JP4567807B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents
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Description
本発明は、光情報記録媒体及び光情報記録媒体記録再生装置に関する。
現在、コンビネーションディスク(ROM(再生専用;Read Only Memory)層とRE(記録再生;Rewritable)層からなる多層光ディスクが混在するディスク)が求められている。その理由は、例えば以下のことがあげられる。カーナビソフトでは、常にインターネットに接続できるわけではなく、全ての地図情報をダウンロードするには時間が掛かるため、安価なROMでの配布が望ましい。一方、地図情報は日々変わるため、ネットから新たに更新できるほうが望ましい。この両方の問題を解決できるROM層の旧データを、インターネット接続できる際に得た更新データをRE層に記録し、置き換えることが可能になるコンビネーションディスクが求められていた。
上記コンビネーションディスクを実現するには、特許文献1にあるように、再生光入射面から最も遠い位置にある情報記録層(以下、L0層と称する)からの戻り光には、他の情報記録層の存在により損失が生じるため、一般にRE層より反射率の高いROM層を設けるほうが好ましいと考えられていた。
また、光ディスクの一つの規格において、ROM,R,RW,RE等種類があると共に、記録容量向上の為に情報記録層を2層にするなど様々なバージョン(ディスクタイプ)がある。そして、例えば、上記のようなカーナビでの使用を想定すると、一つの記録再生装置で、カーナビを使用していない時には、レンタル映画ソフト(ROM)や自宅での録画したドラマを録画したディスク(R,RW,RE)を再生できることが望まれるので、上記記録再生装置においては、ディスクが装填された場合、できるだけ容易にディスクのタイプを判別する手段が必要となる。
上記ディスクタイプを判別する手段としては、情報記録領域外にバーコードを印刷する等の方式等も考えられるが、後述する理由のため、情報付加後は修正が出来ず、ディスクが完成した状態で記録するほうが望ましい。このため、実質的は、BCA(Burst cutting area)記録(YAGレーザ等によりパルスレーザー光を情報記録層に照射して、例えば約10μm程度の幅で長さが数百μmのストライプ(バーコードのような)を形成し、情報を記録すること)のような光照射を用いたディスク内部への記録が望ましい。
特許文献1には、再生光入射面より順に透明基板、RE層、中間層、ROM層、保護樹脂膜からなるコンビネーションディスクが開示されている。
特許文献1に開示されているように、コンビネーションディスクを実現するには、再生光入射面から最も遠い位置にある情報記録層(L0)からの戻り光には、他の情報記録層の存在により損失が生じるため、一般にRE層より反射率の高いROM層を設けるほうが好ましい。
また、非特許文献には、ディスクタイプを判断する方法として、ビームエキスパンダの値やフォーカスやトラッキングの状態が最適でなくとも判定可能となるような大きさの記録マークにて情報(BCA)を記録する方法が記載されている。
(Standard ECMA-267,-382,-384)
しかしながら、非特許文献(DVD規格)に記載の技術では、ディスクのタイプによって、BCA記録する位置がまちまちであるという問題があった。例えば、DVD−ROMは、光入射面から遠い基板に設けられた情報記録層に設けられており、2層のDVD−R、−RWは光入射面に近い基板に設けられた情報記録層に設けられている。すなわち、記録再生装置は、ディスクのどの層にBCAが設けてあるかを予め設定することが出来ず、BCAを再生する場合に、記録されている層を確定するために、ある程度のフォーカスサーチが必要であった。
また、特許文献1に開示されているように、再生光入射面から最も遠い位置にある情報記録層(L0)に、ROM層を設けるコンビネーションディスクには、後述する理由で、再生光入射面から最も遠い層にBCA記録することは困難であるという問題点があった。
DVDタイプよりも、容量アップが図りやすいBD(Blu-ray Disc:登録商標)形式の多層ディスクでは、上記情報が記録される層は、BDタイプの多層ディスクにおいては、単板光ディスクであることから、基板上に必ず情報記録層が設けられる。
なぜならば、DVDのような2枚の基板を貼り合せる複板光ディスクでは、どちらの基板表面に情報記録層があってもコスト等に差が生じないが、単板光ディスクにおいては、情報記録層を2層化するためには、基板に設けられた情報記録層の上に中間層を設けて新たな情報記録層を設ける必要がある。このため、コストの点から基板上に情報記録層を設けないで、中間層を設けることは、実質ありえないためである。
すなわち、BDタイプの光ディスクの規格においては、基板上に必ず情報記録層が設けられることになるので、上記情報記録層に記録された情報を再生するための記録再生装置は、記録された場所を想定しやすく、BCA再生の設定を予め行うことが可能になる。よって、一つの記録再生装置において、同一規格内の様々な種類の媒体を共用(ディスクタイプを認識するのみを含む)しやすくなる。
しかしながら、上記を実現するためには、特許文献1に記載のコンビネーションディスクには以降に示す点で問題があった。
まず、BCA記録(YAGレーザ等によりパルスレーザー光を情報記録層に照射して、例えば約10μm程度の幅で長さが数百μmのストライプ(バーコードのような)を形成し、情報を記録すること)は、再生が容易になるように特定の位置に記録されていることが望ましい。更に、BD形式の場合は後述する理由により、L0の位置に記録されることが望ましい。
また、BCA記録時には、RE層への不正なダビング等を防止できるディスクの個体識別番号も同時に記録されることがコストダウンのためには好ましい。
さらに、個体識別番号を記録する場合は、製造上の管理の観点から、ディスクが完成した状態で記録するほうが望ましい。すなわち、実質的にはBCA記録はディスクが完成した状態で記録する必要がある。
ところで、詳細は後述するが、BCA記録において、ROM層への記録とRE層への記録では、記録する際に必要なレーザの出力が大きく異なる。異なる理由は、RE層であれば、通常の情報記録を行う場合と同様に、記録マークの状態を結晶状態とアモルファス状態へ相変化させれば良いが、ROM層の場合はコストの観点から通常金属反射膜のみが設けられているため、相変化させることは出来ず、金属膜を焼き切るような状態にすることで記録するため、より大出力のレーザを用いる必要があるためである。
一方、2層REディスクにおいては、L0にBCA記録する場合、少なくとも直上のRE層(L1)においても、L0層へと透過する高出力レーザによる熱により、相変化が起こる場合がある。
よって、少なくともL0層がROM層であるコンビネーションディスクは、L0層が情報記録層の中で、最も光入射面より遠い位置に設けられているため、BCA記録の際、ビームが必ず他の情報記録層を通過するので、その途中のいずれかの層に必ず存在するRE層をビームが通過する。詳細は後述するが、その場合、ROM層に比べてRE層は光を吸収しやすいので、RE層の温度が上昇し、その熱によりカバー層とRE層が剥離するという現象が生じる。このような現象が生じると、L0層上にフォーカスすることができず、L0層上にBCA記録された情報が正しく再生できない。
