JP4569686B2 - 作業制御プログラム及び作業制御システム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、コンピュータは、申請に応じて行われる複数の作業に対する作業手順における遷移元の作業を一意に識別する遷移元作業識別子と遷移先の作業を一意に識別する遷移先作業識別子との対応を示す作業手順表と、該作業手順表によって定義されている作業手順が実行中又は完了であるかを示す状態を記憶する実行状態表と、作業を一意に識別する作業識別子と該作業における現在の状態との対応を示す作業状態表を記憶する記憶装置と、操作者の操作を受け付ける受付手段と、画面を提示する提示手段を具備し、前記コンピュータに、前記受付手段によって受け付けられた操作者の操作に応じて、前記作業手順表によって定義されている作業手順に基づいて実施が許可されている作業よりも前に実施された作業であって、前記作業状態表において作業が完了している作業における作業結果の変更要求を受け付ける変更要求受付機能と、前記作業状態表から実行中である作業を抽出し、前記作業手順表に基づいて、前記変更要求受付機能によって変更要求が受け付けられた変更要求に対応する作業から該抽出した作業までの作業を特定する作業特定機能と、前記変更要求受付機能によって変更要求を受け付けた場合、前記作業特定機能によって特定された作業の作業者の前記受付手段によって受け付けられた操作に応じて、該変更要求の追認又は拒否を受け付ける追認・拒否受付機能と、前記変更要求受付機能によって受け付けられた変更要求を取り下げることを指示する第1の選択肢と前記申請を取り下げることを指示する第2の選択肢を含む選択画面を前記提示手段によって利用者に提示する提示機能と、前記実行状態表に記憶されている前記作業手順の状態が完了であって、前記作業特定機能によって特定された作業のいずれかの作業で、前記追認・拒否受付機能によって拒否が受け付けられた場合であって、前記提示機能によって選択画面を前記提示手段が提示したときに、該選択画面には、前記第2の選択肢を提示しないようにすることによって、前記申請の取り下げの指示が行えないように制御する制御機能と、前記変更要求受付機能によって前記受付手段が変更要求を受け付けた場合、前記作業状態表に基づいて実施が許可されている作業の作業者にその旨を通知する通知機能を実現させることを特徴とする作業制御プログラムである。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。「あらかじめ定められた」とは、対象としている処理の前であることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、本実施の形態は、ワークフローにおける作業結果の変更についての処理を行うが、変更には修正を含み、主に修正について説明する。
変更要求受付モジュール110は、複数の作業に対する作業手順に基づいて実施が許可されている作業よりも前に実施された作業における作業結果の変更要求を受け付ける。例えば、具体的には、購入申請のワークフローにおいて、購入申請をした者が金額を間違えたことを、申請後に気がついて、その金額を修正するような場合である。その修正である変更要求が行われたときは、既にその後の作業が行われていることとなる。
作業手順解析モジュール122は、変更作業特定モジュール120、作業除外モジュール124、変更作業範囲特定モジュール126、作業移行抑制モジュール150、分岐作業処理モジュール160からの解析指示にしたがって、ワークフローの解析を行い、その解析結果を渡す。例えば、具体的には、ネットワーク状に接続された作業間の順番、分岐の有無、その分岐箇所等を抽出する等を行う。
標準作業特定モジュール140は、作業手順にしたがって、ワークフロー内で現在行われている作業を特定するものである。一般的には、変更作業が行われていない場合に、行うべき作業を特定する。そして、変更作業が行われている場合であっても、行うべき作業を特定するものである。ただし、作業移行抑制モジュール150によって、作業の移行を抑制されることがある。例えば、それ以上の作業の続行を中断することによって、作業の特定を抑制することがある。
作業移行抑制モジュール150は、実施が許可されている第1の作業よりも前に実施された作業の中に、変更作業特定モジュール120によって特定された第2の作業がある場合には、当該第1の作業における次への作業の移行を抑制する。つまり、現在行われている作業よりも以前に行われた作業において、変更が生じた場面であるので、それ以降の作業を続行することは無駄となる可能性があるものである。したがって、現在行われている作業以降の作業を抑制するものである。抑制としては、例えば、中止、中断、作業の延期等がある。
分岐作業処理モジュール160は、前記作業手順には分岐があり、変更作業特定モジュール120によって特定された作業が、既に実施された作業とは異なる分岐にある場合は、当該既に実施された作業を取り消す。つまり、ワークフロー内に分岐があり、現在行っている作業がその分岐の後のものであり、変更要求のあった作業によって、分岐の条件によっては異なる作業を行わなければならない場合に、分岐から今まで行っていた作業を取り消すようにしたものである。
