JP4577169B2 - 照明光学系および光学装置 - Google Patents

照明光学系および光学装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4577169B2
JP4577169B2 JP2005268420A JP2005268420A JP4577169B2 JP 4577169 B2 JP4577169 B2 JP 4577169B2 JP 2005268420 A JP2005268420 A JP 2005268420A JP 2005268420 A JP2005268420 A JP 2005268420A JP 4577169 B2 JP4577169 B2 JP 4577169B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
illumination
optical system
illumination optical
eye integrator
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005268420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007078571A (ja
Inventor
康晴 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2005268420A priority Critical patent/JP4577169B2/ja
Publication of JP2007078571A publication Critical patent/JP2007078571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4577169B2 publication Critical patent/JP4577169B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本発明は、フライアイインテグレータを用いた照明光学系および光学装置に関する。
照明ムラを低減するためにフライアイインテグレータを用いて照明光学系を構成することが知られている(例えば特許文献1を参照)。この光学系では、フライアイインテグレータの各レンズエレメントの入射端面の像をコンデンサレンズによって重畳的に投影し、像面における照明ムラを低減している。
特開2002−6225号公報
しかし、上記の照明光学系では、コンデンサレンズの焦点近傍の光軸方向に垂直な面内でしか照明ムラを低減できず、略均一な照明領域を光軸方向にも拡張して三次元的な領域とすることはできなかった。
本発明の目的は、光軸方向に垂直な面内のみならず光軸方向にも略均一な照明領域を得ることができる照明光学系および光学装置を提供することにある。
本発明の照明光学系は、光源側から照明領域に向かって順に、複数のレンズエレメントからなるフライアイインテグレータと、コンデンサレンズとが配置される。前記コンデンサレンズの射出端面から前記照明領域までの最小の距離L0と、該照明領域の光軸方向のストロークSと、前記コンデンサレンズの射出端面から前記フライアイインテグレータの入射端面に共役な面までの距離Lとは、次の条件式(1)を満足する。
0 ≦ L ≦ L0+S …(1)
前記距離L0と、前記ストロークSと、前記距離Lと、前記コンデンサレンズを通過した後の照明光の開口数NACと、前記照明領域の光軸方向に垂直な断面の大きさφ1と、前記フライアイインテグレータの射出端面に内接する円の直径φ2と、前記レンズエレメントの口径比F#とは、次の条件式(2)を満足する
Figure 0004577169
また、前記距離L0と、前記ストロークSと、前記距離Lとは、次の式(3)を満足することが好ましい。
L = L0+S/2 …(3)
また、前記フライアイインテグレータと前記コンデンサレンズとの間に、前記フライアイインテグレータの射出端面の光源像をリレーする光学系を備えることが好ましい。
また、前記レンズエレメントの断面は四角形であることが好ましい。
また、前記レンズエレメントの断面は六角形であることが好ましい。
本発明の光学装置は、上記の照明光学系と、対象物を支持するステージと、前記照明光によって照明されたときに前記対象物の像を形成する結像光学系とを備えたものである。
本発明の照明光学系および光学装置によれば、光軸方向に垂直な面内のみならず光軸方向にも略均一な照明領域を得ることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の照明光学系10は、図1(a)に示す通り、光源11側から照明領域16に向かって順に、コレクタレンズ12と、フライアイインテグレータ13と、開口絞り14と、コンデンサレンズ15とが配置されたものである(透過型)。
本実施形態において要求される照明領域16は、照明NAおよび照度の均一な略柱状の領域である。すなわち、コンデンサレンズ15の後側焦点近傍の光軸方向に垂直な面(以下「焦点面17」)内のみならず、光軸方向にも拡張された三次元的な領域内の各点で、照明NAおよび照度が均一となっている。
ここで、第1実施形態の照明光学系10を例えば測定顕微鏡などに組み込む場合、要求される照明領域16の光軸方向のストロークSは200mm、光軸方向に垂直な断面の大きさ(照野)φ1は18mm、照明NAは0.06とすることが好ましい。
