JP4573627B2 - 光通信装置の光出力自動減衰回路 - Google Patents

光通信装置の光出力自動減衰回路 Download PDF

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    • H04B10/291Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
    • H04B10/293Signal power control
    • H04B10/2931Signal power control using AGC

Description

本発明は、光通信装置における光ファイバの開放または誤接続を監視して高出力の光が外部に放出されるのを防止する光出力自動減衰回路に関する。
図15は、一般的な光通信システムの一例を示す構成図である。この光通信システムは、例えば、送信側および受信側の端局装置110,120の間を海底等に敷設した伝送路130で接続すると共に、その伝送路130上に複数の中継器140を配置して構成される。送信側の端局装置110では、送信器(OS)111から出力される波長の異なる複数の光信号が合波器112で合波されて波長多重(WDM)光となり,そのWDM光の出力パワーが光アンプ113および監視制御部114により中継器140への入力パワーが所要のレベルとなるように制御されて伝送路130に出力される。
図16は、上記のような光通信システムの端局装置や中継器内に設けられる従来の光アンプの構成例を示す図である。図16の光アンプでは、アンプ盤210の信号光入力端子TsINに入力されたWDM光Lsが、増幅媒体であるエルビウムドープファイバ(EDF)211,212を順に伝搬する。EDF211,212には、複数のブースター盤220A〜220C,220A’〜220C’からそれぞれ出力される励起光Lpが励起光入力端子TpA〜TpC,TpA’〜TpC’を介して注入されている。これにより、WDM光LsはEDF211,212を通過する際に増幅されて信号光出力端子TsOUTから出力される。このとき、各ブースター盤220A〜220C,220A’〜220C’からアンプ盤210に供給される各励起光Lpは、レーザ製品の国際規格であるIEC60825、CENELEC規格(EN60825−1)およびJIS規格(JISC6802)に準拠した危険度クラス3Bに属するようなレーザ光を使用する。このため、各ブースター盤220A〜220C,220A’〜220C’からアンプ盤210の励起光入力端子TpA〜TpC,TpA’〜TpC’に繋がれた光ファイバを仮に人為的に抜いた場合には、危険度クラス3Bのハイパワーの励起光Lpが空気中へ放射してしまうことになる。そのような場合には、上記のレーザ規格上、危険度クラス1といった人体に影響を及ぼさない安全レベルまで励起光Lpを減衰させるような安全設計が要求される。
図17は、従来の光出力自動減衰機能を備えた光アンプの要部構成を示す図である。図17の左側に示すように、ブースター盤220からアンプ盤210に接続される光ファイバが励起光入力端子Tpから抜けた状態になると、アンプ盤210に入力される励起光Lpをモニタするためにアンプ盤210側に設けた光カプラ215および受光器(PD)216での励起光Lpの受光がなくなり、その情報を示す電気信号Smがアンプ盤210側の受光器216からブースター盤220側のレベル監視回路223に伝えられる。レベル監視回路223は、受光器216の受光レベルが例えば閾値以下となった場合に光ファイバが接続されていないことを認識し、その情報をLD制御回路222に伝える。LD制御回路222は、レベル監視回路223からの情報に従って励起光源(LD)221を安全レベルの発光となるように制御する。そして、図17の右側に示すように、ブースター盤220からの光ファイバがアンプ盤210の入力端子Tpに接続されると、アンプ盤210内の受光器216が安全レベルの励起光Lpを受光することにより、その情報が電気信号Smを介してブースター盤220側のレベル監視回路223に伝えられる。レベル監視回路223では、受光器216の受光レベルを基に出力ファイバの接続が認識され、その情報がレベル監視回路223からLD制御回路222に伝えられることにより、励起光源221は通常の運用レベルの励起光Lpを出力する。このように、従来の光アンプでは、光ファイバの開放および接続により励起光源221の出力レベルを自動的に減衰および復帰させる機能(クローズループ制御)を適用して安全対策が行われていた。
ところで、海底ケーブル通信は光増幅中継技術の適用により大容量伝送システムの経済的構築を可能とし、インターネット等のデータ通信をはじめ需要の増大する国際/国内通信の手段として重要な役割を果たしている。しかし、長距離かつ大容量の伝送を実現するには、インラインアンプのハイパワー設計が必要となり、それに伴うブースター盤の励起光出力レベルのハイパワー化や使用するブースター盤の枚数の増加などが今後予想される。そのためハイパワー出力に対する安全設計の確立が要求される。
このような要求に対して、前述した従来の光アンプに適用されているクローズループ制御では、光ファイバの誤接続が生じた場合に高出力の励起光が誤って空気中に放出されてしまう可能性があるという問題点があった。
すなわち、例えば図18に示すように、ブースター盤220Aの出力ファイバのアンプ盤210への接続端は開放、ブースター盤220Bの出力ファイバのアンプ盤210への接続端はブースター盤220A側の励起光入力端子TpAに誤って接続されたとする。この場合、ブースター盤220B側に着目すると、アンプ盤210内の受光器216Bは励起光入力端子TpBが開放状態にあるため励起光Lpを受光することがなく、その状態を示す情報が受光器216Bからブースター盤220Bのレベル監視回路223Bに伝えられる。レベル監視回路223Bは、受光器216Bからの情報に応じて、励起光入力端子TpBに光ファイバが正しく接続されていないことを認識して、その結果をLD制御回路222Bに伝える。これにより、LD制御回路222Bは、励起光源221Bを安全レベルの発光となるように制御する。
一方、ブースター盤220A側では、アンプ盤210内の受光器216Aがブースター盤220Bからの安全レベルの光を受光し、その受光状態を示す情報が受光器216Aからブースター盤220Aのレベル監視回路223Aに伝えられる。レベル監視回路223Aは、受光器216Aからの情報に応じて、励起光入力端子TpAに光ファイバが正しく接続されたと誤認識し、その結果をLD制御回路222Aに伝える。LD制御回路222Aは、実際には光ファイバの接続端が開放状態にあるにも関わらす、励起光源221Aを通常の運用レベルで発光させる。これにより、危険度クラス3Bに属するような高出力の励起光Lpが空気中に放出されてしまう可能性があった。
上記のような従来のクローズループ制御に関する問題点を解消するためには、例えば図19に示すように、送信部(例えば送信端局)300について、接続管理情報(ID)を生成する送信側ID生成部301と、誤接続監視要求に応じて送信光を主信号からID生成部301で生成される接続管理情報に切り替える送信光制御部302と、を設け、また、受信部(例えば波長多重装置)310について、送信側からの接続管理情報を受信する光−電気変換部311と、送信側に対応した接続管理情報を生成する受信側ID生成部312と、光−電気変換部で受信される接続管理情報がID生成部312で生成される接続管理情報と一致するか否かを判定する判定部313と、を設けることにより、送信部300および受信部310間における光ファイバの誤接続の検出を実現した公知技術(例えば、特許文献1〜3参照)を、光アンプのクローズループ制御に応用することが有効である。
