JP2008278148A - 通信端末、通信経路制御方法、及びプログラム - Google Patents

通信端末、通信経路制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線ネットワークにおいて、輻輳や干渉などが原因であるようなHelloロスによるリンク切れ誤判定を回避し、かつ、実際のリンク切れ検出時間を短縮することにより、トポロジー変化時の経路切り替えを速やかに行い、通信途絶時間を短縮する。
【解決手段】定期的に通信品質情報を取得する機能と、隣接ノード毎にHelloパケットから得られるHello統計情報及びパケットの受信強度等を管理する機能と、通信品質情報やHello統計情報及びパケット受信強度情報などからHelloロスが発生した場合に該隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断する機能を有することを特徴とする通信端末を用いて無線マルチホップネットワークを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線マルチホップネットワークにおける通信経路制御方法及び通信端末に関し、特に通信環境の変化に適応した通信経路制御方法及び通信端末に関する。
従来、無線ネットワークでは、端末同士が無線により直接通信するだけでなく、自らの無線信号が届く通信範囲内に存在する他の端末を中継ノードとして経由することで、その無線通信範囲を超えて通信端末間でデータを送受信することを可能とする無線マルチホップネットワークが知られている。
この無線マルチホップネットワークは、複数の端末で構成されており、各通信端末は自分宛でないパケットを転送するためのルータ機能を持っている。各通信端末は、このルータ機能により、直接無線の届かない端末に対してパケットを他の端末を介して目的の端末へ届けることができる。このパケット転送経路を自律分散的に制御するルーティングプロトコルとしては、通信開始時に経路を探索するリアクティブ型プロトコルや、定期的に他の通信端末とメッセージを交換して常時最新経路を維持するプロアクティブ型プロトコル等が採用されている。
以下、プロアクティブ型ルーティングプロトコルを用いた無線マルチホップネットワークの経路制御について説明する。
従来のプロアクティブ型ルーティングプロトコル(以下、単にプロトコルと呼ぶ)では、定期的な隣接発見メッセージ(以下、「Helloメッセージ」と呼ぶ)の送受信により無線通信範囲内に存在する通信端末(以下、「隣接通信端末」と呼ぶ)を把握し、隣接通信端末との間のリンク(連結)情報を含むトポロジーメッセージを定期的にネットワーク全体へ広告することにより、各通信端末がネットワークトポロジー(どの通信端末同士が繋がっているかの形状)を把握し、そのトポロジー情報から各通信端末までの最短経路を計算する。これにより、無線マルチホップネットワークの経路制御が実現されている。こうした方式は、非特許文献1、非特許文献2等で開示されている。
非特許文献1で開示されているOLSR(Optimized Link State Routing Protocol)について説明する。OLSRでは、起動後に予め設定された送信間隔で「Helloメッセージ」を送信する。「Helloメッセージ」は転送されず、無線到達範囲内に存在する端末のみが受信することができる。また、他の端末から「Helloメッセージ」を受信した場合、隣接ノードテーブルに「Helloメッセージ」の有効期間の間、その情報を記録する。通信端末が、次回「Helloメッセージ」を送信する場合は、隣接ノードテーブルに記録されている全ノードのIP(Internet Protocol)アドレスのリストを含める。隣接ノード情報の入った「Helloメッセージ」を受信した端末は、MPR(multipoint relay)の選択を行い、「TC(Topology Control)メッセージ」の送信を行う。
MPRとは、ある端末が送信したメッセージを、ネットワーク内の全端末が受信できるように転送するための転送ノードの集合である。ある通信端末から見た場合、MPRの選択は自分の2ホップ先に存在する端末全てをカバーするような隣接ノードの組を計算することで行われる。自分が選択したMPRは「Helloメッセージ」によって隣接ノードに通知される。これにより、隣接ノードは、その端末からTCパケットなどのネットワーク内の全端末に通知が必要な制御メッセージを受信した場合、自分がそのメッセージを転送する必要があることを知ることができる。
「TCメッセージ」は、自分の持つリンク情報(通常は、選択したMPRノードとの間のリンク)をネットワーク内の全ノードに通知するためのメッセージである。「TCメッセージ」は、予め設定された送信間隔で作成され、上述のMPRによって転送されネットワーク内の全端末に通知される。他の端末から受信した「TCメッセージ」のリンク情報は、トポロジーテーブルに保存される。各通信端末は、トポロジーテーブルに記録されたリンク情報からネットワークトポロジーグラフを作成し、各通信端末までの最短経路を計算する。その計算結果に従って通信転送経路を設定する。
