JP4574871B2 - アライメント装置および組立て装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のチップを組み合わせる際に、互いの位置合わせをするアライメント装置および組立て装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体回路が搭載されたチップ同士を対向して貼り合わせたり、リードフレームあるいはパッケージにチップを搭載したり、それらをプリント基板に搭載する際には、チップあるいはパッケージなどが所望の位置に高精度で搭載されるように、相互の位置合わせ(アライメント)を行ってから貼り付けなどの組立て作業が行われる。
【0003】
図5に、アライメントを行う装置の一例を示してある。このアライメント装置90はチップ同士を貼り合わせる場合を例に説明しているが、パッケージやプリント基板とチップなどを貼り合わせる場合も同様である。このアライメント装置90は、直交する2つの反射面92aおよび92bを備えた直角プリズム92と、これらの反射面92aおよび92bからの画像を同時に得ることができる撮影レンズ(カメラレンズ)98およびCCD等を用いたカメラ99とが破線で示す直線Cに沿って配置されている。したがって、直交プリズム92を交点として直線Cに直交する方向(本図では、直線N)に延びた第1の光路71および第2の光路72からの画像を、直交プリズム92で直角に曲げ、直線Cに沿って平行した光路73および74を通してカメラ99に導くことができる。このため、第1の光路71の方向にアライメントする第1のチップ80と、それを保持する保持台87とを設け、第2の光路72の方向に第2のチップ81と、それを保持する保持台88とを設けることにより、これら第1および第2のチップ80および81の位置合わせを行い精度良く貼り合わせることができる。
【0004】
具体的には、カメラ99で得られた2つのチップ80および81の画像をモニター97に出力して位置合わせする。このため、モニター97に表示される撮像素子面96には、予め、アライメントすべき平面座標の原点位置と座標軸XYの校正作業がなされたマークが表示されており、それにあわせて各々のチップ80および81の位置を調整することになる。たとえば、図6に示してあるように、中心線Kを境に左右にそれぞれのチップ80および81が表示され、校正されたアライメント補助線Lなども同時に表示される。したがって、各々のチップ80および81に設けられたアライメントマーク80Mおよび81Mが、相互にあるいはアライメント補助線などに対して所定の位置になるように各々のチップ保持台87および88の位置あるいは角度などを調整する。
【0005】
そして、2つのチップ80および81のアライメント作業が終了すると、アライメント装置90をチップ保持台87および88が移動する直線N上から取り外し、その後、双方のチップ80およびチップ81が接合するように双方あるいは一方のチップ保持台を移動する。このようにして、2つのチップ80および81を所望の位置で貼り合せることができる。この際、移動ステージの移動方向と直線Nが平行に保たれることは言うまでもない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このアライメント装置90を用いた方法では、図6に示したように、貼り合せる2つのチップ80および81のアライメントマーク80Mおよび81Mをモニター97の画面96の上に表示し、予め校正された補助線などを用いて相対的に位置合わせするものである。すなわち、オペレータがマニュアル操作により目視で、2つのチップ80および81が所望の位置にあることを判断し、アライメントが一致していることを判断する際に、作業者の熟練度、誤認等の不確実さの入り込む余地がある。また、校正された補助線などのマークの校正精度にアライメントの精度が大きく依存する。したがって、アライメント作業において、人為的なミスが生じ易く、それを回避するためには、熟練したオペレータが必要となり、効率良く作業を行うことができない。また、アライメント作業を自動化することは難しい。さらに、アライメント装置などをセットするときに補助線などを校正する作業を省くことができない。また、その校正された位置にアライメントされる対象のチップなどを設置する必要があり、その時点でも誤差が発生する可能性がある。
【0007】
そこで、本発明においては、作業者の熟練度、誤認等の不確実さの入り込む余地がなく、自動化が可能なアライメント装置を提供することを目的としている。また、位置合わせ用の補助線などの校正が必要な補助的なマークを用いなくてもチップ同士あるいは、チップとその他の部材の位置合わせを確実に高精度で行うことができるアライメント装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のアライメント装置では、空間的に離れて配置された2つの対向する面を同一の光軸上に重ねて出力できる光学素子を設けることで、2つの画像を直接的に重ねて表示し、アライメントの一致を判断できるようにしている。すなわち、本発明のアライメント装置は、直線上に配置され、対向する方向から入射された第1および第2の画像をそれぞれ導くことができる第1および第2の光路と、第1および第2の光路に直交する第3の光路と、この第3の光路に第1の画像と第2の画像を重ねて導く光学手段とを有する。
