えている。
ユニット用通信部71aは、前述の如くカードユニット20の会員管理装置用通信部21aと通信可能に接続されており、システムコントローラ50とカードユニット20との間における通信を司るものである。
システムコントローラ用通信部71bは、システムコントローラ50の会員管理装置用通信部51bと通信可能に接続されており、会員管理装置70とシステムコントローラ50との間における通信を司るものである。
貯玉管理装置用通信部71cは、貯玉管理装置80と通信可能に接続されており、会員管理装置70と貯玉管理装置80との間における通信を司るものである。
制御部72は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク73に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、会員管理装置70に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
記憶装置であるハードディスク73は図9に示す会員情報DBを記憶している。この会員情報DBには、会員登録を行った各会員の「会員ID」に対応付けて、該会員IDから特定される会員が所有する貯蓄価値の大きさである貯玉数を特定するための「貯玉管理ID」と、該会員の「暗証番号」と、同「氏名」と、同「性別」と、同「年齢」と、同「生年月日」と、同「住所」と、同「電子メールアドレス」が記憶されている。ここで貯玉管理IDは、後述する貯玉管理装置80において管理されている貯玉数を特定するための情報であり、該貯玉管理IDを貯玉管理装置80に送信することで、該貯玉管理IDと対応付けて記憶されている貯玉数を取得することができる。
貯玉管理装置80は図10に示す貯玉情報DBを記憶しており、貯玉数を管理するための「貯玉管理ID」と対応付けて「貯玉数」を記憶している。この貯玉管理装置80は、会員管理装置70から貯玉管理IDを受信することで、該受信した貯玉管理IDと対応付けて貯玉情報DBに記憶されている貯玉数を抽出して、会員管理装置70に送信する。従って、会員管理装置70では、会員IDに基づいて該会員IDの会員が所有する貯玉数を貯玉管理装置80から取得することができる。
管理サーバ90は、遊技場外(例えば会員カード4や精算カード5を発行するカード会社)に設けられ、前記システムコントローラ50の場外通信部51cと、通信回線を介して双方向のデータ通信を実施できるように接続されている。この管理サーバではシステムコントローラ50との通信によって会員ID(あるいは会員カード4を個々に識別可能な会員カードID)や精算カードID毎に入金金額,使用額,カード残額を記憶しており、会員カード4や精算カード5による売上を把握可能である。また、システムコントローラ50並びにカードユニット20のエラー状況等を把握できるようになっている。
以上に説明した遊技用システム1の作用について図11〜図31を用いて説明する。まず、図11〜図14を参照して、貨幣をカードユニット20に入金する際の処理について説明する。
遊技者が紙幣2又は硬貨3をカードユニット20に入金すると、該入金が受け付けられ、貨幣が識別される(S10)。次いで入金処理が設定1であるか否か、即ち入金処理が、入金金額をユニット制御部22のRAMに記憶する設定1であるか,又は入金金額を精算カード5に記録する設定2であるかの判定が実施される(S11)。ここで入金処理が設定1であると判定された場合には、S100に進み、当該カードユニット20が状態1〜状態5のいずれの状態であるかを判定する状態判定を行う(S100)。このS100の状態判定において、状態1は入金残額無し,カード挿入無しの状態である。状態2は入金残額無し,カード挿入有り,カード残額無しの状態である。状態3は入金残額無し,カード挿入有り,カード残額有りの状態である。状態4は入金残額有り,カード挿入無しの状態である。さらに状態5は入金残額有り,カード挿入有り,カード残額無しの状態である。ここでカード挿入とは、会員カード4又は精算カード5のいずれかがカードR/W28に受け付けられている状態であり、精算カード5がカードストッカ28bから搬送されてきて受け付けられている状態,及び残額無しの精算カード5が留保されている状態も含むものである。またカード残額とは、挿入されている会員カード4又は精算カード5に記録されているカード残額である。
S100の状態判定において、状態3,状態4,状態5のいずれかの状態と判定された場合には、受け付けた貨幣を返却する(S00)。ここで状態1(入金残額無し,カード挿入無し)と判定された場合には、図12に進み、オンラインを検出しているか否か(即ち前回の定期処理でオンライン状態が検出されたかオフライン状態が検出されたか)を判定する(S110)。ここでオンラインを検出していると判定された場合には(Y)、識別された入金金額をユニット制御部22のRAMに入金残額として記憶し(S111)、入金金額(=入金残額),当該カードユニット20の装置IDをシステムコントローラ50に対して送信する(S112)。これを受信したシステムコントローラ50においては、該入金金額の受信に応じて入金IDを生成し(S113)、該入金IDと入金金額とを対応付けて入金情報DBに記憶する(S114)。ここで、入金金額は残額として記憶される。また、受信した装置IDと対応付けて前記生成した入金IDをカードユニットDBに記憶する。該入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額は、自動的にカードユニットDBの残額として記憶される。次いでシステムコントローラ50は、前記生成した入金IDを前記入金金額の送信元であるカードユニット20に送信する(S115)。そして、これを受信したカードユニット20では、ユニット制御部22のRAMに、S111で記憶した入金残額に対応付けて受信した入金IDを記憶する(S116)。そして、該入金残額が所定額(ここでは1000円とする)以下であるか否かの判定を実施する(S117)。S117の判定によって、所定額以下でない(N)と判定された場合には、入金残額に相当する度数である残度数を残度数表示器14に表示すると共に、現金玉貸可能状態となる(S300)。
S117の判定において、入金残額が所定額(1000円)以下である(Y)と判定された場合には、入金残額に相当する度数分のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に指示し、これにより該度数分のパチンコ玉の払出(低額玉貸処理)が行われ、入金残額から使用金額を減算する(S120)。この払出に伴い、ユニット制御部22のRAMで記憶している入金ID及び使用金額が当該装置IDと共にシステムコントローラ50に送信され(S121)、これを受信したシステムコントローラ50においては、該受信した入金IDと対応付けて入金情報DBに記憶している残額から該受信した使用金額を減算する(S122)。ここで、残額が0となるときには、該残額に対応する入金ID,残額を消去する。次に、S122の処理に伴い、使用金額を減算した旨を示す減算完了通知を、前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S123)。該減算完了通知を受信したカードユニット20においては、ユニット制御部22のRAMで記憶している入金ID,入金残額を消去する(S124)。
次にS110に戻り、オンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定された時には、入金残額が所定額(ここでは1000円とする)以下であるか否かの判定を実施する(S130)。S130の判定によって、所定額以下でない(N)と判定された場合には、受け付けた貨幣を返却する(S00)。一方、S130の判定によって、入金残額が所定額(1000円)以下である(Y)と判定された場合には、入金残額に相当する度数分のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に指示して該度数分のパチンコ玉の払出(低額玉貸処理)が行われ(S131)、処理が終了する。
このように、カードユニット20においてカードR/W制御部29によりシステムコントローラ50とのオフライン状態が検出されている状態で貨幣を受け付けたときに、ユニット制御部22により、該貨幣に相当する入金金額が予め定められた金額以下(ここでは1000円以下)であると判定されたことを条件として、該受け付けた貨幣の金額に基づく現金玉貸処理が行われることにより、カードユニット20の稼働を停止しなくて済むので、売上が低下するのを防止できる。
次に図11のS100の状態判定において、状態2(入金残額無し,カード挿入有り,カード残額無し)と判定された場合には、図14に進み、挿入されているカードが会員カード4であるか否か(会員カード4又は精算カード5のいずれのカードであるか)の判定が行われる(S140)。このS140において、会員カード4であると判定された場合には(Y)、オンラインを検出しているか否かを判定する(S141)。このS141において、オンラインを検出していると判定された場合には(Y)、識別された入金金額を受付中の会員カード4にカード残額として記録し(S142)、入金金額(=カード残額),会員カード4から読み取られた会員ID,当該カードユニット20の装置IDをシステムコントローラ50に対して送信する(S143)。これを受信したシステムコントローラ50においては、該入金金額の受信に応じて入金IDを生成し(S144)、該入金IDと入金金額とを対応付けて入金情報DBに記憶する(S145)。ここで、入金金額は残額として記憶される。また、受信した会員IDに対応付けて前記入金IDを会員カードDBに記憶する。また、受信した装置IDに対応付けて、受信した会員IDと、前記入金IDをカードユニットDBに記憶する。入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額は、自動的に会員カードDBのカード残額,カードユニットDBの残額として記憶される。次いでシステムコントローラ50は、生成した入金IDを前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S146)。そして、これを受信したカードユニット20では、受け付けている会員カード4に、S142で記憶した入金残額に対応する入金IDを記録する(S147)。そして、カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示すると共に、会員カード玉貸可能状態となる(S400)。
次にS141において、オンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定された時には、S130に進み、前述した処理が行われる。
また、S140において、会員カード4ではない(精算カード5である)と判定されたときには、次に入金処理が設定2であるか否かの判定が実施される(S148)。ここでは入金処理が設定1であるため、設定2でないと判定され(N)、前述したS110以降の処理が実行される。
次に、図11のS11において入金処理が設定1でないと判定された場合(設定2の場合)の処理を説明する。設定1でない場合(設定2の場合)には、S200に進み、当該カードユニット20が状態1〜状態3のいずれの状態であるかを判定する状態判定を行う(S200)。
S200の状態判定において、状態3と判定された場合には、受け付けた貨幣を返却する(S00)。
S200の状態判定で、状態1(入金残額無し,カード挿入無し)と判定された場合には、図13に進み、オンラインを検出しているか否かを判定する(S210)。このS210において、オンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定されたときには、前述したS130以降の処理が実施される。一方、S210において、オンラインを検出していると判定されたときには、精算カードストッカ28bから精算カード5をカードR/W28に搬送して受け付ける(S211)。そして、該精算カード5に、識別された入金金額をカード残額として記録する(S211a)。次いで、入金金額(=カード残額),前記精算カード5から読み取られる精算カードID,当該カードユニット20の装置IDをシステムコントローラ50に対して送信する(S212)。これを受信したシステムコントローラ50においては、該入金金額の受信に応じて入金IDを生成し(S213)、該入金IDと入金金額とを対応付けて入金情報DBに記憶する(S214)。ここで、入金金額は残額として記憶される。また、受信した精算カードIDに対応付けて前記入金IDを精算カードDBに記憶する。また、受信した装置IDに対応付けて、受信した精算カードIDと、前記入金IDをカードユニットDBに記憶する。入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額は、自動的に精算カードDBのカード残額,カードユニットDBの残額として記憶される。次いでシステムコントローラ50は、生成した入金IDを前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S215)。そして、これを受信したカードユニット20では、精算カード5にS211aで記録した入金残額に対応付けて受信した入金IDを記録する(S216)。そして、カード残額(=入金金額)が所定額(ここでは1000円とする)以下であるか否かの判定を実施する(S217)。S217の判定によって、所定額以下でない(N)と判定された場合には、カード残額に相当する度数を残度数表示器14に表示すると共に、精算カード玉貸可能状態となる(S500)。
S217の判定において、カード残額が所定額(1000円)以下である(Y)と判定された場合には、カード残額に相当する度数分のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に指示して該度数分のパチンコ玉の払出が行われ、カード残額から使用金額を減算する(S220)。この払出に伴い、精算カード5に記録されている入金ID及び使用金額が当該装置IDと共にシステムコントローラ50に送信され(S221)、これを受信したシステムコントローラ50においては、該受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶している残額から受信した使用金額を減算し(S222)、S223に進む。S222の減算の結果、残額が0となるときには、該残額に対応する入金IDと該残額を消去してS223に進む。S223では、使用金額を減算した旨を示す減算完了通知を、前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する。該減算完了通知を受信したカードユニット20においては、精算カード5に記憶している入金ID,カード残額を消去したのち、該精算カード5をカードR/W28に留保する(S224)。
