JP4571429B2 - Ct断層像の生成方法及びその装置 - Google Patents

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本発明はCT断層像の生成方法及びその装置に関し、更に詳しくは、被検体を息止めさせながら該被検体を複数回スキャンし、収集したデータに基づき前記被検体のCT断層像を生成するCT断層像の生成方法及びその装置に関する。
周期的な運動をする被検体のスキャンの代表的なものに心臓のスキャン(Cardiac Scan)がある。カーディアックスキャンでは動いている心臓を撮影する為、モーションアーチファクトが必ず発生する。これを軽減する為に、心拍(R波)に同期した所定心位相の画像を取得する方法が知られている。
一つはレトロスペクティブ(retrospective)心電同期スキャン(又はカーディアック・ゲーティング・ヘリカルスキャン)と呼ばれ、ここでは、心臓部位のヘリカルスキャンを行うと同時に、別途心電計によって心電波形を計測・記録しておき、後に各R波信号から一定心位相の投影データを抽出して所定心位相のCT断層像を再構成することを行う。しかし、この方式は、体軸方向に連続した複数のX線CT画像を得るのに適していないこと、及び、全ての心位相でX線を照射するヘリカルスキャンでは被検体への無駄被曝となること、等から、その使用目的が限られる。
もう一つはプロスペクティブ心電同期スキャン(又はカーディアック・ゲーティング・シネスキャン)と呼ばれ、ここでは、R波信号に同期して所定心位相のアキシャルスキャンを行うと共に、これに合わせてX線のON/OFF制御も行う。従って、被検体の無駄被曝を排除できる。しかし、人間の息止め時間の平均は約30秒と言われている為、スキャンスペーシングが短い場合や、マルチディテクタの列数が少ない(1列、2列等の)撮影の場合には、一度の息止めで心臓全体のスキャンを行うことができず、このため息継ぎを入れながら何回かに分けてスキャンを行わなければならない。
従来、胸部や腹部等の動く部位の撮影に際し、被検体のCT撮影に必要なトータルのスキャン回数を、一回の息止め時間当たりに可能なスキャン回数で分割して複数のスキャンクラスタを生成し、得られたスキャン計画をプレビュー画面で評価・調整可能なものが知られている(特許文献1,2等)。胸部や腹部のスキャンでは、息止め中に所要回数のスキャンを確実に行えるため、一連のクラスタスキャンを確実・安全に実行できる。
特開2002−065661(図7,「0012」〜「0016」等) 特開平05−137714(要約、図)
しかし、上記心拍(R-pulse)に同期したシネスキャンでは、人の心拍間隔が一定ではない為、息止め開始後、何スキャン後に息継ぎを入れるべきかを事前に知ることができない。従って、そのスキャン計画をプレビュー画面で評価し、調整することもできない。もし、従来のように、トータルのスキャン回数を所定回数毎のクラスタスキャンに分割したとすると、心拍間隔が長い場合には、息止め時間中に所要回数のスキャンを行うことができず、また心拍間隔が短い場合には、息止め時間中の早い時間に所要回数のスキャンが
終了してしまい、息止め時間が余ってしまう。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とする所は、不規則な周期的運動をする被検体であっても、息止め時間を過不足無く利用して所要のスキャンを確実かつ安全に行えるCT断層像の生成方法及びその装置を提供することにある。
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)のCT断層像の生成方法は、被検体を息止めさせながら該被検体を複数回スキャンし、収集したデータに基づき前記被検体のCT断層像を生成するCT断層像の生成方法であって、被検体の息止め開始後の経過時間を計測するステップと、所定の信号に同期させて被検体をスキャンし、CT断層像を再構成するのに必要なデータを収集するステップと、必要回数の全スキャン完了か否かを判別するステップと、前記判別するステップにおいて全スキャン完了でないと判別された場合に、今回のスキャン終了までの前記息止め開始後の経過時間に基づいて、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を求めるステップと、前記求めた息止め経過時間を所定の息止め閾値と比較し、その結果、前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超える場合に、前記被検体に息継ぎを促すための制御を行うステップとを備えるものである。