特許第3478247号明細書 特開2001−358657号公報 特開平5−134790号公報
しかしながら、上記のような公知技術を光アンプのクローズループ制御に応用した場合、送信部300から受信部310に伝えられる接続管理情報が正しいものであるか否かを受信部310側で判定する構成となるため、前述の図16に示したような光アンプの構成においては、送信部300に相当するブースター盤220の枚数が増加すると、そのブースター盤の枚数に応じて、受信部310に相当するアンプ盤210の回路規模が増大してしまうという課題がある。また、受信部310における接続管理情報の判定が受信部310内で生成される接続管理情報を期待値として行われるため、送信する接続管理情報の管理と、受信側での判定の期待値となる接続管理情報の管理とを2重に行わなければならないという欠点もある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、複数の送信部と受信部の間における光ファイバの誤接続を簡略な構成で検出して高出力の光の外部への放出を確実に防止できる光通信装置の光出力自動減衰回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、予め設定したパワーの光を出力する複数の送信部と、複数の光入力端子を有し、前記複数の送信部の各出力端子が光ファイバを介して前記複数の光入力端子に一対一で接続される受信部と、を備えた光通信装置を制御の対象とし、前記受信部の各光入力端子に入力される光のパワーを前記受信部内に設けた複数のモニタ部でそれぞれ検出し、該各モニタ部の検出結果に基づいて前記複数の送信部の各出力端子と前記受信部の複数の入力端子との間の接続状態が正常であるか否かを判断して、接続状態が正常でないときには該当する送信部から出力される光のパワーを所定のレベルまで減衰させる制御を行う光出力自動減衰回路を提供するものである。この光出力自動減衰回路は、前記複数の送信部のそれぞれに対して、各々の送信部ごとにパターンが異なる識別情報を生成する識別情報生成部と、前記識別情報生成部で生成される識別情報を出力光の強度に重畳する識別情報重畳部と、前記受信部の対応する光入力端子に入力される光のパワーを前記モニタ部で検出した結果を示す電気信号が与えられ、該電気信号に含まれる識別情報と前記識別情報生成部で生成される識別情報とを比較して一致するか否かを検出する識別情報比較部と、該識別情報比較部で不一致が検出されたときに出力光のパワーを所定のレベルまで減衰させ、前記識別情報比較部で一致が検出されるようになると出力光を予め設定したパワーに復帰させる出力パワー制御部と、を設けたことを特徴とする。
上記のような構成の光出力自動減衰回路では、複数の送信部において、各々の内部に設けられた識別情報生成部で生成される識別情報が識別情報重畳部によって出力光の強度に重畳され、送信部ごとに異なる識別情報を含んだ出力光が受信部に送られる。受信部の各光入力端子に入力された光は各々の光入力端子に対応したモニタ部でパワーが検出され、その検出結果を示す電気信号が対応する送信部の識別情報比較部に与えられる。識別情報比較部では、識別情報生成部で生成される識別情報を期待値として、受信部側からの電気信号に含まれる識別情報の一致/不一致が検出され、不一致の場合には、受信部の対応する光入力端子との間の光ファイバの接続状態が正常ではないと判断して、出力パワー制御部により出力光のパワーが所定のレベルまで減衰される。そして、識別情報比較部で識別情報の一致が検出されるようになると、受信部の対応する光入力端子との間の光ファイバの接続状態が正常になったと判断して、出力パワー制御部により出力光が予め設定したパワーに復帰されるようになる。
上記光出力自動減衰回路の1つの態様として、前記光通信装置は、波長の異なる複数の光信号を含んだ波長多重光を一括して増幅する光アンプであり、該光アンプは、前記波長多重光が入出力される信号光入力端子および信号光出力端子、該信号光入力端子および信号光出力端子の間に接続された増幅媒体、並びに、該増幅媒体に供給する複数の励起光が入力される複数の励起光入力端子を有するアンプ盤と、励起光源から出力される励起光を前記アンプ盤の対応する励起光入力端子に与えて前記増幅媒体に供給する複数のブースター盤と、を備えて構成されるようにしてもよい。このとき、前記複数のブースター盤が前記複数の送信部となり、かつ、前記アンプ盤が前記受信部となり、前記識別情報重畳部は、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記励起光源を変調駆動することで、識別情報を励起光の強度に重畳するものとする。
また、上記光出力自動減衰回路の他の態様として、前記光通信装置は、波長の異なる光信号を出力する複数の送信器と、該各送信器から出力される光信号を波長ごとに増幅する複数のチャネルアンプと、該各チャネルアンプから出力される光信号を合波して波長多重信号光を生成する合波器と、を備えた端局装置であってもよい。このとき、前記複数のチャネルアンプが前記複数の送信部となり、かつ、前記合波器が前記受信部となり、前記識別情報重畳部は、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記チャネルアンプを変調駆動することで、識別情報を光信号の強度に重畳するものとする。
上記のような本発明の光通信装置の光出力自動減衰回路によれば、複数の送信部と受信部の各光入力端子との間における光ファイバの誤接続を検出可能にするために各送信部の出力光の強度に重畳される識別情報について、その生成を行う識別情報生成部および受信後の一致/不一致の検出を行う識別情報比較部がいずれも送信部側に設けられるため、受信部に接続される送信部の数が増加した場合でも受信部の回路規模の増大を効果的に抑えることが可能であり、各送信部および受信部間の誤接続を検出して各々の送信部からの出力光のレベル制御を確実に行うことができる。また、識別情報の生成が送信部側でのみ行われるので、多数の送信部を受信部に接続する場合でも識別情報の管理を比較的容易に行うことが可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の光出力自動減衰回路を適用した光アンプの一実施形態の構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の光アンプは、前述の図16に示した従来の構成と同様に、WDM信号光Lsが入出力される1つのアンプ盤10と、アンプ盤10に励起光Lpを供給する複数(ここでは6つ)のブースター盤20A〜20C,20A’〜20C’とを備えて構成される。なお、この光アンプは、上述の図15に示した一般的な光通信システムにおいてWDM信号光を一括して増幅するインラインアンプとして中継器140等の内部に配置される。
アンプ盤10は、例えば、信号光入力端子TsINおよび信号光出力端子TsOUTの間に、増幅媒体としての2本のエルビウムドープファイバ(EDF)11,12が縦続接続される。前段のEDF11には、励起光入力端子TpA,TpA’に入力される励起光Lpが光カプラ13AおよびWDMカプラ14Aを介して与えられる。ここでは、信号光入力端子TsIN側に位置するEDF11の一端にWDMカプラ14Aが配置され、信号光Lsおよび励起光LpがEDF11内を同方向に伝搬する前方励起の構成を適用している。また、励起光入力端子TpA,TpA’および光カプラ13Aの間の各光路上には、光分岐カプラ15A,15A’がそれぞれ挿入されていて、励起光入力端子TpA,TpA’に入力される各励起光Lpの一部がモニタ光として分岐されて各々に対応する受光器(PD)16A,16A’にそれぞれ送られる。各受光器16A,16A’は、各光分岐カプラ15A,15A’からの分岐光を受光し、その光パワーに応じて電流値が変化する電気信号Smを生成して、それをブースター盤20A,20A’側に出力する。
