JP7054638B2 - シール構造およびシール方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ガスの流路を封止するシール構造およびシール方法に関する。
ガス等の流体が用いられる装置において、部品同士が相対的に動くことによって当該流体の漏洩が生じ得る。このような装置における流体の漏洩を抑制するためのシール構造は、部品同士の動きに応じた好適な構造となっている必要がある。
例えば、特許文献1には、フッ素樹脂シートとOリングとの接触を防止し、また、フッ素樹脂シートにバリや変形を生じさせるボルトとの接触を防止することを目的とした技術が開示されている。特許文献2には、ロータリアクチュエータの内部漏洩の低減を目的としたスラストシールに係る技術が開示されている。特許文献3には、密封端面間からのガス漏れを阻止することを目的としたドライコンタクトメカニカルシールに係る技術が開示されている。
特開2005-235924号公報 特開2013-170692号公報 特開2011-190902号公報
ガスの流路を有する装置において、当該流路が複数の部品によって画定される場合がある。特許文献1~特許文献3のそれぞれには部品同士の動きに応じたシール構造が開示されているが、部品同士の動きが想定されていないガスの流路においても、部品同士の境目(部品同士が対向している領域(部分)に対応しており、境界等と言うこともできる)からのガスの漏洩を抑制する必要がある。ガスの流路における部品同士の境目からのガスの漏洩を抑制するために、部品同士の境目にOリング等のシール材を配置する場合がある。このように複数の部品によってガスの流路を画定する場合、特許文献1~特許文献3に開示されているような部品同士の特定の動きは想定されていないが、当該装置の使用時に、部品同士に摺動、接近(部品同士が接近する動き)等が生じ得る。ガスの流路を画定する部品同士のこのような動きは、部品同士の境目に配置されたシール材の封止を損なう場合や、シール材に対して、例えば、引っ張り、ねじり、摩擦、せん断等の作用を及ぼすこととなり、シール材の破損、劣化等の原因となり得る。したがって、部品同士の摺動、接近等が生じるような境目を横断するガスの流路において、破損などの異常をきたさずにガスの漏洩を十分に抑制する技術が望まれている。
一態様においては、ガスの流路を封止するシール構造が提供される。このシール構造は、流路を画定する第1の部品および第2の部品と、第1の部品と第2の部品との境目に設けられた弾性体部およびキャップ部と、を備える。第1の部品は、第1の貫通孔と、第1の表面と、を備える。第2の部品は、第2の貫通孔と、第2の表面と、を備える。第1の貫通孔は、第1の表面から延びており、第2の貫通孔は、第2の表面から延びている。境目は、第1の表面と第2の表面とによって画定される。流路は、第1の貫通孔と第2の貫通孔とが連結することによって画定される。第1の部品と第2の部品とは、第1の貫通孔と第2の貫通孔とが連結するように配置可能である。弾性体部は、輪形状を備え、第1の表面から突出するように第1の表面の溝内に設けられ、第1の表面上から見て第1の貫通孔の第1の開口が弾性体部の輪形状の第2の開口に重なるように配置される。キャップ部は、第3の開口を備え、弾性体部上に配置され、第1の表面上から見て第3の開口、第2の開口および第1の開口が互いに重なるように弾性体部を覆い、第1の表面の溝に嵌め込まれ、弾性体に支持されることで常に第2の表面に密接している。キャップ部と第2の部品とは、摺動性を有するように互いに密接する。
上記シール構造では、キャップ部が弾性体部を覆いつつ第1の表面の溝に嵌め込まれているので、部品同士の摺動に伴う摩擦やせん断はキャップ部において生じる。すなわち、キャップ部が第1の部品に設けられた弾性体部を第2の部品に対して覆っているので、第1の部品と対向する第2の部品に弾性体部が直に接触することがなく、したがって、第1の部品と第2の部品とが互いに摺動する場合であっても、当該動きが弾性体部に対して作用を及ぼすことがない。また、キャップ部は弾性体部を介して密接しているため、部品同士の近接や離れる動きは弾性体部の伸び縮みにより吸収され、ガスの流路の封止は維持される。すなわち、第1の部品と弾性体部、弾性体部とキャップ部、キャップ部と第2の部品は、常に弾性体部の復元力によって密接した状態を維持する。したがって、弾性体部による部品同士の接近や離れる動きへの追従を得ながら、部品同士の摺動による弾性体部における破損、劣化等が低減され得る。
一実施形態において、キャップ部は、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)の材料を有し得る。このように、キャップ部に摺動性に優れるポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)の材料が用いられ得る。
一実施形態において、第1の部品と弾性体部とキャップ部とを備えるシール部材は、第2の表面に沿って、第2の部品に対して摺動的に移動可能であり、第2の部品に対する第2の表面に沿ったシール部材の移動は、第1の貫通孔および第2の貫通孔の連結と、この連結の解除と、を切り替える。このように、第1の部品と弾性体部とキャップ部とを備えるシール部材が第2の部品に対して摺動的に移動可能なので、シール部材を第2の部品の第2の表面に沿って移動させることによって第1の部品の第1の貫通孔および第2の部品の第2の貫通孔の連結と、この連結の解除とが、滑らかに行える。
他の一態様においては、ガスの流路を封止するシール方法が提供される。流路は、第1の部品の第1の貫通孔と第2の部品の第2の貫通孔とが連結することによって画定される。この方法は、輪形状の弾性体部を第1の部品の第1の表面から突出するように第1の表面の溝内に設けて、第1の表面上から見て第1の貫通孔の第1の開口が弾性体部の輪形状の第2の開口に重なるように弾性体部を配置するステップと、第3の開口を有するキャップ部を、第1の表面上から見て第1の開口、第2の開口および第3の開口が互いに重なるように弾性体部を覆いつつ弾性体部上に設けて、第1の表面の溝に嵌め込むステップと、第1の貫通孔が第2の貫通孔と連結するように第1の部品と第2の部品とを弾性体部およびキャップ部を介して組み、キャップ部を第2の部品の第2の表面に密接させて、流路を画定するステップと、を備える。このように、上記シール方法では、キャップ部が弾性体部を覆いつつ第1の表面の溝に嵌め込まれているので、部品同士の摺動に伴う摩擦やせん断はキャップ部において生じる。すなわち、キャップ部が第1の部品に設けられた弾性体部を第2の部品に対して覆うので、第2の部品に弾性体部が直に接触することがなく、したがって、第1の部品と第2の部品とが互いに摺動する場合であっても、当該動きが弾性体部に対して作用を及ぼすことがない。また、キャップ部は弾性体部を介して密接しているため、部品同士の近接や離れる動きは弾性体部の伸び縮みにより吸収され、ガスの流路の封止は維持される。すなわち、第1の部品と弾性体部、弾性体部とキャップ部、キャップ部と第2の部品は、常に弾性体部の復元力によって密接した状態を維持する。したがって、弾性体部による流路部品同士の接近や離れる動きへの追従を得ながら、流路部品同士の摺動による弾性体部における破損、劣化等が低減され得る。