【0009】
第1の画像と第2の画像を重ねて表示することにより、第1および第2の画像を相対的に見比べて位置合わせをする必要はなくなる。たとえば、第1の画像の表示されたマークと、第2の画像の表示されたマークとを重ねるように直接的な、あるいは、絶対的な位置合わせをすることが可能となる。さらに、相互のマークの位置決めをするために校正された補助線などは不要となり、校正された位置に予めチップなどを搭載する手間も要らない。したがって、本発明のアライメント装置であれば、作業者の熟練度、誤認等の不確実さの入り込む余地がなく、さらにアライメント作業を自動化することも可能となる。そして、校正などの作業も不要であり、アライメント作業を大幅に簡略化できる。
【0010】
さらに、本発明のアライメント装置は、アライメントする対象となる一方の物体を透過して他の物体を見て、第1あるいは第2の画像を重ねて表示する方式ではない。このため、重ね合わせる対象物の一方が透過性のものである必要はなく、また、対象物の一方に透過性のマークを設けるといった制限は一切不要であり、重ね合わせる対象物の双方をそのままの状態で、直接的に重ね合わせて表示することができる。
【0011】
したがって、第3の光路に第1および第2の画像が重なり合った画像を取得可能な画像素子を配置することにより、重なり合った画像をモニターなどに表示して、マークあるいはその他の特定の部分が合致するようにマニュアルで位置合わせすることができ、熟練したオペレータでなくても高精度でミス無く位置合わせすることができる。さらに、その重なり合った画像をコンピュータなどの情報処理装置によって画像処理することにより、マークあるいはその他の特定の部分が重なるように自動的に位置合わせすることも可能であり、アライメントする作業を自動化することも可能となる。
【0012】
したがって、本発明のアライメント装置を用い、このアライメント装置の第1の光路の延長方向にチップなどの第1の対象物を保持可能な第1の保持手段を設け、第2の光路の延長方向に第2の対象物を保持可能な第2の保持手段を設けた組立て装置を提供することが可能である。そして、アライメントが終了した後に、第1および第2の保持手段が移動する経路に対しアライメント装置を抜き差し可能とし、第1の保持手段および/または第2の保持手段を第1および/または第2の光路の方向に直線的に動かすことにより第1および第2の対象物を所望の位置で貼り合わせることができる。
【0013】
第3の光路に第1の画像と第2の画像を重ねて導く光学手段は、ダイクロイックプリズムである。
【0014】
ダイクロイックプリズムに、第1の色の第1の画像を第3の光路に反射する第1の反射面と、第2の色の第2の画像を第3の光路に反射する第2の反射面とを設けることにより、異なった色の第1の画像と第2の画像を第3の光路に重ねて導く。さらに、アライメント装置は、第1の光路の方向に第1の色の光を照射する第1の光源と、第2の光路の方向に第2の色の光を照射する第2の光源と、第1の光路に設置された像反転プリズムと、第2の光路に設置された素子であって、第1の色の光による像反転プリズムを経た第1の画像と第2の色の光により得られた第2の画像との光路差を補正する素子と、第3の光路に配置されたカメラレンズと、カメラレンズを介して第1および第2の画像が重なり合った画像を取得可能な画像素子アレイとを有する。第1の画像と第2の画像が異なる色で表示されるので、第1および第2の対象物のどちらを表示しているかが判別しやすくなり、位置調整がさらに容易になる。
【0015】
さらに、ダイクロイックプリズムを介して第3の光路の方向に第3の色の第3の画像を透過させて、第1および第2の画像に第3の画像を重ねて出力することができる。したがって、第3の画像として格子模様(升目)を表示することが可能であり、この格子を位置合わせのガイドとして利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1にアライメント装置10と、それを用いた組立て装置1の概要を示してある。本例の組立て装置1は、第1のチップ80を保持する第1の保持台87と、これに対向する位置(図の右側)に、第2のチップ81を保持する第2の保持台88とを備えている。これらの保持台87および88は、第1および第2のチップ80および81を直線Nに沿って、直線的に動かし貼り合わせられることができるようになっている。そして、保持台87および88の間に、直方体状のハウジング91に収納されたアライメント装置10が設置されており、保持台87および88を直線Nに沿って直線的に移動する際は、その移動経路からアライメント装置10を取り除けるようになっている。