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、同一規格内の他の様々な種類(R,RE,Rや層数が異なる媒体)と記録再生装置を共用でき、大容量情報を安価に配布可能であると共に、更新データにて随時アップデート可能な光情報記録媒体及び光情報記録媒体記録再生装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の光情報記録媒体は、基板上に、再生光によって情報を読み出すことが可能な複数の情報記録層と、上記複数の情報記録層各々を分離する中間層と、上記基板より最も遠い位置に設けられた透光層とを有し、上記複数の情報記録層は、情報を読み出すことのみ可能な層と情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層からなる光情報記録媒体であって、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層が、情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層であり、且つ光照射によって情報を読み出すことのみ可能な層において用いられている情報記録形式より容易に判定可能な方式で記録されるディスクタイプ識別情報及び個体識別番号の記録層であることを特徴とする。
ここで、上記ディスクタイプ識別情報とは、ディスクタイプを識別するための情報である。すなわち、ディスクタイプ識別情報とは、ディスクに設けられている情報記録層の数や、設けられた情報記録層の種類(ROM,R,RE等)を表したり、上記複数の情報記録層のうち、上記情報を読み出すことのみ可能な層(以下、ROM層と称する)と、上記情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層(以下、RE層と称する)との配置位置を表す情報であり、光情報記録媒体の種類を識別するための情報である。
また、上記個体識別番号とは、光情報記録媒体の個体を識別するための番号であり、BCA記録の際に、併せて光情報記録媒体に記録されることが好ましい。上記個体識別番号を適宜用いることにより、RE層への不正なダビング等を防止することができる。
上記構成によると、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報は、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層(以下、L0層と称する)に記録されている。
このため、上記複数の情報記録層のうち、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報がどの層に記録されているかを、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報を再生する再生装置に、予め設定しておくことが可能となる。これにより、上記複数の情報記録層のうち、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報が記録されている層を、上記再生装置に特定させるための時間を短縮することができる。さらに、同一の再生装置で、さまざまなディスクタイプの光情報記録媒体の共用化が容易になる。
また、上記構成によると、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層が、RE層である。つまり、上記構成によると、L0層としてRE層が配置されることとなる。
このため、L0層としてROM層を配置した場合に生じる、上記ROM層にBCAを記録する際の上記RE層と、当該RE層の上層または下層に配される中間層や、透光層などとが剥離することを防止することができる。このため、L0層にBCA記録された上記ディスクタイプ識別情報や、上記個体識別番号などを、正しく再生装置などに再生させることができる。
このため、L0層としてROM層を配置した場合に生じる、上記ROM層にBCAを記録する際の上記RE層と、当該RE層の上層または下層に配される中間層や、透光層などとが剥離することを防止することができる。このため、L0層にBCA記録された上記ディスクタイプ識別情報や、上記個体識別番号などを、正しく再生装置などに再生させることができる。
このように、上記構成は、DVDタイプよりも、記録容量アップが図りやすいBD形式の多層ディスクであり、且つコンビネーションディスクにおいては、光入射面に対して遠い情報記録層(L0)にユーザが利用する情報記録形式より容易に判定可能な方式で記録されるディスクタイプ識別情報及び個体識別番号(BCA記録時に記録される情報)があると共に、RE層を配置する構成である。
上記構造により、記録再生装置におけるディスクタイプの確認が容易となり、一つの記録再生装置で他の種類の光ディスクと共用化できると共に、ディスクの生産が容易になる。そしてROM層の旧データを、インターネット接続できる際に得た更新データをRE層に記録し、置き換えることが可能になる光情報記録媒体を実現できる。
本発明の光情報記録媒体は、さらに、上記判定可能な方式がパルスレーザー光を情報記録層に照射して、μm単位の幅のストライプを形成し、情報を記録する方式であることが好ましい。
上記構成により、ディスクタイプ識別情報及び個体識別番号を読み取るための再生装置での再生時において、フォーカスや再生光照射の半径方向位置が多少ずれたとしても、上記再生装置で、ディスクタイプ識別情報及び個体識別番号を読み取ることができる。
本発明の光情報記録媒体は、さらに、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別番号が記録される情報を再生する際にトラッキングが必須ではない領域Bの半径位置が、情報を再生する際にトラッキングが必要な情報記録領域Aより内周にあることが好ましい。
上記構成によると、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別番号は、光情報記録媒体の内周近傍に配置される。このため、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別番号を、情報記録領域より外周側、つまり、光情報記録媒体の外周近傍に配置する場合と比較して、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別番号を光情報記録媒体に記録するための時間を短縮することができ、情報記録容量を増大できる。
また、本発明の光情報記録媒体は、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層のトラックパス方向が内周から外周に向かう方向となっており、且つ上記情報を読み出すことのみ可能な層の中で最も上記透光層より遠い位置に設けられた上記情報を読み出すことのみ可能な層とのトラックパスがパラレルトラックパスとなっていることが好ましい。
上記構成によると上記情報を読み出すことのみ可能な層の中で最も上記透光層より遠い位置に設けられた上記情報を読み出すことのみ可能な層の作製に必要なスタンパの作製時に内周近傍よりカッティングを開始することが可能になるので、情報記録領域A全面に情報を記録する場合以外は、外周部近傍よりカッティングを開始するより、精度的な面でカッティングが容易になり、製造コストが低減できる。
また、上記情報を読み出すことのみ可能な層のリードイン領域がコンテンツ記録領域より内周部に設けられていることが好ましい。
上記構成によると、上記リードイン領域に記録されている媒体情報(媒体種類情報、再生条件情報、セクター最終番号情報等の情報)が、光情報記録媒体の内周近傍に配置される。このため、上記媒体情報を、情報記録領域Aより外周側、つまり、光情報記録媒体の外周近傍に配置する場合と比較して、上記情報を読み出すことのみ可能な層の作製に必要なスタンパの作製時に内周近傍に上記媒体情報を記録できるため、スタンパを製造する時間を低減でき、ひいては製造コストが低減でき、更に情報記録容量を増大できる。
