JP4569544B2 - 無線マルチホップネットワークの経路制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線マルチホップネットワーク上の経路制御を行うルーティング方式に関し、特に、その経路制御を行なうシステムに関する。
無線通信可能範囲内に存在する通信端末(以下、通信ノード)同士が無線により直接通信する無線ネットワークが普及されている。近年では、送信元の通信ノードが、相手先の通信ノードの無線通信可能範囲内に存在しない場合、送信元の通信ノードの無線通信可能範囲内にも相手先の通信ノードの無線通信可能範囲内にも存在する通信ノードを中継通信ノード群とすることで、相手先の通信ノードと通信することができる無線マルチホップネットワークが開発されている。ここで、中継通信ノード群のうちの、送信元の通信ノードの無線通信可能範囲内に存在する通信ノードや、相手先の通信ノードの無線通信可能範囲内に存在する通信ノードを隣接通信ノードとする。
無線マルチホップネットワークでは、それぞれ複数の無線通信可能範囲を有する複数の通信ノードが利用される。複数の通信ノードの各々は、上記の隣接通信ノードとして自分宛でないパケットを転送するためのルータ機能を具備している。このルータ機能により、複数の通信ノードのうちの送信元の通信ノードは、複数の通信ノードのうちの、送信元の通信ノードと直接通信できない相手先の通信ノードに対して、隣接通信ノードを介してパケットを届けることができる。
上記のルータ機能により、複数の通信ノードの各々が無線マルチホップネットワーク上でパケット転送経路を自律分散的に制御する通信規約をルーティングプロトコルという。ルーティングプロトコルとしては、通信ノードが通信開始時に経路を探索するリアクティブ型プロトコルや、通信ノードが定期的に他の通信ノードとメッセージを交換して常時最新経路を維持するプロアクティブ型プロトコル等が提案されている。
リアクティブ型ルーティングプロトコルについては、非特許文献1及び非特許文献2などで開示されている。
プロアクティブ型ルーティングプロトコルについては、非特許文献3及び非特許文献4などで開示されている。
以下、後者のプロアクティブ型ルーティングプロトコルを用いた無線マルチホップネットワークの経路制御システムについて説明する。
プロアクティブ型ルーティングプロトコル(以下、単にプロトコルとも呼ぶ)では、ある無線通信可能範囲内に存在する通信ノードは、定期的に隣接発見メッセージ(以下、Helloメッセージ)を送受信することにより、上記の無線通信可能範囲内に存在する通信ノード(以下、隣接通信ノード)を把握する。ある通信ノードは、自身の通信ノードと隣接通信ノードとの間のリンクを表すリンク情報を含むトポロジーメッセージ(TCメッセージ)を定期的にネットワーク全体へ広告することにより、どの通信ノード同士が通信可能であるかを表すネットワークトポロジー(トポロジー情報)を把握する。ある通信ノードは、そのトポロジー情報により、自身の通信ノードから転送通信ノードまでの最短経路を計算する。
これにより、プロアクティブ型ルーティングプロトコル(以下、単にプロトコルとも呼ぶ)を用いた第1従来例による無線マルチホップネットワークの経路制御システムが実現されている。
第1従来例による無線マルチホップネットワークの経路制御システムとして、非特許文献3で開示されている代表的なプロアクティブ型ルーティングプロトコルOLSRについて説明する。
OLSRでは、ある無線通信可能範囲内に存在する通信ノードは、起動後にあらかじめ設定された固定の送信間隔でHelloメッセージを送信する。Helloメッセージは、上記の無線通信可能範囲外に転送されず、上記の無線通信可能範囲内に存在する隣接通信ノードのみに受信される。
複数の通信ノードの各々は、隣接ノードテーブルと、トポロジーテーブルとを更に具備している。また、複数の通信ノードには、それぞれ複数のIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。ある通信ノードは、隣接通信ノードのIPアドレスを含むHelloメッセージを送信する。
ある通信ノードは、隣接通信ノードからHelloメッセージを受信した場合、そのHelloメッセージに含まれる隣接通信ノードのIPアドレスと、そのHelloメッセージに関連する関連情報とを自身の隣接ノードテーブルに記録する。
Helloメッセージは有効時間を含み、ある通信ノードは、この有効時間内に隣接通信ノードからHelloメッセージを受信しない場合、隣接通信ノードとのリンクの切断を認識し、隣接通信ノードのIPアドレスとその関連情報とを自身の隣接ノードテーブルから削除する。
ある通信ノードは、次回Helloメッセージを送信する場合は、隣接ノードテーブルに記録されている全ての通信ノードのIPアドレスを表すリストを生成し、そのリストとある通信ノードのIPアドレスとを含むHelloメッセージを送信する。隣接通信ノードは、そのHelloメッセージを受信した場合、Helloメッセージに含まれるリストにより、MPRの選択を行い、TCメッセージの送信を行う。
ここで、MPRとは、ある通信ノードが送信したHelloメッセージを、ネットワーク内の全通信ノードが受信できるように転送するための転送通信ノードの集合である。ある通信ノードから見た場合、MPRの選択は自分の2ホップ先に存在する通信ノード全てをカバーするような最小の隣接通信ノードの組を計算することで行われる。ある通信ノードは、自分が選択したMPRをHelloメッセージによって、隣接通信ノードに通知する。これにより、隣接通信ノードは、ある通信ノードからTCメッセージなどのネットワーク内の全通信ノードに通知が必要な制御メッセージを受信した場合、自分がそのメッセージを転送する必要があるかどうかを知ることができる。
