JP4574849B2 - 成長ホルモン放出特性を有する化合物を調製するための方法 - Google Patents
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K5/00—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K5/02—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link
- C07K5/0205—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -NH-(X)3-C(=0)-, e.g. statine or derivatives thereof
Description
発明の分野
本発明は、例えば成長ホルモンの欠損から生ずる医学的疾患を治療するために用いることができるGH分泌促進物質である式Iの化合物を調製するための方法に関する。
【0002】
発明の背景
成長ホルモンは、成長することができる全ての組織の成長を刺激するホルモンである。更に、成長ホルモンは、代謝過程、例えばタンパク質合成及び遊離脂肪酸代謝の刺激に対していくつかの効果を有すること、並びに炭水化物から脂肪酸への代謝においてエネルギー代謝のスイッチを引きおこすことが知られている。成長ホルモンの欠損は、いくつかの激しい医学的疾患、例えば小人症を引きおこし得ることが知られている。
【0003】
成長ホルモンは、下垂体から放出される。その放出は、直接又は間接にいくつかのホルモン及び神経伝達物質の厳重な制御下にある。成長ホルモン放出は成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)により刺激され、ソマトスタチンにより阻害され得る。両方の場合、ホルモンは視床下部から放出されるが、それらの機能は主に下垂体内に位置した特定のレセプターを介して媒介される。下垂体からの成長ホルモンの放出を刺激する他の化合物も記述されている。例えば、アルギニン、L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン(L−Dopa)、グルカゴン、バソプレッシン、PACAP(下垂体アデニリルシクラーゼ活性化ペプチド)、ムスカリン様レセプターアゴニスト及び合成ヘキサペプチド、GHRP(成長ホルモン放出ペプチド)は、下垂体への直接的効果により、又は視床下部からのGHRH及び/又はソマトスタチンの放出に作用することにより内在性成長ホルモン放出する。
【0004】
増加したレベルの成長ホルモンが要求される疾患又は状態において成長ホルモンのタンパク質性質は、決して非経口投与を実行不能にするわけではない。更に、他の直接的に作用する天然の分泌促進剤、例えばGHRH及びPACAPは長いポリペプチドであり、その理由のため、非経口投与が好ましい。
WO97/23508は、式Iの化合物を調製するための方法を開示する。この方法は、極めて高価で、環境に悪影響を与える試薬を利用する。
【0005】
本発明の目的は、高い収率で高い純度で式Iの化合物を調製するための新規方法を供することである。更に、本方法は再現性があり、より経済的で、大規模生産に適する。
発明の概要
本発明によれば、式I:
【0006】
【化8】
【0007】
の化合物又はその塩を調製するための新規のかつ改良された方法であって、
a)式II:
【0008】
【化9】
【0009】
(式中、Pは保護基である)の化合物又はその塩を、アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤で、有機溶媒、有機溶媒の混合物、又は有機溶媒と水との混合物から選択される溶媒中で処理することにより、式III :
【0010】
【化10】
【0011】
(式中、Rはカルボニル成分と一緒にアミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸である)の化合物又はその塩を生成して単離し、
b)該式III の単離された化合物又はその塩を、式(IV):
【0012】
【化11】
【0013】
の化合物又はその塩で、有機溶媒、有機溶媒の混合物又は有機溶媒と水との混合物から選択される溶媒中で処理することにより、式(V):
【0014】
【化12】
【0015】
の化合物又はその塩を生成し、次にそれを慣用的な方法で脱保護化して、式(I)の化合物又はその塩を得ることを含む方法を供する。
発明の記載
従って、本発明は、式I:
【0016】
【化13】
【0017】
の化合物又はその塩を調製するための方法であって、
a)式II:
【0018】
【化14】
【0019】
(式中、Pは保護基である)の化合物又はその塩を、アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤で、有機溶媒、有機溶媒の混合物、又は有機溶媒と水との混合物から選択される溶媒中で処理することにより、式III :
【0020】
【化15】
【0021】
(式中、Rはカルボニル成分と一緒にアミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸である)の化合物又はその塩を生成して単離し、
b)該式III の単離された化合物又はその塩を、式(IV):
【0022】
【化16】
【0023】
の化合物又はその塩で、有機溶媒、有機溶媒の混合物又は有機溶媒と水との混合物から選択される溶媒中で処理することにより、式(V):
【0024】
【化17】
【0025】
の化合物又はその塩を生成し、次にそれを慣用的な方法で脱保護化して、式(I)の化合物又はその塩を得ることを含む方法に関する。
本方法の一実施形態においては、Pは1又は複数のハロゲン、C1-6 アルキル、ヘテロアリール、アリール又は縮合環芳香族系で任意に置換された、式:−C(=O)−C1-12アルキル、−C(=O)−O−C1-12アルキル、−C(=O)−C1-12アルケニル又は−C(=O)−O−C1-12アルケニルの基である。Pは、好ましくは、−C(=O)H,Troc,Boc,及びFmocから選択される。一実施形態において、PはTrocである。第2の実施形態において、PはBocである。第3の実施形態において、PはFmocである。最も好ましい実施形態において、PはTrocである。
【0026】
