JP4572559B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部機器から送信された印刷データを一時的に格納するプリントバッファと、前記プリントバッファ内の印刷データ残量を検知するデータ残量検知手段と、前記データ残量検知手段の検知結果に基づいて、印刷速度を加減する印刷速度調整手段と、印刷媒体に印刷データの印刷を行う印刷手段とを備える印刷装置に関し、特に、印刷時における最高速度を最適に設定可能とした印刷装置に関する物である。
従来、パーソナルコンピュータ等の外部機器より送信される印刷データをプリントバッファに格納し、格納された印刷データを印刷媒体に印刷する印刷装置において、プリントバッファ中の印刷データの残量に応じて、複数の設定値からなる印刷速度を自動的に選択して、印刷媒体への印刷を行っている。
このような印刷装置に関する技術として、特許文献1記載の技術が公開されている。
特許文献1記載の印刷装置は、バッファメモリにたまっている画信号の量に応じて、複数段階の印刷速度に関する設定値を選択し、印刷媒体に印刷を行うことが記載されている。
特開平1−212071号公報
特許文献1記載の印刷装置であっても、外部機器からの印刷データの受信速度が印刷装置のもっとも遅い印刷速度の設定よりも遅い場合には、バッファメモリ中の印刷データがなくなり、印刷が一時停止してしまうことがあった。このとき、印刷装置は、外部機器からの印刷データを受信し、バッファメモリ中に一定量の印刷データが蓄積するまで待機し、バッファメモリ中に印刷データが一定量蓄積されると、再度印刷が行われる。しかし、印刷が一時停止してしまった場合には、印刷一時停止の前後で、印刷速度の加減速が発生するので、印刷媒体に印刷されるドットの大きさが不揃いとなり、ユーザの所望する印刷品質で印刷された印刷媒体が得られないという問題があった。
また、特許文献1記載の印刷装置では、印刷動作の最高速度が既に設定されており、どのような使用条件であっても、同一の印刷最高速度で印刷が行われる。外部機器のハード構成、外部機器と印刷装置との接続状況等の様々な状況下であっても、同一の印刷速度の設定値で印刷を開始する。
このため、特許文献1記載の印刷装置では、印刷が終了する直前に印刷データの受信速度と印刷速度のバランスがとれている最適な印刷状態となることがある。しかし、1回の印刷動作の開始時点の印刷速度は、設定された所定値から始まるため、常に最適な印刷速度で印刷開始することができず、印刷動作が効率の悪いものとなっていた。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、外部機器から送信された印刷データを一時的に格納するプリントバッファと、前記プリントバッファ内の印刷データ残量を検知するデータ残量検知手段と、前記データ残量検知手段の検知結果に基づいて、印刷速度を加減する印刷速度調整手段と、印刷媒体に印刷データの印刷を行う印刷手段とを備える印刷装置に関し、最適な印刷速度を設定可能とすることにより、効率の良い印刷動作と、印刷品質の良い印刷媒体を作成可能な印刷装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る印刷装置は、外部機器と接続する接続手段と、外部機器から送信される印刷データを一時的に格納するプリントバッファと、前記プリントバッファ内の印刷データ残量を検知するデータ残量検知手段と、前記データ残量検知手段の検知結果に基づいて、印刷速度を加減する印刷速度調整手段と、印刷媒体に印刷データの印刷を行う印刷手段とを備える印刷装置において、前記印刷速度調整手段による印刷速度加減の履歴と前記プリントバッファ内のデータ残量を示す値の履歴とに基づいて、印刷開始直後の印刷速度として用いられると共に印刷速度調整手段による印刷速度加速の上限である印刷最高速度を最適な設定に変更する印刷最高速度変更手段を有することを特徴とする。
また、前記請求項2に係る印刷装置は、前記請求項1記載の印刷装置において、1回の印刷中に発生した前記印刷速度調整手段による印刷速度の減速の発生回数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数結果を記憶する計数記憶手段を有し、前記印刷最高速度変更手段は、前記計数記憶手段に記憶された計数結果が所定の条件を満たした場合に、前記印刷最高速度を減少させる設定変更を行うことを特徴とする。
そして、前記請求項3に係る印刷装置は、前記請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、前記印刷最高速度変更手段は、前記データ残量を示す値の履歴が所定の条件を満たした場合に、前記印刷最高速度を増加させる設定変更を行うことを特徴とする。
更に、前記請求項4に係る印刷装置は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、前記外部機器の構成と、前記外部機器との接続状況を含む外部環境条件に基づいて、印刷最高速度を設定する最高印刷速度設定手段を有することを特徴とする。
また、前記請求項5に係る印刷装置は、前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、印刷装置を取り巻く環境が変化した場合に、前記計数記憶手段に記憶された内容を初期化するリセット手段を有することを特徴とする。
