JP4577484B2 - 横型熱処理炉のフランジ接合構造及び接合方法並びにフッ素樹脂シート - Google Patents

横型熱処理炉のフランジ接合構造及び接合方法並びにフッ素樹脂シート Download PDF

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Description

本発明は、横型熱処理炉の熱処理チューブに設けられた第1フランジと、所定の別部材、例えばガス配管や熱電対保護管などに設けられた第2フランジと、を接合するフランジ接合構造及び接合方法並びに両フランジ間に介在させるフッ素樹脂シートの形状に関する。
半導体デバイスの製造においては、被処理体である半導体シリコンウェーハに対し、酸化、拡散、CVD(Chemical Vapor Deposition)、アニールなどの処理を行うために、各種の熱処理装置が使用されている。そのうち、縦型熱処理装置(以下、縦型炉ということがある)は、処理ガス等の導入管及び排気管が接続された短円筒状の金属製マニホールド上に上端の閉塞された処理容器である石英製の反応管(アウターチューブ)を気密に取り付け、その反応管の周囲に加熱源であるヒータを配置する構成となっている。
上記マニホールド上への反応管の固定は、マニホールドの上端に形成されたフランジ上にシール部材であるOリングを設け、上記反応管の下端に形成されたフランジを上記マニホールドのフランジ上にOリングを介して載置し、反応管のフランジをボルト締め構造のフランジ押えによって締付け固定することで成される。この場合、局部的な締付け過多による上記反応管のフランジの破損を防止する目的でフランジとフランジ押えとの間には緩衝体が設けられている。この緩衝体は、耐熱性及び耐食性を有する材料、例えば、フッ素樹脂により形成されている(例えば、特許文献1)。
一方、横型熱処理装置(以下、横型炉ということがある)においても、半導体シリコンウェーハを熱処理する横型炉にプロセスガス配管や熱電対保護管などを取り付ける場合、熱処理炉内に配置される熱処理チューブの尾管フランジに、プロセスガス配管や熱電対保護管などを取り付けたフランジ付き部材を接続する必要がある。このとき、フランジ接合部からの炉内ガスの流出、あるいは外部雰囲気の流入のようなリークを防ぐため、Oリングを使用するが、横型炉の場合、フランジに開口している複数のボルト穴は垂直方向に並んでいるため、縦型炉のように複数のボルト穴が水平方向に並んでいる場合に比べて、ボルトを均等に締め付けることができず、Oリングに不均一な力が加わってしまうことがある。このような場合、Oリングはリーク防止材としての機能を発揮できず、このフランジ接合部から炉内ガスが流出、あるいは外部雰囲気が流入してしまうことがあった。
また、ボルトを人力で締め付けるため、フランジが石英製などの比較的割れ易い材質の場合には、力加減を誤ってフランジを割ってしまうことがあった。さらに、フランジ同士を締め付けすぎるとそれらが直接接触するため、接触部からパーティクル・金属不純物が発生して炉内雰囲気へ漏出し、パーティクル汚染や金属不純物汚染の原因となることがあった。そのため、上記縦型炉の場合と同じく、フランジ間にフッ素樹脂シートを介在させて、フランジ同士をボルト締めすることが行われている。
横型炉におけるフランジ接合について、図4を参照して説明する。図4は従来のフランジ接合構造の1例を示す断面概略説明図である。図4において11は従来のフランジ接合構造で、シリコンウェーハを熱処理する横型熱処理炉内に設置される熱処理チューブの尾管12に設けられた第1フランジ14を有している。16は所定の別部材、例えばプロセスガス配管18に設けられた第2フランジで、前記第1フランジ14に相対向して設置されている。前記第1フランジ14の中央部には熱処理チューブの尾管12のガス流路12aに連通する中央孔14aが穿設されている。一方、前記第2フランジ16の中央部にはプロセスガス配管18のガス流路18aに連通する中央孔16aが穿設されている。前記第1フランジ14の接合面の中央孔14aに近接する部分にはOリング20を収容するリング状のOリング用溝22が穿設されている。また、第1フランジ14の周辺部には締付具、例えばボルトのための通し孔24が複数個穿設されている。なお、図4における矢印はガス流路12a,18aにおけるガスの流れ方向を示す。