上述した従来のプロアクティブ型通信経路制御方式では、隣接ノードから一定時間「Helloメッセージ」を受け取らなかった場合、隣接ノードとのリンクが切れたとみなす。この一定時間を非特許文献1では、「Neighbor Hold Time」と呼んでいる(以降、単に「Hold Time」と呼ぶ)。リンク切れを検出したノードは、MPRの再計算を行い、必要があれば「TCメッセージ」を送信して経路情報を更新し、経路切り替えを行う。通常、「Hold Time」はHello送信間隔の3倍に設定される。つまり3回「Helloメッセージ」を受信しなかった場合、リンク切れと判断する。言い換えれば、隣接ノードと通信できなくなってから「Hold Time」時間経たなければ経路の切り替えができず、その間通信が途絶してしまうことになる。通常Hello送信間隔は2〜5秒程度に設定されるため、「Hold Time」は6〜15秒となる。6〜15秒の通信途絶は通信アプリケーションにとって許容されないことが多い。リンク切断の検出を早めて経路切り替えを迅速に行うためには、Hello送信間隔を短くするか、「Hold Time」を短くする必要がある。しかし、Hello送信間隔を短くすることは無線帯域の制限から限界がある。また、無線環境(輻輳や干渉)によって通信可能なノードのHelloパケットが受信できない場合もあるため、単に、「Hold Time」を短くするだけではリンク切れの誤認識が頻発し、通信が劣化してしまう。
関連する技術として、特開2006−67507号公報(特許文献1)にタイムアウト間隔可変型無線通信システムが開示されている。
この従来技術では、通信の規則性や通信スケジュールを考慮して過去の通信状況から未来の通信状況を予測し、その予測結果に応じて通信のタイムアウト間隔を動的に変化させる。このため、アンテナを介して受信した電波の強度を、信号の強度(シグナル値)や受信電力の相対値で示される受信感度(dBm)によって測定し、過去から現在までの一連の時系列データを電波強度の変化の履歴として保持している。更に、移動体通信等へ適用する場合の補助機能として、アンテナを介して自己の現在の位置情報を取得する。取得した自己の位置情報を中心として、予め登録されている基地局の電波圏内に関する情報や電波の受信状態に影響を及ぼすトンネルや山等に関する情報等を含む地図情報を出力する。
また、特開2001−326965号公報(特許文献2)に無線データ通信方法及び装置が開示されている。
この従来技術では、アプリケーションからデータ転送要求が出されると、データ転送開始時の電界強度値が時系列的に測定され、測定された電界強度の時系列値に基づいて通信環境が推定される。そして、推定された通信環境に基づいて初期タイムアウト時間が決定される。初期タイムアウト時間にてデータ転送が開始されると、1パケットの転送に要する時間を逐次測定し、これに基づいてタイムアウト時間を逐次変更する。
特開2006−67507号公報 特開2001−326965号公報 T.Clausen, 他1名, "Optimized Link State Routing Protocol (OLSR)", IETF3626, 2003年10月 R.Ogier, 他2名, "Topology Dissemination Based on Reverse−Path Forwarding (TBRPF)", IETF RFC3684, 2004年2月
本発明の目的は、無線ネットワークにおいて、輻輳や干渉などが原因であるようなHelloロスによるリンク切れ誤判定を回避し、実際のリンク切れ検出時間を短縮する通信端末を提供することである。
本発明の他の目的は、トポロジー変化時の経路切り替えを速やかに行い、通信途絶時間を短縮する通信端末を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。但し、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記目的を達成するため、本発明に係る無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、定期的に通信品質情報を取得する機能と、隣接ノード毎にHelloパケットから得られるHello統計情報及びパケットの受信強度等を管理する機能と、通信品質情報やHello統計情報及びパケット受信強度情報などからHelloロスが発生した場合に該隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断する機能を有することを特徴とする。
本発明の通信端末(10)は、制御用パケットを定期的に受信し、制御用パケットから隣接ノードとの間の通信品質情報及びパケット受信強度情報を取得し、隣接ノードとの接続を監視する無線通信機能部(12)と、制御用パケットのロスが発生した場合に、通信品質情報及びパケット受信強度情報に基づいて隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断し、リンク状態を更新するルーティング機能部(11)とを具備する。なお、制御用パケットは、Hello、ビーコン等のキープアライブパケットを示す場合もある。
ルーティング機能部(11)は、通信品質情報を管理する通信品質統計機能部(21)と、隣接ノード毎に制御用パケットに関する統計情報及びパケット受信強度情報を管理し、制御用パケットに基づいて隣接ノードとの距離を計算して管理するHello情報統計機能部(22)と、制御用パケットのロスが発生した場合に、通信品質情報、統計情報及びパケット受信強度情報に基づいてリンクを切断するかどうかを判断する隣接リンク切断判定機能部(26)と、隣接リンク切断判定機能部(26)からリンク切断の通知を受け取り、経路の再計算を行い、計算結果に基づく制御用パケットをHello情報統計機能部(22)に通知する隣接リンク発見機能部(23)とを具備する。
隣接リンク切断判定機能部(26)は、制御用パケットのロスが発生した場合に、通信品質情報、統計情報及びパケット受信強度情報を利用して隣接ノードとのリンク利用可能確率を計算し、リンク利用可能確率に基づきリンクを切断するかどうかを判断する場合がある。
