JP4573685B2 - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、尿取りパッドなどのように、下着などの内面に接着固定されて使用される吸収性物品に係り、特に吸収性物品が包装シートで個別に包装された吸収性物品の包装体に関する。
経血を吸収するための生理用ナプキンや、下着の汚れを防止し、あるいはおりものを吸収するために使用されるパンティライナーなどの吸収性物品は、受液側表面と逆側の面が、下着などに固定される接着側表面となっている。接着側表面には、液不透過性の裏面シートが設けられ、この裏面シートの外面に感圧接着剤層が設けられている。
この種の吸収性物品は、2枚重ねまたは3枚重ねとなるように折り畳まれて、包装シートで個別に包装されている。個別包装体では、吸収性物品の接着側表面に設けられた感圧接着剤が離型シートで覆われ、この離型シートが包装シートの内側表面に接着固定されている。包装シートを開封する際に、包装シートとともに離型シートを吸収性物品から分離することにより、離型シートが感圧接着剤層から離れるようになっている。
あるいは、包装シートの内側表面の全面が樹脂フィルムで形成され、この樹脂フィルムの表面に離型剤がコーティングされて、包装シートが離型シートとして兼用されているものもある。
吸収性物品の個別包装体では、包装シートと離型シートおよび吸収性物品が重ねられた状態で、あるいは離型シートと兼用される包装シートと吸収性物品とが重ねられた状態で、これらが一緒に折り畳まれ、包装シートの両側部がシール部で溶着されている。
特開2002−645号公報 特開平9−253127号公報 特開2004−10082号公報
例えばトイレットで女性が吸収性物品を開封するときに、個別包装体を開封するときの音がトイレットの外に洩れないかという心配が生じ、使用者の心理としてはこれら音が小さいことを望む傾向にある。
離型シートが包装シートと独立して設けられている従来例では、個別包装体を開封するときに、包装シートを熱シール部で剥離するときの音が発生するのみならず、さらに、離型シートを感圧接着剤層から剥がす際に、離型シートが曲がったり、離型シートの自由な縁部が動くことに起因するガサガサという音や、離型シートと包装シートとが擦れ合う音が発生しやすい。
さらに、離型シートの縁部の広い範囲が自由に動きやすい構造であると、包装シートと共に離型シートを吸収性物品から剥がす際に、離型シートの縁部が吸収性物品の感圧接着剤層から剥がれにくくなり、吸収性物品と包装シートとを完全に分離するまでに時間と手間がかかりやすい。
さらに、着用する吸収性物品を新しいものに交換し、使用済みのものを包装シートで包んで廃棄するときにも、包装シートに取り付けられた離型シートの自由端が動いてガサガサという音や、離型シートと包装シートとが擦れ合う音が発生しやすく、使用者にとって取り扱いにくくなる。
また、包装シートが離型シートを兼用している従来例では、包装シートの内側表面に設けられた樹脂フィルムどうしが、シール部で溶着されるが、樹脂フィルムどうしの溶着は、不織布どうしの溶着に比べて固定強度が高くなる。よって、シール部において包装シートの樹脂フィルム面どうしをはがす際に大きな音が発生しやすくなる。さらに、離型シートと兼用される包装シートは、それ自体の剛性が高いために、吸収性物品と包装シートとを分離する際に、包装シートそのものが自由に動くことに起因してガサガサという音を発生しやすくなる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、包装体を開封する際に、あるいは使用済みの吸収性物品を包む際に、音の発生を抑制できる吸収性物品の包装体を提供することを目的としている。
また本発明は、離型シートを感圧接着剤層から速やかに剥がしやすくし、包装シートおよび離型シートから吸収性物品を分離させやすい吸収性物品の包装体を提供することを目的としている。
本発明は、受液側表面、および感圧接着剤層が設けられた接着側表面を有し液吸収層を備えた吸収性物品と、紙、合成樹脂フィルムおよび不織布のいずれかで形成されて前記感圧接着剤層を覆う離型シートと、吸収性物品および離型シートを包む不織布で形成された包装シートとを有する吸収性物品の包装体において、
前記包装シートの内側表面と離型シートとが前記離型シートの長辺に沿う方向に連続しかつ短辺に沿う方向に間隔を空けた複数の固定領域で固定されており、前記複数の固定領域の前記短辺に沿う方向に最も外側に位置する端部と型シートの縁部との間の距離W1は、隣り合う前記固定領域どうしの端部間の距離W2より小さく、かつ前記複数の固定領域の端部と離型シートの縁部との間の距離の最大値が20mm以下であって、
前記固定領域で固定された前記包装シートを長方形の離型シートと同じ寸法に切断し、前記固定領域で固定された前記包装シートと離型シートとの重ね合わせ体を短辺どうしが重なるように円筒状とし、円筒の軸方向に荷重1kN、速度300mm/minで加圧したときに発生する音の音圧レベルが7.2dBを超えないことを特徴とするものである。
本発明の吸収性物品の包装体では、離型シートの縁部が自由に動き難くなっているため、包装体を開封し、離型シートと感圧接着剤層とを分離するときに、離型シートの縁部がガサガサという音を発生しにくくなる。また開封後の包装シートで使用済みの吸収性物品を包むときにも離型シートが音を発しにくくなる。また、吸収性物品を離型シートから分離するときに、離型シートの縁部が包装シートから離れにくいため、吸収性物品と包装シートとを速やかに分離させることができる。さらに離型シートの縁部が包装シートから大きく離れないために、使用済みの吸収性物品を離型シートと包装シートとで包みやすくなる。なお、本発明では、離型シートと包装シートとが接着剤で接着されて前記固定領域が形成されているものであり、あるいは離型シートと包装シートとが熱シールや超音波シールなどで融着されて前記固定領域が形成されているものである。
本発明は、前記固定領域が分散して設けられており、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が、20mm以下であることが好ましい。
分散して形成されている固定領域間の距離が前記範囲内であれば、離型シートが自由に動く領域を狭くでき、離型シートの自由部分と包装シートとが擦れることに起因する音が発生しにくくなる。また、離型シートが包装シートから自由に動きにくいため、離型シートと吸収性物品とを速やかに分離しやすくなる。
また離型シートが自由に動く領域を狭くするためには、前記包装シートと離型シートとの対向面積に対して、前記固定領域の面積の占める率が、30%以上であることが好ましく、さらに好ましくは、前記包装シートと離型シートとの対向面積に対して、前記固定領域の面積の占める率が、50%以上である。