次にS210において、オンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定された時には(N)、前述したS130以降の処理を実施する。
次に図11のS200の状態判定において、状態2(入金残額無し,カード挿入有り,カード残額無し)と判定された場合には、図14に進み、挿入されているカードが会員カード4であるか否か(会員カード4又は精算カード5のいずれのカードであるか)の判定が行われる(S140)。このS140において、会員カード4であると判定された場合には(Y)、前述したようにS141以降の処理が実施される。
また、S140において、会員カード4ではない(精算カード5である)と判定されたときには、次に入金処理が設定2であるか否かの判定が実施される(S148)。ここでは入金処理が設定2であるため、設定2であると判定され(Y)、次いでオンラインを検出しているか否かの判定が実施される(S149)。このS149の判定において、オンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定された場合には(N)、前述したS130以降の処理が実施される。一方、S149において、オンラインを検出していると判定されたときには(Y)、残額無しの精算カード5を留保している旨の報知を停止して(S149a)、前述したS211a以降の処理を実施する。
次に図15〜図19を用いてカード(会員カード4,精算カード5)がカードユニット20に挿入される際の処理について説明する。
カードがカード挿入口28aから挿入されようとすると、カード端の検出がカード挿入口28a付近に設けられたセンサによって行われ(Sd1)、カードR/W制御部29が、該検出に基づいて、カードR/W28が会員カード4を受け付けている状態であるか否かの判定を実施する(Sd2)。この判定の結果、会員カード4が受付中であると判定された場合には(Y)、検出されたカードの挿入が禁止される(Sd7)。即ち会員カード4をカードR/W28に留めるため、新たなカードの取込処理が行われない。一方、Sd2の判定で会員カード4が受付中でないと判定されると、次いで精算カード5がカードR/W28に受け付けられた状態(受け付けられた状態で留保されているものも含める)であるか否かの判定が実施される(Sd3)。この判定の結果、精算カード5を受付中でないと判定された場合には(N)、カード取込処理が行われてカードが挿入された状態となり、その記録情報が読み取られる(Sd4)。そして、残額無しの精算カード5が留保されている旨が多機能ランプ27により報知されている状態であれば、該報知を終了し(Sd5)、取り込まれたカードが会員カード4であるか精算カード5であるかの判定が実施される(Sd6)。この判定の結果、会員カードであると判定された場合には、後述するS20の処理に進み、精算カード5であると判定された場合には、後述するS40の処理に進む。
なお、Sd3の判定の結果、精算カード5が受付中であると判定された場合には(Y)、次いでカード残額が有りか否かの判定が実施される(Sd8)。Sd8の判定の結果、カード残額有りと判定されたときには、カードの挿入が禁止される(Sd10)。一方、Sd8の判定でカード残額無しと判定された場合には(N)、現在カードR/W28にある精算カード5を精算カードストッカ28bまで搬送して、収納する(Sd9)。そして前述したSd4以降の処理が行われる。
このように、カードR/W28に残額無しの精算カード5を留保している状態で、新たなカード(会員カード4又は精算カード5)の挿入を検出すると、該留保していた精算カード5が精算カードストッカ28bに収納されるので、新たなカードを挿入しようとする遊技者が該留保されている残額無しの精算カード5を排出させる手間が省ける。
次に図16及び図17を用いて会員カード4が挿入された際の処理について説明する。会員カード4が挿入された状態となると(S20)、次いで会員カード4が受付禁止(前述した図6(b)のSc6で実施された受付禁止)であるか否かの判定が実施される(S21)。ここで、受付禁止であれば(Y)、会員カード4が返却される(S30)。
このように、カードR/W制御部29によりオフライン状態が検出されているときには、会員カード4に記録されているカード残額と入金情報DBの残額との照合ができないところ、新たな会員カード4の受付が禁止されることにより、セキュリティを向上できる。
一方、S30の判定で受付禁止でなければ(N)、ユニット制御部22のRAMに入金残額が残存しているか否かの判定が実施され(S22)、入金残額が残存している場合には会員カード4が返却される(S30)。S22の判定において、入金残額が残存していない場合には、該会員カード4にオフライン検出情報が記録されているか否かの判定が実施され(S23)、記録されていないと判定されたときには(N)、次に当該カードユニットにおいてオフラインを検出しているか否かの判定を実施する(S24)。S24の判定でオフラインを検出していない(N)、即ちオンライン状態であると判定した場合には、会員カード4から読み取られる会員ID,入金ID,カード残額を含む使用許諾要求を装置IDと共にシステムコントローラ50に送信する(S25)。一方、S24の判定でオフラインを検出している(Y)場合には、後述するS150に進む。S25で送信された使用許諾要求を受信したシステムコントローラ50においては、受信したカード残額=受信した会員IDと対応付けて会員カードDBで記憶しているカード残額、であるか否かの照合が行われる(S26)。また、S26で、受信したカード残額=受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額、であるか否かの照合をさらに実施するようにしても良い。
該S26の照合により、照合OKと判定された場合には、会員カード使用許諾情報を前記使用許諾要求の送信元であるカードユニット20に送信する(S27)。ここで、照合OKであることにより、前記受信した装置IDに対応付けて、前記受信した会員カードID,入金IDをカードユニットDBに記憶する(残額は自動的に記憶される)。なお、S26の照合が照合NGである場合、即ち、受信したカード残額≠受信した会員IDと対応付けて会員カードDBで記憶しているカード残額,(又は受信したカード残額≠受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額)の場合には、システムコントローラ50において前記受信した装置IDをディスプレイ54に表示する等して、不正に書き換えられた可能性のある会員カード4が挿入されているカードユニット20を遊技場の管理者や店員に知らせるようになっている。
次に、S27で送信された会員カード使用許諾情報を受信したカードユニット20においては、会員カード4から読み取られたカード残額が0であるか否かの判定が実施され(S28)、カード残額有りと判定された場合には(Y)、カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示して、会員カード玉貸可能状態,再プレイ許容状態となる(S400)。一方、S28の判定において、カード残額無しと判定された場合には(N)、カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示して、再プレイ許容状態となる(S29)。
S23に戻り、オフライン検出情報が記録されているか否かの判定において、オフライン検出情報が記録されていると判定された場合には(Y)、当該カードユニット20においてオフラインを検出しているか否かの判定を実施する(S24a)。S24aの判定でオフラインを検出していない(N)、即ちオンライン状態であると判定した場合には、会員カード4から読み取られる会員ID,入金ID,カード残額,オフライン検出情報を含む使用許諾要求を装置IDと共にシステムコントローラ50に送信する(S25a)。一方、S24aの判定でオフラインを検出している(Y)場合には、後述するS150に進む。S25aで送信された使用許諾要求(オフライン検出情報を含む)を受信したシステムコントローラ50においては、受信したカード残額≦受信した会員IDと対応付けて会員カードDBで記憶しているカード残額、であるか否かの照合が行われる(S26a)。また、このS26aの照合において、受信したカード残額≦受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額、であるか否かの照合をさらに実施するようにしても良い。
該S26aの照合により、照合OKと判定された場合には、会員カード使用許諾情報を前記使用許諾要求の送信元であるカードユニット20に送信する(S27)。ここで、照合OKであることにより、カードユニットDBに受信した装置IDに対応付けて受信した会員カードID,入金IDを記憶する(残額は自動的に記憶される)。なお、S26aの照合が照合NGである場合、即ち、受信したカード残額>受信した会員IDと対応付けて会員カードDBで記憶しているカード残額,又は受信した入金ID≠受信した会員IDと対応付けて会員カードDBで記憶している入金IDであった場合(又は受信したカード残額>受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額の場合)には、システムコントローラ50において前記受信した装置IDをディスプレイ54に表示する等して、不正に書き換えられた可能性のある会員カード4が挿入されているカードユニット20を遊技場の管理者や店員に知らせるようになっている。
なお、S26aの照合により、受信したカード残額<受信した会員IDと対応付けて会員カードDBで記憶している残額、である場合には、受信した入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額を、受信したカード残額に書き換える処理を行う。
このように、カードユニット20において会員カード4が受け付けられたときに、システムコントローラ50における判定により、該会員カード4に記録されているカード度数が、該会員カード4に記録されている会員IDと対応付けて会員情報DBで記憶されているカード残額以下であると判定されたことを条件として会員カード玉貸可能状態,貯玉再プレイ許容状態となることにより、カードユニット20とシステムコントローラ50との間においてオフライン状態が発生したときに排出された会員カード4(オフライン検出情報が記録されている会員カード4)であっても、台移動して当該会員カード4を使用してパチンコ玉の貸与を受けることが可能なので、遊技者の利便性を向上できる。
次に、S27で送信された会員カード使用許諾情報を受信したカードユニット20においては、会員カード4から読み取られたカード残額が0であるか否かの判定が実施され(S28)、カード残額有りと判定された場合には(Y)、カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示して、会員カード玉貸可能状態,再プレイ許容状態となる(S400)。一方、S28の判定において、カード残額無しと判定された場合には(N)、カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示して、再プレイ許容状態となる(S29)。
ここで、S23又はS23aの判定により、オフラインを検出している(Y)と判定された場合の処理(S150以降)について説明する。まず、図17に示すように、オフライン処理が設定2であるか、又は設定3であるかの判定が実施される(S150)。該判定によって、設定2であると判定された場合には、S160に進み、会員カード4から読み取られる会員IDと、EEPROM22aに記憶している会員IDとが一致するか否かの判定が行われる(S160)。該判定により、一致しないと判定されると(N)、会員カードが返却される(S163)。一方、S160の判定で一致すると判定されると(Y)、会員カード4から読み取られるカード残額≦同読み取られる会員IDと対応付けてEEPROM22aに記憶されているカード残額、であるか否かの判定が実施される(S161)。該判定により、会員カード4から読み取られるカード残額>同読み取られる会員IDと対応付けてEEPROM22aに記憶されているカード残額、と判定された場合には(N)、会員カード4が返却される(S163)。一方、S161の判定で会員カード4から読み取られるカード残額≦同読み取られる会員IDと対応付けてEEPROM22aに記憶されているカード残額、と判定されると(Y)、読み取られたカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示し、会員カード玉貸可能状態となる(S400a)。
このように、カードユニット20においてオフライン状態が検出されている状態で会員カード4を返却するときに、EEPROM22aに、該返却する会員カードに記録されている会員IDと記録されるカード残額とを対応付けて記憶しておき、カードユニット20においてオフライン状態が検出されている状態で会員カード4が受け付けられたときに、該受け付けた会員カード4に記録されている会員IDとEEPROM22aに記憶されている会員IDとが同一で、かつ該受け付けた会員カード4に記録されているカード残額が前記会員IDに対応付けて記憶されているカード残額以下であると判定されたことを条件として会員カード玉貸可能状態となることにより、カードユニット20とシステムコントローラ50との間においてオフライン状態が発生して会員カード4を返却した場合であっても、同じカードユニット20であれば該会員カード4を再度使用できるので、遊技者の利便性を向上できる。即ちオフライン状態であっても、上記判定の条件を満たせば、会員カード4を使用してパチンコ玉を貸与することが可能なので、売上が低下するのを防止できる。
また、S150に戻り、該判定により、設定3であると判定された場合には、会員カード4から読み取られるカード残額≦所定額(ここでは1000円)、であるか否かの判定が実施される(S170)。該判定により会員カード4から読み取られるカード残額>所定額(ここでは1000円)、と判定された場合には(N)、会員カード4が返却される(S171)。一方、S170の判定で、会員カード4から読み取られるカード残額≦所定額(ここでは1000円)と判定されると(Y)、読み取られたカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示し、会員カード玉貸可能状態となる(S400a)。