隣接リンク切断判定機能部(26)は、ニューラルネットを用いて隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断する場合がある。
隣接リンク切断判定機能部(26)は、データリンク層のエラー情報を用いて、通信品質情報を入力とする隣接リンク利用可能確率の計算関数を学習する場合がある。
隣接リンク切断判定機能部(26)は、制御用パケットのロスが発生した場合に、通信品質情報、統計情報及びパケット受信強度情報を利用してロス原因を推定し、推定された原因に基づきリンクを切断するかどうかを判断する場合がある。
隣接リンク切断判定機能部(26)は、ルールベースの判断式を用いて制御用パケットのロス原因を推定する場合がある。
本発明の通信端末(10)は、制御用パケットを定期的に交換可能な複数のノードにより形成されるマルチホップネットワークのトポロジー情報を管理するトポロジー発見機能部(24)と、トポロジー情報に基づいて複数のノード間で送受信されるパケットの通信経路を制御するパケット処理機能部(13)とを更に具備する。
輻輳や干渉などが原因であるようなHelloロスによるリンク切れ誤判定を回避し、実際のリンク切れ検出時間を短縮することにより、トポロジー変化時の経路切り替えを速やかに行うことができる。また、通信途絶時間を短縮することで、通信品質を向上することができる。
以下に、本発明の第1実施例について添付図面を参照して説明する。
なお、本実施例の無線マルチホップネットワーク(モバイルアドホックネットワーク)は、Proactive型プロトコル(OLSRプロトコル)を用いた方式を適用したものである。
図1は、本実施例の無線マルチホップネットワークにおけるネットワーク構成例を示す。本実施例の無線マルチホップネットワークは、通信端末10(10−i、i=1〜n:nは端末数)を含む。
図1の例では、複数の通信端末10−1〜10−4の各々が、それぞれ無線ネットワーク上のノードを構成し、それら各ノード間で無線により自律的に制御パケットを交換することで無線マルチホップネットワークが形成されている。ここでは、通信端末10−1〜10−4の無線到達範囲A10−1〜A10−4内で無線マルチホップネットワークが形成されている。通信端末10−1〜10−4は、携帯電話やノートPC(パソコン)、PDA(携帯情報端末)、車両や車戴器、携帯型のゲーム機や音楽プレーヤーなど、いずれでも適用可能である。
各通信端末10−1〜10−4は、それぞれ固有のノードID(識別情報)とIPアドレスを持っている。端末に割り当てられるIPアドレスは重複しないため、IPアドレスをノードIDとして利用することも可能である。
図2は、通信端末の内部機能構成を示している。
本発明に係る通信端末10は、ルーティング機能部11と、無線通信機能部12と、パケット処理機能部13と、位置情報取得機能部14と、通信アプリケーションプログラム15を備える。
ルーティング機能部11は、他の通信端末と通信するためのルーティング制御を行う。無線通信機能部12は、他の通信端末と無線通信する。パケット処理機能部13は、他の通信端末との間で送受信するパケットを処理する。位置情報取得機能部14は、GPS等により、通信端末10自身の現在位置情報を取得する。通信アプリケーションプログラム15は、通信のためのアプリケーションを起動する。
ここで、ルーティング機能部11は、通信品質統計機能部21と、Hello情報統計機能部22と、隣接リンク発見機能部23と、トポロジー発見機能部24と、経路計算機能部25と、隣接リンク切断判定機能部26と、Hello監視タイマー機能部27と、隣接リンクテーブル28と、トポロジーテーブル29と、通信品質統計情報テーブル30と、Hello統計情報テーブル31を備える。
通信品質統計機能部21は、定期的に無線通信機能部12からパケットエラー率や無線ビジー率を取得する。また、パケット処理機能部13から受信キューがあふれて破棄されたパケット数を取得する。
Hello情報統計機能部22は、位置情報取得機能部14から現在の位置情報を取得し、Hello情報に入っている隣接ノードの位置情報と自身の位置情報からHello送信元の隣接ノードとの距離を計算する。また、無線通信機能部12から、受信したHelloパケットの無線受信強度情報を取得する。更に、Hello以外のパケット(データパケット、他の制御パケット等)を受信した場合の受信強度についても定期的に無線通信機能部12からパケット受信強度情報を取得する。
隣接リンク発見機能部23は、隣接リンクの状態(切断=LOST、片通信方向=ASYM、双方向通信可能=SYM)を更新し、状態に変化があればMPR計算を行い、その後、Hello情報統計機能部22にHello情報を通知する。なお、隣接リンクとは、隣接ノードとのリンクを示す。
トポロジー発見機能部24は、ネットワーク内の他の端末から(場合によっては他の端末の転送を経て)受信した「TCメッセージ」に含まれるリンク情報を取得する。また、
経路計算機能部25は、他ノード(他の通信端末)への通信最短経路を計算する。
隣接リンク切断判定機能部26は、通信品質統計情報、Hello統計情報、自身の速度情報(位置の時間的変化)を取得し、取得した情報を基に、隣接リンクが継続して利用可能かどうかを確率的に判断する。リンク利用可能確率が閾値以下で有った場合、隣接リンクの切断を隣接リンク発見機能部23に通知する。
Hello監視タイマー機能部27は、「Helloメッセージ」に含まれる広告間隔情報から計算された次回受信予定の時刻を監視する。