後段のEDF12には、励起光入力端子TpB,TpB’に入力される励起光Lpが光カプラ13BおよびWDMカプラ14Bを介して与えられると共に、励起光入力端子TpC,TpC’に入力される励起光Lpが光カプラ13CおよびWDMカプラ14Cを介して与えられる。ここでは、WDMカプラ14Bが信号光入力端子TsIN側に位置するEDF12の一端に配置され、WDMカプラ14Cが信号光出力端子TsOUT側に位置するEDF12の他端に配置され、EDF12に対して励起光Lpが前方および後方から供給される双方向励起の構成を適用している。また、励起光入力端子TpB,TpB’および光カプラ13Bの間の各光路上、並びに、励起光入力端子TpC,TpC’および光カプラ13Cの間の各光路上には、光分岐カプラ15B,15B’,15C,15C’がそれぞれ挿入されていて、励起光入力端子TpB,TpB’,TpC,TpC’に入力される各励起光Lpの一部がモニタ光として分岐されて各々に対応する受光器(PD)16B,16B’,16C,16C’にそれぞれ送られる。各受光器16B,16B’,16C,16C’は、光分岐カプラ15B,15B’,15C,15C’からの分岐光を受光し、その光パワーに応じて電流値が変化する電気信号Smを生成して、それをブースター盤側に出力する。
ブースター盤20A〜20C,20A’〜20C’は、ここでは2枚1組で冗長構成とされていて、ブースター盤20A,20A’のいずれかで生成される励起光Lpがアンプ盤10内の前段のEDF11に前方励起光として与えられ、ブースター盤20B,20B’のいずれかで生成される励起光Lpがアンプ盤10内の後段のEDF12に前方励起光として与えられ、ブースター盤20C,20C’のいずれかで生成される励起光LpがEDF12に後方励起光として与えられる。
ブースター盤20Aは、例えば、励起光源(LD)21A、LD制御回路22A、レベル監視回路23A、IDパターン発生回路24AおよびID一致検出回路25Aから構成される。なお、他のブースター盤20A’,20B,20B’,20C,20C’についても上記ブースター盤20Aと同一の要素から構成される。このため、以下の説明では、各ブースター盤および各々の構成要素を代表する符号として、末尾のアルファベットを省略した符号を用いることにする。また、各ブースター盤に対応したアンプ盤10の構成要素についても上記と同様に代表の符号を用いる場合がある。
励起光源21は、例えば0.98μm帯または1.48μm帯の励起光Lpを発生する半導体レーザ等を用いた一般的な光源である。LD制御回路22は、レベル監視回路23、IDパターン発生回路24およびID一致検出回路25からの各出力信号に応じて励起光源21の駆動状態を調整し、ブースター盤20から出力される励起光Lpを制御する。このLD制御回路22による励起光Lpの制御の特徴は、後述するようにブースター盤20の出力ファイバが開放若しくは正しく接続されていない場合に励起光Lpのパワーを安全レベルに切り替えると同時に各々のブースター盤20ごとにパターンの異なる識別情報(以下、IDパターンとする)を励起光Lpに重畳し、出力ファイバが正しく接続されると上記IDパターンの重畳を止めて通常の運用レベルの励起光Lpに復帰するように制御が行われる点にある。
レベル監視回路23は、アンプ盤10内の対応する受光器16から伝えられる電気信号Smが電流電圧変換後に入力され、その入力信号のレベルを基にブースター盤20からアンプ盤10に与えられている励起光Lpのパワーを検出し、その結果をLD制御回路22に出力する。IDパターン発生回路24は、前述したブースター盤ごとに異なるIDパターンを発生し、そのIDパターンを示す信号をLD制御回路22およびID一致検出回路25に出力する。ID一致検出回路25は、アンプ盤10内の対応する受光器16から伝えられる電気信号Smが電流電圧変換後に入力され、その入力信号のレベル変化に基づいて、受光器16で受光した励起光Lpに重畳されているIDパターン(以下、受信IDパターンとする)を識別し、その受信IDパターンとIDパターン発生回路24からの出力信号によって示されるIDパターン(以下、生成IDパターンとする)との比較を行って双方のIDパターンが一致するか否かを検出し、その結果を示す信号をLD駆動回路22に出力する。
したがって、本実施形態では、IDパターン発生回路24が識別情報生成部に相当し、ID一致検出回路25が識別情報比較部に相当し、また、励起光源21とLD制御回路22が識別情報重畳部および出力パワー制御部としての機能を備える。
なお、上記のような構成のアンプ盤10および各ブースター盤20は、例えば図2に示すように、ラック1の空きスロットにそれぞれマウントされ、各ブースター盤20の出力端子に繋がる光ファイバがアンプ盤10の対応する励起光入力端子Tpに接続される。また、アンプ盤10から各ブースター盤20への電気信号Smの伝達は、図示しないバックワイヤリングボード(BWB)等を介して行われる。
さらに、図1の構成例では図示を省略したが、アンプ盤10には信号光Lsの入力パワーおよび出力パワーをモニタするための手段が一般的な光アンプと同様に設けられており、その信号光Lsの入出力モニタ結果に基づいて各ブースター盤20からの励起光Lpの供給状態を調整し、出力一定制御(ALC)や利得一定制御(AGC)などの主信号系の制御を行う手段も本光アンプは具備しているものとする。
ここで、IDパターン発生回路24およびID一致検出回路25の詳細について説明する。
各ブースター盤20のIDパターン発生回路24で生成されるIDパターンは、上述したように各々のブースター盤20ごとにパターンが異なると共に、次に示す条件を満たすように設計するのがよい。
・各ブースター盤20に対応したIDパターンのマーク率を1/2で統一する。
・ID一致検出回路25における誤検出防止のため、位相ずれによるパターンの一致が発生しないこととする。
・IDパターン発生回路24の簡素化を図るため、最少のビット数とする。
上記のような設計条件を考慮して、図1に示した6枚のブースター盤20から構成される場合のIDパターンを具体化した場合、例えば図3に示すような6ビットのパターンでは4種類の信号しか作れず、また、例えば図4に示すような7ビットのパターンでは、マーク率を1/2にする設計ができない。このため、例えば図5に示すような8ビットのパターンを用いて6種類のIDパターンを作成することで、上記の設計仕様を全て満たすことが可能になる。
図6は、上記のような8ビットのIDパターンを発生可能なIDパターン発生回路24の具体例を示す回路図である。また、図7は、図6の回路における動作を説明するためのタイムチャートである。
図6に示すIDパターン発生回路24は、例えば、一般的な4ビットジョンソンカウンタ24Yおよびパターン選択回路24Zから構成される。4ビットジョンソンカウンタ24Yには、図7の1段目に示すようなクロック信号(例えば、周波数が19.44MHz