前記第2フランジ16の周辺部には、前記ボルト通し孔24に対応して複数のボルト雌ネジ部28が螺設されている。32はフッ素樹脂シートで、その中央部には中央開口部34が開穿されている。このような構成により、Oリング20及びフッ素樹脂シート32を第1及び第2フランジ14,16間に介在させて当該フランジ14,16を不図示の締付具、例えば、ボルトで締め付けて固定する。
フッ素樹脂シート32はほとんど弾性を持たず、その変形量も小さいため、このようなシートをフランジ14,16間に介在させれば、フランジ14,16同士がボルトの締め付けによっても接触することがなくなり、フランジ14,16の割れやパーティクル・金属不純物の発生を防止することができる。また、Oリング20の寸法を基準に、JIS規格に合うようOリング20を嵌め込む溝22の深さとフッ素樹脂シート32の厚さを決定し、そのようなフッ素樹脂シート32をフランジ間の介在物としてフランジ14,16の接合時に用いれば、フッ素樹脂シートの弾性の小ささからOリング20に均等な力を加えることができ、Oリング20の部分におけるリークをなくすことができる。
しかしながら、フランジ14,16の接合にあたっては、フッ素樹脂シート32の側面を指で押えながらボルト締め付け等を行うため、フッ素樹脂シート32の締め付け位置がずれることがあった。そのため、フッ素樹脂シート32がボルト等にあたって削られ、バリや局所的な変形が発生して、かえってフランジ14,16部分からのリークを増すことがあった。また、フッ素樹脂シート32が、よりフランジ内側のOリング用溝22に嵌め込まれているOリング20に接触してOリング20が変形しOリング用溝22から浮いてしまうために、フランジ14,16を締め付けても十分なOリング20のつぶし代が得られず、Oリング20の部分でリークを発生させてしまうこともあった。
特開平8−186104号公報
そこで、本発明は、フッ素樹脂シートとOリングの接触を防止し、また、フッ素樹脂シートにバリや変形を生じさせるボルトとの接触を防止するための、簡便なフッ素樹脂シート固定方法を伴う横型炉のフランジ接合構造及び接合方法並びにフランジに簡便に固定できる形状のフッ素樹脂シートを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のフランジ接合構造はシリコンウェーハを熱処理する横型熱処理炉内に設置される熱処理チューブに設けられた第1フランジ所定の別部材に設けられた第2フランジとを、これらのフランジ間をOリングでシールしかつこれらのフランジ間にフッ素樹脂シートを介在させて接合するフランジ接合構造であって、前記第1フランジ及び第2フランジの少なくとも一方のフランジの接合面にリング状溝を形成し、このリング状溝に対応して前記フッ素樹脂シートの片面又は両面にリング状突条を形成し、前記リング状溝に前記リング状突条を嵌着することにより、前記第1フランジ及び第2フランジのいずれか一方のフランジの接合面に前記フッ素樹脂シートを固定し、この状態で前記第1フランジと第2フランジとを締付具で締付接合するようにしたことを特徴とする。
本発明のフッ素樹脂シートは、シリコンウェーハを熱処理する横型熱処理炉内に設置される熱処理チューブに設けられた第1フランジと、所定の別部材に設けられた第2フランジと、を接合する際に、前記第1フランジと第2フランジとの間に介在させるフッ素樹脂シートであって、前記第1フランジ及び第2フランジの少なくとも一方のフランジの接合面に形成されたリング状溝に対応して前記フッ素樹脂シートの片面又は両面にリング状突条を設けたことを特徴とする。
このようにフッ素樹脂シートの片面又は両面に、第1フランジ及び第2フランジの少なくとも一方のフランジの接合面に形成されたリング状溝に一対一で対応するリング状突条を形成すれば、該フッ素樹脂シートを簡便にフランジに固定することができる。
本発明のフランジ接合方法は、シリコンウェーハを熱処理する横型熱処理炉内に設置される熱処理チューブに設けられた第1フランジ所定の別部材に設けられた第2フランジとを、これらのフランジ間をOリングでシールしかつこれらのフランジ間にフッ素樹脂シートを介在させて接合するフランジ接合方法であって、前記第1フランジ及び第2フランジの少なくとも一方のフランジの接合面にリング状溝を形成するとともに前記フッ素樹脂シートとして請求項2記載のフッ素樹脂シートを用い、前記リング状溝に前記リング状突条を嵌着することにより、第1フランジ及び第2フランジのいずれか一方のフランジの接合面に前記フッ素樹脂シートを固定し、次いで前記第1フランジと第2フランジとを締付具で締付接合するようにしたことを特徴とする。