本発明(1)においては、毎度次回の息止め経過時間を求めて所定の息止め閾値と比較する構成により、不規則な周期的運動をする被検体のスキャンであっても、息止め時間を過不足無く利用して所要のスキャンを確実かつ安全に行うことが可能となる。
本発明()では、上記本発明(1)において、前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超えないことにより次回のスキャン制御を継続するものである。従って、次回のスキャンを息止め時間内に確実に行える。
本発明()では、上記本発明(1)または(2)において、所定の信号は心電信号である。本発明は心臓のスキャンに適用して好適である。
本発明()では、上記本発明()において、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を「今回のスキャン終了時までの息止め経過時間」+「被検体の体軸方向の移動時間」+「心拍間隔の最大値」+「所定の信号検出からスキャン開始までの遅延時間」+「スキャン時間」の演算により求めるものである。
また、本発明()のCT断層像の生成装置は、被検体を息止めさせながら該被検体を複数回スキャンし、収集したデータに基づき前記被検体のCT断層像を生成するCT断層像の生成装置であって、被検体の息止め開始後の経過時間を計測する計測手段と、所定の信号に同期させて被検体をスキャンし、CT断層像を再構成するのに必要なデータを収集するスキャン手段と、必要回数の全スキャン完了でない場合に、今回のスキャン終了までの前記息止め開始後の経過時間に基づいて、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を求める演算手段と、前記求めた息止め経過時間を所定の息止め閾値と比較し、その結果、前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超える場合に、前記被検体に息継ぎを促すための制御を行う制御手段とを備えるものである。
本発明()では、上記本発明()において、制御手段は、前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超えないことにより次回のスキャン制御を継続するものである。
本発明()では、上記本発明(または(6)において、所定の信号は心電信号である。
本発明()では、上記本発明(〜(7)において、スキャン制御の進行状況を表す表示手段であって、単位スキャンの実行毎に単位区画の表示態様を更新するバーグラフと、被検体の息継ぎ中を表すメッセージと、被検体に息止め息継ぎを指示するアイコンとを有するもの、を更に備えるものである。従って、スキャン実行中におけるスキャンの進行状況を分かり易く確実に案内・表示できる。
本発明()では、上記本発明(7)において、被検体を搭載して体軸方向に移動可能な撮影テーブルと、外部の心電計と接続するためのインタフェース手段とを更に備え、演算手段は、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を「今回のスキャン終了時までの息止め経過時間」+「被検体の体軸方向の移動時間」+「心拍間隔の最大値」+「所定の信号検出からスキャン開始までの遅延時間」+「スキャン時間」の演算により求めるものである。
本発明(10)では、上記本発明()において、心拍間隔の最大値は固定値からなる。固定値とは、システムのデフォルト値又は設定値を意味する。デフォルト値としては、例えば心拍間隔の最大値3秒が考えられる。これは20拍/分の心拍に相当し、通常には生じ得ない。勿論、他にも3秒以外の値を任意設定可能である。
本発明(11)では、上記本発明(10)において、心拍間隔の最大値は直前の複数個の心拍間隔の平均値に所定分の余裕を加味した値からなる。心拍間隔は、急には大きく変動しないから、直前の複数個の心拍間隔の平均値を求めることは、その時点における心拍間隔の最大値をより正確に見積もるのに都合が良い。また、所定分の余裕を加味するには、平均値に所定の余裕値を加算する場合や、平均値に所定の余裕率(1.1や1.2等)を掛け算する場合が含まれる。
本発明(12)では、上記本発明(〜(11)において、スキャン手段は、被検体を挟んで相対向するX線管とX線検出器とを含み、これらのX線撮影系を被検体体軸の回りに回転させて被検体の投影データを取得する走査ガントリ手段からなるものである。本発明はX線CT装置に適用して好適なるものである。
以上述べた如く本発明によれば、不規則な周期運動をする被検体のスキャンであっても、息止め時間を過不足無く利用して所要のスキャンを確実かつ安全に行うことが可能となり、カーディアックスキャン等における患者の負担軽減や撮影信頼性の向上に寄与するところが極めて大きい。
