JP4571545B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
この種のコネクタは、例えば、図5(ロ)に示すようにコンタクト140を貫通孔150に挿し込み、図5(イ)に示すようにコンタクト140の鍔部141を貫通孔150内の溝部151に、この鍔部141を圧入したものである。
しかし、このように鍔部141の圧入挟持によるコンタクト140の固定構造では、コンタクトの取付前に溝部151内にゴミやホコリが付着していたり、少しでも傾いて取り付けると、簡単に取付誤差が生じてしまう問題がある。
また、コンタクトに方向性があるため一度コンタクト140を治具に装填した上でベース部120に装着する必要があり、コネクタの生産性が低かった。
近年、電子部品の端子数が増大して端子ピッチが狭小化にするに伴い、使用するコンタクトも小型化してその数も膨大なものとなっている。
そのため、このように個々にコンタクトを取り付ける方法では、コンタクトの取付不良が非常に発生しやすく、装着するコンタクトに一つでも取付不良があると接続する高価な端子部品にまで影響が及ぶため、コンタクト取付信頼性の向上が要求されている。
ここで、導電性ゴム材とは接点部としての弾性を有する導電性のある樹脂組成物をいう。
未加硫の導電性ゴム材シートを絶縁ベース部に複数配設した貫通孔に向けて面圧すると、導電性ゴム材シートが貫通孔部分に塑性変形的に挿入され、コンタクトを形成するとともに絶縁ベース部の平面部に皮膜状のバリ部が残る。
このバリ部は、シート材の端から引っぱるとコンタクト部分を残して一体的に絶縁ベース部と分離出来る。
射出成形装置を用いて型内に絶縁ベース部を配置して、溶融させた未加硫導電性ゴム材を絶縁ベース部の貫通孔に向けて射出成形してもよい。
その場合には、複数の貫通孔を有する絶縁ベース部を、該貫通孔の両側に凹部をそれぞれ有する射出成形型内に挟持して未加硫導電性ゴム材を該貫通孔に向けて射出し、未加硫導電性ゴム材を貫通孔内に充填しつつ、該成形型凹部により貫通孔の両側に凸部を形成した後に未加硫導電性ゴム材を加硫することで、絶縁ベース部にコンタクトを形成することができる。
本発明に係るコンタクト形成は、従来のようにコンタクトの取付を治具に一度装填した上で行う必要が無く、また、多数個取りによる生産も可能であることから生産性が非常に高い。
従来の貫通孔内にゴミやホコリが侵入付着することによる接続不良も防止できる。
図1(イ)は平面図を示し、図1(ロ)はA−A線断面図を示し、図1(ハ)はB部分の断面を拡大した模式図を示す。
コネクタ10は、例えばLGAソケットとして一方の接続面11aにLGAタイプのLSIを装着して、もう一方の接続面11bをプリント基板に接続する。
コネクタ10は、絶縁樹脂製の本体部11に、薄板状の絶縁ベース部12を備えて、この絶縁ベース部12に電子部品の電極と接続するコンタクト21を複数配設している。
このコンタクト21は図1(ハ)のB部分の拡大図に示すように、絶縁ベース部12の上下両側の接続面11a、11bに開口する端子用貫通孔13に導電性ゴム材を充填し、その貫通孔13の上下両側の開口部から半球状に突出する接点部21a、21bを形成している。
図2は、絶縁ベース部12付近の縦断面を拡大して模式的に描いてある。
先ず図2(イ)に示すように、プレス成形装置30の上下の成形型31、32の間にコネクタ本体部の絶縁ベース部12をセットして、絶縁ベース部12に薄い板状(シート状)の未加硫導電性ゴム材20を重ねるように配置する。
上下の成形型31、32のそれぞれの成形面31a、32aには、対向位置に凹部31b、32bを設けている。
絶縁ベース部12は、絶縁ベース部12の貫通孔13の位置が、上下の成形型の凹部31b、32bが貫通孔13を挟んで対向する位置となるように位置決めする。
成形型の凹部31b、32bの径と貫通孔13の径とは、ほぼ等しく、凹部31b、32bの径は少なくとも隣接する別の凹部と繋がる大きさにならないものとする。
未加硫導電性ゴム材20は、絶縁ベース部12に備わっている貫通孔13をもれなく覆って塞ぐ大きさで、加硫前は柔らかく可塑性を有するものを用いる。
この、柔らかく可塑性を有する未加硫導電性ゴム材とは、ゴム成分に加硫剤等の各種の配合薬品と導電性粒子とを混入して混練りした、加硫前のゴム材を意味する。
そして、未加硫導電性ゴム材は、加硫温度がコネクタ本体部の軟化点よりも低いものを用い、例えばコネクタ本体部を液晶ポリマーやポリエチレンテレフタレートで形成し、未加硫導電性ゴム材は未加硫の導電性シリコンゴムを用いる。
図2(ロ)は型閉じした状態を示し、図2(ハ)は型開きした状態を示す。