)および該クロック信号に同期した図7の2段目に示すようなイネーブル信号(例えば、周波数が1.00kHz)と、図示しないリセット信号とが与えられていて、図7の3〜10段目に示すような波形の信号が8つの出力ポート(1)〜(8)からそれぞれ出力されて、パターン選択回路24Zに与えられる。パターン選択回路24Zは、4ビットジョンソンカウンタ24Yからの各出力信号を組み合わせて図7の11段目以降に示すような論理演算を行うことで6種類のIDパターンを生成することが可能であり、ブースター盤20ごとに異なるように設定したいずれか1つのIDパターンを出力ポートから出力する。なお、ここでは6枚のブースター盤20を冗長構成としているので、各ブースター盤20のパターン選択回路24ZによるIDパターンの出力は、例えばBWB上で生成される冗長パッケージ識別信号に応じて、現用系のブースター盤20のものが選択されるものとする。
図8は、上記のようなIDパターンの具体例に対応したID一致検出回路25の構成例を示す回路図である。また、図9は、図8の回路における動作を説明するためのタイムチャートである。
図8に示すID一致検出回路25では、アンプ盤10の受光器16から伝えられる電気信号Smより抽出した受信IDパターンと、同一のブースター盤20内のIDパターン発生回路24から伝えられる生成IDパターンとの排他的論理和(EX−OR)の否定が論理回路25Xで演算され、その論理回路25Xの演算結果を示す信号が16進カウンタ25Yのデータ入力信号として与えられる。なお、16進カウンタ25Yに与えられるクロックおよびイネーブル信号は、前述したIDパターン発生回路24の場合と共通の信号とする。このような回路構成により、図9に示すように、受信IDパターンと生成IDパターンとのビット比較を行った結果が16カウント連続して一致すると、16進カウンタ25Yの出力信号がハイレベルからローレベルに転じて、受信IDパターンおよび生成IDパターンの一致を示すID一致検出信号がLD制御回路22に出力されるようになる。受信IDパターンおよび生成IDパターンの各ビット値に対応した論理回路25Xおよび16進カウンタ25Yの各出力レベルの関係を次の表1にまとめておく。
Figure 0004573627
次に、本実施形態の光アンプの動作を説明する。
例えば図10の左側に示すように、ある1つのブースター盤20の出力ファイバが開放された状態では、アンプ盤10内の上記ブースター盤20に対応した受光器16で励起光Lpが受光されなくなり、その状態を示す電気信号Smが受光器16からブースター盤20のレベル監視回路23およびID一致検出回路25に伝えられる。レベル監視回路23は、受光器16からの電気信号Smを基にアンプ盤10側で励起光Lpが受光されていないことを検出して、その結果を示す信号をLD制御回路22に出力する。また、ID一致検出回路25は、受光器16からの電気信号SmにIDパターンが含まれていないので、生成IDパターンとの不一致を示す信号をLD制御回路22に出力する。LD制御回路22は、レベル監視回路23およびID一致検出回路25からの各出力信号により、出力ファイバがアンプ盤10の対応する励起光入力端子Tpに正しく接続されていないことを判断して、励起光源21を安全レベルで発光させると共に、IDパターン発生回路24からのIDパターンに従って励起光源21を変調動作させる。これにより、IDパターンが周期的に重畳された安全レベルの励起光Lpが出力ファイバから出力されるようになる。
そして、図10の右側に示すように、上記ブースター盤20の出力ファイバがアンプ盤20の励起光入力端子Tpに接続されると、IDパターンを含んだ安全レベルの励起光Lpが受光器16で受光されるようになり、その受光状態を示す電気信号Smが受光器16からレベル監視回路23およびID一致検出回路25に伝えられる。レベル監視回路23は、受光器16からの電気信号Smを基に安全レベルの励起光Lpがアンプ盤10側で受光されたことを検出して、その結果を示す信号をLD制御回路22に出力する。また、ID一致検出回路25は、受光器16からの電気信号Smに含まれる受信IDパターンとIDパターン発生回路24からの生成IDパターンとを比較し、双方のIDパターンの一致を示す信号をLD制御回路22に出力する。LD制御回路22は、レベル監視回路23からの出力信号により安全レベルの励起光Lpの受光を確認し、かつ、ID一致検出回路25からの出力信号によりIDパターンの一致を確認することで、出力ファイバがアンプ盤10の対応する励起光入力端子Tpに正しく接続されたことを判断して、励起光源21のIDパターンに従った変調動作を停止させると共に、励起光源21の発光状態を通常の運用レベルに復帰させる。これにより、高出力の励起光Lpがブースター盤20からアンプ盤10に供給されるようになる。
また、例えば図11に示すように、ブースター盤20Aの出力ファイバは開放、ブースター盤20Bの出力ファイバはアンプ盤10のブースター盤20Aに対応した励起光入力端子TpAに誤接続された場合には、アンプ盤10内のブースター盤20Bに対応した受光器16Bで励起光Lpが受光されないので、受光なしの状態を示す電気信号Smが受光器16Bからブースター盤20Bのレベル監視回路23BおよびID一致検出回路25Bに伝えられる。レベル監視回路23Bは、受光器16Bからの電気信号Smを基にアンプ盤10側で励起光Lpが受光されていないことを検出して、その結果を示す信号をLD制御回路22Bに出力する。また、ID一致検出回路25Bは、受光器16Bからの電気信号SmにIDパターンが含まれていないので、生成IDパターンとの不一致を示す信号をLD制御回路22Bに出力する。LD制御回路22Bは、レベル監視回路23BおよびID一致検出回路25Bからの各出力信号により、出力ファイバがアンプ盤10の励起光入力端子TpBに正しく接続されていないことを判断して、励起光源21Bを安全レベルで発光させると共に、IDパターン発生回路24BからのIDパターンに従って励起光源21Bを変調動作させる。これにより、IDパターンが周期的に重畳された安全レベルの励起光Lpがブースター盤20Bの出力ファイバから出力されるようになる。
一方、アンプ盤10内のブースター盤20Aに対応した受光器16Aでは、ブースター盤20BからのIDパターンを含んだ安全レベルの励起光Lpが受光され、その受光状態を示す電気信号Smが受光器16Aからブースター盤20Aのレベル監視回路23AおよびID一致検出回路25Aに伝えられる。レベル監視回路23Aは、受光器16Aからの電気信号Smを基に安全レベルの励起光Lpがアンプ盤10側で受光されたことを検出して、その結果を示す信号をLD制御回路22Aに出力する。また、ID一致検出回路25Aは、受光器16Aからの電気信号Smに含まれる受信IDパターンとIDパターン発生回路24Aからの生成IDパターンとを比較する。このとき、受信IDパターンはブースター盤20Bに対応したものとなるため、IDパターンの不一致を示す信号がID一致検出回路25AからLD制御回路22Aに出力されることになる。LD制御回路22Aは、レベル監視回路23からの出力信号により安全レベルの励起光Lpの受光を確認したとしても、ID一致検出回路25からの出力信号によりIDパターンの不一致を確認することによって、出力ファイバがアンプ盤10の励起光入力端子TpAに正しく接続されていないことを判断し、励起光源21Aを安全レベルで発光させると共に、IDパターン発生回路24AからのIDパターンに従って励起光源21Aを変調動作させる。これにより、IDパターンが周期的に重畳された安全レベルの励起光Lpがブースター盤20Aの出力ファイバからも出力されるようになり、誤接続時に高出力の励起光Lpが外部に放出されるような状況を回避することができる。