また、吸収性物品が、その両側縁部から外側に延び、折り返されて着衣に固定される折り返しフラップ部と、折り返しフラップ部の接着側表面に設けられた感圧接着剤層とを有し、前記離型シートには、その両側縁部から外側に突出して前記折り返しフラップ部の感圧接着剤層を覆うフラップ対向部が設けられており、離型シートは、前記フラップ対向部が包装シートに固定されておらず、前記フラップ対向部を除いた両側縁部と固定領域の端部との間の距離の最大値が、20mm以下であるものとして構成できる。なお、離型シートは、図3に示すように本体部分と前記フラップ対向部とが別体のものであってもよいし、あるいはフラップ対向部が離型シートの本体部分と一体に形成されていてもよい。
離型シートが、自由に動くフラップ対向部を有している場合であっても、離型シートのフラップ対向部を除いた両側縁部と固定領域の端部との間の距離が前記範囲内であれば、離型シートの両側縁部の自由動作を抑制でき、音を抑制する効果を発揮でき、また離型シートと吸収性物品とを分離しやすくなる。
あるいは、本発明は、包装シートの内側表面には、複数枚の離型シートが距離を開けて接着固定されており、それぞれの離型シートにおいて固定領域の端部とその離型シートの縁部との間の距離の最大値が、20mm以下である。
本発明は、包装シートが不織布であることが好ましい。
包装シートはその縁部が、熱シール、超音波シール、高周波シールのいずれかで互いに接合されるが、包装シートが不織布であり、従来のように全面に樹脂フィルムが形成されていないものであると、シール部での不織布の接合強度が比較的低くなるため、包装フィルムをシール部において分離するときの音の発生を抑制しやすくなる。
本発明は、離型シートが包装シートの内側表面に固定されているものにおいて、離型シートが自由に動ける量を制限することにより、離型シートが曲がったり、あるいは縁部が自由に動いたり、さらには離型シートと包装シートとが擦れるのを防止しやすくなる。よって、離型シートが包装シートと独立して動くことに起因する音の発生を抑制しやすくなり、包装体を開封するときの音が過剰に大きくなるのを抑制でき、使用者の心理的な負担を軽減しやすくなる。
また、使用済みの吸収性物品を、包装シートおよび離型シートで包む際にも大きな音の発生を抑制できる。
さらに、包装シートから吸収性物品を取り出すときにも、離型シートが包装シートに対して動きにくいため、包装シートおよび離型シートと、吸収性物品とを速やかに分離しやすくなり、包装体の開封から吸収性物品の着用まで操作を短時間で容易に行えるようになる。
図1ないし図8は、生理用ナプキンとして使用される吸収性物品が個別に包装された包装体の構造例を示すものであり、図1と図2(A)(B)は、第1の包装体を示し、図3、図4および図5(A)(B)は第2の包装体を示し、図6、図7および図8(A)(B)は、第3の包装体をそれぞれ示す。
以下で説明する吸収性物品は、女性が股間部に着用して主に経血の吸収に使用される生理用ナプキンを例としているが、本発明での吸収性物品は、生理用ナプキンよりも薄く、下着の汚れを防止し、あるいはおりものを吸収するために使用されるパンティライナー、または尿失禁患者などが使用する尿取りパッドなどであってもよい。
図2(B)は第1の包装体1を示している。図1に示すように、第1の包装体1は、生理用ナプキンとして使用される吸収性物品2と、離型シート3と、包装シート4および包装シート4の前短辺4aを固定する固定テープ5とを有している。
吸収性物品2は、凸曲線形状の前縁部11および後縁部12および互いに平行な側縁部13,13を有し、側縁部13に沿う方向の寸法が長い縦長形状である。吸収性物品2は、女性の膣口に対向する受液側表面14とこれと逆側の接着側表面16とを有している。受液側表面14には、液透過性の表面シート15が設けられ、接着側表面16には、液不透過性の裏面シート17が設けられている。表面シート15と裏面シート17との間には、吸収体が介在している。表面シート15は不織布や多数の液透過孔が設けられた不織布、あるいは多数の液透過孔が形成された樹脂フィルムシートなどで形成されている。裏面シート17は樹脂フィルムで形成され、好ましくは通気性の樹脂フィルムで形成されている。また、吸収体は、パルプ層、パルプと高吸水性ポリマー(SAP)とが混合された層、あるいは親水性の不織布などで形成されている。
吸収性物品2の接着側表面16では、裏面シート17の外面に感圧接着剤層が設けられ、この感圧接着剤層が離型シート3で覆われる。感圧接着剤層は、ホットメルト型などであり、裏面シート17にコーターを用いて塗工され、あるいは離型シート3の離型面3aにコーターを用いて塗工された後に、感圧接着剤が冷却される前に裏面シート17が裏面シート17に重ねられて、感圧接着剤層が裏面シート17の外面に転写される。感圧接着剤層は、裏面シート17の外面のほぼ全面に塗工されてもよいし、側縁部13と平行に縦方向へ延び且つ均一な幅となるように帯状に形成されてもよい。この帯状の感圧着剤層は、横方向に間隔を開けて互いに平行に複数形成される。または、裏面シート17の外面に、側縁部13と直交する方向に延びる帯状の感圧接着剤層が、縦方向に間隔を空けて互いに平行に複数形成されてもよい。または裏面シート17の外面に、感圧接着剤層が複数のドット状パターンや、クロスパターンに形成されていてもよい。
離型シート3は、紙、合成樹脂フィルム、不織布などであり、吸収性物品2に対向する離型面3aに離型剤がコーティングされている。離型剤は、シリコーン系樹脂やフッ素系樹脂であり、熱硬化性またはUV(紫外線)硬化性のものなどである。離型シート3は、端縁部3bおよび3cが短辺で、右側縁部3dと左側縁部3eが長辺となった長方形状である。
包装シート4は離型シート3よりも大きい長方形であり、前短辺4aと後短辺4bおよび右長辺4cと左長辺4dを有している。包装シート4は、不織布で形成されており、例えばスパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布が積層されたいわゆるSMS複合不織布である。あるいは、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スルーエア不織布、ポイントボンド不織布などであってもよい。離型シート3は、離型面3aと逆側の面が、後に説明する固定領域において包装シート4の内側表面に固定されている。
図1に示すように、吸収性物品2と離型シート3および包装シート4が重ねられた状態で、図2(A)に示すように、吸収性物品2と離型シート3および包装シート4が一緒に折られて、包装シート4の後短辺4bが、吸収性物品2の受液側表面14に重ねられる。さらに、包装シート4の前短辺4aから露出している吸収性物品2と離型シート3および包装シート4がさらに折り畳まれて、図2(B)に示すように折り畳まれる。