前記請求項1記載の印刷装置は、外部機器と接続する接続手段と、外部機器から送信される印刷データを一時的に格納するプリントバッファと、前記プリントバッファ内の印刷データ残量を検知するデータ残量検知手段と、前記データ残量検知手段の検知結果に基づいて、印刷速度を加減する印刷速度調整手段と、印刷媒体に印刷データの印刷を行う印刷手段とを備える印刷装置において、印刷速度調整手段による印刷速度加減の履歴と前記プリントバッファ内のデータ残量を示す値の履歴とに基づいて、印刷開始直後の印刷速度として用いられると共に印刷速度調整手段による印刷速度加速の上限である印刷最高速度を最適な設定に変更する印刷最高速度変更手段を有するので、ユーザは、常に最適な印刷速度で印刷され、印刷品質の良い印刷物を印刷することができる。
前記請求項2記載の印刷装置は、前記請求項1記載の印刷装置において、1回の印刷中に発生した前記印刷速度調整手段による印刷速度の減速の発生回数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数結果を記憶する計数記憶手段を有し、前記印刷最高速度変更手段は、前記計数記憶手段に記憶された計数結果が所定の条件を満たした場合に、印刷最高速度を減少させる設定変更を行うので、常に、最も印刷品質が良好で、印刷品質の高い印刷物が作成可能な印刷最高速度に設定することができる。
前記請求項3記載の印刷装置は、前記請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、印刷最高速度変更手段は、データ残量を示す値の履歴が所定の条件を満たした場合に、印刷最高速度を増加させる設定変更を行うので、受信速度が印刷速度よりも速く、プリントバッファが空になりにくい場合には、印刷品質を保ちつつ、より効率の良い印刷を実行することができる。
前記請求項4記載の印刷装置は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、前記外部機器の構成と、前記外部機器との接続状況を含む外部環境条件に基づいて、印刷最高速度を設定する最高印刷速度設定手段を有するので、ユーザの使用する外部機器の構成と、外部機器と印刷装置の接続状況を含む外部環境条件に基づく印刷最高速度が設定され、常に、良好な印字品質で、印刷物を効率良く印刷することができる。
前記請求項5記載の印刷装置は、前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、印刷装置を取り巻く環境が変化した場合に、前記計数記憶手段に記憶された内容を初期化するリセット手段を有するので、印刷最高速度が変更設定されたときには、前記計数記憶手段の内容を初期化する。この結果、適切な時点での印刷最高速度の変更を行ういことが可能となり、不適切な時点で印刷最高速度が変更設定されることがなくなる。
以下に、本発明に係る印刷装置について具体化した実施の形態について図面を参照しながら説明する。
先ず、本実施形態に係るラベルプリンタの概略構成について、図1乃至図3を参照しつつ、詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかるラベルプリンタ1の外観斜視図である。図2は、ラベルプリンタ1の上カバーを取り外した状態の外観斜視図である。図3は、ラベルプリンタ1を側面視した際の垂直断面図である。
本実施形態にかかるラベルプリンタ1の外観は、本体筺体2と、本体筺体2の上部を覆う透明樹脂製の上カバー5及び、上カバー5の前方中央部に立設された透明樹脂製のトレー6により構成されている。
本実施形態にかかるラベルプリンタ1の印字媒体は、自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)や、該感熱シートの片面に粘着剤を介して離形紙が張り合わされた長尺状のラベルシート等で構成されたロールシート3である。ロールシート3は、不図示の筒状に形成された巻芯に印字面を内側にして巻回されている。ロールシート3は、後述するロールシートホルダ3aによって、巻芯を中心として回転可能に挟持され、ラベルプリンタ1内部に収納されている。
ロールシートホルダ3aは、保持部材12とガイド部材13及び、保持部材12とガイド部材13間に配設され、巻芯が回転可能となるように挿通される軸部材14により構成される。保持部材12の外側面には、断面略矩形状の取付部12aが突出して形成されている。ガイド部材13は、ロールシート3の搬送方向に延出され、ロールシート3側端面と当接して、後述する挿入口8へとロールシート3を案内する延出部13aが形成されている。延出部13aの下端は水平に形成され、本体筺体2と当接し、ロールシートホルダ3aを支持している。
ここで、本体筺体2について説明する。本体筺体2は、ラベルプリンタ1の印字動作を行う部分である。本体筺体2の内部には、ロールシート3の搬送にかかる機構、印刷にかかる機構及び、ラベルプリンタ1の制御機構が収納されている。
本体筺体2前面には、トレー6の前側に電源ボタン7が配置され、電源ボタン7の下方には、ロールシート3を幅方向に横断し、左右移動可能に設けられたカッターユニット8を左右に移動させるカッターレバー9が設けられている。そして、本体筺体2背面における一方の側端部には、ラベルプリンタ1の印字動作に要する電力を供給する電源コード10が接続されると共に、他方の側端部には、パーソナルコンピュータ26と接続するUSB(Universal Serial Bus)等から構成されるコネクタ部11が設けられている。
本体筺体2内部には、ロールシートホルダ3aを収納するロールシートホルダ収納部4が形成されている。ロールシートホルダ収納部4には、ロールシート3の搬送方向に対する垂直方向の側端縁部の一方に、上方に開口され、保持部材12の取付部12aと嵌合する正面視略縦長コの字状の位置決め溝部16を有するホルダ支持部材15が立設されている。