隣接リンクテーブル28には、隣接ノードから受信した「Helloメッセージ」に従って情報が記録される。
トポロジーテーブル29には、ネットワーク内の他の端末から(場合によっては他の端末の転送を経て)受信した「TCメッセージ」に含まれるリンク情報に従って情報が記録される。テーブルの内容は非特許文献1などと同様である。
通信品質統計情報テーブル30は、パケットエラー率や無線ビジー率、パケット処理機能部13の受信キューからあふれて破棄されたパケット数を記録する。
Hello統計情報テーブル31は、Hello統計情報(Helloパケットのロス情報や受信品質、その他のパケットの受信品質等)を記録する。
以下に、本実施例の動作について説明する。
なお、全ての経路制御メッセージ(「Helloメッセージ」、「TCメッセージ」など)及び通信アプリケーションプログラム15が送受信するデータパケットは、無線通信機能部12を介して他の通信端末とやり取りされる。
また、各通信端末10は、起動するとOLSRと同様に「Helloメッセージ」を無線到達範囲にブロードキャストして、その存在を他の端末に知らせる。
図3に、本発明の「Helloメッセージ」のパケットフォーマットを示す。
本発明のHelloパケットは、「メッセージタイプ」、「有効期間」、「メッセージサイズ」、「作成ノードID」、「TTL(Time To Live)」、「ホップカウント(Hop Count)」、「シーケンス番号」、「広告間隔」、「Willingness」、「自ノード位置情報」、「隣接ノードIPアドレス」を含む。
「メッセージタイプ」は、そのメッセージの種類(この場合は、Hello)を示す。「有効期間」は、そのメッセージが送信されてから有効である時間を示す。「メッセージサイズ」は、メッセージの長さ、「作成ノードID」は、そのメッセージを作成した端末のノードIDを示す。「TTL」は、メッセージを転送する最大ホップ数を示し、Helloでは1(つまり、転送しない)が入る。「ホップカウント」は、メッセージが転送される毎に1ずつ増やされる。「シーケンス番号」は、各メッセージを一意に識別するために割り当てられる識別番号であり、メッセージが作成されるたびに1ずつ増やされる。「広告間隔」は、メッセージを広告する時間間隔を示す。「Willingness」は、メッセージやデータパケットの転送への積極性を示し、0〜7の値を持ち、値が高いほどパケットの転送ノードとして他のノードから選ばれやすい。すなわち、そのノードがどれくらい中継ノードになりやすいかを定量的に示す値である。「隣接ノードIPアドレス」は、自分が有効なHelloを受信した隣接ノードのIPアドレスである。「自ノード位置情報」は、GPS等の位置情報取得機能によって得られた自ノードの現在位置情報である。
図4に、本実施例の動作のフローチャートを示す。
(1)ステップS101
最初にノード(通信端末10)が起動すると、定期的な「Helloメッセージ」と「TCメッセージ」の送信を開始する。非特許文献1では、「Helloメッセージ」の送信間隔デフォルト値は2秒、「TCメッセージ」は5秒となっている。
(2)ステップS102
ノードが隣接ノードから「Helloメッセージ」を受信すると、Helloパケットは隣接リンク発見機能部23に渡され、隣接リンク発見機能部23は隣接リンクの状態(切断=LOST、片通信方向=ASYM、双方向通信可能=SYM)を更新し、状態に変化があればMPR計算を行い、隣接リンクテーブル28に書き込む。その後、Hello情報統計機能部22にHello情報を通知する。
(3)ステップS103
隣接リンクの状態に変化があった場合、及び「TCメッセージ」を受信した場合に、経路計算機能部25が動作し、他ノードへの通信最短経路を計算する。通信経路情報は、パケット処理機能部13に渡され、パケットの転送に用いられる。これらの動作は非特許文献1と同様である。
(4)ステップS104
Hello情報統計機能部22は、Hello情報を受け取ると、位置情報取得機能部14から現在の位置情報を取得し、Hello情報に入っている隣接ノードの位置情報と自身の位置情報からHello送信元の隣接ノードとの距離を計算する。また、無線通信機能部12から、受信したHelloパケットの無線受信強度情報を取得する。更に、「Helloメッセージ」に含まれる広告間隔情報から、次回受信予定の時刻を計算し、その時刻をHello監視タイマー機能部27にセットする。既に該当する隣接リンクに対してタイマーがセットされている場合は時刻を更新する。加えて、Hello情報統計機能部22は、Hello以外のパケット(データパケット、他の制御パケット等)を受信した場合の受信強度についても定期的に無線通信機能部12からパケット受信強度情報を取得し、Hello統計情報テーブル31に記録する。
図5に、Hello統計情報テーブルの構成例を示す。
本発明のHello統計情報テーブルは、「Hello情報」と「Time」の行列で示されるテーブルである。「Hello情報」は、「隣接ノード」毎に、「距離」、「受信強度」、「Hello受信」、「次Hello受信予定時刻」を含む。「距離」は、自ノードとHello送信元の隣接ノードとの距離を示す。「受信強度」は、無線受信強度情報に基づく受信強度を示す。「Hello受信」は、Helloパケットの受信の成否を示す。「次Hello受信予定時刻」は、Helloパケットの次回受信予定の時刻を示す。「Time」は、「t0〜t1」、「t1〜t2」、「t2〜t3」のように区切られている。
(5)ステップS105
通信品質統計機能部21は、定期的に無線通信機能部12からパケットエラー率や無線ビジー率を取得する。更に、パケット処理機能部13から受信キューがあふれて破棄されたパケット数を取得する。それらの情報を通信品質統計情報テーブル30に記録する。