以上説明したように、部品同士の摺動、近接が生じるような境目を横断するガスの流路において、破損等の異常をきたさずにガスの漏洩を十分に抑制する技術が提供される。
図1は、(a)部、(b)部を備え、一実施形態に係るシール構造の二つの態様を例示する断面図である。 図2は、一実施形態に係るシール構造に用いられる部品を例示する分解斜視図である。 図3は、一実施形態に係るシール構造の効果を説明するためのグラフである。 図4は、一実施形態に係るシール方法の一例を表す流図である。 図5は、一実施形態に係るシール構造において、シール部材の用い方を説明するための図である。 図6は、一実施形態に係るシール構造の他のバリエーションを示す断面図である。 図7は、(a)部、(b)部を備え、一実施形態に係るシール構造の他の二つのバリエーションを例示する断面図である。 図8は、(a)部、(b)部を備え、一実施形態に係るシール構造の他の二つのバリエーションを例示する断面図である。 図9は、一実施形態に係るシール構造の他のバリエーションを例示する断面図である。 図10は、一実施形態に係るシール構造の他のバリエーションを例示する断面図である。 図11は、図10に示すシール構造において、シール部材の用い方を説明するための図である。 図12は、一実施形態に係るシール構造が用いられるプラズマ処理装置の概要図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。以下において、第1の実施形態~第8の実施形態を示すが、第1の実施形態~第8の実施形態それぞれの構成を少なくとも部分的に組み合わせることもできる。
(第1の実施形態)
まず、図1の(a)部、図1の(b)部、図2、図3を参照して、シール構造SEを説明する。図1は、(a)部、(b)部を備え、一実施形態に係るシール構造SEの二つの態様を例示する断面図である。図2は、一実施形態に係るシール構造SEに用いられる部品を例示する分解斜視図である。図3は、一実施形態に係るシール構造SEの効果を説明するためのグラフである。
図1の(a)部に示す構成と図1の(b)部に示す構成との相違点は、流路部品BM1を囲む部品の形状のみである。この相違点について説明する。図1の(a)部に示す構成の場合、流路部品BM1は流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)のみによって囲まれているが、図1の(b)部に示す構成の場合、流路部品BM1は流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)と流路部品BM3の二つの部分(部分BM3aおよび部分BM3b)とによって囲まれている。図1の(b)部に示す構成の場合、流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)は後述のキャップ部BCに接しているが、流路部品BM3の二つの部分(部分BM3aおよび部分BM3b)はキャップ部BCに接していない。図1の(b)部に示す構成の場合、流路部品BM1は、部分BM2aと部分BM2bとの境目CNに沿う方向DBにおいて、流路部品BM3の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)によって挟まれている。境目CNは、部品同士の境目(部品同士が対向している領域(部分)に対応しており、境界等と言うこともできる)に対応している(本明細書において、部品同士の境目の意味は、以下同様である。)。流路部品BM1が設けられているスペースSCは、図1の(a)部に示す断面において、流路部品BM2の二つの部分(部分BM2a、部分BM2b)によって画定され、図1の(b)部に示す断面において、流路部品BM2の二つの部分(部分BM2a、部分BM2b)と流路部品BM3の二つの部分(部分BM3aおよび部分BM3b)とによって画定されている。
図1の(a)部、図1の(b)部に示すように、シール構造SEは、ガス流路GL(ガスの流路)を封止する構造である。ガス流路GLにおいて、ガスは方向DAに沿って流れる。方向DAは、ガスの流れる方向として規定される。図1の(a)部に示すように、シール構造SEは、流路部品BM1(第1の部品)、流路部品BM2(第2の部品)、弾性体部BL、および、キャップ部BCを備え、流路部品BM1および流路部品BM2は、ガス流路GLを画定するように組まれている。流路部品BM2は、部分BM2a、部分BM2bを備えている(流路部品BM2の名称は、部分BM2aの名称および部分BM2bの名称を総称している。)。図1の(b)部に示すように、シール構造SEは、流路部品BM1(第1の部品)、流路部品BM2(第2の部品)、流路部品BM3、弾性体部BL、および、キャップ部BCを備え、流路部品BM1、流路部品BM2はガス流路GLを画定し、流路部品BM3は、流路部品BM1を囲うように組まれている。流路部品BM3は、部分BM3a、部分BM3bを備えている(流路部品BM3の名称は、部分BM3aの名称および部分BM3bの名称を総称している。)。なお、以下では、上記理由により、説明を平易とするために、主に図1の(a)部に示す構成を参照して第1の実施形態を説明する。
図1の(a)部に示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)に、挿抜可能に配置される。図1の(b)部に示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)、および、互いに対向して配置される二つの流路部品BM3(部分BM3aと部分BM3bとの間)に、挿抜可能に配置される。
弾性体部BLおよびキャップ部BCは、流路部品BM1と流路部品BM2との境目CNに設けられている。流路部品BM1と流路部品BM2との境目CNにおいて、弾性体部BL、キャップ部BC、流路部品BM2が流路部品BM1上に順に配置されている。流路部品BM1、弾性体部BL、および、キャップ部BCは、一例として、図2に示すように、シール部材SZに含まれ得る。
流路部品BM1は、貫通孔TH1(第1の貫通孔)と、表面SF1(第1の表面)とを備える。貫通孔TH1は、表面SF1から延びている。流路部品BM2は、貫通孔TH2(第2の貫通孔)と、表面SF2(第2の表面)とを備える。貫通孔TH2は、表面SF2から延びている。表面SF1および表面SF2は、境目CNにあり、互いに対向するように延びている。境目CNは、表面SF1と表面SF2とによって画定される。
ガス流路GLは、貫通孔TH1と貫通孔TH2とが連結(連通)することによって画定される。流路部品BM1と流路部品BM2とは、貫通孔TH1と貫通孔TH2とが連結するように配置可能である。ガス流路GLは、部分BM2a、流路部品BM1、部分BM2bに亘って設けられている。