【0017】
本例のアライメント装置10は、直線Nに沿って第1の保持台87に取り付けられた第1のチップ80の第1の画像を取得可能な第1の光路61と、直線Nに沿って第2の保持台88に取り付けられた第2のチップ81の第2の画像を取得可能な第2の光路62とを備えている。さらに、これら第1および第2の画像を直線Nと直交する直線Cに沿って延びた第3の光路63と、この第3の光路63の方向に重ねて導くことが可能な光学素子21を備えている。そして、光学素子21により第3の光路63に出力された画像はカメラレンズ98を介して撮像素子99に集光され、電気信号に変換されてモニター97の画面96に表示される。
【0018】
本例の光学素子21は、偏光ビームスプリッタ(PBS素子)であり、第1の光路61からの第1の偏光の光、たとえばS偏光の光を、第1の光路61に直交する第3の光路63の方向に反射する反射面22を備えている。さらに、直線Cに沿った第3の光路63と対峙する第4の光路64の方向には、1/4波長板(π/2位相差フィルム)23aとミラー23bが貼り付けられている。このため、第2の光路62からのS偏光の光は、反射面22によって第4の光路64の方向に反射された後、1/4波長板23aを通ってミラー23bにより反射され、1/4波長板23aを通って反射面22に到達する。そして、S偏光の光は1/4波長板23aを2回通過することによりP偏光になるので、反射面22を透過し、第3の光路63の方向に出力される。このため、直線Nの方向から入力された光は、直線Cの方向に光軸が一致するように重ねて出力される。
【0019】
したがって、本例のアライメント装置10によると、第1の保持台87に保持されたチップ80の面80aの第1の画像は、第1の光路61の上の適当な位置、たとえば、ハウジング91の内部あるいは窓に設置されたS偏光板25aを介してPBS21に導かれ、第3の光路63に出力される。一方、第2の保持台88に保持されたチップ81の面81aの第2の画像は、第2の光路62の上の適当な位置、たとえば、ハウジング91の内部あるいは窓に設置されたS偏光板25bを介してPBS21に導かれ、第4の光路64に出力された後、P偏光に変換されて第3の光路63に出力される。この結果、2つのチップ80および81の対向する面80aおよび81aを示す第1および第2の画像は直線Cを軸として、重ね合わされた状態でカメラレンズ98に導かれ、重なった映像として撮像素子99を介してモニター97の画面96に表示される。
【0020】
したがって、図2に示すように、画面96には、チップ面80aを示す第1の画像と、チップ面81aを示す第2の画像が重なって表示され、各チップ面80aおよび81aに予め付されているアライメントマーク80Mおよび81Mも重なって表示される。このため、これらのマーク80Mおよび81Mを一致させることにより、直線Nの上に位置する2つのチップ80および81の相対的な角度と偏差(偏芯)などを揃えることができる。したがって、第1の保持台87と第2の保持台88を直線Nに沿って相対的に移動することにより、チップ80および81を所定の位置で貼り合わせることができる。
【0021】
このように、本例のアライメント装置10では、画面96に2つのチップ面80aおよび81aを重ね合わせて表示することができる。このため、補助線などを用いなくても作業者は、2つのチップ面80aおよび81aの相対的な位置をアライメントマークを重ね合わせることで直接的にセットすることが可能であり、熟練度、誤認等の不確実さを排除することができ、人為的なミスの発生を防止できる。さらに、画面96に2つのチップ面80aおよび81aを重ね合わせて表示できるので、重なり合う面の向きおよび位置を直に一致させることが可能となる。このため、チップ80および81を各々の保持台87および88の所定の位置に、所定の向きで精度良く予め装着する必要はなく、画面96でマーク80Mおよび81Mの位置を合わせるだけでアライメント作業を終了させることができる。そして、このアライメントマーク80Mおよび81Mを合わせる作業は撮像素子99からの画像をコンピュータなどの情報処理装置に導くことにより自動化することも可能である。
【0022】
また、本例のアライメント装置10では、2つのチップ面80aおよび81aの画像を光学的に重ね合わせて表示している。このため、実際にアライメントマークが透過して見えるようにチップ同士を重ね合わせたり、他方のアライメントマークが透過して見えるように、チップの構造や性質を限定する必要はなく、どのようなチップあるいはパッケージ、さらには配線基板などであっても位置合わせを簡単に、そして確実に行うことができる。
【0023】
