JP2017027116A - プロセス制御装置及びプロセス制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、先送りにより想定外の結果が得られた場合、ワークフローをさらに先に進めることができなくなってしまう。つまり、先送りにより想定外の結果が得られてしまうと、そのような事態に対処できなくなってしまう。
そこで、本発明は、ワークフローにおいてある作業が完了していなくても次の作業に進めることはできるが、作業の差し戻しができない技術と比較して、先送りにより想定とは異なる結果が得られた場合であっても、ワークフローの工程全体を進めることができるようにしたプロセス制御装置及びプロセス制御プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、複数の作業から構成されるワークフローを定義する、ワークフロー定義手段と、前記ワークフローを構成する作業のうち、完了していない作業を保留状態とする、保留状態設定手段と、前記保留状態が設定された場合に、当該保留状態とされた作業を実施したと仮定して次作業に先送りする、先送り手段と、前記保留状態とされた作業の結果が、前記先送り手段が実施したと仮定した結果とは異なる結果となった場合に、前記ワークフローを構成する作業の中から前作業に差し戻すべき作業を抽出し、前作業に差し戻す、差し戻し手段と、を有する、プロセス制御装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
システムによる業務の効率化を実現するための方法として、ワークフローによるプロセス制御がある。
ワークフローでは、業務において実施すべき作業とその順番を予め定義することができる。また、条件を設定することで、状況に応じて実施する作業を変更することができる。ワークフローを導入することにより、作業を漏れなく効率的に実施することができるようになる。
しかしながら、従来のワークフローで定義したフローは、実際の業務に即したフローになっていない場合が多く、導入してもシステムでサポートしきれない部分があったり、そもそも導入できなかったりする。
ワークフローの定義に即していない業務の1つとして、作業を保留にして先送りする業務がある。通常、ワークフローは、前の作業が完了してから次の作業が開始できるようになっており、作業が完了していない状況で次の作業を開始することはできない。
この場合、前の作業が完全に終わっていないが、リスクは少ないため先に進みたいという状況がある。情報処理装置100は、そのような状況に対応するものである。
ワークフロー定義は、開始作業から終了作業までの、作業を作業間の遷移条件で結んだデータセットである。
属性は、作業や実施項目(以下、TODOともいう)に付与されたメタ情報である。例えば、名前や作成日時、状態等である。
案件は、業務処理の1つのまとまりである。つまり、ワークフロー定義にしたがって実行される処理群である。例えば、口座開設をするための一連の処理等である。
案件情報は、業務を行う上で参照する情報、生成した情報である。
作業は、案件を完了するために、実施しなくてはいけない、1つ1つの処理である。
インプット情報は、作業を実施するときに参照する情報である。
アウトプット情報は、作業を実施した際に生成される情報である。
先送りとは、保留状態とされた作業を実施したと仮定して、次作業を実施させることである。
差し戻しとは、保留状態とされた作業の最終結果が、実施したと仮定した場合の結果(つまり、保留状態としたときに予定した結果)とは異なる結果となった場合に、再度実施しなければならなくなった作業に処理を戻すことをいう。
そして、作業情報処理モジュール105は、保留状態が設定された場合に、その保留状態とされた作業を実施したと仮定して次作業に先送りする。
次に、作業情報処理モジュール105は、保留状態とされた作業の結果が、実施したと仮定した結果とは異なる結果となった場合に、ワークフローを構成する作業の中から前作業に差し戻すべき作業を抽出し、前作業に差し戻す。
また、作業情報処理モジュール105は、先送りされた作業のアウトプット情報が変更された場合、先送りされた作業のアウトプット情報をインプット情報に持つ作業を差し戻し作業として抽出するようにしてもよい。