TCメッセージは、どの通信ノード同士が通信可能であるかを表す上述のトポロジー情報である。このTCメッセージ(トポロジー情報)は、ある通信ノードと隣接通信ノードとの間のリンクを表すリンク情報(通常は、選択したMPRにおける通信ノードとの間のリンク)を含み、そのリンク情報をネットワーク内の全通信ノードに通知するためのメッセージである。TCメッセージはあらかじめ設定された固定の送信間隔で作成され、前述のMPRによって転送され、ネットワーク内の複数の通信ノードに通知される。複数の通信ノードの各々は、他の通信ノードから受信したTCメッセージのリンク情報を自身のトポロジーテーブルに保存する。複数の通信ノードの各々は、トポロジーテーブルに記録されたリンク情報によりネットワークトポロジーグラフを作成し、自身の通信ノードから、自身の通信ノード以外の通信ノードまでの最短経路を計算する。その計算結果にしたがって通信転送経路を設定する。
上記の動作により、プロアクティブ型ルーティングプロトコルOLSRを用いた第1従来例による無線マルチホップネットワークの経路制御システムが可能となる。
しかしながら、第1従来例による無線マルチホップネットワークの経路制御システムでは、頻繁なメッセージの送信が必要であるため、帯域の少ない無線ネットワークにおいてはメッセージ負荷が高すぎて利用できないという欠点がある。
また、Helloメッセージ等の送信頻度が固定的に設定されるが、移動速度が異なる通信ノードで構成されたネットワークでは、最も速い通信ノードに合わせて送信頻度を設定する必要があり無駄な帯域を消費することになる。
これらの問題を解決するため、第2従来例による無線マルチホップネットワークの経路制御システムとして、ノードの多様な移動に適応したOLSRプロトコル拡張方式が、非特許文献5および特許文献1に開示されている。
第2従来例による無線マルチホップネットワークの経路制御システムでは、ある通信ノードは、移動時に、自身の通信ノードとその隣接通信ノードとの間の通信接続を確認するためのHelloメッセージを通常よりも短い周期で送信する。この場合、移動する通信ノードである移動通信ノードとその隣接通信ノードは、移動による接続状況(ネットワークトポロジー)の変化(接続、切断)をすばやく検知して経路を更新する。これにより、トポロジー変化時のパケットロスを軽減する。
特開2005−168020号公報 C.Perkins, E.Belding−Royer, and S.Das. Ad hoc On−Demand Distance Vector (AODV) Routing IETF RFC3561. July 2003 David B.Jhonson, David A.Maltz, and Yih−Chun Hu. The Dynamic Source Routing Protocol for Mobile Ad hoc Networks (DSR). IETF draft−ietf−manet−dsr−09 txt.April 2003. T.Clause, 他1名, "Optimized Link State Routing Protocol (OLSR)", IETF3626, 2003年10月 R.Ogier, 他2名, "Topology Dissemination Based on Reverse−Path Forwarding (TBRPF)", IETF RFC3684, 2004年2月 M. Benzaid, P. Minet, and K. Agha. 「Integrating fast mobility in the OLSR routing protocol」(IEEE MWCN’02: International Workshop On Mobile and Wireless Communications Networks, Stockholm,Sweden, September 2002)
しかしながら、第2従来例による無線マルチホップネットワークの経路制御システムでは、移動通信ノードとその隣接通信ノード間において短周期でHelloメッセージを送信しあうため、制御メッセージ(Helloメッセージ、TCメッセージなど)が大量に発生し、データパケットの送受信に悪影響を与えてしまう可能性がある。
この場合、次のケースが考えられる。
第一のケースとして、移動通信ノードとその隣接ノード間で短周期に双方向のHelloメッセージ交換を行うときである。この場合、特に移動通信ノードの周囲に隣接通信ノードが多数存在する状況下では非常に多量のHelloメッセージを発生させる。この多量のHelloメッセージは、データパケットの送受信に悪影響を与える可能性がある。最悪の場合、Helloメッセージにより通信帯域を全て使い切ってしまい、データ通信が一切できなくなってしまう可能性がある。
また、第二のケースとして、通信ノードを携帯したユーザが乗り物{例示;自動車(バス)、飛行機、列車、…}などに乗って一斉に移動するときである。この場合、その乗り物により移動している全ての通信ノード(移動通信ノード)がHelloメッセージを短周期で送信し始めるため、第一のケースと同様に非常に多量のHelloメッセージが発生する。
また、第三のケースとして、移動通信ノードが通信隣接ノードとの接続関係(リンク状態)が変化しない範囲内で連続的に移動するときである(例えば、往復運動や円運動)。この場合、不必要なHelloメッセージが送信され、帯域を浪費してしまう。