図2(B)に示す折り畳み状態で、包装シート4どうしが、吸収性物品2および離型シート3を有しない領域で溶着されて、前記右長辺4cおよび左長辺4dに沿うシール部6,6が形成される。このシール部6,6は、熱シール工程、超音波シール工程あるいは高周波シール工程によって、包装シート4を形成する素材が互いに融着されて形成される。包装シート4の前短辺4aから延び出る固定テープ5には感圧接着剤層が設けられ、この固定テープ5によって包装シート4の前短辺4aがその下に位置する包装シート4の外側表面に固定される。
図2(B)に示す第1の包装体1を開封するときには、固定テープ5を剥がし、包装シート4の前短辺4aを引き剥がして、シール部6,6で固定されている包装シート4を分離させて、図2(A)に示す状態に戻し、さらに包装シート4の後短辺4bを引き上げて、シール部6,6で固定されている包装シート4どうしを剥がす。そして、吸収性物品2を、離型シート3から分離させ、吸収性物品2の接着側表面16を、下着のクロッチ部に接着固定する。
図5(B)は第2の包装体101を示している。図3に示すように、第2の包装体101は、吸収性物品102と離型シート103および包装シート104、さらに固定テープ105を示している。各部材に使用される素材等は第1の包装体1と同じである。
吸収性物品102は、凸曲線形状の前縁部111と後縁部112、および直線状の両側縁部113,113を有している。吸収性物品102は、その両側縁部113,113の中間よりも前縁部111に偏った位置に、左右に突出する折り返しフラップ部118,118が形成されている。折り返しフラップ部118,118は、液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートとが接合されて形成されているものであり、あるいは裏面シートと表面シートとさらに液不透過性の側部シートが接合されて形成されている。
吸収性物品102の接着側表面116では、前縁部111、後縁部112および両側縁部113、113で囲まれた本体部に、前記第1包装体1の吸収性物品2と同様に感圧接着剤層が設けられている。さらに、接着側表面116では、折り返しフラップ部118,118を形成している裏面シートに感圧接着剤層が設けられている。この吸収性物品102は、本体部の接着側表面116が下着のクロッチ部の内面に接着され、折り返しフラップ部118,118が、下着のクロッチ部の縁部を巻き込むようにして折り曲げられ、折り返しフラップ部118,118に設けられた感圧接着剤層が、下着のクロッチ部の外面に固定される。
離型シート103は、前縁部103bと後縁部103cと右側縁部103dおよび左側縁部103eを有する長方形の本体部分と、この本体部分と包装シート104との間に挟まれている長方形の補助部分とを有している。補助部分の一部が右側縁部103dから突出してフラップ対向部103fが形成され、また補助部分の一部が左側縁部103eから突出してフラップ対向部103gが形成されている。フラップ対向部103fおよび103gは、縦方向の長さ寸法が、前縁部103bから後縁部103cまでの長さ寸法の1/3以下であり、好ましくは1/4以下である。このフラップ対向部103f,103gは、包装シート104に固定されていない。
離型シート103は、離型面103aが吸収性物品102に向けられた状態で、離型面103aと逆側の面が、後に説明する固定領域を介して包装シート104の内側表面に固定されている。すなわち、本体部分と補助部分とが共に、右側縁部103dと左側縁部103eとの間で、前記固定領域を介して包装シート104に接着されている。また本体部分と補助部分は全面的に接着固定され、あるいは前記固定領域と同じパターンの固定領域を介して互いに固定されている。または、前記補助部分が包装シート104に全面的に接着され、本体部分が前記固定領域を介して、包装シート104および補助部分に接着されていてもよい。
なお、フラップ対向部103fとフラップ対向部103gが、本体部分と一体に形成された離型シートを使用することも可能である。
吸収性物品102の接着側表面116では、本体部が離型シート103のフラップ対向部103fと103gを除く範囲において、感圧接着剤層を介して離型面103aに設置され、折り返しフラップ部118,118も、感圧接着剤層を介して、フラップ対向部103f、103fに設置される。
次に、図4に示すように、吸収性物品102の折り返しフラップ部118,118と、離型シート103のフラップ対向部103f,103gが、一緒に吸収性物品102の受液側表面114に向けて折り畳まれる。その後は、第1の包装体1と同様にして折り畳まれる。
すなわち、図5(A)に示すように、包装シート104の後短辺104bが、吸収性物品102の受液側表面114に重ねられるように折り畳まれ、さらに図5(B)に示すように、包装シート104の前短辺104aが既に折られている包装シート104の外面に重なるように折り畳まれる。そして、右長辺104cと左長辺104dに沿って包装シート104がシールされてシール部106,106が形成され、包装シート104の前短辺104aが固定テープ105によってその下に位置する包装シート104の外面に固定される。
図8(B)は第3の包装体201を示している。図6に示すように、第3の包装体201には、第2の包装体101と実質的に同じ吸収性物品102が包装されている。図6に示すように、包装シート204は、短辺204a,204bと右長辺204c、左長辺204dを有する長方形であるが、右長辺204cと左長辺204dは、吸収性物品102の縦方向の長さ寸法よりも十分に長くなっている。
包装シート204の内側表面211には、第1の離型シート203が設けられている。この第1の離型シート203は、離型剤がコーティングされている離型面203aが、吸収性物品102の接着側表面116に向けられ、離型面203aと逆側の面が、包装シート204の内側表面211に、後に説明する固定領域で固定されている。第1の離型シート203は、前縁部203b、後縁部203c、右側縁部203dおよび左側縁部203eを有する長方形状であり、吸収性物品102の折り返しフラップ部118,118を除く本体部をほぼ覆うことのできる面積を有している。
図7にも示すように、包装シート204の外側表面212には、後短辺204bに近い位置に第2の離型シート303が設けられている。図7に示すように、第2の離型シート303は、離型面303aが外側に向けられ、離型面303aと逆側の面が、後に説明する固定領域によって、包装シート204の外側表面212に固定されている。第2の離型シート303は、前縁部303bと後縁部303cが、右側縁部303dおよび左側縁部303eよりもやや長い長方形である。