ロールシートホルダ収納部4のロールシート3搬送方向の上縁は、ガイド部材13の延出部13aと当接し、ロールシートホルダ3aを支持する載置部20が形成されている。載置部20は、ロールシート3を挿入する挿入口18の後端縁部まで略水平に延出され、水平面状に形成されている。
ロールシートホルダ3aが、保持部材12、ガイド部材13及び軸部材14により構成されているので、ロールシートホルダ3の保持部材12の取付部12aをホルダ支持部材15の位置決め溝部16に挿入し、ガイド部材13の延出部13a下端面を載置部20上に当接することで、ロールシートホルダ3をロールシートホルダ収納部4に着脱自在に取り付けられる。
また、ロールシートホルダ収納部4の他方の側端縁部の搬送方向前端部には、不図示の発熱素子を有し、ロールシート3に印字を行うサーマルヘッド23(図3参照)の上下動操作を行うレバー21が設けられている。即ち、このレバー21を上方に回動させることにより、本体筺体2の内部に配設されているサーマルヘッド23が下方に移動されてプラテンローラ22(図3参照)から離間し、該レバー21を下方に回動させることにより、サーマルヘッド23が上方に移動されてロールシート3をプラテンローラ22に押圧付勢して印字可能な状態になる。また、ロールシートホルダ収納部4の下側、本体筺体2内部には、印字が終了し、トレー6に排出されたロールシート3を切断するカッターユニット8が配設されると共に、前述したコネクタ部11を介して接続されるパーソナルコンピュータ26からの指令に基いて、各機構部を駆動制御する制御回路が設けられている。
ここで、上記のように構成されたラベルプリンタ1の印刷可能状態への操作について説明する。
まず、レバー21を上方に回動させた状態で、ロールシート3が装着されたロールシートホルダ3aを、保持部材12の取付部12aをホルダ支持部材15の位置決め溝部16に嵌め込み、ガイド部材13の延出部13a下面を載置部20に当接させることによって、ロールシートホルダ収納部4に着脱自在に取り付けられる。続いて、ロールシート3の一方の側端縁部をガイド部材13の内側面に当接させつつ、該ロールシート3を引きだし、このロールシート3の他方の側端縁部を挿入口18の側端縁部に当接させつつ挿入口18に挿入する。その後、ロールシートホルダ収納部4の上側を覆うように後側上端縁部に開閉自在に取り付けられた上カバー5を閉じることにより、図1の状態となるのである。
そして、レバー21を下方に回動させることにより、該ロールシート3の先端部がサーマルヘッド23によってプラテンローラ22に押圧され、印字可能な状態になる。即ち、レバー21を下方に回動させることにより、挿入口18から挿入されたロールシート3は、ライン型のサーマルヘッド23によってプラテンローラ22に向かって押圧付勢される。そして、該プラテンローラ22をステッピングモータ24により回転駆動しつつ、該サーマルヘッド23の発熱制御をすることによって、ロールシート3を搬送しながら印字面に順次印刷データを印字できる。
尚、この印字は、搬送中のロールシート3の該サーマルヘッド23に圧接された面で行われるが、この印字面は下方を向いている。そして、印字面が下方に向いた状態のままで、搬送中のロールシート3は、上カバー5と本体筐体2の間からトレー6上に排出され、また、トレー6上に排出されたロールシート3は、カットレバー9を右側方向に移動操作することによって、カッターユニット8によりその幅方向に切断され、プリントラベルが作出される。
次に、本実施形態に係るラベルプリンタ1の制御に関して、図面を参照しつつ、詳細に説明する。図4は、本実施形態に係るラベルプリンタ1の制御系を示すブロック図である。
本実施形態に係るラベルプリンタ1は、パーソナルコンピュータ26に代表される外部機器と接続され、外部機器から送信される印刷データに基づいて、ラベルの印刷を行い、所望のラベルをユーザに提供するものである。本実施形態における外部機器としては、パーソナルコンピュータ26を用いているが、外部機器をパーソナルコンピュータ26に限定するものではなく、個人用携帯情報端末(所謂、PDA)等の他の外部機器を用いたとしても何等の支障はない。
ラベルプリンタ1では、CPU27に対し、ROM28、SRAM29及びインターフェース30が夫々接続されている。また、インターフェース30を介して、モータ駆動回路31、サーマルヘッド制御回路32が、CPU27に接続されている。
そして、モータ駆動回路31には、ステッピングモータ24が、サーマルヘッド制御回路32には、サーマルヘッド23が夫々接続されている。
CPU27は、ラベルプリンタ1の制御の中枢を担うものであり、ラベルプリンタの印刷や、後述する印刷速度制御プログラムにかかる演算処理等を行う。ROM28には、CPU27が実行する各プログラムが格納されると共に、プログラムの実行に用いるデータテーブルが格納されている。本実施形態では、後述する印刷速度制御プログラムに関するデータテーブルとして、印刷速度変更テーブル34、印刷最高速度更新テーブル35及びハード情報指標値テーブル36が格納されている。これらの各データテーブルについては、後に詳細に説明する。
一方、SRAM29は、CPU27のデータ処理に必要な一時的なデータの記憶を行うものである。SRAM29には、後に詳しく説明するが、ラベルプリンタ1の1回の印刷において印刷速度が変化した回数を数える速度変化回数カウンタ39と、速度変化回数カウンタ39の数値を1回の印刷動作ごとに記憶するカウンタ履歴記憶領域39aと、パーソナルコンピュータ26より送信された印刷用データを記憶するプリントバッファ40とを備えている。