上記のような光アンプにおいては、アンプ盤10に対する各ブースター盤20の誤接続を検出可能にするために励起光Lpに重畳されるIDパターンについて、その一致/不一致を検出するための主要な構成要素、具体的にはIDパターン発生回路24およびID一致検出回路25が励起光Lpを送信する側の各ブースター盤20内に設けられるため、上述の図19に示した従来の技術のように送信部(ここではブースター盤20)の数が増加すると受信部(ここではアンプ盤10)の回路規模が増大してしまうようなことはなく、アンプ盤10側には各励起光入力端子Tpに対応させて光分岐カプラ15および受光器16を設けておけばブースター盤20の数量が増加した場合でも誤接続時の励起光Lpの安全制御を確実に行うことができる。また、従来の技術では送信側および受信側の双方でID情報を管理する必要があったが、本実施形態の光アンプは送信側のブースター盤20だけでID情報を管理すればよいという効果もあり、多数のブースター盤20をアンプ盤10に接続する場合でもID情報の管理を比較的容易に行うことが可能である。
次に、上述した光アンプの実施形態についての応用例を説明する。
図12は、上記光アンプの応用例における主要部分の構成を示すブロック図である。
図12において、本光アンプの構成が前述の図1に示した構成と異なる点は、各ブースター盤20の励起光源として波長可変光源(TLD)26を使用すると共に、各ブースター盤20を集中制御する制御部27をコアとなるブースター盤20A,20A’(以下、コア盤と呼ぶ場合がある)に設け、その他のブースター盤20B,20B’,20C,20C’は制御部を持たない被制御盤とした点である。
各ブースター盤20のTLD26は、制御部27からの出力信号に従って、発生する励起光Lpの波長およびパワーが制御される。制御部27では、各ブースター盤20のレベル監視回路23でモニタされるアンプ盤10での励起光Lpの受光パワーと、各ブースター盤20のID一致検出回路25におけるIDパターンの一致/不一致の検出結果とが収集され、それらの情報に基づいて誤接続時等における各ブースター盤20の励起光Lpの安全制御が行われる。また、ここでは特に図示しないがアンプ盤10でモニタされる信号光の入出力パワーに関する情報も制御部27で収集され、ALCやAGCなどの主信号系の制御を行うための励起光パワーの調整も制御部27によって行われるものとする。したがって、ここでは制御部27が波長制御部としての機能を備えることになる。
このような構成の光アンプでは、制御部27によって集中制御される複数のブースター盤20のいずれかのレベル監視回路23において、アンプ盤10で受光される励起光パワーの低下若しくは受光なしが検出されると、その情報を受けた制御部27は当該ブースター盤20に対して励起光Lpを安全レベルにすると同時に、IDパターン発生回路24で生成されるIDパターンに従ってTLD26を変調動作させる制御信号を送る。これにより出力ファイバが誤接続等されたブースター盤20からIDパターンが重畳された安全レベルの励起光が出力されるようになる。そして、このIDパターンを含んだ安全レベルの励起光Lpがアンプ盤10の当該ブースター盤20には対応しない受光器16で受光されると、その受光器16に対応したブースター盤20のID一致検出回路25においてIDパターンの不一致が検出され、その情報が制御部27に伝えられる。具体的に、例えばブースター盤20Bにおいてブースター盤20CのIDパターンが検出されてIDパターンの不一致が生じた場合を考えると、ブースター盤20BからのIDパターン不一致の情報を受けた制御部27は、ブースター盤20Cに対してTLD26Cの波長を本来ブースター盤20Bから出力されるべき励起光波長に調整すると共に、TLD26Cの出力パワーを通常の運用レベルに復帰させる制御信号を送る。これによりブースター盤20Cは、出力ファイバが誤って接続された励起光入力端子TpBに対して本来与えられるべき励起光Lpを自動的に出力できるようになる。このような制御部27による励起光制御が各ブースター盤20についてそれぞれ行われるため、アンプ盤10の各励起光入力端子Tpに対して任意のブースター盤20の出力ファイバを接続することができるようになり、ブースター盤20のマルチ接続が可能になる。
なお、上述した光アンプの実施形態およびその応用例では、2段構成のEDF11,12について前段を前方励起、後段を双方向励起としたが、各段のEDFの励起方式は上記の一例に限定されるものではなく、また、3段以上のEDFにも本発明は適用可能である。さらに、増幅媒体としてEDFを使用する一例を示したが、EDF以外の他の希土類添加ファイバを増幅媒体としてもよい。本発明は、励起光を増幅媒体に供給してWDM光の増幅を行う公知の光アンプに応用することが可能である。
次に、本発明の光出力自動減衰回路を適用した端局装置の一実施形態について説明する。
上述した光アンプの実施形態およびその応用例では、WDM信号光を一括して増幅するインラインアンプについて本発明を適用した場合の一例を示した。以下に述べる実施形態では、WDM信号光に含まれる各波長の光信号を個別に増幅する複数のチャネルアンプと、該各チャネルアンプから出力される光信号を合波してWDM信号光を生成する合波器との間を繋ぐ光ファイバの接続状態を監視して各チャネルアンプから出力される光信号のレベル制御を行うために本発明を適用した端局装置の一例について説明する。
図13は、上記端局装置の一実施形態の構成を示すブロックである。
図13において、本端局装置は、例えば、波長λ1〜λNの光信号を発生するN台の送信器(OS)401〜40Nと、各送信器401〜40Nから出力される波長λ1〜λNの光信号を波長ごとに増幅するチャネルアンプ501〜50Nと、各チャネルアンプ501〜50Nで増幅された波長λ1〜λNの光信号を合波してWDM信号光を生成する合波器60と、合波器60から出力されるWDM信号光を一括して増幅するポストアンプ70と、各チャネルアンプ501〜50Nおよび合波器60の間で誤接続が生じた場合にアラームを発生するアラーム発生部80と、を備えて構成される。
各チャネルアンプ501〜50Nは、例えば、EDF51と、そのEDF51に励起光を供給する励起光源(LD)52およびWDMカプラ53と、入力モニタとしての光分岐カプラ54および受光器55と、出力モニタとしての光分岐カプラ56および受光器57と、制御部58と、を有する。制御部58は、ここでは図示を省略したが、上述したレベル監視回路23、IDパターン発生回路24およびID一致検出回路25にそれぞれ対応した機能を備えており、合波器60から伝えられる光信号の受光状態を示す電気信号Sm’を基に出力ファイバの接続状態を判断して励起光源52を制御し、誤接続時等に高出力の光信号が外部に放出されることを回避する。
なお、各チャネルアンプ501〜50Nは、波長λ1〜λNを含む増幅帯域をそれぞれ持つものとする(スロットフリー)。このため、各チャネルアンプ501〜50Nの制御部58には、入力される光信号の波長情報が前段の送信器401〜40Nから電気信号により伝達され、その波長情報に従ってチャネルアンプごとに異なるIDパターンの生成が各々の制御部58で行われる。
合波器60は、各波長λ1〜λNに対応した入力端子の後段に光分岐カプラ611〜61Nがそれぞれ挿入されていて、各入力端子に入力される光信号の一部がモニタ光として分岐されて各々に対応する受光器(PD)621〜62Nにそれぞれ送られる。各受光器621〜62Nは、各光分岐カプラ611〜61Nからの分岐光を受光し、その光パワーに応じてレベルの変化する電気信号Sm’を対応するチャネルアンプの制御部58に出力する。
ポストアンプ70は、合波器60で合波されたWDM信号光を一括増幅して図示を省略した伝送路に送出する。このポストアンプ70としては、上述の図1や図12に示したような本発明を適用した光アンプを用いるのがよい。