ワークフロー管理システムサーバー210、クライアント250A、クライアント250Bは、ネットワーク290を介して、クライアント250Cは、広域通信網291及びネットワーク290を介して、それぞれ接続されている。クライアントは3つに限らず、1つであってもよいし、それ以上であってもよく、また、他の通信網を介して接続されていてもよい。ワークフロー管理システムサーバー210も複数あってもよいし、ワークフロー管理システムサーバー210自体が複数のサーバーによって構成されていてもよい。
ワークフロー管理システムサーバー210は、ワークフロー処理モジュール220、ワークフローデータ格納モジュール230を有している。
ワークフロー処理モジュール220は、ワークフローエンジンモジュール221、ワークフロー定義管理モジュール222、案件操作モジュール223、作業操作モジュール224、追認操作モジュール225を有している。
ワークフローデータ格納モジュール230は、ワークフロー定義格納モジュール232、案件・作業状態・履歴格納モジュール233、属性データ格納モジュール234、修正データ格納モジュール235、追認作業状態格納モジュール236を有している。
ワークフロー管理システムサーバー210は、ワークフロー処理モジュール220内の各モジュールがワークフローデータ格納モジュール230内に格納されている各データを用いてワークフローに関する処理を行う。主に追認操作モジュール225によって修正データ格納モジュール235、追認作業状態格納モジュール236を用いて、図1の例に示した処理を行う。ワークフロー定義管理モジュール222によってワークフロー定義格納モジュール232を用いて、ワークフロー自体の定義を行う。案件操作モジュール223によって案件・作業状態・履歴格納モジュール233を用いて、その案件についてのワークフローを起動等する。そして、作業者からの操作に応じて作業操作モジュール224によって属性データ格納モジュール234又は案件・作業状態・履歴格納モジュール233を用いて、作業を実施する。また、ワークフローに関する基本的な処理、つまり案件のワークフロー又は作業の実行状態を制御する処理をワークフローエンジンモジュール221が担う。なお、案件とは、定義されたワークフローにしたがって、実際に起動されたワークフローをいい、1つのワークフローの定義から複数の案件であるワークフローが起動されることがある。
ワークフロー定義格納モジュール232、追認処理データ格納モジュール237、案件・作業状態・履歴格納モジュール233、属性データ格納モジュール234は説明の都合上、別個に記憶装置に記憶されているように図3の例では示しているが、1つの記憶装置に記憶するようにしてもよいし、これらのうちの組み合わせであってもよい。例えば、案件・作業状態・履歴格納モジュール233と追認作業状態格納モジュール236を同じ記憶装置に記憶させ、属性データ格納モジュール234と修正データ格納モジュール235を同じ記憶装置に記憶させるようにしてもよい。
ワークフロー定義格納モジュール232は、ワークフローエンジンモジュール221から定義参照303等され、ワークフロー定義管理モジュール222から保存302、参照304等される。例えば、ワークフロー定義格納モジュール232に格納されるデータ例として、図9の例に示したワークフロー定義テーブル900、図10の例に示した作業定義テーブル1000、図11の例に示したトランジション定義テーブル1100、図12の例に示した属性定義テーブル1200、図13の例に示したフォーム定義テーブル1300がある。これらによって、ワークフローが定義される。
案件・作業状態・履歴格納モジュール233は、ワークフローエンジンモジュール221から状態参照308、履歴参照309、状態変更310等され、案件操作モジュール223から案件状態変更307、案件情報取得311等され、作業操作モジュール224から作業情報の取得・変更313等される。例えば、案件・作業状態・履歴格納モジュール233に格納されるデータ例として、図15の例に示した案件実行状態テーブル1500、図16の例に示した作業実行状態テーブル1600がある。
属性データ格納モジュール234は、ワークフローエンジンモジュール221から属性データ更新(修正データのマージ)318等され、作業操作モジュール224から属性データ登録316、属性データ更新317、属性データ参照319等される。例えば、属性データ格納モジュール234に格納されるデータ例として、図17の例に示した属性データテーブル1700がある。
追認処理データ格納モジュール237は、修正データ格納モジュール235、追認作業状態格納モジュール236を含んでおり、ワークフローエンジンモジュール221からデータ参照327、状態変更328等され、追認操作モジュール225から修正データ登録324、修正データ更新325、追認状態変更326、修正データ参照329等される。例えば、修正データ格納モジュール235に格納されるデータ例として、図20の例に示した修正データテーブル2000がある。これによって、修正が行われたデータについて記憶される。例えば、追認作業状態格納モジュール236に格納されるデータ例として、図19の例に示した追認状態テーブル1900がある。これによって、修正が行われたデータについての各作業における追認状態が記憶される。