第1実施形態の照明光学系10において、光源11からの発散光束は、コレクタレンズ12で略平行な光束に変換され、フライアイインテグレータ13に入射する。フライアイインテグレータ13の入射端面3Aは、コレクタレンズ12の後側焦点面と重なるように配置される。
また、フライアイインテグレータ13の入射端面3Aの大きさφ3は、コレクタレンズ12からの略平行な光束の径φ0以下であることが望ましい(φ3≦φ0)。ここで、光束の径φ0は、コレクタレンズ12の焦点距離fと光束の取り込みNA0とを用い、コレクタレンズ12が正弦条件を満足すると仮定して、次の式(4)で表される。
φ0=2f×NA0 …(4)
例えば、コレクタレンズ12の焦点距離fを28mm、光束の取り込みNA0を0.75とする場合、コレクタレンズ12の後側焦点面における光束の径φ0は42mmとなる。このため、フライアイインテグレータ13の入射端面3Aの大きさφ3は42mm以下(例えば42mm)となる。
フライアイインテグレータ13は、図1(b)に示す通り、複数のレンズエレメント3Bを2次元的に束ねて、隙間なく接合したものである。各レンズエレメント3Bの断面は正六角形であり、フライアイインテグレータ13の断面も略六角形となる。
また、フライアイインテグレータ13の射出端面3C(図1(a))は、光源11と共役である。このため、射出端面3Cには、各レンズエレメント3Bごとに光源像が形成される。さらに、射出端面3Cには、コンデンサレンズ15の前側焦点面が重なるように配置され、その近傍に開口絞り14が配置される。
ここで、フライアイインテグレータ13の射出端面3Cの大きさは、入射端面3Aの大きさφ3と等しい。また、射出端面3Cに内接する円の直径φ2は、射出端面3Cが六角形の場合、次の式(5)で与えられる。例えば、入射端面3Aの大きさφ3が42mmの場合、射出端面3Cに内接する円の直径φ2は36.4mmとなる。
φ2≒φ3×(√3/2) …(5)
フライアイインテグレータ13の射出端面3Cからの光束は、開口絞り14とコンデンサレンズ15とを介して照明領域16に導かれる。このとき、フライアイインテグレータ13の入射端面3Aと共役な面(つまり上記の焦点面17)には、フライアイインテグレータ13の複数のレンズエレメント3Bの入射端面の像が、コンデンサレンズ15によって重畳的に投影される。
コンデンサレンズ15の焦点距離f15と、コンデンサレンズ15を通過した後の照明光の開口数NAC(上記の照明NAに対応する)とを用い、コンデンサレンズ15が正弦条件を満足すると仮定して、開口絞り14の直径φ14は、次の式(6)で表される。
φ14=2f15×NAC …(6)
例えば、コンデンサレンズ15の焦点距離f15を300mmとし、要求される照明NAを0.06とする場合、開口絞り14の直径φ14は36mmとすればよい。
また、コンデンサレンズ15の射出端面5Aから照明領域16までの最小の距離L0と、照明領域16の光軸方向のストロークSと、コンデンサレンズ15の射出端面5Aから上記の焦点面17までの距離Lとは、次の式(7)を満足する。
0 ≦ L ≦ L0+S …(7)
このため、コンデンサレンズ15を通過した後の照明光が集中する焦点面17を、照明領域16の光軸方向のストロークSの範囲内に設定することができ、照明領域16を全体的に効率よく照明することが可能となる。
さらに、上記の距離L0と、ストロークSと、距離Lとが、次の式(8)を満足する場合には、焦点面17を挟んで光軸方向に等距離の範囲が、照明領域16の光軸方向のストロークSとなる。
L = L0+S/2 …(8)
このため、照明領域16のうち、最もコンデンサレンズ15の射出端面5Aに近い面6A(ストローク最小値)での周辺部の光量低下と、射出端面5aから最も遠い面6B(ストローク最大値)での周辺部の光量低下とは、同程度になる。このように構成することで、照明領域16のストロークSを焦点面17の前後に均等に振り分けて確保でき、最も効率的に照明領域16を照明することが可能となる。
なお、光学系の設計においては、光学部材の寸法や照明光学系10の全体の寸法の制限や、機械部品との干渉による制約などから、必ずしも上記の式(8)を満足できるとは限らない。式(8)を満足できない場合においても、それらの制約の範囲内で、式(7)に近づけることが好ましい。
さらに、コンデンサレンズ15を通過した後の照明光は、図2(a)に示す通り、焦点面17に開口数NACで集光した後、焦点面17を通過して、開口数NACで発散する光となる。図2(a)には照明光の光路全体にハッチングを付した。焦点面17における光束の径φ17は例えば30mmである。
また、照明光の光路(図2(a))には、照明NAおよび照度の均一な領域だけでなく、照明NAおよび照度の不均一な領域も含まれている。この不均一な領域は、照明光の光路の周辺部に位置し、図2(b)にハッチングを付した領域に相当する。そして、この不均一な領域の内側の略樽型の領域(太い点線枠18で囲まれる領域)が、照明NAおよび照度の均一な領域となる。
さらに、図2(b)に示す均一な領域(点線枠18)の大きさは、フライアイインテグレータ13の各レンズエレメント3B(図1)の口径比F#に依存して変化する。口径比F#は、レンズエレメント3Bの焦点距離f3Bと径φ3Bとを用い、次の式(9)で表される。