本方法の別の実施形態において、前記アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤は、ベンゾトリアゾール、イソブチルクロロカーボネート、DHOBt、HOBt、HOSu、及びHOAtから選択される。最も好ましい実施形態において、前記アミドもしくはエステル、又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤はDHOBtである。
【0027】
更に、本方法のステップbにおける溶媒は、好ましくは、有機溶媒と水との混合物、好ましくはエステルと水、例えばC1-6 アルキル−C(=O)−O−C1-6 アルキル、例えば酢酸エチルと水の混合物である。
脱保護は、通常、酸性、塩基性、酸化的又は還元的開裂によって行われ、例えば保護基がTrocである場合にはZn及び酢酸で還元的開裂が行われる。
【0028】
本方法の好ましい実施形態において、PはTrocであり、アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤はDHOBtである。
本発明の別の態様は、式III :
【0029】
【化18】
【0030】
(式中、Rは、カルボニル成分と一緒に、アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸であり、Pは保護基である)の化合物又はその塩に関する。一実施形態において、Pは1又は複数のハロゲン、C1-6 アルキル、ヘテロアリール、アリール又は縮合環芳香族系で任意に置換された、式:−C(=O)−C1-12アルキル、−C(=O)−O−C1-12アルキル、−C(=O)−C1-12アルケニル又は−C(=O)−O−C1-12アルケニルの基である。Pは、好ましくは、−C(=O)H,Troc,Boc,及びFmocから選択される。一実施形態において、PはTrocである。第2の実施形態において、PはBocである。第3の実施形態において、PはFmocである。最も好ましい実施形態において、PはTrocである。更なる実施形態において、前記アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤は、ベンゾトリアゾール、イソブチルクロロカーボネート、DHOBt、HOBt、HOSu、又はHOAt、好ましくはDHOBtである。最も好ましい実施形態において、PはTrocであり、前記アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸は、DHOBtを、式IIの化合物中のカルボン酸成分と反応させることにより得られる。
【0031】
本発明の更なる態様は、式V:
【0032】
【化19】
【0033】
(式中、PはTroc又はFmocである)の化合物又はその塩に関する。
一実施形態において、その化合物は、
【0034】
【化20】
【0035】
である。
第2の実施形態において、その化合物は、
【0036】
【化21】
【0037】
である。
本発明の化合物、即ち式I,II,III ,IV及びVの化合物は、任意に、塩の形態、例えば医薬として許容される塩の形態、例えば、式I,II,III ,IV及びVの化合物の医薬として許容される酸付加塩であってよい。これには、無機又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、酢酸、リン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、マンデル酸、フタル酸、クエン酸、グルタル酸、グルコン酸、メタンスルホン酸、サリチル酸、コハク酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、スルファミン酸もしくはフマル酸及び/又は水に、式I,II,III ,IV及びVの化合物を反応させることにより調製されたものを含む。
【0038】
【化22】
【0039】
本発明による方法は、上述のスキーム1に詳述されるが、これは決して本発明を限定するものとして解釈すべきでない。これにより、上述の特定の化合物の使用は実例目的のためだけに供される。
化合物1は、市販の化合物であるか、又は例えば実施例1に示されるように、慣用的な反応ステップにより周知の出発材料から調製することができる。ここでは例えばWO97/23508に開示される5−(N−Boc)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)−エン酸が5−(N−Troc)−アミノ−5−メチル−エキセ(2E)−エン酸に変換される。5−(N−Boc)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)エン酸から出発して、本明細書の実施例1に記載されるのと同様の手順を用いて、好適な保護基、例えば1又は複数のハロゲン、C1- 6 アルキル、ヘテロアリール、アリール又は縮合環芳香族系で任意に置換された、式−C(=O)−C1-12アルキル、−C(=O)−O−C1-12アルキル、−C(=O)−C1-12アルケニル又は−C(=O)−O−C1-12アルケニルの基、例えば−C(=O)H、トリクロロエチルオキシカルボニル(Troc)、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、及びフルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)から選択される保護基、好ましくはTrocを導入することが可能である。次に、化合物1はアミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤、例えばベンゾトリアゾール、イソブチルクロロカーボネート、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(DHOBt)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、N−ヒドロキシスクシニミド(HOSu)、及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、好ましくはDHOBtと、有機溶媒、有機溶媒の混合物又は有機溶媒と水との混合物、例えば酢酸エチル中で反応され、それにより化合物2を作り出し、それは慣用的な方法で、例えば本明細書の実施例2に記載されるように単離される。極めて結晶性で従って取り扱いやすい単離された化合物2は、遊離アミンとして又は塩、例えばHCl塩として、化合物3で、有機溶媒、有機溶媒の混合物又は有機溶媒と水との混合物から選択される溶媒、好ましくは有機溶媒と水との混合物、例えばエーテル及び水、例えばTHF及び水、好ましくはエステル及び水、例えばC1-6 アルキル−C(=O)−O−C1-6 アルキル、例えば酢酸エチル及び水中で処理され、それにより化合物4を作り出し、次にそれは慣用的な方法で、例えば有機酸、例えば酢酸及びZnでの還元的開裂等により脱保護化され、式Iの化合物である化合物5を得る。化合物3は、WO97/23508に記載されるように得ることができる。