ここで、モータ駆動回路31は、ステッピングモータ24(図4及び図5参照)を制御するものであり、CPU27と接続されたモータ駆動回路45は、CPU27からの指令に基づいてステッピングモータ24を動作させ、用紙4の搬送を担う。また、ヘッド制御回路32は、サーマルヘッド23の不図示の発熱体部の発熱態様を制御し、CPU27の指令に基づいて、ロールシート3への印刷を行うものである。
次に、前記のように構成されたラベルプリンタ1の印刷速度制御プログラムについて図5乃至図10に基づき説明する。尚、各図にフローチャートにて示されるプログラムは、ROM28に記憶されており、CPU27にて実行される。
まず、ラベルプリンタ1の基本制御プログラムに関して図5を用いて説明する。図5は、ラベルプリンタ1の基本制御プログラムのフローチャートである。
先ず、電源がオンされると、ステップ(以下、Sと略記する)1において各メモリのクリア等の初期化処理が行われる。そして、初期化処理が行なわれた後、基本制御が開始される。
S1における初期化処理終了後、S2においては、ラベルプリンタ1に接続される外部機器等のハード構成が以前と変わったか否かについて判断がなされる。本実施形態では、S2において、ラベルプリンタ1に接続されるパーソナルコンピュータ26におけるCPUファミリやCPUクロックの変更、及びラベルプリンタ1とパーソナルコンピュータ26との間の接続インターフェースの種類や接続状況の変更の有無について判断される。ハード構成が以前と変わった場合(S2:YES)には、S3に移行し、印刷最高速度設定を行う。ハード構成が以前と変わっていない場合(S2:NO)には、S5に移行する。
S3では、印刷最高速度設定が行われる。ここで、印刷最高速度設定プログラムについて、図5、図6を参照しつつ詳細に説明する。図6は、印刷最高速度設定プログラムを示すフローチャートである。また、図11は、ハード構成による印刷最高速度設定に関する説明図である。
S2において、ハード構成が以前と変わったと判断された場合(S2:YES)には、S12にて、設定パラメータの受信が行われる。本実施形態における設定パラメータは、前述したように、ラベルプリンタ1に接続されるパーソナルコンピュータ26におけるCPUファミリ、CPUクロックの変更、及びラベルプリンタ1とパーソナルコンピュータ26との間の接続インターフェースの種類、接続状況の4種類の情報である(図11参照)。ラベルプリンタ1とパーソナルコンピュータ26との間の接続インターフェースの種類、接続状況に関しては、ラベルプリンタ1が認識可能であるので、S12においては、CPUファミリ、CPUクロックに関する情報をパーソナルコンピュータ26より受信する。前述の4種類のハード構成に関する情報を取得した後、S13に移行する。
S13では、S12にて取得したハード構成に関する4項目からなる情報に基づいて、初期印刷最高速度の設定が行われる。ここで、初期印刷最高速度について、図11を参照して詳細に説明する。図11にあるように、初期印刷最高速度は、100にハード情報指標値を乗じて算出される。そして、ハード情報指標値は、S12で取得したハード構成に関する4項目の情報を印刷速度への影響を勘案して数値化したものである。
ここで、ハード情報指標値の算出について説明する。S12で取得した4項目のハード構成に関する情報は、ROM28に格納されているハード情報指標値テーブル36を参照して、数値化される。図11を参照しつつ具体例を挙げると、本実施形態に係るラベルプリンタ1が、USBフルスピードで、CPUファミリA 750MHzのパーソナルコンピュータ26に直接接続されている場合には、ハード情報指標値テーブル36を参照して、CPUファミリ指標値=1.0、CPUクロック指標値=0.6、インターフェース指標値=1.0、接続状態指標値=1.0と数値化される。
ここで、ハード情報指標値は、図11に示すように、前述4項目の指標値の積として算出されるので、前述の具体例では、(ハード情報指標値)=1.0×0.6×1.0×1.0=0.6と算出される。この結果、初期最高印刷速度は、(初期最高印刷速度)=100×0.6=60(mm/s)と算出される。本実施形態においては、印刷最高速度は、10mm/s〜100mm/sの間を10mm/s間隔の10レベルに設定されている(図12(a)参照)。前述の初期印刷最高速度の算出例では、60mm/sとなり、算出した値がそのまま設定値とすることができたが、初期印刷最高速度が、28.2mm/sと算出された場合には、1の位以下を切捨て、20mm/sとして初期印刷最高速度を設定する。
このようにして算出された初期最高印刷速度は、SRAM29に格納され、印刷開始直後の印刷速度として用いられる。算出された初期最高印刷速度をSRAM29に格納した後、初期最高速度設定の処理を終了し、S4に移行する。
S4では、印刷速度変化回数の履歴がクリアされる。即ち、SRAM29のカウンタ履歴記憶領域39aの記憶内容のクリアがなされる。これは、S2において、ラベルプリンタ1を取り巻くハード構成が変化し、初期最高印刷速度が変更されたため(S3)、現在、SRAM29に格納されている印刷速度変化回数の履歴が、条件が異なり、不必要となるからである。
速度変化回数カウンタ39は、前述したように、1回の印刷動作中に発生した印刷速度の減速変化の回数を計数するものである。後に詳細に説明するが、図9のS28において、印刷動作が1回終了するごとに、当該印刷動作中に発生した印刷速度の減速回数をカウンタ履歴記憶領域39aに格納し、現在設定されている最高印刷速度における印刷速度の減速回数の履歴とする。印刷速度変化回数の履歴をクリア(S4)した後、S5に移行する。S5では、ラベルプリンタ1の動作にかかるコマンドを受信するまで、ラベルプリンタ1の処理を待機する。