図4の例に示したワークフローの定義は、図9から図13に示したテーブルを用いて定義されているものである。つまり、申請410の次に課長承認420、部長承認430が行われ、次に調達440、経理450が並行して行われて最後に総務460が行われるものである。
課長承認420では、作業者である課長が、申請内容を確認して、(1)申請を却下する、(2)承認し次の部長承認430へと進める(承認421)、(3)申請内容の修正のために申請者へ差し戻す(やり直しの指示である差し戻し422)、のいずれかを判断する。
部長承認430では、作業者である部長が、課長承認420と同様に承認/却下/差し戻し(差し戻し433)を判断し、承認する場合には決済完了として調達と経理による購入手続きへと進める(決済431、決済432)。
経理450では、作業者である経理が、購入先に対して代金の支払処理を行う。
総務460では、作業者である総務が、購入物品の資産管理台帳に登録する。
本実施の形態は、前述の課長承認420又は部長承認430の作業工程において、申請内容に不備があり修正が必要である場合に、特に申請を却下するか承認するかに影響しない些細な修正を申請者が行う場合の手順に関するものである。
既に完了状態となっている申請410の作業において、作業者である申請者は、既に入力したデータを修正し追認を依頼する。
例えば、図6(a)の例に示す申請及び内容修正画面600のように、「購買ワークフロー」という案件において、申請者欄611、所属部門欄612、購入品名欄613、単価欄614、数量欄615、発注先欄616、口座番号欄617、予算区分欄618、希望納期欄619に対して、申請者はそれぞれ値を記載する。そして、承認依頼ボタン621が選択されることによって、申請411の処理が行われる。
つまり、案件操作モジュール223は、ワークフロー定義テーブル900を用いて、ユーザーインターフェイス251に案件一覧312を提示する。そして、購入申請というワークフローの案件起動306を受け付ける。そして、案件操作モジュール223は、案件実行状態テーブル1500にその案件は実行中であるということを登録し、作業操作モジュール224によって、ワークフローエンジンモジュール221、フォーム定義テーブル1300等を用いて、ユーザーインターフェイス251に対して申請及び内容修正画面600を提示する。そして、作業操作モジュール224は、申請及び内容修正画面600内の各欄について属性データ受付314を行う。
つまり、追認操作モジュール225は、ユーザーインターフェイス251から申請者の操作に応じて、修正データ受付322し、追認の依頼を受け付ける。このことは、追認操作モジュール225は、既に行われた作業による作業結果の変更要求を受け付けることとなる。追認操作モジュール225は、追認処理データ格納モジュール237に対して、修正データ登録324又は修正データ更新325をする。なお、この時点で、現在行われている作業は、部長承認430とする。つまり、既に課長承認420では修正前の状態で承認作業が終了している状態である。
また、作業完了の受付があったものだけを対象とするようにしてもよい。その場合は、部長承認430では作業途中であり、作業完了とはなっていないので、終点はその前にある課長承認420となる。
また、修正承認依頼ボタン631が選択されたことを契機として、追認操作モジュール225は、現在実行中の作業に対して、次への作業への移行を抑制させる。つまり、作業操作モジュール224による処理を中断させる。
例えば、図7の例に示す追認画面700のような画面を、追認操作モジュール225が、課長が操作しているユーザーインターフェイス251に提示する。追認画面700は、申請者欄711、所属部門欄712、購入品名欄713、単価欄714、数量欄715、追認ボタン721、拒否ボタン722を有している。つまり、申請者欄711、所属部門欄712で修正をした者に関する情報を提示し、単価欄714で修正されたデータを提示し、その購入に関する購入品名欄713、数量欄715を提示する。なお、これらの他に修正されていないデータを、修正されたデータとは異なる形態で提示するようにしてもよい。なお、修正された属性毎に追認画面700を提示しているが、これを修正された複数の属性を提示するようにしてもよい。
拒否ボタン722が選択された場合には、修正を行った申請者が「修正取り下げ」か「申請取り下げ」を選択する。
例えば、図8の例に示す拒否された場合の修正者の選択画面800のような画面を、追認操作モジュール225が、修正を行った作業者が操作しているユーザーインターフェイス251に提示する。拒否された場合の修正者に対する選択画面800は、単価欄811、選択肢812、選択肢813、実行ボタン821を有している。つまり、修正が行われたデータである単価欄811(他の修正が行われたデータの欄であってもよい)を提示しており、拒否された修正を示している。そして、選択肢812の「修正を取り下げる(修正前の内容で継続します)」又は選択肢813の「申請を取り下げる(案件を中止します)」のいずれかを選択するように提示する。