また、作業情報処理モジュール105は、作業ルール記憶モジュール130内の保留時の実行禁止情報140によって設定された作業の実行を禁止するようにしてもよい。そして、作業情報処理モジュール105は、保留時の実行禁止情報140によって設定された作業よりも前にある作業に、保留状態に設定された作業が存在する場合に、保留時の実行禁止情報140によって設定された作業の実行を禁止するようにしてもよい。
作業順序取得モジュール120から作業を取得した後の処理は、取得した作業の前工程の作業によって処理が変わる。
前工程の作業の状態が全て完了の場合は、取得した作業の状態を「実行中」に変更し、ユーザー182が次の作業を実行できる状態にする。
前工程の作業の状態に1つでも保留がある場合は、取得した作業の状態は2パターンで処理され、後述の実行可能判断モジュール125の処理結果による。
取得した作業が実行可能な場合は、取得した作業の状態を「実行中」に変更し、ユーザー182が次の作業を実行できる状態にする。
取得した作業が実行できない場合は、取得した作業は「実行中」にならず処理を終了する。
案件情報記憶モジュール115は、作業情報処理モジュール105と接続されている。案件情報記憶モジュール115は、作業を実施するために参照する情報(インプット情報)や作業を通して作成した情報(アウトプット情報)を格納する。例えば、銀行口座申込における、申込書や申込内容(氏名、住所など)のデータが案件情報に含まれる。
作業順序ルール135は、作業順序取得モジュール120、実行可能判断モジュール125からアクセスされる。作業順序ルール135は、複数の作業から構成されるワークフローを定義する情報(以下、ワークフロー定義ともいう)である。また、作業の順番(作業順序ルール)を規定している。作業ルール記憶モジュール130として、例えば、作業順序ルールテーブル400を用いる。図4は、作業順序ルールテーブル400のデータ構造例を示す説明図である。作業順序ルールテーブル400は、順序ルール識別子欄410、作業識別子欄420、順番欄430を有している。順序ルール識別子欄410は、順序ルールを、本実施の形態において一意に識別するための識別子である順序ルール識別子を記憶している。作業識別子欄420は、作業識別子を記憶している。順番欄430は、ワークフロー内において、その作業識別子が指し示している作業の順番を記憶している。
図4の例に示す作業順序ルールテーブル400は、図5の例に示すワークフローを定義している情報である。つまり、図5の例に示すワークフローは、W−1作業510の作業が完了したら、次にW−2作業520の作業を実施し、W−2作業520の作業が完了したら、次にW−3作業530の作業を実施し、W−3作業530の作業が完了したら、次にW−4作業540の作業を実施することを示している。なお、この例では、単純なワークフローを示したが、枝分かれ(1つのノードから複数のリンクがある場合)等の処理が含まれていてもよい。その場合、作業順序ルールテーブル400内に、次の作業の作業識別子を記憶する欄を設けてもよい。
例えば、W−4を作業識別子に持つ作業が実行可能判断モジュール125に実行できるか問い合わせがあった場合、図4に示す例でいうと、W−4より前に作業を行うW−1、W−2、W−3を作業順序ルール135から取得し、作業情報記憶モジュール110から状態を確認する。3つの作業のうち、1つでも保留状態があった場合、保留時の禁止情報140を参照し、図6に示す例でいうとW−4はTrueなので実行禁止という判断になる。
この作業インプット/アウトプット定義テーブル700によって、例えば、「書類A」と「書類B」を参照しながら「氏名」、「年齢」、「住所」、「年収」、「勤務先」といった情報をシステムに入力する、というような作業は、W−2の作業識別子を持つ作業のように表すことができる。
また、W−3の作業識別子を持つ作業は、W−2でシステムに入力された「年収」、「勤務先」をもとに「仮審査結果」を判断する、といったことを表すことができる。
例えば、図7のW−2が表す作業において、「年収」が変更された場合、W−3とW−4を変更する必要がある。つまり、作業識別子:W−2のアウトプット欄730にある「年収」が、作業識別子:W−3、W−4のインプット欄720にあるからである。同様に、「住所」が変更された場合は、W−4を変更する必要がある。つまり、作業識別子:W−2のアウトプット欄730にある「住所」が、作業識別子:W−4のインプット欄720にあるからである。