#=f3B/φ3B …(9)
傾向としては、口径比F#を小さくするほど、図2(b)に示す均一な領域(点線枠18)を広げることができる。ただし、口径比F#を小さくすると、口径比F#の二乗に反比例して、均一な領域(点線枠18)の照度が低下する。
したがって、第1実施形態の照明光学系10では、要求される照明領域16(図1)と比べて、点線枠18内の均一な領域(図2(b))の方が大きくなるように、各レンズエレメント3Bの口径比F#を決定し、さらに、照明領域16における照度の低下も回避できるように、各レンズエレメント3Bの口径比F#を決定する。
すなわち、上記の距離L0と、ストロークSと、距離Lと、照明光の開口数NAC(照明NA)と、照明領域16の光軸方向に垂直な断面の大きさ(照野)φ1と、フライアイインテグレータ13の射出端面3Cに内接する円の直径φ2と、各レンズエレメント3Bの口径比F#とが、次の条件式(10)を満足するように、口径比F#を決定する。
Figure 0004577169
この条件式(10)において、不等式の上限値に対応する条件は、図3(a),(b)に示すように、要求される照明領域16のうち、ストローク最小値およびストローク最大値の面6A,6Bの少なくとも一方の外周が、点線枠18と接するような条件である。本実施形態では、口径比F#を上限値より小さくするため、要求される照明領域16を点線枠18内の均一な領域に内包させることができる。なお、口径比F#が上限値を上回ると、照明領域16より点線枠18内の均一な領域の方が小さくなるため、照明領域16において照明NAまたは照度が不均一となってしまう。
さらに、条件式(10)において不等式の下限値に対応する条件は、照明領域16の照度を規定するものである。口径比F#を小さくして点線枠18内の均一な領域を広げると、照明領域16の照度は低下するが、口径比F#を上限値に設定したときの1/4の照度であれば許容できると考えられる。このため、口径比F#の下限値を、上限値の1/2とした。なお、口径比F#が下限値を下回ると、照度が低下して照明効率が悪くなる。
このように、第1実施形態の照明光学系10では、レンズエレメント3Bの口径比F#を上記条件式(10)の範囲内で構成するため、光軸方向に垂直な面(つまり焦点面17)内のみならず光軸方向にも略均一な照明領域16を得ることができる。そして、この三次元的な照明領域16の全体における極めて均一な照明NAと均一な照度とを実現することができ、かつ、効率的に照明領域16を照明することが可能となる。
例えば、距離L0=200mm、ストロークS=200mm、距離L=L0+S/2=300mm、開口数NAC=0.06、照野φ1=18mm、円の直径φ2=36.4mmを上記の条件式(10)に代入して計算すると、レンズエレメント3Bの口径比F#は、次の条件式(11)を満足するように決定すればよい。
Figure 0004577169
例えば、レンズエレメント3Bの焦点距離f3Bを20mm、径φ3Bを2mmとすれば、上記の式(9)から口径比F#=10となり、条件式(10)を満足することができる。
また、距離L=300mmの場合、コンデンサレンズ15の焦点距離f15は300mmとすればよい。このとき、要求される照明NA=0.06を満足するためには、上記の式(6)から、開口絞り14の直径φ14を36mmとすればよい。
第1実施形態の照明光学系10の照度シミュレーションの結果を図4,図5に示す。図4(a)は、照明領域16のうち、ストローク最小値の面6Aでの照度分布を表している。また、図4(b),図5(a)は、それぞれ、焦点面17での照度分布と、ストローク最大値の面6Bでの照度分布を表している。各照度分布において、白い部分ほど照度が高い。
さらに、図4(a),(b),図5(a)の各照度分布をグラフ化すると、図5(b)のようになる。図5(b)から分かるように、ストローク最小値の面6Aからストローク最大値の面6Bまでの範囲(つまり照明領域16のストロークS=200mmの全域)で、要求される照野φ1=18mmにおいて照度が略一定となっている。
なお、上記した第1実施形態では、フライアイインテグレータ13の各レンズエレメント3Bの断面を正六角形としたが、本発明はこれに限定されない。レンズエレメント3Bの断面は、四角形(正方形や長方形)としてもよいし、円形としてもよく、照野の形状に応じて決めればよい。
このため、第1実施形態の照明光学系10を目視観察用の光学系を備えた測定顕微鏡などに組み込む場合には、円形の照野を得るために、レンズエレメント3Bの断面を六角形または円形とすることが好ましい。六角形でも円形でも照明効率は略同じである。ただし六角形のように隙間なく接合した方が迷光を少なくできるため好ましい。
一方、目視観察を行わない画像測定装置などにおいては、画像を取り込むために用いる固体撮像素子の形状が一般に矩形である。したがって、照野も矩形とすることが好ましく、レンズエレメント3Bの断面も矩形(四角形)とすることが好ましい。レンズエレメント3Bの断面を四角形とする場合には、上記した六角形の場合と同様、隙間なくレンズエレメント3Bを接合することができ、迷光を少なくできる。
(第2実施形態)
第2実施形態の照明光学系20は、図6に示す通り、第1実施形態の照明光学系10のフライアイインテグレータ13とコンデンサレンズ15との間に等倍のリレー光学系(21,22)を配置し、リレー光学系(21,22)の中に径可変の絞り23を配置し、上記の開口絞り14に代えて径可変の開口絞り24をリレー光学系(21,22)とコンデンサレンズ15との間に配置したものである。