このように、カードユニット20において、オフライン状態が検出されている状態で会員カード4を受け付けたときに、該受け付けた会員カード4に記録されているカード残額の大きさが予め定められた特定の大きさ(ここでは1000円)以下であると判定されたことを条件として会員カード玉貸可能状態となることにより、上記判定の条件を満たせば、会員カード4を使用してパチンコ玉を貸与することが可能なので、売上の低下を防止できる。またオフライン状態で会員カード4を受け付けた場合であっても、該受け付けた会員カード4に記録されているカード残額が低額であるときに限って会員カード玉貸可能状態となることにより、該カード残額の不正な書換による遊技場の損害を極力防止できる。
次に図18及び図19を用いて精算カード5が挿入された際の処理について説明する。精算カード5が挿入された状態となると(S40)、次いで該精算カード5にカード残額が有るか否かの判定が実施される(S41)。該判定でカード残額無しと判定された場合には(N)、該精算カード5がカードR/W28に留保され、多機能ランプ27がカード残額無しの精算カードを留保している旨を報知する(S42)。一方、S41の判定でカード残額有りと判定された場合には(Y)、残額有りの精算カード5が受付禁止となっているか否かの判定が実施される(S43)。該判定で受付禁止であれば(Y)、精算カード5が返却される(S31)。
このように、カードR/W制御部29によりオフライン状態が検出されているときには、精算カード5に記録されているカード残額と入金情報DBの残額との照合ができないところ、新たな精算カード5の受付が禁止されることにより、セキュリティを向上できる。
一方、S43の判定で受付禁止でなければ(N)、ユニット制御部22のRAMに入金残額が残存しているか否かの判定が実施され(S44)、入金残額が残存している場合には(Y)精算カード5が返却される(S31)。S44の判定において、入金残額が残存していない場合には(N)、オフライン検出情報が記録されているか否かの判定が実施され(S45)、記録されていないと判定されたときには(N)、次に当該カードユニット20においてオフラインを検出しているか否かの判定を実施する(S46)。S46の判定でオフラインを検出していない(N)、即ちオンライン状態であると判定した場合には、精算カード5から読み取られる精算カードID,入金ID,カード残額を含む貸与許諾要求を装置IDと共にシステムコントローラ50に送信する(S47)。一方、S45の判定でオフラインを検出している(Y)場合には、後述するS250に進む。S47で送信された貸与許諾要求を受信したシステムコントローラ50においては、受信したカード残額=受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額、であるか否かの照合が行われる(S48)。
該S48の照合により、照合OKと判定された場合には、精算カード貸与許諾情報を前記貸与許諾要求の送信元であるカードユニット20に送信する(S49)。ここで、照合OKであることにより、受信した装置IDに対応付けて、受信した精算カードID,入金IDをカードユニットDBに記憶する(残額は自動的に記憶される)。なお、照合NGである場合、即ち受信したカード残額≠受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額、の場合には、システムコントローラ50において前記受信した装置IDをディスプレイ54に表示する等して、不正に書き換えられた可能性のある精算カード5が挿入されているカードユニット20を遊技場の管理者や店員に知らせるようになっている。
次に、S49で送信された精算カード貸与許諾情報を受信したカードユニット20においては、精算カード5から読み取られたカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示して、精算カード玉貸可能状態となる(S500)。
次いで、S45に戻り、該判定において、オフライン検出情報が記録されていると判定された場合には(Y)、S46aに進み、当該カードユニット20においてオフラインを検出しているか否かの判定を実施する。該S46aの判定でオフラインを検出していない(N)、即ちオンライン状態であると判定した場合には、精算カード5から読み取られる精算カードID,入金ID,カード残額,オフライン検出情報を含む貸与許諾要求を装置IDと共にシステムコントローラ50に送信する(S47a)。一方、S46aの判定でオフラインを検出している(Y)場合には、後述するS250に進む。S47aで送信された貸与許諾要求(オフライン検出情報を含む)を受信したシステムコントローラ50においては、受信したカード残額≦受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額、であるか否かの照合が行われる(S48a)。
該S48aの照合により、照合OKと判定された場合には、精算カード貸与許諾情報を前記貸与許諾要求の送信元であるカードユニット20に送信する(S49)。なお、照合NGである場合、即ち、受信したカード残額>受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額、の場合には、システムコントローラ50において前記受信した装置IDをディスプレイ54に表示する等して、不正に書き換えられた可能性のある精算カード5が挿入されているカードユニット20を遊技場の管理者や店員に知らせるようになっている。
なお、S48aの照合により、受信したカード残額<受信した入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶している残額、である場合には、受信した入金IDに対応付けて入金情報DBで記憶されている残額を、受信したカード残額に書き換える処理を行う。
このように、カードユニット20において精算カード5が受け付けられたときに、システムコントローラ50における判定により、該精算カード5に記録されているカード度数が、該精算カード5に記録されている入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶されている残額以下であると判定されたことを条件として精算カード玉貸可能状態となることにより、カードユニット20とシステムコントローラ50との間においてオフライン状態が発生したときに排出された精算カード5(オフライン検出情報が記録されている精算カード5)であっても、台移動して当該精算カード5を使用してパチンコ玉の貸与を受けることが可能なので、遊技者の利便性を向上できる。
さらにシステムコントローラ50において、受信した貸与許諾要求にオフライン検出情報が含まれることにより精算カード5がオフライン状態で排出された旨が特定され、受信したカード残額が受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額以下であると判定されたことを条件として精算カード玉貸可能状態となる一方、受信した貸与許諾要求にオフライン検出情報が含まれないことにより精算カード5がオンライン状態で排出された旨が特定される場合には、受信したカード残額と受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額とは本来不一致が生じるはずのないところ、両者が不一致ならば精算カード玉貸可能状態とならないので、精算カード5のカード残額の大きさの不正な書換による遊技場の損害を極力防止できる。
次に、S49で送信された精算カード貸与許諾情報を受信したカードユニット20においては、精算カード5から読み取られたカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示して、精算カード玉貸可能状態となる(S500)。
ここで、S46又はS46aの判定により、オフラインを検出している(Y)と判定された場合の処理(S250以降)について説明する。まず、図19に示すように、オフライン処理が設定2であるか、又は設定3であるかの判定が実施される(S250)。該判定によって、設定2であると判定された場合には、S260に進み、精算カード5から読み取られる入金IDと、EEPROM22aに記憶している入金IDとが一致するか否かの判定が行われる(S260)。該判定により、一致しないと判定されると(N)、精算カード5が返却される(S263)。一方、S260の判定で一致すると判定されると(Y)、精算カード5から読み取られるカード残額≦同読み取られる入金IDと対応付けてEEPROMに22aに記憶されているカード残額(入金残額)、であるか否かの判定が実施される(S261)。該判定により、精算カード5から読み取られるカード残額>同読み取られる会員IDと対応付けてEEPROM22aに記憶されているカード残額、と判定された場合には(N)、精算カード5が返却される(S263)。一方、S261の判定で精算カード5から読み取られるカード残額≦同読み取られる会員IDと対応付けてEEPROM22aに記憶されているカード残額、と判定されると(Y)、読み取られたカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示し、精算カード玉貸可能状態となる(S500)。
このように、カードユニット20においてオフライン状態が検出されている状態で精算カード5を返却するときに、EEPROM22aに、該返却する精算カード5に記録される入金IDとカード残額(=入金残額)とを対応付けて記憶しておき、カードユニット20においてオフライン状態が検出されている状態で精算カード5が受け付けられたときに、該受け付けた精算カード5に記録されている入金IDとEEPROM22aに記憶されている入金IDとが同一で、かつ該受け付けた精算カード5に記録されているカード残額が前記入金IDに対応付けて記憶されているカード残額以下であると判定されたことを条件として精算カード玉貸可能状態となることにより、カードユニット20とシステムコントローラ50との間においてオフライン状態が発生して精算カード5を返却した場合であっても、同じカードユニット20であれば該精算カード5を再度使用できるので、遊技者の利便性を向上できる。即ちオフライン状態であっても、上記判定の条件を満たせば、精算カード5を使用してパチンコ玉を貸与することが可能なので、売上が低下するのを防止できる。
また、S250に戻り、該判定により、設定3であると判定された場合には、精算カード5から読み取られるカード残額≦所定額(ここでは1000円)、であるか否かの判定が実施される(S270)。該判定により精算カード5から読み取られるカード残額>所定額(ここでは1000円)と判定された場合には(N)、精算カード5が返却される(S271)。一方、S270の判定で、精算カード5から読み取られるカード残額≦所定額(ここでは1000円)、と判定されると(Y)、読み取られたカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示し、精算カード玉貸可能状態となる(S500)。
このように、カードユニット20において、オフライン状態が検出されている状態で精算カード5を受け付けたときに、該受け付けた精算カード5に記録されているカード残額の大きさが予め定められた特定の大きさ(ここでは1000円)以下であると判定されたことを条件として精算カード玉貸可能状態となることにより、上記判定の条件を満たせば、精算カード5を使用してパチンコ玉を貸与することが可能なので、売上の低下を防止できる。またオフライン状態で精算カード5を受け付けた場合であっても、該受け付けた精算カード5に記録されているカード残額が低額であるときに限って精算カード玉貸可能状態となることにより、該カード残額の不正な書換による遊技場の損害を極力防止できる。
次に、玉貸ボタン15が操作された際の処理について図20〜図23を用いて説明する。玉貸ボタン15の操作が検出されると(S50)、現金玉貸可能状態であるか否かの判定が行われ(S51)、現金玉貸可能状態であると判定された場合には(Y)、S301以降の現金玉貸処理が行われる。
図21を用いて現金玉貸処理について説明する。まず玉貸設定金額分(あるいは入金残額分)の玉貸処理が行われる(S301)。これに伴い、入金残額から使用金額が減算されると共に度数表示が更新される(S302)。そして当該カードユニット20がオンラインを検出しているか否かの判定が実施される(S303)。該判定によりオンラインを検出していると判定された場合には(Y)、ユニット制御部22のRAMに記憶されている入金IDと前記使用金額を当該装置IDと共にシステムコントローラ50に対して送信する(S304)。S304で送信された入金IDと使用金額を受信したシステムコントローラ50においては、受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶している残額から受信した使用金額を減算し(S305)、減算完了通知を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S306)。該減算完了通知を受信したカードユニット20においては、入金残額が零であるか否かの判定が行われ(S307)、入金残額が零であると判定された場合には(Y)、現金玉貸可能状態が解除され(S308)、入金ID,入金残額を消去する(S309)。一方、S307の判定により、入金残額が零ではないと判定されると(N)、現金玉貸可能状態が継続する(S300)。なお、S305の処理によりシステムコントローラ50側における減算後の残額が零になると、入金ID,残額が消去される。
一方、S303でオンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定された場合には(N)、入金残額が零であるか否かの判定が行われ(S307a)、入金残額が零であると判定された場合には(Y)、現金玉貸可能状態が解除され(S308a)、RAMの入金ID,入金残額(ここでは零)は一時的に別領域(例えばEEPROM22aやRAMの別領域)に記憶され(S309a)、オンライン復旧時にシステムコントローラ50に送信される。これを受信したシステムコントローラ50においては受信した入金IDに対応付けて入金情報に記憶している残額を零として、入金ID,残額を消去する。一方、S307aの判定により、入金残額が零ではないと判定されると(N)、現金玉貸可能状態が継続する(S300)。