【0040】
上述の構造式及び本明細書全体を通して、以下の用語は次に示す意味を有する:
本明細書で特定されるC1-12−アルキル、C1-6 −アルキル又はC1-4 −アルキル基は、直鎖もしくは分枝鎖又は環形態である示される長さのアルキル又はアルキレン基を含むことを意図する。直鎖アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びヘプチルである。分枝鎖アルキルの例はイソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、イソヘキシル及びイソヘプチルである。環状アルキルの例はC3-12−シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルである。本明細書で特定されるC1-6 アルコキシ基は、上述のC1-6 −アルキルに結合した酸素原子を含むことを意図する。例はメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ等である。
【0041】
用語“アリール”は、一環、二環又は多環である一価炭素環式芳香環成分を含むことを意図し、例えば、1又は複数のC1-6 −アルキル、C1-6 −アルコキシ、ハロゲン、アミノ又はアリールで任意に置換された、フェニル及びナフチルからなる群から選択される。このようなアリール基はMorrison及びBoyd“Organic Chemistry ”, 4 Ed. に記載される。
【0042】
用語“ヘテロアリール”は、一環、二環又は多環である一価ヘテロ環式芳香環を含むことを意図し、例えば1又は複数のC1-6 −アルキル、C1-6 −アルコキシハロゲン、アミノ又はアリールにより任意に置換された、ピリジル、1−H−テトラゾール−5−イル、チアゾリル、イミダゾリル、インドリル、ピリミジニル、チアジアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チエニル、キノリニル、ピラジニル又はイソチアゾリルからなる群から選択される、このようなヘテロアリール基は、Morrison及びBoyd“Organic Chemistry ”, 4 Ed. に記載される。
【0043】
用語“縮合環芳香族系”は、二環又は多環式炭化水素である一価芳香環成分を含むことを意図し、例えばフルオレン類からなる群から選択されるシステム、例えばフロウレニルである。このような縮合環系は、Morrison及びBoyd“Organic Chemistry ”, 4 Ed. に記載される。
用語“ハロゲン”は、塩素C(l),フッ素(F)、臭素(Br)及びヨウ素(I)を含むことを意図する。
【0044】
用語“保護基”は、式IIの化合物中のカルボキシル基を機能的誘導化にかけた時にアミノ基を保護し、そして後に開裂により容易に除去されるいずれの基をも含むことを意図する。このような保護基は、“Protective groups in organic chemistry”, 2.Ed, Greene, T.W.; Wuts, P.G.M., John Wiley & Sons, Inc. 1991;and “The Peptides, Analysis, Synthesis, Biology”, vol 3 “Protection of Functional Groups in Peptide synthesis”, Gross, E.;Meienhofer, J.;Academic Press に記載される。好適な保護基は、1又は複数のハロゲン、C1-6 アルキル、ヘテロアリール、アリール又は縮合環芳香族系で任意に置換された、式:−C(=O)−C1-12アルキル、−C(=O)−O−C1-12アルキル、−C(=O)−C1-12アルケニル又は−C(=O)−O−C1-12アルケニルの基、例えばTroc、Boc、及びFmocである。
【0045】
用語“アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤”は、アシル化に用いることができる官能性誘導体を形成することにより化合物を活性化するような剤を含むことを意図する。このような剤は、“The Peptides, Analysis, Synthesis, Biology”, vol 1 “Major Methods of Bond Formation ”, Gross. E.; Meienhofer, J.; Academic Press, 1981 に記載される。好適な剤は、ベンゾトリアゾール、イソブチルクロロカーボネート、DHOBt、HOBt、HOSu、及びHOAtから選択される。
【0046】
用語“脱保護”は、“The Peptides, Analysis, Synthesis, Biology”, vol 1 “Major Methods of Bond Formation ”, Gross, E.; Meienhofer, J.; Academic Press, 1981 に記載されるように、酸性、塩基性、酸化的又は還元的開裂を含むことを意図する。例えば保護基がTrocであるなら、Zn及び酢酸で還元的開裂が行われる。
【0047】
式Iの化合物は、内在性成長ホルモンを放出する意図した目的のために用いる場合、医薬として許容される酸付加塩の形態で、又は適切なら、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属又は低級アルキルアンモニウム塩として投与することができる。このような塩形態は、遊離塩基形態とほぼ同じオーダーの活性を示すと思われる。
【0048】