図6に示すように、吸収性物品102は、接着側表面116において本体部に設けられた感圧接着剤層が、第1の離型シート203の離型面203aに設置される。図7に示すように、吸収性物品102の後縁部112から突出している包装シート204を折り曲げる。このとき吸収性物品102が折り曲げられることなく、包装シート204の後短辺204bが、吸収性物品102の受液側表面114で且つ折り返しフラップ部118,118よりも後方の部分に重ねられる。
図7に示すように、吸収性物品102の折り返しフラップ部118,118を受液側表面114に重なるように折り曲げ、折り返しフラップ部118,118の接着側表面に設けられたフラップ部感圧接着剤層119,119を上向きにする。図7の状態から、包装シート204、第1の離型シート103および吸収性物品102を、ほぼ後短辺204bの位置を境として吸収性物品102の受液側表面114に重なるように折り畳むと、包装シート204の外側表面212に固定されている第2の離型シート303の離型面303aが、折り返しフラップ部118,118のフラップ部感圧接着剤層119,119に重ねられる。その状態を図8(A)に示す。
図8(A)の状態から、さらに包装シート204の前短辺204aが包装シート204の外側表面212と重なるように折り畳まれて、図8(B)の状態となる。そして、包装シート204の右長辺204cと左長辺204dに沿って、包装シート204どうしが融着されてシール部206,206が形成される。また包装シート204の前短辺204aが、固定テープ205によって、包装シート204の外側表面212に固定される。
図8(B)に示す第3の包装体201を開封するときには、固定テープ205を剥がし、包装シート204の前短辺204aを剥がしてシール部206,206において包装シートどうしを分離させて図8(A)の状態とし、さらに図7の状態とすることにより、第2の離型シート303がフラップ部感圧接着剤層119,119から離れる。さらに包装シート204の後短辺204bを引き上げ、図6の状態に展開しながら、吸収性物品102を、第1の離型シート203から分離する。
図9ないし図11は、包装シートと離型シートとを固定する第1の実施の形態の固定領域を説明する平面図である。図9は、図1と図2(A)(B)に示した第1の包装体1での固定領域を示し、図10は図3と図4および図5(A)(B)に示す第2の包装体101での固定領域を示し、図11は図6と図7および図8(A)(B)に示す第3の包装体201での固定領域を示している。
図9に示すように、第1の包装体1では、離型シート3の離型面3aと逆側の面が包装シート4に固定されている。図9では、離型シート3と包装シート4とを固定する固定領域の形状を説明する便宜上、固定領域を実線でハッチングを付して示している。ただし、実際の製品では、固定領域は、離型シート3と包装シート4との対向面に存在しており、離型シート3の離型面3aから目視できるものではない。これは以下の説明において全て同じである。また、図9以下では、Y方向が離型シート3および包装シート4の縦方向(長手方向)であり、X方向が横方向(幅方向)である。
図9に示すように、第1の包装体1では、離型シート3と包装シート4とが、複数の帯状の固定領域21において互いに固定されている。固定領域21は接着剤を用いた接着固定領域である。例えば離型シート3の離型面3aと逆側の面に、ホットメルト型接着剤をコーターによって帯状に塗工して、離型シート3と包装シート4とを接合したものであり、あるいは包装シート4の内側表面にホットメルト型接着剤をコーターを用いて帯状に塗工して、離型シート3と包装シート4とを接合したものである。ホットメルト型接着剤の塗工量は、3〜100g/mの範囲である。前記範囲未満であると、離型シート3と包装シート4との接合強度を十分に確保できず、前記範囲を超えると、包装シート4の剛性が高くなり、第1の包装体1を形成する際の折り曲げ作業の抵抗力が強くなり、また包装体1の肌触りが悪くなる。さらに好ましい塗工量は、5〜50g/mの範囲である。
ホットメルト型接着剤は、ゴム系、オレフィン系、スチレンゴム系などである。ホットメルト型接着剤を塗工する工程は、前記のコーターを用いる方法の他に、帯状の固定領域21にエマルジョンタイプのホットメルト型接着剤をスプレー塗工する方法を採用することもできる。
固定領域21に塗布される接着剤はホットメルト型に限られるものではなく、他の接着剤で嫌気性や熱硬化型、あるいは両面接着テープなどを用いてもよい。あるいは、固定領域21は、離型シート3と包装シート4とを熱シール、超音波シールあるいは高周波シールして融着接合したものであってもよい。
図9に示すように、個々の帯状の固定領域21は、横方向の幅寸法が均一で、縦方向に直線的に延びており、隣り合う帯状の固定領域21は互いに平行である。離型シート3の右側縁部3dと固定領域21の端部との距離W1および左側縁部3eと固定領域21の端部との距離W1は、20mm以下であり、さらに好ましくは距離W1は10mm以下である。また、離型シート3の端縁部3bと各帯状の固定領域21の縦方向の端部との距離、および端縁部3cと固定領域21の縦方向の端部との距離はほとんどゼロである。
この実施の形態では、離型シート3の縁部3b,3c,3d,3eと固定領域21の端部との距離のうちの最大のものが、20mm以下であり、好ましくは10mm以下である。
図9に示す実施の形態では、隣り合う固定領域21どうしの端部間の距離が全て等しくW2である。この距離W2は20mm以下である。また隣り合う固定領域21の端部間の距離が場所によって相違してもよいが、W2の最大値は20mm以下である。ただし、距離W2は10mm以下であるとさらに好ましい。また離型シート3の端部の動きを抑制するためには、W2>W1であることが好ましい。
この実施の形態では、離型シート3の縁部3b,3c,3d,3eと固定領域21の端部との距離および、隣り合う固定領域21の端部間の距離のうちの、最大のものが20mm以下である。
また、離型シート3と包装シート4との対向面積に対する固定領域21の面積の占める率は、30%以上であることが好ましく、さらに好ましくは50%以上である。
離型シート3の縁部3b,3c,3d,3eと固定領域21の端部との距離および、隣り合う固定領域21の端部間の距離のうちの、最大のものが20mm以下であり、且つ離型シート3と包装シート4との対向面積に対する固定領域21の面積の占める率が、30%以上であると、第1の包装体1を開封するとき、および使用済みの吸収性物品を包装シート4および離型シート3で包む際に、離型シート3が、ガサガサという音を発するのを抑制でき、また離型シート3と包装シート4とが擦れ合う音を抑制できる。すなわち、離型シート3の縁部3b,3c,3d,3eが自由に動き難くなっているため、離型シートが曲がる際の音を抑制できる。また隣り合う固定領域21の端部間の距離W2も短いため、隣り合う固定領域21に挟まれた部分で離型シート3が自由に動き難くなる。よって、離型シート3と包装シート4とが擦れるときの音の発生を抑制しやすい。