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図2は実施の形態によるX線CT
装置の要部構成図で、この装置は、X線ファンビームXLFBにより被検体100のスキャン読取を行う走査ガントリ部30と、被検体100を載せて体軸CLbの方向に移動させる撮影テーブル20と、上記各部30,20の遠隔制御を行うと共に、技師等が操作をする操作コンソール部10とを備える。
走査ガントリ部30において、40は回転陽極型のX線管、40AはX線制御部、50はX線スライス幅の制限を行うコリメータ、50Aはコリメータ制御部、90はチャネルCH方向に並ぶ多数(n=1000程度)のX線検出素子が体軸CLbの方向の例えば2列L1,L2に配列されているX線検出器、91はX線検出器90の検出信号に基づき被検体の投影データを生成し、収集するデータ収集部(DAS:Data Acquisition System)、35は上記のX線撮影系を被検体体軸の回りに回転可能に支持するガントリ、35Aはガントリ35の回転制御部、14はCPU11aと走査ガントリ部30との間で各種制御信号や検出信号等のやり取りを行う制御インタフェースである。ここで、制御インタフェース14は、後述の心電計60から心拍信号を受信し、X線制御部40AにX線照射タイミングを伝える機能と、中央処理装置11に心拍信号を伝える機能を備える。
撮影テーブル20は、被検体100を乗せて走査ガントリ部30のボア(空洞部)に入れ出しする天板(クレードル)21を具備している。天板21は、撮影テーブル20に内蔵するモータで昇降およびテーブル直線移動される。
操作コンソール部10において、11はX線CT装置の主制御・処理(スキャン制御,CT断層像のリコン処理等)を行う中央処理装置、11aはそのCPU、11bはCPU11aが使用するRAM,ROM等からなる主メモリ(MM)、12はキーボードやマウス等を含む指令やデータの入力装置、13はスキャン計画・進行情報やCT断層像等を表示するための表示装置(CRT)、15はデータ収集部91からの投影データを一時的に蓄積するデータ収集バッファ、16はデータ収集バッファ15からの投影データを蓄積・格納すると共に、X線CT装置の運用に必要な各種アプリケーションプログラムや各種演算/補正用のデータファイル等を格納している二次記憶装置(ハードディスク装置等)である。
次にこのような構成によるX線CT撮影の動作を述べる。被検体100を走査ガントリ部30の空洞部に位置させた状態で、X線管40からのX線ビームXLFBを被検体100に照射する。この状態で、X線管40からのX線ファンビームXLFBは被検体100を透過してX線検出器90の検出器列L1,L2に一斉に入射する。データ収集部91はX線検出器90の各検出列出力に対応する投影データg(X,θ),g(X,θ)を生成し、これらをデータ収集バッファ15に格納する。ここで、Xは検出器のチャネル番号、θは投影(ビュー)角を表す。
更に、走査ガントリ35が僅かに回転した各ビュー角θで上記同様のX線投影を行い、こうして走査ガントリ1回転分の投影データを収集・蓄積する。また同時に、アキシャルスキャン方式に従って撮影テーブル20を体軸CLbの方向に間欠的に移動させ、こうして被検体の所要撮影領域についての全投影データを収集・蓄積し、これらを二次記憶装置16に格納する。そして、CPU11aは、上記全スキャンの終了後、又はスキャンと平行して得られた投影データに基づき被検体100のCT断層像を再構成し、これを表示装置13に表示する。
なお、カーディアック・シネスキャンを行う場合は、被検体100に心電計60を取り付け、その検出信号(心電波形)HBSを制御インタフェース14を介して装置内部に取り込み、そのR波信号に同期して後述のカーディアック・シネスキャン制御を行う。
図3は実施の形態によるX線CT撮影処理のフローチャートであり、心拍信号に同期してカーディアック・シネスキャンを行う場合を示している。この処理はCPU11aにより実行される。好ましくは、事前に被検体100のスカウトスキャンを行った後、この処理に入力する。ステップS11では、続く被検体100のアキシャルスキャンのためのスキャン計画画面を表示部13に表示する。ステップS12では、技師等が、スキャン計画情報を設定する。
図4に一例のカーディアック・ゲーティング・パラメータ設定画面を示す。デフォルトの状態では「スキャン」タグ13aが選択されており、ここには、各種スキャンパラメータと共に、「カーディアック・ゲーティング」ボタンが含まれる。技師等が「カーディアック・ゲーティング」ボタンを押すと、カーディアック・ゲーティング・パラメータ設定画面13cが得られる。一例の設定値は、
心拍信号からスキャン開始までのトリガ遅延時間(Trigger Delay)=70%