なぜならば、上記媒体情報は上記情報領域Aに記録されたコンテンツ情報を再生する場合に、必要であるため、素早く再生する必要があるため、アドレスの確認等無しに再生できることが好ましいため、半径方向に一定の幅(ピックアップを半径方向に移動させるサーボモーター等の精度で決まり、例えば数百μm単位の幅)の領域に、1周のどの位置から再生を開始しても、すぐに情報が再生できるように同じ情報が、繰り返し記録されているため、外周近傍に設けるとより広い領域が必要となり、より多くの情報を記録する必要が生じるためである。
本発明の光情報記録媒体の上記書き換え層のアドレスは、上記書き換え層に設けられたグルーブを基板面方向に蛇行させることによって記録され、上記情報を読み出すことのみ可能な層のアドレスは、当該情報を読み出すことのみ可能な層に設けられた凹凸からなるプリピットにより記録されていることが好ましい。
ここで、RE層には、情報記録時に半径方向に隣接する記録マーク同士が干渉しないように、または精度良く再生するために、通常グルーブが設けられている。よって、アドレス情報を記録するためには、上記書き換え層に設けられたグルーブを、基板面方向に蛇行させることによって記録する(以下、ウォブルと称する)ことが最も容易である。一方、グルーブ上にプリピットを設けたり、グルーブの途中にプリピットを設けたりすることは、作業が複雑になるため作製コストが増大する。
同様に、ROM層には一般に凹凸からなるプリピットにより情報記録されているので、上記と同様の理由により、アドレス情報を記録するためには、グルーブ上にプリピットを設けたり、グルーブの途中にプリピットを設けたりすることに比べて、作製コストの増大を防止することができる。
また、上記情報を読み出すことのみ可能な層には、プリピットを光入射面に対して凹となるように形成するインピット形式で、情報が記録されていることが好ましい。
ここで、RE層のグルーブのピッチが狭くなってきた場合、凸と凹で入射光にとって等価ではなくなり、凹部に記録する時は、入射光は凸部と凹部の壁を乗り越えて隣の凸部にまで届き、クロスライトの原因になるため、必然的に狭いトラックピッチを有するRE層では、グルーブが凸部になる配置であるオングルーブで記録再生が必要となる。
そして、ROM層から、RE層へレイヤージャンプが行われた場合に、誤ってROM層にフォーカスされてしまう場合がある。
この場合、RE層のオングルーブでの情報記録に対応したプッシュプルの極性(ポジティブ)でROM層をトラッキングすると、ROM層におけるプリピットの記録形式はインピットであるためROM層のアドレスが再生ができない。
すなわち、ROM層における誤った情報の書き換えが行えないことになり、誤ってROM層にフォーカスされてしまった場合においても、上記本発明構造により、ROM層の損傷を防止できることになる。
このように、上記構成の場合、コンビネーションディスクにおける情報を読み出すことのみ可能な層の損傷を防止することができる。
また、上記情報を読み出すことのみ可能な層に設けられている情報を再生した場合に得られるプッシュプル信号の極性が、ネガティブになる記録形式にてプリピットにより情報が記録されていることが好ましい。
ここで、RE層のグルーブが凸部になる配置であるオングルーブで記録再生がなされている場合、当該RE層の情報記録に対応したプッシュプルの極性はポジティブになる。
そして、上記構成によると、ROM層には、情報を再生した場合に得られるプッシュプル信号の極性が、ネガティブになる記録形式にて上記プリピットにより情報が記録されている。
このため、ROM層から、RE層へレイヤージャンプが行われた場合に、誤ってROM層にフォーカスされてしまったとしても、RE層のオングルーブでの情報記録に対応したプッシュプルの極性(ポジティブ)では、ROM層のアドレスが再生ができない。
すなわち、ROM層における誤った情報の書き換えが行えないことになり、誤ってROM層にフォーカスされてしまった場合においても、上記本発明構造により、ROM層の損傷を防止できることになる。
このように、上記構成の場合、コンビネーションディスクにおける情報を読み出すことのみ可能な層の損傷を防止することができる。
なお、プッシュプル信号の極性がネガティブとは、再生信号の受光部が内周と外周に2分割されており、外周側の受光部から得られる電圧から、内周側の受光部から得られる電圧を引くことによってプッシュプル信号が算出される再生機において、プリピットの情報を再生しているトラックから内周にジャンプした場合、プッシュプル信号のレベルが0、負、0、正、0となる順で得られることを意味する。当業者には一般的な表現である。
本発明の光情報記録媒体記録再生装置は、上記光情報記録媒体に対して、情報の記録再生が可能な光情報記録媒体記録再生装置であって、上記光情報記録媒体のアドレスを再生する場合に、上記書き換え層のアドレス情報の再生手法と、上記情報を読み出すことのみ可能な層のアドレス情報再生手法とを切り替えることが可能な切替機構を有することが好ましい。
ここで、光情報記録媒体記録再生装置(記録再生装置)とは、記録および再生の両方を行う装置、記録のみ行う装置、再生のみ行う装置を含むものである。
上記切替機構を有することにより、上記光情報記録媒体のように、同一の光情報記録媒体にRE層とROM層とが混在し、コストを抑えたコンビネーションディスクに対しても、アドレス情報が再生できる。このため、上記RE層と上記ROM層とのアドレス情報それぞれを良好に記録再生が可能になる。
上記切替機構によるアドレス情報の再生手法の切り替えは、記録再生している層を変更する際に、目的の層の種類に合わせて切り替えることが好ましい。
上記構成により、上記情報の記録または再生を行なっている層を変更する(レイヤージャンプする)際に、光情報記録媒体記録再生装置が、アドレス再生手法を切り替えることによって、光情報記録媒体記録再生装置は、素早くアドレスが確認でき、現在位置を確定できるという効果がある。また、光情報記録媒体記録再生装置は、アドレスが再生できない場合は、目的の層にレイヤージャンプできなかったことが、素早く判断できるという効果もある。
上記光情報記録媒体記録再生装置は、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層に記録された情報を良好に再生できるレーザパワーであって、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層に記録された情報を再生するレーザパワーで情報を読み出すことのみ可能な層の情報も再生することが好ましい。
ここで、一般にRE層は、ROM層に比較して、層を構成する材料に起因する理由により反射率を上げることが困難であるため、記録による変調度が得にくい。そのため、例えば2層のREディスクでは、特にL0層の信号特性を良好にするため、2層のROM層より高い再生レーザパワーで再生を行っている。
本願発明の光情報記録媒体ではないL0層にROM層がある2層のコンビネーションディスクでは、L1層にあるRE層は光のロスが無いため、ROM層を再生する程度のレーザパワーであっても良好な再生特性を得ることは出来る。しかし、本願発明の上記光情報記録媒体では必ず光のロスが発生するため、ROM層を再生するのに最低限必要なレーザパワーより高いレーザパワーで再生しないと、良好な再生特性を得ることは出来ない。
よって、L0層に設けられたRE層は通常のROM層を再生するレーザパワーより高く設定する必要がある。その場合、レイヤージャンプ等によってレーザーパワーを切り替えることは、装置にとって負担が大きいため、同一にする必要がある。
よって、上記構成にすることにより、L0層の再生特性を良好に出来、装置負担も低減できるという効果が生じる。