S5において、何等かのコマンドが入力された場合には、S6に移行する。S6では、ラベルプリンタ1が受信したコマンドが、印刷最高速度設定コマンドであるか否かについての判断がなされる。受信したコマンドが、印刷最高速度設定コマンドである場合(S6:YES)には、印刷最高速度設定の処理(S7)に移行する。受信したコマンドが印刷最高速度設定コマンドではない場合には、S8に移行する。
ここで印刷最高速度設定コマンドについて説明する。印刷最高速度設定コマンドは、S3において、パーソナルコンピュータ26のハード構成等の諸条件により設定される初期最高印刷速度を設定するコマンドである。ユーザは、パーソナルコンピュータ26を操作し、印刷最高速度設定コマンドをラベルプリンタ1に送信することにより、所望の印刷最高速度に設定変更することができる。S7における印刷最高速度設定の処理終了後、S5に戻り、コマンド入力がなされるまで待機する。
S6において、印刷最高速度設定コマンドではないと判断された場合(S6:NO)、S8において、受信したコマンドが、印刷コマンドであるか否かについての判断がなされる。受信したコマンドが印刷コマンドである場合(S6:YES)には、S9に移行し、印刷を行う。一方、受信したコマンドが印刷コマンドではない場合(S6:NO)には、S11に移行し、受信したコマンドに応じたその他の処理を行う。本実施形態に係るその他の処理(S11)では、印刷最高速度設定及び印刷以外の処理が行われる。その他の処理(S11)終了後、S5に戻り、再度コマンドを受信するまで処理を待機する。
S8において、受信したコマンドが印刷コマンドであると判断された場合(S8:YES)には、S9にて、受信した印刷データに基いて、印刷処理が行われる。印刷処理については、後に図面を参照して詳細に説明する。印刷処理(S9)終了後、S10に移行する。
S10では、印刷最高速度更新がなされる。この印刷最高速度更新は、S3又はS7において設定された初期印刷最高速度を、ユーザの使用態様により最適な印刷最高速度の更新する処理である。印刷最高速度更新(S10)に関しても、後に図面を参照しつつ、詳細に説明するので、ここでの詳しい説明は省略する。印刷最高速度更新(S10)終了後、S5に戻り、コマンドが入力されるまで、処理を待機する。
次に、印刷処理(S9)について、図7を参照しつつ、詳細に説明する。図7は、本実施形態に係るラベルプリンタ1の印刷プログラムのフローチャートである。
本実施形態に係るラベルプリンタ1の印刷処理では、先ず、S14において、速度変化回数カウンタ39を初期化がなされる。速度変化回数カウンタ39は、SRAM29に形成されており、S16における印刷速度変化に基づいて、印刷速度変化回数を計数するものである。速度変化回数カウンタ39は、前述のように、1回の印刷動作中に発生した印刷速度の変化回数を計数するものであるため、印刷動作を行うごとに初期化するものである。速度変化回数カウンタ39の初期化(S14)終了後、S15に移行し、プリントバッファ40内の印刷データの印刷を開始する(S15)。
印刷データの印刷を開始(S15)後、S16において、印刷速度の変化に関する処理が行われる。ここで、印刷速度変化に関する処理について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図8は、印刷速度変化に関するプログラムのフローチャートである。
S16で、印刷速度変化に関する処理に入ると、S21において、プリントバッファ40内の印刷データ残量を用い、ROM28に形成された印刷速度変更テーブル34に基いて、印刷速度の加速又は減速が決定される。本実施形態においては、印刷速度の加速又は減速に関する判断基準は、プリントバッファ40の全容量に対して、プリントバッファ40内に存在する印刷データ残量が30%以上であるか否かが判断基準となっている。具体的には、本実施形態に係るラベルプリンタ1では、印刷データの残量がプリントバッファ40の全容量の30%以上ある場合には、印刷速度を加速し、30%未満しかない場合には、印刷速度を減速すると決定されるのである。印刷速度の加速、減速の決定(S21)後、S22に移行する。
S22では、S21にて決定された加速、減速の判断により、減速するか否かについて判断される。印刷速度を減速すると決定されている場合(S22:YES)には、S23に移行する。逆に、印刷速度を加速すると決定されている場合(S22:NO)には、S24に移行する。
S22において、減速すると判断された場合(S22:YES)には、S23において、ラベルプリンタ1の印刷動作が既に停止しているか否かについての判断がなされる。ここで、ラベルプリンタ1の印刷動作が既に停止している場合(S23:YES)について、説明する。
本実施形態においては、プリントバッファ40の全容量に対して、印刷データの残量が30%未満となる場合に、印刷速度を減速する。パーソナルコンピュータ26から送信される印刷データの供給量より、印刷によってプリントバッファ40より消去される印刷データ量が大きくなると、プリントバッファ40内の印刷データ残量が減少し、印刷データが空になる。このため、印刷速度を減速し、プリンタバッファ40内の印刷データ残量を増やし、連続的に印刷動作を行うのである。しかし、パーソナルコンピュータ26のハード構成や接続状況等の条件により、印刷データがプリンタバッファ40内になくなり、印刷動作が停止する場合がある。このような状態で、S23に至った場合(S23:YES)には、印刷速度変化に関する処理を終了する。