図2(B)に示す第1の包装体1を図1に示すように開封し、この開封途中で吸収性物品2を離型シート3から分離する際に、離型シート3の縁部3b,3c,3d,3eが包装シート4から離れる部分を少なくできる。吸収性物品2を分離するときに離型シート3の縁部が包装シート4から大きく離れて、離型シート3が曲がるという現象を防止できるため、吸収性物品2を離型シート3から容易に且つ速やかに分離できる。また開封後の包装シート4と離型シート3とで、使用済みの吸収性物品2を包んで廃棄するときも、包装シート4と離型シート3とが一体化されているため、吸収性物品2を包む際に離型シート3が邪魔にならず、包みやすくなる。
図10に示すように、第2の包装体101に設けられる離型シート103は、右側縁部103dおよび左側縁部103eから外方へ一体に突出するフラップ対向部103f,103gが設けられている。図4に示すように、このフラップ対向部103f,103gは、折り返しフラップ部118,118とともに、吸収性物品102の受液側表面114に折り畳まれるものであるため、このフラップ対向部103f,103gは包装シート104に固定されておらず、自由状態である。
ただし、離型シート103は、フラップ対向部103f,103gを除く部分が、図9に示すのと同じ複数の帯状の固定領域21において包装シート104に固定されている。離型シート103の右側縁部103dと固定領域21の端部との距離W1および左側縁部103eと固定領域21の端部との距離W1は、20mm以下である。ただし、フラップ対向部103f,103gの自由な動きに追従して右側縁部103dと左側縁部103eが自由に動くのを抑制するためには、前記W1は10mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは5mm以下である。また、離型シート103の前縁部103bと固定領域21の端部との距離、および後縁部103cと固定領域21の端部との距離はほぼゼロである。また、隣り合う固定領域21の端部間の距離W2は20mm以下であり、好ましくは10mm以下である。
この実施の形態においても、離型シート3の縁部3b,3c,3d,3eと固定領域21の端部との距離、または隣り合う固定領域21の端部間の距離のうちの、最大のものが20mm以下である。また、離型シート3と包装シート4との対向面積に対する固定領域21の面積の占める率は、30%以上であり、さらに好ましくは50%以上である。
図10に示す離型シート103は、自由状態のフラップ対向部103f,103gを有しているが、右側縁部103dと固定領域21の端部との距離W1および左側縁部103eと固定領域21の端部との距離W1が20mm以下であれば、フラップ対向部103f,103gの動きが右側縁部103dよりも内側および左側縁部103eよりも内側に伝達されにくくなり、離型シート103が包装シート104と独立して大きく変形するのを抑制できる。よって、音が発生しにくく、また吸収性物品102を離型シート103から分離しやすくなり、さらに使用後の吸収性物品102を包みやすくなる。
図11に示すように、第3の包装体201では、包装シート204の内側表面211に第1の離型シート203が帯状の固定領域21によって固定されている。この帯状の固定領域21は、図9に示す離型シート3と包装シート4とを固定しているものと同じである。また離型シート203の右側縁部203dと固定領域21の端部との距離W1および左側縁部203eと固定領域21の端部との距離W1の好ましい範囲は、図9と同じである。また第1の離型シート203を固定している固定領域21の端部間の距離W2の好ましい範囲も、図9と同じである。その他、固定領域の面積の比率やその他の条件の好ましい範囲も図9に示す実施の形態と同じである。
包装シート204の外側表面212には、第2の離型シート303が固定されている。この固定領域21は帯状であり、図9に示す離型シート3と包装シート4とを固定している固定領域と同じである。第2の離型シート303の右側縁部303dと固定領域21の端部との距離W1、および左側縁部303eと固定領域21の端部との距離W1の好ましい範囲、さらには隣り合う固定領域21の端部間の距離W2の好ましい範囲は、図9に示す第1の包装体1と同じである。また第2の離型シート303と包装シート204とを固定する固定領域21の面積占有率、その他の数値の好ましい範囲も、図9に示す離型シート3と包装シート4とを固定する固定領域と同じである。
第3の包装体201では、図8(B)の状態から包装体を開封して図6の状態となり、この間に吸収性物品102が第1の離型シート203および第2の離型シート303から分離されるが、このときに、第1の離型シート203と第2の離型シート303が、包装シート204にしっかり固定されており、離型シート203,303が異音を発しにくく、また吸収性物品102を分離しやすい。さらに、使用済みの吸収性物品102を包装シート204で包みやすくなる。
図12ないし図17は、第1の包装体1における離型シート3と包装シート4とを固定する固定領域の参考例を示すものである。図12ないし図17に示す固定領域の形状は、第2の包装体101および第3の包装体301において実施することが可能である。
図12に示す参考例では、横方向に延びる帯状の固定領域22が形成され、この固定領域22が縦方向に間隔を開けて互いに平行に形成されている。この参考例では、離型シート3の端縁部3bと固定領域22の端部との距離、および端縁部3cと固定領域22の端部との距離の好ましい範囲は、図9において説明した前記W1と同じであり、隣り合う固定領域22の端部間の距離の好ましい範囲も図9において説明した前記W2と同じである。また、固定領域22の面積占有率その他の好ましい範囲も第1の実施の形態と同じである。
図13に示す参考例では、離型シート3と包装シート4とを固定している固定領域23が長方形であり、この長方形の範囲内で、ホットメルト型接着剤がコーターにより均一に塗工され、またはエマルジョン型のホットメルト型接着剤が均一にスプレー塗布されている。離型シート3の右側縁部3dと固定領域23の端部との距離、および左側縁部3eと固定領域23の端部との距離は共にWaであり、端縁部3cと固定領域23の端部との距離はWbである。また端縁部3bと固定領域23との距離は、ほぼゼロである。