本発明の課題は、制御メッセージ(Helloメッセージ、TCメッセージなど)により通信帯域を全て使い切ることなく、相手先の通信ノードとのデータ通信を行なうことができる無線マルチホップネットワークの経路制御システムを提供することにある。
上記課題を達成するため、図1に示すとおり、本発明に係る無線マルチホップネットワークの経路制御通信方法を備える通信ノードは、
GPSなどによりノードの現在位置を取得する位置情報取得機能30と、
Helloメッセージなどの経路制御メッセージの作成、解析および送受信とそれらの経路制御情報から各ノードへの最短経路を計算する経路制御機能31と、
経路制御機能31が処理した経路制御情報を格納する経路制御情報テーブル32と、
経路制御情報から隣接ノードと自ノードの相対速度を計算する相対速度計算機能33と、
アプリケーションのデータや経路制御メッセージをIPパケットとして送受信するIP通信機能34と、
自分宛でないIPパケットの転送先を管理するIP経路テーブル35と、
ノード上で動作するアプリケーション36と、
移動通知メッセージの送信抑制を判断する移動通知抑制判断機能37と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、無線マルチホップネットワークにおいて、移動ノードからの片方向の移動通知メッセージとトポロジー更新メッセージによって隣接関係の変化を検知し、隣接ノードからのメッセージ受信強度と移動距離に応じて移動通知メッセージの送信を抑制し、さらにGWノード(後述)との相対速度に応じて通常の経路制御方式と階層化経路制御方式を自律的に切り替えて移動通知メッセージの送信を抑制することにより、ノード移動時の経路制御負荷を最小化することにより、帯域を有効利用することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明の無線マルチホップネットワークの経路制御方式として、前述のプロアクティブ型ルーティングプロトコルOLSRを用いた無線マルチホップネットワークの経路制御方式について詳細に説明する。本実施例では、非特許文献3のOLSR方式をベースとして機能を追加することにより、本発明を実現する。
図1は、本発明の無線マルチホップネットワークの経路制御方式の構成を示している。この経路制御方式は、n個の通信ノード10−1〜10−n(nは1以上の整数)を具備している。
n個の通信ノード10−1〜10−nには、それぞれ、ひとつ以上のIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。IPアドレスは重複しないため、複数のIPアドレスのうちいずれかをノードIDとして利用することも可能である。ノードIDは、通信ノード毎にひとつ割り当てられる。
n個の通信ノード10−1〜10−nの各々は、GPSのような位置情報取得部30と、HelloメッセージやTCメッセージなどの経路制御情報の処理を行う経路制御部31と、経路制御部31が処理した経路制御情報を格納する経路制御情報テーブル32と、自分の移動速度と他ノードの移動速度を比較する相対速度計算部33とを具備している。経路制御部31は、経路制御メッセージ44を他のノードと送受信することで経路制御を行う。経路制御メッセージには、Helloメッセージ、TCメッセージ等OLSRと同じメッセージの他に、本発明特有の移動通知メッセージ、移動通知応答メッセージ、トポロジー更新メッセージ(後述)が含まれる。
n個の通信ノード10−1〜10−nの各々は、更に、IP通信部34と、IP経路テーブル35と、アプリケーション36と、移動通知抑制判断部37とを具備している。ノード上では任意のアプリケーション36が動作しており、他ノードのアプリケーションとデータの受信を行っている。IP通信部34は、アプリケーションのデータや経路制御メッセージをIPパケットとして通信する機能である。IP通信機能は、自分宛でないIPパケットについては、IP経路テーブル35を参照し、転送先ノード(Next Hop)を決定して、パケットを転送する。経路制御部31は、計算した最短経路をIP経路テーブル35に格納する。IP経路テーブル35は、一般的なルータと同等の情報、すなわち、IP宛先(Destination)、IP転送先(Next Hop)、送信インターフェイス等を管理している。
図2は、通信ノード10が通信ノード11、12、13、14に近づきながら通信ノード15に移動してゆく場合(単一移動の場合)の動作を説明する図である。
ここで、通信ノード10〜15は、例えば通信ノード10−1〜10−6に対応するものとする。また、通信ノード10〜15は、それぞれ無線通信可能範囲20〜25を有している。
例えば、送信元の通信ノード10が、無線通信可能範囲25内に存在する相手先の通信ノード15に通信する。このときに、無線通信可能範囲20、22内に存在する通信ノード11と、無線通信可能範囲21、23内に存在する通信ノード12と、無線通信可能範囲22、24内に存在する通信ノード13と、無線通信可能範囲23、25内に存在する通信ノード14とを中継通信ノード群とすることで、通信ノード10は、通信ノード15と通信することができる。
図3は、本発明の無線マルチホップネットワークの経路制御方式の動作を示すシーケンスである。
ここで、複数の通信ノード10〜15には、それぞれ、“10”〜“15”がIPアドレス及びノードIDとして割り当てられている。また、通信ノード10(移動通信ノード)は既に通信ノード11(隣接通信ノード)と双方向リンクを確立しており、移動通信ノード10が移動したことにより、移動通信ノード10と通信ノード12(隣接通信ノード)と双方向リンクを確立する場合について説明する。