弾性体部BLは、流路部品BM1とキャップ部BCとに接している。弾性体部BLは、輪形状を備える。輪形状とは、変形可能な「輪」の形状を表しており、「環形状」、「リング形状」等ということもできる。輪形状は、平面視で、円、楕円、多角形(例えば四角形)等の図形の中央に一の穴(円、楕円、多角形(例えば四角形)等の穴)が開いた形状であり得る。輪形状の弾性体部BLの表面の三次元形状(立体形状)は、例えば、変形可能なドーナツ状の形状ということもでき、また、換言すれば、種数(genus)が1の変形可能なトーラス(torus)ということもできる。弾性体部BLは伸縮自在であり、伸縮によって弾性体部BLの形状は連続的に変わり得る。弾性体部BLは、表面SF1から突出するように表面SF1に設けられている。弾性体部BLは、表面SF1上から見て貫通孔TH1の開口OP1(第1の開口)が弾性体部BLの輪形状の開口OP2(第2の開口)に重なるように配置されている。
弾性体部BLは、流路部品BM1の表面SF1に設けられた溝BM1a内に設けられており、これにより流路部品BM1に保持される。溝BM1aの形状は、弾性体部BLの保持が可能な形状であれば特定の形状に限定されない。溝BM1aは、表面SF1において輪形状を備え、表面SF1上から見て貫通孔TH1の開口OP1が溝BM1aの輪形状の開口に重なるように設けられる。溝BM1aの輪形状の開口からは、貫通孔TH1が延びている。
キャップ部BCは、開口OP3(第3の開口)を備える。キャップ部BCは、弾性体部BL上に配置される。キャップ部BCは、表面SF1上から見て開口OP1、開口OP2および開口OP3が互いに重なるように弾性体部BLを覆う。キャップ部BCは、表面SF1の溝BM1aに嵌め込まれている。
表面SF1に沿った方向(方向DB)は、境目CNに沿った方向である。境目CNに沿う方向DBは、ガス流路GLにおいてガスが流れる方向(方向DA)に交差し、例えば方向DAに対して概ね直交し得る。方向DBは、境目CNに沿う方向であればよく、従って、方向DAに交差する平面(例えば方向DAに対して概ね直交する平面)にある任意の方向であり得る。
キャップ部BCは、流路部品BM2に対して弾性体部BLを覆っている。キャップ部BCは、弾性体部BLと流路部品BM2とに接している。キャップ部BCと流路部品BM2とは、摺動性を有するように互いに密接する。キャップ部BCは、より具体的には、板状部BCaと突起部BCbとを備える。板状部BCaは、キャップ部BCの開口OP3を有する。板状部BCaは、流路部品BM2に対して、弾性体部BLを覆う形状を有する。
突起部BCbは、板状部BCaの上に設けられている。突起部BCbは、板状部BCaから流路部品BM1に向けて突出している。突起部BCbは、例えば、流路部品BM1の溝BM1aに、弾性体部BLを収容した状態で嵌め込まれている。突起部BCbは、溝BM1aの二つの側壁のうち、貫通孔TH1から最も離れている側壁(換言すれば、溝BM1aの二つの側壁のうち溝BM1aの輪形状の中心から見て外側にある側壁)に当接している。突起部BCbが溝BM1aに嵌め込まれていることによって、表面SF1および境目CNに沿う方向DB(ガス流路GLの方向DAに交差する面内にある任意の方向)に対するキャップ部BCの移動が制限される。
なお、突起部BCbは、貫通孔H1内において突出してもよく(図7の(a)部)、この場合、突起部BCbは、貫通孔H1における流路部品BM1の内壁に接し、板状部BCaの外縁に沿って設けられる。また、突起部BCbは、キャップ部BCの開口OP3に沿って設けられることもできる(図7の(b)部、図8の(a)部)。
また、突起部BCbは、図2に示すように、一続きの壁の形状(帯状)として、板状部BCaの外縁(または開口OP3の縁)に設けられているが、これに限らず、突起部BCbは、表面SF1および境目CNに沿った方向DB(ガス流路GLの方向DAに交差する面内にある任意の方向)に対するキャップ部BCの移動を制限し得る形状であれば、例えば板状部BCaの外縁(または開口OP3の縁)に略等間隔に設けられた複数の突起によって構成されてもよい。
溝BM1aは、流路部品BM1の表面SF1に設けられている。溝BM1aは、輪形状を有し、貫通孔TH1の開口OP1の周囲を囲むように設けられている。開口OP1は、溝BM1aの輪形状の開口の内側にある。
貫通孔TH1は、開口OP1を介して、弾性体部BLの開口OP2とキャップ部BCの開口OP3とに連結している。貫通孔TH1が流路部品BM2の貫通孔TH2に連結している場合には、貫通孔TH1は、開口OP1、開口OP2、開口OP3と、貫通孔TH2の開口OP4とを介して、貫通孔TH2に連結する。貫通孔TH2の開口OP4は、流路部品BM2の表面SF2に設けられている。
キャップ部BCの材料は、流路部品BM2との間の比較的に小さな摩擦係数とを有する。図3には、一実施形態に係るシール構造SEを用いた場合(キャップ有り)とシール構造SEのキャップ部BCを用いない場合(キャップ無し)とにおいて、流路部品BM1と流路部品BM2との境目CNに沿った方向(すなわち、表面SF1および表面SF2に沿った方向DB)における摩擦抵抗[N]を比較した結果が示されている。図3の縦軸は、摩擦抵抗[N]を表している。
図3に示すように、弾性体部BLを覆うキャップ部BCを流路部品BM2の表面SF2に密接させるシール構造SEにおけるキャップ部BCと表面SF2との間の摩擦抵抗[N]は、キャップ部BCを用いないで弾性体部BLを流路部品BM2の表面SF2に直接的に接触させる構造における弾性体部BLと表面SF2との間の摩擦抵抗[N]に比較して、小さい。
一実施形態において、図3に示す摩擦抵抗[N]を生じ得るキャップ部BCは、接触面での摩擦低減、隔離する薬品への耐性、接触面への柔軟な追従の観点から、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、UHMWPE(超高分子量ポリエチレン)等が利用で可能である。更に、キャップ部BCの材料としては、使用する上記薬品の種類に応じて、POM(ポリアセタール)、MCナイロン(登録商標)も利用が可能である。弾性体部BLは、弾性を有する材料を有し、例えばOリングであり得る。弾性体部BLは、パッキン(packing)やダストシール(dust seal)であることもできる。
次に、図4を更に参照して、一実施形態に係るシール方法MTについて説明する。図4は、一実施形態に係るシール方法MTの一例を表す流図である。シール方法MTは、ガス流路GLを封止する方法である。シール方法MTは、例えば、図4に示すように、ステップST1~ステップST3を備える。ガス流路GLは、貫通孔TH1と貫通孔TH2とが連結することによって画定される。
ステップST1において、まず、弾性体部BLを配置する。より具体的に、輪形状の弾性体部BLを流路部品BM1の表面SF1から突出するように表面SF1の溝BM1a内に設けて、表面SF1上から見て流路部品BM1の貫通孔TH1の開口OP1が弾性体部BLの輪形状の開口OP2に重なるように弾性体部BLを配置する。
ステップST1に引き続くステップST2において、弾性体部BLをキャップ部BCによって覆う。より具体的に、開口OP3を有するキャップ部BCを、表面SF1上から見て開口OP1、開口OP2および開口OP3が互いに重なるように弾性体部BLを覆いつつ弾性体部BL上に設けて、表面SF1の溝BM1aに嵌め込む。
ステップST2に引き続くステップST3において、キャップ部BCおよび弾性体部BLを用いてガス流路GLを画定する。より具体的に、貫通孔TH1が貫通孔TH2と連結(連通)するように流路部品BM1と流路部品BM2とを弾性体部BLおよびキャップ部BCを介して組み、キャップ部BCを流路部品BM2の表面SF2に密接させて、ガス流路GLを画定する。このようにして、ガス流路GLを、ガス流路GLの外部に対して封止する。