次に、図20に戻り、S51の判定で、現金玉貸可能状態でないと判定された場合には(N)、次いで会員カード玉貸可能状態であるか否かの判定が行われ(S52)、会員カード玉貸可能状態であると判定された場合には(Y)、S401以降の会員カード玉貸処理が行われる。
図22を用いて会員カード玉貸処理について説明する。まず玉貸設定金額分(あるいはカード残額分)の玉貸処理が行われる(S401)。これに伴い、カード残額から使用金額が減算されると共に度数表示が更新される(S402)。そして当該カードユニット20がオンラインを検出しているか否かの判定が実施される(S403)。該判定によりオンラインを検出していると判定された場合には(Y)、会員カード4から読み取られる入金IDと前記使用金額を当該装置IDと共にシステムコントローラ50に対して送信する(S404)。S404で送信された入金IDと使用金額を受信したシステムコントローラ50においては、受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶している残額から受信した使用金額を減算し(S405)、これに伴い会員カードDBのカード残額も更新される。そして、減算完了通知を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S406)。該減算完了通知を受信したカードユニット20においては、カード残額が零であるか否かの判定が行われ(S407)、カード残額が零であると判定された場合には(Y)、会員カード玉貸可能状態が解除され(S408)、入金ID,カード残額を消去する(S409)。一方、S407の判定により、カード残額が零ではないと判定されると(N)、会員カード玉貸可能状態が継続する(S400)。なお、S405の処理によりシステムコントローラ50側における減算後の残額が零になると、入金ID,残額が消去される。
一方、S403でオンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定された場合には(N)、前述したS407以降の処理が行われる。このように、カードR/W制御部29によりオフライン状態が検出されているときに、オフライン状態となる以前のオンライン状態において受け付け、会員カード使用許諾情報が送信されてきた会員カード4を引き続き受付中であれば、会員カード玉貸可能状態が継続されるので、該会員カード4のカード残額の範囲内における会員カード玉貸処理が許容されることにより、遊技場は最低限の営業状態を確保できるので、該通信不可能状態によって遊技場の売上が低下するのを抑えることができる。
次に、図20に戻り、S52の判定で、会員カード玉貸可能状態でないと判定された場合には(N)、次いで精算カード玉貸可能状態であるか否かの判定が行われ(S53)、精算カード玉貸可能状態であると判定された場合には(Y)、S501以降の精算カード玉貸処理が行われる。なお、S53の判定で、精算カード玉貸可能状態でないと判定された場合には(N)、処理を終了する。
図23を用いて精算カード玉貸処理について説明する。まず玉貸設定金額分(あるいはカード残額分)の玉貸処理が行われる(S501)。これに伴い、カード残額から使用金額が減算されると共に度数表示が更新される(S502)。そして当該カードユニット20がオンラインを検出しているか否かの判定が実施される(S503)。該判定によりオンラインを検出していると判定された場合には(Y)、精算カード5から読み取られる入金IDと使用金額を装置IDと共にシステムコントローラ50に対して送信する(S504)。S504で送信された入金IDと使用金額を受信したシステムコントローラ50においては、受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶している残額から受信した使用金額を減算し(S505)、これに伴い精算カードDBのカード残額も更新される。そして、減算完了通知を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S506)。該減算完了通知を受信したカードユニット20においては、カード残額が零であるか否かの判定が行われ(S507)、カード残額が零であると判定された場合には(Y)、精算カード玉貸可能状態が解除され(S508)、入金ID,カード残額を消去する(S509)。そして、精算カード5をカードR/W28に留保して、多機能ランプ27がカード残額が零の精算カード5を留保している旨を報知する(S510)。一方、S507の判定により、カード残額が零ではないと判定されると(N)、精算カード玉貸可能状態が継続する(S500)。なお、S505の処理によりシステムコントローラ50側における減算後の残額が零になると、入金ID,残額が消去される。
このようにカードR/W制御部29が、残額が零となった精算カード5を排出,収納せずに、カードR/W28に留保するので、遊技場の店員や遊技者が残額が零となった精算カード5を処理する手間が軽減されると共に、残額が零となった精算カード5が捨てられることによるコストの増大を防止できる。
一方、S503でオンラインを検出していない(オフラインを検出している)と判定された場合には(N)、カード残額が零であるか否かの判定が行われ(S507a)、カード残額が零であると判定された場合には(Y)、精算カード玉貸可能状態が解除され(S508a)、精算カード5から読み取られた入金ID,カード残額(ここでは零)は一時的に別領域(例えばEEPROM22aやRAMの別領域)に記憶する(S509a)。次いで、精算カード5の入金ID,カード残額を消去すると共に、該精算カード5をカードR/W28に留保して、多機能ランプ27によりカード残額が零の精算カード5を留保している旨を報知する(S510a)。なお別領域に記憶された入金ID,入金残額は、オンライン復旧時にシステムコントローラ50に送信される。これを受信したシステムコントローラ50においては受信した入金IDに対応付けて入金情報に記憶している残額を零として、入金ID,残額を消去する。一方、S507aの判定により、入金残額が零ではないと判定されると(N)、精算カード玉貸可能状態が継続する(S500)。
次に、カード返却ボタン16が操作された際の処理について図24及び図25を用いて説明する。カード返却ボタン16の操作が検出されると(S60)、現金玉貸可能状態であるか否かの判定が行われ(S61)、現金玉貸可能状態であると判定された場合には(Y)、精算カード5が留保されているか否かの判定が行われる(S61a)。該判定で精算カード5が留保されていないと判定された場合には、以下のS320以降(図25)の処理が行われる。
まず、精算カード5を精算カードストッカ28bからカードR/W28に搬送して受け付ける(S320)。次に、オフラインを検出しているか否かの判定を実施する(S320a)。該判定によってオフラインを検出していないと判定された場合には(N)、精算カード5に入金ID,入金残額を記録し(S321)、該精算カード5から読み取られる精算カードID,入金ID,入金残額(即ち精算カード5のカード残額)を当該装置IDと共にシステムコントローラ50に送信する(S322)。これを受信したシステムコントローラ50においては、精算カードDBに受信した精算カードIDと対応付けて,受信した入金ID,入金残額を記憶する(入金残額はカード残額として記憶する)と共に、受信した装置IDに対応付けてカードユニットDBに記憶されている精算カードID,入金ID,残額を消去する(S323)。そして記憶完了通知を、受信した装置IDから特定されるカードユニット20に送信する(S324)。該記憶完了通知を受信したカードユニット20においては、RAMの入金ID,入金残額を消去すると共に、現金玉貸可能状態を解除して、精算カード5を返却する(S325)。
このように、本例の精算カードIDのように精算カード5固有の識別情報が存在する場合に、当該精算カードIDを記録した精算カード5が偽造された場合に、該精算カード5の真の所有者が不利益を被るおそれがあるところ、システムコントローラ50において、カードユニット20における貨幣の受付に基づく入金金額が送信されてきたときに、制御部52により入金IDが生成されることにより、貨幣の受付毎に異なる入金IDが生成され,入金残額を記録する際に該入金IDが精算カード5に記録されて返却されることとなるので、精算カード5が偽造されて真の所有者が不利益を被るおそれが著しく低減する。
また、入金残額を遊技者に対して返却するにあたり、カードR/W制御部29により、精算カード5に該入金残額を記録して排出する処理を行うため、該精算カード5をカードユニット20に供給するための搬送装置を遊技島に設ける必要がないことから、該搬送装置を導入するコストを不要にできると共に遊技島の設備の複雑化を防止できる。さらに、残額が零となった精算カード5をカードR/W28に留保し、該留保されている精算カードに前記入金残額を記録して排出する処理を行うため、遊技場の店員による残額が零である精算カードの発行作業を軽減できると共に、残額を遊技者に対して短時間で返却できる。
なお、S320aの判定によって、オフラインを検出していると判定された場合には(Y)、S330に進み、精算カード5に入金ID,入金残額,さらにオフライン検出情報を記録する(S330)。そして、オフライン処理が設定2であるか否かの判定を行い(S331)、設定2であると判定された場合には(Y)、EEPROM22aに入金ID,入金残額を記憶する(S332)。そしてRAMの入金ID,入金残額を消去した後、現金玉貸処理可能状態を解除し、精算カード5を返却する(S333)。一方、S331の判定によって、設定2でないと判定された場合には(N)、S333の処理を行う。
なお、図24に示すS61aの判定において、精算カード5が留保されていると判定されたときには、前述したS320a以降の処理を行う。
図24に戻り、S61の判定で現金玉貸可能状態でないと判定されると(N)、次に会員カード4を受付中であるか否かの判定が実施される(S62)。該判定によって会員カード4を受付中であると判定されたときには(Y)、会員カード玉貸可能状態,再プレイ許容状態,再プレイ可能状態となっている場合にはこれらが解除される(S420)。そして、オフラインを検出しているか否かの判定を実施する(S421)。ここでオフラインを検出している場合には(Y)、オフライン検出情報を会員カード4に記録し(S422)、次にオフライン処理が設定2であるか否かの判定を実施する(S423)。該判定によって、設定2であると判定された場合には、EEPROM22aに会員カード4から読み取られる会員IDとカード残額を記憶する(S424)。次いで会員カード4を返却する(S425)。また、S423の判定によって、設定2でないと判定された場合には(N)、会員カード4を返却する(S425)。なお、S421の判定によって、オフラインを検出していないと判定された場合(N)には、会員カードを返却する(S425)。
次に、S62に戻り、会員カード4を受付中でないと判定された場合には(N)、次いで精算カード5を受付中であるか否かの判定が実施される(S63)。S63の判定で精算カード5を受付中であると判定されると(Y)、該精算カード5のカード残額が有るか否かの判定が行われる(S64)。S64の判定で、カード残額有りと判定された場合には、精算カード玉貸可能状態が解除される(S520)。次いで、オフラインを検出しているか否かの判定を実施する(S521)。ここでオフラインを検出している場合には(Y)、オフライン検出情報を精算カード5に記録し(S522)、次にオフライン処理が設定2であるか否かの判定を実施する(S523)。該判定によって、設定2であると判定された場合には、EEPROM22aに精算カード5に記録される入金IDとカード残額を記憶する(S524)。次いで精算カード5を返却する(S525)。また、S523の判定によって、設定2でないと判定された場合には(N)、精算カード5を返却する(S525)。なお、S521の判定によって、オフラインを検出していないと判定された場合(N)には、精算カード5を返却する(S525)。なお、S64の判定によって精算カード5の残額無しと判定された場合には、残額無しの精算カード5を留保している旨の報知を終了して(S65)、精算カードを返却する(S525)。また、S63の判定により精算カード5を受付中でないと判定された場合には(N)、処理を終了する。
次に、図26を用いてプレイ選択ボタン26bが操作されたときの処理について説明する。プレイ選択ボタン26bが操作されると(S70)、再プレイ許容状態であるか否かの判定が実施される(S71)。ここで、再プレイ許容状態で無いと判定されると(N)、処理が終了する。S71で再プレイ許容状態であると判定されると(Y)、次いで再プレイ可能状態であるか否かの判定が実施される(S72)。該判定によって、再プレイ可能状態であると判定されると(Y)、再プレイ可能状態が解除される(S99)。一方、S72で再プレイ可能状態でないと判定されると(N)、暗証番号入力可能状態となる(S73)。この暗証番号入力可能状態においては、例えば、貯玉数表示部25の下4桁を構成するLEDの全てが点滅状態となることで、遊技者に暗証番号の入力を促す。ここで、テンキー26aにより暗証番号が入力されて、再プレイボタン26cが操作されると、該入力された暗証番号,受け付けられている会員カード4から読み取られる会員IDが装置IDと共に会員管理装置用通信部21aから会員管理装置70に送信される(S75)。これを受信した会員管理装置70においては、受信した暗証番号が、受信した会員IDに対応付けて会員情報DBで記憶している暗証番号と一致するか否かの照合を実施する(S76)。該照合によって、照合OK(一致する)であれば、前記会員IDに対応付けて会員情報DBで記憶している貯玉管理IDを貯玉管理装置用通信部71cから貯玉管理装置80に送信し、これを受信した貯玉管理装置80においては、受信した貯玉管理IDに対応付けて記憶されている貯玉数を抽出して会員管理装置70に送信する。これにより会員管理装置70はカードユニット20から受信した会員IDから特定される貯玉数を取得することができる。このように、貯玉数がが貯蓄管理装置80によって管理され、該管理されている貯玉数の範囲内で再使用処理が行われるため、セキュリティを高めることができる。