心拍間隔毎に再構成するCT断層像の枚数(Images Per RtoR Interval)=3枚
CT断層像間の時間間隔(Time Between Images)=50ms
である。これらの設定には他の任意の組み合わせを選択可能である。その他のスキャンパラメータについては図示の通りである。
次ぎに技師等が「タイミング」タグ13bを選択すると、図5の息止め息継ぎ時間設定画面が得られ、ここには「息止め時間」と「息継ぎ時間」の設定アイコンが含まれる。その設定値を図の太線アイコンで示す。一例の設定値は、
息止め時間(Breath Hold Time)=30sec
息継ぎ時間(Breath Time)=20sec
である。
図3に戻り、ステップS13では技師等がリコン計画情報を設定する。ステップS14では、設定確認ボタン「CONFIRM」の入力を待ち、やがて入力されると、ステップS15では上記設定されたスキャンパラメータに従って被検体100のスキャンを開始する。ステップS16では被検体が所定のスキャン開始位置(この例では心臓のスキャン開始位置)に搬送されるのを待ち、やがて搬送されると、ステップS17では被検体に音声(オートボイス)及び又は表示によって息止め開始の案内を行う。また図示しないが、これと同時に息止め監視タイマをスタートさせる。そして、ステップS18ではR波に同期してシネスキャンを行う。
図6にカーディアック・シネスキャン制御のタイミングチャートを示す。ここで心電波形を簡単に説明しておく。図6の上段において、今、心拍数が75/分であるとすると、その心拍周期は800msとなり、この期間内に図示の様な心電波形(P波〜U波)が現れる。P波のタイミングでは、心房が興奮(収縮)し、これにより大静脈及び肺静脈からの血流が心室の側に流れ込む。続くQRS波のタイミングでは、心房が興奮(収縮)からさめると共に、心室が興奮(収縮)し、これにより上記心室に蓄えられた血流が大動脈及び肺動脈の側に押し出される。続くT波のタイミングでは心室が興奮(収縮)からさめる。そして、続くU波のタイミングでは、心臓の動きは最も緩やかなものとなっている。正常な心臓では、このような心電波形が略規則正しく繰り返されるが、心臓が正常であっても、心拍数は被検体の体調によっても様々に変動する。例えば心拍数が120/分であるとすると、その心拍周期は500msとなり、この期間内に図示のようなP波〜U波が現れることになる。
図示の例では0.8secの周期でR波信号R1,R2,R3等が観測される。このシネスキャンでは、信号R1が検出されたことにより、心拍周期の70%の心位相を中心として、その中心位置及びその前後±50msの合計3枚のCT断層イメージを再構成(ハ
ーフリコン)するに必要なビュー角のスキャンを行う。X線はスキャン中のみONで、それ以外の区間はOFFであり、よって被検体の無駄被曝を回避できる。
なお、上記70%の心位相の位置については、好ましくは直前の複数周期についての平均周期を求めると共に、信号R1の検出から、平均周期×70/100だけ遅延した位置として容易に求められる。またこの中心位置が求まれば、その前後±50msに至る合計3枚のCT断層イメージを再構成(ハーフリコン)するに必要なビュー角のスキャンを行うのに必要なスキャン時間幅(即ち、スキャン時間)も容易に求まる。従って、信号R1の検出からスキャン開始までの遅延時間(Xray On Delay)も容易に求まる。
この例では、スキャン終了後、被検体を体軸方向に所定ピッチ(例えば6mm)だけ搬送し、この移動に約0.7secを要する。被検体の搬送後は、次の信号R3の検出を待って、上記同様のシネスキャンを行う。
図3に戻り、ステップS19では必要回数の全スキャン完了か否かを判別し、完了でない場合はステップS20で次回における息止め経過時間を予測(演算)する。図6の下段に上記タイミングチャートの続きを示す。今、R波信号Rnに同期したシネスキャンが終了すると、次回のシネスキャンが終了するまでの息止め経過時間を予測する。
次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間は、「今回のスキャン終了時までの息止め経過時間」+「被検体の体軸方向の移動時間:ISD」+「心拍間隔の最大値:Max R to R」+「信号Rnからスキャン開始までの遅延時間:Xray On Delay」+「スキャン時間:Scan Time」の演算により求められる。
なお、上記「信号Rnからスキャン開始までの遅延時間」は心拍周期の変動に伴って変動し得るものであることに注意されたい。これらは各時点の平均周期に基づいて計算可能である。また「心拍間隔の最大値」は、システムのデフォルト値(例えば3秒)又は技師などが設定する任意の設定値でよい。あるいは、「心拍間隔の最大値」は、直前の複数個の心拍間隔の平均値に所定分の余裕を加味した値でも良い。心拍間隔は、急には大きく変動しないから、その時点における心拍間隔の最大値を見積もるのに都合が良い。また、所定分の余裕を加味するには、平均値に所定の余裕値を加算する場合や、平均値に所定の余裕率(1.1や1.2等)を掛け算する場合が含まれる。