以上のステップST1~ステップST3を実行することによって、例えば、図1の(a)部、図1の(b)部のそれぞれに示すシール構造SEが作成され得る。
流路部品BM1、弾性体部BL、および、キャップ部BCが、図2に示すように、シール部材SZに含まれる場合、シール部材SZは、図5に示すように、ガス流路GLを画定する二つの流路部品BM2の境目のスペースSCに嵌め込まれて用いられる。図5は、一実施形態に係るシール構造SEにおいて、シール部材SZの用い方を説明するための図である。
シール部材SZの表面には、流路部品BM2の表面SF2との間の比較的に小さな摩擦係数を有する材料からなるキャップ部BCが設けられるので、シール部材SZは、流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)の境目のスペースSCに対して、比較的に滑らかに嵌め込まれ得る。これによって、流路部品BM1の貫通孔TH1と流路部品BM2の貫通孔TH2とが連結され、ガス流路GLが画定される。ガス流路GLの周囲には弾性体部BLが設けられているので、ガス流路GLは、ガス流路GLの外部に対して十分に封止され得る。また、図5に示すように、流路部品BM1、弾性体部BLおよびキャップ部BCを備えるシール部材SZは、例えば、流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)によって画定されるスペースSCに対し挿抜が可能である。
一実施形態において用いられ得るシール構造SEは、図1の(a)部、図1の(b)部に示す態様に限られない。一実施形態において用いられ得るシール構造SEは、例えば、図6、図7の(a)部、図7の(b)部、図8の(a)部、図8の(b)部、図9、図10のそれぞれに示す態様のシール構造SEであり得る。図6は、一実施形態に係るシール構造SEの他のバリエーションを示す断面図である。図7は、(a)部、(b)部を備え、一実施形態に係るシール構造SEの他の二つのバリエーションを例示する断面図である。図8は、(a)部、(b)部を備え、一実施形態に係るシール構造SEの他の二つのバリエーションを例示する断面図である。図9は、一実施形態に係るシール構造SEの他のバリエーションを例示する断面図である。図10は、一実施形態に係るシール構造SEの他のバリエーションを例示する断面図である。
(第2の実施形態)
図6に示すシール構造SEのシール部材SZは、第1の部分PM1と第2の部分PM2とを備える。第1の部分PM1および第2の部分PM2を備える図6に示すシール部材SZは、表面SF2に沿って(換言すれば、図6に示すシール部材SZを挟む二つの流路部品BM2の間のスペースSCに沿った方向DBに)、流路部品BM2に対して摺動的に移動可能である。第1の部分PM1と第2の部分PM2とは、スペースSC内において、境目CNに沿って(表面SF2に沿って)順に配置されている。
第1の部分PM1の構成は、図1の(a)部、図1の(b)部に示すシール部材SZの構成と同様である。第1の部分PM1は、図1の(a)部、図1の(b)部に示す流路部品BM1、弾性体部BLおよびキャップ部BCを備える。図6に示すシール部材SZの流路部品BM1のうち第1の部分PM1に含まれる部分は、図1の(a)部、図1の(b)部に示す流路部品BM1と同様の構成を有しており、貫通孔TH1を有している。図6に示すシール構造SEの流路部品BM1のうち第2の部分PM2に含まれる部分は、貫通孔を有していない。第2の部分PM2は、第1の部分PM1と同様に、弾性体部BLが表面SF1に設けられている。
第2の部分PM2において、弾性体部BLは、キャップ部BC1によって覆われている。第2の部分PM2において、弾性体部BLは、流路部品BM1とキャップ部BC1とに接している。第2の部分PM2において、弾性体部BLは、表面SF1から突出するように表面SF1に設けられている。第2の部分PM2において、弾性体部BLは、流路部品BM1の表面SF1に設けられた溝BM1a内に設けられており、これにより流路部品BM1に保持される。
第2の部分PM2は、第1の部分PM1のキャップ部BCを備えずに、キャップ部BC1を備える。キャップ部BC1は、開口OP3を有するキャップ部BCとは異なり、開口を有していない。キャップ部BC1は、弾性体部BL上に配置される。キャップ部BCは、表面SF1の溝BM1aに嵌め込まれている。
キャップ部BC1は、流路部品BM2に対して第2の部分PM2の弾性体部BLを覆っている。キャップ部BC1は、第2の部分PM2の弾性体部BLと流路部品BM2とに接している。キャップ部BC1と流路部品BM2とは、摺動性を有するように互いに密接する。キャップ部BC1は、より具体的には、キャップ部BCと同様に、板状部BC1aと突起部BC1bとを備える。
突起部BC1bは、板状部BC1aから流路部品BM1に向けて突出している。第2の部分PM2において、突起部BC1bは、例えば、流路部品BM1の溝BM1aに、弾性体部BLを収容した状態で嵌め込まれている。第2の部分PM2において、突起部BC1bが溝BM1aに嵌め込まれていることによって、表面SF1および境目CNに沿う方向DBに対するキャップ部BC1の移動が制限される。
キャップ部BC1は、キャップ部BCと同様に、比較的に高い柔軟性と、ガス流路GLを流れるガスに対する比較的に高い薬品耐性と、流路部品BM2との間の比較的に小さな摩擦係数とを有する材料を有する。キャップ部BC1の材料は、例えば、キャップ部BCの材料と同様であり得る。一実施形態において、キャップ部BC1は、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)等の材料を有し得る。
図6に示すシール構造SEにおいて、流路部品BM2に対する表面SF2に沿った図6に示すシール部材SZの移動は、貫通孔TH1および貫通孔TH2の連結と、この連結の解除とを、比較的に滑らかに切り替え得る。図6に示すシール構造SEにおいて、貫通孔TH1および貫通孔TH2が連結している態様は、図6に示す態様K1である。図6に示すシール構造SEにおいて、貫通孔TH1および貫通孔TH2の連結が解除されている態様は、図6に示す態様K2である。
図6の(a)部および図6の(b)のそれぞれに示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)に、挿抜可能に配置される。
(第3の実施形態)
図7の(a)部に示すシール構造SEは、図1の(a)部に示すシール構造SEとは、シール部材SZのキャップ部BCの構成についてのみ異なり、キャップ部BC以外の他の構成については、図7の(a)部に示すシール構造SEと図1の(a)部に示すシール構造SEとは、互いに同様である。図7の(a)部に示すキャップ部BCと、図1の(a)部に示すキャップ部BCとは、突起部BCbの配置が異なっているが、このような突起部BCbの配置の相違を除けば、互いに同様である。