会員管理装置70は、取得した貯玉数と貯玉使用許諾情報を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信し(S78)、これを受信したカードユニット20では、暗証番号入力可能状態が解除される(S79)。なお、図示しないが、S76で暗証番号の照合がNG(一致しない)の場合には、照合不可情報がカードユニット20に送信され、再度、貯玉数表示部が点滅することにより暗証番号の入力が促され、暗証番号入力可能状態が継続する。前記S79の処理に次いで、貯玉数が貯玉数表示部15に表示され(S80)、受信した貯玉数≧再プレイに必要な貯玉数(125)であるか否かの判定が実施される(S81)。S81の判定で、受信した貯玉数≧再プレイに必要な貯玉数(125)であれば(Y)、再プレイ可能状態となる(S82)。一方、S81の判定で受信した貯玉数<再プレイに必要な貯玉数(125)と判定された場合には、再プレイ可能状態とはならず、処理が終了する。
次に、図27を用いて再プレイボタン27cが操作されたときの処理について説明する。再プレイボタン27cの操作が検出されると(S85)、再プレイ可能状態であるか否かの判定が実施される(S86)。該判定によって、再プレイ可能状態でないと判定されたときには(N)、処理を行わない(ただし前述した暗証番号入力可能状態であれば、前述したように、該再プレイボタン27cの操作検出により、S75で入力された暗証番号と会員IDが送信される)。一方、S86の判定で再プレイ可能状態であると判定されたときには(Y)、再プレイが1回実施される(S87)。即ち、ユニット制御部22が再プレイ1回分に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に指示し、該度数分のパチンコ玉が払い出される。そして、再プレイに伴い、貯玉数の表示が更新される(S88)。即ち再プレイ1回に要した貯玉分が減算された後の貯玉数が表示される。次いで、会員カード4から読み取られた会員IDと使用貯玉数が会員管理装置70に送信される(S89)。これを受信した会員管理装置70においては、受信した会員IDに対応する貯玉管理IDと、受信した使用貯玉数を貯玉管理装置80に送信し(S90)、貯玉管理装置80において、受信した貯玉管理IDに対応する貯玉数からの使用貯玉数の減算が実施される。次いで、カードユニット20では、(減算後の)貯玉数≧再プレイに必要な貯玉数(125)であるか否かの判定が実施される(S91)。ここで、貯玉数≧再プレイに必要な貯玉数(125)と判定された場合には(Y)、再プレイ可能状態が継続する(S93)。一方、貯玉数<再プレイに必要な貯玉数(125)と判定された場合には(N)、再プレイ可能状態が解除される(S92)。
次に図28を参照して、精算装置60とシステムコントローラ50の作用について説明する。精算装置60にカード(会員カード4又は精算カード5)が挿入されて受け付けられると(S600)、該受け付けたカードにオフライン検出情報が記録されているか否かの判定が実施される(S601)。この判定により、オフライン検出情報が記録されていると判定されると(Y)、後述するS620以降の処理が行われる。一方、S601でオフライン検出情報が記録されていないと判定されると(N)、カードから入金ID,カード残額を読み取って、該読み取った入金ID,カード残額を含む精算許諾要求をシステムコントローラ50に送信する。そして、精算許諾要求を受信したシステムコントローラ50においては、該受信したカード残額と、該受信した入金IDと対応付けて入金情報DBに記憶されている残額との照合(即ち、受信したカード残額=受信した入金IDに対応付けて記憶されている残額、であるか否かの照合)を行い(S612)、照合OK(即ち受信したカード残額=受信した入金IDに対応付けて記憶されている残額)であることを条件として、精算装置60に対して、精算許諾情報を返信する(S613)。
該精算許諾情報を受信した精算装置60においては、前記読み取ったカード残額に相当する金額の貨幣を紙幣払出機65及び/又は硬貨払出機66から払い出して遊技者に返却する(S614)。次いで、カードから入金IDとカード残額を消去して、カードが精算カード5であれば精算カード回収部63bの内部に回収し、カードが会員カード4であれば排出して遊技者に返却する(S615)。S615の処理が終了すると、精算カード60からシステムコントローラ50に対して入金IDを含む精算完了通知が送信され(S616)、これを受信したシステムコントローラ50は、受信した入金ID,及び該入金IDに対応付けて記録されている残額を消去する(S617)。
一方、S601の判定で受け付けたカードにオフライン検出情報が記録されていると判定されると(Y)、カードから入金ID,カード残額,オフライン検出情報を読み取って、該読み取った入金ID,カード残額,オフライン検出情報を含む精算許諾要求をシステムコントローラ50に送信する(S621)。そして、精算許諾要求を受信したシステムコントローラ50においては、該受信したカード残額と、該受信した入金IDと対応付けて入金情報DBに記憶されている残額との照合(即ち、受信したカード残額≦受信した入金IDに対応付けて記憶されている残額、であるか否かの照合)を行い(S622)、照合OK(即ち受信したカード残額≦受信した入金IDに対応付けて記憶されている残額)であることを条件として、精算装置60に対して、精算許諾情報を返信する(S623)。ここで、システムコントローラ50においては、オフライン検出情報を受信したときに、該オフライン検出情報と共に受信したカード残額(即ち精算しようとしている金額)を集計する(例えば受信時刻と対応付けて集計する)ようにしている。これにより、オフライン状態のときに精算カード5に記録されたカード残額について精算を行おうとした履歴、及び該精算カード5で精算を行おうとした金額を把握することが可能であり、その頻度,金額の大小,及びユニットID等を確認することによって不正発見や不正防止に役立つ。また、オフライン検出情報の受信の際に、カードユニットDBを参照し、受信した入金IDが記憶されていれば、該入金ID,該入金IDと対応付けて記憶されている会員カードID又は精算カードID,及び該入金IDと対応付けて記憶されている残額をカードユニットDBから消去する。
次いで、S623で送信された精算許諾情報を受信した精算装置60においては、前記読み取ったカード残額に相当する金額の貨幣を紙幣払出機65及び/又は硬貨払出機66から払い出して遊技者に返却する(S624)。次いで、カードから入金ID,カード残額,及びオフライン検出情報を消去して、カードが精算カード5であれば精算カード回収部63bの内部に回収し(S625)、カードが会員カード4であれば排出して遊技者に返却する。S625の処理が終了すると、精算カード60からシステムコントローラ50に対して入金IDを含む精算完了通知が送信され(S626)、これを受信したシステムコントローラ50は、受信した入金ID,及び該入金IDに対応付けて記録されている残額を消去する(S627)。
なお、前記S612やS622の照合において、照合NG(即ち受信したカード残額>記憶されている残額)であるときには、該照合NGである旨を精算装置60に対して返信する。照合NGである旨を受信した精算装置60においては、図8(b)のD3に示すように、カードに異常がある旨のメッセージが表示されて貨幣の払出が実施されない。また、カードが返却されずに留保され、店員により回収される。なお、照合NGである旨を受信した精算装置60がカードを返却するようにしても良い。
このように、カードユニット20においてオフライン状態が検出されているときに、該カードユニット20のカードR/W制御部29により、入金IDに加えて入金残額が精算カード5に記録されて排出され、精算装置60において該精算カード5が受け付けられたときに、システムコントローラ50において、該精算カード5に記録されているカード残額が、該精算カード5に記録されている入金IDと対応付けて入金情報DBで記憶されている残額以下であると判定されたことを条件として精算が許諾されることにより、カードユニット20とシステムコントローラ50との間においてオフライン状態が発生した場合であっても、該カードユニット20においてパチンコ玉の貸与に使用されなかった入金残額を遊技者に返却して精算できる一方で、精算カード5に記録されているカード残額とシステムコントローラ50で記憶されている残額の大きさとの照合が行われて精算が許諾されるので、該カード残額の不正な書換による遊技場の損害を極力防止できる。即ち、カードユニット20とシステムコントローラ50との間における通信不可能状態を故意に発生させ、その状態で正規の精算カード5を不正なカード残額が記録された精算カード5にすり替えて発行を受けると、該不正な精算カード5に記録されたカード残額を精算できてしまうところ、これによれば、精算カード5に記録されているカード残額とシステムコントローラ50で記憶されている残額の大きさとの照合が行われて精算が許諾されるので、不正なカード残額は精算できず、遊技場の損害を極力防止できる。
さらにシステムコントローラ50において、受信した精算許諾要求にオフライン検出情報が含まれることにより精算カード5がオフライン状態で排出された旨が特定され、受信したカード残額が受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額以下であると判定されたことを条件として精算を許諾する一方、受信した貸与許諾要求にオフライン検出情報が含まれないことにより精算カード5がオンライン状態で排出された旨が特定される場合には、受信したカード残額と受信した入金IDに対応付けて入金情報DBに記憶されている残額とは本来不一致が生じるはずのないところ、両者が不一致ならば精算を許諾しないので、精算カード5のカード残額の大きさの不正な書換による遊技場の損害を極力防止できる。
次に、遊技場の閉店に伴う閉店処理を行う際の遊技用システム1の作用について図29〜図31を用いて説明する。まず、遊技場の店員が、図31(a)に示すようにシステムコントローラ50のディスプレイ54に表示される閉店処理実行画面において、閉店処理ボタンにカーソルを合わせてマウスボタンをクリックすることで、図29に示すように、該閉店処理ボタンが選択され(S701)、前述したシステム処理設定画面において閉店処理として設定1が設定されている場合には、該システムコントローラ50と通信接続された各カードユニット20に対して閉店処理信号が送信される(S702)。閉店処理信号を受信・検出したカードユニット20においては、該カードユニット20の状態判定が行われる(S703)。
このS703における状態判定は、ユニット制御部22のRAMに記録されている入金残額の有無,カード(会員カード4又は精算カード5)が挿入(受付又は留保)されているか否か,及びカードが挿入されていると判定された場合には該挿入されているカードに記録されているカード残額の有無をユニット制御部22によって判定するものであり、この判定結果に基づいてカードユニット20の状態が図29に示す状態1〜状態5のいずれに属するかを判定する。
この状態判定において、入金残額無し,カード挿入無しの場合には状態1であると判定され、該状態1であると判定されたことに基づいてカードユニット20の動作が停止し、多機能ランプ27が消灯される(S781)。即ち閉店処理が行われる。
次に状態判定において、入金残額無し,カード挿入有り,カード残額無しの場合(即ちカード残額無しの会員カード4又は精算カード5が受付又は留保されている状態)には状態2であると判定され、該状態2であると判定されたことに基づいて受付ているカードがカードユニット20から排出され(S711)、カードユニット20の動作が停止し、多機能ランプ27が消灯される(S781)。
このように、会員カード4又は精算カード5が受付又は留保されている状態で、ユニット制御部22により閉店処理信号を検出したときに、ユニット制御部22のRAMに記録された入金残額が零であり、かつ挿入されているカードに記録されているカード残額が零であるとユニット制御部22により判定されたことを条件として(即ち状態2であることを条件として)、カードをカードユニット20外部に排出するので、翌日の開店時に、カード残額無しの会員カード4が挿入された状態のままカードユニット20内部に残っていることが無く、遊技者が会員カード4や精算カード5をカードユニット20に挿入できないという不都合を回避できる。
次に状態判定において、入金残額無し,カード挿入有り,カード残額有りの場合には状態3であると判定され、該状態3である旨をユニット制御部22のRAMに記憶した後、該残額有りのカードが挿入されている旨を多機能ランプ27により報知する(S721)。この状態で、カード返却ボタン16が操作されると(S731)、該排出操作を検出したユニット制御部22がRAMの記憶内容を参照することによって状態3である旨が記憶されていることを確認し、該精算カード5を排出した後、該報知を終了(つまり多機能ランプ27を消灯)してカードユニット20の動作が停止する(S781)。なお、該残額有りのカードが排出される際に、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して、該カードに記録されている入金ID及びカードを排出した旨を示す情報(排出情報)が当該カードユニット20を特定可能な装置IDと共に送信され(S733)、システムコントローラ50において、受信した排出情報及び装置IDが、受信した入金ID,及び該入金IDと対応付けて入金情報DBに記憶されている残額と共にハードディスク53に記憶される(S734)。
このように有価媒体報知手段である多機能ランプ27によって残額有りの精算カード5が挿入されている旨の報知が行われている状態で、カード返却ボタン16が操作されたときに、挿入されているカードをカードユニット20外部に排出した後に該報知を終了するので、遊技場の店員が該報知が行われているカードユニット20を確認して排出操作を行うことにより残額有りのカードを確実に回収することができる。
次に状態判定において、入金残額有り,カードの挿入無しの場合には状態4であると判定され、該状態4である旨をユニット制御部22のRAMに記憶した後、入金残額が有る旨を報知する(S741)。この状態で、遊技場の店員によりカード返却ボタン16が操作されると(S751)、ユニット制御部22がRAMの記憶内容を参照することによって状態4である旨が記憶されていることを確認し、カードR/W制御部29の制御により精算カード5を精算カードストッカ28bから搬送してカードR/W28に受け付ける(S752)。そして、ユニット制御部22のRAMに記憶している入金ID,入金残額を精算カード5に記録して、該精算カード5を排出して返却する(S771)。次いで、システムコントローラ用通信部29aからシステムコントローラ50に対して、前記入金ID,返却情報が当該カードユニット20を特定可能な装置IDと共に送信され(S772)、入金ID,返却情報,及び装置IDを受信したシステムコントローラ50においては、受信した返却情報及び装置IDが、受信した入金IDと対応付けて入金情報DBに記憶されている残額と共にハードディスク53に記憶される(S773)。なお、S772の送信処理を終えたカードユニット20では、動作が停止し、多機能ランプ27が消灯される(S781)。