通信ノード10の経路制御部31は、その位置情報計測部30から定期的に出力される位置情報43を取得したとき、位置情報計測部30からの位置情報43により自身の通信ノード10の移動速度を算出する。その移動速度が設定速度を超えた場合、通信ノード10の経路制御部31は、自身の通信ノード10が移動していることを認識し、移動通知メッセージの送信を開始する(ステップS1)。
移動通知メッセージは、通信ノード10の移動中のみ送信される。HelloメッセージやTCメッセージといったOLSR本来のメッセージは、通常のOLSRと同様定期的に送信される。
図4は、移動通知メッセージの構成を示す図である。移動通知メッセージは、Message Typeフィールド、Valid Time(有効時間)フィールド、Message Sizeフィールド、Originator addressフィールド、TTLフィールド、Hop Countフィールド、Message Sequence Numberフィールド、Gビットフィールド、Eビットフィールド、Altitideフィールド、Latitudeフィールド、Longitudeフィールド、Symmetric node IDフィールドを含んでいる。
Message Type〜Message Sequence Numberまでのフィールドは、OLSRで用いられるメッセージと同じである。
移動通信ノード10が停止した場合、移動通信ノード10の経路制御部31によって、Eビットには、移動の停止を隣接通信ノードに通知するときに1がセットされる。自分がゲートウェイ(GW)ノード(後述)として設定されている場合、上記の経路制御部31によって、Gビットには1がセットされる。上記の経路制御部31によって、自身の位置情報43として、Altitudeフィールドには現在位置の高度が設定され、Latitudeフィールドには現在位置の緯度が設定され、Longitudeフィールドには現在位置の経度が設定される。上記の経路制御部31によって、Symmetric node IDフィールドには、後述する移動通知応答メッセージを受信した隣接通信ノードのノードIDが設定される。例えば、隣接通信ノード12から移動通知応答メッセージを受信した場合、隣接通信ノード12のノードID“12”が設定される。
上記のステップS1において、移動通信ノード10が移動した場合、移動通信ノード10の経路制御部31は、自身のノードID“10”と隣接通信ノード11のノードID“11”と自身の位置情報43とを含む移動通知メッセージを、そのIP通信部34により送信する。移動通知メッセージは、Helloメッセージと同様に、無線通信可能範囲に存在する隣接通信ノードのみに受信され、無線通信可能範囲外に転送されない。移動通知メッセージは、Helloメッセージよりも短い周期で送信される。
隣接通信ノード12は、移動通信ノード10の無線通信可能範囲20内に存在するため、その経路制御部31は、移動通信ノード10からの移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信する。この場合、隣接通信ノード12の経路制御部31は、自身の経路制御情報テーブル32に格納された隣接ノード情報41を参照する。隣接通信ノード12の経路制御部31は、隣接通信ノード12と移動通信ノード10との双方向(SYM)リンクが確立していない場合、移動通信ノード10からの移動通知メッセージに対して移動通知応答メッセージを、そのIP通信部34により送信する(ステップS2)。
双方向リンクの確立とは、2つの通信ノードが互いのメッセージを送受信できることを確認した状態であることを言う。
図5は、移動通知応答メッセージの構成を示す図である。移動通知応答メッセージは、Message Typeフィールド、Valid Time(有効時間)フィールド、Message Sizeフィールド、Originator addressフィールド、TTLフィールド、Hop Countフィールド、Message Sequence Numberフィールド、Asymmetric moving node IDフィールドを含んでいる。
Message Type〜Message Sequence Numberまでのフィールドは、OLSRで用いられるメッセージと同じである。
隣接通信ノード12と移動通信ノード10との双方向リンクが確立していない場合、隣接通信ノード12の経路制御部31によって、Asymmetric moving node IDフィールドには、移動通知メッセージに含まれる移動通信ノード10のノードID“10”が設定される。
上記のステップS2において、移動通信ノード10が隣接通信ノード12の無線通信可能範囲20に移動して移動通知メッセージを送信した場合、隣接通信ノード12の経路制御部31は、Asymmetric Moving Node IDフィールドに移動通信ノード10のノードID“10”を含む移動通知応答メッセージをそのIP通信部34により送信する。
隣接通信ノード11は、すでに移動通信ノード10と双方向リンクを確立している。このため、隣接通信ノード11の経路制御部31は、移動通知メッセージの有効時間(Valid Time)に応じて、該リンクの有効時間を設定し、移動通知応答メッセージを送信しない。移動通知メッセージの有効時間は、Helloメッセージの有効時間よりも短く設定される。そのため、移動通信ノード10が隣接通信ノード11の無線通信可能範囲21を超えて移動し、隣接通信ノード11が移動通信ノード10からの移動通知メッセージを受信できなくなった場合、隣接通信ノード11の経路制御部31は、通常(Helloメッセージの有効時間から計算したリンク有効時間)よりも短い時間で、リンクの切断を検出することができる。