前記WaとWbのうちの大きい方向の距離の好ましい範囲は、第1の実施の形態の前記距離W1と同じである。
図14に示す参考例では、離型シート3と包装シート4とを固定する固定領域24が、横方向に細長の小さな長方形であり、この長方形が多数配列されたパターンである。離型シートの縁部3b,3c,3d,3eと、固定領域24の端部との距離の最大値Wcの好ましい範囲は、前記第1の実施の形態での距離W1と同じである。また隣り合う固定領域24の端部間の距離の最大値Wdの好ましい範囲も前記第1の実施の形態での距離W2と同じである。また、固定領域24の面積の占有率の好ましい範囲も第1の実施の形態と同じである。
図15に示す参考例では、離型シート3と包装シート4とを固定している固定領域25が円形パターンであり、この固定領域25が複数個配列している。図16に示す参考例では、離型シート3と包装シート4とを固定している固定領域26が三角形パターンであり、この固定領域26が複数個配列している。
離型シート3の各縁部3b,3c,3d,3eと固定領域25または26の端部との間の距離の最大値の好ましい範囲は、図9に示すW1と同じであり、隣り合う固定領域25の端部間の距離の最大値、および隣り合う固定領域26の端部間の距離の最大値の好ましい範囲は、図9に示すW2と同じである。また、離型シート3と包装シート4とが対面する面積に対する、固定領域25の面積の占める率、および固定領域26の面積の占める率の好ましい範囲も第1の実施の形態において固定領域21が形成される場合と同じである。
図17に示す参考例では、離型シート3と包装シート4とを固定する固定領域27がスパイラル状または波状パターンで塗布されている。この塗布方法は、離型シート3または包装シート4を縦方向(Y方向)へ等速度で送り出し、いずれかのシートに等間隔で配置された複数のヘッドを当接させて、ヘッドでホットメルト型接着剤を塗工する。このとき、ヘッドを横方向(X方向)へ往復移動させ、または横方向と縦方向へ往復移動させながら、ホットメルト型接着剤を塗工することで、スパイラル状または波状のパターンに塗工される。
図17の参考例では、スパイラル状のパターンが互いに交叉するように密集して配置されているため、接着剤が塗布されている領域は、実質的に図13に示す固定領域23と同じ全面接着である。この場合、離型シート3の各縁部3b,3c,3d,3eと、固定領域27の密集領域の端部との間の距離Weの最大値の好ましい範囲は、図9に示すW1と同じである。
なおスパイラル状のパターンや波状のパターンが横方向に間隔を開けて形成されている場合には、隣り合うパターン間の距離の最大値の好ましい範囲は、図9に示すW2と同じである。また、離型シート3と包装シート4とが対面する面積に対する、固定領域27の面積の占める率の好ましい範囲も第1の実施の形態において固定領域21が形成される場合と同じである。
(1)実施例および比較例
包装シートとして、スパンボンド不織布(目付け7.5g/m)/メルトブローン不織布(目付け3.0g/m)/スパンボンド不織布(目付け7.5g/m)を積層したSMS複合不織布(合計目付けが18g/m)を用いた。各スパンボンド不織布とメルトブローン不織布は、いずれもポリプロピレン樹脂繊維で形成されたものであり、各不織布間を熱融着して一体化したものを使用した。
離型シートは、目付けが40g/mの上質紙で、図9に示すように縦方向に長い長方形であり、離型面に離型剤としてシリコーン樹脂をコーティングしたものを用いた。固定領域は、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンのブロック共重合体であるゴム系ホットメルト型感圧接着剤を用いた。固定領域のパターン形状は、図18ないし図21の表に記載の通りである。ホットメルト型接着剤の塗工量は、図11ないし図21において「塗工量」の欄に記載の通りである。離型シートは、縦方向を185mm、横方向を60mmとした。
(2)発生音のレベル測定
離型シートと包装シートとを、図18ないし図21に示すパターンの固定領域においてそれぞれ固定した。包装シートを離型シートと同じ寸法に切断し、離型シートと包装シートとがその面積の全域で対面するように構成した。このように接合した185mm×60mmの重ね合わせ体を、円筒状とし、短辺どうしを重ねしろが2mmとなるように重ね、ステイプルで固定し、高さ60mmで円周長が183mmの円筒体サンプルを形成した。
インストロンジャパン社製のインストロンを最大荷重1kNに設定して、円筒状サンプルを軸方向に加圧した。インストロンの加圧体を、サンプルから10mm離れた位置から300mm/minの速度で距離50mmだけ移動させて、サンプルを圧縮し、このときの音を、測定部から20cm離れた位置で、扶桑理化製品社製のディジタルサウンドチェッカーで測定した。測定結果を図18ないし図21の「音圧」の欄において「dB」で示している。なお、図18ないし図21の最左欄に示されるように、サンプルを設置せずに前記インストロンを前記条件で動作させたときの音圧レベルは「62.8dB」であった。
(3)官能試験
前記離型シートを前記包装シートに固定して、図1および図2(A)(B)に示すように生理用ナプキンを包んで第1の包装体1を作成した。成人女性20名に、それぞれのサンプルの包装体を開封させて、さらに開封後の包装シートおよび離型シートでナプキンを包んで廃棄する操作を行わせた。その際の発生音により女性に、「(a)気にならない」「(b)やや気になるが許容範囲である」「(c)気になる」のいずれかの評価を選択させた。
図18ないし図21では、(a)または(b)の評価が16〜20人のときを「○」、(a)または(b)の評価が10〜15人のときを「△」、(a)または(b)の評価が0〜9人のときを「×」で表示した。
(4)図18ないし図21に示す評価結果
図18ないし図21では、各サンプルにおける固定領域のパターン形状を模式的に図示している。離型シートの面積に対する固定領域の面積の占有率(%)を「固定領域面積」の欄に示し、離型シートの縁部と固定領域の端部との距離、または固定領域の端部間の距離のうちの最大の値(mm)を「距離」の欄に示している。また音圧レベル(dB)と、官能評価の結果を示している。
図18のサンプル番号0−(a)は、従来の固定領域のパターンを示すものであり、20mm×25mmの固定領域が2箇所に形成され、25mm×25mmの固定領域が1箇所に形成されている。図18に図示されている各部分の寸法の単位は「mm」である。離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値は20mmであり、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が60mmである。固定領域の面積の占める率は14%である。音圧レベルは74.1dBであり、官能評価は「×」であった。