図3に戻り、ステップS21では、上記予測した「息止め経過時間」>「設定値」(この例では30秒)か否かを判別し、NOの場合はステップS18に戻って、次のシネスキャンを行う。次のシネスキャンが被検体の息止め時間内に完了できることは、上記ステップS21の判別によって保証されている。
又、上記ステップS21の判別がYESの場合はステップS22で音声(オートボイス)及び操作モニター上に表示された息継ぎメッセージ又はガントリ内に設けた表示手段によって息継ぎ開始の案内を行う。ステップS23では息継ぎ時間の設定値(この例では20秒)の経過を待つ。そして、やがて息継ぎ時間を経過すると、ステップS17に戻って息止めナビを行い、次の一連のシネスキャンを行う。
こうして、やがて、ステップS19の判別で全スキャンを完了すると、ステップS24に進み、息継ぎナビを行う。なお、図示しないが、CT画像の再構成及び画面表示はスキャンと並行して行われる。
図7に上記カーディアック・シネスキャン制御の進行状況表示の例を示す。図の上部の時間軸表示と平行にシネスキャン制御の進行状況を表すプログレスバー(Progress Bar)
13dが表示されている。このスキャンは体軸方向の位置I50.00に始まってI167.00で完了する。プログレスバー13dは、横向きの棒グラフ上に1スキャン毎に対応させた矩形領域が等間隔で並べられた形をしており、トータルのスキャン回数は一定(既知)である。但し、息継ぎタイミングは未知であるため、息継ぎ無しのスキャンシーケンスが表示されている。
実際にスキャンが開始されると、1スキャンを行う度にプログレスバー13dの表示態様をアップデートする。このアップデートは、スキャン終了した矩形領域をリアルタイムで明るく表示したり、又は色を変えることで行う。図には太線で示している。逆に、息継ぎ時間中は、プログレスバー13dのアップデートを停止させることや、息継ぎ中であることを示すメッセージを表示することで、スキャンの進行状況を容易に把握できる。
なお、上記実施の形態では、スキャン毎に被検体を体軸方向に移動させるため、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を「今回のスキャン終了時までの息止め経過時間」+「被検体の体軸方向の移動時間」+「心拍間隔の最大値」+「信号Rnからスキャン開始までの遅延時間」+「スキャン時間」の演算により求めが、これに限らない。被検体を体軸方向に移動させないで複数スキャンする場合には、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を、上記「被検体の体軸方向の移動時間」を除いて、即ち、「今回のスキャン終了時までの息止め経過時間」+「心拍間隔の最大値」+「信号Rnからスキャン開始までの遅延時間」+「スキャン時間」の演算により求める。
また、上記実施の形態では心臓のシネスキャンの例を述べたが、これに限らない。心臓以外にも、本発明は不規則な周期運動をする走査対象の一般(胃,肺,筋肉等)に適用できる。
また、上記実施の形態では本発明のX線CT装置への適用例を述べたが、これに限らない。本発明は核磁気共鳴(NMR)法により被検体の空間的な核磁化分布を画像化するところの所謂MRI装置や、その他のPET装置にも適用可能であることは明らかである。
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
本発明の原理を説明する図である。 実施の形態によるX線CT装置の要部構成図である。 実施の形態によるX線CT撮影処理のフローチャートである。 実施の形態によるカーディアック・ゲーティング・パラメータ設定画面を説明する図である。 実施の形態による息止め・息継ぎ時間設定画面を説明する図である。 実施の形態によるカーディアック・シネスキャン制御のタイミングチャートである。 実施の形態によるカーディアック・シネスキャン制御の進行状況表示を説明する図である。
符号の説明
10 操作コンソール部
11 中央処理装置
11a CPU
11b 主メモリ(MM)
12 入力装置
13 表示装置(CRT)
14 制御インタフェース
15 データ収集バッファ
16 二次記憶装置(ハードディスク装置等)
20 撮影テーブル
21 天板(クレードル)
30 走査ガントリ部
40 X線管
50 コリメータ
90 X線検出器
91 データ収集部
35 ガントリ
60 心電計
100 被検体