本実施形態において要求される照明領域25が、第1実施形態の照明領域16と同様、ストロークS=200mm、照野φ1=18mm、照明NA=0.06であるとすると、リレー光学系(21,22)以外の構成は、第1実施形態と同じになる。
リレー光学系(21,22)は、フライアイインテグレータ13の射出端面3Cの光源像をコンデンサレンズ15の開口絞り24にリレーする光学系であり、焦点距離の等しい2枚のレンズ21,22からなる。レンズ21,22の焦点距離は例えば100mmである。
第2実施形態の照明光学系20では、照明領域25に対してケーラー照明を行うことができ、照明NAと照野φ1とをそれぞれ独立に調整することができる。照明NAの調整は、径可変の開口絞り24によって行える。照野φ1の調整は、径可変の視野絞り23によって行える。このため、例えば、照明領域25の後側(図6の左側)に配置される観察部または撮像部の結像光学系の対物レンズの倍率変更に応じて、照明NAや照野φ1を切り替えることが可能となる。
(第3実施形態)
ここでは、上記の照明光学系10(図1)を備えた測定顕微鏡30について説明する。
照明光学系10は、測定顕微鏡30のベース31の内部に配置される。ベース31の上面には、水平面内で移動可能なXYステージ32が設置される。XYステージ32の上方には、結像光学系を有する観察部33が配置される。
被測定物であるワーク(不図示)は、XYステージ32の上面に載置されて、照明光学系10からの照明光により下方から照明される。このとき、XYステージ32上のワークを透過した光束が観察部33の結像光学系に導かれ、結像光学系によって所定の像面にワークの像が形成される。
観察部33は、厚みのあるワークの観察や測長などを可能とするため、ベース31の上面に固定された支柱34の直線案内機構によって、光軸方向(上下方向)に所定のストローク内で移動可能となっている。
XYステージ32のXY方向の移動量は、不図示の移動量検出部(例えばリニアエンコーダなど)で検出され、測定顕微鏡30の横に設置した表示部35に表示される。
作業者は、XYステージ32上にワークを載置して観察を行い、手動操作によってXYステージ32を移動させると共に、表示部35に表示されたXYステージ32の移動量に基づいてワークの形状寸法を測定する。
第3実施形態の照明光学系10にて、フライアイインテグレータ13(図1)のレンズエレメント3Bの口径比F#およびφ3Bは、ワークの寸法測定などに必要となる照野φ1や照明NAやストロークSから上記のようにして求めればよい。例えば、照野φ1は結像光学系の視野をカバーする大きさ、照明NAは結像光学系に用いられる対物レンズのNA、ストロークSは観察部34の上下動範囲とすればよい。
測定顕微鏡30は主として目視観察を行う装置であるため、照明光学系10のフライアイインテグレータ13のレンズエレメント3Bの断面は正六角形とすることが好ましい。
第3実施形態の測定顕微鏡30では、測定光学系10を用いてワークを照明するため、光軸方向に厚みのあるワーク(例えば200mm程度の厚みのワーク)であっても、照明NAおよび照度が均一な三次元的な照明領域16の中で効率良く照明することができる。このため、ワークの形状寸法の測定を精度よく行うことができる。
(第4実施形態)
ここでは、上記の照明光学系10(図1)を備えた画像測定装置40について説明する。
画像測定装置40は、測定器本体(41〜44)と制御ユニット45とで構成される。制御ユニット45はコンピュータからなる。
照明光学系10は、画像測定装置40の測定器本体(41〜44)のベース41の内部に配置される。ベース41の上面には、水平面内で移動可能なXYステージ42が設置される。XYステージ42の上方には、結像光学系およびCCDカメラを有する撮像部43が配置される。
被測定物であるワーク(不図示)は、XYステージ42の上面に載置されて、照明光学系10からの照明光により下方から照明される。このとき、XYステージ42上のワークを透過した光束が撮像部43の結像光学系に導かれ、結像光学系によってCCDカメラの撮像面にワークの像が形成される。
撮像部43は、厚みのあるワークの観察や測長などを可能とするため、ベース41の上面に固定された支柱44の直線案内機構によって、光軸方向(上下方向)に所定のストローク内で移動可能となっている。
XYステージ42のXY方向の移動量は、不図示の移動量検出部(例えばリニアエンコーダなど)で検出され、制御ユニット45に出力される。また、撮像部43のCCDカメラによって取り込まれたワークの画像も、制御ユニット45に出力される。
制御ユニット45は、測定器本体(41〜44)の機械駆動部(XYステージ42など)を制御すると共に、測定器本体(41〜44)の撮像部43によって取り込まれたワークの画像を画像処理することで、ワークの形状寸法を自動測定する。
第4実施形態の照明光学系10にて、フライアイインテグレータ13(図1)のレンズエレメント3Bの口径比F#およびφ3Bは、ワークの寸法測定などに必要となる照野φ1や照明NAやストロークSから上記のようにして求めればよい。例えば、照野φ1は結像光学系の視野をカバーする大きさ、照明NAは結像光学系に用いられる対物レンズのNA、ストロークSは撮像部44の上下動範囲とすればよい。