また、本例の組立て装置1では、アライメント装置10のPBS素子21を両チップ80および81の中点位置に、すなわち、第1および第2の光路61および62の長さが等しい位置に挿入するように設定することも可能である。しかしながら、上述したように第2の光路62から入力される光は第4の光路64を経てから第3の光路63に出力されるために光路差が生じ、レンズ98による倍率や収差性能が異なる可能性がある。したがって、光路差をキャンセルできるように、偏光PBS素子21の一辺の長さの半分だけ、第2の光路62を利用する右側のチップ81に寄った位置にPBS素子21が位置するようにアライメント装置10をセットし、左側の第1の光路61が右側の第2の光路62よりも長くなるようにしている。
【0024】
図3に、第3の光路63に第1および第2の画像を重ねて出力する光学素子としてダイクロイックプリズム31を用いたアライメント装置10と、それを用いた組立て装置1を示してある。本例の組立て装置1も上記と同様に、直線Nに沿って移動可能な第1の保持台87および第2の保持台88を有し、これらの間に抜き差し可能なアライメント装置10が設置されている。そして、直線Nに沿った第1の光路61からの第1の画像と、第2の光路62からの第2の画像とを、直線Nに直交する直線Cの方向に延びた第3の光路63の方向に重ねて出力するように、ダイクロイックプリズム31が配置され、第3の光路63に設置されたレンズ98および撮像素子99によって重ねられた画像がモニター97の表示画面96に出力される。
【0025】
このため、本例のダイクロイックプリズム31には、第1の光路61から入射される赤色Rの画像を第3の光路63に反射する反射面32Rと、第2の光路62から入射される青色Bの画像を第3の光路63に反射する反射面32Bとが設けられている。そして、第1の光路61には、赤色光をチップ面80aに照射する照明用のLED17Rと、台形状の像反転プリズム41とが配置されており、チップ面80aの赤色の第1の画像がダイクロイックプリズム31の反射面32Rにより第3の光路63に導かれる。一方、第2の光路62には、青色光をチップ面81aに照射する照明用のLED17Bと、像反転プリズム41との光路差を補正するガラス(補正素子)42が配置されており、チップ面81aの青色の第2の画像がダイクロイックプリズム31の反射面32Bにより第3の光路63に導かれる。
【0026】
したがって、本例のアライメント装置10においても、貼り合わせようとする2つのチップ80および81の対向した面80aおよび81aの第1および第2の画像が重ねられた画像を、カメラレンズ98および撮像素子99を介して取り込み、モニター97の画面96に表示することができる。このため、上記のアライメント装置と同様に、各々のチップ面80aおよび81aのアライメントマーク80Mおよび81Mを直に重ね合わせることにより位置合わせを行うことができる。さらに、本例では、アライメントマーク80Mが赤色で表示され、アライメントマーク81Mが青色で表示されるので、いずれのチップの画像であるかが色で判別できる。したがって、位置合わせするために動かそうとする方のチップを容易に判別することができ、より位置合わせし易い画面表示を得ることができる。
【0027】
また、図4のように、アライメント装置10の第1の光路61および第2の光路62の途中にリレーレンズ46および47をそれぞれ設け、各リレーレンズ46および47による途中の結像面の共役面を取り込むようにしても良い。図4に示したアライメント装置10においては、さらに、第3の光路63と対峙する第4の光路64の方向のリレーレンズ46および47の結像面に対応する位置に、升目を表示するチャート48を設置し、これを照射する緑色のLED17Gを設置してある。このため、カメラレンズ98を通して、撮像素子99により、チップ面80aおよび81aを重ね合わせた画像に、さらに、チャート48を重ね合わせた画像を得ることが可能であり、それらが重なり合った画像を画面96に表示することができる。このような画像を表示することにより、アライメントマーク80Mおよび81Mを位置合わせする際に微調整が定量的にやり易くなる。
【0028】
これらのアライメント装置10および組立て装置1により説明したように、空間的に離れて配置された2つのチップ80および81の面80aおよび81aの画像を第3の光路に重ね合わせて出力することにより、これらの画像を1つの画像に合成して表示し、アライメント状態を判断することができる。このため、直接的で直感的なアライメント作業が可能となり、誤認によるミスを防止し、作業速度を向上することができ、組立て作業全体の効率を向上することができる。また、モニター画面を半分づつに分割しないので視認性も向上するというメリットも得られる。さらに、アライメントマークを直に合わせるという作業により位置合わせが可能なので、画像処理によって自動化することも可能となる。
【0029】