アラーム発生回路80は、チャネルアンプ501〜50Nの制御部58で出力ファイバの開放/誤接続が検出された場合に、その情報を示す信号が制御部58から伝えられ、該当するチャネルアンプまたはそれに対応する合波器の入力端子を特定することが可能なアラーム信号を外部に発出する。
上記のような構成の端局装置では、チャネルアンプ501〜50Nのいずれかの出力ファイバが開放された状態になると、合波器60の対応する受光器62で光信号が受光されなくなり、その状態を示す電気信号Sm’が受光器62からチャネルアンプの制御部58に伝えられる。出力ファイバが開放状態にあるチャネルアンプの制御部58は、受光器62からの電気信号Sm’を基に出力ファイバが合波器60に正しく接続されていないことを判断して、光信号の出力パワーが安全レベルとなるように励起光源52の駆動状態を制御すると共に、送信器から伝えられる波長情報に対応したIDパターンに従って励起光源52を変調動作させる。これにより、所要のパワーを有しIDパターンが周期的に重畳された励起光によってEDF51が励起され、そのEDF51に一定の入力レベルで与えられる光信号は、EDF51内を伝搬することでIDパターンが重畳された安全レベルの光信号となって出力ファイバから出力される。また、これと同時に出力ファイバの開放状態を示す信号が制御部58からアラーム発生回路80に出力され、該当するアラーム信号が外部に発出される。
そして、上記チャネルアンプの出力ファイバが合波器60の対応する入力端子に接続されると、IDパターンを含んだ安全レベルの光信号が受光器62で受光されるようになり、その受光状態を示す電気信号Sm’が受光器62からチャネルアンプの制御部58に伝えられる。制御部58は、受光器62からの電気信号Sm’を基に安全レベルの光信号が合波器60側で受光されたことを検出すると共に、電気信号Sm’に含まれる受信IDパターンが生成IDパターンと一致することを検出して、励起光源52のIDパターンに従った変調動作を停止させ、かつ、励起光パワーを通常の運用レベルに戻す。これによりチャネルアンプで所要のレベルまで増幅された光信号が合波器60に送られるようになる。
一方、上記チャネルアンプの出力ファイバが合波器60の対応していない入力端子に誤って接続されると、当該入力端子に対応したチャネルアンプの制御部58でIDパターンの不一致が検出されるため、その制御部58は出力ファイバが合波器50の入力端子に正しく接続されていないことを判断して、光信号の出力パワーが安全レベルとなるように励起光源52の駆動状態を制御すると共に、送信器からの波長情報に対応したIDパターンに従って励起光源52を変調動作させる。これにより、IDパターンが重畳された安全レベルの光信号が出力ファイバから出力されるようになる。また、出力ファイバの誤接続を示す信号が制御部58からアラーム発生回路80に出力され、該当するアラーム信号が外部に発出される。
上記のような端局装置においては、合波器60に対する各チャネルアンプ501〜50Nの誤接続を検出可能にするために各波長λ1〜λNの光信号に重畳されるIDパターンについて、その一致/不一致を検出するための機能が光信号を送信する側の各チャネルアンプ内に設けられるため、上述の図19に示した従来の技術のように送信部(ここではチャネルアンプ501〜50N)の数の増加によって受信部(ここでは合波器60)の回路規模が増大してしまうようなことはない。また、開放/誤接続時にアラーム信号が発出されるようにしたことで、各チャネルアンプ501〜50Nおよび合波器60間の開放/誤接続状態を早期に発見することができる。
次に、上述した端局装置の実施形態についての応用例を説明する。
図14は、上記端局装置の応用例の構成を示すブロック図である。
図14において、本端局装置の構成が前述の図13に示した構成と異なる点は、各チャネルアンプ501〜50Nと合波器60の間にN×N光スイッチ90を設け、各チャネルアンプ501〜50Nの制御部58におけるID一致検出の結果に応じて光スイッチ90の入出力ポート間の接続状態を切り替えることで、各チャネルアンプ501〜50Nと合波器60が自動的に正しく接続されるようにした点である。
光スイッチ90は、N個の入力ポートとN個の出力ポートを有し、また、各入力ポートの後段に光分岐カプラ911〜91Nがそれぞれ挿入されていて、各入力ポートに与えられる光信号の一部がモニタ光として分岐されて各々に対応する受光器(PD)921〜92Nにそれぞれ送られる。各受光器921〜92Nは、各光分岐カプラ911〜91Nからの分岐光を受光し、その光パワーに応じて電流値が変化する電気信号Sm’を対応するチャネルアンプの制御部58に出力する。この光スイッチ90の入出力ポート間の接続状態はスイッチ制御部93から出力される制御信号に従って切り替えられる。スイッチ制御部93は、各チャネルアンプ501〜50Nの制御部58におけるID一致検出の結果に関する情報を収集し、すべてのチャネルアンプ501〜50Nから出力される光信号が各々の波長に対応した合波器60の入力端子に与えられるように光スイッチ90の入出力ポート間の接続状態を切り替えるための制御信号を生成する。
なお、本端局装置の合波器60については、前述の図13に示したような各入力端子の後段に配置される光分岐カプラ611〜61Nおよび受光器621〜62Nを省略することができる。
上記のような構成の端局装置では、前述の図13に示した端局装置の場合と同様にして、各チャネルアンプ501〜50Nの制御部58が、光スイッチ90の対応する受光器921〜92Nから伝えられる電気信号Sm’に基づいて出力ファイバの開放/誤接続を検出して、IDパターンの重畳された光信号が出力ファイバから出力されるように励起光源52を制御する。そして、光スイッチ90の各受光器921〜92Nで受光される光信号に含まれた受信IDパターンと生成IDパターンとの比較が各チャネルアンプ501〜50Nの制御部58で行われ、IDパターンの一致/不一致の検出結果が各々の制御部58からスイッチ制御部93に伝えられる。スイッチ制御部93は、IDパターンの一致/不一致の検出結果に基づいて、各チャネルアンプ501〜50Nの出力ファイバが光スイッチ90のどの入力ポートに接続されているかを判断し、誤接続が発生している入力ポートと出力ポートの接続状態を切り替えることで、すべてのチャネルアンプ501〜50Nから出力される光信号が各々の波長に対応した合波器60の入力端子に与えられるようにする。具体的に、図14に示した接続状態では、チャネルアンプ501の出力ファイバが光スイッチ90の第2入力ポートに誤接続され、また、チャネルアンプ502の出力ファイバが光スイッチ90の第1入力ポートに誤接続されているので、光スイッチ90の第1入力ポートが、合波器60の波長λ2に対応した入力端子に繋がる第2出力ポートに接続され、かつ、光スイッチ90の第2入力ポートが、合波器60の波長λ1に対応した入力端子に繋がる第1出力ポートに接続されるように、光スイッチ制御部93は光スイッチ90を制御すればよい。
上記のように本端局装置によれば、各チャネルアンプ501〜50Nの出力ファイバを光スイッチ90の入力ポートに誤って接続した場合でも、各チャネルアンプ501〜50Nの制御部58におけるIDパターン一致/不一致の検出結果に応じて光スイッチ90を切り替え制御することで、すべてのチャネルアンプ501〜50Nから出力される光信号を合波器60の正しい入力端子へ自動的に与えることができる。