一般式Iの化合物は、WO97/23508に言及されるように、内在性成長ホルモンを放出する能力を有する。それゆえ、その化合物は、例えば成長ホルモン欠損のヒト又は年輩の患者もしくは家畜において、血漿成長ホルモンレベルの増加を要求する状態の治療に用いることができる。
当業者にとって、ヒトにおける成長ホルモンの現在の及び潜在的な使用が多様で広大であることは公知である。これにより、式Iの化合物は、下垂体からの成長ホルモンの放出を刺激する目的のために投与することができ、同様の効果を有するであろうし、成長ホルモン自体として用いられよう。式Iの化合物は、年配者において、グルココルチコイドの異化作用による副作用の防止、骨粗しょう症の予防及び治療、慢性疲労症候群(CFS)の治療、駆出手術後の急性疲労症候群及び筋肉喪失の治療、免疫系の刺激、創傷治癒の加速、骨折修復の加速、複雑骨折、例えば骨形成不全(disctraction osteogenesis )の治療、骨折後の消耗の治療、成長遅延の治療、腎不全から生ずる成長遅延の治療、心筋症の治療、慢性肝臓病に関連する消耗の治療、血小板減少症の治療、クローン病に関連する成長遅延の治療、短腸症候群の治療、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関連する消耗の治療、移植に関連する合併症の治療、成長ホルモン欠損の子供を含む生理的に短い身長及び慢性疾患に関連する短い身長の治療、肥満症及び肥満症に関連する成長遅延の治療、食欲不振の治療、プラダー・ウィリ症候群及びターナー症候群に関連する成長遅延の治療;部分的な成長ホルモン無感受性症候群を有する患者の成長率の加速、回復の加速及び火傷患者の入院期間の減少;子宮内成長遅延、骨格形成異常及びクッシング症候群の治療;摶動性成長ホルモン放出の誘導;ストレスのある疾患における成長ホルモンの置換、骨軟骨異形成症、ヌーナン症候群、精神分裂症、うつ病、アルツハイマー病、遅延化創傷治癒及び心理社会的デプリベーションの治療、肺不全及び人工呼吸器依存に関連する異化作用の治療、心不全又は関連する脈管不全の治療、欠陥的心不全の治療、心筋梗塞の治療、血圧の低下、心室不全に対する保護又は再灌流の防止、成人の慢性的透析の治療、大きな手術後のタンパク質異化応答の減少、慢性疾患、例えば癌又はAIDSによる悪液質及びタンパク質喪失の減少;島細胞過形成を含むインスリン過剰血症の治療、排卵誘導のためのアジュバント治療;胸腺発達の刺激及び胸腺機能の老化関連の低下の防止、免疫抑制患者の治療、サルコペニア(sarcopenia)の治療、AIDSに関連する消耗の治療、筋肉強度、移動度、皮膚厚のメンテナンスの改善、弱い年配者における代謝性ホメオスタシス及び腎臓ホメオスタシスの治療、骨芽細胞の刺激、骨リモデリング及び軟骨成長、食物摂取の制御、コンパニオン動物における免疫系の刺激及びコンパニオン動物における老化による疾患の治療、家畜の成長の促進及びヒツジのウールの成長の刺激、家畜のミルク生産の増加、代謝性症候群(シンドロームX)の治療、哺乳動物、例えばヒトにおけるNIDPMを含むインスリン抵抗性の治療、心臓におけるインスリン抵抗性の治療、ヒツジの質の改善及び−REM睡眠の高い増加及びREM潜時の減少による老化の相対的低ソマトトロピン症の補正、低体温症の治療、老化に関連する弱化の治療、うっ血性心不全の治療、股関節骨折の治療、低下したT4/T8細胞比の個体の免疫不全の治療、筋萎縮症の治療、年配者の骨格筋障害の治療、プロテインキナーゼ(PKB)の活性の増強、全体的肺機能の改善、並びに睡眠疾患の治療において、成長ホルモン放出の刺激のために役立つ。治療は、予防も含むことを意図する。
【0049】
上述の適応症のために、投与量は、用いる式Iの化合物、投与の態様及び要求される治療法に依存して種々であろう。本発明による化合物の投与量は、被検体、例えばヒトに薬剤として投与する場合、好適には、0.01〜500mg/日、例えば投与量当り約5〜約50mg、例えば約10mgである。しかしながら、1日当り体重1kg当り0.0001〜100mgの一般的な投与レベルが、内在性成長ホルモンの有効な放出を得るために患者及び動物に投与される。
【0050】
更に、式Iの化合物は、上述の投与レベルで投与する場合、副作用は全く又は実質的にない。ここでその副作用は、例えば、LH,FSH,TSH,ACTH、バソプレッシン、オキシトシン、コルチゾル及び/又はプロラクチンの放出である。通常、経口、鼻、肺又は経皮投与のために適した投与形態は、医薬として許容される担体又は希釈剤と混合して、約0.0001mg〜約100mg、好ましくは約0.001mg〜約50mgの式Iの化合物を含む。
【0051】
任意に、本発明の方法により、調製された式Iの化合物を含む医薬組成物は、異なる活性、例えば抗生物質を示す1又は複数の化合物又は他の薬理的に活性な材料と組み合わせることができる。
投与の経路は、活性化合物を作用の適切な又は要求される部位に有効に輸送するいずれかの経路であり得る。例えば、経口、鼻、肺、経皮又は非経口であるが、経口経路が好ましい。
【0052】
式Iの化合物の医薬的使用とは別に、それらは成長ホルモン放出の制御を研究するための試験管内ツールとして役立ち得る。
式Iの化合物は、下垂体の成長ホルモン放出能力を上昇させるための生体内ツールとしても役立ち得る。例えば、これらの化合物のヒトへの投与の前及び後に採取した血清サンプルは成長ホルモンについてアッセイすることができる。各々の血清サンプル中の成長ホルモンの比較は、患者の下垂体が成長ホルモンを放出する能力を直接、決定するであろう。
【0053】
式Iの化合物は、成長の速度及び程度を増加させるため、及びミルク生産量を増加させるために商業的に重要な動物に投与することができる。
式Iの成長ホルモン分泌促進化合物の更なる使用は、他の分泌促進剤、例えばGHRP(2又は6)、GHRH及びそのアナログ、成長ホルモン及びそのアナログ又はソマトメジン、例えばIGF−1及びIGF−2との組合せである。
【0054】
本明細書に記載されるいずれの新規な特徴又は組合せも本発明に本質的であると考えられる。
実施例:
式Iの化合物を調製するための方法は、以下の実施例に更に詳述されるが、これらは限定するものとして解釈すべきでない。
【0055】
化合物の構造は、元素分析(MA)核磁気共鳴(NMR)又は質量分析(MS)により確認する。NMRシフト(d)は、パーツ・パー・ミリオン(ppm )で示し、選択されたピークのみを示す。mpは融点であり、℃で示す。カラムクロマトグラフィーは、シリカゲル60でW.C. Still ら、J. Org. Chem 1978, 43, 2923-2925 に記載される技術を用いて行った。出発材料として用いる化合物は周知の化合物又はそれ自体、周知の方法により直ちに調製することができる化合物である。