このように閉店処理信号を検出したとき(受信したとき)に、ユニット制御部22のRAMに記憶された入金残額が零でないと判定された場合には該入金残額が零でない旨を報知するので、遊技場の店員が入金残額が残存しているカードユニット20を確認して、該入金残額が残存しているカードユニット20に対して適切な処理(ここでは入金残額を精算カード5に記録する)を行うことにより、該カードユニット20に入金残額が残存していない状態で翌日の開店を迎えることができる。これによって、遊技者が遊技を行うパチンコ機10を選択する際に、カードユニット20に前日分の入金残額が残存している状態であることにより該カードユニット20に対応するパチンコ機10が既に占有されている(他の遊技者によって遊技が行われようとしている)と誤って判断することがなく、パチンコ機10の稼働率の低下を防止することができる。
またユニット制御部22のRAMに記憶された入金残額が零でない旨が報知されている状態で精算カード5が挿入されたときに、入金ID,入金残額を精算カード5に記録した後に報知を終了するので、残存している入金残額を確実に零にした状態で翌日の開店を迎えることができる。
次に状態判定において、入金残額有り,カードの挿入有り,カード残額無しの場合(即ちカード残額無しの会員カード4又は精算カード5が受付又は留保されている状態)には状態5であると判定され、該状態5である旨をユニット制御部22のRAMに記憶した後、入金残額が有る旨を報知する(S741)。この状態で、遊技場の店員によりカード返却ボタン16が操作されると(S751)、ユニット制御部22がRAMの記憶内容を参照することによって状態5である旨が記憶されていることを確認し、受け付けている精算カード5(ここでは、入金残額が有るため会員カード4ではなく精算カード5であることが特定される)に、ユニット制御部22のRAMに記憶している入金ID,入金残額を精算カード5に記録して、該精算カード5を排出して返却し(S771)、上述したS772以降の処理が実施される。
ここで上記S773においてハードディスク53に記憶された返却情報と、S734においてハードディスク53に記憶された排出情報に関しては、図4(b)に示すようにして残有りカード排出履歴として、各返却情報及び排出情報に対応する装置ID,入金ID,及び残額をディスプレイ54に表示することが可能である。この装置IDは、入金IDの送信先であるカードユニット20を特定可能な情報であり、これによっていずれのカードユニット20で残額有りのカードの返却(排出)が行われたかを把握することができる。
また、残額有りのカードの返却(排出)が行われたカードユニット20のユニットIDと共に、入金ID及びカード残額をディスプレイ54に視認可能な態様で出力することにより、残額有りのカードが返却(排出)された旨を、詳細な情報(ユニットID,入金ID,及びカード残額)と共に遊技場側で確認できるので、カード残額を遊技場の店員が着服するといった不正の発見や防止に役立てることができる。
次に、図29に示すように、閉店処理ボタンが選択され(S701)、前述したシステム処理設定画面において閉店処理として設定2が設定されている場合には、図30に示すように、各カードユニット20毎(装置ID毎)に残額が零であるか否かの判定がシステムコントローラ50の制御部52によりカードユニットDBを参照することで行われる(S801)。その結果、残額が零であると判定されたカードユニット20に対しては閉店処理信号が送信され(S802)、残額が零でないと判定されたカードユニット20に対しては報知指示信号が送信される(S804)。
カードユニット20において、閉店処理信号を受信した場合には、カードが挿入(会員カード4又は精算カード5の受付又は留保)されているか否か,及びカード5が挿入されていると判定された場合には、該挿入されているカードに記録されているカード残額の有無をユニット制御部22によって判定し、この判定結果に基づいてカードユニット20の状態が図30に示す状態1〜状態3のいずれに属するかを判定する(S803)。
このS803の状態判定において、カードの挿入無しの場合には状態1であると判定され、設定1の閉店処理において状態1であると判定されたときと同様に、S781の処理が実施される。
次に状態判定において、入金残額無し,カード挿入有り,カード残額無しの場合(即ちカード残額無しの会員カード4又は精算カード5が受付又は留保されている状態)には状態2であると判定され、設定1の閉店処理において状態2であると判定されたときと同様に、S711以降の処理が実施される。
次に状態判定において、入金残額無し,カード挿入有り,カード残額有りの場合には状態3であると判定され、該状態3である旨をユニット制御部22のRAMに記憶した後、設定1の閉店処理において状態3であると判定されたときと同様に、S721以降の処理が実施される。
次にカードユニット20において、S804で送信された報知指示信号を受信した場合には、カードが挿入されているか否かをユニット制御部22によって判定し、この判定結果に基づいてカードユニット20の状態が図30に示す状態4又は状態5のいずれに属するかを判定する(S805)。
このS805の状態判定において、入金残額有り,カードの挿入無しの場合には状態4であると判定され、該状態4である旨をユニット制御部22のRAMに記憶した後、設定1の閉店処理において状態4であると判定されたときと同様に、S741以降の処理が実施される。
次に状態判定において、入金残額有り,カードの挿入有り,カード残額無しの場合(即ちカード残額無しの精算カード5が留保されている状態)には状態5であると判定され、該状態5である旨を制御部22のRAMに記憶した後、設定1の閉店処理において状態5であると判定されたときと同様に、S741以降の処理が実施される。
このようにカードユニット20がシステムコントローラ50から報知指示信号を受信したときに、該入金残額が零でない旨を報知するので、遊技場の店員が入金残額が残存しているカードユニット20を確認して、該入金残額が残存しているカードユニット20に対して適切な処理(ここでは入金残額を精算カード5に記録する)を行うことにより、該カードユニット20に入金残額が残存していない状態で翌日の開店を迎えることができる。これによって、遊技者が遊技を行うパチンコ機10を選択する際に、カードユニット20に前日分の入金残額が残存している状態であることにより該カードユニット20に対応するパチンコ機10が既に占有されている(他の遊技者によって遊技が行われようとしている)と誤って判断することがなく、パチンコ機10の稼働率の低下を防止することができる。
[2.第2実施形態に係る遊技用システム1]
次に、第2実施形態に係る遊技用システム1について第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
前述したように、この第2の実施形態において、遊技用装置であるカードユニット20は、精算カードストッカ28bを備えておらず、図3(b)に示すように、カードR/W28の下方に備えられる精算カード回収部28cを備えている。このカードR/W28は精算カード回収部28cと連接されている。通常状態ではカードR/W28からカードが精算カード回収部28cに落下しないように連接口がソレノイドにより閉状態とされている。そして、精算カード5を回収する際にはカードR/W制御部29がソレノイドを制御して連接口を開状態とすることでカードR/W28から精算カード5を落下させて精算カード回収部28cに回収する制御を行う。
ここで、カードR/W制御部29は回収手段の一例であって、記録されている第1の残有価価値の大きさ(カード残額)が零である精算用記録媒体(精算カード5)を前記留保手段(カードR/W制御部29)によって遊技用装置内部に留保している状態で、該留保している精算用記録媒体とは別の精算用記録媒体を前記精算用記録媒体受付手段(カードR/W28)により受け付けたときに、前記留保手段による留保を解除して該留保していた精算用記録媒体を回収するものである。具体的には、カード残額が零の精算カード5をカードR/W28に留保している状態で、カード挿入口28a付近に設けられるセンサによって挿入されようとしているカード(会員カード4又は精算カード5)を検出すると、カードR/W28が留保している精算カード5の留保を解除して(ここでは連接口を開状態とする)、精算カード回収部28cに回収する。
また、本実施形態では第1実施形態における精算カードストッカ28bが備えられておらず、精算カード5は店員により手渡しで遊技者に供される。これに伴い、多機能ランプ27が、前記第1実施形態で説明した各手段の他、挿入指示報知手段として機能する。
多機能ランプ27は挿入指示報知手段の一例であって、カード返却ボタン16により返却操作が受け付けられたときに、ユニット制御部22により第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)に記憶された第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でないと判定されたことを条件として、精算カード5の挿入を促す報知を行うものである。具体的には入金残額有り,カード受付なしの状態でカード返却ボタン16が操作されたときに、緑色で点滅することによって該報知を行う。なお、該報知(緑色で点滅)の開始から所定時間(例えば10秒)内に精算カード5が挿入されなかったときには、挿入指示報知手段である多機能ランプ27は報知の態様を変化させる。具体的には緑色の点滅から赤色の点滅に発光態様を変化させる。
なお、挿入指示報知手段である多機能ランプ27により前記精算カード5の挿入を促す報知を行っている状態でカード返却ボタン16が操作されたことに基づいて、前記貨幣貸与処理手段であるユニット制御部22により現金玉貸処理を行うことなく、該多機能ランプ27による報知を終了し、前記カード返却ボタン16が再度操作されたことに基づいて、前記貨幣貸与処理手段であるユニット制御部22により現金玉貸処理を行うものであり、これら一連の制御はユニット制御部22が行う。
次に図32〜図36を用いて、第1実施形態における遊技用システム1の作用と異なる点についてのみ説明を行う。
図32に第2実施形態における入金時の処理を示す。図11に示した第1実施形態における処理と異なり、S11において、精算カードに入金金額を記憶する設定2であると判定され、S200の状態判定で状態1であると判定された場合に、第1の残有価価値記憶手段であるユニット制御部22のRAMに入金金額を記憶する(S140)。即ち、第1実施形態のカードストッカ28bを備えていないため、精算カード5が留保されていない状態で入金が行われた場合には、ユニット制御部22のRAMに記憶し、設定1の場合と同様の処理となる。
図33には第2実施形態におけるカード挿入時の処理を示す。図15に示した第1実施形態における処理と異なり、Sd3で精算カード5を受付中であると判定され、Sd8で該受け付けている精算カード5のカード残額が零であると判定された場合に、前述したように回収手段であるカードR/W制御部29が精算カード5の留保を解除して、精算カード回収部28cに該精算カード5を回収する制御を行う(Sd9’)。このように、留保していた精算カード5が回収されるので、新たなカード(会員カード4又は精算カード5)を挿入しようとする遊技者が該留保している精算カード5を返却させる手間が省ける。
図34には第2実施形態におけるカード返却ボタン操作時の処理を示す。図24に示した第1実施形態における処理と異なり、カード返却ボタン16が操作されたときに、S61で現金玉貸可能状態であると判定され、またS61aで精算カード5を留保していないと判定された場合に、図35に示す返却操作プログラムの実行を開始する(Se1)。
まず最初に、ユニット制御部22が、上記判定に基づいて多機能ランプ27を緑色で点滅させる(Se2)。従って、カード残額が零でない状態で返却操作が受け付けられたことに基づいて、精算カード5の挿入を促すために、多機能ランプ27が緑色で点滅するので、精算カード5の挿入が必要である旨を遊技者や遊技場の店員に認識させ、カード返却ボタン16を操作した遊技者が、カード残額が記録された精算カード5の返却が行われずに困惑することを防止することができる。
続けてユニット制御部22は、精算カード5が受付されたか否か(カードR/W28がカードを受け付けたか否か及び受け付けたカードが精算カード5であったか否か)を判定する(Se3)。Se3で精算カード5が受付されたと判定したとき(カードを受け付け、かつ受け付けたカードが精算カード5であったとき)には(Y)、多機能ランプ27の点滅を終了させ(Se4)、続けて受け付けた精算カード5に残額が有るか否かを判定する(Se5)。ここで精算カード5にカード残額が有ると判定したときには(Y)、ユニット制御部22が該受け付けた残額有りの精算カード5を精算カード挿入口26aから排出して(Se6)、Se2の処理(多機能ランプ27を緑で点滅)に戻る。一方、受け付けた精算カード5にカード残額が無いと判定したときには(N)、前述した図25に示すS320a以降の処理が行われて入金残額が記録された精算カード5が遊技者に返却されることとなり、返却操作プログラムが終了する。
Se3に戻り、精算カード5が受付されていないと判定したときには(N)、ユニット制御部22は玉貸ボタン15が操作されたか否か(玉貸ボタン15が操作されたことを検出したか否か)を判定する(Se7)。ここで玉貸ボタン15が操作されたと判定したときには、多機能ランプ27の点滅を終了させ(Se8)、返却操作プログラムが終了する。この返却操作プログラムが終了した後に再度、玉貸ボタン15が操作されると、前述したように図21におけるS301以降の現金玉貸処理が行われる。即ち返却操作プログラムの実行中は、カード返却ボタン16を操作してもカード残額が記録された精算カード5の返却が行われないことに困惑した遊技者が誤って玉貸ボタン15を操作した場合に、遊技者の意図に反して玉貸処理が行われることが防止される。