図6に、通信品質統計情報テーブルの構成例を示す。
本発明の通信品質統計情報テーブルは、「品質情報」と「Time」の行列で示されるテーブルである。「品質情報」は、「パケットエラー率」、「無線ビジー率」、「受信キュー破棄パケット数」を含む。「Time」は、「t0〜t1」、「t1〜t2」、「t2〜t3」のように区切られている。
(6)ステップS106
Hello監視タイマー機能部27にセットした時刻が過ぎても該当の隣接ノードから「Helloメッセージ」を受信しなかった場合、Hello監視タイマー機能部27は、Helloロス情報を隣接リンク切断判定機能部26に通知する。また、HelloがロスしたことをHello統計情報テーブル31に記録する。
(7)ステップS107
隣接リンク切断判定機能部26は、Hello監視タイマー機能部27からHelloロス通知を受け取り、通信品質統計情報テーブル30から通信品質統計情報を、Hello統計情報テーブル31からHello統計情報を取得する。また、位置情報取得機能部14から、自身の速度情報(位置の時間的変化)を取得する。取得した情報を基に、隣接リンクが継続して利用可能かどうかを確率的に判断する。リンク利用可能確率が閾値以下で有った場合、隣接リンク切断判定機能部26は、隣接リンクの切断を隣接リンク発見機能部23に通知する。
(8)ステップS108
隣接リンク発見機能部23は、リンク切断の通知を受け取り、非特許文献1と同様にMPRの再計算、経路の再計算等の処理を行う。
以下では、隣接リンク切断判定機能部26におけるリンク利用可能確率の計算方法の例を示す。
w1:リンクが利用できない状態
w2:リンクはまだ利用可能な状態
x :計測値ベクトル
計測値ベクトルxの要素は、隣接リンク切断判定機能部26が、各テーブルなどから取得、或いは計算した以下のような情報である。
「直近のパケットエラー率」
「直近の無線ビジー率」
「直近の受信キュー破棄パケット数」
「該隣接ノードの連続Helloロス回数」
「該隣接ノードの前回Hello受信時のノード間距離」
「該隣接ノードとの距離の増減値」
「該隣接ノードからの直近のパケット受信時強度」
「該隣接ノードからのパケット受信強度の変化値」
「他隣接ノードの最近のHelloロス率」
「自ノードの速度」
計測値がxであった場合にリンクが利用不可能になる事後確率をP(w1|x)とすると、ベイズの公式より、以下の式で計算できる。
P(w1|x)=P(x|w1)*P(w1)/P(x)
リンクが利用可能な場合に計測値xである事後確率P(x|w1)、リンクが切れる確率P(w1)、計測値xが起きる確率P(x)は、事前に様々な環境(市街地、高速道路、森林、野原等)毎に実験を行って計測しておく。また、これらの値は利用中も計測値により更新してゆくことで、より適切な値を得ることが可能である。
以下に、本発明の第2実施例について説明する。
隣接リンク切断判定機能部26におけるリンク利用可能確率の計算は、ニューラルネットを用いて行うことも可能である。ニューラルネットにおける重みは、事前に様々な環境(市街地、高速道路、森林、野原等)毎に実験を行って学習しておく。実際に利用する環境に合わせて判断する重みを使い分けることで、様々な環境においてより的確な判断が可能となる。
図7に、判断に用いるニューラルネットの例を示す。
図7のニューラルネットは、m個の入力ユニット(x1〜xm)とn個の隠れユニット(y1〜yn)と、ひとつの出力ユニットzを持つ。各ユニット間のリンクにはそれぞれ重みが設定されている。
ユニットxiとyj間の重みをwij、ユニットyiとz間の重みをqiとすると、隠れユニットyjの出力値は以下の(1)式のように計算できる。
Figure 2008278148
ここで、f1はシグモイド関数などの非線形活性化関数である。
出力ユニットzの出力値は以下の(2)式のように計算できる。
Figure 2008278148
ここで、f2もシグモイド関数などの非線形活性化関数である(f1と同じでも良い)。
各入力ユニットxiの値は、隣接リンク切断判定機能部26が、各テーブルなどから取得、或いは計算した以下のような情報である。
「直近のパケットエラー率」
「直近の無線ビジー率」
「直近の受信キュー破棄パケット数」
「該隣接ノードの連続Helloロス回数」
「該隣接ノードの前回Hello受信時のノード間距離」
「該隣接ノードとの距離の増減値」
「該隣接ノードからの直近のパケット受信時強度」
「該隣接ノードからのパケット受信強度の変化値」
「他隣接ノードの最近のHelloロス率」
「自ノードの速度」
出力ユニットzの値は、隣接リンクが利用可能かの確率(0〜1)である。
出力ユニットzの値が閾値以下であった場合、隣接リンク切断判定機能部26は、その隣接リンクが利用できなくなったと判断し、隣接リンクの切断を隣接リンク発見機能部23に通知する。
ニューラルネットで利用する重みは事前の学習で得たものを利用するだけでなく、無線マルチホップネットワーク通信中においてもデータリンク層のACK未受信や再送回数超過によるパケット破棄、ARP失敗などを教師データとして学習を継続し、利用環境に適した重みパラメータを得ることも可能である。
以下に、本発明の第3実施例について説明する。
隣接リンク切断判定機能部26においてリンク利用可能判断は、下記で説明するルールベースにより行うことも可能である。
隣接リンク切断判定機能部26は、以下の5つの条件(R1〜R5)を判定する。R1〜R5は、条件を満たせば1、満たさなければ0が入る。
R1:3回以上連続でHelloが落ちている