上記のステップS2において、移動通信ノード10の経路制御部31は、隣接通信ノード12からの移動通知応答メッセージをそのIP通信部34により受信すると、移動通知応答メッセージに自分のノードID“10”が含まれているかどうかを確認する。含まれている場合、移動通信ノード10の経路制御部31は、移動通知応答メッセージを送信した隣接通信ノード12と双方向リンクが確立したと認識し、その移動通知応答メッセージに含まれる隣接通信ノードのノードID(IPアドレス)を含む隣接ノード情報41と、移動通信ノード10と隣接通信ノード12との間のリンクを表すリンク情報42とを上記の経路制御情報として、自身の経路制御情報テーブル32に格納する。
その後、移動通信ノード10の経路制御部31は、自身の経路制御情報テーブル32に記録されている全ての通信ノードのノードID(IPアドレス)を表すリストを生成し、IP経路情報45として、自身のIP経路テーブル35に格納する。移動通信ノード10の経路制御部31は、自身のIP経路テーブル35に格納されたIP経路情報45(リスト)により、通常のOLSRと同様にMPRの再計算を行い、そのIP経路情報45(リスト)と自身の通信ノードのノードID(IPアドレス)とを含むHelloメッセージを生成し、IPパケット48として隣接通信ノード11、12に送信する(ステップS3)。
このHelloメッセージは、ノード10のMPRや隣接ノードをノード12へ通知することにより、MPR関係(OLSRメッセージを転送するための関係)を正常に保つ役目を持つ。
移動通信ノード10の経路制御部31は、移動している間、次の移動通知メッセージとして、自身の位置情報43と、Symmetric Node IDフィールドに移動通知応答メッセージを受信した通信ノード12のノードID“12”を含む移動通知メッセージをそのIP通信部34により送信する(ステップS4)。通信ノード12のノードIDは、一定回数だけ移動通知メッセージによって送信される。
隣接通信ノード12の経路制御部31は、移動通信ノード10からのHelloメッセージをそのIP通信部34により受信した場合、Helloメッセージに含まれる通信ノード10の隣接経路ノード情報41(リスト)により、MPRの再計算を行う。隣接通信ノード12の経路制御部31は、移動通信ノード10からのHelloメッセージに対するHelloメッセージを生成し、そのIP通信部34によりIPパケット48として移動通信ノード10に送信する(ステップS5)。
移動通信ノード10の経路制御部31は、ステップS3にてHelloメッセージ送信後、一定時間(ステップS4、S5)を置いて隣接通信ノード12と双方向(SYM)となったことをトポロジー更新メッセージにより通知する。この場合、移動通信ノード10の経路制御部31は、自身の経路制御情報テーブル32に格納されたリンク情報42のうち、状態に変化のあった通信ノード12とのリンク情報のみをトポロジー更新メッセージのUpdate Link dataフィールドに格納し、そのIP通信部34により送信する(ステップS6)。
ステップS6において、隣接通信ノード11、12の経路制御部31は、移動通信ノード10からトポロジー更新メッセージをそのIP通信部34により受信した場合、そのトポロジー更新メッセージに含まれるリンク情報42を上記の経路制御情報として、自身の経路制御情報テーブル32に格納する。
図6は、トポロジー更新メッセージの構成を示す図である。トポロジー更新メッセージは、Message Typeフィールド、Valid Time(有効時間)フィールド、Message Sizeフィールド、Originator addressフィールド、TTLフィールド、Hop Countフィールド、Message Sequence Numberフィールド、ANSNフィールド、Update Link dataフィールドを含んでいる。Update Link dataフィールドは、Qualityフィールド、Statusフィールド、Mビットフィールド、Node IDフィールドを含んでいる。
トポロジー更新メッセージは、TCメッセージと同様MPRによって転送され、ネットワーク内の全通信ノードに受信される。
Message Type〜ANSNまでのフィールドは、OLSRで用いられるメッセージと同じである。
隣接通信ノード12と移動通信ノード10との双方向リンクが確立した場合、移動通信ノード10の経路制御部31によって、Update Link Dataフィールドには、移動通信ノード10の経路制御情報テーブル32に格納されたリンク情報42のうち状態に変化のあったリンクに対して、相手のノードID、そのリンクの品質情報、ステータス等、移動ノードかどうかを示すフラグが設定される。
本例の場合、Update Link DataフィールドのNode IDフィールドには、隣接通信ノード12のノードID“12”が設定され、Qualityフィールドには、隣接通信ノード12から受信したメッセージの受信品質が設定され、Statusフィールドには、SYM(双方向)が設定され、Mビットフィールドには0(移動通信ノードではない)が設定される。このトポロジー更新メッセージを受信した、ネットワーク内の他の全通信ノードは、通信ノード10と通信ノード12の間に双方向リンクが確立されたことを知り、経路の再計算を行い、経路を更新する。