ここで、制御部22が、Se3において精算カード5が受付されていないと判定し(N)、Se7において玉貸ボタン15が操作されたと判定したときに(Y)、多機能ランプ27の点滅を終了させ(Se8)、返却操作プログラムを終了させた後に、玉貸ボタン15が再度操作されること無く、自動的にS301以降の現金玉貸処理が行われるようにしても良い。即ちこの処理は、多機能ランプ27により精算カード5の挿入を促す報知を行っている状態で玉貸ボタン15が操作されたことに基づいて、該多機能ランプ27による報知を終了すると共に、現金玉貸処理を行うものである。これによれば、カード返却ボタン16を操作してもカード残額が記録された精算カード5の返却が行われないときに遊技者が玉貸ボタン15を操作した場合、遊技者に面倒な再操作等の手間をかけることなく貸与処理を行うことができる。なお、上記2種類の玉貸処理方法は、遊技場側でいずれか一方を選択可能であって、例えば客層やホールの運用方針等に応じて玉貸処理方法を選択すると良い。
Se7に戻り、玉貸ボタン15が操作されていないと判定されたときには(N)、多機能ランプ27が赤で点滅しているか否かを判定する(Se9)。ここで、多機能ランプ27が赤で点滅していると判定したときには(Y)、Se3に戻る。一方、多機能ランプ27が赤で点滅していないと判定したときには(N)、多機能ランプ27が緑で点滅を開始(Se2)してから所定時間(例えば10秒)経過したか否かを判定する(Se10)。ここで、所定時間(ここでは10秒)経過していると判定したときには(Y)、緑で点滅している多機能ランプ27を赤で点滅させ(Se11)、S30cに戻る。一方、所定時間(ここでは10秒)経過していないと判定したときには(N)、Se3に戻る。このように、精算カード5の挿入を促す報知を開始してから所定時間(ここでは10秒)内に精算カード5が挿入されなかったときに、報知の態様を変化させるので、遊技場の店員が、早急に対応する必要のあるカードユニット20(入金残額の返却には、精算カード5の挿入が必要であることを知らない遊技者が存在する可能性の高いカードユニット20)を確認することができる。
図36には第2実施形態における閉店処理を示す。図29に示した第1実施形態における処理と同様に、閉店処理ボタンが選択され(S701)、閉店処理の設定が設定1と判定された場合には、閉店処理信号が各カードユニット20に配信され(S702)、これを受信したカードユニット20において状態判定が行われる(S703)。S703の状態判定で、状態1,状態2,状態3,状態5と判定されたときのの処理については各々第1実施形態と同様であるが、状態4の処理が異なる。
S703の状態判定において、入金残額有り,カードの挿入無しの場合には状態4であると判定され、第1実施形態と同様に該状態4である旨をユニット制御部22のRAMに記憶した後、入金残額が有る旨を報知する(S741)。この状態で、第1実施形態と異なり、遊技場の店員により精算カード5が挿入されて受け付けられると(S751’)、該精算カード5の挿入を検出したユニット制御部22がRAMの記憶内容を参照することによって状態4である旨が記憶されていることを確認し、該挿入された精算カード5のカード残額が零であると判定した後に、前述したS771以降の処理を行う。
なお、閉店処理ボタンが選択され(S701)、閉店処理の設定が設定2と判定された場合には、第1実施形態と同様、図30に示したように、各カードユニット20毎(装置ID毎)に残額が零であるか否かの判定が制御部52によりカードユニットDBを参照することで行われる(S801)。その結果、残額が零であると判定されたカードユニット20に対しては閉店処理信号が送信され(S802)、残額が零でないと判定されたカードユニット20に対しては報知指示信号が送信される(S804)。
カードユニット20において、閉店処理信号を受信した場合の処理は第1実施形態と同様である。
次にカードユニット20において、S804で送信された報知指示信号を受信した場合には、第1実施形態と同様に、カードが挿入されているか否かをユニット制御部22によって判定し、この判定結果に基づいてカードユニット20の状態が図30に示す状態4又は状態5のいずれに属するかを判定する(S805)。
このS805の状態判定において、入金残額有り,カードの挿入無しの場合には状態4であると判定され、該状態4である旨をユニット制御部22のRAMに記憶した後、入金残額が有る旨を報知する(S741)。この状態で、第1実施形態と異なり、遊技場の店員により精算カード5が挿入されて受け付けられると(S751’)、該精算カード5の挿入を検出したユニット制御部22がRAMの記憶内容を参照することによって状態4である旨が記憶されていることを確認し、該挿入された精算カード5のカード残額が零であると判定した後に、前述したS771以降の処理を行う。
S805の状態判定で、状態5と判定されたときの処理については第1実施形態と同様の処理である。
[3.変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、各種の有価価値の大きさ(受付有価価値の大きさ,貸与有価価値の大きさ,第1の残有価価値の大きさ,第2の残有価価値の大きさ,遊技用有価価値の大きさ)が、各々金額自体(入金金額,使用金額,入金残額,残額,カード残額)である例について説明したが、これに限らず、有価価値の大きさは、金額が所定の比率で換算された残度数や点数等であっても良い。
上記の実施形態では、第1の残有価価値の大きさを記憶する第1の残有価価値記憶手段が、遊技用装置(カードユニット20)のユニット制御部22のRAMである例について説明したが、これに限らず、該第1の残有価価値記憶手段は、例えば遊技用装置内部において指触不能に封入され、第1の残有価価値の大きさを記録可能な封入型記録媒体(いわゆる封入カード)であっても良い。
上記の実施形態では、第2の残有価価値の大きさを特定するための残有価価値特定情報が、管理装置(システムコントローラ50)の残有価価値特定情報生成手段(制御部52)により生成された入金IDである例について説明したが、これに限らず、該残有価価値特定情報は、精算カード5に固有の精算カードIDや、前記封入カードに固有の封入カードIDや、遊技用装置(カードユニット20)を個々に識別可能な装置ID等であっても良く、これらの場合には、管理装置に対して、受付有価価値の大きさ(入金金額)と共に当該各IDが送信され、管理装置の第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)において、受付有価価値の大きさが第2の残有価価値の大きさ(残額)として記憶されると共に当該各IDが残有価価値特定情報として記憶される。
上記の実施形態では、遊技用記録媒体(会員カード4)や精算用記録媒体(精算カード5)が、非接触式のICカードである例について説明したが、これに限らず、該遊技用記録媒体や精算用記録媒体は、接触式の集積回路,磁気,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。また該遊技用記録媒体や精算用記録媒体の形状は、カード型には限られず、コイン型であっても良い。
上記の実施形態では、精算用記録媒体(精算カード5)において、残有価価値特定情報(入金ID)と第1の残有価価値の大きさ(カード残額)とが記録されている例について説明したが、これに限らず、該精算用記録媒体には、少なくとも残有価価値特定情報が記録されていれば良い。このように精算用記録媒体に残有価価値特定情報のみが記録されている場合には、該残有価価値特定情報と対応付けて管理装置(システムコントローラ50)の第2の残有価価値記憶手段(入金情報DB)で記憶されている第2の残有価価値の大きさ(残額)に基づいて貸与処理や精算が行われる。また、この場合には、該第2の残有価価値の大きさが零になったときに、管理装置から遊技用装置に対して留保指示信号が送信されて、該遊技用装置において精算用記録媒体が留保されるようにすれば良く、あるいは、該第2の残有価価値の大きさを管理装置から遊技用装置に対して送信して遊技用装置において記憶しておき、該遊技用装置において記憶している第2の残有価価値の大きさが零になったときに、該遊技用装置において精算用記録媒体が留保されるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技用記録媒体(会員カード4)において、遊技用有価価値の大きさ(カード残額)を特定可能な遊技用価値情報として、会員IDとカード残額とが記録されている例について説明したが、これに限らず、該遊技用価値情報としては、会員IDのみが記録されていても良く、この場合には、該会員IDと対応付けて管理装置(システムコントローラ50)の遊技用有価価値記憶手段(会員カードDB)で記憶されている遊技用有価価値の大きさ(カード残額)に基づいて貸与処理や精算が行われる。また遊技用価値情報としては、カード残額のみが記録されていても良く、この場合には、該カード残額に基づいて、貸与処理や精算が行われる。
上記の実施形態では、遊技用記録媒体(会員カード4)において、貯蓄有価価値の大きさ(貯玉数)を特定可能な貯蓄価値情報として、会員IDが記録されている例について説明したが、これに限らず、該貯蓄価値情報としては、会員IDと貯玉数とが記録されていても良く、また貯玉数のみが記録されていても良い。
上記の実施形態では、遊技用記録媒体が、会員登録を行った会員遊技者に対して発行される会員カード4である例について説明したが、これに限らず、該遊技用記録媒体は、会員登録を行っていないビジタ遊技者に対して発行されるものでも良い。
上記の実施形態では、図1〜図3に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシンやパチロット,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシンやパチロット等であっても良い。
上記の実施形態では、貸与処理が行われた場合に、遊技用装置(カードユニット20)と遊技機(パチンコ機10)との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、該遊技機に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、遊技用装置に設けられた図示しない玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて貸与されるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技媒体を貸与するための貸与処理が、パチンコ玉を貸与する玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該貸与処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンやパチロットにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、図2及び図3に示すように、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16が遊技機(パチンコ機10)に設けられ、遊技用装置(カードユニット20)と接続されている例について説明したが、これに限らず、これら残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16の一部又は全部を遊技用装置に設けるようにしても良い。
上記の実施形態では、図2及び図3に示すように、紙幣識別機23にて受付可能な紙幣2の種類が1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類である例について説明したが、これに限らず、受付可能な紙幣2の種類は、該4種類のうちの任意の1種類又は2種類以上でも良い。同様に、上記の実施形態では、硬貨識別機24にて受付可能な硬貨3の種類が100円硬貨,及び500円硬貨の2種類である例について説明したが、これに限らず、受付可能な硬貨3の種類は、該2種類のうちの任意の1種類でも良い。なお貨幣として紙幣2及び硬貨3の双方を受け付けるものには限られず、紙幣2又は硬貨3のいずれか一方のみを受け付けるものでも良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)により受け付けられた貨幣(紙幣2,硬貨3)が遊技用装置(カードユニット20,20’)外部に排出されて、紙幣搬送機構,硬貨搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該受け付けられた貨幣は、遊技用装置内部に貯留されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)において、有体物である貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付ける例について説明したが、これに限らず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データや、クレジットカードから特定される与信金額や、デビットカードから特定される預金金額等)を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置(カードユニット20)において玉貸処理が行われるときに、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数)の払出を要求する信号(BRQ信号)がパチンコ機10に対して送信される例について説明したが、該玉貸処理は、例えば以下の変形例1又は変形例2に示す如く行われるようにしても良い。
まず変形例1として、パチンコ機10において、遊技用装置からの1回の払出要求に応じて払い出すパチンコ玉の数(以下「単位払出数」という。)を設定変更可能に構成すると共に、遊技用装置において、該設定された単位払出数を予め記憶可能に構成した場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まず遊技用装置は、玉貸ボタン15の操作をユニット制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をユニット制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信した遊技用装置は、前記予め記憶している単位払出数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