図7の(a)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、板状部BCaから流路部品BM1に向けて突出している。図7の(a)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、流路部品BM1の貫通孔TH1の開口OP1を介して、貫通孔TH1に嵌め込まれている。図7の(a)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、開口OP1から貫通孔TH1の内壁に当接している。図7の(a)部に示すシール構造SEにおいて、突起部BCbが貫通孔TH1に嵌め込まれていることによって、表面SF1および境目CNに沿う方向DBに対するキャップ部BCの移動が制限される。
(第4の実施形態)
図7の(b)部に示すシール構造SEは、図1の(b)部に示すシール構造SEとは、シール部材SZのキャップ部BCの構成についてのみ異なり、キャップ部BC以外の他の構成については、図7の(b)部に示すシール構造SEと図1の(b)部に示すシール構造SEとは、互いに同様である。図7の(b)部に示すキャップ部BCと、図1の(b)部に示すキャップ部BCとは、突起部BCbの配置が異なっているが、このような突起部BCbの配置の相違を除けば、互いに同様である。溝BM1aの形状は、弾性体部BLの保持が可能な形状であれば特定の形状に限定されない。
図7の(b)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、板状部BCaから流路部品BM1に向けて突出している。図7の(b)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、例えば、流路部品BM1の溝BM1aに、弾性体部BLを収容した状態で嵌め込まれている。図7の(b)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、溝BM1aの二つの側壁のうち貫通孔TH1から最も近い側壁(溝BM1aの二つの側壁のうち貫通孔TH1側の側壁であり、さらに換言すれば、溝BM1aの二つの側壁のうち溝BM1aの輪形状の中心から見て内側にある側壁)に当接している。図7の(b)部に示すシール構造SEにおいて、突起部BCbが溝BM1aに嵌め込まれていることによって、表面SF1および境目CNに沿う方向DBに対するキャップ部BCの移動が制限される。
図7の(a)部に示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)に、挿抜可能に配置される。図7の(b)部に示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)、および、互いに対向して配置される二つの流路部品BM3(部分BM3aと部分BM3bとの間)に、挿抜可能に配置される。
(第5の実施形態)
図8の(a)部に示すシール構造SEは、図1の(a)部に示すシール構造SEとは、シール部材SZのキャップ部BCの構成についてのみ異なり、キャップ部BC以外の他の構成については、図8の(a)部に示すシール構造SEと図1の(a)部に示すシール構造SEとは、互いに同様である。図8の(a)部に示すキャップ部BCと、図1の(a)部に示すキャップ部BCとは、突起部BCbの配置が異なっているが、このような突起部BCbの配置の相違を除けば、互いに同様である。溝BM1aの形状は、弾性体部BLの保持が可能な形状であれば特定の形状に限定されない。
図8の(a)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、板状部BCaから流路部品BM1に向けて突出している。図8の(a)部に示すキャップ部BCにおいて、突起部BCbは、溝BM1aの二つの側壁のうち貫通孔TH1から最も近い側壁(溝BM1aの二つの側壁のうち貫通孔TH1側の側壁であり、さらに換言すれば、溝BM1aの二つの側壁のうち溝BM1aの輪形状の中心から見て内側にある側壁)に当接している部分と、溝BM1aの二つの側壁のうち貫通孔TH1から最も離れている側壁(換言すれば、溝BM1aの二つの側壁のうち溝BM1aの輪形状の中心から見て外側にある側壁)に当接している部分とを備える。
図8の(a)部に示すシール構造SEにおいて、突起部BCbが貫通孔TH1に嵌め込まれていることによって、表面SF1および境目CNに沿う方向DBに対するキャップ部BCの移動が制限される。突起部BCbが、流路部品BM1の溝BM1aの内側の側面および外側の側面の両側面に接するので、キャップ部BCが流路部品BM1にしっかりと保持され、境目CNに沿った流路部品BM1の移動に対してキャップ部BCが弾性体部BLを効果的に保護し得る。
図8の(a)部に示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)に、挿抜可能に配置される。
(第6の実施形態)
図8の(b)部に示すシール構造SEにおいて、流路部品BM1、弾性体部BLおよびキャップ部BCを備えるシール部材SZは、図5に示す場合とは異なり、流路部品BM2に対し挿抜が可能ではない構成を備える。
(第7の実施形態)
図9に示すシール構造SEは、図1の(a)部に示すシール構造SEとは、シール部材SZの流路部品BM1の構造についてのみ異なり、流路部品BM1以外の他の構成については、図9に示すシール構造SEと、図1の(a)部に示すシール構造SEとは、互いに同様である。
図9に示す流路部品BM1は、第1の部分BM11と第2の部分BM12とを備える。第1の部分BM11と第2の部分BM12とは、ガス流路GLに沿った方向DAに並んで配置されている。第1の部分BM11と第2の部分BM12との境目CN1には、弾性体部BLが設けられている。第1の部分BM11と第2の部分BM12とは、境目CN1に設けられた弾性体部BLを介して、ガス流路GLを画定するように組まれている。
境目CN1に設けられた弾性体部BLは、第2の部分BM12に設けられた溝BM1a内に設けられている。境目CN1に設けられた弾性体部BLと、第2の部分BM12に設けられた溝BM1aとは、図1の(a)部に示す構成と同様に、ガス流路GLが弾性体部BLの開口と溝BM1aの開口とに貫通するように配置されている。
境目CN1に設けられた弾性体部BLは、第1の部分BM11に直接的に接している。境目CN1に設けられた弾性体部BLは、第2の部分BM12に保持されている。境目CN1に設けられた弾性体部BLは、第1の部分BM11の表面に密接している。
従って、境目CN1に設けられた弾性体部BLによれば、境目CN1を介してガス流路GLの外部にガス流路GL内のガスが流出することを回避し得る。このように、流路部品BM1が二つの部分(第1の部分BM11および第2の部分BM12)を含む場合であっても、ガス流路GLの周囲には弾性体部BLが設けられているので、ガス流路GLは、ガス流路GLの外部に対して、十分に効果的に封止され得る。図9に示すシール部材SZでは、弾性体部BLを介して第1の部分BM11と第2の部分BM12とが、ガス流路GLを画定するように組まれているので、シール部材SZを取り囲む流路部品BM2の変形等が生じる場合にも、当該変形等に応じてシール部材SZの全体の形状も柔軟に変形し得る。
図9に示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)に、挿抜可能に配置される。