【0056】
実施例1
5−(N−Troc)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−2E−エン酸の合成
104g(0.43mol )の5−(N−Boc)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)−エン酸を800mLの酢酸エチル(EtOAc)に溶かす。その混合物を氷浴で0〜5℃に冷やし、HClガスで撹拌しながらその混合物をバブリングする。20分後に沈殿が生ずる。その温度をHCl添加の制御により最大15℃まで上げる。約92gのHClガスを用いてその反応を完了する。反応はHClにより追跡する。
【0057】
次の日に、その混合物を半分の容量までエバポレートし、2×100mLのEtOAcではぎとってHClを除去する。その混合物を4時間、0〜5℃に維持する。得られた沈殿を単離し、真空下で30℃で乾燥させ一定の収量にする。5−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)エン酸、HClの収量は73g(95%)である。そのHCl塩を730mLのNaHCO3 /NaOH緩衝液、pH11及び730mLの2−PrOHに溶かす。pHは約9.5である。0〜5℃まで冷却する。
【0058】
スクシニミジル−2,2,2−トリクロロエチルカーボネート(TrocOSu)を1.5時間にわたって3部で加える。pHを2MのNaOH(約75mL)で9.5〜10に維持する。沈殿が発生するその混合物を0〜5℃で一晩、撹拌してその反応を完了させる。その反応混合物(pH9.1)をろ過する。そのろ液中の2−プロパノール(2−PrOH)成分を真空下で(30℃)蒸留して除く。pHを2MのNaOHで9.5に調節する。500mLのメチル−tert−ブチルエーテル(MTBE)を加える。3相が生じる。産物を含む2つの下方の相を単離する。その有機MTBE相は300mLの水で抽出する(NaOH水溶液でpH10に調節)。
【0059】
それらの水性相を組み合わせ、500mLのMTBEを加える。その混合物を環境温度で4MのHClでpH2に酸性化する。CO2 ガスが放出する。その有機相を単離し、その水性相を500mLのMTBEで抽出する。その組み合わせた有機相を乾燥させる。溶媒のエバポレーションにより、131gの5−(N−Troc)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)−エン酸(100%)を生成する。それは、ゆっくり結晶化する油として単離される。
【0060】
実施例2
5−(N−トリクロロエチル−オキシカルボニル)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)−エン−(3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン)酸エステル
102gの5−(トリクロロエチルオキシカルボニル)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)−エン酸及び66gの3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(DHOBt)を撹拌しながら1000mLのEtOAcに加える。その混合物を0〜−5℃に冷やし、300mLのEtOAcに溶かした52gのジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を窒素雰囲気下で1時間にわたって加える。その溶液を0〜−5℃で一晩、撹拌して反応を完了させる。その溶液を環境温度まであたためてろ過する。そのろ液中のEtOAc成分を真空(30℃)下で蒸留して除き、2−PrOHと置換する。残ったEtOAcを2−PrOH(2×200mL)ではぎとる。その原材料を950mLの2−PrOH中で再結晶化する。結晶化は70℃で始める。その混合物をゆっくり0〜5℃に冷やし、0〜5℃で一晩、撹拌する。その混合物をろ過し、2−PrOHで洗う。そのフィルターケーキを真空下で一定の重量になるまで乾燥させる。その収量は93gの5−(N−トリクロロエチル−オキシカルボニル)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−2E−エン−(3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン)酸エステル(63%)である。白色結晶である。
【0061】
実施例3
5−(N−トリクロロエチルオキシカルボニル)アミノ−5−メチルヘキセ−(2E)−エン酸N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)アミド
2Lリアクターは、機械スターラー、サーモメーター、加熱装置及びN2 の入口を備える。80.2gのN−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)アミド、HClを20〜25℃で540mLのEtOAcに懸濁する。18.6gのN−メチルモルホリン(NMM)及び後に540mLの水を加える。N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)アミド、HClをゆっくりと溶かす。N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)アミド、HClの大部分を溶かした後、5−(N−トリクロロエチル−オキシカルボニル)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−2E−エン−(3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン)酸エステルをそのリアクターに入れ、その混合物を50〜55℃に加熱する。その温度を24〜48時間、50〜55℃に保持して反応を完了させる。冷却した後、200mLのEtOAcを加え、その有機層を単離する。その有機層を1×500mLの0.5M KHSO4 ,1×500mLの飽和NaHCO3 溶液及び1×300mLの水で洗う。その後、その有機相をMgSO4 で乾燥させ、ろ過して146gの標題化合物(>100%,EtOAcを含む)油/泡をエバポレーションの後に得る。