画像測定装置40は、矩形の固体撮像素子(例えばCCD撮像素子)によってワークを撮像するため、照明光学系10のフライアイインテグレータ13のレンズエレメント3Bの断面は四角形とすることが好ましい。
第4実施形態の画像測定装置40では、測定光学系10を用いてワークを照明するため、光軸方向に厚みのあるワーク(例えば200mm程度の厚みのワーク)であっても、照明NAおよび照度が均一な三次元的な照明領域16の中で効率良く照明することができる。このため、ワークの形状寸法の測定を精度よく行うことができる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、図1に示す照明光学系10を、図7に示す測定顕微鏡30や図8に示す画像測定装置40などの測定装置に組み込む例を説明したが、本発明はこれに限定されない。測定装置の他、立体物を観察する投影機などにも、本発明を適用できる。さらに、図1に示す照明光学系10の他、図6に示す照明光学系20を、測定装置や投影機などの光学装置に組み込んでもよい。
第1実施形態の照明光学系10の構成を示す模式図である。 コンデンサレンズ15を通過した後の照明光について説明する図である。 照明領域16における照明NAと照度の均一性について説明する図である。 照度シミュレーションの結果を示す図である。 照度シミュレーションの結果を示す図である。 第2実施形態の照明光学系20の構成を示す模式図である。 第3実施形態の測定顕微鏡30の構成を示す模式図である。 第4実施形態の画像測定装置40の構成を示す図である。
符号の説明
10,20 照明光学系 ; 11 光源 ; 16,25 照明領域 ;
13フライアイインテグレータ ; 3B レンズエレメント ;
15コンデンサレンズ ; 17 焦点面 ; 21,22 リレー光学系 ;
30 測定顕微鏡 ; 40 画像測定装置 ; 31,41 ベース ;
32,42 XYステージ ; 33 観察部 ; 43 撮像部

Claims (6)

  1. 光源側から照明領域に向かって順に、複数のレンズエレメントからなるフライアイインテグレータと、コンデンサレンズとが配置され、
    前記コンデンサレンズの射出端面から前記照明領域までの最小の距離L0と、該照明領域の光軸方向のストロークSと、前記コンデンサレンズの射出端面から前記フライアイインテグレータの入射端面に共役な面までの距離Lとは、次の条件式(1)を満足し、
    0 ≦ L ≦ L0+S …(1)
    前記距離L0と、前記ストロークSと、前記距離Lと、前記コンデンサレンズを通過した後の照明光の開口数NACと、前記照明領域の光軸方向に垂直な断面の大きさφ1と、前記フライアイインテグレータの射出端面に内接する円の直径φ2と、前記レンズエレメントの口径比F#とは、次の条件式(2)を満足する
    Figure 0004577169
    ことを特徴とする照明光学系。
  2. 請求項1に記載の照明光学系において、
    前記距離L0と、前記ストロークSと、前記距離Lとは、次の式(3)を満足する
    L = L0+S/2 …(3)
    ことを特徴とする照明光学系。
  3. 請求項1または請求項2に記載の照明光学系において、
    前記フライアイインテグレータと前記コンデンサレンズとの間に、前記フライアイインテグレータの射出端面の光源像をリレーする光学系を備えた
    ことを特徴とする照明光学系。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の照明光学系において、
    前記レンズエレメントの断面は四角形である
    ことを特徴とする照明光学系。
  5. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の照明光学系において、
    前記レンズエレメントの断面は六角形である
    ことを特徴とする照明光学系。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の照明光学系と、
    対象物を支持して前記照明領域の中に位置決めするステージと、
    前記照明光によって照明されたときに前記対象物の像を形成する結像光学系とを備えた
    ことを特徴とする光学装置。
JP2005268420A 2005-09-15 2005-09-15 照明光学系および光学装置 Active JP4577169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005268420A JP4577169B2 (ja) 2005-09-15 2005-09-15 照明光学系および光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005268420A JP4577169B2 (ja) 2005-09-15 2005-09-15 照明光学系および光学装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007078571A JP2007078571A (ja) 2007-03-29