以上のように、本発明の光情報記録媒体は、基板上に、再生光によって情報を読み出すことが可能な複数の情報記録層と、上記複数の情報記録層各々を分離する中間層と、上記基板より最も遠い位置に設けられた透光層とを有し、上記複数の情報記録層は、情報を読み出すことのみ可能な層と情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層からなる光情報記録媒体であって、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層が、情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層であり、且つ光照射によって情報を読み出すことのみ可能な層において用いられている情報記録形式より容易に判定可能な方式で記録されるディスクタイプ識別情報及び個体識別番号の記録層である。
それゆえ、記録再生装置におけるディスクタイプの確認が容易となり、一つの記録再生装置で他の種類の光ディスクと共用化できると共に、ディスクの生産が容易になる。そしてROM層の旧データを、ネット接続できる際に得た更新データをRE層に記録し、置き換えることが可能になる光情報記録媒体を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(光情報記録媒体1の概略構成)
本発明の一実施の形態に係る光情報記録媒体1の構成について説明する。
(光情報記録媒体1の概略構成)
本発明の一実施の形態に係る光情報記録媒体1の構成について説明する。
図1は、光情報記録媒体1の構成を表す概略図である。
図1に示すように、光情報記録媒体1は、基板50上に、再生光によって情報を読み出すことが可能な複数の情報記録層であるROM層20及びRE層40と、ROM層20及びRE層40を分離する中間層30と、基板50より最も遠い位置に設けられたカバー層10と、を有する。カバー層10が配置される側が、再生光の入射側である。
また、ROM層20は、情報を読み出すことのみ可能な層である。そして、RE層40は、情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層である。RE層40は、カバー層10より最も遠い位置に設けられた情報記録層であり、且つ光照射によって情報を読み出すことのみ可能な層において用いられている情報記録形式より容易に判定可能な方式で記録されるディスクタイプ識別情報及び個体識別番号の記録層である。
カバー層10は、例えば、厚さ75μmの紫外線硬化樹脂(再生光波長405nmにおける屈折率1.50)からなる。カバー層10の材料は、再生光の波長において透過率が高いものであれば良い。すなわち、カバー層10は、例えばポリカーボネートフィルムと透明粘着剤とで形成されていても良い。また、カバー層10の表面には、表面保護のためのハードコートが設けられていても良い。さらに、カバー層10の厚さは、光情報記録媒体の再生装置(駆動装置)が有する光学系に応じて変更されても良い。具体的には、カバー層10は、例えば0.6mmのポリカーボネ−ト基板であっても良い。
ROM層20は、例えば、厚さ9nmのAPC(AgPdCu)からなりスパッタ法により中間層30の表面に成膜されている。ROM層20の厚さ及び材料は、これに限られるものではなく、ROM層20として必要な再生光波長における透過率と反射率を有していれば良い。
中間層30は、例えば、厚さ25μmの透明紫外線硬化樹脂(再生光波長における屈折率1.50)からなる。中間層30の材料は、これに限られたものではなく、再生光の波長において透過率が高い材料であれば良い。また、中間層30の厚さも、これに限られたものではなく、各情報記録層(ここでは、ROM層20及びRE層40)を分離でき、層間クロストークが問題にならない適度の厚さであれば良い。なお、層間クロストークとは、再生中の情報記録層以外の情報記録層からのノイズを指す。さらに、中間層30は、多層構造であっても良い。また、この中間層30の、ROM層20側の面には、2P法(photo polymarization法)により、ROM層20に形状として記録される情報に応じた凹凸からなるプリピットが設けられている。
ここで、2P法とは、平板と原盤との間に紫外線硬化樹脂を充填し、紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させた後原盤を剥離することによって、平板上に原盤の凹凸を転写する手法を指す。
RE層(L0層)40は、例えば、スパッタ法等により7層の薄膜が積層されてなるものである。具体的には、この7層の薄膜は、再生光の入射側から、第1保護膜41(厚さ35nmのZnS−SiO2)、第2保護膜42(厚さ5nmのZrO2)、記録層43(厚さ10nmのGeTe−Sb2Te3)、第3保護膜44(厚さ5nmのZrO2)、第4保護膜45(厚さ35nmのZnS−SiO2)、第5保護膜46(厚さ5nmのZrO2)、及び反射膜47(厚さ20nmのAPC(AgPdCu))が順に積層されている。なお、RE層40の材料、厚さ及び層数は、これに限られるものではなく、RE層として機能するものであれば良い。
基板50には、例えば、直径120mm、厚さ1.1mmである、グルーブを有するポリカーボネートの円盤状基板からなる。基板50の材料及び厚さは、これに限られるものではなく、表面にグルーブが設けられており、上記かつ基板として使用できる程度の所定の強度があれば良い。具体的には、基板50は、例えばポリオレフィン樹脂、金属等からなっていても良い。さらに、基板50は、多層構造であっても良い。
図2は、光情報記録媒体1の構成の概略を表す平面図である。
図13は、光情報記録媒体1に配置されているBCAの一例を表す概略図である。
図2に示すように光情報記録媒体1は、通常の情報の記録再生を行うための領域である領域A(コンテンツ記録領域)と、BCAを記録再生するための領域である領域Bとを含む。
領域Aは、ユーザが使用するためのコンテンツ情報などの記録再生を行なうための領域である。
領域Bは、BCAを記録するためのBCA記録領域であり、光情報記録媒体1の内周側に設けられている。BCAは、基板50の直上であるL0層に設けられている。
BCAは、ROM層20において用いられている情報記録形式より容易に判定可能な方式で記録されている。また、BCAは、ディスクタイプ識別情報及び個体識別番号を含むものである。BCAの一例を図13に示す。図13では、矢印aは長さを表し、矢印bは幅を表す。
光情報記録媒体1では、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報は、上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層であるL0層に記録されている。
このため、上記複数の情報記録層のうち、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報がどの層に記録されているかを、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報を再生する再生装置に、予め設定させておくことが可能となる。これにより、上記複数の情報記録層のうち、上記ディスクタイプ識別情報及び上記個体識別情報が記録されている層を、上記再生装置に特定させるための時間を短縮することができる。さらに、同一の再生装置で、さまざまなディスクタイプの光情報記録媒体の共有化が容易になる。
また、上記構成によると、カバー層10から最も遠い位置に設けられた情報記録層が、RE層である。上記構成によると、L0層としてRE層40が配置されることとなる。
このため、L0層としてROM層を配置した場合に生じる、ROM層にBCAを記録する際のRE層と、当該RE層の上層または下層に配される中間層や、透光層などとが剥離することを防止することができる。このため、L0層にBCA記録された上記ディスクタイプ識別情報や、上記個体識別番号などを、正しく再生装置などに再生させることができる(詳細は後述する)。