例えば、「W−2」という作業を保留にした場合、保留を解消するためにTODOを作成できるようにしたい。作成されたTODOをT−2とすると、TODO情報テーブル800のT−2のように関連作業に「W−2」が入る。TODOの「状態」(状態欄860)には、「保留」状態は含まれない。
作業を保留にしたときに作成されたTODOは、TODO完了時に、保留状態の作業を作業可能な状態に変更したい。そのため、TODO情報処理モジュール160では、TODOの状態が「完了」状態に変更された場合、関連作業の状態を「実行中」に変更するように作業情報処理モジュール105に依頼する。
作業の状態として「保留」状態を有する。「完了」状態と同じく作業を前に進めることを可能(先送り)にしながら、作業が終わっていない状態を表せるようにする。
作業に「保留時実行禁止情報」を設定できるようにしている。前工程で保留状態の作業が存在した場合、作業を実施できないようにする。
保留解消時に仮決めと異なる結果となった場合、作業のインプット情報とアウトプット情報をもとに影響範囲を算出して差し戻しを行う。
具体的には、作業の状態として、「実行前」、「実行中」、「完了」、「中止」といった一般的な状態に加えて「保留」状態を持たせ、「保留」選択時にも次の作業に進めることができるようにする。これによって、完了していなくても仮の状態で次の作業に進めることができる。そして、保留という状態で明示的に示すことで、どの作業が完了していないのかを把握することができるようになる。
また、作業ルールとして「保留時実行禁止情報」を設定し、該当作業の保留時実行禁止情報が「True」の場合で、前工程に保留状態がある場合には、作業を実行不可能にする。これによって、承認作業など、「それ以前の作業が正しく終わっていない場合に作業を開始してはいけない」といった制限を設けることができるようになる。
また、作業にインプット情報とアウトプット情報を定義することで、作業のアウトプット情報が変更された場合、アウトプット情報に設定された情報をインプット情報に持つ他の作業を抽出し、作業の状態を「実行中」状態に変えることによって、差し戻す。これによって、先送りした作業が仮決めの結果になっても影響範囲を特定して差し戻しできるようになる。
なお、ユーザー182Aとユーザー182Bは、同一人物であってもよいし、別人物であってもよい。また、ユーザー端末180Aとユーザー端末180Bは、1つのユーザー端末であってもよいし、別々のユーザー端末であってもよい。
情報処理装置100A、ユーザー端末180A、ユーザー端末180B、ワークフロー処理装置210A、ワークフロー処理装置210Bは、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100、ワークフロー処理装置210A、ワークフロー処理装置210Bによる機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。ワークフロー処理装置210Bは、情報処理装置100Bを有している。つまり、ワークフロー処理装置210Bは、情報処理装置100を内蔵して、ワークフローを管理する。
ユーザー端末180に対するユーザーの操作に応じて、情報処理装置100によってワークフローが指定され、実行の指示が行われる。そして、そのワークフローにしたがい、ワークフロー内の各作業が割り当てられたユーザーによって、その作業が行われ、作業内容、作業結果等がユーザー端末180から情報処理装置100に送信される。ワークフロー内には定義されていない非定型業務が発生した場合、TODOが作成され、そのTODOを実施したと仮定してワークフローの工程を先送りする。
ステップS902では、作業結果を更新する。
具体的には、何らかの作業を実施した場合、作業情報記憶モジュール110内の状態、作業アウトプットとして指定された案件情報記憶モジュール115内の情報を更新する。状態は、作業を完全に終了した場合は「完了」の状態に変更する。先送りする場合は「保留」の状態に変更する。作業を途中でやめる場合は「中止」の状態に変更すること等を行う。
作業が「保留」状態になり、実施すべきことをTODOとして作成する場合は、図11の例に示すフローを実施する。
ステップS906では、次の作業を取得する。具体的には、作業順序取得モジュール120にて、次に実施する作業を取得する。