S23において、ラベルプリンタ1の印刷動作が既に停止していない場合(S23:NO)、即ち、ラベルプリンタ1の印刷動作が継続している場合には、S25に移行し、現在の印刷速度から印刷速度を減速する。S25でラベルプリンタ1の印刷速度を減速した(S25)後、S27に移行する。
S27では、S25におけるラベルプリンタ1の印刷速度の減速に基づいて、印刷速度変化カウンタに1を加算する。本実施形態においては、印刷速度の減速に関して、印刷速度変化として計数する。印刷速度変化カウンタに1を加算した後、印刷速度変化に関する処理を終了する。
そして、S22において、減速するという判断がなされなかった場合(S22:NO)、即ち、印刷速度を加速する場合には、S24に移行し、現在速度が印刷最高速度未満であるか否かについての判断がなされる。現在速度が印刷最高速度である場合(S24:NO)には、これ以上の印刷速度を上げることができないので、そのまま印刷速度変化に関する処理を終了する。一方、S24において、現在速度が印刷最高速度未満である場合(S22:YES)には、印刷速度を上げ、効率良く印刷動作を実行することができる。印刷速度の加速終了後、印刷速度変化に関する処理を終了する。
印刷速度変化に関する処理(S16)終了後に移行するS17においては、プリントバッファ40に印刷データがまだ存在しているか否かについての判断がなされる。プリントバッファ40にまだ印刷データが存在している場合(S17:YES)には、S16に戻り、印刷速度変化処理を行う。
一方、プリントバッファ40内に印刷データが存在しない場合(S17:NO)には、S18に移行し、印刷終了であるか否かの判断がなされる。印刷終了である場合(S18:YES)には、S9における印刷処理を終了する。
印刷終了ではない場合(S18:NO)には、プリントバッファ40内に所定量の印刷データが格納されるまで、印刷を一時停止する(S19)。プリントバッファ40内に印刷データが所定量格納されると、印刷を再開する旨の指令を発信し(S20)、S16に戻り、印刷速度変化処理を行う。
次に、S10における印刷最高速度更新に関する処理に関して、図面を参照しつつ、詳細に説明する。図9は、本実施形態に関する印刷最高速度更新に関するプログラムのフローチャートである。
S9において、1回の印刷動作が終了した後、S28に移行し、速度変化回数カウンタ39にて計数したラベルプリンタ1における印刷速度の減速回数を、カウンタ履歴記憶領域39aに追加格納する。速度変化回数カウンタ39の計数結果をカウンタ履歴記憶領域39aに追加した後、S29に移行する。
S29においては、印刷最高速度更新判定に関する処理がなされる。ここで、印刷最高速度更新判定について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。図10は、印刷最高速度更新判定に関するプログラムのフローチャートである。図12は、印刷最高速度更新判定に関する説明図である。
S29で印刷最高速度更新判定に入ると、S36にて、印刷最高速度を上げるか下げるかの印刷最高速度更新判定を行う。印刷最高速度更新判定は、速度変化回数カウンタ39、カウンタ履歴記憶領域39aに格納されたデータ及び、後に詳細に説明するが、印刷時におけるプリンタバッファ40内の印刷データ残量より得られる余裕度に基づいて、より効率的に印刷動作を行うために、現在の印刷最高速度を更新する必要性を判定する処理である。
印刷最高速度の更新判定は、ROM28に形成されている印刷最高速度更新テーブル35により判定される。図12(c)は、印刷最高速度を減速更新する際に用いる印刷最高速度更新テーブル35を示した図である。
先ず、印刷最高速度を下げる減速更新について、図12(c)を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態においては、印刷最高速度は、1回の印刷動作における印刷速度の減速変化の発生回数と、印刷動作時における印刷速度の減速変化を発生回数ごとに分け、印刷速度の減速変化が同一回数発生した印刷動作の連続発生回数と、累積発生回数に基づいて、印刷最高速度を減速設定に更新する。具体的には、現在の印刷速度70mm/sで1回の印刷動作中に印刷速度が3回減速した場合に、印刷速度の減速が3回発生した印刷動作が2回連続して発生、若しくは、現在の印刷速度(70mm/s)条件において、印刷速度の減速が3回発生した印刷動作が累積4回発生のどちらか一方の条件が満たされた場合に、ラベルプリンタ1の印刷最高速度は、1レベル遅い印刷最高速度に、即ち、70mm/sから60mm/sに減速設定される。これにより、ユーザが自ら操作して、印刷速度の調整を行わずとも、高品質な印刷結果と効率的に得ることができる。
次に、印刷最高速度を上げる加速更新について、図12(b)、図12(d)を参照しつつ、詳細に説明する。図12(b)は、印刷最高速度の加速更新に用いる指標、余裕度に関する説明図である。また、図12(d)は、印刷最高速度を加速更新する際に用いる印刷最高速度更新テーブル35を示した図である。
本実施形態における印刷最高速度の加速設定では、余裕度という指標を用いて加速設定の必要性を判定する。この余裕度は、プリントバッファ40の全容量と、1回の印刷動作におけるプリントバッファ40内に存在する印刷データ残量の最小値との比率である。印刷データ残量が最も小さくなった時点は、パーソナルコンピュータ26からの印刷データの通信速度が、ラベルプリンタ1の印刷速度に比べて遅く、ラベルプリンタ1の印刷動作の停止に最も近くなったときである。