R2:パケットエラー率が閾値以上、または、無線ビジー率が閾値以上、または、受信キュー廃棄パケット数が閾値以上
R3:ほぼ同時刻に受信する予定であった隣接ノードのHelloもロスしている
R4:(該隣接ノードとの距離は時間的に増加し、かつ、該隣接ノードとの直近の距離は閾値以上であった)、または、(該隣接ノードからの受信強度は時間的に減少している、かつ、該隣接ノードからの直近のパケット受信強度は閾値以下であった)
R5:自身は移動している
これらの5つの条件の値から、以下のロス原因(S1〜S5)を計算する。
S1:ネットワークの輻輳・干渉・衝突等によるロス
S2:自身が隣接ノードから離れて通信不能となった
S3:該隣接ノードが自身から離れて通信不能となった
S4:自身が障害物に隠れて通信不能となった
S5:該隣接ノードが障害物に隠れて通信不能となった
S1〜S5は、以下の式で計算される。
S1=R2 + R3
S2=R1 + R3*R4*R5
S3=R1 + (1 − R3)*R4
S4=R1 + R3*(1 − R4)*R5
S5=R1 + (1 − R3)*(1 − R4)
X=S2 + S3 + S4 + S5 − S1を計算し、Xが0以上の場合は該隣接リンクが利用不能になったと判断する。
図8に、X、S、Rの関係一覧を示す。ノードは上記S1〜S5及びXの計算を省略し、この表からリンク利用可能性を判断しても良い。
以下に、本発明の第4実施例について説明する。
上記の実施例では、無線マルチホップネットワークにおける経路制御方式で利用される隣接ノードとのリンク管理(切断判定)について説明したが、本発明はマルチホップに限らず2台の無線ノード間のシングルホップ通信におけるリンク管理にも利用可能である。
以上のように、従来のプロアクティブ型無線マルチホップ通信経路制御方式では、隣接ノードと定期的にHelloを交換することで互いの接続を確認する。隣接ノードから一定時間「Helloメッセージ」を受け取らなかった場合、隣接ノードとのリンクが切れたとみなす。この一定時間を「Hold Time」と呼ぶ。通常、「Hold Time」はHello送信間隔の3倍に設定される。つまり3回「Helloメッセージ」を受信しなかった場合、リンク切れと判断する。言い換えれば、隣接ノードと通信できなくなってから「Hold Time」時間経たなければ経路の切り替えができず、その間通信が途絶してしまうことになる。リンク切断の検出を早めるためには、Hello送信間隔を短くするか、「Hold Time」を短くする必要がある。しかし、Hello送信間隔を短くすることは無線帯域の制限から限界がある。また、無線環境(輻輳や干渉)によって通信可能なノードのHelloパケットが受信できない場合もあるため、単に、「Hold Time」を短くするだけではリンク切れの誤認識が頻発し、通信が劣化してしまう。
本発明に係る無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、定期的に通信品質情報を取得する機能と、隣接ノード毎にHelloパケットから得られるHello統計情報及びパケットの受信強度等を管理する機能と、通信品質情報やHello統計情報及びパケット受信強度情報などからHelloロスが発生した場合に該隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断する機能を有する。定期的もしくはパケット受信時に、通信品質情報や受信強度等の情報を取得して履歴をテーブルに記録しておく。隣接ノードからHello受信予定時刻が過ぎても、Helloパケットを受信しなかった場合は、それらの情報を基に隣接ノードとの通信が本当にできなくなったかどうかを確率的に判定する。通信できなくなった確率が閾値を超えた場合、その隣接ノードとのリンクが切れたと判断し経路の再計算等を行うことで、リンク切断検知時間を短縮し、通信品質を向上する。
最後に、本発明の特徴について以下に詳述する。
本発明に係る無線ネットワークの通信路制御方式は、Hello、ビーコン等のキープアライブパケットを定期的に送信し、隣接ノードとの接続を監視する。この無線ネットワークの通信制御方法は、定期的に通信品質情報を取得して管理する機能と、隣接ノード毎にキープアライブパケットに関する統計情報を管理する機能と、隣接ノード毎にパケット受信強度情報を管理する機能と、キープアライブパケットに自ノードの位置情報を入れて送信する機能と、受信したキープアライブパケットから隣接ノードとの距離を計算して管理する機能と、キープアライブパケットのロスが発生した場合に上記情報を利用して隣接ノードとのリンク利用可能確率を計算する機能と、計算したリンク利用可能確率に基づきリンクを切断するかどうかを判断する機能とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る無線ネットワークの通信路制御方式は、ニューラルネットを用いて隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断することを特徴とする。
また、本発明に係る無線ネットワークの通信路制御方式は、データリンク層のエラー情報を用いて、通信品質情報等を入力とする隣接リンク利用可能確率の計算関数を学習することを特徴とする。