隣接通信ノード11の経路制御部31は、Helloメッセージ等により通信ノード10の移動前から移動通信ノード10と双方向リンクが確立したと認識している。また、隣接通信ノード12の経路制御部31は、ステップS4にて自身のノードID“12”を含む移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信したときに、移動通信ノード10と双方向リンクが確立したと認識している。この場合、隣接通信ノード11、12の経路制御部31は、ステップS4にて移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信した場合、移動通知応答メッセージを送信しない。
移動通信ノード10がさらに移動し、移動通信ノード10の無線通信可能範囲20から隣接通信ノード11が外れたものとする。この場合、隣接通信ノード12の経路制御部31は、移動通信ノード10からの移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信できるが、隣接通信ノード11(単に通信ノード11となる)の経路制御部31は、移動通信ノード10からの移動通知メッセージを受信できなくなる(ステップS7、S8)。
そこで、通信ノード11の経路制御部31は、移動通信ノード10から移動通知メッセージをその有効時間内に受信しない場合、タイムアウトにより移動通信ノード10とのリンクの切断を検知する。この場合、通信ノード11の経路制御部31は、移動通信ノード10とその通信ノード11との間のリンクの状態を切断(LOST)として経路制御情報テーブル32に格納する。通信ノード11の経路制御部31は、自身の経路制御情報テーブル32に格納されたリンク切断情報を含むトポロジー更新メッセージをそのIP通信部34により送信する(ステップS9)。
ステップS9において、トポロジー更新メッセージには、次のUpdate Link Dataフィールドが含まれる。
このUpdate Link DataフィールドのNode IDフィールドには、Node10のノードID“10”が設定され、Qualityフィールドには、LOSTが設定され、Statusフィールドには、LOSTが設定され、Mビットフィールドには、1(移動ノード)が設定される。
通信ノード10は移動通信ノード11の無線通信可能範囲21に存在しないため、移動通信ノード10の経路制御部31は、通信ノード11からのトポロジー更新メッセージを直接は受信できない。一方、隣接通信ノード12の経路制御部31は、移動通信ノード11の無線通信可能範囲21に存在するため、通信ノード11からの移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信できる(ステップS10)。
隣接通信ノード12の経路制御部31は、自身のルータ機能(IP通信部34)により、自分宛でないトポロジー更新メッセージを転送する。この場合、隣接通信ノード12は移動通信ノード10の無線通信可能範囲20に存在するため、隣接通信ノード12が転送したトポロジー更新メッセージは、移動通信ノード10にも届く(ステップS11)。
ステップS11において、移動通信ノード10の経路制御部31は、上記トポロジー更新メッセージをそのIP通信部34により受信すると、自身と通信ノード11の間の双方向のリンクが切断されたことを検知し、経路の再計算を行う。例えば、移動通信ノード10の経路制御部31は、通信ノード11へのパケットについては、直接、通信ノード11へ送信せずに隣接通信ノード12へ転送するようIP経路テーブル35を書き換える。
移動通信ノード10が移動を停止する。この場合、移動通信ノード10の経路制御部31は、停止後の一定期間において、Eビットフィールドに1をセットした移動通知メッセージをそのIP通信部34により送信する。この場合、通信ノード10は、移動通知メッセージの有効時間(Valid Time)を、通常のHelloの有効時間と同じ値に設定する。
隣接通信ノード12の経路制御部31は、この移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信したときに、移動通信ノード10とのリンク有効時間を移動通知メッセージの有効時間(通常のHelloメッセージ有効時間と同じ)から算出した時間に切り替える。これにより、移動通信ノード10とのリンク切断検出を通常に戻す。
図7は、通信ノードの一斉移動の一例を示す図である。具体的には、複数のノードが一斉に移動し、非GWノードが、通常の経路制御から、GW(ゲートウェイ)ノードを経由する階層的な経路制御に切り替える動作を説明する図である。
ここで、通信ノード51〜57は、例えば通信ノード10−1〜10−7に対応するものとする。また、通信ノード51〜57は、それぞれ第1〜第7無線通信可能範囲を有している。
例えば、通信ノード51は、乗り物に設けられているものとする。乗り物としては、自動車(バス)、飛行機、列車等が例示される。本実施形態では、バスを例に説明する。この場合、通信ノード51は、GWノードと称する。そこで、自身がGWノード(後述)として設定されている場合、通信ノード51の経路制御部31によって、移動通知メッセージのGビットには1がセットされる。
通信ノード52〜55を持つユーザが上記バスに乗り移動するものとする。この場合、通信ノード52〜57は、非GWノードと称する。通信ノード56、57はバスとは独立に移動(または停止)するものとする。
バスが長時間停止している場合は、通信ノード51は、移動通知メッセージを送信しない。この場合、通常のOLSRと同様に各通信ノード51〜57は、Helloメッセージによって隣接ノードを発見し、トポロジー情報(TCメッセージ)を配布することにより、最短経路の計算を行う。