選択肢812が選択された場合は、修正はなかったことになり、現在の実行中の作業が継続されることになる。つまり、中断されていた作業操作モジュール224による処理が継続されることになる。
なお、追認操作モジュール225による追認処理は、作業実行状態テーブル1600及びトランジション定義テーブル1100を用いて、作業が実行された経路を辿って、実行された各作業に対して行われる。
図14(図5)に示すワークフローそのもののワークフロー定義1410は、図9の例に示したワークフロー定義テーブル900内の第1行目のワークフローのIDが「1」であり、定義名が「購入申請」に該当する(ワークフロー定義:ID=1、定義名=購入申請)。そして、課長承認420の作業定義1420は、図10の例に示した作業定義テーブル1000の第2行目の作業のIDが「112」であり、作業名が「課長承認」に該当する(作業定義:ID=112、作業名=課長承認)。また、承認421の遷移定義1430は、図11の例に示したトランジション定義テーブル1100の第2行目の遷移のIDが「312」であり、遷移元が「112」であり、遷移先が「113」である(遷移定義:ID=312、遷移元=112、遷移先=113)。
「課長承認」作業の承認画面1800は、申請者欄1811、所属部門欄1812、購入品名欄1813、単価欄1814、数量欄1815、承認ボタン1821を有している。これらは、図13の例に示したフォーム定義テーブル1300内の第10行目から第14行目までのもの(フォーム定義:ID=720、作業定義=112、属性=511等)から生成されたものである。つまり、「課長承認」作業の承認画面1800内の申請者欄1811から数量欄1815は、それぞれフォーム定義1853からフォーム定義1857までによって生成されたものである。そして、図5の例に示した課長承認420の作業定義1852は、図10の例に示した作業定義テーブル1000内の第2行目の作業のIDが「112」であり、ワークフロー定義が「1」であり、作業名が「課長承認」に該当する(作業定義:ID=112、定義=1、作業名=課長承認)。また、図5の例に示した課長承認420の作業実行状態1851(つまり、「課長承認」作業の承認画面1800を提示している作業)は、図16の例に示した作業実行状態テーブル1600内の第2行目の作業実行状態のIDが「1102」であり、案件のIDが「1001」であり、作業定義が「112」に該当する(作業実行状態:ID=1102、案件=1001、作業定義=112)。
申請2110から課長承認2120へ遷移し、購入金額が100万円以内である場合は経理2140へ遷移し、100万円超である場合は部長承認2130へ遷移し、部長承認2130の後は経理2140へ遷移する。
このようなワークフローの場合に、
(1)購入金額が20万円で購入依頼の申請2110を行う。
(2)その後、課長承認2120が済み、分岐条件の100万円以内のため部長承認不要として、経理2140で処理中とする。
(3)その場合に、申請2110の申請者が、購入金額を200万円に修正して、追認を依頼した。
という場合を想定する。
(1)追認操作モジュール225が、ワークフローエンジンモジュール221を用いて、修正前と修正後で遷移先が異なることを検知する。つまり、修正前については実行履歴を参照し、修正後については追認がされたとした場合の内容に対する分岐における条件を判定する。なお、実行履歴とは、修正内容(修正項目と修正前後の値)や追認(追認、拒否の選択を含む)処理履歴を通常の実行履歴と共に参照できるように格納しておくものである。
(A)「認可」の場合には、次の作業工程に対する申請取り消しに進む。
遷移先の全ての作業の申請取り消しが認可された場合には、改めて修正後の内容に基づく遷移先に分岐する。
(B)「拒否」の場合には、修正を行った申請者によって「修正取り下げ」か「申請取り下げ」が選択される。前述した図8の例に示した拒否された場合の修正者の選択画面800と同等のものをユーザーインターフェイス251に提示する。「修正取り下げ」が選択された場合には、元の申請内容で継続する。「申請取り下げ」が選択された場合には、その案件を中止する。
(1)課長承認2120による追認後の分岐において、修正前後で遷移先が異なることを追認操作モジュール225が検知する。
(2)課長承認2120で追認された場合に、部長承認2130での作業への遷移を抑制し、経理2140での作業に遷移する分岐に対して「申請取り消し」を発行する。つまり、経理2140の作業者のユーザーインターフェイス251に対して「申請取り消し」を提示する。
その経理2140の作業者が、金額の支払い取り消しなどにより対応可能な場合には、「申請取り消し」の「認可」が選択される。