なお、上記のダイクロイックプリズムを用いた例では、第1および第2の光路から入射する色の光を赤色および青色にセットしてあるが、それぞれの光路から入射する色の光はダイクロイックプリズムで区別して処理できる色であれば良く、赤色および青色に限定されるものではない。たとえば、第1の光路から緑色の画像を入力し、第2の光路から赤色の画像を入力するなどの変形が可能である。また、リレーレンズはビームスプリッタを用いた例でも採用することが可能である。さらに、アライメントおよび組立ての対象物はチップ同士に限定されることはなく、チップとそれを保持するパッケージ、パッケージと実装用の配線基板などであっても良い。そして、本発明のアライメント装置では上述したように光学的にそれらの画像を合成しているので、アライメント作業の対象物が透過性でなくても、貼り合わせる部分を重ね合わせて表示し直接的にアライメントの状況を確認することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のアライメント装置および組立て装置では、第1および第2の光路から得られる画像を第3の光路に重ねて出力できるので、貼り合せる2つの面を実際に重ね合わせる状態で、アライメント状態を判断できる。このため、直感的なアライメント作業ができ、信頼性の高いアライメント装置、およびそれを用いた組立て装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アライメント装置および組立て装置の概略構成を示す図である。
【図2】 図1に示したアライメント装置により得られるモニター画面を示す図である。
【図3】 本発明のアライメント装置および組立て装置の異なる例を示す図である。
【図4】 本発明のアライメント装置および組立て装置のさらに異なる例を示す図である。
【図5】 従来のアライメント装置および組立て装置の概略構成を示す図である。
【図6】 図5に示すアライメント装置のモニター画面を示す図である。
【符号の説明】
1 組立て装置
10、90 アライメント装置
17R 赤色のLED
17B 青色のLED
17G 緑色のLED
21 ビームスプリッタ
22 反射面
23a 1/4波長板、23b ミラー
31 ダイクロイックプリズム
32 反射面
41 像反転プリズム、42 補正素子(ガラス)
46、47 リレーレンズ
48 チャート
61 第1の光路
62 第2の光路
63 第3の光路
64 第4の光路
80 第1のチップ、80a 対向面
81 第2のチップ、81a 対向面
80M 第1のチップのアライメントマーク
81M 第2のチップのアライメントマーク
87、88 チップの保持台
96 画面
97 モニター
98 カメラレンズ
99 撮像素子

Claims (4)

  1. 直線上に配置され、対向する方向から入射された第1および第2の画像をそれぞれ導くことができる第1および第2の光路と、
    前記第1および第2の光路に直交する第3の光路と、
    この第3の光路に前記第1の画像と前記第2の画像を重ねて導く光学手段とを有し、
    前記光学手段は、ダイクロイックプリズムであり、このダイクロイックプリズムは、第1の色の前記第1の画像を前記第3の光路に反射する第1の反射面と、前記第1の色とは異なる第2の色の前記第2の画像を前記第3の光路に反射する第2の反射面とを備えており、さらに、
    前記第1の光路の方向に前記第1の色の光を照射する第1の光源と、
    前記第2の光路の方向に前記第2の色の光を照射する第2の光源と、
    前記第1の光路に設置された像反転プリズムと、
    前記第2の光路に設置された素子であって、前記第1の色の光による前記像反転プリズムを経た前記第1の画像と前記第2の色の光により得られた前記第2の画像との光路差を補正する素子と、
    前記第3の光路に配置されたカメラレンズと、
    前記カメラレンズを介して前記第1および第2の画像が重なり合った画像を取得可能な画像素子アレイとを有するアライメント装置。
  2. 請求項において、前記ダイクロイックプリズムは、前記第3の光路の方向に第3の色の第3の画像を透過するアライメント装置。
  3. 請求項において、前記第3の画像は格子模様であるアライメント装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載のアライメント装置と、前記第1の光路の延長方向に第1の対象物を保持可能な第1の保持手段と、前記第2の光路の延長方向に第2の対象物を保持可能な第2の保持手段とを有し、
    前記第1の保持手段および/または前記第2の保持手段を前記第1および/または第2の光路の方向に直線的に動かして前記第1および第2の対象物を貼り合わせ可能な組立て装置であって、
    前記アライメント装置が、前記第1および第2の保持手段が移動する経路に対し抜き差し可能である組立て装置。
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