ステップS908では、前工程の作業の数だけ、ステップS912までの処理を繰り返す。具体的には、作業順序取得モジュール120で取得した作業より前工程で実施する作業を取得し、作業数分処理を行う。A、B、C、D、Eという作業をAから順に実施する場合で、Cの作業を完了したとする。この場合、次の作業はDとなり、前工程の作業はA、B、Cとなる。
ステップS914では、次の作業の実行可/不可を判断する。そして、ステップS916へ進む。具体的には、前工程の作業分、保留状態の作業がないかを調査し、1つでも保留状態の作業があった場合、次の作業が実行可能か不可能か実行可能判断モジュール125に問い合わせを行う。実行可能判断モジュール125では、保留時の実行禁止情報140を確認することで判断する。
ステップS918では、次の作業の状態を「実行中」に変更する。具体的には、作業情報記憶モジュール110の状態を「実行中」に変更する。
ステップS1002では、作業結果を更新する。具体的には、先送り作業に対する処理についても、図9の例に示す作業結果の更新(ステップS902)と同様に、作業の状態、及び、アウトプット情報として指定された案件情報記憶モジュール115内の情報を更新する。
ステップS1004では、アウトプット情報に変更があるか否かを判断し、変更がある場合はステップS1006へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1099)。具体的には、案件情報記憶モジュール115内の情報が更新された場合(情報の値に変更があった場合)、想定外の状況として差し戻し処理が行われる。
ステップS1008では、作業リスト内にある作業の数だけ、ステップS1012までの処理を繰り返す。
ステップS1010では、作業の状態を「実行中」に変更する。
ステップS1102では、作業を保留状態に変更する。
ステップS1104では、TODOを作成し、作業識別子を関連作業に設定する。具体的には、TODO情報記憶モジュール165にTODOの内容を追加する。このとき、保留状態の作業識別子を関連作業に設定する。
ステップS1202では、TODOの状態を変更する。具体的には、TODO情報記憶モジュール165の内容を変更する。
ステップS1204では、TODOが完了状態であるか否かを判断し、完了状態である場合はステップS1206へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1299)。
ステップS1206では、TODOの関連作業を取得する。具体的には、TODO情報記憶モジュール165内から該当するTODOの関連作業を設定された作業識別子を取得する。
ステップS1208では、関連作業の状態を「実行中」に変更する。具体的には、作業情報記憶モジュール110内の、取得した作業識別子が表す作業の状態を「実行中」に変更する。
作業一覧1300は、作業を保留にし、次の作業に進んだときの作業一覧を表す。
ワークフロー表示領域1310内には、ワークフローの内容(順序付けられた作業)を表示している、状態表示領域1350内には、その各作業における状態を表示している。
作業1312は、「書類の存在確認」である。作業1312のこの時点での状態は、完了1352である。
作業1314は、「書類内容の入力」である。作業1314のこの時点での状態は、保留1354である。
作業1316は、「内容の整合性チェック(仮審査)」である。作業1316のこの時点での状態は、実行中1356である。
作業1318は、「審査」である。作業1318のこの時点での状態は、開始前1358である。
例えば、「書類内容の入力」の作業1314では、「ローン申込書の年収記載欄と年収証明書に記載された年収を突き合わせて、システムに入力しなくてはいけない」、とする。
年収証明書がまだ届いていないが、申込書に記載された年収(500万円)を一時的にシステムに入力し、作業1314を保留1354として、先送りを実施する。
したがって、内容の整合性チェック(仮審査)の作業1316では、実行中1356の状態になっており、作業を実施できる状態である。
作業一覧1400は、保留時に実行不可能な作業が存在した場合の作業一覧を表す。この場合、内容の整合性チェック(仮審査)の作業1316は完了1456となるが、審査の作業1318は、保留作業が存在するため実行中にならず、開始前1458のままである。
作業1312のこの時点での状態は、完了1452である。
作業1314のこの時点での状態は、保留1454である。
作業1316のこの時点での状態は、完了1456である。