【0062】
18.6gのかわりに37.2gのNMMを利用すると、反応性を大きく増強し、その反応は24時間未満に終了する。
実施例4
式Iの化合物の合成
1Lリアクターは、機械スターラー、サーモメーター、加熱/冷却装置、滴下漏斗及びN2 入口を備える。35.3gの活性化Znダスト(<60μm)を162mLの酢酸に懸濁する。162mLのEtOAcに溶かした5−(N−トリクロロエチルオキシカルボニル)アミノ−5−メチルヘキセ−(2E)エン酸N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)アミドを3時間にわたってゆっくりと加える。特に最初に、熱及びガスが発生する。温度を30〜35℃に18〜24時間維持して反応を完了させる。次の日に、その混合物を20〜25℃に冷やし、200mLのEtOAc及び600mLの水を加える。H2 が発生する。その反応混合物をろ過し、その水相を単離する。その有機層を1×500mL及び1×100mLの0.01M HClで抽出する。その組み合わせた水相に800mLのEtOAcを加え、そのpHを400mLの水中25%NH3 で9に調節する。その温度を15〜25℃に維持する。その有機層を単離し、その水相を400mLのEtOAcで抽出する。その組み合わせた有機相を1×500mL及び1×250mLの水中1%NH3 で洗い、MgSO4 で乾燥させ、ろ過し、乾燥するまでエバポレートして94gの式Iの化合物(99%、EtOAcを含む)を得る。灰色がかった白の泡/油である。
【0063】
実施例5
保護基としてFmocを用いる式Iの化合物の合成
式Iの化合物の合成は、保護基としてTrocのかわりにFmocを用いて実施例1〜4に記載されるのと同じ方法を用いて行うことができよう。この場合、それらステップは、5−(N−Fmoc)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−2E−エン酸の合成、次に5−(N−フルオレニルメチルオキシカルボニル)−アミノ−5−メチル−ヘキセ−(2E)−エン(3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン)酸エステルの合成、次に18.6gのNMMを用い、pHを7未満に維持しての5−(N−フルオレニルメチルオキシカルボニル)アミノ−5−メチルヘキセ−(2E)−エン酸N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)アミドの合成となろう。この化合物は、脱保護化されて式Iの化合物になる。
【0064】
参考例
WO97/23508に記載される式Iの化合物の調製
3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルエステル;
【0065】
【化23】
【0066】
ステップA;0℃で、エチルクロロホルメート(1.10mL,11.5mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メチルブタン酸(2.50g,11.5mmol)及びトリエチルアミン(1.92mL,13.8mmol)の溶液に滴下して加えた。その溶液を0℃で40分、撹拌した。その形成された沈殿をろ過して除き、テトラヒドロフラン(20mL)で洗った。その液体を0℃に直ちに冷却した。テトラヒドロフラン中水素化ホウ素リチウムの2M溶液(14.4mL、28.8mmol)を滴下して加えた。その溶液を0℃で2時間、撹拌し、次に、4時間にわたって室温まであたためた。それを0℃に冷やした。メタノール(5mL)を注意深く加えた。1Nの塩酸(100mL)を加えた。その溶液を酢酸エチルで抽出した(2×100mL,3×50mL)。その組み合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させた。その溶媒を真空下で除去した。その粗生成物を酢酸エチル/ヘプタン1:2でのシリカ(110g)でのクロマトグラフィーにかけて、1.84gの3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルエステルを供した。
【0067】
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタナール;
【0068】
【化24】
【0069】
ステップB:DMSO(1.22mL,17.2mmol)をジクロロメタン(15mL)中、−78℃でオキサリルクロライドの溶液(1.1mL,12.9mmol)に加えた。その混合物を−78℃で15分、撹拌した。ジクロロメタン(10mL)中の3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルエステルの溶液(1.75g,8.6mmol)を15分にわたって滴下して加えた。その溶液を更に15分、−78℃で撹拌した。トリエチルアミン(6.0mL,43mmol)を加えた。その溶液を5分、−78℃で撹拌し、次に室温まであたためた。その溶液をジクロロメタン(100mL)で希釈し、1Nの塩酸(100mL)で抽出した。その水性相をジクロロメタン(50mL)で抽出した。その組み合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させた。その溶媒を真空下で除去した。その粗生成物を、酢酸エチル/ヘプタン(1:3)でのシリカ(140g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して1.10gの3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタナールを供した。
【0070】
エチル(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキセ−2−エノエート;
【0071】
【化25】
【0072】