図2(ロ)に示すように上型31は、型閉じすることで未加硫導電性ゴム材20を貫通13孔に向けてプレス押しだしして、貫通孔の空間に未加硫導電性ゴム材20を充填する。
また図2(ハ)に示すように、上型31に設けている凹部31bは、貫通孔の開口部13aから突出する凸部20aを形成し、下型に設けている凹部32bは開口部13bから突出する凸部20bを形成する。
そして、上型31の成形面31aの平面部31cと絶縁ベース部12の平面部12aとの間に、貫通孔13及び凹部31b、32bに充填されずに残った皮膜状の未加硫導電性ゴム材のバリ部20cが形成される。
成型後、未加硫導電性ゴム材を加硫して弾性を付加する。
この加硫は、加硫して未加硫導電性ゴム材に架橋を生じされれば良く、コネクタ本体部を成形型31、32内に取り付けたまま、成形型31、32から熱を加えて行っても、成形型間から取り出して行ってもよい。
絶縁ベース部12の平面部12a上に形成されたバリ部20cは、未加硫導電性ゴム材20を加硫して弾性を付加した後に、図2(ニ)に示すようにバリ部20cの一端を摘む等して、絶縁ベース部12からバリ部20cを引き剥がすと、加硫導電性ゴム材の貫通孔13内部分が絶縁ベース部12に固着しているため、バリ部20cと凸部20aとの境界20dに応力集中による亀裂を生じさせることが出来る。
この応力集中を利用して、境界20d部分で凸部20aとバリ部20cを切り離し、バリ部20cのみを絶縁ベース部12から一括して取り除くことが出来る。
図2(ホ)にバリ部20cを取り除いて、絶縁ベース部12の貫通孔13にコンタクト21を形成した状態を示す。
コンタクトは上下に突出している凸部20a、20bの頂部にそれぞれ接点部21a、21bを形成している。
図3(イ)は接続前の状態の縦断面の模式図を示し、図3(ロ)は接続時における縦断面の模式図を示す。
コネクタ10は接続面11a、11bに、貫通孔13に充填した加硫導電性ゴム材からなるコンタクト接点部21a、21bを有している。
この接点部21a、21bは、接続するLSI1のランド(電極)1a、あるいは、プリント基板2のランド(電極)2aに向けて設けてある。
コネクタは図3(イ)に示すように、積み重ねるようにLSI1とプリント基板2との間に配置し、図3(ロ)に示すようにLSI1とプリント基板2との間に押圧挟持する。
これにより、対向位置のランド1a、2aは、コネクタ10の接点部21a、接点部21bを両側から互いに押圧して弾性変形させてコンタクト21に接続し、そして導電性ゴム材からなるコンタクト21を介して互いに導通する。
コンタクト21の接点部21a、21bとランド1a、2aとの接続は、コンタクト21がゴム弾性により変形してランドへ密着するため接続性が良い。
コンタクト21は貫通孔13内に導電性ゴム材を充填して形成していることから、従来のように貫通孔内にゴミやホコリが入ってずれることが無い。
また、コンタクトを一括して成形により形成することから、成形型内にコネクタ本体部を多数個取りして製造することも可能で、極めて生産性が高い。
本発明に係るコネクタは、このように電子部品を基板に取り付ける際に用いる他、基板同士を接続するのに用いても良い。
図4にコネクタ10の斜視図を示す。
コンタクト21は、電子部品間にコネクタを挟持することでそれらの端子同士を接続出来れば、未加硫導電性ゴム材の代わりに未硬化の導電性樹脂を用いて形成しても良く、例えば熱硬化性樹脂等に金属粉等の導電フィラーを練り込んだ未硬化導電性樹脂材を用いて、熱で硬化させる等して形成しても良い。
また、導電性ゴム材等を絶縁ベース部の端子用貫通孔に充填する方法として射出成形法を用いてもよい。
1a ランド(電極)
2 プリント基板
2a ランド(電極)
10 コネクタ
11 コネクタ本体部
11a、11b コネクタ接続面
12 絶縁ベース部
13 端子用貫通孔
20 未加硫導電性ゴム材
20a、20b 凸部
20c バリ部
21 コンタクト
21a、21b 接点部
Claims (1)
- 複数の貫通孔を形成した絶縁ベース部に、加硫前の導電性ゴム材シートを重ねる工程と、この加硫前の導電性ゴム材シートを押圧して貫通孔以外の部分が皮膜状につながって残るように当該貫通孔に充填する工程と、その後に加硫処理して貫通孔内に充填された部分を絶縁ベース部に固着させるとともに接点部を形成し、接点部以外の前記皮膜状残部をシートの一端から引き剥がすことで当該接点部と皮膜状残部との境界に応力集中による亀裂を生じさせ、一括して除去する工程とを有することを特徴とするコネクタの製造方法。
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