本発明に係る他の無線ネットワークの通信路制御方式は、Hello、ビーコン等のキープアライブパケットを定期的に送信し、隣接ノードとの接続を監視する。この無線ネットワークの通信制御方法は、定期的に通信品質情報を取得して管理する機能と、隣接ノード毎にキープアライブパケットに関する統計情報を管理する機能と、隣接ノード毎にパケット受信強度情報を管理する機能と、キープアライブパケットに自ノードの位置情報を入れて送信する機能と、受信したキープアライブパケットから隣接ノードとの距離を計算して管理する機能と、キープアライブパケットのロスが発生した場合に上記情報を利用してロス原因を推定する機能と、推定した原因に基づきリンクを切断するかどうかを判断する機能とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る他の無線ネットワークの通信路制御方式は、ルールベースの判断式を用いてキープアライブパケットのロス原因を推定することを特徴とする。
本発明に係る無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、複数の通信端末間で無線によりHelloパケットなどの制御パケットを定期的に交換して該複数の通信端末をノードとするマルチホップネットワークを形成し、そのマルチホップネットワークのトポロジー情報を保持し、そのトポロジー情報に基づいて複数の通信端末間で送受信されるパケットの通信経路を制御する。この無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、定期的に通信品質情報を取得して管理する機能と、隣接ノード毎にHelloに関する統計情報を管理する機能と、隣接ノード毎にパケット受信強度情報を管理する機能と、Helloパケットに自ノードの位置情報を入れて送信する機能と、受信したHelloパケットから隣接ノードとの距離を計算して管理する機能と、Helloロスが発生した場合に上記情報を利用して隣接ノードとのリンクが利用可能可能確率を計算する機能と、計算したリンク利用可能確率に基づきリンクを切断するかどうかを判断する機能とを有することを特徴とする。
本発明に係る無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、ニューラルネットを用いて隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断することを特徴とする。
本発明に係る無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、データリンク層のエラー情報を用いて、通信品質情報等を入力とする隣接リンク利用可能確率の計算関数を学習することを特徴とする。
本発明に係る他の無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、複数の通信端末間で無線によりHelloパケットなどの制御パケットを定期的に交換して該複数の通信端末をノードとするマルチホップネットワークを形成し、そのマルチホップネットワークのトポロジー情報を保持し、そのトポロジー情報に基づいて複数の通信端末間で送受信されるパケットの通信経路を制御する。この無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、定期的に通信品質情報を取得して管理する機能と、隣接ノード毎にHelloに関する統計情報を管理する機能と、隣接ノード毎にパケット受信強度情報を管理する機能と、Helloパケットに自ノードの位置情報を入れて送信する機能と、受信したHelloパケットから隣接ノードとの距離を計算して管理する機能と、Helloロスが発生した場合に上記情報を利用してHelloロス原因を推定する機能と、推定した原因に基づきリンクを切断するかどうかを判断する機能とを有することを特徴とする。
本発明に係る他の無線マルチホップネットワークの通信経路制御方法は、ルールベースの判定式を用いてHelloロス原因を推定することを特徴とする。
図1は、本発明の第1実施例に係る無線マルチホップネットワークの全体構成例を示す図である。 図2は、図1に示す通信端末の機能構成例を示す図である。 図3は、図1に示す通信端末の「Helloメッセージ」の構成例を示す図である。 図4は、本発明の第1実施例に係る動作を示すフローチャートである。 図5は、Hello統計情報テーブルの構成例を示す図である。 図6は、通信品質統計情報テーブルの構成例を示す図である。 図7は、隣接リンク切断判定機能におけるニューラルネット構成を示す図である。 図8は、R,S,Xの値の関係を示す図である。
符号の説明
10… 通信端末
11… ルーティング機能部
12… 無線通信機能部
13… パケット処理機能部
14… 位置情報取得機能部
15… 通信アプリケーションプログラム
21… 通信品質統計機能部
22… Hello情報統計機能部
23… 隣接リンク発見機能部
24… トポロジー発見機能部
25… 経路計算機能部
26… 隣接リンク切断判定機能部
27… Hello監視タイマー機能部
28… 隣接リンクテーブル
29… トポロジーテーブル
30… 通信品質統計情報テーブル
31… Hello統計情報テーブル

Claims (16)

  1. 制御用パケットを定期的に受信し、前記制御用パケットから自ノードの通信品質情報及び隣接ノードとの間のパケット受信強度情報を取得し、前記隣接ノードとの接続を監視する無線通信機能部と、
    前記制御用パケットのロスが発生した場合に、前記通信品質情報及び前記パケット受信強度情報に基づいて前記隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断し、リンク状態を更新するルーティング機能部と
    を具備する
    通信端末。
  2. 請求項1に記載の通信端末であって、
    前記ルーティング機能部は、