このように、光情報記録媒体1は、DVDタイプよりも、記録容量アップが図りやすいBD形式の多層ディスクであり、且つコンビネーションディスクにおいては、L0層にユーザが利用する情報記録形式より容易に判定可能な方式で記録されるディスクタイプ識別情報及び個体識別番号があると共に、RE層40を配置する構成である。
上記構造により、光情報記録媒体1の記録再生装置におけるディスクタイプの確認が容易となり、一つの記録再生装置で他の種類の光ディスクと共用化できると共に、ディスクの生産が容易になる。そしてROM層の旧データを、ネット接続できる際に得た更新データをRE層に記録し、置き換えることが可能になるコンビネーションディスクが実現できる。なお、本発明の実施の形態に係る光情報記録媒体は上記に限るものではなく、RE層やROM層が更に設けられた3層以上の情報記録媒体であっても良く、その場合はカバー層や中間層の厚みが上記と異なっても良い。
BCAは、パルスレーザー光が、L0層であるRE層40に照射されることにより、μm単位の幅のストライプがRE層40に形成される。これにより、BCAがRE層40に形成される。BCAは、μm単位の幅で長さが数百μmのストライプであるので、ROM層20に形成されるプリピットなどより大きい。このため、BCAを再生する再生装置のフォーカスが多少ずれたとしてもトラッキングを行わなくとも上記再生装置で読み取ることが可能である。このため、BCAは、ROM層においてROM層において用いられるプリピットより、容易に判別可能な方式で、L0層であるRE層40に記録される。
また、光情報記録媒体1において、領域Bは、領域Aより内周に配置されている。つまり、BCAは、光情報記録媒体1の内周近傍に配置される。このため、BCAを光情報記録媒体1の外周近傍に配置する場合と比較して、光情報記録媒体1に記録するBCAの記録量を少なくすることができる。このため、BCAを光情報記録媒体1に記録するための時間短縮することができる。
また、RE層40(書き替え層)のアドレスは、RE層40に設けられたグルーブを基板面方向に蛇行させることによって記録され、ROM層20のアドレスは、ROM層20に設けられた凹凸からなるプリピットにより記録されている。
ここで、RE層40には、情報記録時に半径方向に隣接する記録マーク同士が干渉しないように、または精度良く再生するために、通常、グルーブが設けられている。よって、アドレス情報を記録するためには、上記書き換え層に設けられたグルーブを、基板面方向に蛇行させることによって記録する(以下、ウォブルと称する)ことが最も容易である。一方、グルーブ上にプリピットを設けたり、グルーブの途中にプリピットを設けたりすることは、作業が複雑になるため作製コストが増大する。
同様に、ROM層20には一般に凹凸からなるプリピットにより情報記録されているので、上記と同様の理由により、アドレス情報を記録するためには、プリピットを設けることにより、作製コストの増大を防止することができる。
(従来の問題点)
次に、図3(a)〜(c)を用い、従来のコンビネーションディスクにおけるBCAを記録する際の問題点について、以下に示す2種類の媒体におけるBCA記録結果を用いて説明する。
次に、図3(a)〜(c)を用い、従来のコンビネーションディスクにおけるBCAを記録する際の問題点について、以下に示す2種類の媒体におけるBCA記録結果を用いて説明する。
図3(a)は、L0層及びL1層が共に、ROM層である光情報記録媒体の構成を表す概略図であり、(b)はL0層及びL1層が共に、RE層である光情報記録媒体の構成を表す概略図であり、(c)はL0層がRE層であり、L1層がROM層である光情報記録媒体の構成を表す概略図である。つまり図3(c)は光情報記録媒体1の構成を表す。
図3(a)に示すように、光情報記録媒体110は、再生光の入射面側から順に、カバー層10、ROM層120、中間層30、ROM層140及び基板50が積層された構造となっている。
カバー層10は、厚さ75μmの紫外線硬化樹脂(再生光波長405nmにおける屈折率1.50)からなる。
ROM層120は、厚さ9nmのAPC(AgPdCu)からなる。ROM層120を形成するAPCは、スパッタ法により中間層30の表面に成膜されている。
中間層30は、厚さ25μmの透明紫外線硬化樹脂(再生光波長における屈折率1.50)からなる。また、この中間層30の、ROM層120側の面には、2P法により、ROM層120に形状として記録される情報に応じた凹凸からなるプリピットが設けられている。
ROM層140は、厚さ17nmのAPC(AgPdCu)からなる。ROM層140を形成するAPCは、スパッタ法により基板50の表面に成膜されている。
基板50には、直径120mm、厚さ1.1mmである、グルーブを有するポリカーボネートの円盤状基板を使用した。
図3(b)に示すように、光情報記録媒体200は、再生光入射面側から順に、カバー層10、RE層(L1層)220、中間層30、RE層(L0層)240及び基板50が積層された構造となっている。
カバー層10は、厚さ75μmの紫外線硬化樹脂(再生光波長における屈折率1.50)からなる。
RE層(L1層)220は、6層の薄膜からなる。図示しないが、この6層の薄膜は、再生光入射側から、第1保護膜(厚さ35nmのZnS−SiO2)、第2保護膜(厚さ5nmのZrO2)、記録層(厚さ6nmのGeTe−Sb2Te3)、第3保護膜(厚さ5nmのZrO2)、半透明膜(厚さ10nmのAPC(AgPdCu))、及び透過率調整膜(厚さ19nmのTiO2)が順に積層されてなる。
中間層30は、厚さ25μmの透明紫外線硬化樹脂(再生光波長における屈折率1.50)からなる。また、この中間層30の、RE層(L1層)220側の面には、2P法によりグルーブが設けられている。
RE層(L0層)240は、スパッタ法により7層の薄膜が積層されている。図示しないが具体的には、この7層の薄膜は、再生光入射側から、第1保護膜(厚さ35nmのZnS−SiO2)、第2保護膜(厚さ5nmのZrO2)、記録層(厚さ10nmのGeTe−Sb2Te3)、第3保護膜(厚さ5nmのZrO2)、第4保護膜(厚さ35nmのZnS−SiO2)、第5保護膜(厚さ5nmのZrO2)、及び反射膜(厚さ20nmのAPC(AgPdCu))が順に積層されている。
基板50には、直径120mm、厚さ1.1mmである、グルーブを有するポリカーボネートの円盤状基板を使用した。
そして、光情報記録媒体110を用いて、L0層がROM層140である2層媒体におけるLO層へのBCA記録に必要なパワーを測定するため、記録再生装置として、波長808nmのレーザ光を出射可能な半導体レーザを有するBD−RE用BCA記録装置(パルステック社製 ODI−1000)にて、レーザーパワーを変更しながら光情報記録媒体110のROM層120にBCA記録をおこなった。
しかしながら、上述のBD−RE用BCA記録装置の最大出力である2W(BCA記録時の線速3m/s)においても、光情報記録媒体110のL0層であるROM層140にBCA記録することは出来なかった。
次に、上記BD−RE用BCA記録装置を用いて、最大出力である2W(BCA記録時の線速3m/s)で、光情報記録媒体200のL0層であるRE層240へのBCA記録を行い、光情報記録媒体200の表面を目視にて確認した。その結果を図4に示す。
図4は、光情報記録媒体200へのBCA記録を行った実験結果の様子を表す説明図である。また、図5は、図4で示す測定箇所で示す矢印に沿って、光情報記録媒体200の表面であるカバー層10の厚みを測定した結果を表すグラフである。
図4の測定箇所を示す矢印は、紙面向かって左側方向が、光情報記録媒体200の内径方向であり、紙面向かって右側方向が光情報記録媒体200の外周方向である。そして、図5では、横軸は光情報記録媒体200上の測定位置を表し、縦軸は光情報記録媒体200表面であるカバー層10の厚みを表す。