バスが移動を開始すると、通信ノード51の経路制御部31は、自身がGWノードであるため、そのIP通信部34により、Gビットフィールドに1をセットしたゲートウェイ情報を含む移動通知メッセージの送信を開始する。通信ノード52〜57の経路制御部31は、自身が非GWノードであるため、そのIP通信部34により、移動開始から数秒間(非GW待機時間として設定された時間)、移動通知メッセージを送信しないで、GWノードからの移動通知メッセージを待つ。
このとき、通信ノード52〜55は、通常はGWノードとして動作しないが、周りにGWノードがいない場合だけGWノードとして動作する準GWノードを用意することもできる。準GWノードは、移動開始から数秒間(準GW待機時間:前述の非GW待機時間より短い時間)GWノードからの移動通知受信を待ち、その間に受信しなかった場合は、自分がGWノードとして動作を開始する。
通信ノード52〜57は、通信ノード51の移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信した場合、通信ノード51との相対速度の計算をその相対速度計算部33により開始する。通信ノード51との相対速度の計算は、通信ノード51からの移動通知メッセージに含まれる位置情報43の変化と、通信ノード52〜57の位置情報43の変化を比較することにより行う。
通信ノード52〜57の移動通知抑制判断部37は、通信ノード51との相対速度から、通信ノード51に付随して移動しているか、そうでないかを判断する。この場合、通信ノード52〜55の移動通知抑制判断部37は付随して移動していると判断し、通信ノード56、57はそうでないと判断する。
例えば、通信ノード52〜55は、複数のGWノードから移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信した場合は、その経路制御部31、相対速度計算部33、移動通知抑制判断部37によりメッセージの受信電界強度などを判断基準として、最大n個のGWノードを選択する。
通信ノード52〜55は、その移動通知抑制判断部37により通信ノード51に付随して移動していると判断した場合、移動通知メッセージの送信を抑制し、通信ノード51以外の隣接ノード情報41を削除したHelloメッセージをそのIP通信部34により送信することにより、経路をGWノード(通信ノード51)経由の階層化経路へと切り替える。図8は、切り替え前のトポロジーであり、通信ノード52〜55から通信ノード51〜57を経由して中継通信ノード群とリンクする第1通信経路を表している。図9は、切り替え後のトポロジーであり、通信ノード52〜55から通信ノード51を経由して通信ノード56、57とリンクする第2通信経路を表している。
図10は、リンク状態が変化しない狭い範囲内での移動の一例を示す図である。具体的には、移動する通信ノードが、隣接通信ノードからの受信状態と移動距離に応じて、移動通知メッセージの送信を抑制する動作を説明する図である。
ここで、通信ノード61〜64は、例えば通信ノード10−1〜10−4に対応するものとする。また、通信ノード61〜64は、それぞれ無線通信可能範囲71〜74を有している。
例えば、通信ノード61〜64はそれぞれ無線通信可能範囲71〜74で無線による直接通信が可能であり、マルチホップネットワークを形成しているものとする。
通信ノード61が、図10中の矢印で示すような狭い範囲で移動を行う場合を考える。
各通信ノード61〜64の経路制御部31は、隣接ノードからHelloメッセージや移動通知メッセージをそのIP通信部34により受信した場合、そのメッセージの受信品質と、受信した時点での自分の位置(受信位置)を隣接ノード情報41として経路制御情報テーブル32に記録する。
通信ノード61の経路制御部31は、移動を開始した場合、自分が双方向リンクを確立している全隣接ノードからのメッセージの受信品質と、設定受信品質(移動通知抑制品質閾値)とを比較し、メッセージ受信時の受信位置と現在の位置とを比較する。全隣接通信ノード62〜64に対して、受信品質が移動通知抑制品質閾値以上であり、受信位置と現在の位置との距離が移動通知抑制距離閾値以下であった場合、移動通知メッセージの送信を行わない。
通信ノード61の経路制御部31は、ひとつでも受信品質が移動通知抑制品質閾値より小さいか、受信位置と現在の位置との距離が移動通知抑制距離閾値よりも長いような隣接通信ノードが存在する場合は、そのIP通信部34により移動通知メッセージの送信を開始する。
本発明では、上記の送信抑制処理により、通信ノードがリンク状態の変化しない狭い範囲内で移動する場合、移動通知メッセージの送信を抑制し、制御負荷を削減することができる。
これにより、本発明によれば、制御メッセージ(Helloメッセージ、TCメッセージなど)により通信帯域を全て使い切ることなく、相手先の通信ノードとのデータ通信を行なうことができる。
なお、上述の実施形態を第1実施形態とした場合、第2実施形態として、図11に示すように移動通知メッセージに、GW Priority(優先度)フィールドを追加することにより、一斉移動が階層的になる場合にも対応が可能である。
例えば、携帯ノードなどの非GWノードを持つ人が、GWノード(車載用通信ノード)が設けられた車に乗り、更に、その車が、GWノード(フェリー用通信ノード)が設けられたフェリーで移動するような場合を考える。