なお、上述した端局装置の実施形態およびその応用例では、チャネルアンプのEDF51が後方励起される一例を示したが、EDFの励起方式は上記の一例に限定されるものではなく前方励起や双方向励起としてもよい。また、増幅媒体としてEDFを使用する一例を示したが、EDF以外の他の希土類添加ファイバを増幅媒体としてもよく、さらに、希土類添加ファイバ増幅器とは増幅形式が異なる公知の光増幅器をチャネルアンプに用いることも可能である。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1)予め設定したパワーの光を出力する複数の送信部と、複数の光入力端子を有し、前記複数の送信部の各出力端子が光ファイバを介して前記複数の光入力端子に一対一で接続される受信部と、を備えた光通信装置について、前記受信部の各光入力端子に入力される光のパワーを前記受信部内に設けた複数のモニタ部でそれぞれ検出し、該各モニタ部の検出結果に基づいて前記複数の送信部の各出力端子と前記受信部の複数の入力端子との間の接続状態が正常であるか否かを判断して、接続状態が正常でないときには該当する送信部から出力される光のパワーを所定のレベルまで減衰させる光出力自動減衰回路であって、
前記複数の送信部のそれぞれに対して、各々の送信部ごとにパターンが異なる識別情報を生成する識別情報生成部と、前記識別情報生成部で生成される識別情報を出力光に重畳する識別情報重畳部と、前記受信部の対応する光入力端子に入力される光のパワーを前記モニタ部で検出した結果を示す電気信号が与えられ、該電気信号に含まれる識別情報と前記識別情報生成部で生成される識別情報とを比較して一致するか否かを検出する識別情報比較部と、該識別情報比較部で不一致が検出されたときに出力光のパワーを所定のレベルまで減衰させ、前記識別情報比較部で一致が検出されるようになると出力光を予め設定したパワーに復帰させる出力パワー制御部と、を設けたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記2)付記1に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記光通信装置は、波長の異なる複数の光信号を含んだ波長多重光を一括して増幅する光アンプであり、
該光アンプは、前記波長多重光が入出力される信号光入力端子および信号光出力端子、該信号光入力端子および信号光出力端子の間に接続された増幅媒体、並びに、該増幅媒体に供給する複数の励起光が入力される複数の励起光入力端子を有するアンプ盤と、励起光源から出力される励起光を前記アンプ盤の対応する励起光入力端子に与えて前記増幅媒体に供給する複数のブースター盤と、を備えて構成され、
前記複数のブースター盤が前記複数の送信部となり、かつ、前記アンプ盤が前記受信部となり、
前記識別情報重畳部は、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記励起光源を変調動作させることで、識別情報を励起光に重畳することを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記3)付記2に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記複数のブースター盤の各励起光源は波長が可変であり、
前記複数のブースター盤に設けられた各識別情報比較部における検出結果を収集し、識別情報の不一致が検出されたブースター盤について、当該励起光源の波長を、誤接続された前記アンプ盤の励起光入力端子に入力されるべき励起光の波長に変化させる波長制御部を設けたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記4)付記2に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記増幅媒体として希土類添加ファイバを用いたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記5)付記2に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記複数のブースター盤が冗長構成とされたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記6)付記1に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記光通信装置は、波長の異なる光信号を出力する複数の送信器と、該各送信器から出力される光信号を波長ごとに増幅する複数のチャネルアンプと、該各チャネルアンプから出力される光信号を合波して波長多重信号光を生成する合波器と、を備えた端局装置であり、
前記複数のチャネルアンプが前記複数の送信部となり、かつ、前記合波器が前記受信部となり、
前記識別情報重畳部は、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記チャネルアンプの増幅動作に変調を施すことで、識別情報を光信号に重畳することを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記7)付記6に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記複数のチャネルアンプに設けられた各識別情報比較部における検出結果を収集し、識別情報の不一致が検出されたチャネルアンプについて、前記合波器との接続状態の異常を外部に知らせるアラーム信号を発生するアラーム発生回路を設けたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記8)付記6に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記複数のチャネルアンプと前記合波器との間を接続する複数の光路上に挿入され、各々の光路の切り替えを行う光スイッチと、
前記複数のチャネルアンプに設けられた各識別情報比較部における検出結果を収集し、識別情報の不一致が検出されたチャネルアンプから出力される光信号が前記合波器の波長の対応する入力端子に入力されるように、前記光スイッチの入出力ポート間の接続状態を切り替えるスイッチ制御回路と、を設けたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記9)付記6に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記複数のチャネルアンプとして希土類添加光ファイバ増幅器を用いたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
(付記10)付記6に記載の光出力自動減衰回路であって、
前記端局装置が、前記合波器から出力される波長多重信号光を一括して増幅するポストアンプを備えたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
本発明の光出力自動減衰回路を適用した光アンプの一実施形態の構成を示すブロック図である。 上記の実施形態におけるアンプ盤およびブースター盤の実装状態を例示した図である。 6ビットのIDパターンの一例を示す図である。 7ビットのIDパターンの一例を示す図である。 上記の実施形態に適用可能な8ビットのIDパターンの一例を示す図である。 上記の実施形態におけるIDパターン発生回路の具体例を示す回路図である。 図6の回路における動作を説明するためのタイムチャートである。 上記の実施形態におけるID一致検出回路の具体例を示す回路図である。 図8の回路における動作を説明するためのタイムチャートである。 上記の実施形態においてブースター盤の出力ファイバが開放された場合の動作を説明する図である。 上記の実施形態においてブースター盤の出力ファイバが誤接続された場合の動作を説明する図である。 図1の光アンプに関する応用例の主要部分の構成を示すブロック図である。 本発明の光出力自動減衰回路を適用した端局装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図13の端局装置に関する応用例の構成を示すブロック図である。 一般的な光通信システムの一例を示す構成図である。 従来の光アンプの構成例を示す図である。 従来の光出力自動減衰機能を備えた光アンプの要部構成を示す図である。 図17の光アンプに適用されるクローズループ制御の問題点を説明するための図である。 送信部および受信部間での光ファイバの誤接続を検出可能にした従来の装置の構成を示す図である。