1回の印刷動作中に、ラベルプリンタ1の印刷動作の停止に最も近い状態において、印刷データ残量に余裕があるということは、更に、印刷速度を速くした場合にも、プリントバッファ40中に印刷データが存在しなくなり、印刷動作の停止が発生することはないこととなる。
本実施形態では、前述のように定義された余裕度という指標を用いて、印刷最高速度の加速更新判定を行う。ここで、この余裕度を用いた印刷最高速度の加速更新判定について説明する。余裕度は、図12(b)に示すように、1回の印刷動作中におけるプリントバッファ40中の印刷データ残量の最小値のプリントバッファ40全容量に対する比率である。このため、1回の印刷動作より得られる余裕度は1つである。そして、図12(d)に示すように、連続回数、累積回数を判断条件とし、そのどちらか一方の条件が満たされた場合には、印刷最高速度を加速更新するのである。具体的には、現在の印刷速度70mm/sの印刷動作において、余裕度60%で印刷が終了した。この印刷動作が連続3回発生した場合、若しくは、連続発生しなくとも、累積5回発生した場合には、印刷最高速度を1レベル速い印刷最高速度に更新する。この場合においては、70mm/sから80mm/sに印刷最高速度の設定更新を行う。
S36では、ROM28に形成されている印刷最高速度更新テーブル35において、減速設定テーブル(図12(c)参照)に基づいて、印刷最高速度を下げる減速更新するか否かについての判断を行う。つまり、カウンタ履歴記憶領域39aに記憶されているデータを参照し、印刷速度変化回数、印刷速度変化回数の連続条件及び累積条件が、印刷最高速度更新テーブル35の減速設定テーブルに該当するか否かについての判断がなされる。印刷最高速度更新テーブル35に該当し、印刷最高速度を下げると判断された場合(S36:YES)には、印刷最高速度を下げるという判定をSRAM29に格納し、印刷最高速度更新判定を終了する。一方、印刷最高速度更新テーブル35に前述した各種条件が当てはまらず、印刷最高速度を下げるという判断がなされなかった場合(S36:NO)には、S38に移行する。
S38では、ROM28に形成されている印刷最高速度更新テーブル35において、加速設定テーブル(図12(d)参照)に基づいて、印刷最高速度を上げる加速更新するか否かについての判断を行う。つまり、カウンタ履歴記憶領域39aに記憶されているデータを参照し、印刷速度変化回数、印刷速度変化回数の連続条件及び累積条件が、印刷最高速度更新テーブル35の加速設定テーブルに該当するか否かについての判断がなされる。印刷最高速度更新テーブル35に該当し、印刷最高速度を上げると判断された場合(S38:YES)には、印刷最高速度を上げるという判定をSRAM29に格納し、印刷最高速度更新判定を終了する。一方、印刷最高速度更新テーブル35に前述した各種条件が当てはまらず、印刷最高速度を上げるという判断がなされなかった場合(S36:NO)には、S40に移行する。
S40では、印刷最高速度更新判定において、印刷最高速度の減速設定、加速設定の何れにも条件が該当しなかった場合の処理である。この場合、印刷最高速度を現在の設定を維持することとなる(S40)。印刷最高速度の設定を現状維持し、印刷最高速度更新判定を終了する。
S29における印刷最高速度更新判定終了後には、印刷最高速度更新処理(図9参照)に戻る。そして、S30において、SRAM29に格納されている判定結果が、印刷最高速度を下げるという判定結果であるか否かについての判断がなされる。SRAM29に格納されている印刷最高速度更新判定の判定結果が、印刷最高速度を下げるという判定である場合(S30:YES)には、S31に移行する。印刷最高速度更新テーブル35(図12(c)参照)の判定結果に基づいて、印刷最高速度を減速設定に更新する(S31)。 印刷最高速度の減速設定(S31)終了後には、カウンタ履歴記憶領域39aに記憶されている印刷速度変化回数の履歴をクリアする(S32)。印刷最高速度が変更されたことにより、変更前まで蓄積してきた印刷速度変化回数と印刷条件が変化するため、変更前の印刷速度変化回数の履歴データが用を成さなくなるからである。そして、カウンタ履歴記憶領域39aのクリアがなされた後、印刷最高速度更新に関する処理を終了する。
一方、印刷最高速度を下げると判断されなかった場合(S30:NO)には、SRAM29に格納されている判定結果が、印刷最高速度を上げるという判定結果であるか否かについての判断がなされる(S33)。SRAM29に格納されている印刷最高速度更新判定の判定結果が、印刷最高速度を上げるという判定である場合(S33:YES)には、S34に移行する。印刷最高速度更新テーブル35(図12(d)参照)の判定結果に基づいて、印刷最高速度を加速設定に更新する(S34)。 印刷最高速度の減速設定(S34)終了後には、カウンタ履歴記憶領域39aに記憶されている印刷速度変化回数の履歴をクリアする(S35)。これは、S32と同様に、印刷最高速度が変更されたことにより、変更前まで蓄積してきた印刷速度変化回数と印刷条件が変化するため、変更前の印刷速度変化回数の履歴データが用を成さなくなるからである。そして、カウンタ履歴記憶領域39aのクリアがなされた後、印刷最高速度更新に関する処理を終了する。
S33において、印刷最高速度を上げるという判断がなされなかった場合(S33:NO)には、印刷最高速度を減速設定にも、加速設定にも変更しないこととなるので、現在の印刷最高速度の設定を維持して、印刷最高速度更新に関する処理を終了する。