ここで、GW Priorityフィールドに設定される優先度をフェリーのGW Priority > 車のGW Priorityとする。車載用通信ノードは、自分よりも高いGW Priorityを含む移動通知メッセージを受信すると、第1実施形態の非GWノードと同様に移動通知メッセージの送信を抑制し、GWノードへの階層化経路へと切り替える。
本発明の無線マルチホップネットワークの経路制御方式の構成を示している。 通信ノード10が通信ノード11、12、13、14に近づきながら通信ノード15に移動してゆく場合(単一移動の場合)の動作を説明する図である。 本発明の無線マルチホップネットワークの経路制御方式の動作を示すシーケンスである。 移動通知メッセージの構成を示す図である。 移動通知応答メッセージの構成を示す図である。 トポロジー更新メッセージの構成を示す図である。 通信ノードの一斉移動の一例を示す図である。 一斉移動前のネットワークトポロジー(リンク接続状態)を示す図である。 一斉移動中のネットワークトポロジー(リンク接続状態)を示す図である。 リンク状態が変化しない狭い範囲内での移動の一例を示す図である。 GW Priorityフィールドを追加した移動通知メッセージの構成を示す図である。
符号の説明
10−1〜10−n 通信端末(通信ノード)
10〜15 通信ノード
20〜25 無線通信可能範囲
30 位置情報取得部
31 経路制御部
32 経路制御情報テーブル
33 相対速度計算部
34 IP通信部
35 IP経路テーブル
36 アプリケーション
37 移動通知抑制判断部
41 隣接ノード情報
42 リンク情報
43 位置情報
44 経路制御メッセージ
45 IP経路情報
46 データ
48 IPパケット
49 抑制指示
51〜57 通信ノード
61〜64 通信ノード
71〜74 無線通信可能範囲

Claims (6)

  1. 複数の通信端末間で無線により制御パケットを交換して前記複数の通信端末をノードとするマルチホップネットワークを形成し、そのマルチホップネットワークのトポロジー情報を保持し、そのトポロジー情報に基づいて前記複数の通信端末間で送受信されるパケットの通信経路を制御する無線マルチホップネットワークの通信経路制御方式において、
    前記複数の通信端末のうちの第1の通信端末が、自身の通信端末の現在位置情報を取得するステップと、
    前記第1の通信端末が、自身の通信端末の移動を検知した場合、位置情報を含む移動通知メッセージを送信するステップと、
    前記複数の通信端末のうちの第2の通信端末が、前記第1の通信端末から受信した移動通知メッセージに対して、前記第1の通信端末と双方向通信可能な状態でない場合のみ移動通知応答メッセージを送信するステップと、
    前記第2の通信端末が、前記第1の通信端末と双方向通信可能または不能になった場合にトポロジー更新メッセージによってネットワーク全体に通知するステップと、
    前記第1の通信端末が、トポロジー更新メッセージによって隣接ノードとの通信状態変化を検知するステップを
    有することを特徴とする無線マルチホップネットワークの通信経路制御方式。
  2. 前記第1の通信端末が、一定条件に基づいて移動通知メッセージの送信要否を判断するステップと、
    前記第1の通信端末が、前記判断に基づき移動通知メッセージの送信を抑制するステップを、
    有することを特徴とする請求項1記載の無線マルチホップネットワークの通信経路制御方式。
  3. 前記第1の通信端末が、移動通知メッセージに自身の通信端末がゲートウェイとして動作可能であることを指定するステップと、
    前記第2の通信端末が、移動通知メッセージに基づいてゲートウェイ通信端末と自身の通信端末の相対速度を計算するステップと、
    前記第2の通信端末が、ゲートウェイ通信端末との相対速度に応じて隣接ノードとの接続関係を切り替えるステップと、
    前記第2の通信端末が、ゲートウェイ通信端末経由の経路に切り替えた場合、移動通知メッセージの送信を抑制するステップを
    有することを特徴とする請求項2記載の無線マルチホップネットワークの通信経路制御方式。
  4. 前記第2の通信端末が、移動通知メッセージに自身の通信端末のゲートウェイ優先度を指定するステップと、
    前記第2の通信端末が、自身の通信端末より高いゲートウェイ優先度を持つ通信端末の移動通知メッセージを受信した場合に、それらの通信端末との相対速度に応じて隣接ノードとの接続関係を切り替えるステップと、
    前記第2の通信端末が、ゲートウェイ通信端末経由の経路に切り替えた場合、移動通知情報の送信を抑制するステップを
    有することを特徴とする請求項3記載の無線マルチホップネットワークの通信経路制御方式。
  5. 前記第2の通信端末が、ゲートウェイ通信端末が周囲に存在しない場合、自がゲートウェイ端末として動作を開始するステップを
    有することを特徴とする請求項3記載の無線マルチホップネットワークの通信経路制御方式。
  6. 前記第1の通信端末が、隣接ノードから受信したメッセージの受信品質を記録するステップと、
    前記第1の通信端末が、隣接ノードからメッセージを受信した時点の自身のノード位置を記録するステップと、
    前記第1の通信端末が、記録された受信品質と受信位置と現在位置から移動通知メッセージの送信要否を判断するステップと、
    前記第1の通信端末が、前記判断処理に応じて移動通知メッセージの送信を抑制するステップを
    有することを特徴とする請求項1記載の無線マルチホップネットワークの通信経路制御方式。
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