本発明のフランジ接合構造によれば、フッ素樹脂シートを第1フランジ及び第2フランジのいずれか一方のフランジに固定できるため、二つのフランジ間に介在する前記フッ素樹脂シートの位置のズレを防止することができ、締付具であるボルトとの接触によるフッ素樹脂シートの変形やバリの発生、Oリングとの接触によるOリングの変形やOリング用溝からのOリングの浮き上がりを防止することができる。
本発明のフッ素樹脂シートは、第1フランジ及び第2フランジのいずれか一方のフランジに簡便に固定できるので、該フッ素樹脂シートを押える手順を必要とせず、フランジ接合の作業効率を向上させて作業を速やかに行うことができる。本発明のフランジ接合方法によれば、本発明のフッ素樹脂シートを用いることによってフランジ接合を確実かつ簡便に行うことができる。
以下、本発明を、添付図面中、図1〜図3を参照してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの図示例に限定されないことは言うまでもない。
図1は本発明のフランジ接合構造の一つの実施の形態を示す断面概略説明図である。図2は本発明のフッ素樹脂シートの一つの実施の形態を示す斜視説明図である。図1において、10は本発明に係るフランジ接合構造である。このフランジ接合構造10は、本発明の特徴であるフッ素樹脂シート32の形状及び第1フランジ14及び第2フランジ16の接合面の形状を除いては、前述した図4の従来のフランジ接合構造11とその基本的構造は同じであるので再度の説明は省略する。なお、図1において、図4における部材と同一又は類似部材は同一符号で示されている。
以下に、本発明の特徴的構成について説明する。26は前述したボルト通し孔24の内方側の近傍に穿設された第1リング状溝である。また、30は前述したボルト雌ネジ部28の内方側の近傍に第1リング状溝26に対応して穿設された第2リング状溝である。
32はフッ素樹脂シートで、図1、図2に示すようにその中央部に中央開口部34を有するとともにその両面には上記した第1リング状溝26及び第2リング状溝30に対応してリング状突条36a,36bが形成されている。
この第1リング状溝26及び第2リング状溝30は、フッ素樹脂シート32が固定できる断面形状であれば、断面三角形その他の断面多角形、断面台形等どのような形であっても良い。また、フッ素樹脂シート32の突条36a,36bの断面形状も断面三角形その他の断面多角形、断面台形等どのような形であっても良い。そして、この第1リング状溝26及び第2リング状溝30の形状とフッ素樹脂シート32のリング状突条36a,36bの形状との組み合わせは、フッ素樹脂シート32が固定できる組み合わせであればどのようなものでもよく、たとえば、第1リング状溝26及び第2リング状溝30の断面形状は断面三角形、フッ素樹脂シート32のリング状突条36a,36bの断面形状は断面台形というような組み合わせであってもよい。
上記した構成により、その作用を次に説明する。フッ素樹脂シート32のリング状突条36aを第1リング状溝26に嵌着して、このフッ素樹脂シート32を第1フランジ14に固定する。そして、フッ素樹脂シート32のリング状突条36bに第2フランジ16の第2リング状溝30を嵌着させる。このとき、フッ素樹脂シート32のリング状突条36a,36bと第1リング状溝26及び第2リング状溝30との接触によりリークが十分防止できるのであればOリング20は必要ないが、フッ素樹脂は硬質のため、Oリング20を用いた方がよりリークを防止できて好ましい。すなわち、第1フランジ14のフッ素樹脂シート32が固定される位置より内側にOリング用溝22を形成し、該溝22にOリング20を嵌め込むようにする。このとき、Oリング用溝22の溝深さとフッ素樹脂シート32の厚さの合計が、使用するOリングの寸法に適合したJIS規格に入るようにすることが必要である。