(4)部長承認2130によって承認された場合には、経理2140の作業に遷移して修正後の購入金額200万円の支払いを行うこととなる。
図22は、申請取り消し状態テーブル2200のデータ構造例を示す説明図である。申請取り消し状態テーブル2200は、ID欄2201、案件欄2202、作業定義欄2203、状態欄2204を有している。「申請取り消し」の実行状況を管理するためのテーブルである。つまり、ID欄2201は、「申請取り消し」の実行状況を一意に識別する識別子を記憶する。案件欄2202は、その「申請取り消し」の作業が含まれている案件を一意に識別する識別子(案件実行状態テーブル1500のID欄1501で定義された識別子)を記憶する。作業定義欄2203は、その「申請取り消し」の判断がされる作業を一意に識別する識別子(作業定義テーブル1000のID欄1001で定義された識別子)を記憶する。状態欄2204は、その「申請取り消し」における現在の状態(実行中、認可、拒否、待機中等)を記憶する。
また、作業に着手していない作業に関しては、「申請取り消し」の認可が選択されたものとして取り扱うようにしてもよい。
申請取り消しは、実行履歴から作業が実行された経路の各作業に対して行われる。各作業での申請取り消しに対する認可又は拒否の選択は、実行された順序に限られず、実行された逆の順序でもよいし、一斉に各作業に対して行ってもよい。
この機能により、作業者は取り消しが可能である場合に取り消しを「認可」すること、つまり、分岐箇所前の全ての作業において認可されたという通知を受けてから、申請取り消しの認可を行うこととなる。
この場合には、時間の経過により作業取り消しが不可能になる状況に対応するために、申請取り消し「認可」に対して作業取り消しが可能な期限を設定して、その期限が到来すると「拒否」の場合と同等の処理となるようにしてもよい。
なお、図24に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図24に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図24に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、前述のユーザーインターフェイス251への提示には、ディスプレイ等の表示装置に表示することの他に、音声による出力等であってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
また、通知には、前述の提示の他に、電子メール、チャット等による通知を含めてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blue−ray Disk)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…変更作業特定モジュール
122…作業手順解析モジュール
124…作業除外モジュール
126…変更作業範囲特定モジュール
130…通知モジュール
140…標準作業特定モジュール
150…作業移行抑制モジュール
160…分岐作業処理モジュール
210…ワークフロー管理システムサーバー
220…ワークフロー処理モジュール
221…ワークフローエンジンモジュール
222…ワークフロー定義管理モジュール
223…案件操作モジュール
224…作業操作モジュール
225…追認操作モジュール
230…ワークフローデータ格納モジュール
232…ワークフロー定義格納モジュール
233…案件・作業状態・履歴格納モジュール
234…属性データ格納モジュール
235…修正データ格納モジュール
236…追認作業状態格納モジュール
237…追認処理データ格納モジュール
250A…クライアント
250B…クライアント
250C…クライアント
251…ユーザーインターフェイス
290…ネットワーク
291…広域通信網
Claims (6)
- コンピュータは、
申請に応じて行われる複数の作業に対する作業手順における遷移元の作業を一意に識別する遷移元作業識別子と遷移先の作業を一意に識別する遷移先作業識別子との対応を示す作業手順表と、該作業手順表によって定義されている作業手順が実行中又は完了であるかを示す状態を記憶する実行状態表と、作業を一意に識別する作業識別子と該作業における現在の状態との対応を示す作業状態表を記憶する記憶装置と、
操作者の操作を受け付ける受付手段と、
画面を提示する提示手段
を具備し、
前記コンピュータに、
前記受付手段によって受け付けられた操作者の操作に応じて、前記作業手順表によって定義されている作業手順に基づいて実施が許可されている作業よりも前に実施された作業であって、前記作業状態表において作業が完了している作業における作業結果の変更要求を受け付ける変更要求受付機能と、
前記作業状態表から実行中である作業を抽出し、前記作業手順表に基づいて、前記変更要求受付機能によって変更要求が受け付けられた変更要求に対応する作業から該抽出した作業までの作業を特定する作業特定機能と、
前記変更要求受付機能によって変更要求を受け付けた場合、前記作業特定機能によって特定された作業の作業者の前記受付手段によって受け付けられた操作に応じて、該変更要求の追認又は拒否を受け付ける追認・拒否受付機能と、