ステップC;トリエチルホスホノアセテート(1.96mL,9.8mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶かした。カリウムtert−ブトキシド(1.10g,9.8mmol)を加えた。その溶液を室温で40分、撹拌した。テトラヒドロフラン(6mL)中の3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタナールの溶液(1.10g,5.5mmol)を加えた。その溶液を室温で75分、撹拌した。それを酢酸エチル(100mL)及び1Nの塩酸(100mL)で希釈した。それらの相を分離した。その水性相を酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。その組み合わせた有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(60mL)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させた。その溶媒を真空で除去した。その粗生成物を、酢酸エチル/ヘプタン(1:4)でのシリカ(90g)でのカラムクロマトグラフィーにより、精製して1.27gのエチル(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキセ−2−エノエートを供した。
【0073】
(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキセ−2−エン酸;
【0074】
【化26】
【0075】
ステップD;エチル(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキセ−2−エノエート(1.233g,4.54mmol)をジオキサン(20mL)に溶かした。水酸化リチウム(0.120g,5.00mmol)を固体として加えた。透明な溶液になるまで水(10mL)を加えた。その溶液を室温で16時間、撹拌した。その溶液を水(70mL)で希釈し、tert−ブチルメチルエーテル(2×160mL)で抽出した。その水性相を1Nの硫酸水素ナトリウム溶液(pH=1)で酸性化し、tert−ブチルメチルエーテル(3×70mL)で抽出した。それら有機相を組み合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させた。その溶媒を真空下で除去して1.05gの(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキセ−2−エン酸を供した。その粗生成物を更なる合成のために用いた。
【0076】
N−メチル−N−((R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル;
【0077】
【化27】
【0078】
ステップE;N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−D−フェニルアラニン(1.22g,4.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.59g,4.4mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチル−アミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロライド(0.88g,4.6mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)に溶かし、30分、撹拌した。メチルアミン(メタノール中40%溶液の0.51g,6.6mmol)を加え、その混合物を一晩、撹拌した。メチレンクロライド(80mL)及び水(100mL)を加え、それらの相を分離した。その有機相を水酸化ナトリウム(20mL,1N)、硫酸水素ナトリウム(50mL,10%)及び水(50mL)で洗った。その有機相を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、その溶媒を真空下で除去して1.39gのN−メチル−N−((R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを供した。
【0079】
(R)−N−メチル−2−メチルアミノ−3−フェニルプロピオンアミド;
【0080】
【化28】
【0081】
ステップF:N−メチル−N−((R)1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.39g,7.23mmol)をトリフルオロ酢酸(5mL)及びメチレンクロライド(10mL)の混合物に溶かし、45分、撹拌した。その揮発物を真空下で除去し、その残留物を酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)の混合物と共に撹拌した。炭酸水素ナトリウム(50mL、飽和)を加え、その相を分離した。その有機相を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、その溶媒を真空下で除去して330mgの(R)−N−メチル−2−メチルアミノ−3−フェニルプロピオンアミドを供した。
【0082】
N−メチル−N−{(1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル;
【0083】
【化29】
【0084】
ステップG;(R)−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル)プロピオン酸(548mg,1.66mmol)をメチレンクロライド(5mL)に溶かし、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(227mg,1.66mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)と共に加えた。1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロライド(351mg,1.83mmol)を加え、その溶液を15分、撹拌した。メチレンクロライド(4mL)及びジイソプロピルエチルアミン(0.28mL,1.66mmol)に溶かした(R)−N−メチル−2−メチルアミノ−3−フェニルプロピオンアミド(320mg,1.66mmol)を加え、その混合物を一晩、撹拌した。メチレンクロライド(50mL)を加え、その有機相を水(100mL)、硫酸水素ナトリウム(50mL,5%)及び炭酸水素ナトリウム(50mL,飽和)で洗った。その有機相を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、その溶媒を真空下で除去した。その残留物を、酢酸エチル/メチレンクロライド(1:1)を用いてクロマトグラフィー(シリカ、2×45cm)にかけ、604mgのN−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを供した。