なお、図9には、流路部品BM1が二つの部分(第1の部分BM11および第2の部分BM12)を備える構成が記載されているが、これに限らず、流路部品BM1が、第1の部分BM11および第2の部分BM12を含む三つ以上の部分を備える構成であることができる。例えば、流路部品BM1が第1の部分BM11および第2の部分BM12を含む三つの部分を備える場合、第1の部分BM11と第2の部分BM12との間に、他の部分(第3の部分という)が配置される。第1の部分BM11、第3の部分、第2の部分BM12がこの順に並んで配置される。この場合、第1の部分BM11と第3の部分との間には、弾性体部BLが、図9に示す第2の部分BM12と同様に第3の部分の側に設けられ、第3の部分と流路部品BM2との間には、弾性体部BLが、図9に示す第2の部分BM12と同様に第2の部分BM12の側に設けられる。同様にして、流路部品BM1は、第1の部分BM11、第2の部分BM12、第3の部分を含む四つ以上の部分を備え得る。
(第8の実施形態)
図10に示すシール構造SEは、図1の(b)部、図7の(b)部に示すシール構造SEのように流路部品BM1を含むシール部材SZが流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)と流路部品BM3の二つの部分(部分BM3aおよび部分BM3b)とによって囲まれている。しかし、図10に示すシール構造SEは、図1の(b)部、図7の(b)部のそれぞれに示すシール構造SEとは異なり、ガス流路GLが、流路部品BM2の部分BM2a、流路部品BM1、流路部品BM3の部分BM3bに亘って設けられている。
図10に示すシール構造SEは、図10に示す断面から見て流路部品BM1の四つの表面の全てにおいて、すなわち、部分BM2aの表面SF2aに対向する流路部品BM1の表面SF1a、部分BM3bの表面SF2bに対向する流路部品BM1の表面SF1b、部分BM2bの表面SF2cに対向する流路部品BM1の表面SF1c、部分BM3aの表面SF2dに対向する流路部品BM1の表面SF1dの全てにおいて、弾性体部BLが設けられている。
図10に示すシール部材SZにおいて、部分BM2aおよび部分BM3bに対向する流路部品BM1の表面(表面SF1aおよび表面SF1b)の溝BM1aにはキャップ部BCが嵌め込まれており、部分BM2bおよび部分BM3aに対向する流路部品BM1の表面(表面SF1cおよび表面SF1d)の溝BM1aにはキャップ部BC1が嵌め込まれている。
流路部品BM1と流路部品BM2と流路部品BM3とは、貫通孔TH1と貫通孔TH2と貫通孔TH3とが連結するように配置可能である。ガス流路GLは、部分BM2aの貫通孔TH2と、流路部品BM1の貫通孔TH1と、部分BM3bの貫通孔TH3とが連結(連通)することによって画定される。
ガス流路GLは、部分BM2a、流路部品BM1、部分BM3bに亘って設けられている。ガス流路GLは、部分BM2aの貫通孔TH2の開口OP4から開口OP4に対向する流路部品BM1の貫通孔TH1の開口OP1に至り、流路部品BM1内において部分BM3bの側に向かい、部分BM3bに対向する流路部品BM1の貫通孔TH1の開口OP1から部分BM3bの貫通孔TH3の開口OP5に至る。
図10に示すシール部材SZにおいて、開口OP1が設けられている(ガス流路GLと交差している)流路部品BM1の表面SF1aおよび表面SF1bのそれぞれには、開口OP3を有するキャップ部BCが、弾性体部BLを覆うように設けられている。
図10に示すシール部材SZにおいて、開口OP1が設けられていない(ガス流路GLと交差していない)流路部品BM1の表面SF1cおよび表面SF1dのそれぞれには、開口OP3のような開口を有していない図6に示すキャップ部BC1が弾性体部BLを覆うように設けられている。
図10に示すシール部材SZは、図11に示すように、ガス流路GLを画定する流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)と流路部品BM3の二つの部分(部分BM3aおよび部分BM3b)との境目のスペースSCに嵌め込まれて用いられる。図11は、図10に示すシール構造SEにおいて、シール部材SZの用い方を説明するための図である。
図11に示すように、図10に示すシール部材SZは、例えば、流路部品BM2の二つの部分(部分BM2aおよび部分BM2b)と流路部品BM3の二つの部分(部分BM3aおよび部分BM3b)とによって画定されるスペースSCに対し挿抜が可能である。
図10に示す流路部品BM1は、互いに対向して配置される二つの流路部品BM2の間(部分BM2aと部分BM2bとの間)、および、互いに対向して配置される二つの流路部品BM3(部分BM3aと部分BM3bとの間)に、挿抜可能に配置される。
(シール構造SEの適用例)
第1の実施形態~第8の実施形態のそれぞれに係るシール構造SEは、何れも、例えば図12に示すプラズマ処理装置10のガス流路におけるガス導入口(ガス導入口36c、ガス導入口36d、ガス導入口52a)に用いられ得る。図12を参照して、プラズマ処理装置10の構成を概略的に説明する。図12は、一実施形態に係るシール構造SEが用いられるプラズマ処理装置10の概要図である。図12に示すプラズマ処理装置10は、CCP(Capacitively Coupled Plasma)型のプラズマ処理装置であり、プラズマ処理として、例えば、プラズマエッチングに用いられる装置である。なお、第1の実施形態~第8の実施形態のそれぞれに係るシール構造SEは、図12に示すCCP型のプラズマ処理装置に限らず、例えば、ICP(Inductively Coupled Plasma)型のプラズマ処理装置、ECR(Electron Cyclotron Resonance)型のプラズマ処理装置、マイクロ波を用いたプラズマ処理装置等の他の任意のタイプのプラズマ処理装置に対して適用され得る。
プラズマ処理装置10は、例えば、処理容器12、排気口12e、支持部14、第1プレート18a、第2プレート18b、上部電極30、絶縁性遮蔽部材32、天板34、ガス吐出孔34a、支持体36、ガス拡散室36a、ガス通流孔36b、ガス導入口36c、ガス導入口36d、ガス供給管38、デポシールド46、排気プレート48、排気装置50、ガス導入口52a、ガス供給管82、静電チャックESC、フォーカスリングFR、ガス供給装置GP、下部電極LE、載置台PD等を備える。
処理容器12は、略円筒形状を有している。処理容器12は、例えば、アルミニウムから構成されており、処理容器12の内壁面には陽極酸化処理が施されている。処理容器12は保安接地されている。処理容器12の側壁には基板の搬入出口が設けられており、この搬入出口はゲートバルブにより開閉可能となっている。
処理容器12の底部上には、略円筒状の支持部14が設けられている。支持部14は、例えば、アルミニウム等の金属材料から構成されている。支持部14は、処理容器12内において、処理容器12の底部から鉛直方向(支持部14から上部電極30に向く方向)に延在している。処理容器12内には、載置台PDが設けられている。載置台PDは、支持部14によって支持されている。