前記変更要求受付機能によって受け付けられた変更要求を取り下げることを指示する第1の選択肢と前記申請を取り下げることを指示する第2の選択肢を含む選択画面を前記提示手段によって利用者に提示する提示機能と、
前記実行状態表に記憶されている前記作業手順の状態が完了であって、前記作業特定機能によって特定された作業のいずれかの作業で、前記追認・拒否受付機能によって拒否が受け付けられた場合であって、前記提示機能によって選択画面を前記提示手段が提示したときに、該選択画面には、前記第2の選択肢を提示しないようにすることによって、前記申請の取り下げの指示が行えないように制御する制御機能と、
前記変更要求受付機能によって前記受付手段が変更要求を受け付けた場合、前記作業状態表に基づいて実施が許可されている作業の作業者にその旨を通知する通知機能
を実現させることを特徴とする作業制御プログラム。 - 前記コンピュータの前記記憶装置に、
さらに、各作業と当該各作業に必要なデータとの対応を示す定義表を記憶させ、
前記作業特定機能は、作業を特定する場合に、前記定義表に基づいて、作業結果の変更とは独立した作業を除外して、作業を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業制御プログラム。 - 前記作業特定機能は、実施を許可する作業として特定しようとしている作業が、前記作業状態表に基づいて実施が許可されている作業である場合、又は実施が許可されている作業よりも後の作業である場合には、当該実施が許可されている作業を終点とする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業制御プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記作業状態表に基づいて実施が許可されている第1の作業よりも前に実施された作業の中に、前記作業特定機能によって特定された第2の作業がある場合には、当該第1の作業における次への作業の移行を抑制する作業移行抑制機能
をさらに実現させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の作業制御プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記作業手順表によって定義されている作業手順には分岐があり、前記作業特定機能によって特定された作業が、既に実施された作業とは異なる分岐にある場合は、当該既に実施された作業を取り消す作業取消機能
をさらに実現させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の作業制御プログラム。 - 申請に応じて行われる複数の作業に対する作業手順における遷移元の作業を一意に識別する遷移元作業識別子と遷移先の作業を一意に識別する遷移先作業識別子との対応を示す作業手順表と、該作業手順表によって定義されている作業手順が実行中又は完了であるかを示す状態を記憶する実行状態表と、作業を一意に識別する作業識別子と該作業における現在の状態との対応を示す作業状態表を記憶する記憶装置と、
操作者の操作を受け付ける受付装置と、
画面を提示する提示装置と、
前記受付装置によって受け付けられた操作者の操作に応じて、前記作業手順表によって定義されている作業手順に基づいて実施が許可されている作業よりも前に実施された作業であって、前記作業状態表において作業が完了している作業における作業結果の変更要求を受け付ける変更要求受付手段と、
前記作業状態表から実行中である作業を抽出し、前記作業手順表に基づいて、前記変更要求受付手段によって変更要求が受け付けられた変更要求に対応する作業から該抽出した作業までの作業を特定する作業特定手段と、
前記変更要求受付手段によって変更要求を受け付けた場合、前記作業特定手段によって特定された作業の作業者の前記受付装置によって受け付けられた操作に応じて、該変更要求の追認又は拒否を受け付ける追認・拒否受付手段と、
前記変更要求受付手段によって受け付けられた変更要求を取り下げることを指示する第1の選択肢と前記申請を取り下げることを指示する第2の選択肢を含む選択画面を前記提示装置によって利用者に提示する提示手段と、
前記実行状態表に記憶されている前記作業手順の状態が完了であって、前記作業特定手段によって特定された作業のいずれかの作業で、前記追認・拒否受付手段によって拒否が受け付けられた場合であって、前記提示手段によって選択画面を前記提示装置が提示したときに、該選択画面には、前記第2の選択肢を提示しないようにすることによって、前記申請の取り下げの指示が行えないように制御する制御手段と、
前記変更要求受付手段によって前記受付装置が変更要求を受け付けた場合、前記作業状態表に基づいて実施が許可されている作業の作業者にその旨を通知する通知手段
を具備することを特徴とする作業制御システム。
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