JP4577169B2 true JP4577169B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=37939053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005268420A Active JP4577169B2 (ja) 2005-09-15 2005-09-15 照明光学系および光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4577169B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5567911B2 (ja) * 2009-06-25 2014-08-06 オリンパス株式会社 照明光学系及びそれを用いた蛍光顕微鏡
JP5558162B2 (ja) 2010-03-29 2014-07-23 オリンパス株式会社 落射蛍光照明装置、及び、それを用いた蛍光顕微鏡

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006225A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Nikon Corp 顕微鏡照明装置
JP2005043517A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Nikon Corp 顕微鏡照明装置とこれを搭載した顕微鏡
JP2005183421A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Nikon Corp 照明光学装置、露光装置、および露光方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006225A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Nikon Corp 顕微鏡照明装置
JP2005043517A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Nikon Corp 顕微鏡照明装置とこれを搭載した顕微鏡
JP2005183421A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Nikon Corp 照明光学装置、露光装置、および露光方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007078571A (ja) 2007-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8599372B2 (en) Linear chromatic confocal microscopic system
JP6417262B2 (ja) シート照明顕微鏡
JP3816632B2 (ja) 走査型顕微鏡
US10042148B2 (en) Light sheet microscope and sheet illumination method
JP5806540B2 (ja) 波長分布測定装置
JP6408543B2 (ja) 走査型光学ユニットを用いた光照射野の画像化
JP2007334216A (ja) 照射装置及びそれを有する照射システム
US20130242078A1 (en) Microscope
JP2000180139A (ja) マルチスリット走査撮像装置
US10379335B2 (en) Illumination setting method, light sheet microscope apparatus, and recording medium
JP6370626B2 (ja) 照明光学系、照明装置、及び照明光学素子
JP2018169502A (ja) 顕微鏡装置
JP2017519971A (ja) 共焦点ライン検査光学システム
JP4577169B2 (ja) 照明光学系および光学装置
JP6387381B2 (ja) オートフォーカスシステム、方法及び画像検査装置
JP5626367B2 (ja) 焦点位置維持装置及び顕微鏡
JP4656393B2 (ja) 光源装置
US20190094106A1 (en) Lens characteristic evaluation device and method of operating lens characteristic evaluation device
KR101447857B1 (ko) 렌즈 모듈 이물 검사 시스템
JP2009287979A (ja) 光計測装置及び光計測装置のフォーカス調整方法
JP2005140956A (ja) 焦点検出装置および蛍光顕微鏡
JP5012071B2 (ja) スリット走査共焦点顕微鏡
JP2016205985A (ja) 測定装置
JP2009075424A (ja) 照明光学装置、顕微鏡装置、及び画像測定装置
JP2019060850A (ja) レンズ特性測定装置及びレンズ特性測定装置の作動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100809

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4577169

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250