【0085】
(2R)−N−メチル−2−メチルアミノ−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド;
【0086】
【化30】
【0087】
ステップH;N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルアルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)カルバミン酸tertブチルエステル(600mg,1.19mmol)を10分、トリフルオロ酢酸/メチレンクロライド(1:1.5mL)中で10分、撹拌し、その揮発物を真空下で除去した。その残留物をジエチルエーテル(2×5mL)ではぎとり、メタノール(2mL)に溶かし、炭酸水素ナトリウム(10mL)及び酢酸エチル(15mL)と混合した。その有機相を分離し、乾燥させて(硫酸マグネシウム)、420mgの(2R)−N−メチル−2−メチルアミノ−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミドを供した。
【0088】
((3E)−1,1−ジメチル−4−(N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)カルバモイル)ブテ−3−エニル)カルバミン酸tert−ブチルエステル;
【0089】
【化31】
【0090】
ステップI:(2E)−5−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキセ−2−エン酸(200mg,0.82mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(112mg,0.82mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミドヒドロクロライド(173mg,0.90mmol)をメチレンクロライド(10mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合物に溶かし、15分、撹拌した。メチレンクロライド(5mL)及びジイソプロピルエチルアミン(0.14mL)に溶かしたN−メチル−2−メチルアミノ−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド(332mg,0.82mol )を加え、その混合物を窒素雰囲気下で一晩、撹拌した。その混合物をメチレンクロライド(50mL)で希釈し、水(50mL)、炭酸水素ナトリウム(30mL、飽和)及び硫酸水素ナトリウム(30mL,5%)で洗った。それらの相を分離し、その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下でエバポレートした。その残留物をクロマトグラフィー(シリカ、2×40cm)にかけて、450mgの((3E)−1,1−ジメチル−4−(N−メチル−N−((1R)−1−(N−メチル−N−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)カルバモイル)ブテ−3−エニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを供した。
【0091】
ステップJ:((3E)−1,1−ジメチル−4−(メチル−((1R)−1−(メチル−((1R)−1−(メチルカルバモイル)−2−フェニルエチル)カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル)カルバモイル)ブテ−3−エニル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(403mg,0.63mmol)を、10分、トリフルオロ酢酸(4mL)及びメチレンクロライド(4mL)の混合物中で撹拌した。その揮発物を真空下で除去し、その粗生成物を、溶離液としてメチレンクロライド、エタノール及びアンモニア(水中25%)の混合物(80/18/2)を用いて、シリカ(400g)でのクロマトグラフィーにかけた。その単離された生成物を酢酸エチル中3Mの塩酸に溶かし、エバポレートし、次にメチレンクロライドに再び溶かし、2回、エバポレートして140mgの標題化合物を供した。
Claims (6)
- 式I:
a)式II:
b)該式III の単離された化合物又はその塩を、式(IV):
- Pがハロゲン、C1-6 アルキル、ヘテロアリール、アリール又は縮合環芳香族系から選択される1又は複数の置換基で任意に置換された、式:−C(=O)−C1-12アルキル、−C(=O)−O−C1-12アルキル、−C(=O)−C1-12アルケニル又は−C(=O)−O−C1-12アルケニルの基であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- Pが−C(=O)H,Troc,Boc,及びFmocから選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物もしくは無水物もしくはハロゲン化酸を形成することができる剤が、ベンゾトリアゾール、イソブチルクロロカーボネート、DHOBt、HOBt、HOSu、及びHOAtから選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の方法。
- 前記アミドもしくはエステル又は混合炭酸無水物を形成する剤がDHOBtであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記ステップbにおける溶媒が、有機溶媒と水との混合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の方法。
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