    前記通信品質情報を管理する通信品質統計機能部と、
    隣接ノード毎に前記制御用パケットに関する統計情報及び前記パケット受信強度情報を管理し、前記制御用パケットに基づいて隣接ノードとの距離を計算して管理するHello情報統計機能部と、
    前記制御用パケットのロスが発生した場合に、前記通信品質情報、前記統計情報及び前記パケット受信強度情報に基づいてリンクを切断するかどうかを判断する隣接リンク切断判定機能部と、
    前記隣接リンク切断判定機能部からリンク切断の通知を受け取り、経路の再計算を行い、計算結果に基づく制御用パケットを前記Hello情報統計機能部に通知する隣接リンク発見機能部と
    を具備する
    通信端末。
  3. 請求項2に記載の通信端末であって、
    前記隣接リンク切断判定機能部は、前記制御用パケットのロスが発生した場合に、前記通信品質情報、前記統計情報及び前記パケット受信強度情報を利用して隣接ノードとのリンク利用可能確率を計算し、前記リンク利用可能確率に基づきリンクを切断するかどうかを判断する
    通信端末。
  4. 請求項3に記載の通信端末であって、
    前記隣接リンク切断判定機能部は、ニューラルネットを用いて隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断する
    通信端末。
  5. 請求項3に記載の通信端末であって、
    前記隣接リンク切断判定機能部は、データリンク層のエラー情報を用いて、通信品質情報を入力とする隣接リンク利用可能確率の計算関数を学習する
    通信端末。
  6. 請求項2に記載の通信端末であって、
    前記隣接リンク切断判定機能部は、前記制御用パケットのロスが発生した場合に、前記通信品質情報、前記統計情報及び前記パケット受信強度情報を利用してロス原因を推定し、前記推定された原因に基づきリンクを切断するかどうかを判断する
    通信端末。
  7. 請求項6に記載の通信端末であって、
    前記隣接リンク切断判定機能部は、ルールベースの判断式を用いて前記制御用パケットのロス原因を推定する
    通信端末。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の通信端末であって、
    前記制御用パケットを定期的に交換可能な複数のノードにより形成されるマルチホップネットワークのトポロジー情報を管理するトポロジー発見機能部と、
    前記トポロジー情報に基づいて前記複数のノード間で送受信されるパケットの通信経路を制御するパケット処理機能部と
    を更に具備する
    通信端末。
  9. 定期的に通信品質情報を取得して管理するステップと、
    隣接ノード毎に前記制御用パケットに関する統計情報を管理するステップと、
    隣接ノード毎にパケット受信強度情報を管理するステップと、
    前記制御用パケットに自ノードの位置情報を入れて送信するステップと、
    前記制御用パケットから隣接ノードとの距離を計算して管理するステップと、
    前記制御用パケットのロスが発生した場合に前記通信品質情報、前記統計情報及び前記パケット受信強度情報に基づいてリンクを切断するかどうかを判断するステップと
    を具備する
    通信経路制御方法。
  10. 請求項9に記載の通信経路制御方法であって、
    前記制御用パケットのロスが発生した場合に前記通信品質情報、前記統計情報及び前記パケット受信強度情報を利用して隣接ノードとのリンク利用可能確率を計算するステップと、
    前記計算したリンク利用可能確率に基づきリンクを切断するかどうかを判断するステップと
    を更に具備する
    通信経路制御方法。
  11. 請求項10に記載の通信経路制御方法であって、
    ニューラルネットを用いて隣接ノードとのリンクが利用可能かどうかを判断するステップ
    を更に具備する
    通信経路制御方法。
  12. 請求項10に記載の通信経路制御方法であって、
    データリンク層のエラー情報を用いて、通信品質情報を入力とする隣接リンク利用可能確率の計算関数を学習するステップ
    を更に具備する
    通信経路制御方法。
  13. 請求項9に記載の通信経路制御方法であって、
    前記制御用パケットのロスが発生した場合に、前記通信品質情報、前記統計情報及び前記パケット受信強度情報を利用してロス原因を推定し、前記推定された原因に基づきリンクを切断するかどうかを判断するステップ
    を更に具備する
    通信経路制御方法。
  14. 請求項13に記載の通信経路制御方法であって、
    ルールベースの判断式を用いて前記制御用パケットのロス原因を推定するステップ
    を更に具備する
    通信経路制御方法。
  15. 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の通信経路制御方法であって、
    前記制御用パケットを定期的に交換可能な複数のノードにより形成されるマルチホップネットワークのトポロジー情報を管理するステップと、
    前記トポロジー情報に基づいて前記複数のノード間で送受信されるパケットの通信経路を制御するステップと
    を更に具備する
    通信経路制御方法。
  16. 請求項9乃至15のいずれか一項に記載の通信経路制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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