以上にて説明したとおり本実施形態に係る印刷装置では、速度変化回数カウンタ39の計数結果と、印刷最高速度更新テーブル35に基づいて、印刷最高速度が変更設定されるので、常に、良好な印刷品質で印刷された印刷物を、効率良く印刷することが可能となる。
更に、印刷最高速度更新テーブル35では、印刷速度変化の発生を連続回数及び累積回数としても判断しているので、ユーザの作成する印刷データと、印刷装置及び外部機器等との諸条件に対応することができ、最適な印刷最高速度を選択設定することが可能となる。
また、本実施形態に係る印刷装置は、印刷装置に接続される外部機器の構成及び外部機器と接続状況に応じて、印刷最高速度を設定するので、外部機器を変更した場合においても、最初の印刷動作から最適な印刷最高速度で印刷することが可能となる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。 例えば、本実施形態においては、印刷速度の減速回数について計数し、印刷最高速度の変更設定を行ったが、印刷速度の加速回数や、印刷速度の加速回数と減速回数を合わせた印刷速度変化の発生回数を計数したとしても何等支障をきたすものではない。
また、本実施形態においては、表示手段を持たないラベルプリンタ1であったが、表示手段を有する印刷装置であってもよい。この場合には、S37、S39の前に「印刷最高速度の変更確認」の判断を加え、表示手段にその旨を表示させるようにしても良い。変更を肯定した場合には、夫々S37、S39に移行し、変更を否認した場合には、S40に移行するようにすればよい。この結果、ユーザが印刷最高速度の変更についての判断を行うことが可能となり、所望の印刷最高速度の設定を維持しておくことも可能となる。
本実施形態に係るラベルプリンタの外観斜視図である。 本実施形態に係るラベルプリンタの上カバーを開いた状態の斜視図である。 本実施形態に係るラベルプリンタの垂直断面側面図である。 本実施形態に係るラベルプリンタのブロック図である。 本実施形態に係るラベルプリンタの基本制御プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るラベルプリンタの初期最高速度設定プログラムを示すフローチャートである。 本実施形態に係るラベルプリンタの印刷プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るラベルプリンタの印刷速度変化に関するプログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るラベルプリンタの印刷最高速度更新に関するプログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るラベルプリンタの印刷最高速度更新判定に関するプログラムのフローチャートである。 ハード構成による印刷最高速度設定に関する説明図である。 印刷最高速度更新判定に関する説明図である。
1 ラベルプリンタ
3 ロールシート
22 プラテンローラ
23 サーマルヘッド
24 ステッピングモータ
26 パーソナルコンピュータ
27 CPU
28 ROM
29 SRAM
34 印刷速度変更テーブル
35 印刷最高速度更新テーブル
36 ハード情報指標値テーブル
39 速度変化回数カウンタ
40 プリンタバッファ

Claims (5)

  1. 外部機器と接続する接続手段と、
    外部機器から送信される印刷データを一時的に格納するプリントバッファと、
    前記プリントバッファ内の印刷データ残量を検知するデータ残量検知手段と、
    前記データ残量検知手段の検知結果に基づいて、印刷速度を加減する印刷速度調整手段と、
    印刷媒体に印刷データの印刷を行う印刷手段とを備える印刷装置において、
    前記印刷速度調整手段による印刷速度加減の履歴と前記プリントバッファ内のデータ残量を示す値の履歴とに基づいて、印刷開始直後の印刷速度として用いられると共に印刷速度調整手段による印刷速度加速の上限である印刷最高速度を最適な設定に変更する印刷最高速度変更手段を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記請求項1記載の印刷装置において、
    1回の印刷中に発生した前記印刷速度調整手段による印刷速度の減速の発生回数を計数する計数手段と、
    前記計数手段による計数結果を記憶する計数記憶手段を有し、
    前記印刷最高速度変更手段は、前記計数記憶手段に記憶された計数結果が所定の条件を満たした場合に、前記印刷最高速度を減少させる設定変更を行うことを特徴とする印刷装置。
  3. 前記請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
    前記印刷最高速度変更手段は、前記データ残量を示す値の履歴が所定の条件を満たした場合に、前記印刷最高速度を増加させる設定変更を行うことを特徴とする印刷装置。
  4. 前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記外部機器の構成と、前記外部機器との接続状況を含む外部環境条件に基づいて、印刷最高速度を設定する最高印刷速度設定手段を有することを特徴とする印刷装置。
  5. 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、 印刷装置を取り巻く環境が変化した場合に、前記計数記憶手段に記憶された内容を初期化するリセット手段を有することを特徴とする印刷装置。
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