そして、上述したように、フッ素樹脂シート32とOリング20を介在させた状態で、第1フランジ14と第2フランジ16を不図示の締付具、例えば、ボルトで締め付けて固定する。なお、フッ素樹脂シート32の大きさは、第1及び第2フランジ14,16と同じ直径でも構わないが、フランジ同士の接触を防止できれば良いので、第1及び第2フランジ14,16より小直径のフッ素樹脂シート32を用いても差し支えない。
上述した実施の形態においては、第1フランジ14及び第2フランジ16の双方の接合面に第1リング状溝26及び第2リング状溝30を穿設し、それに対応してフッ素樹脂シート32の両面にリング状突条36a,36bを形成した構成を示したが、上記第1リング状溝26及び第2リング状溝30はいずれか一方のみを設けてもよいものであり、その場合、そのリング状溝の設置態様に応じてリング状突条36a,36bもフッ素樹脂シート32のいずれか片面に形成することとなる。
続いて、本発明のフランジ接合方法について図3を参照して説明する。本発明方法においては、まず、少なくとも一方に前述したリング状溝26及び/または30を穿設した第1フランジ14及び第2フランジ16、並びに前述したリング状突条36a及び/または36bを形成したフッ素樹脂シート32を用意する(ステップ100)。次いで、前記リング状溝26または30に前記リング状突条36aまたは36bを嵌着することにより第1フランジ14及び第2フランジ16のいずれか一方のフランジの接合面に前記フッ素樹脂シート32を固定する(ステップ102)。最後に、第1フランジ14及び第2フランジ16をボルト等の締付具で締付接合する(ステップ104)ことによって、フランジ接合構造が完成する(ステップ106)。
なお、本発明のフランジ接合構造及び接合方法の対象となる所定の別部材に設けられる第2フランジとしては、プロセスガス配管が接続されたフランジの他に、プロセスガス配管と横型炉を接続するための両者間に挟み込むフランジ形状を持つ単独の部材や、熱電対保護管が接続されたフランジなど、横型炉と接続するフランジであれば何でも良い。また、横型炉チューブの材質、フランジの材質もなんら限定はない。さらに、本発明のフッ素樹脂シートの材質はいずれのものでもよいが、予め締め付け後のフッ素樹脂シート厚を計測しておくことが必要である。
以下に本発明の実施例をあげて説明するが、これらの実施例は例として示されるもので限定的に解釈すべきでないことはいうまでもない。
(実施例1)
SiC製の横型炉チューブの尾管にあるフランジと、プロセスガス配管が接続されたSUS製フランジと、P30のOリングと、1mm厚のフッ素樹脂シート(材質:ポリテトラフロロエチレン:PTFE)を用意した。フランジはどちらも直径90mmであり、チューブ側フランジの直径70mmのところに4つのボルトを通す穴を90°間隔で設け、SUS製フランジの直径70mmのところにM6の雌ネジを形成した。また、SUS製フランジには、P30のOリングに合うよう外径36+0.08−0mm(JIS規格)の溝を設けなければならないが、P30のOリングをより適切に潰して最適な密閉性を得るには、溝の深さを2.7mm±0.05mm(JIS規格)にする必要がある。そのためには、ボルトで締め付けた時のフッ素樹脂シートの厚さとフランジに形成されるOリング用の溝深さの合計がこの規格内に入るようにすればよい。予めフッ素樹脂シートをボルト締めして圧縮してみたところ、圧縮時のシート厚さは0.7mmであったため、溝深さを2mm、溝の外径を36mmとしてOリング用の溝を形成した。
フッ素樹脂シートとしては内径36.5mm、外径55mmのドーナツ形状のものを使用する。このフッ素樹脂シートの表裏面には、直径50mmのところに断面台形のリング状突条を設けた。この突条の高さは1mm、台形の上底幅は2mm、下底幅は4mmとした。また、それに対応するSUS製フランジとSiC製フランジの直径50mmの位置に断面三角形のリング状溝を形成した。溝幅は4mm、溝深さ2mmとした。そして、このようなフッ素樹脂シートとOリングをSUS製フランジの所定のリング状溝に嵌め込み、外れないことを確認した上で、SiC製フランジのリング状溝とフッ素樹脂シートのリング状突条の位置を合せて、これらを4本のボルトで人力により締め付けた。上述のようなフッ素樹脂シートにより、簡便にフランジ同士の位置決めができ、4本のボルトを締め付けることが出来た。そして、横型炉に100枚のシリコンウェーハをウェーハボートに載せて投入し、100%Ar雰囲気下で1200℃1時間の熱処理を行った。熱処理終了後、5枚のウェーハを抜き取って表面粗さを調査したが、ウェーハ主表面に不良レベルのヘイズは発生しておらず、外気(空気)の侵入のないことが確認できた。