また、図4の原点を表す位置は、図5の横軸の測定位置が「0」の位置を表す。そして、図4の測定箇所を表す矢印の内径方向は、図5の測定位置としては負の方向を示す。また、図3の測定箇所を表す矢印の外周方向は、図5の測定位置としては正の方向を示す。
図4に示すように、光情報記録媒体200にBCA記録を行ったBCA記録箇所が変色していることが目視によって確認することができた。
また、図5に示すように、測定位置が「−1」近傍で、カバー層10の厚みが厚くなっていることが分かる。このように、図4、図5の結果から明らかなように、光情報記録媒体200のBCA記録を行った半径位置において、カバー層10が増大している。
この増大は、L1層において、RE層220と、カバー層10とが剥離したことによって生じたものであると考えられる。
また、確認のため、上記半径位置のL0層へ、BD用評価機であるパルステック製ODU−1000にてフォーカスサーチを試みたところ、フォーカスが不可となっていることが判明した。
このようにフォーカスが不可となった原因は、上述したカバー層10の剥離が、L0層であるRE層240へのフォーカスを阻害していると考えられる。すなわち、カバー層10が剥離すると、L0層の情報を再生することは不可能ということになる。
よって、L0層がROM層であり、L1層がRE層である2層の光情報記録媒体には、カバー層の剥離無しにBCA記録を行うことはできない。このため、L0層がROM層であり、L1層がRE層である2層の光情報記録媒体へは、実質、BCA記録が不可であることになる。
加えて、ROM層へのBCA記録は、より多層の光情報記録媒体になれば、より高いレーザパワーにて行う必要があるため、上記結果は、RE層とROM層とが混在するBDタイプのコンビネーションディスクにおいて、他の種類媒体との共用化を図るために、L0層にBCA記録を行う場合には、L0層はROM層であってはならないことを示している。
なお、RE層(L1層)220は、2層のBD−REのL1層に一般に用いられている構成である。また、RE層(L1層)220の構成を他の構成としても、光を吸収して発熱する点では大差が無いため、結果は変わらない。
すなわち、RE層と、ROM層とが混在するBDタイプのコンビネーションディスクにおいては、L0層は、必ずRE層である必要があることになる。
また、図3(c)のように、L0層にRE層40を設け、L1層にROM層20を設けたBDタイプのコンビネーションディスクとして光情報記録媒体1を作製した。そして、L0層であるRE層40にBCA記録を行ったところ、問題なくBCA記録ができることを確認した。つまり、光情報記録媒体1のように、L0層にRE層40を設け、L1層にROM層20を設けることにより、BCA記録を行った箇所のカバー層が剥離するなどの問題は生じないことが確認できた。
(プリピットの記録形式)
次に、情報記録層(ROM層、およびRE層)に形成されるプリピットまたは記録マークの形式について説明する。
(プリピットの記録形式)
次に、情報記録層(ROM層、およびRE層)に形成されるプリピットまたは記録マークの形式について説明する。
図6は、インピット記録形式のROM層を説明する概略図である。図7は、オングルーブ記録形式のRE層を説明する概略図である。図8は、オンピット記録形式のROM層を説明する概略図である。
本実施の形態では、図6に示すように、光情報記録媒体1のROM層20には、プリピット21が、ROM層20の光(再生光)入射面に対して凹となるように形成するインピット形式で、情報が記録されている。これにより、以降の理由により、コンビネーションディスクである光情報記録媒体1におけるROM層20の損傷を防止することができる。
ROM層20に、インピット形式によるプリピット21が形成されていることにより、ROM層20の損傷を防止できる理由を説明するために、まず、最初に、上記以外の構造(すなわち、ROM層にオンピット形式によるプリピットが形成されているコンビネーションディスクの構造)においては、ROM層の損傷が発生することを説明する。
オンピット形式によるプリピットが形成されているROM層は、図8に示すROM層120のように、プリピット121が、ROM層120の光(再生光)入射面に対して凸となるように形成されているものである。
通常、光ディスクの一つの規格において、情報の記録位置を示すアドレス情報は、ROM,R,RW,RE等の種類に関わらず、光ディスクに情報を記録再生するための記録再生装置の機構を簡略化するために、同じ情報形式が使われる。
ここで、光情報記録媒体1の記録再生装置とは、記録および再生の両方を行う装置、記録のみ行う装置、再生性のみ行う装置を含むものである。
例えば、BD−REでは、これはアドレス情報の検出速度を上げるため、記録マークによる情報の記録時に、同時にアドレス情報も記録マークにより記録される。よって、コンビネーションディスクのRE層(書き替え層)においても、同様の形式を踏襲する方が、コンビネーションディスクの記録再生装置の機構を簡略化することができる。
さらに、コンビネーションディスクにおいては、コスト削減のため、ROM層のスタンパは、ROMディスク(情報記録層がROM層のみからなる光ディスク)用スタンパと共用化できることが望ましい。
よって、望ましいコンビネーションディスクにおいては、RE層に情報(記録マーク)を記録した状態においては、ROM層とRE層との双方に、同一のアドレス情報が存在することになる。これは、本実施の形態に係る光情報記録媒体1でも同様であり、ROM層20とRE層40との双方に、同一のアドレス情報が存在することになる。
ここで、RE層40には、凸部である複数のグルーブ48と、凹部である複数のグルーブ48間とのうち、グルーブ48上に、情報である記録マーク49が形成されている。
これは、例えば、BD−REのように、RE層のグルーブ間のピッチが、例えば0.32μmのように狭い場合、凸部(グルーブ上)と凹部(グルーブ間)とでは、入射光にとって等価ではなくなり、凹部に記録マークを記録する時は、入射光は凸部と凹部の壁を乗り越えて隣の凸部にまで届き、クロスライトの原因になる。
このため、必然的に上記以上に狭いトラックピッチを有するRE層では、グルーブが凸部になる配置(凸部に記録マークを配置する構成)であるオングルーブで記録再生が必須となるからである。
よって、コンビネーションディスクである光情報記録媒体1においても、RE層40では同様であると想定できる。すなわち、図7に示すように、RE層40は、グルーブ48が凸部になる配置(凸部に記録マーク49を配置する構成)であるオングルーブで、記録再生が行なわれる。
このように、コンビネーションディスクの再生装置では、RE層のアドレス情報を再生する場合、オングルーブ記録がなされているとの設定で情報の再生が行われる。
ここで、コンビネーションディスクでは、ROM層から、上述のようにして記録マークが記録されたRE層へレイヤージャンプが行われた場合、必ずRE層にフォーカスされる保証はない。
しかし、ROM層が、図8に示すROM層120のように、オンピット形式である場合、上述のようにして情報が記録されたRE層へレイヤージャンプが行われ、誤ってROM層120にフォーカスされてしまった場合でも、通常のRE層用のトラッキング手法であるDPPでROM層20においてもトラッキング可能である。
これは、通常のRE層用のトラッキング手法であるDPPは、プッシュプルの極性がポジティブであり、オングルーブにより記録マークが記録されたRE層と、オンピット形式によるプリピットが形成されているROM層とは、共に、プッシュプルの極性がポジティブであるトラッキング手法により、情報の記録再生の実行自体は可能であるからである。