載置台PDは、載置台PDの上面において、ウエハを保持する。載置台PDは、下部電極LEおよび静電チャックESCを有している。下部電極LEは、第1プレート18aおよび第2プレート18bを有している。第1プレート18aは、例えば絶縁材料を有しており、例えば略円盤形状を有する。第2プレート18bは、例えば金属材料を有しており、例えば略円盤形状を有する。第2プレート18bは、電源装置EPに電気的に接続されている。
第2プレート18b上には、静電チャックESCが設けられている。静電チャックESCは、導電膜である電極を一対の絶縁層または絶縁シート間に配置した構造を有している。静電チャックESCの電極には、直流電源がスイッチを介して電気的に接続されている。静電チャックESCは、直流電源からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力によってウエハを吸着する。これにより、静電チャックESCは、ウエハを保持することができる。
第2プレート18bの周縁部上には、ウエハのエッジ及び静電チャックESCを囲むようにフォーカスリングFRが配置されている。フォーカスリングFRは、プラズマ処理の均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリングFRは、例えばシリコン、石英、SiC等の材料を有し得る。
上部電極30は、処理容器12の天井を構成する天井部材である。上部電極30は、載置台PDの上方において、載置台PDと対向配置されている。下部電極LEと上部電極30とは、互いに略平行に設けられている。上部電極30と載置台PDとの間には、ウエハにプラズマ処理を行うための処理空間Spが提供されている。
上部電極30は、絶縁性遮蔽部材32を介して、処理容器12の上部に支持されている。一実施形態では、上部電極30は、載置台PDの上面、すなわち、ウエハ載置面からの鉛直方向における距離が可変であるように構成され得る。上部電極30は、天板34および支持体36を備える。
天板34は、処理空間Spに面しており、天板34には複数のガス吐出孔34aが設けられている。天板34は、シリコン、石英、SiC等の材料を有し得る。天板34は、導電性(例えばアルミニウム)の母材にセラミックスのコーティングを施すことによって形成されることもできる。天板34の内部には、複数のガス通流孔36bが設けられている。複数のガス通流孔36bのそれぞれは、複数のガス吐出孔34aのそれぞれに接続されている。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持するものであり、例えばアルミニウム等の導電性材料を有し得る。支持体36は、水冷構造を有し得る。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。
ガス拡散室36aは、ガス導入口36cを介してガス供給管38に接続されている。ガス拡散室36aは、複数のガス導入口36dのそれぞれを介して、複数のガス通流孔36bのそれぞれに接続されている。
デポシールド46は、処理容器12の内壁に沿って、処理容器12の内壁に着脱自在に設けられている。デポシールド46は、処理容器12にプラズマ処理の副生物(デポ)が付着することを防止するものであり、例えばアルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することによって構成され得る。
処理容器12の底部側であって、支持部14と処理容器12の側壁との間には、排気プレート48が設けられている。排気プレート48は、例えばアルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することによって構成され得る。排気プレート48には、多数の貫通孔が形成されている。排気プレート48の下方には(処理容器12の外側に向けて)、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気装置50が接続されている。排気装置50は、例えばターボ分子ポンプ等の真空ポンプであり得る。
電源装置EPは、プラズマ生成用の高周波(27~100[MHz]の範囲内の周波数であり、一例においては40[MHz]程度の周波数)を発生する第1の高周波電源と、バイアス用の高周波(400[kHz]~13.56[MHz]の範囲内の周波数であり、一例においては3.2[MHz]程度の周波数)を発生する第2の高周波電源と、第1の高周波電源に接続される第1の整合器と、第2の高周波電源に接続される第2の整合器とを備える。
第1の高周波電源は、第1の整合器を介して下部電極LEに接続されている。第1の整合器は、第1の高周波電源の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスとを整合させるための回路を有している。第2の高周波電源は、第2の整合器を介して下部電極LEに接続されている。第2の整合器は、第2の高周波電源の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスとを整合させるための回路を有している。
プラズマ処理装置10におけるガスの供給は、一または複数のガス供給管が用いられ得る。一実施形態において、プラズマ処理装置10は、少なくとも二つのガス供給管(ガス供給管38およびガス供給管82)を備える。ガス供給装置GPは、ガスソース群、バルブ群、流量制御器群、を備える。ガス供給装置GPは、ガス供給管38およびガス供給管82に接続されている。ガス供給装置GPのガスソース群は、複数のガスソースを有する。ガス供給装置GPのバルブ群は、複数のバルブを有している。ガス供給装置GPの流量制御器群はマスフローコントローラ等の複数の流量制御器を有する。
ガス供給装置GPのガスソース群の複数のガスソースのそれぞれは、ガス供給装置GPのバルブ群の対応のバルブおよびガス供給装置GPの流量制御器群の対応の流量制御器を介して、ガス供給管38およびガス供給管82に接続されている。したがって、プラズマ処理装置10は、ガス供給装置GPのガスソース群の複数のガスソースのうち選択された一以上のガスソースからのガスを、個別に調整された流量で、処理容器12内に供給することが可能である。
以上説明した第1の実施形態~第8の実施形態のそれぞれに係るシール構造SEおよびシール方法MTでは、キャップ部BCは弾性体部BLを介して密接しているため、部品同士の接近や離れる動き(各流路部品のガス流路GLに沿う方向DAへの相対運動)は弾性体部BLの伸び縮みにより吸収され、ガス流路GLの封止は維持される。また、ガス流路GLを画定する流路部品(流路部品BM1、流路部品BM2であり、第8の実施形態の場合には更に流路部品BM3が含まれる)、弾性体部BL、キャップ部BCは常に弾性体部BLの復元力によって密接した状態を維持するだけでなく、キャップ部BCは、弾性体部BLを覆いつつ流路部品BM1の表面SF1の溝BM1aに嵌め込まれているので、部品同士の摺動(各流路部品の境目CNに沿う方向DBへの相対運動)に伴う摩擦やせん断(方向DBへの応力)はキャップ部BCにおいて生じる。すなわち、キャップ部BCが流路部品BM1に設けられた弾性体部BLを流路部品BM2に対して覆っているので、流路部品BM1と対向する流路部品(流路部品BM2であり、第8の実施形態の場合には更に流路部品BM3が含まれる)に弾性体部BLが直に接触することがなく、したがって、各流路部品同士が互いに摺動する場合であっても、当該動きが弾性体部BLに対して作用を及ぼすことがない。また、キャップ部BCは弾性体部BLを介して密接しているため、流路部品同士の近接や離れる動きは弾性体部BLの伸び縮みにより吸収され、ガス流路GLの封止は維持される。すなわち、流路部品BM1と弾性体部BL、弾性体部BLとキャップ部BC、キャップ部BCと流路部品BM2(第8の実施形態の場合には更に、キャップ部BCと流路部品BM3)は常に弾性体部BLの復元力によって密接した状態を維持する。したがって、このシール構造SEによれば、弾性体部BLによる流路部品同士の接近や離れる動きへの追従を得ながら、流路部品同士の摺動による弾性体部BLにおける破損、劣化等を低減し得る。キャップ部BCには摺動性に優れるポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)の材料が用いられ得る。