(比較例1)
実施例1と同じSiC製の横型炉チューブの尾管にあるフランジと、プロセスガス配管が接続されたSUS製フランジと、P30のOリングと、フッ素樹脂シートを用意し、SUS製フランジには深さ2mm、外径36mmのOリング用の溝のみを形成した。そして、Oリングを前記溝に嵌め込み、ボルトを通す穴を開けた内径36.5mm、外径90mmの平板ドーナツ形状の前記フッ素樹脂シート(材質:PTFE)の側面を指で押えながら両フランジを4本のボルトで人力により締め付けた。締め付け後フランジを調査したところ、フッ素樹脂シートが鉛直下方向に1mm程度ずれていることがわかった。そのまま実施例1と同様に100枚のウェーハを横型炉に投入して100%Ar雰囲気下で1200℃1時間の熱処理を行った。熱処理終了後、5枚のウェーハを抜き取って表面粗さを調査したところ、尾管側から抜き取ったウェーハ2枚の主表面のヘイズが悪化して不良レベルになっており、Oリングがフッ素樹脂シートと接触して変形し、十分につぶれず、外気(空気)の侵入を生じていたことが分かった。
本発明のフランジ接合構造の一つの実施の形態を示す断面概略説明図である。 本発明のフッ素樹脂シートの一つの実施の形態を示す斜視説明図である。 本発明のフランジ接合方法の工程順の一例を示すフローチャートである。 従来のフランジ接合構造の一例を示すの断面概略説明図である。
符号の説明
10:本発明のフランジ接合構造、11:従来のフランジ接合構造、12:熱処理チューブの尾管、12a:ガス流路、14:第1フランジ、14a:第1フランジ中央孔、16:第2フランジ、16a:第2フランジ中央孔、18:プロセスガス配管、18a:ガス流路、20:Oリング、22:Oリング用溝、24:ボルト通し孔、26:第1リング状溝、28:ボルト雌ネジ部、30:第2リング状溝、32:フッ素樹脂シート、34:中央開口部、36a,36b:リング状突条。

Claims (3)

  1. シリコンウェーハを熱処理する横型熱処理炉内に設置される熱処理チューブに設けられた第1フランジ所定の別部材に設けられた第2フランジとを、これらのフランジ間をOリングでシールしかつこれらのフランジ間にフッ素樹脂シートを介在させて接合するフランジ接合構造であって、前記第1フランジ及び第2フランジの少なくとも一方のフランジの接合面にリング状溝を形成し、このリング状溝に対応して前記フッ素樹脂シートの片面又は両面にリング状突条を形成し、前記リング状溝に前記リング状突条を嵌着することにより、前記第1フランジ及び第2フランジのいずれか一方のフランジの接合面に前記フッ素樹脂シートを固定し、この状態で前記第1フランジと第2フランジとを締付具で締付接合するようにしたことを特徴とするフランジ接合構造。
  2. シリコンウェーハを熱処理する横型熱処理炉内に設置される熱処理チューブに設けられた第1フランジ所定の別部材に設けられた第2フランジを接合する際に、前記第1フランジと第2フランジとの間に介在させるフッ素樹脂シートであって、前記第1フランジ及び第2フランジの少なくとも一方のフランジの接合面に形成されたリング状溝に対応して前記フッ素樹脂シートの片面又は両面にリング状突条を設けたことを特徴とするフッ素樹脂シート。
  3. シリコンウェーハを熱処理する横型熱処理炉内に設置される熱処理チューブに設けられた第1フランジ所定の別部材に設けられた第2フランジとを、これらのフランジ間をOリングでシールしかつこれらのフランジ間にフッ素樹脂シートを介在させて接合するフランジ接合方法であって、前記第1フランジ及び第2フランジの少なくとも一方のフランジの接合面にリング状溝を形成するとともに前記フッ素樹脂シートとして請求項2記載のフッ素樹脂シートを用い、前記リング状溝に前記リング状突条を嵌着することにより、第1フランジ及び第2フランジのいずれか一方のフランジの接合面に前記フッ素樹脂シートを固定し、次いで前記第1フランジと第2フランジとを締付具で締付接合するようにしたことを特徴とするフランジ接合方法。
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