サンプル番号1−(a)ないし1−(e)は、いずれも固定領域が縦方向に延びる帯状パターンである。1−(a)は、帯状の固定領域の幅寸法が6mmである。離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が3mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が6mmであり、固定領域の面積の占める率は50%である。音圧レベルは66.3dBであり、官能評価は「○」であった。
1−(b)は、帯状の固定領域の幅寸法が10mmである。離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が5mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が10mmであり、固定領域の面積の占める率は50%である。音圧レベルは66.7dBであり、官能評価は「○」であった。1−(c)は、帯状の固定領域の幅寸法が15mmである。離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が15mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が15mmであり、固定領域の面積の占める率は50%である。音圧レベルは67.0dBであり、官能評価は「○」であった。1−(d)は、帯状の固定領域の幅寸法が30mmで、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が20mm、固定領域の面積の占める率は50%である。音圧レベルは67.2dBであり、官能評価は「○」であった。
1−(e)は、帯状の固定領域の幅寸法が30mmで、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が30mm、固定領域の面積の占める率は50%である。音圧レベルは71.3dBであり、官能評価は「×」であった。
図19のサンプル番号2−(a)ないし2−(d)は、いずれも固定領域が横方向に延びる帯状パターン、サンプル番号2−(e)は、いずれも固定領域が縦方向に延びる帯状パターンである。図18に示す各サンプルは、離型シートと包装シートとを接着する接着剤の塗工量が30g/mであったが、図19に示す各サンプルは、接着剤の塗工量が50g/mである。
サンプル番号2−(a)は、横方向の帯状パターンの幅寸法が6mmであり、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が0mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が3mmである。固定領域の面積の占める率は70%である。音圧レベルは66.5dBであり、官能評価は「○」であった。2−(b)は、横方向の帯状パターンの幅寸法が6mmであり、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が5mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が6mmである。固定領域の面積の占める率は50%である。音圧レベルは67.8dBであり、官能評価は「○」であった。
2−(c)は、横方向の帯状パターンの幅寸法が6mmであり、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が5mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が12mmであり、固定領域の面積の占める率は30%である。音圧レベルは70.5dBであり、官能評価は「△」であった。2−(d)は、横方向の帯状パターンの幅寸法が6mmであり、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値、および隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が共に30mmであり、固定領域の面積の占める率は20%である。音圧レベルは71.4dBであり、官能評価は「×」であった。
2−(e)は、接着剤の塗工量がサンプル番号1−(a)と相違し、その他は1−(a)と同じである。音圧レベルは66.6dBであり、官能評価は「○」であった。
2−(f)は、縦方向に延びる帯状の固定領域の幅寸法が6mmであり、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値は3mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が18mmであり、固定領域の面積の占める率は30%である。音圧レベルは70.3dBであり、官能評価は「△」であった。2−(g)は、縦方向に延びる帯状の固定領域の幅寸法が6mmであり、離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が9mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が30mmであり、固定領域の面積の占める率は20%である。音圧レベルは71.6dBであり、官能評価は「×」であった。
図20に示すサンプル番号3−(a)と3−(b)は、共に、離型シートと包装シートの対向面の全域を固定領域としたものであり、ただし、ホットメルト型接着剤の塗工量を、3−(a)では30g/mとし、3−(b)では20g/mとした。音圧レベルは66.9dBと65.8dBであり、官能評価はいずれも「○」であった。
サンプル番号3−(c)は、離型シートと包装シートの対向面の全面にホットメルト型接着剤をスパイラル状に塗布したものであり、横方向において隣り合うスパイラルパターンどうしが交叉している。音圧レベルは67.1dBであり、官能評価は「○」であった。
図21は、固定領域が複数の小さなパターンを集合させたものであり、サンプル番号4−(a)は、幅寸法10mmで長さが20mmの小さな長方形パターンが互い違いに配置されている。このパターンでは、離型シートを横方向に横断する線上と縦方向に横断する線上にパターンの無い領域がほとんど存在していない。ただし、固定領域の面積の占める率を50%とした。また離型シートの全ての縁部にいずれかの長方形の固定領域が接している。よって、離型シートの縁部と固定領域の端部との距離の最大値を0mmとした。音圧レベルは67.6dBで、官能評価は「○」であった。