従って、ROM層20と、RE層40とに、同一のアドレス情報が記録された光情報記録媒体1等のコンビネーションディスクのアドレス情報を再生したのみでは、ROM層20と、RE層40との何れに記録されたアドレス情報であるかが不明である。このため、オングルーブにより記録マークが記録されたRE層と、オンピット形式によるプリピットが形成されているROM層とを備えているコンビネーションディスクの場合、当該コンビネーションディスクを記録再生する記録再生装置は、ROM層と、RE層とのうち、どちらの層にフォーカスされているかが不明となる。
よって、例えば、上記記録再生装置では、実際には、コンビネーションディスクのROM層にフォーカスしているにもかかわらず、RE層にフォーカスしていると誤って判断し、ROM層の情報の書き換えを実行してしまう可能性がある。
一般的に、記録再生装置における、記録パワー(情報を記録するためのレーザ光のパワー)は、再生パワー(情報を再生するためのレーザ光のパワー)と比較して非常に大きい。
このため、再生専用であるROM層に想定外の高いパワーのレーザ光が照射されることになる。このため、ROM層120のように、オンピット形式で情報が記録されているコンビネーションディスクの場合、ROM層が損傷する可能性が高くなる。このように、ROM層に、インピット形式で情報が記録されていない上記コンビネーションディスクにおいては、ROM層の損傷が発生することが想定できる。
次に、光情報記録媒体1では、ROM層20の損傷を防止できる理由を説明する。
本実施の形態に係る光情報記録媒体1では、ROM層20のプリピット21はインピット形式により形成されている。このように、インピット形式により形成されたプリピット21は、プッシュプルの極性がネガティブであるトラッキング手法により、情報の読み取りが可能となる。
すなわち、ROM層20に設けられている情報を再生した場合に得られるプッシュプル信号の極性が、ネガティブになる記録形式にて、ROM層20には、プリピット21により情報が記録されていると表現することができる。
このため、光情報記録媒体1の情報を記録再生する記録再生装置では、RE層40のオングルーブでの情報記録に対応したプッシュプルの極性(ポジティブ)でROM層20をトラッキングすると、ROM層20におけるプリピットの記録形式はインピットであるため、ROM層20のアドレス情報の再生ができない。
すなわち、ROM層20における誤った情報の書き換えが行えないことになり、誤ってROM層20にフォーカスされてしまった場合においても、上記本発明の構造により、ROM層20の損傷を防止できることになる。
なお、プッシュプル信号の極性がネガティブとは、再生信号の受光部が内周と外周に2分割されており、外周側の受光部から得られる電圧から、内周側の受光部から得られる電圧を引くことによってプッシュプル信号が算出される再生機において、プリピットの情報を再生しているトラックから内周にジャンプした場合、プッシュプル信号のレベルが0、負、0、正、0となる順で得られることを意味する。当業者には一般的な表現である。
(トラックパス)
次に、光情報記録媒体1のトラックパスについて説明する。
次に、光情報記録媒体1のトラックパスについて説明する。
図9(a)(b)はオポジットトラックパスの説明図であり、図9(a)は光入射面から見たL0層のトラックパス方向を表す説明図であり、図9(b)は光入射面から見たL1層のトラックパス方向を表す説明図である。
また、図10(a)(b)はパラレルトラックパスの説明図であり、図10(a)は光入射面から見たL0層のトラックパス方向を表す説明図であり、図10(b)は光入射面から見たL1層のトラックパス方向を表す説明図である。
図11(a)は、オポジットトラックパスの場合の情報の記録再生の様子を説明する説明図であり、図11(b)は、パラレルトラックパスの場合の情報の記録再生の様子を説明する説明図である。
一般的に、記録型の2層光情報記録媒体では、オポジットトラックパスが採用されている。これは、例えば、大量の情報を連続記録する場合、L0層の内周より記録を始めて、同層の最外周まで記録が終わると、次にはL1層への記録を始めることになるが、その場合、L1層のトラックパス方向が外周から内周に向かうオポジットトラックパスの場合は、ピックアップの半径方向の移動がほとんどない状態で、L1層へレイヤージャンプし、記録を続行することが出来る。
一方、パラレルトラックパスの場合は、L0層の内周より記録を始めて、同層の最外周まで記録が終わると、次にはL1層への記録を始めるが、L1層のトラックパス方向は、内周から外周に向かう方向である。パラレルトラックパスの場合は、ピックアップの半径方向へ大きな移動を伴うことになる。このため、一般的に、パラレルトラックパスより、オポジットトラックパスの方が、記録時間を短縮できるためである。
また、再生専用の2層光情報記録媒体においても同様のことが言えるため、一般に、再生専用の2層光情報記録媒体においても、オポジットトラックパスが採用されている。
ところで、L0層がRE層であり、L1層がROM層であるコンビネーションディスクにおいては、RE層とROM層はパラレルトラックパスであることが望ましい。
つまり、光情報記録媒体1は、L0層であるRE層40のトラックパス方向が内周から外周に向かう方向となっており、且つROM層20のトラックパスがパラレルトラックパスとなっている。
また、光情報記録媒体1は、ROM層20のリードイン領域がコンテンツ等が記録された領域A(図2参照)より内周部に設けられていることが好ましい。
なぜならば、光情報記録媒体1は、連続記録時にL1層まで情報を記録することは無く、光情報記録媒体1に記録された情報を再生する際も、前述したROM層20の旧データを、ネット接続できる際に得た更新データをRE層40に記録し、置き換えるような使用を考えた場合、RE層40の補完情報を、ROM層20に記録された情報を再生する際に、適時用いる。このため、元々、光情報記録媒体1は、ROM層20からRE層40へ連続再生する方式は使えない。
さらに、ROM層20においては、コンテンツの容量は、ROM層20の最大容量と一致していることはまずありえず、通常、コンテンツの容量は、ROM層20の最大容量より少ない。
この場合、L1層のROM層20のトラックパス方向が外周から内周に向かう場合(オポジットトラックパスの場合)、リードイン領域に記録されている情報を再生後、すぐコンテンツ上を再生できるようにするため、ROM層20を再生するための情報を得るためのリードインエリアは、トラックパス方向の最も上流にあるべきである。よって、オポジットトラックパスの場合、ROM層20では、外周部にリードイン領域が設けられ、内周側が空白となることになる。
ここで、リードインエリアには、主に、媒体種類情報、再生条件情報、記録条件情報、及びセクター最終番号情報など、光情報記録媒体に関する媒体情報が記録されている。
媒体種類情報とは、R,RE,ROM(本実施の形態の場合はROM層とRE層とのコンビネーション)等の種類の情報と層数に関する情報である。再生条件情報とは、推奨再生レーザパワー、線速等の情報である。記録条件情報とは、推奨記録パワー、推奨記録ストラテジ等の情報である。また、セクター最終番号情報とは、ROM層の記録されている領域を示す情報である。
ところで、一般に、記録再生装置が、光情報記録媒体のリードイン領域にアクセスする場合、サーボモーターによるピックアップの移動制度の限界により、光情報記録媒体のリードイン領域に半径方向にある程度の幅が無ければ、アクセスすることが出来ない。
また、リードイン領域に記録されるべきディスク情報は、多くなく、一周のどの位置から再生が始まったとしても素早く情報が再生できるように、繰り返し記録されている。よって、同じ半径方向の幅のリードイン領域を設ける場合、内周部より外周部のディスク情報の記録の繰り返し数が格段に多くなってしまう。
すなわち、同じ容量の情報を記録する際、トラックパス方向が内周から外周に向かうようにスタンパを作成する場合より、外周から内周に向かうようにスタンパを作成する方が、作製時間が大きくなることになる。