作業1318のこの時点での状態は、開始前1458である。
例えば、仮入力されている年収500万円という値で仮審査(作業1316)は終わらせたが、審査の作業1318については、年収証明書が届いて年収が確定しないと実施できない。具体的には、作業1318における実行禁止情報テーブル600の「実行禁止になる欄620」が「True」であるので、作業1318の状態を開始前1458(作業1314の「完了」待ち)とする。
作業一覧1500は、保留が解消されたが想定外の結果だった場合の作業一覧を表す。
作業1312のこの時点での状態は、完了1552である。
作業1314のこの時点での状態は、完了1554である。
作業1316のこの時点での状態は、実行中1556である。
作業1318のこの時点での状態は、開始前1558である。
例えば、年収証明書が届き、年収を確認したところ、年収が400万だったので、正しい年収を入力し、作業1314を完了1554する。
このとき、年収をインプット情報にもつ内容の整合性チェック(仮審査)の作業1316が実行中1556に差し戻しされる。
審査の作業1318は、もともと開始前1558(開始前1358)だったので差し戻しはされない。
なお、図16に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図16に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図16に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
102…作業変更要求
105…作業情報処理モジュール
110…作業情報記憶モジュール
115…案件情報記憶モジュール
120…作業順序取得モジュール
125…実行可能判断モジュール
130…作業ルール記憶モジュール
135…作業順序ルール
140…保留時の実行禁止情報
145…影響範囲算出処理モジュール
150…作業インプット/アウトプット定義記憶モジュール
160…TODO情報処理モジュール
162…TODO完了要求
165…TODO情報記憶モジュール
180…ユーザー端末
182…ユーザー
210…ワークフロー処理装置
290…通信回線
Claims (5)
- 複数の作業から構成されるワークフローを定義する、ワークフロー定義手段と、
前記ワークフローを構成する作業のうち、完了していない作業を保留状態とする、保留状態設定手段と、
前記保留状態が設定された場合に、当該保留状態とされた作業を実施したと仮定して次作業に先送りする、先送り手段と、
前記保留状態とされた作業の結果が、前記先送り手段が実施したと仮定した結果とは異なる結果となった場合に、前記ワークフローを構成する作業の中から前作業に差し戻すべき作業を抽出し、前作業に差し戻す、差し戻し手段と、
を有する、プロセス制御装置。 - 前記差し戻し手段は、前記先送りされた作業のアウトプット情報が変更された場合、前記先送りされた作業のアウトプット情報をインプット情報に持つ作業を差し戻し作業として抽出するものである、
請求項1に記載のプロセス制御装置。 - 前記保留状態がある場合に、実行を禁止する作業を設定している、禁止作業設定手段、
をさらに有する請求項1又は2に記載のプロセス制御装置。 - 前記禁止作業設定手段によって設定された作業の実行を禁止する、作業禁止手段
を、さらに有し、
前記作業禁止手段は、前記禁止作業設定手段によって設定された作業よりも前にある作業に、保留状態に設定された作業が存在する場合に、前記禁止作業設定手段によって設定された作業の実行を禁止するものである、
請求項1又は2に記載のプロセス制御装置。 - コンピュータを、
複数の作業から構成されるワークフローを定義する、ワークフロー定義手段と、
前記ワークフローを構成する作業のうち、完了していない作業を保留状態とする、保留状態設定手段と、
前記保留状態が設定された場合に、当該保留状態とされた作業を実施したと仮定して次作業に先送りする、先送り手段と、
前記保留状態とされた作業の結果が、前記先送り手段が実施したと仮定した結果とは異なる結果となった場合に、前記ワークフローを構成する作業の中から前作業に差し戻すべき作業を抽出し、前作業に差し戻す、差し戻し手段
として機能させるためのプロセス制御プログラム。
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