ここで払出結果玉数を示す払出結果信号は、パチンコ機10の払出制御基板12から出力されるようにしても良いし、払い出されたパチンコ玉の数を検出する図示しない払出検出センサから出力されるようにしても良い。また遊技用装置において予め記憶しておく単位払出数は、システムコントローラ50で設定し、遊技用装置に配信して記憶するようにすれば良い。そして、例えば前記単位払出数と払出結果玉数との照合NGの場合に、遊技用装置を不能動化するように構成すれば、遊技場が実際の申告よりも小さい単位払出数をパチンコ機10において設定するような不正を防止できる。
また変形例2として、前記単位払出数が一定(例えば25個)である場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まず遊技用装置は、玉貸ボタン15の操作をユニット制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、玉払出装置13からパチンコ玉の払出が可能であるか否かを確認し、該確認結果が可能である場合には、玉貸準備信号をユニット制御部22に対して送信する。該玉貸準備信号を検出した遊技用装置は、玉貸指令信号を払出制御基板12に対して送信し、該玉貸指令信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、1度数分の玉貸処理の完了を示す玉貸完了信号をユニット制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信した遊技用装置は、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
上記の実施形態では、図2及び図3に示すように、ユニット制御部22とカードR/W制御部29とが別個に設けられている例について説明したが、これに限らず、該ユニット制御部22とカードR/W制御部29とは一体であっても良い。
上記の実施形態では、各種の報知が、遊技用装置(カードユニット20)に設けられる多機能ランプ27の発光態様の変化により行われる例について説明したが、これに限らず、該各種の報知は、例えば遊技用装置の上部に備えられた呼出ランプ装置に設けられるランプの発光態様の変化により行われるようにしても良く、この場合には、カードユニット20+呼出ランプ装置が、本発明における遊技用装置に相当する。また各種の報知は、多機能ランプ27の発光態様の変化により行われるのではなく、該各種の報知の各々に対応するランプや、該各種の報知に対応する文字で表示するディスプレイや、該各種の報知に対応する音声を発するスピーカ等により行われるようにしても良い。
・上記の実施形態では、図2及び図3に示すように、精算用記録媒体(精算カード5)を受け付ける精算用記録媒体受付手段と遊技用記録媒体(会員カード4)を受け付ける遊技用記録媒体受付手段とが同一のカードR/W28である例について説明したが、これに限らず、該精算用記録媒体受付手段と遊技用記録媒体受付手段とは、それぞれ別個のカードR/Wであっても良い。
上記の第1実施形態では、留保していた精算用記録媒体(精算カード5)が精算カードストッカ28bに回収され、上記の第2実施形態では、該精算用記録媒体が精算カード回収部28cに回収される例について説明したが、これに限らず、該精算用記録媒体は遊技用装置外部に回収されるようにしても良く、この場合には、回収手段であるカードR/W制御部29は、精算用記録媒体を遊技用装置外部に回収するようにカードR/W28の搬送機構を駆動する制御を行う。
上記の実施形態では、図6(b)のSb5に示すように、遊技用記録媒体受付禁止手段(ユニット制御部22)及び精算用記録媒体受付禁止手段(ユニット制御部22)により、カードR/W28に新たな遊技用記録媒体(会員カード4)や精算用記録媒体(精算カード5)が一旦挿入されてもすぐに排出される制御が行われることにより、該記録媒体の受付が禁止される例について説明したが、これに限らず、例えば遊技用記録媒体受付禁止手段及び精算用記録媒体受付禁止手段により、カード挿入口28aに設けられた図示しないシャッタを閉鎖する制御が行われることにより、記録媒体の受付が禁止されるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置有価価値記憶手段が、図7(d)に示すカードユニットDBであり、各遊技用装置の装置IDと対応付けて入金ID及び残額を記憶することにより、当該遊技用装置の第1の残有価価値記憶手段(ユニット制御部22のRAM)で記憶されている第1の残有価価値の大きさ(入金残額)が零でない旨を特定可能に記憶すると共に、各遊技用装置の装置IDと対応付けて記憶している入金ID及び残額を消去することにより、当該遊技用装置の第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさが零である旨を特定可能に記憶する例について説明したが、これに限らず、例えば図7(a)に示す入金情報DBにおいて、入金ID及び残額と対応付けて装置IDを記憶可能とし、入金ID及び残額と対応付けて各遊技用装置の装置IDを記憶することにより、当該遊技用装置の第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさが零でない旨を特定可能に記憶すると共に、入金ID及び残額と対応付けて記憶している各遊技用装置の装置IDを消去することにより、当該遊技用装置の第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさが零である旨を特定可能に記憶するようにしても良い。即ち遊技用装置有価価値記憶手段は、各遊技用装置の第1の残有価価値記憶手段で記憶されている第1の残有価価値の大きさが零であるか否かを特定可能に記憶するものであれば良い。
上記の実施形態では、図10に示すように、貯玉管理装置80で貯蓄有価価値の大きさ(貯玉数)が記憶・管理されている例について説明したが、これに限らず、該貯蓄有価価値の大きさは、会員管理装置70で記憶・管理されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図11及び図32に示すように、入金残額及びカード残額が零である状態で貨幣(紙幣2及び/又は硬貨3)を受付可能である例について説明したが、これに限らず、入金残額が零でない場合や、カード残額が零でない場合にも、貨幣を受付可能としても良い。
上記の実施形態では、図12に示す低額玉貸処理が、玉貸ボタン15の操作によらずに行われる例について説明したが、これに限らず、低額玉貸処理についても、現金玉貸可能状態における玉貸ボタン15の操作に基づいて行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図12に示すように、通信不可能状態(オフライン)では、入金金額が1000円以下である場合に玉貸処理が行われる例について説明したが、該入金金額は任意に設定変更可能である。即ち通信不可能状態における入金金額が、通信可能状態で受付可能な最大金種(ここでは10000円)よりも低額な予め定められた金種の貨幣の金額であれば、玉貸処理が行われる。
上記の実施形態では、図16のS26,図18のS48,図28のS612に示すように、遊技用記録媒体(会員カード4)や精算用記録媒体(精算カード5)が通信可能状態(オンライン)で排出された場合には、該カードに記録されているカード残額と管理装置(システムコントローラ50)で管理されている残額とは本来不一致が生じないので、カードに記録されているカード残額=管理装置で管理されている残額である場合に、使用,貸与,精算が許諾される例について説明したが、この場合においても、カードに記録されているカード残額≦管理装置で管理されている残額で、使用,貸与,精算が許諾されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図17のS170及び図19のS270に示すように、カード残額が予め定められた特定の大きさ(ここでは1000円)である場合に玉貸可能状態になる例について説明したが、該特定の大きさは任意に設定変更可能である。また遊技用記録媒体(会員カード4)と精算用記録媒体(精算カード5)とで、該特定の大きさが異なるように設定することも可能である。
上記の実施形態では、図24のS422及びS522に示すように、通信不可能状態(オフライン)が検出されているときにオフライン検出情報が記録される一方、通信可能状態(オンライン)が検出されているときには何も記録されない例について説明したが、これに限らず、オンラインが検出されているときにオンライン検出情報が記録される一方、オフラインが検出されているときには何も記録されないようにしても良く、またオフラインが検出されているときにオフライン検出情報が記録されると共に、オンラインが検出されているときにオンライン検出情報が記録されるようにしても良い。即ち、通信状態検出手段(カードR/W制御部29)により通信可能状態が検出されているとき又は通信不可能状態が検出されているときの少なくともいずれか一方において、当該検出している通信状態を特定可能な通信状態情報が記録されれば良い。
上記の実施形態では、図24のS422及びS522に示すように、通信状態情報としてオフライン検出情報が精算用記録媒体(精算カード5)に記録される例について説明したが、これに限らず、通信状態情報として該精算用記録媒体の発行時刻及び装置IDを書き込む一方、管理装置ではオフラインの発生時刻及び装置IDを記憶しておき、両者を照合することにより、通信不可能状態で排出された精算用記録媒体である旨が特定されるようにしても良い
上記の実施形態では、図26のS74に示すように、遊技用装置(カードユニット20)において、暗証番号の入力を受け付けることにより、貯玉数が特定されて再プレイ可能状態になる例について説明したが、これに限らず、暗証番号の入力を受け付けることなく、貯玉数が特定されて再プレイ可能状態になるようにしても良い。また遊技用記録媒体(会員カード4)の受付時に暗証番号の入力を受け付けて照会するようにしても良く、これによれば、再プレイ時には暗証番号の照会が不要であるため、迅速な再プレイが可能となる。また遊技用記録媒体(会員カード4)の受付時に会員管理装置70から暗証番号を受信して遊技用装置で記憶しておき、再プレイ時に暗証番号の入力を受け付けて該記憶している暗証番号と照会するようにしても良く、これによれば、再プレイ時において会員管理装置70でなく遊技用装置で暗証番号の照会が行われるため、迅速な再プレイが可能となる。
上記の実施形態では、図26のS81に示すように、再プレイに必要な貯玉数が125個である例について説明したが、該再プレイに必要な貯玉数は任意に設定変更可能であり、また再プレイに供される貯玉数+手数料として徴収される貯玉数を、該再プレイに必要な貯玉数として設定することも可能である。
上記の実施形態では、図29及び図36のS771に示すように、入金残額が精算カード5に記録され、カードユニット20から排出された残額有りの精算カード5を遊技場の店員が回収する例について説明したが、これに限らず、例えばシステムコントローラ50において、入金残額が零でないカードユニット20をディスプレイ54に表示し、入金残額クリアボタンを操作することによって、該表示されている入金残額が零でないカードユニット20に対してユニット制御部22のRAMで記憶している入金残額を零とする(入金残額をクリアする)旨を示す情報を送信すると共に、ハードディスク53のカードユニットDBで記憶しているカードユニット20の入金残額及び入金IDを消去するようにしても良い。これによればカードユニット20の入金残額を一括して零にすることができ、遊技場の店員が入金残額を精算カード5に記録して回収する手間が省ける。
上記の実施形態では、図29のS711に示すように、閉店処理信号を受信したカードユニット20において、状態2(入金残額無し,カード挿入有り,カード残額無し)と判定されたことに基づいて、カードを排出する例について説明したが、これに限らず、該カードが会員カード4又は精算カード5のいずれのカードであるかをさらに判定するようにして、該判定結果に基づいて処理を異ならせても良い。例えば会員カード4であると判定されたことに基づいてカードを排出し、精算カード5であると判定されたことに基づいて精算カード5を精算カードストッカ28bに収納するようにしても良い(第2実施形態であれば精算カード5を精算カード回収部28cに回収するようにしても良い)。これによれば、遊技場の店員は精算カード5を回収する手間が省け、取り忘れの会員カード4のみ回収すれば良い。
上記の実施形態では、図29のS721に示すように、閉店処理信号を受信したカードユニット20において、状態3(入金残額無し,カード挿入有り,カード残額有り)と判定されたことに基づいて、残額有りのカードを留保している旨を報知する例について説明したが、これに限らず、該カードが会員カード4又は精算カード5のいずれのカードであるかをさらに判定するようにして、該判定結果に基づいて報知態様を異ならせるようにしても良い。
上記の実施形態では、図29のS734や、S773に示すように、排出情報又は返却情報を受信したシステムコントローラ50が、該排出情報又は返却情報と共に受信した入金ID,装置IDを記憶し、図31(b)に示すように装置ID,入金ID,及び該入金IDに対応づけて入金情報DBに記憶されているカード残額を表示して、いずれのカードユニット20から幾らのカード残額が記録されたカードが排出又は返却されたかを特定可能に表示する例について説明したが、これに限らず、返却情報を受信したときに、受信した入金IDが会員カードDB,精算カードDBのいずれに記録されているかを特定し、会員カード又は精算カードのいずれが返却されたのかを特定可能に出力するようにしても良い。
上記の実施形態では、閉店処理が設定2にである場合に、図30のS803に示すように、閉店処理信号を受信したカードユニット20が状態1〜3のいずれの状態であるかの状態判定を実施し、同S805に示すように、報知指示信号を受信したカードユニット20が状態4又は5のいずれの状態であるかの状態判定を実施する例について説明したが、これに限らず、閉店処理が設定2である場合には、閉店処理信号を受信したカードユニット20がS803の状態判定を実施せず、報知指示信号を受信したカードユニット20がS805の状態判定を実施することなく入金残額が有る旨を報知するようにしても良い。即ち、閉店処理が設定2である場合に、カードユニット20は、閉店処理信号を受信することで入金残額が無い旨を認識し、報知指示信号を受信することで入金残額が有る旨を認識して少なくとも入金残額が有る旨を報知するものである。