なお、現在のBD−ROMに用いられているピットの大きさは、非常に小さいため、DVDレベルのカティングは適応できず、EBR等を用いたカティングが必要になり、スタンパ作製に非常に長い時間が掛かる。
一般的には、EBR(電子線露光)によって、スタンパ製作を行なう場合、電子線を用いて対応するレジストに露光するため、十分な電子線を原盤上に塗布されたレジストに照射する必要がある。このため、カッティングのための線速を非常に遅くする必要があり、例えばBD用25GB容量のROM用スタンパを作製するためには、2日の作業時間が必要となる。このように、EBRによって、スタンパ製作を行なう場合、従来のスタンパ作製に比較にならないほど長時間の作業時間が必要となる。
すなわち、トラックパス方向が外周から内周に向かうようにスタンパを作成すると多大な時間がかかり、ROM層の作製のコストが非常に高いものとなる。
一方、多くのL0層のトラックパス方向が内周から外周に向かい、BCAが他の媒体の共用化するために内周に設けられていることから、BCA再生後、すぐRE層へアクセスし情報を記録する場合があることを想定できるので、L0層のトラックパス方向は、内周から外周に向かう方が好ましい。
よって、RE層とROM層が混在するBDタイプのコンビネーションディスクにおいてはRE層とROM層とがパラレルトラックパスとなっている方が好ましい。
つまり、光情報記録媒体1のように、L0層であるRE層40のトラックパス方向が内周から外周に向かう方向となっており、且つROM層20のトラックパスがパラレルトラックパスとなっていることが好ましい。
さらに、RE層とROM層が更に多く混在する場合についても、同様な理由により、複数のROM層の中でカバー層から最も遠い位置に設けられているROM層は、光情報記録媒体に設けられた情報記録層の中でカバー層から最も遠い位置に設けられているRE層のトラックパス方向とパラレルの関係になっているほうが好ましい。
(情報記録、再生装置)
次に、図12を用い、本実施の形態に係る光情報記録再生装置について説明する。
次に、図12を用い、本実施の形態に係る光情報記録再生装置について説明する。
図12に示すように光情報記録再生装置(光情報記録媒体記録再生装置)70は、光情報記録媒体1に対して、情報の記録および再生を行う装置である。
図12に示すように、光情報記録再生装置70は、制御部72と、切替機構(切替手段)73と、アドレス判定機構74と、ピックアップ制御部75と、データ再生回路76と、ピックアップ71と、を含む。
図12に示すように、光情報記録再生装置70では、回転する光情報記録媒体1の図示しないトラックへ、ピックアップ71を移動させるようになっている。
制御部72が、レーザ駆動回路(不図示)を介して記録条件、または再生条件を設定して、ピックアップ71から記録再生用のレーザビームを光情報記録媒体1の記録再生部位に照射することによって、光情報記録媒体1のアドレス情報の再生がなされるようになっている。
また、光情報記録再生装置70は、光情報記録媒体1のRE層40のアドレス情報を再生する方法(以下、RE層アドレス情報再生方法と称する)と、ROM層20のアドレス情報を再生する方法(以下、ROM層アドレス情報再生方法と称する)とを切り替えることが可能な切替機構73を有する。
切替機構73は、制御部72に含有されており、制御部内の指示により、アドレス判定機構への入力信号を切り替えるものである。
光情報記録再生装置70は、切替機構73を有することにより、光情報記録媒体1のように、同一の光情報記録媒体にRE層とROM層とが混在するし、コストを抑えたコンビネーションディスクに対しても、RE層とROM層のアドレス情報が再生できる。このため、RE層とROM層のアドレス情報を良好に記録や、再生を行なうことができる。
また、切替機構73によるRE層アドレス情報再生方法と、ROM層再生方法とを切り替えは、光情報記録媒体1に対して光情報記録再生装置70が情報の記録または再生を行なっている層を変更する際に、目的の層の種類に合わせて切り替える。
このように、光情報記録再生装置70が情報の記録または再生を行なっている層を変更する(レイヤージャンプする)際に、アドレス情報再生方法を切り替えることによって、光情報記録再生装置70は、素早くアドレス情報を確認でき、現在位置を確定できるという効果がある。加えて、光情報記録再生装置70は、アドレス情報が再生できない場合は目的の層にレイヤージャンプできなかったことを素早く判断できるという効果もある。
加えて、光情報記録再生装置70は、光情報記録媒体1のRE層40に記録された情報を良好に再生できるレーザパワーで、ROM層20に記録された情報も再生することができる。
一般にRE層は、ROM層と比較して、層を構成する材料に起因する理由により反射率を上げることが困難であるため、記録による変調度が得にくい。そのため、例えば2層のREディスクでは、特にL0層の信号特性を良好にするため、2層のROM層より高い再生レーザパワーで再生を行っている。
本実施の形態の光情報記録媒体1の構造ではなく、L0層にROM層がある2層のコンビネーションディスクでは、L1層にあるRE層は光のロスが無いため、ROM層を再生する程度のレーザパワーであっても良好な再生特性を得ることは出来る。
しかし、本実施の形態の光情報記録媒体1の構造のコンビネーションディスクでは必ず光のロスが発生するため、ROM層20を再生するレーザパワーより、高いレーザパワーでRE層40を再生しないと良好な再生特性を得ることは出来ない。
よって、L0層に設けられたRE層40は、通常のROM層20を再生するレーザパワーより高く設定する必要がある。その場合、レイヤージャンプ等によってレーザーパワーを切り替えることは、記録再生装置にとって負担が大きいため、同一にする必要がある。
よって、上述したように、光情報記録媒体1のRE層40に記録された情報を良好に再生できるレーザパワーで、ROM層20に記録された情報も再生することにより、光情報記録再生装置70は、L0層の再生特性を良好に出来、自装置の負担も低減できるという効果が生じる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、コンビネーションディスクや当該コンビネーションディスクの情報の記録再生装置に適用できる。
1 光情報記録媒体
10 カバー層(透光層)
20 ROM層
21 プリピット
30 中間層
40 RE層(書き換え層)
48 グルーブ
49 記録マーク
50 基板
70 光情報記録再生装置(光情報記録媒体記録再生装置)
71 ピックアップ
72 制御部
73 切替機構
10 カバー層(透光層)
20 ROM層
21 プリピット
30 中間層
40 RE層(書き換え層)
48 グルーブ
49 記録マーク
50 基板
70 光情報記録再生装置(光情報記録媒体記録再生装置)
71 ピックアップ
72 制御部
73 切替機構
Claims (2)
- 基板上に、再生光によって情報を読み出すことが可能な複数の情報記録層と、上記複数の情報記録層各々を分離する中間層と、上記基板より最も遠い位置に設けられた透光層とを有し、上記複数の情報記録層は、情報を読み出すことのみ可能な層と情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層からなる光情報記録媒体であって、
上記透光層より最も遠い位置に設けられた情報記録層が、情報を書き換えることが可能な領域を含む書き換え層であり、且つディスクタイプ識別情報及び個体識別番号を示すストライプが形成されていることを特徴とする光情報記録媒体。 - 上記ストライプがバーコード状になっていることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
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