サンプル番号4−(b)は、半径rが20mmの円形の固定領域が15個配置されているものである。離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値が14mm、隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値が20mmであり、固定領域の面積の占める率は66%である。音圧レベルは66.5dBであり、官能評価は「○」であった。サンプル番号4−(c)は、三辺の長さがそれぞれ20mmの正三角形の固定領域が27個配置されているものである。離型シートの各縁部と固定領域の端部との距離の最大値、または隣り合う固定領域の端部間の距離の最大値のいずれか大きい方の値が16mmであり、固定領域の面積の占める率は67%である。音圧レベルは65.6dBであり、官能評価は「○」であった。
図18ないし図21の結果から、離型シートと包装シートとの対向面に対する固定領域の面積の占める率が、30%以下、あるいは離型シートの縁部と固定領域の端部との距離、または隣り合う固定領域の端部間の距離が20mmを超えると、発生音が気になる程度に大きくなることが解る。しかも、図18ないし図20の対比で理解できるように、音を発生しやすいか否かは、固定領域の塗工量よりも、むしろその形状パターンに依存することが解る。
また官能試験では音圧レベルが70dBを超えると、すなわち包装シートと離型シートが発する音の音圧レベルが、70−62.8=7.2dBを超えると、着用者にとって気になるレベルとなることが解る。
第1の包装体を展開した斜視図、 (A)(B)は、第1の包装体の形成過程を示す斜視図、 第2の包装体を展開した斜視図、 第2の包装体の形成過程を示す斜視図、 (A)(B)は、第2の包装体の形成過程を示す斜視図、 第3の包装体を展開した斜視図、 第3の包装体の形成過程を示す斜視図、 (A)(B)は、第3の包装体の形成過程を示す斜視図、 第1の包装体での固定領域のパターンの本発明の実施の形態を示す説明平面図、 第2の包装体での固定領域のパターンの本発明の実施の形態を示す説明平面図、 第3の包装体での固定領域のパターンの本発明の実施の形態を示す説明平面図、 第1の包装体での固定領域のパターンの参考例を示す説明平面図、 第1の包装体での固定領域のパターンの参考例を示す説明平面図、 第1の包装体での固定領域のパターンの参考例を示す説明平面図、 第1の包装体での固定領域のパターンの参考例を示す説明平面図、 第1の包装体での固定領域のパターンの参考例を示す説明平面図、 第1の包装体での固定領域のパターンの参考例を示す説明平面図、 測定サンプルのパターンと特性との関係を示す整理図、 測定サンプルのパターンと特性との関係を示す整理図、 測定サンプルのパターンと特性との関係を示す整理図、 測定サンプルのパターンと特性との関係を示す整理図、
符号の説明
1 第1の包装体
2 吸収性物品
3 離型シート
3a 離型面
4 包装シート
5 固定テープ
101 第2の包装体
102 吸収性物品
103 離型シート
103a 離型面
103f,103g フラップ対向部
104 包装シート
105 固定テープ
201 第3の包装体
203 第1の離型シート
203a 離型面
204 包装シート
205 固定テープ
303 第2の離型シート
303a 離型面
21,22,23,24,25,26,27 固定領域

Claims (6)

  1. 受液側表面、および感圧接着剤層が設けられた接着側表面を有し液吸収層を備えた吸収性物品と、紙、合成樹脂フィルムおよび不織布のいずれかで形成されて前記感圧接着剤層を覆う離型シートと、吸収性物品および離型シートを包む不織布で形成された包装シートとを有する吸収性物品の包装体において、
    前記包装シートの内側表面と離型シートとが前記離型シートの長辺に沿う方向に連続しかつ短辺に沿う方向に間隔を空けた複数の固定領域で固定されており、それぞれの前記固定領域の前記短辺に沿う方向の幅は隣り合う前記固定領域どうしの端部間の距離W2より大きく、かつ前記複数の固定領域の前記短辺に沿う方向に最も外側に位置する端部と型シートの縁部との間の距離W1は、前記W2より小さく、かつ前記複数の固定領域の端部と離型シートの縁部との間の距離の最大値が20mm以下であって、
    前記固定領域で固定された前記包装シートを長方形の離型シートと同じ寸法に切断し、前記固定領域で固定された前記包装シートと離型シートとの重ね合わせ体を短辺どうしが重なるように円筒状とし、円筒の軸方向に荷重1kN、速度300mm/minで加圧したときに発生する音の音圧レベルが7.2dBを超えないことを特徴とする吸収性物品の包装体。
  2. 前記包装シートと離型シートとの対向面積に対して、前記複数の固定領域の面積の占める率が、30%以上である請求項1載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記包装シートと離型シートとの対向面積に対して、前記複数の固定領域の面積の占める率が、50%以上である請求項記載の吸収性物品の包装体。
  4. 吸収性物品が、その両側縁部から外側に延び、折り返されて着衣に固定される折り返しフラップ部と、折り返しフラップ部の接着側表面に設けられた感圧接着剤層とを有し、前記離型シートには、その両側縁部から外側に突出して前記折り返しフラップ部の感圧接着剤層を覆うフラップ対向部が設けられており、
    離型シートは、前記フラップ対向部が包装シートに固定されておらず、前記フラップ対向部を除いた部分において前記包装シートの内側表面と離型シートとが前記複数の固定領域で固定されており、両側縁部と前記複数の固定領域の端部との間の距離の最大値が、20mm以下である請求項1ないしのいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 包装シートの内側表面には、複数枚の離型シートが距離を開けて接着固定されており、それぞれの離型シートが前記包装シートの内側表面と前記複数の固定領域で固定されており、前記複数の固定領域の端部とその離型シートの縁部との間の距離の最大値が、20mm以下である請求項1ないしのいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 包装シートがスパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布が積層された複合不織布である請求項1ないしのいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
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