Claims (12)

  1. 被検体を息止めさせながら該被検体を複数回スキャンし、収集したデータに基づき前記被検体のCT断層像を生成するCT断層像の生成方法であって、
    被検体の息止め開始後の経過時間を計測するステップと、
    所定の信号に同期させて被検体をスキャンし、CT断層像を再構成するのに必要なデータを収集するステップと、
    必要回数の全スキャン完了か否かを判別するステップと、
    前記判別するステップにおいて全スキャン完了でないと判別された場合に、今回のスキャン終了までの前記息止め開始後の経過時間に基づいて、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を求めるステップと、
    前記求めた息止め経過時間を所定の息止め閾値と比較し、その結果、前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超える場合に、前記被検体に息継ぎを促すための制御を行うステップとを備えることを特徴とするCT断層像の生成方法。
  2. 前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超えないことにより次回のスキャンを継続することを特徴とする請求項1記載のCT断層像の生成方法。
  3. 所定の信号は心電信号であることを特徴とする請求項1または2記載のCT断層像の生成方法。
  4. 次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を「今回のスキャン終了時までの息止め経過時間」+「被検体の体軸方向の移動時間」+「心拍間隔の最大値」+「所定の信号検出からスキャン開始までの遅延時間」+「スキャン時間」の演算により求めることを特徴とする請求項記載のCT断層像の生成方法。
  5. 被検体を息止めさせながら該被検体を複数回スキャンし、収集したデータに基づき前記被検体のCT断層像を生成するCT断層像の生成装置であって、
    被検体の息止め開始後の経過時間を計測する計測手段と、
    所定の信号に同期させて被検体をスキャンし、CT断層像を再構成するのに必要なデータを収集するスキャン手段と、
    必要回数の全スキャン完了でない場合に、今回のスキャン終了までの前記息止め開始後の経過時間に基づいて、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を求める演算手段と、
    前記求めた息止め経過時間を所定の息止め閾値と比較し、その結果、前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超える場合に、前記被検体に息継ぎを促すための制御を行
    制御手段とを備えることを特徴とするCT断層像の生成装置。
  6. 制御手段は、前記求めた息止め経過時間が所定の息止め閾値を超えないことにより次回のスキャン制御を継続することを特徴とする請求項記載のCT断層像の生成装置。
  7. 所定の信号は心電信号であることを特徴とする請求項5または6記載のCT断層像の生成装置。
  8. スキャン制御の進行状況を表す表示手段であって、単位スキャンの実行毎に単位区画の表示態様を更新するバーグラフと、被検体の息継ぎ中を表すメッセージと、被検体に息止め息継ぎを指示するアイコンとを有するもの、を更に備えることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のCT断層像の生成装置。
  9. 被検体を搭載して体軸方向に移動可能な撮影テーブルと、
    外部の心電計と接続するためのインタフェース手段とを更に備え、
    演算手段は、次回のスキャン終了までに要する息止め経過時間を「今回のスキャン終了時までの息止め経過時間」+「被検体の体軸方向の移動時間」+「心拍間隔の最大値」+「所定の信号検出からスキャン開始までの遅延時間」+「スキャン時間」の演算により求めることを特徴とする請求項に記載のCT断層像の生成装置。
  10. 心拍間隔の最大値は固定値からなることを特徴とする請求項記載のCT断層像の生成装置。
  11. 心拍間隔の最大値は直前の複数個の心拍間隔の平均値に所定分の余裕を加味した値からなることを特徴とする請求項10記載のCT断層像の生成装置。
  12. スキャン手段は、被検体を挟んで相対向するX線管とX線検出器とを含み、これらのX線撮影系を被検体体軸の回りに回転させて被検体の投影データを取得する走査ガントリ手段からなることを特徴とする請求項5から11のいずれか一項に記載のCT断層像の生成装置。
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