符号の説明
10…アンプ盤
11,12,51…エルビウムドープファイバ(EDF)
14A〜14C,53…WDMカプラ
15A〜15C,15A’〜15C’,611〜61N,811〜81N…光分岐カプラ
16A〜16C,16A’〜16C’,621〜62N,821〜82N…受光器
20A〜20C,20A’〜20C’…ブースター盤
21A〜21C,52…励起光源(LD)
22A〜22C…LD制御回路
23A〜23C…レベル監視回路
24A〜24C…IDパターン発生回路
25A〜25C…ID一致検出回路
26A〜26C…波長可変光源(TLD)
27…制御部
401〜40N…送信器(OS)
501〜50N…チャネルアンプ
58…制御部
60…合波器
70…アラーム発生部
80…光スイッチ
83…スイッチ制御部
TsIN…信号光入力端子
TsOUT…信号光出力端子
TpA〜TpC,TpA’〜TpC’…励起光入力端子

Claims (5)

  1. 予め設定したパワーの光を出力する複数の送信部と、複数の光入力端子を有し、前記複数の送信部の各出力端子が光ファイバを介して前記複数の光入力端子に一対一で接続される受信部と、を備えた光通信装置を制御の対象とし、前記受信部の各光入力端子に入力される光のパワーを前記受信部内に設けた複数のモニタ部でそれぞれ検出し、該各モニタ部の検出結果に基づいて前記複数の送信部の各出力端子と前記受信部の複数の入力端子との間の接続状態が正常であるか否かを判断して、接続状態が正常でないときには該当する送信部から出力される光のパワーを所定のレベルまで減衰させる制御を行う光出力自動減衰回路であって、
    前記複数の送信部のそれぞれに対して、各々の送信部ごとにパターンが異なる識別情報を生成する識別情報生成部と、前記識別情報生成部で生成される識別情報を出力光の強度に重畳する識別情報重畳部と、前記受信部の対応する光入力端子に入力される光のパワーを前記モニタ部で検出した結果を示す電気信号が与えられ、該電気信号に含まれる識別情報と前記識別情報生成部で生成される識別情報とを比較して一致するか否かを検出する識別情報比較部と、該識別情報比較部で不一致が検出されたときに出力光のパワーを所定のレベルまで減衰させ、前記識別情報比較部で一致が検出されるようになると出力光を予め設定したパワーに復帰させる出力パワー制御部と、を設けたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
  2. 請求項1に記載の光出力自動減衰回路であって、
    前記光通信装置は、波長の異なる複数の光信号を含んだ波長多重光を一括して増幅する光アンプであり、
    該光アンプは、前記波長多重光が入出力される信号光入力端子および信号光出力端子、該信号光入力端子および信号光出力端子の間に接続された増幅媒体、並びに、該増幅媒体に供給する複数の励起光が入力される複数の励起光入力端子を有するアンプ盤と、励起光源から出力される励起光を前記アンプ盤の対応する励起光入力端子に与えて前記増幅媒体に供給する複数のブースター盤と、を備えて構成され、
    前記複数のブースター盤が前記複数の送信部となり、かつ、前記アンプ盤が前記受信部となり、
    前記識別情報重畳部は、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記励起光源を変調駆動することで、識別情報を励起光の強度に重畳することを特徴とする光出力自動減衰回路。
  3. 請求項2に記載の光出力自動減衰回路であって、
    前記複数のブースター盤の各励起光源は波長が可変であり、
    前記アンプ盤の各励起光入力端子に対応させて設けられた前記各モニタ部での光パワーの検出結果、および、前記複数のブースター盤に設けられた前記各識別情報比較部における検出結果を集約し、該各モニタ部の検出結果のいずれかが励起光パワーの低下若しくは受光なしを示すとき、当該モニタ部に対応するブースター盤に対して、励起光のパワーを所定のレベルまで減衰させると同時に、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記励起光源を変調駆動させる制御信号を送り、該制御信号により制御されたブースター盤から出力される励起光を受光した他のモニタ部に対応するブースター盤の前記識別情報比較部において識別情報の不一致が検出されることにより、前記複数のブースター盤のうちで前記アンプ盤の対応する励起光入力端子に正しく接続されていないブースター盤を認識し、当該ブースター盤の励起光源波長を、誤接続された前記アンプ盤の励起光入力端子に入力されるべき励起光の波長に変化させると共に、該励起光のパワーを運用レベルに復帰させる波長制御部を設けたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
  4. 請求項1に記載の光出力自動減衰回路であって、
    前記光通信装置は、波長の異なる光信号を出力する複数の送信器と、該各送信器から出力される光信号を波長ごとに増幅する複数のチャネルアンプと、該各チャネルアンプから出力される光信号を合波して波長多重信号光を生成する合波器と、を備えた端局装置であり、
    前記複数のチャネルアンプが前記複数の送信部となり、かつ、前記合波器が前記受信部となり、
    前記識別情報重畳部は、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記チャネルアンプを変調駆動することで、識別情報を光信号の強度に重畳することを特徴とする光出力自動減衰回路。
  5. 請求項4に記載の光出力自動減衰回路であって、
    前記複数のチャネルアンプと前記合波器との間を接続する複数の光路上に挿入され、各々の光路の切り替えを行う光スイッチと、
    前記光スイッチの各入力ポートに対応させて設けられた前記各モニタ部での光パワーの検出結果、および、前記複数のチャネルアンプに設けられた前記各識別情報比較部における検出結果を集約し、該各モニタ部の検出結果のいずれかが光パワーの低下若しくは受光なしを示すとき、当該モニタ部に対応するチャネルアンプに対して、光信号の出力パワーを所定のレベルまで減衰させると同時に、前記識別情報生成部で生成される識別情報に従って前記チャネルアンプを変調駆動させる制御信号を送り、該制御信号により制御されたチャネルアンプから出力される光信号を受光した他のモニタ部に対応するチャネルアンプの前記識別情報比較部において識別情報の不一致が検出されることにより、前記複数のチャネルアンプのうちで前記光スイッチの対応する入力ポートに正しく接続されていないチャネルアンプを認識し、当該チャネルアンプから出力される光信号前記合波器の波長の対応する入力端子に入力されるように、前記光スイッチの入出力ポート間の接続状態を切り替えると共に、該光信号のパワーを運用レベルに復帰させるスイッチ制御回路と、を設けたことを特徴とする光出力自動減衰回路。
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