また、流路部品BM1と弾性体部BLとキャップ部BCとを備えるシール部材SZが流路部品BM2に対して摺動的に移動可能なので、シール部材SZを流路部品BM2の表面SF2に沿って移動させることによって流路部品BM1の貫通孔TH1および流路部品BM2の貫通孔TH2の連結と、この連結の解除とが、滑らかに行える。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
10…プラズマ処理装置、12…処理容器、12e…排気口、14…支持部、18a…第1プレート、18b…第2プレート、30…上部電極、32…絶縁性遮蔽部材、34…天板、34a…ガス吐出孔、36…支持体、36a…ガス拡散室、36b…ガス通流孔、36c…ガス導入口、36d…ガス導入口、38…ガス供給管、46…デポシールド、48…排気プレート、50…排気装置、52a…ガス導入口、82…ガス供給管、BC…キャップ部、BC1…キャップ部、BC1a…板状部、BC1b…突起部、BCa…板状部、BCb…突起部、BL…弾性体部、BM1…流路部品、BM11…第1の部分、BM12…第2の部分、BM1a…溝、BM2…流路部品、BM2a…部分、BM2b…部分、BM3…流路部品、BM3a…部分、BM3b…部分、CN…境目、CN1…境目、DA…方向、DB…方向、EP…電源装置、ESC…静電チャック、FR…フォーカスリング、GL…ガス流路、GP…ガス供給装置、K1…態様、K2…態様、LE…下部電極、MT…シール方法、OP1…開口、OP2…開口、OP3…開口、OP4…開口、OP5…開口、PD…載置台、PM1…第1の部分、PM2…第2の部分、SC…スペース、SE…シール構造、SF1…表面、SF1a…表面、SF1b…表面、SF1c…表面、SF1d…表面、SF2…表面、SF2a…表面、SF2b…表面、SF2c…表面、SF2d…表面、Sp…処理空間、SZ…シール部材、TH1…貫通孔、TH2…貫通孔、TH3…貫通孔。

Claims (5)

  1. ガスの流路を封止するシール構造であって、
    前記流路を画定する第1の部品および第2の部品と、
    前記第1の部品と前記第2の部品との境目に設けられた弾性体部およびキャップ部と、
    を備え、
    前記第1の部品は、
    第1の貫通孔と第1の表面とを備え、
    前記第2の部品は、
    第2の貫通孔と第2の表面とを備え、
    前記第1の貫通孔は、前記第1の表面から延びており、
    前記第2の貫通孔は、前記第2の表面から延びており、
    前記境目は、前記第1の表面と前記第2の表面とによって画定され、
    前記流路は、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とが連結することによって画定され、
    前記第1の部品と前記第2の部品とは、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とが連結するように配置可能であり、
    前記弾性体部は、輪形状を備え、前記第1の表面から突出するように該第1の表面の溝内に設けられ、該第1の表面上から見て前記第1の貫通孔の第1の開口が該弾性体部の輪形状の第2の開口に重なるように配置され、
    前記キャップ部は、第3の開口を備え、前記弾性体部上に配置され、前記第1の表面上から見て該第3の開口、前記第2の開口および前記第1の開口が互いに重なるように、並びに該弾性体部が前記第2の部品に直に接触しないように該弾性体部を覆い、該第1の表面の前記溝に嵌め込まれ、前記第2の表面に密接しており、
    前記キャップ部と前記第2の部品とは、摺動性を有するように互いに密接し、
    前記キャップ部と前記第2の部品の前記第2の表面との間の摩擦抵抗は、該キャップ部を用いないで前記弾性体部を該第2の表面に直接的に接触させる構造における該弾性体部と該第2の表面との間の摩擦抵抗に比較して小さい
    シール構造。
  2. 前記キャップ部は、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)の材料を有する、
    請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記第1の部品と前記弾性体部と前記キャップ部とを備えるシール部材は、前記第2の表面に沿って、前記第2の部品に対して摺動的に移動可能であり、
    前記第2の部品に対する前記第2の表面に沿った前記シール部材の移動は、前記第1の貫通孔および前記第2の貫通孔の前記連結と、該連結の解除と、を切り替える、
    請求項1または請求項2に記載のシール構造。
  4. 二つの前記第2の部品を備え、
    前記第1の部品は、互いに対向して配置される二つの前記第2の部品の間に挿抜可能に配置される、
    請求項1~3の何れか一項に記載のシール構造。
  5. ガスの流路を封止するシール方法であって、該流路は、第1の部品の第1の貫通孔と第2の部品の第2の貫通孔とが連結することによって画定され、該方法は、
    輪形状の弾性体部を前記第1の部品の第1の表面から突出するように該第1の表面の溝内に設けて、該第1の表面上から見て前記第1の貫通孔の第1の開口が該弾性体部の輪形状の第2の開口に重なるように該弾性体部を配置するステップと、
    第3の開口を有するキャップ部を、前記第1の表面上から見て前記第1の開口、前記第2の開口および該第3の開口が互いに重なるように、並びに前記弾性体部が前記第2の部品に直に接触しないように該弾性体部を覆いつつ該弾性体部上に設けて、前記第1の表面の前記溝に嵌め込むステップと、
    前記第1の貫通孔が前記第2の貫通孔と連結するように前記第1の部品と前記第2の部品とを前記弾性体部および前記キャップ部を介して組み、該キャップ部を該第2の部品の第2の表面に互いに摺動性を有するように密接させて、前記流路を画定するステップと、
    を備え
    前記キャップ部と前記第2の表面との間の摩擦抵抗は、該キャップ部を用いないで前記弾性体部を該第2の表面に直接的に接触させる構造における該弾性体部と該第2の表面との間の摩擦抵抗に比較して小さい
    シール方法。
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